JP2002255888A - 4−デメトキシダウノマイシノンの製造 - Google Patents

4−デメトキシダウノマイシノンの製造

Info

Publication number
JP2002255888A
JP2002255888A JP2001053764A JP2001053764A JP2002255888A JP 2002255888 A JP2002255888 A JP 2002255888A JP 2001053764 A JP2001053764 A JP 2001053764A JP 2001053764 A JP2001053764 A JP 2001053764A JP 2002255888 A JP2002255888 A JP 2002255888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
represented
demethyldaunomycinone
daunomycinone
demethoxydaunomycinone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001053764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4688315B2 (ja
Inventor
Toshio Tsuchida
外志夫 土田
Katsura Kaneko
桂 金子
Masafumi Yoshida
政史 吉田
Kunio Isshiki
邦夫 一色
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mercian Corp
Original Assignee
Mercian Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mercian Corp filed Critical Mercian Corp
Priority to JP2001053764A priority Critical patent/JP4688315B2/ja
Publication of JP2002255888A publication Critical patent/JP2002255888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4688315B2 publication Critical patent/JP4688315B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 4−デメチルダウノマイシノンから4−デメ
トキシダウノマイシノンの効率のよい製造方法を提供す
る。 【解決手段】 4−デメチルダウノマイシノンの7位水
酸基にトリアルキルシリル基を導入し、次いで4位水酸
基にトリフルオロメタンスルホニル基を導入した後、導
入されたこれらの基を、パラジウム触媒還元により一段
階で脱離することを含んでなる4−デメトキシダウノマ
イシノンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4−デメトキシダ
ウノマイシノンの製造方法およびそのための重要な中間
体に関する。
【0002】
【従来の技術】4−デメトキシダウノマイシン(または
イダルビシン)は、その強力な抗腫瘍活性(例えば、Ca
ncer Treatment Report 61(5):893−894、
1977)から抗ガン剤として臨床使用されている。4
−デメトキシダウノマイシンは、一般に、そのアグリコ
ン部分に相当する4−デメトキシダウノマイシノンと、
糖部分に相当する糖誘導体とのグリコシド化によって製
造されている。4−デメトキシダウノマイシノン(2つ
のキラル中心をもつ)の製造についての有力なアプロー
チの一つは、工業的生産法の確立している発酵法によっ
て得られるダウノマイシン(またはダウノルビシン)由
来のダウノマイシノンのキラルティーをそのまま保存し
て4位メトキシ基を脱離することである。かような脱離
の典型的な方法は特許第2784202号公報にみられ
る。該方法の反応スキームは、次のとおりである。
【0003】
【化9】
【0004】
【化10】
【0005】この方法の各工程は、それぞれ高収率で進
行するものの、あまりにも工程数が多く、全体としての
収率は必ずしも満足できるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ダウ
