JP2008290880A - 自動給送装置、記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 給送後の被記録材が記録装置の搬送手段で搬送されるときに生ずる搬送負荷及びその変動幅がより小さい自動給送装置を実現する。
【解決手段】 戻しレバー74が給送経路75へ進出する位置まで揺動した状態において、記録紙案内面742は、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送される記録紙Pが分離パッド72に接触しない状態で給送経路75を給送方向Yへ進行するように記録紙Pを案内する。記録紙案内面742は、分離パッド72より給送方向Yの下流側の給送経路75へ向けて下り傾斜となる傾斜面となっている。搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送される記録紙Pは、記録紙案内面742に裏面側が摺接しながら、分離パッド72に接触しない状態で給送経路75を搬送方向Yへ進行していく。
【選択図】図2

Description

本発明は、所定の搬送方向へ被記録材を搬送する搬送手段と該搬送手段で搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段とを備えた記録装置に搭載され、搬送手段へ被記録材を給送する自動給送装置、該自動給送装置を備えた記録装置に関する。
所定の搬送方向へ印刷用紙等の被記録材を搬送する搬送手段とその搬送手段で搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段とを備えたインクジェットプリンタ等の記録装置には、搬送手段へ被記録材を一ずつ自動給送する自動給送装置が搭載されているのが通常である。一般的な自動給送装置は、給送用トレイ等に積重されている複数の被記録材が分離パッド等の分離手段で一ずつ分離されながら給送用ローラの回転により給送される構成を有している(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−54779号公報
分離パッドやリタードローラ等の公知の分離手段は、給送用ローラの外周面と分離パッドの分離面又はリタードローラの外周面とで被記録材を挟持したときに、給送用ローラの外周面と被記録材との接触面に生ずる摩擦力より小さく被記録材同士の接触面に生ずる摩擦力より大きい摩擦力が、分離パッドの摩擦抵抗面やリタードローラの外周面等(分離面)と被記録材との接触面に作用するように構成されている。給送用ローラの外周面に接している被記録材は、その給送用ローラの回転によって給送され、他の被記録材は、分離パッドの摩擦抵抗面やリタードローラの外周面等に係止され、それによって被記録材の重送が防止される。
ところが、分離パッドやリタードローラは、被記録材の給送経路に配設する必要があるため、給送後の被記録材が搬送手段で搬送されるときに、給送経路を進行する搬送中の被記録材が、分離パッドやリタードローラ等に接触してしまう可能性がある。そして、搬送手段で搬送される被記録材に分離パッドやリタードローラ等が接触すると、その分離パッドの摩擦抵抗面やリタードローラの外周面等の摩擦抵抗によって、被記録材の搬送負荷が増大するとともに、その搬送負荷の変動幅も大きくなり、それによって、搬送手段による被記録材の搬送精度が低下して記録精度が低下する虞があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、給送後の被記録材が記録装置の搬送手段で搬送されるときに生ずる搬送負荷及びその変動幅がより小さい自動給送装置を実現することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、所定の搬送方向へ被記録材を搬送する搬送手段と該搬送手段で搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段とを備えた記録装置に搭載され、前記搬送手段へ被記録材を給送する自動給送装置であって、所定の被記録材載置部に積重された被記録材を前記搬送手段へ給送経路を介して給送する給送手段と、前記給送手段で給送される被記録材とともに前記給送経路を給送方向へ進行する他の被記録材を前記給送手段で給送される被記録材から分離して係止する分離手段とを備え、前記給送手段で給送される被記録材の給送方向先端が前記搬送手段に到達して当該被記録材が前記搬送手段により搬送可能な状態となった以降に、当該被記録材を案内する被記録材案内面が前記給送経路に進出する、ことを特徴とした自動給送装置である。
被記録材載置部に積重された被記録材が給送手段で搬送手段へ給送されるときは、被記録材の重送を防止するために、給送経路を介して給送される被記録材と分離手段とが係合して、その被記録材に分離手段による分離力が作用する。他方、給送手段で給送される被記録材の給送方向先端が搬送手段に到達し、その被記録材が搬送手段で搬送可能な状態となった後は、給送手段による給送動作は終了するため、給送手段による給送時の重送を防止する手段である分離手段も機能しない状態となる。しかし、前述したように、給送後に搬送手段で搬送される被記録材が分離手段に接触すると、被記録材の搬送負荷及びその変動幅が増大し、それによって、搬送手段による被記録材の搬送精度の低下や記録精度の低下が生ずる虞がある。
