JP2796827B2 - ストロボ充電制御装置 - Google Patents

ストロボ充電制御装置

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JP2796827B2
JP2796827B2 JP6264689A JP6264689A JP2796827B2 JP 2796827 B2 JP2796827 B2 JP 2796827B2 JP 6264689 A JP6264689 A JP 6264689A JP 6264689 A JP6264689 A JP 6264689A JP 2796827 B2 JP2796827 B2 JP 2796827B2
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flag
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、カメラのストロボ用コンデンサの充電を
制御するストロボ充電制御装置に関し、特に、発光頻度
が高い場合における充電回路の加熱防止を目的とした装
置に関するものである。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 近時、カメラに使用される電池の性能が向上して流せ
る電流量が増大したため、ストロボの充電時間が短縮さ
れる傾向にある。従って、ストロボの発光も頻繁に行な
うことが可能となり、連続して発光させた場合には充電
による熱の発生も大きくなる。
この発生した熱により充電回路が加熱された場合、昇
圧用トランスの巻線を固定するパラフィンが溶出して回
路を破損する虞れがあり、また、巻線自体、あるいはト
ランジスタが熱破損する危険性もある。
加熱を防止するためには、大容量のトランジスタを用
いたり、容量の大きなトランスを利用するのが効果的で
ある。しかし、特に小型のレンズシャッターカメラ等で
は、充電回路のコンパクト化が要求されるため、大容量
のトランジスタ、大型のトランスを利用することは避け
た方が好ましい。
[発明の目的] この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであ
り、充電回路のコンパクトさを維持しつつ、トランス及
びトランジスタの熱破損を防止することができるストロ
ボ充電制御装置の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成させるため、請求項1のストロボ充
電制御装置は、ストロボ回路の発熱を判断し、発熱が大
きいと判断される場合には、充電要求があっても充電を
禁止する構成としている。充電が禁止される時間は、回
路の加熱の度合に対応して増減される。
請求項2では、ストロボの発光頻度に基づいて回路に
発生する熱を推定し、充電禁止時間の増減を実行する構
成としている。
請求項3及び4では、充電禁止時間のストロボの発光
毎に禁止時間を増加させ、放置された状態での一定時間
の経過毎に禁止時間を減少させる構成としている。
[実施例] 以下、この発明を図面に基づいて説明する。
第1図〜第27図はこの発明の一実施例を示したもので
ある。
まず、第1図〜第3図に従ってこの実施例に係るスト
ロボ制御装置を搭載したカメラの外観を説明する。
第1図において、1はカメラ本体、2、3はズームレ
ンズ鏡筒を示している。カメラ本体1の正面側には、第
2図に示すように測距部4、ファインダー窓5、ストロ
ボ6、測光用受光素子としてのCdS、セルフタイマーラ
ンプ7が設けられ、カメラ本体1の背面側には、裏蓋
8、LCD表示9、モードボタンA、モードボタンB、ク
リアボタンC、ズームレバー10、緑ランプD、赤ランプ
E、裏蓋開放レバー11が設けられ、裏蓋開放レバー11を
その上昇停止位置から下降停止位置に向かって矢印方向
に操作すると裏蓋8が開かれる。その裏蓋8が開いてい
るときには、裏蓋開放レバー11は下降停止位置にあり、
裏蓋8を閉じると裏蓋開放レバー11が上昇する。
裏蓋8には、デート表示部12、デート切り換えボタン
13が設けられている。なお、カメラ本体1の底部には図
示を略すリワインドボタンが設けられている。
カメラ本体1の上部には、第1図に示すように、電源
レバー14、シャッターボタン15、マクロボタン16が設け
られている。電源レバー14は電源ON位置と電源OFF位置
との間でスライドされる。
ズームレバー10はワイド側とテレ側との間で矢印r1、
r2方向に操作される。
ズームレンズ鏡筒2,3は、電源レバー14、マクロボタ
ン16の操作により、収納状態であるロック位置と、ワイ
ド端(焦点距離35mm)とテレ端(焦点距離70mm)との間
のズーム域、近接撮影用のマクロ位置との間で移動さ
れ、ズーム域においてはズームレバー10の操作により撮
影レンズをズーミングさせることができる。
第4図は、上述したカメラの回路構成を示したもので
ある。
この制御回路の中心となるのはメインCPUであり、こ
れと並列してシャッター関係の処理を行なうサブCPUが
ドライブICを介して接続されている。
メインCPUは、スイッチ等の情報入力手段からの入力
に基づき、以下の制御を行う。
(1)各モータ駆動回路を介してズームモータ、フィル
ムモータを制御する。
(2)測距関係の表示を行う緑ランプD、ストロボ関係
の表示を行う赤ランプE、セルフタイマー関係の表示を
行うセルフタイマーランプ7の点灯、点滅を制御する。
(3)LCD表示9の表示を制御する。
(4)ストロボ回路の充電の制御を行う。
そして、メインCPUに対する情報入力手段としては、
以下のものがある。
(1)電源レバー14を電源OFF位置にした際にONするロ
ックスイッチLOCK。
(2)シャッターボタン15の一段押しでONする測光スイ
ッチSWS。
(3)シャッターボタン15の二段押しでONするレリーズ
スイッチSWR。
(4)マクロボタン16を押した際にONするセルフバック
のマクロスイッチMCRO。
(5)ズームレバー10をテレ側r2に倒すことによってON
するズームのテレスイッチTELE。
(6)ズームレバー10をワイド側r1に倒すことによって
ONするズームのワイドスイッチWIDE。
(7)各モードボタンA,B,クリアボタンCを押すことに
よってONするセルフバックのモードAスイッチMDA、モ
ードBスイッチMDB、クリアスイッチMDC。
(8)裏蓋開放レバー11を押し下げるとOFFし、裏蓋8
を閉じてレバーがロック位置まで上がるとONする裏蓋ス
イッチBACK。
(9)リワインドボタンを押すことによってONするセル
フバックのリワインドスイッチREW。
一方、サブCPUは、オートフォーカスICを介して赤外L
EDとPSDとから成る測距ユニットを制御すると共に、こ
のオートフォーカスICの出力に基づく測距データと、Cd
Sの出力に基づく測光データとをメインCPUへ転送する。
ドライブICは、サブCPUからの指令に基づいてシャッ
ター回路の制御、及びストロボ回路のトリガ信号TRGの
出力を行う。
ストロボ回路の詳細は、第5図に示す通りである。な
お、第5図においては、メインCPUとサブCPUとをまとめ
て表示している。
この回路は、CPUを中心として、充電等による電池BAT
Tの電圧変化に拘らずCPUへの供給電圧を安定させるレギ
ュレータと、CPUからの充電許可信号CHENにより電池電
圧を昇圧してメインコンデンサC1への充電を開始する昇
