JP2005022128A - 記録媒体搬送装置とそれを利用した画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙を挟持して印字部に搬送するための駆動ローラに押圧する複数のピンチローラ31の支持手段をフレームに対して簡単に装着でき、且つ独立的に付勢可能とする。
【解決手段】駆動ローラに押圧する複数のピンチローラ31を軸支するピンチローラホルダ体40は、メインフレーム部の背面側に取付けられる基部43と各ピンチローラ31毎に支持する支持部44とが一体成形され、且つ基部43と各支持部44とが用紙の幅方向に長い薄肉状連設部45にて一体的に接続され、メインフレーム部に穿設された係止孔66〜68に対して基部43の前面に一体的に形成された第1係止フック部51、第2係止フック部52、下り止めフック部53を嵌合して係止する。各支持部44の先端側を搬送ローラに向かって弾力付勢するための付勢バネ体を各支持部44毎に備える。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体を挟持して搬送する記録媒体搬送装置と、この記録媒体搬送装置の間に印字部を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インクジェット式の記録ヘッドのノズルから噴射させたインクを記録媒体に付着させて画像形成する装置では、前記記録媒体を所定長さずつ副走査方向に間欠的に移動(ステップ送り)させる一方、その間欠移動を停止している間に記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に移動させて、所定区域ずつ画像形成して行くものであった。
【0003】
その場合、前記記録ヘッドを挟んで用紙搬送方向における搬送上流側(以下、単に上流側という)の上流側搬送ローラ対と搬送下流側(以下、単に下流側という)の下流側搬送ローラ対とを配置し、両ローラ対に記録媒体を挟持し、両ローラ対を間欠駆動させて記録媒体を副走査方向に移動させる構成が特許文献1及び特許文献2に開示されている。
【0004】
そして、前記特許文献1では、前記上流側搬送ローラ対における従動ローラである複数のピンチローラを、合成樹脂製の1つのピンチローラホルダにその長手方向(記録媒体の搬送方向と直交する方向)に適宜間隔にて取付けする。このピンチローラホルダは、そのボス部によりシャーシ(フレーム)を介して上ガイドの対応する穴部に回転自在に結合されており、単一のピンチローラバネはその一端が前記ボス部より上部のピンチローラホルダに支持され、前記ピンチローラバネの他端は前記上ガイドのバネ受け部に支持させており、このピンチローラホルダを介して複数のピンチローラを駆動側である搬送ローラの周面に押圧するものであったから、各ピンチローラに適切な押圧力を付与できないという問題があった。
【0005】
この問題を解決するため、特許文献2では、合成樹脂製の1つのピンチローラホルダの長手方向(記録媒体の搬送方向と直交する方向)の両端部突設した支軸がシャーシ(フレーム)に回動可能に軸支され、このピンチローラホルダに、ピンチローラを適宜間隔にて取付けする。そして、ピンチローラホルダには通紙方向と直交する方向に適宜間隔で複数個の捩じりコイルバネが上面から配置されて、ピンチローラを搬送ローラに圧接させる。また、隣接するピンチローラの間のピンチローラホルダには通紙方向に長くスリットまたは切欠きが形成されたものであった。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−56298号公報
【特許文献2】
特開平6−328798号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献2では、各ピンチローラが取付けられた前記ホルダの先端側の部位からピンチローラホルダの基部側までが剛性の高い剛体であるため、前記各ピンチローラが取付けられた箇所ごとに捩じりコイルバネにて付勢力を付与したとしても、単一のピンチローラホルダの基部側をシャーシ(フレーム)に対して上下回動可能に軸支されているから、単一のピンチローラホルダ全体で搬送ローラを押圧することになり、隣接するピンチローラと干渉し合うことなく、各々のピンチローラの押圧力を互いに独立して付与することが困難であった。
【0008】
また、前述したように、単一のピンチローラホルダの基部側をフレームに対して上下回動可能に軸支したものであったから、フレームにピンチローラホルダを装着した姿勢が安定せず、後の組み付け作業が複雑になるという問題があった。
【0009】
本発明は、前記従来の問題点を解決すべくなされたものであり、フレームに対するピンチローラホルダ体の組み付けが容易で、且つ隣接するピンチローラが互いに干渉し合うことなく、各ピンチローラの押圧力を互いに独立して付与することができる記録媒体搬送装置とこれを利用した画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の記録媒体搬送装置は、記録媒体を挟持して記録領域へと搬送するための搬送ローラ手段を有する記録媒体搬送装置において、前記搬送ローラ手段は、記録媒体を挟持して搬送する搬送ローラとピンチローラとを備え、前記搬送ローラに押圧する複数のピンチローラを軸支するピンチローラホルダ体は、フレームに取付けられる基部と前記各ピンチローラをその各ピンチローラ毎に支持する複数の支持部とが一体成形され、且つ前記基部と前記各支持部とが記録媒体の幅方向に長い薄肉状連設部にて一体的に接続され、前記各支持部の先端側を搬送ローラに向かって弾力付勢するための付勢手段を前記各支持部毎に備えたものである。