JPH09120495A - 送受信装置および該装置を用いた位置検出システム - Google Patents

送受信装置および該装置を用いた位置検出システム

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JPH09120495A
JPH09120495A JP7299233A JP29923395A JPH09120495A JP H09120495 A JPH09120495 A JP H09120495A JP 7299233 A JP7299233 A JP 7299233A JP 29923395 A JP29923395 A JP 29923395A JP H09120495 A JPH09120495 A JP H09120495A
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JP
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signal
transmission
output level
receiving
emergency
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JP7299233A
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Takeshi Sasaki
健 佐々木
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、発報者の所在を特定できると
ともに、発報者の出入りを管理できる送受信装置および
該装置を用いた位置検出システムを提供する。 【解決手段】 緊急通報時計1は、発報者によって緊急
ボタンSW1が操作されると、出力レベルを「1」、
「1/2」、「1/4」と減少させて、各段階毎に、出
力レベル値を付加した特定小電力無線信号RFを送信す
る。送受信器3は、上記無線信号RFを受信し、該無線
信号RFのうち最も低い出力レベル値を受信センタ5に
送信する。受信センタ5では、上記出力レベル値に基づ
いて緊急通報時計1の所在を割り出す。また、質問器6
は、出入口に設置されたアンテナ7,7,…から常時、
質問信号QSを送信し、該質問信号QSに緊急通報時計
1が自動応答すると、発報者が外出した旨を受信センタ
5に送信する。また、発報者が外出した場合には、緊急
通報時計1は、所定時間間隔で特定小電力無線信号RF
を自動的に送信し続けるので、発報者はリアルタイムで
追跡される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1人暮らしの高齢
者や寝たきりの患者、徘徊患者に異常が生じたことを通
報する送受信装置および該装置を用いた位置検出システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、1人暮らしの高齢者や寝たき
りの患者、徘徊患者(以下、発報者)が居る世帯では、
症状の悪化や徘徊を検知するために、発報者に発信器を
携帯させ、発報者に何らかの異常が生じると、発報者自
身に所定の操作を行わせることにより、発信器から緊急
通報信号を送信させ、該緊急通報信号を家庭内に設置し
た送受信器で受信し、電話回線等を介して受信センタに
通報する送受信装置および該装置を用いた位置検出シス
テムが知られている。受信センタでは、通報を受ける
と、発報者の所在を確認した上で、電話で発報者の状況
を確認したり、救助を派遣したりするようになってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の送受
信装置および該装置を用いた位置検出システムでは、発
信器が微弱出力の電波を利用していたため、通信距離が
約10mと短く、発報者が外出した場合には、上記電波
を家庭内に設置した送受信器で受信できず、通報した発
報者の所在を確認できないという問題があった。そこ
で、近年、発信器の出力レベルを上げて、上述した問題
を解決する方式が開発されている。例えば、特定小電力
による通信方式を採用することにより、通信距離を約1
00m程度に延ばし、発報者が屋外で通報した場合で
も、発信器が送信する電波を家庭内に設置した送受信器
で受信できるようにしていた。
【0004】しかしながら、従来の送受信装置および該
装置を用いた位置検出システムでは、非徘徊者が屋外で
通報した場合には、通信距離を延ばしたことにより、半
径100mの円内を探索しなければならず、探索それ自
体が困難になるという問題が生じる。すなわち、半径1
00mの円内を見渡せる所なら簡単に探索救助できる
が、家屋が立ち並んでいる所では、半径100mの円内
の探索救助は非常に難しくなる。これを解決するものと
して、衛星通信を用いて位置探索を行う方式が考えられ
ているが、機器自体が高価になり、しかも発信器が小型
化できないため、携帯することが困難になり、実用性が
乏しい。また、従来の送受信装置および該装置を用いた
位置検出システムでは、例えば、徘徊者のように何の連
絡もなく外出してしまう場合には、いつ外出したか分か
らないという問題があり、さらに、自分で通報操作を行
わないため、所在を確認することができないという問題
があった。
【0005】そこで本発明は、簡易な構成で、発報者の
所在を特定できるとともに、発報者の出入りを管理でき
る送受信装置および該装置を用いた位置検出システムを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による送受信装置は、送信出力レベル
を段階的に変化させながら夫々の送信レベルに対応した
夫々異なる無線信号を順次出力する送信装置と、この送