圧回路と、CPUからのトリガ信号TRGによりXe(キセノ
ン)管を発光させるトリガ回路と、CPUからの電圧チェ
ック信号CHCKによりメインコンデンサの充電電圧をRLS
パルスとして検出する電圧検出回路とから構成されてい
る。
昇圧回路は、昇圧トランスと、発振用のトランジスタ
Tr1,Tr2、抵抗R1,R2,R3、コンデンサC2、ダイオードD1,
D2とから構成され、充電許可信号CHENがL(ローレベル
出力)となると充電を開始し、H(オープン)となると
充電を停止する。
電圧検出回路は、基準電圧を決定するためのNe(ネオ
ン)管と、スイッチング用のトランジスタTr3及びRLSパ
ルス発生用のトランジスタTr4と、抵抗R4〜R8、コンデ
ンサC3とから構成され、電圧チェック信号CHCKのH(ハ
イレベル出力)からL(ローレベル出力)への変化によ
って電圧に比例するRLSパルスを発生させる。ここで示
したNe管は、電圧270V以上を印加することで点灯を開始
し、点灯中は電流値に依らず220V付近の電圧を維持す
る。この点灯開始電圧と点灯保持電圧とのヒステリシス
をRLSパルスの発生に利用している。
ここで、電圧検出の原理について第6図に基づいて説
明する。
電圧チェック信号CHCKがHとされると、トランジスタ
Tr3がONしてコンデンサC3の放電が行われると同時に、N
e管のマイナス側は抵抗R4、トランジスタTr3を介してグ
ランド側に接続される。このとき充電電圧VFが270V以上
であればCHCKのHから点灯の遅れ時間経過後にNe管が点
灯し、Ne管、R4、Tr3の順に電流が流れることとなる。
従って、抵抗R4のNe管側の電圧は充電電圧VFからNe管の
点灯保持電圧VNを引いた値VF−VNとなる。
次に、電圧チェック信号をLとしてトランジスタTr3
をOFFすると、抵抗R4からトランジスタTr3へ流れていた
電流がしばらくの間抵抗R4からコンデンサC3側に流れ
る。これにより、コンデンサC3の充電が行われると共に
トランジスタTr4がONしてRLSがLとなる。
コンデンサC3の充電が進むと、抵抗R4のコンデンサC3
側の電位が徐々に上昇し、Ne管の点灯を維持するのに必
要な電流を流せなくなる。これによってNe管は消灯し、
抵抗R4からコンデンサC3への電流も流れなくなるため、
トランジスタTr4がOFFしてRLSはHとなる。
充電電圧VFが高いほどNe管の消灯タイミングは遅くな
るため、RLSがLとなっている間の時間(RLSパルスの
幅)Tは(VF−VN)によって決定されることとなる。
従って、このパルス幅Tを検出することによって充電
電圧VFを検出することができる。
第7図は、充電電圧とRLSパルス幅との関係の一例を
示したものである。
なお、充電電圧が270V以下である場合には、トランジ
スタTr3をONしてもNe管は点灯しないため、RLSはHのま
まとなる。
次に、モードボタンA、モードボタンBの機能につい
て説明する。
モードボタンAは、露出方式を設定する機能を有し、
露出方式としては、オート(ストロボ自動発光モー
ド)、ストロボON(ストロボ強制発光モード)、ストロ
ボOFF(ストロボ発光禁止モード)、露出補正、バル
ブ、バルブ&ストロボONの6種類が準備されている。
露出方式がバルブ又はバルブ&ストロボONに対して、
8種類のマニュアルシャッター時間が準備されている。
モードボタンBは、撮影方式を設定する機能を有し、
撮影方式としては、ここでは1コマ撮影、連続撮影、セ
ルフタイマー、ダブルセルフ、多重撮影、インターバル
の6種類が準備されている。
撮影方式のインターバルに対して、16種類のインター
バル時間が準備されている。
なお、マニュアルシャッター時間の初期値はバルブで
あり、インターバル時間の初期値は60秒であり、モード
イニシャライズ処理の実行、またはクリアボタンCのON
により設定される。
次に、第8図〜第27図に示したフローチャートに従っ
て上述したメインCPUに格納されたプログラムをカメラ
の作動と共に説明する。
《メイン処理》 まず、第8図〜第13図に示したリセット処理、メイン
処理から説明する。メイン処理は、カメラの基本動作を
規定するものであり、他の処理は種々の条件に応じてメ
イン処理から分岐あるいはコールされて行なわれるもの
である。
電源が投入されるとメインCPUのリセットが解除さ
れ、第8図のリセット処理が開始される。メインCPUス
テップ(以下、S.とする)RS1,RS2においてメモリのイ
ニシャライズとスイッチデータの入力とを行い、S.RS3
においてモードイニシャライズ処理を行い、S.RS4でズ
ームイニシャライズ処理を行った後、メイン処理に入
る。なお、モードイニシャライズ処理は、前述した各種
のモードの設定を初期値に戻し、ストロボ自動発光、1
コマ撮影のモードとする処理である。
メイン処理では、S.MI1において表示ホールドに用い
る1秒のタイマをクリア、スタートさせる。
S.MI2〜MI4では、測光スイッチSWS、レリーズスイッ
チSWR、ワイドスイッチWIDE、テレスイッチTELE、モー
ドAスイッチMDA、モードBスイッチMDB、クリアスイッ
チMDC、マクロスイッチMCROの全てがOFFしている場合に
スイッチ判定フラグ?SWOFFに1がセットされ、何れかが
ONしている場合には0がセットされる。なお、以下の説
明においてフラグ名には、語の頭に「?」を付して他の
記号と区別することとする。
S.MI5〜MI8では、測光スイッチSWS、レリーズスイッ
チSWR、ワイドスイッチWIDE、テレスイッチTELEの4つ
のスイッチが全てOFFであり、かつ、モード設定におい
て撮影が禁止されるモードの組合せが選択されていない
場合に測光スイッチ有効フラグ?SWSENに1がセットさ
れ、何れかのスイッチがONしている場合、あるいは撮影
禁止のモード組合せが設定されている場合に0がセット
される。
S.MI9では前述した各スイッチの状態が入力され、以
下この入力されたスイッチデータに基づいて処理が行わ
れる。
まず、S.MI10においてリワインドスイッチREWがONし
ていると判断された場合には、S.MI11でモードイニシャ
ライズ処理された後、S.MI12で第10図に示したループ抜
け出し処理が行われる。この処理は、後述するストロボ
回路の充電停止処理S.LO1と、充電表示用の赤ランプを
消灯させるS.LO2との2ステップから成り、メイン処理
から他の処理に分岐する前に必ずコールされる。
ループ抜け出し処理の後、S.MI121のリワインド処理
に分岐する。リワインド処理については詳述しないが、
フィルムの巻き戻しが終了するとリワインド終了フラグ
?REWENDが1にセットされ、メイン処理の先頭にジャン
プして処理が進められる。
裏蓋が閉じて裏蓋スイッチBACKがONしている場合に
は、S.MI14においてローディング終了フラグ?LDENDの状
態からローディングが終了しているか否かを判断し、終
了していない場合(?LDEND=0)にはS.MI15,MI16のモ
ードイニシャライズ処理とループ抜け出し処理とを経て
S.MI161のローディング処理に分岐する。終了している
場合にはS.MI17,MI18をスキップして処理が進められ
る。
なお、ローディング処理が終了すると、?LDENDに1が
セットされ、メイン処理の先頭にジャンプして処理が進
められる。
裏蓋が開放している場合には、S.MI17,MI18において?
LDEND.?REWENDが共にクリアされる。
第11図のS.MI19〜MI24では、ロックスイッチLOCKがOF
FからONになった場合、すなわち電源レバーが電源ON位
置から電源OFF位置になった場合の処理を示している。
撮影レンズがロック位置にないと判断された場合には、
LCD表示上のフィルム枚数表示を焦点距離表示に切替え
た後、抜け出し処理を行い、ズーム逆転処理へ分岐して
レンズをロック位置に引き戻す。レンズが既にロック位
置にあり、リワインド終了状態でない場合には、ループ
抜け出し処理を経て後述のロック処理に分岐する。リワ
インド終了状態ならば、第13図に示したメイン処理の
「MID」の位置へとジャンプして処理が進められる。
ロックスイッチLOCKがOFFであり、かつ、S.MI25にお
いてレンズがロック位置にあると判断される場合には、
S.MI26,MI27において焦点距離表示を行うと共に、表示
ホールドフラグ?WAITDを1として表示を1秒間ホールド
するよう設定する。このホールドの処理は、メイン処理
の最後に説明する。その後、S.MI28でマクロ要求フラグ
?RQMCROに0をセットし、S.MI29で抜け出し処理を実行
してズーム正転処理へ分岐する。ズーム正転処理内で
は、マクロ要求フラグ?RQMCROが0である場合にはレン
ズをロック位置からワイド端へ移動させ、このフラグが
1である場合にはレンズをマクロ位置まで移動させる。
S.MI30〜MI36では、マクロスイッチMCROがONしている
場合に、焦点距離表示を行うと共に、表示ホールドフラ
グ?WAITDを1にセットする。そして、撮影レンズがマク
ロ位置にあるか否かを判断し、マクロ位置にあれば表示
ホールド用のタイマをクリア、スタートして第13図の
「MIC」へとジャンプして処理を進める。マクロ位置に
なければマクロ要求フラグ?RQMCROを1にセットし、ル
ープ抜け出し処理を経てズーム正転処理へ分岐し、レン
ズをマクロ位置まで移動させる。
続いて第12図に示したS.MI37〜MI43では、テレスイッ
チTELEがONしている場合に、焦点距離表示に切り換えて
表示ホールドフラグを立て、テレ端にない場合には抜け
出し処理を経てレンズがマクロ位置にあるかズーム域に
あるかを判断する。ズーム域にある場合には、テレ移動
処理へ分岐してレンズをテレ側に移動させ、マクロ位置
にある場合にはズーム逆転処理へ分岐してレンズをテレ
端に引き戻す。
レンズが既にテレ端にある場合には、表示用タイマを
クリアにしてこの時点から再度1秒のカウントを行う。
S.MI44〜MI50では、ワイドスイッチWIDEがONしている
場合に、焦点距離表示に切り換えると共に表示ホールド
フラグを立て、レンズがワイド端にあればそのままS.MI
48でタイマーをクリア、スタートさせてメイン処理を進
める。ワイド端にない場合には、ループ抜け出し処理を
経てレンズがマクロ位置にあるかズーム域にあるかを判
断する。
ズーム域にある場合には、ワイド移動処理に分岐して
レンズをワイド側へ移動させる。マクロ位置にある場合
には、ズーム逆転処理に分岐してレンズをテレ端に引き
戻す。
従って、撮影レンズのマクロ位置への設定はマクロス
イッチのONによって行い、マクロ位置に設定されたレン
ズをズーム域に戻すためには、ズームレバーをいずれか
の方向に操作すればよい。
第12図のS.MI51〜MI54では、マクロテレシフトフラグ
?MTSIFTの状態からシフトが要求されていると判断され
る場合に、焦点距離表示処理を行うと共に、表示ホール
ドフラグ?WAITDを1とし、ループ抜け出し処理を経てズ
ーム逆転処理に分岐してレンズをテレ端に引き戻す。
マクロ撮影の遠距離限界は約1メートルであるため、
レンズがマクロ位置にあって測距結果が1メートル以上
である場合にはこのままシャッターを切ってもピントの
あった写真を得ることができない。そこで、このカメラ
では、上記のような場合にレリーズロックをかけ、レン
ズをマクロ位置からテレ端へシフトさせるよう制御して
いる。フラグ?MTSIFTは、AEAF制御処理内のLL演算処理
において設定されるものである。
続いてS.MI55では、リワインド終了フラグ?REWENDの
状態を判断し、リワインドが終了している場合にはS.MI
56でLCD表示に「00 EX」の表示を行わせる。このフラグ
が0の場合には、S.MI57でモード設定処理がコールされ
る。
モード設定処理内では、S.MI2〜MI4で設定したスイッ
チ判定フラグ?SWOFFをみて前回の入力でスイッチが全て
OFFしていた場合にのみ設定処理に入り、いずれかのス
イッチがONしていた場合には設定を行わずにメイン処理
へリターンする。
このモード設定処理内でモードの変更があった場合に
は、モードチェンジフラグ?MDCHGが1とされ、変更がな
ければ0とされる。
モード設定処理からリターンすると、S.MI58において
設定されたフラグの状態を判定し、モードの変更があっ
た場合にはS.MI59,MI60で表示ホールドフラグを1にセ
ットしてループ抜け出し処理を経てメイン処理の先頭に
ジャンプする。
モードの変更がなかった場合には、S.MI61,MI62にお
いて測光スイッチSWSと測光スイッチ有効フラグ?SWSEN
との状態を判定し、所定の条件を満たす場合にS.MI63〜
MI65で焦点距離表示を行って表示ホールドフラグをクリ
アし、ループ抜け出し処理を経てシャッター関係の制御
を行うAEAF制御処理へと分岐する。
AEAF制御処理へ分岐するのは、測光スイッチがONして
おり、かつ、メモリされたSWS,SWR,TELE,WIDEの各スイ
ッチデータが何れもOFFであり、かつ、撮影可能なモー
ド設定である場合である。すなわち、AEAF制御処理に分
岐するのはSWSがOFFからONに変化した場合のみであり、
ズームレバーが操作されていた場合等は分岐せずにメイ
ン処理が続行される。
S.MI66では後述する充電制御処理がコールされ、S.MI
67〜MI71において表示切り換えの処理が実行される。
表示ホールドが要求されている場合には、表示用タイ
マーのクリアから1秒経ったか否かが判断される。
タイマーが1秒経過する前には、現在なされている表
示がホールドされる。
表示ホールドが要求されていない場合、あるいはタイ
マーが1秒経過すると、枚数表示以外の表示がなされて
いる場合には枚数表示を行い、表示ホールドフラグ?WAI
TDをクリアする。
このように、フィルム枚数表示は、一時的に切り換え
られる際を除いて他の表示より優先的に表示されること
となる。
そして、S.MI72で125ms処理を停止した後、S.MI73で
後述する充電禁止時間処理がコールされ、リターン後メ
イン処理のS.MI2へとジャンプして処理が続けられる。
このカメラは、後述するようにストロボの連続使用に
よるストロボ回路の加熱を防止するため、ストロボの使
用頻度に応じて設定された充電禁止時間だけ充電の開始
を遅らせるようにしている。充電禁止時間処理は、スト
ロボが使用されない場合に設定された充電禁止時間を短
縮するための処理である。
以上でメイン処理の各ステップの説明を終了し、続い
てメイン処理から分岐するフロー、サブルーチンについ
て説明する。
《充電制御処理》 メイン処理のS.MI66、あるいは後述するレリーズ待充
電処理、インターバル制御処理内でコールされる充電制
御処理を第14図に基づいて説明する。この処理は、充電
実行の中心となる処理であり、何れの処理からも125ms
周期でコールされる。