ノマイシノンのキラルティーを利用してより効率のよい
4−デメトキシダウノマイシノンの製造方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ダウノマイシノンまたは
4−デメチルダウノマイシノンは、官能基として複数の
水酸基とカルボニル基を有している。したがって、効率
のよいあるいは工程数の少ない4−デメトキシダウノマ
イシノンの製造方法を提供することができるか否かは、
複数の水酸基に対する選択性のある保護法または保護基
を如何に選ぶことができるかに左右される。
【0008】本発明者らは、上記の反応スキームからも
明らかなとおり、それ自体公知化合物である式(1)の
4−デメチルダウノマイシノンの7位水酸基の選択的な
保護が可能であるかについて検討した。
【0009】なお、米国特許第4,564,674号明細
書には、一般式
【0010】
【化11】
【0011】(式中、R3′、R4′およびR5′のそれ
ぞれは、低級アルキル基であり、X1′およびX2′のそ
れぞれは、水素原子、水酸基またはメトキシ基であり、
1′は水素原子または水酸基であり、そしてZは水素
原子または保護された水酸基である)で表されるアンス
ラサイクリノン誘導体が記載されている。この一般式で
表されるアンスラサイクリノン誘導体の中には、上記定
義から理解できるように、次式
【0012】
【化12】
【0013】で表される化合物が包含されている。しか
し、米国特許第4,564,674号明細書には、4位に
水酸基が存在し、7位水酸基のみをシリル基で保護した
上記化合物を如何に製造するかについては、記載が存在
しない。7位シリル化について具体的に記載があるの
は、4位水酸基が存在しないか、あるいは4位メトキシ
基(保護された水酸基に相当する)が存在する場合のみ
である。
【0014】本発明者らは、上記検討の結果特定のトリ
アルキルシリルクロライド(トリメチル−またはトリエ
チルシリルクロライド)を使用した場合には、7位水酸
基を選択的にシリル化できることを見出した(例えば、
t−ブチルジメチルシリルクロライドを使用した場合に
は、4−シリル化物または4,7−ジシリル化物および
4,7,11−トリシリル化物が得られる。)。
【0015】上記7位水酸基が選択的にシリル化され
た、各種有機反応溶媒に対する溶解性を高め、次に選択
すべき反応の対象を拡大することができる。本発明者ら
は、4位水酸基の脱酸素化を行う目的で、各種スルホニ
ル化物を経由する方法について検討した。
【0016】ところで、上記特許第2784202号公
報に記載の方法によると、反応スキームにみられるとお
り4位スルホニル化物(具体的には、p−トルエンスル
ホニル化物または4−フルオロフェニルスルホニル化
物)をアミノ化合物に転換した後、最終的に脱酸素化を
達成している。
【0017】本発明者らの上記検討によると、7位がト
リメチルシリル化またはトリエチルシリル化されている
場合に、4位にトリフルオロメチルスルホニル基を導入
したトリフラートは、パラジウム触媒還元によって、4
位の脱酸素化と7位の脱シリル化とを、一段で(または
同時に)実施できることを見出した(例えば、7位がt
−ブチルジメチルシリル化されている場合は、該一段で
の脱酸素化と脱シリル化を実施することは困難であ
る。)。
【0018】こうして、本発明者らが見出した各反応を
段階を組み合わせれば、4−デメチル−ダウノマイシノ
ンから出発してわずか3段階で目的の4−デメトキシ−
ダウノマイシノンが得られる。これに対して上記特許第
2784202号公報の方法では、6段階の反応を経て
目的の4−デメトキシダウノマイシノンが得られてい
る。したがって本発明によれば、下記の極めて効率のよ
い4−デメトキシダウノマイシノンの製造方法が提供さ
れる。
【0019】式
【0020】
【化13】
【0021】で表される4−デメトキシダウノマイシノ
ンの製造方法であって、 a) 式(A):
【0022】
【化14】
【0023】で表される4−デメチルダウノマイシノン
を、式 (R)3SiCl (Rは、メチルまたはエチルを表す)と酸捕捉剤の存在
下に不活性溶媒中で反応させ、 b) こうして得られる式(B):
【0024】
【化15】
【0025】で表される4−デメチル−7−トリアルキ
ルシリルダウノマイシノンをトリフルオロメチルスルホ
ン酸ハロゲン化物またはトリフルオロメタンスルホン酸
無水物と、必要により、酸捕捉剤の存在下に不活性溶媒
中で反応させ、 c) こうして得られる式(C):
【0026】
【化16】
【0027】で表される4−トリフルオロメチルスルホ
ニル−7−トリアルキルシリルダウノマイシノンを不活
性溶媒中でパラジウム触媒還元することを特徴とする4
−デメトキシダウノマイシノンの製造方法。
【0028】また、上記式(C)で表される化合物は、
本発明者らが知る限りでは、文献未載の化合物であり、
そして7位水酸基のトリアルキルシリル保護基のアルキ
ル基として、トリメチル基またはトリエチル基を選び、
そして4位水酸基を介してトリフラートとしたことによ
り、一段のパラジウム触媒還元により、4位の脱酸素化
と7位の脱保護基反応を同時に達成でき、4−デメトキ
シダウノマイシノンを提供できるという、特有の性質を
有する。加えて、式(C)で表される化合物は、例え
ば、米国特許第4,564,674号明細書に記載された
方法に従い、7位のシリル化水酸基を介して直接グリコ
シル化でき、次いで4位の脱酸素化を行い4−デメトキ
シダウノマイシノンを提供できる。したがって、本発明
によれば、有用な合成中間体として、式
【0029】
【化17】
【0030】(式中、Rはメチルまたはエチルを表す)
の4−トリフルオロメチルスルホニル−7−トリアルキ
ルシリル−ダウノマイシノンが提供される。
【0031】
【発明の好ましい態様】本発明で用いる式(A)で表さ
れる4−デメチルダウノマイシノンは、特許第2784
202号明細書に記載されているようなダウノマイシノ
ンからの無水塩化アルミニウム/塩化メチレンを用いる
脱メチル化により得られるものを初め、如何なる方法に
よって得られたものであってもよい。しかし、4−デメ
チルダウノマイシノンを得るための従来の方法は、上記
のドラスティックな条件を利用する必要があるか、ある
いは収率の低いものであった。したがって、より簡易に
工業的に実施できるダウノマイシノンから4位脱メチル
化法が利用できることが望ましいであろう。
【0032】本発明者らは、4−デメチルダウノマイシ
ノンのより簡単かつ効率のよい取得方法を入手すべく検
討してきた。その結果、本発明者らは、ダウノマイシノ
ンを、ヨウ化アルカリ金属塩(例えば、ヨウ化カリウ
ム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化リチウムなど)およびハ
ロゲン化マグネシウム(例えば、フッ化マグネシウム、
塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、好ましくは塩化
マグネシウム)を含む適当な不活性な溶媒(例えば、T
HF、ジオキサン、アセトニトリル、トルエンなど)中
で、20〜100℃、好ましくは60〜80℃において
反応させることにより、4位のメトキシ基からメチルの
脱離が定量的に進行することを見出した。この方法にお
いて、ヨウ化アルカリ金属塩とハロゲン化マグネシウム
はモル比で、約1:2〜2:1の範囲内で使用するのが
好ましいが、これに限定されない。また、式(I−
1)′の化合物に対するハロゲン化マグネシウムの使用
割合は、モル当量で、0.1〜3倍であることができ
る。
【0033】すなわち、本発明によれば、式
【0034】
【化18】
【0035】で表されるダウノマイシノンを、ヨウ化ア
ルカリ金属およびハロゲン化マグネシウムの存在下に不
活性溶媒中で脱メチル化することにより得られる4−デ
メチルダウノマイシノンを有利に出発原料として使用で
きる。
【0036】こうして得られるか、あるいはそれ自体既
知の式(A)の4−デメチルダウノマイシノンから式
(B)の4−デメチル−7−トリアルキルシリルダウノ
マイシノンへの転化は、例えば、Protective Groups in
Organic Chemistry,John Wiley and Sons,1991に
記載されているような通常のシリル化反応(水酸基の保
護)であるが、4−デメチルダウノマイシノンでは、ア
ンスラサイクリノンの4−、6−、7−、9−および1
1位に水酸基が存在する。
【0037】4−デメチルダウノマイシノンの上記シリ
ル化は、本発明に従えば、シリル化剤として、式:(R)
3SiCl(式中、Rはメチルまたはエチルである)で
表されるトリメチルシリルクロライドまたはトリエチル
シリルクロライドを用い、不活性溶媒として、テトラヒ
ドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチルホル
ムアミド(DMF)、ジメチルスルホン、等のアプロチ
ィック極性溶媒、酢酸エチル等のエステル類を用い、そ
して反応温度として、使用溶媒の還流温度まで、好まし
くは0〜50℃、より好ましくは25〜30℃で実施す
ることができる。かようなシリル化条件によれば、7位
水酸基を選択的に保護することができる(後述の例5
(比較)参照)。この反応に際し生成するハロゲン化水
素酸を捕捉するために、常用されている酸捕捉剤、例え
ば、トリエチルアミン、ピリジン等の塩基を共存させる
ことができる。
【0038】式(B)の4−デメチル−7−トリアルキ
ルシリルダウノマイシノンから式(C)の4−トリフル
オロメチルスルホニル−7−トリアルキルシリルダウノ
マイシノンへの転化は、不活性溶媒として、前記溶媒に
加えて、ジクロロメタン、クロロホルム等の塩化炭化水
素類から選ばれる溶媒を用い、酸捕捉剤として、トリエ
チルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン(DM
AP)、ジエチルイソプロピルアミンを用い、使用溶媒
の還流温度まで、好ましくは0〜50℃、より好ましく
は25〜30℃でトリフルオロメチルスルホン酸無水物
またはハロゲン化物を用いて実施することができる。な
お、4位トリフルオロメチルスルホニル化反応は、予め
7位水酸基のシリル化保護がされていない場合には、殆
どまたは全く進行しないことに注意しなければならない
(後述の例6(比較)参照)。
【0039】式(C)の4−トリフルオロメチルスルホ
ニル−7−トリアルキルシリルダウノマイシノンから4
−デメトキシダウノマイシノンへの転化は、不活性溶媒
中でのパラジウム触媒還元によって行うことができる。
触媒としては、Pd(OAc) 2、PdCl2またはPd
(PPh3)4、あるいはPd(OAc)2もしくはPdCl2
とPPh3、dppf(1,1′−ビス(ジフェニルホス
フィノ)フェロセン)もしくはdppp(1,3−ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン)とのいずれかの組
み合わせが使用できる。なお、上記の略号Acはアセチ
ル基であり、Phはフェニル基である。不活性溶媒とし
ては、上記溶媒にアセトニトリルを加えた溶媒を挙げる
ことができる。反応温度としては0〜100℃、好まし
くは25〜60℃を選ぶことができる。なお、4位トリ
フラート基の脱離(もしくは4位酸素脱離)には、7位
水酸基のシリル化保護が必要であることに注意されたい
(上記例7(比較)参照)。
【0040】以上の各転化反応は、それぞれ高い収率で
行うことができるので、本発明に従えば、ダウノマイシ
ノン(または4−デメチルダウノマイシノン)から4−
デメトキシダウノマイシノンの極めて有用な製造方法が
提供できる。
【0041】
【実施例】以下、具体例を挙げ本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれらの例によって如何なる制限を
受けるものではないことを理解する必要がある。 例1(本発明):4−デメチルダウノマイシノンの製造
【0042】
【化19】
【0043】ダウノマイシノン6.57gを130mL
のTHFに溶解し、KI 10.96g、MgCl2
2.56gを加え75℃で3時間、reflux した。反応液
に1mol/L HClを加え、ろ過、0.1mol/L
HCl、MeOH で洗浄した後、減圧乾固し4−デメチル
ダウノマイシノン6.08gを得た。
【0044】1H−NMR 400 MHz(CDCl3):
δ=2.19(dd,J=12.6,3.2Hz,1H,8
ax−H)、2.36(ddd,J=12.6,5.6,
3.2Hz,1H,8eq−H)、2.43(s,3H,
COCH 3)、2.98(d,J=15.2Hz,1H,
10ax−H)、3.21(dd,J=15.2,3.6
Hz,1H,10eq−H)、3.81(d,J=5.6
Hz,1H,7−OH)、4.53(s,1H,9−O
H)、5.32(t,J=5.6Hz,1H,7−H)、
7.33(d,J=7.2Hz,1H,1−H)、7.7
3(t,J=7.2Hz,1H,2−H)、7.90
(d,J=7.2Hz,1H,3−H)、12.19
(s,1H,4−OH)、12.97(s,1H,11
−OH)、13.48(s,1H,6−OH) 例2(本発明):4−デメチル−7−トリメチルシリル
ダウノマイシノンの製造
【0045】
【化20】
【0046】THF20ml中の4−デメチルダウノマ
イシノン500mgに、トリエチルアミン1.37ml
を加え氷冷しているところへ、トリメチルシリルクロラ
イド1.37mlを加えた後、室温で1時間撹拌した。
この反応液にH2O、酢酸エチル、0.1mol/L H
Clを加え、分配した後、酢酸エチル層をH2O、ブラ
インで洗浄し、芒硝乾燥、ろ過、濃縮、減圧乾燥し、粗
トリメチルシリル体536.9mgを得た。
【0047】1H−NMR 400 MHz(CDC
3):δ=0.26(s,9H,CH 3Si)、 2.0
3(dd,J=11.6,3.6Hz,1H,8ax−
H)、2.22(ddd,J=11.6,3.6,2.8H
z,1H,8eq−H)、2.43(s,3H,CO
3)、2.99(d,J=15.2Hz,1H,10a
x−H)、3.28(dd,J=15.2,2.0Hz,
1H,10eq−H)、5.43(s,1H,9−O
H)、5.45(t,J=2.8Hz,1H,7−H)、
7.33(d,J=7.8Hz,1H,1−H)、7.7
1(t,J=7.8Hz,1H,2−H)、7.90
(d,J=7.8Hz,1H,3−H)、12.22
(s,1H,4−OH)、12.94(s,1H,11
−OH)、13.49(s,1H,6−OH) (FAB−MS)m/z=456(M+) 例3(本発明):4−デメチル−4−トリフルオロメタ
ンスルホニル−7−トリメチルシリルダウノマイシノン
の製造
【0048】
【化21】
【0049】7−トリメチルシリル体50mgを、CH
2Cl2 2mLに溶解し、DMAP70.5mgを加え、
0℃で撹拌しているところへ、Tf2O 0.05mLを
加え、0℃で2時間撹拌した。この反応液にH2O、酢
酸エチルを加え、分配した後、酢酸エチル層を0.1m
ol/L HCl、H2O、ブラインで洗浄し、芒硝乾
燥、ろ過、濃縮、減圧乾燥した。これに、酢酸エチル1
ml、ヘキサン10mlを加え、結晶化し4−トリフラ
ート体40mgを得た。
【0050】1H−NMR 400 MHz(CDCl3):
δ=0.26(s,9H,CH 3Si)、2.03(d
d,J=11.2,3.6Hz,1H,8ax−H)、
2.22(ddd,J=11.2,3.6,2.8Hz,1
H,8eq−H)、2.43(s,3H,COCH 3)、
3.02(d,J=15.2Hz,1H,10ax−
H)、3.28(dd,J=15.2,2.0Hz,1
H,10eq−H)、5.44(s,1H,9−O
H)、5.47(t,J=2.8Hz,1H,7−H)、
7.65(d,J=7.8Hz,1H,1−H)、7.9
1(t,J=7.8Hz,1H,2−H)、8.50
(d,J=7.8Hz,1H,3−H)、13.27
(s,1H,11−OH)、13.52(s,1H,6
−OH) (FAB−MS)m/z=588(M+) 例4(本発明):4−デメトキシダウノマイシノンの製
【0051】
【化22】
【0052】4−トリフラート体945mgにPd(P
3P)4 184.9mgを加え、DMF20mLに溶解
し系内をN2置換した後、トリエチルシラン0.38mL
を加え室温で18時間撹拌した。この反応液にH2O、
酢酸エチルを加え、分配した後、酢酸エチル層を、Na
HCO3、0.1mol/L HCl、H2O、ブラインで
洗浄し、芒硝乾燥、ろ過、濃縮、減圧乾燥し、4−デメ
トキシダウノマイシノン484.7mgを得た。
【0053】1H−NMR 400 MHz(CDC
3):δ=2.19(dd,J=12.0,4.0Hz,
1H,8ax−H)、2.36(ddd,J=12.0,
4.0,2.0Hz,1H,8eq−H)、2.43
(s,3H,COCH 3)、2.97(d,J=15.2
Hz,1H,10ax−H)、3.21(dd,J=1
5.2,2.4Hz,1H,10eq−H)、3.79
(d,J=4.8Hz,1H,7−OH)、4.54
(s,1H,9−OH)、5.33(t,J=2.0H
z,1H,7−H)、7.85(m,2H,2−H,3
−H)、8.36(m,2H,1−H,4−H)、13.
33(s,1H,11−OH)、13.61(s,1
H,6−OH) (FAB−MS)m/z=368(M+) 例5(比較) この例では、4−デメチルダウノマイシノンのシリル化
の選択性が、使用するシリル化剤やその他の反応条件に
より変動することを示す。(1) THF0.4ml中
の4−デメチルダウノマイシンノン10mgに、トリエ
チルアミン0.05mlを加え氷冷しているところへt
−ブチルジメチルシリルクロライド(TBSCl)3
9.3mgを加えた後、室温で攪拌した。この反応液に
2O、酢酸エチルを加え、分配した後、酢酸エチル層
を、H2O、ブラインで洗浄し、芒硝乾燥、ろ過、濃
縮、減圧乾燥し、粗4−t−ブチルジメチルシリルダウ
ノマイシノン(4−OTBS)11.6mgを得た。
【0054】1H−NMR 400 MHz(CDC
3):δ=0.30(s,6H,(CH 3)2Si)、1.
08(s,9H,t−Bu)、2.17(dd,J=1
2.0,4.0Hz,1H,8ax−H)、2.33(d
dd,J=12.0,4.0,1.6Hz,1H,8eq
−H)、2.43(s,3H,COCH 3)、2.92
(d,J=15.2Hz,1H,10ax−H)、3.1
7(dd,J=15.2,2.8Hz,1H,10eq−
H)、3.79(d,J=4.8Hz,1H,7−O
H)、5.43(s,1H,9−OH)、5.31(t,
J=2.8Hz,1H,7−H)、7.25(d,J=
7.4Hz,1H,1−H)、7.66(t,J=7.4
Hz,1H,2−H)、8.01(d,J=7.4Hz,
1H,3−H)、13.24(s,1H,11−O
H)、14.14(s,1H,6−OH)(2) TH
F1ml中の4−デメチルダウノマイシンノン50mg
に、イミダ ゾール66.3mgを加え氷冷しているところへTBS
Cl 98.5mgを加えた後、室温で攪拌した。この反
応液にH2O、酢酸エチルを加え、分配した後、酢酸エ
チル層を0.1mol/L HCl、ブラインで洗浄し、
芒硝乾燥、ろ過、濃縮、減圧乾燥し、得られた残渣をP
TLCにて精製し、4,7−ジ−OTBS体41.4m
g、4,7,11−トリ−OTBS体15.2mgを得
た。 4,7−ジ−OTBS体1 H−NMR 400 MHz(CDCl3):δ=0.1
9,0.28,0.30,0.33(s,3H,(CH3 )2
Si)、0.89,1.08(s,9H,t−Bu)、
2.00(dd,J=14.7,3.7Hz,1H,8a
x−H)、2.25(ddd,J=14.7,3.7,1.
8Hz,1H,8eq−H)、2.43(s,3H,C
CH 3)、2.95(d,J=19.0Hz,1H,1
0ax−H)、3.24(dd,J=19.0,2.2H
z,1H,10eq−H),5.49(s,1H,9−
OH)、5.44(t,J=2.4Hz,1H,7−
H)、7.24(d,J=7.4Hz,1H,1−H)、
7.65(t,J=7.4Hz,1H,2−H)、8.0
2(d,J=7.4Hz,1H,3−H)、13.30
(s,1H,11−OH)、14.09(s,1H,6
−OH) トリ−OTBS体1 H−NMR 400 MHz(CDCl3):δ=0.1
4,0.17,0.19,0.29,0.30,0.33
(s,3H,(CH3 )2Si)、0.89,1.05,1.
09(s,9H,t−Bu)、1.94(dd,J=1
4.6,6.3Hz,1H,8ax−H)、2.23(d
dd,J=14.6,6.3,1.8Hz,1H,8eq
−H)、2.41(s,3H,COCH 3)、2.95
(d,J=18.4Hz,1H,10ax−H)、3.2
2(dd,J=18.4,1.6Hz,1H,10eq−
H)、5.47(s,1H,9−OH)、5.47(t,
J=2.4Hz,1H,7−H)、7.17(d,J=
8.0Hz,1H,1−H)、7.60(t,J=8.0
Hz,1H,2−H)、7.84(d,J=8.0Hz,
1H,3−H)、14.07(s,1H,6−OH) 例6(比較) この例は、4−デメチルダウノマイシノンの4位水酸基
のトリフルオロメチルスルホニル化を直接的に行うこと
は困難であり、例3に示すように予め7位トリアルキル
シリル化を行っておくことが必要なことを説明する目的
で記載する。
【0055】4−デメチルシダウノマイシノン10mg
を、CH2Cl2 0.2mLに溶解し、ピリジン0.04
mLを加え、0℃で撹拌しているところへ、トリフルオ
ロメタンスルホン酸無水物(Tf2O)0.08mLを加
え、0℃で撹拌したが、TLC上で複数のスポットを与
えてしまい、この中に4−トリフルオロメチルスルホニ
ルダウノマイシノンを確認することは出来なかった。ま
た塩基にトリエチルアミンを用いて同様に反応を行った
が同じく4−トリフルオロメチルスルホニルダウノマイ
シノンを確認することは出来なかった。 例7(比較) この例は、4−トリフルオロメチルスルホニルダウノマ
イシノンの4位の基の脱離には、7位水酸基がシリル保
護されていることが必要であることを示す目的で記載す
る。
【0056】4−デメチル−4-トリフルオロメタンス
ルホニル−ダウノマイシノン10mgにPd(AcO)2
0.09mg、dppf 0.21mgを加え、系内をN2
置換した後、DMF0.5mLに溶解しEt3SiH 0.
008mLを加え室温で18時間撹拌したが、反応の進
行は認められなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 7/18 C07F 7/18 Q // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07M 7:00 C07M 7:00 (72)発明者 一色 邦夫 神奈川県座間市南栗原2−2−17 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC25 AC42 AC61 AC80 AC81 BA25 BA37 BA53 BA92 BC10 BE20 BE61 BE62 4H039 CA60 CA80 CA92 CE40 CG90 4H049 VN01 VP01 VQ24 VR23 VR41 VS12 VU07 VU36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 で表される4−デメトキシダウノマイシノンの製造方法
    であって、 a) 式 【化2】 で表される4−デメチルダウノマイシノンを、式 (R)3SiCl (Rは、メチルまたはエチルを表す)と酸捕捉剤の存在
    下に不活性溶媒中で反応させ、 b) こうして得られる式 【化3】 で表される4−デメチル−7−トリアルキルシリルダウ
    ノマイシノンをトリフルオロメチルスルホン酸ハロゲン
    化物またはトリフルオロメタンスルホン酸無水物と、必
    要により、酸捕捉剤の存在下に不活性溶媒中で反応さ
    せ、 c) こうして得られる式 【化4】 で表される4−トリフルオロメチルスルホニル−7−ト
    リアルキルシリルダウノマイシノンを不活性溶媒中でパ
    ラジウム触媒還元することを特徴とする4−デメトキシ
    ダウノマイシノンの製造方法。
  2. 【請求項2】 4−デメチルダウノマイシノンが、式 【化5】 で表されるダウノマイシノンを、ヨウ化カリウムおよび
    塩化マグネシウムの存在下に不活性溶媒中で脱メチル化
    することによって得られる請求項1記載の4−デメトキ
    シダウノマイシノンの製造方法。
  3. 【請求項3】 式 【化6】 で表されるダウノマイシノンを、ヨウ化アルカリ金属お
    よびハロゲン化マグネシウムの存在下に不活性溶媒中で
    脱メチル化することを特徴とする、式 【化7】 で表される4−デメチルダウノマイシノンの製造方法。
  4. 【請求項4】 式 【化8】 (式中、Rはメチルまたはエチルを表す)の4−トリフ
    ルオロメチルスルホニル−7−トリアルキルシリルダウ
    ノマイシノン。
JP2001053764A 2001-02-28 2001-02-28 4−デメトキシダウノマイシノンの製造 Expired - Fee Related JP4688315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001053764A JP4688315B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 4−デメトキシダウノマイシノンの製造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001053764A JP4688315B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 4−デメトキシダウノマイシノンの製造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002255888A true JP2002255888A (ja) 2002-09-11
JP4688315B2 JP4688315B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=18914191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001053764A Expired - Fee Related JP4688315B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 4−デメトキシダウノマイシノンの製造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4688315B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006024016A3 (en) * 2004-08-23 2006-04-13 Sicor Inc Synthesis of idarubin aglycone
JP2012232971A (ja) * 2011-04-29 2012-11-29 Synbias Pharma Ltd 4−デメトキシダウノルビシンを生成する方法
US8357785B2 (en) 2008-01-08 2013-01-22 Solux Corporation Method of aralkylation of 4′-hydroxyl group of anthracylins
US8802830B2 (en) 2005-12-20 2014-08-12 Solux Corporation Synthesis of epirubicin from 13-dihydrodaunorubicine

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4188377A (en) * 1977-02-01 1980-02-12 Farmitalia Carlo Erba S.P.A. Carminomycin derivatives, their preparation and use
JPS57145844A (en) * 1980-12-18 1982-09-09 Wellcome Found Benzoic acid derivatives, manufacture and medicinal blend
JPS6094990A (ja) * 1983-10-31 1985-05-28 Sagami Chem Res Center アントラサイクリン誘導体の製造方法
JPS6094986A (ja) * 1983-10-31 1985-05-28 Sagami Chem Res Center アントラサイクリノン誘導体
JPH01308243A (ja) * 1988-04-11 1989-12-12 Farmitalia Carlo Erba Spa 4―デメトキシダウノマイシノンの製法
US4965352A (en) * 1986-12-08 1990-10-23 Behringwerke Aktiengesellschaft Anthracycline derivatives having cytostatic activity
JPH04503803A (ja) * 1989-03-02 1992-07-09 フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー アントラサイクリノンの製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4188377A (en) * 1977-02-01 1980-02-12 Farmitalia Carlo Erba S.P.A. Carminomycin derivatives, their preparation and use
JPS57145844A (en) * 1980-12-18 1982-09-09 Wellcome Found Benzoic acid derivatives, manufacture and medicinal blend
JPS6094990A (ja) * 1983-10-31 1985-05-28 Sagami Chem Res Center アントラサイクリン誘導体の製造方法
JPS6094986A (ja) * 1983-10-31 1985-05-28 Sagami Chem Res Center アントラサイクリノン誘導体
US4965352A (en) * 1986-12-08 1990-10-23 Behringwerke Aktiengesellschaft Anthracycline derivatives having cytostatic activity
JPH01308243A (ja) * 1988-04-11 1989-12-12 Farmitalia Carlo Erba Spa 4―デメトキシダウノマイシノンの製法
JPH04503803A (ja) * 1989-03-02 1992-07-09 フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー アントラサイクリノンの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006024016A3 (en) * 2004-08-23 2006-04-13 Sicor Inc Synthesis of idarubin aglycone
US8802830B2 (en) 2005-12-20 2014-08-12 Solux Corporation Synthesis of epirubicin from 13-dihydrodaunorubicine
US8357785B2 (en) 2008-01-08 2013-01-22 Solux Corporation Method of aralkylation of 4′-hydroxyl group of anthracylins
JP2012232971A (ja) * 2011-04-29 2012-11-29 Synbias Pharma Ltd 4−デメトキシダウノルビシンを生成する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4688315B2 (ja) 2011-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104230978B (zh) 依折麦布的制备中间体及其制备方法
AU1526999A (en) Process for the preparation of 6-o-methyl erythromycin a using 9-hydroxy erythromycin derivatives
HU207288B (en) Process for enenthioselective producing phenyl-isoserine derivatives
JP3848837B2 (ja) 新規な中間体、それを用いたマイクロライド系抗生物質の製造方法
JP2002255888A (ja) 4−デメトキシダウノマイシノンの製造
JP4237490B2 (ja) タキサン誘導体の調製方法
WO2001064701A1 (fr) Procede de preparation de flavonoides
WO2002020552A1 (fr) Procédé de préparation de dérivés de prégnane
JPH023797B2 (ja)
CN108314689B (zh) 4,11-二酰基岩白菜素衍生物合成方法
JP5587350B2 (ja) ラメルテオンの調製方法
JPH07112968A (ja) 1α,24―ジヒドロキシコレカルシフェロール類の製造法
JP4399885B2 (ja) 4−メチルテトラフルオロベンジルアルコール誘導体の製造法
JP4163113B2 (ja) 新規化合物及びその製造方法
JPH06509562A (ja) ジベレリン分離法
JP4829418B2 (ja) 光学活性なハロヒドリン誘導体およびその使用方法
JPH0350747B2 (ja)
JP2587705B2 (ja) 4―デソキシ―4―エピポドフィロトキシン誘導体
JP2736916B2 (ja) シベトンの製造法
JP2791572B2 (ja) 大環状化合物及びその製造法
JP4747748B2 (ja) イミダゾピラン誘導体の製法
JP2832356B2 (ja) ハイグロマイシン類の合成中間体および製造法
JP2000186098A (ja) A−76202及びその類縁化合物の製造方法
JP2022172690A (ja) 化合物及びその製造方法
JP2639549B2 (ja) ペンタジエナール誘導体及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees