JP2002250539A - 除湿機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ドレンタンク１８の着脱をスムーズに行えるよ
うにする。 【解決手段】枠体内で発生した結露水を貯えるドレンタ
ンク１８と、該ドレンタンク１８を収納するタンク収納
室１９を備え、前記ドレンタンク１８の着脱はタンク収
納室１９側面の開口部に水平方向からスライドして行う
除湿機に於いて、前記タンク収納室１９左右の内側にロ
ーラー２３を設け、該ローラー２３に対向する前記ドレ
ンタンク１８左右の側面にリブ２５又は段部４０を設
け、ドレンタンク１８着脱時に前記リブ２５又は段部４
０がローラー２３上をスライドし、また前記ドレンタン
ク１８底面にタンクローラー２６を、該タンクローラー
２６に対向するタンク収納室底面内側に凹部２７を設け
て、前記ドレンタンク着脱時にはタンクローラー２６が
床面をスライドし、ドレンタンク装着時にはタンクロー
ラー２６が前記凹部２７に収納されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】この発明は枠体内にドレンタ
ンクを備え、吸込空気を除湿後に乾燥空気を吹出す除湿
機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の除湿機は蒸発器で発生した結露
水を枠体下部に備えた着脱自在のドレンタンクに集め、
このドレンタンク満水時には集められた結露水を使用者
が除湿機本体から取り外して洗面所等まで持ち運び廃棄
する事が必要なものだった。一方このような除湿機は近
年除湿能力の大型化や、頻繁に結露水を処理する煩わし
さをできるだけ解消するために結露水を貯えるドレンタ
ンクの容量が大型化する傾向にあり、これと比例してタ
ンクの重量も重くなるものだった。

【０００３】また前記ドレンタンクは枠体下部に位置す
るタンク収納部の側面に備えた開口部に水平方向にスラ
イドしてドレンタンクを装着するものであり、このドレ
ンタンクは透明材料にて一体成形され枠体表面に側面の
一部を露出させることで、枠体外よりタンク内の水量が
確認でき便利なものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら容量の大
きなタンクは満水時には１０kg以上にもなり、空の状態
でも大きなタンクで有るために結露水の廃棄の際に枠体
からのドレンタンクの抜き差しがスムーズにできないと
いう問題が有った。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】この発明はこの点に着
目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、枠体内で
発生した結露水を貯えるドレンタンクと、該ドレンタン
クを収納するタンク収納室を備え、前記ドレンタンクの
着脱はタンク収納室側面の開口部に水平方向からスライ
ドして行う除湿機に於いて、前記タンク収納室左右の内
側にローラーを設け、該ローラーに対向する前記ドレン
タンク左右の側面にリブ又は段部を設け、ドレンタンク
着脱時に前記リブ又は段部がローラー上をスライドする
ものである。

【０００６】また前記ドレンタンク底面にタンクローラ
ーを、該タンクローラーに対向するタンク収納室底面内
側に凹部を設けて、前記ドレンタンク着脱時にはタンク
ローラーが床面をスライドし、ドレンタンク装着時には
タンクローラーが前記凹部に収納されるものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
をもとに説明すれば、１は除湿機の枠体で底板２上に前
方の前ケース３と後方の後ケース４とを設けて本体の外
郭を構成している。５は前記枠体１前面上部に形成され
た吸込口で、前記前ケース３に横長のスリットを多数備
えた開口が設けられている。６は前記枠体１上面の後方
に設けた吹出口で、開いた時に風向板を兼ねる開閉自在
の蓋７によって乾燥空気の吹出方向を前斜め上方向から
後ろ斜め上方向まで自由にかえることができるものであ
る。

【０００８】前記吸込口５の内側には樹脂製の網や不織
布から成り吸入空気に混入するホコリを取り除くフィル
タ８を備え、このフィルタ８の内側にはフィンチューブ
式の熱交換器からなる蒸発器９を備え、吸込空気を冷却
することにより空気中の水分を結露させ除湿を行う。

【０００９】前記蒸発器９の更に下流には蒸発器９と同
じくフィンチューブ式の熱交換器からなる凝縮器１０を
備え、蒸発器９にて冷却された空気の加熱を行う。前記
凝縮器１０下流には送風ファン１１及びこのファン１１
を駆動するファンモータ１２を設け、前記吸込口５と吹
出口６の間に形成した送風経路１３の送風を行うもので
ある。

【００１０】前記後ケース４の内側でファンモータ１２
との間にはケーシング１４を備え、送風を吹出口６側へ
導くものである。また前記凝縮器１０とファン１１の間
には効率的にファン１１へ送風を導くために中央に送風
口を備えた仕切板１５を設け、蒸発器９の下方には結露
水を受けるドレン皿１６を設けている。１７は一方をこ
のドレン皿１６の底面に接続し、他方をドレンタンク１
８の上部に位置させた排水路で、前記ドレン皿１６で集
めた結露水を前記ドレンタンク１８へ導くものである。

【００１１】１９は前記ドレン皿１６下方に設けられ、
前記ドレンタンク１８が収納されるタンク収納室で、前
面に開口部２０を備え前方から水平方向に前記ドレンタ
ンク１８を抜き差しすることでドレンタンク１８の着脱
を行うものであり、タンク１８装着時には開口部２０を
タンク１８前面が塞ぎ、前記前ケース３とほぼ平坦に形
成される。一方タンク１８は透明な樹脂材料から成るも
のであるために、タンク１８装着時に於いてタンク１８
内の水位が明瞭に確認できるものである。

【００１２】前記タンク収納室１９の左右側壁２１内側
には軸２２が設けられ、この軸２２を中心に回転する約
直径１０ｍｍ程のローラー２３が左右側壁２１前側のほ
ぼ同じ高さに一対突設されている。また前記ローラー２
３の後側にはこのローラー２３から水平に連なる収納室
リブ２４が設けられている。

【００１３】２５は前記ドレンタンク１８側面にローラ
ー２３に対向して設けられたタンクリブで、約５ｍｍの
高さで側面より約１０ｍｍ突出し、前面側からほぼ水平
に設けられ後側端は約３０°の角度で上側に傾斜し、ド
レンタンク１８抜き差しの際に前記タンク収納室１９の
ローラー２３の上をスムーズに摺動するものであり、例
えドレンタンク１８内の結露水が満タンで重量１０ｋｇ
以上の状態であっても簡単にドレンタンク１８を引き出
す事ができるものである。

【００１４】２６は前記ドレンタンク１８底面の前側に
左右１対備えたタンクローラーで、前記ドレンタンク１
８抜き差しの際に床面との間で回転しドレンタンク１８
の前側の重さを支えるもので、ドレンタンク１８装着時
には前記タンク収納室１９底面内側に対向して設けられ
た凹部２７内に収納されるものである。

【００１５】また前記ドレンタンク１８の前面側の下端
部中央を内側に凹ませてタンク着脱用の取手部２８を形
成し、タンク１８内上部には満水検知用のフロート２９
を備えている。

【００１６】３０は前記送風経路１３の下方で枠体１の
下部の機械室３１に設けた圧縮機で、前記凝縮器１０と
減圧装置（図示せず）と蒸発器９を順次冷媒配管で連通
し冷凍サイクルを形成している。

【００１７】３２はマイクロスイッチ等の満水スイッチ
で、前記機械室３１とタンク収納室１９の間の仕切板３
３に固定され、空タンク１８の装着で前記フロート２９
より延出される作動アーム３４にて押圧され運転スタン
バイ状態を形成し、運転後満水時の浮力で作動アーム３
４の押圧が解除されることによって満水を検知して運転
停止を行うと共に満水ランプ３５を点灯させ使用者にド
レンタンク１８内の結露水の廃棄を促すと共に除湿機が
満水により停止したことを知らせるものである。

【００１８】３６は前記満水ランプ３５や運転ランプ３
７等の表示ランプ類と運転スイッチ３８やタイマースイ
ッチ３９等のスイッチ類を備えた操作部で、前記前ケー
ス３の上面に設けられている。

【００１９】作動について説明すれば、ドレンタンク１
８が空状態または結露水が少ない状態で運転スイッチ３
８を押圧すれば圧縮機３０と送風ファン１１が回転を始
め、冷凍サイクルに冷媒が循環し、蒸発器９は低温に、
凝縮器１０は高温になる。そしてファン１１によって前
面の吸込口５から吸込まれた空気は蒸発器９で冷却され
ることによって、この蒸発器９表面に結露が生じ、凝縮
器１０にて加熱されたのちファン１１を経由して吹出口
６より上方へ乾燥空気を吹出すものである。

【００２０】一方蒸発器９に付着した結露水はドレン皿
１６で受けられ排水路１７からドレンタンク１８内に貯
えられるが、タンク１８は透明な樹脂材料で成形されて
いるためタンク１８を取り出さずとも外部から水位が確
認できるもので、その水位の状態を見て使用者が取手部
２８を引いてタンク１８を取り出し結露水を洗面所等ま
で持ち運び廃棄し、空のタンク１８をタンク収納室１９
の開口部２０に差し込んでタンク１８を収納するもので
ある。

【００２１】また結露水の廃棄を怠り更に水位が上昇し
ても、フロート２９が浮力によって持ち上がり作動アー
ム３４の押圧が解除されることによって満水を検知して
運転停止を行うと共に満水ランプ３５を点灯させ使用者
にドレンタンク１８内の結露水の廃棄を促すと共に除湿
機が満水により停止したことを知らせるものである。

【００２２】図３〜５によりドレンタンク１８の着脱時
の作動を詳しく説明すれば、タンク１８引き抜き時には
ローラー２３の働きによりタンクリブ２５がローラー２
３上をスムーズにスライドすると共にタンクローラー２
６が凹部２７から前方の床面を回転し、ドレンタンク１
８は除湿機前方の床面まで簡単に引き出すことができる
ものである。

【００２３】またドレンタンク１８を取り付ける場合に
は、除湿機前方の床面から水平にタンク１８を押し込め
ば、タンクリブ２５がローラー２３と接触し斜め上方か
ら水平に移動すると共にタンクローラー２６が床面を回
転し凹部２７へ収納され、簡単にドレンタンク１８を収
納する事ができるものである。

【００２４】また図６で示すようにタンクリブ２５に変
えてドレンタンク１８側面に段部４０を設け、この段部
４０がローラー２３上をスライドするような構造にして
も同じ効果が得られるものである。

【００２５】このようにタンク収納室１９へのドレンタ
ンク１８の着脱が極めてスムーズになり、容量の大型化
で重量の重くなったドレンタンク１８の結露水の廃棄も
簡単になるものである。またタンクローラー２６を設け
たことによりドレンタンク１８の着脱がよりいっそうス
ムーズになり、ドレンタンク１８装着時にはタンクロー
ラー２６はタンク収納室１９の凹部２７に収まり除湿機
の外観をそこねるような事がないものである。

【００２６】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、タンク
収納室１９へのドレンタンク１８の着脱が極めてスムー
ズになり、容量の大型化で重量の重くなったドレンタン
ク１８の結露水の廃棄も簡単になるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明一実施例の斜視図。

【図２】同構造を簡略した側面の断面図。

【図３】同ドレンタンクを取り外した状態の要部側面の
断面図。

【図４】同要部側面の断面図。

【図５】同ドレンタンクの斜視図。

【図６】他の実施例のドレンタンクの斜視図。

【符号の説明】

１ 枠体 １８ ドレンタンク １９ タンク収納室 ２３ ローラー ２５ タンクリブ ２６ タンクローラー ２７ 凹部 ４０ 段部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和幸 新潟県三条市東新保７番７号 株式会社コ ロナ内 (72)発明者 本多 勉 新潟県三条市東新保７番７号 株式会社コ ロナ内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠体内で発生した結露水を貯えるドレン
   タンクと、該ドレンタンクを収納するタンク収納室を備
   え、前記ドレンタンクの着脱はタンク収納室側面の開口
   部に水平方向からスライドして行う除湿機に於いて、前
   記タンク収納室左右の内側にローラーを設け、該ローラ
   ーに対向する前記ドレンタンク左右の側面にリブ又は段
   部を設け、ドレンタンク着脱時に前記リブ又は段部がロ
   ーラー上をスライドする事を特徴とする除湿機。
2. 【請求項２】 前記ドレンタンク底面にタンクローラー
   を、該タンクローラーに対向するタンク収納室底面内側
   に凹部を設けて、前記ドレンタンク着脱時にはタンクロ
   ーラーが床面をスライドし、ドレンタンク装着時にはタ
   ンクローラーが前記凹部に収納される事を特徴とする請
   求項１記載の除湿機。