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録媒体搬送装置において、前記ピンチローラホルダ体は、フレームの起立壁背面に取付けられる基部に対して、前記支持部が用紙搬送方向の下流側に向かってほぼ水平乃至はやや下方に傾斜するように一体成形されているものである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1またはに記載の記録媒体搬送装置において、前記各連設部には抜き孔が穿設され、該抜き孔に対応する前記基部には、前記フレームに着脱可能に装着するフック部が一体的に成形されているものである。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の記録媒体搬送装置において、前記フック部が記録媒体の搬送方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置され、前記フレームには、その背面下端側から前記基部を差し込むことにより、上向きの係止フック部と、上り止め係止フック部とでピンチローラホルダ体の上下方向の位置決めがなされる係止孔と、前記少なくとも1つの係止フック部によりピンチローラホルダ体の左右方向の位置決めがなされる位置決め孔がそれぞれ穿設されているものである。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の記録媒体搬送装置において、前記付勢手段として、前記フレームとピンチローラホルダ体における各支持部とに跨がって当該支持部を前記搬送ローラ方向に押圧付勢する付勢バネ体を設けたものである。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の記録媒体搬送装置において、前記フレームの下端には、前記各支持部の上面に沿うバネ支持片が一体的に形成されており、前記付勢バネ体は平面視で略M字状に形成され、付勢バネ体の左右から伸びる押圧足部が前記支持部を押圧し、各押圧足部の中途部には前記バネ支持片に形成された装着突起部に被嵌する巻回部が一体的に形成されているものである。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の記録媒体搬送装置において、前記バネ支持片に形成された装着突起部は、記録媒体の幅方向に向かって突出形成されているものである。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の記録媒体搬送装置において、前記装着突起部は、記録媒体の幅方向の左右いずれか一側に位置するもののみが他のものと反対向きに突出形成されているものである。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の記録媒体搬送装置において、前記搬送ローラ手段より記録媒体の搬送下流側には、インクジェット式記録ヘッドのノズル面と対峙させてプラテンを配置したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した好適な実施形態について図1〜図13を参照しながら説明する。本発明の実施形態は、ファクシミリ機能、スキャナ機能、複写機能及びプリンタ機能を備えた多機能装置1におけるインクジェット式の記録ヘッド2による印字部への記録媒体搬送装置3に適用したものである。
【0020】
図1に示すように、多機能装置1の本体ケース4における上面のうちの前方部位には、ファクシミリ機能、スキャナ機能、複写機能を実行するためのテンキー5aや各種作業を指令するためのボタンキー5b、液晶パネル5cなどを備えた操作パネル部5が備えられている。
【0021】
本体ケース4の上面に設けられた自動給紙装置7付きの原稿読取装置6は、前記本体ケース4の後端縁に蝶番(図示せず)を介して上下回動可能に装着されたカバー体8と、該カバー体8の上面一側に設けられた自動給紙装置7と、本体ケース4の上面の一端に固定された端部ガラス板(図示せず)の下面側に位置させた図示しないCIS(接触型イメージセンサ)等の読取素子等からなる。なお、本実施形態では、前記読取素子を自動給紙装置7の下側に停止させた状態で原稿を移動させながら行う自動給紙読取りの他に、本体ケース4の上面に配置した大判ガラス板(図示せず)上に画像が記載された面を下向きにして原稿を載置し、前記カバー体8の下面に設けられたスポンジ等の押え体(図示せず)にて原稿を押えた状態で、画像読取指令により前記読取素子が大判ガラス板の下面に沿って配置されたガイドレールに乗って移動しながら画像を読み取ることもできるように構成されている。
【0022】
前記カバー体8より後方の本体ケース4の後部側には給紙部9が設けられる。給紙部9における給紙トレイ9aは、図2に示すように、下向き前方傾斜させるように配置され、この給紙トレイ9aに積層状にセットされた記録媒体の一例としての所定寸法にカットされた用紙Pの下端縁が分離板10に当接するように載置されている。給紙トレイ9aの表面側(前面側)には、給紙手段としての給紙ローラ12を有する給紙ローラユニット11のケース13が伝動軸14の長手方向中途部に回動可能に装着されている。前記ケース13内には、前記伝動軸14と一体的に回転する駆動歯車15と伝動軸14に回転自在に被嵌した遊星アーム(図示せず)の先端に枢支され、且つ前記駆動歯車15に噛合う遊星歯車16と、中間歯車17と前記給紙ローラ12と一体的に回転する歯車18とが配置されている。また図示しないが、前記ケース13は捩じりバネにより、給紙ローラ12が前記積層された用紙Pの最上面に押圧されるように弾力付勢されている。
【0023】
