JP2002256468A - 電着塗装装置の防蝕方法 - Google Patents

電着塗装装置の防蝕方法

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JP2002256468A
JP2002256468A JP2001054680A JP2001054680A JP2002256468A JP 2002256468 A JP2002256468 A JP 2002256468A JP 2001054680 A JP2001054680 A JP 2001054680A JP 2001054680 A JP2001054680 A JP 2001054680A JP 2002256468 A JP2002256468 A JP 2002256468A
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corrosion
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敏雄 金子
Yasuhisa Mihara
康央 三原
Yoshiaki Okumura
美明 奥村
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    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F13/00Inhibiting corrosion of metals by anodic or cathodic protection
    • C23F13/005Anodic protection
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電着塗装における塗料液循環回路の腐蝕防止
方法を提供する。 【解決手段】 鉛フリーカチオン電着塗装における電着
塗料循環回路の内面の少なくとも一部に循環回路構成金
属より卑なる金属を接触することを特徴とする電着塗料
循環回路構成金属の腐蝕防止方法。循環回路構成金属が
鉄であり「より卑なる金属」が亜鉛である上記腐蝕防止
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛フリーカチオン
電着塗装における塗料循環回路の腐蝕を防止する方法お
よびそのような処置を施した電着塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電着塗装では、運転の継続に伴って電着
槽内の塗料液中に生成する異物を除去するために、通
常、異物除去フィルター(一般に粗いゴミを除くための
金網フィルターと細かいゴミを除去するためのクノーフ
ィルターとが含まれる)を組み込んだ循環回路が設けら
れている。この回路は長時間の使用中に配管の内面、特
に溶接部が腐蝕を受けるようになる。この腐蝕を防止す
るため腐食防止剤添加が検討されたが、十分に腐蝕を防
止することができなかった。また、たとえ適切な腐蝕防
止剤を見付けたとしても、これを継続的に塗料中に添加
することにより、コストアップの要因となる。そのため
腐蝕防止剤の添加に代わる安価で、かつ効果的な腐食防
止方法が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電着塗装に
おける電着塗料液の循環回路の腐蝕を、腐蝕防止剤を添
加することなく防止する方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉛フリーカチ
オン電着塗装における電着塗料循環回路の内面の少なく
とも一部に循環回路構成金属より卑なる金属を接触する
ことを特徴とする電着塗料循環回路構成金属の腐蝕防止
方法に関する。もうひとつの態様として、本発明は、電
着塗料循環回路の内面の少なくとも一部への循環回路構
成金属より卑なる金属の接触が、電着塗料循環回路の内
面の少なくとも一部への循環回路構成金属より卑なる金
属の溶射によって行われる上記の腐蝕防止方法に関す
る。詳しくは、本発明は、より卑なる金属が接触する循
環回路内面部分が、金網フィルター室の内面、CPフィ
