JP3775490B2 - 記録紙の飛び跳ね防止装置及び該装置を備える記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単票紙、はがき、封筒などの記録紙をプリンタ等の記録装置に給紙する給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタに適用されている給紙装置の一例として、給紙トレイ上に積み置きされた記録紙を回転する給紙ローラに接触させて、給紙ローラの回転駆動により記録紙を印刷ヘッド側へ送り出すものがある。このようなタイプの給紙装置では、給紙ローラに対して積層された記録紙が圧接するため、最上部の記録紙の送り出しに伴い、その下側に位置する記録紙も一緒に送り出されてしまう場合がある。
【0003】
このような多重紙送りを防止するため、最上部の記録紙と一緒に送り出されてくる記録紙を給紙トレイ側へ戻すための戻し装置が給紙装置に設けられている。この戻し装置は板状の部材を備えており、該板状の部材が、これから印刷を行うために送り出された最上部の記録紙の下側において、該記録紙の進行とともに記録紙の下流側へバネ負荷に抗して回動して行き、ある程度回動したところでバネの復帰力により板状部材が元の位置へ戻る際に、付随してきた記録紙の端辺に衝突して、これら記録紙を給紙トレイへ押し戻すような構造になっている。
【0004】
このような戻し装置はA4版、B5版などのJIS規格紙への給送時に作用する他、はがきや封筒への印刷時にも機能して、記録紙の複数枚送りを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしはがきや封筒のように比較的剛性の強い被印刷物を記録紙とする場合、上記戻し装置の板状部材がバネの復帰力で記録紙を給紙トレイ側へ押し戻そうとするときに記録紙が勢い良く給紙トレイ側へ戻る結果、給紙トレイの後方に斜め上方へ向けて設けられるペーパーサポートを越えて後方へ飛び出てしまったり、あるいは飛び出ないまでも、押し戻された記録紙(第2記録紙)の前端が、これから印刷のために送り出されようとする記録紙(第1記録紙)の後端よりも後ろ側まで飛ばされ、その後ペーパーサポートの傾斜により前方へスライドしてきた第2記録紙の前端がこれから送り出されようとする第1記録紙の上側に載ってしまうことがある。
【0006】
後者の場合には、第2記録紙が第1記録紙と重なった状態で印刷ヘッド側へ送り出されてジャム等のトラブルの原因になったり、第1記録紙と一緒に送り出されない場合であっても、第2記録紙の先端位置がプリンタが認識している先端位置より先方にあるため、シーケンス上エラー処理されてしまう。
【0007】
本発明の目的は、上記戻し装置により記録紙が給紙トレイ側へ戻される場合に、戻された記録紙が必要以上に後方へ飛ばされることなく給紙トレイ内に所定状態で収まるようにする記録紙の飛び跳ね防止装置及び該装置を備える記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載の記録紙の飛び跳ね防止装置は、給紙トレイの後方に配置された記録紙の支持装置に対して設けられ、給紙トレイから印刷のために本来送り出されるべき記録紙に付随的に送り出された記録紙を一気に給紙トレイ側へ戻す際に該戻される記録紙の後方への移動を制限する装置であって、不使用時には前記支持装置の上面と面一状態であり、使用時には前記支持装置の上面にほぼ垂直な受け止め面を形成するストッパを備え、前記受け止め面が、前記付随的に送り出された記録紙を給紙トレイ側へ戻す動作時に、前記印刷のために送り出された記録紙の後端と前記受け止め面との距離が前記記録紙の前後方向長さより小さくなる位置に形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、付随して送り出された記録紙が給紙トレイ側へ一気に戻されて記録紙の後端がストッパの受け止め面に接触しているときに、該戻された記録紙の前端は印刷のために送り出されようとしている記録紙の後端の下側に位置する。従って戻された記録紙が、送り出されようとしている記録紙の上に載ることを確実に防止することができる。
【0010】
また本願請求項2に記載の記録紙の飛び跳ね防止装置は、請求項1において、前記記録紙がはがきであることを特徴とするものである。
本発明によれば、はがきは比較的剛性が強いため、給紙トレイ側へ一気に戻されるときに跳ね飛ばされやすいが、はがきの後端がストッパに衝突することで、はがきが後方へ跳ね飛ばされる距離は抑制され、戻されたはがきの前端が印刷のために送り出されようとしているはがきの後端の下側に位置し続けるから、戻されたはがきが送り出されようとするはがきの上に載ることが防止される。
【0011】
また本願請求項3に記載の記録紙の飛び跳ね防止装置は、請求項1において、前記記録紙が封筒であることを特徴とするものである。
本発明によれば、封筒は比較的剛性が強いため、給紙トレイ側へ一気に戻されるときに跳ね飛ばされやすいが、封筒の後端がストッパに衝突することで、封筒が後方へ跳ね飛ばされる距離は抑制され、戻された封筒の前端が印刷のために送り出されようとしている封筒の後端の下側に位置し続けるから、戻された封筒が送り出されようとする封筒の上に載ることが防止される。