なお、給紙トレイ9aには、搬送される用紙Pの左右両側縁を案内するための左右一対の用紙ガイド板19(図2で片方のみ示す)が同期して左右移動可能に装着されている。従って、給紙トレイ9aでは用紙Pはその幅方向の中心が後述する印字部20の左右幅の中心位置に一致する状態で記録媒体搬送装置3により搬送される。さらに、本体ケース4の前面には、前記印字部20で画像形成された後の記録媒体を受ける排紙トレイ21が、開口部22から前向きに突出している。
【0024】
図2はインクジェット式の記録ヘッド2による印字部20及び記録媒体搬送装置3の側断面図である。図3〜図5に示す金属板製の平面視略コ字型に屈曲形成されたフレーム27を挟んで、搬送上流側には前記給紙トレイ9aと給紙ローラユニット11等が配置され、搬送下流側には、後述する印字部20及び記録媒体搬送装置3が配置されている。
【0025】
フレーム27は、用紙Pの幅方向(キャリッジの移動方向、主走査方向ともいう、以下同じ)に沿って長いメインフレーム部27aと、該メインフレーム部27aの左右両端から用紙Pの搬送方向(副走査方向ともいう、以下同じ)に屈曲して搬送方向の下流側に向かって伸びるサイドフレーム部27b(27c)と、メインフレーム部27aの左右方向の中途部から同じく搬送方向の下流側に向かって別板にて突設させたサイドフレーム部27dと、左右両側に位置するサイドフレーム部27b,27dの前端部を連結する補強部27eとからなる(図4及び図5参照)。
【0026】
前記一対のサイドフレーム部27b(27d)の間に装架した左右長手の2本のガイド軸26a,26bに沿ってキャリッジ23が摺動可能に載置されている。キャリッジ23には、カラーインクジェット式のカートリッジタイプの記録ヘッド2がそのノズル面を下向きにして搭載されている。また、前記記録ヘッド2の上面には、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各色のインクが格納されたインクカートリッジ24が着脱可能に載置されている。なお、キャリッジ23の上端にて上下回動可能に設けられたレバー25により各色のインクカートリッジを下向きに押え固定できる構成である。
【0027】
前記ガイド軸26aと平行状に配設されたエンドレスのタイミングベルト(図示せず)に連結されたキャリッジ23は、タイミングベルトを駆動させるキャリッジモータ(図示せず)の作動にて、キャリッジ23を主走査方向に往復移動可能に構成されている。
【0028】
前記キャリッジ23の下方には、記録ヘッド2のノズル面と対向してプラテン28が前記主走査方向に沿って延びるように配置されている。
【0029】
次に、記録媒体搬送装置3の構成について説明する。記録媒体搬送装置3は、前記給紙部9に設けられた給紙ローラ12と分離板10から1枚ずつ給紙された記録媒体としての用紙Pを挟持して間欠的に搬送するために、第1の搬送ローラ対としての上流側搬送ローラ対30、31と、第2の搬送ローラ対としての下流側搬送ローラ対32、33とを有し、前記プラテン28を挟んで上流側に上流側搬送ローラ対30、31が配置され、下流側に下流側搬送ローラ対32、33が配置されている。
【0030】
上流側搬送ローラ対のうち下側に配置される駆動ローラ30及び下流側搬送ローラ対のうち下側に配置される駆動ローラ32は、それぞれ主走査方向に長く延びる1本のローラである。そして、金属製の丸棒状の各軸30a、32aの外周にゴム等の摩擦係数の大きい材料が被覆されている。各軸30a、32aの両端部(但し、図3では一方のみ示す)が合成樹脂製の軸受体36、37を介して前記一対のサイドフレーム部27b(27d)に支持されている。そして、上流側駆動ローラ30の軸30aの一端に固定した伝動歯車38及び下流側駆動ローラ32の軸32aの一端に固定した伝動歯車39とは、搬送モータ41(図3参照)のモータ軸41aに取付けられたピニオンギヤ42を介して同期させて同じ方向に回転するように構成されている(図2及び図3参照)。
【0031】
上流側搬送ローラ対のうち上側に配置される従動ローラとしてのピンチローラ31は前記駆動ローラ30の上面にて主走査方向に適宜間隔にて配置されるものである。各ピンチローラ31はこれを支持し、且つ独立的に付勢可能とする支持手段としての後述するピンチローラホルダ体40に取付けられるものである。
【0032】
他方、前記プラテン28より下流側の上方に配置された主走査方向に長く延びる用紙ガイド34には、図2に示すような拍車型の従動ローラ33が主走査方向に所定間隔隔てて配置されている。この拍車型の従動ローラ33を1ずつ個別的に弾性ばねにて付勢して駆動ローラ32に押圧する形態であっても良い。また、前記用紙ガイド34には前記従動ローラ33よりも上流側に複数の補助拍車35が主走査方向に適宜間隔にて配置されている(図2及び図3参照)。この補助拍車35にて記録済みの用紙Pが用紙ガイド34の下面側を円滑に通過し、且つ前記拍車状の従動ローラ33と駆動ローラ32との間に導かれるものである。
【0033】
POM(ポリアセタール樹脂)等の合成樹脂製のピンチローラホルダ体40は、主走査方向に長く延びる基部43と、前記各ピンチローラ31毎に支持する各支持部44とが射出成形にて一体成形されたものであり、且つ前記1つの基部43に対して各支持部44を用紙Pの幅方向(主走査方向)に長い薄肉状連設部45にて一体的に接続されたものである(図6〜図8参照)。さらに付言すれば、用紙Pの幅方向(主走査方向)の中心線から対称位置に、ピンチローラ31が配置できるように用紙搬送方向の下流側に向かって伸びるスリット46にて前記各支持部44が分離されている。そして、前記基部43と各支持部44との付け根部である長い薄肉状連設部45の間には、複数の抜き孔47(図7でハッチング部参照)が穿設されている。この薄肉状連設部45により、各支持部44は基部43に対して弾性的に上下に容易に撓み得るように構成されている。また、前記抜き孔47の存在により、薄肉状連設部45の長さが各支持部44の幅寸法より短くできて前記撓み作用を向上させることができるものである。
