JP2002257307A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2002257307A
JP2002257307A JP2001050876A JP2001050876A JP2002257307A JP 2002257307 A JP2002257307 A JP 2002257307A JP 2001050876 A JP2001050876 A JP 2001050876A JP 2001050876 A JP2001050876 A JP 2001050876A JP 2002257307 A JP2002257307 A JP 2002257307A
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combustion
packing
combustor
heat insulating
insulating material
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JP2001050876A
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Inventor
Hideya Nagao
英也 長尾
Yasuo Nakanishi
康雄 中西
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼器を燃焼部へ取り付ける際の気密性を確
保し作業効率を向上させた燃焼装置を提供する。 【解決手段】 【請求項1】 燃料ガスを噴射する燃焼器2と、当該燃
焼器2から噴射される燃料ガスを燃焼させる燃焼部とを
備え、燃焼部で発生した燃焼ガスを利用して加熱する燃
焼装置50において、燃焼器2はパッキン16を介在さ
せて燃焼部へ取り付け固定される構成であり、燃焼器2
側または燃焼部側のいずれか一方の取り付け部分に、着
脱自在にパッキン16を位置決めして仮保持する構成と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼装置に係り、
更に詳しくは、燃焼器を燃焼部へ取り付ける際の気密性
を向上させると共に作業効率を向上させたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】給湯器などにおいては、石油などの液体
燃料を噴霧して燃焼させる噴霧式燃焼装置が多用されて
いる。図13は、従来の噴霧式燃焼装置200を採用し
た貯湯式給湯器100を部分断面図を用いて示したもの
である。
【0003】噴霧式燃焼装置200は大別して本体部
1、燃焼器2および消音部3で構成され、本体部1は燃
焼部(燃焼室)10と熱交換部11で構成されている。
燃焼部(燃焼室)10は内部空間を有する円筒状の内筒
10aで形成され、この内筒10aを覆うように円筒状
の外筒12が設けられている。また、内筒10aの右方
外壁には管部材13が溶接固定され、管部材13の右端
の噴射開口13aには燃焼器2が接続固定されている。
そして、燃焼器2から噴射される燃料を燃焼室10で燃
焼させ、発生した燃焼ガスを熱交換部11へ送出する。
【0004】熱交換部11は円筒状の貯湯部11bに燃
焼室10および消音部3へ連通する複数の煙管11aを
貫通させて構成される。この熱交換部11は、燃焼室1
0から送出される燃焼ガスを煙管11aを通過させ、燃
焼ガスの持つ熱エネルギーを貯湯部11bに滞留する湯
水に伝達させて湯水の温度を上昇させる熱交換の働きを
する。また、消音部3は外気に通じるラビリンス(迷
路)構造3aを有し、熱交換部11の上部に設けられ
て、熱交換部11の煙管11aを通過した燃焼ガスをラ
ビリンス構造3aで減圧して外気に放出することで、燃
焼音を低減させている。
【0005】図14は、燃焼装置200の燃焼室10側
の接続構造を示す斜視図であり、図15は、燃焼器2側
の接続構造を示す斜視図である。前記したように、燃焼
器2は、燃焼室10の内筒10aに設けられた管部材1
3に接続固定されている。燃焼室10側は、図14に示
すように、管部材13の噴射開口13aの内部へ中空円
筒形の断熱材14を挿入する。また、噴射開口13aの
周縁に設けられたフランジ13bに固定されたボルト1
3cに、リング状のパッキン15の開口15aを通す。
一方、燃焼器2側は、図15に示すように、バーナ筒2
0の先端のバーナ口20aに中空円筒形の断熱材22を
挿入する。そして、バーナ口20aの周縁のフランジ2
1に設けられた開口21aを管部材13のボルト13c
に挿入し、ナット23で締め付けて固定するようにされ
ている。
【0006】このように、燃焼器2と管部材13との間
にパッキン15を挟んで接続固定することにより、気密
を保持して高温ガスが接続部分から外部へ漏れることを
防止している。また、断熱材14,22を配することに
より、燃焼器2や管部材13の内部が火炎によって高温
に晒されて材質劣化を生じることを防止している。更
に、管部材13の内部が高温に晒されて、貯湯された湯
水が局部沸騰することにより異音が生じることを防止す
るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパッ
キン15は、セラミック系の繊維でなる板材をリング状
に打ち抜いたものを用いており、強度および断熱作用に
優れている。ところが、前記したパッキン15は幅の狭
いリング形である上に、ボルト13cを貫通させるため
の5個の開口15aが設けられている。このため、開口
15aが設けられた部位では、部材の幅が極端に狭くな
り切れ易かった。また、前記したように、燃焼器2のフ
ランジ21と管部材13のフランジ13bとの間にパッ
キン15を挟んで、ボルト13cとナット23で強固に
締付固定される。このため、パッキン15には厚さ方向
へ向けて強い圧縮力が加わり、変形に伴って開口15a
の設けられた部位で切断しやすく、気密性が損なわれて
燃焼装置200の基本性能が維持できないため改善が望
まれていた。
【0008】本発明は、前記した事情に鑑みて提案され
るもので、燃焼器を燃焼部へ取り付ける際のパッキンの
形状および保持構造を改良することにより、作業効率お
よび気密性を向上させた燃焼装置を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に提案される本発明は、燃焼器から供給される燃料を燃
焼部で燃焼させ、燃焼部で発生した熱を利用して加熱す
る燃焼装置において、燃焼器はパッキンを介在させて燃
焼部へ取り付け固定される構成であり、燃焼器側または
燃焼部側のいずれか一方の取り付け部分に、着脱自在に
パッキンを位置決めして仮保持する構成とされている。
【0010】燃焼器を燃焼部側へ取付固定する際は、取
り付け部分同士の間にパッキンを位置決めしてあてがい
ながら取り付けなければならず、作業が極めて困難であ
る。本発明によれば、パッキンを燃焼器側または燃焼部
側の取り付け部分に位置決めして仮保持することができ
る。これにより、燃焼器の取り付け作業が極めて容易に
なり、作業性が向上する。パッキンを燃焼器または燃焼
部の取り付け部分に仮保持する構成としては、種々の形
態を採ることができる。例えば、パッキンを取り付け部
分に位置決めして貼付したり、あるいは、取り付け部分
に突起などを設け、この突起をパッキンの外周部に当接
させて仮保持するような構成を採ることができる。
【0011】このように、パッキンを仮保持する構成で
あれば、パッキン自体に位置決めのための開口などを設
ける必要がなく、形状が単純となり、強度も向上する。
また、圧縮に伴う変形に対しても強度が向上する。これ
により、パッキンの耐久性が向上し、長期に渡って気密
性を確保することが可能となる。ここで、本発明は、液
体燃料や気体燃料を用いた種々の燃焼装置に適用するこ
とができる。則ち、燃焼器から液体燃料を霧状に噴霧す
る噴霧式燃焼装置や、液体燃料を気化した燃料ガスを燃
焼器から噴射する形式の燃焼装置にも適用可能である。
また、燃焼器から気体燃料(都市ガスやプロパンガス)
を噴射する形式の燃焼装置にも適用できる。
【0012】前記本発明において、燃焼器および燃焼部
には、互いに固定される取付板が設けられ、燃焼器また
は燃焼部の少なくともいずれか一方の取付板の一部を切
り起こして複数の支持爪を設けた構成とされており、当
該支持爪をパッキンへ当接させて仮保持する構成とする
ことができる。この構成によれば、取付板に設けられた
複数の支持爪の間にパッキンを僅かに弾性変形させなが
ら挿入し、支持爪をパッキンの外部側壁に当接させて支
持することができる。また、この構成によれば、パッキ
ンに位置決め保持するための開口を設ける必要がないの
で、パッキンの強度、耐久性が向上する。支持爪は、燃
焼器側の取付板、または、燃焼部側の取付板のいずれか
一方に設ければ良い。しかし、製造工程によって、パッ
キンを仮保持する部位が変動する場合は、燃焼器側およ
び燃焼部側の双方の取付板に設けても良い。
【0013】前記本発明において、燃焼器または燃焼部
のいずれか一方の取付部分の一部に貼付部材を設け、当
該貼付部材にパッキンを貼付することによってパッキン
を仮保持する構成とすることができる。貼付部材として
は、例えば、接着剤や両面テープを用いることができ
る。則ち、取り付け部分に接着剤を塗布しパッキンを接
合して仮保持したり、あるいは、取り付け部分に両面テ
ープを貼付しパッキンを接合して仮保持することができ
る。
【0014】前記本発明において、燃焼器の内壁、また
は、燃焼器が取付固定される燃焼部側の固定部分近傍の
内壁の少なくともいずれか一方には、外部に突出するよ
うにして内壁に沿って断熱材が取り付けられる構成であ
り、当該断熱材の突出部分にパッキンを嵌合させて仮保
持する構成とすることができる。この構成によれば、燃
焼器側または燃焼部側に設けられる断熱材を利用してパ
ッキンを仮保持することができ、パッキンを仮保持する
ための特別な部材を必要としない。
【0015】前記本発明において、パッキンの内面に、
断熱材の外壁と当接する突出部を設けた構成とすること
ができる。例えば、燃焼器側や燃焼部側へ装着する断熱
材を円筒形状とし、パッキンをリング形状とした場合、
断熱材の外径やパッキンの内径は製造時における寸法公
差によって変動する。このため、パッキンの内径よりも
断熱材の外径が小さくなり、パッキンが断熱材に嵌合せ
ずに抜け落ちてしまうような不具合が生じる。本発明の
構成によれば、パッキンの内面(内周面)部に突出部を
設けている。これにより、パッキンを断熱材に嵌合させ
ると、突出部が僅かに塑性変形あるいは弾性変形し、突
出部の先端が断熱材の外壁(外周面)に当接して支持す
ることができ、部材の寸法公差に伴う嵌合不良を防止す
ることができる。
【0016】前記本発明において、パッキンと断熱材と
が一体化して形成される構成とすることができる。ここ
で言う一体化とは、例えば、接着剤を用いてパッキンを
断熱材へ接合して一体化したものや、パッキンと断熱材
とを同一素材を用いて一体的に形成するものを含む。こ
の構成によれば、断熱材を燃焼器側あるいは燃焼部側へ
取り付けるだけでパッキンが位置決めされて保持(仮保
持)されるので、作業効率を向上させることができる。
【0017】また、同時に提案される本発明は、燃焼器
から供給される燃料を燃焼部で燃焼させ、燃焼部で発生
した熱を利用して加熱する燃焼装置において、燃焼器の
内壁、または、燃焼器が取付固定される燃焼部側の固定
部分近傍の内壁の少なくともいずれか一方には、端部に
フランジ部を形成した断熱材を内壁に沿って取り付ける
構成とされており、燃焼器は断熱材のフランジ部を挟ん
で燃焼部へ取り付け固定される構成とされている。
【0018】則ち、この構成では、断熱材にフランジ部
を設けることによってパッキンの作用を兼ね備えるもの
である。この構成によれば、断熱材の端部にフランジ部
が設けられるので、断熱材のフランジ部を除く部分を燃
焼器側または燃焼部側に挿入し、燃焼器側と燃焼部側と
の取り付け部分でフランジ部を挟み込んで取り付け固定
することができる。この構成では、例えば、断熱材をセ
ラミック系繊維を用いて形成することにより、断熱作用
と共にフランジ部によるシール作用を兼ね備えることが
できる。
【0019】前記本発明において、燃焼装置は、燃料を
供給する燃焼器と、当該燃焼器から供給される燃料を燃
焼させる燃焼部と、水あるいは湯を貯留し、燃焼部で発
生した熱によって加熱する貯湯タンクとを備えて構成す
ることができる。本発明の燃焼装置は、貯湯タンクを備
えた貯湯式の燃焼装置に特に好適である。一般に、貯湯
式の燃焼装置では、貯湯タンクの下部に燃焼部が設けら
れ、燃焼部に燃焼器が取り付け固定される構成が採られ
る。本発明によれば、燃焼部に燃焼器を取り付け固定す
る際に、位置決め保持するための開口などを設けていな
いパッキンでも容易に保持することができる。これによ
り、パッキンの強度、耐久性を著しく向上させることが
できる上、取り付け作業が極めて容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施形態を説明する。尚、本発明は燃焼装置における燃
焼器の取付構造に特徴を有したものであり、前記した従
来の燃焼装置と基本的な構成は同一である。従って、以
下の説明において、同一構成部分には同一の符号を付し
て重複した説明を省略する。
【0021】(第1実施形態)図1は、第1実施形態の
燃焼装置50に採用する燃焼器2へパッキンを取り付け
て仮保持させる状態を示す斜視図、図2はパッキンを仮
保持した燃焼器2へ断熱材を嵌入する状態を示す拡大斜
視図である。図3は、燃焼器2へパッキンおよび断熱材
を取り付けた状態を示す斜視図、図4は図3のA−A矢
視断面図である。また、図5は燃焼部側の固定構造を示
す斜視図である。
【0022】燃焼器2は、図1,図2に示すように、バ
ーナ筒20の先端のバーナ口20aの周縁に、取付板6
0を固定した形状である。取付板60は略方形であり、
上下側縁が部分的に前方へ向けて切り起こされて切り起
こし部65を形成している。また、取付板60の左側縁
の上下部分には、切り起こし部65と略同一高さを持つ
段部66が傾斜して形成され、上下の段部66から係合
片61が左方へ向けて舌片状に突出している。この係合
片61の先端部は、更に所定角度だけ前方へ折曲されて
いる。一方、取付板60の右側縁中央部には、切り起こ
し部65と略同一高さを持つ段部67が形成され、段部
67の右方には固定部62が設けられている。また、固
定部62の中央部には、燃焼器2を後述する燃焼部側へ
固定するためのボルト(不図示)を貫通させるボルト孔
63が開けられている。
【0023】この燃焼器2では、取付板60の一部を切
り起こした支持爪64を3本設けている。則ち、左側縁
上下の段部66の一部を爪状に切り起こした支持爪6
4,64と、右側縁の段部67の中央部を爪状に切り起
こした支持爪64が設けられている。これらの3本の支
持爪64の先端部を、リング形のパッキン16の外周壁
に当接させて、パッキン16を取付板60で仮保持させ
るようにしている。則ち、3本の支持爪64の先端を通
る内接円の直径が、パッキン16の外径よりも僅かに小
さくなるように、支持爪64が配している。また、パッ
キン16をセラミック系繊維で成した板材をプレス加工
によってリング形に打ち抜いたものを用い、パッキン1
6自体に僅かに弾性を持たせている。これにより、パッ
キン16を弾性変形させつつ支持爪64の間に当接させ
て仮保持するようにしている。パッキンの変形は、弾性
変形の他にも塑性変形でも可能であり、変形自体につい
ては種々の変形態様を用いることができる。
【0024】燃焼器2にパッキン16を仮保持させた
後、図2に示すように、中空円筒形の断熱材22をパッ
キン16の中を通してバーナ筒20の内部に挿入する。
このように、燃焼器2側にパッキン16および断熱材2
2を装着した状態では、図3,図4に示すように、パッ
キン16は取付板60に仮保持されて脱落することがな
い。また、断熱材22はバーナ筒20の内径と略同一の
外径であるので、挿入された状態を維持する。このよう
に、燃焼器2にパッキン16および断熱材22を装着し
た状態で、燃焼部側への取り付け準備が整う。
【0025】一方、燃焼部(燃焼室)10側は、図5に
示すように、内筒10aの左方に水平に接続された管部
材13の噴射開口13aの周縁に取付板40が固定され
ている。取付板40は略方形であり、底部側縁が前方へ
向けて切り起こされて切り起こし部43を形成し、左右
側縁が前方へ向けて切り起こされて切り起こし部44を
形成している。 右方の切り起こし部44には、前記し
た取付板60の係合片61に対応させて、上下方向へ向
けてスリット状の係合孔41が2カ所縦設されている。
また、左方中央部近傍には、取付板60のボルト孔63
に対応させて、バーリング加工の施されたネジ孔42が
設けられている。
【0026】また、管部材13の内壁の左右には、一端
が折曲された断面L字形の位置決め部材17が溶接固定
されている。この位置決め部材17は、管部材13の内
部へ挿入される断熱材14を位置決め固定するもので、
折曲部分が管部材13と内筒10aとの接合部分に近接
するように固定されている。管部材13の内部には、中
空円筒形の断熱材14を位置決め部材17に当接するま
で挿入して、燃焼器2を取り付けるための準備が整う。
【0027】燃焼器2を燃焼部10の管部材13へ取り
付け固定するには、燃焼器2の取付板60の2つの係合
片61を管部材13の取付板40の係合孔41へ嵌入さ
せつつ、取付板60を取付板40へ対向させ、ボルト
(不図示)を取付板60のボルト孔63を貫通させて取
付板40のネジ孔42へねじ込んで締付固定する。この
ように、本実施形態の燃焼装置50では、パッキン16
が燃焼器2の取付板60に仮保持されているので、極め
て容易に取り付け作業を行うことが可能である。また、
従来のように、パッキンに開口が不要なので、パッキン
16自体の強度が高く、更に取り付け固定して圧縮され
た状態においても耐久性が著しく向上する。これによ
り、燃焼器2と管部材13との気密性を長期に渡って維
持することが可能である。
【0028】ところで、本実施形態の燃焼装置50で
は、燃焼器2の取付板60に支持爪64を設けた構成で
あったが、支持爪は燃焼部10側(管部材13側)の取
付板40に設けても良い。図6は、支持爪を管部材13
の取付板40に設けた燃焼装置51を示したもので、図
5に示した構成と同一部分には同一の符号を付して重複
した説明を省略する。この例では、取付板40の一部を
切り起こして3本の支持爪45を形成している。この支
持爪45の間にパッキン16を嵌入させて仮保持するも
のであり、前記実施形態と同様に、燃焼器2を容易に取
り付け固定することが可能である。
【0029】尚、作業工程によって、パッキン16を仮
保持する側が変動する場合は、燃焼器2の取付板60お
よび管部材13の取付板40の双方に支持爪を設けるこ
とも可能である。ところで、図1に示した燃焼器2で
は、取付板60をバーナ筒20に直接固定した構成であ
り、図5,図6に示した燃焼部10では、取付板40を
管部材13へ直接固定した構成であった。しかし、例え
ば、燃焼器2のバーナ筒20や燃焼部10の管部材13
にフランジが設けられたものであれば、別部材の取付板
をフランジに固定する構成としても良い。
【0030】(第2実施形態)次に、図7〜図10を参
照して本発明の第2実施形態の燃焼装置52を説明す
る。尚、燃焼装置52に採用する燃焼器2’は、前記第
1実施形態に採用した燃焼器2と基本的構成が同一であ
る。従って、同一構成部分には同一の符号を付して重複
した説明を省略する。
【0031】図7は第2実施形態の燃焼装置52に採用
する燃焼器2’へ断熱材およびパッキンを装着する手順
を示す斜視図、図8はパッキンの正面図、図9は燃焼器
2’へ装着した断熱材にパッキンを取り付ける手順を示
す斜視図、図10は燃焼器2’へ断熱材およびパッキン
を装着した状態を示す斜視図である。本実施形態では、
燃焼器2’のバーナ口20aに固定される取付板60’
は、前記図1に示した燃焼器2の取付板60から支持爪
を取り除いた構成である。また、図8に示すように、パ
ッキン16’は、前記図1に示したパッキン16の内周
面に4個の半円形断面を有する突出部16aを突設した
形状である。更に、図7に示すように、バーナ筒20に
装着される断熱材22’は、前記図1に示した断熱材2
2に比べて、パッキン16’の厚さだけ長い形状とされ
ている。
【0032】燃焼器2’を管部材13へ取り付け固定す
る場合は、まず、図9に示すように、断熱材22’をバ
ーナ筒20へ挿入して装着する。前記したように、断熱
材22’はパッキン16’の厚さだけ長いので、断熱材
22’の端部は取付板60’から突出する。そして、図
10に示すように、断熱材22’の突出部分にパッキン
16’を嵌合させて仮保持させている。則ち、パッキン
16’は断熱材22’によって仮保持されるので、燃焼
器2’を燃焼部10(図5参照)へ取り付け固定する際
にも、パッキン16’が脱落することがなく、作業を容
易に行うことができる。
【0033】ここで、本実施形態では、前記したように
パッキン16’をセラミック系繊維材を用いて成してお
り、その内周面に4個の突出部16aを設けている。こ
の突出部16aは、パッキン16’自体および断熱材2
2’に製造時における寸法公差が生じても、パッキン1
6’を断熱材22’へ確実に嵌合させるために設けられ
る。
【0034】則ち、パッキン16’の突出部16aはあ
る程度の弾性を有する。これにより、パッキン16’自
体の寸法公差がマイナスの場合や、断熱材22’の寸法
公差がプラスの場合は、突出部16aを弾性変形(一部
塑性変形を伴う)させて寸法公差を吸収しつつ嵌合させ
て保持させるものである。逆に、パッキン16’自体の
寸法公差がプラスの場合や、断熱材22’の寸法公差が
マイナスの場合は、突出部16aを断熱材22’の外壁
に当接させて保持させている。尚、パッキン16’や断
熱材22’に更に弾性を有する素材を用いる場合は、パ
ッキン16’に突出部16aを設けない構成とすること
も可能である。
【0035】ここで、前記図7〜図10に示した実施形
態では、断熱材22’を燃焼器2’へ先に装着し、装着
した断熱材22’にパッキン16’を嵌合させるもので
あったが、装着する順序は特に制限されない。例えば、
図11に示すように、予め、断熱材22’の端部外壁に
パッキン16’を嵌合させておき、この状態で断熱材2
2’を燃焼器2’のバーナ筒20へ挿入しても良い。ま
た、断熱材22’にパッキン16’を嵌合させた上で、
断熱材22’とパッキン16’とを接着剤を用いて接合
することも可能である。
【0036】更に、パッキン16’と断熱材22’とを
同一の素材を用いて一体化して形成することも可能であ
る。則ち、断熱材22’の端部にフランジ部を形成さ
せ、このフランジ部でパッキンの機能を持たせる構成と
することもできる。
【0037】また、前記図7〜図11に示した実施形態
では、パッキン16’を燃焼器2’へ仮保持(保持)す
るものであったが、パッキン16’を燃焼部10側へ仮
保持させることもできる。則ち、図12に示すように、
予め、断熱材22’の端部外壁にパッキン16’を嵌合
させておき、この状態で管部材13の噴射開口13aへ
挿入する構成を採ることができる。この構成によれば、
パッキン16’が断熱材22’で保持されると同時に、
パッキン16’が噴射開口13aの端部に当接して断熱
材22’の位置決めを行うことができ、位置決め部材
(図5の位置決め部材17参照)を省略することができ
る。また、この構成においても、断熱材22’にパッキ
ン16’を嵌合させて接着剤で接合しても良く、更に、
パッキン16’と断熱材22’とを同一の素材を用いて
一体化して形成することも可能である。
【0038】前記実施形態では、パッキンを支持爪や断
熱材を利用して仮保持する構成としたものであった。し
かし、特に図示しないが、例えば、前記図9に示した燃
焼器2’の取付板60’に予め両面テープなどの貼付部
材を貼付しておき、そこにパッキン16(前記図1に示
すパッキン)を貼付して仮保持させる構成としても良
い。また、両面テープに代えて、接着剤を用いて接合す
ることも可能である。同様に、前記図5に示した燃焼部
10の管部材13の取付板40に予め両面テープなどの
貼付部材を貼付しておき、そこにパッキン16を貼付し
て仮保持させても良く、また、接着剤を用いて接合する
ことも可能である。
【0039】ここで、前記した各実施形態の燃焼装置
は、図13に示した噴霧式燃焼装置200を採用した構
成を前提として説明したが、本発明はこのような構成に
限られるものではない。則ち、本発明は、前記した噴霧
式燃焼装置のほかにも、液体燃料を気化した燃料ガスを
燃焼器から噴射する燃焼装置にも適用することができ
る。また、燃焼器から気体燃料(都市ガスやプロパンガ
ス)を噴射する形式の燃焼装置に適用することも可能で
ある。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、パッ
キン自体に取付孔などを設けなくても、パッキンを燃焼
器側または燃焼部側の取り付け部分に仮保持できるの
で、パッキンの強度、耐久性が向上すると共に、燃焼器
の取り付け作業が極めて容易になり、作業性が向上す
る。請求項2に記載の本発明によれば、取付孔の設けら
れていないパッキンであっても、簡単な構成によって仮
保持することが可能となる。請求項3に記載の本発明に
よれば、取付孔の設けられていないパッキンであって
も、貼付部材を用いて容易に仮保持することが可能とな
る請求項4に記載の本発明によれば、断熱材を利用して
パッキンを仮保持することができ、パッキンを仮保持す
るための特別な部材が不要で構成を簡略化することがで
きる。請求項5に記載の本発明によれば、断熱材やパッ
キンに寸法公差が生じても、確実に嵌合させることがで
き、パッキンが断熱材から抜け落ちることがなく作業性
が向上する。請求項6に記載の本発明によれば、断熱材
とパッキンが一体化されているので、断熱材を取り付け
るだけでパッキンが位置決めされて保持(仮保持)さ
れ、作業効率を向上させることができる。請求項7に記
載の本発明によれば、断熱材が断熱作用と気密作用(シ
ール作用)を兼ね備えるので、部材点数を削減でき、作
業効率を向上させた燃焼装置を提供できる。また、請求
項8に記載の本発明によれば、燃焼器を取り付け固定す
る際に用いられるパッキンの耐久性を著しく向上するこ
とができ、燃焼装置の品質が向上すると共に取り付けの
作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る燃焼装置において、燃
焼器へパッキンを取り付ける手順を示す斜視図である。
【図2】図1に示す燃焼器へ、更に、断熱材を装着する
手順を示す拡大斜視図である。
【図3】図1に示す燃焼器へ、パッキンおよび断熱材を
装着した状態を示す斜視図である。
【図4】図3のA−A矢視断面図である。
【図5】図1に示した燃焼装置の燃焼部側の構成を示す
斜視図である。
【図6】図1に示した燃焼装置を変形した実施形態に採
用する燃焼部側の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の別の実施形態に係る燃焼装置におい
て、燃焼器へ断熱材およびパッキンを取り付ける手順を