【0012】
また本願請求項4記載の記録紙の飛び跳ね防止装置は、請求項1から3のいずれか1項において、前記ストッパは前記支持装置の上面と面一の状態から回動軸の周囲で90度回動することによって、受け止め面が前記支持装置の上面とほぼ垂直になることを特徴とするものである。
本発明によれば、ストッパを90度回動させるだけでストッパの使用状態を容易に実現することができる。
【0013】
また本願請求項5に記載の記録紙の飛び跳ね防止装置は、請求項1から4のいずれか1項において、前記ストッパの回動軸の周囲には、前記ストッパが支持装置の上面と面一の状態と受け止め面が前記支持装置の上面とほぼ垂直になる状態とを維持するための固定装置が設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ストッパが支持装置の上面と面一状態から振動等の影響でストッパが上方へ浮き挙がることを防止でき、逆にストッパの受け止め面が支持装置上面とほぼ垂直状態にあるときに、振動等の影響によりストッパが面一状態に戻ってしまうことを防止できる。
【0014】
また本願請求項6に記載の記録紙の飛び跳ね防止装置は、請求項5において、前記固定装置はストッパの回動軸の周囲に形成された凸部又は凹部のいずれかと、前記支持装置に基端側が固定され、自由端側に前記凸部又は凹部とスナップ式に係合可能な凹部又は凸部が形成された弾性片とから構成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ストッパを不使用状態にしたり、使用状態にするときに、手で軽くストッパを押し込むだけで、回動軸の周囲に形成された凸部又は凹部が弾性片の凹部または凸部とスナップ式に係合して簡易に固定状態を実現することができる。
【0015】
また本願請求項7に記載の記録紙の飛び跳ね防止装置は、請求項1から4のいずれか1項において、前記ストッパは、前記支持装置に形成された孔に着脱可能に形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ストッパの一部を孔に差し込むだけで支持装置に受け止め面を形成することができ、またストッパを取り去ることによりストッパの不使用状態を実現できる。
【0016】
また本願請求項8に記載の記録紙の飛び跳ね防止装置は、請求項1から4のいずれか1項において、前記ストッパは、前記支持装置の前後方向に形成された溝に沿ってスライド可能な構造を備え、記録紙の種類に応じて前記受け止め面の前後位置を可変であることを特徴とするものである。
本発明によれば、一つのストッパを支持装置上で前後方向にスライドするだけで、種々の記録紙に応じて受け止め面の位置を適切に設定することが可能となる効果が得られる。
【0017】
また本願請求項9に記載の記録装置は、請求項1から8のいずれか1項に記載の記録紙の飛び跳ね防止装置が給紙トレイの後方に配置された記録紙の支持装置に対して設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、給紙トレイへ戻された記録紙が、送り出されようとしている記録紙の上に載ることを確実に防止することができるから、2枚の記録紙が一緒に送り出されることが防止され、紙ジャム等のトラブルが少ない記録装置を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず本発明の特徴的構成を説明する前に、本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置を適用すべきインクジェットプリンタの給紙装置について説明する。図1は本発明に係る記録紙の飛び跳ね防止装置を適用すべきインクジェットプリンタの給紙装置1を示し、図2は付随的に送り出され、その後戻された記録紙の前端が、現在送り出されようとしている記録紙の後端より後方まで飛び跳ねて、その後、押し戻された記録紙の前端が送り出されようとする記録紙の後端を乗り越えて送り出される記録紙の上側に載る様子を示す説明図である。
【0019】
また図3は、本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置が設けられたペーパーサポートを給紙トレイの後方にセットした状態を示す側面図、図4は本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置であるストッパの不使用状態を示す斜視図、図5ははがき用のストッパの使用状態を示す斜視図、図6は封筒用のストッパの使用状態を示す斜視図、図7ははがき用のストッパによって、戻されたはがきが後方へ移動する距離を制限されている様子を示す説明図である。尚、本明細書においては、給紙トレイから記録紙が給送されていく方向を「前」とし、その逆方向を「後」とする。
【0020】