信装置から出力される無線信号を受信する受信手段、お
よびこの受信手段によって受信した無線信号のうち最も
低い送信出力レベルに対応した無線信号を報知する報知
手段を有する受信装置とを具備することを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明による位置検出
システムは、送信出力レベルを段階的に変化させながら
夫々の送信レベルに対応した夫々異なる信号データを順
次無線出力する送信装置と、この送信装置から無線出力
される信号データを受信する受信手段、この受信手段に
よって受信した信号データのうち最も低い送信出力レベ
ルに対応した信号データを検出する検出手段、およびこ
の検出手段によって検出された信号データを出力する出
力手段を有する複数の受信装置と、この複数の受信装置
夫々の前記出力手段から出力された信号データを受信す
る受信手段、およびこの受信手段によって受信した前記
信号データに基づいて前記送信装置の位置を特定する特
定手段を備える位置管理装置とを具備することを特徴と
する。
【0008】また、前記管理装置は、例えば請求項3記
載のように、前記送信装置の位置を地図上に描画表示す
る表示装置を備えるようにしてもよい。
【0009】また、請求項4記載の発明による位置検出
システムは、緊急通報時に入力がなされる入力手段と、
この入力手段による入力がなされると出力レベルを順次
変化させながら夫々の出力レベルに対応したデータを含
む緊急通報信号を無線通信する送信手段とを備える緊急
通報装置と、前記緊急通報装置からの緊急通報信号を受
信する信号受信手段と、この信号受信手段によって緊急
通報信号を受信すると少なくとも前記信号受信手段によ
って受信できた最小出力レベルに対応するデータを送出
する出力手段とを備える送受信装置と、この送受信手段
の前記出力手段からの前記最小出力レベルに対応するデ
ータに基づいて前記緊急通報装置が存在する領域を特定
する管理装置とを具備することを特徴とする。
【0010】また、前記緊急通報装置は、例えば請求項
5記載のように、出力レベルを段階的に変化させながら
各緊急通報信号にその出力レベルを示すデータを付与す
るようにしてもよい。
【0011】また、前記管理装置は、例えば請求項6記
載のように、前記緊急通報装置が存在する領域を地図上
に表示する表示装置を備えるようにしてもよい。
【0012】また、例えば請求項7記載のように、家屋
の出入口に配設されたアンテナを有し、該アンテナから
常時、微小電力の質問信号を発する発信手段と、該質問
信号に対する返信信号を受信する応答受信手段とを備え
る質問装置を具備し、前記緊急通報装置は、前記発信手
段からの質問信号を受信すると、自動的に返信信号を送
信することにより応答する自動応答送信手段を具備し、
前記質問装置は、前記自動応答送信手段からの応答に対
して、少なくとも出入信号を前記送受信装置に送信し、
前記送受信装置は、前記質問装置からの出入信号を受信
すると、該出入信号を前記送出手段によって前記管理装
置に送出し、前記管理装置は、前記出入信号に基づいて
発報者の出入りを監視するようにしてもよい。
【0013】また、前記緊急通報装置は、例えば請求項
8記載のように、前記質問装置に対して応答した後、前
記送受信装置に対して、所定時間間隔で、前記送信手段
により前記緊急通報信号を送信し続けるようにしてもよ
い。
【0014】本発明では、送信装置では、送信出力レベ
ルを段階的に変化させながら夫々の送信レベルに対応し
た夫々異なる信号データを順次無線出力する。複数の受
信装置では、各々、送信装置から無線出力される信号デ
ータを受信手段によって受信し、この信号データのうち
最も低い送信出力レベルに対応した信号データを検出手
段によって検出すると、検出された信号データを出力手
段から出力する。位置管理装置では、受信手段によっ
て、複数の受信装置夫々の出力手段から出力された信号
データを受信し、特定手段によって、受信した信号デー
タに基づいて送信装置の位置を特定する。すなわち、複
数の受信装置の各々がどの段階の出力レベルの信号デー
タを受信できたかで、その出力レベルでの通信距離を特
定することができるので、複数の受信装置の各々から送
信装置までの距離を特定することが可能となる。また、
出入口に配設したアンテナから質問装置よって、常時、
微小電力の質問信号を発するようにし、緊急通報装置が
上記質問信号を受信すると、これに自動応答するように
したので、発報者の出入りを監視することが可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、緊
急通報システムに適用した一実施例として、図面を参照
して説明する。 A.緊急通報システムの概略構成 図1は本発明の緊急通報システムの概略構成を示す概念
図である。図1において、緊急通報時計1は、通常の時
計機能に加えて、本緊急通報システムにおける発報装置
として動作するための発信機能を備えており、発報者の
腕に装着される。なお、発報者が身に付ける形態であれ
ば、時計型以外にペンダント型やブローチ型であっても
よい。該緊急通報時計1には、発報者が緊急時に操作す
ることにより、後述する内部回路から出力レベルを段階
的に変化させた特定小電力無線信号RFを出力させるた
めの緊急ボタンSW1が配設されており、該緊急ボタン
SW1が操作されると、「1」,「1/2」,「1/
4」と段階的に出力レベルを落とした特定小電力無線信
号RFが送信される。なお、該特定小電力無線信号RF
の詳細については後述する。また、緊急通報時計1は、
発報者(特に、徘徊者)が屋外に出ようとした際、出入
口に配設されたアンテナ7,7,…を介して質問器6か
ら送信される質問信号QSを受信すると、発報者を識別
するためのID番号を返信することにより、外出したこ
とを知らせるようになっている。該ID番号は、所定の
操作により内部メモリに予め記憶されている。さらに、
該緊急通報時計1は、アンテナ7,7,…を介して質問
器6から送信される起動信号SSを受信すると、所定時
間間隔で、上記特定小電力無線信号を送信し続けるよう
になっている。
【0016】次に、送受信器3は、上記緊急通報時計1
が送信する特定小電力無線信号RFを受信するととも
に、受信できた特定小電力無線信号RFのうち、最小の
出力レベル値、発報者のID番号および当該送受信器3
が接続されている加入線の電話番号を、緊急通報(緊急
通報信号)として一般の電話回線4を介して受信センタ
5に通報する。また、送受信器3は、後述する質問器6
からID番号が供給されると、該ID番号を一般の電話
回線4を介して受信センタ5に送信し、発報者が外出し
たことを通報するようになっている。
【0017】次に、質問器6は、上記送受信器3に接続
され、発報者(特に、徘徊者)が屋外に出そうな所(例
えば、窓、玄関等のドア)に配設されたアンテナ7,
7,…を有し、各アンテナ7,7,…から、常時、質問
信号QSを送信している。また、質問器6は、質問信号
QSに対して緊急通報時計1が返信するID番号を受信
すると、該ID番号をデータ変換した後、送受信器3へ
供給する。また、質問器6は、ID番号を取り込んだタ
イミングで、緊急通報時計1の発振器(後述)を起動す
るための起動信号SSをアンテナ7を介して送信する。
【0018】次に、受信センタ5は、上述した送受信器
3からの緊急通報に基づいて、複数の発報者の状況を監
視しており、電話回線4を介して緊急通報を受信する
と、図示しないCRT画面に、送受信器3が受信した特
定小電力無線信号RFの出力レベル値、ID番号、電話
番号、住所、発報者の名前等を表示するようになってい
る。なお、住所や名前等は、受信したID番号や電話番
号から検索する。受信センタ5では、図示しないCRT
画面に表示された情報に従って、発報者(緊急通報時計
1)の所在を確認し、最も近い家庭に電話をかけて発報
者の状況を確認したり、救助を派遣したりする。
【0019】特に、受信センタ5では、特定小電力無線
信号RFの出力レベル値に基づいて、緊急通報を送信し
てきた送受信器3から発報者(緊急通報時計1)までの
距離を所定の範囲内で割り出すようになっている。具体
的には、1つの送受信器3からの通報であれば、送受信
器3から発報者(緊急通報時計1)までの距離が所定の
範囲内で分かり、少なくとも3つの送受信器からの通報
であれば、発報者(緊急通報時計1)の位置が所定の範
囲内で分かるようになっている。なお、送受信器3から
発報者(緊急通報時計1)までの距離および発報者(緊
急通報時計1)の位置の求め方については後述する。ま
た、受信センタ5のCRT画面は、送受信器3の設置場
所の地図を表示するとともに、緊急通報を送信してきた
送受信器3から発報者(緊急通報時計1)までの距離・
位置を、円を描画することにより表示する。
【0020】B.緊急通報時計からの特定小電力無線信
号RF 次に、上述した緊急通報時計1が送受信器3に対して送
信する特定小電力無線信号RFについて説明する。ここ
で、図2(a)〜(c)は、上述した緊急通報時計1が
送信する特定小電力無線信号RFのデータ構成を示す概
念図である。図2において、特定小電力無線信号RF
は、特定小電力フォーマット(例えば、STD30)に
基づき、ビット同期信号、フレーム同期信号、呼び出し
符号12桁信号、メーカ別同期ビット信号、マーカ、デ
ータ信号および冗長信号から構成されている。
【0021】緊急通報時計1は、上述したように、緊急
ボタンSW1が操作されると、図2(a)に示す出力レ
ベルが「1」であることを示すデータ信号を含んだ特定
小電力無線信号RF、図2(b)に示す出力レベルが上
記「1」に対して「1/2」であることを示すデータ信
号を含んだ特定小電力無線信号RF、図2(c)に示す
出力レベルが「1/4」であることを示すデータ信号を
含んだ特定小電力無線信号RFを順次送信する。本実施
例では、出力レベルが「1」であることを示すデータ信
号を含んだ特定小電力無線信号RFを送信する時は、1
00mまでの通信距離となるように送信機の出力パワー
が設定され、「1/2」であることを示すデータ信号を
含んだ特定小電力無線信号RFを送信する時には、50
mまでの通信距離となるように送信機の出力パワーが設
定され、そして、「1/4」であることを示すデータ信
号を含んだ特定小電力無線信号RFを送信する時には、
25mまでの通信距離が得られるように送信機の出力パ
ワーが設定される様になっている。言い換えると、出力
レベルを「1」、「1/2」、「1/4」と落とすこと
によって、受信可能距離が100mから段階的に50
m、25mと減少することになる。
【0022】送受信器3は、連続して受信され得るもの
として、図2(a),(b),(c)に示す特定小電力
無線信号RFを所定待機時間だけ待機し、該特定小電力
無線信号RFを受信すると、前述したように、受信でき
た特定小電力無線信号RFのうち、最小の出力レベル
値、発報者のID番号および電話番号を、一般の電話回
線4を介して受信センタ5に通報する。受信センタ5で
は、受信した出力レベル値を確認することにより、送受
信器3がどの出力レベルまでの特定小電力無線信号RF
を受信できたかを判別する。例えば、受信できた特定小
電力無線信号RFの最小出力レベルが「1/4」であれ
ば、図3に示すように、発報者(緊急通報時計1)は送
受信器3から半径25mの円内に存在することが分か
る。また、受信できた特定小電力無線信号RFの最小出
力レベルが「1/2」であれば、発報者(緊急通報時計
1)は送受信器3から半径25〜50mの範囲に存在す
ることが分かり、受信できた特定小電力無線信号RFの
最小出力レベルが「1」であれば、発報者(緊急通報時
計1)は送受信器3から半径50〜100mの範囲に存
在することが分かる。
【0023】C.緊急通報時計の内部構成および外観構
成 次に、図4は上記緊急通報時計の内部構成を示すブロッ
ク図である。また、図5は、本実施例による緊急通報時
計の外観構成を示す模式図であり、図4に対応する部分
には同一の符号を付けて説明を省略する。図4におい
て、スイッチSW1は、緊急時に発報者により操作され
る緊急ボタンである。スイッチSW2は、機能を選択す
るためのモードキー(機能キー)であり、スイッチSW
3は、夜間等に後述するLCDのバックライトを点灯さ
せたり、入力数値の桁を選択するためのキーである。ま
た、スイッチSW4は入力数値を設定するための置数キ
ーである。次に、EEPROM10は、発振器13から
発する情報や出力設定される情報として、例えば、10
桁のID番号、12桁の呼び出し符号、出力レベル値等
を記憶しており、これら情報は予め外部から入力される
か、上記スイッチSW2,SW3により入力される。
【0024】CPU11は、当該緊急通報時計1の各部
を制御しており、例えば、上記スイッチSW1〜SW4
のオン・オフ状態を検知したり、後述するRF−IDフ
ロントエンド15からのID番号の読み出し要求に対し
て、EEPROM10からID番号を読み出したり、後
述する発振出力レベル制御部12に出力レベル設定情報
に基づく制御信号を供給することにより、発振器13の
出力レベルを制御したりする。また、CPU11は、後
述するRF−IDフロントエンド15からの緊急発報指
令信号を受信すると、後述する発振出力レベル制御部1
2および発振器13を制御することにより、アンテナ1
4を介して特定小電力無線信号RFを、所定時間間隔で
送信し続けるようになっている。
【0025】発振出力レベル制御部12は、CPU11
から指示される上記出力レベル設定情報に基づく制御信
号に従って、発振器13の発振レベル、すなわち特定小
電力無線信号RFの出力レベルを制御する。発振器13
は、上記発振出力レベル制御部による制御に従って、前
述した特定小電力無線信号RFを生成し、アンテナ14
を介して送信する。なお、発振器13の出力レベルは、
例えば、電圧制御方式または電流制御方式によって制御
される。
【0026】RF−IDフロントエンド15は、図1に
示す質問器6からの質問信号QSによって起動応答する
送受信部で、通常、電源が遮断されており、質問信号Q
Sを受信すると起動し、CPU11に対してID番号の
読み出しを要求し、これに対して供給されるID番号を
アンテナ16から送信する。また、RF−IDフロント
エンド15は、質問器6がID番号を取り込んだタイミ
ングで送信する起動信号SSをアンテナ16で受信する
と、上述した緊急発報指令信号をCPU11に供給す
る。
【0027】LCD17は、CPU11の制御に従っ
て、EEPROM10に記憶された情報や時刻等を表示
するようになっている。通常は、時刻を表示するように
なっている。また、スピーカ18は、CPU11から供
給される報音情報に従ってアラーム音等を報音する。電
池19は、システム全体に電力を供給する。
【0028】C.実施例の動作 次に、上述した実施例の動作について説明する。ここ
で、図6ないし図9は本発明の実施例による緊急通報シ
ステムの動作を説明するためのフローチャートである。
以下では、緊急通報時計の緊急ボタンが操作された場
合、発報者が外出した場合、複数の送受信器により発報
者の所在を割り出す場合について順に説明する。なお、
図6ないし図9に示すフローチャートは、割り込みによ
って所定時間毎に繰り返し実行される処理である。
【0029】(a)緊急ボタン 以下に述べるステップS10〜S14は、緊急通報時計
1の緊急ボタンSW1が操作された際に、特定小電力無
線信号RFを送信する処理である。なお、緊急ボタンS
W1による通報は、在宅であっても、外出時であっても
有効であり、何らかの緊急自体が生じた場合に、発報者
が緊急ボタンSW1を操作することにより発せられる。
【0030】まず、緊急通報時計1では、ステップS1
0で緊急ボタンSW1が押下されたか否かを判断し、緊
急ボタンSW1が押下されていれば、ステップS12へ
進み、EEPROM10のID番号を読み出す。次に、
ステップS14で特定小電力無線信号RFを送信する。
具体的には、図7に示すステップS40で発振器13を
起動し、ステップS42で発振出力レベル制御部12お
よび発振器13を制御することにより、出力レベルを
「1」、「1/2」、「1/4」と段階的に減少させな
がら、出力レベル値およびID番号をデータ信号に付加
した特定小電力無線信号RFをアンテナ14から順次送
信する。次に、ステップS44で発振器13への電力供
給を停止した後、図6に戻り、当該処理を終了する。
【0031】送受信器3では、図9に示すステップS7
0において、質問器6からのID番号を受信したか否か
を判断しており、この場合、質問器6からのID番号を
受信していないので、ステップS72に進む。ステップ
S72では、特定小電力無線信号RFを受信したか否か
を判断する。ここで、上述した緊急通報時計1からの特
定小電力無線信号RFを受信すると、ステップS74へ
進み、受信できた特定小電力無線信号RFのうち、最小
の出力レベル値、ID番号、および送受信器3の加入線
に割り当てられている電話番号を、緊急通報として電話
回線4を介して受信センタ5に送信する。
【0032】受信センタ5では、送受信器3からの緊急
通報に基づいて、CRT画面に、ID番号、出力レベル
値、電話番号、住所、発報者の名前等が表示される。し
たがって、受信センタ5では、発報者の名前、発報者の
居所(送受信器のエリア)、さらに、送受信器3から発
報者(緊急通報時計1)までの距離を確認できる。例え
ば、受信した出力レベル値が「1/4」であれば、図3
に示すように、緊急通報時計1は送受信器3から半径2
5mの円内に存在することが分かる。また、出力レベル
値が「1/2」であれば、緊急通報時計1は送受信器3
から半径25〜50mの範囲に存在することが分かり、
出力レベル値が「1」であれば、緊急通報時計1は送受
信器3から半径50〜100mの範囲に存在することが
分かる。ここで、例えば、発報者が送受信器3から半径
25mの円内に存在するのであれば、上記電話番号に電
話をかけて確認することにより対応することができる。
また、半径25mを越える範囲に存在するのであれば、
最も近くに居る協力者に電話をかけて発報者の状況を確
認させることができる。
【0033】(b)外出時 以下に述べるステップS20〜S34は、発報者が外出
した場合における緊急通報時計1の処理であり、図8に
示すステップS50〜S60は質問器6の処理である。
まず、質問器6は、図8に示すステップS50で質問信
号QSの送信タイミングであるか否かを判断し、送信タ
イミングになると、ステップS52において、出入口に
配設された各アンテナ7,7,…から質問信号QSを送
信し、ステップS54で緊急通報時計1が質問信号QS
に応答して送信するID番号を受信するのを待機する。
以下、該質問信号QSに対してID番号が受信されるま
で、すなわち応答があるまで、ステップS50〜S54
を繰り返し実行して、質問信号QSを送信し続ける。
【0034】これに対して、緊急通報時計1は、図6に
示すステップS10で緊急ボタンSW1が操作されてい
ないと判断すると、ステップS20に進み、質問器6か
らの質問信号QSを受信したか否かを判断する。ここ
で、発報者が出入口から外出しなければ、質問信号QS
を受信することはないので当該処理を終了する。一方、
発報者が出入口から外出しようとすると、緊急通報時計
1は、上記質問器6からの質問信号QSを受信するの
で、ステップS22に進み、フラグFを反転する。ここ
で、フラグFは、初期値として「0(在宅)」に設定さ
れているので、「1(外出)」となる。なお、該フラグ
Fは、質問信号QSを受信する度に反転することになる
ので、発報者が帰宅すれば、再び「0(在宅)」に戻
る。次に、ステップS24において、RF−IDフロン
トエンド15を起動し、ステップS26で、CPU11
に読み出し要求を出すことにより、CPU11によって
ID番号を読み出す。そして、ステップS28で、RF
−IDフロントエンド15によってアンテナ16を介し
て上記ID番号を送信した後、ステップS30で質問器
6からの起動信号SSを受信するのを待機する。
【0035】ここで、図10は、上述した緊急通報時計
1と質問器6との動作を説明するための模式図であり、
図において、緊急通報時計1を携帯した発報者が出入口
から外出しようとすると、緊急通報時計1は、質問器6
からの質問信号QSを受信し、EEPROM10から読
み出したID番号を送信する。該ID番号は、質問器6
のアンテナ7によって受信される。
【0036】質問器6では、質問信号QSに応答した緊
急通報時計1から送信されるID番号を受信すると、図
8に示すステップS56において、アンテナ7,7,…
から起動信号SSを送信した後、ステップS58で受信
したID番号をデータ変換し、ステップS60でデータ
変換したID番号とともに、発報者が外出した旨を送受
信器3に送信する。
【0037】送受信器3では、前述したように、図9に
示すステップS70において、質問器6からのID番号
を受信したか否かを判断しており、この場合、質問器6
からのID番号を受信するので、ステップS76に進
む。ステップS76では、ID番号に加えて、送受信器
3の加入線に割り当てられている電話番号および発報者
が外出した旨(出入信号)を電話回線4を介して受信セ
ンタ5に送信する。
【0038】受信センタ5では、送受信器3からの通報
に基づいて、CRT画面に、ID番号、電話番号、住
所、発報者の名前等を表示するとともに、発報者が外出
した旨を表示することにより、発報者が外出したことが
確認される。
【0039】また、緊急通報時計1では、質問器6から
の起動信号SSを受信すると、ステップS30からステ
ップS32に進み、特定小電力無線信号RFを送信す
る。具体的には、前述したように、図7に示すステップ
S40で、発振器13を起動し、ステップS42で、発
振出力レベル制御部12および発振器13を制御するこ
とにより、出力レベルを「1」、「1/2」、「1/
4」と段階的に減少させながら、出力レベル値およびI
D番号をデータ信号に付加した特定小電力無線信号RF
をアンテナ14から順次送信する。次に、ステップS4
4で、発振器13への電力供給を停止した後、図6に戻
り、当該処理を終了する。そして、再び、当該処理が実
行されると、ステップS10,S20を経てステップS
34に進む。ステップS34では、フラグFが「1(外
出)」であるか否かを判断する。発報者が外出している
間は、フラグFが「1」であるので、ステップS34に
おける判断結果は「YES」となり、ステップS32に
進む。以下、フラグFが「0(在宅)」になるまで、ス
テップ32を繰り返し実行し、図7に示す処理で、送受
信器3に対して、出力レベルを「1」、「1/2」、
「1/4」と段階的に減少させながら特定小電力無線信
号RFを送信し続ける。
【0040】なお、このとき、特定小電力無線信号RF
の送信タイミングに対して、例えば、30秒毎、1分
毎、2分毎等のインターバル時間を設定できるようにし
てもよい。すなわち、発報者が外出した場合には、緊急
通報時計1は、上記インターバル時間毎に、特定小電力
無線信号RFを送受信器3に対して送信することにな
る。また、発報者が帰宅すれば、緊急通報時計1は、質
問器6のアンテナ7から送信された質問信号QSを受信
するので、ステップS22で、フラグFが反転され、再
び「0(在宅)」に戻る。したがって、ステップS34
における判断結果は「NO」となり、特定小電力無線信
号RFの送信は停止する。
【0041】ここで、図11は、上述した緊急通報時計
1と質問器6との動作を説明するための模式図であり、
図において、緊急通報時計1を携帯した発報者が出入口
から外出すると、緊急通報時計1は、質問信号QSに引
き続いて質問器6から送信される起動信号SSを受信
し、予め設定されたインターバル時間毎に、特定小電力
無線信号RFを送信する。該特定小電力無線信号RFは
送受信器3によって受信される。
【0042】送受信器3では、上述した質問器6からの
ID番号を受信した後、さらに、上記緊急通報時計1か
らの特定小電力無線信号RFを断続的に受信するので、
該特定小電力無線信号RFを受信する度に、図9に示す
ステップS74へ進み、受信できた特定小電力無線信号
のうち、最小の出力レベル値、ID番号および電話番号
を電話回線を介して受信センタ5に送信する。
【0043】受信センタ5では、発報者が外出したこと
を知らせる通報に引き続き、送受信器3からインターバ
ル時間毎に送信されてくる上記緊急通報に基づいて、I
D番号、出力レベル値、電話番号、住所、発報者の名前
等に加えて、CRT画面にリアルタイムで発報者までの
距離が表示される。したがって、例えば、発報者が移動
しても、インターバル時間毎に送信されてくる緊急通報
から外出した発報者の所在がリアルタイムで確認でき
る。また、発報者が移動して、他の送受信器のエリアに
入れば、その送受信器から緊急通報が送信されてくる。
このような場合であっても、受信センタ5では、上記送
受信器の電話番号に基づいて送受信器の所在が判別でき
るので、発報者の所在を割り出すことができる。
【0044】(c)発報者(緊急通報時計)の位置特定 次に、上述した本実施例による緊急通報システムにおい
て、発報者の位置を特定する方法について説明する。こ
こで、図12は、本実施例による緊急通報システムにお
いて発報者(緊急通報時計1)の位置特定について説明
する概念図である。発報者の位置を特定するためには、
各家庭にそれぞれの通信エリアが重なるように送受信器
を設置し、図12に示すように、緊急通報時計1からの
特定小電力無線信号RFを受信した少なくとも3つの送
受信器3a,3b,3cからの緊急通報信号(出力レベ
ル値)を総合的に判断すればよい。
【0045】すなわち、緊急通報時計1からの特定小電
力無線信号RFが各家庭に設置された送受信器3a,3
b,3cによって受信されると、受信センタ5には、各
送受信器3a,3b,3cから緊急通報が送信されてく
る。受信センタ5では、各送受信器3a,3b,3cか
らのID番号を判別することにより、同一発報者(緊急
通報時計1)からの緊急通報であることが分かる。ま
た、受信センタ5のCRT画面には、発報者(緊急通報
時計1)の位置が分かるように、図12に示すように、
送受信器3a,3b,3cの設置場所が表示されるとと
もに、各送受信器3a,3b,3cから緊急通報時計1
(発報者)までの距離が円によって表示される。
【0046】ここで、発報者(緊急通報時計1)の位置
の割り出し方について説明する。各送受信器3a,3
b,3cは、各々、受信できた特定小電力無線信号RF
のうち最小の出力レベル値を送信してくるので、各出力
レベル値に基づいて、各送受信器3a,3b,3cから
緊急通報時計1まで距離(範囲)を割り出すことができ
る。図示の例では、送受信器3aにおける出力レベル値
が「1/4」であるとすれば、発報者(緊急通報時計
1)は、送受信器3aを中心として半径25mの円内に
存在することが分かる。また、送受信器3bにおける出
力レベル値が「1/2」であるとすれば、緊急通報時計
1は、送受信器3bを中心として半径25〜50mの範
囲に存在することが分かる。さらに、送受信器3cにお
ける出力レベル値が「1」であるとすれば、緊急通報時
計1は、送受信器3cを中心として半径50〜100m
の範囲に存在することが分かる。したがって、発報者
は、少なくとも、各送受信器3a,3b,3cの三角
点、すなわち、各範囲が重なった所に存在することにな
る。
【0047】また、前述したように、発報者が外出した
場合には、緊急通報時計1は、インターバル時間毎に特
定小電力無線信号RFを送信するので、受信センタ5に
は、各送受信器3a,3b,3cからインターバル時間
毎に緊急通報が送信されてくる。したがって、例えば、
発報者が移動しても、発報者(緊急通報時計1)の位置
をリアルタイムで確認できる。
【0048】C.変形例(発報者の捜索) 上述した緊急通報システムでは、少なくとも、3つの送
受信器3a,3b,3cで特定小電力無線信号RFを受
信した場合には、かなり狭い範囲で発報者(緊急通報時
計1)の位置を割り出すことができるが、2つ以下の送
受信器、例えば送受信器3a,3bだけ、あるいは送受
信器3aだけで、特定小電力無線信号RFを受信した場
合には、上記の場合に比べ、発報者の所在は広範囲にな
る。また、緊急通報時計1を携帯した発報者が、送受信
器3(または3a,3b,3c)が設置されていない所
に移動した場合には、発報者(緊急通報時計1)の所在
を割り出すことが難しくなる。そこで、発報者の所在を
さらに狭める場合や発報者が送受信器3(または3a,
3b,3c)が設置されていない所に移動した場合に
は、携帯型の送受信器3(以下、携帯型受信器という)
を発報者が居るであろうと思われる所に持ち出し、該携
帯型受信器で緊急通報時計1が送信する特定小電力無線
信号RFを受信し、該特定小電力無線信号RFのデータ
信号に付けられた出力レベル値に基づいて発報者の位置
を割り出すようにすればよい。
【0049】ここで、図13は、上記携帯型受信器によ
って発報者(緊急通報時計1)の位置を割り出す方式を
説明するための概念図である。図において、携帯型受信
器30a,30b,30cは、前述した送受信器3の受
信機能を有するとともに、表示部やキー入力部等を備え
ており、バッテリによって駆動されるようになってい
る。上述したように、例えば、発報者が送受信器3a,
3b,3cが設置されていない所に移動した場合、図1
3に示すように、例えば、3台の携帯型受信機30a,
30b,30cを持ち出して捜索すれば、人手による捜
索より、より短時間で捜索範囲を絞り込むことができる
とともに、発報者の位置を割り出すことができる。な
お、常に3台の携帯型受信器30a,30b,30cに
よって探索する必要はなく、それ以下でも、それ以上で
あってもよいことは言うまでもない。例えば、図12に
示す送受信器3a,3bだけ、あるいは送受信器3aだ
けから緊急通報が送信されてきた場合であれば、1台ま
たは2台の携帯型受信器でも人手による捜索に比べ、よ
り短時間で捜索範囲を絞り込むことができ、発報者の位
置を割り出すことができる。
【0050】このように、上述した実施例では、緊急通
報時計1が送信する特定小電力無線信号RFの出力レベ
ルを「1」、「1/2」、「1/4」と段階的に減少さ
せるとともに、該出力レベルを特定小電力無線信号RF
に付与するようにしたので、送受信器3が受信できた特
定小電力無線信号RFの出力レベル値に基づいて、送受
信器3から上記緊急通報時計1までの距離を割り出すこ
とができる。また、発報者が出入りする所に設置したア
ンテナ7,7,…を介して質問信号QSを常時送信する
質問器6を設置するとともに、上記質問信号QSを受信
すると、これに自動応答して、予め記憶されていたID
番号を返信するRF−IDフロントエンド15を緊急通
報時計1に設けるようにしたので、発報者の出入りを監
視することができる。また、発報者が外出した際には、
緊急通報時計1から所定時間間隔で特定小電力無線信号
RFを送信し続けるようにしたので、リアルタイムで発
報者の所在を追跡できる。また、複数の送受信器3a,
3b,3cからの通報(特定小電力無線信号RFの出力
レベル)を総合的に判断すれば、発報者の位置を割り出
すことができる。さらに、送受信器を携帯型とすること
で、発報者が送受信器3のない場所に移動した場合であ
っても、人手による捜索に比べ、より短時間で捜索範囲
を絞り込むことができ、発報者の位置を割り出すことが
できる。
【0051】なお、上述した実施例では、質問器6は、
発報者が外出した旨のみを送受信器3に通報していた
が、緊急通報時計1が質問信号QSに応答してID番号
を送信する際、在宅・外出を示すフラグFも送信するこ
とにより、発報者が外出した旨、および発報者が帰宅し
た旨を通報するようにしてもよい。すなわち、質問器6
は、フラグFが「1」になれば外出した旨を通報し、フ
ラグFが「0」に戻れば帰宅した旨を通報する。このよ
うにすることで、発報者のより詳細な状況を把握するこ
とができる。また、上述した送受信器3として、PHS
の基地局を用いるようにしてもよい。PHSの基地局
は、数百m間隔で設置されるので、送受信器として最適
である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を得ることができる。 (1)出力レベルを段階的に変化させるとともに、該出力
レベルを付与した緊急通報信号を緊急通報装置から送信
するようにしたので、送受信装置がどの段階の出力レベ
ルの緊急通報信号を受信したかを判別することにより、
発報者までの距離を割り出すことができる。 (2)緊急通報装置が存在する領域を、地図上に描画した
円で表示するようにしたので、容易に発報者の所在を確
認することができる。 (3)複数の送受信装置からの緊急通報信号に基づき、各
送受信装置がどの段階の出力レベルの緊急通報信号を受
信したかを判別することにより、発報者の距離を割り出
すようにしたので、発報者の位置を割り出すことができ
る。 (4)出入口に配設したアンテナから質問装置よって、常
時、微小電力の質問信号を発するようにし、緊急通報装
置が上記質問信号を受信すると、これに自動応答するよ
うにしたので、発報者の出入りを監視することができ
る。 (5)また、質問装置に対して識別符号を返信した後、送
受信装置に対して、所定時間間隔で緊急通報信号を送信
し続けるようにしたので、発報者が外出した際にはリア
ルタイムで発報者の所在を追跡できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による緊急通報システムの構成
を示す概念図である。
【図2】本実施例による緊急通報時計が送信する緊急信
号のフォーマットを示す模式図である。
【図3】本実施例による緊急通報時計の出力レベルと送
受信装置からの距離との関係を説明するための模式図で
ある。
【図4】本実施例による緊急通報時計の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】本実施例による緊急通報時計の外観構成を示す
模式図である。
【図6】本実施例による緊急通報時計の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本実施例による緊急通報時計における送信処理
の動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施例による質問器の動作を示すフローチャ
ートである。
【図9】本実施例による送受信器の動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】屋内での緊急通報時計と質問器との関係を示
す模式図である。
【図11】外出時における緊急通報時計と質問器との関
係を示す模式図である。
【図12】緊急通報時計(発報者)の位置特定例を示す
模式図である。
【図13】本実施例による送受信器を携帯型として(変
形例)、捜査範囲を絞り込む場合の模式図である。
【符号の説明】
1 緊急通報時計(送信装置、緊急通報装置) 3 送受信器(受信装置、受信手段、報知手段、検出手
段、出力手段、信号受信手段) 4 電話回線 5 受信センタ(管理装置、表示装置) 6 質問器(発信手段、質問装置) 7 アンテナ 10 EEPROM 11 CPU 12 発振出力レベル制御部 13 発振器(送信手段) 14 アンテナ 15 RF−IDフロントエンド(自動応答送信手段) 16 アンテナ 17 LCD 18 スピーカ 19 バッテリ SW1 緊急ボタン(入力手段) SW2〜SW4 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 1/06 H04B 1/06 Z 1/38 1/38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信出力レベルを段階的に変化させなが
    ら夫々の送信レベルに対応した夫々異なる無線信号を順
    次出力する送信装置と、 この送信装置から出力される無線信号を受信する受信手
    段、およびこの受信手段によって受信した無線信号のう
    ち最も低い送信出力レベルに対応した無線信号を報知す
    る報知手段を受信装置とを具備することを特徴とする送
    受信装置。
  2. 【請求項2】 送信出力レベルを段階的に変化させなが
    ら夫々の送信レベルに対応した夫々異なる信号データを
    順次無線出力する送信装置と、 この送信装置から無線出力される信号データを受信する
    受信手段、この受信手段によって受信した信号データの
    うち最も低い送信出力レベルに対応した信号データを検
    出する検出手段、およびこの検出手段によって検出され
    た信号データを出力する出力手段を有する複数の受信装
    置と、 この複数の受信装置夫々の前記出力手段から出力された
    信号データを受信する受信手段、およびこの受信手段に
    よって受信した前記信号データに基づいて前記送信装置
    の位置を特定する特定手段を備える位置管理装置とを具
    備することを特徴とする位置検出システム。
  3. 【請求項3】 前記管理装置は、前記送信装置の位置を
    地図上に描画表示する表示装置を備えることを特徴とす
    る請求項2記載の位置検出システム。
  4. 【請求項4】 緊急通報時に入力がなされる入力手段
    と、この入力手段による入力がなされると出力レベルを
    順次変化させながら夫々の出力レベルに対応したデータ
    を含む緊急通報信号を無線通信する送信手段とを備える
    緊急通報装置と、 前記緊急通報装置からの緊急通報信号を受信する信号受
    信手段と、この信号受信手段によって緊急通報信号を受
    信すると少なくとも前記信号受信手段によって受信でき
    た最小出力レベルに対応するデータを送出する出力手段
    とを備える送受信装置と、 この送受信手段の前記出力手段からの前記最小出力レベ
    ルに対応するデータに基づいて前記緊急通報装置が存在
    する領域を特定する管理装置とを具備することを特徴と
    する緊急通報用の位置検出システム。
  5. 【請求項5】 前記緊急通報装置は、出力レベルを段階
    的に変化させながら各緊急通報信号にその出力レベルを
    示すデータを付与することを特徴とする請求項4記載の
    位置検出システム。
  6. 【請求項6】 前記管理装置は、前記緊急通報装置が存
    在する領域を地図上に表示する表示装置を備えることを
    特徴とする請求項4記載の位置検出システム。
  7. 【請求項7】 家屋の出入口に配設されたアンテナを有
    し、該アンテナから常時、微小電力の質問信号を発する
    発信手段と、該質問信号に対する返信信号を受信する応
    答受信手段とを備える質問装置を具備し、 前記緊急通報装置は、前記発信手段からの質問信号を受
    信すると、自動的に返信信号を送信することにより応答
    する自動応答送信手段を具備し、 前記質問装置は、前記自動応答送信手段からの応答に対
    して、少なくとも出入信号を前記送受信装置に送信し、 前記送受信装置は、前記質問装置からの出入信号を受信
    すると、該出入信号を前記送出手段によって前記管理装
    置に送出し、 前記管理装置は、前記出入信号に基づいて発報者の出入
    りを監視することを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れかに記載の位置検出システム。
  8. 【請求項8】 前記緊急通報装置は、前記質問装置に対
    して応答した後、前記送受信装置に対して、所定時間間
    隔で、前記送信手段により前記緊急通報信号を送信し続
    けることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記
    載の位置検出システム。
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