JP2002258252A - プラスチック液晶パネルの製造方法 - Google Patents

プラスチック液晶パネルの製造方法

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JP2002258252A
JP2002258252A JP2001061025A JP2001061025A JP2002258252A JP 2002258252 A JP2002258252 A JP 2002258252A JP 2001061025 A JP2001061025 A JP 2001061025A JP 2001061025 A JP2001061025 A JP 2001061025A JP 2002258252 A JP2002258252 A JP 2002258252A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現有のガラス基板プロセスを使用し設備投資
を最低限に抑えて且つ低コストで製造可能なプラスチッ
ク液晶パネルの製造方法を提供することである。 【解決手段】 プラスチック基板13、14に形成した
透明電極のパターニング工程と、配向膜の形成工程と、
配向膜の配向処理工程と、ギャップ材およびシール材の
形成工程と、重ね合わせ工程と、液晶注入工程とを有す
るプラスチック液晶パネルの製造方法において、プラス
チック基板13、14を支持基板11、12に粘着剤1
5を用いて貼り付けて、透明電極のパターニング工程か
ら少なくとも配向膜の配向処理工程まで行うことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック基板
を用いたプラスチック液晶パネルの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】2枚のプラスチック基板を貼り合わせて
プラスチック液晶パネルを製造する方法として、たとえ
ば特開平1−253712号公報に記載するものがあ
る。この公報に記載されたプラスチック基板を用いたプ
ラスチック液晶パネルの製造方法を、図30を用いて説
明する。
【0003】図30に示すように、それぞれのプラスチ
ック基板は2つのプラスチック基板供給ローラ60、6
0に巻かれており、そこからプラスチック基板を引き出
して所定の処理を行う。図30の左側に図示する処理か
ら説明する。プラスチック基板供給ローラ60から一方
のプラスチック基板を誘導ローラで誘導して引き出し、
配向膜形成ローラ61を用いて配向膜を塗布し、プラス
チック基板上に配向膜を形成する。その後、乾燥器62
を通過させて、配向膜の乾燥処理を行う。
【0004】その後、ラビング処理ローラ53を使用し
て、プラスチック基板に形成した配向膜の配向処理を行
う。さらにその後、液晶ポリマー層形成ローラ59を用
いて液晶ポリマーを配向膜上に塗布し、さらに乾燥器6
2を通過させて、乾燥処理を行う。
【0005】他方のプラスチック基板は、プラスチック
基板供給ローラ60から、誘導ローラで誘導して引き出
し、配向膜形成ローラ61を用いて配向膜を塗布し、プ
ラスチック基板上に配向膜を形成する。その後、乾燥器
62を通過させて、配向膜の乾燥処理を行う。
【0006】その後、接着層積層ローラ64を用いて、
2枚のプラスチック基板を接着するための接着層を形成
し、さらに乾燥器62を通過させて、接着層の乾燥処理
を行う。
【0007】そののち、液晶ポリマーを形成したプラス
チック基板と接着層を形成したプラスチック基板とを、
積層ローラ69を用いて重ね合わせ、加熱恒温槽71を
通過させて、接着層を硬化させる。
【0008】さらにその後、貼り合わせたプラスチック
基板の外側に偏光板を貼り付け、巻き取りローラ70に
巻き取る。
【0009】この図30に示すプラスチック基板を用い
たプラスチック液晶パネルの製造方法は、プラスチック
基板供給ローラ60から巻き取りローラ70までプラス
チック基板を連続的に供給し、所定の処理を行うことか
らロール・トゥ・ロールと呼ばれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−25371
2号公報に記載のプラスチック液晶パネルの製造方法で
は、プラスチック基板供給ローラ60から巻き取りロー
ラ70までの一連の製造ラインを新規にライン構築を行
わなければならない。そこで、現状のガラス基板を用い
た液晶表示パネルを製造する生産ラインにてプラスチッ
ク液晶パネルが製造可能な方法が求められている。
【0011】〔発明の目的〕本発明の目的は、上記課題
を解決して、現有のガラス基板プロセスを使用し設備投
資を最低限に抑えて且つ低コストで製造可能なプラスチ
ック液晶パネルの製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプラスチック液晶パネルの製造方法は、下
記記載の手段を提供する。
【0013】本発明のプラスチック液晶パネルの製造方
法は、プラスチック基板に形成した透明電極のパターニ
ング工程と、配向膜の形成工程と、該配向膜の配向処理
工程と、ギャップ材およびシール材の形成工程と、重ね
合わせ工程と、液晶注入工程とを有するプラスチック液
晶パネルの製造方法において、前記透明電極のパターニ
ング工程から少なくとも前記配向膜の配向処理工程ま
で、前記プラスチック基板を支持基板に粘着剤を用いて
貼り付けて行うことを特徴とする。
【0014】〔作用〕本発明のプラスチック液晶パネル
の製造方法は、プラスチック基板を剛性を有する支持基
板に粘着剤を用いて貼り付けて、透明電極のパターニン
グ工程から少なくとも配向膜の配向処理工程までの所定
の処理を行い、その所定の処理が終了した後、支持基板
からプラスチック基板を剥離する。このことで、プラス
チック液晶パネルの専用製造装置を設置せずにガラス基
板の製造装置を用いて、プラスチック液晶パネルの製造
が可能となる。
【0015】プラスチック基板を、剛性を有する支持基
板に粘着剤を用いて貼り付けていることから、本発明で
はプラスチック基板表面が平坦となり、透明電極のパタ
ーニング工程から配向処理工程を精度良く行うことがで
きる。さらに、現状のガラス基板製造装置の通過センサ
ー、厚さセンサー、およびアライメントセンサー等の設
定やセンサー部品を換えずに、プラスチック液晶パネル
を製造することが可能となる。
【0016】また、支持基板とプラスチック基板との貼
り付けに粘着剤を用いることによって、プラスチック基
板の剥離面が綺麗にでき、支持基板は何度でも使用でき
る。このため品質の良いプラスチック液晶パネルが得ら
れると同時に低コスト化が可能となる。さらにまた、粘
着剤として感温性粘着剤を用いることにより、本発明で
は支持基板からのプラスチック基板の剥離が温度管理だ
けで簡単に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最良の実施形態に
おけるプラスチック液晶パネルの製造方法を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1から図29は、本実施形態に
よるプラスチック液晶パネルの製造方法を示す図面であ
る。
【0018】本発明のプラスチック液晶パネルの製造方
法では、図1に示すように、プラスチック液晶パネルの
基板となるプラスチック基板13、14を、粘着剤とし
て感温性粘着剤15を介して支持基板11、12に貼り
付けて処理を行う。支持基板11、12としては、剛性
を有するものを使用する。剛体である支持基板11、1
2にプラスチック基板13、14を貼り付けることによ
り、プラスチック基板13、14の表面は平坦となり、
所定の処理を高精度で行うことができる。また、粘着剤
である感温性粘着剤15は、貼り付けた支持基板11、
12とプラスチック基板13、14との剥離を容易に行
えるように選択した。
【0019】すなわち、第1のプラスチック基板13は
感温性粘着剤15を介して第1の支持基板11に貼り付
け第1のプラスチック−支持基板の合板17とし、第2
のプラスチック基板14は感温性粘着剤15を介して第
2の支持基板12に貼り付け第2のプラスチック−支持
基板の合板18とする。
【0020】この第1および第2のプラスチック−支持
基板の合板17、18による製造方法を、以下説明す
る。
【0021】図2に示すように、プラスチック基板1
3、14に酸化インジウムスズからなる透明電極16を
形成した透明電極付きプラスチック基板19がロール状
になったものを用意する。
【0022】この透明電極付きプラスチック基板19と
しては、たとえば帝人株式会社の商品名HD200−6
0Bを用いる。プラスチック基板13、14の材質とし
ては、ポリカーボネート、変性アクリル樹脂、ポリメタ
クリル樹脂、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンテ
レフタレート、またはノルボルデン樹脂などが使用可能
であり、プラスチック基板厚さは50μm〜250μm
とする。このプラスチック基板13、14上に形成する
酸化インジウムスズからなる透明電極16は、100n
mから200nmの厚さで形成してある。
【0023】感温性粘着剤15は、上面および下面にそ
れぞれ上側セパレートフィルム21および下側セパレー
トフィルム22を設けたものが、感温性粘着剤付きフィ
ルム20として、たとえばニッタ株式会社の商品名 イ
ンテリマーCS2020HSとして入手可能である。こ
の感温性粘着剤15は、外部の温度変化に応じて結晶状
態から非結晶状態に可逆的変化を起こし、粘着と非粘着
の特性変化がある温度(スッチング温度と称する)を境
に生じる。そして、非粘着時の粘着力は粘着時の1/1
0程度と小さくなり、きわめて容易に剥離することがで
きる。
【0024】本実施形態では、低い温度になると粘着力
が小さくなる低温剥離タイプの感温性粘着剤15を使用
し、スイッチング温度は5℃とした。すなわち、5℃以
上では粘着力が大きくプラスチック基板13、14と、
支持基板11、12との固着力は充分に大きく処理工程
中に両者が剥離することはなく、5℃以下の温度雰囲気
中では粘着力が小さくなってプラスチック基板13、1
4と、支持基板11、12とは容易に剥離できる。
【0025】感温性粘着剤付きフィルム20としては、
感温性粘着剤15が上面および下面の両面にポリエチレ
ンテレフタレートフィルムからなる上側セパレートフィ
ルム21および下側セパレートフィルム22で挟み込ま
れ、巻き取られロール状のものを用意する。
【0026】図3を用いてプラスチック基板13、14
と支持基板11、12との貼り合わせ工程を説明する。
【0027】感温性粘着剤付きフィルム20は、感温性
粘着剤付きフィルム供給ローラ58にセットする。一
方、透明電極付きプラスチック基板19は、プラスチッ
ク基板供給ローラ60にセットする。
【0028】感温性粘着剤付きフィルム20は、第1の
誘導ローラ65でガイドし、この第1の誘導ローラ65
を通過した時点で下側セパレートフィルム22を剥離す
る。そして、下側セパレートフィルム22は、第1の誘
導ローラ65の上方に設けられた第2の誘導ローラ66
を経由して、下側セパレートフィルム巻き取りローラ7
0で巻き取られる。
【0029】第1の誘導ローラ65を通過し、下側セパ
レートフィルム22が剥離された感温性粘着剤付きフィ
ルム20の感温性粘着剤15は、図3における上面に剥
き出したまま第3の誘導ローラ67を経由し、積層ロー
ラ69へと導かれる。
【0030】また、プラスチック基板供給ローラ60か
ら第4の誘導ローラ68を介して、透明電極付きプラス
チック基板19が供給される。このとき、透明電極16
の形成面は、図3において透明電極付きプラスチック基
板19の下方に向いている。
【0031】つぎに、この透明電極付きプラスチック基
板19を、積層ローラ69の下を通過させ、下側セパレ
ートフィルム22を剥離した感温性粘着剤付きフィルム
20と貼り合わせる。
【0032】積層ローラ69を通過後、感温性粘着剤付
きフィルム20と透明電極付きプラスチック基板19
は、感温性粘着剤15を介して積層され、感温性粘着剤
付きプラスチック基板23となる。なお、このときは感
温性粘着剤15は、まだ上側セパレートフィルム21に
て保護されている。
【0033】つぎに図4に示すように、長尺の感温性粘
着剤付きプラスチック基板23を、ローダーカセットや
収納カセットに収納できる大きさに打ち抜く。本実施形
態では、現有のガラス基板の液晶パネル製造ラインのガ
ラス基板と同じ大きさに打ち抜いた。
【0034】打ち抜き工程は、積層された感温性粘着剤
付きプラスチック基板23をプレス刃24で切断する。
プレス刃24はトムソン刃と呼ばれる木板盤に剃刀の刃
を立てたものを使用する。この図4では、上側セパレー
トフィルム21と感温性粘着剤15と透明電極付きプラ
スチック基板19との間には隙間があるように図示して
いるが、これは理解しやすくするために隙間を設けたも
ので、実際には隙間なく密着している。
【0035】切断した感温性粘着剤付きプラスチック基
板23の断面構造を図5に示す。透明電極16を形成し
た透明電極付きプラスチック基板19の透明電極16形
成面と反対側に感温性粘着剤15が形成され、その感温
性粘着剤15上に上側セパレートフィルム21が形成さ
れている。
【0036】つぎに図6に示すように、プラスチック基
板を支持基板への貼り合わせ処理を行なう。このとき、
第1、第2の支持基板11、12の材質は、剛性を有す
るとともに、透明性を有するガラス基板、または透明性
を有し耐熱性のある透明性樹脂基板を用いる。
【0037】第1、第2の支持基板11、12の厚さ
は、現状のガラス基板を使用した液晶パネル製造装置で
処理をするため、1.1mm〜0.5mmとすることが
好ましい。また、外形大きさは、その液晶パネル製造装
置で用いる大きさに合わせる。さらに、第1、第2の支
持基板11、12の大きさは、位置合わせの容易性の観
点から、図7に示すように、第1、第2のプラスチック
基板13、14より若干(1mm程度)大きくすること
が望ましい。この寸法差は、図4を用いて説明した打ち
抜き工程で、プレス刃24によってバリと呼ばれる加工
痕が周縁部に若干発生し外形大きさがわずかに大きくな
ったときでも、位置合わせができるように設けている。
【0038】まず図6に示すように、上側セパレーター
フィルム21を感温性粘着剤付きプラスチック基板23
から剥離して、感温性粘着剤15を露出させる。
【0039】つぎに、支持基板11、12とプラスチッ
ク基板13、14とを感温性粘着剤15を介して貼り合
わせる。このとき、貼り合わせはラミネーター装置やロ
ーラ等(図示せず)を用いて行う。この貼り合わせ時に
は、気泡が内部に発生しないように行い、図1に示す第
1、および第2のプラスチック−支持基板の合板17、
18とする。
【0040】前述のように、感温性粘着剤15のスイッ
チング温度は5℃に設定しており、室温で貼り合わせ処
理を行えば、支持基板11、12とプラスチック基板1
3、14とは固着される。
【0041】なお、プラスチック基板13、14と支持
基板11、12との間に微量の気泡が入った場合は、加
圧加熱装置(オートクレ−ブ)の中に入れ、第1、第2
の支持基板11、12と第1、第2のプラスチック基板
13、14間に入った気泡を取り除く。このときの加圧
加熱条件は、温度50℃、圧力5kg/cm2とする。
【0042】つぎに図8に示すように、それぞれプラス
チック−支持基板の合板17、18をローダーカセット
26に収納し、所定の処理を行う。まずはじめに、ロー
ダーカセット26に収納されている第1、および第2の
プラスチック−支持基板の合板17、18を洗浄装置2
5へ送り込む。
【0043】これらの第1、および第2のプラスチック
−支持基板の合板17、18は、ロボット(図示ぜず)
により、コロ搬送系27に載せられ、洗浄装置25内に
送られる。この洗浄装置25では、弱アルカリ性の界面
活性剤や中性洗剤などを用いて油脂の汚れを落とし、さ
らにその後、弱アルカリ性の界面活性剤や中性洗剤をリ
ンスするための純水28のシャワー洗浄を行う。この洗
浄工程は、図8に示すシャワー洗浄以外にディップ洗浄
でも良い。
【0044】この洗浄工程の処理温度は、60℃以下で
あるため、第1、第2のプラスチック−支持基板の合板
17、18の感温性粘着剤15の粘着力は全く変化せ
ず、支持基板11、12とプラスチック基板13、14
とは剥離しない。
【0045】つぎに図9に示すように、窒素ガスを噴射
するエアナイフ29のわずかな隙間に第1、第2のプラ
スチック−支持基板の合板17、18を通過させて乾燥
させる。このときも第1、第2のプラスチック−支持基
板の合板17、18は剥離しない。
【0046】つぎに、第1、第2のプラスチック−支持
基板の合板17、18上に感光性材料であるフォトレジ
ストを透明電極16上に形成する。このフォトレジスト
形成工程では、ポジ型感光性レジスト30をスピンナー
法もしくはロールコーター法で塗布する。本実施形態で
は、ロールコーター31を用いてポジ型感光性レジスト
30を形成した。
【0047】その後、図示しないが、ポジ型感光性レジ
スト30膜中の残留溶剤を蒸発させて透明電極16との
密着力を強化するために、温度80℃で時間10分間の
熱処理を行い、ポジ型感光性レジスト30をプリベーク
処理する。
【0048】つぎに、ポジ型感光性レジスト30の露光
工程を行う。第1、および第2のプラスチック−支持基
板の合板17、18を、露光装置にセットし、ポジ型感
光性レジスト30上方にセットされたフォトマスク32
のアライメントを行う。そして、フォトマスク32とを
介して紫外線を照射し、ポジ型感光性レジスト30の露
光処理を行う。このときフォトマスク32とポジ型感光
性レジスト30との間は、100μm以下のすきまを設
けて露光する。
【0049】つぎに図11に示すように、ポジ型感光性
レジスト30の現像工程を行う。第1、および第2のプ
ラスチック−支持基板の合板17、18は、コロ搬送系
27上を移動しながら、現像液33を滴下する。このと
き、現像液33には、水酸化カリウム(KOH)の3〜
10%溶液を用いる。この結果、ポジ型感光性レジスト
30は、光照射部が除去されるようにパターニングされ
る。
【0050】その後、ポジ型感光性レジスト30をさら
に硬化させるために、温度120℃から130℃で、時
間10分間のポストベーク処理を行う。
【0051】つぎに、図12に示すように、透明電極1
6のエッチング工程を行う。すなわち、パターニングし
たポジ型感光性レジスト30をエッチングマスクとして
透明電極16をエッチングする。透明電極16のエッチ
ング液34は、臭化水素酸(HBr)の40〜55%溶
液を用いてシャワーエッチングする。
【0052】つぎに、図13に示すように、エッチング
マスクとして使用したポジ型感光性レジスト30の剥離
処理を行う。第1、第2のプラスチック−支持基板の合
板17,18をコロ搬送系27にて搬送しながら、剥離
液35をポジ型感光性レジスト30上にシャワー散布す
る。剥離液35には、水酸化カリウム(KOH)の2〜
5%溶液を用いる。さらにその後、純水洗浄処理を行い
剥離液35を洗い流す。
【0053】つぎに、図14に示すように、第1、第2
のプラスチック−支持基板の合板17、18を乾燥させ
るためコロ搬送系27にて搬送しながら遠赤外線等のヒ
ーター36下を通過させ、さらに、上下に設けられたエ
アナイフ29の5mm〜10mm程度の隙間を通り、純
水を除去し乾燥する。
【0054】その後、第1、第2のプラスチック−支持
基板の合板17、18を、透明電極16パターンの配線
間の短絡および導通検査するために、リーク検査機を用
いて短絡および導通検査を行う。リーク検査機は、真空
吸着にて載物台上に配置するが、このとき、第1、第2
のプラスチック−支持基板の合板17、18は剛体なの
で、真空吸引を完全に行うことができ、位置ずれは発生
しない。
【0055】つぎに、図15に示すように、透明電極1
6の短絡および導通検査を終了した後、一度、次工程の
開始日までストックする。このとき、第1、第2のプラ
スチック−支持基板の合板17、18の収納には、収納
カセット37を用いてストック室に保管する。ただし、
ストック室が10℃以下の低温になると感温性粘着剤1
5が剥離する可能性があるため、室温管理のクリーンル
ームに第1、第2のプラスチック−支持基板の合板1
7、18を保管することが望ましい。
【0056】つぎに第1、第2のプラスチック−支持基
板の合板17、18の透明電極16上に配向膜を形成す
る。
【0057】図16に示すように、ポリイミド樹脂膜か
らなる配向膜38を、透明電極16上にオフセット印刷
法を用いて塗布する。つぎに、150℃で約15分間、
連続炉の中で焼成処理し、配向膜38を硬化させる。
【0058】つぎに、図17に示すように、配向膜38
の配向処理工程を行う。配向膜38の配向処理工程は、
バフ材を形成したラビング処理ローラ63を用いて行
い、配向処理条件はバフ材の切り込み量を0.6mmに
調整し、ラビング処理ローラ63の回転数を1000r
pmとする。第1、第2のプラスチック−支持基板の合
板17、18の送り速度は、25mm/秒とし1回通過
させる。
【0059】ここから2枚の第1、第2のプラスチック
−支持基板の合板17、18のうち第1のプラスチック
−支持基板の合板17から第1の支持基板11を剥離し
て、第1のプラスチック基板13とする。この第1のプ
ラスチック基板13には、後述する2枚の基板間のギャ
ップ寸法を制御するギャップ材を形成する。
【0060】第1の支持基板11の剥離は、図18に示
すように、第1のプラスチック−支持基板の合板17
を、0℃〜5℃の低温乾燥炉39に約20分間入れる。
【0061】第1のプラスチック−支持基板の合板17
の温度が0℃〜5℃安定した後、薄刃状のカーターなど
を第1の支持基板11と第1のプラスチック基板13間
に差し込み、第1の支持基板11と第1のプラスチック
基板13とを分離させる。このとき、感温性粘着剤15
はスイッチング温度以下となっていることから粘着力は
ほとんど消失しているため、第1のプラスチック基板1
3に歪みを与えることなく容易に剥離することが可能と
なる。
【0062】また、感温性粘着剤15は、第1のプラス
チック基板13側には残らず、第1の支持基板11側に
残る。なお、この感温性粘着剤15は、トルエンなどの
溶剤に浸漬すれば溶解除去することができ、支持基板と
して再度利用できる。
【0063】つぎに、図19に示すように、剥離した第
1のプラスチック基板13を新たな第3の支持基板40
に貼り合わせる。第3の支持基板40は、剛性を有する
ガラス基板または樹脂基板を用いる。第1のプラスチッ
ク基板13は、全面で第3の支持基板40に固着するの
ではなく両者の固着力を小さくするように、第3の支持
基板40の四隅もしくは周辺に、紫外線剥離粘着剤41
としてヒューグル製HUO−15A(商品名)を設置し
ておく。
【0064】つぎに、第1のプラスチック基板13の配
向膜38形成面と反対側の面と第3の支持基板40と
を、紫外線剥離粘着剤41を用いて貼り合わせ接着合板
42とする。この第1のプラスチック基板13を新たな
第3の支持基板40に貼り合わせる理由は、ギャップ材
を配向膜38上に散布した後、第1のプラスチック基板
13からの第3の支持基板40の剥離を容易にして、ギ
ャップ材が配向膜38上から脱落および位置ずれが発生
しないようにするためである。
【0065】つぎに図20に示すように、基板間のギャ
ップ寸法を制御するギャップ材43として接着剤付きの
ビーズを乾式法または湿式法のスペーサ散布機を用いて
配向膜38上に均一に散布する。ギャップ材43は、球
径が7μm〜10μmの樹脂材料からなるプラスチック
ビーズ、または酸化シリコンからなるシリカビーズとす
る。このとき、セルギャップを均一に出すために、プラ
スチックビーズの場合150個/mm2〜200個/m
2散布し、シリカビーズを使用する場合は、50個/
mm2〜100個/mm2散布する。
【0066】この実施形態では、ギャップ材43とし
て、その周囲に接着剤が形成された、たとえばエポスタ
ーYS−63GA(日本触媒株式会社製)を150個/
mm2〜180個/mm2の条件で散布した。
【0067】ギャップ材43を散布した後、図20に示
すように、接着合板42の第1のプラスチック基板13
の上方より、紫外線ランプ44を用いて紫外線を照射す
る。紫外線が照射されると、紫外線剥離粘着剤41は粘
着力が完全に無くなる。紫外線剥離粘着剤41は粘着力
が完全に無くなっているので、図21に示すように、配
向膜38上に散布したギャップ材43が脱落や移動して
散布密度が不均一になることなく剥離できる。
【0068】つぎに、2枚のプラスチック基板13、1
4を貼り合わせ、基板間に液晶を封入するためのシール
材45形成工程を図22に示す。第2のプラスチック基
板14は、第1のプラスチック基板13と異なり、第2
の支持基板12はラビング工程後も剥離せず、第2のプ
ラスチック−支持基板の合板18のままである。
【0069】シール材45は、スクリーン印刷法により
配向膜38形成面側で、第2のプラスチック基板14の
周縁部に形成する。このとき、液晶を注入するための注
入口に相当する部分にはシール材45は形成しない。な
おシール材45としては、熱硬化型の弾性接着剤、たと
えば三井化学製ストラクトボンドMCP−207(商品
名)を使用する。ここで熱硬化型の弾性接着剤を使用す
る理由は、プラスチック基板との密着性を向上させるた
めである。プラスチック基板に力が加わり湾曲や変形が
発生したとき、弾性を持たないシール材45はプラスチ
ック基板から剥離してしまうが、弾性を有するシール材
45であれば湾曲や変形に追従して剥離が発生すること
はない。
【0070】つぎに、第2のプラスチック基板14に形
成された熱硬化型の弾性接着剤からなるシール材45の
プレキュア処理を行うために、硬化温度より低めの90
℃〜110℃に設定された加熱炉内へ移動させる。この
プレキュア処理は、シール材45の粘度を下げ、シール
印刷時に取り込んだ微少な泡を取り除くために行う。
【0071】その後、シール材45を形成した第2のプ
ラスチック−支持基板の合板18を、0℃〜5℃の低温
乾燥炉40に約20分間入れ、温度が0℃〜5℃に安定
した後、第2のプラスチック基板14と第2の支持基板
12間に薄刃状のカッターなどを差し込み、第2のプラ
スチック基板14と第2の支持基板12とを分離させ
る。
【0072】このとき、感温性粘着剤15はスイッチン
グ温度以下となっていることから粘着力はほとんど消失
しているため、第2のプラスチック基板14に歪みを与
えることなく、図23に示すように容易に剥離すること
が可能となる。また、感温性粘着剤15は、第2のプラ
スチック基板14側には残らず、第2の支持基板12側
に残る。なお、この感温性粘着剤15は、トルエンなど
の溶剤に浸漬すれば、溶解除去され支持基板として再度
利用できる。
【0073】つぎに、第1、2のプラスチック基板1
3、14を、アライメントマークを用い、所定の位置で
第1、2のプラスチック基板13、14を重ね合わせ
る。
【0074】さらに、貼り合わせた2枚のプラスチック
基板13、14のシール材45を硬化するために、重ね
合わせた基板をエアバック47を用いて、0.4〜1.
2kg/cm2の圧力を加え、120〜160℃の温度
で1〜4時間、炉の中で焼成する。
【0075】このとき、図24に示すように、シール材
45で貼り合わせたプラスチック基板13、14の間
に、ほぼ同サイズの大きさの無塵紙46を挟むとよい。
重ね合わせたプラスチック基板13、14間に小さなゴ
ミが混入した場合、基板間のギャップ寸法がゴミにより
変動してしまうが、無塵紙46をプラスチック基板1
3、14間に配置すると、無塵紙46がギャップ寸法変
動を吸収し、所定のギャップ寸法が得られる。また、重
ね合わせたプラスチック基板13、14が密着しはがれ
にくくなることも防止できる効果も無塵紙46は有す
る。
【0076】その後、完成した大判プラスチックパネル
48を切断してプラスチックパネルを形成する。図25
に対角で2インチ程度のプラスチックパネルが多数個配
列された大判プラスチックパネル48の平面図を示す。
プラスチックパネルはシール材45で囲まれている。
【0077】図26に示すように、プレス刃24を設け
たプレス機を用いて大判プラスチックパネル48を切断
してプラスチックパネル49を得る。
【0078】つぎに図27、28に示すように、透明電
極16からなる外部接続端子部52を露出させるため、
シール材45の外側の超硬カッター切断面に沿って上側
の第1のプラスチック基板13を超硬カッター51を用
いて切り落とす。
【0079】このとき、下側の第2のプラスチック基板
14の外部接続端子部52に傷を付けないように、超硬
カッター51の切り込み量を調整する。
【0080】その後、図29に示すように、プラスチッ
クパネル49に真空注入法で、スーパーツイストネマテ
ィック液晶(STN)75を室温にてセル内に注入す
る。
【0081】つぎに、注入孔を塞ぐために紫外線接着剤
で封孔(図示せず)を行い、プラスチック液晶パネル5
0を得る。
【0082】なお以上の説明においては、基板間のギャ
ップ寸法を制御するギャップ材43を散布する前に、第
1のプラスチック基板13から第1の支持基板11を剥
離し紫外線剥離粘着剤41を用いて第3の支持基板40
に第1のプラスチック基板13を貼り付けた後、ギャッ
プ材43を散布する実施形態を説明したが、ギャップ材
43を散布するときは、表面平坦性がそれほど要求され
ないことから、第3の支持基板40を第1のプラスチッ
ク基板13に貼り付けることなく、ギャップ材43の散
布を行うこともできる。
【0083】すなわち、本発明のプラスチック液晶パネ
ルの製造方法では、プラスチック基板の表面平坦性が要
求される透明電極のパターニング工程から少なくとも配
向処理工程まで、プラスチック基板を支持基板に貼り付
けて、所定の処理を行っている。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のプラスチック液晶パネルの製造方法においては、プラ
スチック基板を剛性を有する支持基板に粘着剤を使用し
て貼り付けて、透明電極のパターニング工程から少なく
とも配向膜の配向処理工程までの所定の処理を行い、そ
の所定の処理が終了した後、支持基板からプラスチック
基板を剥離する。
【0085】プラスチック基板を、剛性を有する支持基
板に粘着剤を用いて貼り付けていることから、本発明で
はプラスチック基板表面が平坦となり、透明電極のパタ
ーニング工程から配向処理工程を精度良く行うことがで
きる。さらに、現状のガラス基板製造装置の通過センサ
ー、厚さセンサー、およびアライメントセンサーなどの
設定やセンサー部品を換えずに、プラスチック液晶パネ
ルを製造することが可能となる。
【0086】また、支持基板とプラスチック基板との貼
り付けに粘着剤を用いることによって、プラスチック基
板の剥離面が綺麗にでき、支持基板は何度でも使用でき
る。このため品質の良いプラスチック液晶パネルが得ら
れると同時に低コスト化が可能となる。さらにまた、粘
着剤として感温性粘着剤を用いることにより、本発明で
は支持基板からのプラスチック基板の剥離が温度管理だ
けで簡単に行うことができる。
【0087】また、本発明のプラスチック液晶パネルの
製造方法においては、プラスチック液晶パネルの専用製
造装置を設置せずにガラス基板の製造装置を用いて、プ
ラスチック液晶パネルの製造が可能となる。したがっ
て、本発明では設備投資を最小限に抑え、低コストでプ
ラスチック液晶パネルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶パ
ネルの製造方法を示す図面である。
【図2】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶パ
ネルの製造方法を示す図面である。
【図3】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶パ
ネルの製造方法を示す図面である。
【図4】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶パ
ネルの製造方法を示す図面である。
【図5】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶パ
ネルの製造方法を示す図面である。
【図6】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶パ
ネルの製造方法を示す図面である。
【図7】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶パ
ネルの製造方法を示す図面である。
【図8】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶パ
ネルの製造方法を示す図面である。
【図9】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶パ
ネルの製造方法を示す図面である。
【図10】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図11】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図12】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図13】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図14】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図15】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図16】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図17】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図18】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図19】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図20】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図21】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図22】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図23】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図24】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図25】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図26】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図27】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図28】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図29】本発明の実施形態におけるプラスチック液晶
パネルの製造方法を示す図面である。
【図30】従来の技術におけるプラスチック液晶パネル
製造方法を示す図面である。
【符号の説明】
11:第1の支持基板 12:第2の支持基板
13:第1のプラスチック基板 14:第2の
プラスチック基板15:感温性粘着剤 16:
透明電極17:第1のプラスチック−支持基板の合板1
8:第2のプラスチック−支持基板の合板19:透明電
極付きプラスチック基板20:感温性粘着剤付きフィル
ム 21:上側セパレートフィルム22:下側
セパレートフィルム23:感温性接着剤付きプラスチッ
ク基板 24:プレス刃25:洗浄装置
26:ローダーカセット27:コロ搬送系
28:純水 29:エアナイフ30:ポジ型
感光性レジスト 32:フォトマスク33:現
像液 34:エッチング液 35:剥
離液36:ヒーター 37:収納カセット
38:配向膜39:低温乾燥炉 40:
第3の支持基板41:紫外線剥離タイプ粘着剤テープ
42:接着合板43:ギャップ材 4
4:紫外線ランプ 45:シール材46:無塵
紙 47:エアバック48:大型プラスチック
パネル 49:プラスチックパネル50:プラ
スチック液晶パネル 51:超硬カッター5
2:外部接続端子部 53:ラビング処理ロー
ラ54:偏光板貼付けローラ58:感温性粘着剤付きフ
ィルム供給ローラ59:液晶ポリマー層形成ローラ6
0:プラスチック基板供給ローラ 61:配向
膜形成ローラ62:乾燥器 63:ラビング処
理ローラ64:接着層積層ローラ 65:第1
の誘導ローラ66:第2の誘導ローラ 67:
第3の誘導ローラ68:第4の誘導ローラ 6
9:積層ローラ70:下側セパレートフィルム巻き取り
ローラ71:加熱恒温槽 75:スーパーツイ
ストネマティック液晶

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基板に形成した透明電極の
    パターニング工程と、配向膜の形成工程と、該配向膜の
    配向処理工程と、ギャップ材およびシール材の形成工程
    と、重ね合わせ工程と、液晶注入工程とを有するプラス
    チック液晶パネルの製造方法において、 前記透明電極のパターニング工程から少なくとも前記配
    向膜の配向処理工程まで、前記プラスチック基板を支持
    基板に粘着剤を用いて貼り付けて行うことを特徴とする
    プラスチック液晶パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤が、感温性接着剤であること
    を特徴とする請求項1記載のプラスチック液晶パネルの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記感温性粘着剤が、低温領域で粘着力
    が小さく、高温領域で粘着力が大きいことを特徴とする
    請求項2記載のプラスチック液晶パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記支持基板が、剛性を有するガラス基
    板または透明性樹脂基板であることを特徴とする請求項
    1記載のプラスチック液晶パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記透明電極のパターニング工程を行う
    前に、前記粘着剤を形成した前記プラスチック基板を所
    定の大きさに切断後、前記粘着剤により前記プラスチッ
    ク基板と前記支持基板とを貼り合わせることを特徴とす
    る請求項1記載のプラスチック液晶パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記配向膜の配向処理後、前記プラスチ
    ック基板を前記支持基板から剥離し、前記支持基板とは
    別の支持基板に紫外線剥離粘着剤を用いて貼り合わせ前
    記ギャップ材を前記配向膜上に形成することを特徴とす
    る請求項1記載のプラスチック液晶パネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ギャップ材を前記配向膜上に形成し
    た後、紫外線を照射し前記プラスチック基板と前記支持
    基板を剥離することを特徴とする請求項6記載のプラス
    チック液晶パネルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記シール材を用いて前記プラスチック
    基板を貼り合わせた後、切断加工を行いプラスチック液
    晶パネルとすることを特徴とする請求項1記載のプラス
    チック液晶パネルの製造方法。
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