JP2002250768A - 物探索システム - Google Patents

物探索システム

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JP2002250768A
JP2002250768A JP2001389307A JP2001389307A JP2002250768A JP 2002250768 A JP2002250768 A JP 2002250768A JP 2001389307 A JP2001389307 A JP 2001389307A JP 2001389307 A JP2001389307 A JP 2001389307A JP 2002250768 A JP2002250768 A JP 2002250768A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 区画空間領域内に分散して置かれた複数の物
に付してなる各電子タグに対し問いかけをしこの問いか
けに対する応答に基づき探索物の位置を探索するように
した物探索システム及び物探索方法を提供する。 【解決手段】 複数の部屋A乃至F内に複数の物品10
乃至60を分散して置くとともにこれら複数の物品の各
々に当該各物品を特定する各タグ情報を書き込んでなる
各電子タグT10乃至T60を付し、かつ、複数の部屋
内に複数の固定通信装置a1乃至f3、A1乃至F1を
分散して配置する。データ制御装置Gは、複数の部屋の
各々毎に、固定通信装置を通して各電子タグに問いかけ
し、この問いかけに対し固定通信装置を通して探索物品
に付した電子タグからの応答があったとき探索物品のあ
る部屋内の固定通信装置の出力を調整して当該固定通信
装置と探索物品との距離を算出し、探索物品の存在する
位置範囲を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品や自動車等の
物探索システム及び物探索方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、部屋の中に置いた物品を
探し出したい場合、その物品が部屋の中のどこにあるの
か、どこへ置いたのか忘れたりして不明となっているこ
とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
どこにあるのか不明になっている物品を探し出す時間
は、無駄な時間であり、無駄な労力を費やす時間となっ
ている。このような日常の細々とした物品を探し出す時
間は人間の生活時間に対してかなり多いと思われる。よ
って、このようなことを解消するに必要なシステムが、
人間の生活の効率化のために要請される。
【0004】そこで、本発明は、以上のような要請に応
えるべく、区画空間領域内に分散して置かれた複数の物
に付してなる各電子タグに対し問いかけをしこの問いか
けに対する応答に基づき探索物の位置を探索するように
した物探索システム及び物探索方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明では、複数の区画空間領域
(A乃至F)内に一区画空間領域毎に分散して配置さ
れ、かつ、一区画空間領域毎に分散して置かれた複数の
物(10乃至60)の各々に付されて当該各物を特定す
る各タグ情報を書き込んでなる各電子タグ(T10乃至
T60)の各々と通信する複数の固定通信装置(a1乃
至f3、A1乃至F1)と、複数の区画空間領域のうち
一区画空間領域内に配設されたデータ制御装置(G)と
を備えて、このデータ制御装置は、複数の区画空間領域
の各々毎に一区画空間領域内の少なくとも一固定通信装
置を通してその対応の区画空間領域内の各電子タグに問
いかけ信号を送信する問いかけ信号送信手段(410、
411、412、413)と、この問いかけ信号送信手
段の送信に対し、複数の区画空間領域の各々毎に一区画
空間領域内の少なくとも一固定通信装置を通して少なく
とも一電子タグからの応答があったときこの応答に探索
物に付した電子タグからの応答が含まれているか否かを
判定する判定手段(420、421、430)と、この
判定手段による含まれているとの判定に基づき、探索物
のある区画空間領域内の少なくとも一固定通信装置の出
力を調整して当該固定通信装置と探索物との距離を算出
し、探索物の存在する位置範囲を報知する報知手段(4
44、445、120)とを備える。
【0006】これにより、複数の区画空間領域の各々毎
に一区画空間領域内に分散して置かれた複数の物に付し
てなる各電子タグに対し問いかけ送信信号でもって問い
かけをしこの問いかけに対する応答に基づき探索物の存
在する位置範囲を報知することとなり、その結果、探索
物の探索を短時間にて効率よく行える。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る物探索
システムでは、複数の区画空間領域(A乃至F)内に一
区画空間領域毎に分散して配置され、かつ、一区画空間
領域毎に分散して置かれた複数の物(10乃至60)の
各々に付されて当該各物を特定する各タグ情報を書き込
んでなる各電子タグ(T10乃至T60)の各々と通信
する複数の固定通信装置(a1乃至f3、A1乃至F
1)と、複数の区画空間領域のうち一区画空間領域内に
配設されたデータ制御装置(G)とを備えて、このデー
タ制御装置は、複数の区画空間領域の各々毎に一区画空
間領域内の各固定通信装置のうち一固定通信装置でもっ
て当該一区画空間領域内全体を探索可能か否かを判定す
る判定手段(410)と、この判定手段が一固定通信装
置でもって当該一区画空間領域内全体を探索可能と判定
したとき、当該一固定通信装置を通してその対応の区画
空間領域内の各電子タグに問いかけ信号を送信し、また
判定手段が一固定通信装置でもって当該一区画空間領域
内全体を探索不可能と判定したとき、複数の区画空間領
域の各々毎に一区画空間領域内の複数の固定通信装置を
通して各電子タグに問いかけ信号を送信する問いかけ信
号送信手段(411、412、413)と、この問いか
け信号送信手段の送信に対し、複数の区画空間領域の各
々毎に一区画空間領域内の一固定通信装置或いは複数の
固定通信装置を通して少なくとも一電子タグからの応答
があったときこの応答に探索物に付した電子タグからの
応答が含まれているか否かを判定する判定手段(42
0、421、430)と、この判定手段による含まれて
いるとの判定に基づき、探索物のある区画空間領域内の
一固定通信装置或いは複数の固定通信装置の出力を調整
して当該一固定通信装置或いは複数の固定通信装置と探
索物との距離を算出し、探索物の存在する位置範囲を報
知する報知手段(440乃至445、120)とを備え
る。
【0008】これによっても、請求項1に記載の発明の
作用効果をより一層確実に達成できる。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明に係る物探
索システムでは、複数の区画空間領域(A乃至F)内に
一区画空間領域毎に分散して配置され、かつ、一区画空
間領域毎に分散して置かれた複数の物(10乃至60)
の各々に付されて当該各物を特定する各タグ情報を書き
込んでなる各電子タグ(T10乃至T60)の各々と通
信する複数の固定通信装置(a1乃至f3、A1乃至F
1)と、複数の区画空間領域のうち一区画空間領域内に
配設されたデータ制御装置(G)とを備えて、このデー
タ制御装置は、複数の区画空間領域の各々毎に一区画空
間領域内の少なくとも一固定通信装置を通してその対応
の区画空間領域内の各電子タグに問いかけ信号を送信す
る問いかけ信号送信手段(410、411、412、4
13)と、この問いかけ信号送信手段の送信に対し、複
数の区画空間領域の各々毎に一区画空間領域内の複数の
固定通信装置を通して少なくとも一電子タグからの応答
があったときこの応答に探索物に付した電子タグからの
応答が含まれているか否かを判定する判定手段(42
0、421、430)と、この判定手段による含まれて
いるとの判定に基づき、探索物のある区画空間領域内の
複数の固定通信装置の出力を固定通信装置毎に調整して
複数の固定通信装置と探索物との距離を固定通信装置毎
に算出し、この算出された固定通信装置毎の距離に基づ
き探索物の存在する位置を求めるとともに、この求めら
れた位置を報知する報知手段(444、445、12
0)とを備える。
【0010】これにより、探索物の存在する位置を報知
することとなり、その結果、探索物の探索を、請求項1
に記載の発明に比べてより短時間にて効率よく行える。
【0011】ここで、請求項4に記載の発明のように、
報知手段は、電子タグの応答を停止させるように複数の
固定通信装置の出力を固定通信装置毎に小さくするよう
に調整する手段(4443)と、固定通信装置毎の出力
の調整に基づき電子タグが応答を停止したとき、調整さ
れた出力を固定通信装置毎に記憶する手段(4444)
と、記憶された固定通信装置毎の出力に応じて、複数の
固定通信装置と探索物との距離を固定通信装置毎に算出
する手段(4446)と、算出された固定通信装置毎の
距離に基づき探索物の存在する位置を求める手段(44
48)と、求められた探索物の存在する位置を報知する
手段(445、120)とを備えるように構成すること
が好ましい。
【0012】また、請求項5に記載の発明のように、報
知手段は、電子タグの応答を開始させるように複数の固
定通信装置の出力を固定通信装置毎に大きくするように
調整する手段と、固定通信装置毎の出力の調整に基づき
電子タグが応答を開始したとき、調整された出力を固定
通信装置毎に記憶する手段と、記憶された固定通信装置
毎の出力に応じて、複数の固定通信装置と探索物との距
離を固定通信装置毎に算出する手段と、算出された固定
通信装置毎の距離に基づき探索物の存在する位置を求め
る手段と、この求められた探索物の存在する位置を報知
する手段とを備えるように構成してもよい。
【0013】また、請求項6に記載の発明では、請求項
1又は2に記載の物探索システムにおいて、データ制御
装置は、探索物の探索は複数の区画空間領域の一つを対
象とするか否かを決定する決定手段(340)を備え
て、この決定手段が複数の区画空間領域の一つを対象と
すると決定したとき、判定手段による判定、問いかけ信
号送信手段による送信及び報知手段による報知を、決定
区画空間領域を対象として行うことを特徴とする。
【0014】これにより、探索物の存在する区画空間領
域が予測できるとき、当該区画空間領域を探索の対象と
して決定し、この区画空間領域に限って探索物の探索を
行う。その結果、請求項1又は2に記載の発明の作用効
果をより一層向上できる。
