JP2002257078A - 多翼形羽根車とその製造方法 - Google Patents

多翼形羽根車とその製造方法

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Kiyoshi Kinoshita
清志 木下
Takashi Okuya
隆 奥谷
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多翼形羽根車の接合時の生産性を向上しアン
バランスが小さく、軽量化及び性能の向上、空気調和機
の省エネ、金型の簡易化を可能にし、射出成形時の生産
性を向上することを課題としたものである。 【解決手段】 環状の仕切板2の内径11より羽根の内
径10が小さいことにより前記仕切板2の軽量化、ま
た、内径部15の先端にリング板17を取付けることで
接合前のガイドとなり穴27に容易に嵌り、軸心のズレ
も小さくアンバランスが小さい、羽根間のピッチを維持
できる。内径部15とリング板17を射出金型の固定
側、外径部16を可動側で簡易な金型構造が可能、ま
た、リング板17から樹脂を注入し、羽根の先端から仕
切板2の方向へ樹脂を流し、リング板17の面を押して
突出す事が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機などに
用いられる多翼形羽根車とその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】空気調和機としては、例えば図35に示
すような室内機68と室外機(図示せず)との間で冷媒
を使用して熱交換を行うのが周知であり、室内機68の
ファンモーター69にて多翼形羽根車72を回転させる
ことにより、外部から空気が室内機68に導入され、冷
媒が流れている熱交換器70を通過する際に熱交換して
吹出口71から室内へと供給される。
【0003】従来の熱可塑性樹脂からなる多翼形羽根車
72は、射出成形にて形成された樹脂成形品もしくはそ
れらを結合して構成された多翼形羽根車72が知られて
いる。
【0004】また、空気調和機にて使用される多翼形羽
根車72の構成は図36に示されるように、仕切板73
と複数の羽根74からなる羽根車75を複数個使用し、
シャフトを有する端板76、及び端板にファンモーター
(図示せず)と締結するボス77を有し複数の羽根74
からなる羽根車78をそれぞれ射出成形した後に超音波
溶着などにて接合する多翼形羽根車72が知られてい
る。
【0005】また、多翼形羽根車においては、図37に
示すように羽根車の仕切板73の内面に穴が無い塞がっ
た状態では羽根車の中央部に剥離が発生し風量が落ちる
ため、仕切板73の中央部に穴を設ける。
【0006】または図38に示すように羽根車の仕切板
73に穴79が有る状態では隣接する羽根車75内の圧
力変動に影響され、室内機のフィルターが埃などで詰ま
ったとき室内機の吹出口の吹出し圧力が安定しないた
め、仕切板73の穴を塞ぐという様に、目的に応じて多
翼形羽根車の仕切板73の形態が変わる。
【0007】また、仕切板73と複数の羽根74からな
る羽根車75の射出成形の製造方法は図39に示すよう
な金型で、仕切板73に樹脂を注入するゲート81を設
置し、成形後に金型が開いた後に羽根車75を離型する
際は突出しピン82で行い、また、ランナー83を有す
るコールドランナーの構造が知られている。
【0008】また、空気調和機に使用される多翼形羽根
車の騒音を低減するために、例えば実用新案登録第18
39328号公報には、図40に示すように羽根車75
の複数の羽根74間のピッチをランダムにすることが紹
介されている。
【0009】また、従来の空気調和機などに用いられる
大型もしくは長尺な多翼形羽根車は、例えば、特開平4
−353293号公報には、図41に示すように仕切板
84に発泡倍率5倍以下の発泡樹脂材料、複数の羽根8
5にガラス繊維で補強された樹脂材料によって構成され
た従来の多翼形羽根車86が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多翼形羽根車の構成では、超音波溶着などにて接合
する際、シャフトを有する端板76の溝と羽根車75の
羽根74と嵌め合わせ、または羽根車75の溝に隣接す
る羽根車の羽根74と嵌め合わせ、または羽根車75の
溝にボス77を有する羽根車78の羽根74と嵌め合わ
せるのは、複数の羽根74間のピッチがランダムであり
円周方向にて決まった場所でしか嵌らず、また、円周方
向に回す際のガイドが無いため、生産性が悪いという課
題を有していた。
【0011】また、超音波溶着などにて接合する際、シ
ャフトを有する端板76と隣接する羽根車75との間で
軸芯を合わせる構造、羽根車75と隣接する羽根車75
との間で軸芯を合わせる構造、羽根車75とボス77を
有する羽根車78との間で軸芯を合わせる構造が無いた
め、溶着接合された多翼形羽根車の軸芯のズレ、傾きが
発生しファンモーター69にて回転させたときに発生す
るアンバランスが大きいという課題を有していた。
【0012】また、羽根74間のピッチがランダムであ
る羽根車75を射出成形すると、図42のように羽根7
4の間隔が密な個所87は樹脂が流れ易く、疎の個所8
8では樹脂が流れにくくなりバラツキが発生し、疎の個
所88の羽根がショートショットになり易い。また、密
の個所87に樹脂を充填し過ぎると羽根車75の離型時
に密の個所87の抵抗が大きいため、密の個所87の羽
根の一部が金型内に残るといったオーバーパックという
課題を有していた。そのため、羽根を形成する金型の抜
き勾配は3/1000以上必要とされており、多翼形羽
根車の軽量化は困難という課題を有していた。
【0013】また、コールドランナーの構造のため、成
形サイクルが長いという課題を有していた。
【0014】また、空気調和機の省エネを可能にする多
翼形羽根車の長尺化もしくは大型化は重量が重くなるた
め、空気調和機の室内機68に設置し耐熱状態の場合、
多翼形羽根車の自重によるたわみが大きくなりファンモ
ーター69にて回転した際に発生するアンバランスが大
きくなり、室内機68本体が振動するという課題が発生
する。そのため省エネ化に最適な多翼形羽根車を構成す
るのが困難であった。
【0015】また、特開平4−353293号公報の大
型な多翼形羽根車86は仕切板84と複数の羽根85の
材料が異なるため、仕切板84と羽根85は別部品とな
り部品点数が増え、かつ、仕切板84を発泡樹脂材料に
て成形するため成形時間が長く生産性が悪くなる。
【0016】また、仕切板84に発泡樹脂材料を採用す
ることにより送風機羽根車の物性強度も低下するという
課題を有していた。または、仕切板84の発泡樹脂材料
の成形後に羽根85の樹脂材料と異材質成形をする必要
があり、かつ、仕切板84を発泡樹脂材料にて成形する
ため成形時間が長く生産性が悪くなる。
【0017】また、仕切板84に発泡樹脂材料を採用す
ることにより多翼形羽根車の衝撃強度も低下するという
課題を有していた。
【0018】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、羽根74間のピッチがランダムである多翼
形羽根車の超音波溶着などにて接合する際、シャフトを
有する端板76と羽根車75の嵌め合わせ、または羽根
車75と隣接する羽根車75との嵌め合わせ、または羽
根車75とボスを有する羽根車78との嵌め合わせを安
易にし生産性を向上できる多翼形羽根車、また、超音波
溶着などにて接合された多翼形羽根車の軸芯のズレ、傾
きが小さく回転時のアンバランスが小さい多翼形羽根車
の提供を目的とする。
【0019】また、羽根車75を射出成形した際に羽根
74の疎の個所88がショートショットせず、密の個所
87がオーバーパックしない多翼形羽根車の製造方法、
成形サイクルが短い多翼形羽根車の製造方法を提供する
こと、また、空気調和機の省エネを可能にする多翼形羽
根車の提供、軽量化及び衝撃強度を低下させない多翼形
羽根車を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、環状の仕切板と放射状に外周に沿って等ピ
ッチもしくはランダムピッチに取り付けられた複数の羽
根を有する羽根車を軸方向に超音波溶着などにて連接し
て両端に端板を有する構成であり、環状の仕切板の内径
より複数の羽根の内径面の径を小さくするものである。
【0021】上記構成によって、環状の仕切板の内径が
羽根の内径面の径より大きいため、仕切板が軽量化とな
り、軽量な多翼形羽根車を得ることが可能となる。従っ
て、空気調和機の室内機に多翼形羽根車を設置した状態
での耐熱状態による自重でのたわみが少なくなり、耐熱
状態によるアンバランス変化が少ない多翼形羽根車を得
ることができる。また、羽根車の複数の羽根と隣接する
羽根車の複数の羽根が、環状の仕切板の内面まで羽根の
長さを軸方向に延ばすことが可能となるため、羽根の表
面積がアップとなることにより多翼形羽根車の風量を増
やし、空気調和機の性能向上を可能することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本願の発明は、環状の仕切板と放
射状に外周に沿って等ピッチもしくは不等ピッチに取り
付けられた複数の羽根を有する羽根車を軸方向に連接し
て両端に端板を有し、環状の仕切板の内径より複数の羽
根の内径面の径を小さくする構成である。
【0023】そしてこの構成によれば、環状の仕切板の
内径が羽根の内径面の径より大きいため、仕切板が軽量
化となり、多翼形羽根車の軽量化が可能となる。従って
多翼形羽根車が軽量化になることにより、空気調和機の
室内機に多翼形羽根車を設置した状態での耐熱状態によ
る多翼形羽根車の自重でのたわみが少なくなり、耐熱状
態によるアンバランス変化が減少し、多翼形羽根車の安
定した性能を維持することができる。
【0024】また、多翼形羽根車を構成する羽根車の複
数の羽根と隣接する羽根車の複数の羽根が、環状の仕切
板の内面まで羽根の先端の一部の長さを軸方向に延ばす
ことが可能となるため、羽根の表面積がアップとなるこ
とにより多翼形羽根車の風量を増やし、空気調和機の性
能向上が可能となる。
【0025】また、本願の他の発明は、環状の仕切板と
放射状に外周に沿って等ピッチもしくは不等ピッチに取
り付けられた複数の羽根を有する羽根車を軸方向に連接
して両端に端板を有し、環状の仕切板の内径より複数の
羽根の内径面の径が小さく、複数の羽根の内径面から外
径側方向に環状の仕切板の内径以下にて形成される複数
の羽根の内径部と内径部以外の外径部が成形金型の固定
側と可動側で別々に形成され、内径部には環状の仕切板
と反対側の先端部に環状に形成されたリング板を有し、
リング板の外径が環状の仕切板の内径以下の構成であ
る。
【0026】そしてこの構成によれば、リング板の外径
が環状の仕切板の内径より小さく、羽根の内径部と外径
部が成形金型の固定側または可動側で別々に構成され、
羽根の内径部の先端にリング板が形成されているため、
簡易な金型構造が可能である。
【0027】また、羽根車を隣接する羽根車と接合する
際に、環状の仕切板の穴がガイドとなり隣接する羽根車
のリング板を簡単に嵌め合わせることができるので、生
産性を向上することができる。また、複数の羽根の間隔
がリング板により固定されているため、超音波溶着など
による接合時に羽根車の羽根と、その羽根が嵌め合わさ
る溝を有し隣接する羽根車と、容易に嵌め合わせること
が可能となり、生産性を向上することができる。
【0028】また、羽根車を超音波溶着などにて接合す
る際に、環状の仕切板の穴と隣接する羽根車のリング板
が勘合状態で嵌め合わせることができるため、超音波溶
着時に羽根車と隣接する羽根車の軸芯のズレ、傾きが少
なくなり、従って多翼形羽根車の回転時のバランスを向
上することができる。
【0029】また、超音波溶着した後の羽根車のリング
板は、隣接する羽根車の環状の仕切板の内面に納まるた
め、多翼形羽根車の各仕切板内部に穴を設け、仕切板内
部の抵抗が少なく風量を増やすことが可能となるため、
空気調和機の性能向上が図れる。
【0030】また、本願の他の発明は、環状のリング板
の中心の方向に複数のスポークを有した構成である。
【0031】そしてこの構成によれば、リング板の外径
が環状の仕切板の内径より小さく、羽根の内径部と外径
部が成形金型の固定側または可動側で別々に構成され、
羽根の内径部の先端にリング板とスポークが形成されて
いるため、簡易な金型構造が可能である。また、羽根車
を隣接する羽根車と接合する際に、環状の仕切板の穴が
ガイドとなり隣接する羽根車のリング板に嵌め合わせる
ことができるので、生産性を向上することができる。
【0032】また、複数の羽根の間隔がリング板により
固定されているため、超音波溶着などによる接合時に羽
根車の羽根と、その羽根が嵌め合わさる溝を有し隣接す
る羽根車と、容易に嵌め合わせることが可能となり、生
産性を向上することができる。また、羽根車を超音波溶
着などにて接合する際に、環状の仕切板の穴と隣接する
羽根車のリング板が勘合状態で嵌め合わせることができ
るため、超音波溶着時に羽根車と隣接する羽根車の軸芯
のズレが少なくなり、従って多翼形羽根車の回転時のバ
ランスを向上することができる。
【0033】また、超音波溶着した後の羽根車のリング
板とスポークは、隣接する羽根車の環状の仕切板の内面
に納まるため、多翼形羽根車の各仕切板内部に開口部を
設け、仕切板内部の抵抗が少なく風量を増やすことが可
能となるため、空気調和機の性能向上が図れる。
【0034】また、羽根車の射出成形の金型において複
数のスポークの中央部に樹脂を注入するゲートを設置す
ることが可能であり、従ってホットランナーの金型構造
が可能となりランナーレスの成形ができるため、成形サ
イクルが早くなり生産性を向上することが可能となる。
【0035】また、本願の他の発明は、環状のリング板
において、環状の仕切板の方向面にリング板の内径面か
ら外径側に向かって巾を有し、環状の仕切板の方向に厚
みを厚くした構成である。
【0036】そしてこの構成によれば、ゲート(樹脂注
入部)をリング板の厚肉部またはスポークに設置し、樹
脂は抵抗の低い厚肉部に流れ、樹脂のフローリーダー的
な役目となるため、厚肉部から薄肉部に放射状に均等に
樹脂が流れることにより、樹脂の流れる量のバラツキを
抑えることが可能となり、安定した成形が可能となる。
【0037】また、本願の他の発明は、環状の仕切板と
放射状に外周に沿って等ピッチもしくは不等ピッチに取
り付けられた複数の羽根を有する羽根車を軸方向に連接
して両端に端板を有し、環状の仕切板の内径より複数の
羽根の内径面の径が小さく、複数の羽根の内径面から外
径側方向に環状の仕切板の内径以下にて形成される複数
の羽根の内径部と内径部以外の外径部が成形金型の固定
側と可動側で別々に形成され、内径部には環状の仕切板
と反対側の先端部に円板状の仕切板を有し、円板状の仕
切板の外径が環状の仕切板の内径以下の構成である。
【0038】そしてこの構成によれば、円板状の仕切板
の外径が環状の仕切板の内径より小さく、羽根の内径部
と外径部が成形金型の固定側または可動側で別々に構成
され、羽根の内径部の先端に円板状の仕切板が形成され
ているため、簡易な金型構造が可能である。
【0039】また、羽根車を隣接する羽根車と接合する
際に、環状の仕切板の穴がガイドとなり隣接する羽根車
の円板状の仕切板に嵌め合わせることができるので、生
産性を向上することができる。また、複数の羽根の間隔
が円板状の仕切板により固定されているため、超音波溶
着などによる接合時に羽根車の羽根と、その羽根が嵌め
合わさる溝を有し隣接する羽根車と、容易に嵌め合わせ
ることが可能となり、生産性を向上することができる。
【0040】また、羽根車を超音波溶着などにて接合す
る際に、環状の仕切板の穴と隣接する羽根車の円板状の
仕切板が勘合状態で嵌め合わせることができるため、超
音波溶着時に羽根車と隣接する羽根車の軸芯のズレ、傾
きが少なくなり、従って多翼形羽根車の回転時のバラン
スを向上することができる。
【0041】また、超音波溶着した後の羽根車の円板状
の仕切板は、隣接する羽根車の環状の仕切板の内面に納
まるため、多翼形羽根車の各仕切板内部が塞がれること
により、羽根車は隣接する羽根車内の圧力変動に影響さ
れないため、多翼形羽根車の静圧を向上することが可能
となり、空気調和機の性能向上が図れる。
【0042】また、羽根車の射出成形の金型において円
板状の仕切板の中央に樹脂を注入するゲートを設置する
ことが可能であり、従ってホットランナーの金型構造が
可能となりランナーレスの成形ができるため、成形サイ
クルが早くなり生産性を向上することが可能となる。
【0043】また、本願の他の発明は、環状の仕切板に
複数の羽根が取り付いている方向の逆の側面と内径面か
らなるコーナー部に面取り形状を設けた構成である。
【0044】そしてこの構成によれば、羽根車を接合す
る際に環状の仕切板の穴と隣接する羽根車のリング板ま
たは円板状の仕切板を嵌め合わせる際に案内となり、嵌
め合わせ易くなり生産性が向上する。
【0045】また、本願の他の発明は、複数の羽根の内
径部にて、羽根の内径面から外径方向に環状の仕切板の
内径以下で、環状の仕切板に平行方向の面に溶着用溶け
リブを設けた構成である。
【0046】そしてこの構成によれば、羽根車と隣接す
る羽根車を接合する時に溶着用溶けリブと隣接する羽根
車のリング板もしくは円板状の仕切板と溶着接合するこ
とにより、複数の羽根車間の結合力が強くなり、多翼形
羽根車の物性強度が向上する。
【0047】また、本願の他の発明は、多翼形羽根車の
射出成形工程において、複数の羽根の環状の仕切板と反
対側の先端部に環状に形成されたリング板または円板状
の仕切板またはスポークから樹脂を注入し、羽根の薄い
側から厚い側へ樹脂を流す製造方法である。
【0048】そしてこの製造方法によれば、樹脂成形工
程において、複数の羽根の環状の仕切板と反対方向の先
端部に設置されたリング板または円板状の仕切板または
リング板に繋がっているスポークから樹脂を注入し、樹
脂を羽根先端である薄く抵抗が大きい部分から環状の仕
切板と抵抗が少ない部分に向かって流すことにより、成
形のショートショットがなくなり、成形性が安定する。
【0049】また、抵抗が大きい方から小さい方向へ流
すことにより、抵抗の小さい側である環状の仕切板に近
い羽根を薄くすることが可能で、抜き勾配を小さくでき
多翼形羽根車の軽量化が可能となり、空気調和機の室内
機に多翼形羽根車を設置した状態での耐熱状態による多
翼形羽根車の自重でのたわみが少なくなり、耐熱状態に
よるアンバランス変化が減少し、多翼形羽根車の安定し
た性能を維持することができる。
【0050】また、本願の他の発明は、多翼形羽根車の
射出成形工程において、複数の羽根の環状の仕切板と反
対側の先端部に環状に形成されたリング板もしくは円板
状の仕切板の多翼形羽根車の軸芯と垂直方向の面を押し
て突出す製造方法である。
【0051】そしてこの製造方法によれば、羽根の環状
の仕切板と反対側の側面を、リング板または円板状の仕
切板を介して面で押すことにより、樹脂成形工程の突出
し時に金型内に羽根の一部が残ることが無く、安定した
成形が可能となる。
【0052】また、本願の他の発明は、モーターと締結
するボスを有する端板と放射状に外周に沿って等ピッチ
もしくは不等ピッチに取り付けられた複数の羽根を有す
る羽根車であり、軸方向にボスを有しない羽根車と連接
した構成で、複数の羽根の端板と反対側の先端面が、外
径側から内径側にかけて巾をもつ切り欠きを有した構成
である。
【0053】そしてこの構成によれば、羽根の先端に外
径側から内径側にかけて切り欠きを設けて、モータ−と
締結するボスを有する羽根車と、ボスを有せず環状の仕
切板を有する羽根車とを接合する前の嵌め合わせる際、
切り欠き部の内径方向にある凸部の外径が環状の仕切板
の内径とほぼ同じであり、環状の仕切板の内径面がガイ
ドとなるため、嵌め合わせが容易となり生産性が向上す
る。
【0054】また、本願の他の発明は、モーターと締結
するボスを有する端板であり、軸方向にボスを有しない
羽根車と連接した構成で、端板において、端板のモータ
ーと逆方向の側面に環状に形成されたリング板と、ボス
を有しない羽根車と結合する際の位置決め用凸形状を有
した構成である。
【0055】そしてこの構成によれば、モータ−と締結
するボスを有する端板と、ボスを有せず環状の仕切板を
有する羽根車とを接合する前の嵌め合わせる際、リング
板が環状の仕切板の内径とほぼ同じであり、環状の仕切
板の内径面がガイドとなり、位置決め用凸形状が羽根車
の凹部と嵌るため、生産性が向上する。また、羽根車と
羽根車を接合する際、羽根車の仕切板には隣接する羽根
車の羽根が嵌る溝があり、その溝に嵌る凸形状をもった
ボスを有する端板により、羽根車とボスを有する端板の
勘合方法を共用化し、生産性が向上する。
【0056】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
ついて図1から図5を参照して説明する。
【0057】図1から図3において、本発明の実施の形
態である多翼形羽根車1の構造を示したものである。多
翼形羽根車1は熱可塑性樹脂で、例えばアクリロニトリ
ル・スチレン系樹脂(以下、AS樹脂と略す)にガラス
ファイバー(以下、GFと略す)を約20〜40重量%程
度混入したもの、もしくは、AS樹脂にカーボンファイ
バー(以下、CFと略す)を約30重量%以下で混入した
もの、もしくは、スチレンと耐熱性を付与したモノマー
とから生成される共重合樹脂(耐熱ポリスチレン系樹
脂、以下、耐熱PS系樹脂と略す)にガラスファイバー
(以下、GFと略す)を約20〜40重量%程度混入し
たものからなり、構成は、環状の仕切板2と放射状に沿
って取り付けられた複数の羽根3からなる羽根車4を複
数個と、モーターと締結するボス5を有する端板6と放
射状に外周に沿って取り付けられた複数の羽根3を有す
る羽根車7と、シャフト8を有する端板9を軸方向に超
音波溶着などにより接合し構成する。
【0058】羽根車4の複数の羽根3の内径面の径10
は環状の仕切板2の内径11より小さい、例えば羽根車
外径がφ95mmの場合、環状の仕切板2の内径はφ7
7mmであり、内径面の径10はφ77mmより小さ
い。また、羽根3の環状の仕切板2と反対方向の先端は
フラット、または図4から図5のように中央側の長さを
軸方向に延ばした凸部12をもつ羽根車13構成であ
る。
【0059】そして、この実施の形態によれば、環状の
仕切板2の内径11が大きいため軽量化となり、多翼形
羽根車1の軽量化が可能となる。従って軽量化の多翼形
羽根車1を空気調和機の室内機68に設置した状態で耐
熱状態による多翼形羽根車1の自重でのたわみが少なく
なり、耐熱状態によるアンバランス変化が減少し、多翼
形羽根車1の安定した性能を維持することができる。
【0060】また、羽根車4または羽根車13の複数の
羽根3と隣接する羽根車4または羽根車13の複数の羽
根3が、環状の仕切板2の内面まで有効の羽根3の面が
あり、羽根3の表面積がアップとなることにより多翼形
羽根車1の風量を増やし、また、羽根3の先端の中央側
の長さを軸方向に延ばした凸部12により、さらに羽根
3の表面積がアップとなることにより多翼形羽根車1の
風量を増すことが可能となるり、空気調和機の性能が向
上することができる。
【0061】また、環状の仕切板2の内径11及び凸部
12の軸方向に延ばす量は、多翼形羽根車1に求められ
る性能、羽根車の外径、使用する樹脂材質、空気調和機
の仕様により適切に設定できる。
【0062】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
ついて図6から図10を参照して説明する。
【0063】図6から図8において、本発明の実施の形
態である多翼形羽根車14の構造を示したものである。
多翼形羽根車14は熱可塑性樹脂で、例えばAS樹脂に
GFを約20〜40重量%程度混入したもの、もしくはA
S樹脂にCFを約30重量%以下で混入したもの、もしく
は耐熱PS系樹脂にGFを約20〜40重量%程度混入
したものからなり、構成は、環状の仕切板2と放射状に
外周に沿って取り付けられた複数の羽根3からなり、羽
根3は内径面から外径側方向に仕切板2の内径11以
下、例えば羽根車外径がφ95mmの場合、環状の仕切
板2の内径11がφ77mmで、内径面から77mm以
下にて形成される内径部15と内径部以外の外径部16
及び内径部15の環状の仕切板2と反対側の先端部に環
状に形成されたリング板17を有し、リング板17の外
径18が仕切板2の内径11以下、例えば羽根車外径が
φ95mmの場合、環状の仕切板2の内径11がφ77
mmで、リング板17の外径18がφ77mm以下であ
る羽根車19を複数個と、モーターと締結するボス5を
有する端板6と放射状に外周に沿って取り付けられた複
数の羽根3を有する羽根車20と、シャフト8を有する
端板9を軸方向に超音波溶着などにより接合し構成す
る。
【0064】羽根車19の複数の羽根3の内径面の径1
0は環状の仕切板2の内径11より小さい、例えば羽根
車外径がφ95mmの場合、環状の仕切板2の内径11
はφ77mmであり、内径面の径10はφ77mmより
小さい。また、図9は羽根車を構成する射出成形金型の
断面図であり、内径部15及びリング板17の羽根側の
面21と、外径部16及びリング板17の羽根側以外2
2は成形金型の固定側23と可動側24で別々に構成さ
れる。
【0065】また、図10は羽根車19と隣接する羽根
車19と接合する前に嵌め合わせるフロー図であり、
(a)は嵌め合わせ前、(b)は嵌め合わせ後、(c)
は溶着などによる接合後を示したものである。環状の仕
切板2の穴27がガイドとなり隣接する羽根車19のリ
ング板17が嵌り合い超音波溶着などで接合する。
【0066】また複数の羽根3の間隔(ピッチ)がリン
グ板17により固定されているため、接合する前に隣接
する羽根車19と嵌め合わせる際、複数の羽根3の間隔
(ピッチ)が崩れない。
【0067】そして、この実施の形態によれば、スライ
ドなどを必要としない簡易な金型構造であるため、安価
な金型が可能である。また、接合前に羽根車19と隣接
する羽根車19と嵌め合わせる際、仕切板2の穴27に
リング板17が嵌り易く、また、複数の羽根3の間隔も
崩れないので、簡単に嵌め合わせることができるため、
生産性を向上することができる。
【0068】また、複数の羽根3の間隔(ピッチ)がリ
ング板17により固定されているため、超音波溶着など
による接合時に複数の羽根3が低騒音を実現するランダ
ムピッチの配列を崩すことなく接合できるので、低騒音
と性能が良い多翼形羽根車14を実現できる。また、羽
根車19を超音波溶着などにて接合する際に、環状の仕
切板2の穴27と隣接する羽根車19のリング板17が
勘合状態で嵌め合わせることができるため、超音波溶着
時に羽根車19と隣接する羽根車19の軸芯のズレ、傾
きが少なくなり、従って多翼形羽根車14の回転時のバ
ランスを向上することができる。
【0069】また、超音波溶着した後の羽根車19のリ
ング板2は、隣接する羽根車19の環状の仕切板2の内
面に納まるため、多翼形羽根車14の各仕切板2内部に
穴27を設け、仕切板2内部の抵抗が少なく風量を増や
すことが可能となるため、空気調和機の性能向上が図れ
る。
【0070】また、環状の仕切板2の内径11及びリン
グ板17の寸法は、多翼形羽根車14に求められる性
能、羽根車の外径、使用する樹脂材質、空気調和機の仕
様により適切に設定できる。
【0071】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
ついて図16から図21を参照して説明する。
【0072】図16から図19において、本発明の実施
の形態である多翼形羽根車の構造を示したものである。
多翼形羽根車39は熱可塑性樹脂で、例えばAS樹脂に
GFを約20〜40重量%程度混入したもの、もしくはA
S樹脂にCFを約30重量%以下で混入したもの、もしく
は耐熱PS系樹脂にGFを約20〜40重量%程度混入
したものからなり、構成は、環状の仕切板2と放射状に
外周に沿って取り付けられた複数の羽根3からなり、羽
根3は内径面から外径側方向に仕切板2の内径11以
下、例えば羽根車外径がφ95mmの場合、環状の仕切
板2の内径11がφ77mmで、内径面からφ77mm
以下にて形成される内径部15と内径部以外の外径部1
5及び内径部14の環状の仕切板2と反対側の先端部に
環状に形成されたリング板17と中心の方向に4本のス
ポーク40を有し、リング板17の外径18が仕切板2
の内径11以下、例えば羽根車外径がφ95mmの場
合、環状の仕切板2の内径11がφ77mmで、リング
板17の外径18がφ77mm以下である羽根車41を
複数個と、モーターと締結するボス5を有する端板6と
放射状に外周に沿って取り付けられた複数の羽根3を有
する羽根車42と、シャフト8を有する端板9を軸方向
に超音波溶着などにより接合し構成する。
【0073】羽根車41の複数の羽根3の内径面の径1
0は環状の仕切板2の内径11より小さい、例えば羽根
車外径がφ95mmの場合、環状の仕切板2の内径11
はφ77mmであり、内径面の径10はφ77mmより
小さい。
【0074】また、図20は羽根車41を構成する射出
成形金型の断面図であり、内径部15及びスポーク40
の羽根側の面43と、外径部16及びスポーク40の羽
根側以外の面44は成形金型の固定側45と可動側46
で別々に構成され、また、4本のスポーク40の中央に
樹脂を注入するゲート47を設置し、樹脂溜りを有する
ホットランナー48の金型である。
【0075】また、図21は羽根車41と隣接する羽根
車41と接合する前に嵌め合わせるフロー図であり、
(a)は嵌め合わせ前、(b)は嵌め合わせ後、(c)
は溶着などによる接合後を示したものである。
【0076】環状の仕切板2の穴27がガイドとなり隣
接する羽根車41のリング板17が嵌り合い超音波溶着
などで接合する。また複数の羽根3の間隔(ピッチ)が
リング板17により固定されているため、接合する前に
隣接する羽根車41と嵌め合わせる際、複数の羽根3の
間隔(ピッチ)が崩れない。
【0077】そして、この実施の形態によれば、スライ
ドなどを必要としない簡易な金型構造であるため、安価
な金型が可能である。また、接合前に羽根車41と隣接
する羽根車41と嵌め合わせる際、仕切板2の穴27に
リング板17が嵌り易く、また、複数の羽根3の間隔も
崩れないので、簡単に嵌め合わせることができるため、
生産性を向上することができる。
【0078】また、複数の羽根3の間隔(ピッチ)がリ
ング板17により固定されているため、超音波溶着など
による接合時に複数の羽根3が低騒音を実現するランダ
ムピッチの配列を崩すことなく接合できるので、低騒音
と性能が良い多翼形羽根車39を実現できる。また、羽
根車41を超音波溶着などにて接合する際に、環状の仕
切板2の穴27と隣接する羽根車41のリング板17が
勘合状態で嵌め合わせることができるため、超音波溶着
時に羽根車41と隣接する羽根車41の軸芯のズレ、傾
きが少なくなり、従って多翼形羽根車39の回転時のバ
ランスを向上することができる。
【0079】また、超音波溶着した後の羽根車41のリ
ング板17及びスポーク40は、隣接する羽根車41の
環状の仕切板2の内面に納まるため、多翼形羽根車39
の各仕切板2内部に開口を設け、仕切板2内部の抵抗が
少なく風量を増やすことが可能となるため、空気調和機
の性能向上が図れる。
【0080】また、ホットランナー48の金型構造が可
能となりランナーレスの成形ができるため、成形サイク
ルが早くなり生産性を向上することが可能となる。
【0081】また、環状の仕切板2の内径11及びリン
グ板17の寸法、スポークの本数は、多翼形羽根車39
に求められる性能、羽根車の外径、使用する樹脂材質、
空気調和機の仕様により適切に設定できる。
【0082】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
ついて図28から図30を参照して説明する。
【0083】図28から図29において、本発明の実施
の形態である多翼形羽根車14の羽根車19のリング板
17を示したものである。多翼形羽根車の羽根車19は
熱可塑性樹脂で、例えばAS樹脂にGFを約20〜40重
量%程度混入したもの、もしくはAS樹脂にCFを約30
重量%以下で混入したもの、もしくは耐熱PS系樹脂に
GFを約20〜40重量%程度混入したものからなり、
構成は、環状の仕切板2と放射状に外周に沿って取り付
けられた複数の羽根3からなり、羽根3の環状の仕切板
2と反対側の先端部の内側に環状に形成されたリング板
17を有し、リング板17において、環状の仕切板2の
方向面にリング板17の内径面から外径側に向かって、
例えば、羽根車19の外径がφ95mmの場合は3mm
の巾を有し、軸方向に厚くした、例えば、羽根車19の
外径がφ95mmの場合は1.5mm厚くした厚肉部5
8を有する構成である。また、図30は羽根車19のリ
ング板17部分の射出成形の金型の断面図であり、樹脂
が注入されるゲート51をリング板17の厚肉部58に
設置した構成である。
【0084】そして、この実施の形態によれば、樹脂は
抵抗の低い厚肉部58に流れ、樹脂のフローリーダー的
な役目となるため、厚肉部58から薄肉部に放射状に均
等に樹脂が流れることにより、樹脂の流れる量のバラツ
キを抑えることが可能となり、安定した成形が可能とな
る。
【0085】また、スポークから樹脂を注入し厚肉部5
8へ流しても同様の効果を得ることができ、厚肉部58
の巾、厚さは多翼形羽根車に求められる性能、羽根車の
外径、金型の構造、使用する樹脂材質により適切に設定
できる。
【0086】(実施の形態5)本発明の実施の形態5に
ついて図11から図15を参照して説明する。
【0087】図11から図13において、本発明の実施
の形態である多翼形羽根車の構造を示したものである。
多翼形羽根車28は熱可塑性樹脂で、例えばAS樹脂に
GFを約20〜40重量%程度混入したもの、もしくはA
S樹脂にCFを約30重量%以下で混入したもの、もしく
は耐熱PS系樹脂にGFを約20〜40重量%程度混入
したものからなり、構成は、環状の仕切板2と放射状に
外周に沿って取り付けられた複数の羽根3からなり、羽
根3は内径面から外径側方向に仕切板2の内径11以
下、例えば羽根車外径がφ95mmの場合、環状の仕切
板2の内径11がφ77mmで、内径面からφ77mm
以下にて形成される内径部15と内径部以外の外径部1
6及び内径部15の環状の仕切板2と反対側の先端部に
円板状の仕切板29を有し、円板状の仕切板29の外径
30が環状の仕切板2の内径11以下、例えば羽根車外
径がφ95mmの場合、環状の仕切板2の内径11がφ
77mmで、円板状の仕切板29の外径30がφ77m
m以下である羽根車31を複数個と、モーターと締結す
るボス5を有する端板6と放射状に外周に沿って取り付
けられた複数の羽根3を有する羽根車32と、シャフト
8を有する端板9を軸方向に超音波溶着などにより接合
し構成する。
【0088】羽根車31の複数の羽根3の内径面の径1
0は環状の仕切板2の内径11より小さい、例えば羽根
車外径がφ95mmの場合、環状の仕切板2の内径はφ
77mmであり、内径面の径10はφ77mmより小さ
い。
【0089】また、図14は羽根車を構成する射出成形
金型の断面図であり、内径部15及び円板状の仕切板2
9の羽根側の面33と、外径部16及び円板状の仕切板
29の羽根側以外の面34は成形金型の固定側35と可
動側36で別々に構成され、また、円板状の仕切板29
の中央に樹脂を注入するゲート37を設置し、樹脂溜り
を有するホットランナー38の金型である。
【0090】また、図15は羽根車31と隣接する羽根
車31と接合する前に嵌め合わせるフロー図であり、
(a)は嵌め合わせ前、(b)は嵌め合わせ後、(c)
は溶着などによる接合後を示したものである。
【0091】環状の仕切板2の穴27がガイドとなり隣
接する羽根車31の円板状の仕切板29が嵌り合い超音
波溶着などで接合する。また複数の羽根3の間隔(ピッ
チ)が円板状の仕切板29により固定されているため、
接合する前に隣接する羽根車31と嵌め合わせる際、複
数の羽根3の間隔(ピッチ)が崩れない。
【0092】そして、この実施の形態によれば、スライ
ドなどを必要としない簡易な金型構造であるため、安価
な金型が可能である。また、接合前に羽根車31と隣接
する羽根車31と嵌め合わせる際、環状の仕切板2の穴
27に円板状の仕切板29が嵌り易く、また、複数の羽
根3の間隔も崩れないので、簡単に嵌め合わせることが
できるため、生産性を向上することができる。
【0093】また、複数の羽根3の間隔(ピッチ)が円
板状の仕切板29により固定されているため、超音波溶
着などによる接合時に複数の羽根3が低騒音を実現する
ランダムピッチの配列を崩すことなく接合できるので、
低騒音と性能が良い多翼形羽根車28を実現できる。ま
た、羽根車31を超音波溶着などにて接合する際に、環
状の仕切板2の穴27と隣接する羽根車31の円板状の
仕切板29が勘合状態で嵌め合わせることができるた
め、超音波溶着時に羽根車31と隣接する羽根車31の
軸芯のズレ、傾きが少なくなり、従って多翼形羽根車2
8の回転時のバランスを向上することができる。
【0094】また、超音波溶着などした後の羽根車31
の円板状の仕切板29は、隣接する羽根車31の環状の
仕切板2の内面に納まるため、多翼形羽根車28の各仕
切板2内部が塞がれることにより、羽根車31は隣接す
る羽根車31内の圧力変動に影響されないため、多翼形
羽根車28の静圧を向上することが可能となり、空気調
和機の性能向上ができる。また、ホットランナー38の
金型構造が可能となりランナーレスの成形ができるた
め、成形サイクルが早くなり生産性を向上することが可
能となる。
【0095】また、環状の仕切板2の内径11及び円板
状の仕切板29の寸法は、多翼形羽根車28に求められ
る性能、羽根車の外径、使用する樹脂材質、空気調和機
の仕様により適切に設定できる。
【0096】(実施の形態6)本発明の実施の形態6に
ついて図28および図31を参照して説明する。
【0097】図28及び図31において、本発明の実施
の形態である多翼形羽根車14の羽根車を示したもので
ある。多翼形羽根車14の羽根車19は熱可塑性樹脂
で、例えばAS樹脂にGFを約20〜40重量%程度混入
したもの、もしくはAS樹脂にCFを約30重量%以下で
混入したもの、もしくは耐熱PS系樹脂にGFを約20
〜40重量%程度混入したものからなり、構成は、環状
の仕切板2と放射状に外周に沿って取り付けられた複数
の羽根3からなり、羽根3の環状の仕切板2と反対側の
先端部の内側に環状に形成されたリング板17を有し、
環状の仕切板2において、複数の羽根3が取り付いてい
る方向の逆の側面と内径面からなるコーナー部59に面
取り形状、例えばR0.5mmの面取り形状を設けた構
成である。また、図10は羽根車19と隣接する羽根車
19と接合する前に嵌め合わせるフロー図であり、面取
り形状されたコーナー部59がリング板17の案内とな
る。
【0098】そして、この実施の形態によれば、羽根車
19と隣接する羽根車19の嵌め合わせが容易となり生
産性が向上する。
【0099】また、リング板17が円板状の仕切板29
でも同様な効果であり、また、コーナー部59の面取り
形状はC面取りでも同様の効果であり、面取り寸法は多
翼形羽根車の仕様により適切に設定できる。
【0100】(実施の形態7)本発明の実施の形態7に
ついて図28及び図32を参照して説明する。
【0101】図28及び図32において、本発明の実施
の形態である多翼形羽根車14の羽根車19を示したも
のである。多翼形羽根車14の羽根車19は熱可塑性樹
脂で、例えばAS樹脂にGFを約20〜40重量%程度混
入したもの、もしくはAS樹脂にCFを約30重量%以下
で混入したもの、もしくは耐熱PS系樹脂にGFを約2
0〜40重量%程度混入したものからなり、構成は、環
状の仕切板2と放射状に外周に沿って取り付けられた複
数の羽根3を有する羽根車19で、環状の仕切板2の内
径11より複数の羽根の内径面の径10が小さく、例え
ば羽根車外径がφ95mmの場合、環状の仕切板2の内
径11はφ77mmであり、内径面の径10はφ77m
mより小さく、複数の羽根3の環状の仕切板2に平行な
内径部15の面60に溶着用溶けリブ61を設けた構成
である。
【0102】そして、この実施の形態によれば、羽根車
19と隣接する羽根車19のリング板17が接合され羽
根車間の結合力が強くなり、多翼形羽根車14の物性強
度が向上する。
【0103】また、リング板17が円板状の仕切板29
でも同様な効果であり、また、環状の仕切板2の内径1
1は、多翼形羽根車14に求められる性能、羽根車の外
径、使用する樹脂材質、空気調和機の仕様により適切に
設定できる。
【0104】(実施の形態8)本発明の実施の形態8に
ついて図14及び図20及び図22から図23を参照し
て説明する。
【0105】図22から図23において、本発明の実施
の形態である多翼形羽根車の製造方法を示したものであ
る。図22は、リング板17を有する羽根車19のコー
ルドランナーである成形金型の断面図であり、羽根の内
径部15とリング板17の羽根側を固定側金型23で形
成し、羽根の外径部16とリング板17の羽根側以外を
可動側金型24で形成する。
【0106】図23は図22の金型を開いた状態の断面
図である。従って羽根の外径部16は仕切板側の羽根部
49が厚く、リング板17付近の羽根部50が薄い勾配
となっており、また、樹脂を注入するゲート51をリン
グ板17に設け、スプール52及びランナー53を介し
て樹脂をゲート51から注入し、リング板17を介して
薄い羽根部50から厚い羽根部49、仕切板2へと樹脂
が流れる。また、図14は、円板状の仕切板29を有す
る羽根車31のホットランナーである成形金型の断面図
であり、羽根の内径部15と円板状の仕切板29の羽根
側の面33を固定側金型35で形成し、羽根の外径部1
6と円板状の仕切板29の羽根側以外の面34を可動側
金型36で形成する。
【0107】従って羽根の外径部16は仕切板側の羽根
部49が厚く、円板状の仕切板付近の羽根部50が薄い
勾配となっており、また、樹脂を注入するゲート37を
円板状の仕切板29の中央に設け、樹脂溜り部及びホッ
トランナー38を介して樹脂をゲート37から注入し、
円板状の仕切板29を介して薄い羽根部50から厚い羽
根部49、仕切板2へと樹脂が流れる。
【0108】また、図20は、リング板17とスポーク
40を有する羽根車41のホットランナーである成形金
型の断面図であり、羽根の内径部15とリング板17の
羽根側及びスポーク40の羽根側43を固定側金型45
で形成し、羽根の外径部16とリング板17の羽根側以
外及びスポーク40の羽根側以外44を可動側金型46
で形成する。
【0109】従って羽根の外径部16は仕切板側の羽根
部49が厚く、リング板17付近の羽根部50が薄い勾
配となっており、また、樹脂を注入するゲート47をス
ポーク40が交差する中央部に設け、樹脂溜り部及びホ
ットランナー48を介して樹脂をゲート47から注入
し、スポーク40及びリング板17を介して薄い羽根部
50から厚い羽根部49、仕切板2へと樹脂が流れる。
【0110】そして、この実施の形態によれば、羽根の
先端いわゆる薄い羽根50から樹脂を流すことにより、
樹脂の充填不足によるショートショットが無くなり、ま
た、羽根への樹脂の過充填によるオーバーパックも無く
なり、安定した成形が可能となる。
【0111】また、抵抗が大きい薄い羽根部50から抵
抗の小さい厚い羽根部49へ流すことにより、仕切板2
に近い抵抗の小さい厚い羽根49を薄くすることが可能
となり、抜き勾配を2/1000以下に小さくすること
ができ、多翼形羽根車の軽量化が可能となり、空気調和
機の室内機68に多翼形羽根車を設置した状態での耐熱
状態による多翼形羽根車の自重でのたわみが少なくな
り、耐熱状態によるアンバランス変化が減少し、多翼形
羽根車の安定した性能を維持することができる。
【0112】また、抜き勾配は多翼形羽根車に求められ
る性能、羽根車の外径または軸方向の長さ、使用する樹
脂材質により適切に設定できる。
【0113】(実施の形態9)本発明の実施の形態9に
ついて図24から図27を参照して説明する。
【0114】図24から図25において、本発明の実施
の形態である多翼形羽根車の製造方法を示したものであ
る。
【0115】図24は図25または図23の成形金型が
開いた時の突出し前の構造を示した断面図であり、成形
された羽根車19のリング板17の側面に、リング板1
7の側面形状に近い突出しプレート54、また、複数の
羽根3の間には突出しピン55が有る。図25は羽根車
19を突出したものであり、樹脂成形機の突出プレート
56にて突出しプレート54と突出しピン55が同時に
羽根車19の仕切板2及びリング板17を突出す。
【0116】また、図26は図14の成形金型が開いた
時の突出し前の構造を示した断面図であり、成形された
羽根車31の円板状の仕切板29の側面に、円板状の仕
切板29の側面形状に近い突出しプレート57、また、
複数の羽根3の間には突出しピン55が有る。図27は
羽根車31を突出したものであり、樹脂成形機の突出し
プレート56にて突出しプレート57と突出しピン55
が同時に羽根車31の仕切板2及び円板状の仕切板29
を突出す。
【0117】そして、この実施の形態によれば、羽根3
間の突出しピン55とリング板17または円板状の仕切
板29を面で押すことにより、樹脂成形工程の突出し時
に金型内に羽根3の一部が残ることが無く、安定した成
形ができる。
【0118】(実施の形態10)本発明の実施の形態1
0について図33を参照して説明する。
【0119】図33において、本発明の実施の形態であ
る多翼形羽根車のモーターと締結するボス5を有する羽
根車62を示したものである。多翼形羽根車のモーター
と締結するボス5を有する羽根車62は熱可塑性樹脂
で、例えばAS樹脂にGFを約20〜40重量%程度混入
したもの、もしくはAS樹脂にCFを約30重量%以下で
混入したもの、もしくは耐熱PS系樹脂にGFを約20
〜40重量%程度混入したものからなり、構成は、モー
ターと締結するボス5を有する端板6と、放射状に外周
に沿って取り付けられた複数の羽根3を有し、複数の羽
根3の端板と反対側の羽根の先端面63が、外径側から
内径側にかけて巾をもつ、例えば羽根車の外径がφ95
mmの場合、9mmの巾、軸方向に1mmをもつ切り欠
き64を有した構成である。ボスを有する羽根車62と
羽根車と接合する前に嵌め合わせる際、羽根車の環状の
仕切板2の穴27がガイドとなりボスを有する羽根車6
2の羽根3の先端の切り欠き64と嵌り合う。
【0120】そして、この実施の形態によれば、ボスを
有する羽根車62と、羽根車とを接合する前の嵌め合わ
せが容易となり生産性が向上する。
【0121】また、切り欠き64の形状は、多翼形羽根
車に求められる性能、羽根車の外径、使用する樹脂材
質、空気調和機の仕様により適切に設定できる。
【0122】(実施の形態11)本発明の実施の形態1
0について図34を参照して説明する。
【0123】図34において、本発明の実施の形態であ
る多翼形羽根車のモーターと締結するボス5を有する端
板6を示したものである。多翼形羽根車のモーターと締
結するボス5を有する端板6は熱可塑性樹脂で、例えば
AS樹脂にGFを約20〜40重量%程度混入したもの、
もしくはAS樹脂にCFを約30重量%以下で混入したも
の、もしくは耐熱PS系樹脂にGFを約20〜40重量
%程度混入したものからなり、構成は、モーターと締結
するボス5を有する端板6とモーターと逆方向の側面に
環状に形成されたリング板65と、羽根車と嵌め合わせ
る際の位置決め用凸66、例えば、羽根車の外径がφ9
5mmの場合、位置決め用凸66の軸方向の高さは1.
5mmを有した端板67の構成である。また、羽根車の
環状の仕切板2の穴27がガイドとなりボス5を有する
端板6のリング板65が嵌り合い、また、位置決め用凸
66にて位置決めができる。
【0124】そして、この実施の形態によれば、ボスを
有する端板67と、羽根車とを接合する前の嵌め合わせ
が容易となり生産性が向上する。また、羽根車と羽根車
を接合する際、羽根車の仕切板2には隣接する羽根車の
羽根3が嵌る溝(図示せず)があり、その溝に嵌る凸6
6をもったボスを有する端板67により、羽根車とボス
を有する端板67の勘合方法を共用化し、生産性が向上
する。
【0125】また、リング板65及び位置決め用凸66
の寸法は、多翼形羽根車に求められる性能、羽根車の外
径、使用する樹脂材質、空気調和機の仕様により適切に
設定できる。
【0126】なお、上記実施の形態での羽根車の外径寸
法以外にも適応でき、また、実施の形態以外の熱可塑性
樹脂及び添加材でも同様な効果を得る事ができる。ま
た、羽根車の接合方法として超音波溶着で説明したが、
他の接合方法を用いることもできる。また、上記実施の
形態でのシャフトは端板に有していたが、羽根車にシャ
フトを有しても同様な効果を得る事ができる。また、モ
ーターと固定するボスは端板に有したもの、羽根車にボ
スを有したもの共に同様な効果を得る事ができる。
【0127】また、環状の仕切板2の内径11、凸部1
2の軸方向に延ばす量、リング板17の形状、円板状の
仕切板29の形状、スポーク40の数、厚肉部58の形
状は多翼形羽根車に求められる性能、羽根車の外径、使
用する樹脂材質、空気調和機の仕様により異なり同様な
効果を得ることができる。
【0128】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、請求項1
に記載の発明は、環状の仕切板と放射状に外周に沿って
等ピッチもしくは不等ピッチに取り付けられた複数の羽
根を有する羽根車を軸方向に連接して両端に端板を有
し、環状の仕切板の内径より複数の羽根の内径面の径を
小さくするもので、この構成によれば、環状の仕切板の
内径が羽根の内径面の径より大きいため、仕切板が軽量
化となり、多翼形羽根車の軽量化が可能となる。従って
多翼形羽根車が軽量化になることにより、空気調和機の
室内機に多翼形羽根車を設置した状態での耐熱状態によ
る多翼形羽根車の自重でのたわみが少なくなり、耐熱状
態によるアンバランス変化が減少し、多翼形羽根車の安
定した性能を維持することができる。
【0129】また、多翼形羽根車を構成する羽根車の複
数の羽根と隣接する羽根車の複数の羽根が、環状の仕切
板の内面まで羽根の先端の一部の長さを軸方向に延ばす
ことが可能となるため、羽根の表面積がアップとなるこ
とにより多翼形羽根車の風量を増やし、空気調和機の性
能向上という効果を奏する。
【0130】請求項2に記載の発明は、環状の仕切板と
放射状に外周に沿って等ピッチもしくは不等ピッチに取
り付けられた複数の羽根を有する羽根車を軸方向に連接
して両端に端板を有し、環状の仕切板の内径より複数の
羽根の内径面の径が小さく、複数の羽根の内径面から外
径側方向に環状の仕切板の内径以下にて形成される複数
の羽根の内径部と内径部以外の外径部が成形金型の固定
側と可動側で別々に形成され、内径部には環状の仕切板
と反対側の先端部に環状に形成されたリング板を有し、
リング板の外径が環状の仕切板の内径以下にするもの
で、この構成によれば、リング板の外径が環状の仕切板
の内径より小さく、羽根の内径部と外径部が成形金型の
固定側または可動側で別々に構成され、羽根の内径部の
先端にリング板が形成されているため、簡易な金型構造
が可能である。
【0131】また、羽根車を隣接する羽根車と接合する
際に、環状の仕切板の穴がガイドとなり隣接する羽根車
のリング板を簡単に嵌め合わせることができるので、生
産性を向上することができる。
【0132】また、複数の羽根の間隔がリング板により
固定されているため、超音波溶着などによる接合時に羽
根車の羽根と、その羽根が嵌め合わさる溝を有し隣接す
る羽根車と、容易に嵌め合わせることが可能となり、生
産性を向上することができる。
【0133】また、羽根車を超音波溶着などにて接合す
る際に、環状の仕切板の穴と隣接する羽根車のリング板
が勘合状態で嵌め合わせることができるため、超音波溶
着時に羽根車と隣接する羽根車の軸芯のズレ、傾きが少
なくなり、従って多翼形羽根車の回転時のバランスを向
上することができる。
【0134】また、超音波溶着した後の羽根車のリング
板は、隣接する羽根車の環状の仕切板の内面に納まるた
め、多翼形羽根車の各仕切板内部に穴を設け、仕切板内
部の抵抗が少なく風量を増やすことが可能となるため、
空気調和機の性能向上という効果を奏する。
【0135】請求項3に記載の発明は、環状のリング板
の中心の方向に複数のスポークを有する請求項2記載の
多翼形羽根車の構成であり、この構成によれば、リング
板の外径が環状の仕切板の内径より小さく、羽根の内径
部と外径部が成形金型の固定側または可動側で別々に構
成され、羽根の内径部の先端にリング板とスポークが形
成されているため、簡易な金型構造が可能である。
【0136】また、羽根車を隣接する羽根車と接合する
際に、環状の仕切板の穴がガイドとなり隣接する羽根車
のリング板に嵌め合わせることができるので、生産性を
向上することができる。また、複数の羽根の間隔がリン
グ板により固定されているため、超音波溶着などによる
接合時に羽根車の羽根と、その羽根が嵌め合わさる溝を
有し隣接する羽根車と、容易に嵌め合わせることが可能
となり、生産性を向上することができる。
【0137】また、羽根車を超音波溶着などにて接合す
る際に、環状の仕切板の穴と隣接する羽根車のリング板
が勘合状態で嵌め合わせることができるため、超音波溶
着時に羽根車と隣接する羽根車の軸芯のズレが少なくな
り、従って多翼形羽根車の回転時のバランスを向上する
ことができる。
【0138】また、超音波溶着した後の羽根車のリング
板とスポークは、隣接する羽根車の環状の仕切板の内面
に納まるため、多翼形羽根車の各仕切板内部に開口部を
設け、仕切板内部の抵抗が少なく風量を増やすことが可
能となるため、空気調和機の性能向上が図れる。
【0139】また、羽根車の射出成形の金型において複
数のスポークの中央部に樹脂を注入するゲートを設置す
ることが可能であり、従ってホットランナーの金型構造
が可能となりランナーレスの成形ができるため、成形サ
イクルが早くなり生産性を向上するという効果を奏す
る。
【0140】請求項4に記載の発明は、環状のリング板
において、環状の仕切板の方向面にリング板の内径面か
ら外径側に向かって巾を有し、環状の仕切板の方向に厚
みを厚くした請求項2から3記載の多翼形羽根車の構成
であり、この構成によれば、ゲート(樹脂注入部)をリ
ング板の厚肉部またはスポークに設置し、樹脂は抵抗の
低い厚肉部に流れ、樹脂のフローリーダー的な役目とな
るため、厚肉部から薄肉部に放射状に均等に樹脂が流れ
ることにより、樹脂の流れる量のバラツキを抑えること
が可能となり、安定した成形が可能という効果を奏す
る。
【0141】請求項5に記載の発明は、環状の仕切板と
放射状に外周に沿って等ピッチもしくは不等ピッチに取
り付けられた複数の羽根を有する羽根車を軸方向に連接
して両端に端板を有し、環状の仕切板の内径より複数の
羽根の内径面の径が小さく、複数の羽根の内径面から外
径側方向に環状の仕切板の内径以下にて形成される複数
の羽根の内径部と内径部以外の外径部が成形金型の固定
側と可動側で別々に形成され、内径部には環状の仕切板
と反対側の先端部に円板状の仕切板を有し、円板状の仕
切板の外径が環状の仕切板の内径以下にするもので、こ
の構成によれば、円板状の仕切板の外径が環状の仕切板
の内径より小さく、羽根の内径部と外径部が成形金型の
固定側または可動側で別々に構成され、羽根の内径部の
先端に円板状の仕切板が形成されているため、簡易な金
型構造が可能である。
【0142】また、羽根車を隣接する羽根車と接合する
際に、環状の仕切板の穴がガイドとなり隣接する羽根車
の円板状の仕切板に嵌め合わせることができるので、生
産性を向上することができる。
【0143】また、複数の羽根の間隔が円板状の仕切板
により固定されているため、超音波溶着などによる接合
時に羽根車の羽根と、その羽根が嵌め合わさる溝を有し
隣接する羽根車と、容易に嵌め合わせることが可能とな
り、生産性を向上することができる。
【0144】また、羽根車を超音波溶着などにて接合す
る際に、環状の仕切板の穴と隣接する羽根車の円板状の
仕切板が勘合状態で嵌め合わせることができるため、超
音波溶着時に羽根車と隣接する羽根車の軸芯のズレ、傾
きが少なくなり、従って多翼形羽根車の回転時のバラン
スを向上することができる。
【0145】また、超音波溶着した後の羽根車の円板状
の仕切板は、隣接する羽根車の環状の仕切板の内面に納
まるため、多翼形羽根車の各仕切板内部が塞がれること
により、羽根車は隣接する羽根車内の圧力変動に影響さ
れないため、多翼形羽根車の静圧を向上することが可能
となり、空気調和機の性能向上が図れる。
【0146】また、羽根車の射出成形の金型において円
板状の仕切板の中央に樹脂を注入するゲートを設置する
ことが可能であり、従ってホットランナーの金型構造が
可能となりランナーレスの成形ができるため、成形サイ
クルが早くなり生産性を向上という効果を奏する。
【0147】請求項6に記載の発明は、環状の仕切板に
複数の羽根が取り付いている方向の逆の側面と内径面か
らなるコーナー部に面取り形状を設けた請求項1から5
記載の多翼形羽根車の構成であり、この構成によれば、
羽根車を接合する際に環状の仕切板の穴と隣接する羽根
車のリング板または円板状の仕切板を嵌め合わせる際に
案内となり、嵌め合わせ易くなり生産性が向上するとい
う効果を奏する。
【0148】請求項7に記載の発明は、複数の羽根の内
径部にて、羽根の内径面から外径方向に環状の仕切板の
内径以下で、環状の仕切板に平行方向の面に溶着用溶け
リブを設けた請求項1から6記載の多翼形羽根車の構成
であり、この構成によれば、羽根車と隣接する羽根車を
接合する時に溶着用溶けリブと隣接する羽根車のリング
板もしくは円板状の仕切板と溶着接合することにより、
複数の羽根車間の結合力が強くなり、多翼形羽根車の物
性強度が向上するという効果を奏する。
【0149】請求項8に記載の発明は、請求項2〜7い
ずれかに記載の多翼形羽根車の射出成形工程において、
複数の羽根の環状の仕切板と反対側の先端部に環状に形
成されたリング板または円板状の仕切板またはスポーク
から樹脂を注入し、羽根の薄い側から厚い側へ樹脂を流
す製造方法であり、この製造方法によれば、樹脂成形工
程において、複数の羽根の環状の仕切板と反対方向の先
端部に設置されたリング板または円板状の仕切板または
リング板に繋がっているスポークから樹脂を注入し、樹
脂を羽根先端である薄く抵抗が大きい部分から環状の仕
切板と抵抗が少ない部分に向かって流すことにより、成
形のショートショットがなくなり、成形性が安定する。
【0150】また、抵抗が大きい方から小さい方向へ流
すことにより、抵抗の小さい側である環状の仕切板に近
い羽根を薄くすることが可能で、抜き勾配を小さくでき
多翼形羽根車の軽量化が可能となり、空気調和機の室内
機に多翼形羽根車を設置した状態での耐熱状態による多
翼形羽根車の自重でのたわみが少なくなり、耐熱状態に
よるアンバランス変化が減少し、多翼形羽根車の安定し
た性能を維持するという効果を奏する。
【0151】請求項9に記載の発明は、請求項2〜7い
ずれかに記載の多翼形羽根車の射出成形工程において、
複数の羽根の環状の仕切板と反対側の先端部に環状に形
成されたリング板もしくは円板状の仕切板の多翼形羽根
車の軸芯と垂直方向の面を押して突出す製造方法であ
り、この製造方法によれば、羽根の環状の仕切板と反対
側の側面を、リング板または円板状の仕切板を介して面
で押すことにより、樹脂成形工程の突出し時に金型内に
羽根の一部が残ることが無く、安定した成形が可能とい
う効果を奏する。
【0152】請求項10に記載の発明は、モーターと締
結するボスを有する端板と放射状に外周に沿って等ピッ
チもしくは不等ピッチに取り付けられた複数の羽根を有
する羽根車であり、軸方向にボスを有しない羽根車と連
接した構成で、複数の羽根の端板と反対側の先端面が、
外径側から内径側にかけて巾をもつ切り欠きを有した構
成であり、この構成によれば、羽根の先端に外径側から
内径側にかけて切り欠きを設けて、モータ−と締結する
ボスを有する羽根車と、ボスを有せず環状の仕切板を有
する羽根車とを接合する前の嵌め合わせる際、切り欠き
部の内径方向にある凸部の外径が環状の仕切板の内径と
ほぼ同じであり、環状の仕切板の内径面がガイドとなる
ため、嵌め合わせが容易となり生産性が向上するという
効果を奏する。
【0153】請求項11に記載の発明は、モーターと締
結するボスを有する端板であり、軸方向にボスを有しな
い羽根車と連接した構成で、端板において、端板のモー
ターと逆方向の側面に環状に形成されたリング板と、ボ
スを有しない羽根車と結合する際の位置決め用凸形状を
有した構成であり、この構成によれば、モータ−と締結
するボスを有する端板と、ボスを有せず環状の仕切板を
有する羽根車とを接合する前の嵌め合わせる際、リング
板が環状の仕切板の内径とほぼ同じであり、環状の仕切
板の内径面がガイドとなり、位置決め用凸形状が羽根車
の凹部と嵌るため、生産性が向上する。また、羽根車と
羽根車を接合する際、羽根車の仕切板には隣接する羽根
車の羽根が嵌る溝があり、その溝に嵌る凸形状をもった
ボスを有する端板により、羽根車とボスを有する端板の
勘合方法を共用化し、生産性が向上するという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車の斜視
【図2】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車の一部
切欠側面図
【図3】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車の構成
【図4】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車の一部
切欠側面図
【図5】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車の構成
【図6】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車の一部
切欠側面図
【図7】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車の構成
【図8】羽根車の斜視図
【図9】羽根車の金型の断面図
【図10】(a)〜(c)は羽根車と羽根車を嵌め合せ
るフロー図
【図11】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車の一
部切欠側面図
【図12】本発明の一実施の形態を示す多翼形羽根車の
構成図
【図13】羽根車の斜視図
【図14】羽根車の金型の断面図
【図15】(a)〜(c)は羽根車と羽根車を嵌め合せ
るフロー図
【図16】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車の一
部切欠側面図
【図17】本発明の一実施の形態を示す多翼形羽根車の
構成図
【図18】羽根車の斜視図
【図19】羽根車のリング板から見た正面図
【図20】羽根車の金型の断面図
【図21】(a)〜(c)は羽根車と羽根車を嵌め合せ
るフロー図
【図22】リング板を有する羽根車の金型の断面図
【図23】図22の羽根車の金型を開いた断面図
【図24】リング板を有する羽根車を突出す前の金型断
面図
【図25】リング板を有する羽根車を突出した後の金型
断面図
【図26】円板状の仕切板を有する羽根車を突出す前の
金型断面図
【図27】円板状の仕切板を有する羽根車を突出した後
の金型断面図
【図28】リング板を有する羽根車の一部切欠側面図
【図29】図28のE部の拡大図
【図30】図29部の金型断面図
【図31】図28のF部の拡大図
【図32】図28のF部の拡大部に溶着リブを取付けた
【図33】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車のボ
スを有する羽根車の一部切欠側面図
【図34】本発明の実施の形態を示す多翼形羽根車のボ
スを有する端板の一部切欠側面図
【図35】空気調和機の室内機の一部切欠斜視図
【図36】従来の多翼形羽根車の一部切欠側面図
【図37】図36のG−G断面図
【図38】図36のG−G断面図
【図39】従来の羽根車の金型構造を示す断面図
【図40】羽根車の羽根のランダムピッチを示した説明
【図41】従来の仕切板に発泡材を使用した多翼形羽根
車の斜視図
【図42】成形途中の羽根車の要部斜視図
【符号の説明】
1 多翼形羽根車 2 環状の仕切板 3 羽根 4 羽根車 5 ボス 6 ボスを有する端板 7 ボスを有する羽根車 8 シャフト 9 シャフトを有する端板 10 羽根の内径面の径 11 環状の仕切板の内径 12 羽根の凸部 13 凸部を有する羽根車 14 多翼形羽根車 15 内径部 16 外径部 17 リング板 18 リング板の外径 19 リング板を有する羽根車 20 ボスとリング板を有する羽根車 21 リング板の羽根側の面 22 リング板の羽根側以外の面 23 金型の固定側 24 金型の可動側 25 スプール 26 ランナー 27 環状の仕切板の穴 28 多翼形羽根車 29 円板状の仕切板 30 円板状の仕切板の外径 31 円板状の仕切板を有する羽根車 32 ボスと円板状の仕切板を有する羽根車 33 円板状の仕切板の羽根側の面 34 円板状の仕切板の羽根側以外の面 35 金型の固定側 36 金型の可動側 37 金型のゲート 38 ホットランナー 39 多翼形羽根車 40 スポーク 41 スポークを有する羽根車 42 ボスとスポークを有する羽根車 43 スポークの羽根側の面 44 スポークの羽根側以外の面 45 金型の固定側 46 金型の可動側 47 ゲート 48 ホットランナー 49 仕切板側の厚い羽根の外径部 50 リング板側の薄い羽根の外径部 51 ゲート 52 スプール 53 ランナー 54 突出しプレート 55 突出しピン 56 成形機の突出しプレート 57 突出しプレート 58 リング板の厚肉部 59 環状の仕切板のコーナー部 60 仕切板に平行な内径部 61 溶着用リブ 62 ボスを有する羽根車 63 羽根の先端面 64 切り欠き部 65 リング板 66 位置決め用凸 67 ボスを有する端板 68 空気調和機の室内機 69 ファンモーター 70 熱交換器 71 吹出口 72 多翼形羽根車 73 仕切板 74 羽根 75 羽根車 76 シャフトを有する端板 77 ボス 78 ボスを有する羽根車 79 仕切板の穴 80 フィルター 81 ゲート 82 突出しピン 83 ランナー 84 仕切板 85 羽根 86 多翼形羽根車 87 羽根が密な個所 88 羽根が疎な個所
フロントページの続き Fターム(参考) 3H031 BA02 BA03 BA06 CA02 3H033 AA02 AA18 BB02 BB09 DD06 DD12 DD25 DD27 EE10 EE19 3L049 BD01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の仕切板と放射状に外周に沿って等
    ピッチもしくは不等ピッチに取り付けられた複数の羽根
    を有する羽根車を軸方向に連接して両端に端板を有する
    構成とするとともに、前記環状の仕切板の内径より前記
    複数の羽根の内径面径が小さいことを特徴とする多翼形
    羽根車。
  2. 【請求項2】 環状の仕切板と放射状に外周に沿って等
    ピッチもしくは不等ピッチに取り付けられた複数の羽根
    を有する羽根車を軸方向に連接して両端に端板を有して
    おり、前記環状の仕切板の内径より前記複数ある羽根の
    内径面の径が小さく、前記複数の羽根の内径面から外径
    側方向に前記環状の仕切板の内径以下にて形成される前
    記複数ある羽根の内径部と、前記羽根の内径部以外の外
    径部とが、成形金型の固定側と可動側で別々に構成され
    るとともに、前記内径部の前記環状の仕切板と反対側の
    先端部に環状に形成されたリング板を有し、前記環状に
    形成されたリング板の外径が前記環状の仕切板の内径以
    下であることを特徴とする多翼形羽根車。
  3. 【請求項3】 環状に形成されたリング板の中心の方向
    に複数のスポークを有することを特徴とする請求項2記
    載の多翼形羽根車。
  4. 【請求項4】 環状に形成されたリング板において、環
    状の仕切板の方向面に前記環状に形成されたリング板の
    内径面から外径側に向かって巾を有し、前記環状の仕切
    板の方向に厚みを厚くしたことを特徴とする請求項2ま
    たは3記載の多翼形羽根車。
  5. 【請求項5】 環状の仕切板と放射状に外周に沿って等
    ピッチもしくは不等ピッチに取り付けられた複数の羽根
    を有する羽根車を軸方向に連接して両端に端板を有して
    おり、前記環状の仕切板の内径より前記複数の羽根の内
    径面の径が小さく、前記複数の羽根の内径面から外径側
    方向に前記環状の仕切板の内径以下にて形成される前記
    複数の羽根の内径部と、前記羽根の内径部以外の外径部
    とが、成形金型の固定側と可動側で別々に構成されると
    ともに、前記内径部の前記環状の仕切板と反対側の先端
    部に円板状の仕切板を有し、前記円板状の仕切板の外径
    が前記環状の仕切板の内径以下であることを特徴とする
    多翼形羽根車。
  6. 【請求項6】 環状の仕切板に複数の羽根が取り付いて
    いる方向の逆の側面と内径面からなるコーナー部に面取
    り形状を設けたことを特徴とする請求項1〜5いずれか
    に記載の多翼形羽根車。
  7. 【請求項7】 複数の羽根の内径部にて、前記羽根の内
    径面から外径方向に環状の仕切板の内径以下で前記環状
    の仕切板に平行方向の面に溶着用溶けリブを有すること
    を特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の多翼形羽根
    車。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7いずれかに記載の多翼形羽
    根車の射出成形工程において、複数の羽根の環状の仕切
    板と反対側の先端部に環状に形成されたリング板または
    円板状の仕切板またはスポークから樹脂を注入し、前記
    羽根の薄い側から厚い側へ樹脂を流すことを特徴とする
    多翼形羽根車の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項2〜7いずれかに記載の多翼形羽
    根車の射出成形工程において、複数の羽根の環状の仕切
    板と反対側の先端部に環状に形成されたリング板もしく
    は円板状の仕切板の多翼形羽根車の軸芯と垂直方向の面
    を押して突出す多翼形羽根車の製造方法。
  10. 【請求項10】 モーターと締結するボスを有する端板
    と放射状に外周に沿って等ピッチもしくは不等ピッチに
    取り付けられた複数の羽根を有する羽根車であり、軸方
    向にボスを有しない羽根車と連接した構成で、前記複数
    の羽根の前記端板と反対側の先端面が、外径側から内径
    側にかけて巾をもつ切り欠きを有することを特徴とする
    多翼形羽根車。
  11. 【請求項11】 モーターと締結するボスを有する端板
    であり、軸方向にボスを有しない羽根車と連接した構成
    で、前記端板において、前記端板のモーターと逆方向の
    側面に環状に形成されたリング板と、前記ボスを有しな
    い羽根車と結合する際の位置決め用凸形状を有すること
    を特徴とする多翼形羽根車。
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