JPH11262562A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11262562A
JPH11262562A JP10090797A JP9079798A JPH11262562A JP H11262562 A JPH11262562 A JP H11262562A JP 10090797 A JP10090797 A JP 10090797A JP 9079798 A JP9079798 A JP 9079798A JP H11262562 A JPH11262562 A JP H11262562A
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JP
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Withdrawn
Application number
JP10090797A
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English (en)
Inventor
Gen Okamura
鉉 岡村
Yutaka Makino
裕 牧野
Tsutomu Iida
飯田  勉
Toshio Miyasoi
敏雄 宮副
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2の可変表示での停止表示態様が第1の可
変表示での停止表示態様を考慮して決定されるようにし
た遊技機を提供すること。 【解決手段】 パチンコ機は第1種始動口18に遊技球
が入賞すると表示画面15aの図柄列の図柄が変動す
る。所定の図柄で停止すると大当たりとなって大入賞口
22が開放される。そして、大当たり後において第2の
7セグ表示部14に「7」又は「−」のいずれかのセグ
メント表示を行い、「7」が表示されると時短モードを
獲得できるようになっている。このとき、表示画面15
aの大当たり図柄を考慮して第2の7セグ表示部14に
「7」が表示される確率を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示の結果に
基づいて遊技者に遊技上の利益を与えるようにした遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から所定の条件の成立、例えばパチ
ンコ機では遊技領域に配置された始動口への入賞、スロ
ットルマシンではコイン投入後の始動レバーの操作に基
づいて可変表示装置(これを第1の可変表示装置とい
う)に可変表示を行わせる遊技機があった。第1の可変
表示装置は複数の図柄列を有し可変表示時においてこの
図柄列に図柄がスクロールされながら表示される。そし
て、図柄列が所定の配列で停止されることで遊技者に有
利な特別遊技モード、いわゆる「大当たり」状態に移行
する。所定の配列とは例えば各図柄列の図柄が揃った場
合(例えば、「7」「7」「7」)や、予め定められた
図柄の組み合わせ(例えば、「7」「☆」「7」)等が
挙げられる。
【0003】この「大当たり」となる停止図柄列には複
数のパターンがあり、そのパターンの中で所定の図柄
(これを特別図柄という)で図柄列の図柄が揃った場
合、例えば「3」や「7」の図柄の場合には、その「大
当たり」状態が終了後、以後の可変表示において「大当
たり」となる確率が高くなる特別遊技となるよう制御す
る機種があった(これを第1の機種という)。したがっ
て、第1の機種では遊技者は特別図柄が揃って「大当た
り」状態となってこの高確率の特別遊技モードを獲得す
ることを期待する。
【0004】一方、「大当たり」状態となると、第1の
可変表示装置とは別の可変表示装置(これを第2の可変
表示装置という)にこの高確率の特別遊技モードを獲得
するかどうかを決定するための可変表示をする機種があ
った(これを第2の機種という)。第2の機種では、第
2の可変表示装置の停止態様によって以後の可変表示に
おいて「大当たり」状態となる確率が高くなるよう制御
されている。すなわち、第2の機種では、第2の可変表
示装置において予め定められた所定の図柄で停止した場
合にのみ高確率となる。つまり、一般的に、遊技者にお
いてパチンコ機の設定で最も有利な条件となってほしい
はずの「7」の特別図柄であっても第2の機種では必ず
しもこの特別遊技モードを獲得するというわけではな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術では、いずれの機種においても、「大当たり」状態
となってから極めて短時間で(若しくは「大当たり」状
態となると同時に)、特別遊技モードを獲得することが
できたか否かが判別することができてしまっていた。こ
のため、第1の機種では第1の可変表示装置の可変表示
で特別図柄以外の図柄が揃ってリーチになった時点でこ
のまま「大当たり」となってもこの特別遊技モードを獲
得できないことがわかってしまいきわめて遊技の興趣が
そがれてしまう。また、「大当たり」となる前のリーチ
になった時点でこの特別遊技モードを獲得するかどうか
がわかってしまうため、「大当たり」となってもこの特
別遊技モードを獲得するかどうかを遊技者が期待感を持
って臨むというゲーム性に欠ける。さらに、第2の機種
では、極めて短時間で特別遊技モードを獲得することが
できたか否かが判別できてしまうため、第2の可変表示
装置を別途設けた意義が没却されてしまうおそれがあっ
た。
【0006】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、第2の可変表示を行いうる遊技機におい
て、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、所定の遊技条件の成
立に基づき第1の可変表示を行い、同第1の可変表示の
結果が所定の停止表示態様となると遊技者に有利な第1
の利益を与える第1の特別遊技モードとし、同第1の可
変表示の結果が所定の停止表示態様となったことに基づ
き第2の可変表示を行い、同第2の可変表示の結果が所
定の停止表示態様となると遊技者に第2の有利な利益を
与える第2の特別遊技モードとするようにした遊技機に
おいて、前記第2の可変表示を、前記第1の特別遊技モ
ード終了後に行うことをその要旨としている。
【0008】このように構成すると、第1の可変表示に
おける結果が所定の停止表示態様となって遊技者に第1
の有利な利益を与える第1の特別遊技モードが発生す
る。そして、第1の可変表示の結果が所定の停止表示態
様になったことに基づき第2の可変表示を行い、同第2
の可変表示の結果が所定の停止表示態様となると遊技者
に第2の有利な利益を与える第2の特別遊技モードが発
生する。本発明においては、前記第2の可変表示が、第
1の特別遊技モード終了後に行われる。このため、遊技
者は、第1の特別遊技モードでの遊技を堪能した後で、
第2の可変表示の結果を認識することとなる。従って、
遊技者にとって、第1の特別遊技モードが発生してから
短時間のうちに第2の特別遊技モードの発生を期待でき
なくなってしまうという不具合が回避される。また、第
1の特別遊技モードでの遊技を堪能している最中にも、
第2の特別遊技モードの発生を期待することができるこ
とから、どきどき感が増し、面白味が増大する。
【0009】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技者
にとって興趣の飛躍的な向上を図ることができるという
優れた効果が奏される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遊技機を第1種始
動口付きパチンコ機(以下単にパチンコ機という)に具
体化した一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
に示すように、外枠1には前枠2が回動軸を中心に回動
可能に装着されている。同図1では前枠2は閉じた状態
にある。前枠2には遊技盤3、ガラス枠4、上皿5、下
皿6、ハンドル部7等が装着されている。上皿5の側方
であって前枠2内部にはスピーカ8が埋設されている。
スピーカ8は遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らした
り、遊技者に遊技状態を音声にて報知する。前枠2内部
には各種機構部が配設されている。
【0011】次に遊技盤3の遊技面上の構成について説
明する。図2に示すように、遊技盤3の中央には第1の
可変表示装置たる特別図柄表示装置(以下単に表示装置
という)15が組み込まれている。表示装置15につい
ては後述する。表示装置15の上部には普通図柄表示装
置16が併設されている。普通図柄表示装置16は発光
ダイオード(LED)よりなる保留表示部たる4つの保
留ランプ16a〜16dと普通図柄表示部たるLEDよ
りなる第1の7セグ表示部17と、第2の可変表示装置
であり報知手段である第2の7セグ表示部14を有して
いる。
【0012】表示装置15の下方には第1種始動口18
が配置されている。第1種始動口18には球検出手段た
る近接スイッチ18aが併設されている(遊技盤3の裏
面側)。第1種始動口18の入り口には一対の開閉羽根
19が併設されており、遊技球を案内する開放位置と、
第1種始動口18内に遊技球が入りにくくなる閉塞位置
を採りうる。第1種始動口18への入賞に基づいて前記
表示装置15が駆動される。本実施の形態では第1種始
動口18への入賞による賞球は7個/入賞球である。開
閉羽根19は遊技盤3の裏面側に配設されたソレノイド
19aによって駆動される。
【0013】表示装置15の両側方には一対の通過ゲー
ト20が配置されている。同ゲート20には遊技球の通
過を検出する球検出手段たる近接スイッチ20aが併設
されている(遊技盤3の裏面側)。通過ゲート20を遊
技球が通過すると前記普通図柄表示装置16が作動す
る。普通図柄表示装置16は本実施の形態では「0」か
ら「9」までの数字を可変表示して7セグ表示部17に
セグメント表示させ、所定の数字(本実施の形態では
「7」)で停止した場合第1種始動口18の開閉羽根1
9を一定時間継続的に開放させる。普通図柄表示装置1
6は遊技球の通過ゲート20の通過回数を4回まで記憶
することができ、保留ランプ16a〜16dでその保留
数を表示する。したがって、4つの保留ランプ16a〜
16dが点灯している状態で遊技球が通過ゲート20を
通過してもカウントされず、保留ランプ16a〜16d
が点灯している限り遊技球が通過ゲート20を通過しな
くとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表示装置16は
作動する。各通過ゲート20の下方には普通入賞口21
が配置されている。普通入賞口21には球検出手段たる
近接スイッチ21aが併設されている(遊技盤3の裏面
側)。本実施の形態では普通入賞口21への入賞による
賞球は10個/入賞球である。
【0014】前記第1種始動口18の下方には大入賞口
22が配置されている。大入賞口22は常時はシャッタ
23が閉塞されており、前記表示装置15が作動されて
特別遊技状態となると開放される。シャッタ23は遊技
盤3の裏面側に配設されたソレノイド23aによって駆
動される。大入賞口22の通路内にはVゾーン24が設
けられている。同Vゾーン24には同ゾーン24を通過
する遊技球を検出する球検出手段たる近接スイッチ24
aが併設されている(遊技盤3の裏面側)。また、大入
賞口22へ入賞する遊技球全体を検出する球検出手段た
る近接スイッチ22aが併設されている。本実施の形態
では大入賞口22への入賞による賞球は15個/入賞球
である。
【0015】遊技盤3上には遊技面及び表示装置15を
包囲するように電光装飾部25が配置されている。電光
装飾部25は透明又は半透明のプラスチック製のパネル
であって、パネルの裏面にLEDよりなる装飾ランプ2
5a〜25oが所定間隔で配置されている。各装飾ラン
プ25a〜25oは遊技状態に応じて点滅する。次に、
前記表示装置15について更に詳しく説明する。表示装
置15は液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示画面
15aを備えている。表示装置15内であって、表示画
面15aの上部にはLEDよりなる4つの保留表示部た
る保留ランプ34a〜34dが配設されている。保留ラ
ンプ34a〜34dは表示装置15の取付基板の裏面に
組み込まれている。図3(a)〜(f)に示すように、
表示画面15aには左図柄列30、中図柄列31及び右
図柄列32の3つの表示列が表示される。各図柄列3
0,31,32は「0」から「9」までの数字図柄等
(キャラクタ図柄でもよい)によって構成されており、
これら図柄が各図柄列30,31,32毎にスクロール
されて表示画面15aに表示される。
【0016】これら図柄列30,31,32が表示され
る表示画面15aの背景画面は複数パターンが用意され
ている。また、各背景に応じて3つの図柄列30,3
1,32の表示画面15a上における図柄の表示方法は
同じ又は異なる場合がある。例えば、本実施の形態では
図3(a)及び(b)のように画面上、各図柄列30,
31,32には上から下方向にスクロールしている状態
で上中下の3つの図柄が表示画面15a上に表れる場合
がある。また例えば、図3(c)及び(d)のように各
図柄列30,31,32に1つの図柄のみが表れる場
合、またあるいは図3(e)及び(f)のように左右の
図柄列30,32の図柄が決定された後に中図柄列31
が画面上、右方向から左方向にあたかも先の図柄を押し
出すようにスクロールされる等様々なパターンがある。
【0017】これら図柄列30,31,32の図柄変動
は遊技球が第1種始動口18へ入賞することで開始す
る。変動が開始された後大当たり図柄、外れリーチ図柄
及び外れ図柄のうちから1つが選択され、停止図柄とし
て設定される。本実施の形態では左図柄列30、右図柄
列32及び中図柄列31の順に停止させられる。表示画
