JP2000271281A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000271281A
JP2000271281A JP11076972A JP7697299A JP2000271281A JP 2000271281 A JP2000271281 A JP 2000271281A JP 11076972 A JP11076972 A JP 11076972A JP 7697299 A JP7697299 A JP 7697299A JP 2000271281 A JP2000271281 A JP 2000271281A
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JP
Japan
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determination
game ball
probability variation
symbol display
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English (en)
Inventor
Tetsumori Nagase
哲守 永瀬
Takashi Yoshizawa
高志 吉澤
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Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1特別遊技状態の終了後に生起する第2特
別遊技状態への突入を遊技者の自身の技術で決定するこ
とができる遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技盤2の特別図柄表示装置8に第1図
柄表示部、第2図柄表示部、判定結果表示部を設け、大
当たりの判定は第1図柄表示部に確定表示した図柄で行
い、確率変動突入及び時間短縮突入の判定は、遊技盤2
上に設けられた遊技球検出ゲート13,14に遊技球を
通過させることにより確定表示される第2図柄表示部の
図柄で行い、その結果を判定結果表示部に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機等の遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種であるパチンコ機と
して、遊技球が打ち込まれる遊技領域に、複数の図柄を
表示可能な特別図柄表示部が設けられ、遊技球が所定の
遊技球検出手段を通過した場合に特別図柄表示部に表示
された図柄が変動を開始し、所定時間後に図柄が確定表
示され、さらに、その確定表示された図柄が、予め設定
された特定の図柄の組み合わせ、すなわち「大当たり図
柄」(例えば、「7,7,7」)である場合には、大入
賞口が所定回数繰り返し開成する等の遊技者にとって有
利な第1特別遊技状態が生起するいわゆる図柄合わせタ
イプのものが知られている。
【0003】この従来のパチンコ機においては、「大当
たり図柄」にも、例えば「7,7,7」等の特定図柄と
呼ばれる図柄と、例えば「6,6,6」等の非特定図柄
と呼ばれる図柄の2種類があり、大当たり図柄が特定図
柄である場合には、第1特別遊技状態の終了後に、普通
図柄表示装置の図柄の変動表示が確定表示するまでの時
間が短くなるいわゆる時間短縮や大当たりを生起する確
率が高くなるいわゆる確率変動等の遊技者にとって有利
となる第2特別遊技状態が生起するようになっているも
のがあった。この特定図柄と非特定図柄とは、予め決め
られているので、遊技者は、そのパチンコ機の特定図柄
を覚えておくか、または、パチンコ機の遊技盤近傍に表
示されている特定図柄を参照していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のパチンコ機では、特別図柄表示部に確定表示され
た図柄が、大当たり図柄であった場合に、特定図柄であ
るのか非特定図柄であるのかは予め決められている設定
に基づいて自動判定してしまい、遊技者にとって有利と
なる特典である第2特別遊技状態突入を自分の技術で決
定することができないという不都合があった。
【0005】したがって、特別図柄表示部に確定表示さ
れた図柄が、大当たり図柄であった場合に、遊技者はそ
の図柄を見れば、特定図柄であるのか非特定図柄である
のかが直ぐに分かってしまい、第2特別遊技状態突入を
自分の技術で決定することができないので、遊技者の楽
しみが減るという問題点があった。
【0006】またスロット遊技機に多くみられるよう
に、遊技者が自分の技術で第2特別遊技状態突入を決定
できる技術介入型と呼ばれる遊技機の登場も待たれてい
た。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、特別図柄表示部に確定表示された図柄
が大当たり図柄であった場合に、第1特別遊技状態の終
了後に生起する第2特別遊技状態突入を自分の技術で決
定することができる遊技機を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明の遊技機は、遊技領域に複数の
図柄を表示可能な第1図柄表示部を設け、図柄変動開始
信号により前記第1図柄表示部に表示されている図柄が
変動を開始し、所定時間後に前記第1図柄表示部に確定
表示され、その確定表示された図柄が所定の図柄である
ときに、遊技者にとって有利となる第1特別遊技状態が
生起し、この第1特別遊技状態の終了後に遊技者にとっ
て有利となる第2特別遊技状態が生起する遊技機であっ
て、前記遊技領域に設けられた遊技球検出手段と、前記
第1図柄表示部に確定表示された図柄が所定の図柄であ
るときに、前記遊技球検出手段での遊技球の検出に基づ
いて、前記第2特別遊技状態を生起するか否かを判断す
る判断手段と、当該判断手段が前記第2特別遊技状態を
生起すると判断したときに、前記第1特別遊技状態の終
了後に前記第2特別遊技状態を生起する制御手段とを備
えている。
【0009】この構成の遊技機では、所定の条件を満た
すことによって発せられた図柄変動開始信号に基づい
て、前記第1図柄表示部に表示されている図柄が変動を
開始し、所定時間後に前記第1図柄表示部に確定表示さ
れる。そして、確定表示された図柄が所定の図柄である
ときに、遊技者にとって有利となるいわゆる大当たり状
態である第1特別遊技状態が生起する。判断手段は、前
記第1図柄表示部に確定表示された図柄が所定の図柄で
あるときに、前記遊技球検出手段での遊技球の検出に基
づいて前記第2特別遊技状態を生起するか否かを判断
し、制御手段は、当該判断手段が前記第2特別遊技状態
を生起すると判断したときに、前記第1特別遊技状態の
終了後に前記第2特別遊技状態を生起する。従って、遊
技者は、遊技球検出手段へ遊技球を通過させることによ
って、第2特別遊技状態を生起させることができる。
【0010】また、請求項2に係る発明の遊技機では、
請求項1に係る発明の構成に加えて、前記遊技領域に設
けた複数の図柄を表示可能な第2図柄表示部と、前記遊
技球検出手段での遊技球の検出に基づいて、前記第2図
柄表示部に図柄を確定表示させる図柄確定手段とを備
え、当該図柄確定手段が前記第2図柄表示部に確定表示
させた図柄が所定の図柄であるときに、前記判断手段は
前記第2特別遊技状態を生起させると判断することを特
徴とする構成となっている。この構成の遊技機では、上
記請求項1に係る発明の作用に加えて、図柄確定手段が
前記第2図柄表示部に確定表示させた図柄が所定の図柄
であるときに、前記判断手段は前記第2特別遊技状態を
生起させると判断する。従って、遊技者は第2図柄表示
部に確定表示された図柄により、第2特別遊技状態が生
起するか否かを判断することができる。
【0011】さらに、請求項3に係る発明の遊技機で
は、上記請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記第
2図柄表示部は、前記第1図柄表示部に設けられている
ことを特徴とする構成となっている。この構成の遊技機
では、上記請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記
第2図柄表示部は、前記第1図柄表示部に設けられてい
るので、前記第2図柄表示部を別途設ける必要が無い。
また、前記第1図柄表示部として、例えば液晶表示装置
を用いている場合には、第2図柄表示部としての図柄の
表示を、第1図柄表示部としての図柄の表示の中に合成
表示させることで、第2図柄表示部を容易に構成するこ
とができる。
【0012】さらに、請求項4に係る発明の遊技機で
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加
えて、前記第2特別遊技状態は、前記第1特別遊技状態
生起の確率を高確率とすることを特徴とする構成となっ
ている。この構成の遊技機では、請求項1乃至3のいず
れかに記載の遊技機の作用に加えて、制御手段は、前記
第1特別遊技状態生起の確率を高確率とすることができ
る。従って、いわゆる確率変動状態を実現することがで
きる。よって、遊技者は次の第1特別遊技状態を容易に
生起させることができる。
【0013】また、請求項5に係る発明の遊技機では、
請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記第2特別遊技状態は、前記第1図柄表示部での
所定期間当たりの確定表示が多くなることを特徴とする
構成となっている。この構成の遊技機では、請求項1乃
至3のいずれかに記載の遊技機の作用に加えて、制御手
段は、前記第1図柄表示部での所定期間当たりの確定表
示を多くすることができる。従って、いわゆる時間短縮
状態を実現して第1図柄表示部での所定期間当たりの確
定表示を多くすることができる。
【0014】さらに、請求項6に係る発明の遊技機で
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加
えて、前記図柄確定手段は、前記遊技球検出手段での複
数の遊技球の検出に基づいて前記第2図柄表示部に図柄
を確定表示させ、当該確定表示された図柄が所定の図柄
であるときに、前記制御手段は前記第2特別遊技状態を
生起することを特徴とする構成となっている。
【0015】この構成の遊技機では、請求項1乃至5の
いずれかに記載の遊技機の作用に加えて、前記図柄確定
手段は、前記遊技球検出手段での複数の遊技球の検出に
基づいて前記第2図柄表示部に図柄を確定表示させ、当
該確定表示された図柄が所定の図柄であるときに、前記
制御手段は前記第2特別遊技状態を生起することができ
る。従って、遊技者は、前記遊技球検出手段に遊技球を
打ち込んで前記第2図柄表示部に確定表示された図柄が
前記第2特別遊技状態を生起する図柄として、有利でな
い図柄が表示されている場合に、再度、前記遊技球検出
手段に遊技球を打ち込んで前記第2図柄表示部に表示さ
れている図柄を変動させて、その後確定表示させて、自
己に有利な第2特別遊技状態を生起することができる。
【0016】また、請求項7に係る発明の遊技機では、
請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記遊技球検出手段での遊技球の検出に基づいて、
前記第2特別遊技状態生起の確率を変更する確率変更手
段を備えている。
【0017】この構成の遊技機では、請求項1乃至6の
いずれかに記載の遊技機の作用に加えて、前記遊技球検
出手段での遊技球の検出に基づいて、前記第2特別遊技
状態生起の確率、すなわち、いわゆる時間短縮や確率変
動等への突入の確率を変更することができる。従って、
遊技者は遊技領域に設けられた遊技球検出手段に遊技球
を検出させることによって、前記第2特別遊技状態生起
の確率を自分の技術で高めることができる。
【0018】また、請求項8に係る発明の遊技機では、
請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記遊技球検出
手段での遊技球の検出に基づいて、前記第2特別遊技状
態生起の回数を変更する回数変更手段を備えている。こ
の構成の遊技機では、請求項5に記載の遊技機の作用に
加えて、前記第2特別遊技状態生起の回数、すなわち、
いわゆる時間短縮の回数を変更することができる。従っ
て、遊技者は遊技領域に設けられた遊技球検出手段に遊
技球を検出させることによって、前記第2特別遊技状態
生起の回数を自分の技術で多くすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 [第1実施例] 本発明の第1実施例であるパチンコ機
1の機械的構成について、図面を参照して説明する。図
1はパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、
パチンコ機1の正面の上半分の部分には、略正方形の遊
技盤2が設けられ、当該遊技盤2には、ガイドレール3
で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。パチ
ンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射機に遊
技球を供給し、また、賞品球を受ける上皿5が設けら
れ、上皿5の右下方部には、発射ハンドル6が設けられ
ている。
【0020】次に、遊技盤2の機械的構造について図2
を参照して説明する。図2はパチンコ機1の遊技盤2の
正面図である。当該遊技盤2には、ガイドレール3で囲
まれた略円形の遊技領域4が設けられている。遊技領域
4の略中央には、液晶画面7を備えた特別図柄表示装置
8が設けられている。また、特別図柄表示装置8の右上
方には電飾風車9が設けられ、左上方にも電飾風車10
が設けられている。さらに、特別図柄表示装置8の右側
には普通図柄始動ゲート11が設けられ、左側にも普通
図柄始動ゲート12が設けられている。普通図柄始動ゲ
ート11の下部には、遊技球検出ゲート13が設けら
れ、普通図柄始動ゲート12の下部には、遊技球検出ゲ
ート14が設けられている。
【0021】また、特別図柄表示装置8の下側には、特
別図柄始動電動役物15が設けられており、その特別図
柄始動電動役物15の下方には、大入賞口16が設けら
れている。さらに、特別図柄表示装置8の右下には風車
17が設けられ、左下には風車18が設けられ、遊技球
検出ゲート13の略下方には、入賞口19が設けられ、
遊技球検出ゲート14の略下方には、入賞口20が設け
られている。さらに、特別図柄表示装置8の下部には遊
技球を暫時載置可能なステージ21が遊技盤2の表面に
対して略垂直に設けられており、特別図柄表示装置8の
右横やや上方に遊技球通過口22が設けられ、特別図柄
表示装置8の左横やや上方に遊技球通過口23が設けら
れている。これらの遊技球通過口22,23を通過した
遊技球が特別図柄表示装置8の内部(ワープゾーン)を
通ってステージ21に現出するようになっている。ステ
ージ21に現出した遊技球は、ステージ21の直下に設
けられている特別図柄始動電動役物15に向かって落下
する。
【0022】また、特別図柄表示装置8の上方には、普
通図柄表示装置24が設けられており、一桁の数字や一
文字のアルファベット等の図柄を表示できるようになっ
ている。さらに、普通図柄表示装置24の左右には各々
2個ずつのLEDから成る特別図柄始動保留部25が設
けられており、特別図柄始動電動役物15に入賞したい
わゆる保留球の数を表示することができる。また、特別
図柄表示装置8と普通図柄表示装置24との間には、4
個のLEDから成る遊技球検出保留部26が設けられて
おり、この遊技球検出保留部26は、遊技球検出ゲート
13及び14を通過した遊技球のいわゆる保留球数を表
示することができる。なお、遊技盤2には、種々の電飾
ランプ、および多数の障害釘等が設けられている。
【0023】次に、特別図柄表示装置8の構造及び表示
画面を図3乃至図5を参照して説明する。図3乃至図5
は、特別図柄表示装置8の正面図である。図3に示すよ
うに、特別図柄表示装置8の液晶画面7には、通常は、
第1停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27
b、第3停止図柄表示部27cの3つの特別図柄を横方
向に並べて表示できるようになっている第1図柄表示部
27が表示されている。この第1図柄表示部27は、左
側、中側、右側の3つに分割されて各々独立して図柄を
表示可能に構成されている。なお、特別図柄表示装置8
は、上記の第1図柄表示部27による特別図柄である第
1停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27b、
第3停止図柄表示部27cの表示以外に、動画やメッセ
ージ等も表示できるようになっている。
【0024】また、特別図柄表示装置8は、特別図柄始
動電動役物15に遊技球が入賞して、第1図柄表示部2
7の第1停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部2
7b、第3停止図柄表示部27cの3つの図柄が特定の
数字や文字あるいは図柄等で揃った場合(例えば、図3
に示す「七萬」が3つ揃った場合)に、大入賞口16が
所定回数開成するいわゆる大当たり状態(第1特別遊技
状態)になり、その大当たり状態の終了後に、第1図柄
表示部27の第1停止図柄表示部27a、第2停止図柄
表示部27b、第3停止図柄表示部27cの3つの図柄
が揃う確率が高くなり、次の大当たり状態へ突入しやす
くなるいわゆる確率変動状態や普通図柄表示装置24の
停止までの時間が短くなるいわゆる時間短縮状態になる
のか否かの判定結果を表示する第2図柄表示部28が表
示されるようになっている。
【0025】この第2図柄表示部28は、図3に示す大
当たり図柄が第1図柄表示部27に表示された後に、図
4に示すように、特別図柄表示装置8の液晶画面7の右
寄り上部に表示されるようになっている。このとき、液
晶画面7の略中央部には、大当たり状態であることを示
す「大当たり〜!!」の文字が表示される。また、液晶
画面7の左上部には、先ほど第1図柄表示部27に表示
された第1停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部
27b、第3停止図柄表示部27cが移動表示される大
当たり図柄表示部29が設けられ、さらに、第2図柄表
示部28の右側には判定結果表示部30が設けられてい
る。この判定結果表示部30には、確率変動状態に突入
するか否かが表示される。図4に示すように、第2図柄
表示部28に表示された図柄が確率変動突入図柄(例え
ば、「七萬」)である場合には、判定結果表示部30に
は、「確率変動」と表示される。また、図5に示すよう
に時間短縮状態に突入する場合は、「時短50回」等、
時間短縮状態が保持される回数を「時短」の文字ともに
表示するようにしてもよい。例えば、「時短30回」、
「時短100回」と表示するようにすればよい。
【0026】次に、本実施例のパチンコ機1の電気的構
成について図6に示すブロック図を参照して説明する。
パチンコ機1の制御部40は、パチンコ機1の裏側に設
けられ、主基板41と、電飾基板42と、中継基板43
とから構成されている。主基板41には、プログラムに
従って各種の処理を行うCPUユニット44が設けられ
ている。このCPUユニット44には、各種の演算処理
を行うCPU44aと、後述するフラグやカウンタ値等
を記憶するRAM45と、制御プログラム及び各種の初
期値のデータやテーブルデータ等を記憶したROM46
とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体
にモールディングされている。また、主基板41には、
電飾基板42、中継基板43等とデータ信号の送受信を
行うI/Oインターフェース47が設けられている。こ
のI/Oインターフェース47には、特別図柄表示装置
8、スピーカー48に接続された音源装置48a、賞品
球払出装置49、及び、図示外のホール管理用コンピュ
ータにパチンコ機1の情報出力する出力ポート58が接
続されている。
【0027】また、電飾基板42には図示外の制御回路
が設けられ、普通図柄記憶数表示LED59、特別図柄
始動保留部25を構成する第1図柄記憶数表示LED6
0、遊技球検出保留部26を構成する第2図柄記憶数表
示LED61、その他のLED62及び電飾ランプ63
が電飾基板42に接続されている。さらに、中継基板4
3には、普通図柄表示装置24、大入賞口開放ソレノイ
ド50、特別図柄始動電動役物開放ソレノイド51、始
動口スイッチ52、普通図柄作動スイッチ53、Vスイ
ッチ54、カウントスイッチ55、入賞口スイッチ5
6、遊技球検出ゲートスイッチ13a,14aが接続さ
れている。
【0028】次に、図7を参照して、RAM45の記憶
エリアについて説明する。RAM45には、普通図柄選
択用ループカウンタLC1と、大当たり判定用ループカ
ウンタLC2と、特別図柄作成カウンタLC3,LC
4,LC5と、確率変動判定ループカウンタLC6と、
時間短縮判定ループカウンタLC7と、リーチ判定カウ
ンタLC8、及び、リーチパターン決定カウンタLC9
とを記憶するループカウンタ記憶エリア45a、確率変
動判定図柄確定フラグ記憶エリア45b、確率変動判定
図柄始動スイッチ記憶エリア45c、確率変動判定図柄
停止スイッチ記憶エリア45d、確率変動判定乱数記憶
エリア45e、確率変動フラグ記憶エリア45f、確率
変動判定図柄記憶エリア45g、確率変動判定図柄変動
フラグ記憶エリア45h、変動時間タイマー記憶エリア
45i、確率変動判定図柄確定回数記憶エリア45j、
時間短縮回数加算スイッチ記憶エリア45k、時間短縮
カウンタ記憶エリア45l、時間短縮回数記憶エリア4
5m、時間短縮判定図柄確定フラグ記憶エリア45n、
時間短縮判定乱数記憶エリア45o、時間短縮パターン
記憶エリア45p、初期設定記憶エリア45q、入賞球
フラグ記憶エリア45r、特別図柄乱数記憶エリア45
s、普通図柄乱数記憶エリア45t、特別図柄始動入賞
数記憶エリア45u、普通図柄始動入賞数記憶エリア4
5v、大当たりフラグ記憶エリア45x、時間短縮判定
図柄始動スイッチ記憶エリア45y、時間短縮判定図柄
記憶エリア45z、時間短縮フラグ記憶エリア45α、
時間短縮判定図柄確定回数記憶エリア45β、時間短縮
判定図柄変動フラグ記憶エリア45γ、時間短縮判定図
柄停止スイッチ記憶エリア45δが設けられている。
【0029】上記のパチンコ機1は、遊技盤2の下側に
設けられた発射ハンドル6を操作することによって、遊
技球を遊技領域4に打ち込めるようになっており、その
遊技球が大入賞口16に入賞した場合には15個の賞品
球を、その他の入賞口に入賞した場合には6個の賞品球
を、賞品球払出装置49により払い出すようになってい
る。
【0030】なお、遊技領域4に打ち付けられた障害釘
によって、発射ハンドル6を調整して遊技球を遊技領域
4の略中央に打ち込んだ場合には、打ち込まれた遊技球
が遊技球検出ゲート13及び遊技球検出ゲート14を通
過し難くなっており、遊技球を強く発射して遊技領域4
の右側方向に打ち込んだ場合には、打ち込まれた遊技球
が遊技球検出ゲート13を通過し易くなっており、遊技
球を弱く発射して遊技領域4の左側方向に打ち込んだ場
合には、打ち込まれた遊技球が遊技球検出ゲート14を
通過し易くなっている。
【0031】一方、パチンコ機1のRAM45のループ
カウンタ記憶エリア45aには、普通図柄選択用ループ
カウンタLC1、大当たり判定用ループカウンタLC
2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5、確
率変動判定ループカウンタLC6、時間短縮判定ループ
カウンタLC7,リーチ判定カウンタLC8,リーチパ
ターン決定カウンタLC9が各々記憶されている。これ
らのカウンタは設定された範囲の数値内を循環するよう
に、図6に示すリセット回路57からのリセット信号に
従って、一定間隔の時間(例えば、0.002秒、以下
「2ms」と略す。)毎に所定量ずつインクリメントさ
れ、各々設定されている最大値になると、次は、0に戻
るように構成されている。
【0032】次に、各カウンタについて以下に詳述す
る。まず、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウ
ント値(乱数)は、普通図柄表示装置24の図柄を決定
するために使用される。普通図柄選択用ループカウンタ
LC1のカウント値は、電源投入時は「0」からスター
トし、1割込毎(2ms)に1加算され256以上で0
クリアされる。従って、普通図柄選択用ループカウンタ
LC1のカウント値「0」から「255」までのいずれ
かの値を取り、1周期は、512msとなる。次に、大
当たり判定用ループカウンタLC2のカウント値は、大
当たりを判定するために使用される。電源投入時は
「0」からスタートし、1割込毎(2.000ms)に
1加算され301以上で0クリアされる。従って、大当
たり判定用ループカウンタLC2のカウント値は、
「0」から「300」までのいずれかの値を取り、1周
期は、602msとなる。
【0033】特別図柄作成カウンタLC3のカウント値
は、大当たりの場合は、大当たり図柄を決定するために
使用される。また、はずれリーチの場合は、第1停止図
柄表示部27a、第2停止図柄表示部27bを決定する
ために使用される。さらに、はずれの場合は、第1停止
図柄表示部27aを決定するために使用される。電源投
入時は「0」からスタートし、1割込毎(2msのリセ
ット毎)に1加算され12以上で0クリアされる。従っ
て、特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、
「0」から「11」までのいずれかの値を取り、1周期
は24msとなる。
【0034】また、特別図柄作成カウンタLC4のカウ
ント値は、はずれの場合は、第2停止図柄表示部27b
を決定するために使用される。電源投入時は「0」から
スタートし、12割込毎(24ms、特別図柄作成カウ
ンタLC3の1周期)に「1」加算され、12以上で0
クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC4の
カウント値は、「0」から「11」までのいずれかの値
を取り、1周期は、288msとなる。さらに、特別図
柄作成カウンタLC5の乱数は、はずれの場合は、第3
停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は
「0」からスタートし、144割込毎(288ms、特
別図柄作成カウンタLC4の1周期)に1加算され12
以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタ
LC5のカウント値は、「0」から「11」までのいず
れかの値を取り、1周期は、3456msとなる。
【0035】次に、リーチ判定カウンタLC8のカウン
ト値は、はずれリーチを判定するために使用される。電
源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms
毎)に1加算され211以上で0クリアされる。従っ
て、リーチ判定カウンタLC8のカウント値は、「0」
から「210」までのいずれかの値を取り、1周期は、
422msとなる。また、リーチパターン決定カウンタ
LC9のカウント値は、大当たり又ははずれリーチと判
定された場合の特別図柄を決定するために使用される。
また、はずれリーチ時の第3停止図柄を決定するために
使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割
込毎(2ms毎)に1加算され101以上で0クリアさ
れる。従って、リーチ決定カウンタLC9のカウント値
は、「0」から「100」までのいずれかの値を取り、
1周期は、202msとなる。なお、大当たり判定用ル
ープカウンタLC2の最大カウント値は、単一の設定値
としてもよいし、設定1、設定2、設定3というよう
に、異なる値を選択して設定できるようにしてもよい。
【0036】次に、本実施例のパチンコ機1の作動内容
の詳細について、図8乃至図10のフローチャートにし
たがって説明する。フローチャートのステップについて
は、以下「S」と略す。図8は、パチンコ機1のメイン
ルーチンのフローチャートであり、図9は、パチンコ機
1の大当たり判定処理のフローチャートであり、図10
は、パチンコ機1の確率変動判定処理のフローチャート
である。この図8に示すフローチャートのメインルーチ
ンは、一定間隔の時間(例えば、2ms)で、図6に示
すリセット回路57が発生するリセット信号に従って、
主基板41のCPU44aがスタートから順に処理を行
い、スタートから終了までの処理を、2ms以内で行う
ようになっている。従って、2ms間隔でリセット信号
が入力されるごとに、スタートから処理が繰り返し行わ
れる。なお、図8に示すフローチャートの処理を行うプ
ログラムはROM46に記憶されている。また、図8に
示すパチンコ機1のメインルーチンは、第1実施例乃至
第13実施例において全て共通である。
【0037】図8に示すフローチャートでは、まず、最
初のリセット信号が入ると、スタックポインタの指定ア
ドレスをセットするためのスタックポインタセット処理
を行う(S1)。次いで、RAM45の記憶内容をチェ
ックするRAMチェックが行われる(S2)。このRA
Mチェック(S2)は、電源投入時の初期設定処理が行
われているか否かを判断するものである。このとき、R
AM45の初期設定記憶エリア45qにS3に示す電源
投入時初期設定処理で書き込まれる所定の数値が書き込
まれているか否かが判断される。初期設定記憶エリア4
5qに所定の数値が書き込まれていない場合は(S2:
NO)、電源投入後の初期処理が行われていない状態で
あるので、電源投入時初期設定処理が行われる(S
3)。この処理では、RAM45の各記憶エリアの記憶
値をリセットし、さらに、ループカウンタ記憶エリア4
5aに記憶されている各ループカウンタの値を各々初期
値(例えば、「0」)にセットし、初期設定記憶エリア
45qに所定の数値を記憶させる。その後、処理を終了
する。
【0038】次のリセット信号で、また、スタートから
処理が行われる。まず、RAMチェック(S2)では、
初期設定記憶エリア45qに所定の数値が書き込まれて
いるので、RAM45は正常と判断され(S2:YE
S)、次の液晶画面コマンド出力処理(S4)に移行す
る。この液晶画面コマンド出力処理(S4)では、I/
Oインターフェース47を介して、特別図柄表示装置8
に液晶画面7の表示を制御する信号が送られる。次い
で、音コマンド出力処理(S5)に移行する。この音コ
マンド出力処理(S5)では、I/Oインターフェース
47を介して、音源装置48aにスピーカー48を駆動
するための信号が送られる。次いで、ランプコマンド出
力処理(S6)を行う。このランプコマンド出力処理
(S6)では、パチンコ機1に設けられている各種のラ
ンプの点滅の制御を行う信号を電飾基板42へ出力す
る。次いで、ポート出力処理を行う(S7)。このポー
ト出力処理(S7)では、図示外のホール管理用コンピ
ュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報、確率
変動情報、時間短縮情報等の各種の情報を出力ポート5
8を介して出力する。
【0039】次いで、スイッチ読込処理(S8)が行わ
れる。このスイッチ読込処理(S8)では、普通図柄始
動ゲート11,12、遊技球検出ゲート13,14、特
別図柄始動電動役物15、大入賞口16、入賞口19,
20等への遊技球の入賞を検出するものである。このス
イッチ読込処理(S8)では、具体的には、遊技球検出
ゲート13,14に設けられている遊技球検出ゲートス
イッチ13a,14a、特別図柄始動電動役物15に設
けられている始動口スイッチ52、普通図柄始動ゲート
11,12、に各々設けられている普通図柄作動スイッ
チ53、大入賞口16のVゾーンに設けられているVス
イッチ54、大入賞口16、入賞口19,20等入賞口
からの遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチ56が遊
技球の入賞を検出した場合には、RAM45の入賞球フ
ラグ記憶エリア45rに各々スイッチに対応したフラグ
が立つ。
【0040】特に、遊技球検出ゲート13,14に設け
られている遊技球検出ゲートスイッチ13a,14aが
遊技球の通過を検出した場合には、RAM45の確率変
動判定図柄始動スイッチ記憶エリア45c、確率変動判
定図柄停止スイッチ記憶エリア45d、時間短縮回数加
算スイッチ記憶エリア45k、時間短縮判定図柄始動ス
イッチ記憶エリア45y、時間短縮判定図柄停止スイッ
チ記憶エリア45δに各々ONのフラグが立つ。これら
の各スイッチのフラグは、後述する確率変動判定処理及
び時間短縮判定処理等で参照される。また、特別図柄始
動電動役物15及び普通図柄始動ゲート11,12に遊
技球が入賞した場合は、それぞれ4個まで、入賞数がR
AM45の特別図柄始動入賞数記憶エリア45u及び普
通図柄始動入賞数記憶エリア45vに記憶される。
【0041】ここで、特別図柄始動電動役物15に設け
られている始動口スイッチ52が遊技球の通過を検出し
た場合には、RAM45のループカウンタ記憶エリア4
5aに記憶されている大当たり判定用ループカウンタL
C2の値を特別図柄乱数記憶エリア45sに記憶する。
また、普通図柄始動ゲート11,12に各々設けられて
いる普通図柄作動スイッチ53が、遊技球の通過を検出
した場合には、RAM45のループカウンタ記憶エリア
45aに記憶されている普通図柄選択用ループカウンタ
LC1の値を普通図柄乱数記憶エリア45tに記憶す
る。
【0042】なお、特別図柄乱数記憶エリア45sに
は、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に、
大当たり判定用ループカウンタLC2のカウント値を乱
数として取得して記憶できる記憶エリア1乃至記憶エリ
ア4の4つの記憶エリアと、特別図柄の変動開始時に判
定処理を行うためにシフトする判定エリアの1つが設け
られており、併せて5つの記憶エリアが設けられてい
る。同様に、普通図柄乱数記憶エリア45tには、普通
図柄始動ゲート11,12への遊技球の通過時に、普通
図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値を乱数と
して取得して記憶できる記憶エリア1乃至記憶エリア4
の4つの記憶エリアと、普通図柄の変動開始時に判定処
理を行うためにシフトする判定エリアの1つが設けられ
ており、併せて5つの記憶エリアが設けられている。ま
た、このスイッチ読込処理(S8)では、特別図柄始動
電動役物15への遊技球の入賞数を4個まで、RAM4
5の特別図柄始動入賞数記憶エリア45uに記憶でき、
普通図柄始動ゲート11,12への遊技球の通過数を4
個まで、RAM45の普通図柄始動入賞数記憶エリア4
5vに記憶できる。
【0043】スイッチ読込処理(S8)が終了すると、
次いで、ループカウンタ更新処理(S9)を行う。この
ループカウンタ更新処理(S9)では、RAM45のル
ープカウンタ記憶エリア45aに各々記憶されている普
通図柄選択用ループカウンタLC1、大当たり判定用ル
ープカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,L
C4,LC5、確率変動判定ループカウンタLC6、時
間短縮判定ループカウンタLC7、リーチ判定カウンタ
LC8、リーチパターン決定カウンタLC9の値を上記
の所定量だけ増加する(インクリメントする)。なお、
各ループカウンタに設定されている最大値を越える場合
には、各ループカウンタの値は0クリアされ、「0」に
戻るようにプログラムされている。また、確率変動判定
ループカウンタLC6及び時間短縮判定ループカウンタ
LC7については、「1」増加され、後述する実施例で
説明する最大値を越える場合には、カウント値は0クリ
アされ、「0」に戻るようにプログラムされている。
【0044】次に、パチンコ機1にエラーが発生してい
るか否かが判断され(S10)、パチンコ機1にエラー
が発生してる場合には(S10:YES)、条件装置処
理(S11)、特別図柄処理(S12)、普通図柄処理
(S13)は飛ばして処理を行い、特別図柄表示装置8
にエラー表示等をさせる。エラーが発生していないとき
には(S10:NO)、条件装置処理(S11)に進
む。
【0045】次いで、この条件装置処理(S11)で
は、大入賞口16の開放、閉鎖、特別図柄表示装置8の
液晶画面7上への大当たりデモ表示処理が行われる。一
巡目の処理では、後述する特別図柄処理(S12)での
大当たり判定処理がまだ行われていないので、条件装置
処理(S11)では、何も行われず次の処理に進む。次
いで、特別図柄処理(S12)が行われる。
【0046】この特別図柄処理(S12)では、後述す
る大当たり判定処理、確率変動判定処理、時間短縮判定
処理等が行われる。この特別図柄処理(S12)が終了
すると、次に、普通図柄処理(S13)が行われる。こ
の普通図柄処理(S13)では、普通図柄始動ゲート1
1,12への遊技球の通過により、普通図柄選択用ルー
プカウンタLC1のカウント値が、普通図柄乱数とし
て、RAM45の普通図柄乱数記憶エリア45tに記憶
され、その普通図柄乱数に基づいて、普通図柄表示装置
24に図柄が確定表示される。RAM45の普通図柄乱
数記憶エリア45tに記憶される普通図柄乱数は「0」
から「255」までであるので、この普通図柄処理で
は、RAM45の普通図柄乱数記憶エリア45tに記憶
された普通図柄乱数が、「0」から「63」の場合は、
はずれとなり、普通図柄表示装置24に、はずれ図柄で
ある「−」が確定表示される。また、RAM45の普通
図柄乱数記憶エリア45tに記憶された普通図柄乱数
が、「64」から「255」の場合は、当たりとなり、
普通図柄表示装置24に、当たり図柄である「0」が確
定表示されるようになっている。当たり図柄が普通図柄
表示装置24に表示されているときには、所定時間、特
別図柄始動電動役物15の開閉部材(いわゆるチューリ
ップ)が開成して、特別図柄始動電動役物15へ遊技球
が入賞しやすくなるものである。
【0047】普通図柄処理(S13)が終了すると、次
に、賞品球の払い出しを行う払出制御(S14)が行わ
れ、枠ランプ制御(S15)を経てメインルーチンの処
理が終了する。なお、このメインルーチンの処理は各サ
ブルーチンの処理を含めて、2ms以内に終了する。そ
して、リセット回路57からのリセット信号により、C
PU44aは、図8に示すメインルーチンの処理を、ス
タートから繰り返し行う。従って、図8に示すメインル
ーチンの処理が、2ms単位で繰り返されていることに
なる。先の一巡目のメインルーチンの処理の特別図柄処
理(S12)で大当たり状態と判定されれば、RAM4
5の大当たりフラグ記憶エリア45xに「1」が記憶さ
れ、大当たりフラグがONし、次の二巡目の条件装置処
理(S11)では、大入賞口16の開放、閉鎖の動作が
所定回数(例えば、15回)行われる。
【0048】ここで、遊技者が、遊技盤2の下側に設け
られた発射ハンドル6を操作することによって、遊技球
を遊技領域4に打ち込み、遊技球が特別図柄始動電動役
物15に入賞すると、図8に示すメインルーチンのスイ
ッチ読込処理(S8)において、遊技球の特別図柄始動
電動役物15への入賞が検出される。具体的には、特別
図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ
52が遊技球の通過を検出したときに、RAM45のル
ープカウンタ記憶エリア45aに記憶されている大当た
り判定用ループカウンタLC2の値を乱数としてRAM
45の特別図柄乱数記憶エリア45sに記憶する。そし
て、ループカウンタ更新処理(S9)を経てS10に進
む。通常時はパチンコ機1にエラーが発生していないの
で(S10:NO)、条件装置処理(S11)に進む
が、まだ、大当たりの判定がなされていないので、条件
装置処理(S11)では何もされず、特別図柄処理(S
12)を行う。
【0049】この特別図柄処理(S12)では、図9に
示す大当たり判定処理のサブルーチンの処理を行う。ま
ず、特別図柄始動電動役物15へ入賞しているか否かが
判断される(S21)。この判断は、特別図柄始動入賞
数記憶エリア45uに記憶されている入賞球の数が0か
否かで行われる。特別図柄始動入賞数記憶エリア45u
に記憶されている入賞球の数が「0」の場合には(S2
1:NO)、大当たり判定処理を終了する。特別図柄始
動入賞数記憶エリア45uに記憶されている入賞球数が
「0」でない、すなわち1〜4の何れかであると判断さ
れた場合には(S21:YES)、特別図柄乱数記憶エ
リア45sに記憶している入賞球数「1」に対応する乱
数の値を特別図柄乱数記憶エリア45sの判定エリアへ
シフトさせて読み出す(S22)。次いで、特別図柄始
動入賞数記憶エリア45uの記憶数を「1」減算する
(S23)。次いで、特別図柄乱数記憶エリア45s中
の各乱数記憶エリアの値をシフトする(S24)。すな
わち、特別図柄乱数記憶エリア45sで入賞球数「N」
(N=2,3,4)に各々対応して記憶している乱数の
値を、入賞球数「N−1」に対応する乱数記憶エリアに
シフトさせて記憶させる。
【0050】次いで、大当たり判定を行う(S25)。
大当たり判定用ループカウンタLC2の値は、例えば、
「0」〜「300」の間をとるので、S22で読み出し
た乱数の値も「0」〜「300」の何れかになってい
る。ここで、S22で読み出した乱数の値が大当たりの
値としてROM46に記憶されている特定の値、例え
ば、「7」であるか否かが判定される。S22で読み出
した乱数の値が「7」である場合には(S25:YE
S)、大当たりフラグをONするためにRAM45の大
当たりフラグ記憶エリア45xに「1」を記憶し(S2
6)、次いで大当たり図柄選択処理を行う(S27)。
ここでは、RAM45のループカウンタ記憶エリア45
aに記憶された特別図柄作成カウンタLC3の値を乱数
として取得する。特別図柄作成カウンタLC3は、0〜
11の間の数値をループカウントしている。
【0051】ここで、取得された乱数に対応して、次の
ように大当たり図柄が選択される。 1:「一萬、一萬、一萬」、2:「二萬、二萬、二
萬」、3:「三萬、三萬、三萬」、4:「四萬、四萬、
四萬」、5:「五萬、五萬、五萬」、6:「六萬、六
萬、六萬」、7:「七萬、七萬、七萬」、8:「八萬、
八萬、八萬」、9:「九萬、九萬、九萬」、10:
「白、白、白」、11:「撥、撥、撥」、0:「中、
中、中」(S27)。S22で読み出した乱数の値が
「7」以外の場合には(S25:NO)、はずれ図柄選
択処理(S28)が行われる。ここでは、特別図柄始動
電動役物15への遊技球の入賞時に、ループカウンタ記
憶エリア45aに記憶された特別図柄作成カウンタLC
3,LC4,LC5の値を乱数として取得しているの
で、その取得されている乱数に対応して、はずれ図柄が
選択される(S28)。具体的には、第1停止図柄表示
部27aは、特別図柄作成カウンタLC3の値により決
定され、第2停止図柄表示部27bは、特別図柄作成カ
ウンタLC4の値により決定される。ここで、特別図柄
作成カウンタLC3の値と、特別図柄作成カウンタLC
4の値とが一致する場合は、特別図柄作成カウンタLC
4の値を1加算(「12」以上であれば0クリア)した
値とする。また、第3停止図柄表示部27cは、特別図
柄作成カウンタLC5の値により決定される。なお、大
当たり図柄選択処理(S27)、及び、はずれ図柄選択
処理(S28)において、リーチ判定カウンタLC8及
びリーチパターン決定カウンタLC9のカウント値に基
づいて、いわゆるパターンの決定及びリーチ図柄を選択
する処理を行っているが、本願発明のポイントではない
ので、説明は省略する。
【0052】次いで、図柄変動処理(S29)を行う。
CPU44aは、I/Oインターフェース47を介して
図柄変動命令を、特別図柄表示装置8に送り、特別図柄
表示装置8の液晶画面7上の第1図柄表示部27の第1
停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27b、第
3停止図柄表示部27cを所定時間変動させ、その後、
上記の大当たり図柄選択処理(S27)又は、はずれ図
柄選択処理(S28)で選択された図柄で停止させる
(S29)。例えば、S25の大当たり判定で大当たり
と判定され(S25:YES)、S27の大当たり図柄
選択処理で「七萬、七萬、七萬」が選択されていた場合
には、図3に示すように、第1図柄表示部27の第1停
止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27b、第3
停止図柄表示部27cには、「七萬、七萬、七萬」が表
示されて停止する。なお、このとき出力される図柄の画
像データは、特別図柄表示装置8の図示外の制御装置の
ROMに記憶されている。そして、大当たり判定処理の
サブルーチンは終了し、メインルーチンにリターンす
る。ここで、S29の図柄変動処理では、第1図柄表示
部27の図柄の変動だけでなく、第2図柄表示部28の
図柄の変動を開始させてもよい。
【0053】次に、図10に示すフローチャートの確率
変動判定処理が行われる。図10は、図8に示すメイン