【0034】
前記各支持部44の先端部(前記下流側)には、前記各ピンチローラ31を下方から挿入するための配置孔48と、各ピンチローラ31の両端から突出する支軸31aを脱落不能且つ回転自在に支持する取付け部49とが形成されている(図6、図7、図9、図10参照)。前記基部43は基本的に上面開放状の箱状乃至は枠状に形成され、また各支持部44は基本的に偏平な板状に形成されており、さらに前記基部43及び支持部44には、重量を軽減しつつ剛性を高めるために縦横に複数(多数)のリブ50が一体的に形成されるとともに、その底面において、用紙Pとの接触抵抗を軽減するための用紙搬送方向に延びるリブ150(図8参照。図11,12は図示を省略)が用紙Pの幅方向に間隔をおいて多数列設されている。
【0035】
そして、前記基部43の前面には、前記フレーム27におけるメインフレーム部27aに対してその背面側から脱落不能、且つ上下方向及び左右方向に移動不能で位置決めできるようにする上向きの第1係止フック部51及び第2フック部52と、略矩形状の下り止めフック部53とが一体的に形成されている(図6、図7、図8参照)。
【0036】
より詳しくは(実施形態では)、前記第1係止フック部51は、前記基部43の前面板43aの下側部位に、各支持部44に対して2つ当て配置されている(合計8個)。第2係止フック部52は、前記基部43の前面板43aの上側部位に、左右両端寄りと中央寄りに合計4つ配置されている。下り止めフック部53は前記基部43の前面板43aのうち、上向き開放状の一対の切欠き溝54の間に形成される弾性片55の前面に一体的に形成されている。実施形態では前記弾性片55は基部43の左右方向に適宜隔てて3箇所である(図6及び図7参照)。
【0037】
なお、図7においてハッチングで示す各抜き孔47は、前記第1係止フック部51、第2係止フック部52及び下り止めフック部53のそれぞれの箇所に対応し、且つ各フック部51〜53の形状より若干大きく、平面視略矩形のものである。このように、各フック部51〜53及び抜き孔47を配置することにより、ピンチローラホルダ体40の射出成形時に一対の金型にて前記各フック部51〜53が一体成形できるようになる。
【0038】
さらに、これらのフック部51〜53および抜き孔47の数、配置等を変更することにより、薄肉状連設部45の強度を各支持部44毎に変更することも可能である。これにより、共通の付勢バネ体71を使用しても用紙Pの幅方向(主走査方向)のピンチローラ31の各押圧力を適宜変更することが可能となる。
【0039】
また、前記ピンチローラホルダ体40の基部43、薄肉状連設部45及び支持部44にわたって、その左右方向略中央部(主走査方向の中央部)に、給紙搬送される用紙Pの先端を検知し、また、間欠的に搬送される用紙Pが前記上流側搬送ローラ対30、31による挟持から外れることを検出するレジ検出レバー56を装着するための軸支部57及び挿通孔57aが形成されている。そして、前記基部43のうち左右中央部から一方寄りに離間した位置(側部位)には、用紙Pの幅方向の一部に接触して当該用紙Pの幅を検出するための幅検出レバー59を装着するための軸支部60及び挿通孔60aが形成されている(図7、図8(a)、図11及び図12参照)。挿通孔57a,60aは図7においてハッチングで示す。
【0040】
前記各軸支部57、60には、それぞれ一対の非円形軸61がその自由端側で適宜隙間を有するように相対向して設けられている(図7、図8、図11及び図12参照)。他方、前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59のそれぞれ中途部に形成された軸受筒部62には、前記非円形軸61の軸線と直交する方向のうち、前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59のそれぞれ接触部63側(下端側)を前記挿通孔57a,60aに差し込むときのみ、前記非円形軸61に被嵌可能な挿入溝62aが切欠き形成されている(図11、図12及び図13参照)。
【0041】
そして、図11及び図12に示すように、前記各レバー56、59に付勢力を与えるための各付勢バネ64、65は、前記軸受筒部62の一方に被嵌する巻回部を有し、該巻回部の一方から伸びる第1係止部を前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59に係止し、前記巻回部の他方から伸びる第2係止部を前記各軸支部57、60に係止させるものである。
【0042】
他方、前記フレーム27におけるメインフレーム部27aには、前記ピンチローラホルダ体40における前記各フック部51,52,53に対応させて係止孔66,67,68が穿設されている(図5参照)。また、メインフレーム部27aには、前記挿通孔57a,60aの箇所に対応させた位置に対応する縦長の孔69が穿設されている(図5、図11及び図12参照)。
【0043】
なお、前記複数の第2係止フック部52のうち1つ(実施形態では、図3〜図5において右端)のものに対する係止孔67の左右幅寸法を対応する第2係止フック部52の左右幅と一致させることで、後述するように、ピンチローラホルダ体40をフレーム27に取付けするときに左右移動不能とする位置決めの機能を持たせる。また、前記メインフレーム部27aの下端側には、ピンチローラホルダ体40における支持部44の上面に略平行状に被さるバネ支持片70が、搬送方向下流側に向かって下向き傾斜状に一体的に形成されている(図5等を参照)。そして、前記第1係止フック部51に対応する係止孔66はメインフレーム部27aの下端とバネ支持片70との連設付け根部に形成されている。
