JPH11267296A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11267296A
JPH11267296A JP10092525A JP9252598A JPH11267296A JP H11267296 A JPH11267296 A JP H11267296A JP 10092525 A JP10092525 A JP 10092525A JP 9252598 A JP9252598 A JP 9252598A JP H11267296 A JPH11267296 A JP H11267296A
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JP
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Withdrawn
Application number
JP10092525A
Other languages
English (en)
Inventor
Gen Okamura
鉉 岡村
Yutaka Makino
裕 牧野
Tsutomu Iida
飯田  勉
Toshio Miyasoi
敏雄 宮副
Hiroo Watanabe
浩朗 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第2の可変表示を行いうる遊技機において、興
趣の向上を図る。 【解決手段】パチンコ機は第1種始動口18に遊技球が
入賞すると表示画面15aの図柄列の図柄が変動する。
所定の図柄で停止すると大当たりとなって大入賞口22
が開放される。大当たり図柄によって時短モード獲得の
有無が決定されるとともに、大当たり後において第2の
7セグ表示部14に「7」又は「−」のいずれかのセグ
メント表示を行い、「7」が表示されるとさらに時短モ
ードを獲得できるように構成されている。この場合、遊
技者にとっても面白味が増す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示の結果に
基づいて遊技者に遊技上の利益を与えるようにした遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から所定の条件の成立、例えばパチ
ンコ機では遊技領域に配置された始動口への入賞、スロ
ットルマシンではコイン投入後の始動レバーの操作に基
づいて可変表示装置(これを第1の可変表示装置とい
う)に可変表示を行わせる遊技機があった。第1の可変
表示装置は複数の図柄列を有し、可変表示時においてこ
の図柄列に図柄が変動(例えばスクロール)されながら
表示される。そして、図柄列が所定の配列で停止される
ことで遊技者に有利な特別遊技モード、いわゆる「大当
たり」状態に移行する。所定の配列とは、例えば各図柄
列の図柄が揃った場合(例えば、「7」「7」「7」)
等が挙げられる。
【0003】この「大当たり」となる停止図柄列には複
数のパターンがあり、そのパターンの中で所定の図柄
(これを特別図柄という)で図柄列の図柄が揃った場
合、例えば「3」や「7」の図柄の場合には、その「大
当たり」状態の終了後、以後の可変表示において「大当
たり」となる確率が高くなる特別遊技となるよう制御す
る機種があった(これを第1の機種という)。したがっ
て、このような第1の機種では、遊技者は、「3」や
「7」等の特別図柄が揃って「大当たり」状態となっ
て、上記の高確率の特別遊技モードを獲得することを期
待する。
【0004】一方、「大当たり」状態となった場合に、
第1の可変表示装置とは別の可変表示装置(これを第2
の可変表示装置という)において、上記高確率の特別遊
技モードを獲得するかどうかを決定するための可変表示
を行う機種がある(これを第2の機種という)。第2の
機種では、第2の可変表示装置の停止態様によって以後
の可変表示において「大当たり」状態となる確率が高く
なるよう制御されている。すなわち、第2の機種では、
第2の可変表示装置において予め定められた所定の図柄
で停止した場合にのみ高確率となる。つまり、第2の機
種においては、一般的に、遊技者にとってパチンコ機の
設定で最も有利な条件となってほしいはずの「7」の特
別図柄であっても、必ずしも上述した特別遊技モードを
獲得することができるとは限らない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術では、いずれの機種においても、「大当たり」状態
となってから極めて短時間で(若しくは「大当たり」状
態となると同時に)、特別遊技モードを獲得することが
できたか否かが判別することができてしまっていた。
【0006】このため、第1の機種では第1の可変表示
装置の可変表示で特別図柄以外の図柄が揃ってリーチ状
態になった時点で、このまま「大当たり」状態となって
も上述した特別遊技モードを獲得できないことがわかっ
てしまい、遊技の興趣がそがれてしまうおそれがあっ
た。また、特別図柄以外の図柄が揃ってリーチ状態にな
った時点で、特別遊技モードの獲得の有無が判別できて
しまうため、仮にその後「大当たり」状態となったとし
ても、うれしさが半減してしまうおそれがあった。その
結果、「大当たり」状態での遊技中において、上記特別
遊技モードの獲得の有無を遊技者が期待感を持って臨む
ことができず、かかる意味でも興趣の低下を招いてい
た。
【0007】さらに、第2の機種では、極めて短時間で
特別遊技モードを獲得することができたか否かが判別で
きてしまうため、第2の可変表示装置を別途設けた意義
が没却されてしまうおそれがあった。
【0008】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、第2の可変表示を行いうる遊技機におい
て、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明においては、所定の遊技条
件の成立に基づき第1の可変表示を行い、当該第1の可
変表示の結果が第1の所定の停止表示態様となった場合
に遊技者に有利な第1の利益を与える第1の特別遊技モ
ードとするとともに、第1の可変表示の結果が第2の所
定の停止表示態様となった場合に遊技者に第2の有利な
利益を与える第2の特別遊技モードとし、さらに、第1
の可変表示の結果が前記第1の所定の停止表示態様とな
ったことに基づき第2の可変表示を行い、同第2の可変
表示の結果が第3の所定の停止表示態様となった場合に
も遊技者に第2の有利な利益を与える第2の特別遊技モ
ードとするようにした遊技機であって、前記第2の可変
表示を、前記第1の特別遊技モード終了後に行うことを
その要旨としている。
【0010】(作用)上記請求項1に記載の発明にかか
る遊技機によれば、所定の遊技条件の成立に基づき第1
の可変表示が行われる。そして、当該第1の可変表示の
結果が第1の所定の停止表示態様となった場合に、第1
の特別遊技モードとなり、遊技者に有利な第1の利益が
与えられる。また、これとともに、第1の可変表示の結
果が第2の所定の停止表示態様(前記第1の所定の停止
表示態様と重複していてもよい)となった場合に、第2
の特別遊技モードとなり、遊技者に第2の有利な利益が
与えられる。従って、第1の可変表示の結果が第2の所
定の停止表示態様となった時点で、遊技者は、第2の特
別遊技モードの発生を確信することができる。
【0011】さらに、本発明では、第1の可変表示の結
果が前記第1の所定の停止表示態様となったことに基づ
き第2の可変表示が行われ、同第2の可変表示の結果が
第3の所定の停止表示態様となった場合にも第2の特別
遊技モードとなり、この場合にも遊技者に第2の有利な
利益が与えられる。従って、第1の可変表示の結果が第
2の所定の停止表示態様とならなかった場合であって
も、第2の特別遊技モードの発生の期待感が削がれてし
まうわけではない。
【0012】併せて、本発明では、前記第2の可変表示
は、前記第1の特別遊技モード終了後に行われる。この
ため、遊技者は、第1の特別遊技モードでの遊技を堪能
した後で、第2の可変表示の結果を認識することとな
る。従って、遊技者にとって、第1の特別遊技モードが
発生してから短時間のうちに第2の特別遊技モードの発
生を期待できなくなってしまうという不具合が回避され
る。
【0013】また、第1の特別遊技モードでの遊技を堪
能している最中にも、第2の特別遊技モードの発生を期
待することができることから、どきどき感が増し、面白
味が増大する。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技者
にとって興趣の飛躍的な向上を図ることができるという
優れた効果が奏される。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の遊技機を第1種始動口付きパチンコ機(以下単にパ
