JP3817674B2 - 環境対応型電着塗装方法及び塗装物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗装設備の省エネルギー化、省設備化が可能となるカチオン電着塗料を用いた環境対応型電着塗装方法、及び該環境対応型電着塗装方法による塗装物品に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
【特許文献1】
特開平9−95641号公報
カチオン電着塗料は、塗装作業性が優れ防錆性が良好なことから、自動車ボディなどの金属製品の下塗り塗料として広く使用されているものの、カチオン電着塗料の顔料沈降を防止するために、休憩時間や夜間や休日でもポンプによって塗料の循環や攪拌を行なっている。
【0003】
このようなことからカチオン電着塗料の循環や攪拌にかかるエネルギー代や設備、冷却装置にかかるエネルギー代、設備の設置や維持などには莫大なコストがかかるため塗装設備の省エネルギー化や省設備化にも対応できるカチオン電着塗料を用いた電着塗装方法が求められていた。
【0004】
例えば、カオリンを含む電着塗料用の顔料分散ペーストに関し、安価にかつ電着塗膜に悪影響を与えないようにしながら、顔料の分散安定性を高め、高品質の電着塗膜を形成することができる発明がある【特許文献1】。しかしこの発明は、塗料の循環や攪拌を停止し、さらに稼動した場合の顔料の再分散性や塗膜性能に関するものではなく、また省エネルギー性に寄与するものでもない。
【0005】
また従来から、塗料の攪拌のための4基あるポンプをうち2基を止めたり、塗料の循環ポンプを短時間(1〜10分間)停止させることはできても、休日や夜間に完全には塗料の攪拌や循環を停止することができなかった。
【0006】
そこでカチオン電着塗料の攪拌や循環を長時間(例えば、64時間以下、好ましくは48時間以下、さらに好ましくは15時間以下の間)停止し、次にライン稼動前に、カチオン電着塗料を10分間〜120分間、好ましくは60分間以上の攪拌や循環した場合に、仕上がり性や防食性に問題がないカチオン電着塗料であって、該電着塗装方法を用いた安価な塗装物品が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこれらの課題に応えるために鋭意研究を行なった結果、カチオン電着塗料において、カチオン電着塗料中の「顔料灰分」、「塗料固形分」、「塗料中に配合される顔料の比重」を調整することによって、一定時間電着槽の攪拌や循環を止めても、仕上がり性や防食性に問題がないカチオン電着塗料(以下、「再分散性」が良好なカチオン電着塗料と称する場合がある)を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、
1.カチオン電着塗料の固形分に対して、カチオン電着塗料中に含まれる顔料灰分が3〜10重量%、及びカチオン電着塗料中の固形分濃度が5〜12重量%であるカチオン電着塗料を用いた環境対応型電着塗装方法、
2.カチオン電着塗料の固形分に対して、カチオン電着塗料中に含まれる比重が3以上の顔料の割合が3重量%未満、好ましくは2重量%未満である1項に記載のカチオン電着塗料を用いた環境対応型電着塗装方法、
3.カチオン電着塗料における樹脂固形分100重量部に対して、 加水分解性アルコキシシラン基とカチオン性基を含有するアクリル共重合体を水分散化して粒子内架橋したカチオン電着性ゲル化微粒子重合体(A)を1〜20重量部含有する1項又は2項に記載のカチオン電着塗料を用いた環境対応型電着塗装方法、
4.1項〜3項のいずれか1項に記載の環境対応型電着塗装方法を用いた塗装物品、に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、環境対応型電着塗料による電着塗装方法に関するものであって、カチオン電着塗料の攪拌や循環を長時間(例えば、64時間以下)停止し、次にラインの稼動前にカチオン電着塗料を10分間〜120分間、好ましくは60分間以上の攪拌や循環することによって仕上がり性や塗膜性能に問題のないカチオン電着塗料である。
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の塗膜形成方法に適したカチオン電着塗料は、塗料特性(1). カチオン電着塗料の固形分に対してカチオン電着塗料中に含まれる顔料灰分が3〜10重量%、及びカチオン電着塗料の固形分濃度が5〜12重量%であることが必要である。