そこで、本発明の第1の態様に記載の自動給送装置は、給送手段で給送される被記録材の給送方向先端が搬送手段に到達して、その被記録材が搬送手段により搬送可能な状態となった以降に、被記録材案内面が給送経路に進出するように構成されている。そして、給送経路にある被記録材を分離手段から遠ざけるように離間させる方向へ案内するように被記録材案内面を給送経路へ進出させれば、搬送手段により搬送されながら給送経路を進行する被記録材が被記録材案内面に案内されることによって、給送経路を進行する被記録材が分離手段に接触する虞を低減させることができる。それによって、給送後に搬送手段で搬送される被記録材の搬送負荷及びその変動幅を小さくすることができる。
このようにして、本発明の第1の態様に記載の自動給送装置によれば、給送後の被記録材が記録装置の搬送手段で搬送されるときに生ずる搬送負荷及びその変動幅がより小さい自動給送装置を実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の自動給送装置において、前記給送経路に進出した状態の前記被記録材案内面は、前記搬送手段により搬送される被記録材が前記分離手段に接触しない状態で前記給送経路を進行するように当該被記録材を案内する、ことを特徴とした自動給送装置である。
このように、被記録材案内面は、搬送手段により搬送される被記録材が分離手段に接触しない状態で給送経路を進行するように被記録材を案内するので、給送後に搬送手段で搬送される被記録材の搬送負荷及びその変動幅をさらに小さくすることができる。
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の自動給送装置において、前記被記録材案内面は、前記分離手段より給送方向下流側の前記給送経路へ向けて下り傾斜となる傾斜面を有している、ことを特徴とした自動給送装置である。
このように、被記録材案内面は、分離手段より給送方向下流側の給送経路へ向けて下り傾斜となる傾斜面を有しているので、被記録材案内面から分離手段より給送方向下流側の給送経路へ向けて連続的な経路を構成して、被記録材をなめらかに案内することができる。それによって、搬送手段により搬送される被記録材と被記録材案内面との接触面に生ずる搬送抵抗をより小さくすることができる。したがって、給送後の被記録材が記録装置の搬送手段で搬送されるときに生ずる搬送負荷及びその変動幅をより小さくすることができるという作用効果が得られる。
本発明の第4の態様は、前述した第1〜第3の態様のいずれかに記載の自動給送装置において、前記分離手段に係止されている被記録材を前記被記録材載置部へ戻す戻し手段を備え、前記給送手段で給送される被記録材の給送方向先端が前記搬送手段に到達して当該被記録材が前記搬送手段により搬送可能な状態となった以降に、前記戻し手段による被記録材の戻し動作がなされ、前記戻し手段の戻し動作によって、前記戻し手段に設けられた前記被記録材案内面が前記給送経路に進出する、ことを特徴とした自動給送装置である。
このように、給送後の被記録材が搬送手段により搬送可能な状態となった以降に、分離手段で分離された被記録材を被記録材載置部へ戻すための戻し手段の動作に連動して被記録材案内面が給送経路に進出する構成とすることによって、本発明に係る自動給送装置をより少ない部品点数で合理的に構成することができ、それによって、本発明に係る自動給送装置を低コストに実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第5の態様は、前述した第4の態様に記載の自動給送装置において、前記戻し手段は、前記分離手段に係止されている被記録材の給送方向先端を前記被記録材載置部へ押動するように前記給送経路に進出可能に配設された戻し部材を有し、前記被記録材案内面は、前記戻し部材に設けられている、ことを特徴とした自動給送装置である。
このように、給送後の被記録材が搬送手段により搬送可能な状態となった以降に給送経路に進出する戻し部材に、被記録材案内面が設けられているので、本発明に係る自動給送装置をより少ない部品点数で合理的に構成することができる。したがって、発明に係る自動給送装置をより低コストに実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第6の態様は、前述した第5の態様に記載の自動給送装置において、戻し動作状態にある前記戻し手段の前記戻し部材は、前記被記録材案内面が前記給送経路に進出した状態になるとともに、前記給送経路へ進出する方向へ付勢された状態で前記給送経路から退避する方向へ変位可能であり、前記搬送手段により搬送される被記録材が前記分離手段に接触しない状態で前記給送経路を進行するように当該被記録材を案内可能な範囲内で、前記被記録材案内面に摺接しながら搬送される当該被記録材の剛性に応じて前記給送経路から退避する方向へ変位する、ことを特徴とした自動給送装置である。