S.CC1では、禁止時間完了フラグ?FWTCMPに基づいてス
トロボ回路加熱防止のために設けられた充電禁止時間が
経過したか否かを判断し、経過していない場合(0)は
S.CC2において後述の充電禁止処理を実行した後、S.CC3
で禁止時間中フラグ?FWTSTRの状態から禁止時間中であ
るか否かを判断する。禁止時間中と判断される場合
(1)にはS.CC7へ分岐して充電停止処理が実行され
る。
充電禁止時間が完了して禁止時間完了フラグ?FWTCMP
が1となっている場合、あるいは充電禁止処理内で充電
禁止時間が完了して禁止時間中フラグ?FWTSTRが0とさ
れた場合には、S.CC5で充電要求フラグ?CHGRQの状態を
判断し、充電要求がある場合(1)にはS.CC6、ない場
合にはS.CC4へ処理を進める。
充電停止処理では、S.CC4において禁止時間短縮禁止
フラグ?FCNTSTPを0として後述する充電禁止時間処理で
の充電禁止時間の短縮を許可するよう設定し、S.CC7〜C
C9において充電及び電圧チェックを停止して赤ランプを
消灯してコールされたステップへとリターンする。
充電要求があった場合、S.CC6で後述するタイムアウ
トチェック処理内で立てられるタイムアウトフラグ?FTO
UTの状態に基づき充電開始から8秒以上経過したか否か
を判断し、経過している場合(1)にはS.CC10内で充電
中フラグ?FCHGと禁止時間完了フラグ?FWTCMP及び充電要
求フラグ?CHGRQをクリアした後、充電を停止する。
8秒が経過していない場合には、充電開始前(?FCHG
=0)であればS.CC11〜CC15において充電中フラグ?FCH
Gを1として充電時間タイマーをスタートさせ、充電を
禁止したまま電圧チェック信号を出力する。これは、充
電開始時の充電電圧が不明であるため、充電を実行させ
る前に電圧を測定するためである。
充電中であった場合には、S.CC11から分岐してS.CC1
6,CC17で後述するRLSパルス時間測定処理とタイムアウ
トチェック処理とを実行し、両処理内で立てられる充電
完了フラグ?FCCMPの状態から充電が完了したか否かを判
断する。なお、このフラグは、通常はRLSパルス時間測
定処理内で充電電圧が330V以上となった場合に1とされ
るが、充電開始から8秒経過しても330Vに達していない
場合は、270V以上充電されていれば1とされる。
充電が完了と判断されれば(?FCCMP=1)、S.CC10を
介して充電停止処理を実行し、未完と判断されればS.CC
19〜CC21で充電許可信号と電圧チェック信号を出力して
リターンする。
従って、充電のスタート時にはS.CC12〜CC15の処理を
1回実行して充電電圧測定のために充電チェック信号を
出力する。そして、125ms後にS.CC16〜CC21の処理を通
って充電電圧測定を行い、充電電圧が330Vに達していな
ければ充電が開始される。充電中はS.CC16〜CC21の処理
を繰り返し、終了時にはS.CC7〜CC9の処理が実行され
る。
《充電禁止処理》 第15図は、充電制御処理のS.CC2でコールされる充電
禁止処理を示している。
この処理は、充電禁止時間が完了していない場合にコ
ールされ、充電禁止時間TWと禁止時間タイマーとの比較
を行うことにより、ストロボ回路加熱防止のための充電
禁止時間だけストロボ充電を待たせる。充電禁止時間TW
は、RLSパルス時間測定処理と充電禁止時間処理とで設
定された禁止時間データnに基づいて決定される。
S.CS1において禁止時間タイマーがスタートしていな
いと判断される場合(?FWTSTR=0)には、S.CS2,CS3で
禁止時間タイマーをスタートさせると共に禁止時間中フ
ラグと禁止時間短縮禁止フラグとを1として第14図の充
電制御処理内で充電を停止させるよう設定する。
S.CS4〜CS8においては、禁止時間データnが50より大
きい場合には禁止時間を一律に10秒とするために禁止時
間10秒設定フラグ?FWT10Sを立ててデータnを強制的に5
0とし、7より大きく50より小さい場合にはこのフラグ
をクリアしてリターンする。
禁止時間データnが7以下である場合には、S.CS9〜C
S11で禁止時間処理を解除してリターンする。
禁止時間処理が開始された後にこの処理が実行される
場合には、S.CS1からS.CS12へと処理が進められる。
S.CS12〜CS15においては、禁止時間10秒設定フラグが
セットされていない場合には禁止時間TWにn×125msを
セットすると共に、S.CS2でスタートされた禁止時間タ
イマーが禁止時間TWを越えたか否かを判断し、禁止時間
10秒設定フラグがセットされている場合には禁止時間タ
イマーが10秒経過したか否かを判断する。
禁止時間タイマーがTWあるいは10秒を越える前はその
ままリターンし、越えた場合にはS.CS9〜CS11で禁止時
間を完了してリターンする。
従って、禁止時間はn<7のときは0ms、7≦n<50
のときはn×125ms、n≧50のときは10秒となる。後述
するように、nは1回の充電で2加算され、4秒間放置
されると1減算されるので、ストロボ使用頻度に応じた
充電禁止時間が常に設定される。
《RLSパルス時間測定処理》 第16図は、充電制御処理のS.CC16でコールされるRLS
パルス時間測定処理を示したものである。この処理は、
電圧−時間変換されたパルス時間によりストロボ用メイ
ンコンデンサの充電電圧を測定する処理である。
S.RL1〜RL4では電圧チェック信号をLとしてから2ms
タイマーのタイムアップ前にRLSがLとなるか否かを判
定する。
前述したように、RLSがLとなるのは充電電圧が270V
以上となってNe管が点灯した場合のみであるため、2ms
間RLSがHのままである場合は充電電圧が270V以下と判
断し、S.RL5,RL6において充電電圧270V,280Vフラグを共
にクリアし、DGVを0/4としてリターンする。
ストロボコンデンサは、電圧330Vとフルチャージであ
り、この際の発光量によってガイドナンバーが定められ
ている。一方、このカメラでは、コンデンサがフルチャ
ージされていなくとも充電された分のみ発光させる場合
がある。従って、ガイドナンバーは充電電圧により補正
を加えなければ適正露出が得られない。DGVは、ストロ
ボ充電電圧によるガイドナンバーの補正量を示すパラメ
ータであり、315V以上で2/4、285V〜315Vの場合に1/4、
285V以下で0/4の値に設定される。
2msタイマーのタイムアップ前にRLSがLとなった場
合、すなわち充電電圧が270V以上となっている場合に
は、S.RL7〜RL9でRLSパルス時間タイマーによりRLSがH
となるまでの時間を測定してパルス時間Tにセットす
る。
充電開始後、充電電圧が270Vを越え、初めてRLSにL
のパルスが現れてS.RL10に進んだ場合は、S.RL11〜RL14
の処理を一回実行し、測定されたRLSパルス時間Tによ
り測定基準時間T1を補正する。充電開始から500ms経過
後であれば、RAM中に保存された過去のT1の平均値T1AV
に重点を置いてT1を決定した後、このT1を新しい平均値
T1AVとして禁止時間データnに2プラスする。
充電時間タイマーの始動から500msを経過する前にRLS
がLとなった場合には、最初から270V以上に充電されて
いたと判断してT1の補正をせず、T1にはT1AVの値が設定
される。また、この場合には充電時間が短くトランスの
温度上昇も小さいものと判断し、禁止時間データnの加
算も行わない。
充電電圧VFとRLSパルス時間とは、設計値としては第