【0044】
また、前記係止孔66の上辺縁から係止孔68の下辺までの上下方向の垂直距離は、上向き開放状の第1係止フック部51の付け根部から下り止めフック部53の下面までの上下方向の垂直距離に等しく設定されている。
【0045】
なお、前記ピンチローラホルダ体40における各支持部44の先端のピンチローラ31を駆動ローラ30の周面に押圧するための付勢バネ体71は、前記フレーム27におけるバネ支持片70と支持部44との間に跨がって配置されているものであって、実施形態における付勢バネ体71は、1本のバネ棒を屈曲させて平面視で概略M字状に一体的に形成されている。その場合、付勢バネ体71のM型の中央部71aと左右両側の押圧足部71b,71bと、各各押圧足部71bの中途部の巻回部71cとからなるように1本の金属製のバネ棒を屈曲させて形成したものである。
【0046】
そして、前記各バネ支持片70の自由端側の両端部には、前記各巻回部71cが左右方向(記録媒体の幅方向)から被嵌して支持できる装着突起部70aが一体的に形成されている(図5、図10参照)。より詳しくは、図4,5に示すように、最左端に位置する装着突起部70aのみが左方向に突出し、その他の装着突起部70aは右方向に突出するように形成されている。
【0047】
前記メインフレーム部27aの裏面側(搬送方向上流側)には、制御基板72が平行状に立設されており、この制御基板72の裏面には、前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59の上端側の被検知部73の接近を光の遮断により検出するホトインタラプタ等のレジセンサ74及び幅センサ75が固定されている。
【0048】
各検出レバー56(59)の下端(接触部63)がガイド板76の上面の孔77に嵌まった状態(用紙Pの後端縁が通過した状態)では、各検出レバー56(59)の基端側(被検知部73)がレジセンサ74(幅センサ75)の検知部に入り込んでOFF信号を出力する(図11及び図12の実線状態参照)。用紙Pの前端縁で各検出レバー56(59)の接触部63を押し上げ回動した状態では、前記被検知部73がレジセンサ74(幅センサ75)から離れてON信号を出力する(図11の二点鎖線状態参照)。
【0049】
上記の構成において、ピンチローラホルダ体40をメインフレーム部27aに対して装着するには、前記基部43の前面側をメインフレーム部27aの下端側から上向きに接近させる。そして、前記下側の各第1係止フック部51を対応する係止孔66に嵌め入れ、第2係止フック部52を対応する係止孔67に嵌め入れた状態で上向きに押し上げる。そのとき、各上向きの弾性片55の上部側で前向きに突出している下り止めフック部53がメインフレーム部27aの裏面に押し付けられるから、その反力で弾性片55の上端側(自由端側)がメインフレーム部27aの裏面から離れるように弾性変形する。そして、前記各下り止めフック部53が係止孔68に嵌まると、弾性片55自体の弾性力により、各下り止めフック部53の下端が前記係止孔68の下辺縁に当接した状態で当該係止孔68に嵌合できる。そのとき、前記第1係止フック部51は前記係止孔66の上辺縁に、また第2係止フック部52は係止孔67の上辺縁にそれぞれ当接する。これにより、基部43ひいてはピンチローラホルダ体40は上下に移動できず、位置決めされた状態で、メインフレーム部27aに装着できる。さらにこのとき、一つの第2係止フック部52と係止孔67との主走査方向の幅寸法が同じであるので、基部43ひいてはピンチローラホルダ体40は左右方向(主走査方向)にも移動不能となって、左右位置も位置決めされるのである。
【0050】
このように、基部43の前面に複数のフック部51〜53を設け、この各フック部をフレーム27のメインフレーム部27aに穿設された係止孔66〜68に係止すると、フレームに対するピンチローラホルダ体40の取付け作業がワンタッチで行えるという利点を有する。
【0051】
この状態では、各支持部44は、メインフレーム部27aの下端から斜め下向き(駆動ローラ30の上面に接近する方向)に伸びているバネ支持片70の下面にほぼ沿うように配置され、各支持部44の先端のピンチローラ31が駆動ローラ30の上面に接近する。次いで、前記各付勢バネ体71の中央部71aを各バネ支持片70の上面に載せ、且つ巻回部71cを各バネ支持片70の装着突起部70aに被嵌させると、この付勢バネ体71の両側の押圧足部71bが、前記支持部44の上面で先端方向に伸びるように配置される。そして、押圧足部71bの先端(自由端)の丸め部が各支持部44の上面の先端寄りの側部に凹み形成された係止凹部74(図7、図11及び図12参照)に嵌まる。
【0052】
これにより、前記各支持部44は基部43に対して薄肉状連設部45を介して連設されていることと、各付勢バネ体71の付勢力とにより、各支持部44の先端側のピンチローラ31が独立的に駆動ローラ30の上面に押圧付勢されるのである。
【0053】
また、前記各付勢バネ体71は、先に、押圧足部71bの先端丸め部を係止凹部74に嵌めてから後に、巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させるようにしてもよく、たとえば、左右のそれぞれの先端丸め部を同時に嵌めるようにしてもよいし、左右いずれか一方の側の先端丸め部を係止凹部74に嵌めつつ、その巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させてから後に、バネ支持片70の上面に載っている中央部(M字状部分)71aをその弾性に抗して外側乃至は内側に押し開くように操作して、他方の側の巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させつつ、先端丸め部を係止凹部74に嵌めるようにしてもよい。
【0054】
このとき、各付勢バネ体71は、左右一対の押圧足部71aを連結している中央部71aがM字状に折曲形成されているため、巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させる際に、その被嵌方向への押し開き操作が極めて容易なものとなる。
【0055】
したがって、特に、図4および図5に示す実施形態においては、最左端の装着突起部70aのみが左方向に向かって突出形成されているため、これに対応する付勢バネ体71の取り付けに際しては、押圧足部71aを必ず外側に押し開くように操作して、巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させる必要があるが、これがために取り付け操作が困難となる虞れはない。
【0056】
もし、最左端の装着突起部70aについても、右方向に突出させようとすると、図5に示す左端のバネ支持片70よりさらに外側(左側)に装着突起部形成用の突出片を新たに必要とし、その分、フレームに大きな開口(記録媒体の搬送経路に対応する空間)を作らなければならないため、フレームの強度が低下する虞れがあるが、本実施形態では、このような虞れがない。
【0057】
なお、前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59は、前記ピンチローラホルダ体40をフレーム27に装着する前段階で装着しておく。
【0058】
すなわち、ピンチローラホルダ体40に装着した状態(図11および図12参照)では、各検出レバー56,59の接触部63がバネ支持片70の一部に当接して、それ以上の回動が規制されるため、軸受筒部62が非円形軸61より離脱可能な位置(挿入溝62aが非円形軸61の細幅部分に対応した位置)までは回動し得ない。これによって、装着状態での各レバー56,59の不意の離脱を確実に防止することができる。
【0059】
もっとも、装着状態における各レバー56,59の通常の作動範囲内、つまり、用紙Pとの接触により各レバー56,59が回動する範囲内では、挿入溝62aが非円形軸61の細幅部分に対応しない条件を少なくとも満足するのであれば、ピンチローラホルダ体40をフレーム27に装着したあとで各レバー56,59を取り付ける構成であっても何等差し支えない。
【0060】
そして、操作パネル部5のボタン操作で、画像形成(プリンタ)指令を出すと、前記給紙部7に積層されている用紙Pの一枚を給紙ローラ12の回転にて送り、用紙Pの先端が分離板10の箇所で積層箇所から分離され、ガイド板76の上面に沿って上流側の搬送ローラ対30、31に向かって搬送される。この状態では前記駆動ローラ30は静止状態である。
【0061】
次いで、用紙Pの幅方向の中央の先端縁にて前記レジ検出レバー56を押し上げ、レジセンサ74がON信号を出力する。この信号を受けて、前記用紙Pの先端縁が前記駆動ローラ30とピンチローラ31との間(ニップ部)に突き当たる(衝突する)まで、用紙Pを搬送し、前記ニップ部で用紙Pの先端縁が主走査方向と平行状になるように揃えた後、前記搬送モータ41の駆動を開始する。
【0062】
これにより、ピンチローラ31と駆動ローラ30とのニップ部に用紙Pの先端部が挟持され、駆動ローラ30及び下流側の駆動ローラ32を同期して間欠駆動させる。
【0063】
記録ヘッド2には、インク滴を噴射するノズル列(図示せず)が副走査方向に設けられており、記録ヘッド2は所定の印字幅でガイド軸26a,26bに沿って主走査方向に移動しながら印刷する。そして、駆動ローラ30及び駆動ローラ32は、記録ヘッド2が主走査方向に移動して印刷している間は、停止しており、記録ヘッド2の移動と駆動ローラ30及び駆動ローラ32の駆動が交替して行われるので、駆動ローラ30及び駆動ローラ32の駆動が間欠的に駆動されることになる。この間欠回動の複数回にて、搬送される用紙Pが多機能装置1の前面の排紙トレイ21に排出されるのである。
【0064】
なお、プラテン28に空気吸引手段(図示せず)を接続し、記録ヘッド2によるインクの噴射中は用紙Pをプラテン28の上面に吸引するように構成すれば、用紙Pと記録ヘッド2のノズル面との間隔を一定に保持できるという効果を奏する。
【0065】
用紙Pの先端が下流側搬送ローラ対32、33にて挟持された段階から後では、下流側搬送ローラ対32、33による搬送速度は、搬送上流側ローラ対30、31による搬送速度より若干速いように同期されているが、下流側搬送ローラ対32、33の挟持力が搬送上流側ローラ対30、31の挟持力より低いため、両駆動ローラ30、32が同期して駆動されても、下流側搬送ローラ対32、33のニップ部で用紙Pが若干滑り、プラテン28上での用紙Pの平坦度は保持される。
【0066】
本発明において、ピンチローラホルダ体40における複数の支持部44が主走査方向に長い基部43に対して支持部44の先端のピンチローラ31諸共互いに独立的に上下揺動するように、薄肉状連設部45を介して一体的に連設されており、且つ各支持部44が対応する付勢バネ体71によりそれぞれ独立的に付勢されているので、複数のピンチローラ31を、用紙Pの幅方向の中心を挟んで搬送方向と直交する方向に対称位置に複数ずつ配置した場合に、前記付勢バネ体71による付勢力をピンチローラ31箇所ごとに適切に与えて、下流側の搬送ローラ対32、33により搬送する用紙Pの斜行をより一層少なくすることができる。
【0067】
【発明の作用・効果】
