JP2002256354A - バナジウムの分離回収方法 - Google Patents

バナジウムの分離回収方法

Info

Publication number
JP2002256354A
JP2002256354A JP2001062545A JP2001062545A JP2002256354A JP 2002256354 A JP2002256354 A JP 2002256354A JP 2001062545 A JP2001062545 A JP 2001062545A JP 2001062545 A JP2001062545 A JP 2001062545A JP 2002256354 A JP2002256354 A JP 2002256354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vanadium
water
treated
desorption
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001062545A
Other languages
English (en)
Inventor
Takechiyo Yoshida
武知代 吉田
Yokichi Shoji
要吉 東海林
Kenichi Kaeruishi
健一 蛙石
Kenichi Mimura
健一 味村
Keiichi Kuroki
啓一 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Corp
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Corp
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Corp, Chiyoda Corp, Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd filed Critical Mitsubishi Corp
Priority to JP2001062545A priority Critical patent/JP2002256354A/ja
Publication of JP2002256354A publication Critical patent/JP2002256354A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バナジウムが5価バナジウムとして溶存する
pH1.5未満の酸性水溶液から、それに含まれるバナ
ジウムを工業的に有利に分離回収する方法を提供する。 【解決手段】 少なくともバナジウムと鉄を含む被処理
水からバナジウムを0.001以下の鉄/バナジウム比
(重量比)の条件で分離回収する方法であって、(i)
該被処理水にアルカリを加えてそのpHを1.5〜2.
5の範囲に調整するpH調整工程、(ii)該pH調整さ
れた被処理水を、硫酸イオンを付加させた塩基性陰イオ
ン交換樹脂と接触させて該樹脂に該バナジウムを吸着さ
せる吸着工程、(iii)該バナジウムを吸着した樹脂に
脱着液を接触させて該バナジウムを該脱着液に溶出させ
る脱着工程、からなり、該pH調整工程において、該脱
着工程で得られる脱着液中の鉄/バナジウム比が0.0
01以下になるように該被処理水のpHを調整すること
を特徴とするバナジウムの分離回収方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バナジウムを含有
する水溶液から、それに含まれるバナジウムを吸着剤を
用いて吸着処理することにより高回収率で分離回収する
方法に関し、さらに詳しくは、該バナジウムの吸着工程
において、バナジウムを高回収率で吸着分離させると同
時に、回収バナジウムへの鉄分の混入を低減させる方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】5価のバナジウムを含むpH1.5未満
の強酸性水溶液からそれに含まれるバナジウムを分離回
収するために、該水溶液のpHを4.5〜5.5に調整
した後、ポリアミン型キレート樹脂を用いて吸着処理す
る方法(特公昭52−39393号公報)は知られてい
る。しかしながら、この方法では、水溶液のpHを4.
5〜5.5に調整したときに、バナジウム以外の鉄やそ
の他の金属が水酸化物として析出するという問題を含
む。従って、この方法の場合、その水溶液の吸着処理に
先立って、その析出物を濾過等の固液分離法で分離除去
することが必要となるため、工業的方法としては未だ満
足し得るものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、バナジウム
が5価バナジウムとして溶存するpH1.5未満の酸性
水溶液から、それに含まれるバナジウムを工業的に有利
に分離回収する方法を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を回収する
に至った。即ち、本発明によれば、以下に示す方法が提
供される。 (1)少なくともバナジウムと鉄を含み、該バナジウム
が5価バナジウムとして溶存し、かつ該バナジウム濃度
が500〜5000ppmの範囲にあるpHが1.5よ
り低い強酸性水溶液を被処理水として用い、該被処理水
からバナジウムを0.001以下の鉄/バナジウム比
(重量比)の条件で分離回収する方法であって、(i)
該被処理水にアルカリを加えてそのpHを1.5〜2.