戻し動作で給送経路に進出した状態にある戻し部材及び被記録材案内面は、搬送手段で搬送される被記録材が給送経路に沿って進行する際に、その被記録材の一部と係合して湾曲変形等させながらその被記録材に摺接する。そのため、その被記録材の湾曲変形等に起因した搬送負荷の増加が生ずる虞がある。
そこで、戻し動作で給送経路に進出した状態にある戻し部材が、戻し部材に設けられた被記録材案内面が機能する範囲内で、その被記録材の剛性に応じて給送経路から退避する方向へ変位するように構成する。それによって、給送経路に進出した戻し部材及び被記録材案内面が給送経路の被記録材と係合して生ずる被記録材の湾曲変形等は、被記録材案内面による被記録材の案内機能が維持された状態で、その被記録材の剛性に応じて低減されることになる。
したがって、本発明の第6の態様に記載の自動給送装置によれば、給送経路における被記録材の湾曲変形等に起因した被記録材の搬送負荷を、被記録材案内面の案内機能を維持しつつ、その被記録材の剛性に応じて低減させることができる。
本発明の第7の態様は、前述した第6の態様に記載の自動給送装置において、前記被記録材案内面は、前記搬送手段により搬送される被記録材の後端が前記被記録材案内面から離間する際に、当該被記録材の後端と係合して前記戻し部材の進出動作速度を規制する規制面を有している、ことを特徴とした自動給送装置である。
被記録材の剛性に応じて給送経路から退避する方向へ変位している戻し部材は、搬送手段で搬送される被記録材が搬送方向へ進行していくと、その被記録材の後端が被記録材案内面から離間するときに、付勢力によって元の進出位置へ変位する。このときに、戻し部材が一気に元の進出位置へ変位すると、ユーザにとって耳障りな衝突音が生じてしまう虞がある。
そこで、搬送手段により搬送される被記録材の後端が被記録材案内面から離間する際に、その被記録材の後端と係合して戻し部材の進出動作速度を規制する規制面を被記録材案内面に設ける。より具体的には、例えば、被記録材案内面の給送方向下流側になめらかな下り斜面となる規制面を設ける。被記録材の後端が被記録材案内面から離間する際には、搬送中の被記録材の後端がその規制面に接しながら搬送方向へ進行していくことによって、戻し部材は、付勢力による進出動作がその被記録材の後端に規制されながら、徐々にゆっくりと進出方向へ変位していく。それによって、被記録材の後端が被記録材案内面から離間する際に、戻し部材が一気に元の進出位置へ変位してしまうことを防止することができるので、ユーザにとって耳障りな衝突音が生じてしまう虞を低減させることができる。
本発明の第8の態様は、前述した第7の態様に記載の自動給送装置において、前記戻し部材は、前記戻し動作の過程で前記搬送手段により搬送される被記録材に摺接する部分に、当該被記録材の搬送方向へ従動回転可能に軸支された第1従動回転体と、前記被記録材案内面に被記録材の搬送方向へ従動回転可能に軸支された第2従動回転体と、前記規制面に被記録材の搬送方向へ従動回転可能に軸支された第3従動回転体とを有している、ことを特徴とした自動給送装置である。
第1従動回転体は、戻し動作の過程で搬送手段により搬送される被記録材に摺接する部分に生ずる摩擦抵抗を低減させることができる。それによって、搬送手段により搬送される被記録材の搬送負荷をより低減させることができる。さらには、戻し部材の戻し動作の際に、搬送中の被記録材と戻しレバーとの摺接部分に傷が付いてしまう虞を低減させることができる。
また、第2従動回転体は、被記録材案内面と搬送中の被記録材との摺接面に生ずる摩擦抵抗を低減させることができる。それによって、給送経路を進行する被記録材が分離手段に接触して搬送負荷及びその変動幅が増加する虞を低減させつつ、搬送手段により搬送される被記録材の搬送負荷をより低減させることができる。
さらに、第3従動回転体は、規制面と搬送中の被記録材との摺接面に生ずる摩擦抵抗を低減させることができる。それによって、搬送手段により搬送される被記録材の後端が規制面に摺接する際の搬送負荷及びその負荷変動をより低減させることができる。
本発明の第9の態様は、前述した第6〜第8の態様のいずれかに記載の自動給送装置において、前記戻し手段は、前記戻し部材が前記給送経路から一定以上退避した状態から前記給送経路へ進出するときに、前記戻し部材が進出方向へ変位する過程で前記戻し部材の一部と接触する位置に配置された減速手段を有している、ことを特徴とした自動給送装置である。
このように、戻し部材が進出方向へ変位する過程で戻し部材の一部と接触する位置に減速手段を設けることによって、戻し部材は、進出方向へ変位する過程で減速手段に接触することになる。それによって、戻し部材の変位速度が減速されるので、戻し部材が進出方向へ一直線に一気に進出位置まで進出して大きな衝突音が発生してしまうことを防止することができる。したがって、戻し部材が給送経路へ進出する際にユーザにとって耳障りな衝突音が生じてしまう虞を低減させることができる。
本発明の第10の態様は、所定の搬送方向へ被記録材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段と、前記搬送手段へ被記録材を給送する前述した第1〜第9の態様のいずれかに記載の自動給送装置と、を備えた記録装置である。
本発明の第10の態様に記載の記録装置によれば、記録装置において、前述した第1〜第9の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を参照しながら、インクジェットプリンタ50の概略構成について説明する。
図1は、本発明に係る「自動給送装置」を備えた記録装置の一例としてのインクジェットプリンタ50の要部側断面図である。
インクジェットプリンタ50は、「被記録材」としての記録紙Pに記録を実行する「記録実行手段」として、搬送駆動ローラ51、搬送従動ローラ52、プラテン53、排紙駆動ローラ54、排紙従動ローラ55、キャリッジ61及び記録ヘッド62を備えている。自動給送装置70から給送された記録紙Pは、「搬送手段」としての搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持され、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ所定の搬送量でプラテン53上を搬送される。
キャリッジ61の底部には、記録ヘッド62が配設されている。キャリッジ61は、記録ヘッド62のヘッド面とプラテン53上の記録紙Pの記録面とが略平行で一定の間隔となる状態を維持しながら搬送方向Yと略直交する方向へ往復動可能に支持されている。プラテン53上を搬送される記録紙Pは、キャリッジ61が搬送方向Yと略直交する方向へ往復動しながら記録ヘッド62のヘッド面からインクが噴射されることによって記録が実行される。記録実行後の記録紙Pは、排紙駆動ローラ54と排紙従動ローラ55とで挟持され、排紙駆動ローラ54の駆動回転により搬送方向Yへ搬送されて排出される。
<本発明に係る自動給送装置の第1実施例>
インクジェットプリンタ50は、前記の搬送駆動ローラ51へ向けて記録紙Pを一ずつ自動給送する自動給送装置70を搭載している。自動給送装置70は、「給送手段」としての給送用ローラ71、「分離手段」としての分離パッド72、ホッパ73、「戻し手段」を構成する「戻し部材」としての戻しレバー74及び給送経路75を有している。
自動給送装置70は、「被記録材載置部」としての給送用カセット(図示せず)が装着され、その給送用カセットの中に積重されている記録紙Pがホッパ73で押動されて給送用ローラ71の外周面に押圧される。給送用ローラ71の外周面に押圧された記録紙Pは、給送用ローラ71の駆動回転によって、給送経路75を経由して搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との挟持面に先端が到達する位置まで給送方向(搬送方向Yと同じ方向であり、以下、給送方向Yと言う。)へ給送される。
このとき、公知の分離パッド72によって、給送用ローラ71の外周面に接している給送されるべき記録紙Pが他の記録紙Pから分離されて係止され、記録紙Pの重送が防止される。分離パッド72は、給送用ローラ71の外周面と対面している分離面が所定の摩擦抵抗を有している。給送用ローラ71と分離パッド72の分離面とで記録紙Pを挟持したときに、給送用ローラ71の外周面と記録紙Pとの接触面に生ずる摩擦力より小さく記録紙P同士の接触面に生ずる摩擦力より大きい摩擦力がその分離面と記録紙Pとの接触面に作用する構成を有している。給送用ローラ71の外周面に接している記録紙Pは、その給送用ローラ71の回転によって給送方向Yへ給送され、他の記録紙Pは、分離パッド72の分離面に係止され、それによって記録紙Pの重送が防止される。
ホッパ73は、腕部732の一端側が揺動軸733に軸支されている。腕部732は、ねじりコイルばね734のばね力によって、給送用ローラ71へ揺動する方向へ付勢されている。腕部732の他端側には、給送用ローラ71の外周面に記録紙Pを押圧する押圧面731が配設されている。給送経路75の給送方向Yの上流側には、戻し部材74が配設されており、給送経路75の給送方向Yの下流側には、給送用ローラ71による記録紙Pの給送を補助する補助従動ローラ751が配設されている。
つづいて、図2〜図6を参照しながら、「戻し手段」を構成する戻しレバー74について説明する。
図2は、戻しレバー74の近傍を拡大図示した自動給送装置70の要部側断面図である。図3は、戻しレバー74の斜視図である。図4は、戻しレバー74の近傍を後面側から拡大図示した自動給送装置70の要部斜視図である。図5は、戻しレバー74の軸部745の近傍を後面側から拡大図示した自動給送装置70の要部斜視図である。図6は、戻しレバー74の軸部744の近傍を後面側から拡大図示した自動給送装置70の要部斜視図である。
戻しレバー74は、押動面741、「被記録材案内面」としての記録紙案内面742、規制面743を2つずつ有しており、軸部744及び軸部745を揺動軸として、符号Aで示した方向へ揺動可能な状態で分離パッド72の近傍の給送経路75に配設される(図2、図3)。戻しレバー74の揺動範囲は、突部746で規制される。戻しレバー74は、給送用ローラ71による記録紙Pの給送時には、分離パッド72による記録紙Pの分離動作を妨げないように、給送経路75から退避する位置に揺動した状態となる。