示す斜視図である。
【図8】図7に示す燃焼装置に採用するパッキンの正面
図である。
【図9】図7に示す燃焼器において、断熱材の装着され
た後にパッキンを嵌合させる手順を示す斜視図である。
【図10】図7に示す燃焼器に、断熱材およびパッキン
を装着した状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の別の実施形態に係る燃焼装置におい
て、燃焼器へ断熱材およびパッキンを取り付ける手順を
示す斜視図である。
【図12】本発明の別の実施形態に係る燃焼装置におい
て、燃焼部側へ断熱材およびパッキンを取り付ける手順
を示す斜視図である。
【図13】従来の貯湯式燃焼装置の構造を示す断面図で
ある。
【図14】図13に示す燃焼装置の燃焼部側の構造を示
す斜視図である。
【図15】図13に示す燃焼装置の燃焼器側の構造を示
す斜視図である。
【符号の説明】
2,2’ 燃焼器 22,22’ 断熱材 10 燃焼部(燃焼室) 11a 貯湯タンク(貯湯部) 50,51,52,53 燃焼装置 16,16’ パッキン 16a 突出部(パッキンの突出部) 40 取付板(燃焼部側の取付板) 45 支持爪 60 取付板(燃焼器側の取付板) 64 支持爪

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器から供給される燃料を燃焼部で燃
    焼させ、燃焼部で発生した熱を利用して加熱する燃焼装
    置において、 前記燃焼器はパッキンを介在させて燃焼部へ取り付け固
    定される構成であり、 前記燃焼器側または前記燃焼部側のいずれか一方の取り
    付け部分に、着脱自在にパッキンを位置決めして仮保持
    する構成としたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記燃焼器および前記燃焼部には、互い
    に固定される取付板が設けられ、燃焼器または燃焼部の
    少なくともいずれか一方の取付板の一部を切り起こして
    複数の支持爪を設けた構成とされており、当該支持爪を
    前記パッキンへ当接させて仮保持することを特徴とする
    請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 燃焼器または燃焼部のいずれか一方の取
    付部分の一部に貼付部材を設け、当該貼付部材にパッキ
    ンを貼付して前記パッキンを仮保持することを特徴とす
    る請求項1に記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記燃焼器の内壁、または、前記燃焼器
    が取付固定される燃焼部側の固定部分近傍の内壁の少な
    くともいずれか一方には、外部に突出するようにして内
    壁に沿って断熱材が取り付けられる構成であり、当該断
    熱材の突出部分に前記パッキンを嵌合させて仮保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記パッキンの内面に、断熱材の外壁と
    当接する突出部を設けたことを特徴とする請求項4に記
    載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記パッキンと断熱材とが一体化して形
    成されることを特徴とする請求項4または5に記載の燃
    焼装置。
  7. 【請求項7】 燃焼器から供給される燃料を燃焼部で燃
    焼させ、燃焼部で発生した熱を利用して加熱する燃焼装
    置において、 前記燃焼器の内壁、または、前記燃焼器が取付固定され
    る燃焼部側の固定部分近傍の内壁の少なくともいずれか
    一方には、端部にフランジ部を形成した断熱材を内壁に
    沿って取り付ける構成とされており、 前記燃焼器は断熱材のフランジ部を挟んで燃焼部へ取り
    付け固定されることを特徴とする燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記燃焼装置は、燃料を供給する燃焼器
    と、当該燃焼器から供給される燃料を燃焼させる燃焼部
    と、水あるいは湯を貯留し、燃焼部で発生した熱によっ
    て加熱する貯湯タンクとを備えて構成されることを特徴
    とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の燃焼装
    置。
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