JP2002253772A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2002253772A
JP2002253772A JP2001058512A JP2001058512A JP2002253772A JP 2002253772 A JP2002253772 A JP 2002253772A JP 2001058512 A JP2001058512 A JP 2001058512A JP 2001058512 A JP2001058512 A JP 2001058512A JP 2002253772 A JP2002253772 A JP 2002253772A
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symbol
probability
lottery
game machine
ball game
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JP2001058512A
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English (en)
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Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Hiroo Nakayama
博夫 中山
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Takao Co Ltd
Original Assignee
Takao Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾球遊技機において、確変突入率を変化させ
ること。 【解決手段】 抽選処理で確変図柄が選択されると(S
21:YES)、特別図柄復帰処理(S22)を行い、
大当たり図柄が999なら(S23:YES)大当たり
図柄から777を除く(S24)。999ではなく(S
23:NO)、333なら(S25:YES)大当たり
図柄から444を除く(S26)。333でもなく(S
25:NO)、777なら(S27:YES)大当たり
図柄から444と666を除く(S28)。S24が実
行された場合には次に大当たりになって行われる確変抽
選(S107)で777が抽選対象から除外されるの
で、確変突入率は5/11となる。同様に、S26が実
行された場合には確変突入率が6/11となり、S28
が実行されれば確変突入率は6/10となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】遊技球が始動領域に進入(例えば始動口
に入球したり始動ゲートを通過)したことを前提として
特別遊技抽選を行う特別遊技抽選手段と、前記特別遊技
抽選が当たりのときには確率変動抽選を行う確変抽選手
段と、該確率変動抽選が当たりであったことを条件とし
て、前記特別遊技抽選の抽選確率を通常時における確率
(通常確率)よりも当たりの確率が高い高確率に設定す
る高確率化手段と、前記特別遊技抽選の結果を特別図柄
で表示する図柄表示手段と、前記確率変動抽選の結果を
確変通知図柄で表示する確変表示手段とを備えて、前記
特別遊技抽選手段による抽選で当たりとなったことを必
須条件として遊技者に有利な特別遊技を行う弾球遊技機
がある。このような弾球遊技機は、一般に確変機または
確率変動機と呼ばれている。なお、図柄表示手段(例え
ば液晶表示装置)が確変表示手段を兼ねるのが普通であ
る。そして、特別遊技抽選が当たりであったときに表示
される特別図柄(大当たり図柄)に確変図柄と非確変図
柄の区別を設けておき、確率変動抽選が当たりのとき
(高確率になるとき)は確変図柄を表示していた。
【0003】確変図柄が表示されると、特別遊技が終了
したときから次に特別遊技抽選で当たり(いわゆる大当
たり)になるまで、特別遊技抽選が通常時における確率
(通常確率、1/320前後)よりも当たりの確率が高
い高確率(1/70前後)にて行われるので、比較的短
時間で次の大当たりが発生することが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の弾球
遊技機では、特別遊技抽選が当たりであると、複数種類
の大当たり図柄の中から1種類を(例えば000〜99
9及びAAA、BBBの12種類からどれか1つを)選
んで表示しており、そうした複数種類の大当たり図柄の
例えば半数が確変図柄とされていた。つまり、大当たり
図柄を1種類に決める処理が確率変動抽選に該当してい
た。したがって、確率変動抽選で当たりになる確率(確
変突入率)は、特別遊技抽選が高確率で行われるときで
も通常確率で行われるときでも常に一定であった。
【0005】そして、この例の場合なら高確率になって
当たりが発生しても、そこでの確率変動抽選で当たりに
なる確率は1/2であって、高確率がさらに続く可能性
は通常確率のときと変わらないので、例えば「次は非確
変図柄で通常確率(低確率)に戻ってしまうだろう。」
と思いこみ、高確率時の楽しみが小さかった。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための請求項1記載の弾球遊技機は、遊技
球が始動領域に進入したことを前提として特別遊技抽選
を行う特別遊技抽選手段と、前記特別遊技抽選が当たり
のときには確率変動抽選を行う確変抽選手段と、該確率
変動抽選が当たりであったことを条件として、前記特別
遊技抽選の抽選確率を通常時における確率(通常確率)
よりも当たりの確率が高い高確率に設定する高確率化手
段と、前記特別遊技抽選の結果を特別図柄で表示する図
柄表示手段と、前記確率変動抽選の結果を確変通知図柄
で表示する確変表示手段とを備えて、前記特別遊技抽選
手段による抽選で当たりとなったことを必須条件として
遊技者に有利な特別遊技を行う弾球遊技機において、前
記確率変動抽選で当たりとなる確率(確変突入率)を変
化させる確変突入率変更手段を備えたので、遊技の状態
や経過等に応じて確変突入率を変化させることができ
る。つまり、ときには確率変動抽選で当たりになる確率
を高めて、高確率がさらに続く可能性を大きくしたり、
或いはその逆にするなどで遊技者を楽しませることがで
きる。
【0007】請求項2記載の弾球遊技機は、請求項1記
載の弾球遊技機において、前記確変突入率変更手段は、
前記特別遊技抽選の抽選確率が前記通常確率で行われる
ときと前記高確率で行われるときとで前記確変突入率を
変化させることを特徴とするので、例えば抽選確率が通
常確率で行われるときには確変突入率を低めに、抽選確
率が高確率で行われるときには確変突入率を高めにし
て、高確率状態が継続しやすくしたり、逆に通常確率で
は高め、高確率では低めにして、高確率になりやすいが
継続し難くする等、さまざまなバリエーションが可能と
なる。
【0008】請求項3記載の弾球遊技機は、請求項1ま
たは2記載の弾球遊技機において、前記確変突入率変更
手段は、前記特別遊技を挟んで前記特別遊技抽選が前記
高確率で行われる状態が続くときに、該特別遊技の前と
後とで前記確変突入率を異ならせることを特徴とする。
【0009】特別遊技を挟んで高確率状態が続くとき、
つまり高確率で大当たりが発生して特別遊技が実行さ
れ、その際の確率変動抽選も当たりで高確率が維持され
る場合には、特別遊技の前と後とで確変突入率を異なら
せる(特別遊技の前における確変突入率は既に設定済み
で実施済みであるから、実際には特別遊技の後において
確変突入率を変更する)ので、高確率状態が異常に長期
にわたるのを防止できる。また、その逆も可能である。
【0010】請求項4記載の弾球遊技機は、請求項1な
いし3のいずれか記載の弾球遊技機において、前記確変
突入率変更手段は、前記確変表示手段にて表示された前
記確変通知図柄の種類に応じて前記確変突入率を変化さ
せることを特徴とする。確変通知図柄を複数種類例えば
A、B、Cの3種類用意しておいて、Aが表示されたと
きには確変突入率を60%、Bは50%、Cは40%の
ように確変通知図柄を差別化するので、どの確変通知図
柄が表示されるかによって遊技者を楽しませることがで
きる。
【0011】請求項5記載の弾球遊技機は、請求項1な
いし4のいずれか記載の弾球遊技機において、前記確変
抽選手段は、前記確率変動抽選として前記確変通知図柄
の種類を抽選し、前記高確率化手段は、該抽選によって
前記確率変動抽選の結果が当たりであったことを示す前
記確変通知図柄が選ばれると前記高確率に設定すること
を特徴とする。確変抽選手段及び高確率化手段の動作は
従来とほぼ同様であるから、こうした抽選や確率設定の
ソフトウェアを大幅に変更する必要がない。
【0012】請求項6記載の弾球遊技機は、請求項5記
載の弾球遊技機において、前記確変突入率変更手段は、
前記確率変動抽選の対象となる前記確変通知図柄の種類
を増減することで前記確変突入率を変化させることを特
徴とする。確変通知図柄が例えば12種類あって、その
中の半数が確率変動抽選の結果が当たりであったことを
示す確変通知図柄(確変突入図柄)であるとして、非確
変突入図柄のいずれか1つを確率変動抽選の対象としな
い(表示に使用しない)設定とすれば、確変突入率は6
/12から6/11に向上する。また、確変突入図柄の
どれかを確率変動抽選の対象としない(表示に使用しな
い)設定とすれば、確変突入率が低下する。
【0013】なお、確変通知図柄の種類を増減するにあ
たっては、基準となる種類数、例えば上記例の確変通知
図柄が12種類でその半数(6種類)を確変突入図柄と
するのを基準として、これを5種類以下にしたり(減
少)7種類以上にする(増加)場合ばかりでなく、一旦
減少させてから(例えば5種類にしてから)基準数(例
えば6種類)に復帰させる(この例なら5種類から6種
類に増加させる)操作や、基準数(例えば6種類)から
させて(例えば7種類にして)基準数(例えば6種類)
に復帰させる(この例なら7種類から6種類に減少させ
る)操作も含むものである。
【0014】増減の対象となる確変通知図柄は、請求項
7記載のように予め定められていてもよいし、請求項8
記載のようにその都度抽選で決めてもよい。請求項9記
載の弾球遊技機は、請求項6ないし8のいずれか記載の
弾球遊技機において、前記特別遊技抽選が前記高確率で
行われる状態になると、前記増減の対象となる前記確変
通知図柄の表示形態を変化させることを特徴とする。増
減の対象となる確変通知図柄の表示形態を変化させるこ
とで、それが増減の候補であることを明瞭に示せる。
【0015】請求項10記載の弾球遊技機は、請求項6
ないし8のいずれか記載の弾球遊技機において、前記確
変突入率変更手段が前記確変通知図柄の種類を減少させ
ると、該減らされた確変通知図柄の種類を表示する。つ
まり、その確変通知図柄は確率変動抽選の表示には使用
されないことが明示されるので、遊技者に分かりやす
い。
【0016】請求項11記載の弾球遊技機は、請求項1
ないし10のいずれか記載の弾球遊技機において、前記
図柄表示手段は前記確変表示手段を兼ね、前記特別遊技
抽選が当たりであったときに表示される前記特別図柄
(大当たり図柄)は前記確変通知図柄を兼ねるので、ハ
ード構成を単純化できる。また確変通知図柄を兼ねる大
当たり図柄を、従来と同様に確変図柄と非確変図柄とに
区分して使用すれば従来と同様に確変の有無を通知で
き、遊技者が違和感をもたない。
【0017】請求項12記載の弾球遊技機は、請求項1
ないし10のいずれか記載の弾球遊技機において、前記
図柄表示手段は前記確変表示手段を兼ね、前記確変通知
図柄として前記特別図柄とは別の判定図柄を表示するこ
とを特徴とする。図柄表示手段が確変表示手段を兼ねる
ことで構成が単純化される。また、特別図柄とは別の判
定図柄を表示するので、確変の有無が分かりやすいし、
確変突入率も分かりやすい。されに、遊技に幅ができ遊
技者の楽しみが増す。
【0018】請求項13記載の弾球遊技機は、請求項1
1記載の弾球遊技機において、前記確変突入率変更手段
によって前記確率変動抽選の対象から除外された前記大
当たり図柄は、前記特別遊技抽選が当たりであったこと
を表示しないことを特徴とする。除外された大当たり図
柄は特別遊技抽選が当たりであったことを表示しないと
いうのは、特別遊技抽選が当たりであったことを表示す
るためには使用されない場合と、たとえ表示されても特
別遊技抽選の当たりを示さない(外れを示す)とがあ
る。いずれにしてもこの除外された大当たり図柄は特別
遊技抽選の当たり(大当たり)を示さないので、特別遊
技抽選が当たりのときには確率変動抽選を行う構成にお
いて、特別遊技抽選の結果表示と確率変動抽選の結果表
示との整合性が確保される。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例により発明
の実施の形態を説明する。
【0020】
【実施例1】図1に示すように、弾球遊技機としてのパ
チンコ機10は、長方形の外枠11と前面枠12とから
なる筐体にて構成の各部を保持する構造である。また、
このパチンコ機10はいわゆるCR機であって、プリペ
イドカードの読み書き等を行うためのカードリーダユニ
ット(以下、CRユニット)13が付属している。
【0021】前面枠12は、左端上下のヒンジ14によ
り外枠11に対し開閉可能に取り付けられており、通常
は図示するように閉じた状態とされる。前面枠12に
は、窓状のガラス枠20が前面枠12に対して開放可能
に取り付けられている。このガラス枠20には板ガラス
21が二重にはめ込まれ、板ガラス21の奥には前面枠
12に保持された遊技盤22が収納されている。
【0022】ガラス枠20の下方には上皿15が配さ
れ、前面枠12に対して開放可能に取り付けられてい
る。上皿15の内部にはスピーカ98が内蔵され、上皿
15の上面には、プリペイドカードによる遊技球の貸出
を指示するための貸出釦16、プリペイドカードの返却
を指示するための精算釦17及びプリペイドカードの残
高を表示するための残高表示部18が設けられている。
CRユニット13のカード口19にプリペイドカードを
挿入するとプリペイドカードの残高が残高表示部18に
表示され、貸出釦16を押下するとその残高の範囲内で
遊技球の貸出しが実行され上皿15に貸球としての遊技
球が排出される。また、精算釦17押下するとプリペイ
ドカードがカード口19から排出される。
【0023】上皿15の下方にては下皿23が前面枠1
2に固定され、下皿23の右側には発射ハンドル24が
取り付けられている。発射ハンドル24の外周にはダイ
ヤル部24aが装着されており、これを時計回りに回動
操作すれば発射装置(図示略)が稼働して、上皿15か
ら供給された遊技球を遊技盤22に向けて発射する。こ
の際、ダイヤル部24aの回動量によって発射力の強弱
を調整できる。またダイヤル部24aに隣接して導電性
のタッチセンサ24bが設けられている。
【0024】図2に示すように、遊技盤22には、ガイ
ドレール25によって囲まれた略円形の遊技領域25a
が設けられ、その中央部には液晶表示盤26aを有する
液晶表示装置26(確変表示手段を兼ねる図柄表示手段
に該当)が設置されている。また液晶表示装置26の枠
の上部中央には7セグメントLEDが普通図柄表示器2
7として取り付けられている。
【0025】遊技盤22には、液晶表示装置26の下方
にチューリップ式の可変入賞装置31が設置されてい
る。本実施例では可変入賞装置31に入賞すると抽選条
件が成立する設定であり、可変入賞装置31は始動領域
に該当する。液晶表示装置26の左右にはそれぞれゲー
ト34が配されており、遊技球がゲート34を通過する
と普通図柄表示器27の表示が変動した後に静止され、
それが当たり数値(例えば7)であると、可変入賞装置
31は設定時間だけ開放される。この設定時間は、通常
は約0.2秒程度であるがいわゆる時短のときには長時
間(例えば2〜3秒)とされる。
【0026】これらゲート34の下方に普通入賞口74
が配され、可変入賞装置31の下方には大入賞口40と
左右の普通入賞口76を備える大入賞装置36が配さ
れ、盤面最下部にはアウト口41が設けられている。な
お、遊技盤22には、多数の遊技釘が打ち付けられ風車
等が備えられているが、これらは周知であるので図示と
説明を省略する。
【0027】このパチンコ機10は、図3に示すよう
に、主制御基板70、払出制御基板83、発射制御基板
85、ランプ制御基板80、表示制御基板90、音声制
御基板97を備えている。主制御基板70には、CPU
70a、ROM70b、RAM70c、カウンタ70
d、70e、70f、入出力ポート等が備わっており、
特別遊技抽選手段、確変抽選手段及び確変突入率変更手
段となるとともに大入賞装置36と共同で特別遊技を行
う手段として機能する。この主制御基板70は、ゲート
34、可変入賞装置31の入賞センサ31c、大入賞装
置36の特定領域センサ36c及びカウントセンサ36
d、普通入賞口74、76等からの検出信号、タッチセ
ンサ24bの信号、その他遊技盤22やパチンコ機10
の各部に設置されているセンサ類からの信号を取得し、
それに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを、
払出制御基板83、発射制御基板85、ランプ制御基板
80、表示制御基板90、音声制御基板97に出力す
る。また、主制御基板70は、可変入賞装置31のソレ
ノイド31d、大入賞装置36のソレノイド36bの動
作を制御することで、これらの開閉を制御する。
【0028】払出制御基板83は、主制御基板70から
送られてくるコマンドに応じて払出装置を稼働させて賞
球を払い出させ、またCRユニット13からの貸出要求
に応じて払出装置を稼働させて貸球を払い出させる。発
射制御基板85はタッチセンサ24bの信号及び主制御
基板70から送られてくるコマンドに応じて発射装置の
動作を制御する。
【0029】ランプ制御基板80は、図示は省略するが
CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を備え、主制
御基板70から送られてくるコマンドに応じてLEDや
電球等のランプ類の点灯、消灯、他の制御基板にて制御
されないモータやソレノイド等のアクチュエータ類の動
作を制御する。
【0030】表示制御基板90には、CPU90a、R
OM90b、RAM90c、入出力ポート等が備わって
おり、主制御基板70から送られてくるコマンドに応じ
て液晶表示装置26の表示及び普通図柄表示器27を制
御する。表示制御基板90(特にCPU90a)は液晶
表示装置26の表示を制御する点で表示制御手段として
機能する。
【0031】音声制御基板97には、図示は省略するが
CPU、ROM、RAM、音源LSI、入出力ポート等
が備わっており、主制御基板70から送られてくるコマ
ンドに応じて音声信号を生成し、その音声信号にてスピ
ーカ98を駆動して音声を出力する。
【0032】次に、主に液晶表示装置26の表示に関わ
る、主制御基板70(特にCPU70a)の処理、表示
制御基板90(特にCPU90a)の処理を中心に、パ
チンコ機10の動作を説明する。図4に示すのは、主制
御基板70のCPU70aが実行するメインルーチンの
概略を示すフローチャートである。
【0033】主制御基板70(CPU70a)は、まず
電源オンによるスタートか否かを判断し(S11)、電
源オンなら各種の初期化処理を行う(S12)。この初
期化処理によりRAM70cの特定のアドレスに初期化
済みを示すデータが書き込まれ、S11はこのデータの
有無に基づく判断処理である。
【0034】そして、ゲート34、可変入賞装置31の
入賞センサ31c、大入賞装置36の特定領域センサ3
6c及びカウントセンサ36d、普通入賞口74、76
等からの検出信号を取得し(S13)、抽選処理(S1
4)、確変通知図柄増減処理(S15)、特別遊技処理
(S16)、その他の処理(S17)、データ送信処理
(S18)、カウンタ更新処理(S19)と実行し、タ
イマ割込によるリセット待ちのループに入る。なお、図
4の処理手順は一例であり、これに限るものではない。
【0035】抽選処理は図5に示す通りで、主制御基板
70(CPU70a)はこの抽選処理を実行することで
特別遊技抽選手段及び確変抽選手段として機能する。抽
選処理では、CPU70aは、まず可変入賞装置31の
入賞センサ31cからの遊技球検出信号(始動信号)が
入力されているか否かすなわち遊技球が可変入賞装置3
1に入賞したか否かを判断する(S101)。
【0036】肯定判断であれば、カウンタ70d、70
e、70fの値を読み込む(S103)。そして、読み
込んだカウンタ70dの値を予め決められている当たり
値と照合して大当たりか否かの抽選を行う(S10
4)。なお、この実施例では当たり値が1個だけの低確
率モード(確率は約1/300)と当たり値が5個の高
確率モード(確率は約1/60)とがあり、初期的(起
動時)には低確率モードに設定されているが、その後は
後述する確変抽選の結果に応じて低確率モードから高確
率モードに、また高確率モードから低確率モードに切り
替えられる。
【0037】次に、CPU70aは、S104における
抽選が当たりであれば(S106:YES)、S103
で読み込んだカウンタ70eの値に基づいて高確率モー
ドにするか否かすなわち確率変動の抽選(確変抽選)を
行う(S107)。この確変抽選はカウンタ70eの値
に基づいて大当たり図柄を選択(決定)する処理として
行われる。
【0038】本実施例の場合、S104の大当たり抽選
の結果を表示する特別図柄は0〜11の12個の整数図
柄を3個並べた形態であり、大当たり抽選が当たりであ
ったことを示す大当たり図柄はいわゆる3桁揃い(00
0、111、222、333、444、555、66
6、777、888、999、101010、1111
11)、これら以外は外れを示す外れ図柄である。大当
たり図柄の内、奇数(1、3、5、7、9、11)の3
桁揃いが確変抽選の当たりを示す確変図柄である。
【0039】確変抽選は、図9のAに示すように、カウ
ンタ70eの値が0なら大当たり図柄として000を選
択し、同様にカウンタ70eの値が1なら111、2な
ら222という対応で選択することで行われる。したが
って、このAの例であれば確変抽選で当たりになる確率
(確変突入率)は6/12=1/2である。
【0040】ところが、本実施例ではカウンタ70eの
更新が常に1ずつの歩進ではなくて、図9に示すよう
に、いずれかの値をとばすことがある。通常は、図9の
Aに示すように、カウンタ70eは1ずつ歩進して最大
値(ここでは12)に達すると、次は0に戻されて0〜
12を繰り返す。しかし、後述する確変通知図柄増減処
理の内容によっては、Bに示すように4がとばされたり
(3の次の値が5になる)、Cに示すように7がとばさ
れたり、またD、E、Fに示すように2つまたは3つの
値がとばされることがある。このようにカウント値のジ
ャンプがあると、ジャンプされたカウント値に対応する
大当たり図柄は選択されないから、確変突入率が6/1
1(B)になったり、5/12(C)になったり変化す
る。
【0041】確変抽選によって大当たり図柄を決めた後
に、CPU70aは、S107で決めた大当たり図柄や
確変抽選の結果などの情報を記憶し、当たりフラグF1
を1にセットする(S110)。次に、S107で決め
た大当たり図柄を確定表示するための変動パターンを決
定する(S111)。
【0042】変動パターンは、特別図柄を構成する3つ
の図柄それぞれの変動時間(変動開始から停止または仮
停止するまでの時間)、リーチアクションの種類等の組
合せによって、一連の変動経過のパターンとして決めら
れる。したがって、変動パターンの種類は、例えばリー
チの種類等に応じて様々であり、適宜に設定可能な設計
事項である。
【0043】変動パターンを決めた後に、その変動パタ
ーンの各要素(変動時間、リーチアクション、大当たり
図柄)を指定する各データを含んだ図柄コマンドを生成
する(S112)。一方、S106で否定判断(大当た
り抽選が外れ)のときは、上述の大当たり図柄以外の組
合せで外れ図柄を決定する(S114)。なお、この外
れ図柄の決定を全くランダムに行うとリーチの出現率が
小さくなるので、それよりも高率の適当な割合でリーチ
が出現するように作為している。
【0044】そして、S111と同様に、3つの図柄そ
れぞれの変動時間、リーチの有無、リーチアクションの
種類等の組合せによる、変動パターンを決定し(S11
5)、その変動パターンの各要素を指定する各データを
含んだ図柄コマンドを生成する(S116)。
【0045】S112またはS116で生成された図柄
コマンドは、前述のデータ送信処理(S18)において
表示制御基板90に宛てて送信される。次の確変通知図
柄増減では図6に示すように、まず図5に示した抽選処
理で確変図柄が選択されたか否かを判断する(S2
1)。肯定判断なら、特別図柄復帰処理(S22)を行
う。S22の処理内容は後で説明する。
【0046】そして、大当たり図柄は999の確変図柄
であったか否か(カウンタ70eの値が9であったか否
かなので、フローチャートでは「9?」としている。以
下、大当たり図柄については同様である。)を判断する
(S23)。ここで肯定判断なら大当たり図柄から77
7を除く処理を行う(S24)。具体的には、カウンタ
70eの更新処理に当たって「7」を抜く、つまりカウ
ント値6の次は8にするという命令をセットしておく。
そうすると、カウンタ70eの更新に際しては、図9の
Cに示すように0、1、2・・・6、8、・・・とカウ
ントされるので、前述の確変抽選(S107)でカウン
ト値7に対応する大当たり図柄(確変図柄でもある)7
77が選択されることがない。
【0047】S23で否定判断なら、同様に333か否
かを判断し(S25)、これが肯定判断なら大当たり図
柄から444を除く処理を行う(S26)。この処理も
上述の777を除く場合と同様であり、これにより図9
のBに示すようにカウンタ70eにおいて4がジャンプ
される。そして、大当たり図柄444が選択されなくな
る。
【0048】また、S25で否定判断なら、同様に77
7か否かを判断し(S27)、これが肯定判断なら大当
たり図柄から444と666を除く処理を行う(S2
8)。これにより、図9のDに示すようにカウンタ70
eにおいて4と6がジャンプされる。そして、大当たり
図柄444及び666が選択されなくなる。
【0049】S24が実行された場合には次に大当たり
になって行われる確変抽選(S107)で777が抽選
対象から除外されるので、確変突入率は5/11とな
る。同様に、S26が実行された場合には確変突入率が
6/11となり、S28が実行されれば確変突入率は6
/10となる。
【0050】また、これらS24、S26、S28の処
理では大当たり図柄を構成する12種類の数字中で、こ
れら除外される大当たり図柄444、666または77
7の要素となる4、6、7の図柄の表示形態を変更させ
て除外されていることを示すための処理も行われる。
【0051】大当たり図柄444の場合を例にして図7
を参照して説明する。S26として行われる特別図柄4
削除ルーチンでは、まず上述したようにカウンタ70f
で4をカウントさせないための処理を行い(S31)、
左図柄の4を図示のような4にXを重ねた図柄に変更す
る(S32)。同様に右図柄の4(S33)と中図柄の
4(S34)も変更する。大当たり図柄777を除外す
るためのS24や大当たり図柄444と666を除外す
るためのS28の処理もこれ(図7)と同様である。
【0052】なお、図6では省略しているが、444と
777を除外する場合(図9のE)と444、666、
777の3つを除外する場合(図9のF)もある。これ
らの処理も図7と同様である。S24、S26、S28
の後、またはS27で否定判断のときは、S29に進ん
で高確率フラグF2を1にセットする。一方、S21で
否定判断のときには高確率フラグF2をクリアする(S
30)。
【0053】説明を後回しにしたS22の処理では、S
24、S26またはS28で除かれた大当たり図柄を復
帰させる処理、つまりカウンタ70eの更新を図9のA
に示すように0から11までを1つずつカウントする形
態に戻す処理が行われる。詳細には図8に示すように、
カウンタ70eの一部が抜けているか否かを判断し(S
41)、抜けがなければ具体的な処理を行わずにリター
ンする。
【0054】カウンタ70eの一部が抜けているときに
は(S41:YES)、それが3個であるか否か(図9
のFの状態か否か)を判断する(S42)。肯定判断な
ら、カウンタ70eに4、6、7を復帰させ(S4
3)、左図柄をそれぞれ通常の4、6、7に戻させ(S
44)、同じく右図柄(S45)と中図柄(S46)も
それぞれ通常の4、6、7に戻させる。
【0055】S42で否定判断のときには、カウンタ7
0eの欠落値が2個か否かを判断すし(S47)、肯定
判断なら、それらは4と6か(図9のDの状態か)を判
断する(S48)。ここで肯定判断なら、カウンタ70
eに4、6を復帰させ(S49)、左図柄をそれぞれ通
常の4、6に戻させ(S50)、同じく右図柄(S5
1)と中図柄(S52)もそれぞれ通常の4、6に戻さ
せる。
【0056】2つの欠落値が4、6ではないときは(つ
まり4と7、図9のEの状態なら)、カウンタ70eに
4、7を復帰させ(S53)、左図柄をそれぞれ通常の
4、7に戻させ(S54)、同じく右図柄(S55)と
中図柄(S56)もそれぞれ通常の4、7に戻させる。
【0057】カウンタ70eの欠落値が3個でも2個で
もないときは、欠落値が4であるか(図9のBか)4で
はないか(図9のCか)を判断する(S57)。4が抜
けているときには、カウンタ70eに4を復帰させ(S
58)、左図柄を通常の4に戻させ(S59)、同じく
右図柄(S60)と中図柄(S61)もそれぞれ通常の
4に戻させる。4ではなくて7が抜けているときには、
カウンタ70eに7を復帰させ(S62)、左図柄を通
常の7に戻させ(S63)、同じく右図柄(S64)と
中図柄(S65)もそれぞれ通常の7に戻させる。
【0058】このようにして、除外されていた大当たり
図柄が復帰するので、この特別図柄復帰処理に続いてS
24、S26またはS28が実行されなければ確変突入
率は通常の6/12となり、S24、S26またはS2
8が実行されれば上述のように確変突入率が変化する。
【0059】なお、ここでは444、666、777を
除外の対象としたがこれら以外であってもよい。また除
外の対象となる大当たり図柄の数は3個に限らない。ま
た、ここではカウンタ70eのカウントから4、6、7
のいずれかを除外する構成としているが、例えば図10
に示す例のようにカウント値と大当たり図柄の対応テー
ブルを複数種類用意しておいて、それらを切り替えて使
用しても、上記と同様にできる。
【0060】図10のAは通常の状態、Bは大当たり図
柄の444を除外した場合、Cは777を除外した場
合、Dは444と666を、Eは444と777を、F
は444、666、777をそれぞれ除外した場合であ
る。なお、カウンタ70eは、大当たり図柄の除外数に
応じて、最大値が10のもの(B、C)、9のもの
(D、E)、8のもの(F)を切り替えて使用する構成
である。
【0061】なお、主制御基板70(CPU70a)
は、図6の確変通知図柄増減処理を実行することで確変
突入率変更手段として機能している。表示制御基板90
(厳密にはCPU90a)による大当たり図柄または外
れ図柄の表示制御は図11に示す特別図柄制御処理にて
行われる。表示制御基板90(CPU90a)は、この
処理を実行する点(図柄表示手段としての液晶表示装置
26を制御する点)で表示制御手段として機能する。
【0062】この処理では表示制御基板90は、まず主
制御基板70からの図柄コマンドを取得しているか否か
(図示と説明を省略する通信処理において受信した図柄
コマンドがRAM90cに記憶されているか否か)を判
断し(S201)、図柄コマンドを取得していなければ
本処理を終了する。なお、取得した図柄コマンドは、そ
のコマンドに応じた処理の実行が完了するとRAM90
cから消去されるので、処理済みの図柄コマンドが記憶
されていることはない。また、主制御基板70からは図
柄コマンド、判定図柄コマンド及び持たせ表示コマンド
以外のコマンドも送信されるが、それらに応じた処理に
ついては説明を省略する。
【0063】図柄コマンドを取得しているときには(S
201:あり)、液晶表示装置26を制御して図柄の変
動表示を開始する(S202)。本実施例の場合、液晶
表示装置26の液晶表示盤26aにて0〜12の数字図
柄が左図柄、中図柄、右図柄として上から下へとスクロ
ール表示すなわち変動表示される。通常は図12(a)
〜(f)に例示するように、0〜12の数字を図案化し
た数字図柄が使用される(表示される)が、上述したよ
うに大当たり図柄の444が除外された場合等では、例
えば図13(a)、(b)のように「4」の代わりに
「4とX」が使用される。
【0064】次に、図柄コマンドで指定されたタイミン
グで左図柄を仮停止させ(S203)、同様に右図柄を
仮停止させる(S204)。ここで仮停止というのは、
図柄の変動が完全には停止していない状態であり、例え
ば上下や左右に微動する状態である。
【0065】ここで2つの図柄(左図柄と右図柄)が仮
停止したので、それらが揃っていれば最後の図柄(ここ
では中図柄)次第で当たり外れが決まるリーチ表示であ
る。そして、リーチであれば(S205:YES)、リ
ーチアクション表示処理(S206)を実行する。リー
チアクション表示には複数の種類があるが、その内容は
本発明との関連が薄いのでリーチアクションの説明は省
略する。
【0066】その後、図柄コマンドで指定された中図柄
の仮停止タイミングが至れば中図柄を仮停止させる(S
209)。また、リーチ表示にならなかった場合には
(S205:NO)、リーチアクション表示(S20
6)を実行せずに、中図柄を仮停止させる(S20
9)。
【0067】次に、図柄コマンドに基づいて再変動の有
無を判断し(S210)、再変動ありなら(S210:
YES)、仮停止している3つの図柄を一斉にスクロー
ルさせて、図柄コマンドで指定されている再変動アクシ
ョンを表示させてから(S211)、3つの図柄を確定
停止させる(S212)。また、再変動なしなら(S2
10:NO)、仮停止している3つの図柄をそのまま確
定停止させる(S212)。そうした確定停止の例を図
12、13に示す。図12(a)〜(c)、(e)及び
(f)と図13(a)、(b)は外れ図柄が確定停止し
た状態を示し、図12(d)は大当たり図柄の(確変図
柄でもある)777が確定停止した状態を示している。
【0068】液晶表示装置26に大当たり図柄が確定表
示されると、これに続いて特別遊技が開始される。本実
施例で実行される特別遊技自体は、第一種と呼ばれる形
式の公知のパチンコ機とほぼ同様であるが、図14を参
照して説明する。
【0069】特別遊技処理においては、主制御基板70
は、当たりフラグF1が1にセットされているか否かを
判断し(S401)、否定判断なら実質的な処理は行わ
ない(特別遊技は実行されない)。なお、言うまでもな
いことではあるが、大当たり図柄が確定表示されるまで
は当たりフラグF1が1にセットされていてもS402
以下を実行せずにリターンする。
【0070】S401で肯定判断であれば、例えば表示
制御基板90に大当たりオープニングコマンドを送って
大当たりファンファーレ画面を表示させ、ほぼ同時に音
声制御基板97に大当たりファンファーレコマンドを送
って大当たりファンファーレを出力させる等のオープニ
ング処理を行い、その後は、ソレノイド36bを制御し
て大入賞口40の開閉を行わせ、また表示制御基板90
に対してラウンド数表示コマンドによる大入賞口40の
開放回数(ラウンド数)の表示、大当たり図柄表示コマ
ンドによる大当たり画面の表示、入賞個数コマンドによ
る大入賞口40への入賞個数(いわゆるカウント数)の
表示、特定領域通過表示コマンドによる特定領域の通過
表示、インターバルコマンドによるインターバル画面の
表示などを指示し、音声制御基板97に対して効果音の
出力を指示するといった、特別遊技に関わる各種の処理
を行う(S402)。なお、これらの処理は、S402
が多数回繰り返されることで実行されるものである。
【0071】そして、例えば規定のラウンド数が実行さ
れて特別遊技の終了となれば(S403:YES)、音
声制御基板97に対してエンディング効果音の出力を指
示する等のエンディング処理を行う(S406)。さら
に、上述の確変抽選が当たりで高確率フラグF2がセッ
トされていれば(S407:YES)大当たり抽選を高
確率モードで行う設定にして(S408)、確変通知図
柄増減処理において変更した図柄(例えば4を4とXに
変更したこと)を表示制御基板90に通知する(S40
9)。これにより、次からは変更された形状(例えば4
でなく4とXで)で表示される。高確率フラグがセット
されていないときは(S407:NO)大当たり抽選を
低確率モードで行う設定にする(S410)。S409
またはS410の後、当たりフラグF1と高確率フラグ
F2をリセットする(S411)。主制御基板70(C
PU70a)はS408を実行することで高確率化手段
として機能している。
【0072】なお、本実施例では大当たり抽選で当たり
になるとこのような特別遊技が行われるが、大当たり抽
選で当たったことを条件として実行される特別遊技の形
態はこれに限るわけではない。以上の通り、本実施例の
パチンコ機10は、図6に示す確変通知図柄増減処理に
よって大当たり図柄の種類を減らしたり復帰させたりす
ることで、確変抽選で当たりとなる確率(確変突入率)
を変化させるので、確変抽選で当たりになる確率を高め
て高確率がさらに続く可能性を大きくしたり、或いはそ
の逆にするなどで遊技者を楽しませることができる。
【0073】この際に、確変通知図柄を兼ねる大当たり
図柄の種類に応じて確変突入率を変化させるので、どの
大当たり図柄(確変通知図柄)が表示されるかによって
遊技者を楽しませることができる。確変抽選では大当た
り図柄(確変通知図柄)の種類を抽選し、その確変抽選
によって確変図柄が選ばれると大当たり抽選を高確率モ
ードとする。このような確変抽選及び高確率モードの設
定動作は従来とほぼ同様であるから、こうした抽選や確
率設定のソフトウェアを大幅に変更する必要がない。
【0074】確変突入率の変更は、確変抽選の対象とな
る大当たり図柄(確変通知図柄)の種類を増減すること
で行われ、増減の対象となる確変通知図柄(本例では4
44、666、777)が予め定められてるので、分か
りやすい。しかも、大当たり図柄(確変通知図柄)の種
類を減少させると、減らされた確変通知図柄を構成する
数字図柄に「X」を重ねて表示し、その大当たり図柄
(確変通知図柄、例えば444)は確変抽選の表示には
使用されないことが明示されるので、遊技者に分かりや
すい。
【0075】図柄表示手段である液晶表示装置26が確
変表示手段を兼ね、大当たり図柄がは確変通知図柄を兼
ねるので、ハード構成を単純化できる。また確変通知図
柄を兼ねる大当たり図柄を、従来と同様に確変図柄と非
確変図柄とに区分して使用すれば従来と同様に確変の有
無を通知でき、遊技者が違和感をもたない。
【0076】
【変形例1】実施例1は大当たりが発生して確変抽選で
当たると(確変図柄が選択されると)、それまで除外さ
れていた大当たり図柄を特別図柄復帰処理で復帰させ
て、改めて除外する大当たり図柄を選定していたが、こ
の特別図柄復帰処理による復帰を行わない例として変形
例1を説明する。なお、パチンコ機10構成や主制御基
板70(CPU70a)及び表示制御基板90(CPU
90a)が行う処理等は以下に説明する確変通知図柄増
減を除いて実施例1と同じであるので、それらの説明は
省略する。
【0077】図15に示すように、この確変通知図柄増
減では、抽選処理で確変図柄が選択されていれば(S7
1)、大当たり図柄は999の確変図柄であったか否か
(カウンタ70eの値が9であったか否かなので、フロ
ーチャートでは「9?」としている。以下、大当たり図
柄については同様である。)を判断する(S72)。こ
こで肯定判断なら大当たり図柄として777があるか
(除外されてはいないか)を判断し(S73)、肯定判
断なら大当たり図柄777を除く処理を行う(S7
4)。具体的な処理内容は実施例1と同じく、カウンタ
70eの更新処理に当たって「7」を抜く、つまりカウ
ント値6の次は8にするという命令をセットしておき、
前述の確変抽選(S107)でカウント値7に対応する
大当たり図柄(確変図柄でもある)777が選択されな
いようにする。また、図7によって説明した通り、左、
右及び中図柄の7を7にXを重ねた図柄に変更する。
【0078】S72で否定判断なら、大当たり図柄は3
33か否かを判断する(S75)。肯定判断なら大当た
り図柄として444があるか否かを判断し(S76)、
肯定判断なら大当たり図柄444を除く処理を行う(S
77)。この処理も上述の777を除く場合と同様であ
る。
【0079】また、S75で否定判断なら、同様に大当
たり図柄が777か否かを判断する(S78)。肯定判
断なら大当たり図柄として444と666があるか否か
を判断し(S79)、肯定判断なら大当たり図柄から4
44と666を除く処理を行う(S80)。この処理も
上述の777を除く場合と同様である。
【0080】S79で否定判断なら、大当たり図柄とし
て444があるか否かを判断し(S81)、肯定判断な
ら大当たり図柄から444を除く処理を行う(S8
2)。この処理も上述の777を除く場合と同様であ
る。S81で否定判断なら、大当たり図柄として666
があるか否かを判断し(S83)、肯定判断なら大当た
り図柄から666を除く処理を行う(S84)。この処
理も上述の777を除く場合と同様である。
【0081】S74、S77、S80、S82、S84
の後、またはS83で否定判断のときは、S85に進ん
で高確率フラグF2を1にセットする。一方、S71で
否定判断のときには高確率フラグF2をクリアする(S
86)。以上のように、本実施例では一旦除外された大
当たり図柄を復帰させないので、例えばS74が実行さ
れれば、確変抽選(S107)で777が抽選対象から
除外され、例えばS77やS80が実行されるまでは確
変突入率が低下した状態が続く。逆にS77、S80、
S82、S84が実行されれば、確変抽選(S107)
で444と666の一方または双方が抽選対象から除外
されるから、S74が実行されなければ確変突入率が高
まった状態が続く。
【0082】なお、ここでは444、666、777を
除外の対象としたがこれら以外であってもよい。また除
外の対象となる大当たり図柄の数は3個に限らない。ま
た、実施例1の場合と同様に例えば図10に示す例のよ
うにカウント値と大当たり図柄の対応テーブルを複数種
類用意しておいて、それらを切り替えて使用しても、上
記と同様にできる。
【0083】この変形例1のように構成しても、実施例
1の効果が得られる。なお、実施例1、変形例1におい
ては、除外の対象となる大当たり図柄が予め決められて
いるが、除外の対象となる大当たり図柄の数と種類を例
えば乱数による抽選で決めてもよい。
【0084】
【実施例2】実施例1及び変形例1は大当たり図柄を確
変通知図柄としても用いる例であるが、この例は大当た
り図柄とは別の判定図柄を確変通知図柄とする例であ
る。なお、パチンコ機10の装置構成は実施例1と同じ
であるので、その説明は省略する。
【0085】まず、主制御基板70(CPU70a)が
行う抽選処理を図16により説明する。この処理の大部
分は実施例1(図4)と同様である。ただし、大当たり
図柄抽選(S107)では、カウンタ70eの値に基づ
いて大当たり図柄を選択(決定)するだけで、確変抽選
を兼ねない。また、大当たり図柄には確変図柄と非確変
図柄の区別はない(確変通知図柄としての役割を持たな
い)。
【0086】そして、この実施例2では、大当たり図柄
抽選に続いて判定図柄抽選(S108)が行われ、これ
が確率変動抽選に該当する。この判定図柄抽選はカウン
タ70fの値に基づいて判定図柄を選択(決定)する処
理として行われる。カウンタ70fは0〜7の整数値を
繰り返しカウントし、判定図柄には、1、2、3・・・
8の8種類ある。そして、カウンタ70fの値が0なら
判定図柄の1を選択し、同様にカウンタ70fの値が1
なら判定図柄の2、値が2なら判定図柄3という対応
で、判定図柄が選択される。本実施例では、奇数(1、
3、5、7)の判定図柄が判定図柄抽選の当たりを示
し、偶数は外れを示す。
【0087】その他の各ステップにおける処理は実施例
1と同様であるが、S112においては図柄コマンドの
生成とともに判定図柄を指示するコマンドも生成され
る。なお、本実施例でもカウンタ70fの更新が常に1
ずつの歩進ではなくて、実施例1のカウンタ70eと同
じにいずれかの値をとばすことがある(図9参照)。
【0088】図17に示す確変通知図柄増減処理では、
判定図柄抽選(S108)で決められた判定図柄が奇数
か否かを判断する(S91)。肯定判断なら、判定図柄
復帰処理(S92)を行う。S92の処理内容は実施例
1における特別図柄復帰処理(図8参照)と同様である
が、本例では増減される対象が判定図柄である点で異な
っている。このS92の処理によりすべての判定図柄を
使用できる状態となる。
【0089】そして、判定図柄は1であったか否かを判
断する(S93)。ここで肯定判断なら判定図柄から7
を除く処理を行う(S94)。具体的には、カウンタ7
0fの更新処理に当たって判定図柄7に対応する6を抜
く、つまりカウント値5の次は7にするという命令をセ
ットしておく。そうすると、カウンタ70fの更新に際
しては、0、1、2・・・5、7とカウントされるの
で、前述の判定図柄抽選(S108)でカウント値6に
対応する判定図柄7が選択されることがない。
【0090】S93で否定判断なら、同様に3か否かを
判断し(S95)、これが肯定判断なら判定図柄から4
を除く処理を行う(S96)。この処理も上述の7を除
く場合と同様であり、カウンタ70fにおいて3がジャ
ンプされる。また、S95で否定判断なら、同様に7か
否かを判断し(S97)、これが肯定判断なら判定図柄
から4と6を除く処理を行う(S98)。これにより、
カウンタ70fにおいて3と5がジャンプされる。
【0091】S94が実行された場合には次に大当たり
になって行われる判定図柄抽選(S108)で7が抽選
対象から除外されるので、確変突入率は3/7となる。
同様に、S96が実行された場合には確変突入率が4/
7となり、S98が実行されれば確変突入率は4/6と
なる。
【0092】S94、S96、S98の後、またはS9
7で否定判断のときは、S99に進んで高確率フラグF
2を1にセットする。一方、S91で否定判断のときに
は高確率フラグF2をクリアする(S100)。なお、
ここでは4、6、7を除外の対象としたがこれら以外で
あってもよい。また除外の対象となる判定図柄の数は3
個に限らない。
【0093】また、ここではカウンタ70fのカウント
から3、5、6のいずれかを除外する構成としている
が、例えば図10に例示したカウント値と大当たり図柄
の対応テーブルの場合と同様に、カウント値と判定図柄
の対応テーブルを複数種類用意しておいて、それらを切
り替えて使用しても、上記と同様にできる。
【0094】表示制御基板90(厳密にはCPU90
a)による大当たり図柄または外れ図柄の表示制御は実
施例1(図11参照)と同様に行われる。ただし、本実
施例では図19に示すように大当たり抽選の結果を示す
特別図柄とともに判定図柄も表示される。そして、S2
02では特別図柄の変動開始と同時に判定図柄の変動表
示する(本例では1、2、3・・・8、1、2・・・と
各判定図柄が1つずつ順番に点灯表示される。)。ま
た、S212では、特別図柄の確定表示とほぼ同期して
判定図柄も確定表示(点灯表示が固定)される。
【0095】なお、確変通知図柄増減処理で除外された
判定図柄は、図19(a)に例示するように、「4」の
代わりに「4とX」として表示され、上記の変動表示に
おいては、3の次に5が点灯して4は飛ばされる。な
お、図19(b)に例示するように除外された判定図柄
(この例では4)を暗く表示したり、図19(c)に例
示するように表示から削除したりして、除外されている
ことを示してもよい。
【0096】液晶表示装置26に大当たり図柄が確定表
示されて実行される特別遊技に関して主制御基板70
(CPU70a)が実行する特別遊技処理は、実施例1
とほぼ同じである。ただし、S409において除外図柄
として通知されるのは判定図柄である。
【0097】以上の通り、本実施例のパチンコ機10
は、確変通知図柄増減処理によって判定図柄の種類を減
らしたり復帰させたりすることで、判定図柄抽選で当た
りとなる確率(確変突入率)を変化させるので、その抽
選で当たりになる確率を高めて高確率がさらに続く可能
性を大きくしたり、或いはその逆にするなどで遊技者を
楽しませることができる。
【0098】この際に、確変通知図柄を兼ねる判定図柄
の種類に応じて確変突入率を変化させるので、どの判定
図柄(確変通知図柄)が表示されるかによって遊技者を
楽しませることができる。確変突入率の変更は、判定図
柄抽選の対象となる判定図柄(確変通知図柄)の種類を
増減することで行われ、増減の対象となる確変通知図柄
(本例では4、6、7)が予め定められてるので、分か
りやすい。
【0099】しかも、判定図柄図柄(確変通知図柄)の
種類を減少させると、減らされた図柄に「X」を重ねて
表示し、その判定図柄(例えば4)は判定図柄抽選の表
示には使用されないことが明示されるので、遊技者に分
かりやすい。図柄表示手段である液晶表示装置26が確
変表示手段を兼ねるので、ハード構成を単純化できる。
【0100】また確変通知図柄としての判定図柄を大当
たり図柄とは別に表示するので、確変の有無を明瞭に通
知できる。
【0101】
【変形例2】実施例2では除外されていた判定図柄を判
定図柄復帰処理で復帰させて、改めて除外する判定図柄
を選定していたが、この復帰を行わない例として変形例
2を説明する。なお、パチンコ機10構成や主制御基板
70(CPU70a)及び表示制御基板90(CPU9
0a)が行う処理等は以下に説明する確変通知図柄増減
を除いて実施例2と同じであるので、それらの説明は省
略する。
【0102】図18に示すように、この確変通知図柄増
減では、判定図柄抽選処理で奇数の判定図柄が選択され
ていれば(S171)、これが1であったか否かを判断
する(S172)。ここで肯定判断なら判定図柄として
7があるか(除外されてはいないか)を判断し(S17
3)、肯定判断なら判定図柄7を除く処理を行う(S1
74)。具体的な処理内容は実施例2と同じく、カウン
タ70fの更新処理に当たって「6」を抜く、つまりカ
ウント値5の次は7にするという命令をセットしてお
き、前述の判定図柄抽選(S108)でカウント値6に
対応する判定図柄7が選択されないようにする。また、
判定図柄の7を7にXを重ねた図柄に変更する。
【0103】S172で否定判断なら、判定図柄は3か
否かを判断する(S175)。肯定判断なら判定図柄と
して4があるか否かを判断し(S176)、肯定判断な
ら判定図柄4を除く処理を行う(S177)。この処理
も上述の7を除く場合と同様である。
【0104】また、S175で否定判断なら、同様に判
定図柄が7か否かを判断する(S178)。肯定判断な
ら判定図柄として4と6があるか否かを判断し(S17
9)、肯定判断なら判定図柄から4と6を除く処理を行
う(S180)。この処理も上述の7を除く場合と同様
である。
【0105】S179で否定判断なら、判定図柄として
4があるか否かを判断し(S181)、肯定判断なら判
定図柄から4を除く処理を行う(S182)。この処理
も上述の7を除く場合と同様である。S181で否定判
断なら、判定図柄として6があるか否かを判断し(S1
83)、肯定判断なら判定図柄から6を除く処理を行う
(S184)。この処理も上述の7を除く場合と同様で
ある。
【0106】S174、S177、S180、S18
2、S184の後、またはS183で否定判断のとき
は、S185に進んで高確率フラグF2を1にセットす
る。一方、S171で否定判断のときには高確率フラグ
F2をクリアする(S186)。以上のように、本実施
例では一旦除外された判定図柄を復帰させないので、例
えばS174が実行されれば、判定図柄抽選(S10
8)で7が抽選対象から除外され、例えばS177やS
180が実行されるまでは確変突入率が低下した状態が
続く。逆にS177、S180、S182、S184が
実行されれば、判定図柄抽選(S108)で4と6の一
方または双方が抽選対象から除外されるから、S174
が実行されなければ確変突入率が高まった状態が続く。
【0107】なお、ここでは4、6、7を除外の対象と
したがこれら以外であってもよい。また除外の対象とな
る判定図柄の数は3個に限らない。また、実施例2の場
合と同様にカウント値と判定図柄の対応テーブルを複数
種類用意しておいて、それらを切り替えて使用しても、
上記と同様にできる。
【0108】この変形例2のように構成しても、実施例
2の効果が得られる。なお、実施例2、変形例2におい
ては、除外の対象となる判定図柄が予め決められている
が、除外の対象となる判定図柄の数と種類を例えば乱数
による抽選で決めてもよい。
【0109】
【実施例3】実施例1は、大当たり図柄抽選(S10
7)によって選択(決定)された大当たり図柄に応じて
確変通知図柄でもある大当たり図柄を除外し、実施例2
は、確率変動抽選(S108)によって選択(決定)さ
れた柄判定図柄(確変通知図柄)に応じて判定図柄を除
外する例であるが、この例は大当たり図柄を確変通知図
柄として使用し、そこから除外する大当たり図柄を抽選
図柄によって決める例である。
【0110】なお、パチンコ機10構成や主制御基板7
0(CPU70a)及び表示制御基板90(CPU90
a)が行う処理等は以下に説明する部分を除いて実施例
1と同じであるので、それらの説明は省略する。本実施
例の抽選処理は図20に示す通りで、この処理の大部分
は実施例1(図4)と同様である。大当たり図柄抽選
(S107)で選択(決定)される大当たり図柄には確
変図柄と非確変図柄の区別があり(確変通知図柄を兼
ね)、大当たり図柄抽選は確率変動抽選を兼ねる。大当
たり図柄の種類及び確変図柄と非確変図柄の区別も実施
例1と同じである。また、本実施例でも大当たり図柄抽
選に用いるカウンタ70eの更新が常に1ずつの歩進で
はなくて、実施例1と同じにいずれかの値をとばすこと
がある(図9参照)。
【0111】そして、この実施例3では、大当たり図柄
抽選に続いて除外図柄抽選(S109)が行われ、この
結果に応じて除外される大当たり図柄が決まる。この除
外図柄抽選はカウンタ70fの値に基づいて抽選図柄を
選択(決定)する処理として行われる。なお、抽選図柄
の種類等は実施例2の判定図柄と同じく1、2、3・・
・8の8種類であり、カウンタ70fは0〜7の整数値
を繰り返しカウントする。そして、カウンタ70fの値
が0なら抽選図柄の1を選択し、同様にカウンタ70f
の値が1なら抽選図柄の2、値が2なら抽選図柄3とい
う対応も実施例2と同様である。ただし、抽選図柄は確
率変動の有無を表示しない(確変通知図柄ではない)。
【0112】その他の各ステップにおける処理は実施例
1と同様であるが、S112においては図柄コマンドの
生成とともに抽選図柄を指示するコマンドも生成され
る。図21に示すように、本実施例の確変通知図柄増減
処理では、まず大当たり図柄抽選(S107)で確変図
柄が選択されたか否かを判断する(S221)。肯定判
断なら、特別図柄復帰処理(S222)を行う。S22
2の処理内容は実施例1(図8参照)と同様である。
【0113】次に、除外図柄抽選で選択された抽選図柄
は1であったか否かを判断する(S223)。ここで肯
定判断なら大当たり図柄から777を除く処理を行う
(S224)。具体的には、カウンタ70eの更新処理
に当たって大当たり図柄777に対応する7を抜く、つ
まりカウント値6の次は8にするという命令をセットし
ておく。そうすると、カウンタ70eの更新に際して
は、0、1、2・・・6、8とカウントされるので、大
当たり柄抽選(S107)でカウント値7に対応する大
当たり図柄777が選択されることがない。
【0114】S223で否定判断なら、同様に3か否か
を判断し(S225)、これが肯定判断なら大当たり図
柄から444を除く処理を行う(S226)。この処理
も上述の7を除く場合と同様であり、カウンタ70eに
おいて4がジャンプされる。また、S225で否定判断
なら、同様に7か否かを判断し(S227)、これが肯
定判断なら大当たり図柄から444と666を除く処理
を行う(S228)。これにより、カウンタ70eにお
いて4と6がジャンプされる。
【0115】S224が実行された場合には次に大当た
りになって行われる大当たり図柄抽選(S107)で7
77が抽選対象から除外されるので、確変突入率は5/
11となる。同様に、S226が実行された場合には確
変突入率が6/11となり、S228が実行されれば確
変突入率は6/10となる。
【0116】S224、S226、S228の後、また
はS227で否定判断のときは、S229に進んで高確
率フラグF2を1にセットする。一方、S221で否定
判断のときには高確率フラグF2をクリアする(S23
0)。なお、ここでは444、666、777を除外の
対象としたがこれら以外であってもよい。また除外の対
象となる大当たり図柄の数は3個に限らない。
【0117】また、ここではカウンタ70eのカウント
から4、6、7のいずれかを除外する構成としている
が、例えば図10に例示したカウント値と大当たり図柄
の対応テーブルの場合と同様に、カウント値と抽選図柄
の対応テーブルを複数種類用意しておいて、それらを切
り替えて使用しても、上記と同様にできる。
【0118】表示制御基板90(厳密にはCPU90
a)による大当たり図柄または外れ図柄の表示制御は実
施例2と同様に行われる。ただし、大当たり抽選の結果
を示す特別図柄とともに抽選図柄も表示される。そし
て、S202では特別図柄の変動開始と同時に抽選図柄
の変動表示する(本例では1、2、3・・・8、1、2
・・・と各抽選図柄が1つずつ順番に点灯表示され
る。)。また、S212では、特別図柄の確定表示とほ
ぼ同期して抽選図柄も確定表示(点灯表示が固定)され
る。図22に示す例では、抽選図柄の3が点灯表示され
ている。また、確変通知図柄増減処理で除外された44
4を構成する「4」が「4とX」として表示され、44
4の大当たりが表示されなくなったことが示されてい
る。
【0119】液晶表示装置26に大当たり図柄が確定表
示されて実行される特別遊技に関して主制御基板70
(CPU70a)が実行する特別遊技処理は、実施例1
と同じである。以上の通り、本実施例のパチンコ機10
は、確変通知図柄増減処理によって大当たり図柄の種類
を減らしたり復帰させたりすることで、確率変動抽選
(この例では大当たり図柄抽選)で当たりとなる確率
(確変突入率)を変化させるので、確率変動抽選で当た
りになる確率を高めて高確率がさらに続く可能性を大き
くしたり、或いはその逆にするなどで遊技者を楽しませ
ることができる。
【0120】このように、確変通知図柄を兼ねる大当た
り図柄の種類に応じて確変突入率を変化させるのである
が、どの大当たり図柄(確変通知図柄)が除外されるか
は抽選図柄で表示されるので、抽選図柄によっても遊技
者を楽しませることができる。
【0121】確変抽選では大当たり図柄(確変通知図
柄)の種類を抽選し、その確変抽選によって確変図柄が
選ばれると大当たり抽選を高確率モードとする。このよ
うな確変抽選及び高確率モードの設定動作は従来とほぼ
同様であるから、こうした抽選や確率設定のソフトウェ
アを大幅に変更する必要がない。
【0122】確変突入率の変更は、確変抽選の対象とな
る大当たり図柄(確変通知図柄)の種類を増減すること
で行われ、増減の対象となる確変通知図柄(本例では4
44、666、777)が予め定められてるので、分か
りやすい。しかも、大当たり図柄(確変通知図柄)の種
類を減少させると、減らされた確変通知図柄を構成する
数字図柄に「X」を重ねて表示し、その大当たり図柄
(確変通知図柄、例えば444)は確変抽選の表示には
使用されないことが明示されるので、遊技者に分かりや
すい。
【0123】図柄表示手段である液晶表示装置26が確
変表示手段を兼ね、大当たり図柄がは確変通知図柄を兼
ねるので、ハード構成を単純化できる。また確変通知図
柄を兼ねる大当たり図柄を、従来と同様に確変図柄と非
確変図柄とに区分して使用すれば従来と同様に確変の有
無を通知でき、遊技者が違和感をもたない。
【0124】
【変形例3】実施例3では除外されていた大当たり図柄
を特別図柄復帰処理で復帰させてから、改めて除外する
大当たり図柄を選定していたが、この復帰を行わない例
として変形例3を説明する。なお、パチンコ機10構成
や主制御基板70(CPU70a)及び表示制御基板9
0(CPU90a)が行う処理等は以下に説明する確変
通知図柄増減を除いて実施例3と同じであるので、それ
らの説明は省略する。
【0125】図23に示すように、この確変通知図柄増
減では、大当たり図柄抽選(S107)で確変図柄が選
択されたか否かを判断する(S271)。確変図柄が選
択されていれば(S271)、次に除外図柄抽選で選択
された抽選図柄が1であったか否かを判断する(S27
2)。
【0126】ここで肯定判断なら大当たり図柄として7
77があるか(除外されてはいないか)を判断し(S2
73)、肯定判断なら大当たり図柄777を除く処理を
行う(S274)。具体的な処理内容は実施例3と同じ
く、カウンタ70eの更新処理に当たって7を抜く、つ
まりカウント値6の次は8にするという命令をセットし
ておき、前述の大当たり図柄抽選(S107)でカウン
ト値7に対応する大当たり図柄777が選択されないよ
うにする。また、大当たり図柄を構成する7の図柄を7
にXを重ねた図柄に変更する。
【0127】S272で否定判断なら、抽選図柄は3か
否かを判断する(S275)。肯定判断なら大当たり図
柄として444があるか否かを判断し(S276)、肯
定判断なら大当たり図柄444を除く処理を行う(S2
77)。この処理も上述の777を除く場合と同様であ
る。
【0128】また、S275で否定判断なら、同様に抽
選図柄が7か否かを判断する(S278)。肯定判断な
ら大当たり図柄として444と666があるか否かを判
断し(S279)、肯定判断なら大当たり図柄から44
4と666を除く処理を行う(S280)。この処理も
上述の777を除く場合と同様である。
【0129】S279で否定判断なら、大当たり図柄と
して444があるか否かを判断し(S281)、肯定判
断なら大当たり図柄から444を除く処理を行う(S2
82)。この処理も上述の777を除く場合と同様であ
る。S281で否定判断なら、大当たり図柄として66
6があるか否かを判断し(S283)、肯定判断なら大
当たり図柄から666を除く処理を行う(S284)。
この処理も上述の777を除く場合と同様である。
【0130】S274、S277、S280、S28
2、S284の後、またはS283で否定判断のとき
は、S285に進んで高確率フラグF2を1にセットす
る。一方、S271で否定判断のときには高確率フラグ
F2をクリアする(S286)。以上のように、本実施
例では一旦除外された大当たり図柄を復帰させないの
で、例えばS274が実行されれば、大当たり図柄抽選
(S107)で777が抽選対象から除外され、例えば
S277やS280が実行されるまでは確変突入率が低
下した状態が続く。逆にS277、S280、S28
2、S284が実行されれば、大当たり図柄抽選(S1
07)で444と666の一方または双方が抽選対象か
ら除外されるから、S274が実行されなければ確変突
入率が高まった状態が続く。
【0131】なお、ここでは4、6、7を除外の対象と
したがこれら以外であってもよい。また除外の対象とな
る大当たり図柄の数は3個に限らない。また、実施例3
と同様にカウント値と大当たり図柄の対応テーブルを複
数種類用意しておいて、それらを切り替えて使用して
も、上記と同様にできる。
【0132】この変形例3のように構成しても、実施例
3効果が得られる。なお、実施例3、変形例3では除外
図柄抽選の結果を抽選図柄で表示しているが、この表示
を行わなくてもよい。また、実施例3、変形例3で除外
の対象となる大当たり図柄が予め決められているが、除
外の対象となる大当たり図柄の数と種類を例えば乱数に
よる抽選で決めてもよい。
【0133】以上、実施例に従って、本発明の実施の形
態について説明したが、本発明はこのような実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパチンコ機の斜視図。
【図2】 実施例の遊技盤の正面図。
【図3】 実施例のパチンコ機の制御系のブロック図。
【図4】 実施例、変形例において主制御基板が実行す
るメインルーチンのフローチャート。
【図5】 実施例1の抽選処理のフローチャート。
【図6】 実施例1の確変通知図柄増減処理のフローチ
ャート。
【図7】 実施例1の特別図柄4削除処理のフローチャ
ート。
【図8】 実施例1の特別図柄復帰処理のフローチャー
ト。
【図9】 カウンタにおいて一部の値をジャンプする例
の説明図。
【図10】 カウンタと対応させるテーブルを変更する
例の説明図。
【図11】 実施例、変形例における特別図柄制御処理
のフローチャート。
【図12】 実施例、変形例における特別図柄の表示
例。
【図13】 実施例1、変形例1において除外となった
特別図柄の表示例。
【図14】 実施例、変形例における特別遊技処理のフ
ローチャート。
【図15】 変形例1の確変通知図柄増減処理のフロー
チャート。
【図16】 実施例2の抽選処理のフローチャート。
【図17】 実施例2の確変通知図柄増減処理のフロー
チャート。
【図18】 変形例2の確変通知図柄増減処理のフロー
チャート。
【図19】 実施例2、変形例2における判定図柄の表
示例。
【図20】 実施例3の抽選処理のフローチャート。
【図21】 実施例3の確変通知図柄増減処理のフロー
チャート。
【図22】 実施例3、変形例3における抽選図柄の表
示例。
【図23】 変形例3の確変通知図柄増減処理のフロー
チャート。
【符号の説明】
10 パチンコ機(弾球遊技機) 22 遊技盤 26 液晶表示装置(図柄表示手段、確変表示手段) 26a 液晶表示盤 31 可変入賞装置(始動領域) 36 大入賞装置 40 大入賞口 70 主制御基板(特別遊技抽選手段、確変抽選手
段、高確率化手段、確変突入率変更手段) 90 表示制御基板
フロントページの続き (72)発明者 中山 博夫 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 Fターム(参考) 2C088 AA33 AA35 AA36 AA37 AA39 AA42

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が始動領域に進入したことを前提
    として特別遊技抽選を行う特別遊技抽選手段と、 前記特別遊技抽選が当たりのときには確率変動抽選を行
    う確変抽選手段と、 該確率変動抽選が当たりであったことを条件として、前
    記特別遊技抽選の抽選確率を通常時における確率(通常
    確率)よりも当たりの確率が高い高確率に設定する高確
    率化手段と、 前記特別遊技抽選の結果を特別図柄で表示する図柄表示
    手段と、 前記確率変動抽選の結果を確変通知図柄で表示する確変
    表示手段とを備えて、 前記特別遊技抽選手段による抽選で当たりとなったこと
    を必須条件として遊技者に有利な特別遊技を行う弾球遊
    技機において、 前記確率変動抽選で当たりとなる確率(以下、「確変突
    入率」)を変化させる確変突入率変更手段を備えたこと
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾球遊技機において、 前記確変突入率変更手段は、前記特別遊技抽選の抽選確
    率が前記通常確率で行われるときと前記高確率で行われ
    るときとで前記確変突入率を変化させることを特徴とす
    る弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の弾球遊技機にお
    いて、 前記確変突入率変更手段は、前記特別遊技を挟んで前記
    特別遊技抽選が前記高確率で行われる状態が続くとき
    に、該特別遊技の前と後とで前記確変突入率を異ならせ
    ることを特徴とする弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか記載の弾球
    遊技機において、 前記確変突入率変更手段は、前記確変表示手段にて表示
    された前記確変通知図柄の種類に応じて前記確変突入率
    を変化させることを特徴とする弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか記載の弾球
    遊技機において、 前記確変抽選手段は、前記確率変動抽選として前記確変
    通知図柄の種類を抽選し、 前記高確率化手段は、該抽選によって前記確率変動抽選
    の結果が当たりであったことを示す前記確変通知図柄が
    選ばれると前記高確率に設定することを特徴とする弾球
    遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の弾球遊技機において、 前記確変突入率変更手段は、前記確率変動抽選の対象と
    なる前記確変通知図柄の種類を増減することで前記確変
    突入率を変化させることを特徴とする弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の弾球遊技機において、 前記増減の対象となる前記確変通知図柄が予め定められ
    ていることを特徴とする弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の弾球遊技機において、 前記増減の対象となる前記確変通知図柄を抽選で決める
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれか記載の弾球
    遊技機において、 前記特別遊技抽選が前記高確率で行われる状態になる
    と、前記増減の対象となる前記確変通知図柄の表示形態
    を変化させることを特徴とする弾球遊技機。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし8のいずれか記載の弾
    球遊技機において、 前記確変突入率変更手段が前記確変通知図柄の種類を減
    少させると、該減らされた確変通知図柄の種類を表示す
    ることを特徴とする弾球遊技機。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか記載の
    弾球遊技機において、 前記図柄表示手段は前記確変表示手段を兼ね、 前記特別遊技抽選が当たりであったときに表示される前
    記特別図柄(以下、「大当たり図柄」)は前記確変通知
    図柄を兼ねることを特徴とする弾球遊技機。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし10のいずれか記載の
    弾球遊技機において、 前記図柄表示手段は前記確変表示手段を兼ね、 前記確変通知図柄として前記特別図柄とは別の判定図柄
    を表示することを特徴とする弾球遊技機。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の弾球遊技機におい
    て、 前記確変突入率変更手段によって前記確率変動抽選の対
    象から除外された前記大当たり図柄は、前記特別遊技抽
    選が当たりであったことを表示しないことを特徴とする
    弾球遊技機。
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