【0011】
さらに上記の塗料特性(1)の条件に加え、以下の塗料特性(2)、及び塗料特性(3)の条件によって、より優れた塗装物品を得ることができる。
【0012】
塗料特性(2):さらにカチオン電着塗料の固形分に対して、カチオン電着塗料中に含まれる比重が3以上の顔料の割合が3重量%未満、好ましくは2重量%未満のカチオン電着塗料。
【0013】
塗料特性(3):さらにカチオン電着塗料における樹脂固形分100重量部に対して、 加水分解性アルコキシシラン基とカチオン性基を含有するアクリル共重合体を水分散化して粒子内架橋したカチオン電着性ゲル化微粒子重合体(A)を1〜20重量部、この好ましくは7〜15重量部を含有するカチオン電着塗料を用いた環境対応型電着塗装方法。
【0014】
上記の塗料特性(1)、及び塗料特性(2)に挙げられた塗料特性を得る為には、カチオン電着塗料の顔料分散ペーストにおける配合が重要である。
【0015】
塗料特性(1)は、カチオン電着塗料の固形分に対して、カチオン電着塗料中に含まれる顔料灰分(注1)が3〜10重量%、及びカチオン電着塗料中の固形分濃度が5〜12重量%であるカチオン電着塗料であって、この範囲にカチオン電着塗料の特性を入れることによって、カチオン塗料の攪拌・循環停止時に沈降することが少ないため「再分散性」が良好となる。顔料灰分を調整方法としては、顔料分散ペーストに配合する顔料の種類を選定し、顔料分散ペーストを製造する。
【0016】
(注1)顔料灰分:顔料灰分は、下記の式(1)のように表される。
顔料灰分(%)=(顔料成分の重量(a)/カチオン電着塗料の固形分(b))×100…式(1)
(式中、顔料成分の重量(a)は、顔料分散ペーストを800〜1000℃にて加熱して残存した重量を示し、カチオン電着塗料の固形分(b)は、カチオン電着塗料を塗料2g採取して105℃−3時間加熱して水と有機溶剤を揮散させた残量の重量を示す。)。
【0017】
さらに塗料特性(2)として、カチオン電着塗料の固形分に対して、カチオン電着塗料中に含まれる比重が3以上の顔料の割合が3重量%未満、好ましくは2重量%未満となるように顔料の種類を適宜に選択することが好ましい。
【0018】
上記の範囲にカチオン電着塗料中に含まれる比重が3以上の顔料の割合を調整することによって、カチオン電着塗料が攪拌・循環停止時に沈降することが少なく「再分散性」が良好となる。
【0019】
カチオン電着塗料中に含まれる比重が3以上の顔料の割合を調整方法としては、顔料分散ペーストに配合する顔料の種類を選定し、顔料分散ペーストを製造する。顔料分散ペーストに用いる顔料は、従来からカチオン電着塗料に使用されている顔料であれば特に制限なく使用できる。
【0020】
着色顔料としては、カーボンブラック、ペリレンブラック、酸化チタン、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、オーカ等が挙げられる。部品用などの塗色が黒である場合には、カーボンブラック、ペリレンブラックが好ましい。
【0021】
比重としては、カーボンブラック1.5〜1.7、酸化チタンが3.9〜4.3、フタロシアニンブルー1.5〜1.7、フタロシアニングリーン2.5〜2.7、オーカ3.9〜4.0くらいである。
【0022】
体質顔料としては、クレ−、マイカ、タルク、バリタ、シリカなどが挙げられ、これらの比重は、クレーが2.5〜2.7、タルクが2.6〜2.8、バリタが3.9〜4.2、シリカ1.9〜2.2くらいの範囲である。
【0023】
防錆顔料としては、リンモリブデン酸アルミニウム、トリポリリン酸アルミニウムなどが挙げられる。これらの比重は2.5〜3.1くらいである。
その他に、例えば、酸化ビスマス、水酸化ビスマス、塩基性炭酸ビスマス、硝酸ビスマス、ケイ酸ビスマス、ハイドロタルサイト、亜鉛化合物でが挙げられ、これらの比重は3.0〜5.0くらいである。
【0024】
他に、硬化触媒を適宜配合することができ、塗膜の架橋反応を促進するために有効であり、例えば、ジオクチル錫オキサイト、ジブチル錫オキサイト、錫オクトエ−ト、ジブチル錫ジラウレ−ト、ジブチル錫ジベンゾエートなどがあげられ、その配合量は、基体樹脂と硬化剤との合計100重量部あたり、0.1〜10重量部の範囲内が適している。顔料分散用樹脂としては、3級アミン型などのアミノ基含有エポキシ樹脂、4級アンモニウム塩型エポキシ樹脂、4級アンモニウム塩型アクリル樹脂が挙げられる。
【0025】
顔料分散ペーストの製造方法は、例えば、顔料分散用樹脂、着色顔料、体質顔料、防錆顔料、硬化触媒、中和剤、水を配合し分散される。分散機としては、ボールミル、ペブルミル、サンドミル、シェイカー等従来から用いられている分散機を用いることができるが、ボールミルが作業性の面から好ましい。ボールミルによる分散時間は、1〜96時間、好ましくは10〜48時間が良い。
【0026】
上記の顔料分散ペーストを、基体樹脂及び硬化剤などを分散したエマルションと混合して、カチオン電着塗料を製造することができる。
【0027】
エマルションは、基体樹脂として、防食性の面からアミン付加エポキシ樹脂、硬化剤として、環状構造ブロックポリイソシアネートなどを、カルボン酸などで中和することによって得られるエマルションからなる。
【0028】
基体樹脂に用いるエポキシ樹脂としては、基体樹脂の出発材料として用いられるエポキシ樹脂としては、塗膜の防食性等の観点から、特に、ポリフェノール化合物とエピハロヒドリン、例えば、エピクロルヒドリンとの反応により得られるエポキシ樹脂が好適である。
【0029】
該エポキシ樹脂の形成のために用い得るポリフェノール化合物としては、従来のものと同様のものが使用でき、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−プロパン(ビスフェノールA)、4,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノールF)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−イソブタン、ビス(4−ヒドロキシ−tert−ブチル−フェニル)−2,2−プロパン、ビス(2−ヒドロキシナフチル)メタン、テトラ(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,2,2−エタン、4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン(ビスフェノールS)、フェノールノボラック、クレゾールノボラック等を挙げることができる。
【0030】
また、ポリフェノール化合物とエピクロルヒドリンとの反応によって得られるエポキシ樹脂としては、中でも、ビスフェノールAから誘導される下記式
【0031】
【化1】
Figure 0003817674
ここでn=0〜8で示されるものが好適である。
【0032】
エポキシ樹脂は、一般に180〜2,500、好ましくは200〜2,000であり、さらに好ましくは400〜1,500の範囲内のエポキシ当量を有することができ、また、一般に少なくとも200、特に400〜4,000、さらに特に800〜2,500の範囲内の数平均分子量を有するものが適している。
【0033】
かかるエポキシ樹脂の市販品としては、例えば、ジャパンエポキシレジン(株)からエピコート828EL、同左1002、同左1004、同左1007なる商品名で販売されているものが挙げられる。
【0034】
エポキシ樹脂に付加するアミン化合物としては、1級アミノ基を含有し、かつアミン価が30〜70mgKOH/g樹脂固形分の範囲、好ましくは40〜60mgKOH/g樹脂固形分以下とすることが好ましい。
【0035】
アミン化合物は、エポキシ基と反応する活性水素を少なくとも1個含有し、該エポキシ樹脂をカチオン化できるものであれば種類を問わないが、特に1級アミノ基を導入できるものを使用することが好ましい。
【0036】
上記の1級アミノ基を導入できるアミン化合物としては、モノエタノールアミン、プロパノールアミン、ヒドロキシエチルアミノエチレンジアミン、ヒドロキシエチルアミノプロピルアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなどのケチミン化物が挙げられる。
【0037】