【0015】請求項7に記載の発明に記載の物探索シス
テムにおいて、データ制御装置は、通信ネットワークを
介して通信する手段(912、911a)を有し、各電
子タグには、それぞれ、タグ情報として、通信ネットワ
ークのアドレスが書き込まれていれば、通信ネットワー
クを介してデータ制御装置に通信して物の探索を行う上
で好適である。
【0016】また、請求項8に記載の発明に係る物探索
方法では、複数の区画空間領域(A乃至F)内に一区画
空間領域毎に複数の物(10乃至60)を分散して置く
とともにこれら複数の物の各々に当該各物を特定する各
タグ情報を書き込んでなる各電子タグ(T10乃至T6
0)を付し、かつ、複数の区画空間領域内に一区画空間
領域毎に複数の固定通信装置(a1乃至f3、A1乃至
F1)を分散して配置して、複数の区画空間領域の各々
毎に一区画空間領域内の少なくとも一固定通信装置を通
してその対応の区画空間領域内の各電子タグに問いかけ
信号を送信し、この送信に対し、複数の区画空間領域の
各々毎に一区画空間領域内の少なくとも一固定通信装置
を通して少なくとも一電子タグからの応答があったとき
この応答に探索物に付した電子タグからの応答が含まれ
ているか否かを判定し、この判定が含まれているとの判
定のとき探索物のある区画空間領域内の少なくとも一固
定通信装置の出力を調整して当該固定通信装置と探索物
との距離を算出し、探索物の存在する位置範囲を報知す
る。
【0017】これにより、請求項1に記載の発明と同様
の作用効果を達成し得る物探索方法の提供が可能とな
る。
【0018】また、請求項9に記載の発明に係る物探索
方法では、区画空間領域(A乃至F)内に複数の物(1
0乃至60)を分散して置くとともにこれら複数の物の
各々に当該各物を特定する各タグ情報を書き込んでなる
各電子タグ(T10乃至T60)を付し、かつ、区画空
間領域内に少なくとも一つの固定通信装置(a1乃至f
3、A1乃至F1)を分散して配置して、少なくとも一
固定通信装置を通して各電子タグに問いかけ信号を送信
し、この送信に対し、少なくとも一固定通信装置を通し
て少なくとも一電子タグからの応答があったときこの応
答に探索物に付した電子タグからの応答が含まれている
か否かを判定し、この判定が含まれているとの判定のと
き少なくとも一固定通信装置の出力を調整して当該固定
通信装置と探索物との距離を算出し、探索物の存在する
位置範囲を報知する。
【0019】このように、区画空間領域が一つの場合で
も、請求項4に記載の発明と実質的に同様の作用効果を
達成できる。
【0020】請求項10に記載の発明に係る物探索方法
では、区画空間領域(A乃至F)内に複数の物(10乃
至60)を分散して置くとともにこれら複数の物の各々
に当該各物を特定する各タグ情報を書き込んでなる各電
子タグ(T10乃至T60)を付し、かつ、区画空間領
域内に少なくとも複数の固定通信装置(a1乃至f3、
A1乃至F1)を分散して配置して、複数の固定通信装
置を通して各電子タグに問いかけ信号を送信し、この送
信に対し、複数の固定通信装置を通して少なくとも一電
子タグからの応答があったときこの応答に探索物に付し
た電子タグからの応答が含まれているか否かを判定し、
この判定が含まれているとの判定のとき複数の固定通信
装置の出力を調整して当該固定通信装置と探索物との距
離を固定通信装置毎に算出し、この算出された固定通信
装置毎の距離に基づき探索物の存在する位置を求めると
ともに、この求められた探索物の存在する位置を報知す
るようにする。
【0021】これにより、探索物の存在する位置を求め
るとともに、この求められた探索物の存在する位置を報
知するため、請求項3に記載の発明と実質的に同様の作
用効果を達成できる。
【0022】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する各実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
第1の実施形態を図面に基づき説明する。図1は、本発
明に係る物品探索システムが、住居内に設けた複数の部
屋A乃至Fに適用された例を示している。ここで、部屋
B内の床面には、携帯電話10が図1の図示略中央に置
かれている。部屋C内の棚上には、衣類20が図1にて
図示位置に置かれている。部屋D内床面上には、ビデオ
カセット30が図1にて図示位置に置かれている。部屋
E内の床面上には、書籍40、DVD/CDセット50
及び書籍60が、それぞれ、図1の図示各位置に置かれ
ている。
【0024】本実施形態では、携帯電話10、衣類2
0、ビデオカセット30、書籍40、DVD/CDセッ
ト50及び書籍60には、それぞれ、各電子タグT1
0、T20、T30、T40、T50、T60が付され
ている。電子タグT10には、携帯電話10を特定する
識別コードがタグ情報として記憶されている。同様に、
各電子タグT20、T30、T40、T50、T60に
は、衣類20、ビデオカセット30、書籍40、DVD
/CDセット50及び書籍60を特定する各識別コード
がそれぞれ各タグ情報として記憶されている。なお、以
下、携帯電話10、衣類20、ビデオカセット30、書
籍40、DVD/CDセット50及び書籍60は、それ
ぞれ、物品10乃至60ともいう。また、各電子タグT
20、T30、T40、T50、T60は、無線アンテ
ナa(図2参照)を介して、送受信を行う。
【0025】当該物品探索システムは、図1にて示すご
とく、複数の電灯型固定通信装置A1、A2、B1、C
1、D1、E1、E2、F1を備えている。各固定通信
装置A1及びA2は、部屋Aの天井の中央に間隔をおい
て支持される各電灯(図示しない)に設けられている。
固定通信装置B1は、部屋Bの天井の中央に支持される
電灯(図示しない)に付設されている。
【0026】固定通信装置C1は、部屋Cの天井の中央
に支持される電灯(図示しない)に付設されている。固
定通信装置D1は、部屋Dの天井の中央に支持される電
灯(図示しない)に付設されている。各固定通信装置E
1及びE2は、部屋Eの天井の中央に間隔をおいて支持
される各電灯(図示しない)に付設されている。固定通
信装置F1は、部屋Fの天井の中央に支持される電灯
(図示しない)に付設されている。
【0027】また、当該物品探索システムは、図1にて
示すごとく、複数のコンセント型固定通信装置a1乃至
a3、b1、b2、c1、c2、d1乃至d5、e1乃
至e6、f1乃至f3を備えている。各固定通信装置a
1乃至a3は、部屋Aの内壁に図1にて図示各位置に設
けた各電源コンセント(図示しない)に付設されてい
る。各固定通信装置b1、b2は、部屋Bの内壁に図1
にて図示各位置に設けた各電源コンセント(図示しな
い)に付設されている。
【0028】各固定通信装置c1、c2は、部屋Cの内
壁に図1にて図示各位置に設けた各電源コンセント(図
示しない)に付設されている。各固定通信装置d1乃至
d5は、部屋Dの内壁に図1にて図示各位置に設けた各
電源コンセント(図示しない)に付設されている。各固
定通信装置e1乃至e6は、部屋Eの内壁に図1にて図
示各位置に設けた各電源コンセント(図示しない)に付
設されている。各固定通信装置f1乃至f3は、部屋F
の内壁に図1にて図示各位置に設けた各電源コンセント
(図示しない)に付設されている。
【0029】固定通信装置A1は、図3にて示すごと
く、電源回路70、外部通信機80及び通信回路90を
備えている。この固定通信装置A1においては、電源回
路70は、対応の上記電灯の電源から給電されて外部通
信機80及び通信回路90に給電する。通信回路90
は、無指向アンテナ、送受信部、コンピュータ等から構
成されて、電子タグT20〜T60のうち1つの電子タ
グと無線通信する。また、通信回路90は、その送信デ
ータを外部通信機80を介し無線送信し、外部通信機8
0を通し受信データを無線受信する。
【0030】残りの各固定通信装置A2、B1、C1、
D1、E1、E2、F1、a1乃至a3、b1、b2、
c1、c2、d1乃至d5、e1乃至e6、f1乃至f
3も、固定通信装置A1と実質的に同様の構成を有して
いる。但し、各固定通信装置a1乃至a3、b1、b
2、c1、c2、d1乃至d5、e1乃至e6、f1乃
至f3では、その電源回路は、対応の電源コンセントか
ら給電されて外部通信機及び通信回路に給電する。
【0031】当該物品探索システムは、図1にて示すご
とく、データ制御装置Gを備えており、このデータ制御
装置Gは、部屋F内の机の上に置かれている。このデー
タ制御装置Gは、図4にて示すごとく、コンピュータ1
00、キーボード110、ディスプレイ120及び外部
通信機130を備えている。
【0032】コンピュータ100は、登録プログラム
を、図5及び図6にて示すフローチャートに従い実行
し、この実行中において、キーボード110の操作に伴
い、各物品10乃至60の識別コードをタグ情報として
登録する処理を行う。また、コンピュータ100は、探
索プログラムを、図7乃至図9、図11、図14、図1
5にて示すフローチャートに従い実行し、この実行中に
おいて、キーボード110の操作に伴い、各物品10乃
至60のうち探索したい物品の探索処理を行う。なお、
上記登録プログラム及び探索プログラムは、コンピュー
タ100のROMに予め記憶されている。
【0033】以上のように構成した本実施形態の作動
を、物品の登録モード及び探索モードに分けて説明す
る。
【0034】(物品の登録モード)ユーザは、例えば、
図1にて示す書籍60を新たに購入したものとする。こ
こで、また、当該購入品である書籍60に電子タグが付
されていなければ、上述した電子タグT60を書籍60
に付する。当該書籍60に電子タグが付されていれば、
この電子タグが上述した電子タグT60であるとする。
ユーザは、上述のように電子タグT60を付した書籍6
0を、上述のごとく、部屋E内の図1にて図示位置にお
くものとする。
【0035】然る後、ユーザは、データ制御装置Gによ
り書籍60に近い固定通信装置を次のようにセットす
る。具体的には、ユーザは、キーボード110の操作に
より、コンピュータ100を作動させて上記登録プログ
ラムを起動する。これに伴い、ディスプレイ120の画
面には、図1にて示す住居の平面図が表示される。但
し、現段階では、書籍60以外の登録は既に終了してい
るものとする。従って、ディスプレイ120の画面上に
は、図1にて書籍60を除いた状態での住居の平面図が
表示される。
【0036】このような状態において、ユーザは、ディ
スプレイ120の画面を見ながら、書籍60の現在位置
に近い固定通信装置e2、e3、e4を、図5のステッ
プ200においてコンピュータ100にセットする。こ
れに伴い、書籍60は、図1の図示位置にてディスプレ
イ120の画面上に表示される。然る後、ユーザは、キ
ーボード110の操作により、新たな購入品である書籍
60を置いた部屋Eをステップ201においてコンピュ
ータ100にセットする。
【0037】このようにセットした後、ユーザは、ディ
スプレイ120の画面を見ながら、キーボード110の
操作により、部屋E内にて書籍60に最も近い位置にあ
る固定通信装置e3をステップ202において指定す
る。ついで、ユーザは、キーボード110の操作によ
り、電子タグT60のカテゴリーをステップ203にて
選択する。ここで、当該カテゴリーは、書籍60が、例
えば、工学書或いは文学書等の分類に属することを表
す。上述のように電子タグT60のカテゴリーが選択さ
れると、このカテゴリーがコンピュータ100によりデ
ィスプレイ120の画面上の書籍60に付されて表示さ
れる。
【0038】その後、ユーザは、キーボード110の操
作のもと、電子タグT60のタグ情報を読み出すための
タグ情報読み出し命令をコンピュータ100により外部
通信機130を通してステップ204にて固定通信装置
e3に送信させる。これに伴い、固定通信装置e3は、
その通信回路90にて、当該タグ情報読み出し命令を外
部通信機80を介し受信して、電子タグT60からその
タグ情報を読み出す。このとき、電子タグT60の動作
チェックも兼ねるため、上記送信信号を受信した電子タ
グT60は、固定通信装置e3を介しデータ制御装置G
に応答を返すようになっている。
【0039】然る後、ステップ210において、コンピ
ュータ100は、電子タグT60から正常に応答が返っ
てきたかにつき判定する。このとき、正常に応答が返っ
てきてない場合には、ステップ210における判定はN
Oとなる。この場合、以下のような異常が考えられる。
即ち、固定通信装置e3の通信エリア内に、登録する物
品以外の別の電子タグが存在し、その応答タイミングが
電子タグT60の応答タイミングと干渉して電波干渉が
起こったか、或いは、電波が弱いために登録対象物であ
る書籍60まで届かなかったという二つの異常が考えら
れる。
【0040】そこで、ステップ210において上述のよ
うにNOとの判定がなされた場合には、コンピュータ1
00により、ステップ211において、固定通信装置e
3の外部通信機80を介する読み出しの出力が低下され
る。これに伴い、固定通信装置e3の通信エリアが小さ
くなる。然る後、ステップ212において、ステップ2
04の処理と同様に、電子タグT60のタグ情報読み出
し命令が外部通信機130を通してコンピュータ100
から固定通信装置e3に送信される。これによっても、
電子タグT60からの正常な応答が上述と同様に得られ
ない場合には、ステップ220における判定がNOとな
る。
【0041】この判定に伴い、コンピュータ100は、
ディスプレイ120の画面上に書籍60をもっと固定通
信装置e3に近づける指示を表示させるべく、ステップ
221にて当該ディスプレイ120を制御する。これに
伴い、ユーザは書籍60を固定通信装置e3にもっと近
づけるように位置を変更する。その後、コンピュータ1
00により、ステップ222において、ステップ204
での処理と同様の処理がなされる。これによっても、電
子タグT60からの正常な応答が上述と同様に得られな
い場合には、ステップ230における判定がNOとな
る。これに伴い、コンピュータ100により、ステップ
231において、電子タグT60は不良とされ、新しい
電子タグを電子タグT60に代えて書籍60に付するよ
うにディスプレイ120の画面に表示すべく当該ディス
プレイ120が制御される。これに伴い、ユーザは、電
子タグT60を外して新たな電子タグを書籍60に付す
る。
【0042】一方、上記ステップ210においてYES
との判定がなされた場合には、図6のステップ240に
おいて、上記正常な応答は一つか否かが判定される。当
該応答が一つでない場合には、ステップ240における
判定がNOとなり、ステップ250において、上記正常
な応答の数が判定可能数(例えば、2乃至5個)か否か
が判定される。ここで、上記正常な応答数が上記判定可
能数よりも多いために判定不能であれば、ステップ25
0における判定がNOとなる。
【0043】これに伴い、ユーザが、ステップ251に
おいて、キーボード110の操作によりリストアップし
た各登録物品の電子タグのタグ情報の中から余分なタグ
情報を除くようにコンピュータ100においてタグ情報
を絞り込み、ディスプレイ120の画面に表示する。そ
して、ユーザは、ステップ252において、当該絞り込
みタグ情報を用いて、これに属するタグ情報を有する電
子タグを付した登録物品を、キーボード110の操作で
もって選択する。
【0044】そして、ユーザは、キーボード110の操
作のもと、上記選択物品が登録すべき購入品である物品
か否かをその電子タグのタグ情報からコンピュータ10
0によりステップ260にて判定する。この判定がNO
となる場合には、再度各ステップ251、252、26
0の処理が繰り返される。
【0045】一方、上記ステップ250において、上記
正常な応答が上記判定可能数であれば、YESとの判定
がなされる。これに伴い、ユーザは、キーボード110
の操作により、ディスプレイ120の画面上の表示内容
から該当の電子タグを付した物品をステップ253にて
選択する。ついで、このように選択した物品が登録すべ
きものか否かがステップ270において判定される。登
録すべき物品でなければ、ステップ270でのNOとの
判定がなされ、両ステップ253、270の処理が繰り
返される。
【0046】上述したステップ240において、上記正
常な応答が一つであるために、YESとの判定がなされ
る場合には、ステップ280(図6参照)において、当
該正常な応答があった電子タグを付した物品が上記購入
品である登録すべき書籍60であるか否かが、当該電子
タグのタグ情報に基づき判定される。ここで、登録すべ
き物品でない場合には、ステップ280における判定が
NOとなり、ステップ281において、当該物品の電子
タグが不良であるとして、当該物品の電子タグを新たな
電子タグに取り替えるようにディスプレイ120の画面
に表示すべく当該ディスプレイ120がコンピュータ1
00により制御される。これにより、ユーザは書籍60
の電子タグを新たな電子タグに付け換える。なお、ステ
ッ281の処理後、登録プログラムはステップ200に
戻る。
【0047】ステップ280における判定がYESとな
る場合には、登録すべき物品の電子タグに書き込むため
の当該物品のIDデータ、管理者及び購入日が、キーボ
ード100の操作のもと、コンピュータ100によりス
テップ282にてタグ情報として入力される。ついで、
このタグ情報が、ステップ283において、外部通信機
130及び固定通信装置e3を介し書籍60の電子タグ
に書き込まれる。これにより、ステップ284におい
て、当該書籍60の登録処理がなされる。
【0048】(物品の探索モード)ユーザは、上記住居
内の或る物品を探索したい場合、キーボード110の操
作により、コンピュータ100を作動させて上記探索プ
ログラムを起動する。これに伴い、ディスプレイ120
の画面に、探したい物品を含む物品のデータベースに基
づくメニューが表示されるようにディスプレイ120が
コンピュータ100により図7のステップ300にて制
御される。
【0049】ついで、ユーザが探索物品を覚えているか
否かがステップ310にて判定される。覚えていない場
合には、ユーザはその旨の入力をキーボード110の操
作でもってコンピュータ100に対し行う。これに伴
い、ステップ310での判定がNOとなり、キーワード
入力画面がディスプレイ120の画面に表示されるよう
に当該ディスプレイ120がコンピュータ100により
制御される。
【0050】ついで、ユーザは、キーボード110の操
作により、ステップ311において、探索したい物品の
キーワードをコンピュータ100に入力して当該探索物
品を選択する。ユーザは、例えば、ヒットソングのメデ
ィアをもっていたが、このメディアがCDであったかM
Oであったか、メモリスティックであったか分からない
場合に、その曲名を選び検索することで、この曲が入っ
ているメディアが選択され、次に、それが住居のどこに
有るかの検索が、ステップ312においてなされる。
【0051】その後、この検索に基づき、候補があるか
がステップ320において判定される。候補があれば、
ステップ320での判定がYESとなる。そして、ステ
ップ321において、該当物品が選択される。なお、候
補がなければ、ステップ320でのNOとの判定のも
と、ステップにて、探索が中止される。
【0052】上記ステップ321での処理後、ステップ
314において、ステップ321で選択された物品のタ
グ情報(ID及び内容等)が確認される。この確認タグ
情報がユーザの探索物品でなければ、ステップ315に
おいてNOとの判定がなされる。これに伴い、ステップ
330において物品の探索を継続するか否かが判定され
る。ここで、ユーザが、キーボード110の操作によ
り、探索を継続しない旨をコンピュータ100に入力す
れば、当該ステップ330においてNOと判定され、ス
テップ331において物品の探索が中止される。一方、
ユーザが、キーボード110の操作により、探索を継続
する旨をコンピュータ100に入力すれば、ステップ3
30におけるYESとの判定のもと、ステップ311以
後の処理が繰り返される。
【0053】一方、上述のステップ315での判定がY
ESとなる場合には、次のステップ340において、住
居内の全場所探索を行うか否かが判定される。ここで、
ユーザが、キーボード110の操作により、上記全場所
探索を行う旨をコンピュータ100に入力すれば、ステ
ップ340での判定がYESとなり、全場所探索ルーチ
ン350の処理が以下のようになされる。一方、ユーザ
が、キーボード110の操作により、個別の部屋探索を
行う旨をコンピュータ100に入力すれば、ステップ3
40においてNOと判定され、個別の部屋探索ルーチン
360の処理が以下のようになされる。
【0054】上述のように全場所探索ルーチン350の
処理に移行すると、図8のステップ400において、上
記住居内の各部屋にある各固定通信装置の出力及び通信
エリアが調整される。例えば、一つの固定通信装置の出
力から信号を出してこの信号を隣接する固定通信装置で
受信電界をモニターすることでこの固定通信装置の出力
が調整される。
【0055】このとき、当該調整固定通信装置から出力
が出ない等の異常があれば、ディスプレイ120はその
画面上に当該固定通信装置の異常を表示するようにコン
ピュータ100により制御される。例としては、当該調
整固定通信装置の前に電波を遮蔽するものが置かれてい
る場合には、その調整固定通信装置は異常と判定される
場合がある。
【0056】次に、ステップ410において、上記住居
の各部屋の各固定通信装置の通信エリアサイズに基づ
き、部屋毎に一台の固定通信装置でもって部屋全体を探
索できるか否かが判定される。ここで、一台の固定通信
装置でその存在する部屋全体を探索できない場合には、
ステップ410での判定がNOとなり、ステップ411
において、部屋全体を探索できるように複数の固定通信
装置が設定される。なお、この設定は、一台の固定通信
装置では部屋全体を探索できない部屋について行われ
る。
【0057】一方、上述のステップ410における判定
がYESとなる場合には、ステップ412において、部
屋毎に部屋全体を探索できる固定通信装置が設定され
る。
【0058】両ステップ411、412のいずれかの処
理が上述のようになされると、ステップ413におい
て、部屋毎に問いかけ信号の送信処理がなされる。これ
に伴い、コンピュータ100から外部通信機130を通
して上述のように設定した各部屋の固定通信装置に問い
かけ信号が部屋Aから部屋Fにかけて順次送信される。
なお、この送信は最適出力でなされる。
【0059】上述のように各部屋に問いかけ信号が順次
送信されると、上述のように設定した各部屋の固定通信
装置は、それぞれ、その存在する部屋内の各物品の電子
タグに問いかけ信号を送信する。これに伴い、各電子タ
グは自分宛の問いかけ信号を受信すると、これら各電子
タグは応答信号を対応の設定固定通信装置を介しデータ
制御装置Gに返す。このようにデータ制御装置Gに返さ
れた応答信号は、外部通信機130を通してコンピュー
タ100に入力される。
【0060】ついで、ステップ420において、物品の
電子タグからの応答信号があるか否かにつき、コンピュ
ータ100に上述のように入力される応答信号に基づき
判定される。探索物品の電子タグからの応答信号がなけ
ればステップ420での判定がNOとなる。これに伴
い、ステップ421において、コンピュータ100から
外部通信機130を通して上述のように設定した各部屋
の固定通信装置に問いかけ信号が部屋Aから部屋Fにか
けて最大出力(法定されている)にて順次送信される。
【0061】このような送信の結果によっても、上述と
同様に電子タグの応答信号がコンピュータ100に入力
されなければ、ステップ430においてNOと判定され
る。これに伴い、ステップ431において、ディスプレ
イ120は、該当物品なしとの表示を行うように、コン
ピュータ100により制御される。このような場合に
は、上記住居内には探索物品がないか、有っても、当該
探索物品の電子タグに異常があると考えられる。
【0062】両ステップ420、430のいずれかでY
ESとの判定がなされる場合には、ステップ440にお
いて、部屋毎に複数の設定固定通信装置からの上記応答
信号の送信があったか否かが判定される。部屋毎に複数
の設定固定通信装置からの上記応答信号の送信があれ
ば、少なくとも一つの部屋において上記応答信号を受信
した設定固定通信装置が複数であるため、ステップ44
0での判定はYESとなる。一方、部屋毎において、上
記応答信号を受信した設定固定通信装置の数が一つであ
ればステップ440での判定はNOとなる。
【0063】上述のようにステップ440での判定がY
ESとなると、ステップ441にて、少なくとも一つの
部屋において上記応答信号を受信した設定固定通信装置
は複数あるとセットされる。ついで、ステップ442に
おいて、上述した少なくとも一つの部屋における複数の
設定固定通信装置の各出力が順次調整される。ここで、
上述した少なくとも一つの部屋における該当物品の電子
タグから返される応答信号は上述と同様にコンピュータ
100に入力されるがこの入力がされなくなることが判
定できるように、上記複数の設定固定通信装置の各出力
の調整が順次なされる。
【0064】このような各出力の調整の具体例として、
物品10が探索物として部屋D内に存在し、かつ、固定
通信装置d1、d5、D1を上記複数の設定固定通信装
置としてセットして、固定通信装置d1、d5、D1の
各出力を調整することにより、電子タグT10、すなわ
ち、物品10の位置を求めるようにした例を図9、図1
0(a)、図10(b)に示す。
【0065】図9は、部屋D内において、物品10、及
び、固定通信装置d1、d5、D1の配置を示す斜視
図、図10(a)は、部屋Dの平面図、図10(b)
は、部屋Dの正面図である。なお、部屋D内には、説明
のためにXYZ座標が設定されている。
【0066】固定通信装置D1、d5、d1の各アンテ
ナは、無指向性に設定されており、固定通信装置D1、
d5、d1は、図9に示すように、自己を中心とする球
状の通信エリア700、701、702(鎖線)をそれ
ぞれ生成する。
【0067】以下、このような部屋D内において物品1
0の位置を求めるためのコンピュータ100の位置算出
処理について図11、図12を用いて説明する。図11
は、図8のステップ442の詳細を示すフローチャー
ト、図12は、固定通信装置の通信回路の作動を示すフ
ローチャートである。
【0068】先ず、コンピュータ100は、電子タグT
10と固定通信装置d1との距離を調べるために、固定
通信装置d1に対して、調査信号を初期出力値(アンテ
ナ初期パワー)で送信させるように指令する(ステップ
4440、4441)。これに伴い、固定通信装置d1
の通信回路90は、コンピュータ100による指令を外
部通信機80を介して受けると、初期出力値で調査信号
を送信する(ステップ600、610)。
【0069】なお、初期出力値として、最大出力に対し
て所定値(例えば、1mW)低い出力P(n)(nは整
数)が採用されている(P(n)=(「最大出力」−
「所定値」)。
【0070】その後、固定通信装置d1の通信回路90
は、電子タグT10から返される応答信号を受けた場合
には、この受けた応答信号を外部通信機80を介してコ
ンピュータ100に送信する(ステップ620)。この
ため、コンピュータ100には、電子タグT10から返
された応答信号が入力されて、コンピュータ100は、
電子タグT10から返された応答信号が入力されたこと
を判定する(ステップ4442)。
【0071】さらに、先回の出力値、すなわち、出力P
(n)から所定値低い出力P(n+1)(=P(n)−
「所定値」)で調査信号を送信させるように固定通信装
置d1に指令する(ステップ4443、4441)。こ
のため、固定通信装置d1は、出力P(n+1)で調査
信号を電子タグT10に送信する(ステップ600、6
10)。そして、電子タグT10は、調査信号を受けこ
の調査信号に対して応答信号を固定通信装置d1に返す
と、固定通信装置d1は応答信号を外部通信機80を介
してコンピュータ100に返す。
【0072】これに伴って、コンピュータ100は、電
子タグT10から返された応答信号が入力されたことを
判定すると、先回の出力値、すなわち、出力P(n+
1)から所定値低い出力P(n+2)(=P(n+1)
−「所定値」)で調査信号を送信させるように固定通信
装置d1に指令する(ステップ4442、4443、4
441)。
【0073】このようなコンピュータ100による固定
通信装置d1の出力の低下(すなわち、出力の調整)
は、コンピュータ100に電子タグT10からの応答信
号が入力されなくなるまで繰り返えされる。このことに
より、固定通信装置d1のアンテナから出力される電界
強度が、応答信号の入力毎に小さくなる。すなわち、固
定通信装置d1の通信エリア702の半径rは、図13
(a)に示すように、応答信号の入力毎に小さくなる。
【0074】その後、通信エリア702が小さくなり、
電子タグT10の位置が固定通信装置d1の通信エリア
702から外れると、固定通信装置d1が調査信号を送
信するにも関わらず、固定通信装置d1が電子タグT1
0から応答信号を受信しなくなる(ステップ620)。
このため、固定通信装置d1は、電子タグT10から応
答信号を受信しなくなった旨を非応答通知としてコンピ
ュータ100に通知する(ステップ630)。
【0075】次に、コンピュータ100は、外部通信機
80を介して非応答通知を受けると、電子タグT10か
ら応答信号を受信しなくなったときの固定通信装置d1
の出力出力Pa(n+k)をRAMに記憶させる(ステ
ップ4444)。ここで、コンピュータ100のROM
には、固定通信装置と電子タグとの距離を求めるための
テーブルが記憶されており、テーブルは、図13(b)
に示すごとく、通信エリアの半径r(エリアサイズ)と
固定通信装置の出力(アンテナ入力パワー)との関係を
示すもので、各半径rと固定通信装置d1の各出力が一
対一で特定できるように構成されている。
【0076】従って、コンピュータ100は、テーブル
データに基づいて出力Pa(n+k)に該当する半径
(以下、半径r1)を求める(ステップ4446)。こ
のことにより、固定通信装置d1に対して電子タグT1
0の応答可能な距離が算出されることになる。換言すれ
ば、電子タグT10、すなわち、探索物(物品10)
は、固定通信装置d1を中心とする半径r1の球面状の
位置範囲(以下、第1の存在エリアという)内に位置す
ることが推定されることになる。
【0077】なお、通信エリア702の形状は、固定通
信装置d1の指向性によって異なるので、固定通信装置
d1のアンテナが指向性を有する場合には、第1の存在
エリアは、指向性に応じて補正する必要が有る。
【0078】次に、コンピュータ100は、固定通信装
置d1の場合と同様に、固定通信装置d5と電子タグT
10との距離r2を求める。このことにより、電子タグ
T10は、固定通信装置d5を中心とする半径r2の球
面状の第2の存在エリア内に位置することが推定される
ことになる。同様に、固定通信装置D1と電子タグT1
0との距離r2を求める(ステップ4447、4440
乃至4446)。このことにより、電子タグT10は、
固定通信装置D1を中心とする半径r3の球面状の第3
の存在エリア内に位置することが推定される。
【0079】次に、コンピュータ100は、第1〜第3
の存在エリアの交点の座標(xa、ya、za)を求め
る(ステップ4448)。このことにより、交点の座標
(xa、ya、za)が電子タグT10の位置として求
められることになる。これに加えて、図8のステップ4
45において、ディスプレイ120は、その画面上に
て、該当物品10、すなわち、物品10の位置座標(x
a、ya、za)を表示するように、コンピュータ10
0により制御される。これにより、探索物品が存在する
位置がユーザに分かる。その結果、探索物品の探索が短
時間にて効率よく行える。
【0080】また、上述のように図8のステップ440
での判定がNOになると、ステップ443において、部
屋毎に、上記応答信号を受信した固定通信装置の数は一
つであるとセットされる。これに伴い、ステップ444
において、該当する設定固定通信装置の出力が調整され
る。ここで、該当物品の電子タグから返される応答信号
は上述と同様にコンピュータ100に入力されるがこの
入力がされなくなることが判定できるように、上記設定
固定通信装置の出力の調整がなされる。
【0081】例えば、物品10が探索物として部屋D内
に存在し、上記設定固定通信装置として固定通信装置d
1の出力を調整することにより、物品10、すなわち、
電子タグT10の位置範囲を求める例について図14を
用いて説明する。図14は、図8のステップ444の詳
細を示すフローチャートである。図14に示すフローチ
ャートは、図11に示すフローチャートのうちステップ
4447を除いたものである。
【0082】コンピュータ100は、固定通信装置d1
の初期出力(アンテナ初期パワー)の指令(ステップ4
440)、調査信号の送信指令(ステップ4441)、
応答信号の有無判定(ステップ4442)、送信出力変
更指令(ステップ4443)、送信出力記憶(ステップ
444)、存在エリアの推定(ステップ4446)の各
処理を実行する。
【0083】このことにより、コンピュータ100は、
固定通信装置d1に対して電子タグT10の応答可能な
距離が算出することができる。すなわち、探索物(すな
わち、物品10)が固定通信装置d1を中心とする半径
r1の球面状エリア内に位置することを推定することが
できる。
【0084】これに伴い、図8のステップ445におい
て、ディスプレイ120は、その画面上にて、該当物
品、すなわち、物品10が存在する位置範囲を、前記球
面状エリアにて表示するように、コンピュータ100に
より制御される。これにより、探索物品が存在する位置
範囲がユーザに分かる。
【0085】また、上述のように、図7に示す個別の部
屋探索ルーチン360の処理に移行すると、図15のス
テップ500において、ユーザは、キーボード110の
操作により、分かっている探索物品の存在する部屋をコ
ンピュータ100にセットする。また、ステップ500
では、上述のようにセットした部屋にある設定固定通信
装置の出力及び通信エリアが調整される。
【0086】次に、ステップ510において、上述のよ
うに調整した固定通信装置のうち一台の固定通信装置で
もって部屋全体を探索できるか否かが判定される。ここ
で、一台の固定通信装置でその存在する部屋全体を探索
できない場合には、ステップ510での判定がNOとな
り、ステップ511において、部屋全体を探索できるよ
うに複数の固定通信装置が設定される。一方、上述のス
テップ510における判定がYESとなる場合には、ス
テップ512において、部屋毎に部屋全体を探索できる
固定通信装置が設定される。
【0087】両ステップ511、512のいずれかの処
理が上述のようになされると、ステップ513におい
て、上記部屋への問いかけ信号の送信処理がなされる。
これに伴い、コンピュータ100から外部通信機130
を通して上述のように設定した部屋の固定通信装置に問
いかけ信号が最適出力で送信される。
【0088】上述のように部屋に問いかけ信号が送信さ
れると、上述のように設定した固定通信装置は、その存
在する部屋内の各物品の電子タグに問いかけ信号を送信
する。これに伴い、各電子タグは自分宛の問いかけ信号
を受信すると、これら各電子タグは応答信号を上記設定
固定通信装置を介しデータ制御装置Gに返す。このよう
にデータ制御装置Gに返された応答信号は、外部通信機
130を通してコンピュータ100に入力される。
【0089】ついで、ステップ520において、探索物
品の電子タグからの応答信号があるか否かにつき、コン
ピュータ100に上述のように入力される応答信号に基
づき判定される。探索物品の電子タグからの応答信号が
なければステップ520での判定がNOとなる。これに
伴い、ステップ521において、コンピュータ100か
ら外部通信機130を通して上記設定固定通信装置に問
いかけ信号が上記最大出力にて送信される。
【0090】このような送信の結果によっても、上述と
同様に電子タグの応答信号がコンピュータ100に入力
されなければ、ステップ530においてNOと判定され
る。これに伴い、ステップ531において、ディスプレ
イ120は、該当物品なしとの表示を行うように、コン
ピュータ100により制御される。
【0091】両ステップ520、530のいずれかでY
ESとの判定がなされる場合には、ステップ540にお
いて、複数の設定固定通信装置からの上記応答信号の送
信があったか否かが判定される。複数の設定固定通信装
置からの上記応答信号の送信があれば、上記応答信号を
受信した設定固定通信装置が複数であるため、ステップ
540での判定はYESとなる。一方、上記応答信号を
受信した設定固定通信装置の数が一つであればステップ
540での判定はNOとなる。
【0092】上述のようにステップ540での判定がY
ESとなると、ステップ541にて、上記応答信号を受
信した設定固定通信装置は複数あるとセットされる。つ
いで、ステップ542では、図8中のステップ442
(電子タグの距離算出処理)と同様に、複数の設定固定
通信装置の各出力が順次調整される。ここで、該当物品
の電子タグから返される応答信号は上述と同様にコンピ
ュータ100に入力されるが、この入力がされなくなる
ことが判定できるように、上記複数の設定固定通信装置
の各出力の調整がなされる。このことにより、電子タグ
T10、すなわち、該当物品(探索物)の座標が算出さ
れる。
【0093】また、上述のようにステップ540での判
定がNOになると、ステップ543において、上記応答
信号を受信した固定通信装置の数は一つであるとセット
される。これに伴い、ステップ544では、図8中のス
テップ444(電子タグの距離算出処理)と同様に、該
当する設定固定通信装置の出力が調整される。ここで、
該当物品の電子タグから返される応答信号は上述と同様
にコンピュータ100に入力されるがこの入力がされな
くなることが判定できるように、上記設定固定通信装置
の出力の調整がなされる。これにより、電子タグの応答
可能な距離、すなわち、電子タグの位置範囲が算出され
る。
【0094】上述のようにステップ542及び544の
いずれかの処理が終了すると、ステップ545におい
て、ディスプレイ120は、その画面上にて、該当物品
が存在する座標、或いは、位置範囲を表示するように、
コンピュータ100により制御される。これにより、探
索物品の存在する位置範囲がユーザに分かる。その結
果、探索物品の探索を短時間にて効率よく行える。
【0095】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
住居内においてデータ制御装置Gの処理に基づき物品探
索を行うようにした例について説明したが、本第2実施
形態では、住居の外部から住居内の物品探索を行う例に
ついて説明する。この場合の物品探索システムの構成を
図16に示す。
【0096】図16に示すように、本実施形態の物品探
索システムは、電子タグT10乃至T60、固定通信装
置a1乃至f3、A1乃至F1、及び、データ制御装置
Gに加えて、インターネット800、通信器810、及
び、サーバ820、830から構成されている。
【0097】電子タグT10乃至T60は、物品10乃
至60と無線通信する。なお、本第2実施形態の物品1
0乃至60は、例えば、無線機能付き情報端末のよう
に、無線通信を行うものが採用されている。また、電子
タグT10乃至T60には、それぞれ異なるIPアドレ
ス(例えば、28ビット)がタグ情報として記憶されて
いる。各IPアドレスは、電子タグT10乃至T60の
個々の識別コードとしての機能を果たす。なお、インタ
ーネットの通信プロトコルとして、IPVer6を採用
することが好ましい。
【0098】固定通信装置a1乃至f3、A1乃至F1
は、図3に示す固定通信装置と同一構成を有している。
また、データ制御装置Gは、コンピュータ100、キー
ボード110、ディスプレイ120、及び、外部通信機
130を備えている。コンピュータ100は、インター
ネット800に接続して住居の外部の通信器810から
の指令に基づき物品探索を行うための物品探索処理を行
う。なお、データ制御装置Gにおいて、コンピュータ1
00以外の構成は、図4に示す構成と同一である。
【0099】通信器810は、表示部、操作部、音声出
力部等を有するとともに、インターネット800を介し
てデータ制御装置Gに通信できるように構成されてい
る。なお、通信器810として、パーソナルコンピュー
タ、携帯電話(携帯端末)等を採用することが好まし
い。
【0100】以上のように構成した本実施形態の作動に
ついて図17乃至20を用いて説明する。
【0101】図17、図18は、物品探索処理を示すフ
ローチャート、図19は固定通信装置の作動を示すフロ
ーチャート、図20は、データ制御装置、固定通信装
置、及び電子タグの作動を示すタイミングチャートであ
る。
【0102】コンピュータ100は、図17、図18に
示すフローチャートに従って、物品探索処理を実行す
る。
【0103】先ず、ユーザによる探索物の探索指令が入
力されたか否かを判定する(ステップ900)。通信器
810からユーザによる探索指令をインターネット80
0を介して受信しているとき、或いは、探索指令をキー
ボード110の操作によって入力されたときには、ユー
ザによる探索指令の入力が有ることを判定する。
【0104】次に、探索指令の該当物品が住居内に存在
するか否かを調べるために、該当物品の検索処理を行
う。
【0105】ここで、コンピュータ100の不揮発性メ
モリには、住居内に存在する物品を登録した物品データ
ベースを有しており、この物品データベースは、物品1
0乃至60のそれぞれに付された電子タグのIPアドレ
スを記憶して、各物品と各IPアドレスとが一対一で特
定できるように構成されている。
【0106】そこで、該当物品の検索処理として、探索
指令の該当物品が物品データベースに記憶されているか
否かを判定する(ステップ902)。物品データベース
に探索指令の該当物品が記憶されているとき、該当物品
が住居内に存在することを判定する。これに加えて、該
当物品に該当するIPアドレスを物品データベースから
呼び出すとともに、この呼び出したIPアドレスをセッ
トすることになる(ステップ903)。
【0107】次に、住居内の各電子タグに対して問いか
けるために、問いかけ信号の送信処理を行う(ステップ
904)。これに伴い、コンピュータ100から外部通
信機130を通して固定通信装置a1乃至f3、A1乃
至F1に問いかけ信号が部屋Aから部屋Fにかけて順次
送信される。
【0108】このように各部屋に問いかけ信号が順次送
信されると、各部屋の固定通信装置a1乃至f3、A1
乃至F1は、それぞれ、その存在する部屋内の各物品の
電子タグに問いかけ信号を送信する。これに伴い、各電
子タグは自分宛の問いかけ信号を受信すると、これら各
電子タグは、自己のIPアドレスを応答信号に付けこの
応答信号を対応の固定通信装置を介しデータ制御装置G
に返す。このようにデータ制御装置Gに返された応答信
号は、外部通信機130を通してコンピュータ100に
入力される。
【0109】次に、このようにコンピュータ100に入
力される応答信号に基づき、該当物品の電子タグを検知
した固定通信装置が有るか否かを判定する(ステップ9
05)。該当物品に対応するIPアドレスを付してなる
応答信号がコンピュータ100に入力されているとき、
該当物品の電子タグを検知した固定通信装置が有ること
を判定する。さらに、該当物品の電子タグを検知した固
定通信装置の台数(検知台数という)を求める(ステッ
プ906)。なお、以下、該当物品の電子タグを検知し
た固定通信装置を検知固定通信装置という。
【0110】次に、検知固定通信装置が設置された部屋
の候補を検索する(ステップ907)。
【0111】ここで、コンピュータ100の不揮発性メ
モリには、各固定通信装置とその設置部屋との関係を示
す位置データベースが記憶されており、この位置データ
ベースは、各固定通信装置と各部屋とが一対一で特定で
きるように構成されている。そして、検知固定通信装置
が設置された部屋の候補を位置データベースに基づき求
め、この求めた部屋の候補をセットして、このセットし
た候補の部屋内において探索物の探索モードの処理を行
う(ステップ908)。
【0112】ここで、探索モードの処理の一例として、
部屋Dを部屋の候補としてセットし、検知固定通信装置
として固定通信装置d1、d5、D1を作動をさせる例
について図19、図20を用いて説明する。なお、図2
0中矢印は信号を示す。
【0113】先ず、該当物品が部屋Dに位置するか否か
を確認するために、固定通信装置d1、d5、D1に対
して探索モードの指令を行う。これに伴い、コンピュー
タ100から外部通信機130を通して固定通信装置d
1、d5、D1に確認信号(矢印S1)が送信される。
このように確認信号が送信されると、固定通信装置d
1、d5、D1は、それぞれ、確認信号(矢印s2乃至
s4)を最大出力で各物品の電子タグに送信する(ステ
ップ1000、1001乃至1005)。
【0114】これに伴い、各物品の電子タグは自分宛の
確認信号を受信すると、これら各電子タグは自己のIP
アドレスを応答信号に付してこの応答信号(矢印s15
乃至s17)を固定通信装置d1、d5、D1を介しデ
ータ制御装置Gに返す。このようにデータ制御装置Gに
返された応答信号は、外部通信機130を通してコンピ
ュータ100に入力されて、この応答信号(矢印s18
乃至s20)が入力されたことを判定したとき、該当物
品が部屋Dに位置することが確認できることになる。
【0115】次に、電子タグT10と固定通信装置d
1、d5、D1との距離を固定通信装置毎に調べるため
に、固定通信装置d1、d5、D1に対して詳細探索モ
ードの送信指令を行う(ステップ908a)。
【0116】具体的には、固定通信装置d1の初期出力
(アンテナ初期パワー)の指令(ステップ4440)、
調査信号の送信指令(ステップ4441)、応答信号の
有無判定(ステップ4442)、送信出力変更指令(ス
テップ4443)、送信出力記憶(ステップ444
4)、存在エリアの推定(ステップ4446)、検知台
数終了判定(ステップ4447)、座標演算(ステップ
4448)の各処理を実行する。これに伴い、固定通信
装置d1の通信回路90は、図12に示す作動と同様
に、出力の設定(ステップ600)、調査信号の送信
(ステップ610)、応答信号の有無判定(ステップ6
20)、非応答通知(ステップ630)の各作動を行
う。さらに、固定通信装置d5、D1はそれぞれ固定通
信装置d1と同様に作動する。
【0117】このような固定通信装置d1、d5、D1
の作動に伴って、固定通信装置d1を中心とする該物品
の第1の存在エリア、固定通信装置d5を中心とする該
物品の第2の存在エリア、固定通信装置D1を中心とす
る該物品の第3の存在エリアを求めることができる。
【0118】ここで、第1〜第3の存在エリアは、上記
第1実施形態と同様に球面状に形成されるので、該当物
品の位置座標として、第1〜第3の存在エリアの交点の
座標(xa、ya、za)を求める(ステップ444
8)。これに加えて、この求めた座標をディスプレイ1
20によって表示させる(ステップ909)。
【0119】次に、外部への位置座標の転送の依頼を受
けているか否かを判定する(ステップ910)。ここ
で、上述したステップ900において、通信器810か
らユーザによる探索指令をインターネット800を介し
て受信し、ユーザによる探索指令の入力が有ることを判
定した場合には、外部への位置座標の転送の依頼を受け
ていることを判定する。
【0120】次に、外部への機器ステータス、すなわ
ち、該当物品の状態の転送依頼を受けているか否かを判
定する(ステップ911)。上記ユーザによる探索指令
に、機器ステータスの転送依頼の旨が設定されていると
きには、外部への機器ステータスの転送依頼を受けてい
ることを判定する。
【0121】次に、該当物品に機器ステータスを問い合
わせるために、ステータス問い合わせ信号(矢印s2
1)を、外部通信機130を通して固定通信装置d1に
送信する。これに伴い、固定通信装置d1は、該当物品
に付された電子タグにステータス問い合わせ信号(矢印
s22)を送信するので、電子タグは、ステータス問い
合わせ信号(矢印s23)を該当物品に送信する。
【0122】ここで、該当物品は、ステータス問い合わ
せ信号(矢印s23)を受け、自己のステータス(例え
ば、故障或いは正常かの判定、使用時間等の情報)をス
テータス応答信号(矢印s24)として電子タグに送信
し、この電子タグは、ステータス応答信号(矢印s2
5)を固定通信装置d1に送信する。このため、固定通
信装置d1は、ステータス応答信号(矢印s26)を外
部通信機130を通してデータ制御装置Gに送信する。
【0123】これに伴い、コンピュータ100は、ステ
ータス応答信号及び該当物品の位置座標をインターネッ
ト800を介して通信器810に送信する。従って、通
信器810は、該当物品のステータス及び該当物品の位
置座標を表示部に表示させることになる。これにより、
ユーザが住居の外に居ても、住居内において該当物品の
存在する位置が分かる。
【0124】なお、ステップ902において、物品デー
タベースに探索指令の該当物品が登録されていないと
き、該当物品が住居内に存在しない旨をディスプレイ1
20に表示させるとともに、該当物品が住居内に存在し
ない旨を、インターネット800を介して通信器810
に送信する(ステップ902a)。これによって、通信
器810は、該当物品が住居内に存在しない旨を表示部
に表示させることができる。
【0125】また、該当物品が住居内に存在しない旨を
通信器810に送信した後、物品の探索を継続するか否
かを通信器810のユーザに問い合わせるために、問い
合わせ信号をインターネット800を介して通信器81
0に送信する(ステップ902b)。その後、通信器8
10からインターネット800を介して物品の探索を継
続するように指令を受けると、ステップ903に進む。
このことにより、登録データベースに登録されていない
ものの、電子タグが付された物品ならば、探索を行うこ
とができる。
【0126】さらに、ステップ905において、該当物
品の電子タグを検知した固定通信装置がないことを判定
したときには、該当物品が住居内に存在しない旨を、デ
ィスプレイ120に表示させるとともに、該当物品が住
居内に存在しない旨を、インターネット800を介して
通信器810に送信する(ステップ902a)。
【0127】なお、上記第2実施形態では、通信器81
0が住居の外からデータ制御装置Gに通信するためにイ
ンターネット800を用いる例について説明したが、こ
れに限らず、各種の通信ネットワークを用いてもよい。
【0128】また、本第2実施形態では、該当物品の電
子タグを検知した検知固定通信装置を3台求めた場合に
おいて、三台の検知固定通信装置の通信エリアを調整し
て該当物品の位置座標を求めるようにした例について説
明したが、これに限らず、1台の検知固定通信装置を求
めることができた場合には、1台の検知固定通信装置の
通信エリアを調整して、1台の検知固定通信装置該と当
物品との距離、すなわち、該当物品の位置範囲を求める
ようにしてもよい。
【0129】なお、上記第1及び第2実施形態では、固
定通信装置の出力を順次低下させて、電子タグが応答信
号を返さなくなったときの出力に基づいて、固定通信装
置に対して電子タグの応答可能な距離、すなわち、電子
タグの存在エリアを求めるようにした例について説明し
たが、これに限らず、固定通信装置の出力を順次増加さ
せて、電子タグが応答信号の返信を開始したときの出力
に基づいて、固定通信装置に対して電子タグの応答可能
な距離、すなわち、電子タグの存在エリアを求めるよう
にしてもよい。
【0130】すなわち、コンピュータ100は、電子タ
グから応答信号の応答を開始させるように各固定通信装
置の出力を固定通信装置毎に大きくするように調整する
手段と、固定通信装置毎の出力の調整に基づき電子タグ
が応答を開始したとき、この調整された出力を固定通信
装置毎に記憶する手段と、この記憶された固定通信装置
毎の出力に応じて、各固定通信装置と探索物との距離を
固定通信装置毎に算出する手段とを有する。
【0131】さらに、本発明の実施にあたり、電子タグ
の形状としては、書籍、書類、衣類等に取り付ける場合
には、紙のように薄い形状のものが好ましい。また、家
庭電化製品、玩具、日常品などの、ある程度の体積を有
するものに関しては、チップ状のものを適用してもよ
い。
【0132】なお、本発明の実施にあたり、電子タグと
しては、電池を内蔵しこの内蔵電池により作動するよう
に構成してもよく、また、外部からエネルギーが供給さ
れてこのエネルギーにより作動するように構成してもよ
い。
【0133】ここで、電子タグに供給するエネルギーと
しては、光、マイクロ波、音波等を適用してもよい。な
お、光は直進性が強く、この光を出力する光源と電子タ
グとの間に障害物が存在すると、この障害物により、電
子タグへの光、すなわち、電子タグへのエネルギーが遮
断されて、電子タグへのエネルギーの供給を行うことが
できない。
【0134】また、マイクロ波を用いる場合には、この
マイクロ波を人体に照射すると人体に悪影響を与える可
能性があるため好適ではない。これに対して、音波は、
光に比べて直進性が弱く、また、マイクロ波に比べて人
体に悪影響を与える可能性も少ないため、電子タグへの
エネルギーの供給するのに、音波を用いることが好適で
ある。
【0135】ここで、電子タグの電源回路として、エネ
ルギーとして音波を受けこの音波を電力に変換する構成
を図21に示す。電源回路は、バイモルフ素子110
0、及び平滑回路1101から構成されて、バイモルフ
素子1100が、音波を受けて共振して交流電気信号を
出力すると、平滑回路1101は、この出力される交流
電気信号を整流し平滑する。
【0136】このような電源回路を有する電子タグの場
合には、固定通信装置が電タグにデータを送信するに先
立って音波を出力して電子タグにエネルギーが供給した
後に、データを電タグに送信する。また、電子タグに
は、エネルギーの供給方法によってその供給方法が分か
るように記号等を記すことが好ましい。
【0137】さらに、上記第1及び第2実施形態では、
固定通信装置のアンテナとして無指向性のアンテナを適
用して、固定通信装置を中心とする球状の通信エリアを
生成した例について説明したが、これに限らず、固定通
信装置のアンテナとして指向性を有する指向性アンテナ
を適用して、例えば、図22(a)、図22(b)に示
すように、通信エリアを所定方向に向けるように生成し
てもよい。
【0138】図22(a)は、固定通信装置d1のアン
テナから紙面右側に向けて略卵状に生成された通信エリ
アを示す図、図22(b)は、図22(a)中の通信エ
リアのA−A断面を示す図である。なお、説明のため
に、図22(a)にはx−y座標が設定されて、図22
(b)にはy−z座標が設定されている。
【0139】このように通信エリアを生成した場合に
は、x−y平面において固定通信装置d1に対する電子
タグT10の角度θが変わると、固定通信装置d1と電
子タグT10との距離rが変わる。すなわち、固定通信
装置d1が同一出力にて送信しているにも関わらず、角
度θが変わると、距離rが変わることになる。従って、
電子タグ、すなわち、探索物の存在エリアを推定するた
めに、距離rを算出する際には、角度θを考慮する必要
ある。このため、コンピュータ110のROM(或い
は、不揮発性メモリ)には、例えば、図23に示すよう
に、角度θ、距離r(エリアサイズ)及び固定通信装置
の出力(アンテナ入力パワー)との関係を示すデータを
予め記憶されておく必要がある。
【0140】また、図22(b)によれば、y−z座標
において、通信エリアのA−A断面は、円形になってい
る。すなわち、y−z座標において、固定通信装置d1
に対する電子タグT10の角度φが変わっても、固定通
信装置d1と電子タグT10との距離rは一定である。
しかし、固定通信装置のアンテナの指向性によっては、
角度φが変わると、固定通信装置d1と電子タグT10
との距離rが変わるように通信エリアを生成することが
できる。この場合、距離rは、数式1に示すように、角
度θ、角度φ、及び、固定通信装置の出力Pの関数とし
て表すことができるため、この関数をコンピュータ11
0のROM(或いは、不揮発性メモリ)に記憶させてお
く必要がある。なお、aは計数、f(θ、φ)は、角度
θ、角度φの角度分布関数である。
【0141】
【数1】r=F(P、θ、φ)=a・P・f(θ、φ) なお、通信エリアを所定方向に向けるように生成するた
めに、複数の無指向性アンテナを有して構成されるアダ
プテイブアレイアンテナを用いてもよい。
【0142】また、本発明の実施にあたり、固定通信装
置のアンテナとしては、平面アンテナ、ダイポールアン
テナ等の小型アンテナを用いることが好ましい。
【0143】さらに、本発明の実施にあたり、データ制
御装置と固定通信装置との通信手段として、携帯電話、
トランシーバ、ブルートゥース等の無線通信機を適用し
てもよい。また、住居内に、LAN(有線LAN、或い
は、無線LAN)を設置している場合には、LANを用
いて、データ制御装置と固定通信装置との間で通信する
ようにしてもよい。
【0144】なお、本発明の実施にあたっては、住居内
の各部屋に置いた物品を探索する場合に限らず、例え
ば、駐車場内の各駐車室に駐車した各自動車(電子タグ
を付してある)を探索する場合に本発明を適用してもよ
い。
【0145】また、本発明の実施にあたり、ディスプレ
イ120に限らず、音声発生装置その他の報知手段をデ
ィスプレイ120に代えて採用してもよい。
【0146】なお、以下に、物品探索システムにおい
て、電子タグの製造メーカが電子タグの遠隔メンテナン
スを行う例について説明する。製造メーカは、電子タグ
にそのタグ情報としてIPアドレスを記憶させて出荷す
る。その後、ユーザが電子タグを購入すると、データ制
御装置Gによりインターネット800を介して製造メー
カのサーバ820に通信することにより、電子タグのユ
ーザ登録を行う。その後、サーバ820は、定期的に、
インターネット800を介してデータ制御装置Gに通信
して、データ制御装置Gに対して、電子タグのメンテナ
ンス情報を返信させるように指令する。これに伴い、デ
ータ制御装置Gは、固定通信装置を介して電子タグに通
信してメンテナンス情報を返信させて、このメンテナン
ス情報をインターネット800を介してサーバ820に
送る。これにより、サーバ820が電子タグのメンテナ
ンス情報を集めてメンテナンスを行うことができる。な
お、電子タグの遠隔メンテナンスを行う際に、製造メー
タがIP情報センタと契約して、IP情報センタのサー
バ830が、サーバ820に代わり電子タグのメンテナ
ンス情報を集めるよにしてもよい。
【0147】ここで、電子タグのタグ情報として、物品
の種別、製造者、型番号の製造関連情報等を記憶させる
ようにしてもよい。ユーザは製造関連情報を用いて物品
のクラス分けを行う補助情報として用いることができ
る。製造メーカが電子タグに記録させる情報としては、
情報毎にその情報を層別する層別データを付与する。例
えば、<種別を表すデータ識別用ID><データ長><
種別の内容>というように記憶させてもよく、<ID>
<データ長><IPアドレスの番号>というように記憶
させてもよい。さらに、電子タグには、ユーザがデータ
を書き込めるようにメモリ空間を構成してもよく、ま
た、物流等の流通過程にて書き込まれたメモリのエリア
は、ユーザが書き換え可能にするようにしてもよい。或
いは、流通過程の記録も残して、ユーザ専用でメモリの
書き換え可能エリアを設けるようにしてもよい。この書
き換え可能エリアには、ユーザが使用するデータ(例え
ば、購入者、所有者、購入価格、重要性、メモ)を書き
込める用にしておくことが好適である。このような電子
タグへのデータの書き換えには、固定通信装置を用いる
ことができるようにすることが好ましい。ここで、ユー
ザが電子タグにデータを書き込んだあと、そのデータが
書き換えられないようにデータ保護機能を設ければ、不
慮の事故で、必要なデータが喪失することを防止する上
で好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る物品探索システム
の住居内への配置を示す平面図である。
【図2】電子タグの平面図である。
【図3】図1の各固定通信装置のブロック図である。
【図4】図1のデータ制御装置のブロック図である。
【図5】図4のコンピュータによって実行される登録プ
ログラムのフローチャートの前段部である。
【図6】上記登録プログラムのフローチャートの後段部
である。
【図7】図4のコンピュータによって実行される探索プ
ログラムのフローチャートである。
【図8】図7の全場所探索ルーチンを示す詳細フローチ
ャートである。
【図9】固定通信装置、通信エリアの配置を説明するた
めの図である。
【図10】固定通信装置、通信エリアの配置を説明する
ための図である。
【図11】図9の全場所探索ルーチンの一部を詳細に示
すフローチャートである。
【図12】固定通信装置の作動示すフローチャートであ
る。
【図13】固定通信装置の出力、及びエリアサイズの関
係を説明するための図である。
【図14】図9の全場所探索ルーチンの一部を詳細に示
すフローチャートである。
【図15】図7の個別の部屋探索ルーチンを示す詳細フ
ローチャートである。
【図16】本発明の第2実施形態に係る物品探索システ
ムの構成を示す図である。
【図17】上記第2実施形態のコンピュータによって実
行される探索プログラムの一部のフローチャートであ
る。
【図18】上記第2実施形態のコンピュータによって実
行される探索プログラムの残りのフローチャートであ
る。
【図19】上記第2実施形態に係る固定通信装置の作動
を示すフローチャートである。
【図20】上記第2実施形態に係る作動を説明するため
のタイミングチャートである。
【図21】電子タグへのエネルギーを供給するための電
源回路を示す図である。
【図22】固定通信装置の通信エリアを説明するための
図である。
【図23】固定通信装置の通信エリアを説明するための
図である。
【符号の説明】
A乃至F…部屋、a1乃至f3、A1乃至F1…固定通
信装置、G…データ制御装置、T10乃至T60…電子
タグ、10乃至60…物品。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の区画空間領域(A乃至F)内に一
    区画空間領域毎に分散して配置され、かつ、前記一区画
    空間領域毎に分散して置かれた複数の物(10乃至6
    0)の各々に付されて当該各物を特定する各タグ情報を
    書き込んでなる各電子タグ(T10乃至T60)の各々
    と通信する複数の固定通信装置(a1乃至f3、A1乃
    至F1)と、 前記複数の区画空間領域のうち一区画空間領域内に配設
    されたデータ制御装置(G)とを備えて、 このデータ制御装置は、 前記複数の区画空間領域の各々毎に一区画空間領域内の
    少なくとも一固定通信装置を通してその対応の区画空間
    領域内の各電子タグに問いかけ信号を送信する問いかけ
    信号送信手段(410、411、412、413)と、 この問いかけ信号送信手段の送信に対し、前記複数の区
    画空間領域の各々毎に一区画空間領域内の少なくとも一
    固定通信装置を通して少なくとも一電子タグからの応答
    があったときこの応答に探索物に付した電子タグからの
    応答が含まれているか否かを判定する判定手段(42
    0、421、430)と、 この判定手段による含まれているとの判定に基づき、前
    記探索物のある区画空間領域内の前記少なくとも一固定
    通信装置の出力を調整して当該固定通信装置と前記探索
    物との距離を算出し、前記探索物の存在する位置範囲を
    報知する報知手段(444、445、120)とを備え
    る物探索システム。
  2. 【請求項2】 複数の区画空間領域(A乃至F)内に一
    区画空間領域毎に分散して配置され、かつ、前記一区画
    空間領域毎に分散して置かれた複数の物(10乃至6
    0)の各々に付されて当該各物を特定する各タグ情報を
    書き込んでなる各電子タグ(T10乃至T60)の各々
    と通信する複数の固定通信装置(a1乃至f3、A1乃
    至F1)と、 前記複数の区画空間領域のうち一区画空間領域内に配設
    されたデータ制御装置(G)とを備えて、 このデータ制御装置は、 前記複数の区画空間領域の各々毎に一区画空間領域内の
    各固定通信装置のうち一固定通信装置でもって当該一区
    画空間領域内全体を探索可能か否かを判定する判定手段
    (410)と、 この判定手段が前記一固定通信装置でもって当該一区画
    空間領域内全体を探索可能と判定したとき、当該一固定
    通信装置を通してその対応の区画空間領域内の各電子タ
    グに問いかけ信号を送信し、また前記判定手段が前記一
    固定通信装置でもって当該一区画空間領域内全体を探索
    不可能と判定したとき、前記複数の区画空間領域の各々
    毎に一区画空間領域内の複数の固定通信装置を通して各
    電子タグに問いかけ信号を送信する問いかけ信号送信手
    段(411、412、413)と、 この問いかけ信号送信手段の送信に対し、前記複数の区
    画空間領域の各々毎に一区画空間領域内の一固定通信装
    置或いは複数の固定通信装置を通して少なくとも一電子
    タグからの応答があったときこの応答に探索物に付した
    電子タグからの応答が含まれているか否かを判定する判
    定手段(420、421、430)と、 この判定手段による含まれているとの判定に基づき、前
    記探索物のある区画空間領域内の前記一固定通信装置或
    いは複数の固定通信装置の出力を調整して当該一固定通
    信装置或いは複数の固定通信装置と前記探索物との距離
    を算出し、前記探索物の存在する位置範囲を報知する報
    知手段(440乃至445、120)とを備える物探索
    システム。
  3. 【請求項3】 複数の区画空間領域(A乃至F)内に一
    区画空間領域毎に分散して配置され、かつ、前記一区画
    空間領域毎に分散して置かれた複数の物(10乃至6
    0)の各々に付されて当該各物を特定する各タグ情報を
    書き込んでなる各電子タグ(T10乃至T60)の各々
    と通信する複数の固定通信装置(a1乃至f3、A1乃
    至F1)と、 前記複数の区画空間領域のうち一区画空間領域内に配設
    されたデータ制御装置(G)とを備えて、 このデータ制御装置は、 前記複数の区画空間領域の各々毎に一区画空間領域内の
    少なくとも一固定通信装置を通してその対応の区画空間
    領域内の各電子タグに問いかけ信号を送信する問いかけ
    信号送信手段(410、411、412、413)と、 この問いかけ信号送信手段の送信に対し、前記複数の区
    画空間領域の各々毎に一区画空間領域内の複数の固定通
    信装置を通して少なくとも一電子タグからの応答があっ
    たときこの応答に探索物に付した電子タグからの応答が
    含まれているか否かを判定する判定手段(420、42
    1、430)と、 この判定手段による含まれているとの判定に基づき、前
    記探索物のある区画空間領域内の複数の固定通信装置の
    出力を前記固定通信装置毎に調整して前記複数の固定通
    信装置と前記探索物との距離を前記固定通信装置毎に算
    出し、この算出された前記固定通信装置毎の距離に基づ
    き前記探索物の存在する位置を求めるとともに、この求
    められた位置を報知する報知手段(444、445、1
    20)とを備える物探索システム。
  4. 【請求項4】 前記報知手段は、 前記電子タグの応答を停止させるように前記複数の固定
    通信装置の出力を前記固定通信装置毎に小さくするよう
    に調整する手段(4443)と、 前記固定通信装置毎の出力の調整に基づき前記電子タグ
    が応答を停止したとき、前記調整された出力を前記固定
    通信装置毎に記憶する手段(4444)と、 前記記憶された固定通信装置毎の出力に応じて、前記複
    数の固定通信装置と前記探索物との距離を前記固定通信
    装置毎に算出する手段(4446)と、 前記算出された前記固定通信装置毎の距離に基づき前記
    探索物の存在する位置を求める手段(4448)と、 前記求められた前記探索物の存在する位置を報知する手
    段(445、120)とを備えることを特徴とする請求
    項3に記載の物探索システム。
  5. 【請求項5】 前記報知手段は、 前記電子タグの応答を開始させるように前記複数の固定
    通信装置の出力を前記固定通信装置毎に大きくするよう
    に調整する手段と、 前記固定通信装置毎の出力の調整に基づき前記電子タグ
    が応答を開始したとき、前記調整された出力を固定通信
    装置毎に記憶する手段と、 前記記憶された固定通信装置毎の出力に応じて、前記複
    数の固定通信装置と前記探索物との距離を前記固定通信
    装置毎に算出する手段と、 前記算出された前記固定通信装置毎の距離に基づき前記
    探索物の存在する位置を求める手段と、 前記求められた前記探索物の存在する位置を報知する手
    段とを備えることを特徴とする請求項3に記載の物探索
    システム。
  6. 【請求項6】 前記データ制御装置は、 探索物の探索は前記複数の区画空間領域の一つを対象と
    するか否かを決定する決定手段(340)を備えて、 この決定手段が前記複数の区画空間領域の一つを対象と
    すると決定したとき、前記判定手段による判定、前記問
    いかけ信号送信手段による送信及び前記報知手段による
    報知を、前記決定区画空間領域を対象として行うことを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の物探
    索システム。
  7. 【請求項7】 前記データ制御装置は、通信ネットワー
    クを介して通信する手段(912、911a)を有し、 前記各電子タグには、それぞれ、前記タグ情報として、
    前記通信ネットワークのアドレスが書き込まれているこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
    物探索システム。
  8. 【請求項8】 複数の区画空間領域(A乃至F)内に一
    区画空間領域毎に複数の物(10乃至60)を分散して
    置くとともにこれら複数の物の各々に当該各物を特定す
    る各タグ情報を書き込んでなる各電子タグ(T10乃至
    T60)を付し、かつ、前記複数の区画空間領域内に一
    区画空間領域毎に複数の固定通信装置(a1乃至f3、
    A1乃至F1)を分散して配置して、 前記複数の区画空間領域の各々毎に一区画空間領域内の
    少なくとも一固定通信装置を通してその対応の区画空間
    領域内の各電子タグに問いかけ信号を送信し、 この送信に対し、前記複数の区画空間領域の各々毎に一
    区画空間領域内の少なくとも一固定通信装置を通して少
    なくとも一電子タグからの応答があったときこの応答に
    探索物に付した電子タグからの応答が含まれているか否
    かを判定し、 この判定が含まれているとの判定のとき前記探索物のあ
    る区画空間領域内の前記少なくとも一固定通信装置の出
    力を調整して当該固定通信装置と前記探索物との距離を
    算出し、前記探索物の存在する位置範囲を報知するよう
    にした物探索方法。
  9. 【請求項9】 区画空間領域(A乃至F)内に複数の物
    (10乃至60)を分散して置くとともにこれら複数の
    物の各々に当該各物を特定する各タグ情報を書き込んで
    なる各電子タグ(T10乃至T60)を付し、かつ、前
    記区画空間領域内に少なくとも一つの固定通信装置(a
    1乃至f3、A1乃至F1)を分散して配置して、 前記少なくとも一固定通信装置を通して前記各電子タグ
    に問いかけ信号を送信し、 この送信に対し、前記少なくとも一固定通信装置を通し
    て少なくとも一電子タグからの応答があったときこの応
    答に探索物に付した電子タグからの応答が含まれている
    か否かを判定し、 この判定が含まれているとの判定のとき前記少なくとも
    一固定通信装置の出力を調整して当該固定通信装置と前
    記探索物との距離を算出し、前記探索物の存在する位置
    範囲を報知するようにした物探索方法。
  10. 【請求項10】 区画空間領域(A乃至F)内に複数の
    物(10乃至60)を分散して置くとともにこれら複数
    の物の各々に当該各物を特定する各タグ情報を書き込ん
    でなる各電子タグ(T10乃至T60)を付し、かつ、
    前記区画空間領域内に少なくとも複数の固定通信装置
    (a1乃至f3、A1乃至F1)を分散して配置して、 前記複数の固定通信装置を通して前記各電子タグに問い
    かけ信号を送信し、 この送信に対し、前記複数の固定通信装置を通して少な
    くとも一電子タグからの応答があったときこの応答に探
    索物に付した電子タグからの応答が含まれているか否か
    を判定し、 この判定が含まれているとの判定のとき前記複数の固定
    通信装置の出力を調整して当該固定通信装置と前記探索
    物との距離を前記固定通信装置毎に算出し、この算出さ
    れた前記固定通信装置毎の距離に基づき前記探索物の存
    在する位置を求めるとともに、この求められた前記探索
    物の存在する位置を報知するようにした物探索方法。
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