JP2002255361A - エッジガイドの位置保持装置及び該装置を備える記録装置における記録紙供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】最小の部品点数で構成され且つ容易に組み立て
可能で、紙幅の異なる用紙をセットする際に容易に移動
できる一方、一旦位置決めされた後はその位置に保持さ
れ続けることができるエッジガイドの位置保持装置を提
供すること。 【解決手段】 記録紙支持面５及び第１側辺ガイド面９
を有するガイド本体３と、第２側辺ガイド面３１を有
し、ガイド本体の幅方向に移動可能な可動エッジガイド
２７とを備える。記録紙支持面には、ガイド本体の幅方
向に延びる均一な幅の案内溝１１が形成され、案内溝に
沿って弾性変形部１５が形成され、更に案内溝から弾性
変形部を隔てて反対側に弾性変形部に沿って弾性変形部
の変形を許容するための変形許容部１７が形成されてい
る。可動エッジガイドの下面からは、案内溝内に延び且
つ案内溝の幅より僅かに大きな幅を有する案内突起部３
９が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、用紙幅の大きさに
応じて位置を変えることが可能なプリンタ等における記
録紙のエッジガイドに係り、特にエッジガイドの位置を
保持するための構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】プリンタの給紙装置は、用紙の両側辺を
ガイドするためのエッジガイドを備えており、特にＪＩ
Ｓ規格Ｂ５、Ａ４などの種々の紙幅を有する用紙に対応
して位置を変えることができる可動式のエッジガイドを
備えていることが多い。可動式のエッジガイドは、用紙
の種類に応じて容易に移動できるようにすることが必要
である反面、用紙の幅に応じて一旦位置が決められた可
動式エッジガイドは、用紙搬送中に容易に移動（位置ず
れ）しないようにしなければならない。

【０００３】従来存在するこの種の可動式エッジガイド
の一例として、ガイド部材の上下に係止できるように形
成された把持部と、開口部が形成された用紙側辺ガイド
面とを有し、開口部内にはガイド部材の上面に対向する
位置にゴム、コルク等の摩擦部材が取り付けられたレバ
ー部が設けられるものがある。この構造を備える可動式
エッジガイドでは、当該エッジガイド内に縮設されるコ
イルばねの作用により、ガイド部材の上面に前記レバー
部に取り付けられた摩擦部材が当接して、摩擦によりエ
ッジガイドが移動しないようになっている。またレバー
部の上方を指で押し込むことにより摩擦部材がガイド部
材の上面から離れるため、この状態で可動式エッジガイ
ドを移動できるようになっている。

【０００４】また従来の他の可動式エッジガイドとし
て、エッジガイド内にラチェット機構を備え、該ラチェ
ット機構がガイド部材に形成された孔に係合することに
より可動式エッジガイドが固定され、該ラチェット機構
の係合を解除することにより、可動式エッジガイドをガ
イド部材に沿って移動させることができる構造のものが
ある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の可
動式エッジガイドはいずれも構造が複雑であり、部品点
数が多く、その組立工数も多くなるため、製品のコスト
アップになりがちであった。

【０００６】そこで本発明の目的は、極めて少ない部品
点数で構成され且つ容易に組み立てることができ、しか
も紙幅の異なる用紙をセットする際には容易に移動でき
る一方、一旦位置決めされた後はその位置に保持され続
けることができる構造を備えるエッジガイドの位置保持
装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項１に記載のエッジガイドの位置保持装置
は、記録紙支持面及び第１側辺ガイド面を有するガイド
本体と、第２側辺ガイド面を有し、前記ガイド本体の幅
方向に移動可能な可動エッジガイドとを備え、前記記録
紙支持面には、ガイド本体の幅方向に延びる均一な幅の
案内溝が形成され、該案内溝に沿って弾性変形部が形成
され、更に前記案内溝から前記弾性変形部を隔てて反対
側に前記弾性変形部に沿って前記弾性変形部の変形を許
容するための変形許容部が形成されており、前記可動エ
ッジガイドの下面からは、前記案内溝内に延び且つ前記
案内溝の幅より僅かに大きな幅を有する案内突起部が形
成されていることを特徴とするものである。

【０００８】本発明によれば、可動エッジガイドを手で
移動することにより、可動エッジガイドから延びる案内
突起部が通過する部分の案内溝の幅が若干拡がることが
できるため、案内突起部が案内溝内で摺動することがで
き、可動エッジガイドの位置を変えることができる。ま
た可動エッジガイドの位置が一旦決定されると、その位
置において案内突起部は弾性変形部が元の状態に復帰し
ようとする力によって保持されるため、可動エッジガイ
ドは小さな力では簡単に移動できず、記録紙搬送中に誤
って可動エッジガイドが動いてしまうことが防止でき
る。また多くの部品を用意したり組み立てたりすること
なく、ガイド本体の記録紙支持面に孔等の変形許容部を
形成するだけで容易にエッジガイドの位置保持装置を提
供できるので、製造コストの低減が可能となり、安価な
製品を提供することができる。

【０００９】また、本願請求項２に記載の発明は、請求
項１に記載されたエッジガイドの位置保持装置におい
て、前記変形許容部は前記弾性変形部に沿って並んで配
置された複数の長孔の形態であることを特徴とするもの
である。本発明によれば、案内突起部が案内溝内で移動
するときに、各長孔が凹むように変形できるため、案内
溝の幅が一時的に拡がって案内突起部の通過を許容する
ことができる。

【００１０】また、本願請求項３に記載の発明は、請求
項１に記載されたエッジガイドの位置保持装置におい
て、前記変形許容部は前記弾性変形部に隣接した位置に
整列してまたはランダムに記録紙進行方向に多重に形成
された複数の小孔によって構成されていることを特徴と
するものである。本発明によれば、案内突起部が案内溝
内で移動するときに、複数の孔が少しずつ凹むように変
形して全体として案内溝の幅が一時的に拡がることがで
きるため、案内突起部の通過を許容することができる。

【００１１】また、本願請求項４に記載の発明は、請求
項２に記載されたエッジガイドの位置保持装置におい
て、前記複数の長孔は弾性変形部に隣接した位置に形成
される第１長孔群と、該第１長孔群よりも前記弾性変形
部から離れた位置に前記第１長孔群に隣接して形成され
る第２長孔群とを備えていることを特徴とするものであ
る。本発明によれば、案内突起部が案内溝内で移動する
ときに、第１長孔群の長孔の変形に伴いその外側に位置
する第２長孔群の長孔も変形するため、弾性変形部が外
側へ弾性変形しやすくなり、案内溝の一時的な幅の拡張
がしやすくなる。

【００１２】また、本願請求項５に記載の発明は、請求
項４に記載されたエッジガイドの位置保持装置におい
て、前記第１長孔群の各長孔と第２長孔群の各長孔とが
千鳥状に配列されていることを特徴とするものである。
案内突起部が案内溝内で移動するときに、第１長孔群だ
けでは、第１長孔群における各長孔間の接続部において
弾性変形部が外側へ変形しにくいが、本発明では第１長
孔群における各長孔間の接続部の外側に第２長孔群の長
孔が形成されているため、全案内溝に沿ってほぼ平均的
に案内溝が拡がりやすく、また案内突起部の保持効果も
全案内溝に沿って平均的となる。

【００１３】また、本願請求項６に記載の発明は、請求
項１〜５のいずれか１項に記載されたエッジガイドの位
置保持装置において、前記弾性変形部及び前記変形許容
部が前記案内溝の両側に形成されていることを特徴とす
るものである。本発明によれば、上述した案内溝の拡張
作用が案内溝の両側において発揮されるため、案内突起
の通過に伴い案内溝が一層拡がり易くなり、可動エッジ
ガイドの滑らかな移動が可能となる。

【００１４】また、本願請求項７に記載の発明は、請求
項１〜６のいずれか１項に記載されたエッジガイドの位
置保持装置において、前記変形許容部は特定の記録紙幅
に対応する位置のところで変形許容割合が小さくなって
いることを特徴とするものである。本発明によれば、例
えばハガキやＪＩＳ規格Ｂ５やＡ４などの特定の記録紙
幅のところで案内溝が拡張しにくいため、使用者は可動
エッジガイドをスライドさせたときにその特定幅の位置
を感覚的に把握しやすく、また該特定位置においては案
内突起部の保持作用も強くなるので、記録紙搬送中に可
動エッジガイドが誤って移動してしまうことをより確実
に防止できる。

【００１５】また、本願請求項８に記載の発明は、請求
項１〜７のいずれか１項に記載されたエッジガイドの位
置保持装置において、前記ガイド本体における第１側辺
ガイド面が第２可動エッジガイドの面として形成されて
おり、該第２可動エッジガイドの下面からは、前記案内
溝内に延び且つ前記案内溝の幅より僅かに大きな幅を有
する案内突起部が形成されていることを特徴とするもの
である。本発明によれば、２つの可動エッジガイドを備
えるため、印刷位置の変更や記録紙種類の変更に応じて
記録紙の搬送経路を容易に変更することが可能となる。

【００１６】また、本願請求項９に記載の記録装置にお
ける記録紙供給装置は、請求項１〜８のいずれか１項に
記載のエッジガイドの位置保持装置を備えることを特徴
とするものである。本発明によれば、種々の幅寸法を有
する記録紙に応じて容易に可動エッジガイドを移動する
ことができ、しかも可動エッジガイドの任意の位置での
保持を容易に行うことができる。また最小限の部品点数
で記録紙供給装置を提供できるので、製造コストを低減
でき、安価な製品を提供することができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図１はインクジェットプリンタ
の記録紙供給装置に設けられる本発明の第１の実施の形
態に係るエッジガイドの位置保持装置１を示す。

【００１８】エッジガイドの位置保持装置１は若干の弾
性変形が可能なプラスチックで形成されたガイド本体３
を主体として構成されており、ガイド本体３は、インク
ジェットプリンタの印刷部へ供給される記録紙Ｓの下面
を支持する記録紙支持面５と、記録紙支持面５の右側に
上方に立ち上がるように形成された固定ガイド７とを備
えている。固定ガイド７の内面側には、記録紙Ｓの進行
方向に平行に形成され、記録紙Ｓの右側の側辺をガイド
する第１側辺ガイド面９が形成されている。

【００１９】記録紙支持面５には、周囲より一段低くな
った段差面１０が形成され、該段差面１０のほぼ中央に
はガイド本体３の幅方向（図１中矢印で示す記録紙進行
方向と直交する方向）に延びる均一な幅（記録紙進行方
向の長さ）の案内溝１１が形成されている。案内溝１１
の右側には後述する可動エッジガイドを取り付ける際に
使用される取付用切り欠き１３が形成されている。

【００２０】案内溝１１の記録紙進行方向の前方側には
案内溝１１に沿って弾性変形部１５が形成されており、
案内溝１１から弾性変形部１５を隔てて反対側（記録紙
進行方向の更に前方側）には弾性変形部１５に沿って弾
性変形部１５の変形を許容するための変形許容部１７が
形成されている。

【００２１】変形許容部１７は、弾性変形部１５に沿っ
て隣接して並んで配置される複数の長孔１９ａから成る
第１長孔群２１と、第１長孔群２１よりも弾性変形部１
５から離れた位置に形成され、第１長孔群２１に隣接し
て並んで配置される複数の長孔１９ｂから成る第２長孔
群２３とによって構成されている。第１長孔群２１及び
第２長孔群２３における各長孔１９ａ、１９ｂ間には長
孔に比べて短い接続部２５が形成されており、第１長孔
群２１における各接続部２５が第２長孔群２３における
各長孔１９ｂの中央に位置するように、即ち第１長孔群
２１の各長孔１９ａと第２長孔群２３の各長孔１９ｂと
が千鳥状に配列されるように各長孔１９ａ、１９ｂが形
成されている。

【００２２】ガイド本体３の段差面１０上には、ガイド
本体３の幅方向に移動可能な可動エッジガイド２７が設
けられている。可動エッジガイド２７は段差面１０上で
スライド可能なスライド板２９と、スライド板２９の左
端から立ち上がるように形成される第２側辺ガイド面３
１を有するガイド板３３とを備えている。

【００２３】図２に示す如く、スライド板２９の上部に
は、ガイド本体３の上辺３５にスライド可能に係合して
いるスライド係合部３７が形成されており、スライド板
２９の下面には、案内溝１１内に延びる案内突起部３９
が形成されている。案内突起部３９は、可動エッジガイ
ド２７がガイド本体３の幅方向に移動する際に案内溝１
１に沿ってガイドするために形成される部分であり、案
内突起部３９の幅（記録紙進行方向の長さ）は案内溝１
１の幅（記録紙進行方向の長さ）より僅かに大きく設定
されている。案内突起部３９の下端には、案内溝１１か
ら案内突起部３９が抜けることを防止するために抜け防
止部４１が形成されている。

【００２４】以下、本発明の第１の実施の形態に係るエ
ッジガイドの位置保持装置１の作用について説明する。
まず可動エッジガイド２７をガイド本体３に取り付ける
場合には、可動エッジガイド２７のスライド係合部３７
をガイド本体３の上辺３５に係合させた状態で、可動エ
ッジガイド２７の抜け防止部４１をガイド本体３の取付
用切り欠き１３の位置に整合させて入れ込み、この状態
で可動エッジガイド２７を図１の左方向に移動させるだ
けで良い。

【００２５】このように本発明のエッジガイドの位置保
持装置１は、ガイド本体３と可動エッジガイド２７の２
つの部材を上記のように簡単に組み合わせるだけで容易
に組み立てることができる。

【００２６】次に、インクジェットプリンタで印刷する
記録紙をエッジガイドの位置保持装置１にセットする場
合には、可動エッジガイド２７のガイド板３３を指で摘
み、記録紙の幅に合わせて可動エッジガイド２７を移動
する。このとき、案内突起部３９の幅（記録紙進行方向
の長さ）が案内溝１１の幅（記録紙進行方向の長さ）よ
り僅かに大きく設定されているため、本来であれば案内
突起部３９は案内溝１１内で移動できない。しかし本発
明では図３に示す如く、案内突起部３９の移動に伴い弾
性変形部１５が外側に拡がるように弾性変形しようと
し、この弾性変形の傾向を第１長孔群２１及び第２長孔
群２３における各長孔１９ａ、１９ｂが凹むように変形
して許容するため、案内突起部３９の位置する部分の案
内溝１１だけが拡がるようになる。

【００２７】また、第１の実施の形態のように、第１長
孔群２１及び第２長孔群２３における各長孔１９ａ、１
９ｂが互いに千鳥状に配列されていることにより、第１
長孔群２１の接続部２５付近でも第２長孔群２３の長孔
１９ｂが凹むように変形できるため、案内突起部３９が
通過したときに案内溝１１が拡がる作用は、案内溝１１
の全長に亘りほぼ平均的となる。また、案内突起部３９
が位置する部分での外側への押圧力は局所的であるが、
案内突起部３９が位置している部分に対応する長孔１９
ａが変形するだけでなく、その周囲に存在する長孔１９
ａ、１９ｂも押圧力を吸収するように一緒に変形するた
め、特定の長孔だけに局所的に力が掛からない耐久性を
備えた構造となっている。

【００２８】記録紙の幅に合わせて一旦可動エッジガイ
ド２７の位置が決定されると、案内突起部３９は、その
位置において弾性変形部１５が元の形状に復帰しようと
する力によって保持されるため、可動エッジガイド２７
は小さな力では移動することができない。従って、記録
紙搬送中に可動エッジガイド２７が不意に移動してしま
うことを防止できる。

【００２９】次に、本発明のエッジガイドの位置保持装
置１の他の実施の形態について説明する。図４は、第１
の実施の形態における第１長孔群２１だけを形成したも
のであり、ガイド本体３を構成するプラスチック材料等
の弾性変形のし易さによって、このような構成を採用す
ることも可能である。

【００３０】図５は、第１の実施の形態における長孔の
代わりに、弾性変形部１５に隣接した位置に複数の小孔
４３が整列して且つ記録紙進行方向に多重に重なって形
成されたものである。尚、複数の小孔４３はランダムに
形成されていてもよい。このような構成によっても、第
１の実施の形態と同様な作用効果が得られる。勿論、小
孔４３あるいは長孔１９ａ、１９ｂの形状や数は、ガイ
ド本体３を構成するプラスチック材料等の弾性変形のし
易さを考慮して適宜変更することができる。

【００３１】図６は、案内溝１１に沿って第１の実施の
形態と同様な長孔１９ａが形成されていると共に、ＪＩ
Ｓ規格のＢ５、Ａ４の記録紙の幅に対応する位置には、
変形しやすい長孔に代えて、より変形しにくい小孔４３
が形成されている。即ち、Ｂ５、Ａ４の記録紙の幅に対
応する位置では、変形許容部１７の変形許容割合が小さ
くなっている。

【００３２】このような構成を採用することにより、Ｂ
５やＡ４の記録紙幅のところで案内溝１１が拡張しにく
いため、使用者は可動エッジガイド２７を移動している
ときに、その特定幅の位置を感覚的に把握しやすい。ま
たこれら特定位置においては案内突起部３９の保持作用
も強くなるので、記録紙搬送中に可動エッジガイド２７
が誤って移動してしまうことをより確実に防止できる。

【００３３】このような特定の記録紙幅のところで案内
溝１１が拡張しにくくする構成は、図７に示す如く、第
２長孔群２３において長孔１９ｂの代わりに小孔４３を
形成することによっても実現することができる。

【００３４】図８、図９は、それぞれ図１、図４に示す
実施の形態の長孔の配置を案内溝１１の両側に形成した
ものである。このように弾性変形部１５が案内溝１１の
両側に形成されることにより、案内突起部３９の保持力
が確保された状態で、案内溝１１の拡張とその元の状態
への復帰がより滑らかに行われることにより可動エッジ
ガイド２７の移動がより滑らかになる。

【００３５】また図１０は、図１においてガイド本体３
に形成された固定ガイド７の代わりに可動エッジガイド
２７と左右対称であるが同様な構造を備える右側の可動
エッジガイド４５（第２可動エッジガイド）を設けたも
のである。このように２つの可動エッジガイド２７、４
５を備えることにより、印刷位置の変更や記録紙種類の
変更に応じて記録紙の搬送経路を容易に変更することが
可能となる。

【００３６】

【発明の効果】本発明によれば、可動エッジガイドを手
で移動することにより、可動エッジガイドから延びる案
内突起部が通過する部分の案内溝の幅が若干拡がること
ができるため、案内突起部が案内溝内で摺動することが
でき、可動エッジガイドの位置を変えることができる。

【００３７】また可動エッジガイドの位置が一旦決定さ
れると、その位置において案内突起部は弾性変形部が元
の状態に復帰しようとする力によって保持されるため、
可動エッジガイドは小さな力では簡単に移動できず、記
録紙搬送中に誤って可動エッジガイドが動いてしまうこ
とが防止できる。

【００３８】また多くの部品を用意したり組み立てたり
することなく、ガイド本体の記録紙支持面に孔等の変形
許容部を形成するだけで容易にエッジガイドの位置保持
装置を提供できるので、製造コストの低減が可能とな
り、安価な製品を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のエッジガイド位置保持装置の第１の実
施の形態を示す斜視図である。

【図２】本発明のエッジガイド位置保持装置の第１の実
施の形態を示す断面図である。

【図３】本発明のエッジガイド位置保持装置の第１の実
施の形態を示す正面図並びに案内溝内に案内突起部が位
置しているときの様子を示す模式的説明図である。

【図４】本発明のエッジガイド位置保持装置の変形許容
部の他の実施の形態を示す部分図である。

【図５】本発明のエッジガイド位置保持装置の変形許容
部の更に他の実施の形態を示す部分図である。

【図６】本発明のエッジガイド位置保持装置の変形許容
部の更に他の実施の形態を示す部分図である。

【図７】本発明のエッジガイド位置保持装置の変形許容
部の更に他の実施の形態を示す部分図である。

【図８】本発明のエッジガイド位置保持装置の変形許容
部の更に他の実施の形態を示す部分図である。

【図９】本発明のエッジガイド位置保持装置の変形許容
部の更に他の実施の形態を示す部分図である。

【図１０】２つの可動エッジガイドを備える本発明のエ
ッジガイド位置保持装置を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ エッジガイドの位置保持装置 ３ ガイド本体 ５ 記録紙支持面 ７ 固定ガイド ９ 第１側辺ガイド面 １０ 段差面 １１ 案内溝 １３ 取付用切り欠き １５ 弾性変形部 １７ 変形許容部 １９ａ、１９ｂ 長孔 ２１ 第１長孔群 ２３ 第２長孔群 ２５ 接続部 ２７ 可動エッジガイド ２９ スライド板 ３１ 第２側辺ガイド面 ３３ ガイド板 ３５ ガイド本体の上辺 ３７ スライド係合部 ３９ 案内突起部 ４１ 抜け防止部 ４３ 小孔 ４５ 可動エッジガイド

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録紙支持面及び第１側辺ガイド面を有
   するガイド本体と、第２側辺ガイド面を有し、前記ガイ
   ド本体の幅方向に移動可能な可動エッジガイドとを備
   え、 前記記録紙支持面には、ガイド本体の幅方向に延びる均
   一な幅の案内溝が形成され、該案内溝に沿って弾性変形
   部が形成され、更に前記案内溝から前記弾性変形部を隔
   てて反対側に前記弾性変形部に沿って前記弾性変形部の
   変形を許容するための変形許容部が形成されており、 前記可動エッジガイドの下面からは、前記案内溝内に延
   び且つ前記案内溝の幅より僅かに大きな幅を有する案内
   突起部が形成されていることを特徴とするエッジガイド
   の位置保持装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記変形許容部は前
   記弾性変形部に沿って並んで配置された複数の長孔の形
   態であることを特徴とするエッジガイドの位置保持装
   置。
3. 【請求項３】 請求項１において、前記変形許容部は前
   記弾性変形部に隣接した位置に整列してまたはランダム
   に記録紙進行方向に多重に形成された複数の小孔によっ
   て構成されていることを特徴とするエッジガイドの位置
   保持装置。
4. 【請求項４】 請求項２において、前記複数の長孔は弾
   性変形部に隣接した位置に形成される第１長孔群と、該
   第１長孔群よりも前記弾性変形部から離れた位置に前記
   第１長孔群に隣接して形成される第２長孔群とを備えて
   いることを特徴とするエッジガイドの位置保持装置。
5. 【請求項５】 請求項４において、前記第１長孔群の各
   長孔と第２長孔群の各長孔とが千鳥状に配列されている
   ことを特徴とするエッジガイドの位置保持装置。
6. 【請求項６】 請求項１〜５のいずれか１項において、
   前記弾性変形部及び前記変形許容部が前記案内溝の両側
   に形成されていることを特徴とするエッジガイドの位置
   保持装置。
7. 【請求項７】 請求項１〜６のいずれか１項において、
   前記変形許容部は特定の記録紙幅に対応する位置のとこ
   ろで変形許容割合が小さくなっていることを特徴とする
   エッジガイドの位置保持装置。
8. 【請求項８】 請求項１〜７のいずれか１項において、
   前記ガイド本体における第１側辺ガイド面が第２可動エ
   ッジガイドの面として形成されており、該第２可動エッ
   ジガイドの下面からは、前記案内溝内に延び且つ前記案
   内溝の幅より僅かに大きな幅を有する案内突起部が形成
   されていることを特徴とするエッジガイドの位置保持装
   置。
9. 【請求項９】 請求項１〜８のいずれか１項に記載のエ
   ッジガイドの位置保持装置を備えることを特徴とする記
   録装置における記録紙供給装置。