面15aにおける変動表示動作中において更に次の遊技
球が第1種始動口18へ入賞した場合、その遊技球の変
動表示は現在行われている変動表示動作の終了後に行わ
れる。つまり、変動表示動作は待機(保留)される。変
動表示動作の保留回数は前記4つの保留ランプ34a〜
34dの点灯によって遊技者に報知される。この保留さ
れる変動表示動作は本実施の形態では保留最大回数は4
回に設定されているが、変更可能である。
【0018】大当たりとなる期待値は背景画面によって
異なる。すなわち、同じリーチ状態であっても大当たり
状態となりやすい背景画面となりにくい背景画面があ
る。尚、ここで背景画面とは表示画面15aにスクロー
ル表示される変動図柄以外の画面部分をいい、例えば表
示画面15aにアニメーション画面を表示させキャラク
ターが登場して遊技者の注目を誘う表示処理、変動図柄
を拡大させたり縮小させたりして表示することで遊技者
の注目を誘う表示処理、キャラクターが変動図柄の周囲
で動作を行い遊技者の注目を誘う表示処理等が挙げられ
る。ここに、大当たり状態とは、リーチ状態を経た後に
大入賞口22が開放されて入賞が格段に増える状態で多
くの賞球を獲得できる状態をいう。本実施の形態では各
図柄列30,31,32の停止図柄が同一種類の場合
(例えば「111」、「444」等)に大当たり状態と
なる。停止図柄のうち「7」はいわゆるラッキーセブン
に由来してホール側の有利なサービスが受けられたり、
パチンコ機も「7」で当たる場合には他の図柄で当たる
よりも有利な遊技条件を設定するように制御することが
多い。そのため「7」は特別図柄と称する。本実施の形
態ではこの大当たり状態が第1の特別遊技モードに相当
する。この遊技表示装置15の表示画面15aにおける
図柄列30,31,32の図柄変動が第1の可変表示に
相当する。
【0019】大当たり状態となると改めて当たり図柄と
「大当たり」の文字が表示された「大当たり画面」に変
わる。そして、遊技者の注目を集めるため図4(a)及
び図4(b)に示されるように、「大当たり」の文字を
色違いで交互に表示させる。そして、大入賞口22が開
放される。大入賞口22は一旦開放された後、29.5
秒経過か、あるいは29.5秒以内に大入賞口22に遊
技球が10個入賞した場合のいずれかに閉鎖される。こ
の大入賞口22が開放されてから閉鎖されるまでを1ラ
ウンドとする。Vゾーン24を遊技球が通過する限りは
次のラウンドに移行できるが、遊技球が通過しなかった
場合には大当たり状態はそのラウンドで終了する。本実
施の形態では最高16ラウンドまで大当たり状態が続
く。
【0020】第2の7セグ表示部14には大当たり状態
となると同時に「−」と「7」のいずれかがセグメント
表示される。「7」で停止した場合には遊技者にさらに
有利な遊技状態を与える。この第2の7セグ表示部14
によるセグメント表示が第2の可変表示に相当する。本
実施の形態ではこの更に有利な遊技状態として、普通
図柄表示装置16のスクロール速度が早くなり、普通
図柄表示装置16が作動した際に「7」で停止する確率
(普通電動役物の確率)、すなわち第1種始動口18の
開閉羽根19が開放される確率が高くなり、更に開閉
羽根19が開放された場合にその開放時間が長くなる。
という三つの利益を与える。このような更に有利な遊技
状態を与えられた状態を「普通電動役物の確率変動及び
時間変動モード(以下、時短モードという)」という。
時短モードは第2の特別遊技モードに相当する。一方、
「−」で停止した場合には時短モードを獲得することが
できない。
【0021】同時短モードになると第1種始動口18へ
の入賞が飛躍的に増加し、持ち球も減らない。そして、
結果的に再度大当たりする確率が非常に高くなる。通常
同時短モードは複数回の入賞又は複数回の大当たりに渡
って継続される。本実施の形態では3回(以後2回)の
大当たりまで同時短モードが継続する。すなわち、以後
2回の大当たりまで第1種始動口18への入賞し易さが
続く。また、次回の大当たりで再び特定図柄で大当たり
状態となれば、更に3回(以後2回)の大当たりまで同
時短モードが継続する。すなわち、特定図柄で大当たり
を続ければ時短モードも次々継続されていく。これにつ
いては、所定の最大継続回数を決めておいて無制限に時
短モードが継続を防止するように制御してもよい。
【0022】図5は特別図柄で大当たりした場合の表示
画面15aの表示例である。表示画面15aの下方には
「チャンスタイム」という文字図柄37が表示されてい
る。文字図柄37は文字の輪郭だけで構成された中抜き
文字で表示され、尚且つ点滅する。チャンスタイムとは
時短モードであることを意味する。時短モードであるチ
ャンスタイムは例えば第1種入賞口18への所定回数の
入賞や複数回の大当たりに渡って継続される。そのた
め、遊技状況によって表示画面15aの表示が変動して
も遊技者にチャンスタイムであることを常時認識させる
ように時短モードになると同モードが終了するまでこの
ように表示画面15aにチャンスタイムの表示がされ
る。
【0023】この場合に、文字図柄37が背景や、変動
図柄を覆い隠してしまうことを防止するために、時短モ
ードである旨の表示では背景や変動図柄が透けて見える
ように文字の輪郭だけで構成された中抜き文字として表
示されるのが望ましい。また、遊技者の注意を喚起し、
なるべく背景や、変動図柄を隠さないように点滅させる
のが望ましい。また、時短モードである旨が報知できれ
ばよいため、時短モードになっている場合にはその旨を
定期的に音声で報知をしてもよい。また、時短モードで
ある旨の報知であれば、報知手段はなんでもよい。例え
ば、時短モードである場合にその旨の音声報知をしたり
パチンコ機を振動させたり、パチンコ機からの匂いを放
出させたり等種々の手段が考えられる。また、表示画面
15a上への表示と音声報知の両方で報知したり、これ
ら具体的報知手段を組み合せても構わない。
【0024】次に、図7に基づいて本実施の形態のパチ
ンコ機の電気的構成について説明する。図示しない制御
装置ユニット内にはリードオンリーメモリ(ROM)4
1、ランダムアクセスメモリ(RAM)42、中央処理
装置(CPU)43が配設されている。第1の主記憶装
置としてのROM41はパチンコ機の制御プログラムや
制御プログラムを実行するための初期データをあらかじ
め記憶する。第2の主記憶装置としてのRAM42は新
たな入力データやCPU43による演算結果を一旦記憶
する。CPU43はこれらメモリのプログラムやデー
タ、更に検出手段たる近接スイッチ18a,20a,21
a,22a,24aの検出値等に基づいて各種演算処理を
実行する。また、CPU43はスピーカ8、表示部15
a、第1の7セグ表示部17、第2の7セグ表示部1
4、ソレノイド19a,23a、保留ランプ16a〜1
6d、34a〜34d、装飾ランプ25a〜25o等を
制御する。
【0025】7セグ表示制御手段及び時短モード制御手
段としてのCPU43は補助記憶装置としての図柄乱数
バッファB1〜B6及び入賞判定フラグFEを有してい
る。図8(a)に示すように、図柄乱数バッファB1〜
B6は左、中、右の3つの外れ図柄乱数バッファB1〜
B3と、左、中、右の3つの外れリーチ図柄乱数バッフ
ァB4〜B6とによって構成されている。また、CPU
43は各種カウンタCを有する。カウンタCにはラウン
ドカウンタCRと、入賞カウンタCVと、保留カウンタ
CH、内部乱数カウンタCIと、外れリーチ乱数カウン
タCOと、大当たり図柄乱数カウンタCBと、左、中、
右の3つの図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR、リ
ーチ種別決定カウンタCLと、時短モードカウンタCC
と、7セグ表示決定カウンタCSとがある。
【0026】ここに、ラウンドカウンタCRはラウンド
回数をカウントするためのものである。入賞カウンタC
Vは大入賞口22への入賞球をカウントするためのもの
である。保留カウンタCHは変動表示動作の保留回数を
カウントするためのものであり、「0」「1」「2」
「3」「4」の値を順に採る。CH=0のときは保留さ
れていない状態、または現在変動表示動作中であること
を意味する。内部乱数カウンタCIは大当たりを決定す
るためのものである。外れリーチ乱数カウンタCOは、
外れリーチの表示をするか否かを決定するためのもので
ある。大当たり図柄乱数カウンタCBは大当たり図柄を
決定するためのものである。時短モードカウンタCCは
図柄が揃って大当たりになった場合に時短モードを獲得
させるか否かを決定するものである。
【0027】これらのカウンタCI,CO,CB,CCは
それぞれ所定時間(本実施の形態では2ms)毎に
「1」加算される(更新される)。CPU43は上記カ
ウンタCI,CO,CBが加算される毎にROM41内の
乱数テーブルから各カウンタに応じた乱数を取り出す。
各カウンタCI,CO,CBはループを形成しておりそれ
ぞれ1巡すると初期値に戻される。
【0028】左、中、右の3つの図柄乱数カウンタCD
L,CDC,CDRは停止図柄を決定するためのものであ
る。左図柄乱数カウンタCDLは所定時間(本実施の形
態では2ms)毎に「1」加算される。左図柄乱数カウ
ンタCDLはループを形成しておりそれぞれ1巡すると
初期値に戻される。中図柄乱数カウンタCDCは左図柄
乱数カウンタCDLが1巡して初期値に戻される度に
「1」加算される。また右図柄乱数カウンタCDRは中
図柄乱数カウンタCDCが1巡して初期値に戻される度
に「1」加算される。すなわち、中図柄乱数カウンタC
DCは左図柄乱数カウンタCDLの桁上がりとなり、右
図柄乱数カウンタCDRは中図柄乱数カウンタCDCの
桁上がりとなる。
【0029】リーチ種別決定カウンタCLは複数種類存
在するリーチ種別(パターン)のうち1つを選択するた
めに用いられるものである。リーチ種別決定カウンタC
Lは左図柄乱数カウンタCDLが1巡して初期値に戻さ
れる度に「1」加算される。7セグ表示決定カウンタC
Sは時短モードと通常モードのどちらかのモードとなる
場合に時短モードでは「7」、通常モードでは「−」を
第2の7セグ表示部14に表示させるために用いるもの
である。
【0030】前記RAM42はその内部に図柄エリア及
び停止図柄エリアを有している。図8(b)に示すよう
に、図柄エリアは内部乱数エリアR1と、外れリーチ乱
数エリアR2と、左、中、右の3つの外れ図柄エリアR
3〜R5とによって構成されている。各エリアR1〜R
5は前記保留カウンタCHの「0」「1」「2」「3」
「4」の値に応じて各々の内部で5つの領域に区画され
ている。例えば、保留カウンタCHの値が「1」を示し
ているときは内部乱数エリアR1の乱数値は「1」に対
応したアドレスの領域に格納される。図8(c)に示す
ように、停止図柄エリアは左・中・右の各停止図柄エリ
アS1〜S3によって構成されている。
【0031】また、ROM41内部には図6に示すよう
な大当たり以降次回の大当たりに渡って遊技状態を時短
モードとする(以下、このような利益を時短モードの獲
得という)か否かを決定するためのテーブルT1が記憶
されている。本実施の形態ではこのテーブルT1の内容
はアドレスnn〜nn+4に格納されている。一方、C
PU43は乱数取り出し回路を備えておりROM41内
部に記憶された0〜99までの数字を乱数値として任意
に取り出す。アドレスnnは大当たり図柄が「7」で揃
う場合に呼び出され、この目がでると0〜99のいずれ
の乱数値が選択されても時短モードとなり100パーセ
ントの確率、つまり常に時短モードを獲得できる。アド
レスnn+1は大当たり図柄が「1」「3」「5」のい
ずれかの図柄が揃う場合に呼び出され、これらの目がで
ると0〜74の乱数値が選択された場合に時短モードと
なるようになっており、時短モードを獲得できる確率は
75パーセントである。アドレスnn+2は大当たり図
柄がキャラクタ図柄、金貨図柄、「9」のいずれかの図
柄が揃う場合に呼び出され、これらの目がでると0〜4
9の乱数値が選択された場合に時短モードとなるように
なっており、時短モードを獲得できる確率は50パーセ
ントである。アドレスnn+3は大当たり図柄が「2」
「6」「8」のいずれかの図柄が揃う場合に呼び出さ
れ、これらの目がでると0〜24の乱数値が選択された
場合に時短モードとなるようになっており、時短モード
を獲得できる確率は25パーセントである。アドレスn
n+4は大当たり図柄が「4」で揃う場合に呼び出さ
れ、この目がでると0〜99のいずれの乱数値が選択さ
れても時短モードを獲得することはできない(0パーセ
ントの確率)。
【0032】次に、このように構成されたパチンコ機の
作用について説明する。まず、図9に基づいて図柄乱数
カウンタCDL,CDC,CDRの乱数値を対応するバッ
ファに振り分けて格納する「バッファ格納処理ルーチ
ン」について説明する。このルーチンはCPU43によ
り実行され、パチンコ機の電源投入後本実施の形態では
2msごとに行われる。
【0033】CPU43はステップS1で内部乱数カウ
ンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり乱数
カウンタCBにそれぞれ「1」を加算して、それら各カ
ウンタの乱数値を更新する。次いで、CPU43はステ
ップS2で図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの左
図柄乱数カウンタCDLに「1」を加算して、その乱数
値を更新する。ここで、左図柄乱数カウンタCDLを更
新することで左図柄乱数カウンタCDLが初期値に戻れ
ばそのタイミングで中図柄乱数カウンタCDCに「1」
を加算する。同様に、中図柄乱数カウンタCDCに
「1」を加算することで中図柄乱数カウンタCDCが初
期値に戻ればそのタイミングで右図柄乱数カウンタCD
Rに「1」を加算する。
【0034】ステップS3においてリーチ種別決定カウ
ンタCLに「1」を加算して乱数値を更新すると、ステ
ップS4で図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの乱
数値の組み合せがあらかじめ定められた外れ図柄の組み
合せか否かを判定する。判定条件が成立されている場合
にはステップS5でその図柄乱数カウンタCDL,CD
C,CDRの乱数値をそれぞれ外れ図柄バッファB1,B
2,B3に格納させる。一方、判定条件が成立されてい
ない場合にはステップS6で図柄乱数カウンタCDL,
CDC,CDRの乱数値の組み合せがあらかじめ定めら
れた外れリーチ図柄の組み合せか否かを判定する。判定
条件が成立されている場合にはステップS7でその図柄
乱数カウンタCDL,CDC,CDRの乱数値を外れリー
チ図柄バッファB4,B5,B6に格納する。ここでステ
ップS6の条件が成立されない場合にはその図柄乱数カ
ウンタCDL,CDC,CDRの乱数値の組み合せがすな
わち大当たり図柄の組み合せとなる場合である。大当た
り図柄の組み合せの場合には乱数値は格納はしない。
【0035】次に図10に基づいてCPU43により実
行される「エリア格納処理ルーチン」について説明す
る。同ルーチンは遊技球が第1種始動口18へ入賞する
度に乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDRの乱
数値を保留カウンタCHの保留数に対応した図柄エリア
に格納するものである。
【0036】まず、CPU43はステップS11におい
て、第1種始動口18の近接スイッチ18aの検出結果
に基づいて第1種始動口18に遊技球が入賞したか否か
を判定する。この判定条件が成立しない場合には一旦処
理を終了する。この判定条件が成立されている場合には
ステップS12において保留カウンタCHの値が最大保
留回数「4」よりも小さいか否かを判定する。この判定
条件が成立するとCPU43はステップS13で保留カ
ウンタCHに「1」を加算する。一方、この判定条件が
成立しない場合には保留カウンタCHは入賞を4回まで
しか保留しないため、一旦処理を終了する。
【0037】次いで、ステップS14で内部乱数カウン
タCIの乱数値を内部乱数エリアR1に格納する。ステ
ップS15で外れリーチ乱数カウンタCOの乱数値を外
れリーチ乱数エリアR2に格納する。そして、ステップ
S16で左、中、右の3つの外れ図柄乱数バッファB
1,B2,B3の乱数値を左、中、右の3つの外れ図柄乱
数エリアR3〜R5に格納する。
【0038】次に、図11に基づいて「特別電動役物制
御ルーチン」について説明する。同ルーチンは前述の
「バッファ格納処理ルーチン」及び「エリア格納処理ル
ーチン」の演算結果に基づいて特別電動役物を制御する
ためのものである。このルーチンはCPU43により実
行され、本実施の形態ではパチンコ機の所定タイミング
で行われる。
【0039】CPU43はステップS21で保留カウン
タCHの値が「0」でないか否かを判定する。「0」の
場合には現状において第1種始動口18への入賞がない
として一旦処理を終了する。一方、ステップS21の条
件が成立されていると判定した場合(CH=1,2,3,
4)には、ステップS22で内部乱数エリアR1、外れ
リーチ乱数エリアR2、及び左、中、右の3つの外れ図
柄乱数エリアR3〜R5の各エリアの格納領域のアドレ
スを一旦「0」に設定する。
【0040】次いで、ステップS23で保留カウンタC
Hの値が各エリアR1〜R5内の格納領域のアドレス
(「0」〜「4」)と同じか否かを判定する。この判定
条件が成立しない場合(つまり、保留カウンタCHの値
と各エリアR1〜A5内の格納領域のアドレス値とが同
じではない場合)には、ステップS24で各エリアR1
〜R5内のアドレスを「1」加算させるとともに、ステ
ップS25で各エリアR1〜R5内の格納領域の値を1
つ前のアドレスにシフトさせてステップS23の処理に
戻す。
【0041】一方、ステップS23で判定条件が成立す
る場合(つまり、保留カウンタCHの値と各エリアR1
〜A5内の格納領域のアドレス値とが同じである場合)
には、ステップS26で保留カウンタCHを「1」減算
する。次いで、ステップS27で図柄の変動開始処理を
実行する。CPU43により実行される変動開始処理の
補助ルーチンについて図12に基づいて説明する。
【0042】まず、CPU43はステップS101で内
部乱数エリアR1のアドレス0における乱数値が「大当
たり」の値であるか否かを判定する。ここで「大当た
り」の値であると判定するとステップS102で大当た
り図柄乱数カウンタCBの値に対応した図柄を停止図柄
として各停止図柄エリアS1〜S3に格納し、ステップ
S103で表示画面15aの各図柄列30,31,32
のスクロールを開始させ処理を一旦終了する。
【0043】一方、ステップS101の条件が成立しな
い場合、ステップS104で外れリーチ乱数エリアR2
のアドレス0における乱数値が「外れリーチ」の値であ
るか否かを判定する。ここで「外れリーチ」の値である
と判定されるとステップS105で外れリーチ図柄バッ
ファB4,B5,B6の値に対応した図柄を停止図柄とし
て各停止図柄エリアS1〜S3に格納し、処理を前記ス
テップS103に移行させて処理を一旦終了する。ステ
ップS104の条件が成立しない場合、ステップS10
6で外れ図柄乱数エリアR3〜R5の値に対応した図柄
を停止図柄として各停止図柄エリアS1〜S3に格納す
る。そして、処理を前記ステップS103に移行させて
処理を一旦終了する。
【0044】続いて、ステップS28に戻り大当たり処
理を実行する。CPU43により実行される大当たり処
理の補助ルーチンについて図13に基づいて説明する。
本ルーチンは表示画面15aにおける変動停止後に行わ
れる。まず、CPU43は、ステップS301で前記変
動開始処理ルーチンでの内部乱数エリアR1の値が大当
たり値か否かを判定し、大当たり値であると判定すると
ステップS302で表示画面15aに大当たり表示をさ
せる。一方、ステップS301の判定条件が成立しない
場合、一旦処理を終了する。次に、ステップS304で
ラウンドカウンタCRに「1」を加算する。次いで、ス
テップS305で入賞カウンタCV、入賞判定フラグF
Eをそれぞれ「0」に設定する。次いで、ステップS3
06でCPU43はソレノイド23aを励磁させ大入賞
口24(シャッタ23)を開放させる。
【0045】次に、ステップS307で入賞カウンタC
Vが所定値(入賞球の数に対応、本実施の形態では10
に設定)よりも小さいか否かを判定する。この条件が成
立する場合には、ステップS308で大入賞口24の開
放時間(本実施の形態では29.5秒)が経過したか、
つまり閉鎖時期がきたかどうかが判定される。このよう
に、大入賞口24が開放された後所定の入賞球数がカウ
ントされるか、さもなければ閉鎖時期がこない限り大入
賞口24の開放は継続する。一方、ステップS307の
判定条件が成立しない場合又はステップS308の判定
条件が成立した場合には、ステップS309でCPU4
3はソレノイド23aを消磁させ大入賞口24(シャッ
タ23)を閉塞させる。
【0046】次いで、ステップS310でラウンドカウ
ンタCRが所定値(ラウンド数に対応、本実施の形態で
は16に設定)よりも小さいか否かを判定する。この条
件が成立する場合には、ステップS311で入賞判定フ
ラグFEが「1」であるか否かが判定される。この判定
条件が成立する場合には処理はステップS302に戻
る。一方、ステップS310の判定条件が成立しない場
合には最後のラウンドまで遊技が続けられたこととな
り、本ルーチンは一旦終了する。また、ステップS31
1の判定条件が成立しない場合にはそのラウンドにおい
てVゾーン24への入賞がなかったということとなりラ
ウンド継続条件を充足しないため、やはり本ルーチンは
一旦終了する。
【0047】次に、大当たり処理ルーチン後における時
短モード獲得処理(大当たり処理ルーチン中においては
図示していない)について説明する。この時短モード獲
得処理は、上記大当たり処理ルーチンにおけるステップ
S310又はステップS311で否定判定された場合に
実行される。当該時短モード獲得処理は、7セグ表示制
御ルーチンと、時短モード制御ルーチンとを有する。ま
ず、第2の7セグ表示部14にセグメント表示させるた
めのCPU43により実行される7セグ表示制御ルーチ
ンについて図14及び図15に基づいて説明する。
【0048】まず、CPU43はステップS201で大
当たり図柄が特別図柄である「7」か否かを判定する。
この判定条件が成立するとステップS202でテーブル
T1に基づきアドレスnnの内容を実行する。すなわ
ち、「7」であれば100パーセントの確率で時短モー
ドを獲得できることとなる。そして、CPU43は0〜
99の数字から乱数取り出し回路に基づいて1つの乱数
値を取り出す。これらの値はいずれも時短モードを獲得
できる値であるためステップS203でCPU43は判
定条件が成立したとしてステップS204で第2の7セ
グ表示部14に「7」の数字をセグメント表示させ一旦
処理を終了する。
【0049】一方、ステップS201の判定条件が成立
しない場合、CPU43はステップS205で大当たり
図柄が「1」「3」「5」のいずれかであるか否かを判
定する。この判定条件が成立するとステップS206で
テーブルT1に基づきアドレスnn+1の内容を実行す
る。そして、CPU43は0〜99の数字から乱数取り
出し回路に基づいて1つの乱数値を取り出す。「1」
「3」「5」の図柄の場合の乱数値は75パーセントの
確率で時短モードを獲得できる値である。ステップS2
03でCPU43は時短モードを獲得できる値であるか
否かを判定し、判定条件が成立するとステップS204
で第2の7セグ表示部14に「7」の数字をセグメント
表示させ一旦処理を終了する。一方、判定条件が成立し
ない場合にはステップS207で第2の7セグ表示部1
4に「−」の記号をセグメント表示させ一旦処理を終了
する。
【0050】前記ステップS205の条件が成立しない
場合、CPU43はステップS208で大当たり図柄が
「9」,キャラクタ図柄,金貨図柄Gのいずれかである
か否かを判定する。この判定条件が成立するとステップ
S209でテーブルT1に基づきアドレスnn+2の内
容を実行する。そして、CPU43は0〜99の数字か
ら乱数取り出し回路に基づいて1つの乱数値を取り出
す。これらの図柄の場合の乱数値は50パーセントの確
率で時短モードを獲得できる値である。ステップS20
3でCPU43は時短モードを獲得できる値であるか否
かを判定し、判定条件が成立するとステップS204で
第2の7セグ表示部14に「7」の数字をセグメント表
示させ一旦処理を終了する。一方、判定条件が成立しな
い場合にはステップS207で第2の7セグ表示部14
に「−」の記号をセグメント表示させ一旦処理を終了す
る。
【0051】前記ステップS208の条件が成立しない
場合、CPU43はステップS210で大当たり図柄が
「2」「6」「8」のいずれかであるか否かを判定す
る。この判定条件が成立するとステップS211でテー
ブルT1に基づきアドレスnn+3の内容を実行する。
そして、CPU43は0〜99の数字から乱数取り出し
回路に基づいて1つの乱数値を取り出す。これらの図柄
の場合の乱数値は25パーセントの確率で時短モードを
獲得できる値である。ステップS203でCPU43は
時短モードを獲得できる値であるか否かを判定し、判定
条件が成立するとステップS204に移行して第2の7
セグ表示部14に「7」の数字をセグメント表示させ一
旦処理を終了する。一方、判定条件が成立しない場合に
はステップS207で第2の7セグ表示部14に「−」
の記号をセグメント表示させ一旦処理を終了する。
【0052】前記ステップS210の条件が成立しない
場合、大当たり図柄は残った「4」である。そこでCP
U43はステップS212でテーブルT1に基づきアド
レスnn+4の内容を実行する。CPU43は0〜99
の数字から乱数取り出し回路に基づいて1つの乱数値を
取り出す。この図柄の場合の乱数値は0パーセントの確
率、すなわちどの乱数値も時短モードを獲得できない値
である。ステップS203でCPU43は判定条件が成
立しないとしてステップS207で第2の7セグ表示部
14に第2の7セグ表示部14に「−」の記号をセグメ
ント表示させ一旦処理を終了する。このステップS20
1〜ステップS212の処理が7セグ表示制御手段に相
当する。
【0053】次に、CPU43により実行される時短モ
ード制御ルーチンについて図16に基づいて説明する。
まず、CPU43はステップS401で第2の7セグ表
示部14の表示が「7」か否かを判定する。この判定条
件が成立する場合には新たに時短モードを獲得したとし
てステップS402で時短モードカウンタCCを3に設
定し、更にステップS403で3回(以降2回)の大当
たりまで時短モードが継続される。一方、ステップS4
01における判定条件が成立しない場合、すなわち第2
の7セグ表示部14に「−」が表示された場合には、ス
テップS404でカウンタCCの設定値が0か否かを判
定する。この判定条件が成立する,すなわちカウンタC
Cの設定値が0であれば処理はステップS407に移行
して通常モードとされる。一方、この判定条件が成立し
なければステップS405で時短モードカウンタCCの
設定値から「1」を減算する。次いで、ステップS40
6でカウンタCCの設定値が0より大きいか否かを判定
する。ここで条件が成立すると時短モードが継続中であ
るとして処理はステップS403に移行して時短モード
とされる。これに対し、ステップS406での判定条件
が成立しない場合、すなわちカウンタCCの設定値が0
であればステップS407で通常モードとされる。この
ステップS401からステップS407の処理が時短モ
ード制御手段に相当する。
【0054】このように構成することにより本実施の形
態1は次のような効果を奏する。・遊技者は遊技におい
て時短モードとなる可能性の高い図柄で大当たりするこ
とを期待し、更に時短モードとなることそれ自体も期待
するという2回もの期待を持つことができ、今まで以上
にゲーム性があるおもしろいパチンコ機を提供すること
ができる。・第2の7セグ表示部14に対応する装置の
ない従来のパチンコ機では「2」「6」等の図柄で大当
たりとなると時短モードを獲得できないことがわかって
しまいゲーム性に欠けていた。しかし、上記実施の形態
のパチンコ機ではこれら数字図柄であっても時短モード
獲得の可能性があるため遊技者の期待感を大当たり状態
後も維持することができゲームの興趣が増す。・第2の
7セグ表示部14に対応する装置を有するパチンコ機で
あったとしても従来のように大当たり図柄とは無関係に
時短モードを獲得させるものであれば、例えば遊技者が
過去の経験から通常時短モード獲得は当然と思っている
特別図柄の「7」が揃って大当たりとなっても時短モー
ドを獲得しない場合もある。すなわち、大当たり停止図
柄として「7」のような特別な意味のある所定の停止図
柄を期待する意味がなくなってしまい、遊技の興趣が極
めてそがれてしまう。しかし、本発明のパチンコ機では
大当たり図柄によって時短モードの確率を変更でき、上
記実施の形態1では特別図柄の「7」が停止図柄の場合
には確率を100パーセントに設定してあるため必ず時
短モードを獲得できる。 ・大当たり図柄と時短モードを獲得できる確率との関係
は変更可能であるため業界の状況変化に応じて、あるい
は機種に応じて確率を変更させることが可能であり汎用
性が大きい。 ・本実施の形態では、第2の7セグ表示部14におけ
る、時短モードを獲得できたか否かについての表示が、
大当たり処理の終了後に行われる。このため、遊技者
は、大当たり状態における遊技を堪能した後で、時短モ
ード獲得の有無を認識することとなる。従って、遊技者
にとって、大当たり状態が発生してから短時間のうちに
時短モードの発生を期待できなくなってしまうという不
具合が回避される。また、大当たり状態での遊技を堪能
している最中にも、時短モードの発生を期待することが
できることから、どきどき感が増し、面白味が増大す
る。その結果、興趣の飛躍的な向上を図ることができ
る。
【0055】・時短モード中においては時短モードであ
ることを報知制御する報知制御手段たるCPU43によ
って図6のように表示画面15aに常時「チャンスタイ
ム」の文字図柄37が表示がされる。この文字図柄37
は文字の輪郭だけで構成された中抜き文字であるために
図柄列30,31,32や背景のアニメーションを視認す
る際の視野が妨げられにくく、かつ点滅表示されるため
中抜き文字であっても視認されやすい。
【0056】尚、この発明は、次のように変更して具体
化することも可能である。 ・上記実施の形態1では第2の7セグ表示部14に
「7」が表示されると100パーセントの確率で時短モ
ードを獲得でき、逆に「4」が表示されるとその確率は
0パーセント(獲得できない)とされていた。これを、
「7」が表示されると99パーセントの確率で、「4」
が表示されると1パーセントの確率で時短モードを獲得
できるように設定してもよい。このようにすれば僅かな
可能性であるが、「7」が表示されても時短モードを獲
得できない場合もあり、「4」が表示されてもも時短モ
ードを獲得できる場合もあるため遊技性が増す。また、
「7」、「4」の数字に限られず第2の7セグ表示部1
4に表示される数字の時短モードを獲得できる確率は適
宜変更可能である。
【0057】・上記実施の形態では第2の特別遊技モー
ドとして時短モードが与えられたがこれに限られるもの
ではない。上記時短モードの定義によれば時短モードは
〜の利益が与えられる場合であったが、例えばCR
機ではこれら利益に加え大当たりの確率が高くなるとい
う利益が与えられる。このような利益が与えられるモー
ド(これを確変モードという)について本発明が応用さ
れてもよい。・実施の形態1では3つの図柄列30,3
1,32が同じ図柄で揃った場合に限り時短モードの獲
得の処理を行っていたが、これをオールマイティ図柄を
含む場合にも時短モードの獲得の処理を行うようにして
もよい。その場合には更に確率を変えるような設定をし
てもよい。また、図柄の揃う方向、揃った場合の表示の
方法は適宜変更可能である。
【0058】・上記実施の形態1では第2の7セグ表示
部14及び報知ランプ51a,51b,51c,51d
によって第2の可変表示を行っていた。しかし、これら
に限定されるものではない。例えば図柄列を備えた図柄
変動装置によって大当たり中若しくは大当たり終了後
(通常遊技)において時短モードを獲得する場合に所定
の図柄を揃えるような制御をしてもよい。
【0059】・第2の可変表示を第1の可変表示を行う
表示画面15a上で行うようにしてもよい。この場合
に、大当たり終了後に表示してもよいし、大当たり終了
近傍時点(大当たり中の後半)に表示しても構わない。
また、表示画面15aに1ラウンド毎に疑似ゲーム(例
えば、キャラクターがジャンケンをしたり、三目並べを
したりする)をさせて、全ラウンド終了後にゲーム結果
として時短モード獲得の有無を報知してもよい。例え
ば、各ラウンド毎に乱数を取得し、乱数に基づいてラウ
ンド中に所定遊技(疑似ゲーム)をさせ、各々の所定遊
技結果に基づいて時短モード獲得の有無を決定し、それ
を大当たり終了近傍時点(又は大当たり終了後)に報知
するようにしてもよい。なお、各ラウンドとあるのは、
必ずしも全てのラウンドという意味のみならず、1つお
きであってもよいし、予め定められた所定ラウンドであ
ってもよい。また、各々の所定遊技結果を、時短モード
獲得の布石に利用してもよい。すなわち、所定遊技結果
に基づいて、時短モード獲得の期待値を異ならせるよう
にしてもよい(いわゆるリーチ動作)。さらに、その場
合において、第2の可変表示において、別途リーチ動作
を行ってもよい。 ・セグメント表示以外のCRT、ドットマトリクス、L
EDエレクトロルミネッセンス(EL)、蛍光表示管等
を用いることも可能である。また、時短モードを獲得す
るしないで音声を変えて報知するようにしてもよい。ま
た、音声と第2の7セグ表示部14とを組み合わせても
よい。また、時短モードを獲得した場合にパチンコ機を
振動させたり、パチンコ機からの匂いを放出させたり等
種々の手段が考えられる。また、これら具体的報知手段
を組み合せても構わない。
【0060】・上記実施の形態においては最高16ラウ
ンドまで大当たりが続くような設定であった。これは、
例えば大当たり停止図柄の組み合せで特定図柄の場合
(例えば「777」のような奇数図柄)の場合に最高1
6ラウンドまで設定可能として、それ以外の図柄(例え
ば「444」のような偶数図柄)では半分の8ラウンド
にするように停止図柄によってラウンド回数の設定を変
更するものである。もちろん、停止図柄によってこのよ
うなラウンド回数の設定をしなくとも構わない。 ・リーチ(2つの図柄が揃った状態)において特に必ず
大当たり状態になるリーチ、及び大当たり状態になる期
待値の高いリーチはスーパーリーチという。スーパーリ
ーチを経て大当たりになった場合に時短モードを獲得で
きる確率を高くするようにしてもよい。 ・上記実施の形態では時短モード獲得の確率を図柄列3
0,31,32における停止図柄の組み合せで決めてい
た。これに加え、大当たり終了後の種々の条件を加味す
るようにしてもよい。例えば、大当たり終了後所定回数
(例えば四回)の表示装置15の作動のうちにリーチ状
態となると初めて時短モードを獲得できるという遊技性
を与えるようにしてもよい。この場合にリーチとなる確
率を高くすることで時短モードを獲得しやすくしてもよ
い。
【0061】・本発明はパチンコ機以外にもアレパチ、
アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。 ・表示装置15の表示画面15aは上記実施の形態では
LCDであったが、これ以外にもCRT、ドットマトリ
クス、LEDエレクトロルミネッセンス(EL)、蛍光
表示管等を用いることも可能である。また、表示手法も
3Dやポリゴンで表わすようにしてもかまわない。 ・乱数に関するカウンタ(内部乱数カウンタCI、外れ
リーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタC
Bと、左、中、右の3つの図柄乱数カウンタCDL,C
DC,CDR)はこのようにすべて個々に設ける必要は
ない。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値に基
づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決 定してもよい。・上記実施の形態では第2の可変表示を
導出する乱数については特に言及しなかったが、別途乱
数カウンタを設けてもよいし、所定の乱数で兼用しても
よいし、所定の乱数を組み合わせることとしてもよい。 ・また、乱数を取得するタイミングは、特に限定される
ものではない。例えば、上記実施の形態における所定ラ
ウンド(第16ラウンド(最終ラウンド))において、
所定個数目の(例えば10個目の(最後の))入賞球を
検出を必要条件に乱数を取得するようにしてもよい。こ
のような構成を採用することにより、遊技者は、最後ま
で入賞球の所定個数の入賞を気にとめながら遊技をする
こととなり、従来の遊技中の無関心さを払拭することが
できる。 ・遊技状況検出手段として上記実施の形態では近接スイ
ッチを用いていたが、遊技球の通過が検出できればリミ
ットスイッチ、光電スイッチ等の他の検出手段であって
もかまわない。 ・上記実施の形態の7セグ表示制御ルーチンにおいては
1つの乱数を取り出して時短モードを獲得できる値かど
うかを判断していたが、これは1つの乱数である必要は
ない。その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施す
ることは自由である。
【0062】上記実施の形態から把握できる本発明のそ
の他の技術的思想について、下記に説明する。 (1)所定の遊技条件の成立に基づき第1の可変表示を
行い、同第1の可変表示の結果が所定の停止表示態様と
なると遊技者に有利な第1の利益を与える第1の特別遊
技モードとし、同第1の可変表示の結果が所定の停止表
示態様となったことに基づき第2の可変表示を行い、同
第2の可変表示の結果が所定の停止表示態様となると遊
技者に第2の有利な利益を与える第2の特別遊技モード
とするようにした遊技機において、第1の可変表示にお
いて停止表示態様に応じた値を求め、前記第2の可変表
示ではその値に基づいて第2の特別遊技モードを獲得さ
せるか否かを判断しその旨を報知する報知手段を有する
遊技機。 (2)請求項1又は付記(1)の遊技機において、遊技
者に有利な利益を与える第1の特別遊技モードが終了し
た後に第2の可変表示を行うようにした遊技機。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のパチンコ機の外観を説
明する斜視図。
【図2】 同じパチンコ機の遊技盤の正面図。
【図3】 (a)〜(f)は表示装置の表示画面の例示
であり図柄表示列が変動している際の表示画面。
【図4】 (a)及び(b)は表示装置の表示画面の例
示であり大当たり直後の表示画面。
【図5】 (a)及び(b)は表示装置の表示画面の例
示であり特別電動役物動作中における表示画面。
【図6】 大当たり図柄と時短モード獲得の確率との対
応関係を説明するテーブル。
【図7】 同じパチンコ機の電気的構成を説明するブロ
ック図。
【図8】 (a)はバッファの概念を示す説明図、
(b)は図柄エリアの概念を示す説明図、(c)は停止
図柄エリアの概念を示す説明図。
【図9】 バッファ格納処理ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図10】 エリア格納処理ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図11】 特別電動役物制御ルーチンを説明するフロ
ーチャート。
【図12】 変動開始処理ルーチンを説明するフローチ
ャート。
【図13】 大当たり処理ルーチンを説明するフローチ
ャート。
【図14】 7セグ表示制御ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図15】 7セグ表示制御ルーチンを説明するフロー
チャート。
【図16】 時短モード制御ルーチンを説明するフロー
チャート。
【符号の説明】
14…第2の可変表示を行う報知手段でもある第2の7
セグ表示部、15…表示装置、15a,15b…第1の
可変表示を行う表示画面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮副 敏雄 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊技条件の成立に基づき第1の可
    変表示を行い、同第1の可変表示の結果が所定の停止表
    示態様となると遊技者に有利な第1の利益を与える第1
    の特別遊技モードとし、同第1の可変表示の結果が所定
    の停止表示態様となったことに基づき第2の可変表示を
    行い、同第2の可変表示の結果が所定の停止表示態様と
    なると遊技者に第2の有利な利益を与える第2の特別遊
    技モードとするようにした遊技機において、 前記第2の可変表示を、前記第1の特別遊技モード終了
    後に行うことを特徴とする遊技機。
JP10090797A 1998-03-18 1998-03-18 遊技機 Withdrawn JPH11262562A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005073910A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機
JP2008229080A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2010005449A (ja) * 2009-10-13 2010-01-14 Ace Denken Co Ltd 遊技機

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