チンコ機という)に具体化した第1の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】図1に示すように、外枠1には前枠2が回
動軸を中心に回動可能に装着されている。同図では前枠
2は閉じた状態にある。前枠2には遊技盤3、ガラス枠
4、上皿5、下皿6、ハンドル部7等が装着されてい
る。上皿5の側方であって前枠2内部にはスピーカ8が
埋設されている。スピーカ8は遊技の進行に伴い種々の
効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を音声にて報知
する。前枠2内部には各種機構部が配設されている。
【0017】次に遊技盤3の遊技面上の構成について説
明する。
【0018】図2に示すように、遊技盤3の中央には第
1の可変表示装置たる特別図柄表示装置(以下単に表示
装置という)15が組み込まれている。表示装置15に
ついては後述する。表示装置15の上部には普通図柄表
示装置16が併設されている。普通図柄表示装置16は
発光ダイオード(LED)よりなる保留表示部たる4つ
の保留ランプ16a〜16dと、普通図柄表示部たるL
EDよりなる第1の7セグ表示部17と、第2の可変表
示装置であり報知手段である第2の7セグ表示部14と
を有している。
【0019】表示装置15の下方には第1種始動口18
が配置されている。第1種始動口18には球検出手段た
る近接スイッチ18aが併設されている(遊技盤3の裏
面側)。第1種始動口18の入り口には一対の開閉羽根
19が併設されており、遊技球を案内する開放位置と、
第1種始動口18内に遊技球が入りにくくなる閉塞位置
を採りうる。第1種始動口18への入賞に基づいて前記
表示装置15が駆動される。本実施の形態では第1種始
動口18への入賞による賞球は7個/入賞球である。開
閉羽根19は遊技盤3の裏面側に配設されたソレノイド
19aによって駆動される。
【0020】表示装置15の両側方には一対の通過ゲー
ト20が配置されている。同ゲート20には遊技球の通
過を検出する球検出手段たる近接スイッチ20aが併設
されている(遊技盤3の裏面側)。通過ゲート20を遊
技球が通過すると前記普通図柄表示装置16が作動す
る。本実施の形態では、普通図柄表示装置16は、
「0」から「9」までの数字を可変表示して7セグ表示
部17にセグメント表示させ、所定の数字(本実施の形
態では「7」)で停止した場合に、第1種始動口18の
開閉羽根19を一定時間継続的に開放させる。普通図柄
表示装置16は遊技球の通過ゲート20の通過回数を4
回まで記憶することができ、保留ランプ16a〜16d
でその保留数を表示する。したがって、4つの保留ラン
プ16a〜16dが点灯している状態で遊技球が通過ゲ
ート20を通過してもカウントされず、保留ランプ16
a〜16dが点灯している限り、遊技球が通過ゲート2
0を通過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表
示装置16は作動する。
【0021】各通過ゲート20の下方には普通入賞口2
1が配置されている。普通入賞口21には球検出手段た
る近接スイッチ21aが併設されている(遊技盤3の裏
面側)。本実施の形態では普通入賞口21への入賞によ
る賞球は10個/入賞球である。
【0022】前記第1種始動口18の下方には大入賞口
22が配置されている。大入賞口22においては、常時
はシャッタ23が閉塞されており、前記表示装置15が
作動されて特別遊技状態となると開放される。シャッタ
23は遊技盤3の裏面側に配設されたソレノイド23a
によって駆動される。大入賞口22の通路内にはVゾー
ン24が設けられている。同Vゾーン24には同ゾーン
24を通過する遊技球を検出する球検出手段たる近接ス
イッチ24aが併設されている(遊技盤3の裏面側)。
また、大入賞口22へ入賞する全ての遊技球を検出する
球検出手段たる近接スイッチ22aが併設されている。
本実施の形態では大入賞口22への入賞による賞球は1
5個/入賞球である。
【0023】遊技盤3上には遊技面及び表示装置15を
包囲するように電光装飾部25が配置されている。電光
装飾部25は透明又は半透明のプラスチック製のパネル
であって、パネルの裏面にLEDよりなる装飾ランプ2
5a〜25oが所定間隔で配置されている。各装飾ラン
プ25a〜25oは遊技状態に応じて点滅する。次に、
前記表示装置15について更に詳しく説明する。
【0024】表示装置15は液晶ディスプレイ(LC
D)よりなる表示画面15aを備えている。表示装置1
5内であって、表示画面15aの上部にはLEDよりな
る4つの保留表示部たる保留ランプ34a〜34dが配
設されている。保留ランプ34a〜34dは表示装置1
5の取付基板の裏面に組み込まれている。
【0025】図3(a)〜(f)に示すように、表示画
面15aには左図柄列30、中図柄列31及び右図柄列
32の3つの表示列が表示される。各図柄列30,3
1,32は「0」から「9」までの数字図柄、及び金貨
図柄によって構成されており(他の図柄であってもよ
い)、これら図柄が各図柄列30,31,32毎にスク
ロールされて表示画面15aに表示される。
【0026】これら図柄列30,31,32が表示され
る表示画面15aの背景画面は複数パターンが用意され
ている。また、各背景に応じて3つの図柄列30,3
1,32の表示画面15a上における図柄の表示方法は
同じ又は異なる場合がある。例えば、本実施の形態では
図3(a)及び(b)のように画面上、各図柄列30,
31,32には上から下方向にスクロールしている状態
で上中下の3つずつの図柄が表示画面15a上に表れる
場合がある。
【0027】また、例えば、図3(c)及び(d)のよ
うに各図柄列30,31,32に1つの図柄のみが表れ
る場合、またあるいは図3(e)及び(f)のように左
右の図柄列30,32の図柄が決定された後に中図柄列
31が画面上、右方向から左方向にあたかも先の図柄を
押し出すようにスクロールされる等様々なパターンがあ
る。
【0028】これら図柄列30,31,32の図柄変動
は遊技球が第1種始動口18へ入賞することに基づいて
開始される。そして、変動が開始された後、大当たり図
柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のうちから1つが選択
され、停止図柄として設定される。本実施の形態では左
図柄列30、右図柄列32及び中図柄列31の順に停止
させられる。
【0029】表示画面15aにおける変動表示動作中に
おいて更に次の遊技球が第1種始動口18へ入賞した場
合、その遊技球の変動表示は、現在行われている変動表
示動作の終了後に行われる。つまり、変動表示動作は待
機(保留)される。変動表示動作の保留回数は前記4つ
の保留ランプ34a〜34dの点灯によって遊技者に報
知される。この保留される変動表示動作は本実施の形態
では保留最大回数は4回に設定されているが、変更可能
である。
【0030】大当たりとなる期待値は背景画面によって
異なる。すなわち、同じリーチ状態であっても大当たり
状態となりやすい背景画面となりにくい背景画面とがあ
る。尚、ここで背景画面とは表示画面15aにスクロー
ル表示される変動図柄以外の画面部分をいい、例えば表
示画面15aにアニメーション画面を表示させキャラク
ターが登場して遊技者の注目を誘う表示処理、変動図柄
を拡大させたり縮小させたりして表示することで遊技者
の注目を誘う表示処理、キャラクターが変動図柄の周囲
で動作を行い遊技者の注目を誘う表示処理等が挙げられ
る。
【0031】ここに、大当たり状態とは、リーチ状態を
経た後に大入賞口22が開放されて入賞が格段に増える
状態で多くの賞球を獲得できる状態をいう。本実施の形
態では各図柄列30,31,32の停止図柄が同一種類
の場合(例えば「111」、「444」等)に大当たり
状態となる。停止図柄のうち「7」はいわゆるラッキー
セブンに由来してホール側の有利なサービスが受けられ
たり、パチンコ機も「7」で当たる場合には他の図柄で
当たるよりも有利な遊技条件を設定するように制御する
ことが多い。そのため、本実施の形態においては、
「7」を特別図柄と称することとする。
【0032】本実施の形態では、この大当たり状態が第
1の特別遊技モードに相当する。この遊技表示装置15
の表示画面15aにおける図柄列30,31,32の図
柄変動が第1の可変表示に相当する。
【0033】大当たり状態となると改めて当たり図柄と
「大当たり」の文字が表示された「大当たり画面」に変
わる。そして、遊技者の注目を集めるため図4(a)及
び図4(b)に示されるように、「大当たり」の文字を
色違いで交互に表示させる。そして、大入賞口22が開
放される。
【0034】大入賞口22は一旦開放された後、29.