ルター室の内面、電着槽・金網フィルター室・CPフィ
ルター室を連結する配管の内面、フィルターおよび邪魔
板から選ばれる1ヶ所または複数ヶ所である上記いずれ
かに記載の腐蝕防止方法に関する。上記より卑なる金属
の接触のひとつの態様として、CPフィルター室のクノ
ーフィルターの少なくともひとつおよび/または金網フ
ィルター室の金属メッシュを固定するフィルター枠を、
より卑なる金属で置き換えることによる上記の腐蝕防止
方法に関する。上記より卑なる金属の接触のもうひとつ
の態様として、金網フィルター室の金属メッシュの把っ
手上部に、より卑なる金属を設置することによる上記の
腐蝕防止方法に関する。特に、本発明は、循環回路構成
金属が鉄であり、より卑なる金属が亜鉛である上記いず
れかに記載の腐蝕防止方法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、電着塗料循環回
路とは、電着槽内に蓄積される異物(例えば塗料成分の
凝固物等)を除くために塗料液を電着槽外に導いて異物
を濾過循環するための回路であって、図1に示すように
金網フィルター室2、CPフィルター室3、および電着
槽1・金網フィルター室2・CPフィルター室3を結合
する配管4を含んでなるものである。CPフィルターと
はより細かな異物あるいは粗い粒子を除去するため、ク
ノーフィルターを設置したものを言い、その中に設置さ
れているクノーフィルターとはミクロンオーダーの異物
を除去するためのフィルターを言う。本発明の方法は、
腐蝕から保護されるべき金属とそれより卑なる金属との
接触に「より卑なる金属」の電気化学的犠牲腐蝕を利用
したものである。本発明の電着塗装塗料液の循環回路の
腐蝕防止方法では、循環回路の内面と循環回路構成金属
より卑なる金属との接触は、前記の「より卑なる金属」
片を循環回路内面の少なくとも一部に接するように取り
付けてもよいし、卑なる金属を循環回路内面の少なくと
も一部に溶射してもよいし、または循環回路内の部品の
一部を「より卑なる金属」で置き換えてもよい。
【0006】「より卑なる金属」を接触または溶射する
循環回路内面は、金網フィルター室の内面、CPフィル
ター室の内面、電着槽・金網フィルター室・CPフィル
ター室を連結する配管の内面、フィルター、邪魔板等が
利用できる。犠牲防蝕を利用した本発明の防蝕機構では
接触部位に近いほど、また卑なる金属の面積が大きいほ
ど効果が期待できる。しかし一方で循環回路にとって本
質的に不要である金属片を回路内に導入することは塗料
液の流動に対して障害を設けることになり、デッドスペ
ースを生じる等の欠陥部を作ることになり、またコスト
面でも不利となる。したがって上記の長所欠点を勘案し
て、前記の「より卑なる金属」の取り付け数を決定する
ことが好ましい。
【0007】「より卑なる金属」を循環回路内面に接触
して取り付ける代わりに、循環回路内の部品の一部を循
環回路構成金属より卑なる金属で置き換えてもよい。置
換する方法としては、CPフィルター室のクノーフィル
ターのひとつをより卑なる金属で置き換える方法、金属
フィルター室の金属メッシュを固定するフィルターの枠
を「より卑なる金属」とする方法が例示できる。クノー
フィルターのひとつを「より卑なる金属」で置換する場
合、「より卑なる金属」そのものは必ずしもフィルター
として機能するものでなくてもよく、単に同様の形を有
するブロックまたは板状物であってもよい。
【0008】循環回路を構成する金属は、通常鋼材であ
り、その場合「より卑なる金属」としては、亜鉛、アル
ミニウム、マグネシウムおよびこれらの合金等が可能で
あるが、溶出したイオンが塗膜に及ぼす影響が少ないこ
と、毒性等の環境上の問題がないこと、鋼材に対する防
蝕性が優れていること、安価であること等の観点から、
亜鉛が最も好ましい。
【0009】以下に、「より卑なる金属」を用いた本発
明の方法を具体的な例として示す。金網フィルター室2
およびCPフィルター室3の内部の構造を図2に示す。
図中、5は金網フィルター、6はクノーフィルターであ
る。 (1)CPフィルター室3内部にCPフィルター室構成