7図に示すように一定の関係を有している。しかし、製
品毎に多少のバラツキが生じる可能性がある。そこで、
ほぼ充電電圧270Vに対応しているものと考えられる初回
のRLSパルスの値を、充電時間毎に平均化してパルス時
間の評価に加えることにより、電圧検出の製品バラツキ
による格差を補正する構成としている。
S.RL15,RL16では、充電電圧280Vフラグ?FCH280をクリ
アし、DGVを0/4として充電電圧270Vフラグ?FCH270を1
とする。
充電電圧が270V以上となってから2回目以降のRLSパ
ルス時間測定処理では、S.RL17〜RL25において、最新の
RLSパルス時間Tを、電圧対応時間と比較して充電電圧
を判定している。
電圧対応時間は、T1/2+800μsが330V、T1/2+700μ
sが315V、T1/2+500μsが285V、T1/2+400μsが280V
となるように設計されている。前述の第7図では、この
T1が600μsである場合の例を示している。
電圧が330V以上であれば充電完了フラグ?FCCMPを1と
する。そして、電圧に対応したDGVを設定し、充電電圧
が280V以上であれば充電電圧フラグを共に1としてリタ
ーンする。
280V以下であれば、S.RL15,RL16を介してリターンす
る。
《タイムアウトチェック》 第17図は、充電制御処理のS.CC17で実行されるタイム
アウトチェック処理を示したものである。この処理は、
充電制御処理のS.CC12でスタートされる充電時間タイマ
ーの計測時間に基づいて充電時間の上限を規定するもの
である。
この処理は、S.TO1〜TO9のステップからなり、充電時
間タイマーが6秒経過しても充電が継続されている場合
にタイムアップフラグ?FCHTUPを1とする。
また、8秒経過した場合には、充電電圧が270Vに達し
ていれば充電完了フラグ?FCCMPを1とし、達していなけ
ればタイムアウトフラグ?FTOUTを1としてリターンす
る。タイムアウトフラグが立てられると、充電制御処理
内で充電が停止される。
《充電禁止時間処理》 第18図は、メイン処理のS.MI73及び後述のロック処理
内で実行される充電禁止時間処理を示している。この処
理は、カメラが放置状態にあってストロボが使用されな
い場合に、設定された禁止時間データnを減算する処理
であり、これにより充電禁止時間TWが短縮される。
禁止時間短縮禁止フラグ?FCNTSTPの状態から短縮が禁
止されていると判断される場合、すなわち充電禁止時間
のカウント中、あるいは充電禁止時間が既に0になって
いる場合には、S.TC1から何も処理を行わずにリターン
する。
短縮が禁止されていない場合には、フラグをクリア
し、禁止時間データnが0となっていればS.TC5で禁止
時簡短縮禁止フラグを1としてリターンし、次回のコー
ルからはnの減算を行わないよう設定する。
禁止時間データnが0でない場合には、S.TC6〜TC12
において4秒タイマーを用い、4秒放置される毎にnか
ら1づつ減算する。
すなわち、禁止時間データnの減算を行わないのはn
が0となった場合のみである。
《ロック処理》 第19図はメイン処理のS.MI24から分岐するロック処理
のフローを示したものである。この処理は、ロックスイ
ッチがONされて撮影レンズがロック位置に収納された際
に分岐して実行される処理である。
この処理に入ると、S.LK1〜LK4においてローディング
終了フラグ?LDENDの状態に応じてLCD表示に枚数表示を
点灯あるいは消灯させ、モードを初期値に戻す。
S.LK5〜LK13のループは、リワインドスイッチREWがOF
Fしていること、裏蓋スイッチBACKがOFFしているか、ON
していてもローディングが終了していること、ロックス
イッチがONしていることを条件に125msの繰り返しで実
行される。
S.LK12,LK13では、メイン処理のS.MI73と同様の充電
禁止時間処理が行われる。
リワインドスイッチがONした場合には、S.LK6から分
岐してS.LK61のリワインド処理を実行し、メイン処理の
先頭にジャンプする。
裏蓋が閉じていてローディングが終了している場合に
は、S.LK9,LK10をスキップしてループが形成され、裏蓋
が開放されるとローディング終了フラグがクリアされる
と共に、枚数表示が消灯される。そして、次回のループ
において裏蓋が閉じられれば、S.LK8からS.LK81のロー
ディング処理に進み、この処理が終了するとメイン処理
の先頭にジャンプする。
ロックスイッチLOCKがOFFした場合には、S.LK14,LK15
で充電要求フラグ?CHGRQと表示ホールドフラグ?WAITDと
を1にセットしてメイン処理へジャンプして処理が進め
られる。
ロック処理からメイン処理に戻る場合には、メインコ
ンデンサが放電されている場合が多いので、充電要求を
行うことにより電源ON後の最初のレリーズでストロボ発
光が必要な場合にも、充電完了を待つことなくすばやく
対応できるようにしている。
《AEAF制御処理》 次に、第20図〜第22図に基づき、メイン処理のS.MI65
から分岐するシャッター制御関係のAEAF制御処理を説明
する。この処理には、前述したように測光スイッチSWS
がOFFからONへ変化し、かつ、モードの組合せが適正で
あるときに入るが、その他にも、この処理の中で一旦レ
リーズ待充電処理に分岐した後、あるいは連続撮影の際
のワインド後には、それぞれAEAF制御2、AEAF制御3の
端子からこの処理に入る。
まず、S.AF1〜AF3では、何れかの処理からこのフロー
に入ったかにより測光測距ジャンプフラグ?AEAFをセッ
トする。AEAF制御処理の途中からレリーズ待充電処理に
分岐して再びこの処理に戻った場合には、後述するよう
に既に測光、測距等の検出は終了しているため、これら
の処理をジャンプさせるために?AEAFを1とし、その他
の場合に0としている。
メイン処理から分岐した場合には、S.AF4,AF5におい
てオートレリーズフラグ?AUTORELの状態に従い、これが
0である場合に焦点距離表示を行っている。このフラグ
は、後述するようにインターバルのモード、あるいはダ
ブルセルフのモードの2枚目の撮影の際に1にセットさ
れ、これらの場合に測光スイッチSWS、レリーズスイッ
チSWRがOFFであっても自動的に撮影を実行させる。
S.AF6では後述する電圧チェック処理が実行され、ス
トロボ用メインコンデンサの充電電圧を測定する。
S.AF7では、後述のFM演算において設定される充電要
求フラグ?CHGRQを0とする。
S.AF8〜AF11では、インターバル、あるいはダブルセ
ルフの2枚目でなく、かつ、メイン処理、ワインド処理
からこのフローに入った場合にサブCPUから測距データ
を入力してこれに基づいてLL(レンズラッチ)演算を行
う。
上記以外の場合には、前回のLLデータをそのまま使用
することとなり、従って、インターバル撮影等の際には
ピントは1枚目と同一となる。インターバル撮影の場合
には撮影者がカメラから離れていることが一般的であ
り、撮影対象が画面中央の測距エリアから移動した場合
のピントズレを防止する必要があるからである。
LL演算は、測距結果に基づいてピント合わせを行なう
ためうのレンズ移動量を決める演算である。また、LL演
算では、レンズがズーム域にあって被写体が近距離にあ
る場合には、警告のための緑ランプ点滅フラグ?GLMPFL
を1にセットすると共に、レリーズロックフラグ?RLOCK
を1とする。レンズがマクロ位置にあって被写体が遠距