ルーチンの特別図柄処理(S12)で行われる確率変動
判定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
本実施例では、大当たり判定用ループカウンタLC2は
「0」〜「300」の値の間でループカウントしている
ので、大当たりになる確率は、通常状態(低確率状態)
では、301分の1であるが、確率変動状態(高確率状
態)では、301分の6、すなわち約50.2分の1と
なる。この確率変動状態(高確率状態)では、図9に示
すフローチャートの大当たり判定(S25)で、S22
で読み出した乱数の値が「7」以外の所定の5つの値の
場合にも、大当たりと判定されることになる。
【0054】本実施例の確率変動判定処理では、図4に
示す第2図柄表示部28に表示される図柄が、確率変動
突入と決められている確率変動突入図柄か否かを判断
し、確率変動突入図柄であった場合には、その判定結果
を図4に示す判定結果表示部30に、例えば「確率変
動」と表示する。なお、図4に示す大当たり図柄表示部
29は、図3に示す第1図柄表示部27に確定表示され
た大当たり図柄と同じ図柄が縮小表示されているもので
ある。なお、ここでは、第2図柄表示部28に表示され
る図柄のうち、「三萬」、「五萬」、「七萬」、
「白」、「撥」、「中」は確率変動突入図柄とし、「一
萬」、「二萬」、「四萬」、「六萬」、「八萬」、「九
萬」は非確率変動突入図柄とするので、確率変動突入率
は2分の1となる。
【0055】以下、確率変動判定処理について、図10
に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。ま
ず、確率変動フラグがONか否かを判定する(S3
1)。確率変動フラグがONの場合(RAM45の確率
変動フラグ記憶エリア45fに「1」が記憶されている
場合)には(S31:YES)、既に確率変動状態であ
るので、以下の判定処理を行わずメインルーチンにリタ
ーンする。ここで、確率変動フラグがOFFの場合(R
AM45の確率変動フラグ記憶エリア45fの記憶値が
「0」の場合)には(S31:NO)、確率変動状態で
ないので、S32のステップの判断を行う。まず、確率
変動判定図柄確定フラグがONか否かを判定する(S3
2)。確率変動判定図柄確定フラグがONの場合(RA
M45の確率変動判定図柄確定フラグ記憶エリア45b
に「1」が記憶されている場合)には(S32:YE
S)、既に第2図柄表示部28に表示される確率変動判
定図柄が確定表示されているので、メインルーチンにリ
ターンする。
【0056】ここで、確率変動判定図柄確定フラグがO
FFの場合(RAM45の確率変動判定図柄確定フラグ
記憶エリア45bの記憶値が「0」の場合)には(S3
2:NO)、第2図柄表示部28に表示される確率変動
判定図柄が確定表示されていないので、確率変動判定図
柄停止スイッチがONか否かを判断する(S33)。こ
こで、確率変動判定図柄停止スイッチがON(S33:
YES)となるのは、大当たり表示の後に、図4に示す
第2図柄表示部28の表示が変動表示を行い、その変動
表示動作中に遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14
の何れかに遊技球を通過させ、遊技球検出ゲート13,
14に各々設けられた遊技球検出ゲートスイッチ13
a,14aが、遊技球の通過を検出した場合である。
【0057】まず、遊技盤2上の遊技球検出ゲート1
3,14の何れかに遊技球が通過していない場合、すな
わち、確率変動判定図柄停止スイッチがOFFの場合は
(S33:NO)、RAM45に記憶されている確率変
動判定ループカウンタLC6の値を「1」増加すること
によって、更新する(S34)。次いで、第2図柄表示
部28に表示される確率変動判定図柄を変動させて(S
35)、メインルーチンにリターンする。
【0058】遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14
の何れかに遊技球を通過させ、遊技球検出ゲート13,
14に各々設けられた遊技球検出ゲートスイッチ13
a,14aが遊技球の通過を検出し、確率変動判定図柄
停止スイッチがONの場合は(S33:YES)、RA
M45に記憶されている確率変動判定ループカウンタL
C6の値を確率変動判定乱数として取得し、確率変動判
定乱数記憶エリア45eに記憶する(S36)。ここ
で、RAM45に記憶されている確率変動判定ループカ
ウンタLC6の値は、「0」〜「11」の間でループカ
ウントされているので、確率変動判定乱数としては、
「0」〜「11」の内の何れかの値が確率変動判定乱数
記憶エリア45eに記憶される。
【0059】次に、S36で取得した確率変動判定乱数
が確率変動の値か否かを判断する(S37)。本実施例
では、確率変動判定乱数が「3」,「5」,「7」,
「10」,「11」,「0」の何れかの場合が確率変動
突入であり、それ以外の場合、すなわち、確率変動判定
乱数が「1」,「2」,「4」,「6」,「8」,
「9」の何れかの場合が非確率変動突入であると設定さ
れているので、S36で確率変動判定乱数記憶エリア4
5eに記憶した確率変動判定乱数が上記の何れかの値で
あるか否か判断を行う(S37)。ここで、確率変動判
定乱数記憶エリア45eに記憶した確率変動判定乱数
が、例えば、「7」であった場合には、確率変動の値で
あるので(S37:YES)、確率変動フラグをONと
するためにRAM45の確率変動フラグ記憶エリア45
fに「1」を記憶する(S38)。
【0060】次いで、RAM45の確率変動判定図柄記
憶エリア45gに確率変動図柄を記憶する(S39)。
確率変動図柄としては、確率変動判定乱数に対応して、
次のように図柄が決められている。3:「三萬」、5:
「五萬」、7:「七萬」、10:「白」、11:
「撥」、0:「中」。従って、上記の例では、確率変動
判定乱数が「7」であったので、「7」に対応した確率
変動図柄である「七萬」が、RAM45の確率変動判定
図柄記憶エリア45gに確率変動判定図柄として記憶さ
れる(S39)。この確率変動判定図柄記憶エリア45
gへの確率変動判定図柄の記憶内容は、具体的には、特
別図柄表示装置8の制御回路(図示外)へ図柄を指示す
るためのコードデータが記憶される。また、先ほどの
「7」を直接記憶して、その「7」をコードデータとし
て特別図柄表示装置8の制御回路に送出するようにして
もよい。
【0061】次いで、S39で記憶した確率変動判定図
柄を、図4に示す第2図柄表示部28に確定表示する
(S42)。上記例では、RAM45の確率変動判定図
柄記憶エリア45gに確率変動図柄として、「七萬」が
記されているので、図4に示すように第2図柄表示部2
8に「七萬」を確定表示させる(S42)。具体的に
は、CPU44aからI/Oインターフェース47を介
して、特別図柄表示装置8の制御回路に、第2図柄表示
部28に「七萬」を表示させるコードデータを送信す
る。
【0062】次いで、図4に示す判定結果表示部30に
判定結果を表示する(S43)。上記の例では、確率変
動突入図柄である「七萬」が第2図柄表示部28に表示
されているので、遊技者に確率変動突入であることが分
かるように、判定結果表示部30に「確率変動」と表示
を行う(S43)。ここで、図4の例では、大当たり図
柄表示部29に「七萬」,「七萬」,「七萬」が表示さ
れ、第2図柄表示部28に確率変動図柄である「七萬」
が表示されているが、第2図柄表示部28に「三萬」、
「五萬」、「白」、「撥」、「中」が表示されている場
合にも、確率変動突入であるので、判定結果表示部30
に「確率変動」と表示を行う。従って、遊技者は、判定
結果表示部30の表示を見ることによって確率変動突入
か否かを判断することができる。なお、判定結果表示部
30への表示は、「確率変動」の文字に限られず、「確
変」、「確変大当たり」、「やったー」等の各種の文字
表示でもよく、また、確率変動突入を表すアニメーショ
ン図形等でもよい。
【0063】ここで、確率変動判定乱数記憶エリア45
eに記憶した確率変動判定乱数が、「1」,「2」,
「4」,「6」,「8」,「9」の何れかの場合は、確
率変動判定乱数が、非確率変動の値であるので(S3
7:NO)、確率変動フラグをOFFするためにRAM
45の確率変動フラグ記憶エリア45fに「0」を記憶
する(S40)。次いで、RAM45の確率変動判定図
柄記憶エリア45gに非確率変動図柄を記憶する(S4
1)。非確率変動図柄としては、確率変動判定乱数に対
応して、次のように図柄が決められている。1:「一
萬」、2:「二萬」、4:「四萬」、6:「六萬」、
8:「八萬」、9:「九萬」。従って、確率変動判定乱
数の値に対応した非確率変動図柄を第2図柄表示部28
に表示し(S42)、判定結果表示部30に「はずれ」
や「非確率変動」と表示する(S43)。ここで、判定
結果表示部30の表示は非確率変動突入を表すアニメー
ション図形等でもよい。
【0064】S43の判定結果表示の処理が終了する
と、次いで、確率変動判定図柄確定フラグをONするた
めに、RAM45の確率変動判定図柄確定フラグ記憶エ
リア45bに「1」を記憶し(S44)、メインルーチ
ンにリターンする。
【0065】上記の実施例では、第2図柄表示部28
は、特別図柄表示装置8の液晶画面7上に設けていた
が、特別図柄表示装置8の液晶画面7とは、別にLCD
やLEDを設けて、そこに、キャラクタ表示や文字表示
を行うようにしてもよい。また、確率変動判定処理は、
特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞の保留数を
例えば4個とすると、保留数から溢れた5個目の遊技球
が検出された時点で確率変動判定図柄停止スイッチをO
N(S33:YES)として、S36〜S44に示す処
理を行ってもよい。
【0066】さらに、確率変動判定処理は、遊技球検出
ゲート13,14へ遊技球が通過せず、遊技球検出ゲー
トスイッチ13a,14aで遊技球が検出されなかった
場合には、第1特別遊技状態である大当たり状態で、大
入賞口16の開成の最終回(最終ラウンド)で、大入賞
口16内の中央に設けられたV入賞口(図示外)にて、
遊技球が検出された時点で、確率変動判定図柄停止スイ
ッチをONとして(S33:YES)、S36〜S44
に示す処理を行って、第2図柄表示部28に確率変動判
定図柄を確定表示し(S42)、判定結果表示部30に
判定結果の表示を行い(S43)、確率変動判定図柄確
定フラグをONする(S44)。
【0067】または、遊技球検出ゲート13,14へ遊
技球が通過せず、遊技球検出ゲートスイッチ13a,1
4aで遊技球が検出されなかった場合にはS37でNO
と判定し、S40に移行し、自動的にはずれの判定を行
ってもよい。
【0068】以上のように本実施例では、第2特別遊技
状態である確率変動への突入を遊技者が遊技盤2上の遊
技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過させ
ることによって、第2図柄表示部28に確率変動判定図
柄を確定表示して、確率変動突入か否かを判断すること
ができるので、確率変動突入が第1図柄表示部27の第
1停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27b、
第3停止図柄表示部27cのみで、自動判定されること
なく、遊技者にとって有利となる特典を自分で決定する
ことができるという効果がある。また、確率変動突入を
スロット遊技機に多くみられる技術介入により決定でき
るので、遊技者の楽しみが増すという効果がある。
【0069】[第2実施例] 第2実施例のパチンコ機
1の構成は、第1実施例のパチンコ機1の構成と機械的
構成及び電気的構成は同一であるが、第2実施例のパチ
ンコ機1は、確率変動判定処理における作動内容が第1
実施例のパチンコ機1と異なっている。
【0070】この第2実施例では、大当たりの判定は、
第1実施例と同様に、図9に示す大当たり判定処理のサ
ブルーチンに従って行われる。この実施例でも、特別図
柄表示装置8の液晶画面7上に設けられている第1図柄
表示部27の第1停止図柄表示部27a、第2停止図柄
表示部27b、第3停止図柄表示部27cに各々表示さ
れる図柄は上記の実施例と同様に12図柄である。具体
的には、「一萬」、「二萬」、「三萬」、「四萬」、
「五萬」、「六萬」、「七萬」、「八萬」、「九萬」、
「白」、「撥」、「中」の12図柄である。但し、この
実施例では、第2図柄表示部28に表示される確率変動
判定図柄は、「一萬」、「二萬」、「三萬」、「四
萬」、「五萬」、「六萬」、「七萬」、「八萬」の8図
柄であり、「七萬」は確率変動突入図柄とし、「一
萬」、「二萬」、「三萬」、「四萬」、「五萬」、「六
萬」、「八萬」は非確率変動突入図柄とするので、確率
変動突入率は8分の1の確率でチャンスがあることとな
る。従って、確率変動判定ループカウンタLC6の値は
「0」〜「7」の間でループカウントされるので、確率
変動判定乱数としては、「0」〜「7」の内の何れかの
値がRAM45の確率変動判定乱数記憶エリア45eに
記憶されることになる。
【0071】また、本実施例では、第2図柄表示部28
を確定表示する回数を4回としている。すなわち、大当
たりとなった時点で、特別図柄表示装置8内にある遊技
球検出保留部26のLEDランプが4個点灯し、第2図
柄表示部28が確定表示する度にLEDランプが1個ず
つ消灯していくようになっている。LEDランプを4個
点灯させる制御は、図9に示す大当たり判定処理のフロ
ーチャートのS29で、図柄変動処理に併せて遊技球検
出保留部26のLEDランプが4個点灯するようにすれ
ばよい。
【0072】以下、確率変動判定処理について、図11
に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。図1
1は、図8に示すメインルーチンの特別図柄処理(S1
2)で行われる確率変動判定処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【0073】まず、確率変動フラグがONか否かを判定
する(S51)。確率変動フラグがONの場合(RAM
45の確率変動フラグ記憶エリア45fに「1」が記憶
されている場合)には(S51:YES)、既に確率変
動状態であるので、以下の判定処理を行わずメインルー
チンにリターンする。ここで、確率変動フラグがOFF
の場合(RAM45の確率変動フラグ記憶エリア45f
の記憶値が「0」の場合)には(S51:NO)、確率
変動状態でないので、確率変動判定図柄確定回数は4回
か否かを判断する(S52)。具体的には、RAM45
の確率変動判定図柄確定回数記憶エリア45jの記憶数
値が「4」の場合は(S52:YES)既に、確率変動
判定が4回行われているので以下の判定処理を行わずメ
インルーチンにリターンする。確率変動判定図柄確定回
数記憶エリア45jの記憶数値が「4」でない場合(4
未満の場合)は(S52:NO)、S53の判断を行
う。
【0074】ここでは、まず、確率変動判定図柄変動フ
ラグがONか否かを判定する(S53)。確率変動判定
図柄変動フラグがONの場合(RAM45の確率変動判
定図柄変動フラグ記憶エリア45hに「1」が記憶され
ている場合)には(S53:YES)、既に、確率変動
判定図柄が変動を開始しているので、S58のステップ
に移行する。確率変動判定図柄変動フラグがOFFの場
合(RAM45の確率変動判定図柄変動フラグ記憶エリ
ア45hの記憶値が「0」の場合)には(S53:N
O)、第2図柄表示部28に表示される確率変動判定図
柄が変動表示を開始していないので、確率変動判定図柄
始動スイッチがONか否かを判断する(S54)。ここ
で、確率変動判定図柄始動スイッチがON(S54:Y
ES)となるのは、大当たり表示の後に、遊技盤2上の
遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過さ
せ、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられた遊技
球検出ゲートスイッチ13a,14aが、遊技球の通過
を検出した場合である。
【0075】遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14
の何れかに遊技球が通過していない場合、すなわち、確
率変動判定図柄始動スイッチがOFFの場合は(S5
4:NO)、メインルーチンにリターンする。遊技盤2
上の遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通
過させ、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられた
遊技球検出ゲートスイッチ13a,14aが遊技球の通
過を検出し、確率変動判定図柄始動スイッチがONとな
った場合は(S54:YES)、RAM45に記憶され
ている確率変動判定ループカウンタLC6の値を確率変
動判定乱数として取得し、確率変動判定乱数記憶エリア
45eに記憶する(S55)。ここで、RAM45に記
憶されている確率変動判定ループカウンタLC6の値
は、「0」〜「7」の間でループカウントされているの
で、確率変動判定乱数としては、「0」〜「7」の内の
何れかの値が確率変動判定乱数記憶エリア45eに記憶
される(S55)。
【0076】次に、確率変動判定図柄変動フラグをON
する(S56)。具体的には、RAM45の確率変動判
定図柄変動フラグ記憶エリア45hに「1」を記憶する
(S56)。次いで、変動時間タイマーをセットする
(S57)。具体的には、第2図柄表示部28を変動さ
せる所定の時間をRAM45の変動時間タイマー記憶エ
リア45iにセットする(S57)。
【0077】次いで、変動時間タイマーを減算する(S
58)。具体的には、RAM45の変動時間タイマー記
憶エリア45iの記憶値を例えば「1」減算する。次い
で、RAM45の変動時間タイマー記憶エリア45iの
記憶値が「0」になったか否かで変動時間が終了か否か
を判断する(S59)。変動時間が終了していない場合
には(S59:NO)、第2図柄表示部28に表示され
る確率変動判定図柄を変動させる(S60)。具体的に
は、CPU44aが特別図柄表示装置8の制御回路(図
示外)へ第2図柄表示部の図柄を変動させるコマンドを
I/Oインターフェース47を介して送信する(S6
0)。そして、メインルーチンにリターンする。
【0078】変動時間が終了した場合には(S59:Y
ES)、S55で取得した確率変動判定乱数が確率変動
の値か否かを判断する(S61)。本実施例では、確率
変動判定乱数が「7」の場合が確率変動突入であり、そ
れ以外の場合、すなわち、確率変動判定乱数が「0」,
「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」の何
れかの場合が非確率変動突入であると設定されているの
で、S55で確率変動判定乱数記憶エリア45eに記憶
した確率変動判定乱数が上記の値であるか否か判断を行
う(S61)。ここで、確率変動判定乱数記憶エリア4
5eに記憶した確率変動判定乱数が、例えば、「7」で
あった場合には、確率変動の値であるので(S61:Y
ES)、確率変動フラグをONにするためにRAM45
の確率変動フラグ記憶エリア45fに「1」を記憶する
(S62)。
【0079】次いで、RAM45の確率変動判定図柄記
憶エリア45gに確率変動図柄を記憶する(S63)。
確率変動図柄としては、上記の例では、確率変動判定乱
数が「7」であったので、「7」に対応した確率変動図
柄である「七萬」が、RAM45の確率変動判定図柄記
憶エリア45gに確率変動判定図柄として記憶される
(S63)。この確率変動判定図柄記憶エリア45gへ
の確率変動判定図柄の記憶内容は、具体的には、特別図
柄表示装置8の制御回路(図示外)へ図柄を指示するた
めのコードデータが記憶される。また、先ほどの「7」
を直接記憶して、その「7」をコードデータとして特別
図柄表示装置8の制御回路に送出するようにしてもよ
い。
【0080】次いで、確率変動判定図柄確定回数を
「1」加算する(S64)。具体的には、RAM45の
確率変動判定図柄確定回数記憶エリア45jの記憶値に
「1」加算する(S64)。そして、S63で記憶した
確率変動判定図柄を、図4に示す第2図柄表示部28に
確定表示する(S65)。上記の例では、RAM45の
確率変動判定図柄記憶エリア45gに確率変動図柄とし
て、「七萬」が記されているので、図4に示すように第
2図柄表示部28に「七萬」を確定表示させる(S6
5)。具体的には、CPU44aからI/Oインターフ
ェース47を介して、特別図柄表示装置8の制御回路
に、第2図柄表示部28に「七萬」を表示させるコード
データを送信する。なお、上記S61の判定で、確率変
動判定乱数が、例えば、「7」であり、確率変動が確定
した場合には、4回の判定の内、判定回数が残っていて
も、S64の処理でRAM45の確率変動判定図柄確定
回数記憶エリア45jの記憶値を「4」に書き換える。
確率変動が確定すれば、残りの判定を行う必要がないか
らである。
【0081】次いで、図4に示す判定結果表示部30に
判定結果を表示する(S66)。上記の例では、確率変
動突入図柄である「七萬」が第2図柄表示部28に表示
されているので、遊技者に確率変動突入であることが分
かるように、判定結果表示部30に「確率変動」と表示
を行う(S66)。従って、遊技者は、判定結果表示部
30の表示を見ることによって確率変動突入か否かを判
断することができる。なお、判定結果表示部30への表
示は、「確率変動」の文字に限られず、「確変」、「確
変大当たり」、「やったー」等の各種の文字表示でもよ
く、また、確率変動突入を表すアニメーション図形等で
もよい。
【0082】ここで、S61での判定で、RAM45の
確率変動判定乱数記憶エリア45eに記憶した確率変動
判定乱数が、「7」以外の値、すなわち、「0」,
「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」の何
れかの場合は、確率変動判定乱数が、非確率変動の値で
あるので(S61:NO)、確率変動フラグをOFFす
るためにRAM45の確率変動フラグ記憶エリア45f
に「0」を記憶する(S67)。次いで、RAM45の
確率変動判定図柄記憶エリア45gに非確率変動図柄を
記憶する(S68)。非確率変動図柄としては、確率変
動判定乱数に対応して、次のように図柄が決められてい
る。1:「一萬」、2:「二萬」、3:「三萬」、4:
「四萬」、5:「五萬」、6:「六萬」、0:「八
萬」。
【0083】そして、上記同様に確率変動判定図柄確定
回数を「1」加算し(S64)、S68で記憶した非確
率変動図柄を、図4に示す第2図柄表示部28に確定表
示し(S65)、次いで、図4に示す判定結果表示部3
0に「はずれ」や「非確率変動」と表示する(S6
6)。ここで、判定結果表示部30の表示は非確率変動
突入を表すアニメーション図形等でもよい。S66の判
定結果表示の処理が終了すると、メインルーチンにリタ
ーンする。
【0084】この第2の実施例では、上記のS65のス
テップで、確率変動判定図柄の確定表示に併せて、特別
図柄表示装置8内にある遊技球検出保留部26のLED
ランプを1つ消灯するようにする。または、表示画面に
てキャラクタ表示により遊技球検出保留部26の表示を
させてもよい。
【0085】以上説明したように、この第2の実施例
は、S52の判断ステップを設けているので、確率変動
判定処理を4回まで行うことができる。4回のうち確率
変動図柄の出現した回数により、確率変動突入の確率が
異なるようになる。すなわち、1回の判定で8分の1の
確率で確率変動突入になるものを、4回まで判定するの
で、(1/8)×4=1/2 となり、確率変動突入率
は2分の1となる。
【0086】上記の実施例では、第2図柄表示部28
は、特別図柄表示装置8の液晶画面7上に設けていた
が、特別図柄表示装置8の液晶画面7とは、別にLCD
やLEDを設けて、そこに、キャラクタ表示や文字表示
を行うようにしてもよいし、判定結果を全て表示するよ
うにしてもよい。
【0087】また、確率変動判定処理は、特別図柄始動
電動役物15への遊技球の入賞の保留数を例えば4個と
すると、保留数から溢れた5個目〜8個目の遊技球が検
出された時点でS54に示す確率変動判定図柄始動スイ
ッチをONにして、S55〜S68に示す処理を行って
もよい。
【0088】さらに、確率変動判定処理は、遊技球検出
ゲート13,14へ遊技球が通過せず、遊技球検出ゲー
トスイッチ13a,14aで遊技球が検出されなかった
場合には、第1特別遊技状態である大当たり状態で、大
入賞口16の開成の最終ラウンドも含めた4回分のラウ
ンドで、大入賞口16内の中央に設けられたV入賞口
(図示外)にて、遊技球が検出された時点で、S54に
示す確率変動判定図柄始動スイッチをONとして、S5
5〜S68に示す処理を行って、第2図柄表示部28に
確率変動判定図柄を確定表示し(S65)、判定結果表
示部30に判定結果の表示を行ってもよい(S66)。
【0089】または、遊技球検出ゲート13,14へ遊
技球が通過せず、遊技球検出ゲートスイッチ13a,1
4aで遊技球が検出されなかった場合には、S67に移
行し、自動的にはずれの判定を行ってもよい。
【0090】さらに、例えば、大当たりの生じる設定値
を301分の1とし、2分の1の確率で上記第2図柄表
示部28に特定図柄が表示されるように設定し、1回の
第2図柄表示部28の確率変動判定図柄の変動におい
て、その特定図柄がでると大当たりの生じる確率が30
1分の1だけ加算されるようにしてもよい。例えば、大
当たり遊技が開始されると上記第2図柄表示部28の図
柄が変動を開始し、遊技球検出ゲートスイッチ13a,
14aによって、遊技球が検出された時点で変動停止し
た図柄が特定図柄の場合、確率が301分の1加算され
るようにする。この加算は具体的には、図9に示すS2
5の大当たり判定で大当たりとする乱数を「7」以外に
も増やしていくことにより行う。例えば、特別図柄乱数
記憶エリア45sに記憶されている乱数の値は0から3
00の何れかの値であり、通常状態(低確率状態)で
は、図9に示すフローチャートのS25の大当たり判定
で、乱数が「7」のみを大当たりとして判断している
が、確率301分の1の加算時は、「7」以外のもう一
つの値、例えば「203」も大当たりとすることによっ
て、大当たりの確率を301分の1加算することができ
る。以後も、大当たりとする値を1つずつ増やすことに
よって、大当たりの確率を301分の1ずつ加算するこ
とができる。
【0091】特定図柄ではない、はずれ図柄の場合は確
率変動には突入しない。もしくは確率が301分の1減
算されるようにし、設定確率(例えば301分の1)に
なると減算が停止され、当該設定確率より低確率になる
ことはないようにしてもよい。この確率301分の1の
減算は、図9に示すフローチャートのS25の大当たり
判定で、大当たりとする値を一つ減らすことによって、
実現できる。そして、「7」は最後まで大当たりとする
値としておけば、設定確率より低確率になることはな
い。
【0092】そして、再び遊技球検出ゲート13,14
へ遊技球を通過させると、上記第2図柄表示部28の変
動が開始し、上記動作を繰り返して第2図柄表示部28
の確率変動判定図柄の確定表示を4回まで行うことがで
きる。なお、確率変動判定図柄確定回数記憶エリア45
jの記憶値は、次の4回の確率変動判定処理の前には、
リセットされるものとする。
【0093】以上のように本実施例では、第2特別遊技
状態である確率変動への突入を遊技者が遊技盤2上の遊
技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過させ
ることによって、第2図柄表示部28に確率変動判定図
柄を確定表示して、確率変動突入か否かを判断すること
ができるので、確率変動突入が第1図柄表示部27の第
1停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27b、
第3停止図柄表示部27cのみで、自動判定されること
なく、遊技者にとって有利となる特典を自分で決定する
ことができるという効果がある。さらに、確率変動判定
を4回まで行うことができ、大当たり後の確率変動判定
遊技を4回まで楽しむことができる。また、複数回判定
を行うことが可能な遊技機においては、判定が行われる
度に判定結果を全て表示するといったこともでき、判定
の経過が明瞭であるので、遊技者は納得して遊技を行う
ことができる。
【0094】また、自己の技術介入により確率変動への
突入率を高めることも可能になり、さらに、大当たり確
率も自己の技術介入により高めることも可能になる。従
って、遊技者の楽しみが増すという効果がある。
【0095】[第3実施例] 第3実施例のパチンコ機
1の構成は、第1実施例のパチンコ機1の構成と機械的
構成及び電気的構成は同一であるが、第3実施例のパチ
ンコ機1は、確率変動判定処理における作動内容が第1
実施例のパチンコ機1と異なっている。
【0096】この第3実施例では、大当たりの判定は、
上記の実施例と同様に、図9に示す大当たり判定処理の
サブルーチンに従って行われる。この実施例でも、特別
図柄表示装置8の液晶画面7上に設けられている第1図
柄表示部27の第1停止図柄表示部27a、第2停止図
柄表示部27b、第3停止図柄表示部27cに各々表示
される図柄は上記の実施例と同様に12図柄である。具
体的には、「一萬」、「二萬」、「三萬」、「四萬」、
「五萬」、「六萬」、「七萬」、「八萬」、「九萬」、
「白」、「撥」、「中」の12図柄である。
【0097】本実施例の確率変動判定処理では、図4に
示す第2図柄表示部28に表示される図柄が、確率変動
突入と決められている確率変動突入図柄か否かを判断
し、確率変動突入図柄であった場合には、その判定結果
を図4に示す判定結果表示部30に、例えば「確率変
動」と表示する。なお、図4に示す大当たり図柄表示部
29は、図3に示す第1図柄表示部27に確定表示され
た大当たり図柄と同じ図柄が縮小表示されているもので
ある。なお、ここでは、第2図柄表示部28に表示され
る図柄のうち、「三萬」、「五萬」、「七萬」、
「白」、「撥」、「中」は確率変動突入図柄とし、「一
萬」、「二萬」、「四萬」、「六萬」、「八萬」、「九
萬」は非確率変動突入図柄とするので、確率変動突入率
は2分の1となる。
【0098】以下、確率変動判定処理について、図12
に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。図1
2は、図8に示すメインルーチンの特別図柄処理(S1
2)で行われる確率変動判定処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。まず、確率変動フラグがONか
否かを判定する(S71)。確率変動フラグがONの場
合(RAM45の確率変動フラグ記憶エリア45fに
「1」が記憶されている場合)には(S71:YE
S)、既に確率変動状態であるので、以下の判定処理を
行わずメインルーチンにリターンする。ここで、確率変
動フラグがOFFの場合(RAM45の確率変動フラグ
記憶エリア45fの記憶値が「0」の場合)には(S7
1:NO)、確率変動状態でないので、S72の判断を
行う。まず、確率変動判定図柄確定フラグがONか否か
を判定する(S72)。確率変動判定図柄確定フラグが
ONの場合(RAM45の確率変動判定図柄確定フラグ
記憶エリア45bに「1」が記憶されている場合)には
(S72:YES)、既に第2図柄表示部28に表示さ
れる確率変動判定図柄が確定表示されているので、メイ
ンルーチンにリターンする。
【0099】ここで、確率変動判定図柄確定フラグがO
FFの場合(RAM45の確率変動判定図柄確定フラグ
記憶エリア45bの記憶値が「0」の場合)には(S7
2:NO)、第2図柄表示部28に表示される確率変動
判定図柄が確定表示されていないので、確率変動判定図
柄変動フラグがONか否かを判定する(S73)。確率
変動判定図柄変動フラグがONの場合(RAM45の確
率変動判定図柄変動フラグ記憶エリア45hに「1」が
記憶されている場合)には(S73:YES)、既に、
確率変動判定図柄が変動を開始しているので、S78の
処理を行う。確率変動判定図柄変動フラグがOFFの場
合(RAM45の確率変動判定図柄変動フラグ記憶エリ
ア45hの記憶値が「0」の場合)には(S73:N
O)、第2図柄表示部28に表示される確率変動判定図
柄が変動表示を開始していないので、確率変動判定図柄
始動スイッチがONか否かを判断する(S74)。ここ
で、確率変動判定図柄始動スイッチがON(S74:Y
ES)となるのは、大当たり表示の後に、遊技盤2上の
遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過さ
せ、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられた遊技
球検出ゲートスイッチ13a,14aが、遊技球の通過
を検出した場合である。
【0100】ここで、遊技盤2上の遊技球検出ゲート1
3,14の何れかに遊技球が通過していない場合、すな
わち、確率変動判定図柄始動スイッチがOFFの場合は
(S74:NO)、メインルーチンにリターンする。
【0101】遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14
の何れかに遊技球を通過させ、遊技球検出ゲート13,
14に各々設けられた遊技球検出ゲートスイッチ13
a,14aが遊技球の通過を検出し、確率変動判定図柄
始動スイッチがONになった場合は(S74:YE
S)、RAM45に記憶されている確率変動判定ループ
カウンタLC6の値を確率変動判定乱数として取得し、
確率変動判定乱数記憶エリア45eに記憶する(S7
5)。ここで、RAM45に記憶されている確率変動判
定ループカウンタLC6の値は、「0」〜「11」の間
でループカウントされているので、確率変動判定乱数と
しては、「0」〜「11」の内の何れかの値が確率変動
判定乱数記憶エリア45eに記憶される(S75)。
【0102】次に、確率変動判定図柄変動フラグをON
する(S76)。具体的には、RAM45の確率変動判
定図柄変動フラグ記憶エリア45hに「1」を記憶する
(S76)。次いで、変動時間タイマーを設定する(S
77)。具体的には、第2図柄表示部28を変動させる
所定の時間をRAM45の変動時間タイマー記憶エリア
45iに設定する(S77)。
【0103】次いで、変動時間タイマーを減算する(S
78)。具体的には、RAM45の変動時間タイマー記
憶エリア45iの記憶値を例えば「1」減算する。次い
で、RAM45の変動時間タイマー記憶エリア45iの
記憶値が「0」になったか否かで変動時間が終了か否か
を判断する(S79)。変動時間が終了していない場合
には(S79:NO)、第2図柄表示部28に表示され
る確率変動判定図柄を変動させる(S80)。具体的に
は、CPU44aが特別図柄表示装置8の制御回路(図
示外)へ第2図柄表示部28の図柄を変動させるコマン
ドをI/Oインターフェース47を介して送信する(S
80)。そして、メインルーチンにリターンする。
【0104】変動時間が終了した場合には、(S79:
YES)、S75で取得した確率変動判定乱数が確率変
動の値か否かを判断する(S81)。本実施例では、確
率変動判定乱数が「3」,「5」,「7」,「10」,
「11」,「0」の何れかの場合が確率変動突入であ
り、それ以外の場合、すなわち、確率変動判定乱数が
「1」,「2」,「4」,「6」,「8」,「9」の何
れかの場合が非確率変動突入であると設定されているの
で、S75でRAM45の確率変動判定乱数記憶エリア
45eに記憶した確率変動判定乱数が上記の何れかの値
であるか否か判断を行う(S81)。
【0105】ここで、確率変動判定乱数記憶エリア45
eに記憶した確率変動判定乱数が、例えば、「7」であ
った場合には、確率変動の値であるので(S81:YE
S)、確率変動フラグをONとするためにRAM45の
確率変動フラグ記憶エリア45fに「1」を記憶する
(S82)。次いで、RAM45の確率変動判定図柄記
憶エリア45gに確率変動図柄を記憶する(S83)。
確率変動図柄としては、確率変動判定乱数に対応して、
次のように図柄が決められている。3:「三萬」、5:
「五萬」、7:「七萬」、10:「白」、11:
「撥」、0:「中」。上記の例では、前記確率変動判定
乱数が「7」であったので、「7」に対応した確率変動
図柄である「七萬」が、RAM45の確率変動判定図柄
記憶エリア45gに確率変動判定図柄として記憶される
(S83)。この確率変動判定図柄記憶エリア45gへ
の確率変動判定図柄の記憶内容は、具体的には、特別図
柄表示装置8の制御回路(図示外)へ図柄を指示するた
めのコードデータが記憶される。また、先ほどの「7」
を直接記憶して、その「7」をコードデータとして特別
図柄表示装置8の制御回路に送出するようにしてもよ
い。
【0106】次いで、確率変動判定図柄確定フラグをO
Nするために、RAM45の確率変動判定図柄確定フラ
グ記憶エリア45bに「1」を記憶する(S84)。そ
して、S83で記憶した確率変動判定図柄を、図4に示
す第2図柄表示部28に確定表示する(S85)。上記
例では、RAM45の確率変動判定図柄記憶エリア45
gに確率変動図柄として、「七萬」が記されているの
で、図4に示すように第2図柄表示部28に「七萬」を
確定表示させる(S85)。具体的には、CPU44a
からI/Oインターフェース47を介して、特別図柄表
示装置8の制御回路に、第2図柄表示部28に「七萬」
を表示させるコードデータを送信する。
【0107】次いで、図4に示す判定結果表示部30に
判定結果を表示する(S86)。上記の例では、確率変
動突入図柄である「七萬」が第2図柄表示部28に表示
されているので、遊技者に確率変動突入であることが分
かるように、判定結果表示部30に「確率変動」と表示
を行う(S86)。従って、遊技者は、判定結果表示部
30の表示を見ることによって確率変動突入か否かを判
断することができる。なお、判定結果表示部30への表
示は、「確率変動」の文字に限られず、「確変」、「確
変大当たり」、「やったー」等の各種の文字表示でもよ
く、また、確率変動突入を表すアニメーション図形等で
もよい。
【0108】ここで、S81での判定でRAM45の確
率変動判定乱数記憶エリア45eに記憶した確率変動判
定乱数が、「1」,「2」,「4」,「6」,「8」,
「9」の何れかの場合は、確率変動判定乱数が、非確率
変動の値であるので(S81:NO)、確率変動フラグ
をOFFにするためにRAM45の確率変動フラグ記憶
エリア45fに「0」を記憶する(S87)。次いで、
RAM45の確率変動判定図柄記憶エリア45gに非確
率変動図柄を記憶する(S88)。非確率変動図柄とし
ては、確率変動判定乱数に対応して、次のように図柄が
決められている。1:「一萬」、2:「二萬」、4:
「四萬」、6:「六萬」、8:「八萬」、9:「九
萬」。
【0109】そして、上記と同様に確率変動判定図柄確
定フラグをONにし(S84)、S88で記憶した非確
率変動図柄を、図4に示す第2図柄表示部28に確定表
示し(S85)、次いで、図4に示す判定結果表示部3
0に「はずれ」や「非確率変動」と表示する(S8
6)。S86の判定結果表示の処理が終了すると、メイ
ンルーチンにリターンする。
【0110】この第3実施例の確率変動判定処理は、遊
技球検出ゲート13,14へ遊技球が通過せず、遊技球
検出ゲートスイッチ13a,14aで遊技球が検出され
なかった場合には、上記第1実施例及び第2実施例と同
様の処理を行う。
【0111】以上のように本実施例では、第2特別遊技
状態である確率変動への突入を遊技者が遊技盤2上の遊
技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過させ
ることによって、第2図柄表示部28に確率変動判定図
柄を確定表示して、確率変動突入か否かを判断すること
ができるので、確率変動突入が自動判定されることな
く、遊技者にとって有利となる特典を自分で決定するこ
とができるという効果がある。さらに、確率変動判定図
柄の変動開始を遊技者が遊技盤2上の遊技球検出ゲート
13,14の何れかに遊技球を通過させることによっ
て、第2図柄表示部28の確率変動判定図柄の変動を開
始させ、所定の変動時間が過ぎたら停止させることがで
きる。
【0112】[第4実施例] 第4実施例のパチンコ機
1の構成は、第1実施例のパチンコ機1の構成と機械的
構成及び電気的構成は同一であるが、第4実施例のパチ
ンコ機1は、大当たり判定処理及び確率変動判定処理に
おける作動内容が第1実施例のパチンコ機1と異なって
いる。
【0113】この第4実施例では、特別図柄表示装置8
の液晶画面7上に設けられている第1図柄表示部27の
第1停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27
b、第3停止図柄表示部27cに各々表示される図柄は
上記の実施例と同様に各々12図柄である。具体的に
は、「一萬」、「二萬」、「三萬」、「四萬」、「五
萬」、「六萬」、「七萬」、「八萬」、「九萬」、
「白」、「撥」、「中」の12図柄である。これらの組
み合わせの図柄が第1図柄表示部27に確定表示され
る。そして、大当たり図柄とされるのは、「一萬、一
萬、一萬」、「二萬、二萬、二萬」、「三萬、三萬、三
萬」、「四萬、四萬、四萬」、「五萬、五萬、五萬」、
「六萬、六萬、六萬」、「七萬、七萬、七萬」、「八
萬、八萬、八萬」、「九萬、九萬、九萬」、「白、白、
白」、「撥、撥、撥」、「中、中、中」の12図柄であ
る。
【0114】そのうちの「三萬、三萬、三萬」、「七
萬、七萬、七萬」、「撥、撥、撥」の3図柄が特定図柄
とされ、確率変動突入となる。この場合、確率変動突入
率は4分の1となる。本実施例では、大当たり図柄で確
率変動突入がまず判断され、さらに、第2図柄表示部2
8に確定表示される図柄で、再度、確率変動突入が判断
されるものである。
【0115】本実施例の大当たり判定について、図13
に示すフローチャートに従って説明する。図13は、図
8に示すメインルーチンのS12の特別図柄処理で行わ
れる大当たり判定処理を示すサブルーチンのフローチャ
ートである。
【0116】まず、特別図柄始動電動役物15へ入賞し
ているか否かが判断される(S91)、この判断は、特
別図柄始動入賞数記憶エリア45uに記憶されている入
賞球の数が0か否かで行われる。特別図柄始動入賞数記
憶エリア45uに記憶されている入賞球の数が「0」の
場合には(S91:NO)、大当たり判定処理を終了す
る。特別図柄始動入賞数記憶エリア45uに記憶されて
いる入賞球数が「0」でない、すなわち1〜4の何れか
であると判断された場合には(S91:YES)、特別
図柄乱数記憶エリア45sに記憶している入賞球数
「1」に対応する乱数の値を読み出す(S92)。次い
で、特別図柄始動入賞数記憶エリア45uの記憶数を
「1」減算する(S93)。次いで、特別図柄乱数記憶
エリア45s中の各乱数記憶エリアの値をシフトする
(S94)。すなわち、特別図柄乱数記憶エリア45s
で入賞球数「N」(N=2,3,4)に各々対応して記
憶している乱数の値を、入賞球数「N−1」に対応する
乱数記憶エリアにシフトさせて記憶させる。
【0117】次いで、大当たり判定を行う(S95)。
大当たり判定用ループカウンタLC2の値は、例えば
「0」〜「300」の間をとるので、S92で読み出し
た乱数の値も「0」〜「300」の何れかになってい
る。ここで、S92で読み出した乱数の値が大当たりの
値としてROM46に記憶されている特定の値、例え
ば、「7」であるか否かが判定される。S92で読み出
した乱数の値が「7」である場合には(S95:YE
S)、大当たりフラグをONするためにRAM45の大
当たりフラグ記憶エリア45xに「1」を記憶し(S9
6)、次いで大当たり図柄選択処理を行う(S97)。
ここでは、RAM45のループカウンタ記憶エリア45
aに記憶された特別図柄作成カウンタLC3の値を乱数
として取得する。特別図柄作成カウンタLC3は、
「0」〜「11」迄の数値をループカウントしている。
【0118】ここで、取得された乱数に対応して、次の
ように大当たり図柄が選択される。1:「一萬、一萬、
一萬」、2:「二萬、二萬、二萬」、3:「三萬、三
萬、三萬」、4:「四萬、四萬、四萬」、5:「五萬、
五萬、五萬」、6:「六萬、六萬、六萬」、7:「七
萬、七萬、七萬」、8:「八萬、八萬、八萬」、9:
「九萬、九萬、九萬」、10:「白、白、白」、11:
「撥、撥、撥」、0:「中、中、中」(S97)。S9
2で読み出した乱数の値が「7」以外の場合には(S9
5:NO)、はずれ図柄選択処理(S98)が行われ
る。ここでは、ループカウンタ記憶エリア45aに記憶
された特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5の
値を乱数として取得し、その取得された乱数に対応し
て、はずれ図柄が選択される(S98)。なお、はずれ
図柄選択処理(S98)に先だって、いわゆるリーチ図
柄の選択処理を行ってもよい。
【0119】次いで、確率変動突入か否かを判断する
(S99)。この判断は、S97で取得した乱数の値が
「3」、「7」、「11」であるか否かで判断される。
S97で取得した乱数の値が「3」、「7」、「11」
である場合は(S99:YES)、第1図柄表示部27
に、「三萬、三萬、三萬」、「七萬、七萬、七萬」、
「撥、撥、撥」の確率変動突入となる特定図柄が表示さ
れているので、確率変動突入である。従って、確率変動
フラグをONするためにRAM45の確率変動フラグ記
憶エリア45fに「1」を記憶させる(S100)。
【0120】次いで、図柄変動処理(S101)を行
う。具体的には、特別図柄表示装置8の第1図柄表示部
27の第1停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部
27b、第3停止図柄表示部27cを所定時間変動さ
せ、その後、上記の大当たり図柄選択処理(S97)又
は、はずれ図柄選択処理(S98)で選択された図柄で
停止させる(S101)。例えば、S95の大当たり判
定で大当たりと判定され(S95:YES)、S97の
大当たり図柄選択処理で「七萬、七萬、七萬」が選択さ
れていた場合には、図3に示すように、第1図柄表示部
27には、「七萬、七萬、七萬」が表示されて停止す
る。この場合には、第1図柄表示部27に確率変動突入
となる特定図柄が表示されているので、確率変動突入と
なる。そして、大当たり判定処理のサブルーチンは終了
し、メインルーチンにリターンする。
【0121】なお、第1図柄表示部27に確定表示され
た大当たりの図柄が、非確率変動突入図柄である場合に
は、上記の第1実施例乃至第3実施例で行ったのと同様
の確率変動判定処理を行う。すなわち、図4に示す第2
図柄表示部28に表示される図柄が、確率変動突入と決
められている特定図柄か否かを判断し、特定図柄であっ
た場合には、その判定結果を図4に示す判定結果表示部
30に、例えば「確率変動」と表示する。なお、本実施
例は、第2図柄表示部28に表示される図柄のうち、
「三萬」、「七萬」、「撥」は確率変動突入となる特定
図柄とし、「一萬」、「二萬」、「四萬」、「五萬」、
「六萬」、「八萬」、「九萬」、「白」、「中」は非確
率変動突入となる非特定図柄とするので、第2図柄表示
部28を用いた確率変動判定での確率変動突入率は4分
の1となる。従って、本実施例のパチンコ機1では、第
1図柄表示部27の大当たり表示が確率変動突入図柄と
なる確率が4分の1であり、第1図柄表示部27が非確
率変動突入図柄で大当たりした場合に、再度、4分の1
の確率で確率変動突入のチャンスが与えられるので、結
果、確率変動突入率は2分の1となる。
【0122】上記の確率変動判定処理ついては、第1実
施例乃至第3実施例と同様に行えば良く、RAM45の
確率変動判定乱数記憶エリア45eに記憶される確率変
動判定乱数の値が、「1」、「3」、「11」の場合
に、確率変動突入と判断され、確率変動フラグがONさ
れる。
【0123】なお、確率変動判定処理についての説明
は、第1実施例乃至第3実施例の記載と同様であり、重
複するので、説明は省略する。
【0124】以上のように本実施例では、第2特別遊技
状態である確率変動への突入を第1図柄表示部27への
大当たりの表示から判定できるだけでなく、第1図柄表
示部27への大当たりの表示が非確率変動突入図柄の場
合でも、遊技者が遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,
14の何れかに遊技球を通過させることによって、第2
図柄表示部28に確率変動判定図柄を確定表示して、確
率変動突入か否かを判断することができるので、一端、
確率変動から外れたと思った遊技者に再度のチャンスを
与えることができるので、遊技者に有利となり、また、
遊技者の気持ちを高めることができる。
【0125】[第5実施例] 第5実施例のパチンコ機
1の構成は、第1実施例のパチンコ機1の構成と機械的
構成及び電気的構成は同一であるが、第5実施例のパチ
ンコ機1は、確率変動判定処理における作動内容が第1
実施例のパチンコ機1と異なっている。
【0126】本実施例では、遊技盤2上で右側に設けら
れている遊技球検出ゲート13によって、遊技球が検出
されると第2図柄表示部27が変動を開始し、遊技盤2
上で左側に設けられている遊技球検出ゲート14にて遊
技球が検出されると第2図柄表示部28が変動を停止
し、確率変動突入か否かが判断されることを特徴したも
のである。
【0127】以下、本実施例の確率変動判定処理につい
て、図14に示すフローチャートを参照して詳細に説明
する。図14は、図8に示すメインルーチンの特別図柄
処理(S12)で行われる確率変動判定処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【0128】まず、確率変動フラグがONか否かを判定
する(S111)。確率変動フラグがONの場合(RA
M45の確率変動フラグ記憶エリア45fに「1」が記
憶されている場合)には(S111:YES)、既に確
率変動状態であるので、以下の判定処理を行わずメイン
ルーチンにリターンする。ここで、確率変動フラグがO
FFの場合(RAM45の確率変動フラグ記憶エリア4
5fの記憶値が「0」の場合)には(S111:N
O)、確率変動状態でないので、S112の判断を行
う。S112では、確率変動判定図柄確定フラグがON
か否かを判定する(S112)。
【0129】確率変動判定図柄確定フラグがONの場合
(RAM45の確率変動判定図柄確定フラグ記憶エリア
45bに「1」が記憶されている場合)には(S11
2:YES)、既に第2図柄表示部28に表示される確
率変動判定図柄が確定表示されているので、メインルー
チンにリターンする。ここで、確率変動判定図柄確定フ
ラグがOFFの場合(RAM45の確率変動判定図柄確
定フラグ記憶エリア45bの記憶値が「0」の場合)に
は(S112:NO)、第2図柄表示部28に表示され
る確率変動判定図柄が確定表示されていないので、ま
ず、確率変動判定図柄変動フラグがONか否かを判定す
る(S113)。確率変動判定図柄変動フラグがONの
場合(RAM45の確率変動判定図柄変動フラグ記憶エ
リア45hに「1」が記憶されている場合)には(S1
13:YES)、既に、確率変動判定図柄が変動を開始
しているので、S117に移行する。
【0130】確率変動判定図柄変動フラグがOFFの場
合(RAM45の確率変動判定図柄変動フラグ記憶エリ
ア45hの記憶値が「0」の場合)には(S113:N
O)、第2図柄表示部28に表示される確率変動判定図
柄が変動表示を開始していないので、確率変動判定図柄
始動スイッチがONか否かを判断する(S114)。こ
こで、確率変動判定図柄始動スイッチがON(S11
4:YES)となるのは、大当たり表示の後に、遊技盤
2上で右側に設けられている遊技球検出ゲート13に遊
技球を通過させ、遊技球検出ゲート13に設けられた遊
技球検出ゲートスイッチ13aが遊技球の通過を検出し
た場合である。
【0131】遊技盤2上の遊技球検出ゲート13に遊技
球が通過していない場合、すなわち、確率変動判定図柄
始動スイッチがOFFの場合は(S114:NO)、メ
インルーチンにリターンする。確率変動判定図柄始動ス
イッチがONとなった場合は(S114:YES)、確
率変動判定図柄変動フラグをONするためにRAM45
の確率変動判定図柄変動フラグ記憶エリア45hに
「1」を記憶する(S115)。次いで、確率変動判定
図柄を変動する(S116)。次いで、確率変動判定図
柄停止スイッチがONか否かを判断する(S117)。
ここで、確率変動判定図柄停止スイッチがON(S11
7:YES)となるのは、遊技盤2上で左側に設けられ
ている遊技球検出ゲート14に遊技球を通過させ、遊技
球検出ゲート14に設けられた遊技球検出ゲートスイッ
チ14aが遊技球の通過を検出した場合である。確率変
動判定図柄停止スイッチがOFFの場合は(S117:
NO)、メインルーチンにリターンする。
【0132】確率変動判定図柄停止スイッチがON(S
117:YES)の場合には、RAM45に記憶されて
いる確率変動判定ループカウンタLC6の値を確率変動
判定乱数として取得し、確率変動判定乱数記憶エリア4
5eに記憶する(S118)。ここで、RAM45に記
憶されている確率変動判定ループカウンタLC6の値
は、「0」〜「11」の間でループカウントされている
ので、確率変動判定乱数としては、「0」〜「11」の
内の何れかの値が確率変動判定乱数記憶エリア45eに
記憶される(S118)。
【0133】次に、S118で取得した確率変動判定乱
数が確率変動の値か否かを判断する(S119)。本実
施例では、確率変動判定乱数が「3」,「5」,
「7」,「10」,「11」,「0」の何れかの場合が
確率変動突入であり、それ以外の場合、すなわち、確率
変動判定乱数が「1」,「2」,「4」,「6」,
「8」,「9」の何れかの場合が非確率変動突入である
と設定されているので、S118で確率変動判定乱数記
憶エリア45eに記憶した確率変動判定乱数が上記の何
れかの値であるかの判断を行う(S119)。ここで、
確率変動判定乱数記憶エリア45eに記憶した確率変動
判定乱数が、例えば、「7」であった場合には、確率変
動の値であるので(S119:YES)、確率変動フラ
グをONとするためにRAM45の確率変動フラグ記憶
エリア45fに「1」を記憶する(S120)。
【0134】次いで、RAM45の確率変動判定図柄記
憶エリア45gに確率変動図柄を記憶する(S12
1)。確率変動図柄としては、上記の例では、前記確率
変動判定乱数が「7」であったので、「7」に対応した
確率変動図柄である「七萬」が、RAM45の確率変動
判定図柄記憶エリア45gに確率変動判定図柄として記
憶される(S121)。
【0135】ここで、S119のステップでの判定で確
率変動判定乱数記憶エリア45eに記憶した確率変動判
定乱数が、「1」,「2」,「4」,「6」,「8」,
「9」の何れかの場合は、確率変動判定乱数が、非確率
変動の値であるので(S119:NO)、確率変動フラ
グをOFFするためにRAM45の確率変動フラグ記憶
エリア45fに「0」を記憶する(S122)。次い
で、RAM45の確率変動判定図柄記憶エリア45gに
非確率変動図柄を記憶する(S123)。非確率変動図
柄としては、確率変動判定乱数に対応して、次のように
図柄が決められている。1:「一萬」、2:「二萬」、
4:「四萬」、6:「六萬」、8:「八萬」、9:「九
萬」。
【0136】次いで、確率変動判定図柄確定フラグのO
Nするために、RAM45の確率変動判定図柄確定フラ
グ記憶エリア45bに「1」を記憶する(S124)。
そして、S121又はS123で記憶した確率変動判定
図柄を、図4に示す第2図柄表示部28に確定表示する
(S125)。上記例では、RAM45の確率変動判定
図柄記憶エリア45gに確率変動図柄として、「七萬」
が記憶されているので、図4に示すように第2図柄表示
部28に「七萬」を確定表示させる(S125)。次い
で、図4に示す判定結果表示部30に判定結果を表示す
る(S126)。上記の例では、確率変動突入図柄であ
る「七萬」が第2図柄表示部28に表示されているの
で、遊技者に確率変動突入であることが分かるように、
判定結果表示部30に「確率変動」と表示を行う(S1
26)。従って、遊技者は、判定結果表示部30の表示
を見ることによって確率変動突入か否かを判断すること
ができる。なお、判定結果表示部30への表示は、「確
率変動」の文字に限られず、「確変」、「確変大当た
り」、「やったー」等の各種の文字表示でもよく、ま
た、確率変動突入を表すアニメーション図形等でもよ
い。また、S119でNOだった場合には、図4に示す
判定結果表示部30に「はずれ」や「非確率変動」と表
示する(S126)。S126の判定結果表示の処理が
終了すると、メインルーチンにリターンする。
【0137】この第5実施例では、遊技球検出ゲート1
3へ遊技球が通過せず、遊技球検出ゲートスイッチ13
aで遊技球が検出されなかった場合には、第1特別遊技
状態である大当たり状態で、大入賞口16の開成の最終
回(最終ラウンド)より1つ手前の回(ラウンド)で、
大入賞口16内の中央に設けられたV入賞口(図示外)
にて、遊技球が検出された時点で、S114に示す確率
変動判定図柄始動スイッチをONとし、最終回でのV入
賞口にて、遊技球が検出された時点で、S117に示す
確率変動判定図柄停止スイッチをONとしてもよい。ま
た、遊技球検出ゲート13へ遊技球が通過せず、遊技球
検出ゲートスイッチ13aで遊技球が検出されなかった
場合には、S122に移行して自動的に非確率変動とし
てもよい。さらに、S116で確率変動判定図柄を変動
後に所定時間経過しても、遊技球検出ゲート14へ遊技
球が通過せず、遊技球検出ゲートスイッチ14aで遊技
球が検出されなかった場合には、S117で自動的にY
ESと判断するようにしてもよい。
【0138】本実施例では、遊技盤2上で右側に設けら
れている遊技球検出ゲート13に遊技球を通過させたと
きに、確率変動判定図柄始動スイッチをONし、遊技盤
2上で左側に設けられている遊技球検出ゲート14に遊
技球を通過させたときに、確率変動判定図柄停止スイッ
チをONするようにしているが、その逆で、遊技盤2上
で左側に設けられている遊技球検出ゲート14に遊技球
を通過させたときに、確率変動判定図柄始動スイッチを
ONし、遊技盤2上で右側に設けられている遊技球検出
ゲート13に遊技球を通過させたときに、確率変動判定
図柄停止スイッチをONするようにしてもよい。また、
確率変動判定図柄始動スイッチのON及び確率変動判定
図柄停止スイッチのONは、一つの遊技球検出ゲートへ
の最初の遊技球の通過で確率変動判定図柄始動スイッチ
をONし、次に同じ遊技球検出ゲートへの2回目の遊技
球の通過で確率変動判定図柄停止スイッチをONするよ
うにしてもよい。さらには、確率変動判定図柄始動スイ
ッチをONする遊技球検出ゲート及び確率変動判定図柄
停止スイッチをONする遊技球検出ゲートは、遊技盤2
上のいずれの位置に設けられていてもよく、3個、4
個、5個等の複数であってもよい。また、遊技球が通常
通りにくい場所に設けてもよい。さらに、遊技盤2上に
複数の遊技球検出ゲートを設け、通過する遊技球検出ゲ
ートにより、確率変動突入の確率を変更するようにして
もよい。
【0139】以上説明したように、本実施例では、第2
図柄表示部28の確率変動判定図柄の変動の開始及び停
止を、遊技者が遊技盤2上の遊技球検出ゲートの何れか
に遊技球を通過させることによって制御できるので、確
率変動突入が自動判定されることなく、遊技者にとって
有利となる特典を自分で決定することができるという効
果がある。本実施例では、確率変動判定図柄の変動の開
始及び停止とも遊技者が遊技球検出ゲートに遊技球を通
過させることができるか否かの技術にかかっているの
で、遊技者の気持ちをより高めることができる。
【0140】[第6実施例] 第6実施例のパチンコ機
1の構成は、第1実施例のパチンコ機1の構成と機械的
構成及び電気的構成は同一であり、パチンコ機1のメイ
ンルーチンの処理及び大当たり判定の処理についても、
第1実施例のパチンコ機1と同一である。但し、第6実
施例のパチンコ機1は、図9のフローチャートのS25
の大当たり判定において、判定結果が大当たりであった
場合、上記第1実施例乃至第5実施例のように、確率変
動判定処理を行うのではなく、いわゆる時間短縮の判定
処理を行う点が異なっている。なお、この時間短縮は、
図2に示す普通図柄始動ゲート11,12を遊技球が通
過した場合に、普通図柄表示装置24の表示が変動を開
始し、その後停止するまでの時間を通常状態よりも短く
するものである。
【0141】この第6実施例は、遊技者が遊技球を遊技
球検出ゲート13,14に通過させることによって、第
2図柄表示部28に図柄を確定表示させ、その図柄によ
り、時間短縮突入か否が判定されるものである。この実
施例でも、特別図柄表示装置8の液晶画面7上に設けら
れている第1図柄表示部27の第1停止図柄表示部27
a、第2停止図柄表示部27b、第3停止図柄表示部2
7cに各々表示される図柄は上記の実施例と同様に12
図柄である。具体的には、「一萬」、「二萬」、「三
萬」、「四萬」、「五萬」、「六萬」、「七萬」、「八
萬」、「九萬」、「白」、「撥」、「中」の12図柄で
ある。また、第2図柄表示部28に表示される図柄も
「一萬」、「二萬」、「三萬」、「四萬」、「五萬」、
「六萬」、「七萬」、「八萬」、「九萬」、「白」、
「撥」、「中」の12図柄であり、これらの内、時間短
縮突入図柄は、「三萬」、「五萬」、「七萬」、
「白」、「撥」、「中」の6図柄であり、非時間短縮突
入図柄は、「一萬」、「二萬」、「四萬」、「六萬」、
「八萬」、「九萬」の6図柄である。従って、時間短縮
突入率は2分の1となる。
【0142】時間短縮については、次回大当たりまで継
続というものや、特定の変動回数やリーチ回数、特別図
柄始動電動役物入賞回数まで継続というもの等考えられ
るが、例えば、第2図柄表示部28に確定表示された時
間短縮判定図柄が「中」の場合には時間短縮は次回大当
たりまで継続とし、「白」又は「撥」の場合には時間短
縮100回とし、「三萬」、「五萬」、「七萬」の場合
には時間短縮50回としてもよい。また、時間短縮回数
は、これらの回数に限られず各種の値に設定可能であ
る。さらに、非時間短縮突入図柄の場合は、時間短縮0
回とする。
【0143】以下、本実施例の時間短縮判定処理につい
て、図15に示すフローチャートを参照して説明する。
図15は、図8に示すメインルーチンの特別図柄処理
(S12)で行われる時間短縮判定処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。なお、本実施例では、大
当たりの判定は、図9に示す大当たり判定処理のサブル
ーチンに従って、第1実施例乃至第3実施例及び第5実
施例と同様に行われる。
【0144】まず、時間短縮フラグがONか否かを判定
する(S131)。時間短縮フラグがONの場合(RA
M45の時間短縮フラグ記憶エリア45αに「1」が記
憶されている場合)には(S131:YES)、既に、
時間短縮が決定しているので、以下の判定処理を行わず
メインルーチンにリターンする。時間短縮フラグがOF
Fの場合(RAM45の時間短縮フラグ記憶エリア45
αに「0」が記憶されている場合)には(S131:N
O)、時間短縮判定図柄確定フラグがONか否かを判定
する(S132)。時間短縮判定図柄確定フラグがON
の場合(RAM45の時間短縮判定図柄確定フラグ記憶
エリア45nに「1」が記憶されている場合)には(S
132:YES)、既に、時間短縮判定図柄が確定表示
されているので、以下の判定処理を行わずメインルーチ
ンにリターンする。
【0145】時間短縮判定図柄確定フラグがOFFの場
合(RAM45の時間短縮判定図柄確定フラグ記憶エリ
ア45nの記憶値が「0」の場合)には(S132:N
O)、第2図柄表示部28に表示される時間短縮判定図
柄が確定表示されていないので、時間短縮判定図柄停止
スイッチがONか否かを判断する(S133)。ここ
で、時間短縮判定図柄停止スイッチがON(S133:
YES)となるのは、大当たり表示の後に、遊技盤2上
の遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過
させ、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられた遊
技球検出ゲートスイッチ13a,14aが、遊技球の通
過を検出した場合である。
【0146】遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14
の何れかに遊技球が通過していない場合、すなわち、時
間短縮判定図柄停止スイッチがOFFの場合は(S13
3:NO)、時間短縮判定ループカウンタLC7の値に
「1」加算し(S134)、特別図柄表示装置8の第2
図柄表示部28に表示される時間短縮判定図柄を変動す
る(S135)。具体的には、CPU44aが特別図柄
表示装置8の制御回路(図示外)へ第2図柄表示部28
の図柄を変動させるコマンドをI/Oインターフェース
47を介して送信する(S135)。そして、メインル
ーチンにリターンする。
【0147】遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14
の何れかに遊技球を通過させ、遊技球検出ゲート13,
14に各々設けられた遊技球検出ゲートスイッチ13
a、14aが遊技球の通過を検出し、時間短縮判定図柄
停止スイッチがONの場合は(S133:YES)、R
AM45に記憶されている時間短縮判定ループカウンタ
LC7の値を時間短縮判定乱数として取得し、時間短縮
判定乱数記憶エリア45oに記憶する(S136)。こ
こで、RAM45に記憶されている時間短縮判定ループ
カウンタLC7の値は、「0」〜「11」の間でループ
カウントされているので、時間短縮判定乱数としては、
「0」〜「11」の内の何れかの値が時間短縮判定乱数
記憶エリア45oに記憶させる(S136)。
【0148】次いで、時間短縮判定乱数記憶エリア45
oに記憶された時間短縮判定乱数が、時間短縮突入の値
か否かを判断する(S137)。時間短縮判定乱数記憶
エリア45oに記憶された時間短縮判定乱数が、
「3」,「5」,「7」,「10」,「11」,「0」
の場合には、時間短縮の値であるので(S137:YE
S)、RAM45の時間短縮フラグ記憶エリア45αに
「1」を記憶して時間短縮フラグをONし(S13
8)、RAM45の時間短縮判定図柄記憶エリア45z
に時間短縮判定乱数に対応した時間短縮図柄を記憶する
(S139)。なお、時間短縮図柄としては、時間短縮
判定乱数に対応して、次のように図柄が決められてい
る。3:「三萬」、5:「五萬」、7:「七萬」、1
0:「白」、11:「撥」、0:「中」。
【0149】ここで、時間短縮判定乱数が、例えば
「7」である場合には、S139の処理で「七萬」が記
憶される。一方、時間短縮判定乱数記憶エリア45oに
記憶された時間短縮判定乱数が、「1」,「2」,
「4」,「6」,「8」,「9」の場合には、時間短縮
の値ではないので(S137:NO)、RAM45の時
間短縮フラグ記憶エリア45αに「0」を記憶して時間
短縮フラグをOFFし(S140)、RAM45の時間
短縮判定図柄記憶エリア45zに時間短縮判定乱数に対
応した非時間短縮図柄を記憶する(S141)。なお、
非時間短縮図柄としては、時間短縮判定乱数に対応し
て、次のように図柄が決められている。1:「一萬」、
2:「二萬」、4:「四萬」、6:「六萬」、8:「八
萬」、9:「九萬」。
【0150】そして、特別図柄表示装置8の第2図柄表
示部28にS139又はS141で記憶した時間短縮判
定図柄を確定表示する(S142)。例えば、時間短縮
判定乱数が「7」であった場合には、図5に示すように
第2図柄表示部28に「七萬」を確定表示させる(S1
42)。具体的には、CPU44aからI/Oインター
フェース47を介して、特別図柄表示装置8の制御回路
に、第2図柄表示部28に「七萬」を表示させるコード
データを送信する。
【0151】次いで、時間短縮回数を特別図柄表示装置
8の判定結果表示部30に表示する。時間短縮回数とし
ては、図16に示すROM46に記憶された時間短縮パ
ターンテーブル46aから時間短縮回数を選択して表示
する(S143)。時間短縮パターンテーブル46aに
は、時間短縮判定乱数「0」:「次回大当たりまで時間
短縮」、時間短縮判定乱数「10」,「11」:「時間
短縮100回」、時間短縮判定乱数「3」,「5」,
「7」:「時間短縮50回」、時間短縮判定乱数
「1」,「2」,「4」,「6」,「8」,「9」:
「時間短縮0回」(非時間短縮突入)というように記憶
している。
【0152】ここで、時間短縮判定乱数が例えば「7」
である場合には、「50回」が取得され、RAM45の
時間短縮判定図柄記憶エリア45zに「時短50回」が
記憶されて、図5に示すように、特別図柄表示装置8の
判定結果表示部30に「時短50回」と表示を行う(S
143)。従って、遊技者は、判定結果表示部30の表
示を見ることによって時間短縮突入か否か、また、時間
短縮の回数を知ることができる。なお、判定結果表示部
30への表示は、「時短50回」等の文字に限られず、
単に「時間短縮」、単に回数のみの表示である「50
回」、「100回」等の表示でもよく、さらに、時間短
縮突入を表すアニメーション図形等でもよい。
【0153】ここで、時間短縮判定乱数が非時間短縮の
値である場合には、判定結果表示部30に「はずれ」、
「非時間短縮」、「時短0回」等と表示する(S14
3)。次いで、RAM45の時間短縮判定図柄確定フラ
グ記憶エリア45nに「1」を記憶して、時間短縮判定
図柄確定フラグをONして(S144)、メインルーチ
ンにリターンする。また、時間短縮判定処理は、特別図
柄始動電動役物15への遊技球の入賞の保留数を例えば
4個とすると、保留数から溢れた5個目の遊技球が検出
された時点でS133に示す時間短縮判定図柄停止スイ
ッチをONにして、S136〜S144に示す処理を行
ってもよい。
【0154】さらに、時間短縮判定処理は、遊技球検出
ゲート13,14へ遊技球が通過せず、遊技球検出ゲー
トスイッチ13a,14aで遊技球が検出されなかった
場合には、第1特別遊技状態である大当たり状態で、大
入賞口16の開成の最終回(最終ラウンド)で、大入賞
口16内の中央に設けられたV入賞口(図示外)にて、
遊技球が検出された時点で、S133に示す時間短縮判
定図柄停止スイッチをONにして、S136〜S144
に示す処理を行って、第2図柄表示部28に時間短縮判
定図柄を確定表示し(S142)、判定結果表示部30
に時間短縮回数の表示を行ってもよい(S143)。
【0155】または、遊技球検出ゲート13,14へ遊
技球が通過せず、遊技球検出ゲートスイッチ13a,1
4aで遊技球が検出されなかった場合には、S141に
移行し、非時間短縮図柄を取得し、S143で時間短縮
回数「0回」を表示してもよい。この遊技形態は大当た
り状態の終了後に行うことも可能である。
【0156】以上のように本実施例では、第2特別遊技
状態である時間短縮への突入の判定を、遊技者が遊技球
検出ゲート13,14へ遊技球を通過させることによっ
て、判定することができるので、遊技性が高まり、遊技
者の気持ちを高めることができる。
【0157】[第7実施例] 第7実施例のパチンコ機
1の構成は、第1実施例のパチンコ機1の構成と機械的
構成及び電気的構成は同一であり、パチンコ機1のメイ
ンルーチンの処理も第1実施例のパチンコ機1と同一で
あり、大当たり判定処理については、第4実施例と同様
である。この第7実施例のパチンコ機1は、第4実施例
の確率変動突入判定処理を時間短縮突入判定処理に置き
換えたものである。
【0158】すなわち、本実施例では、特別図柄表示装
置8の第1図柄表示部27に表示される図柄が、第4実
施例と同様に、「一萬、一萬、一萬」、「二萬、二萬、
二萬」、「三萬、三萬、三萬」、「四萬、四萬、四
萬」、「五萬、五萬、五萬」、「六萬、六萬、六萬」、
「七萬、七萬、七萬」、「八萬、八萬、八萬」、「九
萬、九萬、九萬」、「白、白、白」、「撥、撥、撥」、
「中、中、中」のどの図柄で確定表示しても大当たりと
呼ばれる状態となり、そのうちの「三萬、三萬、三
萬」、「七萬、七萬、七萬」、「撥、撥、撥」の3図柄
で時間短縮突入となる。従って、この場合、時間短縮突
入率は4分の1となる。その他の図柄で確定表示した場
合には、第4実施例の確率変動突入判定処理を時間短縮
突入判定処理に置き換えた処理を行う。
【0159】この時間短縮処理では、大当たり図柄が表
示される特別図柄表示装置8の液晶画面7に変動する1
つの図柄表示部である第2図柄表示部28を設け、この
第2図柄表示部28の表示を変動させて、確定表示され
た図柄により時間短縮突入か否かを分かるようにしてい
る。例えば、第2図柄表示部28に、「三萬」、「七
萬」、「撥」が表示された場合は、時間短縮突入図柄と
し、その他の図柄は非時間短縮突入図柄とするので4分
の1の確率で時間短縮突入のチャンスがあることにな
る。従って、本実施例のパチンコ機1では、第1図柄表
示部27の大当たり表示が時間短縮突入図柄となる確率
が4分の1であり、第1図柄表示部27が非時間短縮突
入図柄で大当たりした場合に、再度、4分の1の確率で
時間短縮突入のチャンスが与えられるので、結果、時間
短縮突入率は2分の1となる。
【0160】以上のように本実施例では、第2特別遊技
状態である時間短縮への突入を第1図柄表示部27への
大当たりの表示から判定できるだけでなく、第1図柄表
示部27への大当たりの表示が非時間短縮突入図柄の場
合でも、遊技者が遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,
14の何れかに遊技球を通過させることによって、第2
図柄表示部28に時間短縮判定図柄を確定表示して、時
間短縮突入か否かを判断することができるので、一端、
時間短縮から外れたと思った遊技者に再度のチャンスを
与えることができるので、遊技者に利益を与えることが
でき、遊技者の気持ちを高めることができる。
【0161】なお、変動表示の判定結果は、図5に示す
ように、特別図柄表示装置8の液晶画面7に判定結果表
示部30を設けて、「時短50回」等と表示させてもよ
く、また、液晶画面7の背景表示やキャラクタ表示、L
ED表示、音声表示等で遊技者に判りやすいように報知
してもよい。さらに、判定結果表示部30に「時短10
0回」と表示された場合、特別図柄変動等がカウントさ
れるごとに、判定結果表示部30の判定結果表示が、例
えば、「時短99回」「時短98回」・・・「時短5
回」等とカウントダウンして表示されるようにしてもよ
い。なお、このカウントダウン表示の適用については、
本実施例に限るものでなく、時間短縮機能付き遊技機に
おいて全て使用できるので、第6実施例乃至第13実施
例のいずれにも適用できるものである。
【0162】[第8実施例] 第8実施例のパチンコ機
1の構成は、第2実施例のパチンコ機1の構成と機械的
構成及び電気的構成は同一であり、パチンコ機1の制御
も第2実施例のパチンコ機1と略同一であるが、第8実
施例のパチンコ機1は、図9のフローチャートのS25
の大当たり判定において、判定結果が大当たりであった
場合、上記第2実施例のように、確率変動判定処理を行
うのではなく、時間短縮の判定処理を行う点が異なって
いる。なお、本実施例では、時間短縮の判定処理を4回
行うことを特徴としている。
【0163】この実施例でも、特別図柄表示装置8の液
晶画面7上に設けられている第1図柄表示部27の第1
停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27b、第
3停止図柄表示部27cに各々表示される図柄は上記の
実施例と同様に12図柄である。具体的には、「一
萬」、「二萬」、「三萬」、「四萬」、「五萬」、「六
萬」、「七萬」、「八萬」、「九萬」、「白」、
「撥」、「中」の12図柄である。そして、特別図柄表
示装置8の第2図柄表示部28に表示される時間短縮判
定図柄は、「一萬」、「二萬」、「三萬」、「四萬」、
「五萬」、「六萬」、「七萬」、「八萬」の8図柄であ
り、「七萬」は時間短縮突入図柄とし、「一萬」、「二
萬」、「三萬」、「四萬」、「五萬」、「六萬」、「八
萬」は非時間短縮突入図柄とするので、時間短縮突入率
は8分のlの確率でチャンスがあることとなる。従っ
て、時間短縮判定ループカウンタLC7の値は「0」〜
「7」の間でループカウントされるので、時間短縮判定
乱数としては、「0」〜「7」の内の何れかの値がRA
M45の時間短縮判定乱数記憶エリア45oに記憶され
ることになる。
【0164】また、本実施例では、第2図柄表示部28
を確定表示する回数を4回としている。すなわち、大当
たりとなった時点で、特別図柄表示装置8内にある遊技
球検出保留部26のLEDランプが4個点灯し、第2図
柄表示部28が確定表示する度にLEDランプが1個ず
つ消灯していくようになっている。LEDランプを4個
点灯させる制御は、図9に示す大当たり判定処理のフロ
ーチャートのS29で、図柄変動処理に併せて遊技球検
出保留部26のLEDランプが4個点灯するようにすれ
ばよい。
【0165】以下、時間短縮判定処理について、図17
に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。ま
ず、時間短縮フラグがONか否かを判定する(S15
1)。時間短縮フラグがONの場合(RAM45の時間
短縮フラグ記憶エリア45αに「1」が記憶されている
場合)には(S151:YES)、既に、時間短縮状態
であるので、以下の判定処理を行わずメインルーチンに
リターンする。ここで、時間短縮フラグがOFFの場合
(RAM45の時間短縮フラグ記憶エリア45αの記憶
値が「0」の場合)には(S151:NO)、時間短縮
状態でないので、時間短縮判定図柄確定回数は4回か否
かを判断する(S152)。具体的には、RAM45の
時間短縮判定図柄確定回数記憶エリア45βの記憶数値
が「4」の場合は(S152:YES)、既に、時間短
縮判定が4回行われているので以下の判定処理を行わず
メインルーチンにリターンする。時間短縮判定図柄確定
回数記憶エリア45βの記憶数値が「4」でない場合
(4未満の場合)は(S152:NO)、S153の判
断を行う。
【0166】ここでは、まず、時間短縮判定図柄変動フ
ラグがONか否かを判定する(S153)。時間短縮判
定図柄変動フラグがONの場合(RAM45の時間短縮
判定図柄変動フラグ記憶エリア45γに「1」が記憶さ
れている場合)には(S153:YES)、既に、時間
短縮判定図柄が変動を開始しているので、S158に移
行する。時間短縮判定図柄変動フラグがOFFの場合
(RAM45の時間短縮判定図柄変動フラグ記憶エリア
45γの記憶値が「0」の場合)には(S153:N
O)、第2図柄表示部28に表示される時間短縮判定図
柄が変動表示を開始していないので、時間短縮判定図柄
始動スイッチがONか否かを判断する(S154)。こ
こで、時間短縮判定図柄始動スイッチがON(S15
4:YES)となるのは、大当たり表示の後に、遊技盤
2上の遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を
通過させ、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられ
た遊技球検出ゲートスイッチ13a,14aが、遊技球
の通過を検出した場合である。
【0167】まず、遊技盤2上の遊技球検出ゲート1
3,14の何れかに遊技球が通過していない場合、すな
わち、時間短縮判定図柄始動スイッチがOFFの場合は
(S154:NO)、メインルーチンにリターンする。
【0168】遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14
の何れかに遊技球を通過させ、遊技球検出ゲート13,
14に各々設けられた遊技球検出ゲートスイッチ13
a、14aが遊技球の通過を検出し、時間短縮判定図柄
始動スイッチがONとなった場合は(S154:YE
S)、RAM45に記憶されている時間短縮判定ループ
カウンタLC7の値を時間短縮判定乱数として取得し、
時間短縮判定乱数記憶エリア45oに記憶する(S15
5)。ここで、RAM45に記憶されている時間短縮判
定ループカウンタLC7の値は、「0」〜「7」の間で
ループカウントされているので、時間短縮判定乱数とし
ては、「0」〜「7」の内の何れかの値が時間短縮判定
乱数記憶エリア45oに記憶される(S155)。
【0169】次に、時間短縮判定図柄変動フラグをON
にする(S156)。具体的には、RAM45の時間短
縮判定図柄変動フラグ記憶エリア45γに「1」を記憶
する(S156)。次いで、変動時間タイマーをセット
する(S157)。具体的には、第2図柄表示部28を
変動させる所定の時間をRAM45の変動時間タイマー
記憶エリア45iにセットする(S157)。
【0170】次いで、変動時間タイマーを減算する(S
158)。具体的には、RAM45の変動時間タイマー
記憶エリア45iの記憶値を例えば「1」減算する。次
いで、RAM45の変動時間タイマー記憶エリア45i
の記憶値が「0」になったか否かで変動時間が終了か否
かを判断する(S159)。変動時間が終了していない
場合には(S159:NO)、第2図柄表示部28に表
示される時間短縮判定図柄を変動させる(S160)。
具体的には、CPU44aが特別図柄表示装置8の制御
回路(図示外)へ第2図柄表示部28の図柄を変動させ
るコマンドをI/Oインターフェース47を介して送信
する(S160)。そして、メインルーチンにリターン
する。
【0171】変動時間が終了した場合には、(S15
9:YES)、S155で取得した時間短縮判定乱数が
時間短縮の値か否かを判断する(S161)。本実施例
では、時間短縮判定乱数が「7」の場合が時間短縮突入
であり、それ以外の場合、すなわち、時間短縮判定乱数
が「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,
「0」の何れかの場合が非時間短縮突入であると設定さ
れているので、S155で、RAM45の時間短縮判定
乱数記憶エリア45oに記憶した時間短縮判定乱数が上
記の値であるか否か判断を行う(S161)。
【0172】ここで、RAM45の時間短縮判定乱数記
憶エリア45oに記憶した時間短縮判定乱数が、例え
ば、「7」であった場合には、時間短縮の値であるので
(S161:YES)、時間短縮フラグをONにするた
めにRAM45の時間短縮フラグ記憶エリア45αに
「1」を記憶する(S162)。次いで、RAM45の
時間短縮判定図柄記憶エリア45zに時間短縮図柄を記
憶する(S163)。時間短縮図柄としては、上記の例
では、前記時間短縮判定乱数が「7」であったので、
「7」に対応した時間短縮図柄である「七萬」が、RA
M45の時間短縮判定図柄記憶エリア45zに時間短縮
判定図柄として記憶される(S163)。この、RAM
45の時間短縮判定図柄記憶エリア45zへの時間短縮
判定図柄の記憶内容は、具体的には、特別図柄表示装置
8の制御回路(図示外)へ図柄を指示するためのコード
データが記憶される。また、先ほどの「7」を直接記憶
して、その「7」をコードデータとして特別図柄表示装
置8の制御回路に送出するようにしてもよい。
【0173】次いで、時間短縮判定図柄確定回数を
「1」加算する(S164)。具体的には、RAM45
の時間短縮判定図柄確定回数記憶エリア45βの記憶値
に「1」加算する(S164)。そして、S163で記
憶した時間短縮判定図柄を、図4に示す第2図柄表示部
28に確定表示する(S165)。上記例では、RAM
45の時間短縮判定図柄記憶エリア45zに時間短縮図
柄として、「七萬」が記されているので、図5に示すよ
うに第2図柄表示部28に「七萬」を確定表示させる
(S165)。具体的には、CPU44aからI/Oイ
ンターフェース47を介して、特別図柄表示装置8の制
御回路に、第2図柄表示部28に「七萬」を表示させる
コードデータを送信する。
【0174】次いで、図5に示す判定結果表示部30に
時間短縮回数を表示する(S166)。なお、判定結果
表示部30に表示する時間短縮回数は、第6実施例と同
様にROM46の時間短縮パターンテーブル46aから
読み込んだ回数を表示するようにすればよい。例えば、
時間短縮判定乱数が「7」に対応するのは、「50回」
であるので、遊技者に時間短縮突入であることが分かる
ように、判定結果表示部30に「時短50回」と表示を
行う(S166)。従って、遊技者は、判定結果表示部
30の表示を見ることによって時間短縮突入か否か、時
間短縮回数を判段することができるし、パターンテーブ
ルは複数あってもよく、図柄の種類や時間帯によって使
い分けてもよい。なお、判定結果表示部30への表示
は、「時間短縮」の文字に限られず、「時短」、「時短
大当たり」、「やったー」等の各種の文字表示でもよ
く、また、時間短縮突入を表すアニメーション図形等で
もよい。
【0175】ここで、S155の判定でRAM45の時
間短縮判定乱数記憶エリア45oに記憶した時間短縮判
定乱数が、「7」以外の値、すなわち、「1」,
「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「0」の何
れかの場合は、時間短縮判定乱数が、非時間短縮の値で
あるので(S161:NO)、時間短縮フラグをOFF
する(S167)。次いで、RAM45の時間短縮判定
図柄記憶エリア45zに非時間短縮図柄を記憶する(S
168)。非時間短縮図柄としては、時間短縮判定乱数
に対応して、次のように図柄が決められている。1:
「一萬」、2:「二萬」、3:「三萬」、4:「四
萬」、5:「五萬」、6:「六萬」、0:「八萬」。
【0176】そして、上記同様に時間短縮判定図柄確定
回数を「1」加算し(S164)、S168で記憶した
非時間短縮図柄を、図5に示す第2図柄表示部28に確
定表示し(S165)、次いで、図5に示す判定結果表
示部30に「はずれ」や「非時間短縮」と表示する(S
166)。ここで、判定結果表示部30の表示は非時間
短縮突入を表すアニメーション図形等でもよい。S16
6の判定結果表示の処理が終了すると、メインルーチン
にリターンする。また、この第8実施例では、上記のS
165で、時間短縮判定図柄の確定表示に併せて、特別
図柄表示装置8内にある遊技球検出保留部26のLED
ランプを1つ消灯するようにする。または、表示画面に
てキャラクタ表示により遊技球検出保留部26の表示を
させてもよい。
【0177】以上説明したように、この第8実施例は、
S152の判断ステップを設けているので、時間短縮判
定処理を4回まで行うことができる。4回のうち時間短
縮図柄の出現した回数により、時間短縮突入の確率が異
なるようなる。すなわち、1回の判定で8分の1の確率
で時間短縮突入になるものを、4回まで判定するので、
(1/8)×4=1/2 となり、時間短縮突入率は2
分の1となる。
【0178】上記の実施例では、第2図柄表示部28
は、特別図柄表示装置8の液晶画面7上に設けていた
が、特別図柄表示装置8の液晶画面7とは別にLCDや
LEDを設けて、そこに、キャラクタ表示や文字表示を
行うようにしてもよい。
【0179】また、時間短縮判定処理は、特別図柄始動
電動役物15への遊技球の入賞の保留数を例えば4個と
すると、保留数から溢れた5個目〜8個目の遊技球が検
出された時点でS154に示す時間短縮判定図柄始動ス
イッチをONにして、S155〜S168に示す処理を
行ってもよい。
【0180】さらに、時間短縮判定処理は、遊技球検出
ゲート13,14へ遊技球が通過せず、遊技球検出ゲー
トスイッチ13a,14aで遊技球が検出されなかった
場合には、第1特別遊技状態である大当たり状態で、大
入賞口16の開成の最終回(最終ラウンド)も含めた4
回分のラウンドで、大入賞口16内の中央に設けられた
V入賞口(図示外)にて、遊技球が検出された時点で、
S154に示す時間短縮判定図柄停止スイッチをONに
して、S155〜S168に示す処理を行って、第2図
柄表示部28に時間短縮判定図柄を確定表示し(S16
5)、判定結果表示部30に時間短縮回数の表示を行っ
てもよい(S166)。
【0181】または、遊技球検出ゲート13,14へ遊
技球が通過せず、遊技球検出ゲートスイッチ13a,1
4aで遊技球が検出されなかった場合には、S161の
ステップに移行し、自動的にはずれの判定を行ってもよ
い。さらに、上記時間短縮判定処理4回のうち途中で時
間短縮図柄が出現した場合は、S152に移行して、強
制的にYESなるようにして、時間短縮判定処理が、そ
こで打ち切りとなったり、また、4回の判定のうち時間
短縮図柄の出現した回数により、時間短縮の継続方法が
異なるようにしてもよい。例えば、時間短縮図柄が1回
出現すれば、時間短縮回数を25回とし、時間短縮図柄
が2回出現すれば50回とし、時間短縮図柄が3回出現
すれば75回とし、時間短縮図柄が4回とも出現すれ
ば、次回大当たりまで時間短縮を行うようにしてもよ
い。
【0182】以上のように本実施例では、第2特別遊技
状態である時間短縮への突入を遊技者が遊技盤2上の遊
技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過させ
ることによって、第2図柄表示部28に時間短縮判定図
柄を確定表示して、時間短縮突入か否かを判断すること
ができるので、時間短縮突入が第1図柄表示部27の第
1停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27b、
第3停止図柄表示部27cのみで、自動判定されること
なく、遊技者にとって有利となる特典を自分で決定する
ことができるという効果がある。さらに、時間短縮判定
を4回まで行うことができ、大当たり後の時間短縮判定
遊技を4回まで楽しむことができる。また、判定結果表
示部30に時間短縮の回数が表示されるので、遊技者が
容易に時間短縮の回数を知ることができる。さらに、時
間短縮判定4回のうち時間短縮図柄の出現した回数によ
り、時間短縮の継続方法が異なるようにした場合には、
遊技者の技術により時間短縮の回数が異なるので、より
遊技性が高まり、遊技者の気持ちを高めることができ
る。また、複数回判定を行うことが可能な遊技機におい
ては、判定が行われる度に判定結果を全て表示するとい
ったこともでき、判定の経過が明瞭であるので、遊技者
は納得して遊技を行うことができる。
【0183】また、次のような遊技方法も考えられる。
例えば、2分の1の確率で上記第2図柄表示部28に時
間短縮の特定図柄が出現するように設定し、1回の図柄
変動において特定図柄が出願すると10回の時間短縮が
加算されるというものである。
【0184】具体的には、第6実施例と同様に第2図柄
表示部28に表示される図柄が「一萬」、「二萬」、
「三萬」、「四萬」、「五萬」、「六萬」、「七萬」、
「八萬」、「九萬」、「白」、「撥」、「中」の12図
柄であり、これらの内、時間短縮突入図柄は、「三
萬」、「五萬」、「七萬」、「白」、「撥」、「中」の
6図柄であり、非時間短縮突入図柄は、「一萬」、「二
萬」、「四萬」、「六萬」、「八萬」、「九萬」の6図
柄である場合には、時間短縮突入率は2分の1となる。
従って、2分の1の確率で上記第2図柄表示部28に時
間短縮突入図柄である特定図柄が表示されるようにな
る。
【0185】ここで、大当たり遊技が開始されると上記
第2図柄表示部28の図柄が変動を開始し、遊技盤2上
の遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過
させ、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられた遊
技球検出ゲートスイッチ13a,14aが遊技球の通過
を検出した時点で変動停止した図柄が時間短縮の特定図
柄の場合、10回の時間短縮が加算されるようにする。
具体的には、RAM45の時間短縮回数記憶エリア45
mの記憶値に、10回の時間短縮回数を加算する。もち
ろん特定図柄ではない、はずれ図柄の場合は、時間短縮
の加算回数は0回とするか、または、時間短縮の加算回
数を例えば10回減算するようにしてもよい。そして、
再び、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられた遊
技球検出ゲートスイッチ13a、14aが遊技球の通過
を検出した時点で第2図柄表示部28の変動が開始し、
上記動作を繰り返して第2図柄表示部28を停止させる
ようにする。一連の動作は大当たり遊技終了もしくは、
時間短縮加算回数が100回となるまでチャレンジタイ
ムとして行うことができるようにする。
【0186】上記のパチンコ機1の場合は、遊技者が遊
技球検出ゲート13,14の何れかに、遊技球を通過さ
せるごとに、2分の1の確率で時間短縮回数が加算され
るので、時間短縮回数を自分の技術により増やすことが
でき、遊技性が高まり、遊技者の気持ちを高めることが
できる。なお、上記の加算回数は、10回に限られず、
例えば5回、20回等任意の値に設定できる。また、加
算された時間短縮加算回数の上限は100回に限られ
ず、例えば150回等任意の値に設定できる。
【0187】[第9実施例] 第9実施例のパチンコ機
1の構成は、第1実施例のパチンコ機1の構成と機械的
構成及び電気的構成は同一であり、パチンコ機1のメイ
ンルーチンの処理も第1実施例のパチンコ機1と同一で
あり、大当たり判定処理については、第4実施例と同様
である。この第9実施例のパチンコ機1は、第4実施例
の確率変動判定処理を時間短縮判定処理に置き換えたも
のである。また、本実施例では、特別図柄表示装置8の
第1図柄表示部27に確定表示された大当たり図柄で、
時間短縮突入の可否が決定されるだけでなく、さらに、
第2図柄表示部28に確定表示される時間短縮判定図柄
によって、時間短縮の回数が決定されるものである。
【0188】本実施例では、特別図柄表示装置8の第1
図柄表示部27に表示される図柄が、第4実施例と同様
に、「一萬、一萬、一萬」、「二萬、二萬、二萬」、
「三萬、三萬、三萬」、「四萬、四萬、四萬」、「五
萬、五萬、五萬」、「六萬、六萬、六萬」、「七萬、七
萬、七萬」、「八萬、八萬、八萬」、「九萬、九萬、九
萬」、「白、白、白」、「撥、撥、撥」、「中、中、
中」のどの図柄で確定表示しても大当たりと呼ばれる状
態となり、そのうちの「三萬、三萬、三萬」、「五萬、
五萬、五萬」、「七萬、七萬、七萬」、「白、白、
白」、「撥、撥、撥」、「中、中、中」の6図柄は時間
短縮突入とし、「一萬、一萬、一萬」、「二萬、二萬、
二萬」、「四萬、四萬、四萬」、「六萬、六萬、六
萬」、「八萬、八萬、八萬」、「九萬、九萬、九萬」は
非時間短縮突入図柄とする。従って、この場合、時間短
縮突入率は2分の1となる。
【0189】ここで、特別図柄表示装置8の第1図柄表
示部27に表示される図柄が時間短縮突入図柄で大当た
りの場合、大当たり遊技が開始されると上記第2図柄表
示部28の図柄が変動を開始し、遊技盤2上の遊技球検
出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過させ、遊技
球検出ゲート13,14に各々設けられた遊技球検出ゲ
ートスイッチ13a,14aが遊技球の通過を検出する
と、特別図柄表示装置8の第2図柄表示部28が確定表
示する。その表示図柄が、例えば、「一萬」、「二
萬」、「三萬」の何れかの場合は、時間短縮30回と
し、「四萬」、「五萬」、「六萬」の何れかの場合は、
時間短縮50回とし、「七萬」、「八萬」、「九萬」の
何れかの場合は、時間短縮70回とし、「白」、
「撥」、「中」の何れかの場合は、時間短縮100回と
する。また、この回数は、自由な設定が可能である。こ
こで、判定された時間短縮回数は、RAM45の時間短
縮回数記憶エリア45mに記憶される。また、時間短縮
判定処理は、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入
賞の保留数を例えば4個とすると、保留数から溢れた5
個目の遊技球が検出された時点で、上記の判定処理を行
ってもよい。
【0190】さらに、上記の判定処理は、遊技球検出ゲ
ート13,14へ遊技球が通過せず、遊技球検出ゲート
スイッチ13a,14aで遊技球が検出されなかった場
合には、第1特別遊技状態である大当たり状態で、大入
賞口16の開成の最終回(最終ラウンド)で、大入賞口
16内の中央に設けられたV入賞口(図示外)にて、遊
技球が検出された時点で、第2図柄表示部28に時間短
縮判定図柄を確定表示し、判定結果表示部30に時間短
縮回数の表示を行うようにしてもよい。
【0191】または、遊技球検出ゲート13,14へ遊
技球が通過せず、遊技球検出ゲートスイッチ13a,1
4aで遊技球が検出されなかった場合には、第2図柄表
示部28を確定表示し、自動的に時間短縮回数を50回
の判定にしてもよいし、0回の判定でもよい。
【0192】以上のように本実施例では、第2特別遊技
状態である時間短縮への突入を第1図柄表示部27への
大当たりの表示から判定できるだけでなく、遊技者が遊
技盤2上の遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技
球を通過させることによって、第2図柄表示部28に図
柄を確定表示して、時間短縮回数を決定できるので、遊
技性が高まり遊技者の気持ちを高めることができる。
【0193】さらに、上記の判断処理は時間短縮回数で
はなく確率変動時(高確率時)におけるリミッタ(確率
変動の連続制限)に置き換えることもできる。例えば、
第2図柄表示部28に確定表示した図柄が、「一萬」、
「二萬」、「三萬」のいずれかの場合は1回、「四
萬」、「五萬」、「六萬」のいずれかの場合は2回、
「七萬」、「八萬」、「九萬」のいずれかの場合は3
回、「白」、「撥」、「中」のいずれかの場合は4回と
いうようにしてもよい。この場合は、リミッタの回数を
遊技により決定できるという利点がある。
【0194】[第10実施例] 第10実施例のパチン
コ機1の構成は、第1実施例のパチンコ機1の構成と機
械的構成及び電気的構成は同一であり、パチンコ機1の
メインルーチンの処理及び大当たり判定の処理について
も、第1実施例のパチンコ機1と同一である。但し、第
10実施例のパチンコ機1は、図9のフローチャートの
S25の大当たり判定において、判定結果が大当たりで
あった場合、確率変動判定処理を行うのではなく、いわ
ゆる時間短縮の判定処理を行う点が異なっている。
【0195】この第10実施例では、遊技者の任意によ
り、時間短縮回数の再度の判定を可能にしたものであ
る。例えば、第6実施例乃至第9実施例では、大当たり
遊技が開始されると第2図柄表示部28の図柄が変動を
開始し、遊技球検出ゲートスイッチ13a,14aによ
って、遊技球が検出された時点で時間短縮回数を判定し
ている。しかし、時間短縮100回という図柄が判定さ
れればよいが、時間短縮30回や50回という図柄が判
定されることもあり、時間短縮回数が少ないと遊技者に
とってはあまり好ましい事ではない。本実施例は、その
ような場合において、時間短縮回数の再度の判定を可能
にしたものである。一連の動作は大当たり遊技終了まで
チャレンジタイムとして行うことができるので、遊技者
にとって都合のよい図柄が出現するまで、幾度となくチ
ャレンジすることができるものである。
【0196】この第10実施例は、遊技者が遊技球を遊
技球検出ゲート13,14に通過させることによって、
第2図柄表示部28に図柄を確定表示させ、その図柄に
より、時間短縮突入か否かが判定されるものである。
【0197】この実施例でも、特別図柄表示装置8の液
晶画面7上に設けられている第1図柄表示部27の第1
停止図柄表示部27a、第2停止図柄表示部27b、第
3停止図柄表示部27cに各々表示される図柄は上記の
実施例と同様に12図柄である。具体的には、「一
萬」、「二萬」、「三萬」、「四萬」、「五萬」、「六
萬」、「七萬」、「八萬」、「九萬」、「白」、
「撥」、「中」の12図柄である。また、第2図柄表示
部28に表示される図柄も「一萬」、「二萬」、「三
萬」、「四萬」、「五萬」、「六萬」、「七萬」、「八
萬」、「九萬」、「白」、「撥」、「中」の12図柄で
あり、これらの内、時間短縮突入図柄は、「三萬」、
「五萬」、「七萬」、「白」、「撥」、「中」の6図柄
であり、非時間短縮突入図柄は、「一萬」、「二萬」、
「四萬」、「六萬」、「八萬」、「九萬」の6図柄であ
る。従って、時間短縮突入率は2分の1となる。なお、
時間短縮判定乱数に対応して、次のように図柄が決めら
れている。1:「一萬」、2:「二萬」、3:「三
萬」、4:「四萬」、5:「五萬」、6:「六萬」、
7:「七萬」、8:「八萬」、9:「九萬」、10:
「白」、11:「撥」、0:「中」。
【0198】時間短縮については、例えば、第2図柄表
示部28に確定表示された時間短縮判定図柄が「中」の
場合には時間短縮は次回大当たりまで継続とし、「白」
又は「撥」の場合には時間短縮100回とし、「三
萬」、「五萬」、「七萬」の場合には時間短縮50回と
する。また、非時間短縮突入図柄の場合は、時間短縮0
回とする。
【0199】以下、本実施例の時間短縮判定処理につい
て、図18に示すフローチャートを参照して説明する。
図18は、図8に示すメインルーチンの特別図柄処理
(S12)で行われる時間短縮判定処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。なお、本実施例では、大
当たりの判定は、図9に示す大当たり判定処理のサブル
ーチンに従って、上記の実施例と同様に行われる。
【0200】まず、時間短縮判定図柄変動フラグがON
か否かを判定する(S171)。時間短縮判定図柄変動
フラグがONの場合(RAM45の時間短縮判定図柄変
動フラグ記憶エリア45γに「1」が記憶されている場
合)には(S171:YES)、既に、時間短縮判定図
柄が変動を開始しているので、S176に移行する。時
間短縮判定図柄変動フラグがOFFの場合(RAM45
の時間短縮判定図柄変動フラグ記憶エリア45γの記憶
値が「0」の場合)には(S171:NO)、第2図柄
表示部28に表示される時間短縮判定図柄が変動表示を
開始していないので、時間短縮判定図柄始動スイッチが
ONか否かを判断する(S172)。ここで、時間短縮
判定図柄始動スイッチがON(S172:YES)にな
るのは、大当たり表示の後に、遊技盤2上の遊技球検出
ゲート13,14の何れかに遊技球を通過させ、遊技球
検出ゲート13,14に各々設けられた遊技球検出ゲー
トスイッチ13a,14aが、遊技球の通過を検出した
場合である。
【0201】遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14
の何れかに遊技球が通過していない場合、すなわち、時
間短縮判定図柄始動スイッチがOFFの場合は(S17
2:NO)、メインルーチンにリターンする。遊技盤2
上の遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通
過させ、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられた
遊技球検出ゲートスイッチ13a,14aが遊技球の通
過を検出し、時間短縮判定図柄始動スイッチがONとな
った場合は(S172:YES)、RAM45に記憶さ
れている時間短縮判定ループカウンタLC7の値を時間
短縮判定乱数として取得し、RAM45の時間短縮判定
乱数記憶エリア45oに記憶する(S173)。ここ
で、RAM45に記憶されている時間短縮判定ループカ
ウンタLC7の値は、「0」〜「11」の間でループカ
ウントされているので、時間短縮判定乱数としては、
「0」〜「11」の内の何れかの値が時間短縮判定乱数
記憶エリア45oに記憶される(S173)。
【0202】次に、時間短縮判定図柄変動フラグをON
する(S174)。具体的には、RAM45の時間短縮
判定図柄変動フラグ記憶エリア45γに「1」を記憶す
る(S174)。次いで、変動時間タイマーを設定する
(S175)。具体的には、第2図柄表示部28を変動
させる所定の時間をRAM45の変動時間タイマー記憶
エリア45iに設定する(S175)。 次いで、変動
時間タイマーを減算する(S176)。具体的には、R
AM45の変動時間タイマー記憶エリア45iの記憶値
を例えば「1」減算する。
【0203】次いで、RAM45の変動時間タイマー記
憶エリア45iの記憶値が「0」になったか否かで変動
時間が終了か否かを判断する(S177)。変動時間が
終了していない場合には(S177:NO)、第2図柄
表示部28に表示される時間短縮判定図柄を変動させる
(S178)。具体的には、CPU44aが特別図柄表
示装置8の制御回路(図示外)へ第2図柄表示部28の
図柄を変動させるコマンドをI/Oインターフェース4
7を介して送信する(S178)。そして、メインルー
チンにリターンする。
【0204】変動時間が終了した場合には、(S17
7:YES)、S173で取得した時間短縮判定乱数に
基づいて、時間短縮のパターンを取得する(S17
9)。具体的には、RAM45の時間短縮判定乱数記憶
エリア45oに記憶された時間短縮判定乱数により、図
16に示すROM46に記憶されている時間短縮パター
ンテーブル46aに基づいて、時間短縮パターンを取得
する。なお、ROM46に記憶されている時間短縮パタ
ーンテーブル46aは、時間短縮判定乱数「0」:「次
回大当たりまで時間短縮」、時間短縮判定乱数「1
0」,「11」:「時間短縮100回」、時間短縮判定
乱数「3」,「5」,「7」:「時間短縮50回」、時
間短縮判定乱数「1」,「2」,「4」,「6」,
「8」,「9」:「時間短縮0回」(非時間短縮突入)
というように記憶している。
【0205】ここで、時間短縮判定乱数が例えば「7」
である場合には、S179の処理で、「50回」が取得
され、次いで、RAM45の時間短縮回数記憶エリア4
5mに「50回」が記憶される(S180)。次いで、
時間短縮判定図柄としては、上記の例では、時間短縮判
定乱数が「7」であったので、「7」に対応した図柄で
ある「七萬」が、RAM45の時間短縮判定図柄記憶エ
リア45zに記憶される(S181)。
【0206】そして、S181で記憶した時間短縮判定
図柄を、図5に示す第2図柄表示部28に確定表示する
(S182)。上記例では、RAM45の時間短縮判定
図柄記憶エリア45zに時間短縮図柄として、「七萬」
が記されているので、図5に示すように第2図柄表示部
28に「七萬」を確定表示させる(S182)。具体的
には、CPU44aからI/Oインターフェース47を
介して、特別図柄表示装置8の制御回路(図示外)に、
第2図柄表示部28に「七萬」を表示させるコードデー
タを送信する。
【0207】次いで、図5に示す判定結果表示部30に
時間短縮回数を表示する(S183)。上記の例では、
時間短縮突入図柄である「七萬」が第2図柄表示部28
に表示されているので、遊技者に「七萬」に対応した時
間短縮突入であることが分かるように、判定結果表示部
30にS180で記憶した時間短縮回数の「時短50
回」という表示を行う(S183)。従って、遊技者
は、判定結果表示部30の表示を見ることによって時間
短縮突入か否か、また、時間短縮の回数を知ることがで
きる。なお、判定結果表示部30への表示は、「時短5
0回」等の文字に限られず、単に「時間短縮」、単に回
数のみの表示である「50回」、「100回」等の表示
でもよく、さらに、時間短縮突入を表すアニメーション
図形等でもよい。
【0208】ここで、S179で取得した時間短縮パタ
ーンが、「0回」の場合は、判定結果表示部30に「は
ずれ」、「非時間短縮」、「時短0回」等と表示する
(S183)。S183の判定結果表示の処理が終了す
ると、RAM45の時間短縮判定図柄変動フラグ記憶エ
リア45γに「0」を記録し、時間短縮判定図柄変動フ
ラグをOFFし(S184)、メインルーチンにリター
ンする。
【0209】遊技者は、判定結果表示部30に表示され
た時間短縮の回数が気に入らないときには、遊技盤2上
の遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通過
させ、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられた遊
技球検出ゲートスイッチ13a,14aをONにするこ
とによって、再度、S173において時間短縮判定乱数
を取得することができる。従って、時間短縮の回数の抽
選を大当たり遊技終了まで何度も「チャレンジタイム」
として行うことができるので、遊技者にとって都合のよ
い図柄が出現するまで、幾度となくチャレンジすること
ができる。
【0210】また、上記時間短縮判定処理は、特別図柄
始動電動役物15への遊技球の入賞の保留数を例えば4
個とすると、保留数から溢れた5個目の遊技球が検出さ
れた時点でS172に示す時間短縮判定図柄始動スイッ
チをONとして、S173〜S184に示す処理を行っ
てもよい。
【0211】さらに、時間短縮判定処理は、遊技球検出
ゲート13,14へ遊技球が通過せず、遊技球検出ゲー
トスイッチ13a,14aで遊技球が検出されなかった
場合には、第1特別遊技状態である大当たり状態で、大
入賞口16の開成の最終回(最終ラウンド)で、大入賞
口16内の中央に設けられたV入賞口(図示外)にて、
遊技球が検出された時点で、S172に示す時間短縮判
定図柄始動スイッチをONにして、S173〜S184
に示す処理を行って、第2図柄表示部28に時間短縮判
定図柄を確定表示し(S182)、判定結果表示部30
に時間短縮回数の表示を行う(S183)。
【0212】または、遊技球検出ゲート13,14へ遊
技球が通過せず、遊技球検出ゲートスイッチ13a,1
4aで遊技球が検出されなかった場合には、S179に
移行し、自動的に時間短縮回数「0回」を取得してもよ
い。これらの遊技形態は大当たり状態の終了後に行うこ
とも可能である。
【0213】[第11実施例] 第11実施例のパチン
コ機1の構成は、第1実施例のパチンコ機1の構成と機
械的構成及び電気的構成は同一であり、パチンコ機1の
メインルーチンの処理及び大当たり判定の処理について
も、第1実施例のパチンコ機1と同一である。但し、第
11実施例のパチンコ機1は、図9のフローチャートの
S25の大当たり判定において、判定結果が大当たりで
あった場合、確率変動判定処理を行うのではなく、いわ
ゆる時間短縮の判定処理を行う点が異なっている。
【0214】この第11実施例のパチンコ機1では、遊
技者が大当たり遊技中に、遊技球を遊技球検出ゲート1
3,14を通過させた回数によって、時間短縮の回数が
決定されることを特徴としている。
【0215】以下、確率変動判定処理について、図19
に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。図1
9は、図8に示すメインルーチンの特別図柄処理(S1
2)で行われる時間短縮回数決定制御のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【0216】まず、大当たり遊技が終了しているか否か
を判断する(S191)。大当たり遊技が終了していな
いときには(S191:NO)、時間短縮回数加算スイ
ッチがONしているか否かを判断する(S192)。時
間短縮回数加算スイッチがONとなるのは、大当たり表
示の後に、遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14の
何れかに遊技球を通過させ、遊技球検出ゲート13,1
4に各々設けられた遊技球検出ゲートスイッチ13a,
14aが遊技球の通過を検出した場合であり、時間短縮
回数加算スイッチのONは、RAM45の時間短縮回数
加算スイッチ記憶エリア45kに記憶される。ここで、
時間短縮回数加算スイッチがONの場合で(S192:
YES)、時間短縮カウンタのカウンタ値が100回未
満の場合は(S193:YES)、時間短縮カウンタの
カウンタ値に「1」を加算する(S194)。なお、時
間短縮カウンタのカウンタ値は、RAM45の時間短縮
カウンタ記憶エリア45lに記憶されている。次いで、
メインルーチンにリターンする。
【0217】大当たり遊技が終了した場合には(S19
1:YES)、時間短縮カウンタのカウンタ値を取得し
(S195)、RAM45の時間短縮回数記憶エリア4
5mに時間短縮回数として記憶する(S196)。次い
で、RAM45の時間短縮回数記憶エリア45mに記憶
された時間短縮回数を、判定結果表示部30に表示し
(S197)、メインルーチンにリターンする。なお、
S195で時間短縮カウンタのカウンタ値を取得した段
階で、RAM45の時間短縮回数記憶エリア45mの記
憶回数を「0」にリセットする。本実施例では、S19
3に時間短縮回数の制限値として、100回を設定して
いるが、回数は任意に設定でき、特に、時間短縮回数の
制限値を設けなくてもよい。
【0218】以上のように、本実施例のパチンコ機で
は、遊技者が遊技球を遊技球検出ゲート13,14を通
過させた回数によって、時間短縮の回数が決定されるの
で、遊技者の技術により時間短縮回数を決定できるとい
う効果があり、遊技性が高まり、遊技者の気持ちを高め
ることができる。
【0219】[第12実施例] 第12実施例のパチン
コ機1では、時間短縮判定処理において、第5実施例と
同様に、遊技盤2上で右側に設けられている遊技球検出
ゲート13によって、遊技球が検出されると第2図柄表
示部28が変動を開始し、遊技盤2上で左側に設けられ
ている遊技球検出ゲート14にて遊技球が検出されると
第2図柄表示部28が変動を停止して、時間短縮突入及
び時間短縮回数を判定するようにしてもよい。また、そ
の逆で、遊技盤2上で左側に設けられている遊技球検出
ゲート14に遊技球を通過させたときに、時間短縮判定
図柄始動スイッチをONし、遊技盤2上で右側に設けら
れている遊技球検出ゲート13に遊技球を通過させたと
きに、時間短縮判定図柄停止スイッチをONするように
してもよい。
【0220】また、時間短縮判定図柄始動スイッチのO
N及び時間短縮判定図柄停止スイッチのONは、一つの
遊技球検出ゲートへの最初の遊技球の通過で時間短縮判
定図柄始動スイッチをONし、次に同じ遊技球検出ゲー
トへの2回目の遊技球の通過で時間短縮判定図柄停止ス
イッチをONするようにしてもよい。さらには、時間短
縮判定図柄始動スイッチをONする遊技球検出ゲート及
び時間短縮判定図柄停止スイッチをONする遊技球検出
ゲートは、遊技盤2上のいずれの位置に設けられていて
もよく、3個、4個、5個等の複数であってもよい。ま
た、遊技球が通常通りにくい場所に設けてもよい。さら
に、遊技盤2上に複数の遊技球検出ゲートを設け、通過
する遊技球検出ゲートにより、時間短縮突入の確率を変
更するようにしてもよい。
【0221】以上説明したように、本実施例では、第2
図柄表示部28の時間短縮判定図柄の変動の開始及び停
止を、遊技者が遊技盤2上の遊技球検出ゲートの何れか
に遊技球を通過させることによって制御できるので、時
間短縮突入が第1図柄表示部27に確定表示された図柄
により自動判定されることなく、遊技者にとって有利と
なる特典を自分で決定することができるという効果があ
る。本実施例では、時間短縮判定図柄の変動の開始及び
停止とも遊技者が遊技球検出ゲートに遊技球を通過させ
ることができるか否かの技術にかかっているので、遊技
者の気持ちをより高めることができる。
【0222】[第13実施例] 次に、第13実施例に
ついて、図20乃至図22のフローチャートを参照して
説明する。図20は、本実施例の入賞処理を示すフロー
チャートであり、図21は、本実施例の確率変動判定処
理を示すフローチャートであり、図22は、本実施例の
保留数減算処理を示すフローチャートである。第13実
施例のパチンコ機1の構成は、第1実施例のパチンコ機
1の構成と機械的構成及び電気的構成は同一であり、パ
チンコ機1のメインルーチンの処理及び大当たり判定の
処理についても、第1実施例のパチンコ機1と同一であ
る。
【0223】まず、この第13実施例のパチンコ機1の
動作の概略を説明する。第13実施例のパチンコ機1で
は、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞が検出
された時点で、大当たり判定用ループカウンタLC2の
値を乱数としてRAM45の特別図柄乱数記憶エリア4
5sに記憶すると共に、確率変動判定ループカウンタL
C6の値をRAM45の確率変動判定乱数記憶エリア4
5eに記憶する。実際は、この時点で確率変動突入か否
かが判明している。ここで、特別図柄乱数記憶エリア4
5sに記憶された乱数が、大当たりの乱数である場合
は、大当たりが生起し、第2図柄表示部28が変動表示
を開始する。そして、遊技球検出ゲート13,14を遊
技球が通過して、確率変動判定停止図柄停止スイッチが
ONとなると、RAM45の確率変動判定乱数記憶エリ
ア45eに記憶された確率変動判定乱数に基づいた図柄
を第2図柄表示部28に確定表示し、判定結果表示部3
0に確率変動突入か否かの表示を行う。これにより、特
別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に、既に、
自動的に確率変動突入の可否は判定されているが、「確
率変動」であるかどうかの表示は遊技球検出ゲート1
3,14を遊技球が通過して、確率変動判定図柄停止ス
イッチのONが検出された後になるので、遊技者は自分
の技術で判定を行ったように思えるため、遊技者の気持
ちを高めることができる。
【0224】次に、第13実施例のパチンコ機1の動作
の詳細を図20乃至図22に示すフローチャートに基づ
いて説明する。まず、第13実施例のパチンコ機1の入
賞処理について図20に示すフローチャートに基づいて
説明する。この入賞処理は、図8に示すメインルーチン
のスイッチ読込処理(S8)において行われるサブルー
チンである。図20に示すフローチャートの入賞処理で
は、まず、保留数は4未満か否かが、判断される(S2
01)。このS201では、特別図柄始動入賞数記憶エ
リア45uに記憶されている入賞球数(保留数)が、4
未満か否かが判断される。ここで、保留数が4未満でな
い場合には(S201:NO)、メインルーチンにリタ
ーンする。保留数が4未満の場合には(S201:YE
S)、S202の処理を行う。S202では、特別図柄
始動電動役物15へ遊技球が入賞しているか否かが判断
される(S202)。特別図柄始動電動役物15へ遊技
球が入賞している場合には(S202:YES)、大当
たり判定用ループカウンタLC2のカウント値を特別図
柄乱数として取得し(S203)、その特別図柄乱数を
特別図柄乱数記憶エリア45sに記憶する(S20
4)。次いで、確率変動判定ループカウンタLC6の値
を、確率変動判定乱数として取得し(S205)、確率
変動判定乱数記憶エリア45eに記憶する(S20
6)。そして、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,
LC5、リーチ判定カウンタLC8、及び、リーチパタ
ーン決定カウンタLC9のカウント値を乱数として各々
取得し、RAM45の図示外の記憶エリアに各々記憶す
る(S207)。次いで、特別図柄始動入賞数記憶エリ
ア45uの記憶数に「1」を加算し(S208)、メイ
ンルーチンにリターンする。なお、S202で、特別図
柄始動電動役物15へ遊技球が入賞していない場合には
(S202:NO)、S203乃至S208の処理を行
わずにメインルーチンにリターンする。
【0225】次に、本実施例の確率変動判定処理につい
て、図21に示すフローチャートを参照して詳細に説明
する。図21は、図8に示すメインルーチンの特別図柄
処理(S12)で行われる確率変動判定処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。まず、本実施例の確
率変動判定処理では、確率変動判定図柄停止スイッチが
ONか否かを判定する(S211)。ここで、確率変動
判定図柄停止スイッチがON(S211:YES)とな
るのは、大当たり表示の後に、遊技盤2上の遊技球検出
ゲート13,14の何れかに遊技球を通過させ、遊技球
検出ゲート13,14に各々設けられた遊技球検出ゲー
トスイッチ13a,14aが、遊技球の通過を検出した
場合である。
【0226】遊技盤2上の遊技球検出ゲート13,14
の何れかに遊技球が通過していない場合、すなわち、確
率変動判定図柄停止スイッチがOFFの場合は(S21
1:NO)、メインルーチンにリターンする。遊技盤2
上の遊技球検出ゲート13,14の何れかに遊技球を通
過させ、遊技球検出ゲート13,14に各々設けられた
遊技球検出ゲートスイッチ13a,14aが遊技球の通
過を検出し、確率変動判定図柄停止スイッチがONとな
った場合は(S211:YES)、上記S206の処理
でRAM45の確率変動判定乱数記憶エリア45eに記
憶した確率変動判定乱数を読み出す(S212)。次い
で、S212で読み出した確率変動判定乱数が確率変動
の値か否かを判断する(S213)。ここで、S212
で読み出した確率変動判定乱数が確率変動の値であった
場合には(S213:YES)、RAM45の確率変動
判定図柄記憶エリア45gに確率変動図柄を記憶する
(S214)。そして、S214で記憶した確率変動判
定図柄を、図4に示す第2図柄表示部28に確定表示す
る(S215)。例えば、RAM45の確率変動判定図
柄記憶エリア45gに確率変動図柄として、「七萬」が
記されている場合には、図4に示すように第2図柄表示
部28に「七萬」を確定表示させる(S215)。具体
的には、CPU44aからI/Oインターフェース47
を介して、特別図柄表示装置8の制御回路に、第2図柄
表示部28に「七萬」を表示させるコードデータを送信
する。
【0227】次いで、図4に示す判定結果表示部30に
判定結果を表示する(S216)。上記の例では、確率
変動突入図柄である「七萬」が第2図柄表示部28に表
示されているので、遊技者に確率変動突入であることが
分かるように、判定結果表示部30に「確率変動」と表
示を行う(S216)。従って、遊技者は、判定結果表
示部30の表示を見ることによって確率変動突入か否か
を判断することができる。なお、判定結果表示部30へ
の表示は、「確率変動」の文字に限られず、「確変」、
「確変大当たり」、「やったー」等の各種の文字表示で
もよく、また、確率変動突入を表すアニメーション図形
等でもよい。
【0228】ここで、S212で読み出した確率変動判
定乱数が確率変動の値でない場合には(S213:N
O)、RAM45の確率変動判定図柄記憶エリア45g
に非確率変動図柄を記憶する(S217)。そして、S
217で記憶した確率変動判定図柄を、図4に示す第2
図柄表示部28に確定表示する(S215)。次いで、
図4に示す判定結果表示部30に判定結果を表示する
(S216)。S216の処理が終了するとメインルー
チンにリターンする。次に、本実施例では、図22に示
すフローチャートの保留数減算処理が行われる。第1図
柄表示部27における特別図柄の変動が確定停止した場
合には(S221:YES)、保留数を1減算する(S
222)。具体的には、特別図柄始動入賞数記憶エリア
45uの記憶数を「1」減算する。その後、メインルー
チンにリターンする。S221でNOの場合には、直ち
に、メインルーチンにリターンする。
【0229】以上説明したように、本実施例のパチンコ
機1によれば、特別図柄始動電動役物15への遊技球の
入賞時に、既に、自動的に確率変動突入の可否は判明し
ているが、「確率変動」であるかどうかの表示は遊技球
検出ゲート13,14を遊技球が通過して、確率変動判
定図柄停止スイッチのONが検出された後になるので、
遊技者には、自分の技術で判定を行ったように思わせる
ことができる。従って、より遊技者の気持ちを高めるこ
とができる。
【0230】なお、上記第6実施例乃至第12実施例で
は、大当たり確定後の遊技者の遊技によって、時間短縮
突入及び時間短縮回数が判定されるようになっている
が、時間短縮の代わりに、特別図柄始動電動役物15の
開成時間を長くするいわゆる「開変」に適用してもよ
い。
【0231】また、上記の第1実施例乃至第13実施例
においては、第2図柄表示部28または判定結果表示部
30への確定表示に合わせて、「行くぞ、行くぞ、行く
ぞ」等の音声、電子音、ランプの点滅等を行って雰囲気
を盛り上げるようにしてもよい。また、第2図柄表示部
28または判定結果表示部30への表示の変わりに、音
声やランプの点滅等で知らせたり、特別図柄表示装置8
の液晶画面7にアニメーション等を表示して知らせるよ
うにしてもよい。さらに、第2図柄表示部28及び判定
結果表示部30は、特別図柄表示装置8の液晶画面7か
ら独立して設けてもよい。それらは、液晶画面に限られ
ず、7セグメントLED等を用いてもよい。
【0232】さらに、上記の第1実施例乃至第13実施
例において例示した特定図柄及び非特定図柄は、それら
の例示に限られることなく、各種の文字、絵、アニメー
ション等を用いることができる。また、確率変動及び時
間短縮への突入の確率も実施例の例示に限られず、任意
の確率に設定可能である。
【0233】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
の遊技機では、所定の条件を満たすことによって発せら
れた図柄変動開始信号に基づいて、前記第1図柄表示部
に表示されている図柄が変動を開始し、所定時間後に前
記第1図柄表示部に確定表示される。そして、確定表示
された図柄が所定の図柄であるときに、遊技者にとって
有利となるいわゆる大当たり状態である第1特別遊技状
態が生起する。判断手段は、前記第1図柄表示部に確定
表示された図柄が所定の図柄であるときに、前記遊技球
検出手段での遊技球の検出に基づいて前記第2特別遊技
状態を生起するか否かを判断し、制御手段は、当該判断
手段が前記第2特別遊技状態を生起すると判断したとき
に、前記第1特別遊技状態の終了後に前記第2特別遊技
状態を生起することができる。従って、遊技者は、遊技
球検出手段へ遊技球を通過させることによって、自分の
技術により第2特別遊技状態を生起させることができ
る。よって、遊技機の遊技性を高めることができる。
【0234】請求項2に係る発明の遊技機では、上記請
求項1に係る発明の効果に加えて、図柄確定手段が前記
第2図柄表示部に確定表示させた図柄が所定の図柄であ
るときに、前記判断手段は前記第2特別遊技状態を生起
させると判断する。従って、遊技者は第2図柄表示部に
確定表示された図柄により、第2特別遊技状態が生起す
るか否かを判断することができる。
【0235】請求項3に係る発明の遊技機では、上記請
求項2に係る発明の効果に加えて、前記第2図柄表示部
は、前記第1図柄表示部に設けられているので、前記第
2図柄表示部を別途設ける必要が無い。また、前記第1
図柄表示部として、例えば液晶表示装置を用いている場
合には、第2図柄表示部としての図柄の表示を、第1図
柄表示部としての図柄の表示の中に合成表示させること
で、第2図柄表示部を容易に構成することができる。
【0236】請求項4に係る発明の遊技機では、請求項
1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記
制御手段は、前記第1特別遊技状態生起の確率を高確率
とすることができる。従って、いわゆる確率変動状態を
実現することができる。よって、遊技者は次の第1特別
遊技状態を容易に生起させることができる。
【0237】請求項5に係る発明の遊技機では、請求項
1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記
制御手段は、前記第1図柄表示部での所定期間当たりの
確定表示が多くすることができる。従って、いわゆる時
間短縮状態を実現して第1図柄表示部での所定期間当た
りの確定表示を多くすることができる。
【0238】請求項6に係る発明の遊技機では、請求項
1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記
図柄確定手段は、前記遊技球検出手段での複数の遊技球
の検出に基づいて前記第2図柄表示部に図柄を確定表示
させ、当該確定表示された図柄が所定の図柄であるとき
に、前記制御手段は前記第2特別遊技状態を生起するこ
とができる。従って、遊技者は、前記遊技球検出手段に
遊技球を打ち込んで前記第2図柄表示部に確定表示され
た図柄が前記第2特別遊技状態を生起する図柄として、
有利でない図柄が表示されている場合に、再度、前記遊
技球検出手段に遊技球を打ち込んで前記第2図柄表示部
に表示されている図柄を変動させて、その後確定表示さ
せて、自己に有利な第2特別遊技状態を生起することが
できる。この動作を更に繰り返して行うことも可能であ
る。よって、自己に有利な第2特別遊技状態を自分の技
術で生起させることができる。
【0239】請求項7に係る発明の遊技機では、請求項
1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記
遊技球検出手段での遊技球の検出に基づいて、前記第2
特別遊技状態生起の確率、すなわち、いわゆる時間短縮
や確率変動等への突入の確率を変更することができる。
従って、遊技者は遊技領域に設けられた遊技球検出手段
に遊技球を検出させることによって、前記第2特別遊技
状態生起の確率を自分の技術で高めることができる。
【0240】請求項8に係る発明の遊技機では、請求項
5に記載の発明の効果に加えて、前記第2特別遊技状態
生起の回数、すなわち、いわゆる時間短縮の回数を変更
することができる。従って、遊技者は遊技領域に設けら
れた遊技球検出手段に遊技球を検出させることによっ
て、前記第2特別遊技状態生起の回数を自分の技術で多
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のパチンコ機の正面図で
ある。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の特別図柄表示装置の正面図であ
る。
【図4】パチンコ機の特別図柄表示装置の正面図であ
る。
【図5】パチンコ機の特別図柄表示装置の正面図であ
る。
【図6】パチンコ機の電気的構成を示したブロック図で
ある。
【図7】パチンコ機のRAMの記憶エリアを示した模式
図である。
【図8】パチンコ機のメインルーチンのフローチャート
である。
【図9】パチンコ機の大当たり判定処理のフローチャー
トである。
【図10】第1実施例の確率変動判定処理のフローチャ
ートである。
【図11】第2実施例の確率変動判定処理のフローチャ
ートである。
【図12】第3実施例の確率変動判定処理のフローチャ
ートである。
【図13】第4実施例の大当たり判定処理のフローチャ
ートである。
【図14】第5実施例の確率変動判定処理のフローチャ
ートである。
【図15】第6実施例の時間短縮判定処理のフローチャ
ートである。
【図16】時間短縮パターンテーブルの模式図である。
【図17】第8実施例の時間短縮判定処理のフローチャ
ートである。
【図18】第10実施例の時間短縮判定処理のフローチ
ャートである。
【図19】第11実施例の時間短縮回数決定制御のフロ
ーチャートである。
【図20】第13実施例の入賞処理を示すフローチャー
トである。
【図21】第13実施例の確率変動判定処理を示すフロ
ーチャートである。
【図22】第13実施例の保留数減算処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機 2 遊技盤 4 遊技領域 7 液晶画面 8 特別図柄表示装置 11,12 普通図柄始動ゲート 13,14 遊技球検出ゲート 13a,14a 遊技球検出ゲートスイッチ 15 特別図柄始動電動役物 16 大入賞口 24 普通図柄表示装置 25 特別図柄始動保留部 26 遊技球検出保留部 27 第1図柄表示部 27a 第1停止図柄 27b 第2停止図柄 27c 第3停止図柄 28 第2図柄表示部 29 大当たり図柄表示部 30 判定結果表示部 40 制御部 44a CPU 45 RAM 46 ROM 47 I/Oインターフェース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に複数の図柄を表示可能な第1
    図柄表示部を設け、図柄変動開始信号により前記第1図
    柄表示部に表示されている図柄が変動を開始し、所定時
    間後に前記第1図柄表示部に確定表示され、その確定表
    示された図柄が所定の図柄であるときに、遊技者にとっ
    て有利となる第1特別遊技状態が生起し、この第1特別
    遊技状態の終了後に遊技者にとって有利となる第2特別
    遊技状態が生起する遊技機であって、 前記遊技領域に設けられた遊技球検出手段と、 前記第1図柄表示部に確定表示された図柄が所定の図柄
    であるときに、前記遊技球検出手段での遊技球の検出に
    基づいて、前記第2特別遊技状態を生起するか否かを判
    断する判断手段と、 当該判断手段が前記第2特別遊技状態を生起すると判断
    したときに、前記第1特別遊技状態の終了後に前記第2
    特別遊技状態を生起する制御手段とを備えたことを特徴
    とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技領域に設けた複数の図柄を表示
    可能な第2図柄表示部と、 前記遊技球検出手段での遊技球の検出に基づいて、前記
    第2図柄表示部に図柄を確定表示させる図柄確定手段と
    を備え、 当該図柄確定手段が前記第2図柄表示部に確定表示させ
    た図柄が所定の図柄であるときに、前記判断手段は前記
    第2特別遊技状態を生起させると判断することを特徴と
    する請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記第2図柄表示部は、前記第1図柄表
    示部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載
    の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記第2特別遊技状態は、前記第1特別
    遊技状態生起の確率を高確率とすることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記第2特別遊技状態は、前記第1図柄
    表示部での所定期間当たりの確定表示が多くなることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記図柄確定手段は、前記遊技球検出手
    段での複数の遊技球の検出に基づいて前記第2図柄表示
    部に図柄を確定表示させ、 当該確定表示された図柄が所定の図柄であるときに、前
    記制御手段は前記第2特別遊技状態を生起することを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記遊技球検出手段での遊技球の検出に
    基づいて、前記第2特別遊技状態生起の確率を変更する
    確率変更手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記遊技球検出手段での遊技球の検出に
    基づいて、前記第2特別遊技状態生起の回数を変更する
    回数変更手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載
    の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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