金属よりも卑なる金属を用いた例(図3にCPフィルタ
ー室内部の構造を示す): 1)電着塗料の流れに対して設ける邪魔板7に「より卑
なる金属」板8を接触固定する方法(図3および図4の
(A))、 2)フィルターそのものを「より卑なる金属」棒9で置
換する方法(図4の(B))、 3)フィルター形状のステンレスまたはチタン製メッシ
ュ10を作成し、それに「より卑なる金属」塊11を挿
入する方法(図4の(C))、 4)より卑なる金属の板をCPフィルター室内面に接触
固定する方法、 5)より卑なる金属の板をCPフィルター室内面に溶射
する方法、 (2)金網フィルター室2内部に金網フィルター室構成
材料より卑なる金属を用いた例: 1)より卑なる金属の板を金属フィルター室内面に接触
固定する方法、 2)金属メッシュを固定する内外二重の金属枠のどちら
かまたは両方をより卑なる金属材料を用いて形成する方
法、 3)より卑なる金属の板を金網フィルター室内面に溶射
する方法、 4)金網フィルター把手12上部に把っ手形状と同じよ
うなドーナツ状の「より卑なる金属」13を設置する方
法(図5のA)、 5)金網フィルター内にフィルター形状をした「より卑
なる金属」置く方法(図5のB)。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。実施例 1 鉄より卑なる金属として亜鉛を用いた場合の防蝕効果を
モデル試験によって定量的に評価した。図6に示すよう
に、ステンレス製容器に下記に示す方法で調製されたカ
チオン電着塗料液を入れ、その中に鉄板15および亜鉛
板16を吊るして両者を導線17で接続した。鉄板と亜
鉛板との表面積比は4:1とした。この状態で40℃に
保持して2週間後の鉄板の腐蝕減量を測定した。比較と
して亜鉛板を用いない場合、および亜鉛板を用いず塗料
液として「キレスライトW-16B」(キレスト社製、
商品名;非亜硝酸系水溶性防錆剤)を0.2重量%添加
した場合の腐蝕減量を測定した。それぞれの場合の腐蝕
減量を図8に比較して示した。この図より、腐蝕防止剤
を添加しても腐蝕減量は亜鉛板を入れない従来の場合と
ほぼ同じであるが、亜鉛を鉄と電気化学的に接触させる
ことにより、防蝕効果が得られることが確認された。
【0011】〔カチオン電着塗料液の調製〕製造例1 アミン変性エポキシ樹脂の製造 攪拌機、冷却器、窒素注入管、温度計および滴下ロート
を取り付けたフラスコを用意した。このフラスコに2,
4−/2,6−トリレンジイソシアネート(重量比=8
/2)54.0g、メチルイソブチルケトン(以下MI
BKという)136gおよびジブチルチンジラウレート
0.5gを加え、これらを攪拌しながらメタノール10.
9gをさらに滴下した。反応は室温から始め、発熱によ
り60℃まで昇温した。その後、30分間反応を継続し
た後に、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシル
エーテル54gを滴下ロートより1時間かけて滴下し
た。反応は、主に60〜65℃の範囲で行い、IRスペ
クトルを測定しながらイソシアネート基が消失するまで
継続した。
【0012】次に、ビスフェノールFとエピクロルヒド
リンとから合成したエポキシ当量950のエポキシ樹脂
285.0gを加え、125℃まで昇温した。その後、
ベンジルジメチルアミン0.62gを加え、エポキシ当
量1120になるまで反応させた。その間副生するメタ
ノールはデカンターを用いて留去した。その後冷却し、
ジエタノールアミン29.1g、N−メチルエタノール
アミン21.5gおよびアミノエチルエタノールアミン
のケチミン化物(79重量%MIBK溶液)32.9g
を加え、110℃で2時間反応させた。その後、MIB
Kで不揮発分80%になるまで希釈し、アミン変性エポ
キシ樹脂を得た。
【0013】製造例2 ブロックポリイソシアネート硬
化剤の製造 攪拌機、冷却器、窒素導入管、温度計および滴下ロート
を備えたフラスコに、2,5−および2,6−ビス(イソ
シアナートメチル)−ビジクロ〔2,2,1〕ヘプタン2
06g(不揮発分50%)、MIBK95.2gおよび
ジブチルスズジラウレート0.02gを秤取し、70℃