上記1級アミンと併用できるアミン化合物としては、従来からエポキシ樹脂のカチオン化に用いられるものが使用できるが、特に2級アミンが好ましい。例としてジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジエタノールアミン、ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミン、モノメチルアミノエタノール、モノエチルアミノエタノールなどが挙げられる。
【0038】
このような基体樹脂のアミン価としては、30〜70mgKOH/g樹脂固形分の範囲、さらには40〜60mgKOH/g樹脂固形分以下とすることが好ましい。アミン価が70mgKOH/g樹脂固形分を越えると樹脂の中和剤の必要量が増す。またアミン価が30mgKOH/g樹脂固形分未満の場合は、析出した塗膜が下地の不均一さの影響を受けるため好ましくない。
【0039】
基体樹脂における変性剤の使用割合は、厳密に制限されるものではなく、塗料組成物の用途等に応じて適宜変えることができるが、エポキシ樹脂の固形分重量を基準にして5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%の範囲内が適当である。これより少ないと樹脂の中和剤の必要量が多くなり、またこれより多いと水分散安定性が劣る。
【0040】
硬化剤としては、環状構造ポリイソシアネートとしては芳香環、脂環式イソシアネートいずれのものでも使用できるが、1分子中に平均1.5ヶ以上、特に2〜3ヶの環構造を有するものが好ましい。特に好ましい原料イソシアネート化合物の例としてはジフェニルメタンジイソシアネートや水添ジフェニルメタンジイソシアネートが挙げられる。
【0041】
そのようなポリイソシアネート種としては、例えば、ジフェニルメタン−2,4_および/または4,4_−ジイソシアネート(通常「MDI」と呼ばれる)、クルードMDI、水添MDI、これらとポリオールとの付加物、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートやフェニレンジイソシアネートとポリオールとの付加物、イソホロンジイソシアネートやビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンとポリオールとの付加物、テトラメチレンジイソシアネートやヘキサメチレンジイソシアネートなどのイソシアヌレート化合物が挙げられる。特に好ましいポリイソシアネート化合物の例としては、クルードMDIや水添MDIが挙げられる。
【0042】
上記環状構造ポリイソシアネートのブロック剤としては、低分子量で解離性の高いものが好ましく、特に好ましいものとしてジフェニルメタンジイソシアネートの場合は1,2級水酸基含有アルコール化合物のプロピレングリコール、また水添ジフェニルメタンジイソシアネートの場合はオキシム化合物のメチルエチルケトキシムが挙げられる。
【0043】
ブロック剤種としては、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基に付加してブロックするものであり、そして付加によって生成するブロックポリイソシアネート化合物は常温において安定であるが、塗膜の焼付け温度(通常約100〜200℃)に加熱した際、ブロック剤が解離して遊離のイソシアネート基を再生しうるものであることが望ましい。
【0044】
例えば、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクタムなどのラクタム系化合物;メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシムなどのオキシム化合物;フェノール、パラ−t−ブチルフェノール、クレゾールなどのフェノール系化合物;n−ブタノール、2−エチルヘキサノールなどの脂肪族アルコール類;フェニルカルビノール、メチルフェニルカルビノールなどの芳香族アルキルアルコール類;エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのエーテルアルコール類;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、3−メチルー1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、3−メチル−4,3−ペンタンジオール、3−メチル−4,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール等の1、2級または1、3級水酸基含有アルコール化合物を挙げることができる。
【0045】
この中でもブロック剤としては、低分子量で解離性の高いものが好ましく、特に好ましいものとしてジフェニルメタンジイソシアネートの場合は1、2級水酸基含有アルコール化合物のプロピレングリコール、また水添ジフェニルメタンジイソシアネートの場合はオキシム化合物のメチルエチルケトキシムが挙げられる。
【0046】
カチオン電着塗料における基体樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤との配合割合は、これら両成分の合計固形分重量を基準にして、基体樹脂は一般に55〜90重量%、好ましくは65〜80重量%、そしてブロックポリイソシアネート硬化剤は一般に10〜45重量%、好ましくは20〜35重量%の範囲内とすることができる。
【0047】
上記、基体樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤を含有するカチオン電着塗料は、基体樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤を十分に混合した後、通常水性媒体中において、水溶性有機カルボン酸で中和して該エポキシ樹脂を水溶化ないし水分散化することにより調製することができる。
【0048】
中和のための有機カルボン酸としては、特に、酢酸、ギ酸又はこれらの混合物が好適であり、これらの酸の使用により、形成される塗料組成物の均一塗装性、防錆性、仕上がり性、塗料の安定性が向上する。上記有機カルボン酸の使用量は、中和価としては樹脂固形分合計1g当りのmgKOH換算で6〜15、好ましくは8〜13の範囲がよい。
【0049】
カチオン電着性ゲル化微粒子重合体(A):
本発明のカチオン電着塗料には、カチオン電着塗料における樹脂固形分100重量部に対して、 加水分解性アルコキシシラン基とカチオン性基を含有するアクリル共重合体を水分散化して粒子内架橋したカチオン電着性ゲル化微粒子重合体(A)を1〜20重量部、好ましくは7〜15重量部含有することによって、耐はじき性やエッジ防食性に優れる塗装物品を得ることができる。 なおカチオン電着性ゲル化微粒子重合体(A)についての詳細は、特開平2−269164号公報に記載されている。
【0050】
このようなカチオン電着性ゲル化微粒子重合体(A)は、特にカチオン電着塗料の塗料特性としてカチオン電着塗料中に含まれる顔料灰分が3〜10重量%、及びカチオン電着塗料中の固形分濃度が5〜12重量%であるカチオン電着塗料に添加することによって、特に耐ハジキ性やエッジ防食性の向上に寄与する。このことは発明者らが鋭意検討して見出したことである。
【0051】
カチオン電着塗料の特性について:
上記の述べた塗料特性を有するカチオン電着塗料は、塗料の攪拌・循環を長時間、例えば64時間以下、好ましくは48時間以下、さらに好ましくは15時間以下の間停止し、次に塗装を開始する前に10分間、好ましくは30分間、さらに好ましくは1時間攪拌・循環することによって、仕上がり性や防食性に問題がない電着塗装方法である。
【0052】
電着塗装は、負荷電圧100〜400Vの条件で被塗物を陰極として、通電時間は30秒間〜5分、極面積比(A/C)=8/1〜1/8、極間距離は10cm〜300cmで通電することによって行うことができる。
【0053】
電着塗膜の膜厚は、特に制限されるものではないが、一般的には、10〜40μm、好ましくは15〜30μmの範囲内とすることができる。塗膜の焼き付け硬化温度は、一般に約100〜約200℃、好ましくは約120〜約170℃の範囲内が適している。
【0054】
また本発明の環境対応型電着塗装方法は、冷却装置などで浴温の一定温度以下でなくても塗料の安定性を保つことができ、塗装条件を調整することによって所望の膜厚を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の環境対応型電着塗装方法は、カチオン電着塗料のカチオン電着塗料の固形分及び顔料灰分、カチオン電着塗料に使用する顔料の比重を調整したカチオン電着塗料によって、さらにカチオン電着性ゲル化微粒子重合体(A)をカチオン電着塗料中に添加したカチオン電着塗料による環境対応型の電着塗装方法である。
発明の効果として、カチオン電着塗料の攪拌・循環を長時間、例えば64時間以下、好ましくは48時間以下、さらに好ましくは24時間以下の間停止し、次にライン塗装を開始する前に10分間以上、好ましくは30分間以上、さらに好ましくは1時間以上攪拌・循環することによって、仕上がり性(耐ハジキ性)や防食性、特にエッジ防食性に優れる塗装物品を得ることができる。
このことによって塗装設備の省エネルギー化、省設備化が可能となり、該電着塗装方法を用いた塗装物品によって製品の低コスト化が図れる。
【0056】
【実施例】
以下に、本発明に関する実施例及び比較例について説明をする。「部」及び「%」はいずれも重量を基準にしており、また本発明はこれらの実施例のみに制限されるものではない。
【0057】
顔料分散ペーストの製造
製造例1 顔料ペーストNo.1の製造例
固形分60%のエポキシ系4級アンモニウム型分散用樹脂 5.8部(固形分3.5部)、精製クレー 7部、カーボンブラック3部、ジオクチル錫オキサイド1部、水酸化ビスマス 1部、脱イオン水10.4部を加え、ボールミルにて20時間分散したあと取出し、固形分55%の顔料分散ペーストNo.1を得た。
【0058】
製造例2〜5 顔料分散ペーストNo.2〜No.5の製造例
表1に、顔料分散ペーストNo.1〜No.5の配合を示す。
【0059】
【表1】
Figure 0003817674

【0060】
製造例6 基体樹脂の製造
温度計、還流冷却器、及び攪拌機を備えた内容積2リットルのセパラブルフラスコに50%ホルマリン480g、フェノール110g、98%工業用硫酸202g及びメタキシレン424gを仕込み、84〜88℃で4時間反応させる。反応終了後、静置して樹脂相と硫酸水相とを分離した後、樹脂相を3回水洗し、20〜30mmHg/120〜130℃の条件で20分間未反応メタキシレンをストリッピングして、粘度1050センチポイズ(25℃)のフェノール変性の液状キシレンホルムアルデヒド樹脂 480gを得た。
別のフラスコに、エピコート828EL(ジャパンエポキシレジン社製、商品名、エポキシ樹脂 、エポキシ当量190、分子量350)1000g、ビスフェノールA 400g及びジメチルベンジルアミン0.2gを加え、130℃でエポキシ当量750になるまで反応させた。
次に、液状キシレンホルムアルデヒド樹脂を300g、ジエタノールアミンを137g及びジエチレントリアミンのケチミン化物を95g加え120℃で4時間反応させた後、ブチルセロソルブを403g加え、アミン価57mgKOH/g樹脂固形分、分子量2,000、固形分80%の基体樹脂を得た。
【0061】
製造例7 硬化剤の製造
反応容器中にコスモネートM−200(三井化学社製、商品名、クルードMDI) 270部及びメチルイソブチルケトン25部を加え70℃に昇温した。その中に2,2−ジメチロールブタン酸15部を徐々に添加し、ついでエチレングリコールモノブチルエーテル118部を滴下して加え、70℃で1時間反応させた後、60℃に冷却し、プロピレングリコール152部を添加した。
この温度を保ちながら、経時でサンプリングし、赤外線吸収スペクトル測定にて未反応のイソシアナト基の吸収がなくなったことを確認し、樹脂固形分90%のブロックポリイソシアネート硬化剤を得た。
【0062】
製造例8 エマルションの製造例
製造例6で得られた基体樹脂 87.5部(固形分で70部)、製造例7で得られたブロックポリイソシアネート硬化剤 を33.3g(固形分で30g)、及び10%酢酸を13部 配合し、均一に攪拌した後、脱イオン水を強く攪拌しながら約15分間を要して滴下し、固形分34%のエマルションを得た。
【0063】
製造例9 カチオン電着性ゲル化微粒子重合体(A)の製造例
攪拌装置、温度計、冷却管及び加熱マントルを備えた1フラスコに、イソプロピルアルコール320部を入れ、攪拌しながら還流温度(約83℃)まで昇温した。これに下記モノマー及び重合開始剤の混合物を還流温度下(約83〜87℃)で約2時間かけて滴下した。
スチレン 272部n−ブチルアクリレート 224部2−ヒドロキシエチルアクリレート 80部ジメチルアミノエチルメタクリレート 144部 KMB−503 80部アゾビスイソブチロニトリル 24部 ついで、さらに30分間攪拌した後アゾビスジメチロバレロニトリル8部をイソプロピルアルコール120部に溶解した溶液を約1時間かけて滴下し、約1時間攪拌後、イソプロピルアルコール320部を投入し冷却した。かくして固形分51%、アミン価64、水酸基価48、数平均分子量約20,000のアクリル共重合体ワニスを得た。
次に、アクリル共重合体ワニス780部に酢酸6.4部を加え、約30℃で5分間攪拌した後、脱イオン水1156部を強く攪拌しながら約30分間かけて滴下し、75〜80℃に昇温して約3時間攪拌を行なった。 かくして、固形分20%の乳白色の粒子内架橋したゲル化重合体微粒子(A)が得られた。
KMB−503:γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業製)。
【0064】
実施例及び比較例
実施例1
カチオン電着用のエマルション 294部(固形分100部)に、顔料分散ペーストNo.1を28.2部(固形分15.5部)、脱イオン水 833部で調整し、固形分10%のカチオン電着塗料No.1を得た。
【0065】
実施例2〜3
実施例1と同様にして、表2のような配合内容にて、実施例2〜3のカチオン電着塗料No.2〜No.3を得た。塗料特性・試験結果を併せて表2に示す。
【0066】
比較例1
カチオン電着用のエマルション 294部(固形分100部)に、顔料分散ペーストNo.3を17.3部(固形分9.5部)、脱イオン水 419部で調整し、固形分15%のカチオン電着塗料No.4を得た。
【0067】
比較例2〜4
比較例1と同様にして、表3のような配合内容にて、比較例2〜4のカチオン電着塗料No.4〜No.7を得た。塗料特性・試験結果を併せて表3に示す。
【0068】
【表2】
Figure 0003817674
【0069】
【表3】
Figure 0003817674
【0070】
(注2)L字仕上がり性:カチオン電着塗料の攪拌を24時間停止した後、再び1時間攪拌し、被塗物としてL字に折り曲げた試験板を用いて3分間の電着塗装を行い、水平面(L面)の評価を行った。
○:問題なく良好
△:水平面にブツ、ヘコミが見られる
×:水平面のブツ、ヘコミが著しい。
【0071】
(注3)ろ過残渣(mg/L):カチオン電着塗料の攪拌を24時間停止した後、再び1時間攪拌し、塗料を400メッシュの濾過網を用いて濾過した時の残さ量(mg/L)を測定した。
○:残さ量が1mg/L未満
△:残さ量が1〜5mg/L
×:残さ量が5mg/Lを越える。
【0072】
(注4)仕上がり性:塗膜のハジキ性、ラウンド感、光沢をチェックした。
○:問題なく良好
△:塗膜のハジキ性、ラウンド感、光沢の低下がみられる
×:塗膜のハジキ性、ラウンド感、光沢の低下が著しい。
【0073】
(注5)エッジ防錆性:カチオン電着塗料の攪拌を24時間停止した後、再び1時間攪拌し、カッター刃(刃角度20度、長さ10cm、リン酸亜鉛処理)に電着塗装を行って20μmの膜厚になるように試験板を作成した。
次に、素地に達するように電着塗膜にナイフでクロスカット傷を入れ、これをJISZ−2371に準じて120時間耐塩水噴霧試験を行い、ナイフ傷からの錆、フクレ幅によって以下の基準で評価した。
◎:錆の発生個数が30個以下/10cm
○:錆の発生個数が31〜50個/10cm
△:錆の発生個数が51〜70個/10cm
×:全面錆/10cm

Claims (2)

  1. アミン価が40〜60mgKOH/gの液状キシレンホルムアルデヒド樹脂変性アミン付加エポキシ樹脂、ブロックされたジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)又はクルードMDI及び水酸化ビスマスを含有し、カチオン電着塗料の固形分に対して、カチオン電着塗料中に含まれる顔料灰分が3〜10重量%であり、カチオン電着塗料中に含まれる比重が3以上の顔料の割合が3重量%未満であり、そしてカチオン電着塗料中の固形分濃度が5〜12重量%であるカチオン電着塗料を用いることを特徴とする電着塗装方法。
  2. カチオン電着塗料が、その樹脂固形分100重量部に対して、加水分解性アルコキシシラン基とカチオン性基を含有するアクリル共重合体を水分散化して粒子内架橋したカチオン電着性ゲル化微粒子重合体(A)を1〜20重量部含有する請求項1に記載の電着塗装方法。
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