JP2001278458A - 用紙エッジガイド,該用紙エッジガイドを備えたシートフィーダ,該シートフィーダを備えた記録装置 - Google Patents

用紙エッジガイド,該用紙エッジガイドを備えたシートフィーダ,該シートフィーダを備えた記録装置

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JP2001278458A
JP2001278458A JP2000098213A JP2000098213A JP2001278458A JP 2001278458 A JP2001278458 A JP 2001278458A JP 2000098213 A JP2000098213 A JP 2000098213A JP 2000098213 A JP2000098213 A JP 2000098213A JP 2001278458 A JP2001278458 A JP 2001278458A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用紙側端を確実に且つ最適な位置でガイ
ドするために、変位位置を無段階的に調整可能であって
且つ前記最適位置で確実に固定することができる用紙エ
ッジガイドを提供する。 【解決手段】 ガイド20にはレバー部24が設けら
れ、レバー部24には摺動面4aと圧接する摩擦部材2
1が取り付けられる。ガイド20の摺動時にはレバー部
24を傾動させることによって弾性変形部29およびコ
イルばね25による摩擦部材21への押圧力を解除し、
用紙Pの側端をガイドする最適位置まで変位させた状態
で再びレバー部24の傾動状態を戻すことにより、ガイ
ド20が固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ,ファク
シミリ,複写機等の記録装置に用いられる被記録材の給
送を行うシートフィーダにおける、被記録材の側端に位
置して被記録材を適切な給送経路にガイドする用紙エッ
ジガイドに関する。また、本発明は、該用紙エッジガイ
ドを備えたシートフィーダおよび、該シートフィーダを
備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置の1つとしてプリンタがあり、
プリンタには、印刷用紙を堆積させ且つ最上位のものを
給紙ローラによって順次給送するシートフィーダが用い
られている。シートフィーダは、印刷用紙を給送する給
紙ローラと、最下位の印刷用紙背面を押して最上位の印
刷用紙を給紙ローラに押圧する用紙ホッパと、給紙ロー
ラに対向して配置される用紙分離パッドとを備え、堆積
された複数枚の印刷用紙は、これらの協働作用によって
確実に最上位の印刷用紙のみが分離給送され、1枚ずつ
記録ヘッドの直前に配置された搬送ローラに向けて送ら
れる。そして、該搬送ローラまで送られた印刷用紙は、
搬送ローラの回動によって一定ピッチで記録ヘッド部側
へ送られ、印刷が行われる。
【0003】また、このようなシートフィーダには、堆
積された印刷用紙の側端を揃え、且つ記録ヘッドの主走
査方向に対する給送位置を規定する用紙エッジガイドが
設けられる。この用紙エッジガイドは、印刷用紙セット
時には複数枚の印刷用紙の側端を揃え、且つ給送位置を
規定し、更に給送動作時には印刷用紙を斜めに傾いた姿
勢で給送しないよう、給送される印刷用紙の給送姿勢を
規制して、印刷用紙を給紙ローラ軸に対して正確に垂直
な姿勢で食いつかせる役割を果たす。印刷用紙が斜めに
傾いた姿勢、すなわち、いわゆるスキューした状態で給
送されると、後の印字動作において印刷用紙に対して斜
めに印字される印字不良を発生させる原因となるからで
ある。従って、用紙エッジガイドは、印刷用紙の両側端
を確実にガイドするよう、セットする印刷用紙の幅に応
じてその位置が変位可能に構成されている。
【0004】一方、上述したように、用紙エッジガイド
は印刷用紙側端を確実にガイドする必要があるため、印
刷用紙の幅に応じてその位置を変位可能に構成した場
合、印刷用紙側端が給送時に用紙エッジガイドのガイド
面を押すことによって容易に変位しないようにする、す
なわち、用紙エッジガイドが最適なガイド位置に固定さ
れた後は、該固定位置から容易に変位しないようにする
ことが望ましい。
【0005】従来、このような機能を有する用紙エッジ
ガイドの固定手段として、用紙エッジガイドが摺動する
背面ガイド(印刷用紙を背面から支えるガイド部材)に
鋸刃状の凹凸を設け、一方、用紙エッジガイド側に前記
凹凸に嵌合する凸部を設けて、用紙エッジガイドの摺動
方向の任意の嵌合位置で固定することができるいわゆる
ラッチ機構を用いた固定手段や、A4用紙,ハガキサイ
ズ等の予め想定される定形用紙の側端が位置すべき部分
にのみ嵌合孔等を設け、用紙エッジガイド側に該嵌合孔
に嵌合する凸部を設けて固定させる手段等が用いられて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような固
定手段においては、用紙エッジガイドの固定位置を最適
な位置に固定させることができなかった。すなわち、前
述したような予め想定される定形用紙サイズに合わせて
固定位置が設定される固定手段では、予め設定された定
形用紙以外の特殊サイズの用紙については全く対応がで
きない。また、前記ラッチ機構を用いた固定手段におい
ては、ベース面に設けられた鋸刃状の凹部毎にしか固定
位置を変位させることができないため、最も適切な固定
位置が前記鋸刃状の凹部と凹部の間に存在するような場
合にこれに対応することができず、微妙な調整を行うこ
とができなかった。また、ラッチ機構においては、固定
位置を変位させる場合に、凹部と凸部が衝突する不快な
機構音も発生する。
【0007】そこで本発明は上記問題に鑑みなされたも
のであり、その課題は、印刷用紙側端を確実に且つ最適
な位置でガイドするために、変位位置を無段階的に調整
可能であって且つ前記最適位置で確実に固定することが
できる用紙エッジガイドを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1記載のシートフィーダの用紙エッジガ
イドは、被記録材の給送を行うシートフィーダにおけ
る、被記録材の幅に合わせて被記録材側端をガイドする
ガイド位置を、被記録材を背面から支える背面ガイド上
を摺動することにより変位可能な用紙エッジガイドであ
って、前記ガイド位置を固定する固定手段を有し、前記
固定手段は、前記背面ガイドに圧接し、前記背面ガイド
との間で摩擦抵抗力を発生させる摩擦部材と、前記摩擦
部材を前記背面ガイドに向けて押圧する付勢手段と、か
らなることを特徴とする。
【0009】本願請求項1に記載の発明によれば、用紙
エッジガイドの固定位置を予め規定する様な機構部若し
くは構造等を用いるような固定手段とは異なり、摩擦部
材と背面ガイドとの摩擦抵抗力によって用紙エッジガイ
ドを固定するので、その結果用紙エッジガイドを背面ガ
イド上で摺動させて最適なガイド位置を決定した後、該
最適位置でそのまま固定することができ、更に、固定後
もその固定位置を微妙に変位させることも可能となる。
従って、被記録材のサイズや、希望する給送位置に合わ
せて用紙エッジガイドを最適な位置で固定することがで
きるので、もって用紙エッジガイドによる被記録材側端
のガイド効果を確実に且つ効果的に得ることが可能とな
る。更に、前記固定手段はラッチ機構のような機械的固
定手段ではないため、用紙エッジガイドの変位時或いは
固定時に不快な機構音を発生させることがない。
【0010】本願請求項2記載のシートフィーダの用紙
エッジガイドは、請求項1において、前記付勢手段は、
前記背面ガイド上における用紙エッジガイドの変位時
に、前記摩擦部材を押圧する押圧力を解除可能に設けら
れる、ことを特徴とする。
【0011】本願請求項2に記載の発明によれば、被記
録材のサイズ等に合わせて用紙エッジガイドを変位させ
る場合に、用紙エッジガイドを固定するための摩擦部材
の押圧状態を解除することができるので、これによって
摩擦部材と背面ガイドとの摩擦抵抗力が低減され、用紙
エッジガイドの固定時には確実に固定しつつ、変位時に
は容易に変位させることが可能となる。
【0012】本願請求項3記載のシートフィーダの用紙
エッジガイドは、請求項1または2において、前記背面
ガイドと対向して配置される前記付勢手段としての板状
体が用紙エッジガイドと一体に形成され、前記板状体
は、その一部に前記摩擦部材が取り付けられ且つ前記摩
擦部材を前記背面ガイドとの間で挟圧することにより弾
性変形し、該弾性変形による弾性力によって前記摩擦部
材を前記背面ガイドに向けて押圧する、ことを特徴とす
る。
【0013】本願請求項3記載の発明によれば、摩擦部
材を付勢する付勢手段が、用紙エッジガイドと一体に形
成される板状体の弾性変形による弾性力によって構成さ
れるので、摩擦部材を付勢するための付勢手段を別個独
立に設ける必要がなく、安価に且つ簡易に付勢手段を構
成することが可能となる。
【0014】本願請求項4記載のシートフィーダの用紙
エッジガイドは、請求項3において、前記付勢手段が、
前記背面ガイドに向けて前記摩擦部材を押圧する第2の
弾性体を更に有する、ことを特徴とする。
【0015】本願請求項4記載の発明によれば、弾性変
形による弾性力によって摩擦部材を押圧する板状体に加
えて、摩擦部材を背面ガイドに向けて押圧する第2の弾
性体を更に設けたので、前記板状体による押圧力を補完
して摩擦部材と背面ガイドとの摩擦抵抗力を高め、より
一層確実に用紙エッジガイドを固定位置に固定すること
が可能となる。
【0016】本願請求項5記載のシートフィーダの用紙
エッジガイドは、請求項1から4のいずれかにおいて、
前記摩擦部材は、セットされた被記録材側端が用紙エッ
ジガイドのガイド面を押圧する際に、該押圧によって生
じるモーメント作用によって、用紙エッジガイドが前記
背面ガイドを押圧する領域に配置される、ことを特徴と
する。
【0017】シートフィーダにセットされ、用紙エッジ
ガイドによって側端が揃った複数枚の被記録材は、給紙
ローラによる給送時、用紙エッジガイドによってガイド
されながら給送姿勢を保持されつつ給送されるが、場合
によっては斜めに傾いた状態で給送され、これによって
被記録材側端が用紙エッジガイドを押圧することがあ
る。すなわち、用紙エッジガイドには、被記録材によっ
て固定位置から移動する力が付与される場合がある。
【0018】一方、被記録材側端が用紙エッジガイドの
ガイド面を押圧する押圧力の作用点は、背面ガイドと用
紙エッジガイドとの摺動面と必然的に離れていて、且つ
前記押圧力は摺動面と平行な向きになる。従って、前記
作用点に押圧力が付与されることによってモーメント力
が生じ、その一部は、前記摺動面において用紙エッジガ
イドが背面ガイドを押圧する方向の力となって現れる。
【0019】本願請求項5記載の発明によれば、このよ
うな、被記録材側端が用紙エッジガイドのガイド面を押
すことにより発生するモーメント作用によって、用紙エ
ッジガイドが背面ガイドを押圧する方向の力が働く領域
に摩擦部材を配置したので、被記録材側端が用紙エッジ
ガイドのガイド面を押すことによって移動方向の力を作
用させても、該移動方向の力がより一層摩擦部材を押圧
し、すなわち用紙エッジガイドを固定するための摩擦抵
抗力に変化するため、用紙エッジガイドが固定位置から
移動することがなく、より確実に用紙エッジガイドを最
適な固定位置に留保させることが可能となる。
【0020】本願請求項6記載のシートフィーダは、請
求項1から5のいずれか1項に記載の用紙エッジガイド
を備えていることを特徴とする。本願請求項6記載の発
明によれば、シートフィーダにおいて、前述した本願請
求項1から5のいずれか1項に記載の発明と同様の作用
効果を得ることができる。
【0021】本願請求項7記載の記録装置は、請求項6
記載のシートフィーダを備えていることを特徴とする。
本願請求項7記載の発明によれば、記録装置において、
請求項6記載の発明と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下では、図1を参照しながら、
本発明に係る「インクジェット式記録装置」としてのイ
ンク・ジェット・プリンタの概要について説明する。図
1は、本実施形態に係るインク・ジェット・プリンタ1
00の上部カバーを外した状態の概略斜視図である。
【0023】インク・ジェット・プリンタ(以下、単に
「プリンタ」という。)100は、「被記録材」として
の印刷用紙(単票紙、以下、「用紙P」という)を複数
枚堆積するシートフィーダ1をプリンタ100本体の背
面部に備える。シートフィーダ1は堆積される用紙Pを
背面から支える用紙受け6と、背面ガイド4上を摺動可
能で且つ任意の位置に固定可能な可動側エッジガイド2
0と、固定側エッジガイド5とを備え、用紙Pの幅に合
わせて背面ガイド4上における可動側エッジガイド20
の固定位置を変位させることにより、用紙Pは可動側エ
ッジガイド20と固定側エッジガイド5とにガイドされ
ながら給送される。尚、プリンタ100においては、背
面ガイド4と固定側エッジガイド5は、プリンタ100
を構成する本体カバー13と一体で形成されている(例
えば、ABS樹脂による射出成形)。
【0024】用紙Pはシートフィーダ1に設けられた給
紙ローラ(図示せず)によって、本体中程に位置する搬
送ローラ2へ給送され、搬送ローラ2へ給送された用紙
Pは、搬送ローラ2の回動に従って従動回動する搬送従
動ローラ3との間で挟圧されながら、搬送ローラ2の回
動によってキャリッジ7の下部に位置するプラテン10
へ一定のピッチで副走査方向へ搬送される。
【0025】キャリッジ7はプリンタ100本体の基体
となるフレーム11に設置されたガイド軸8に案内され
て主走査方向に往復動する。また、キャリッジ7には、
インク・カートリッジ9が着脱可能に取り付けられ、こ
のインク・カートリッジ9内のインクは、キャリッジ7
の下部に設けられた記録ヘッド(図示せず)に送られ
る。記録ヘッドは、プラテン10と対向する面に形成さ
れたノズル列(図示せず)からインクを、搬送された用
紙Pに吐き出し、これにより、印刷が行われる。印刷さ
れた用紙Pは、記録ヘッドから排紙フレーム12の下部
に位置する排紙ローラ(図示せず)によって、プリンタ
100本体のカバー13に設けられた開口部14から前
面に向かって排出される。
【0026】次に、図2乃至図5を参照しつつ、本実施
形態に係るシートフィーダの用紙エッジガイドについて
詳述する。図2は可動側エッジガイド20(以下、「ガ
イド20」と言う)の斜視図であり、図3は図2におけ
るx矢視図、図4はガイド20を背面から見た平面図で
あり、図5は図2においてガイド20をz−z位置で切
断した断面図である。
【0027】まず、ガイド20の構造について詳述す
る。図2および図3において、ガイド20は、プリンタ
100を構成する本体カバー13(図1参照)と一体に
形成された背面ガイド4上に取り付けられる。ガイド2
0には、背面ガイド4の上部を把持する把持部22a
と、背面ガイド4の下部と係合するツメ部22bが設け
られ、ガイド20の背面カバー4への装着は、把持部2
2aを背面カバー4へ引っ掛けた後に、ガイド20を背
面カバー4に向けて押圧し、ツメ部22bを背面カバー
4の下部と係合させることによって行う。
【0028】摺動面4aにはガイド20の位置決め用凹
凸等は一切設けられておらず、ガイド20は、把持部2
2aおよびツメ部22bとによって背面ガイド4を掴持
するような格好で、図2に示す矢印の方向に無段階的に
滑らかに変位可能となっている。複数枚の用紙Pは図2
における上方からセットされ、その側端に合わせてガイ
ド20を変位させてガイド20における用紙端ガイド面
23を用紙Pの側端に突き当てる。このとき、前述した
ようにガイド20を突き当てた用紙Pの側端と対向する
端には固定側エッジガイド5が設けられていて、これら
2つのガイドによって複数枚堆積される用紙Pの両側端
が揃えられる。
【0029】用紙端ガイド面23には開口部が設けら
れ、該開口部にはレバー部24が形成されている。レバ
ー部24はガイド20本体と樹脂成形によって一体に形
成されていて、側面視略L字形をなしている(図5参
照)。ガイド20には摺動方向に延びる切欠溝26,2
6が形成され、これによって摺動面4aと対向する「付
勢手段」および「板状体」としての弾性変形部29が形
成される。従って、弾性変形部29が弾性変形すること
により、レバー部24は摺動面4aと直交する方向に向
かって変位(傾動)可能となっている。
【0030】図4および図5において、レバー部24に
おける摺動面4aと対向する面には摩擦部材21が取り
付けられる。摩擦部材21は、背面ガイド4へガイド2
0を装着した際に生じる摺動面4aとレバー部24下面
とのクリアランスよりも大なる厚みをもって形成される
ので、これによって弾性変形部29は弾性変形し、摩擦
部材21を摺動面4aとの間で挟圧、すなわち、背面ガ
イド4へ向けて押圧する。尚、摩擦部材21は、摺動面
4aと摩擦抵抗力を発生させるものであり、ガイド20
を背面カバー4上で固定するために必要な摩擦抵抗力が
得られればどのような材質であっても構わない(例え
ば、ゴム、スポンジ、エラストマ、発泡フォーム、コル
ク等)。
【0031】尚、図4に示すように、ガイド20におい
て摺動面4aと対向する面には、摺動面4aとの接触面
積を低減させるための凸条28が形成されていて、これ
によってガイド20は固定位置から変位する際の摺動面
4aとの摺動摩擦抵抗を軽減させている。
【0032】レバー部24とガイド20本体との間に
は、更に、「第2の弾性体」としてのコイルばね25が
設置される。コイルばね25は、レバー部に形成された
凸部27bとガイド20本体側に形成された凸部27a
に嵌合させることにより取り付けられる。コイルばね2
5は、弾性変形部29の弾性変形による弾性力を補完し
て、摩擦部材21が摺動面4aに向かう押圧力を更に高
め、これによって摩擦部材21と摺動面4aとの摩擦抵
抗力が高められ、ガイド20の固定をより確実なものと
している。尚、本実施形態においては第2の弾性体とし
てコイルばねを用いたが、摩擦部材21へ押圧力を付与
するものであればどのような弾性体および設置形態でも
構わない。
【0033】次に、ガイド20の操作方法および作用効
果について図5を参照しつつ説明する。ガイド20は、
固定状態では摩擦部材21が弾性変形部29およびコイ
ルばね25によって摺動面4aに向けて押圧されている
ため、ガイド20を摺動させる力を作用させても、摩擦
部材21と摺動面4aとの摩擦抵抗力によって背面ガイ
ド上を摺動・変位させることが困難な状態となってい
る。しかし、レバー部24は前述したように摺動面4a
に対して傾動することが可能なので、レバー部24の上
部24aを図5における右側へ(弾性変形部29を更に
弾性変形させて)押し倒し、弾性変形部29およびコイ
ルばね25による摩擦部材21への押圧力を解除し、こ
れによって摩擦部材21と摺動面4aとの摩擦抵抗力が
低減されて、ガイド20を摺動・変位させることが可能
となる。
【0034】以上により、用紙Pのセット時には、ガイ
ド20を用紙Pの幅よりも充分余裕をもって待避させた
状態で用紙Pを落とし込み、用紙Pの側端を固定側エッ
ジガイド5(図1参照)へ突き当てた後、レバー部24
の上部24aを摘んでガイド20を摺動・変位させ、用
紙端ガイド面23を用紙Pの他方の側端に突き当てた状
態でレバー部24の上部24aから手を離す。これによ
って、弾性変形部29とコイルばね25は摩擦部材21
を押圧する状態となり、ガイド20が用紙P側端をガイ
ドする最適なガイド位置に固定される。尚、用紙Pをセ
ットする場合、予め用紙Pの幅に合わせてガイド20を
変位させ、所望のガイド位置に固定した状態において用
紙Pを落とし込んでも良い。
【0035】一方、用紙Pの給送時においては、用紙P
は給紙ローラに対して斜めになった姿勢で食いついく場
合がある。この場合、用紙P側端は給送動作によって用
紙端ガイド面23を外側に押圧する力Fを作用させ
る。この押圧力Fはすなわちガイド20を移動させる
力であり、該押圧力Fが大なる場合は摩擦部材21と
摺動面4aとの摩擦抵抗力に抗してガイド20が移動す
る場合もあり、次位以降の用紙Pがガイド20によって
確実にガイドされないこととなる。
【0036】ここで、摩擦部材21は、用紙端ガイド面
23から用紙Pの外側の領域に配置されている。また、
用紙P側端による押圧力Fが作用する場合、押圧力F
の作用点と摺動面4aとは離れているため、押圧力F
は図示の如くモーメント力Mを発生させる。このモー
メント力Mは、弾性変形部29を介して、レバー24を
摺動面4aへ押しつける力Fとなって現れる。従っ
て、レバー24の下面に取り付けられている摩擦部材2
1には該押圧力Fが作用する。このため、用紙Pが用
紙端ガイド面23に押圧力Fを付与しても、該押圧力
がモーメント力Mによって尚一層摩擦部材21を押
圧することとなり、ガイド20が固定位置から移動する
虞がなく、より確実にガイド20を所望の位置に固定す
ることが可能となる。
【0037】尚、本発明による作用効果を得るために、
摩擦部材21の配置場所、摩擦部材21への押圧力付与
方法および構造等を適宜変更可能であることは言うまで
もない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
用紙エッジガイドの固定位置を予め規定する様な機構部
若しくは構造等を設けずに、摩擦部材と背面ガイドとの
摩擦抵抗力によって用紙エッジガイドを固定するので、
最適位置で必ず固定することができ、用紙エッジガイド
効果を確実に且つ効果的に得ることが可能となる。更
に、前記固定手段はラッチ機構のような機械的固定手段
ではないため、用紙エッジガイドの変位時或いは固定時
に不快な機構音を発生させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインク・ジェット・プリンタの概
略斜視図である。
【図2】本発明に係る用紙エッジガイドの斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る用紙エッジガイドの平面図(図2
におけるx−x矢視図)である。
【図4】本発明に係る用紙エッジガイドを背面から視た
平面図である。
【図5】図2におけるz−z断面図である。
【符号の説明】
4 背面ガイド 4a 摺動面 20 可動側エッジガイド 21 摩擦部材 23 用紙端ガイド面 24 レバー部 25 コイルばね 26 切欠溝 27 凸部 29 弾性変形部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材の給送を行うシートフィーダに
    おける、被記録材の幅に合わせて被記録材側端をガイド
    するガイド位置を、被記録材を背面から支える背面ガイ
    ド上を摺動することにより変位可能な用紙エッジガイド
    であって、 前記ガイド位置を固定する固定手段を有し、 前記固定手段は、前記背面ガイドに圧接し、前記背面ガ
    イドとの間で摩擦抵抗力を発生させる摩擦部材と、 前記摩擦部材を前記背面ガイドに向けて押圧する付勢手
    段と、からなることを特徴とするシートフィーダの用紙
    エッジガイド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記付勢手段は、前
    記背面ガイド上における用紙エッジガイドの変位時に、
    前記摩擦部材を押圧する押圧力を解除可能に設けられ
    る、ことを特徴とするシートフィーダの用紙エッジガイ
    ド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記背面ガ
    イドと対向して配置される前記付勢手段としての板状体
    が用紙エッジガイドと一体に形成され、 前記板状体は、その一部に前記摩擦部材が取り付けられ
    且つ前記摩擦部材を前記背面ガイドとの間で挟圧するこ
    とにより弾性変形し、該弾性変形による弾性力によって
    前記摩擦部材を前記背面ガイドに向けて押圧する、こと
    を特徴とするシートフィーダの用紙エッジガイド。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記付勢手段は、前
    記背面ガイドに向けて前記摩擦部材を押圧する第2の弾
    性体を更に有する、ことを特徴とするシートフィーダの
    用紙エッジガイド。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかにおいて、前
    記摩擦部材は、セットされた被記録材側端が用紙エッジ
    ガイドのガイド面を押圧する際に、該押圧によって生じ
    るモーメント作用によって、用紙エッジガイドが前記背
    面ガイドを押圧する領域に配置される、ことを特徴とす
    るシートフィーダの用紙エッジガイド。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    用紙エッジガイドを備えていることを特徴とするシート
    フィーダ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のシートフィーダを備えて
    いることを特徴とする記録装置。
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