まで昇温した。均一に溶解した後、メチルエチルケトオ
キシム174gを2時間かけて滴下した。滴下終了後反
応温度70℃を保持したままIR分析によりイソシアネ
ート基が消失するまで反応させ、ブロックポリイソシア
ネート硬化剤を得た。
【0014】製造例3 顔料分散ペーストの製造 <顔料分散樹脂の調製>攪拌機、冷却管、窒素注入管、
温度計及び滴下ロートを取りつけたフラスコを用意し
た。このフラスコにイソホロンジイソシアネート22
2.0部を加え、メチルイソブチルケトン39.1部で希
釈した後ジブチルスズラウレート0.2部を加えた。5
0℃に昇温後、2−エチルヘキサノール131.5部を
窒素をバブリングしながら攪拌しているところに滴下ロ
ートから2時間かけて滴下した。適宜冷却することによ
り、この間の反応温度を50℃に維持した。その結果、
2−エチルヘキサノールハーフブロック化イソホロンジ
イソシアネートを得た。(固形分90%)
【0015】攪拌機、冷却管、窒素注入管を備えた反応
容器にエポン828(シェル化学社製エポキシ樹脂、エ
ポキシ当量190)351.6部及びビスフェノールA
99.2部を仕込み、窒素雰囲気下130℃まで加熱
し、ベンジルジメチルアミン1.41部を添加し、17
0℃で約1時間反応させることにより、エポキシ当量4
50のビスフェノールA型エポキシ樹脂を得た。
【0016】次いで、反応溶液を140℃まで冷却した
後、上記で調整した2−エチルヘキサノールハーフブロ
ック化イソホロンジイソシアネート218.3部(固形
分196.5部)を加え、140℃に1時間保った。こ
こにジプロピレングリコールモノブチルエーテル17
2.3部を加えて希釈し、反応溶液を100℃に冷却
し、SHP−100(1−(2−ヒドロキシエチルチ
オ)−2−プロパノール、三洋化成社製)408.0
部、ジメチロールプロピオン酸134.0部及び脱イオ
ン水144.0部を加え、70〜75℃で酸価3.0以下
になるまで反応させた。この反応により、3級スルホニ
ウム化率70.6%の3級オニウム基含有エポキシ樹脂
を得た。これをジプロピレングリコールモノブチルエー
テル324.8部及びイオン交換水1204.8部で希釈
し、エポキシ系3級オニウム塩型顔料分散用樹脂を得
た。(樹脂固形分30%)
【0017】<顔料分散ペーストの調製>上記で得られ
た顔料分散樹脂400g(樹脂固形分120g)、イオ
ン交換水120g、カーボンブラック 30g、カオリ
ン 270gをサンドグライドミルに仕込み、粒度10
μm以下になるまで分散し、顔料分散ペーストを得た。
【0018】製造例5 製造例1で得られたアミン変性エポキシ樹脂と製造例2
で得られたブロックポリイソシアネート硬化剤とを7
0:30になるように混合し、次いであらかじめ90%
酢酸の加えられたイオン交換水中に、上記で得られた混
合物を加えてエマルションを得た。その時の中和率は4
2.5%であった。その後固形分が36.0%になるよう
にMIBKを除去し、メインエマルションを調製した。
【0019】得られたメインエマルション2000部
に、製造例3の顔料分散ペースト460部、固形分に対
して1%のジブチルスズオキサイドを混合し、イオン交
換水を加えて固形分20.0%のカチオン電着塗料を得
た。
【0020】実施例 2 ガラスライニングした電着塗装浴に、図7のように塗料
循環装置として鉄製金網フィルター室2を含む鉄製配管
4を取り付けた。配管および金網フィルター室の腐蝕防
止のためにこの鉄製金網フィルター室内部の壁面に亜鉛
板14を接触させて電着塗料を循環させた。塗料は実施
例1で用いたと同じカチオン電着塗料を使用した。
【0021】比較として、亜鉛板を用いない以外は上記
と同じ条件としたもの(比較例1)、および亜鉛板は使
用しないが上記塗料に腐蝕防止剤として「キレスライト
W-16B」(キレスト社製、商品名;非亜硝酸系水溶
性防錆剤)を0.2重量%添加したもの(比較例2)に
ついて循環試験を行った。168時間の循環運転を行っ
たのちのフィルターおよび配管部の外観腐蝕状況および
腐蝕減量を表1に記載した。亜鉛板をフィルター室内の
壁面に接触させるだけで腐蝕防止効果が認められた。し
かも腐蝕防止効果は亜鉛板が直接接触しているフィルタ
ー室だけでなく配管部においても優れていた。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】電着塗装における塗料液の循環回路内面
に生じ得る腐蝕を、腐蝕防止剤添加等の塗料組成の変更
に頼ることなく防止することができる。そのため塗膜に
悪影響を生じる恐れもなく、且つ塗料原料費の上昇をも
たらすこともなく上記腐食問題を解決することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電着塗料循環回路の模式回路図。
【図2】 金網フィルターとCPフィルターの内部構造
を示す拡大透視図。
【図3】 CPフィルター室内部の構造を示す模式図。
【図4】 CPフィルター室内部への各種「より卑なる
金属」材料の取り付け状態を示す模式図。 (A)邪魔板への取り付け例 (B)クノーフィルターと置換する例 (C)メッシュ内へ塊として挿入する例。
【図5】 金網フィルター室内部への各種「より卑なる
金属」材料の取り付け状態を示す模式図: (A)金網フィルター把手上への設置例、(B)金網フ
ィルター内に「より卑なる金属」製のフィルターを設
置。
【図6】 実施例1で使用した腐蝕試験状況を示す模式
図。
【図7】 実施例2の循環回路腐蝕試験用の模式回路
図。
【図8】 実施例1の腐蝕試験結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1:電着槽、 2:金網フィルター室、 3:CPフィルター室、 4:配管、 5:金網フィルター、 6:クノーフィルター、 7:邪魔板、 8:邪魔板に取り付けた「より卑なる金属」の板、 9:「より卑なる金属」棒、 10:チタン製メッシュ、 11:「より卑なる金属」塊、 12:金網フィルターの把手、 13:金網フィルターの把手と同形状の「より卑なる金
属」、 14:亜鉛板、 15:鉄板、 16:亜鉛板、 17:導線、 18:循環ポンプ、 19:フィルター形状をした「より卑なる金属」 20:金網フィルター。
フロントページの続き (72)発明者 奥村 美明 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 Fターム(参考) 4K060 AA02 BA03 BA13 DA10 EA11 EA15 EB01 FA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛フリーカチオン電着塗装における電着
    塗料循環回路の内面の少なくとも一部に循環回路構成金
    属より卑なる金属を接触することを特徴とする電着塗料
    循環回路構成金属の腐蝕防止方法。
  2. 【請求項2】 電着塗料循環回路の内面の少なくとも一
    部への循環回路構成金属より卑なる金属の接触が、電着
    塗料循環回路の内面の少なくとも一部への循環回路構成
    金属より卑なる金属の溶射によって行われる請求項1に
    記載の腐蝕防止方法。
  3. 【請求項3】 より卑なる金属が接触する循環回路内面
    部分が、金網フィルター室の内面、CPフィルター室の
    内面、電着槽・金網フィルター室・CPフィルター室を
    連結する配管の内面、フィルターおよび邪魔板から選ば
    れる1ヶ所または複数ヶ所である請求項1または2に記
    載の腐蝕防止方法。
  4. 【請求項4】 CPフィルター室のクノーフィルターの
    少なくともひとつおよび/または金網フィルター室の金
    属メッシュを固定するフィルター枠を、より卑なる金属
    で置き換えることによる請求項1に記載の腐蝕防止方
    法。
  5. 【請求項5】 金網フィルター室の金属メッシュの把っ
    手上部に、より卑なる金属を設置することによる請求項
    1に記載の腐蝕防止方法。
  6. 【請求項6】 循環回路構成金属が鉄であり、より卑な
    る金属が亜鉛である請求項1〜5のいずれかに記載の腐
    蝕防止方法。
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