以上に詳述したように、請求項1に記載の発明の記録媒体搬送装置は、記録媒体を挟持して記録領域へと搬送するための搬送ローラ手段を有する記録媒体搬送装置において、前記搬送ローラ手段は、記録媒体を挟持して搬送する搬送ローラとピンチローラとを備え、前記搬送(駆動)ローラに押圧する複数のピンチローラを軸支するピンチローラホルダ体は、フレームに取付けられる基部と前記各ピンチローラ毎に支持する支持部とが一体成形され、且つ前記基部と前記各支持部とが記録媒体の幅方向に長い薄肉状連設部にて一体的に接続され、前記各支持部の先端側を搬送ローラに向かって弾力付勢するための付勢手段を前記各支持部毎に備えたものである。
【0068】
このように、ピンチローラホルダ体は、主走査方向に長く延びる基部と、前記各ピンチローラ毎に支持する各支持部とが合成樹脂材等により射出成形にて一体成形されたものであるから、部品点数が少なくり、且つ1つの基部をフレームに装着だけで良いから、ピンチローラを装着する箇所毎に支持部をフレームに装着する手間に比べて、大幅に組み付け作業を簡素化できる。
【0069】
そして、前記1つの基部に対して各支持部を記録媒体の幅方向に長い薄肉状連設部にて一体的に接続されたものであるから、この薄肉状連設部により、各支持部は基部に対して弾性的に上下に容易に撓み得ることになり、搬送する記録媒体の幅に応じて確実な挟持作用を付与することができるという効果を奏する。
【0070】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録媒体搬送装置において、前記ピンチローラホルダ体は、フレームの起立壁背面に取り付けられる基部に対して、前記支持部が用紙搬送方向の下流側に向かってほぼ水平乃至はやや下方に傾斜するように一体成形されているものであるから、請求項1に記載の発明による効果に加えて、横断面ほぼL字状をなすピンチローラホルダ体を、フレームに対してその背面側から容易に取り付けることができ、しかも、搬送装置全体をコンパクトにまとめることができるという効果がある。
【0071】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の記録媒体搬送装置において、前記各連設部には抜き孔が穿設され、該抜き孔に対応する前記基部には、前記フレームに着脱可能に装着するフック部が一体的に成形されているものであるから、請求項1に記載の発明による効果に加えて、前記抜き孔の存在により、薄肉状連設部の長さが各支持部の幅寸法より短くできて前記撓み作用を向上させることができるものである。そして、前記フレームに着脱可能に装着するフック部を基部に一体的に成形する場合に、前記抜き孔の位置をフック部に対応する位置に形成したことにより、ピンチローラホルダ体40の一体成形時に一対の金型にて前記各フック部が一体成形でき、複雑な金型を使用する必要がない。
【0072】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の記録媒体搬送装置において、前記係止フック部が記録媒体の搬送方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置され、前記フレームには、その背面下端側から前記基部を差し込むことにより、上向きの係止フック部と、上り止め係止フック部とでピンチローラホルダ体の上下方向の位置決めがなされる係止孔と、前記少なくとも1つの係止フック部によりピンチローラホルダ体の左右方向の位置決めがなされる位置決め孔がそれぞれ穿設されているものであるから、基部をフレームに装着した後に、ピンチローラホルダ体が左右及び上下に位置ずれせず、後に取付け位置の調整作業が不要となって、組み付け作業が至極容易になるという効果を奏する。
【0073】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の記録媒体搬送装置において、前記付勢手段として、前記フレームとピンチローラホルダ体における各支持部とに跨がって当該支持部を前記搬送ローラ方向に押圧付勢する付勢バネ体を設けたものであるから、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明による効果に加えて、ピンチローラホルダ体をフレームに装着した後に付勢バネ体を装着するという後付け作業を容易に実行できる。また、必要に応じて各支持部毎に付勢力を変えるように付勢バネ体を別々に形成することも容易となる。
【0074】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の記録媒体搬送装置において、前記フレームの下端には、前記各支持部の上面に沿うバネ支持片が一体的に形成されており、前記付勢バネ体は平面視で略M字状に形成され、付勢バネ体の左右から伸びる押圧足部が前記支持部を押圧し、各押圧足部の中途部には前記バネ支持片に形成された装着突起部に被嵌する巻回部が一体的に形成されているものである。このような形態のバネ支持片に、前記M型の付勢バネ体を使用すると、その装着作業が至極容易になるという効果を奏する。
【0075】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の記録媒体搬送装置において、前記バネ支持片に形成された装着突起部は、記録媒体の幅方向に向かって突出形成されているものであるから、それらの装着突起部に対して各付勢バネ体の左右の巻回部をそれぞれ横方向から被嵌するという簡単な操作によって容易かつ迅速に取り付けることができ、しかも、その各巻回部から伸びる押圧足部をピンチローラホルダ体の支持部に対して確実に弾接させることができるという効果がある。
【0076】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の記録媒体搬送装置において、前記装着突起部は、記録媒体の幅方向の左右いずれか一側に位置するもののみが他のものと反対の向きに突出形成されているものであるから、すべての装着突起部を同じ向きに突出形成した場合に比較して、バネ支持片の幅方向の全域に渡る長さを短くすることができるという効果がある。
【0077】
請求項9に記載の発明は、前記搬送ローラ手段より記録媒体の搬送下流側に、インクジェット式記録ヘッドのノズル面と対峙させてプラテンを配置したものである。このように構成すれば、インクジェット式の画像形成装置の組み立て作業が簡略化され、低コストの装置を提供することができるという効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】多機能装置の全体正面図である。
【図2】インクジェット式の印字部及び記録媒体搬送装置の側面図である。
【図3】記録媒体搬送装置の平面図である。
【図4】フレームに装着した状態の記録媒体搬送装置の前方斜視図である。
【図5】フレームの前方斜視図である。
【図6】ピンチローラホルダ体の斜視図である。
【図7】ピンチローラホルダ体の平面図である。
【図8】(a)は図6の VIIIa−VIIIa 線矢視断面図、(b)図6の VIIIb−VIIIb 線矢視断面図である。
【図9】(a)は図7の IXa−IXa 線矢視拡大側断面図、(b)図7の IXb−IXb 線矢視拡大側断面図である。
【図10】図4の要部拡大図である。
【図11】図3のXI−XI線拡大側断面図である。
【図12】図3のXII −XII 線拡大側断面図である。
【図13】レジ検出レバー及び幅検出レバーの斜視図である。
【符号の説明】
2 記録ヘッド
11 給紙ローラユニット
12 給紙ローラ
20 印字部
23 キャリッジ
27 フレーム
27a メインフレーム部
28 プラテン
30 上流側搬送ローラ対における駆動ローラ
31 上流側搬送ローラ対における従動ローラ(ピンチローラ)
32 下流側搬送ローラ対における駆動ローラ
33 下流側搬送ローラ対における従動ローラ
40 ピンチローラホルダ体
43 基部
44 支持部
45 薄肉状連設部
46 スリット
47 抜き孔
51 第1係止フック部
52 第2係止フック部
53 下り止めフック部
54 切欠き溝
55 弾性片
56 レジ検出レバー
59 幅検出レバー

Claims (9)

  1. 記録媒体を挟持して記録領域へと搬送するための搬送ローラ手段を有する記録媒体搬送装置において、
    前記搬送ローラ手段は、記録媒体を挟持して搬送する搬送ローラとピンチローラとを備え、
    前記搬送ローラに押圧する複数のピンチローラを軸支するピンチローラホルダ体は、フレームに取付けられる基部と前記各ピンチローラをその各ピンチローラ毎に支持する複数の支持部とが一体成形され、
    且つ前記基部と前記各支持部とが記録媒体の幅方向に長い薄肉状連設部にて一体的に接続され、
    前記各支持部の先端側を搬送ローラに向かって弾力付勢するための付勢手段を前記各支持部毎に備えたことを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 前記ピンチローラホルダ体は、フレームの起立壁背面に取付けられる基部に対して、前記支持部が用紙搬送方向の下流側に向かってほぼ水平乃至はやや下方に傾斜するように一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体搬送装置。
  3. 前記各連設部には抜き孔が穿設され、該抜き孔に対応する前記基部には、前記フレームに着脱可能に装着するフック部が一体的に成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体搬送装置。
  4. 前記フック部が記録媒体の搬送方向と交差する方向に間隔をおいて複数配置され、前記フレームには、その背面下端側から前記基部を差し込むことにより、上向きの係止フック部と、上り止め係止フック部とでピンチローラホルダ体の上下方向の位置決めがなされる係止孔と、前記少なくとも1つのフック部によりピンチローラホルダ体の左右方向の位置決めがなされる位置決め孔がそれぞれ穿設されていることを特徴とする請求項3に記載の記録媒体搬送装置。
  5. 前記付勢手段として、前記フレームとピンチローラホルダ体における各支持部とに跨がって当該支持部を前記搬送ローラ方向に押圧付勢する付勢バネ体を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録媒体搬送装置。
  6. 前記フレームの下端には、前記各支持部の上面に沿うバネ支持片が一体的に形成されており、前記付勢バネ体は平面視で略M字状に形成され、付勢バネ体の左右から伸びる押圧足部が前記支持部を押圧し、各押圧足部の中途部には前記バネ支持片に形成された装着突起部に被嵌する巻回部が一体的に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の記録媒体搬送装置。
  7. 前記バネ支持片に形成された装着突起部は、記録媒体の幅方向に向かって突出形成されていることを特徴とする請求項6に記載の記録媒体搬送装置。
  8. 前記装着突起部は、記録媒体の幅方向の左右いずれか一側に位置するもののみが他のものと反対向きに突出形成されていることを特徴とする請求項7に記載の記録媒体搬送装置。
  9. 前記搬送ローラ手段より記録媒体の搬送下流側には、インクジェット式記録ヘッドのノズル面と対峙させてプラテンを配置したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の記録媒体搬送装置を備えた画像形成装置。
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