5秒経過した場合か、あるいは29.5秒以内に大入賞
口22に遊技球が10個入賞した場合のいずれかの場合
に閉鎖される。この大入賞口22が開放されてから閉鎖
されるまでを1ラウンドとする。Vゾーン24を遊技球
が通過する限りは次のラウンドに移行できるが、遊技球
が通過しなかった場合には大当たり状態はそのラウンド
で終了する。本実施の形態では最高16ラウンドまで大
当たり状態が続く。
【0035】第2の7セグ表示部14には大当たり状態
終了後に「−」と「7」のいずれかがセグメント表示さ
れる。「7」で停止した場合には遊技者にさらに有利な
遊技状態を与える。この第2の7セグ表示部14による
セグメント表示が第2の可変表示に相当する。本実施の
形態ではこの更に有利な遊技状態として、普通図柄表
示装置16のスクロール速度が早くなり、普通図柄表
示装置16が作動した際に「7」で停止する確率(普通
電動役物の確率)、すなわち第1種始動口18の開閉羽
根19が開放される確率が高くなり、更に開閉羽根1
9が開放された場合にその開放時間が長くなる。という
三つの利益を与える。このような更に有利な遊技状態を
与えられた状態を「普通電動役物の確率変動及び時間変
動モード(以下、時短モードという)」という。時短モ
ードは第2の特別遊技モードに相当する。一方、「−」
で停止した場合には時短モードを獲得することができな
い。
【0036】同時短モードになると第1種始動口18へ
の入賞が飛躍的に増加し、持ち球も減らない。そして、
結果的に再度大当たりする確率が非常に高くなる。通常
同時短モードは所定回数の複数回の第1種始動口18へ
の入賞又は1回以上の大当たりに渡って継続される。
【0037】また、次回の大当たりで再び特定図柄で大
当たり状態となれば、更に時短モードが継続する。すな
わち、特定図柄で大当たりを続ければ時短モードも次々
継続されていく。これについては、所定の最大継続回数
を決めておいて無制限に時短モードが継続を防止するよ
うに制御してもよい。
【0038】図5は特別図柄で大当たりした場合の表示
画面15aの表示例である。表示画面15aの下方には
「チャンスタイム」という文字図柄37が表示されてい
る。文字図柄37は文字の輪郭だけで構成された中抜き
文字で表示され、尚且つ点滅する。チャンスタイムとは
時短モードであることを意味する。時短モードであるチ
ャンスタイムは、例えば第1種入賞口18への所定回数
の入賞や複数回の大当たりに渡って継続される。そのた
め、遊技状況によって表示画面15aの表示が変動して
も、遊技者にチャンスタイムであることを常時認識させ
るように、時短モードになると同モードが終了するまで
このように表示画面15aにチャンスタイムの表示がさ
れる。
【0039】この場合に、文字図柄37が背景や、変動
図柄を覆い隠してしまうことを防止するために、時短モ
ードである旨の表示では背景や変動図柄が透けて見える
ように文字の輪郭だけで構成された中抜き文字として表
示されるのが望ましい。また、遊技者の注意を喚起し、
なるべく背景や、変動図柄を隠さないように点滅させる
のが望ましい。また、時短モードである旨が報知できれ
ばよいため、時短モードになっている場合にはその旨を
定期的に音声で報知をしてもよい。また、時短モードで
ある旨の報知であれば、報知手段はなんでもよい。例え
ば、時短モードである場合にその旨の音声報知をしたり
パチンコ機を振動させたり、パチンコ機からの匂いを放
出させたり等種々の手段が考えられる。また、表示画面
15a上への表示と音声報知の両方で報知したり、これ
ら具体的報知手段を組み合せても構わない。
【0040】次に、図7に基づいて本実施の形態のパチ
ンコ機の電気的構成について説明する。
【0041】図示しない制御装置ユニット内にはリード
オンリーメモリ(ROM)41、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)42、中央処理装置(CPU)43が配設
されている。ROM41はパチンコ機の制御プログラム
や制御プログラムを実行するための初期データをあらか
じめ記憶する。RAM42は新たな入力データやCPU
43による演算結果を一旦記憶する。CPU43はこれ
らメモリのプログラムやデータ、更に検出手段たる近接
スイッチ18a,20a,21a,22a,24aの検出値
等に基づいて各種演算処理を実行する。また、CPU4
3はスピーカ8、表示部15a、第1の7セグ表示部1
7、第2の7セグ表示部14、ソレノイド19a,23
a、保留ランプ16a〜16d、34a〜34d、装飾
ランプ25a〜25o等を制御する。
【0042】CPU43は、図柄乱数バッファB1〜B
6及び入賞判定フラグFEを有している。図8(a)に
示すように、図柄乱数バッファB1〜B6は左、中、右
の3つの外れ図柄乱数バッファB1〜B3と、左、中、
右の3つの外れリーチ図柄乱数バッファB4〜B6とに
よって構成されている。また、CPU43は各種カウン
タCを有する。カウンタCにはラウンドカウンタCR
と、入賞カウンタCVと、保留カウンタCH、内部乱数
カウンタCIと、外れリーチ乱数カウンタCOと、大当
たり図柄乱数カウンタCBと、左、中、右の3つの図柄
乱数カウンタCDL,CDC,CDR、リーチ種別決定カ
ウンタCLと、時短モードカウンタCCと、7セグ表示
決定カウンタCSとがある。
【0043】ここに、ラウンドカウンタCRはラウンド
回数をカウントするためのものである。入賞カウンタC
Vは大入賞口22への入賞球をカウントするためのもの
である。保留カウンタCHは変動表示動作の保留回数を
カウントするためのものであり、「0」「1」「2」
「3」「4」の値を順に採る。CH=0のときは保留さ
れていない状態、または現在変動表示動作中であること
を意味する。
【0044】内部乱数カウンタCIは大当たりを決定す
るためのものである。外れリーチ乱数カウンタCOは、
外れリーチの表示をするか否かを決定するためのもので
ある。大当たり図柄乱数カウンタCBは大当たり図柄を
決定するためのものである。時短モードカウンタCCは
図柄が揃って大当たりになった場合に時短モードを獲得
させるか否かを決定するものである。
【0045】これらのカウンタCI,CO,CB,CCは
それぞれ所定時間(本実施の形態では2ms)毎に
「1」ずつ加算される(更新される)。CPU43は上
記カウンタCI,CO,CBが加算される毎にROM41
内の乱数テーブルから各カウンタに応じた乱数を取り出
す。各カウンタCI,CO,CBはループを形成しており
それぞれ1巡すると初期値に戻される。
【0046】左、中、右の3つの図柄乱数カウンタCD
L,CDC,CDRは停止図柄を決定するためのものであ
る。左図柄乱数カウンタCDLは所定時間(本実施の形
態では2ms)毎に「1」ずつ加算される。左図柄乱数
カウンタCDLはループを形成しておりそれぞれ1巡す
ると初期値に戻される。中図柄乱数カウンタCDCは左
図柄乱数カウンタCDLが1巡して初期値に戻される度
に「1」ずつ加算される。また右図柄乱数カウンタCD
Rは中図柄乱数カウンタCDCが1巡して初期値に戻さ
れる度に「1」ずつ加算される。すなわち、中図柄乱数
カウンタCDCは左図柄乱数カウンタCDLの桁上がり
となり、右図柄乱数カウンタCDRは中図柄乱数カウン
タCDCの桁上がりとなる。
【0047】リーチ種別決定カウンタCLは複数種類存
在するリーチ種別(パターン)のうち1つを選択するた
めに用いられるものである。リーチ種別決定カウンタC
Lは左図柄乱数カウンタCDLが1巡して初期値に戻さ
れる度に「1」ずつ加算される。7セグ表示決定カウン
タCSは、時短モードと通常モードのどちらかのモード
となる場合に、時短モードでは「7」、通常モードでは
「−」を第2の7セグ表示部14に表示させるために用
いるものである。
【0048】前記RAM42はその内部に図柄エリア及
び停止図柄エリアを有している。図8(b)に示すよう
に、図柄エリアは内部乱数エリアR1と、外れリーチ乱
数エリアR2と、左、中、右の3つの外れ図柄エリアR
3〜R5とによって構成されている。各エリアR1〜R
5は前記保留カウンタCHの「0」「1」「2」「3」
「4」の値に応じて各々の内部で5つの領域に区画され
ている。例えば、保留カウンタCHの値が「1」を示し
ているときは内部乱数エリアR1の乱数値は「1」に対
応したアドレスの領域に格納される。
【0049】図8(c)に示すように、停止図柄エリア
は左・中・右の各停止図柄エリアS1〜S3によって構
成されている。
【0050】また、ROM41内部には図6に示すよう
な大当たり以降次回の大当たりまでの間、遊技状態を時
短モードとする(以下、このような利益を時短モードの
獲得という)か否かを決定するためのテーブルT1が記
憶されている。本実施の形態では、このテーブルT1の
内容はアドレスnn〜nn+4に格納されている。一
方、CPU43は、乱数取り出し回路を備えており、R
OM41内部に記憶された0〜99までの数字を乱数値
として任意に取り出す。なお、本実施の形態では、乱数
値にかかわらず、大当たり図柄が「7」で揃った場合に
は、無条件で次回1回分の時短モードが獲得できるよう
に設定されている。
【0051】さて、アドレスnnは、大当たり図柄が
「7」で揃う場合に呼び出され、この目がでると0〜9
9のいずれの乱数値が選択されても次回1回分の時短モ
ードが獲得できる。つまり、大当たり図柄が「7」で揃
った場合には、100パーセントの確率で、「7」で揃
ったことによる次回1回分の時短モード、及び乱数値に
よって時短モードが獲得されることによる次回1回分の
時短モードの、計2回分の時短モードを獲得できる。
【0052】また、アドレスnn+1は、大当たり図柄
が「1」「3」「5」のいずれかの図柄が揃う場合に呼
び出され、これらの目がでると0〜74の乱数値が選択
された場合に次回1回分の時短モードが獲得できるよう
になっており、当該時短モードを獲得できる確率は75
パーセントである。
【0053】さらに、アドレスnn+2は、大当たり図
柄が金貨図柄、「9」、「0」のいずれかの図柄が揃う
場合に呼び出され、これらの目がでると0〜49の乱数
値が選択された場合に次回1回分の時短モードが獲得で
きるようになっており、当該時短モードを獲得できる確
率は50パーセントである。
【0054】併せて、アドレスnn+3は、大当たり図
柄が「2」「6」「8」のいずれかの図柄が揃う場合に
呼び出され、これらの目がでると0〜24の乱数値が選
択された場合次回1回分の時短モードが獲得できるよう
になっており、当該時短モードを獲得できる確率は25
パーセントである。
【0055】加えて、アドレスnn+4は、大当たり図
柄が「4」で揃う場合に呼び出され、この目がでると0
〜99のいずれの乱数値が選択されても時短モードを獲
得することはできない(0パーセントの確率)。
【0056】次に、このように構成されたパチンコ機の
作用について説明する。
【0057】まず、図9に基づいて図柄乱数カウンタC
DL,CDC,CDRの乱数値を対応するバッファに振り
分けて格納する「バッファ格納処理ルーチン」について
説明する。このルーチンはCPU43により実行され、
パチンコ機の電源投入後本実施の形態では2msごとに
行われる。
【0058】CPU43は、ステップS1で内部乱数カ
ウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり乱
数カウンタCBにそれぞれ「1」を加算して、それら各
カウンタの乱数値を更新する。次いで、CPU43はス
テップS2で図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの
左図柄乱数カウンタCDLに「1」を加算して、その乱
数値を更新する。ここで、左図柄乱数カウンタCDLを
更新することで左図柄乱数カウンタCDLが初期値に戻
れば、そのタイミングで中図柄乱数カウンタCDCに
「1」を加算する。同様に、中図柄乱数カウンタCDC
に「1」を加算することで中図柄乱数カウンタCDCが
初期値に戻れば、そのタイミングで右図柄乱数カウンタ
CDRに「1」を加算する。
【0059】ステップS3においてリーチ種別決定カウ
ンタCLに「1」を加算して乱数値を更新すると、ステ
ップS4で図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの乱
数値の組み合せがあらかじめ定められた外れ図柄の組み
合せか否かを判定する。判定条件が成立されている場合
には、ステップS5でその図柄乱数カウンタCDL,C
DC,CDRの乱数値をそれぞれ外れ図柄バッファB1,
B2,B3に格納する。一方、判定条件が成立されてい
ない場合にはステップS6で図柄乱数カウンタCDL,
CDC,CDRの乱数値の組み合せがあらかじめ定めら
れた外れリーチ図柄の組み合せか否かを判定する。判定
条件が成立している場合には、ステップS7でその図柄
乱数カウンタCDL,CDC,CDRの乱数値を外れリー
チ図柄バッファB4,B5,B6に格納する。ここで、ス
テップS6の条件が成立されない場合には、その図柄乱
数カウンタCDL,CDC,CDRの乱数値の組み合せが
大当たり図柄の組み合せとなる場合である。大当たり図
柄の組み合せの場合には、乱数値は格納はしない。
【0060】次に、図10に基づいてCPU43により
実行される「エリア格納処理ルーチン」について説明す
る。同ルーチンは、遊技球が第1種始動口18へ入賞す
る度に、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDR
の乱数値を保留カウンタCHの保留数に対応した図柄エ
リアに格納するためものである。
【0061】まず、CPU43はステップS11におい
て、第1種始動口18の近接スイッチ18aの検出結果
に基づいて第1種始動口18に遊技球が入賞したか否か
を判定する。この判定条件が成立しない場合には一旦処
理を終了する。この判定条件が成立されている場合には
ステップS12において保留カウンタCHの値が最大保
留回数「4」よりも小さいか否かを判定する。この判定
条件が成立するとCPU43はステップS13で保留カ
ウンタCHに「1」を加算する。一方、この判定条件が
成立しない場合には保留カウンタCHは入賞を4回まで
しか保留しないため、一旦処理を終了する。
【0062】次いで、ステップS14で内部乱数カウン
タCIの乱数値を内部乱数エリアR1に格納する。ステ
ップS15で外れリーチ乱数カウンタCOの乱数値を外
れリーチ乱数エリアR2に格納する。そして、ステップ
S16で左、中、右の3つの外れ図柄乱数バッファB
1,B2,B3の乱数値を左、中、右の3つの外れ図柄乱
数エリアR3〜R5に格納する。
【0063】次に、図11に基づいて「特別電動役物制
御ルーチン」について説明する。同ルーチンは前述の
「バッファ格納処理ルーチン」及び「エリア格納処理ル
ーチン」の演算結果に基づいて特別電動役物を制御する
ためのものである。このルーチンはCPU43により実
行され、本実施の形態ではパチンコ機の所定タイミング
で行われる。
【0064】CPU43はステップS21で保留カウン
タCHの値が「0」でないか否かを判定する。「0」の
場合には現状において第1種始動口18への入賞がない
として一旦処理を終了する。一方、ステップS21の条
件が成立されていると判定した場合(CH=1,2,3,
4)には、ステップS22で内部乱数エリアR1、外れ
リーチ乱数エリアR2、及び左、中、右の3つの外れ図
柄乱数エリアR3〜R5の各エリアの格納領域のアドレ
スを一旦「0」に設定する。
【0065】次いで、ステップS23で保留カウンタC
Hの値が各エリアR1〜R5内の格納領域のアドレス
(「0」〜「4」)と同じか否かを判定する。この判定
条件が成立しない場合(つまり、保留カウンタCHの値
と各エリアR1〜A5内の格納領域のアドレス値とが同
じではない場合)には、ステップS24で各エリアR1
〜R5内のアドレスを「1」加算させるとともに、ステ
ップS25で各エリアR1〜R5内の格納領域の値を1
つ前のアドレスにシフトさせてステップS23の処理に
戻す。
【0066】一方、ステップS23で判定条件が成立す
る場合(つまり、保留カウンタCHの値と各エリアR1
〜A5内の格納領域のアドレス値とが同じである場合)
には、ステップS26で保留カウンタCHを「1」減算
する。
【0067】次いで、ステップS27で図柄の変動開始
処理を実行する。CPU43により実行される変動開始
処理の補助ルーチンについて図12に基づいて説明す
る。
【0068】まず、CPU43はステップS101で内
部乱数エリアR1のアドレス0における乱数値が「大当
たり」の値であるか否かを判定する。ここで「大当た
り」の値であると判定するとステップS102で大当た
り図柄乱数カウンタCBの値に対応した図柄を停止図柄
として各停止図柄エリアS1〜S3に格納し、ステップ
S103で表示画面15aの各図柄列30,31,32
のスクロールを開始させ処理を一旦終了する。
【0069】一方、ステップS101の条件が成立しな
い場合、ステップS104で外れリーチ乱数エリアR2
のアドレス0における乱数値が「外れリーチ」の値であ
るか否かを判定する。ここで「外れリーチ」の値である
と判定した場合には、ステップS105で外れリーチ図
柄バッファB4,B5,B6の値に対応した図柄を、停止
図柄として各停止図柄エリアS1〜S3に格納し、前記
ステップS103に移行して処理を一旦終了する。
【0070】ステップS104の条件が成立しない場
合、ステップS106で外れ図柄乱数エリアR3〜R5
の値に対応した図柄を停止図柄として各停止図柄エリア
S1〜S3に格納する。そして、ステップS103に移
行して処理を一旦終了する。続いて、ステップS28に
戻り大当たり処理を実行する。CPU43により実行さ
れる大当たり処理の補助ルーチンについて図13に基づ
いて説明する。本ルーチンは表示画面15aにおける変
動停止後に行われる。
【0071】まず、CPU43は、ステップS301で
前記変動開始処理ルーチンでの内部乱数エリアR1の値
が大当たり値か否かを判定し、大当たり値であると判定
するとステップS302で表示画面15aに大当たり表
示をさせる。一方、ステップS301の判定条件が成立
しない場合、一旦処理を終了する。
【0072】次に、ステップS304でラウンドカウン
タCRに「1」を加算する。次いで、ステップS305
で入賞カウンタCV、入賞判定フラグFEをそれぞれ
「0」に設定する。
【0073】次いで、ステップS306でCPU43は
ソレノイド23aを励磁させ、大入賞口24(シャッタ
23)を開放させる。
【0074】次に、ステップS307で入賞カウンタC
Vが所定値Max(入賞球の数に対応、本実施の形態で
は例えば「10」)よりも小さいか否かを判定する。こ
の条件が成立する場合には、ステップS308で大入賞
口24の開放時間(本実施の形態では29.5秒)が経
過したか、つまり閉鎖時期がきたかどうかが判定され
る。このように、大入賞口24が開放された後所定の入
賞球数がカウントされるか、さもなければ閉鎖時期がこ
ない限り大入賞口24の開放は継続する。一方、ステッ
プS307の判定条件が成立しない場合又はステップS
308の判定条件が成立した場合には、ステップS30
9でCPU43はソレノイド23aを消磁させ、大入賞
口24(シャッタ23)を閉塞させる。
【0075】次いで、ステップS310でラウンドカウ
ンタCRが所定値Max(ラウンド数に対応、本実施の
形態では例えば「16」)よりも小さいか否かを判定す
る。この条件が成立する場合には、ステップS311で
入賞判定フラグFEが「1」であるか否かが判定され
る。この判定条件が成立する場合には処理はステップS
302に戻る。
【0076】一方、ステップS310の判定条件が成立
しない場合には、最後のラウンドまで遊技が続けられた
こととなり、本ルーチンは一旦終了する。また、ステッ
プS311の判定条件が成立しない場合にはそのラウン
ドにおいてVゾーン24への入賞がなかったということ
となりラウンド継続条件を充足しないため、やはり本ル
ーチンは一旦終了する。
【0077】次に、大当たり処理ルーチン後における時
短モード獲得処理(大当たり処理ルーチン中においては
図示していない)について説明する。この時短モード獲
得処理は、上記大当たり処理ルーチンにおけるステップ
S310又はステップS311で否定判定された場合に
実行される。当該時短モード獲得処理は、7セグ表示制
御ルーチンと、時短モード制御ルーチンとを有する。
【0078】まず、第2の7セグ表示部14にセグメン
ト表示させるためのCPU43により実行される7セグ
表示制御ルーチンについて図14及び図15に基づいて
説明する。
【0079】まず、CPU43はステップS201で大
当たり図柄が特別図柄である「7」か否かを判定する。
この判定条件が成立するとステップS202でテーブル
T1に基づきアドレスnnの内容を実行する。すなわ
ち、「7」であれば、「7」で揃ったことによる次回1
回分の時短モードとは別に、100パーセントの確率で
時短モードを獲得できることとなる。そして、CPU4
3は0〜99の数字から乱数取り出し回路に基づいて1
つの乱数値を取り出す。これらの値は、いずれも時短モ
ードを獲得できる値であるため、ステップS203の判
定条件が成立したとして、CPU43は、ステップS2
04において第2の7セグ表示部14に「7」の数字を
セグメント表示させ、一旦処理を終了する。これによ
り、少なくとも次回2回分の時短モードを獲得すること
ができる。
【0080】一方、ステップS201の判定条件が成立
しない場合、CPU43はステップS205で大当たり
図柄が「1」「3」「5」のいずれかであるか否かを判
定する。この判定条件が成立するとステップS206で
テーブルT1に基づきアドレスnn+1の内容を実行す
る。
【0081】そして、CPU43は0〜99の数字から
乱数取り出し回路に基づいて1つの乱数値を取り出す。
「1」「3」「5」の図柄の場合の乱数値は75パーセ
ントの確率で次回1回分の時短モードを獲得できる値で
ある。ステップS203でCPU43は、前記時短モー
ドを獲得できる値であるか否かを判定し、判定条件が成
立するとステップS204で第2の7セグ表示部14に
「7」の数字をセグメント表示させ、一旦処理を終了す
る。
【0082】一方、判定条件が成立しない場合にはステ
ップS207で第2の7セグ表示部14に「−」の記号
をセグメント表示させ一旦処理を終了する。
【0083】前記ステップS205の条件が成立しない
場合、CPU43はステップS208で大当たり図柄が
「9」、「0」、金貨図柄のいずれかであるか否かを判
定する。この判定条件が成立するとステップS209で
テーブルT1に基づきアドレスnn+2の内容を実行す
る。
【0084】そして、CPU43は0〜99の数字から
乱数取り出し回路に基づいて1つの乱数値を取り出す。
これらの図柄の場合の乱数値は50パーセントの確率で
時短モードを獲得できる値である。ステップS203
で、CPU43は時短モードを獲得できる値であるか否
かを判定し、判定条件が成立すると、ステップS204
で第2の7セグ表示部14に「7」の数字をセグメント
表示させ一旦処理を終了する。一方、判定条件が成立し
ない場合にはステップS207で第2の7セグ表示部1
4に「−」の記号をセグメント表示させ、一旦処理を終
了する。
【0085】前記ステップS208の条件が成立しない
場合、CPU43はステップS210で大当たり図柄が
「2」「6」「8」のいずれかであるか否かを判定す
る。この判定条件が成立するとステップS211でテー
ブルT1に基づきアドレスnn+3の内容を実行する。
【0086】そして、CPU43は0〜99の数字から
乱数取り出し回路に基づいて1つの乱数値を取り出す。
これらの図柄の場合の乱数値は25パーセントの確率で
時短モードを獲得できる値である。ステップS203で
CPU43は時短モードを獲得できる値であるか否かを
判定し、判定条件が成立するとステップS204に移行
して第2の7セグ表示部14に「7」の数字をセグメン
ト表示させ一旦処理を終了する。一方、判定条件が成立
しない場合にはステップS207で第2の7セグ表示部
14に「−」の記号をセグメント表示させ一旦処理を終
了する。
【0087】前記ステップS210の条件が成立しない
場合、大当たり図柄は残った「4」である。そこでCP
U43はステップS212でテーブルT1に基づきアド
レスnn+4の内容を実行する。CPU43は0〜99
の数字から乱数取り出し回路に基づいて1つの乱数値を
取り出す。この図柄の場合の乱数値は、どの乱数値も時
短モードを獲得できない値である(0%の確率)。そし
て、この場合にはステップS203における判定条件が
成立しないので、次のステップS207で第2の7セグ
表示部14に第2の7セグ表示部14に「−」の記号を
セグメント表示させ一旦処理を終了する。
【0088】次に、CPU43により実行される時短モ
ード制御ルーチンについて図16に基づいて説明する。
【0089】まず、CPU43はステップS401にお
いて、大当たり図柄が「7」であるか否かを判定する。
そして、大当たり図柄が「7」の場合には、ステップS
402において、無条件で時短モードカウンタCCに
「1」を加算し、ステップS403へ移行する。また、
大当たり図柄が「7」以外の場合には、ステップS40
3へジャンプする。
【0090】ステップS403において、CPU43
は、第2の7セグ表示部14の表示が「7」か否かを判
定する。この判定条件が成立する場合には、新たに時短
モードを獲得したとして、ステップS404に移行す
る。
【0091】ステップS404では、現在設定されてい
る時短モードカウンタCCに「1」を加算する。そし
て、ステップS405において、時短モードを実行す
る。従って、上述のとおり、「7」で大当たりした場合
には、ステップS402及びステップS404の処理を
経ることとなるため、次回以降2回分の時短モードが獲
得されることとなる。また、「7」以外での大当たりし
た場合には、第2の7セグ表示部14に「7」が表示さ
れた場合に限ってステップS404の処理を経ることと
なり、この場合次回1回分の時短モードが獲得されるこ
ととなる。
【0092】一方、ステップS403における判定条件
が成立しない場合、すなわち、第2の7セグ表示部14
に「−」が表示された場合には、ステップS406にお
いて時短モードカウンタCCが「0」でないか否かを判
定する。そして、否定判定された場合、すなわち、時短
モードカウンタCCが「0」の場合には、ステップS4
09にジャンプして通常モードとされる。また、肯定判
定された場合(CC≠0)には、ステップS407にお
いて、時短モードカウンタCCから「1」を減算する。
【0093】次いで、ステップS408において、CP
U43は、時短モードカウンタCCが「0」であるか否
かを判定する。そして、時短モードカウンタCCが
「0」でない場合には、時短モードが依然として継続中
であるとして、ステップS405に移行して時短モード
とされる。これに対し、ステップS408での判定条件
が成立した場合、すなわち、時短モードカウンタCCが
「0」の場合にはステップS409において通常モード
とされる。
【0094】このように構成することにより、本実施の
形態は次のような効果を奏する。
【0095】・遊技者は遊技において時短モードとなる
可能性の高い図柄で大当たりすることを期待し、更に時
短モードとなることそれ自体も期待するという2回もの
期待を持つことができ、今まで以上にゲーム性があるお
もしろいパチンコ機を提供することができる。
【0096】・本実施の形態では、大当たり状態となっ
た場合であって、「7」で大当たりした場合には、それ
だけで時短モードを獲得することができる。従って、第
2の7セグ表示部14に対応する装置を有するパチンコ
機であったとしても、「7」で大当たりとなった時点
で、遊技者は、時短モードの発生を確信することができ
る。すなわち、第2の7セグ表示部14に対応する装置
を有するパチンコ機であったとしても、従来のように大
当たり図柄とは無関係に時短モードを獲得させるもので
あれば、例えば遊技者が過去の経験から通常時短モード
獲得は当然と思っている特別図柄の「7」が揃って大当
たりとなっても時短モードを獲得しない場合もある。つ
まり、従来では大当たり停止図柄として「7」のような
特別な意味のある所定の停止図柄を期待する意味がなく
なってしまい、遊技の興趣が極めて削がれてしまってい
た。
【0097】これに対し、本実施の形態のパチンコ機で
は、大当たり図柄が「7」であれば確実に時短モードを
獲得できる。従って、遊技の興趣がそがれてしまうとい
う事態を回避することができる。
【0098】特に、本実施の形態では、「7」で大当た
りした場合には、第2の7セグ表示部14に必ず「7」
が表示されることとなる。そのため、次回以降少なくと
も2回分の時短モードを獲得することができる。従っ
て、遊技者は、「7」で大当たりになることを最も期待
することとなり、さらなる興趣の向上を図ることができ
る。 ・また、「7」以外の図柄で大当たり状態となった場合
においても、第2の7セグ表示部14における可変表示
が行われ、その7セグ表示部14において「7」が表示
された場合にも時短モードを獲得することができる。従
って、「7」以外の図柄で大当たりになったとしても、
時短モードの獲得の期待感が削がれてしまうわけではな
い。その結果、興趣の飛躍的な向上を図ることができ
る。すなわち、第2の7セグ表示部14に対応する装置
のない従来のパチンコ機では「2」「6」等の図柄で大
当たりとなると時短モードを獲得できないことがわかっ
てしまい、ゲーム性に欠けていた。しかし、上記実施の
形態のパチンコ機では、これらの図柄であっても、時短
モード獲得の可能性があるため、遊技者の期待感を維持
することができ、ゲームの興趣が増す。
【0099】・特に、本実施の形態では、第2の7セグ
表示部14における、時短モードを獲得できたか否かに
ついての表示が、大当たり処理の終了後に行われる。こ
のため、遊技者は、大当たり状態における遊技を堪能し
た後で、第2の7セグ表示部14に「7」が表示される
ことによる時短モード獲得の有無を認識することとな
る。従って、遊技者にとって、大当たり状態が発生して
から短時間のうちに時短モードの発生を期待できなくな
ってしまうという不具合が回避される。
【0100】また、大当たり状態での遊技を堪能してい
る最中にも、時短モードの発生を期待することができる
ことから、どきどき感が増し、面白味が増大する。その
結果、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0101】・併せて、本実施の形態では、大当たり図
柄と、第2の7セグ表示部14に「7」が表示されるこ
とによる時短モード獲得の有無と、の間に関連性を持た
せることとした。つまり、「7」>「1」「3」「5」
>「9」「0」「金貨」>「2」「6」「8」>「4」
の順で、第2の7セグ表示部14に「7」が表示される
ことによる時短モードの獲得確率を変えることとした。
従って、遊技者にとっては、通常の遊技中において、単
純に大当たりを期待するのではなく、時短モードを獲得
しやすい図柄で大当たりすることを期待する。その結
果、さらに一層興趣の向上を図ることができる。
【0102】・また、大当たり図柄と時短モードを獲得
できる確率との関係は変更可能であるため業界の状況変
化に応じて、あるいは機種に応じて確率を変更させるこ
とが可能であり汎用性が大きい。
【0103】・時短モード中においては、時短モードで
あることを報知制御するCPU43によって図6のよう
に表示画面15aに常時「チャンスタイム」の文字図柄
37が表示がされる。この文字図柄37は文字の輪郭だ
けで構成された中抜き文字であるために図柄列30,3
1,32や背景のアニメーションを視認する際の視野が
妨げられにくく、かつ点滅表示されるため中抜き文字で
あっても視認されやすい。
【0104】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態について説明する。ただし、上
述した第1の実施の形態と同等である部分については同
一の符号を付してその説明を省略するとともに、以下に
は、その相違点を中心として説明する。
【0105】本実施の形態においては、各図柄列30,
31,32は「0」から「9」までの数字図柄、金貨図
柄、及びキャラクタ図柄(計12種類)によって構成さ
れている。そして、これらの図柄が各図柄列30,3
1,32毎にスクロールされて表示画面15aに表示さ
れる。
【0106】また、本実施の形態では、「3」「5」
「7」で大当たりした場合には、次回1回分の時短モー
ドが無条件で獲得できる(ただし、この場合には第2の
7セグ表示部14には「−」が表示される)ようになっ
ている。また、それ以外の図柄で大当たりした場合に
は、第2の7セグ表示部14に「7」が表示されること
により33%の確率で次回1回分の時短モードが獲得で
きるようになっている。
【0107】すなわち、ROM41内部には図17に示
すような大当たり以降次回の大当たりまでの間、遊技状
態を時短モードとする(時短モードの獲得)か否かを決
定するためのテーブルが記憶されている。本実施の形態
では、このテーブルの内容はアドレスnn及びnn+1
に格納されている。一方、CPU43は、乱数取り出し
回路を備えており、ROM41内部に記憶された0〜9
9までの数字を乱数値として任意に取り出す。
【0108】アドレスnnは、大当たり図柄が「3」
「5」「7」で揃う場合に呼び出され、これらのいずれ
かの目がでると、確実に次回1回分の時短モードが獲得
できる代わりに、第2の7セグ表示部14に「7」が表
示されることによる時短モードの獲得ができないように
なっている。つまり、いずれの乱数値が選択されたとし
ても、第2の7セグ表示部14には「−」が表示される
ようになっている。
【0109】また、アドレスnn+1は、大当たり図柄
が上記以外の図柄(「0」「1」「2」「4」「6」
「8」「9」「キャラクタ」「金貨」)のいずれかの図
柄が揃う場合に呼び出され、これらの目がでると0〜3
24の乱数値が選択された場合に次回1回分の時短モー
ドが獲得できるようになっており、当該時短モードを獲
得できる確率は33パーセントである。
【0110】次に、このように構成されたパチンコ機の
作用について説明する。
【0111】本実施の形態では、大当たり処理ルーチン
後における時短モード獲得処理(大当たり処理ルーチン
中においては図示していない)の内容において、第1の
実施の形態と相違するため、当該処理内容について説明
する。この時短モード獲得処理は、上述した大当たり処
理ルーチンにおけるステップS310又はステップS3
11で否定判定された場合に実行される。当該時短モー
ド獲得処理は、7セグ表示制御ルーチンと、時短モード
制御ルーチンとを有する。
【0112】まず、第2の7セグ表示部14にセグメン
ト表示させるためのCPU43により実行される7セグ
表示制御ルーチンについて図18に基づいて説明する。
【0113】CPU43はステップS501で大当たり
図柄が特別図柄である「3」「5」「7」のいずれかで
あるか否かを判定する。この判定条件が成立するとステ
ップS502で前記テーブルに基づきアドレスnnの内
容を実行する。すなわち、「3」「5」「7」であれ
ば、これらの図柄で揃ったことによる次回1回分の時短
モードとは別に、第2の7セグ表示部14の表示結果に
基づく時短モードは、獲得できない(0パーセントの確
率)こととなる。そして、CPU43は0〜99の数字
から乱数取り出し回路に基づいて1つの乱数値を取り出
す。これらの値は、いずれも当該時短モードを獲得でき
ない値であるため、ステップS503でCPU43は第
2の7セグ表示部14に「−」をセグメント表示させ、
一旦処理を終了する。
【0114】一方、ステップS501の判定条件が成立
しない場合、CPU43はステップS504において、
テーブルに基づきアドレスnn+1の内容を実行する。
【0115】そして、CPU43は0〜99の数字から
乱数取り出し回路に基づいて1つの乱数値を取り出す。
「3」「5」「7」以外の図柄の場合の乱数値は33パ
ーセントの確率で次回1回分の時短モードを獲得できる
値である。
【0116】次にステップS505において、CPU4
3は、前記時短モードを獲得できる値であるか否かを判
定し、判定条件が成立するとステップS506において
第2の7セグ表示部14に「7」の数字をセグメント表
示させ、一旦処理を終了する。この場合には、「3」
「5」「7」の図柄では揃わなかったものの、第2の7
セグ表示部14に「7」が表示されることによる時短モ
ードを獲得することができる。
【0117】一方、判定条件が成立しない場合にはステ
ップS503において第2の7セグ表示部14に「−」
の記号をセグメント表示させ一旦処理を終了する。
【0118】次に、CPU43により実行される時短モ
ード制御ルーチンについて図19に基づいて説明する。
【0119】まず、CPU43はステップS601にお
いて、大当たり図柄が「3」「5」「7」のいずれかで
あるか否かを判定する。そして、大当たり図柄が「3」
「5」「7」のいずれかの場合には、ステップS602
において、無条件で時短モードとする。
【0120】また、大当たり図柄が「3」「5」「7」
以外の場合には、ステップS603へ移行する。ステッ
プS603において、CPU43は、第2の7セグ表示
部14の表示が「−」か否かを判定する。この判定条件
が成立しない場合、すなわち、第2の7セグ表示部14
の表示が「7」の場合には、新たに時短モードを獲得し
たとして、ステップS602に移行し、時短モードを実
行する。そして、その後の処理を一旦終了する。従っ
て、上述のとおり、「3」「5」「7」で大当たりした
場合又は第2の7セグ表示部14の表示が「7」である
場合には、次回以降1回分の時短モードが獲得されるこ
ととなる。
【0121】一方、ステップS603における判定条件
が成立した場合、すなわち、第2の7セグ表示部14に
「−」が表示された場合には、ステップS604におい
て通常モードとする。そして、その後の処理を一旦終了
する。このように、本実施の形態においても、基本的に
上記第1の実施の形態と同様の効果が奏される。
【0122】尚、本発明は、上記実施の形態の構成等に
何ら限定されるものではない。すなわち、構成の一部を
変更して次のように具体化することも可能である。
【0123】・上記第1の実施の形態では、大当たり図
柄と、第2の7セグ表示部14に「7」が表示されるこ
とによる時短モード獲得の有無との間に関連性を持たせ
ることとした。つまり、「7」>「1」「3」「5」>
「9」「0」「金貨」>「2」「6」「8」>「4」の
順で、第2の7セグ表示部14に「7」が表示されるこ
とによる時短モードの獲得確率を変えることとした。こ
れに対し、上記のような関連性を持たせない構成として
もよい。例えば、「3」「5」「7」で大当たりとなっ
た場合に無条件で時短モードを獲得できるとともに、そ
れ以外の図柄で大当たりとなった場合には25%(あく
までも例示)の確率で、第2の7セグ表示部14に
「7」が表示されることによる時短モードを獲得できる
ように構成としてもよい。
【0124】・上記第2の実施の形態では、「3」
「5」「7」で大当たりとなった場合に、第2の7セグ
表示部14に「−」を表示するようにしたが、このよう
な表示をあえて行わない構成としてもよい。また、表示
は行うのだが、遊技者が認識できない程度の短い時間
(例えば0.5秒程度)の表示にとどめる等の制御を行
ってもよい。
【0125】・上記第2の実施の形態では、「3」
「5」「7」以外の図柄で大当たりした場合には、第2
の7セグ表示部14に「7」が表示されることによる次
回1回分の時短モードが獲得できる確率を33%とした
が、当該確率はあくまでも例示であって、いかなる確率
としてもよい。例えば、当該確率をさらに低いもの(例
えば1%、5%、10%等)としてもよい。この場合に
は、遊技者にとっての、第2の7セグ表示部14に
「7」が表示されたときのうれしさは極めて大きなもの
となり、さらに興趣の向上を図ることができる。なお、
この場合には、「3」「5」「7」の図柄以外にも、無
条件で時短モードを獲得できる確率を高くするのが望ま
しい。
【0126】・上記第1の実施の形態では「7」以外の
図柄で大当たりした場合に、第2の実施の形態では
「3」「5」「7」以外の図柄で大当たりした場合に
は、時短モードを獲得できないケースもありえたが、い
ずれの図柄で大当たりしてもとりあえず少なくとも1回
分の時短モードを獲得できるように構成してもよい。
【0127】すなわち、大当たり図柄が揃った場合に、
常に大入賞口22を開放させるととともに、少なくとも
次回1回分の時短モードを獲得できるようにし、第2の
7セグ表示部14に「7」が表示された場合に、さらに
時短モードを獲得できるような構成としてもよい。
【0128】・上記第1の実施の形態では「7」で大当
たりした場合に、第2の実施の形態では「3」「5」
「7」で大当たりした場合に、時短モードを確実に獲得
できるような構成にしたが、これらの図柄に何ら限定さ
れるものではない。
【0129】・上記第1の実施の形態では第2の7セグ
表示部14に「7」が表示されると100パーセントの
確率で時短モード(しかも次回以降2回分の時短モー
ド)を獲得でき、逆に「4」が表示されるとその確率は
0パーセント(獲得できない)とされていた。これを、
「7」が表示されると99パーセントの確率で、「4」
が表示されると1パーセントの確率で第2の7セグ表示
部14に「7」が表示されるように設定してもよい。こ
のようにすれば僅かな可能性であるが、「7」が表示さ
れても第2の7セグ表示部14に「7」が表示されるこ
とによる時短モードを獲得できない場合もあり、「4」
が表示されても時短モードを獲得できる場合もあるため
遊技性が増す。また、「7」、「4」の数字に限られず
第2の7セグ表示部14に表示される数字の時短モード
を獲得できる確率は適宜変更可能である。
【0130】・上記実施の形態では第2の特別遊技モー
ドとして時短モードが与えられたがこれに限られるもの
ではない。上記時短モードの定義によれば時短モードは
〜の利益が与えられる場合であったが、例えばCR
機ではこれら利益に加え大当たりの確率が高くなるとい
う利益が与えられる。このような利益が与えられるモー
ド(これを確変モードという)について本発明が応用さ
れてもよい。
【0131】・実施の形態1では3つの図柄列30,3
1,32が同じ図柄で揃った場合に限り時短モードの獲
得の処理を行っていたが、これをオールマイティ図柄を
含む場合にも時短モードの獲得の処理を行うようにして
もよい。その場合には更に確率を変えるような設定をし
てもよい。また、図柄の揃う方向、揃った場合の表示の
方法は適宜変更可能である。
【0132】・上記実施の形態では第2の7セグ表示部
14によって第2の可変表示を行っていた。しかし、こ
れらに限定されるものではない。例えば図柄列を備えた
図柄変動装置によって大当たり中若しくは大当たり終了
後(通常遊技)において時短モードを獲得する場合に所
定の図柄を揃えるような制御をしてもよい。
【0133】・第2の可変表示を第1の可変表示を行う
表示画面15a上で行うようにしてもよい。この場合
に、大当たり終了後に表示してもよいし、大当たり終了
近傍時点(大当たり中の後半)に表示しても構わない。
また、表示画面15aに1ラウンド毎に疑似ゲーム(例
えば、キャラクターがジャンケンをしたり、三目並べを
したりする)をさせて、全ラウンド終了後にゲーム結果
として時短モード獲得の有無を報知してもよい。
【0134】例えば、各ラウンド毎に乱数を取得し、乱
数に基づいてラウンド中に所定遊技(疑似ゲーム)をさ
せ、各々の所定遊技結果に基づいて時短モード獲得の有
無を決定し、それを大当たり終了近傍時点(又は大当た
り終了後)に報知するようにしてもよい。なお、各ラウ
ンドとあるのは、必ずしも全てのラウンドという意味の
みならず、1つおきであってもよいし、予め定められた
所定ラウンドであってもよい。また、各々の所定遊技結
果を、時短モード獲得の布石に利用してもよい。すなわ
ち、所定遊技結果に基づいて、時短モード獲得の期待値
を異ならせるようにしてもよい(いわゆるリーチ動
作)。さらに、その場合において、第2の可変表示にお
いて、別途リーチ動作を行ってもよい。
【0135】・セグメント表示以外のCRT、ドットマ
トリクス、LEDエレクトロルミネッセンス(EL)、
蛍光表示管等を用いることも可能である。また、時短モ
ードを獲得するしないで音声を変えて報知するようにし
てもよい。また、音声と第2の7セグ表示部14とを組
み合わせてもよい。また、時短モードを獲得した場合に
パチンコ機を振動させたり、パチンコ機からの匂いを放
出させたり等種々の手段が考えられる。また、これら具
体的報知手段を組み合せても構わない。 ・上記実施の形態においては最高16ラウンドまで大当
たりが続くような設定であった。これは、例えば大当た
り停止図柄の組み合せで特定図柄の場合(例えば「77
7」のような奇数図柄)の場合に最高16ラウンドまで
設定可能として、それ以外の図柄(例えば「444」の
ような偶数図柄)では半分の8ラウンドにするように停
止図柄によってラウンド回数の設定を変更するものであ
る。
【0136】もちろん、停止図柄によってこのようなラ
ウンド回数の設定をしなくとも構わない。
【0137】・リーチ(2つの図柄が揃った状態)にお
いて特に必ず大当たり状態になるリーチ、及び大当たり
状態になる期待値の高いリーチはスーパーリーチとい
う。スーパーリーチを経て大当たりになった場合に時短
モードを獲得できる確率を高くするようにしてもよい。
【0138】・上記実施の形態では時短モード獲得の確
率を図柄列30,31,32における停止図柄の組み合
せで決めていた。これに加え、大当たり終了後の種々の
条件を加味するようにしてもよい。例えば、大当たり終
了後所定回数(例えば四回)の表示装置15の作動のう
ちにリーチ状態となると初めて時短モードを獲得できる
という遊技性を与えるようにしてもよい。この場合にリ
ーチとなる確率を高くすることで時短モードを獲得しや
すくしてもよい。
【0139】・本発明はパチンコ機以外にもアレパチ、
アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。
【0140】・表示装置15の表示画面15aは上記実
施の形態ではLCDであったが、これ以外にもCRT、
ドットマトリクス、LEDエレクトロルミネッセンス
(EL)、蛍光表示管等を用いることも可能である。ま
た、表示手法も3Dやポリゴンで表わすようにしてもか
まわない。
【0141】・乱数に関するカウンタ(内部乱数カウン
タCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱
数カウンタCBと、左、中、右の3つの図柄乱数カウン
タCDL,CDC,CDR)はこのようにすべて個々に設
ける必要はない。例えば、1つの乱数カウンタを用い、
その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定
してもよい。
【0142】・上記実施の形態では第2の可変表示を導
出する乱数については特に言及しなかったが、別途乱数
カウンタを設けてもよいし、所定の乱数で兼用してもよ
いし、所定の乱数を組み合わせることとしてもよい。
【0143】・また、乱数を取得するタイミングは、特
に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態に
おける所定ラウンド(第16ラウンド(最終ラウン
ド))において、所定個数目の(例えば10個目の(最
後の))入賞球を検出を必要条件に乱数を取得するよう
にしてもよい。このような構成を採用することにより、
遊技者は、最後まで入賞球の所定個数の入賞を気にとめ
ながら遊技をすることとなり、従来の遊技中の無関心さ
を払拭することができる。
【0144】・遊技状況検出手段として上記実施の形態
では近接スイッチを用いていたが、遊技球の通過が検出
できればリミットスイッチ、光電スイッチ等の他の検出
手段であってもかまわない。
【0145】・上記実施の形態の7セグ表示制御ルーチ
ンにおいては1つの乱数を取り出して時短モードを獲得
できる値かどうかを判断していたが、これは1つの乱数
である必要はない。その他、本発明の趣旨を逸脱しない
態様で実施することは自由である。
【0146】上記実施の形態から把握できる本発明のそ
の他の技術的思想について、下記に説明する。
【0147】(1)所定の遊技条件の成立に基づき第1
の可変表示を行い、当該第1の可変表示の結果が所定の
停止表示態様となった場合に、遊技者に有利な第1の利
益を与える第1の特別遊技モードとするとともに、遊技
者に有利な第2の利益を与える第2の特別遊技モードと
し、さらに、第1の可変表示の結果が前記所定の停止表
示態様となったことに基づき第2の可変表示を行い、同
第2の可変表示の結果が所定の停止表示態様となった場
合にも遊技者に第2の有利な利益を与える第2の特別遊
技モードとするようにした遊技機であって、前記第2の
可変表示を、前記第1の特別遊技モード終了後に行うこ
とを特徴とする遊技機。
【0148】(2)請求項1及び上記付記(1)に記載
の遊技機において、前記第1の可変表示における停止表
示態様に応じた値を求め、前記第2の可変表示ではその
値に基づいて第2の特別遊技モードを獲得させるか否か
を判断しその旨を報知するようにしたことを特徴とする
遊技機。
【0149】(3)所定の遊技条件の成立に基づき第1
の可変表示を行い、当該第1の可変表示の結果が第1の
所定の停止表示態様となった場合に遊技者に有利な第1
の利益を与える第1の特別遊技モードとするとともに、
第1の可変表示の結果が第2の所定の停止表示態様とな
った場合に遊技者に第2の有利な利益を与える第2の特
別遊技モードとし、さらに、少なくとも第1の可変表示
の結果が第2の所定の停止表示態様とならなかった場合
に、第1の可変表示の結果が前記第1の所定の停止表示
態様となったことに基づき第2の可変表示を行い、同第
2の可変表示の結果が第3の所定の停止表示態様となっ
た場合に、遊技者に第2の有利な利益を与える第2の特
別遊技モードとするようにした遊技機であって、前記第
2の可変表示を、前記第1の特別遊技モード終了後に行
うことを特徴とする遊技機。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるパチンコ
機の外観を説明する斜視図。
【図2】 パチンコ機の遊技盤の正面図。
【図3】 (a)〜(f)は表示装置の表示画面の例示
であり図柄表示列が変動している際の表示画面。
【図4】 (a)及び(b)は表示装置の表示画面の例
示であり大当たり直後の表示画面。
【図5】 (a)及び(b)は表示装置の表示画面の例
示であり特別電動役物動作中における表示画面。
【図6】 大当たり図柄と時短モード獲得の確率との対
応関係を説明するテーブル。
【図7】 同じパチンコ機の電気的構成を説明するブロ
ック図。
【図8】 (a)はバッファの概念を示す説明図、
(b)は図柄エリアの概念を示す説明図、(c)は停止
図柄エリアの概念を示す説明図。
【図9】 バッファ格納処理ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図10】 エリア格納処理ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図11】 特別電動役物制御ルーチンを説明するフロ
ーチャート。
【図12】 変動開始処理ルーチンを説明するフローチ
ャート。
【図13】 大当たり処理ルーチンを説明するフローチ
ャート。
【図14】 7セグ表示制御ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図15】 7セグ表示制御ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図16】 時短モード制御ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図17】 第2の実施の形態における大当たり図柄と
時短モード獲得の確率との対応関係を説明するテーブ
ル。
【図18】 7セグ表示制御ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図19】 時短モード制御ルーチンを説明するフロー
チャート。
【符号の説明】
14…第2の7セグ表示部、15…表示装置、15a,
15b…第1の可変表示を行う表示画面、43…CP
U。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮副 敏雄 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内 (72)発明者 渡辺 浩朗 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊技条件の成立に基づき第1の可
    変表示を行い、当該第1の可変表示の結果が第1の所定
    の停止表示態様となった場合に遊技者に有利な第1の利
    益を与える第1の特別遊技モードとするとともに、第1
    の可変表示の結果が第2の所定の停止表示態様となった
    場合に遊技者に第2の有利な利益を与える第2の特別遊
    技モードとし、さらに、第1の可変表示の結果が前記第
    1の所定の停止表示態様となったことに基づき第2の可
    変表示を行い、同第2の可変表示の結果が第3の所定の
    停止表示態様となった場合にも遊技者に第2の有利な利
    益を与える第2の特別遊技モードとするようにした遊技
    機であって、前記第2の可変表示を、前記第1の特別遊
    技モード終了後に行うことを特徴とする遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010264311A (ja) * 2010-08-30 2010-11-25 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2011131105A (ja) * 2011-04-08 2011-07-07 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2011183195A (ja) * 2011-05-26 2011-09-22 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2011183194A (ja) * 2011-05-26 2011-09-22 Sammy Corp 弾球遊技機

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