離にある場合には、上記の2つのフラグに加えてマクロ
テレシフトフラグ?MTSIFTを1とする。
S.AF12〜AF16では、一旦分岐したレリーズ待充電処理
から再びAEAF処理に入った場合を除いて、測光関係の処
理が実行される。
すなわち、S.AF13ではDXコードを入力してフィルムの
ISO感度を演算に用いるSv値に変換し、S.AF14ではレン
ズの焦点距離から開放Fナンバーの補正量αを求める。
そして、これらのデータとS.AF15においてサブCPUから
入力される測光データとに基づき、S.AF16においてAE
(自動露出)演算処理を実行してAEデータを求める。
S.AF17では、第24図に示すFM(フラッシュマチック)
演算処理がコールされ、FMデータがセットされる。な
お、一旦分岐したレリーズ待充電処理から再度この処理
に入った場合、AE演算はスキップするが、充電によって
DGVが変化している可能性があるため、FM演算は再度実
行することとしている。
次に、S.AF11のLL演算中でレリーズロックと判定され
たか否かをS.AF18においてレリーズロックフラグ?RLOCK
の状態から判断する。レリーズロックと判定されるの
は、レンズがズーム域にあって被写体が近すぎる場合
と、レンズがマクロ位置にあって被写体が遠すぎる場合
とである。これらの場合にはピントのあった写真が得ら
れないため、S.AF19〜AF21において緑ランプを点滅させ
て警告し、測光スイッチSWSが離されるのを待って赤、
緑ランプを消灯してメイン処理へとジャンプする。
S.AF22〜AF24では、ストロボコンデンサの充電電圧が
所定値に達しておらず充電要求がある場合、インターバ
ルのモードでないこと、あるいはインターバルのモード
であっても1枚目の撮影であることを条件に第25図のレ
リーズ待充電処理へ分岐する。すなわち、インターバル
の2枚目以降では、充電電圧が所定値に達していなくと
も、充電された分のみ発光させることとし、以下のレリ
ーズシーケンスが実行される。
インターバルでは第27図に示すとおり、1枚撮影毎に
充電制御がなされており、この制御で所定値に達しなか
った場合には、再び充電処理を実行しても電圧が上昇す
る可能性が少ないからである。
S.AF25〜AF27において、設定された各データをサブCP
Uへ出力する。
そして、自動撮影の場合には、ランプ表示と測光、レ
リーズスイッチの判断をスキップして第21図の「AFA」
へとジャンプする。自動撮影モードでない通常の撮影時
には、S.AF29,AF30においてFMデータに基づいてストロ
ボを発光させる場合に赤ランプを点灯させ、第21図の
「AFB」へと処理を進める。
S.AF31〜AF33では、LL演算の内部で設定される緑ラン
プ点滅フラグ?GLMPFLに基づいて緑ランプを点灯、また
は点滅させる。ここで、緑ランプの点灯は撮影許可、点
滅は警告を意味する。
S.AF34,AF35では、測光スイッチSWSがONされ続けてい
ることを条件にレリーズスイッチSWRがONされるのを待
ち、シャッターボタンから手が離された場合にはS.AF34
aで赤、緑ランプを消灯してメイン処理へとジャンプす
る。
S.AF36〜AF43では、インターバル撮影の1枚目の場合
に3sタイマーをスタートさせ、セルフタイマー、あるい
はダブルセルフの1枚目の場合に10sタイマーをスター
トさせ、ダブルセルフモードの2枚目の場合に5sタイマ
ーをスタートさせる。
インターバルの2枚目以降の場合には、既にインター
バルタイマーが作動しているためそのままS.AF44以後の
タイムアップ待ちの処理へ進み、インターバルでもセル
フモードでもない場合には第22図の「AFC」へジャンプ
する。
S.AF44〜AF54は、上述のインターバルタイマー、10s,
5s,3sタイマーがタイムアップとなるのを待つループで
あり、タイムアップの他、モードボタンの操作によって
抜けることができ、この場合にはS.AF55,AF56で赤、緑
ランプ、セルフタイマランプを消灯すると共に、自動撮
影フラグをクリアしてモードをイニシャライズした後、
メイン処理へとジャンプする。
インターバルの2枚目以降では、インターバルタイマ
ーの残り時間表示がなされる。
また、インターバルタイマー、あるいは3s,5s,10sタ
イマーの残り時間がが3秒以内となると、セルフタイマ
ランプを4Hzで点滅させる。
タイムアップとなると、S.AF57,AF58における判断に
基づき、セルフタイマの場合にはそのまま、ダブルセル
フの場合にはS.AF59でオートレリーズフラグ?AUTORELを
反転させた後に第22図の「AFC」へ進む。ダブルセルフ
の場合、1枚目の撮影においてはフラグを0から1と
し、2枚目の撮影においては1から0に戻して自動撮影
を解除する。
インターバルの場合には、S.AF60〜AF64において設定
されたインターバル時間でインターバルタイマーをスタ
ートさせ、1枚目の撮影の際には撮影枚数の最大値を40
枚とし、2枚目以降の撮影を自動的に行うためにオート
レリーズフラグ?AUTORELを1とする。2枚目以降の撮影
の際には、LCD表示のインターバル残り時間表示を「0
s」とし、第22図の「AFC」へ進む。S.AF64の処理は、タ
イマーのタイムアップにより表示が0以外の数字に戻っ
てしまうことを避けるために行われる。
第22図のS.AF65〜AF67では、露出を開始するに当たっ
て各ランプ表示を消灯し、シャッター始動信号をサブCP
Uへ出力する。S.AF68,AF69では、多重撮影である場合に
デート写し込みを禁止する。
バルブのモードでなければ、S.AF70から分岐してS.AF
71でサブCPUからシャッター作動終了信号が入力される
のを確認し、第26図のワインド処理へ進む。
バルブのモードにある場合には、S.AF72でサブCPUか
らシャッター開放信号が入力されるのを確認し、S.AF73
において本来のバルブであるか、マニュアルシャッター
であるかを判断する。バルブの場合には、S.AF74,AF75
でシャッターボタンから手が離されるのを待ち、S.AF76
でシャッター閉じ信号を出力する。マニュアルシャッタ
ーである場合には、S.AF77でマニュアルシャッター時間
のカウントを実行し、カウント終了後にシャッター閉じ
信号を出力する。
《電圧チェック処理》 第23図は、AEAF制御処理のS.AF6でコールされる電圧
チェック処理を示したものである。
S.VC1〜VC4では、電圧チェック信号CHCKをHとした
後、Ne管の立ち上がりを考慮して50ms待ち、前述のRLS
パルス時間測定処理を実行し、次に電圧チェック信号CH
CKをLとする。
S.VC5〜VC7では、充電電圧が270V以上であり、かつダ
ブルセルフ、またはインターバル作動中であれば禁止時
間短縮禁止フラグ?FCNTSTPをクリアし、それ以外の場合
にはそのままS.VC8へ進められる。従って、ダブルセル
フとインターバル作動中は禁止時間の短縮は実行しな
い。
その後、S.VC8で充電中フラグ?FCHGと充電完了フラグ
?FCCMPとを共にクリアし、AEAF制御処理へとリターンす
る。
なお、この電圧チェック内で立てられた充電電圧270V
フラグ?FCHG270により、後述するFM演算内で充電要求フ
ラグ?CHGRQが立てられ、これによってレリーズ待充電処
理への分岐が行われる。
《FM演算処理》 第24図は、AEAF制御処理のS.AF17でコールされるFM演
算処理を示したものである。
この処理は、ストロボの発光、非発光の決定、及び発