給送された記録紙Pの先端が搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との挟持面に到達した後は、給送用ローラ71の回転中心からの距離が短い部分の外周面が分離パッド72と対面して、給送用ローラ71の外周面と分離パッド72とが離間した状態となる。この状態において、給送用ローラ71による記録紙Pの給送動作が完了し、給送後の記録紙Pが搬送駆動ローラ51の駆動回転で搬送方向Yへ搬送可能な状態となる。
そして、それ以降の所定のタイミングで、戻しレバー74は、給送経路75へ進出する位置まで揺動し(符号A)、給送後の記録紙Pが搬送されて記録が実行されている間、その揺動状態が維持される(図2)。また、この戻しレバー74の揺動によって、分離パッド72に係止されている記録紙Pの先端は、給送経路75に進出しながら揺動する戻しレバー74の押動面741で給送方向Yの上流側へ押動されて給送用カセット(図示せず)へ戻される。
さらに、戻しレバー74は、軸部744がねじりコイルばね747によって、軸部745がねじりコイルばね748によって、それぞれ符号Bで示した方向へ付勢されているとともに(図4)、その付勢力に抗して符号Cで示した方向へ給送経路75から退避するように変位可能に配設されている(図2)。戻しレバー74の符号Bで示した方向(以下、進出方向Bという。)の変位位置は、自動給送装置70の基体に形成された当接面701に軸部745が、当接面703に軸部744が、それぞれ当接する位置で規制される(図5、図6)。他方、戻しレバー74の符号Cで示した方向(以下、退避方向Cという。)の変位位置は、軸部744がガイド部702にガイドされることで規制される(図6)。
つづいて、図2、図7及び図8を参照しながら、図3〜図6も適宜参照しつつ、戻しレバー74の動作について説明する。
戻しレバー74が給送経路75へ進出する位置まで揺動した状態において、記録紙案内面742は、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送される記録紙Pが分離パッド72に接触しない状態で給送経路75を給送方向Yへ進行するように記録紙Pを案内する(図2)。この記録紙案内面742は、分離パッド72より給送方向Yの下流側の給送経路75へ向けて下り傾斜となる傾斜面となっている。搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送される記録紙Pは、図示の如く記録紙案内面742に裏面側が摺接しながら、分離パッド72に接触しない状態で給送経路75を搬送方向Yへ進行していく。
このとき、戻しレバー74は、記録紙案内面742に摺接しながら搬送される記録紙Pの剛性に応じて、退避方向Cへ変位した状態となる。戻しレバー74の退避方向Cへの変位位置は、前記の通り軸部744がガイド部702にガイドされることで規制されるが(図6)、退避方向Cへ最も変位した状態においても、記録紙案内面742に摺接しながら給送経路75を進行する記録紙Pが分離パッド72に接触しない状態が維持されるように規制されている。
図7及び図8は、戻しレバー74の近傍を拡大図示した自動給送装置70の要部側断面図であり、図7は、記録紙Pの後端が規制面743に摺接している状態を、図8は、記録紙Pの後端が規制面743から離間した直後の状態を、それぞれ図示したものである。
記録紙案内面742の給送方向Yの下流側端部には、なめらかな下り斜面となる規制面743が設けられている。この規制面743は、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される記録紙Pの後端が記録紙案内面742から離間する際に、その記録紙Pの後端が摺接係合して、進出方向Bへ付勢されている戻しレバー74の進出方向Bへの進出速度を規制する。
より具体的には、搬送方向Yへ搬送される記録紙Pは、記録紙案内面742に摺接しながら進行し、その記録紙Pの後端が規制面743に到達する。搬送方向Yへ搬送される記録紙Pの後端が規制面743に摺接しながら、その斜面に沿って搬送方向Yへ離間していくことによって、戻しレバー74に作用する記録紙Pの剛性が徐々に減少していく。それによって、その記録紙Pの剛性で退避方向Cへ変位していた戻しレバー74は、付勢力による進出動作がその記録紙Pの後端に規制されながら、徐々にゆっくりと進出方向Bへ変位する(図7)。
そして、搬送方向Yへ搬送される記録紙Pの後端が規制面743から離間した時点で、当接面701及び当接面703(図5及び図6)に戻しレバー74の軸部745及び軸部744が当接する位置まで変位した状態となる(図8)。このように、戻しレバー74が徐々にゆっくりと進出方向Bへ変位することによって、当接面701及び当接面703に戻しレバー74の軸部745及び軸部744が当接するときの衝突音が軽減される。すなわち、記録紙Pの後端が記録紙案内面742から離間する際に、戻しレバー74が一気に元の進出位置へ変位して大きな衝突音が発生してしまうことを防止することができるので、ユーザにとって耳障りな衝突音が生じてしまう虞を低減させることができる。
以上説明したように、本発明に係る自動給送装置70は、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される記録紙Pが分離パッド72に接触しない状態で給送経路75を進行するように案内されるので、給送後に搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送される記録紙Pの搬送負荷及びその変動幅を小さくすることができる。したがって、記録紙Pの搬送精度の低下に起因した記録精度の低下を低減させることができる。
また、記録紙案内面742は、分離パッド72より給送方向Yの下流側の給送経路75へ向けて下り傾斜面となっているので、記録紙案内面742から分離パッド72より給送方向Yの下流側の給送経路75へ向けて連続的な経路を構成して、記録紙Pをなめらかに案内することができる。それによって、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される記録紙Pと記録紙案内面742との接触面に生ずる搬送抵抗をより小さくすることができる。尚、分離パッド72より上流側の給送経路75の形状(給紙間口の位置や形状等)も考慮し、可能な限り凹凸の少ない一連のなめらかな経路が構成されるように記録紙案内面742の形状等を設定するのが好ましい。それによって、記録紙Pの搬送負荷の変動をより一層低減させることが可能になる。
さらに、当該実施例における自動給送装置70は、記録紙案内面742が戻しレバー74に設けられている。そして、記録紙案内面742は、その戻しレバー74の戻し動作に連動して記録紙案内面742が給送経路75に進出する。このような構成とすることによって、本発明に係る自動給送装置70を少ない部品点数で合理的に構成して低コストに実現することができる。尚、記録紙案内面742を戻しレバー74に設けるのではなく、記録紙案内面742を設けた部材を給送経路75へ進出退避させる機構を別個に設けても本発明を実施することができるのは言うまでもない。
さらに、戻し動作状態にある戻しレバー74は、記録紙案内面742が記録紙Pを分離パッド72に接触しないように案内可能な範囲内で、その記録紙Pの剛性に応じて退避方向Cへ変位する。それによって、給送経路75に進出した状態にある記録紙案内面742が給送経路75にある記録紙Pを押動することによって生ずる記録紙Pの湾曲変形は、記録紙案内面742が記録紙Pを分離パッド72に接触しないように案内される状態を維持しつつ、その記録紙Pの剛性に応じて低減されることになる(図2)。したがって、給送経路75における記録紙Pの湾曲変形に起因した搬送負荷を、記録紙案内面742の案内機能を維持しつつ、その記録紙Pの剛性に応じて低減させることができる。
<本発明に係る自動給送装置の第2実施例>
図9は、本発明に係る自動給送装置70の第2実施例における戻しレバー74の一部を拡大図示した斜視図である。尚、戻しレバー74以外の部分については、第1実施例と同様なので図示及び説明は省略する。
当該実施例の戻しレバー74は、第1実施例における戻しレバー74に加えて、「第1従動回転体」としての第1コロローラ76、「第2従動回転体」としての第2コロローラ77及び「第3従動回転体」としての第3コロローラ78を備えている。
第1コロローラ76は、戻し部材74の戻し動作の過程で搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される記録紙Pに摺接する部分に、記録紙Pの搬送方向Yへ従動回転可能に軸支されている。それによって、戻しレバー74の戻し動作の過程で、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される記録紙Pに摺接する部分における摩擦抵抗を低減させることができる。
したがって、第1コロローラ76は、戻しレバー74の戻し動作の際に、搬送中の記録紙Pと戻しレバー74との摺接部分に傷が付いてしまう虞を低減させることができる。さらには、第1コロローラ76は、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される記録紙Pの給送経路75における搬送負荷をより低減させることもできる。
第2コロローラ77は、記録紙案内面742に、記録紙Pの搬送方向Yへ従動回転可能に軸支されている。それによって、記録紙案内面742と搬送中の記録紙Pとの摺接面における摩擦抵抗を低減させることができる。したがって、第2コロローラ77は、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される記録紙Pの給送経路75において生ずる搬送負荷をより低減させることができる。
第3コロローラ78は、規制面743に、記録紙Pの搬送方向Yへ従動回転可能に軸支されている。それによって、規制面743と搬送中の記録紙Pとの摺接面における摩擦抵抗を低減させることができる。したがって、第3コロローラ78は、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される記録紙Pの後端が規制面743に摺接する際の搬送負荷及びその負荷変動をより低減させることができる。
さらに、第1コロローラ76から第2コロローラ77を経て第3コロローラ78に至る一連の連続した従動回転体の配設によって、記録紙Pの搬送負荷を低減できるのみならずその搬送負荷の変動を生じにくくすることもできる。また、第3コロローラ78については、記録紙Pの終端が第3コロローラ78から離間する時の搬送負荷の増加による負荷変動を極力小さくするために、第1コロローラ76及び第2コロローラ77の従動回転抵抗よりも第3コロローラ78の従動回転抵抗を僅かに大きく設定するのがより好ましい。それによって、記録紙Pの終端が第3コロローラ78から離間する時の記録紙Pの搬送負荷が急に増加することを抑制することができる。
<本発明に係る自動給送装置の第3実施例>
図10は、本発明に係る自動給送装置70の第3実施例における戻しレバー74の支持構造を模式的に図示した側面図である。尚、戻しレバー74の構造については、第1実施例又は第2実施例と同様なので図示及び説明は省略する。
当該実施例における自動給送装置70は、第1実施例と同様に、戻し動作状態にある戻しレバー74は、記録紙案内面742に摺接しながら搬送される記録紙Pの剛性に応じて、退避方向Cへ変位する(図2)。そして、第1実施例と同様に、搬送方向Yへ搬送される記録紙Pの後端が規制面743から離間するに従って、ねじりコイルばね747及び748(図4)のばね力によって、当接面701及び当接面703(図5及び図6)に戻しレバー74の軸部745及び軸部744が当接する位置まで変位していく(図8)。このときの軸部745及び軸部746の変位軌跡は、記録紙Pの種類による剛性の違いや記録紙Pの搬送位置によって異なり、必ずしも一定の変位軌跡とはならない。
以下、戻しレバー74の軸部745の動きを例に図10を参照しながら説明する。
当該実施例における自動給送装置70は、「減速手段」としての第1凸部704及び第2凸部705が図示の如く当接面701の近傍に設けられている。戻しレバー74が給送経路から退避方向Cへ一定以上退避した状態では、戻しレバー74の軸部745が当接面701から離間している状態となる。そして、第1凸部704及び第2凸部705は、この状態から戻しレバー74が進出方向Bへ進出して軸部745が当接面701に当接するときに、軸部745が進出方向Bへ変位する過程で、その軸部745と接触する位置に配置されている。
すなわち、軸部745は、当接面701へ向けてねじりコイルばね747のばね力で進出方向Bへ変位する際に、第1凸部704に接触(符号D)又は第2凸部705に接触(符号E)してから当接面701に当接する(符号F)。このように、一段クッションをおくことによって、その接触部分に生ずる摩擦力で戻しレバー74の進出方向Bへの変位速度が減速されるので、戻しレバー74が進出方向Bへ一直線に一気に当接面701に当接して大きな衝突音が発生してしまうことを防止することができる。したがって、戻しレバー74が給送経路へ進出する際にユーザにとって耳障りな衝突音が生じてしまう虞を低減させることができる。
さらに、第1凸部704及び第2凸部705をより摩擦係数の高い部材で形成したり、軸部745が接触する部分に摩擦係数の高い部材を付加したりしても良い。それによって、軸部745の変位速度をより大きく減速させることができるので、ユーザにとって耳障りな衝突音が生じてしまう虞をさらに低減させることができる。尚、当接面703側(図6)にも同様に、第1凸部704及び第2凸部705を設けるのがより好ましい。
図11は、本発明に係る自動給送装置70の第3実施例における戻しレバー74の支持構造の変形例を模式的に図示した側面図である。
当該変形例においては、軸部745が当接面701へ向けてねじりコイルばね747のばね力で進出方向Bへ変位する際に、まず第1凸部704に接触した後(符号D)、さらに第2凸部705にも接触し(符号E)、そのまま第2凸部705に摺接しながら当接面701に当接(符号F)するように、第1凸部704及び第2凸部705の形状及び配置が設定されている。このように、二段段クッションをおくことによって戻しレバー74の進出方向Bへの変位速度がさらに減速されるので、戻しレバー74が進出方向Bへ一直線に一気に当接面701に当接して大きな衝突音が発生してしまうことをより効果的に防止することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係るインクジェットプリンタの要部側断面図。 戻しレバーの近傍を拡大図示した自動給送装置の要部側断面図。 戻しレバーの斜視図。 戻しレバーの近傍を後面側から拡大図示した要部斜視図。 戻しレバーの軸部の近傍を後面側から拡大図示した要部斜視図。 戻しレバーの軸部の近傍を後面側から拡大図示した要部斜視図。 記録紙後端が規制面に摺接している状態を図示した要部側断面図。 記録紙後端が規制面から離間した状態を図示した要部側断面図。 第2実施例における戻しレバーの一部を拡大図示した斜視図。 第3実施例における戻しレバーの支持構造を模式的に図示した側面図。 第3実施例における戻しレバーの支持構造の変形例を図示した側面図。
符号の説明
50 インクジェットプリンタ、51 搬送駆動ローラ、52 搬送従動ローラ、53 プラテン、54 排出駆動ローラ、55 排出従動ローラ、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、70 自動給送装置、71 給送用ローラ、72 分離パッド、73 ホッパ、74 戻しレバー、75 給送経路、76 第1コロローラ、77 第2コロローラ、78 第3コロローラ、704 第1凸部、705 第2凸部、741 押動面、742 記録紙案内面、743 規制面、751 補助従動ローラ、P 記録紙、Y 記録紙の給送方向及び搬送方向

Claims (10)

  1. 所定の搬送方向へ被記録材を搬送する搬送手段と該搬送手段で搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段とを備えた記録装置に搭載され、前記搬送手段へ被記録材を給送する自動給送装置であって、
    所定の被記録材載置部に積重された被記録材を前記搬送手段へ給送経路を介して給送する給送手段と、
    前記給送手段で給送される被記録材とともに前記給送経路を給送方向へ進行する他の被記録材を前記給送手段で給送される被記録材から分離して係止する分離手段とを備え、
    前記給送手段で給送される被記録材の給送方向先端が前記搬送手段に到達して当該被記録材が前記搬送手段により搬送可能な状態となった以降に、当該被記録材を案内する被記録材案内面が前記給送経路に進出する、ことを特徴とした自動給送装置。
  2. 請求項1に記載の自動給送装置において、前記給送経路に進出した状態の前記被記録材案内面は、前記搬送手段により搬送される被記録材が前記分離手段に接触しない状態で前記給送経路を進行するように当該被記録材を案内する、ことを特徴とした自動給送装置。
  3. 請求項1又は2に記載の自動給送装置において、前記被記録材案内面は、前記分離手段より給送方向下流側の前記給送経路へ向けて下り傾斜となる傾斜面を有している、ことを特徴とした自動給送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動給送装置において、前記分離手段に係止されている被記録材を前記被記録材載置部へ戻す戻し手段を備え、
    前記給送手段で給送される被記録材の給送方向先端が前記搬送手段に到達して当該被記録材が前記搬送手段により搬送可能な状態となった以降に、前記戻し手段による被記録材の戻し動作がなされ、前記戻し手段の戻し動作によって、前記戻し手段に設けられた前記被記録材案内面が前記給送経路に進出する、ことを特徴とした自動給送装置。
  5. 請求項4に記載の自動給送装置において、前記戻し手段は、前記分離手段に係止されている被記録材の給送方向先端を前記被記録材載置部へ押動するように前記給送経路に進出可能に配設された戻し部材を有し、前記被記録材案内面は、前記戻し部材に設けられている、ことを特徴とした自動給送装置。
  6. 請求項5に記載の自動給送装置において、戻し動作状態にある前記戻し手段の前記戻し部材は、前記被記録材案内面が前記給送経路に進出した状態になるとともに、前記給送経路へ進出する方向へ付勢された状態で前記給送経路から退避する方向へ変位可能であり、前記搬送手段により搬送される被記録材が前記分離手段に接触しない状態で前記給送経路を進行するように当該被記録材を案内可能な範囲内で、前記被記録材案内面に摺接しながら搬送される当該被記録材の剛性に応じて前記給送経路から退避する方向へ変位する、ことを特徴とした自動給送装置。
  7. 請求項6に記載の自動給送装置において、前記被記録材案内面は、前記搬送手段により搬送される被記録材の後端が前記被記録材案内面から離間する際に、当該被記録材の後端と係合して前記戻し部材の進出動作速度を規制する規制面を有している、ことを特徴とした自動給送装置。
  8. 請求項7に記載の自動給送装置において、前記戻し部材は、前記戻し動作の過程で前記搬送手段により搬送される被記録材に摺接する部分に、当該被記録材の搬送方向へ従動回転可能に軸支された第1従動回転体と、前記被記録材案内面に被記録材の搬送方向へ従動回転可能に軸支された第2従動回転体と、前記規制面に被記録材の搬送方向へ従動回転可能に軸支された第3従動回転体とを有している、ことを特徴とした自動給送装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の自動給送装置において、前記戻し手段は、前記戻し部材が前記給送経路から一定以上退避した状態から前記給送経路へ進出するときに、前記戻し部材が進出方向へ変位する過程で前記戻し部材の一部と接触する位置に配置された減速手段を有している、ことを特徴とした自動給送装置。
  10. 所定の搬送方向へ被記録材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段と、前記搬送手段へ被記録材を給送する請求項1〜9のいずれか1項に記載の自動給送装置と、を備えた記録装置。
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