5の範囲に調整するpH調整工程、(ii)該pH調整さ
れた被処理水を、硫酸イオンを付加させた塩基性陰イオ
ン交換樹脂と接触させて該樹脂に該バナジウムを吸着さ
せる吸着工程、(iii)該バナジウムを吸着した樹脂に
脱着液を接触させて該バナジウムを該脱着液に溶出させ
る脱着工程、からなり、該pH調整工程において、該脱
着工程で得られる脱着液中の鉄/バナジウム比が0.0
01以下になるように該被処理水のpHを調整すること
を特徴とするバナジウムの分離回収方法。 (2)該脱着液が、含アンモニウム水である前記(1)
の方法。 (3)該吸着工程を少なくとも2段階で行なう前記
(1)又は(2)の方法。 (4)該吸着工程で得られる処理液の少なくとも一部
を、該吸着工程に再循環させる前記(1)又は(2)の
方法。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、少なくともバナジウム
と鉄を含み、該バナジウムが5価バナジウムイオンとし
て溶存し、かつ該バナジウム濃度が500〜5000p
pm(重量基準)の範囲にあるpHが1.5より低い強
酸性水溶液を被処理水として用いる。このような被処理
水は、バナジウムを含む固体物質を硫酸水溶液を用いて
抽出処理し、その抽出液を酸化処理することにより得る
ことができる。この場合、バナジウムを含む固体物質に
は、従来公知の各種のもの、例えば、重質油ガス化炉か
らのカーボンスラッジ、重質油の熱分解装置からの石油
ピッチ、石油コース類、石油系燃焼灰(飛灰、炉灰)、
バナジウム鉱石等が包含される。石油系燃焼灰として
は、ボイラー等において、重油、アスファルト、石油ピ
ッチ、石油コークス、天然重質油等を燃焼した際に得ら
れる燃焼灰が挙げられる。このバナジウムを含む固体物
質において、その平均粒径は、1mm以下、好ましくは
100μm以下であり、微細なほど好ましい。
【0006】バナジウムを含む固体物質から、5価バナ
ジウムイオンが溶存する被処理水を得るには、先ず、抽
出工程において、固体物質中に含まれるバナジウムを抽
出液を用いて抽出する。この場合、抽出液としては、p
H1.5未満、好ましくは1以下の強酸性水溶液、好ま
しくは1〜10%(質量%)の硫酸水溶液が用いられ
る。この抽出工程を好ましく実施するには、バナジウム
を含む固体物質を水中で攪拌させて水分散液(水性スラ
リー液)とする。この場合の分散温度は、10〜80
℃、好ましくは20〜70℃である。また、その水分散
液において、固体物質の濃度は3〜40%、好ましくは
15〜35%である。次に、前記水分散液に濃硫酸を加
え、pHを、1.5未満、好ましくは約pH1.0以下
に調節して、固体物質中に含まれるバナジウムをその酸
性水溶液中に抽出する。この場合の抽出温度は、10〜
80℃、好ましくは20〜70℃である。抽出液中のバ
ナジウムは、VO2+などの形態で存在する。
【0007】次に、前記抽出工程で得られた抽出生成物
を、固液分離工程において、固液分離し、その抽出生成
物中に含まれる固体物質を分離する。固液分離方法とし
ては、濾過法や、遠心法、沈降法等の慣用の方法を用い
ることができる。次いで、前記固液分離工程で得られる
バナジウムを含む抽出液(強酸性水溶液)を、酸化工程
において、酸化処理する。この酸化工程は、酸性水溶液
中に含まれる4価のバナジウムイオンを5価のバナジウ
ムイオンに酸化する工程である。この場合、酸化剤とし
ては、酸素、空気、オゾン、過酸化水素等が用いられる
が、好ましくはオゾンが用いられる。オゾンを用いる場
合、そのオゾンの量は、前記酸性水溶液中の4価バナジ
ウムイオンを5価バナジウムイオンに酸化するのに必要
な化学量論量の1.2〜3倍、好ましくは1.5〜2倍
である。酸化反応温度は、10〜80℃、好ましくは2
0〜70℃である。この酸化工程で得られる水溶液中の
5価のバナジウムは、H21028 -4などの形態で存在
する。
【0008】次に、前記酸化工程で得られた酸化生成物
は、pH調節工程において、そのpHを1.5〜2.
5、好ましくは1.8〜2.2の範囲に調節する。この
場合、そのpH調節剤としては、アルカリ性物質が用い
られる。アルカリ性物質には、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等の
アルカリ金属の水酸化物や炭酸塩、水酸化カルシウム等
のアルカリ金属の水酸化物等が包含される。このpH調
節後の水溶液中のバナジウムは、H21028 -4などの
形態で存在する。このpH調整工程においては、後続の
脱着工程で得られるバナジウムを含む脱着液中の鉄/バ
ナジウム重量比が、0.001以下、好ましくは0.0
005以下になるように、その被処理水のpHを前記
1.5〜2.5の範囲内において適宜調整する。この場
合、pHを低い方に調整することにより、脱着液中に含
まれる鉄分は少なくなる。しかし、pHが1.5より低
くなると、バナジウムイオンが陽イオン化する傾向があ
るので、吸着工程にけるバナジウム吸着率が低下し、そ
の結果、被処理水からのバナジウム回収率が低下する。
一方、被処理水のpHを2.5より高くすると、鉄分の
析出が起こり、吸着剤がその鉄分の析出物により汚染さ
れるため、吸着剤を脱着液で処理した後の脱着液中に含
まれる鉄分が多くなり、脱着液中の鉄/バナジウム重量
比を0.001以下にするのが困難になる。
【0009】前記のようにしてpHが1.5〜2.5の
範囲に調整されたバナジウムを含有する水溶液(被処理
水)が得られるが、本発明においては、この被処理水
を、吸着工程において、吸着処理する。この吸着工程に
おいては、吸着剤として、硫酸イオンの付加された塩基
性陰イオン交換樹脂が用いられる。この場合、塩基性陰
イオン交換樹脂としては、従来公知の各種のものが用い
られる。本発明で用いる好ましい樹脂は、第1級、第2
級、第3級又は第4級アミノ基、特に、−NH−基を含
有するものである。このような樹脂には、ポリアリルア
ミン等のポリアミン樹脂や、ビニルピリジン共重合体等
のビニルピリジン樹脂等が包含される。その樹脂の平均
粒径は、0.1〜5mm、好ましくは0.3〜0.7m
mである。塩基性陰イオン交換樹脂としては、強塩基性
陰イオン交換樹脂として、三菱化学社製のダイヤイオン
SA10A、SA12A、SA11Aの他、SA20
A、SA21A等があり、弱塩基性陰イオン交換樹脂と
して、ダイヤイオンCR−20、WA10、WA11
(アクリル系3級アミン型)、WA20、WA21(第
1、第2級ポリアミン型)、WA30(第3級アミン
型)、CR−20等がある。本発明では、特に、弱塩基
性陰イオン交換樹脂の使用が好ましい。
【0010】この吸着工程は好ましく実施するには、硫
酸イオンを付加した形態の塩基性陰イオン交換樹脂を充
填した吸着カラムを用意する。このカラムは、塩基性陰
イオン交換樹脂をカラムに充填し、このカラムに硫酸水
溶液を流通させることによって形成することができる。
このカラムに対して、前記pH1.5〜2.5の含バナ
ジウム水溶液を被処理水として流通させる。これによっ
て、鉄イオンの吸着を水溶液中の5価のバナジウムイオ
ン[H21028 -4](陰イオン)が選択的に吸着され
る。吸着温度は、10〜80℃、好ましくは30〜70
℃である。流通速度は、液空間速度(LHSV)で、3
〜50hr-1、好ましくは5〜30hr-1である。本発
明による吸着処理においては、水溶液中に含まれる陰イ
オンである5価のバナジウムイオン[H21028 -4
が選択的に吸着し、鉄イオン等のカチオン化された他の
金属陽イオンの吸着は防止される。
【0011】前記吸着処理の終了後、その吸着カラムに
脱着液を流通させて、バナジウムを脱着させる。この場
合、脱着液としては、アンモニアを含む水溶液が用いら
れる。アンモニアを含む水溶液としては、アンモニアを
水に溶解させたアンモニア水や、アンモニア塩(硫酸ア
ンモニウム等)を水に溶解させたアンモニウム塩水溶液
等が挙げられる。このアンモニアを含む水溶液におい
て、そのpHは10〜13、好ましくは11〜12であ
り、そのアンモニアの含有量は、5〜30g/L、好ま
しくは10〜20g/Lである。脱着温度は、10〜3
5℃、好ましくは20〜30℃である。脱着液の流通速
度は、液空間速度(LHSV)で0.5〜30hr-1
好ましくは2〜10hr-1である。この脱着処理は、吸
着カラムを流通した脱着液を再度吸着カラムに流通させ
る循環流通方式により、効率よく行うことができる。前
記脱着工程においては、バナジウムをV27 -4等として
含む水溶液(脱着液)が得られるが、この水溶液は、脱ア
ンモニア工程でそれに含まれるアンモニアを放散させ
て、その水溶液のpHを5〜9にする。この脱アンモニ
ア工程は、そのバナジウムとアンモニアを含む水溶液
を、80〜98℃、好ましくは90〜95℃に加熱する
ことにより行うことができる。この脱アンモニア後の水
溶液中に含まれるバナジウムの濃度は、金属バナジウム
換算量で、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜3
重量%である。また、この水溶液中に含まれるアンモニ
アの含有量は、金属バナジウム1モル当り、0.3〜3
0モル、好ましくは1〜10モルの割合である。
【0012】前記脱アンモニア工程において得られるバ
ナジウムとアンモニアを含む水溶液は、pH調節工程に
おいて、そのpHを1〜4、好ましくは1.5〜2.5
に調節する。このpH調節は、濃流酸を添加することに
より行うことができる。pH調節後の水溶液中のバナジ
ウムは、V25の形態で存在する。なお、上記脱アンモ
ニア工程で得られた水溶液に濃硫酸を加えてpHを6〜
8に調整することで、メタバナジン酸アンモニウムを、
また同じくpHを3〜6に調整することでトリバナジン
酸アンモニウムを製造することができる。いずれも五酸
化バナジウムの原材料として有用である。
【0013】前記pH調節工程で得られる酸性水溶液
は、晶析工程において晶析処理される。この晶析工程
は、その酸性水溶液を80〜98℃、好ましくは90〜
95℃に加熱した後、10〜30℃に冷却することによ
り行うことができる。前記加熱工程により、水溶液中に
含まれるコロイド状バナジウム化合物の沈殿が促進され
る。前記冷却工程により、バナジウム化合物〔トリバナ
ジン酸アンモニウム(NH 438)とゲル状の五酸化
バナジウム(V25)との結晶混合物〕が析出する。前
記晶折工程で得られる晶析生成物(バナジウム化合物)
は、固液分離工程において、濾過などの固液分離法で結
晶混合物と母液とに分離される。
【0014】前記固液分離工程で得られた結晶混合物
は、これを乾燥後、空気中で550〜600℃で焼成す
ることにより、五酸化バナジウム(V25)を得ること
ができる。また、このようにして得られる五酸化バナジ
ウムを硫酸水溶液に溶解させた後、亜硫酸ガス又は亜硫
酸水(亜硫酸ガスの水溶液)で還元することにより、硫
酸バナジル(VOSO4)を得ることができる。この場
合、硫酸水溶液中の硫酸濃度は、5〜40%、好ましく
は10〜30%である。硫酸水溶液の使用割合は、それ
に含まれる硫酸が、V251モル当り、0.2〜5モル
%、好ましくは0.5〜2モル%となるような割合であ
る。亜硫酸ガス又は亜硫酸水の使用割合は、V251モ
ル当り、0.2〜5モル、好ましくは0.5〜2モルと
なるような割合である。
【0015】本発明において吸着剤として用いる硫酸イ
オン付加型の塩基性陰イオン交換樹脂は、pH1.5〜
2.5の条件下で陰イオンである5価のバナジウムイオ
ン[H21028 -4など]に対して選択的に吸着作用を
示す。本発明による吸着工程を用いるときには、5価バ
ナジウムイオンとともに、鉄イオン、ニッケルイオン等
の他の重金属陽イオンを含む水溶液中から、5価バナジ
ウムイオンを選択的に吸着分離することができ、最終的
に、鉄/バナジウム重量比が0.001以下の高純度
(純度99%以上、好ましくは99.5%以上)の五酸
化バナジウムや硫酸バナジルを得ることができる。
【0016】本発明で用いる前記酸化工程は、水溶液中
に含まれる4価のバナジウムイオン(VO2+)を5価の
バナジウムイオン[H21028 -4]に酸化する工程で
あるが、この工程は必ずしも必要とされず、水溶液中の
全バナジウムイオンのうち、5価バナジウムイオンの割
合が、金属バナジウム換算量で、80%以上、好ましく
は95%以上存在するときには、その酸化工程を省略す
ることができる。
【0017】5価バナジウムを含む水溶液は、バナジウ
ムと炭素を含む固体物質(例えば、石油系燃焼灰)を燃
焼して得られる燃焼灰を酸性水溶液を用いて抽出するこ
とにより得ることができる。この場合、酸性水溶液とし
ては、pH3.0以下、好ましくは1.0以下の酸性水
溶液を用いることができる。この5価バナジウムを含む
水溶液は、これを前記のようにして、吸着処理後、脱着
処理することにより、バナジウムを高純度で含む水溶液
を得ることができる。
【0018】本発明の方法を実施する場合、吸着工程と
しては、2段階以上の多段階(通常、2〜4段階)の吸
着工程を採用することができる。図1は、2段階の吸着
工程を採用した場合のフローシートを示す。図1におい
て、1はpH調整工程、2は第1吸着工程、3は第2吸
着工程を示す。図1に示したフローシートに従って被処
理水を吸着処理するには、先ず、被処理水をライン5を
通ってpH調整工程1に導入し、ここでライン6からの
アルカリによって、そのpHを、1.5〜2.5の範囲
で、かつ脱着工程で得られた脱着液中に含まれる鉄/バ
ナジウム比が、0.001以下となるように調整する。
この場合、被処理水のpH値を低くすることにより、鉄
分の析出を制止し、析出鉄分による吸着剤の汚染を回避
することができる。また、鉄分の析出を制止することに
より、鉄分が析出した場合に必要とされるようなフィル
ター等による析出物を分離する工程が不要となる。
【0019】pH調整工程1でpH調整された被処理水
は、これをライン7を通って第1吸着工程2に導入し、
吸着処理する。吸着処理を受けた処理水は、これをライ
ン8を通って第2吸着工程3へ導入し、吸着処理する。
吸着処理の処理水はライン9を通って排水処理工程へ送
る。
【0020】前記のような多段階の吸着工程により、被
処理水からのバナジウムの回収率を大幅に向上させるこ
とができる。即ち、本発明で用いる吸着工程において
は、その吸着剤が硫酸イオンを付加させたもので、アル
カリ性のものではないことから、吸着工程へ導入する被
処理水のpHと、吸着工程から抜出される処理水のpH
とは殆ど差がなく、実質上同じである。従って、第1吸
着工程2において、被処理水中に含まれるバナジウム陰
イオンが選択的に吸着された後の吸着工程から抜出され
る処理水中に残存する未吸着のバナジウム陽イオンは、
再解離平衡を起し、そのpH値で決まる一定のバナジウ
ムの陰イオン/陽イオン比に分配される。そして、バナ
ジウムを、このような一定のバナジウムの陰イオン/陽
イオン比で含む処理水は、これを第2吸着工程3で処理
することにより、その処理水中に含まれるバナジウム陰
イオンを選択的に吸着させることができる。吸着工程を
さらに増やすことにより、被処理水からのバナジウムの
回収率をさらに増加させることができる。本発明によれ
ば、2段階の吸着工程で、被処理水中に含まれるバナジ
ウムの80%以上を回収することができる。
【0021】本発明の方法を実施する場合、吸着工程で
得られた処理水は、その少なくとも一部を吸着工程に再
循環(リサイクル)させることができる。図2に、この
場合のフローシートを示す。図2は、被処理水の吸着処
理において、吸着工程から抜出される処理水を再循環さ
せる場合の実施態様についてのフローシートを示す。図
2において、1はpH調整工程、2は吸着工程を示す。
図2に従って被処理水を処理するには、pHが1.5よ
り低い強酸性の被処理水は、これを連続的又は間欠的に
ライン5を通ってpH調整工程1に導入し、ここでライ
ン6を通って供給されるアルカリ性物質により、そのp
Hを1.5〜2.5の範囲に調整する。このpH調整さ
れた被処理水は、ライン7を通り、ライン11を通って
再循環される処理水と混合した後、ライン8を通って吸
着工程2へ導入され、ここで吸着剤へのバナジウムの吸
着が行われる。吸着処理された後の処理水は、ライン9
を通って抜出しその少なくとも一部はライン11を通っ
て、吸着工程2に再循環(リサイクル)される。処理水
の残部はライン10を通って、廃水処理工程へ送られ
る。
【0022】前記のような処理水を再循環させる吸着工
程により、被処理水からのバナジウムの回収率を大幅に
向上させることができる。即ち、本発明で用いる吸着工
程においては、その吸着剤が硫酸イオンを付加させたも
ので、アルカリ性のものではないものではないことか
ら、吸着工程へ導入する被処理水のpHと、吸着工程か
ら抜出される処理水のpHとは殆んど差がなく、実質上
同じである。従って、吸着工程において被処理水中に含
まれるバナジウム陰イオンが選択的に吸着された後の吸
着工程から抜出された処理水中に残存する未吸着バナジ
ウム陽イオンは、再解離平衡を起し、そのpH値で決ま
る一定のバナジウムの陰イオン/陽イオン比に分配され
る。そして、バナジウムを、このような一定のバナジウ
ムの陰イオン/陽イオン比で含む処理水は、これを吸着
工程に繰返し再循環することにより、その処理水中に含
まれるバナジウム陰イオンを選択的に吸着させることが
でき、被処理水からのバナジウムの回収率を増大させる
ことができる。本発明の場合、吸着工程2からライン9
を通って抜出された処理水は、その全部を吸着工程2に
再循環することもでき、これによって、吸着工程2にお
ける被処理水からのバナジウム回収率を大幅に向上させ
ることができる。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0024】実施例1 (1)被処理水の調製 バナジウムを含む燃焼灰を、pH1.5より低い強酸性
水溶液をバナジウム抽出液として用いて抽出処理した
後、このバナジウムを含む水溶液を酸化処理して被処理
水Lを得た。次いでこれをアルカリでそのpHを2に調
整した。この水溶液(L−1)の性状を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】(2)被処理水の吸着処理 吸着剤として三菱化学社製のダイヤイオンCR−20
(弱塩基性陰イオン交換樹脂)を500cc用いた。こ
の吸着剤は、スチレンとジビニルベンゼンとの共重合体
にポリアミンを導入したもので、主に、pH5以下では
陰イオン交換機能を有し、pH5以上ではキレート剤と
しての機能を有する。前記CR-20をカラム(ガラス
管)(内径:3cm、高さ:100cm)に500cc
充填し、次いで、このカラム内に約1規定の硫酸を常温
で約3時間循環流通させた。その全循環量は1.5リッ
トルである。次いで、約2.5リットルの蒸留水を流通
させてそのカラムを水洗した。このようにして、硫酸イ
オン(SO4 -2)を付加した弱塩基性陰イオン交換樹脂
カラムを作製した。前記カラムに対し、前記pH2の水
溶液(被処理水)(L−1)15リットルを、2.5リ
ットル/時の速度で約6時間流通させた。このカラムを
流通させた後の吸着排液(処理水)(M−1)の性状を
表2に示す。この表2の結果から、バナジウムが選択吸
着されたことがわかる。
【0027】
【表2】
【0028】(3)脱着処理 前記吸着処理の終了後、カラムに蒸留水を用いて逆洗
し、かつ水押して樹脂上の不純物を除去した。次に、脱
着液として、14%のアンモニウム水(pH約11〜1
2)約1.5リットルを、1時間かけてカラム中を流通
させた。脱着終了後の脱着液(N−1)の性状を表3に
示す。
【0029】
【表3】
【0030】前記に示した実験結果から、バナジウム回
収率は約56%であり、鉄/バナジウム比は1000分
の0.18であることがわかる。
【0031】実施例2 実施例1において、被処理水LをアルカリでそのpHを
2.4に調整した。この水溶液(L−2)の性状を表4
に示す。
【0032】
【表4】
【0033】次に、前記水溶液(L−2)を用いた以外
は実施例1と同様にして吸着処理及び脱着処理を行っ
た。その吸着排液(M−2)の性状を表5に示し、その
脱着後の脱着液(N−2)の性状を表6に示す。
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】前記実験結果から、バナジウム回収率は8
0%であり、鉄/バナジウム回収率は80%であり、鉄
/バナジウム重量比は1000分の0.78であること
がわかる。
【0037】比較例1 実施例1において、被処理水LをアルカリでそのpHを
3.0に調整した。この水溶液(L−3)の性状を表7
に示す。
【0038】
【表7】
【0039】次に、前記水溶液(L−3)を用いた以外
は実施例1と同様にして吸着処理及び脱着処理を行っ
た。その吸着排液(M−3)の性状を表8に示し、その
脱着後の脱着液(N−3)の性状を表9に示す。
【0040】
【表8】
【0041】
【表9】
【0042】前記実験結果から、バナジウム回収率は9
3%であり、鉄/バナジウム重量比は1000分の2.
8であることがわかる。
【0043】比較例2 実施例1において、被処理水LをアルカリでそのpHを
1.4に調整した。この水溶液(L−4)の性状を表1
0に示す。
【0044】
【表10】
【0045】次に、前記水溶液(L−4)を用いた以外
は実施例1と同様にして吸着処理及び脱着処理を行っ
た。その吸着排液(M−4)の性状を表11に示し、そ
の脱着後の脱着液(N−4)の性状を表12に示す。
【0046】
【表11】
【0047】
【表12】
【0048】前記実験結果から、バナジウム回収率は3
5%であり、鉄/バナジウム重量比は1000分の0.
1以下であることがわかる。
【0049】実施例3 図1に示したフローシートに従って、前記被処理水L−
1を処理したところ、全バナジウム回収率は80%に向
上し、一方、鉄/バナジウム比は1000分の0.15
に減少した。
【0050】実施例4 図2に示したフローシートに従って前記被処理水L−1
を処理したところ、処理水の全部を吸着工程へ再循環す
る方式の処理において、その再循環回数2の条件で、全
バナジウム回収率は83%に向上し、一方、鉄/バナジ
ウム比は1000分の0.13に減少した。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、バナジウムを含有する
被処理水から、不純物である鉄分の混入を防止して高純
度バナジウムを工業的に有利に分離回収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸着工程を、多段階で実施する場合の
フローシートの1例を示す。
【図2】本発明の吸着工程を、その処理水の少なくとも
一部を再循環させて実施する場合のフローシートの1例
を示す。
【符号の説明】
1 pH調整工程 2、3 吸着工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/42 ZAB C02F 1/42 ZABG C22B 3/42 B01J 20/26 C // B01J 20/26 C22B 3/00 M (72)発明者 東海林 要吉 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 蛙石 健一 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 味村 健一 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 黒木 啓一 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 Fターム(参考) 4D024 AA04 AB17 BA17 BB01 BC01 CA01 DA03 DA08 DB20 4D025 AA09 AB21 BA13 BA22 BB18 CA03 CA05 4G048 AA10 AB09 AE01 4G066 AC17A AC17C AC27A AC27C AC33A AC33C AD10B AE02B CA46 DA08 EA13 GA11 GA34 GA35 4K001 AA28 BA19 BA21 DB34 DB36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバナジウムと鉄を含み、該バ
    ナジウムが5価バナジウムとして溶存し、かつ該バナジ
    ウム濃度が500〜5000ppmの範囲にあるpHが
    1.5より低い強酸性水溶液を被処理水として用い、該
    被処理水からバナジウムを0.001以下の鉄/バナジ
    ウム比(重量比)の条件で分離回収する方法であって、
    (i)該被処理水にアルカリを加えてそのpHを1.5
    〜2.5の範囲に調整するpH調整工程、(ii)該pH
    調整された被処理水を、硫酸イオンを付加させた塩基性
    陰イオン交換樹脂と接触させて該樹脂に該バナジウムを
    吸着させる吸着工程、(iii)該バナジウムを吸着した
    樹脂に脱着液を接触させて該バナジウムを該脱着液に溶
    出させる脱着工程、からなり、該pH調整工程におい
    て、該脱着工程で得られる脱着液中の鉄/バナジウム比
    が0.001以下になるように該被処理水のpHを調整
    することを特徴とするバナジウムの分離回収方法。
  2. 【請求項2】 該脱着液が、含アンモニウム水である請
    求項1の方法。
  3. 【請求項3】 該吸着工程を少なくとも2段階で行なう
    請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 該吸着工程で得られる処理液の少なくと
    も一部を、該吸着工程に再循環させる請求項1又は2の
    方法。
JP2001062545A 2001-03-06 2001-03-06 バナジウムの分離回収方法 Withdrawn JP2002256354A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001062545A JP2002256354A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 バナジウムの分離回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001062545A JP2002256354A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 バナジウムの分離回収方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002256354A true JP2002256354A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18921665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001062545A Withdrawn JP2002256354A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 バナジウムの分離回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002256354A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004099079A1 (en) * 2003-05-12 2004-11-18 Clean Teq Pty Ltd A method for producing an electrolytic solution containing vanadium
AU2004235839B2 (en) * 2003-05-12 2008-09-11 Clean Teq Pty Ltd A method for producing an electrolytic solution containing vanadium
JP2011047016A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Univ Of Miyazaki シュウ酸含有溶液からのインジウムの回収方法
JP2012036024A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Nippon Catalyst Cycle Kk 五酸化バナジウムの製造方法
CN102583822A (zh) * 2012-02-09 2012-07-18 湖南大学 一种去除提钒废水中重金属离子的方法
CN103613167A (zh) * 2013-11-07 2014-03-05 河南盛锐钒业集团有限公司 中酸性含钒母液离子交换尾水无限次循环技术
WO2017104360A1 (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 株式会社ギャラキシー バナジウム回収処理方法及びバナジウムの使用
JPWO2017208471A1 (ja) * 2016-06-03 2018-06-14 昭和電工株式会社 バナジウム化合物の製造方法、バナジウム溶液の製造方法及びレドックスフローバッテリー電解液の製造方法
CN108285239A (zh) * 2018-04-11 2018-07-17 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 一种废液处理工艺及系统
RU2710613C1 (ru) * 2018-09-13 2019-12-30 Чжунфаньлянь Технолоджи Девелопмент Ко., Лтд. Способ восстановления аммиака из соединения ванадия для получения соединения аммиака и рециркуляции сточных вод
CN116040827A (zh) * 2021-10-28 2023-05-02 中国石油化工股份有限公司 一种催化裂化烟气脱硫废水的处理方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004099079A1 (en) * 2003-05-12 2004-11-18 Clean Teq Pty Ltd A method for producing an electrolytic solution containing vanadium
AU2004235839B2 (en) * 2003-05-12 2008-09-11 Clean Teq Pty Ltd A method for producing an electrolytic solution containing vanadium
JP2011047016A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Univ Of Miyazaki シュウ酸含有溶液からのインジウムの回収方法
JP2012036024A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Nippon Catalyst Cycle Kk 五酸化バナジウムの製造方法
CN102583822A (zh) * 2012-02-09 2012-07-18 湖南大学 一种去除提钒废水中重金属离子的方法
CN103613167A (zh) * 2013-11-07 2014-03-05 河南盛锐钒业集团有限公司 中酸性含钒母液离子交换尾水无限次循环技术
WO2017104360A1 (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 株式会社ギャラキシー バナジウム回収処理方法及びバナジウムの使用
JPWO2017104360A1 (ja) * 2015-12-18 2017-12-21 株式会社ギャラキシー バナジウム回収処理方法及びバナジウムの使用
JPWO2017208471A1 (ja) * 2016-06-03 2018-06-14 昭和電工株式会社 バナジウム化合物の製造方法、バナジウム溶液の製造方法及びレドックスフローバッテリー電解液の製造方法
US10422021B2 (en) 2016-06-03 2019-09-24 Showa Denko K.K. Method for producing vanadium compound, method for producing vanadium solution, and method for producing redox flow battery electrolyte
CN108285239A (zh) * 2018-04-11 2018-07-17 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 一种废液处理工艺及系统
RU2710613C1 (ru) * 2018-09-13 2019-12-30 Чжунфаньлянь Технолоджи Девелопмент Ко., Лтд. Способ восстановления аммиака из соединения ванадия для получения соединения аммиака и рециркуляции сточных вод
CN116040827A (zh) * 2021-10-28 2023-05-02 中国石油化工股份有限公司 一种催化裂化烟气脱硫废水的处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106191463B (zh) 一种锌湿法冶炼浸出液的净化方法
WO2011150583A1 (zh) 一种从钨钼酸盐混合溶液中分别提取钨和钼的方法
US4046852A (en) Purification process for technical grade molybdenum oxide
US6113868A (en) Process for treating tungstate solutions to reduce molybdenum impurity and other impurity content
KR20010031417A (ko) 정제처리수 및 폐수 스트림으로부터의 셀레늄 제거 방법
JPH07252548A (ja) 廃触媒からの有価金属の回収方法
CN108754191B (zh) 一种处理石煤酸浸液的方法
JP3232753B2 (ja) 水素化脱硫廃触媒からの有価金属の回収方法
JP2002256354A (ja) バナジウムの分離回収方法
JP5636142B2 (ja) 高純度パラタングステン酸アンモニウムの製造方法
JP2002193620A (ja) バナジウムの回収方法
US7314954B1 (en) System and method for recovering PTA mother liquid and purifying and regenerating of catalyst
US4279869A (en) Process for recovering concentrated, purified tungsten values from brine
CN115353249B (zh) 二氧化碳固化回收高纯度碳酸氢钠的废水处理工艺
JP3577832B2 (ja) Se含有液からのSe除去方法
US2945743A (en) Process for purifying impure rhenium-bearing solutions by ion exchange
JPH07286221A (ja) 非鉄金属製錬工程からのレニウムの回収方法
JP5761500B2 (ja) タングステン含有アルカリ溶液の精製方法
JPH0310576B2 (ja)
CN109626430B (zh) 一种从冶炼酸性废水中回收铊制备铬酸亚铊的方法
JPH03277731A (ja) ロジウムの精製方法
JPS61111917A (ja) ガリウムの回収方法
CN105521711B (zh) 一种可再生有机胺脱硫剂中重金属离子的脱除方法
KR0119001B1 (ko) 소프트 페라이트 산화철 제조용 염화철 용액의 제조방법
RU2718440C1 (ru) Способ очистки оборотных цинковых растворов выщелачивания от лигносульфонатов

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040723

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040723

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513