光時の絞り値Avsの決定を行うものである。
S.FM1〜FM5では、露出方式がストロボOFF、露出補
正、バルブの場合、あるいはオートであってAE演算処理
内で非発光とされた場合にFMデータを非発光としてAEAF
制御処理へリターンする。
上記以外の場合には、S.FM6で測距データ(AFステッ
プ)と基準のガイドナンバーとから絞り値Avsを求め、
S.FM7で充電電圧の情報DGVを加味して絞り値Avsを補正
する。上記のガイドナンバーは、ストロボコンデンサの
フルチャージ時を基準として設定されているため、電圧
が低い場合のガイドナンバーの低下を考慮にいれないと
露出がアンダーとなってしまうからである。
S.FM8では、絞り値Avsにフィルム感度Svを加え、S.FM
9,FM10ではズーム域にある場合にストロボ自身のズーミ
ングによるガイドナンバーの変化量ZDGVを加える。
更にS.FM11では、レンズの焦点距離に基づく開放Fナ
ンバーの変化量αを絞り値Avsからマイナスする。
S.FM12〜FM14では、絞り値Avsの上限と下限とをリミ
ットすると共に、AEAF制御処理のS.AF6でコールされた
電圧チェック処理の結果に基づいてストロボコンデンサ
の電圧が270V以下であるときに充電要求フラグ?CHGRQを
1としてリターンする。
《レリーズ待充電処理》 第25図は、AEAF制御処理のS.AF23,AF24から分岐する
レリーズ待充電処理を示したものである。
S.CH1〜CH9は、S.CH6の充電制御を125ms周期で繰り返
し実行するためのループであり、この充電制御処理中で
立てられるタイムアップフラグ?FCHTUPと、280V充電フ
ラグ?FCH280とからタイムアップ、あるいは充電電圧280
V以上と判断された場合に抜け出ることができる。
なお、インターバルモード等の自動撮影の場合はいず
れかのモードスイッチ(モードボタンA、モードボタン
B、クリアボタンC)をONさせることによりS.CH10へ抜
けることができ、自動撮影でない場合にはシャッターボ
タン15から手が離された際に抜けることができる。
6秒以内に充電電圧が280Vに達せずにタイムアップと
なった場合にもレリーズ待充電処理を抜けることができ
る。これらの抜け出しの場合、S.CH10〜CH12において
赤、緑ランプを消灯すると共に、充電停止処理を行い、
自動撮影を解除してメイン処理へジャンプする。
タイムアップとなる前に充電電圧が280Vに達した際に
は、S.CH13の充電停止処理を経てS.CH14〜CH16へ進み、
自動撮影のモードでなければ赤ランプを点灯させて発光
の準備ができた旨を表示させると共に、充電要求フラグ
?CHGRQをクリアして第20図のAEAF制御2へジャンプす
る。この処理からAEAF制御に入った場合には、前述した
ように測光、測距等を省略し、前回のデータを用いて演
算を行う。
なお、充電中の電圧チェックは280Vを基準とし、充電
後の電圧チェックは270Vを基準としているのは、充電停
止による電圧降下分及びノイズ等を考慮したものであ
る。
メイン処理内で行われる充電制御では、充電電圧330V
で充電完了とし、タイムアップも8秒で監視している。
しかし、レリーズ待充電処理内では、撮影者が測光スイ
ッチSWSを押しながら充電が終了するのを待機している
状態であるため、充電電圧280Vで充電完了、タイムアッ
プは6秒で監視している。従って、充電制御処理のS.CC
10で充電要求?CHGRQがクリアされないため、S.CH16にて
クリアしている。
《ワインド処理》 第26図は、AEAF制御処理の終了後に移行するワインド
処理を示したものである。
ワインド処理は、撮影が終了した後にフィルムを1コ
マ分巻き上げるための処理である。
ワインド処理に入ると、S.WD1,WD2においてインター
バルを除いてLCD表示に枚数表示を行い、多重撮影の場
合にはS.WD3からS.WD4へ分岐して撮影方式を1コマ撮影
に戻してメイン処理にジャンプする。すなわち、多重撮
影は1回毎にクリアされることとなる。
多重撮影以外では、S.WD5において1コマ分の巻き上
げを行い、所定の時間内に巻き上げが終了しない場合に
はS.WD6からS.WD7へ分岐して自動撮影のフラグをクリア
し、S.WD71のリワインド処理を行ってメイン処理へジャ
ンプする。
巻き上げが終了すると、S.WD8で枚数カウンタをカウ
ントアップし、S.WD9,WD10においてインターバルでなけ
れば新たな枚数カウントを表示する。このようにインタ
ーバルの場合に枚数表示を実行しないのは、後述するよ
うにインターバル撮影中は次の撮影までの残り時間が減
算表示されるからである。
S.WD11〜WD15では、設定されている撮影方式に従っ
て、ワインド処理後の分岐先が決定される。
まず、連続撮影にある場合、シャッターボタンが押さ
れ続けていれば第20図のAEAF制御3へジャンプして露出
のシーケンスが続行され、ボタンが離されていればメイ
ン処理へとジャンプする。
次に、ダブルセルフである場合には、1枚目が終了し
た時点では再びAEAF制御へジャンプし、2枚目が終了し
た時点ではメイン処理へジャンプする。
インターバルにある場合には、第27図のインターバル
制御処理へとジャンプし、上記何れのモードでもない場
合、すなわち1コマ撮影、またはセルフタイマーの場合
にはメイン処理へジャンプする。
《インターバル制御処理》 第27図は、上記のワインド処理のS.WD15から移行する
インターバル制御処理を示したものである。この処理
は、撮影方式がインターバルに設定されている場合に、
2枚目以降の撮影までの時間を計りつつ待機する処理で
ある。インターバル以外の場合には、通常メイン処理内
でループして処理が実行されるが、インターバルの場合
にはメイン処理を介さずにAEAF制御処理とインターバル
制御処理との間でループして処理が実行される。
この処理に入ると、S.IN1において充電要求フラグ?CH
GRQと充電要求メモリフラグ?CHGRQMとを共にクリアす
る。
S.IN2,IN3では、インターバル枚数カウントを減算し
てこれが0となったか否かを判断する。このカウントの
初期値は、AEAF制御処理のS.AF62でセットされた40枚で
ある。40枚の撮影を終了した場合には、S.IN4〜IN6で充
電停止処理を行うと共に、自動撮影フラグをクリアし、
モードイニシャライズ処理を実行した後にメイン処理へ
とジャンプする。
枚数カウントが0枚となっていない場合には、S.IN7
〜IN21のステップを125msの周期でループし、次の撮影
まで待機する。その間、いずれかのモードスイッチ又は
クリアスイッチがONされると、モードをイニシャライズ
してメイン処理へジャンプする。
また、このループ中、通常はタイマーの減算表示がな
されているが、測光スイッチをONすると枚数表示がなさ
れ、ズームのテレ、ワイドスイッチをONすると焦点距離
表示を行う。
残り時間が16秒以下となると、S.IN18により?CHGRQ,?
CHGRQMが共に1にセットされる。このタイマーは、AEAF
制御処理のS.AF60でセット、スタートされるものであ
る。
S.IN20の充電制御では、?CHGRQが1であるときに充電
を行い、0であるときにはそのままパスさせる。
従って、S.IN17〜IN20のループを回る際、一回目のル
ープで強制的に充電をスタートし、ここで充電が十分に
行なわれたことが検知された場合には充電を停止し、更
に次のループからは充電制御をパスすることとなる。
残り時間が4秒以内となると、S.IN19から分岐してS.
IN22,IN23で充電の停止とタイマーの残り時間表示とを
行い、第27図のAEAF制御処理へとジャンプしてこの処理
のS.AF44〜AF54でタイムアップとなるまで待機する。
最後に、請求項1ないし4に記載された発明の構成要
素と、上記実施例の対応部分との関係について説明す
る。
請求項1の「禁止時間カウント手段」は第15図のS.CS
2でスタートし、S.CS9でリセットされる「禁止時間タイ
マー」に相当する。
請求項1の「充電禁止手段」は、第14図のS.CC7のCHE
NをHにするステップに該当する。昇圧回路は、充電許
可信号CHENがLとなると充電を開始し、Hとなると充電
を停止する。また、「禁止時間のカウント中であるか否
か」は、第14図のS.CC3において禁止時間中フラグ?FWTS
TRの状態に応じて判定されている。禁止時間中フラグ?F
WTSTRは、第15図のS.CC3において禁止時間タイマーがス
タートした後に1に設定されるため、このタイマーのカ
ウント中はS.CC3の判定は1となり、S.CC7で充電は停止
/禁止されることとなる。
請求項1の「判定手段」は、禁止時間の延長について
は第16図のS.RL11、禁止時間の短縮については第18図の
S.TC9の判断が相当する。S.RL11の判定は「ストロボ回
路の発熱状態」の判定、特に、「発熱が大きい」か否か
の判定に相当する。一方、S.TC9の判定が「ストロボ回
路の発熱状態」の判定、特に、「発熱が小さい」か否か
の判定に相当する。
また、請求項1の「禁止時間延長手段」は、第16図の
S.RL13におけるnに2を加算する処理に該当し、「禁止
時間短縮手段」は、第18図のS.TC11におけるnを1減算
する処理に該当する。禁止時間は、第15図のS.CS13にお
いてn×125msの決算により設定されており、nの加算
は禁止時間の延長、nの減算は禁止時間の短縮を意味す
る。
実施例では、請求項2に記載されたように判定手段は
「ストロボの発光頻度によりストロボ回路の発熱状態を
判定」している。すなわち、少なくとも禁止時間の短縮
に際しては、ストロボが一定時間使用されずに放置され
た場合に禁止時間を短縮しており、発光頻度、すなわち
時間当たりの発光回数が少ない場合に発熱状態が小さい
と判断して禁止時間を短縮している。
実施例では、請求項3に記載されたように禁止時間延
長手段が「ストロボの発光毎に禁止時間を一定値づつ増
加」させている。すなわち、禁止時間の延長に際して
は、第16図のS.RL11で充電時間タイマーの経過時間によ
り判定しているが、S.RL11の判断がYesとなるのは、ス
トロボを発光させて充電開始時の充電電圧が低くなって
いた場合である。そして、充電がストロボ発光後に開始
された場合にはS.RL13でnを一定値(2)づつ(禁止時
間を250msづつ)増加させている。
実施例では、請求項4に記載されたように禁止時間短
縮手段が「充電要求がない場合に禁止時間を一定時間経
過毎に一定値づつ減少」させている。すなわち、禁止時
間の短縮に際しては、第18図のS.TC9で4秒タイマーが
タイムアップしたと判定される度に、S.TC11でnが一定
値(1)づつ(禁止時間を125msづつ)減少させてい
る。なお、禁止時間の短縮は、少なくとも充電要求がな
い場合と、禁止時間タイマーのカウントが終了した場合
とに実行される。
[効果] 以上、説明してきたようにこの発明によれば、ストロ
ボ回路の充電が頻繁に行われて回路が加熱する虞れがあ
る場合に、充電を一定時間禁止することにより加熱を防
止することができ、回路部品の損傷を未然に防止するこ
とができる。
また、充電を禁止する時間をストロボの使用頻度に応
じて増減する構成としたため、加熱の虞れがない場合に
は発光後直ちに充電を行うことができ、撮影者を徒に待
たせることがない。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明に係る充電制御装置を搭載したカメラ
を示したものである。 第1図〜第3図はカメラの外観を示したものであり、第
1図は平面図、第2図は正面図、第3図は背面図であ
る。 第4図は制御回路のブロック図、第5図はストロボ関係
の回路図、第6図は電圧チェックのタイミングチャー
ト、第7図はRLSパルス時間と電圧との関係を示すグラ
フである。 第8図〜第27図は、この実施例の充電制御装置を備える
カメラの機能を示すフローチャートであり、第8図はリ
セット処理、第9,11,12,13図はメイン処理、第10図はル
ープ抜け出し処理、第14図は充電制御(停止処理含む)
処理、第15図は充電禁止処理、第16図はRLSパルス時間
測定処理、第17図はタイムアウトチェック処理、第18図
は充電禁止時間処理、第19図はロック処理、第20,21,22
図はAEAF制御処理、第23図は電圧チェック処理、第24図
はFM演算処理、第25図はレリーズ待充電処理、第26図は
ワインド処理、第27図はインターバル制御処理を示して
いる。 1……カメラ本体 2、3……ズームレンズ鏡筒 4……測距部 5……ファインダー窓 6……ストロボ CdS……測光用受光素子 7……セルフタイマーランプ 8……裏蓋 9……LCD表示 10……ズームレバー A,B……モードボタン C……クリアボタン D……緑ランプ E……赤ランプ 11……裏蓋開放レバー 14……電源レバー 15……シャッターボタン 16……マクロボタン LOCK……ロックスイッチ SWS……測光スイッチ SWR……レリーズスイッチ MCRO……マクロスイッチ TELE……ズームのテレスイッチ WIDE……ズームのワイドスイッチ MDA……モードAスイッチ MDB……モードBスイッチ MDC……クリアスイッチ BACK……裏蓋スイッチ REW……リワインドスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼子 紀夫 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (72)発明者 永井 克俊 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−55917(JP,A) 特開 平1−263629(JP,A) 特開 昭59−75599(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 15/05

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストロボ回路の加熱防止のために設けられ
    た充電の禁止時間をカウントする禁止時間カウント手段
    と、 前記禁止時間のカウント中であるか否かを判断してカウ
    ント中であれば充電を禁止する充電禁止手段と、 ストロボ回路の発熱状態を判定する判定手段と、 該判定手段によりストロボ回路の発熱が大きいと判定さ
    れた場合に前記禁止時間を延長する禁止時間延長手段
    と、 前記判定手段によりストロボ回路の発熱が小さいと判定
    された場合に前記禁止時間を短縮する禁止時間短縮手段
    とを備えることを特徴とするストロボ充電制御装置。
  2. 【請求項2】前記判定手段は、ストロボの発光頻度によ
    りストロボ回路の発熱状態を判定することを特徴とする
    請求項1記載のストロボ充電制御装置。
  3. 【請求項3】前記禁止時間延長手段は、ストロボの発光
    毎に禁止時間を一定値づつ増加させることを特徴とする
    請求項2記載のストロボ充電制御装置。
  4. 【請求項4】前記禁止時間短縮手段は、充電要求がない
    場合に禁止時間を一定時間経過毎に一定値づつ減少させ
    ることを特徴とする請求項2記載のストロボ充電制御装
    置。
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