JP2002252546A - 振動片、振動子、発振器及び携帯用電話装置 - Google Patents
振動片、振動子、発振器及び携帯用電話装置Info
- Publication number
- JP2002252546A JP2002252546A JP2001048922A JP2001048922A JP2002252546A JP 2002252546 A JP2002252546 A JP 2002252546A JP 2001048922 A JP2001048922 A JP 2001048922A JP 2001048922 A JP2001048922 A JP 2001048922A JP 2002252546 A JP2002252546 A JP 2002252546A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrating
- fine adjustment
- adjustment electrode
- vibrator
- surface portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 claims abstract description 60
- 239000010453 quartz Substances 0.000 claims description 52
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 52
- 239000010931 gold Substances 0.000 claims description 49
- 239000011651 chromium Substances 0.000 claims description 30
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 11
- 229910052737 gold Inorganic materials 0.000 claims description 11
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 7
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 23
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 15
- 230000008859 change Effects 0.000 description 13
- 238000009966 trimming Methods 0.000 description 12
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 7
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 3
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 最終周波数における周波数のバラツキが小さ
くなり、振動片の目標周波数調整への分解能が向上する
振動片、これを有する振動子、この振動子を備える発振
器及び携帯用電話装置を提供すること。 【解決手段】 基部110と、この基部から突出して形
成されている振動腕部121,122と、この振動腕部
が表面部121a、裏面部121d、右側面部121b
及び左側面部121cを有し、この表面部及び/又は裏
面部に溝部123,124が形成されている振動片であ
って、前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表
面部又は裏面部に微調用電極部128,129が配置さ
れ、表面部又は裏面部のいずれか一方に微調用電極部が
配置されていることで振動片100を構成する。
くなり、振動片の目標周波数調整への分解能が向上する
振動片、これを有する振動子、この振動子を備える発振
器及び携帯用電話装置を提供すること。 【解決手段】 基部110と、この基部から突出して形
成されている振動腕部121,122と、この振動腕部
が表面部121a、裏面部121d、右側面部121b
及び左側面部121cを有し、この表面部及び/又は裏
面部に溝部123,124が形成されている振動片であ
って、前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表
面部又は裏面部に微調用電極部128,129が配置さ
れ、表面部又は裏面部のいずれか一方に微調用電極部が
配置されていることで振動片100を構成する。
Description
【0001】
【0002】本発明は、例えば水晶等からなる振動片、
この振動片を有する振動子、この振動子を備える発振器
や携帯電話装置に関する。
この振動片を有する振動子、この振動子を備える発振器
や携帯電話装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、振動片である音叉型水晶振動片
は、例えば図10に示すように構成されている。すなわ
ち、音叉型水晶振動片10は、基部11と、この基部1
1から突出して形成されている2本の振動腕部12,1
3を有している。そして、この2本の振動腕部12,1
3には、図10に示すように、溝12a,13aが表面
及び裏面に形成されている。また、このように溝12
a,13aが設けられている振動腕部12,13の先端
部には粗調用電極14,15と微調用電極16,17
が、それぞれ配置されている。
は、例えば図10に示すように構成されている。すなわ
ち、音叉型水晶振動片10は、基部11と、この基部1
1から突出して形成されている2本の振動腕部12,1
3を有している。そして、この2本の振動腕部12,1
3には、図10に示すように、溝12a,13aが表面
及び裏面に形成されている。また、このように溝12
a,13aが設けられている振動腕部12,13の先端
部には粗調用電極14,15と微調用電極16,17
が、それぞれ配置されている。
【0004】このような粗調用電極14,15と微調用
電極16,17は、例えば図11及び図12に示すよう
に形成されている。図11は、図10のA−A’線拡大
断面図であり、図12は、図10のB−B’線拡大断面
図である。図11に示すように、振動腕部12の表面に
Cr(クロム)膜とAu(金)膜が形成され、振動腕部
12の表面(図において上部)にAuの重りが配置され
ることにより、粗調用電極14,15が構成されてい
る。一方、図12に示すように、振動腕部12の表面に
Cr膜とAu膜を配置することで、微調用電極16,1
7は構成されている。このように構成される粗調用電極
14,15と微調用電極16,17は、音叉型水晶振動
片10の周波数を例えば32.768KHzに調整する
ための電極である。
電極16,17は、例えば図11及び図12に示すよう
に形成されている。図11は、図10のA−A’線拡大
断面図であり、図12は、図10のB−B’線拡大断面
図である。図11に示すように、振動腕部12の表面に
Cr(クロム)膜とAu(金)膜が形成され、振動腕部
12の表面(図において上部)にAuの重りが配置され
ることにより、粗調用電極14,15が構成されてい
る。一方、図12に示すように、振動腕部12の表面に
Cr膜とAu膜を配置することで、微調用電極16,1
7は構成されている。このように構成される粗調用電極
14,15と微調用電極16,17は、音叉型水晶振動
片10の周波数を例えば32.768KHzに調整する
ための電極である。
【0005】具体的には、先ず、粗調用電極14,15
と微調用電極16,17を配置した状態で、音叉型水晶
振動片10を共振回路で発振させ、周波数を測定する。
そして、この測定された周波数と目標周波数である3
2.768KHzとの差を出す。このとき、音叉型水晶
振動片10の周波数は目標周波数より、低くなるように
粗調用電極14,15等が配置されている。次に、この
測定された周波数と目標周波数との差に基づき、粗調用
電極14,15にYAGレーザを照射し、粗調用電極1
4,15のAu重り(図11参照)側の部分を除去す
る。ここで、Au重り等にYAGレーザを照射するとA
u重り等の付加質量が減じ、振動片全体の周波数が高く
なるようになっている。
と微調用電極16,17を配置した状態で、音叉型水晶
振動片10を共振回路で発振させ、周波数を測定する。
そして、この測定された周波数と目標周波数である3
2.768KHzとの差を出す。このとき、音叉型水晶
振動片10の周波数は目標周波数より、低くなるように
粗調用電極14,15等が配置されている。次に、この
測定された周波数と目標周波数との差に基づき、粗調用
電極14,15にYAGレーザを照射し、粗調用電極1
4,15のAu重り(図11参照)側の部分を除去す
る。ここで、Au重り等にYAGレーザを照射するとA
u重り等の付加質量が減じ、振動片全体の周波数が高く
なるようになっている。
【0006】また、粗調用電極14,15には、質量の
あるAu重りがついているため、ワンスポット当りのY
AGレーザ照射による電極除去量(質量減少量)が大き
くなるため、速やかに、周波数を上げることができ、具
体的には周波数を32.768KHz近傍まで上げるこ
とができる。このように、32.768KHz近傍ま
で、周波数を近づけた後、次に、周波数のねらい値ま
で、周波数を合わせ込む。このとき、微調用電極16,
17に対してYAGレーザを照射するが、ワンスポット
当りの電極除去量(質量減少量)が小さいため、より精
密に周波数を調整することができる。
あるAu重りがついているため、ワンスポット当りのY
AGレーザ照射による電極除去量(質量減少量)が大き
くなるため、速やかに、周波数を上げることができ、具
体的には周波数を32.768KHz近傍まで上げるこ
とができる。このように、32.768KHz近傍ま
で、周波数を近づけた後、次に、周波数のねらい値ま
で、周波数を合わせ込む。このとき、微調用電極16,
17に対してYAGレーザを照射するが、ワンスポット
当りの電極除去量(質量減少量)が小さいため、より精
密に周波数を調整することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
溝12a,13aを有する32.768KHzの周波数
となる音叉型水晶振動片10は、小型で高性能な振動片
である。したがって、音叉型水晶振動片10の振動腕部
12,13も小型に形成されている。そして、この振動
腕部12,13に配置する微調用電極16,17も小さ
く形成されている。また、このような微調用電極16,
17に対してスポット径を例えば20μmでYAGレー
ザを照射して周波数を調整しようとしても、実際のレー
ザのスポット径は、そのときの条件によって微妙に変化
してしまい、常に正確に20μmの径とはならない。
溝12a,13aを有する32.768KHzの周波数
となる音叉型水晶振動片10は、小型で高性能な振動片
である。したがって、音叉型水晶振動片10の振動腕部
12,13も小型に形成されている。そして、この振動
腕部12,13に配置する微調用電極16,17も小さ
く形成されている。また、このような微調用電極16,
17に対してスポット径を例えば20μmでYAGレー
ザを照射して周波数を調整しようとしても、実際のレー
ザのスポット径は、そのときの条件によって微妙に変化
してしまい、常に正確に20μmの径とはならない。
【0008】そして、このレーザのスポット径の変化
は、全体として小型の微調用電極16,17間では、大
きな差として現れる。例えば、この差は音叉型水晶振動
片10の最終周波数において±5ppm程度にもなる。
これは、音叉型水晶振動片10の目標周波数調整への分
解能が著しく低下することを意味し、製造工程において
音叉型水晶振動片10の不良が多く発生してしまうとい
う問題があった。
は、全体として小型の微調用電極16,17間では、大
きな差として現れる。例えば、この差は音叉型水晶振動
片10の最終周波数において±5ppm程度にもなる。
これは、音叉型水晶振動片10の目標周波数調整への分
解能が著しく低下することを意味し、製造工程において
音叉型水晶振動片10の不良が多く発生してしまうとい
う問題があった。
【0009】そこで、本発明は上記問題に鑑み、最終周
波数における周波数のバラツキが小さくなり、振動片の
目標周波数調整への分解能が向上する振動片、これを有
する振動子、この振動子を備える発振器及び携帯用電話
装置を提供することを目的とする。
波数における周波数のバラツキが小さくなり、振動片の
目標周波数調整への分解能が向上する振動片、これを有
する振動子、この振動子を備える発振器及び携帯用電話
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1の
発明によれば、基部と、この基部から突出して形成され
ている振動腕部と、この振動腕部が表面部、裏面部、右
側面部及び左側面部を有し、この表面部及び/又は裏面
部に溝部が形成されている振動片であって、前記振動腕
部の右側面部及び左側面部、並びに表面部又は裏面部に
微調用電極部が配置され、表面部又は裏面部のいずれか
一方に微調用電極部が配置されていることを特徴とする
振動片により、達成される。
発明によれば、基部と、この基部から突出して形成され
ている振動腕部と、この振動腕部が表面部、裏面部、右
側面部及び左側面部を有し、この表面部及び/又は裏面
部に溝部が形成されている振動片であって、前記振動腕
部の右側面部及び左側面部、並びに表面部又は裏面部に
微調用電極部が配置され、表面部又は裏面部のいずれか
一方に微調用電極部が配置されていることを特徴とする
振動片により、達成される。
【0011】請求項1の構成によれば、前記振動腕部の
右側面部及び左側面部、並びに表面部又は裏面部に微調
用電極部が配置され、表面部又は裏面部のいずれか一方
に微調用電極部が配置されているので、振動片の最終周
波数の差が例えば±2ppm程度という小さな差とする
ことができ、振動片の目標周波数調整への分解能が向上
することになる。すなわち、微調用電極部が形成されて
いる表面部又は裏面部に例えばレーザトリミング等を施
す際、微調用電極部毎によって、照射されるレーザ径等
が多少相違し、これによって周波数変化が生じても、微
調用電極部を配置していない前記表面部又は裏面部があ
るので、この周波数変化を小さく止めることができるよ
うになっている。
右側面部及び左側面部、並びに表面部又は裏面部に微調
用電極部が配置され、表面部又は裏面部のいずれか一方
に微調用電極部が配置されているので、振動片の最終周
波数の差が例えば±2ppm程度という小さな差とする
ことができ、振動片の目標周波数調整への分解能が向上
することになる。すなわち、微調用電極部が形成されて
いる表面部又は裏面部に例えばレーザトリミング等を施
す際、微調用電極部毎によって、照射されるレーザ径等
が多少相違し、これによって周波数変化が生じても、微
調用電極部を配置していない前記表面部又は裏面部があ
るので、この周波数変化を小さく止めることができるよ
うになっている。
【0012】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記振動腕部の前記微調用電極
部の近傍に粗調用電極部が形成されていることを特徴と
する振動片である。請求項2の構成によれば、前記振動
腕部の前記微調用電極部の近傍に粗調用電極部が形成さ
れているので、微調用電極を用いた周波数微調整の前
に、前記粗調用電極部で大きく周波数を変化させて周波
数調整をすることができる。したがって、微調用電極部
のみで周波数調整を行うより、より効率よく周波数調整
を行うことができる。
求項1の構成において、前記振動腕部の前記微調用電極
部の近傍に粗調用電極部が形成されていることを特徴と
する振動片である。請求項2の構成によれば、前記振動
腕部の前記微調用電極部の近傍に粗調用電極部が形成さ
れているので、微調用電極を用いた周波数微調整の前
に、前記粗調用電極部で大きく周波数を変化させて周波
数調整をすることができる。したがって、微調用電極部
のみで周波数調整を行うより、より効率よく周波数調整
を行うことができる。
【0013】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項1又は請求項2に記載の構成において、前記粗調用
電極部及び前記微調用電極部は、前記溝部が形成されて
いる前記振動腕部の部分より先端部寄りに配置されてい
ることを特徴とする振動片である。請求項3の構成によ
れば、前記粗調用電極部及び前記微調用電極部は、前記
溝部が形成されている前記振動腕部の部分より先端部寄
りに配置されているので、例えばレーザトリミングで溝
部等に配置されている電極を破壊することなく周波数調
整を円滑に行うことができる。また、前記粗調用電極部
と前記微調用電極部の位置が相違するので、例えばレー
ザ等を誤って違う電極部に照射することを容易に防ぐこ
とができる。
求項1又は請求項2に記載の構成において、前記粗調用
電極部及び前記微調用電極部は、前記溝部が形成されて
いる前記振動腕部の部分より先端部寄りに配置されてい
ることを特徴とする振動片である。請求項3の構成によ
れば、前記粗調用電極部及び前記微調用電極部は、前記
溝部が形成されている前記振動腕部の部分より先端部寄
りに配置されているので、例えばレーザトリミングで溝
部等に配置されている電極を破壊することなく周波数調
整を円滑に行うことができる。また、前記粗調用電極部
と前記微調用電極部の位置が相違するので、例えばレー
ザ等を誤って違う電極部に照射することを容易に防ぐこ
とができる。
【0014】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項2又は請求項3の構成において、前記粗調用電極部
がAu(金)重りを有すると共に、前記微調用電極部が
Cr(クロム)膜及びAu(金)膜のみにより形成され
ていることを特徴とする振動片である。請求項4の構成
によれば、前記粗調用電極部がAu(金)重りを有する
と共に、前記微調用電極部がCr(クロム)膜及びAu
(金)膜のみにより形成されているので、大きく周波数
を変化する場合は、前記Au重り等を例えばレーザトリ
ミングし、周波数調整のねらい周波数(目標周波数)ま
での微小周波数調整では、前記Au膜及びCr膜をレー
ザトリミングすることで、効率よく周波数調整を行うこ
とができる。
求項2又は請求項3の構成において、前記粗調用電極部
がAu(金)重りを有すると共に、前記微調用電極部が
Cr(クロム)膜及びAu(金)膜のみにより形成され
ていることを特徴とする振動片である。請求項4の構成
によれば、前記粗調用電極部がAu(金)重りを有する
と共に、前記微調用電極部がCr(クロム)膜及びAu
(金)膜のみにより形成されているので、大きく周波数
を変化する場合は、前記Au重り等を例えばレーザトリ
ミングし、周波数調整のねらい周波数(目標周波数)ま
での微小周波数調整では、前記Au膜及びCr膜をレー
ザトリミングすることで、効率よく周波数調整を行うこ
とができる。
【0015】好ましくは、請求項5の発明によれば、請
求項1乃至請求項4のいずれかの構成において、前記基
部には、前記振動片を固定させるための固定領域が形成
され、この固定領域と前記振動腕部との間の基部に切り
込み部が設けられていることを特徴とする振動片であ
る。請求項5の構成によれば、前記切り込み部は、前記
固定領域と前記振動腕部との間の基部に設けられてい
る。したがって、この切り込み部は、前記振動腕部の振
動の妨げにならない位置に配置されていると共に、振動
漏れが前記固定領域へ伝わり、エネルギーの逃げが生じ
るのを有効に防止している。このため、振動片、素子間
のCI値(クリスタルインピーダンス又は等価直列抵
抗)のバラツキを小さくすることができる。
求項1乃至請求項4のいずれかの構成において、前記基
部には、前記振動片を固定させるための固定領域が形成
され、この固定領域と前記振動腕部との間の基部に切り
込み部が設けられていることを特徴とする振動片であ
る。請求項5の構成によれば、前記切り込み部は、前記
固定領域と前記振動腕部との間の基部に設けられてい
る。したがって、この切り込み部は、前記振動腕部の振
動の妨げにならない位置に配置されていると共に、振動
漏れが前記固定領域へ伝わり、エネルギーの逃げが生じ
るのを有効に防止している。このため、振動片、素子間
のCI値(クリスタルインピーダンス又は等価直列抵
抗)のバラツキを小さくすることができる。
【0016】好ましくは、請求項6の発明によれば、請
求項1乃至請求項5のいずれかの構成において、前記振
動片が略30KHz乃至略40KHzで発振する水晶で
形成されている音叉型振動片であることを特徴とする振
動片である。請求項6の構成によれば、前記振動片が略
30KHz乃至略40KHzで発振する水晶で形成され
ている小型の音叉型振動片においても請求項1乃至請求
項5の作用等を適用することができる。
求項1乃至請求項5のいずれかの構成において、前記振
動片が略30KHz乃至略40KHzで発振する水晶で
形成されている音叉型振動片であることを特徴とする振
動片である。請求項6の構成によれば、前記振動片が略
30KHz乃至略40KHzで発振する水晶で形成され
ている小型の音叉型振動片においても請求項1乃至請求
項5の作用等を適用することができる。
【0017】前記目的は、請求項7の発明によれば、基
部と、この基部から突出して形成されている振動腕部
と、この振動腕部が表面部、裏面部、右側面部及び左側
面部を有し、この表面部及び/又は裏面部に溝部が形成
されている振動片がパッケージ内に収容されている振動
子であって、前記振動片の前記振動腕部の右側面部及び
左側面部、並びに表面部又は裏面部に微調用電極部が配
置され、表面部又は裏面部のいずれか一方に微調用電極
部が配置されていることを特徴とする振動子により、達
成される。
部と、この基部から突出して形成されている振動腕部
と、この振動腕部が表面部、裏面部、右側面部及び左側
面部を有し、この表面部及び/又は裏面部に溝部が形成
されている振動片がパッケージ内に収容されている振動
子であって、前記振動片の前記振動腕部の右側面部及び
左側面部、並びに表面部又は裏面部に微調用電極部が配
置され、表面部又は裏面部のいずれか一方に微調用電極
部が配置されていることを特徴とする振動子により、達
成される。
【0018】請求項7の構成によれば、前記振動片の前
記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表面部又は
裏面部に微調用電極部が配置され、表面部又は裏面部の
いずれか一方に微調用電極部が配置されているので、振
動片の最終周波数の差が例えば±2ppm程度という小
さな差とすることができ、振動片の目標周波数調整への
分解能が向上することになる。すなわち、微調用電極部
が形成されている表面部又は裏面部に例えばレーザトリ
ミング等を施す際、微調用電極部毎によって、照射され
るレーザ径等が多少相違し、これによって周波数変化が
生じても、微調用電極部を配置していない前記表面部又
は裏面部があるので、この周波数変化を小さく止めるこ
とができるようになっている振動子である。
記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表面部又は
裏面部に微調用電極部が配置され、表面部又は裏面部の
いずれか一方に微調用電極部が配置されているので、振
動片の最終周波数の差が例えば±2ppm程度という小
さな差とすることができ、振動片の目標周波数調整への
分解能が向上することになる。すなわち、微調用電極部
が形成されている表面部又は裏面部に例えばレーザトリ
ミング等を施す際、微調用電極部毎によって、照射され
るレーザ径等が多少相違し、これによって周波数変化が
生じても、微調用電極部を配置していない前記表面部又
は裏面部があるので、この周波数変化を小さく止めるこ
とができるようになっている振動子である。
【0019】好ましくは、請求項8の発明によれば、請
求項7の構成において、前記振動片の前記振動腕部の前
記微調用電極部の近傍に粗調用電極部が形成されている
ことを特徴とする振動子である。請求項8の構成によれ
ば、前記振動片の前記振動腕部の前記微調用電極部の近
傍に粗調用電極部が形成されているので、微調用電極を
用いた周波数微調整の前に、前記粗調用電極部で大きく
周波数を変化させて周波数調整をすることができる。し
たがって、微調用電極部のみで周波数調整を行うより、
より効率よく周波数調整を行うことができる振動子とな
る。
求項7の構成において、前記振動片の前記振動腕部の前
記微調用電極部の近傍に粗調用電極部が形成されている
ことを特徴とする振動子である。請求項8の構成によれ
ば、前記振動片の前記振動腕部の前記微調用電極部の近
傍に粗調用電極部が形成されているので、微調用電極を
用いた周波数微調整の前に、前記粗調用電極部で大きく
周波数を変化させて周波数調整をすることができる。し
たがって、微調用電極部のみで周波数調整を行うより、
より効率よく周波数調整を行うことができる振動子とな
る。
【0020】好ましくは、請求項9の発明によれば、請
求項7又は請求項8の構成において、前記振動片の前記
粗調用電極部及び前記微調用電極部は、前記溝部が形成
されている前記振動腕部の部分より先端部寄りに配置さ
れていることを特徴とする振動子である。請求項9の構
成によれば、前記振動片の前記粗調用電極部及び前記微
調用電極部は、前記溝部が形成されている前記振動腕部
の部分より先端部寄りに配置されているので、例えばレ
ーザトリミングで溝部等に配置されている電極を破壊す
ることなく周波数調整を円滑に行うことができる。ま
た、前記粗調用電極部と前記微調用電極部の位置が相違
するので、例えばレーザ等を誤って違う電極部に照射す
ることを容易に防ぐことができる振動子となる。
求項7又は請求項8の構成において、前記振動片の前記
粗調用電極部及び前記微調用電極部は、前記溝部が形成
されている前記振動腕部の部分より先端部寄りに配置さ
れていることを特徴とする振動子である。請求項9の構
成によれば、前記振動片の前記粗調用電極部及び前記微
調用電極部は、前記溝部が形成されている前記振動腕部
の部分より先端部寄りに配置されているので、例えばレ
ーザトリミングで溝部等に配置されている電極を破壊す
ることなく周波数調整を円滑に行うことができる。ま
た、前記粗調用電極部と前記微調用電極部の位置が相違
するので、例えばレーザ等を誤って違う電極部に照射す
ることを容易に防ぐことができる振動子となる。
【0021】好ましくは、請求項10の発明によれば、
請求項8又は請求項9の構成において、前記振動片の前
記粗調用電極部がAu(金)重りを有すると共に、前記
微調用電極部がCr(クロム)膜及びAu(金)膜のみ
により形成されていることを特徴とする振動子である。
請求項10の構成によれば、前記振動片の前記粗調用電
極部がAu(金)重りを有すると共に、前記微調用電極
部がCr(クロム)膜及びAu(金)膜のみにより形成
されているので、大きく周波数を変化する場合は、前記
Au重り等を例えばレーザトリミングし、周波数調整の
ねらい周波数(目標周波数)までの微小周波数調整で
は、前記Au膜及びCr膜をレーザトリミングすること
で、効率よく周波数調整を行うことができる振動子であ
る。
請求項8又は請求項9の構成において、前記振動片の前
記粗調用電極部がAu(金)重りを有すると共に、前記
微調用電極部がCr(クロム)膜及びAu(金)膜のみ
により形成されていることを特徴とする振動子である。
請求項10の構成によれば、前記振動片の前記粗調用電
極部がAu(金)重りを有すると共に、前記微調用電極
部がCr(クロム)膜及びAu(金)膜のみにより形成
されているので、大きく周波数を変化する場合は、前記
Au重り等を例えばレーザトリミングし、周波数調整の
ねらい周波数(目標周波数)までの微小周波数調整で
は、前記Au膜及びCr膜をレーザトリミングすること
で、効率よく周波数調整を行うことができる振動子であ
る。
【0022】好ましくは、請求項11の発明によれば、
請求項7乃至請求項10のいずれかの構成において、前
記振動片の前記基部には、前記振動片を固定させるため
の固定領域が形成され、この固定領域と前記振動腕部と
の間の基部に切り込み部が設けられていることを特徴と
する振動子である。請求項11の構成によれば、前記切
り込み部は、前記固定領域と前記振動腕部との間の基部
に設けられている。したがって、この切り込み部は、前
記振動腕部の振動の妨げにならない位置に配置されてい
ると共に、振動漏れが前記固定領域へ伝わり、エネルギ
ーの逃げが生じるのを有効に防止している。このため、
振動片、素子間のCI値バラツキを小さくすることがで
きる振動子となる。
請求項7乃至請求項10のいずれかの構成において、前
記振動片の前記基部には、前記振動片を固定させるため
の固定領域が形成され、この固定領域と前記振動腕部と
の間の基部に切り込み部が設けられていることを特徴と
する振動子である。請求項11の構成によれば、前記切
り込み部は、前記固定領域と前記振動腕部との間の基部
に設けられている。したがって、この切り込み部は、前
記振動腕部の振動の妨げにならない位置に配置されてい
ると共に、振動漏れが前記固定領域へ伝わり、エネルギ
ーの逃げが生じるのを有効に防止している。このため、
振動片、素子間のCI値バラツキを小さくすることがで
きる振動子となる。
【0023】好ましくは、請求項12の発明によれば、
請求項7乃至請求項11のいずれかの構成において、前
記振動片が略30KHz乃至略40KHzで発振する水
晶で形成されている音叉型振動片であることを特徴とす
る振動子である。請求項12の構成によれば、前記振動
片が略30KHz乃至略40KHzで発振する水晶で形
成されている小型の音叉型振動片においても請求項7乃
至請求項11の作用等を適用することができる。
請求項7乃至請求項11のいずれかの構成において、前
記振動片が略30KHz乃至略40KHzで発振する水
晶で形成されている音叉型振動片であることを特徴とす
る振動子である。請求項12の構成によれば、前記振動
片が略30KHz乃至略40KHzで発振する水晶で形
成されている小型の音叉型振動片においても請求項7乃
至請求項11の作用等を適用することができる。
【0024】好ましくは、請求項13の発明によれば、
請求項7乃至請求項12のいずれかの構成において、前
記パッケージが箱状に形成されていることを特徴とする
振動子である。請求項13の構成によれば、前記パッケ
ージが箱状に形成されている振動子においても請求項7
乃至請求項12の作用等を発揮させることができる。
請求項7乃至請求項12のいずれかの構成において、前
記パッケージが箱状に形成されていることを特徴とする
振動子である。請求項13の構成によれば、前記パッケ
ージが箱状に形成されている振動子においても請求項7
乃至請求項12の作用等を発揮させることができる。
【0025】好ましくは、請求項14の発明によれば、
請求項7乃至請求項12のいずれかの構成において、前
記パッケージが所謂シリンダータイプに形成されている
ことを特徴とする振動子である。請求項14の構成によ
れば、前記パッケージが箱状に形成されている振動子に
おいても請求項7乃至請求項12の作用等を発揮させる
ことができる。
請求項7乃至請求項12のいずれかの構成において、前
記パッケージが所謂シリンダータイプに形成されている
ことを特徴とする振動子である。請求項14の構成によ
れば、前記パッケージが箱状に形成されている振動子に
おいても請求項7乃至請求項12の作用等を発揮させる
ことができる。
【0026】前記目的は、請求項15の発明によれば、
基部と、この基部から突出して形成されている振動腕部
と、を有する振動片と集積回路がパッケージ内に収容さ
れている発振器であって、前記振動片の前記振動腕部の
右側面部及び左側面部、並びに表面部又は裏面部に微調
用電極部が配置され、表面部又は裏面部のいずれか一方
に微調用電極部が配置されていることを特徴とする発振
器により、達成される。
基部と、この基部から突出して形成されている振動腕部
と、を有する振動片と集積回路がパッケージ内に収容さ
れている発振器であって、前記振動片の前記振動腕部の
右側面部及び左側面部、並びに表面部又は裏面部に微調
用電極部が配置され、表面部又は裏面部のいずれか一方
に微調用電極部が配置されていることを特徴とする発振
器により、達成される。
【0027】請求項15の構成によれば、前記振動片の
前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表面部又
は裏面部に微調用電極部が配置され、表面部又は裏面部
のいずれか一方に微調用電極部が配置されているので、
振動片の最終周波数の差が例えば±2ppm程度という
小さな差とすることができ、振動片の目標周波数調整へ
の分解能が向上することになる。すなわち、微調用電極
部が形成されている表面部又は裏面部に例えばレーザト
リミング等を施す際、微調用電極部毎によって、照射さ
れるレーザ径等が多少相違し、これによって周波数変化
が生じても、微調用電極部を配置していない前記表面部
又は裏面部があるので、この周波数変化を小さく止める
ことができるようになっている発振器である。
前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表面部又
は裏面部に微調用電極部が配置され、表面部又は裏面部
のいずれか一方に微調用電極部が配置されているので、
振動片の最終周波数の差が例えば±2ppm程度という
小さな差とすることができ、振動片の目標周波数調整へ
の分解能が向上することになる。すなわち、微調用電極
部が形成されている表面部又は裏面部に例えばレーザト
リミング等を施す際、微調用電極部毎によって、照射さ
れるレーザ径等が多少相違し、これによって周波数変化
が生じても、微調用電極部を配置していない前記表面部
又は裏面部があるので、この周波数変化を小さく止める
ことができるようになっている発振器である。
【0028】前記目的は、請求項16の発明によれば、
基部と、この基部から突出して形成されている振動腕部
と、を有する振動片であり、この振動片がパッケージ内
に収容されている振動子であり、この振動子を制御部に
接続して用いている携帯電話装置であって、前記振動片
の前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表面部
又は裏面部に微調用電極部が配置され、表面部又は裏面
部のいずれか一方に微調用電極部が配置されていること
を特徴とする携帯電話装置により、達成される。
基部と、この基部から突出して形成されている振動腕部
と、を有する振動片であり、この振動片がパッケージ内
に収容されている振動子であり、この振動子を制御部に
接続して用いている携帯電話装置であって、前記振動片
の前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表面部
又は裏面部に微調用電極部が配置され、表面部又は裏面
部のいずれか一方に微調用電極部が配置されていること
を特徴とする携帯電話装置により、達成される。
【0029】請求項16の構成によれば、前記振動片の
前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表面部又
は裏面部に微調用電極部が配置され、表面部又は裏面部
のいずれか一方に微調用電極部が配置されているので、
振動片の最終周波数の差が例えば±2ppm程度という
小さな差とすることができ、振動片の目標周波数調整へ
の分解能が向上することになる。すなわち、微調用電極
部が形成されている表面部又は裏面部に例えばレーザト
リミング等を施す際、微調用電極部毎によって、照射さ
れるレーザ径等が多少相違し、これによって周波数変化
が生じても、微調用電極部を配置していない前記表面部
又は裏面部があるので、この周波数変化を小さく止める
ことができるようになっている携帯電話装置である。
前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表面部又
は裏面部に微調用電極部が配置され、表面部又は裏面部
のいずれか一方に微調用電極部が配置されているので、
振動片の最終周波数の差が例えば±2ppm程度という
小さな差とすることができ、振動片の目標周波数調整へ
の分解能が向上することになる。すなわち、微調用電極
部が形成されている表面部又は裏面部に例えばレーザト
リミング等を施す際、微調用電極部毎によって、照射さ
れるレーザ径等が多少相違し、これによって周波数変化
が生じても、微調用電極部を配置していない前記表面部
又は裏面部があるので、この周波数変化を小さく止める
ことができるようになっている携帯電話装置である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0031】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る振動片である音叉型水晶振動片1
00を示す図である。音叉型水晶振動片100は、例え
ば所謂水晶Z板となるように水晶の単結晶を切り出して
形成されている。また、図1に示す音叉型水晶振動片1
00は例えば32.768KHzで信号を発信する振動
片であるため、極めて小型の振動片となっている。この
ような音叉型水晶振動片100は、図1に示すように、
基部110を有している。そして、この基部110から
図において上方向に突出するように振動腕部である音叉
腕121,122が2本配置されている。この音叉腕1
21,122のそれぞれの幅は、図1に示すように、例
えば100μm程度に形成されている。
1の実施の形態に係る振動片である音叉型水晶振動片1
00を示す図である。音叉型水晶振動片100は、例え
ば所謂水晶Z板となるように水晶の単結晶を切り出して
形成されている。また、図1に示す音叉型水晶振動片1
00は例えば32.768KHzで信号を発信する振動
片であるため、極めて小型の振動片となっている。この
ような音叉型水晶振動片100は、図1に示すように、
基部110を有している。そして、この基部110から
図において上方向に突出するように振動腕部である音叉
腕121,122が2本配置されている。この音叉腕1
21,122のそれぞれの幅は、図1に示すように、例
えば100μm程度に形成されている。
【0032】また、この音叉腕121,122の表面と
裏面には、溝部123,124が図1に示すように形成
されている。この溝部123,124は、図1に示され
ていない音叉腕121,122の裏面側にも同様に形成
され、この溝123,124が形成されている音叉腕1
21,122の断面は、略H型に形成されている。とこ
ろで、図1に示す音叉腕121、122に形成されてい
る溝部123,124には、図1に示すように、励振電
極123a,124aがそれぞれ形成されている。ま
た、この励振電極は、図1の音叉腕121,122の側
面にも配置されている(図示せず)。また、音叉型水晶
振動片100の基部110等には、給電等を行う給電電
極125も配置されている。
裏面には、溝部123,124が図1に示すように形成
されている。この溝部123,124は、図1に示され
ていない音叉腕121,122の裏面側にも同様に形成
され、この溝123,124が形成されている音叉腕1
21,122の断面は、略H型に形成されている。とこ
ろで、図1に示す音叉腕121、122に形成されてい
る溝部123,124には、図1に示すように、励振電
極123a,124aがそれぞれ形成されている。ま
た、この励振電極は、図1の音叉腕121,122の側
面にも配置されている(図示せず)。また、音叉型水晶
振動片100の基部110等には、給電等を行う給電電
極125も配置されている。
【0033】このように励振電極123a,124aが
溝部123,124に配置され、音叉腕121,122
の側面にも励振電極が配置されているため、励振電極1
23a,124a及び側面の励振電極に電圧を印加する
と、音叉腕123,124内に効率良く電界が生じ、音
叉腕123,124の振動損失が低くCI値も低い状態
で振動が生じることになる。特に、上述にように図1に
示す音叉型水晶振動片100は、周波数が32.768
KHzの小型の振動片であるが、このような振動片で
も、振動損失が低く、CI値も低い高性能な振動片とな
っている。
溝部123,124に配置され、音叉腕121,122
の側面にも励振電極が配置されているため、励振電極1
23a,124a及び側面の励振電極に電圧を印加する
と、音叉腕123,124内に効率良く電界が生じ、音
叉腕123,124の振動損失が低くCI値も低い状態
で振動が生じることになる。特に、上述にように図1に
示す音叉型水晶振動片100は、周波数が32.768
KHzの小型の振動片であるが、このような振動片で
も、振動損失が低く、CI値も低い高性能な振動片とな
っている。
【0034】ところで、このような音叉型水晶振動片1
00の周波数は上述のとおり32.768KHzである
が、このような周波数に合わせ込むための電極が、図1
の音叉型水晶振動片100の音叉腕121,122には
設けられている。具体的には、図1に示すように音叉腕
121,122の溝123,124が形成されていない
領域、すなわち音叉腕121,122の先端側に、粗調
用電極部126,127と微調用電極部128,129
とが形成されている。この粗調用電極部126,127
は、図1に示すように音叉腕121,122の先端部か
ら例えば400μmの長さで形成され、続いて微調用電
極部128,129が例えば200μmの長さで配置さ
れている。
00の周波数は上述のとおり32.768KHzである
が、このような周波数に合わせ込むための電極が、図1
の音叉型水晶振動片100の音叉腕121,122には
設けられている。具体的には、図1に示すように音叉腕
121,122の溝123,124が形成されていない
領域、すなわち音叉腕121,122の先端側に、粗調
用電極部126,127と微調用電極部128,129
とが形成されている。この粗調用電極部126,127
は、図1に示すように音叉腕121,122の先端部か
ら例えば400μmの長さで形成され、続いて微調用電
極部128,129が例えば200μmの長さで配置さ
れている。
【0035】図2は、図1のC−C’線概略拡大断面図
である。すなわち、音叉腕121の粗調用電極部126
の形成領域の拡大断面図である。音叉腕122について
は、音叉腕121と同様なので、その説明を省略し、音
叉腕121についてのみ、以下、説明する。図2に示す
ように、音叉腕121は、その断面が四角形を成し、そ
の表面部121a、右側面部121b、左側面部121
cを覆うようにCr膜が300Å乃至1000Åの厚み
で形成されている。また、このCr膜の上には例えば5
00Å乃至1000Åの厚みでAu膜が形成されてい
る。また、音叉腕121の表面部121a側には、Cr
膜及びAu膜を介してAu重りが配置され、このAu重
りは、例えば3000Å乃至10000Åの厚みで形成
されている。このように粗調用電極部125は、Cr
膜、Au膜及びAu重りによって形成されている。一
方、音叉腕121の裏面部121dには、図2に示すよ
うにCr膜及びAu膜が形成されない状態となってい
る。
である。すなわち、音叉腕121の粗調用電極部126
の形成領域の拡大断面図である。音叉腕122について
は、音叉腕121と同様なので、その説明を省略し、音
叉腕121についてのみ、以下、説明する。図2に示す
ように、音叉腕121は、その断面が四角形を成し、そ
の表面部121a、右側面部121b、左側面部121
cを覆うようにCr膜が300Å乃至1000Åの厚み
で形成されている。また、このCr膜の上には例えば5
00Å乃至1000Åの厚みでAu膜が形成されてい
る。また、音叉腕121の表面部121a側には、Cr
膜及びAu膜を介してAu重りが配置され、このAu重
りは、例えば3000Å乃至10000Åの厚みで形成
されている。このように粗調用電極部125は、Cr
膜、Au膜及びAu重りによって形成されている。一
方、音叉腕121の裏面部121dには、図2に示すよ
うにCr膜及びAu膜が形成されない状態となってい
る。
【0036】図3は、図1のD−D’線概略拡大断面図
である。すなわち、音叉腕121の微調用電極部128
の形成領域の拡大断面図である。音叉腕122について
は、音叉腕121と同様なので、その説明を省略し、音
叉腕121についてのみ、以下、説明する。図3に示す
ように、音叉腕121の表面部121a、右側面部12
1b、左側面部121cには、微調用電極部128が配
置されている。具体的には、音叉腕121には、先ずC
r膜が例えば300Å乃至1000Åの厚みで形成さ
れ、その上にAu膜が例えば500Å乃至1000Åの
厚みで形成されている。しかし、本実施の形態の音叉腕
121の裏面部121dには、Cr膜やAu膜が形成さ
れていない。
である。すなわち、音叉腕121の微調用電極部128
の形成領域の拡大断面図である。音叉腕122について
は、音叉腕121と同様なので、その説明を省略し、音
叉腕121についてのみ、以下、説明する。図3に示す
ように、音叉腕121の表面部121a、右側面部12
1b、左側面部121cには、微調用電極部128が配
置されている。具体的には、音叉腕121には、先ずC
r膜が例えば300Å乃至1000Åの厚みで形成さ
れ、その上にAu膜が例えば500Å乃至1000Åの
厚みで形成されている。しかし、本実施の形態の音叉腕
121の裏面部121dには、Cr膜やAu膜が形成さ
れていない。
【0037】このように音叉腕121の裏面部121d
に微調用電極部128が形成されていないため、後述す
る微調用電極部128にYAGレーザを照射して周波数
の微調整をする際に、音叉型水晶振動片100の最終周
波数でバラツキが小さくなる。ところで、上記音叉型水
晶振動片100の基部110は、図1に示すように、そ
の全体が略板状に形成されている。そして、この基部1
10には、図1に示すように基部110の両側に切り込
み部111が2箇所設けられている。この切り込み部1
11,111の位置は、図1に示すように音叉腕12
1,122の溝123,124の下端部より下方に配置
されるので、この切り込み部111の存在が、音叉腕部
121、122の振動を阻害等することがない。
に微調用電極部128が形成されていないため、後述す
る微調用電極部128にYAGレーザを照射して周波数
の微調整をする際に、音叉型水晶振動片100の最終周
波数でバラツキが小さくなる。ところで、上記音叉型水
晶振動片100の基部110は、図1に示すように、そ
の全体が略板状に形成されている。そして、この基部1
10には、図1に示すように基部110の両側に切り込
み部111が2箇所設けられている。この切り込み部1
11,111の位置は、図1に示すように音叉腕12
1,122の溝123,124の下端部より下方に配置
されるので、この切り込み部111の存在が、音叉腕部
121、122の振動を阻害等することがない。
【0038】また、音叉型水晶振動片100をパッケー
ジにおいて固定する際に実際に固定される領域が図1の
固定領域112である。図1に示すように、切り込み部
111の下端部は、固定領域112より図1の上方に配
置されるので、切り込み部111が固定領域112に影
響を及ぼすことがなく、音叉型水晶振動片100のパッ
ケージに対する固定状態に悪影響を与えることがないよ
うに構成されている。
ジにおいて固定する際に実際に固定される領域が図1の
固定領域112である。図1に示すように、切り込み部
111の下端部は、固定領域112より図1の上方に配
置されるので、切り込み部111が固定領域112に影
響を及ぼすことがなく、音叉型水晶振動片100のパッ
ケージに対する固定状態に悪影響を与えることがないよ
うに構成されている。
【0039】このように、基部110に設けられた切り
込み部111は、音叉型水晶振動片100の音叉腕12
1,122の振動に悪影響を与えることがない位置に設
けられている。そして、更に、切り込み部111は、音
叉型水晶振動片100のパッケージに対する固定状態に
悪影響を与えることがない位置にも設けられている。こ
のような位置に設けられている切り込み部111は、音
叉腕121,122の溝123,124の位置より下方
の基部110側に設けられている。このため、音叉腕1
21,122の振動により、溝123,124から漏れ
てきた漏れ振動は、切り込み部111により、基部11
0の固定領域112に伝わり難くなる。したがって、漏
れ振動が固定領域112に伝わり難くなり、これにより
エネルギー逃げが生じ難くなる。そして、従来のCI値
の振動片素子間のばらつきは、標準偏差で10KΩ以上
発生していたが、本実施の形態では、標準偏差は1KΩ
に激減した。
込み部111は、音叉型水晶振動片100の音叉腕12
1,122の振動に悪影響を与えることがない位置に設
けられている。そして、更に、切り込み部111は、音
叉型水晶振動片100のパッケージに対する固定状態に
悪影響を与えることがない位置にも設けられている。こ
のような位置に設けられている切り込み部111は、音
叉腕121,122の溝123,124の位置より下方
の基部110側に設けられている。このため、音叉腕1
21,122の振動により、溝123,124から漏れ
てきた漏れ振動は、切り込み部111により、基部11
0の固定領域112に伝わり難くなる。したがって、漏
れ振動が固定領域112に伝わり難くなり、これにより
エネルギー逃げが生じ難くなる。そして、従来のCI値
の振動片素子間のばらつきは、標準偏差で10KΩ以上
発生していたが、本実施の形態では、標準偏差は1KΩ
に激減した。
【0040】本実施の形態の音叉型水晶振動片100の
目標周波数である例えば32.768KHzに合わせ込
む周波数調整工程について以下、説明する。図1に示す
ような音叉型水晶振動片100を振動子のパッケージ等
に封止する前に発振周波数の調整を行う。具体的には、
先ず、音叉型水晶振動片100を共振回路で共振させ、
周波数を測定する。このときの周波数は、音叉型水晶振
動片100に付加質量となる粗調用電極部126、12
7や微調用電極128,129を配置しているため、目
標周波数である32.768KHzに比べ大きく下回る
周波数となる。
目標周波数である例えば32.768KHzに合わせ込
む周波数調整工程について以下、説明する。図1に示す
ような音叉型水晶振動片100を振動子のパッケージ等
に封止する前に発振周波数の調整を行う。具体的には、
先ず、音叉型水晶振動片100を共振回路で共振させ、
周波数を測定する。このときの周波数は、音叉型水晶振
動片100に付加質量となる粗調用電極部126、12
7や微調用電極128,129を配置しているため、目
標周波数である32.768KHzに比べ大きく下回る
周波数となる。
【0041】この状態で、周波数調整を行い、目標周波
数である32.768KHzに合わせ込むことになる。
具体的には、YAGレーザ等の低出力のレーザを粗調用
電極部126,127や微調用電極部128,129に
照射し、付加質量を減じることで、周波数が上昇するこ
とを利用して行う。周波数調整工程は、具体的には、粗
調整工程と微調整工程とに分かれる。
数である32.768KHzに合わせ込むことになる。
具体的には、YAGレーザ等の低出力のレーザを粗調用
電極部126,127や微調用電極部128,129に
照射し、付加質量を減じることで、周波数が上昇するこ
とを利用して行う。周波数調整工程は、具体的には、粗
調整工程と微調整工程とに分かれる。
【0042】(粗調整工程)粗調整工程は、レーザを図
1の粗調用電極部126,127のAu重り(3000
Å乃至10000Å厚で形成)に対して照射する。音叉
型水晶振動片100の音叉腕121,122の先端部
は、レーザワンスポット当りの電解除去量(質量減少
量)が大きく、例えば20μm径のレーザで、ワンスポ
ット当り20ppmの周波数変化がある。このような粗
調用電極126,127に対して、図4に示すようにレ
ーザを照射し、トリミングを行い、目標周波数の32.
768KHz近傍まで周波数を合わせ込む。
1の粗調用電極部126,127のAu重り(3000
Å乃至10000Å厚で形成)に対して照射する。音叉
型水晶振動片100の音叉腕121,122の先端部
は、レーザワンスポット当りの電解除去量(質量減少
量)が大きく、例えば20μm径のレーザで、ワンスポ
ット当り20ppmの周波数変化がある。このような粗
調用電極126,127に対して、図4に示すようにレ
ーザを照射し、トリミングを行い、目標周波数の32.
768KHz近傍まで周波数を合わせ込む。
【0043】(微調整工程)レーザは、図4に示すよう
に音叉腕121,122の微調用電極部128、129
の表面部121a側に照射される。そして、音叉型水晶
振動片100の目標周波数である32.768KHzに
精度良く合わせ込むことになる。このように目標周波数
に合わせ込みを行うのであるが、本実施の形態の音叉型
水晶振動片100の音叉腕121,122に配置されて
いる微調用電極部128、129には、スポット毎のス
ポット径が微妙に相違することになる。
に音叉腕121,122の微調用電極部128、129
の表面部121a側に照射される。そして、音叉型水晶
振動片100の目標周波数である32.768KHzに
精度良く合わせ込むことになる。このように目標周波数
に合わせ込みを行うのであるが、本実施の形態の音叉型
水晶振動片100の音叉腕121,122に配置されて
いる微調用電極部128、129には、スポット毎のス
ポット径が微妙に相違することになる。
【0044】すなわち、図5に示すように、レーザ光に
対する音叉腕121,122の姿勢がばらつくためレー
ザの照射距離(発光源からの距離)が変化する。具体的
には、レーザ光を絞りスポット径の小さなものを使うと
焦点深度が浅くなり、音叉腕121,122の姿勢の違
いによって焦点の合っているもの、焦点ズレぎみのもの
などでレーザスポット径が変化する。スポット径がばら
つくことにより、トリミング量がばらつくことになり、
ワンスポット当りの周波数変化にばらつきが生じる。
対する音叉腕121,122の姿勢がばらつくためレー
ザの照射距離(発光源からの距離)が変化する。具体的
には、レーザ光を絞りスポット径の小さなものを使うと
焦点深度が浅くなり、音叉腕121,122の姿勢の違
いによって焦点の合っているもの、焦点ズレぎみのもの
などでレーザスポット径が変化する。スポット径がばら
つくことにより、トリミング量がばらつくことになり、
ワンスポット当りの周波数変化にばらつきが生じる。
【0045】このため、ワンスポット当りの周波数のば
らつきを小さくするためには、ワンスポット当りのトリ
ミング量(=周波数変化量)を小さくする必要がある。
従来は、図3で示すように121a,121dの両面に
Cr膜、Au膜が形成されていたが、本実施の形態は、
図3に示すように121aの片面のみにCr膜、Au膜
が形成されている。両面にCr膜、Au膜がある場合、
レーザ照射によって両面同時にトリミングされることに
なるが、本実施の形態では片面のみしかCr膜、Au膜
がないためレーザワンスポット当りのトリミング量を半
分にすることができる。このようにすることによって、
たとえレーザスポット径にばらつきが生じても、レーザ
ワンスポット当りの周波数変化量を小さくすることがで
きるため、最終周波数の精度を向上できる。従来の振動
片の最終周波数が±5ppmであったのが、図1の音叉
型水晶振動片100では、図3に示すように裏面部12
1dに電極を形成しないことによって、最終周波数で±
2ppmと著しく精度を向上することができた。
らつきを小さくするためには、ワンスポット当りのトリ
ミング量(=周波数変化量)を小さくする必要がある。
従来は、図3で示すように121a,121dの両面に
Cr膜、Au膜が形成されていたが、本実施の形態は、
図3に示すように121aの片面のみにCr膜、Au膜
が形成されている。両面にCr膜、Au膜がある場合、
レーザ照射によって両面同時にトリミングされることに
なるが、本実施の形態では片面のみしかCr膜、Au膜
がないためレーザワンスポット当りのトリミング量を半
分にすることができる。このようにすることによって、
たとえレーザスポット径にばらつきが生じても、レーザ
ワンスポット当りの周波数変化量を小さくすることがで
きるため、最終周波数の精度を向上できる。従来の振動
片の最終周波数が±5ppmであったのが、図1の音叉
型水晶振動片100では、図3に示すように裏面部12
1dに電極を形成しないことによって、最終周波数で±
2ppmと著しく精度を向上することができた。
【0046】なお、本実施の形態では、図2の粗調用電
極部126、127の裏面部121dには、Cr膜やA
u膜を配置しなかったが、ここにCr膜やAu膜を配置
してもよい。ここにCr膜やAu膜を配置しても、スポ
ット径の相違により周波数のばらつきが生じ難いからで
ある。
極部126、127の裏面部121dには、Cr膜やA
u膜を配置しなかったが、ここにCr膜やAu膜を配置
してもよい。ここにCr膜やAu膜を配置しても、スポ
ット径の相違により周波数のばらつきが生じ難いからで
ある。
【0047】(第2の実施の形態)図6は、本発明の第
2の実施の形態に係る振動子であるセラミックパッケー
ジ音叉型振動子200を示す図である。このセラミック
パッケージ音叉型振動子200は、上述の第1の実施の
形態の音叉型水晶振動片100を用いている。したがっ
て、音叉型水晶振動片100の構成、作用等について
は、同一符号を用いて、その説明を省略する。図6は、
セラミックパッケージ音叉型振動子200の構成を示す
概略断面図である。図7に示すようにセラミックパッケ
ージ音叉型振動子200は、その内側に空間を有する箱
状のパッケージ210を有している。このパッケージ2
10には、その底部にベース部211を備えている。こ
のベース部211は、例えばアルミナ等のセラミックス
等で形成されている。
2の実施の形態に係る振動子であるセラミックパッケー
ジ音叉型振動子200を示す図である。このセラミック
パッケージ音叉型振動子200は、上述の第1の実施の
形態の音叉型水晶振動片100を用いている。したがっ
て、音叉型水晶振動片100の構成、作用等について
は、同一符号を用いて、その説明を省略する。図6は、
セラミックパッケージ音叉型振動子200の構成を示す
概略断面図である。図7に示すようにセラミックパッケ
ージ音叉型振動子200は、その内側に空間を有する箱
状のパッケージ210を有している。このパッケージ2
10には、その底部にベース部211を備えている。こ
のベース部211は、例えばアルミナ等のセラミックス
等で形成されている。
【0048】ベース部211上には、封止部212が設
けられており、この封止部212は、ベース部211と
同様の材料から形成されている。また、この封止部21
2の上端部には、蓋体213が載置され、これらベース
部211、封止部212及び蓋体213で、中空の箱体
を形成することになる。このように形成されているパッ
ケージ210のベース部211上にはパッケージ側電極
214が設けられている。このパッケージ側電極214
の上には導電性接着剤等を介して音叉型水晶振動片10
0の基部110の固定領域112が固定されている。こ
の音叉型水晶振動片100は、図1に示すように構成さ
れているため、周波数調整の分解能を上げることがで
き、目標周波数である32.768KHzに精度良く合
わせ込むことができるようになっている。したがって、
この振動片を搭載したセラミックパッケージ音叉型振動
子200も小型で振動片の最終周波数のバラツキが小さ
い高性能な振動子となる。
けられており、この封止部212は、ベース部211と
同様の材料から形成されている。また、この封止部21
2の上端部には、蓋体213が載置され、これらベース
部211、封止部212及び蓋体213で、中空の箱体
を形成することになる。このように形成されているパッ
ケージ210のベース部211上にはパッケージ側電極
214が設けられている。このパッケージ側電極214
の上には導電性接着剤等を介して音叉型水晶振動片10
0の基部110の固定領域112が固定されている。こ
の音叉型水晶振動片100は、図1に示すように構成さ
れているため、周波数調整の分解能を上げることがで
き、目標周波数である32.768KHzに精度良く合
わせ込むことができるようになっている。したがって、
この振動片を搭載したセラミックパッケージ音叉型振動
子200も小型で振動片の最終周波数のバラツキが小さ
い高性能な振動子となる。
【0049】(第3の実施の形態)図7は、本発明の第
3の実施の形態に係る携帯電話装置であるデジタル携帯
電話300を示す概略図である。このデジタル携帯電話
300は、上述の第2の実施の形態のセラミックパッケ
ージ音叉型振動子200と音叉型水晶振動片100とを
使用している。したがって、セラミックパッケージ音叉
型振動子200と音叉型水晶振動片100の構成、作用
等については、同一符号を用いる等して、その説明を省
略する。図7はデジタル携帯電話300の回路ブロック
を示しているが、図7に示すように、デジタル携帯電話
300で送信する場合は、使用者が、自己の声をマイク
ロフォンに入力すると、信号はパルス幅変調・符号化の
ブロックと変調器/復調器のブロックを経てトランスミ
ッター、アンテナスイッチを開始アンテナから送信され
ることになる。
3の実施の形態に係る携帯電話装置であるデジタル携帯
電話300を示す概略図である。このデジタル携帯電話
300は、上述の第2の実施の形態のセラミックパッケ
ージ音叉型振動子200と音叉型水晶振動片100とを
使用している。したがって、セラミックパッケージ音叉
型振動子200と音叉型水晶振動片100の構成、作用
等については、同一符号を用いる等して、その説明を省
略する。図7はデジタル携帯電話300の回路ブロック
を示しているが、図7に示すように、デジタル携帯電話
300で送信する場合は、使用者が、自己の声をマイク
ロフォンに入力すると、信号はパルス幅変調・符号化の
ブロックと変調器/復調器のブロックを経てトランスミ
ッター、アンテナスイッチを開始アンテナから送信され
ることになる。
【0050】一方、他人の電話から送信された信号は、
アンテナで受信され、アンテナスイッチ、受信フィルタ
ーを経て、レシーバーから変調器/復調器ブロックに入
力される。そして、変調又は復調された信号がパルス幅
変調・符号化のブロックを経てスピーカーに声として出
力されるようになっている。このうち、アンテナスイッ
チや変調器/復調器ブロック等を制御するためのコント
ローラが設けられている。このコントローラは、上述の
他に表示部であるLCDや数字等の入力部であるキー、
更にはRAMやROM等も制御するため、高精度である
ことが求められる。また、デジタル携帯電話300の小
型化の要請もある。このような要請に合致するものとし
て上述のセラミックパッケージ音叉振動子200が用い
られている。
アンテナで受信され、アンテナスイッチ、受信フィルタ
ーを経て、レシーバーから変調器/復調器ブロックに入
力される。そして、変調又は復調された信号がパルス幅
変調・符号化のブロックを経てスピーカーに声として出
力されるようになっている。このうち、アンテナスイッ
チや変調器/復調器ブロック等を制御するためのコント
ローラが設けられている。このコントローラは、上述の
他に表示部であるLCDや数字等の入力部であるキー、
更にはRAMやROM等も制御するため、高精度である
ことが求められる。また、デジタル携帯電話300の小
型化の要請もある。このような要請に合致するものとし
て上述のセラミックパッケージ音叉振動子200が用い
られている。
【0051】このセラミックパッケージ音叉型振動子2
00は、図1に示す音叉型水晶振動片100を有するた
め、周波数調整の分解能を上げることができ、目標周波
数である32.768KHzに精度良く合わせ込むこと
ができるようになっている。したがって、このセラミッ
クパッケージ音叉型振動子200を搭載したデジタル携
帯電話300も小型で振動片の最終周波数のバラツキが
小さい高性能なデジタル携帯電話となる。
00は、図1に示す音叉型水晶振動片100を有するた
め、周波数調整の分解能を上げることができ、目標周波
数である32.768KHzに精度良く合わせ込むこと
ができるようになっている。したがって、このセラミッ
クパッケージ音叉型振動子200を搭載したデジタル携
帯電話300も小型で振動片の最終周波数のバラツキが
小さい高性能なデジタル携帯電話となる。
【0052】(第4の実施の形態)図8は、本発明の第
4の実施の形態に係る発振器である音叉水晶発振器40
0を示す図である。このデジタル音叉水晶発振器400
は、上述の第2の実施の形態のセラミックパケージ音叉
型振動子200と多くの部分で構成が共通している。し
たがって、セラミックパケージ音叉型振動子200と音
叉型水晶振動片100の構成、作用等については、同一
符号を用いて、その説明を省略する。
4の実施の形態に係る発振器である音叉水晶発振器40
0を示す図である。このデジタル音叉水晶発振器400
は、上述の第2の実施の形態のセラミックパケージ音叉
型振動子200と多くの部分で構成が共通している。し
たがって、セラミックパケージ音叉型振動子200と音
叉型水晶振動片100の構成、作用等については、同一
符号を用いて、その説明を省略する。
【0053】図8に示す音叉型水晶発振器400は、図
8に示すセラミックパッケージ音叉振動子200の音叉
型水晶振動片100の下方で、ベース部211の上に、
図10に示すように集積回路410を配置したものであ
る。すなわち、音叉水晶発振器400では、その内部に
配置された音叉型水晶振動片100が振動すると、その
振動は、集積回路410に入力され、その後、所定の周
波数信号を取り出すことで、発振器として機能すること
になる。すなわち、音叉水晶発振器400に収容されて
いる音叉型水晶振動片100は、図1に示すように構成
されているため、周波数調整の分解能を上げることがで
き、目標周波数である32.768KHzに精度良く合
わせ込むことができるようになっている。したがって、
この振動片を搭載したデジタル音叉水晶発振器400も
小型で振動片の最終周波数のバラツキが小さい高性能な
発振器となる。
8に示すセラミックパッケージ音叉振動子200の音叉
型水晶振動片100の下方で、ベース部211の上に、
図10に示すように集積回路410を配置したものであ
る。すなわち、音叉水晶発振器400では、その内部に
配置された音叉型水晶振動片100が振動すると、その
振動は、集積回路410に入力され、その後、所定の周
波数信号を取り出すことで、発振器として機能すること
になる。すなわち、音叉水晶発振器400に収容されて
いる音叉型水晶振動片100は、図1に示すように構成
されているため、周波数調整の分解能を上げることがで
き、目標周波数である32.768KHzに精度良く合
わせ込むことができるようになっている。したがって、
この振動片を搭載したデジタル音叉水晶発振器400も
小型で振動片の最終周波数のバラツキが小さい高性能な
発振器となる。
【0054】(第5の実施の形態)図9は、本発明に第
5の実施の形態に係る振動子であるシリンダータイプ音
叉振動子500を示す図である。このシリンダータイプ
音叉振動子500は、上述の第1の実施の形態の音叉型
水晶振動片100を使用している。したがって、音叉型
水晶振動片100の構成、作用等については、同一符号
を用いる等して、その説明を省略する。図9は、シリン
ダータイプ音叉振動子500の構成を示す概略図であ
る。図9に示すようにシリンダータイプ音叉振動子50
0は、その内部に音叉型水晶振動片100を収容するた
めの金属製のキャップ530を有している。このキャッ
プ530は、ステム520に対して圧入され、その内部
が真空状態に保持されるようになっている。
5の実施の形態に係る振動子であるシリンダータイプ音
叉振動子500を示す図である。このシリンダータイプ
音叉振動子500は、上述の第1の実施の形態の音叉型
水晶振動片100を使用している。したがって、音叉型
水晶振動片100の構成、作用等については、同一符号
を用いる等して、その説明を省略する。図9は、シリン
ダータイプ音叉振動子500の構成を示す概略図であ
る。図9に示すようにシリンダータイプ音叉振動子50
0は、その内部に音叉型水晶振動片100を収容するた
めの金属製のキャップ530を有している。このキャッ
プ530は、ステム520に対して圧入され、その内部
が真空状態に保持されるようになっている。
【0055】また、キャップ530に収容された音叉型
水晶振動片100を保持するためのリード510が2本
配置されている。このようなシリンダータイプ音叉振動
子500に外部より電流等を印加すると音叉型水晶振動
片100の音叉腕121,122が振動し、振動子とし
て機能することになる。このとき、音叉型水晶振動片1
00は、図1に示すように構成されているため、周波数
調整の分解能を上げることができ、目標周波数である3
2.768KHzに精度良く合わせ込むことができるよ
うになっている。したがって、この振動片を搭載したシ
リンダータイプ音叉振動子500も小型で振動片の最終
周波数のバラツキが小さい高性能な振動子となる。
水晶振動片100を保持するためのリード510が2本
配置されている。このようなシリンダータイプ音叉振動
子500に外部より電流等を印加すると音叉型水晶振動
片100の音叉腕121,122が振動し、振動子とし
て機能することになる。このとき、音叉型水晶振動片1
00は、図1に示すように構成されているため、周波数
調整の分解能を上げることができ、目標周波数である3
2.768KHzに精度良く合わせ込むことができるよ
うになっている。したがって、この振動片を搭載したシ
リンダータイプ音叉振動子500も小型で振動片の最終
周波数のバラツキが小さい高性能な振動子となる。
【0056】また、上述の各実施の形態では、32.7
68kHの音叉型水晶振動子を例に説明したが、15k
H乃至155kHの音叉型水晶振動子に適用できること
は明らかである。なお、上述の実施の形態に係る音叉型
水晶振動片100は、上述の例のみならず、他の電子機
器、携帯情報端末、さらに、テレビジョン、ビデオ機
器、所謂ラジカセ、パーソナルコンピュータ等の時計内
蔵機器及び時計にも用いられることは明らかである。さ
らに、本発明は、上記実施の形態に限定されず、特許請
求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことがで
きる。そして、上記実施の形態の構成は、その一部を省
略したり、上述していない他の任意の組み合わせに変更
することができる。
68kHの音叉型水晶振動子を例に説明したが、15k
H乃至155kHの音叉型水晶振動子に適用できること
は明らかである。なお、上述の実施の形態に係る音叉型
水晶振動片100は、上述の例のみならず、他の電子機
器、携帯情報端末、さらに、テレビジョン、ビデオ機
器、所謂ラジカセ、パーソナルコンピュータ等の時計内
蔵機器及び時計にも用いられることは明らかである。さ
らに、本発明は、上記実施の形態に限定されず、特許請
求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことがで
きる。そして、上記実施の形態の構成は、その一部を省
略したり、上述していない他の任意の組み合わせに変更
することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
最終周波数における周波数のバラツキが小さくなり、振
動片の目標周波数調整への分解能が向上する振動片、こ
れを有する振動子、この振動子を備える発振器及び携帯
用電話装置を提供することができる。
最終周波数における周波数のバラツキが小さくなり、振
動片の目標周波数調整への分解能が向上する振動片、こ
れを有する振動子、この振動子を備える発振器及び携帯
用電話装置を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る音叉型水晶振
動片の概略図である。
動片の概略図である。
【図2】図1のC−C’線断面図である。
【図3】図1のD−D’線断面図である。
【図4】図1の音叉腕の粗調用電極部及び微調用電極部
がレーザによってトリミングされた状態を示す概略図で
ある。
がレーザによってトリミングされた状態を示す概略図で
ある。
【図5】図1の音叉腕の粗調用電極部及び微調用電極部
にレーザを照射する状態を示す概略説明図である。
にレーザを照射する状態を示す概略説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るセラミックパ
ッケージ音叉型振動子の構成を示す概略断面図である。
ッケージ音叉型振動子の構成を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るデジタル携帯
電話の回路ブロックを示す概略図である。
電話の回路ブロックを示す概略図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る音叉水晶発振
器の構成を示す概略断面図である。
器の構成を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係るシリンダータ
イプ音叉振動子の構成を示す概略断面図である。
イプ音叉振動子の構成を示す概略断面図である。
【図10】従来の音叉型水晶振動片を示す概略図であ
る。
る。
【図11】図10のA−A’線概略断面図である。
【図12】図10のB−B’線概略断面図である。
100・・・音叉型水晶振動片 110・・・基部 111・・・切り込み部 112・・・固定領域 121、122・・・音叉腕 121a・・・表面部 121b・・・右側面部 121c・・・左側面部 121d・・・裏面部 123,124・・・溝部 123a,124a・・・励振電極 125・・・給電電極 126,127・・・粗調用電極部 128,129・・・微調用電極部 200・・・セラミックパッケージ音叉振動子 210・・・パッケージ 211・・・ベース部 212・・・封止部 213・・・蓋体 214・・・パッケージ側電極 300・・・デジタル携帯電話 400・・・音叉水晶発振器 410・・・集積回路 500・・・シリンダータイプ音叉振動子 510・・・リード 520・・・ステム 530・・・キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 淳一郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 5J108 AA02 BB02 CC06 CC08 CC11 EE02 EE03 EE07 EE18 GG03 GG04 GG12 GG15 GG16 GG20 HH04 HH06 KK06 NA03 NB05
Claims (16)
- 【請求項1】 基部と、 この基部から突出して形成されている振動腕部と、 この振動腕部が表面部、裏面部、右側面部及び左側面部
を有し、 この表面部及び/又は裏面部に溝部が形成されている振
動片であって、 前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並びに表面部又
は裏面部に微調用電極部が配置され、表面部又は裏面部
のいずれか一方に微調用電極部が配置されていることを
特徴とする振動片。 - 【請求項2】 前記振動腕部の前記微調用電極部の近傍
に粗調用電極部が形成されていることを特徴とする請求
項1に記載の振動片。 - 【請求項3】 前記粗調用電極部及び前記微調用電極部
は、前記溝部が形成されている前記振動腕部の部分より
先端部寄りに配置されていることを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載の振動片。 - 【請求項4】 前記粗調用電極部がAu(金)重りを有
すると共に、前記微調用電極部がCr(クロム)膜及び
Au(金)膜のみにより形成されていることを特徴とす
る請求項2又は請求項3に記載の振動片。 - 【請求項5】 前記基部には、前記振動片を固定させる
ための固定領域が形成され、この固定領域と前記振動腕
部との間の基部に切り込み部が設けられていることを特
徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の振動
片。 - 【請求項6】 前記振動片が略30KHz乃至略40K
Hzで発振する水晶で形成されている音叉型振動片であ
ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに
記載の振動片。 - 【請求項7】 基部と、 この基部から突出して形成されている振動腕部と、 この振動腕部が表面部、裏面部、右側面部及び左側面部
を有し、 この表面部及び/又は裏面部に溝部が形成されている振
動片がパッケージ内に収容されている振動子であって、 前記振動片の前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並
びに表面部又は裏面部に微調用電極部が配置され、表面
部又は裏面部のいずれか一方に微調用電極部が配置され
ていることを特徴とする振動子。 - 【請求項8】 前記振動片の前記振動腕部の前記微調用
電極部の近傍に粗調用電極部が形成されていることを特
徴とする請求項7に記載の振動子。 - 【請求項9】 前記振動片の前記粗調用電極部及び前記
微調用電極部は、前記溝部が形成されている前記振動腕
部の部分より先端部寄りに配置されていることを特徴と
する請求項7又は請求項8に記載の振動子。 - 【請求項10】 前記振動片の前記粗調用電極部がAu
(金)重りを有すると共に、前記微調用電極部がCr
(クロム)膜及びAu(金)膜のみにより形成されてい
ることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の振動
子。 - 【請求項11】 前記振動片の前記基部には、前記振動
片を固定させるための固定領域が形成され、この固定領
域と前記振動腕部との間の基部に切り込み部が設けられ
ていることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいず
れかに記載の振動子。 - 【請求項12】 前記振動片が略30KHz乃至略40
KHzで発振する水晶で形成されている音叉型振動片で
あることを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれ
かに記載の振動子。 - 【請求項13】 前記パッケージが箱状に形成されてい
ることを特徴とする請求項7乃至請求項12のいずれか
に記載に振動子。 - 【請求項14】 前記パッケージが所謂シリンダータイ
プに形成されていることを特徴とする請求項7乃至請求
項12のいずれかに記載の振動子。 - 【請求項15】 基部と、 この基部から突出して形成されている振動腕部と、を有
する振動片と集積回路がパッケージ内に収容されている
発振器であって、 前記振動片の前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並
びに表面部又は裏面部に微調用電極部が配置され、表面
部又は裏面部のいずれか一方に微調用電極部が配置され
ていることを特徴とする発振器。 - 【請求項16】 基部と、 この基部から突出して形成されている振動腕部と、を有
する振動片であり、 この振動片がパッケージ内に収容されている振動子であ
り、 この振動子を制御部に接続して用いている携帯電話装置
であって、 前記振動片の前記振動腕部の右側面部及び左側面部、並
びに表面部又は裏面部に微調用電極部が配置され、表面
部又は裏面部のいずれか一方に微調用電極部が配置され
ていることを特徴とする携帯電話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001048922A JP2002252546A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 振動片、振動子、発振器及び携帯用電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001048922A JP2002252546A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 振動片、振動子、発振器及び携帯用電話装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002252546A true JP2002252546A (ja) | 2002-09-06 |
Family
ID=18910107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001048922A Withdrawn JP2002252546A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 振動片、振動子、発振器及び携帯用電話装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002252546A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006033354A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Seiko Epson Corp | 圧電振動子の周波数調整方法、圧電振動子および電子機器 |
JP2009207052A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Daishinku Corp | 圧電振動デバイスの周波数調整方法 |
US8191216B2 (en) | 2008-01-15 | 2012-06-05 | Seiko Epson Corporation | Vibrating piece manufacturing method and vibrator manufacturing method |
JP2012169865A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Seiko Instruments Inc | 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、及び電波時計 |
JP2013138285A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Daishinku Corp | 音叉型水晶振動片と当該音叉型水晶振動片を用いた音叉型水晶振動子および当該音叉型水晶振動子の製造方法 |
-
2001
- 2001-02-23 JP JP2001048922A patent/JP2002252546A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006033354A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Seiko Epson Corp | 圧電振動子の周波数調整方法、圧電振動子および電子機器 |
JP4696488B2 (ja) * | 2004-07-15 | 2011-06-08 | セイコーエプソン株式会社 | 圧電振動子の周波数調整方法および圧電振動子 |
US8191216B2 (en) | 2008-01-15 | 2012-06-05 | Seiko Epson Corporation | Vibrating piece manufacturing method and vibrator manufacturing method |
US8415863B2 (en) | 2008-01-15 | 2013-04-09 | Seiko Epson Corporation | Vibrating piece manufacturing method and vibrator manufacturing method |
JP2009207052A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Daishinku Corp | 圧電振動デバイスの周波数調整方法 |
JP2012169865A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Seiko Instruments Inc | 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、及び電波時計 |
JP2013138285A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Daishinku Corp | 音叉型水晶振動片と当該音叉型水晶振動片を用いた音叉型水晶振動子および当該音叉型水晶振動子の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3900846B2 (ja) | 音叉型水晶振動片、振動子、発振器及び携帯用電話装置 | |
JP3812724B2 (ja) | 振動片、振動子、発振器及び電子機器 | |
JP5226791B2 (ja) | 圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計並びに圧電振動子の製造方法 | |
JP6148502B2 (ja) | 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計 | |
JP2014060599A (ja) | 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計 | |
JPWO2009101733A1 (ja) | 圧電振動子、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器及び電波時計 | |
JP2003133885A (ja) | 振動片、振動子、発振器及び電子機器 | |
JP5534448B2 (ja) | 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計 | |
JP2002280870A (ja) | 振動片、振動子、発振器及び電子機器 | |
JP2012039509A (ja) | 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計 | |
JP5819151B2 (ja) | 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計 | |
JP3858575B2 (ja) | 振動片、振動子、発振器及び携帯電話装置 | |
JP2003133895A (ja) | 振動片、振動子、発振器及び電子機器 | |
JP2002252546A (ja) | 振動片、振動子、発振器及び携帯用電話装置 | |
JP5128669B2 (ja) | 圧電振動子の製造方法 | |
JP3975681B2 (ja) | 振動片の製造方法、振動片、振動子、発振器及び携帯用電話装置 | |
JP2011029715A (ja) | 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計並びに圧電振動片の製造方法 | |
JP3900513B2 (ja) | 音叉型圧電振動片、振動子、発振器、電子機器及び音叉型圧電振動片の製造方法 | |
JP4329286B2 (ja) | 振動片、振動子、発振器及び電子機器 | |
JP6101121B2 (ja) | 水晶振動子、発振器、電子機器及び電波時計 | |
JP2003092530A (ja) | 音叉型振動片、音叉型振動子、音叉型発振器及び電子機器 | |
JP2004120802A (ja) | 振動片、振動子、発振器及び電子機器 | |
WO2010097900A1 (ja) | パッケージの製造方法、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計 | |
JP4645551B2 (ja) | 振動片、振動子、発振器及び携帯電話装置 | |
JP2003069376A (ja) | 振動片、振動子、発振器及び電子機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |