JPH11333122A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11333122A
JPH11333122A JP10147722A JP14772298A JPH11333122A JP H11333122 A JPH11333122 A JP H11333122A JP 10147722 A JP10147722 A JP 10147722A JP 14772298 A JP14772298 A JP 14772298A JP H11333122 A JPH11333122 A JP H11333122A
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JP
Japan
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symbol
mode
saving mode
random number
game
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Withdrawn
Application number
JP10147722A
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English (en)
Inventor
Toshio Miyasoi
敏雄 宮副
Hiroo Watanabe
浩朗 渡辺
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP10147722A priority Critical patent/JPH11333122A/ja
Publication of JPH11333122A publication Critical patent/JPH11333122A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第2の可変表示を行いうる遊技機において、興
趣の向上を図る。 【解決手段】パチンコ機は第1種始動口18に遊技球が
入賞すると表示画面15aの図柄列の図柄が変動する。
所定の図柄で停止すると大当たりとなって大入賞口22
が開放される。大当たり図柄によって時短モード獲得の
有無が決定されるとともに、大当たり後において第2の
7セグ表示部14に「7」又は「−」のいずれかのセグ
メント表示を行い、「7」が表示されるとさらに時短モ
ードを獲得できるように構成されている。リミッタ時に
は、第2の7セグ表示部14の可変表示に制限を加え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示の結果に
基づいて遊技者に遊技上の利益を与えるようにした遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から所定の条件の成立、例えばパチ
ンコ機では遊技領域に配置された始動口への入賞、スロ
ットルマシンではコイン投入後の始動レバーの操作に基
づいて可変表示装置(これを第1の可変表示装置とい
う)に可変表示を行わせる遊技機がある。第1の可変表
示装置は、複数の図柄列を有し、可変表示時においてこ
の図柄列に図柄が変動(例えばスクロール)されながら
表示される。そして、図柄列が所定の配列で停止された
場合には、遊技者に有利な特別遊技モード、いわゆる
「大当たり状態」が発生する。所定の配列とは、例えば
各図柄列の図柄が同種の図柄で揃った場合(例えば、
「7」「7」「7」)等が挙げられる。
【0003】この「大当たり状態」となる停止図柄列に
は複数のパターンがあり、そのパターンの中で所定の図
柄(これを特別図柄という)にて図柄が揃った場合、例
えば「3」や「7」の図柄で揃った場合には、その「大
当たり」状態の終了後、以後の可変表示において「大当
たり」となる確率が高くなるよう制御する機種がある
(これを第1の機種という)。したがって、このような
第1の機種では、遊技者は、「3」や「7」等の特別図
柄が揃って「大当たり」状態となって、上記の高確率の
特別遊技モード(確率変動モード)を獲得することを期
待する。
【0004】一方、「大当たり状態」となった場合に、
第1の可変表示装置とは別の可変表示装置(これを第2
の可変表示装置という)において、上記確率変動モード
を獲得するかどうかを決定するための可変表示を行う機
種がある(これを第2の機種という)。第2の機種で
は、第2の可変表示装置の停止態様によって以後の可変
表示において「大当たり状態」となる確率が高くなるよ
う制御されている。すなわち、第2の機種では、第2の
可変表示装置において予め定められた所定の図柄で停止
した場合にのみ確率変動モードが獲得できる。このた
め、第2の機種においては、一般的に、遊技者にとって
パチンコ機の設定で最も有利な条件となってほしいはず
の「7」の特別図柄であっても、必ずしも上述した確率
変動モードを獲得することができるとは限らない。な
お、上記特別遊技モードには、上述した確率変動モード
の外にも、「大当たり」となる確率は通常モードと同じ
であるが、始動口への入賞が容易となり、かつ、変動時
間が短縮される時間短縮モード等が含まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、確率変動モー
ドがあまりにも多くの回数にわたって繰り返し継続され
ると、却って遊技者の射幸心をあおりすぎることにつな
がってしまうおそれがある。このため、最近のパチンコ
機においては「リミッタ制御」なる概念が導入されつつ
ある。すなわち、このリミッタ制御は、遊技者にとって
の射幸心を抑制するために実行されるものであって、予
め定められた所定回数を超えて確率変動モードが継続し
ないように制御するものである。例えば、4回続けて確
率変動モードとなった場合には、5回目の大当たり時に
おいては、強制的に通常モードとなるように制御され
る。より具体的には、第1の機種では、5回目の大当た
り時においては、「2」「2」「2」、「4」「4」
「4」等の確率変動モードとはならない図柄で大当たり
状態が発生するように制御される。また、第2の機種で
は、第2の可変表示装置において、確率変動モードを獲
得できる所定の図柄以外の図柄で停止させられる。
【0006】ところが、第1の機種では、第1の可変表
示装置の可変表示で特別図柄以外の図柄が揃ってリーチ
状態になった時点で、このまま「大当たり」状態となっ
ても上述した特別遊技モードを獲得できないことがわか
ってしまい、遊技の興趣がそがれてしまうおそれがあっ
た。また、特別図柄以外の図柄が揃ってリーチ状態にな
った時点で、特別遊技モードの獲得の有無が判別できて
しまうため、仮にその後「大当たり」状態となったとし
ても、うれしさが半減してしまうおそれがあった。その
結果、「大当たり」状態での遊技中において、上記特別
遊技モードの獲得の有無を遊技者が期待感を持って臨む
ことができず、かかる意味でも興趣の低下を招いてい
た。
【0007】さらに、第2の機種では、次回(5回目)
の大当たり時に、確率変動モードとはならないことがわ
かっているにもかかわらず、第2の可変表示装置での変
動表示が行われると、遊技者にひょっとして、また確率
変動モードを獲得できるかもしれないという誤解を与え
てしまうおそれがあった。その結果、むやみに「確率変
動モードの獲得」を期待させることによる不快感を、遊
技者に与えてしまうことにもなりかねず、却って興趣の
低下を招いてしまうおそれがあった。
【0008】本発明は、上述した従来の技術に存在する
問題点に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、第2の可変表示を行いうる遊技機において、
興趣の低下を防止することのできる遊技機を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明においては、所定の遊技条
件の成立に基づき第1の可変表示を行い、当該第1の可
変表示の結果が第1の所定の停止表示態様となることに
基づき、遊技内容を遊技者に有利な第1の利益を与える
第1の特別遊技モードとするとともに、第1の可変表示
の結果が前記第1の所定の停止表示態様となることに基
づき第2の可変表示を行い、同第2の可変表示の結果が
第2の所定の停止表示態様となることに基づき、遊技内
容を遊技者に第2の有利な利益を与える第2の特別遊技
モードとするようにした遊技機であって、継続して遊技
内容が前記第2の特別遊技モードとされる回数を制限す
るリミッタ制御手段と、少なくとも遊技内容が所定回数
継続して第2の特別遊技モードとされたときは、次回に
第1の可変表示の結果が前記第1の所定の停止表示態様
となるに際し、前記第2の可変表示を制限する第2の可
変表示制限手段とを設けたことをその要旨としている。
【0010】なお、「次回に第1の可変表示の結果が前
記第1の所定の停止表示態様となるに際し」とあるの
は、第1の可変表示の結果が第1の所定の停止表示態様
となる以前の状態をも含む趣旨である。例えば、近い将
来必ず第1の所定の停止表示態様となることがわかって
いる場合も含まれる。また、「第2の可変表示を制限す
る」とあるのは、第2の可変表示を直接制限する場合に
加えて、間接的に制限すること、例えば他の表示によ
り、遊技者に第2の可変表示に制限があることを報知す
ることをも含む趣旨である。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の遊技機において、前記第2の可変表示を、前
記第1の特別遊技モード終了後に行うことをその要旨と
している。
【0012】(作用)上記請求項1に記載の発明にかか
る遊技機によれば、所定の遊技条件の成立に基づき第1
の可変表示が行われる。そして、当該第1の可変表示の
結果が第1の所定の停止表示態様となることに基づき、
遊技内容が第1の特別遊技モードとなり、遊技者に有利
な第1の利益が与えられる。また、これとともに、第1
の可変表示の結果が前記第1の所定の停止表示態様とな
ることに基づいて、第2の可変表示が行われる。そし
て、同第2の可変表示の結果が第2の所定の停止表示態
様となることに基づき、遊技内容が第2の特別遊技モー
ドとなり、遊技者に第2の有利な利益が与えられる。
【0013】このような遊技機において、リミッタ制御
手段により、継続して遊技内容が前記第2の特別遊技モ
ードとされる回数が制限され、これにより、遊技者の射
幸心が抑制される。また、少なくとも遊技内容が所定回
数継続して第2の特別遊技モードとされたときは、次回
に第1の可変表示の結果が前記第1の所定の停止表示態
様となるに際し、前記第2の可変表示が制限される。こ
のため、次回に第1の可変表示の結果が前記第1の所定
の停止表示態様となるに際し、遊技内容が第2の可変表
示による第2の特別遊技モードとなることを、遊技者が
期待することがない。そのため、前記期待が裏切られる
ことによる失望感の発生が抑制される。また、請求項2
に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に
加えて、前記第2の可変表示は、前記第1の特別遊技モ
ード終了後に行われる。このため、リミッタ制御手段に
よる制限がなされていない状況下においては、第1の特
別遊技モード終了の後に、遊技者は第2の特別遊技モー
ドの獲得を期待することとなる。従って、より一層どき
どき感が増し、面白味が増幅する。
【発明の実施の形態】
【0014】以下、本発明の遊技機を第1種始動口付パ
チンコ機(以下単にパチンコ機という)に具体化した一
実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】図1に示すように、外枠1には、前枠2が
回動軸を中心に回動可能に装着されている。同図では前
枠2は閉じた状態にある。前枠2には遊技盤3、ガラス
枠4、上皿5、下皿6、ハンドル部7等が装着されてい
る。上皿5の側方であって前枠2内部にはスピーカ8が
埋設されている。スピーカ8は遊技の進行に伴い種々の
効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を音声にて報知
する。前枠2内部には各種機構部が配設されている。次
に、遊技盤3の遊技面上の構成について説明する。
【0016】図2に示すように、遊技盤3の中央には第
1の可変表示装置たる特別図柄表示装置(以下、単に表
示装置という)15が組み込まれている。表示装置15
については後述する。表示装置15の上部には普通図柄
表示装置16が併設されている。普通図柄表示装置16
は発光ダイオード(LED)よりなる保留表示部たる4
つの保留ランプ16a〜16dと、普通図柄表示部たる
LEDよりなる第1の7セグ表示部17と、第2の可変
表示装置であり報知手段である第2の7セグ表示部14
とを有している。
【0017】表示装置15の下方には第1種始動口18
が配置されている。第1種始動口18には、第1種始動
口18への遊技球の入賞を検出するための近接スイッチ
18aが併設されている(遊技盤3の裏面側)。第1種
始動口18の入り口には一対の開閉羽根19が併設され
ており、遊技球を案内する開放位置と、第1種始動口1
8内に遊技球が入りにくくなる閉塞位置を採りうる。前
記表示装置15は、第1種始動口18への遊技球の入賞
に基づいて駆動されるようになっている。なお、本実施
の形態では第1種始動口18への入賞による賞球は7個
/入賞球である。また、開閉羽根19は遊技盤3の裏面
側に配設されたソレノイド19aによって駆動される。
【0018】表示装置15の両側方には一対の通過ゲー
ト20が配置されている。同ゲート20には、遊技球の
通過を検出するための近接スイッチ20aが併設されて
いる(遊技盤3の裏面側)。通過ゲート20を遊技球が
通過すると前記普通図柄表示装置16が作動する。本実
施の形態では、普通図柄表示装置16は、「0」から
「9」までの数字を可変表示して7セグ表示部17にセ
グメント表示させ、所定の数字(本実施の形態では
「7」)で停止した場合に、第1種始動口18の開閉羽
根19を一定時間継続的に開放させる。普通図柄表示装
置16は、遊技球の通過ゲート20の通過回数を4回ま
で記憶することができ、保留ランプ16a〜16dでそ
の保留数を表示する。したがって、4つの保留ランプ1
6a〜16dが点灯している状態で遊技球が通過ゲート
20を通過してもカウントされず、保留ランプ16a〜
16dが点灯している限り、遊技球が通過ゲート20を
通過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表示装
置16は作動する。
【0019】各通過ゲート20の下方には、普通入賞口
21が配置されている。普通入賞口21にも近接スイッ
チ21aが併設されている(遊技盤3の裏面側)。な
お、普通入賞口21への入賞による賞球は、10個/入
賞球である。
【0020】前記第1種始動口18の下方には、大入賞
口22が配置されている。大入賞口22においては、常
時はシャッタ23が閉塞されており、前記表示装置15
が作動されて特別遊技状態となると開放される。シャッ
タ23は遊技盤3の裏面側に配設されたソレノイド23
aによって駆動される。大入賞口22の通路内にはVゾ
ーン24が設けられている。同Vゾーン24には、同ゾ
ーン24を通過する遊技球を検出するための近接スイッ
チ24aが併設されている(遊技盤3の裏面側)。ま
た、大入賞口22へ入賞する全ての遊技球を検出するた
めの近接スイッチ22aも併設されている。なお、本実
施の形態では大入賞口22への入賞による賞球は15個
/入賞球である。
【0021】遊技盤3上には遊技面及び表示装置15を
包囲するように電光装飾部25が配置されている。電光
装飾部25は透明又は半透明のプラスチック製のパネル
であって、パネルの裏面にLEDよりなる装飾ランプ2
5a〜25oが所定間隔で配置されている。各装飾ラン
プ25a〜25oは遊技状態に応じて点滅、点灯する。
次に、前記表示装置15について更に詳しく説明する。
【0022】表示装置15は液晶ディスプレイ(LC
D)よりなる表示画面15aを備えている。表示装置1
5内であって、表示画面15aの上部にはLEDよりな
る4つの保留表示部たる保留ランプ34a〜34dが配
設されている。保留ランプ34a〜34dは、表示装置
15の取付基板の裏面に組み込まれている。
【0023】図3(a)〜(f)に示すように、表示画
面15aには左図柄列30、中図柄列31及び右図柄列
32の3つの表示列が表示される。各図柄列30,3
1,32は「0」から「9」までの数字図柄、及び「金
貨」図柄によって構成されており(他の図柄であっても
よい)、これら図柄が各図柄列30,31,32毎にス
クロールされて表示画面15aに表示される。
【0024】これら図柄列30,31,32が表示され
る表示画面15aの背景画面は複数パターンが用意され
ている。また、各背景に応じて3つの図柄列30,3
1,32の表示画面15a上における図柄の表示方法は
同じ又は異なる場合がある。例えば、本実施の形態では
図3(a)及び(b)のように画面上、各図柄列30,
31,32には上から下方向にスクロールしている状態
で上中下の3つずつの図柄が表示画面15a上に表れる
場合がある。
【0025】また、例えば、図3(c)及び(d)のよ
うに各図柄列30,31,32に1つの図柄のみが表れ
る場合、またあるいは図3(e)及び(f)のように左
右の図柄列30,32の図柄が決定された後に中図柄列
31が画面上、右方向から左方向にあたかも先の図柄を
押し出すようにスクロールされる等様々なパターンがあ
る。
【0026】これら図柄列30,31,32の図柄変動
は遊技球が第1種始動口18へ入賞することに基づいて
開始される。そして、変動が開始された後、大当たり図
柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のうちから1つが選択
され、停止図柄として設定される。本実施の形態では左
図柄列30、右図柄列32、中図柄列31の順に停止さ
せられる。
【0027】表示画面15aにおける変動表示動作中に
おいて更に次の遊技球が第1種始動口18へ入賞した場
合、その遊技球の変動表示は、現在行われている変動表
示動作の終了後に行われる。つまり、変動表示動作は待
機(保留)される。変動表示動作の保留回数は前記4つ
の保留ランプ34a〜34dの点灯によって遊技者に報
知される。この保留される変動表示動作は本実施の形態
では保留最大回数は4回に設定されているが、変更可能
である。
【0028】本実施の形態では、大当たりとなる期待値
は背景画面によって異なる。すなわち、同じリーチ状態
であっても大当たり状態となりやすい背景画面となりに
くい背景画面とがある。尚、ここで背景画面とは表示画
面15aにスクロール表示される変動図柄以外の画面部
分をいい、当該画面15aにおいては各種処理が行われ
る。例えば、表示画面15aにアニメーション画面を表
示させ、キャラクターを登場せしめて遊技者の注目を誘
う表示処理、変動図柄を拡大させたり縮小させたりして
表示することで遊技者の注目を誘う表示処理、キャラク
ターが変動図柄の周囲で動作を行い遊技者の注目を誘う
表示処理等が挙げられる。
【0029】ここに、大当たり状態とは、リーチ状態を
経た後に大入賞口22が開放されて入賞が格段に増える
状態で多くの賞球を獲得できる状態をいう。本実施の形
態では各図柄列30,31,32の停止図柄が同一種類
の場合(例えば「111」、「444」等)に大当たり
状態となる。停止図柄のうち「7」はいわゆるラッキー
セブンに由来してホール側の有利なサービスが受けられ
たり、パチンコ機も「7」で当たる場合には他の図柄で
当たるよりも有利な遊技条件を設定するように制御する
ことが多い。そのため、本実施の形態においては、
「7」を特別図柄と称することとする。
【0030】本実施の形態では、この大当たり状態が第
1の特別遊技モードに相当する。この遊技表示装置15
の表示画面15aにおける図柄列30,31,32の図
柄変動が第1の可変表示に相当する。
【0031】大当たり状態となると改めて当たり図柄と
「大当たり」の文字が表示された「大当たり画面」に変
わる。そして、遊技者の注目を集めるため図4(a)及
び図4(b)に示されるように、「大当たり」の文字を
色違いで交互に表示させる。そして、大入賞口22が開
放される。
【0032】大入賞口22は一旦開放された後、所定時
間(例えば29.5秒)経過した場合か、あるいは所定
時間以内に大入賞口22に遊技球が所定個数(例えば1
0個)入賞した場合のいずれかの場合に閉鎖される。こ
の大入賞口22が開放されてから閉鎖されるまでを1ラ
ウンドとする。Vゾーン24を遊技球が通過する限りは
次のラウンドに移行できるが、遊技球が通過しなかった
場合には大当たり状態はそのラウンドで終了する。本実
施の形態では最高16ラウンドまで大当たり状態が続
く。
【0033】第2の7セグ表示部14には大当たり状態
終了後に「−」と「7」のいずれかがセグメント表示さ
れる。「7」で停止した場合には、遊技者にさらに有利
な遊技状態が与えられる。この第2の7セグ表示部14
によるセグメント表示が第2の可変表示に相当する。本
実施の形態では、かかる更に有利な遊技状態として、
普通図柄表示装置16のスクロール速度が早くなり、
普通図柄表示装置16が作動した際に「7」で停止する
確率(普通電動役物の確率)、すなわち第1種始動口1
8の開閉羽根19が開放される確率が高くなり、更に
開閉羽根19が開放された場合にその開放時間が長くな
る、という三つの利益が与えられる。このような更に有
利な遊技状態を与えられた状態を「普通電動役物の確率
変動及び時間変動モード(以下、時間短縮モード(=時
短モード)という)」という。
【0034】時短モードは第2の特別遊技モードに相当
する。一方、「−」で停止した場合には時短モードを獲
得することができない。
【0035】この時短モードになると第1種始動口18
への入賞が飛躍的に増加し、持ち球も減らない。そし
て、結果的に再度大当たりする確率が非常に高くなる。
通常同時短モードは、所定回数の複数回の第1種始動口
18への入賞又は1回以上の大当たりに渡って継続され
る。
【0036】また、次回の大当たりで再び特定図柄で大
当たり状態となれば、更に時短モードが継続する。すな
わち、特定図柄で大当たりを続ければ時短モードも次々
継続されていく。但し、本実施の形態では、後述する中
央処理装置(CPU)43により行われる別の制御とし
て、リミッタ制御がある。このリミッタ制御は、遊技者
にとっての射幸心を抑制するために実行されるものであ
って、予め定められた所定回数を超えて時短モードが継
続しないように制御するものである。より詳しくは、C
PU43は、4回続けて時短モードとなった場合には、
5回目の大当たり時(リミッタ時)においては、時短モ
ード以外のモード、つまり、通常モードとなるように制
御する。この制御内容については後述する。図5は、上
記特別図柄で大当たりした場合の表示画面15aの表示
例である。表示画面15aの下方には「チャンスタイ
ム」という文字図柄37が表示されている。文字図柄3
7は文字の輪郭だけで構成された中抜き文字で表示さ
れ、尚且つ点滅する。チャンスタイムとは時短モードで
あることを意味する。時短モードであるチャンスタイム
は、上述したように、例えば第1種入賞口18への所定
回数の入賞や複数回の大当たりに渡って継続される。そ
のため、遊技状況によって表示画面15aの表示が変動
しても、遊技者にチャンスタイムであることを常時認識
させるように、時短モードになると同モードが終了する
までこのように表示画面15aにチャンスタイムの表示
がされる。
【0037】この場合に、文字図柄37が背景や、変動
図柄を覆い隠してしまうことを防止するために、時短モ
ードである旨の表示では背景や変動図柄が透けて見える
ように文字の輪郭だけで構成された中抜き文字として表
示されるのが望ましい。また、遊技者の注意を喚起し、
なるべく背景や、変動図柄を隠さないように点滅させる
のが望ましい。また、時短モードである旨が報知できれ
ばよいため、時短モードになっている場合にはその旨を
定期的に音声で報知をしてもよい。また、時短モードで
ある旨の報知であれば、報知手段はなんでもよい。例え
ば、時短モードである場合にその旨の音声報知をしたり
パチンコ機を振動させたり、パチンコ機からの匂いを放
出させたり等種々の手段が考えられる。また、表示画面
15a上への表示と音声報知の両方で報知したり、これ
ら具体的報知手段を組み合せても構わない。
【0038】次に、図7に基づいて本実施の形態のパチ
ンコ機の電気的構成について説明する。
【0039】図示しない制御装置ユニット内にはリード
オンリーメモリ(ROM)41、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)42、中央処理装置(CPU)43が配設
されている。ROM41はパチンコ機の制御プログラム
や制御プログラムを実行するための初期データをあらか
じめ記憶する。RAM42は新たな入力データやCPU
43による演算結果を一旦記憶する。CPU43はこれ
らメモリのプログラムやデータ、更に検出手段たる近接
スイッチ18a,20a,21a,22a,24aの検出値
等に基づいて各種演算処理を実行する。また、CPU4
3はスピーカ8、表示部15a、第1の7セグ表示部1
7、第2の7セグ表示部14、ソレノイド19a,23
a、保留ランプ16a〜16d、34a〜34d、装飾
ランプ25a〜25o等を好適に制御する。
【0040】CPU43は、図柄乱数バッファB1〜B
6及び入賞判定フラグFEを有している。図8(a)に
示すように、図柄乱数バッファB1〜B6は左、中、右
の3つの外れ図柄乱数バッファB1〜B3と、左、中、
右の3つの外れリーチ図柄乱数バッファB4〜B6とに
よって構成されている。また、CPU43は各種カウン
タCを有する。カウンタCにはラウンドカウンタCR
と、入賞カウンタCVと、保留カウンタCH、内部乱数
カウンタCIと、外れリーチ乱数カウンタCOと、大当
たり図柄乱数カウンタCBと、左、中、右の3つの図柄
乱数カウンタCDL,CDC,CDRと、リーチ種別決定
カウンタCLと、時短モードカウンタCCと、7セグ表
示決定カウンタCSとがある。
【0041】ここに、ラウンドカウンタCRはラウンド
回数をカウントするためのものである。入賞カウンタC
Vは大入賞口22への入賞球をカウントするためのもの
である。保留カウンタCHは変動表示動作の保留回数を
カウントするためのものであり、「0」「1」「2」
「3」「4」の値を順に採る。CH=0のときは保留さ
れていない状態、または現在変動表示動作中であること
を意味する。
【0042】内部乱数カウンタCIは大当たりを決定す
るためのものである。外れリーチ乱数カウンタCOは、
外れリーチの表示をするか否かを決定するためのもので
ある。大当たり図柄乱数カウンタCBは大当たり図柄を
決定するためのものである。時短モードカウンタCCは
図柄が揃って大当たりになった場合に時短モードを獲得
させるか否かを決定するものである。
【0043】これらのカウンタCI,CO,CB,CCは
それぞれ所定時間(本実施の形態では2ms)毎に
「1」ずつ加算される(更新される)。CPU43は上
記カウンタCI,CO,CBが加算される毎にROM41
内の乱数テーブルから各カウンタに応じた乱数を取り出
す。各カウンタCI,CO,CBはループを形成しており
それぞれ1巡すると初期値に戻される。
【0044】左、中、右の3つの図柄乱数カウンタCD
L,CDC,CDRは停止図柄を決定するためのものであ
る。左図柄乱数カウンタCDLは所定時間(本実施の形
態では2ms)毎に「1」ずつ加算される。左図柄乱数
カウンタCDLはループを形成しており、それぞれ1巡
すると初期値に戻される。中図柄乱数カウンタCDCは
左図柄乱数カウンタCDLが1巡して初期値に戻される
度に「1」ずつ加算される。また右図柄乱数カウンタC
DRは中図柄乱数カウンタCDCが1巡して初期値に戻
される度に「1」ずつ加算される。すなわち、中図柄乱
数カウンタCDCは左図柄乱数カウンタCDLの桁上が
りとなり、右図柄乱数カウンタCDRは中図柄乱数カウ
ンタCDCの桁上がりとなる。
【0045】リーチ種別決定カウンタCLは複数種類存
在するリーチ種別(パターン)のうち1つを選択するた
めに用いられるものである。リーチ種別決定カウンタC
Lは左図柄乱数カウンタCDLが1巡して初期値に戻さ
れる度に「1」ずつ加算される。7セグ表示決定カウン
タCSは、時短モードと通常モードのどちらかのモード
となる場合に、時短モードでは「7」、通常モードでは
「−」を第2の7セグ表示部14に表示させるために用
いるものである。
【0046】前記RAM42はその内部に図柄エリア及
び停止図柄エリアを有している。図8(b)に示すよう
に、図柄エリアは内部乱数エリアR1と、外れリーチ乱
数エリアR2と、左、中、右の3つの外れ図柄エリアR
3〜R5とによって構成されている。各エリアR1〜R
5は前記保留カウンタCHの「0」「1」「2」「3」
「4」の値に応じて各々の内部で5つの領域に区画され
ている。例えば、保留カウンタCHの値が「1」を示し
ているときは内部乱数エリアR1の乱数値は「1」に対
応したアドレスの領域に格納される。
【0047】図8(c)に示すように、停止図柄エリア
は左・中・右の各停止図柄エリアS1〜S3によって構
成されている。
【0048】また、ROM41内部には図6に示すよう
な大当たり以降次回の大当たりまでの間、遊技状態を時
短モードとする(以下、このような利益を時短モードの
獲得という)か否かを決定するためのテーブルT1が記
憶されている。本実施の形態では、このテーブルT1の
内容はアドレスnn〜nn+4に格納されている。一
方、CPU43は、乱数取り出し回路を備えており、R
OM41内部に記憶された0〜99までの数字を乱数値
として任意に取り出す。なお、本実施の形態では、乱数
値にかかわらず、大当たり図柄が「7」で揃った場合に
は、無条件で次回1回分の時短モードが獲得できるよう
に設定されている。
【0049】さて、アドレスnnは、大当たり図柄が
「7」で揃う場合に呼び出され、この目がでると0〜9
9のいずれの乱数値が選択されても次回1回分の時短モ
ードが獲得できる。つまり、大当たり図柄が「7」で揃
った場合には、100パーセントの確率で、「7」で揃
ったことによって無条件に付与される次回1回分の時短
モード、及び乱数値によって時短モードが獲得されるこ
とによる次回1回分の時短モードの、計2回分の時短モ
ードを獲得できる。
【0050】また、アドレスnn+1は、大当たり図柄
が「1」「3」「5」のいずれかの図柄が揃う場合に呼
び出され、これらの目がでると0〜74の乱数値が選択
された場合に次回1回分の時短モードが獲得できるよう
になっており、当該時短モードを獲得できる確率は75
パーセントである。
【0051】さらに、アドレスnn+2は、大当たり図
柄が金貨図柄、「9」、「0」のいずれかの図柄が揃う
場合に呼び出され、これらの目がでると0〜49の乱数
値が選択された場合に次回1回分の時短モードが獲得で
きるようになっており、当該時短モードを獲得できる確
率は50パーセントである。
【0052】併せて、アドレスnn+3は、大当たり図
柄が「2」「6」「8」のいずれかの図柄が揃う場合に
呼び出され、これらの目がでると0〜24の乱数値が選
択された場合次回1回分の時短モードが獲得できるよう
になっており、当該時短モードを獲得できる確率は25
パーセントである。
【0053】加えて、アドレスnn+4は、大当たり図
柄が「4」で揃う場合に呼び出され、この目がでると0
〜99のいずれの乱数値が選択されても時短モードを獲
得することはできない(0パーセントの確率)。次に、
このように構成されたパチンコ機の作用について説明す
る。
【0054】まず、図9に基づいて図柄乱数カウンタC
DL,CDC,CDRの乱数値を対応するバッファに振り
分けて格納する「バッファ格納処理ルーチン」について
説明する。このルーチンはCPU43により実行され、
パチンコ機の電源投入後本実施の形態では2msごとに
行われる。
【0055】CPU43は、ステップS1で内部乱数カ
ウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり乱
数カウンタCBにそれぞれ「1」を加算して、それら各
カウンタの乱数値を更新する。次いで、CPU43はス
テップS2で図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの
左図柄乱数カウンタCDLに「1」を加算して、その乱
数値を更新する。ここで、左図柄乱数カウンタCDLを
更新することで左図柄乱数カウンタCDLが初期値に戻
れば、そのタイミングで中図柄乱数カウンタCDCに
「1」を加算する。同様に、中図柄乱数カウンタCDC
に「1」を加算することで中図柄乱数カウンタCDCが
初期値に戻れば、そのタイミングで右図柄乱数カウンタ
CDRに「1」を加算する。
【0056】ステップS3においてリーチ種別決定カウ
ンタCLに「1」を加算して乱数値を更新すると、ステ
ップS4で図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの乱
数値の組み合せがあらかじめ定められた外れ図柄の組み
合せか否かを判定する。判定条件が成立されている場合
には、ステップS5でその図柄乱数カウンタCDL,C
DC,CDRの乱数値をそれぞれ外れ図柄バッファB1,
B2,B3に格納する。一方、判定条件が成立されてい
ない場合にはステップS6で図柄乱数カウンタCDL,
CDC,CDRの乱数値の組み合せがあらかじめ定めら
れた外れリーチ図柄の組み合せか否かを判定する。判定
条件が成立している場合には、ステップS7でその図柄
乱数カウンタCDL,CDC,CDRの乱数値を外れリー
チ図柄バッファB4,B5,B6に格納する。ここで、ス
テップS6の条件が成立されない場合には、その図柄乱
数カウンタCDL,CDC,CDRの乱数値の組み合せが
大当たり図柄の組み合せとなる場合である。大当たり図
柄の組み合せの場合には、乱数値は格納はしない。
【0057】次に、図10に基づいてCPU43により
実行される「エリア格納処理ルーチン」について説明す
る。同ルーチンは、遊技球が第1種始動口18へ入賞す
る度に、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDR
の乱数値を保留カウンタCHの保留数に対応した図柄エ
リアに格納するためものである。
【0058】まず、CPU43はステップS11におい
て、第1種始動口18の近接スイッチ18aの検出結果
に基づいて第1種始動口18に遊技球が入賞したか否か
を判定する。この判定条件が成立しない場合には一旦処
理を終了する。この判定条件が成立されている場合には
ステップS12において保留カウンタCHの値が最大保
留回数「4」よりも小さいか否かを判定する。この判定
条件が成立するとCPU43はステップS13で保留カ
ウンタCHに「1」を加算する。一方、この判定条件が
成立しない場合には保留カウンタCHは入賞を4回まで
しか保留しないため、一旦処理を終了する。
【0059】次いで、ステップS14で内部乱数カウン
タCIの乱数値を内部乱数エリアR1に格納する。ステ
ップS15で外れリーチ乱数カウンタCOの乱数値を外
れリーチ乱数エリアR2に格納する。そして、ステップ
S16で左、中、右の3つの外れ図柄乱数バッファB
1,B2,B3の乱数値を左、中、右の3つの外れ図柄乱
数エリアR3〜R5に格納する。
【0060】次に、図11に基づいて「特別電動役物制
御ルーチン」について説明する。同ルーチンは前述の
「バッファ格納処理ルーチン」及び「エリア格納処理ル
ーチン」の演算結果に基づいて特別電動役物を制御する
ためのものである。このルーチンはCPU43により実
行され、本実施の形態ではパチンコ機の所定タイミング
で行われる。
【0061】CPU43はステップS21で保留カウン
タCHの値が「0」でないか否かを判定する。「0」の
場合には現状において第1種始動口18への入賞がない
として一旦処理を終了する。一方、ステップS21の条
件が成立されていると判定した場合(CH=1,2,3,
4)には、ステップS22で内部乱数エリアR1、外れ
リーチ乱数エリアR2、及び左、中、右の3つの外れ図
柄乱数エリアR3〜R5の各エリアの格納領域のアドレ
スを一旦「0」に設定する。
【0062】次いで、ステップS23で保留カウンタC
Hの値が各エリアR1〜R5内の格納領域のアドレス
(「0」〜「4」)と同じか否かを判定する。この判定
条件が成立しない場合(つまり、保留カウンタCHの値
と各エリアR1〜A5内の格納領域のアドレス値とが同
じではない場合)には、ステップS24で各エリアR1
〜R5内のアドレスを「1」加算させるとともに、ステ
ップS25で各エリアR1〜R5内の格納領域の値を1
つ前のアドレスにシフトさせてステップS23の処理に
戻す。
【0063】一方、ステップS23で判定条件が成立す
る場合(つまり、保留カウンタCHの値と各エリアR1
〜A5内の格納領域のアドレス値とが同じである場合)
には、ステップS26で保留カウンタCHを「1」減算
する。
【0064】次いで、ステップS27で図柄の変動開始
処理を実行する。CPU43により実行される変動開始
処理の補助ルーチンについて図12に基づいて説明す
る。
【0065】まず、CPU43はステップS101で内
部乱数エリアR1のアドレス0における乱数値が「大当
たり」の値であるか否かを判定する。ここで「大当た
り」の値であると判定するとステップS102におい
て、大当たり図柄乱数カウンタCBの値に対応した図柄
を停止図柄として各停止図柄エリアS1〜S3に格納す
る処理を実行する。
【0066】より詳しくは、図13の「大当たり図柄格
納処理ルーチン」に示すように、CPU43はまず、ス
テップS1021において、現時点で既に時短モードが
3回以上(つまり3回又は4回)継続しているか否かを
判断する。そして、否定判定された場合には、ステップ
S1022において、大当たり図柄乱数カウンタCBの
値に対応した図柄を停止図柄として各停止図柄エリアS
1〜S3に格納し、その後の処理を一旦終了する。
【0067】また、ステップS1021で肯定判定され
た場合には、ステップS1023において、その大当た
り図柄乱数カウンタCBの値に対応した図柄が「7」で
あるか否かを判定する。そして、否定判定された場合に
は、今回の大当たりに際しては、次回2回分の時短モー
ドを獲得できる「7」の図柄では大当たりしないものと
して、上述したステップS1022へ移行し、大当たり
図柄乱数カウンタCBの値に対応した図柄を停止図柄と
して各停止図柄エリアS1〜S3に格納し、その後の処
理を一旦終了する。
【0068】一方、ステップS1023において肯定判
定された場合には、ステップS1024において、大当
たり図柄乱数カウンタCBの値を再度抽選し直し、大当
たり図柄乱数カウンタCBの値に対応した図柄が「7」
以外の図柄となるまで、ステップS1023及びステッ
プS1024の処理を繰り返し実行する。
【0069】このように、「大当たり図柄格納処理ルー
チン」においては、大当たり図柄乱数カウンタCBの値
に対応した図柄が停止図柄として各停止図柄エリアS1
〜S3に格納される。但し、現時点で既に時短モードが
3回又は4回継続している場合には、「7」の図柄で大
当たり状態とならないように、「7」以外の図柄が停止
図柄として各停止図柄エリアS1〜S3に格納される。
【0070】そして、図12のステップS102におけ
る大当たり図柄格納処理を実行した後、次のステップS
103において、CPU43は表示画面15aの各図柄
列30,31,32のスクロールを開始させ、処理を一
旦終了する。
【0071】一方、ステップS101の条件が成立しな
い場合には、CPU43はステップS104において外
れリーチ乱数エリアR2のアドレス0における乱数値が
「外れリーチ」の値であるか否かを判定する。ここで
「外れリーチ」の値であると判定した場合には、ステッ
プS105で外れリーチ図柄バッファB4,B5,B6
の値に対応した図柄を、停止図柄として各停止図柄エリ
アS1〜S3に格納し、前記ステップS103に移行し
て処理を一旦終了する。
【0072】ステップS104の条件が成立しない場
合、CPU43はステップS106において、外れ図柄
乱数エリアR3〜R5の値に対応した図柄を停止図柄と
して各停止図柄エリアS1〜S3に格納する。そして、
ステップS103に移行して処理を一旦終了する。
【0073】続いて、図11のステップS28に戻り、
CPU43は大当たり処理を実行する。ここで、CPU
43により実行される大当たり処理の補助ルーチンにつ
いて図14に基づいて説明する。本ルーチンは表示画面
15aにおける変動停止後に行われる。
【0074】まず、CPU43は、ステップS301で
前記変動開始処理ルーチンでの内部乱数エリアR1の値
が大当たり値か否かを判定し、大当たり値であると判定
するとステップS302で表示画面15aに大当たり表
示をさせる。一方、ステップS301の判定条件が成立
しない場合、一旦処理を終了する。
【0075】次に、ステップS303において、CPU
43は、リミッタ時表示処理を実行する。すなわち、現
時点において、既に4回継続して時短モードとなってい
る場合には、今回の大当たりに際しては、時短モードに
関する抽選表示を行わない旨を表示画面15aに表示す
る。具体的には、「リミッタ回数に達しましたので、時
短モードの抽選は行いません」というメッセージを遊技
者に知らしめるべく、表示画面15aに報知する。一
方、時短モードが4回継続していない場合には、何らの
表示をも行うことなく、次のステップS304へ移行す
る。
【0076】次のステップS304においては、ラウン
ドカウンタCRに「1」を加算する。次いで、ステップ
S305で入賞カウンタCV、入賞判定フラグFEをそ
れぞれ「0」に設定する。
【0077】次いで、ステップS306でCPU43は
ソレノイド23aを励磁させ、大入賞口24(シャッタ
23)を開放させる。
【0078】次に、ステップS307で入賞カウンタC
Vが所定値Max(入賞球の数に対応、本実施の形態で
は例えば「10」)よりも小さいか否かを判定する。こ
の条件が成立する場合には、ステップS308で大入賞
口24の開放時間(本実施の形態では29.5秒)が経
過したか、つまり閉鎖時期がきたかどうかが判定され
る。このように、大入賞口24が開放された後所定の入
賞球数がカウントされるか、さもなければ閉鎖時期が到
来しない限り大入賞口24の開放は継続される。一方、
ステップS307の判定条件が成立しない場合又はステ
ップS308の判定条件が成立した場合には、ステップ
S309において、CPU43はソレノイド23aを消
磁させ、大入賞口24(シャッタ23)を閉塞させる。
【0079】次いで、ステップS310でラウンドカウ
ンタCRが所定値Max(ラウンド数に対応、本実施の
形態では例えば「16」)よりも小さいか否かを判定す
る。この条件が成立する場合には、ステップS311で
入賞判定フラグFEが「1」であるか否かが判定され
る。この判定条件が成立する場合には処理はステップS
302に戻る。
【0080】一方、ステップS310の判定条件が成立
しない場合には、最後のラウンドまで遊技が続けられた
こととなり、本ルーチンは一旦終了する。また、ステッ
プS311の判定条件が成立しない場合にはそのラウン
ドにおいてVゾーン24への入賞がなかったということ
となりラウンド継続条件を充足しないため、やはり本ル
ーチンは一旦終了する。
【0081】次に、大当たり処理ルーチン後における時
短モード獲得処理(大当たり処理ルーチン中においては
図示していない)について説明する。この時短モード獲
得処理は、上記大当たり処理ルーチンにおけるステップ
S310又はステップS311で否定判定された場合に
実行される。当該時短モード獲得処理は、「7セグ表示
制御ルーチン」と、「時短モード制御ルーチン」とを有
する。
【0082】まず、第2の7セグ表示部14にセグメン
ト表示させるためのCPU43により実行される7セグ
表示制御ルーチンについて図15及び図16に基づいて
説明する。
【0083】処理がこのルーチンに移行すると、CPU
43はまずステップS201において、大当たり図柄が
特別図柄である「7」でないか否かを判定する。そし
て、否定判定された場合(大当たり図柄が「7」である
場合)には、ステップS202において、テーブルT1
に基づきアドレスnnの内容を実行する。すなわち、大
当たり図柄が「7」であれば、「7」で揃ったことによ
る次回1回分の時短モードとは別に、100パーセント
の確率で時短モードを獲得できることとなる。そして、
CPU43は0〜99の数字から乱数取り出し回路に基
づいて1つの乱数値を取り出す。
【0084】一方、ステップS201において肯定判定
された場合、CPU43はステップS203において、
大当たり図柄が「1」「3」「5」のいずれかでないか
否かを判定する。そして、否定判定された場合(大当た
り図柄が「1」「3」「5」のいずれかである場合)に
は、ステップS204において、テーブルT1に基づき
アドレスnn+1の内容を実行する。そして、CPU4
3は0〜99の数字から乱数取り出し回路に基づいて1
つの乱数値を取り出す。
【0085】また、ステップS203において肯定判定
された場合には、CPU43はステップS205におい
て、大当たり図柄が「9」「0」「金貨」のいずれかで
ないか否かを判定する。そして、否定判定された場合
(大当たり図柄が「9」「0」「金貨」のいずれかであ
る場合)には、ステップS206において、テーブルT
1に基づきアドレスnn+2の内容を実行する。そし
て、CPU43は0〜99の数字から乱数取り出し回路
に基づいて1つの乱数値を取り出す。
【0086】さらに、ステップS205において肯定判
定された場合には、CPU43はステップS207にお
いて、大当たり図柄が「2」「6」「8」のいずれかで
ないか否かを判定する。そして、否定判定された場合
(大当たり図柄が「2」「6」「8」のいずれかである
場合)には、ステップS208において、テーブルT1
に基づきアドレスnn+3の内容を実行する。そして、
CPU43は0〜99の数字から乱数取り出し回路に基
づいて1つの乱数値を取り出す。
【0087】併せて、ステップS207において肯定判
定された場合には、CPU43はステップS209にお
いて、大当たり図柄が「4」であるものとして、テーブ
ルT1に基づきアドレスnn+4の内容を実行する。そ
して、CPU43は0〜99の数字から乱数取り出し回
路に基づいて1つの乱数値を取り出す。
【0088】さて、ステップS202、ステップS20
4、ステップS206、ステップS208及びステップ
S209から移行して、ステップS210においてCP
U43は、現時点において時短モードが4回継続してい
ないか否か、つまりいわゆるリミッタ時でないか否かを
判定する。そして、時短モードが4回継続している場合
には、乱数値とは全く無関係に、ステップS211にお
いて、第2の7セグ表示部14に「−」をセグメント表
示させ、一旦処理を終了する。これにより、遊技者は、
今回の大当たりに際しては時短モードを獲得することが
できない。なお、このことは、大当たり状態の発生に際
して、既に遊技者には報知済みである(ステップS30
3参照)。
【0089】一方、時短モードが4回継続していない場
合には、ステップS212において、今回取り出した乱
数値が、時短モードを獲得できる値であるか否かを判定
する。例えば、「7」で大当たりとなる場合には、取り
出された乱数値は、いずれも時短モードを獲得できる値
であるため、ステップS212の判定条件が成立しう
る。そして、かかる場合CPU43は、ステップS21
3において第2の7セグ表示部14に「7」の数字をセ
グメント表示させ、一旦処理を終了する。これにより、
遊技者は少なくとも次回2回分の時短モードを獲得する
ことができる。
【0090】また、大当たり図柄が「1」「3」「5」
の図柄の場合の乱数値は75パーセントの確率で次回1
回分の時短モードを獲得できる値である。ステップS2
12での判定条件が成立した場合にはステップS213
で第2の7セグ表示部14に「7」の数字をセグメント
表示させ、一旦処理を終了する。一方、判定条件が成立
しない場合にはステップS211で第2の7セグ表示部
14に「−」の記号をセグメント表示させ一旦処理を終
了する。
【0091】さらに、大当たり図柄が「9」、「0」、
「金貨」のいずれかである場合の乱数値は50パーセン
トの確率で時短モードを獲得できる値である。また、
「2」「6」「8」のいずれかである場合の乱数値は2
5パーセントの確率で時短モードを獲得できる値であ
る。そして、これらの場合においてもステップS212
での判定条件が成立した場合にはステップS213で第
2の7セグ表示部14に「7」の数字をセグメント表示
させ、判定条件が成立しない場合にはステップS211
で第2の7セグ表示部14に「−」の記号をセグメント
表示させ、その後の処理を一旦終了する。さらに、大当
たり図柄が「4」の場合の乱数値は、どの乱数値も時短
モードを獲得できない値である(0%の確率)。そし
て、この場合にはステップS212における判定条件が
成立しないので、次のステップS211で第2の7セグ
表示部14に第2の7セグ表示部14に「−」の記号を
セグメント表示させ一旦処理を終了する。
【0092】次に、CPU43により実行される「時短
モード制御ルーチン」について図17に基づいて説明す
る。
【0093】まず、CPU43はステップS401にお
いて、大当たり図柄が「7」であるか否かを判定する。
そして、大当たり図柄が「7」の場合には、ステップS
402において、無条件で時短モードカウンタCCに
「1」を加算し、ステップS403へ移行する。また、
大当たり図柄が「7」以外の場合には、ステップS40
3へジャンプする。
【0094】ステップS403において、CPU43
は、第2の7セグ表示部14の表示が「7」か否かを判
定する。この判定条件が成立する場合には、新たに時短
モードを獲得したとして、ステップS404に移行す
る。
【0095】ステップS404では、現在設定されてい
る時短モードカウンタCCに「1」を加算する。そし
て、ステップS405において、時短モードを実行す
る。従って、上述のとおり、「7」で大当たりした場合
には、ステップS402及びステップS404の処理を
経ることとなるため、次回以降2回分の時短モードが獲
得されることとなる。また、「7」以外での大当たりし
た場合には、第2の7セグ表示部14に「7」が表示さ
れた場合に限ってステップS404の処理を経ることと
なり、この場合次回1回分の時短モードが獲得されるこ
ととなる。
【0096】一方、ステップS403における判定条件
が成立しない場合、すなわち、第2の7セグ表示部14
に「−」が表示された場合には、ステップS406にお
いて時短モードカウンタCCが「0」でないか否かを判
定する。そして、否定判定された場合、すなわち、時短
モードカウンタCCが「0」の場合には、ステップS4
09にジャンプして通常モードとされる。また、肯定判
定された場合(CC≠0)には、ステップS407にお
いて、時短モードカウンタCCから「1」を減算する。
【0097】次いで、ステップS408において、CP
U43は、時短モードカウンタCCが「0」であるか否
かを判定する。そして、時短モードカウンタCCが
「0」でない場合には、時短モードが依然として継続中
であるとして、ステップS405に移行して時短モード
とされる。これに対し、ステップS408での判定条件
が成立した場合、すなわち、時短モードカウンタCCが
「0」の場合にはステップS409において通常モード
とされる。このように構成することにより、本実施の形
態は次のような効果を奏する。
【0098】・遊技者は遊技において時短モードとなる
可能性の高い図柄で大当たりすることを期待し、更に時
短モードとなることそれ自体も期待するという2回もの
期待を持つことができ、今まで以上にゲーム性があるお
もしろいパチンコ機を提供することができる。
【0099】・本実施の形態では、大当たり状態となっ
た場合であって、「7」で大当たりした場合には、それ
だけで時短モードを獲得することができる。従って、第
2の7セグ表示部14に対応する装置を有するパチンコ
機であったとしても、「7」で大当たりとなった時点
で、遊技者は、時短モードの発生を確信することができ
る。すなわち、第2の7セグ表示部14に対応する装置
を有するパチンコ機であったとしても、従来のように大
当たり図柄とは無関係に時短モードを獲得させるもので
あれば、例えば遊技者が過去の経験から通常時短モード
獲得は当然と思っている特別図柄の「7」が揃って大当
たりとなっても時短モードを獲得しない場合もある。つ
まり、従来では大当たり停止図柄として「7」のような
特別な意味のある所定の停止図柄を期待する意味がなく
なってしまい、遊技の興趣が極めて削がれてしまってい
た。
【0100】これに対し、本実施の形態のパチンコ機で
は、大当たり図柄が「7」であれば確実に時短モードを
獲得できる。従って、遊技の興趣がそがれてしまうとい
う事態を回避することができる。
【0101】特に、本実施の形態では、「7」で大当た
りした場合には、第2の7セグ表示部14に必ず「7」
が表示されることとなる。そのため、次回以降少なくと
も2回分の時短モードを獲得することができる。従っ
て、遊技者は、「7」で大当たりになることを最も期待
することとなり、さらなる興趣の向上を図ることができ
る。
【0102】・また、「7」以外の図柄で大当たり状態
となった場合においても、第2の7セグ表示部14にお
ける可変表示が行われ、その7セグ表示部14において
「7」が表示された場合にも時短モードを獲得すること
ができる。従って、「7」以外の図柄で大当たりになっ
たとしても、時短モードの獲得の期待感が削がれてしま
うわけではない。その結果、興趣の飛躍的な向上を図る
ことができる。すなわち、第2の7セグ表示部14に対
応する装置のない従来のパチンコ機では「2」「6」等
の図柄で大当たりとなると時短モードを獲得できないこ
とがわかってしまい、ゲーム性に欠けていた。しかし、
上記実施の形態のパチンコ機では、これらの図柄であっ
ても、時短モード獲得の可能性があるため、遊技者の期
待感を維持することができ、ゲームの興趣が増す。
【0103】・特に、本実施の形態では、第2の7セグ
表示部14における、時短モードを獲得できたか否かに
ついての表示が、大当たり処理の終了後に行われる。こ
のため、遊技者は、大当たり状態における遊技を堪能し
た後で、第2の7セグ表示部14に「7」が表示される
ことによる時短モード獲得の有無を認識することとな
る。従って、遊技者にとって、大当たり状態が発生して
から短時間のうちに時短モードの発生を期待できなくな
ってしまうという不具合が回避される。
【0104】また、大当たり状態での遊技を堪能してい
る最中にも、時短モードの発生を期待することができる
ことから、どきどき感が増し、面白味が増大する。その
結果、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0105】・併せて、本実施の形態では、大当たり図
柄と、第2の7セグ表示部14に「7」が表示されるこ
とによる時短モード獲得の有無と、の間に関連性を持た
せることとした。つまり、「7」>「1」「3」「5」
>「9」「0」「金貨」>「2」「6」「8」>「4」
の順で、第2の7セグ表示部14に「7」が表示される
ことによる時短モードの獲得確率を変えることとした。
従って、遊技者にとっては、通常の遊技中において、単
純に大当たりを期待するのではなく、時短モードを獲得
しやすい図柄で大当たりすることを期待する。その結
果、さらに一層興趣の向上を図ることができる。
【0106】・また、大当たり図柄と時短モードを獲得
できる確率との関係は変更可能であるため、業界の状況
変化に応じて、あるいは機種に応じて確率を変更させる
ことが可能であり汎用性が大きい。
【0107】・さらに、本実施の形態では、リミッタ制
御を行うこととした。すなわち、4回続けて時短モード
となった場合には、5回目の大当たり時(リミッタ時)
においては、時短モード以外のモード、つまり、通常モ
ードとなるように制御することとした。より具体的に
は、時短モードが3回以上継続している場合には、
「7」で大当たりすることがないようにするとともに、
4回継続している場合には、第2の7セグ表示部14に
おいて「7」が表示されることがない。このため、遊技
者の射幸心を抑制することができる。
【0108】・併せて、本実施の形態では、大当たり時
において、リミッタ時表示処理(ステップS303)を
実行することで、リミッタ時における第2の7セグ表示
部14における表示に制限を加えることとした。より詳
しくは、上記の表示を行うことで、遊技者は大当たり終
了後において、第2の7セグ表示部14に「7」が表示
されることがありえないことを認識しうる。そのため、
リミッタ時においては、大当たり状態の発生に際し、再
度確変モードとなること(第2の7セグ表示部14に
「7」が表示されること)を遊技者が期待することがな
い。そのため、前記期待が裏切られることによる失望感
の発生を抑制することができ、ひいては、興趣の低下を
抑制することができる。
【0109】・なお、時短モード中においては、時短モ
ードであることを報知制御するCPU43によって図6
のように表示画面15aに常時「チャンスタイム」の文
字図柄37が表示がされる。この文字図柄37は文字の
輪郭だけで構成された中抜き文字であるために図柄列3
0,31,32や背景のアニメーションを視認する際の視
野が妨げられにくく、かつ点滅表示されるため中抜き文
字であっても視認されやすい。
【0110】尚、本発明は、上記実施の形態の構成等に
何ら限定されるものではない。すなわち、構成の一部を
変更して次のように具体化することも可能である。
【0111】・上記実施の形態では、大当たり図柄と、
第2の7セグ表示部14に「7」が表示されることによ
る時短モード獲得の有無との間に関連性を持たせること
とした。つまり、「7」>「1」「3」「5」>「9」
「0」「金貨」>「2」「6」「8」>「4」の順で、
第2の7セグ表示部14に「7」が表示されることによ
る時短モードの獲得確率を変えることとした。これに対
し、上記のような関連性を持たせない構成としてもよ
い。例えば、「3」「5」「7」で大当たりとなった場
合に無条件で時短モードを獲得できるとともに、それ以
外の図柄で大当たりとなった場合には25%(あくまで
も例示)の確率で、第2の7セグ表示部14に「7」が
表示されることによる時短モードを獲得できるように構
成としてもよい。
【0112】・上記実施の形態では、リミッタ時におい
て大当たりとなった場合に、第2の7セグ表示部14に
「−」を表示するようにしたが、このような表示をあえ
て行わない構成としてもよい(第2の可変表示の制
限)。また、表示は行うのだが、大当たり状態の発生と
同時に、或いはそれ以前の時短モードが継続して4回目
の大当たり状態となった時点又はそれ以降の任意の時点
で表示を行ってもよい。
【0113】・上記実施の形態における各種図柄で大当
たりした場合の、第2の7セグ表示部14に「7」が表
示される確率を適宜変更することとしてもよい。つま
り、当該確率はあくまでも例示であって、いかなる確率
としてもよい。例えば、当該確率をさらに低いもの(例
えば1%、5%、10%等)としてもよい。この場合に
は、遊技者にとっての、第2の7セグ表示部14に
「7」が表示されたときのうれしさは極めて大きなもの
となり、さらに興趣の向上を図ることができる。なお、
この場合には、「7」の図柄以外にも、無条件で時短モ
ードを獲得できる確率を高くするのが望ましい。
【0114】・上記実施の形態では「7」以外の図柄で
大当たりした場合に、時短モードを獲得できないケース
もありえたが、いずれの図柄で大当たりしてもとりあえ
ず少なくとも1回分の時短モードを獲得できるように構
成してもよい。
【0115】すなわち、大当たり図柄が揃った場合に、
常に大入賞口22を開放させるととともに、少なくとも
次回1回分又は所定回数変動分の時短モードを獲得でき
るようにし、第2の7セグ表示部14に「7」が表示さ
れた場合に、さらに時短モードを獲得できるような構成
としてもよい。
【0116】・上記実施の形態では「7」で大当たりし
た場合に、時短モードを確実に獲得できるような構成に
したが、これらの図柄に何ら限定されるものではない。
【0117】・上記第1の実施の形態では第2の7セグ
表示部14に「7」が表示されると100パーセントの
確率で時短モード(しかも次回以降2回分の時短モー
ド)を獲得でき、逆に「4」が表示されるとその確率は
0パーセント(獲得できない)とされていた。これを、
「7」が表示されると99パーセントの確率で、「4」
が表示されると1パーセントの確率で第2の7セグ表示
部14に「7」が表示されるように設定してもよい。こ
のようにすれば僅かな可能性であるが、「7」が表示さ
れても第2の7セグ表示部14に「7」が表示されるこ
とによる時短モードを獲得できない場合もあり、「4」
が表示されても時短モードを獲得できる場合もあるため
遊技性が増す。また、「7」、「4」の数字に限られず
第2の7セグ表示部14に表示される数字の時短モード
を獲得できる確率は適宜変更可能である。
【0118】・上記実施の形態では第2の特別遊技モー
ドとして時短モードが与えられたがこれに限られるもの
ではない。上記時短モードの定義によれば時短モードは
〜の利益が与えられる場合であったが、例えばCR
機ではこれら利益に加え大当たりの確率が高くなるとい
う利益が与えられる。このような利益が与えられるモー
ド(これを確変モードという)について本発明が応用さ
れてもよい。
【0119】・上記実施の形態では3つの図柄列30,
31,32が同じ図柄で揃った場合に限り時短モードの
獲得の処理を行っていたが、これをオールマイティ図柄
を含む場合にも時短モードの獲得の処理を行うようにし
てもよい。その場合には更に確率を変えるような設定を
してもよい。また、図柄の揃う方向、揃った場合の表示
の方法は適宜変更可能である。
【0120】・上記実施の形態では第2の7セグ表示部
14によって第2の可変表示を行っていた。しかし、こ
れらに限定されるものではない。例えば図柄列を備えた
図柄変動装置によって大当たり中若しくは大当たり終了
後(通常遊技)において時短モードを獲得する場合に所
定の図柄を揃えるような制御をしてもよい。
【0121】・第2の可変表示を第1の可変表示を行う
表示画面15a上で行うようにしてもよい。この場合
に、大当たり終了後に表示してもよいし、大当たり終了
近傍時点(大当たり中の後半)に表示しても構わない。
また、表示画面15aに1ラウンド毎に疑似ゲーム(例
えば、キャラクターがジャンケンをしたり、三目並べを
したりする)をさせて、全ラウンド終了後にゲーム結果
として時短モード獲得の有無を報知してもよい。
【0122】例えば、各ラウンド毎に乱数を取得し、乱
数に基づいてラウンド中に所定遊技(疑似ゲーム)をさ
せ、各々の所定遊技結果に基づいて時短モード獲得の有
無を決定し、それを大当たり終了近傍時点(又は大当た
り終了後)に報知するようにしてもよい。なお、各ラウ
ンドとあるのは、必ずしも全てのラウンドという意味の
みならず、1つおきであってもよいし、予め定められた
所定ラウンドであってもよい。また、各々の所定遊技結
果を、時短モード獲得の布石に利用してもよい。すなわ
ち、所定遊技結果に基づいて、時短モード獲得の期待値
を異ならせるようにしてもよい(いわゆるリーチ動
作)。さらに、その場合において、第2の可変表示にお
いて、別途リーチ動作を行ってもよい。また、遊技盤3
に設けられた人形の向き等で時短モードの獲得の有無を
決定するようにしてもよい。つまり、第2の可変表示
は、電気的な表示のみならず、機械的な表示も含まれ
る。
【0123】・セグメント表示以外のCRT、ドットマ
トリクス、LEDエレクトロルミネッセンス(EL)、
蛍光表示管等を用いることも可能である。また、時短モ
ードを獲得するしないで音声を変えて報知するようにし
てもよい。また、音声と第2の7セグ表示部14とを組
み合わせてもよい。また、時短モードを獲得した場合に
パチンコ機を振動させたり、パチンコ機からの匂いを放
出させたり等種々の手段が考えられる。また、これら具
体的報知手段を組み合せても構わない。・上記実施の形
態においては最高16ラウンドまで大当たりが続くよう
な設定であった。これは、例えば大当たり停止図柄の組
み合せで特定図柄の場合(例えば「777」のような奇
数図柄)の場合に最高16ラウンドまで設定可能とし
て、それ以外の図柄(例えば「444」のような偶数図
柄)では半分の8ラウンドにするように停止図柄によっ
てラウンド回数の設定を変更するものである。
【0124】もちろん、停止図柄によってこのようなラ
ウンド回数の設定をしなくとも構わない。
【0125】・リーチ(2つの図柄が揃った状態)にお
いて特に必ず大当たり状態になるリーチ、及び大当たり
状態になる期待値の高いリーチはスーパーリーチとい
う。スーパーリーチを経て大当たりになった場合に時短
モードを獲得できる確率を高くするようにしてもよい。
【0126】・上記実施の形態では時短モード獲得の確
率を図柄列30,31,32における停止図柄の組み合
せで決めていた。これに加え、大当たり終了後の種々の
条件を加味するようにしてもよい。例えば、大当たり終
了後所定回数(例えば四回)の表示装置15の作動のう
ちにリーチ状態となると初めて時短モードを獲得できる
という遊技性を与えるようにしてもよい。この場合にリ
ーチとなる確率を高くすることで時短モードを獲得しや
すくしてもよい。
【0127】・本発明はパチンコ機以外にもアレパチ、
アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。
【0128】・表示装置15の表示画面15aは上記実
施の形態ではLCDであったが、これ以外にもCRT、
ドットマトリクス、LEDエレクトロルミネッセンス
(EL)、蛍光表示管等を用いることも可能である。ま
た、表示手法も3Dやポリゴンで表わすようにしてもか
まわない。
【0129】・乱数に関するカウンタ(内部乱数カウン
タCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱
数カウンタCBと、左、中、右の3つの図柄乱数カウン
タCDL,CDC,CDR)はこのようにすべて個々に設
ける必要はない。例えば、1つの乱数カウンタを用い、
その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定
してもよい。
【0130】・上記実施の形態では第2の可変表示を導
出する乱数については特に言及しなかったが、別途乱数
カウンタを設けてもよいし、所定の乱数で兼用してもよ
いし、所定の乱数を組み合わせることとしてもよい。
【0131】・また、乱数を取得するタイミングは、特
に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態に
おける所定ラウンド(第16ラウンド(最終ラウン
ド))において、所定個数目の(例えば10個目の(最
後の))入賞球を検出を必要条件に乱数を取得するよう
にしてもよい。このような構成を採用することにより、
遊技者は、最後まで入賞球の所定個数の入賞を気にとめ
ながら遊技をすることとなり、従来の遊技中の無関心さ
を払拭することができる。
【0132】・遊技状況検出手段として上記実施の形態
では近接スイッチを用いていたが、遊技球の通過が検出
できればリミットスイッチ、光電スイッチ等の他の検出
手段であってもかまわない。
【0133】・上記実施の形態の7セグ表示制御ルーチ
ンにおいては1つの乱数を取り出して時短モードを獲得
できる値かどうかを判断していたが、これは1つの乱数
である必要はない。その他、本発明の趣旨を逸脱しない
態様で実施することは自由である。
【0134】・前記実施の形態では4回続けて時短モー
ドとなった場合には、5回目の大当たり時(リミッタ
時)において、時短モード以外のモード、つまり、通常
モードとなるように制御するようにしたが、前記リミッ
タ時の回数は何ら限定されるものではなく、3回でも6
回以上であってもよい。
【0135】上記実施の形態から把握できる本発明のそ
の他の技術的思想について、下記に説明する。
【0136】(1)請求項1、2に記載の遊技機におい
て、さらに、前記第1の可変表示の結果が第3の所定の
停止表示態様となった場合にも、遊技内容を遊技者に有
利な第2の利益を与える第2の特別遊技モードとするよ
うにしたことを特徴とする。
【0137】(2)請求項1、2及び上記付記(1)に
記載の遊技機において、前記第2の可変表示の制限は、
第2の可変表示を行わないこと及び第2の可変表示が無
効であることを事前に報知することの少なくとも一方を
含むことを特徴とする。
【0138】(3)請求項1、2及び上記付記(1)、
(2)に記載の遊技機において、前記第2の特別遊技モ
ードは、時間短縮モード及び確率変動モードの少なくと
も一方であることを特徴とする。
【0139】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技者
にとっての興趣の低下を抑制することができるという優
れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるパチンコ機
の外観を説明する斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】(a)〜(f)は表示装置の表示画面の例示で
あり図柄表示列が変動している際の表示画面である。
【図4】(a)及び(b)は表示装置の表示画面の例示
であり大当たり直後の表示画面である。
【図5】(a)及び(b)は表示装置の表示画面の例示
であり特別電動役物動作中における表示画面である。
【図6】大当たり図柄と時短モード獲得の確率との対応
関係を説明するテーブルである。
【図7】パチンコ機の電気的構成を説明するブロック図
である。
【図8】(a)はバッファの概念を示す説明図、(b)
は図柄エリアの概念を示す説明図、(c)は停止図柄エ
リアの概念を示す説明図である。
【図9】バッファ格納処理ルーチンを説明するフローチ
ャートである。
【図10】エリア格納処理ルーチンを説明するフローチ
ャートである。
【図11】特別電動役物制御ルーチンを説明するフロー
チャートである。
【図12】変動開始処理ルーチンを説明するフローチャ
ートである。
【図13】大当たり図柄格納処理ルーチンを説明するフ
ローチャートである。
【図14】大当たり処理ルーチンを説明するフローチャ
ートである。
【図15】7セグ表示制御ルーチンを説明するフローチ
ャートである。
【図16】7セグ表示制御ルーチンの続きを説明するフ
ローチャートである。
【図17】時短モード制御ルーチンを説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
14…第2の7セグ表示部、15…表示装置、15a,
15b…第1の可変表示を行う表示画面、43…CP
U。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊技条件の成立に基づき第1の可
    変表示を行い、当該第1の可変表示の結果が第1の所定
    の停止表示態様となることに基づき、遊技内容を遊技者
    に有利な第1の利益を与える第1の特別遊技モードとす
    るとともに、第1の可変表示の結果が前記第1の所定の
    停止表示態様となることに基づき第2の可変表示を行
    い、同第2の可変表示の結果が第2の所定の停止表示態
    様となることに基づき、遊技内容を遊技者に第2の有利
    な利益を与える第2の特別遊技モードとするようにした
    遊技機であって、 継続して遊技内容が前記第2の特別遊技モードとされる
    回数を制限するリミッタ制御手段と、 少なくとも遊技内容が所定回数継続して第2の特別遊技
    モードとされたときは、次回に第1の可変表示の結果が
    前記第1の所定の停止表示態様となるに際し、前記第2
    の可変表示を制限するようにした第2の可変表示制限手
    段とを設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機において、 前記第2の可変表示を、前記第1の特別遊技モード終了
    後に行うことを特徴とする遊技機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002102429A (ja) * 2000-10-03 2002-04-09 Aruze Corp 遊技機
JP2006042887A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Takeya Co Ltd 遊技機
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JP2021058452A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 株式会社平和 遊技機
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