給紙装置1は、給紙トレイ3と、給紙トレイ3のすぐ前側上方に設けられ回転可能な給紙ローラ5と、給紙ローラ5に対向した位置に設けられる分離パッド7と、分離パッド7のほぼ下方に設けられる記録紙戻し装置9とを備えて成る。
【0021】
給紙トレイ3は複数枚の記録紙Pを積層状態で保持可能であり、これら記録紙Pを給紙ローラ5へ付勢するために上下動可能なホッパー11が設けられている。図1に示す如くホッパー11が上方に上がった状態では、積層された記録紙Pの最上部の記録紙が、回転する給紙ローラ5の表面に圧接し、該最上部の記録紙とその下側の数枚の記録紙とともに給紙ローラ5によって給紙トレイ3から送り出されるようになっている。
【0022】
給紙トレイ3から送り出された数枚の記録紙は、分離パッド7の作用により、最上部の記録紙Pだけが前方へ進行するように他の記録紙Pから分離され、その後最上部の記録紙Pは図示しない搬送経路を経て印刷ヘッドへ導かれる。
【0023】
記録紙戻し装置9は、回動支点13の周囲で回動可能な回動部材15を備えており、回動部材15の上端側には板状部材17が設けられ、回動部材15の下端側にはコイルバネ19の一端が取り付けられている。回動部材15は、コイルバネ19の作用により常時図1の時計回り方向に回動するように付勢されている。
【0024】
板状部材17は、上述したように記録紙Pが給紙トレイ3から送り出される際に、これと同期して図示しないカム機構によってコイルバネ19の引っ張り力に抗して図中符号17aの位置まで反時計回りに回動する。板状部材17が板状部材17aの位置まで回動しているとき、最上部の記録紙Pの前端は分離パッド7を通過しているが、付随してきた記録紙Pは分離パッド7付近にその前端が位置する状態となっている(図1の状態を参照)。
【0025】
この状態で給紙ローラ5がほぼ1回転の終了間際になると、コイルバネ19の引っ張り力に抗して板状部材17を反時計回りに回動させ、符号17aで示した位置に保持する機構(図示せず)への係止状態が解除され、前記図示しないカム機構によって、板状部材17を時計回りに回動させる戻し力が作用する。このとき給紙ローラ5が完全に1回転仕切っていない状態にあると、前記戻し力が1回転終了間際の給紙ローラ5によって規制される。この規制状態で給紙ローラ5の1回転が完全に終了すると、前記規制が開放され、板状部材17に前記戻し力が一気に働いて瞬間的に時計方向に回動する。このとき板状部材17の面が付随してきた記録紙Pの前端に衝突して、記録紙Pは、給紙トレイ3側へ押し戻され、図1では図示しない記録紙の支持装置である傾斜したペーパーサポートに僅かに乗り上げた後、ペーパーサポートの傾斜により再び給紙トレイ3内での積層状態に戻る。
【0026】
以上が本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置を適用すべきインクジェットプリンタの給紙装置1の概要である。このような給紙装置1において、はがきや封筒のように比較的剛性が強い記録紙Pに印刷しようとする場合には、コイルバネ19の作用により板状部材17が一気に元の位置へ戻る勢いで、戻された記録紙Pが大きく後方へ跳ばされる。このとき図2中実線で示す如く、戻された記録紙Pの前端が現在送り出されようとしている記録紙Pの後端Rより後方までペーパーサポート22上へ跳ばされることがある。
【0027】
ペーパーサポート22上へ跳ばされた記録紙Pは、その後、ペーパーサポート22の傾斜によって給紙トレイ3側へ落下してくるが、このとき矢印Aで示す如く押し戻された記録紙Pの前端Fが、送り出されようとしている記録紙Pの後端Rを乗り越えて記録紙Pの上側に載ってしまう場合がある(図2中破線で示す記録紙Pの状態)。このような現象が生じると、押し戻された記録紙Pは、これから送り出される記録紙Pの上に載った状態で印刷ヘッド側へ送り出され、ジャムなどのトラブルを生じる原因となる。
【0028】
本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置は、このように最上部の記録紙Pに付随してくる記録紙Pを板状部材17で給紙トレイ3へ戻す場合に、上記のような現象が生じることを防止するためのものである。以下、その構成について図3〜図7を参照しながら説明する。
【0029】
図3は、本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置21が設けられたペーパーサポート22を給紙トレイ3の後方にセットした状態を示す側面図である。ペーパーサポート22は給紙トレイ3の後方に傾斜状態で取り付けられることによって、記録紙戻し装置9により必要以上に後方へ戻された記録紙を、その傾斜により積層状態の記録紙上に自然状態で戻す役割を果している。
【0030】
図4に示す如く、ペーパーサポート22の右側上面部分には、手前側と奥側とに記録紙の飛び跳ね防止装置21である2つのストッパ23、25が設けられている。手前側のストッパ23ははがき用であり、奥側のストッパ25は封筒用である。各ストッパ23、25には後方へ跳ばされたはがき又は封筒の後端を受け止めるための受け止め面37が形成されている。
【0031】
各ストッパ23、25は、不使用時には図4に示す如くペーパーサポート22の表面に形成された切り欠き27内に収納されており、ストッパ23、25の上面とペーパーサポート22の上面とが面一状態となっている。
【0032】
各ストッパ23、25は、図4〜図6に示す如く、ストッパに隣接してペーパーサポート22に形成された凹陥部24に指を掛けることによって、回動軸29(図7参照)の周囲で上方へ90度回動可能である。そしてストッパ23、25の回動軸29の周囲には、それぞれストッパがペーパーサポート22の上面と面一状態になっている位置、及びストッパが90度回動した位置の各々において、これら位置を維持するための2つの凹部31が形成されている(図7参照)。各凹部31には、ペーパーサポート22側にその基端が取り付けられた弾性片33の自由端に形成された突部35がスナップ嵌め式に係合可能であり、これによってストッパ23、25の上記2つの位置を維持できるようになっている。
【0033】
次に、各ストッパ23、25のペーパーサポート22上での位置について説明する。ペーパーサポート22上の幅方向における各ストッパ23、25の位置は、給紙トレイ3上にはがき又は封筒を積み置きする位置の後方であって、はがき又は封筒の幅のほぼ中央になるように位置決めされている。尚、本実施の形態では、はがき又は封筒を積み置きする位置が給紙トレイ3の右寄りの位置であるため、これに対応してストッパ23、25もペーパーサポート22の右寄りに設けられているが、はがき又は封筒を積み置きする位置が給紙トレイ3の中央またはその他の位置である場合には、ストッパ23、25もこれに対応してペーパーサポート22に位置決めすればよい。
【0034】
また、はがき用のストッパ23の受け止め面37の前後方向での位置は、以下のように設定されている。即ち図7に示す如く、付随して送り出されたはがきHが板状部材17により給紙トレイ3側へ戻されて、はがきHの後端Rがストッパ23の受け止め面37に当接しているときに、該はがきHの前端Fが、印刷のために送り出されているはがきHの後端Rより後方に位置しないような距離の所に受け止め面37が形成されている。
【0035】
言い換えれば、付随して送り出されたはがきHが板状部材17により給紙トレイ3側へ戻されているときに、印刷のために送り出されているはがきHの後端Rの位置と受け止め面37との距離Lが、はがきの前後方向長さより短く設定されている。
【0036】
受け止め面37の位置をこのように設定することにより、付随して送り出されたはがきHがバネ作用により板状部材17で後方へ跳ばされて、該はがきの後端Rがストッパ23の受け止め面37に接触しているときに、該はがきHの前端Fは印刷のために送り出されているはがきHの後端Rの下側に位置することが確実となるから、戻されたはがきHが送り出されるはがきHの上に載ることを確実に防止することができる。
【0037】
尚、はがき用のストッパ23の受け止め面37は、ストッパ23から前方へ突出した複数の縦長突起片39の前面側に形成されている。これははがき用のストッパ23の回動軸29を本来設けるべき位置に他の部材が設けられている等の理由のために、ストッパ23の回動軸29を少し後方へずらして設け、その分縦長突起片39を前面側へ突出させて受け止め面37を最も好ましい位置に位置決めするための構造である。しかしこのような構造は、上記のような特別な事情がない場合には採用する必要はなく、封筒用のストッパ25のように縦長突起片39のない受け止め面37を形成すればよい。
【0038】
封筒用のストッパ25も、はがき用のストッパ23と同様な観点から、その受け止め面37の前後方向での位置が決定されている。封筒ははがきよりも長さが長い分だけ、封筒用のストッパ25はより後方に設けられており、また上側への反り返りも大きくなる可能性が高い分だけ、ストッパ25の高さははがき用のストッパ23より高くなっている。
【0039】
本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置は、以上述べた構成を備えるが、この他にも種々の形態を採ることができる。例えば図8に示す如く、ストッパ23、25をペーパーサポート22に形成した孔40に単に差し込みできるようにしてもよい。
【0040】
また図9に示す如く、ペーパーサポート22の前後方向に延びるように形成した溝41に沿って、ストッパ23が前後方向に移動でき、適切な位置で摩擦等により固定できるようにしてもよい。このような方式のストッパ23では、予め溝41の横にはがき用、封筒用など、ストッパ23を位置決めするための目印43を記しておき、使用時には目印43に合わせてストッパ23を移動するようにすればよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、付随して送り出された記録紙が給紙トレイ側へ一気に戻されて記録紙の後端がストッパの受け止め面に接触しているときに、該戻された記録紙の前端は印刷のために送り出されようとしている記録紙の後端の下側に位置する。従って戻された記録紙が、送り出されようとしている記録紙の上に載ることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置を適用すべきインクジェットプリンタの給紙装置を示す側断面図である。
【図2】付随的に送り出され、その後戻された記録紙の前端が、現在送り出されようとしている記録紙の後端より後方まで飛び跳ねて、その後、押し戻された記録紙の前端が送り出されようとする記録紙の後端を乗り越えて送り出される記録紙の上側に載る様子を示す説明図である。
【図3】本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置が設けられたペーパーサポートを給紙トレイの後方にセットした状態を示す側面図である。
【図4】本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置であるストッパの不使用状態を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る装置において、はがき用のストッパの使用状態を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る装置において、封筒用のストッパの使用状態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る装置において、はがき用のストッパによって、戻されたはがきが後方へ移動する距離を制限されている様子を示す説明図であり、一部が拡大して併記されている。
【図8】本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図9】本発明の記録紙の飛び跳ね防止装置の更に他の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 給紙装置
3 給紙トレイ
5 給紙ローラ
7 分離パッド
9 記録紙戻し装置
11 ホッパー
13 回動支点
15 回動部材
17、17a 板状部材
19 コイルバネ
21 記録紙の飛び跳ね防止装置
22 ペーパーサポート
23 はがき用ストッパ
24 凹陥部
25 封筒用ストッパ
27 切り欠き
29 回動軸
31 凹部
33 弾性片
35 凸部
37 受け止め面
39 縦長突起片
40 孔
41 溝
43 目印

Claims (9)

  1. 給紙トレイの後方に配置された記録紙の支持装置に対して設けられ、給紙トレイから印刷のために本来送り出されるべき記録紙に付随的に送り出された記録紙を一気に給紙トレイ側へ戻す際に該戻される記録紙の後方への移動を制限する装置であって、
    不使用時には前記支持装置の上面と面一状態であり、使用時には前記支持装置の上面にほぼ垂直な受け止め面を形成するストッパを備え、
    前記受け止め面が、前記付随的に送り出された記録紙を給紙トレイ側へ戻す動作時に、前記印刷のために送り出された記録紙の後端と前記受け止め面との距離が前記記録紙の前後方向長さより小さくなる位置に形成されていることを特徴とする記録紙の飛び跳ね防止装置。
  2. 請求項1において、前記記録紙がはがきであることを特徴とする記録紙の飛び跳ね防止装置。
  3. 請求項1において、前記記録紙が封筒であることを特徴とする記録紙の飛び跳ね防止装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、前記ストッパは前記支持装置の上面と面一の状態から回動軸の周囲で90度回動することによって、受け止め面が前記支持装置の上面とほぼ垂直になることを特徴とする記録紙の飛び跳ね防止装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項において、前記ストッパの回動軸の周囲には、前記ストッパが支持装置の上面と面一の状態と受け止め面が前記支持装置の上面とほぼ垂直になる状態とを維持するための固定装置が設けられていることを特徴とする記録紙の飛び跳ね防止装置。
  6. 請求項5において、前記固定装置はストッパの回動軸の周囲に形成された凸部又は凹部のいずれかと、前記支持装置に基端側が固定され、自由端側に前記凸部又は凹部とスナップ式に係合可能な凹部又は凸部が形成された弾性片とから構成されていることを特徴とする記録紙の飛び跳ね防止装置。
  7. 請求項1から4のいずれか1項において、前記ストッパは、前記支持装置に形成された孔に着脱可能に形成されていることを特徴とする記録紙の飛び跳ね防止装置。
  8. 請求項1から4のいずれか1項において、前記ストッパは、前記支持装置の前後方向に形成された溝に沿ってスライド可能な構造を備え、記録紙の種類に応じて前記受け止め面の前後位置を可変であることを特徴とする記録紙の飛び跳ね防止装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の記録紙の飛び跳ね防止装置が給紙トレイの後方に配置された記録紙の支持装置に対して設けられていることを特徴とする記録装置。
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