JP2002249539A - アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂、その製造法、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物 - Google Patents
アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂、その製造法、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物Info
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Abstract
生じない硬化物を収得しうるシラン変性エポキシ樹脂、
その製造法、当該エポキシ樹脂組成物、ならびに当該組
成物から得られる硬化物を提供する。 【解決手段】 水酸基含有エポキシ樹脂(1)、1分子
中に1つの水酸基を持つエポキシ化合物(2)およびア
ルコキシシラン部分縮合物(3)を脱アルコール縮合反
応させて得られることを特徴とするアルコキシ基含有シ
ラン変性エポキシ樹脂;当該シラン変性エポキシ樹脂の
製造法;当該シラン変性エポキシ樹脂とエポキシ樹脂用
硬化剤を含有することを特徴とするエポキシ樹脂組成
物;当該エポキシ樹脂組成物を硬化反応させることを特
徴とするエポキシ樹脂−シリカハイブリッド硬化物。
Description
シラン変性エポキシ樹脂、その製造法、エポキシ樹脂組
成物およびその硬化物に関する。
化剤と組み合わせた組成物として使用されており、電気
・電子材料関係の分野においても、該組成物が賞用され
てきた。しかしながら、近年の電気・電子材料分野の発
展に伴い、エポキシ樹脂組成物の硬化物に対してより高
性能が要求されるようになっており、特に耐熱性の向上
が望まれている。
上させるため、例えば、エポキシ樹脂および硬化剤に加
え、ガラス繊維、ガラス粒子、マイカ等のフィラーを混
合した組成物を用いる方法が行われている。しかし、こ
の方法でも十分な耐熱性は得られない。また、この方法
では得られる硬化物の透明性が失われ、しかもフィラー
とエポキシ樹脂との界面の接着性が劣るため、伸長率等
の機械的特性も不十分である。
性を向上させる方法として、エポキシ樹脂とシリカとの
複合体を用いる方法が提案されている(特開平8−10
0107号公報)。当該複合体は、エポキシ樹脂の部分
硬化物の溶液に、加水分解性アルコキシシランを加え、
該硬化物を更に硬化すると共に、該アルコキシシランを
加水分解してゾル化し、更に重縮合してゲル化すること
により得られる。しかし、かかる複合体から得られる硬
化物は、エポキシ樹脂単独の硬化物に比して、ある程度
耐熱性は向上するものの、複合体中の水や硬化時に生じ
る水、アルコールに起因して、硬化物中にボイド(気
泡)が発生する。また、耐熱性を一層向上させる目的で
アルコキシシラン量を増やすと、ゾル−ゲル硬化反応に
より生成するシリカが凝集して得られる硬化物の透明性
が失われて白化するうえ、多量のアルコキシシランをゾ
ル化するために多量の水が必要となり、その結果として
硬化物のそり、クラック等を招く。
反応させたシラン変性エポキシ樹脂と、硬化剤であるフ
ェノールノボラック樹脂とを組み合わせた組成物(特開
平3−201466号公報)や、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、テトラビスブロモビスフェノールAおよび
メトキシ基含有シリコーン中間体を反応させたシラン変
性エポキシ樹脂と、硬化剤であるフェノールノボラック
樹脂とを組み合わせた組成物(特開昭61−27224
3号公報、特開昭61−272244号公報など)も提
案されている。しかし、これらのエポキシ樹脂組成物の
硬化物は、シリコーン化合物やメトキシ基含有シリコー
ン中間体の主構成単位がジオルガノポリシロキサン単位
であってシリカを生成できないため、いずれも耐熱性が
不十分である。
コキシシラン部分縮合物とを脱アルコール反応させてな
るアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂を、硬化し
てなる硬化物は、ガラス転移点を消失し、高耐熱性材料
となることが報告されている。しかしながら、この方法
によれば、ビスフェノール型エポキシ樹脂としてエポキ
シ当量300以下の液状エポキシ樹脂を使用した場合に
は、得られる硬化物は高ガラス転移点を有するものの、
ガラス転移点を消失するには至らない。また、エポキシ
当量が800以上の固形エポキシ樹脂を使用すると、得
られるエポキシ樹脂組成物の保存安定性が低下する。
れ、しかもボイド、クラック等を生じない硬化物を収得
しうるシラン変性エポキシ樹脂、その製造法、当該エポ
キシ樹脂組成物、ならびに当該組成物から得られる硬化
物を提供することを目的とする。
決すべく、鋭意検討を重ねた結果、特定のエポキシ樹脂
と特定のアルコキシシラン部分縮合物からなるアルコキ
シ基含有シラン変性エポキシ樹脂、およびエポキシ樹脂
用硬化剤からなる組成物により、前記目的に合致したエ
ポキシ樹脂−シリカハイブリッド硬化物が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
脂(1)、1分子中に1つの水酸基を持つエポキシ化合
物(2)およびアルコキシシラン部分縮合物(3)を脱
アルコール縮合反応させて得られることを特徴とするア
ルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂;当該シラン変
性エポキシ樹脂の製造法;当該シラン変性エポキシ樹脂
を含有することを特徴とするエポキシ樹脂組成物;当該
エポキシ樹脂組成物を硬化反応させることを特徴とする
エポキシ樹脂−シリカハイブリッド硬化物に関する。
変性エポキシ樹脂の原料である、水酸基含有エポキシ樹
脂(1)(以下、単にエポキシ樹脂(1)という)は、
アルコキシシラン部分縮合物(3)と脱アルコール反応
しうる水酸基を含有するエポキシ樹脂であれば、特に限
定されないが、ビスフェノール類とエピクロルヒドリン
またはβ−メチルエピクロルヒドリン等のハロエポキシ
ドとの反応により得られたビスフェノール型エポキシ樹
脂が機械的性質、化学的性質、電気的性質、汎用性など
を考慮して好適である。ビスフェノール類としてはフェ
ノールとホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アセト
ン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、ベンゾフェノ
ン等のアルデヒド類もしくはケトン類との反応の他、ジ
ヒドロキシフェニルスルフィドの過酸による酸化、ハイ
ドロキノン同士のエーテル化反応等により得られるもの
があげられる。また当該エポキシ樹脂(1)としては、
2,6−ジハロフェノールなどハロゲン化フェノールか
ら誘導されたハロゲン化ビスフェノール型エポキシ樹
脂、リン化合物を化学反応させたリン変性ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂など、難燃性に特徴があるものを使用
することもできる。ビスフェノール類以外のエポキシ樹
脂としては、例えば上記ビスフェノール型エポキシ樹脂
を水添して得られる脂環式エポキシ樹脂の他、下記のよ
うな公知エポキシ樹脂(a)中のエポキシ基の一部に
酸、アミン、フェノール類を反応させ当該エポキシ基を
開環してなる水酸基含有エポキシ樹脂が挙げられる。こ
のようなエポキシ樹脂(a)としては、フェノールノボ
ラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂にハロエポキシ
ドを反応させて得られるノボラック型エポキシ樹脂;フ
タル酸、ダイマー酸などの多塩基酸類およびエピクロロ
ヒドリンを反応させて得られるグリシジルエステル型エ
ポキシ樹脂;ジアミノジフェニルメタン、イソシアヌル
酸などのポリアミン類とエピクロロヒドリンを反応させ
て得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂;オレフィ
ン結合を過酢酸などの過酸で酸化して得られる線状脂肪
族エポキシ樹脂および脂環式エポキシ樹脂、ビフェノー
ル類とエピクロロヒドリンを反応させて得られるビフェ
ニル型エポキシ樹脂などがあげられる。
部分縮合物(3)との脱アルコール縮合反応により、珪
酸エステルを形成しうる水酸基を有するものである。当
該水酸基は、エポキシ樹脂(1)を構成する全ての分子
に含まれている必要はなく、これら樹脂として、水酸基
を有していればよい。上記のようなエポキシ樹脂(1)
のなかでも、汎用性を考えるとビスフェノール型エポキ
シ樹脂が好ましく、特に、ビスフェノール類としてビス
フェノールAを用いたビスフェノールA型エポキシ樹脂
が、低価格であり好ましい。
式(a):
(1)のエポキシ当量は、特に限定されず、エポキシ樹
脂(1)の構造により、用途に応じたものを適宜に選択
して使用できる。しかしながら、本発明のアルコキシ基
含有シラン変性エポキシ樹脂を無溶剤下に製造する場合
や、アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂及びエポ
キシ樹脂硬化剤からなるエポキシ樹脂組成物を用いて半
硬化物を製造する場合には、エポキシ樹脂(1)とし
て、1種類以上のエポキシ樹脂を用いて、全体としての
エポキシ当量を200〜400g/eqとなる様に調整
するのが好ましい。すなわち、無溶剤下にアルコキシ基
含有シラン変性エポキシ樹脂を製造する場合には、溶剤
系で反応させる場合よりも反応系内の粘度が上昇するた
め、当該粘度を調整する観点からエポキシ樹脂(1)の
種類を選択するものである。また、半硬化物の製造を目
的とする場合には、半硬化物は、後述するように、半硬
化フィルムや成形用中間材料に使用される硬化物の態様
であり、ある程度の柔軟性が要求されるため、エポキシ
樹脂(1)の種類を選択するものである。なお、当該半
硬化物とは、本願発明のエポキシ樹脂組成物をゾル−ゲ
ル硬化反応させた状態の硬化物をいう。エポキシ樹脂
(1)の当量が400g/eqを超えると、脱アルコー
ル縮合反応途中で高粘度化する傾向が高くなり、また当
該エポキシ当量が200g/eq未満の場合には反応生
成物であるアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂中
に残存するアルコキシシラン部分縮合物(3)の量が増
えたり、半硬化物が脆くなり好ましくない。
分子中に1つの水酸基を持つエポキシ化合物(2)(以
下、単にエポキシ化合物(2)という)はいずれも、ア
ルコキシシラン部分縮合物(3)と脱アルコール縮合反
応して、アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂を与
える。そのため、エポキシ樹脂(1)中には、水酸基が
存在しなければならないが、例えば、一般式(a)のビ
スフェノールA型エポキシ樹脂の場合には、水酸基を持
たない分子(一般式(a)におけるm=0の分子)も存
在する。水酸基を持たないエポキシ樹脂分子はアルコキ
シシラン部分縮合物(3)とは反応しないため、未反応
のままアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂中に存
在している。当該分子は、エポキシ樹脂−シリカハイブ
リッド形成時にエポキシ樹脂硬化剤を介してシラン変性
されたビスフェノール型エポキシ樹脂分子と化学結合す
ることになるが、エポキシ樹脂(1)中に水酸基を持た
ない分子が多く含まれる場合には、最終的に得られるエ
ポキシ樹脂−シリカハイブリッドが十分な耐熱性を発現
しない。
脂分子が多く存在するエポキシ樹脂(1)を使用した場
合であっても、得られるエポキシ樹脂−シリカハイブリ
ッドに十分な耐熱性を付与するために、エポキシ化合物
(2)を必須構成成分としたものである。すなわち、エ
ポキシ化合物(2)は、エポキシ樹脂−シリカハイブリ
ッドの耐熱性の低下を防止する作用効果を有する。アル
コキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂の製造に際して、
エポキシ化合物(2)の使用量は特に限定されず、エポ
キシ樹脂(1)中の水酸基を持たない分子の含有量に応
じて適宜に決定すればよい。エポキシ樹脂−シリカハイ
ブリッドの耐熱性の観点から、エポキシ樹脂(1)のエ
ポキシ当量が200g/eq未満の場合には、エポキシ
化合物(2)の重量/エポキシ樹脂(1)の重量=0.
05以上であり、当該エポキシ当量が200〜300g
/eqの場合には該重量比が0.03以上であり、当該
エポキシ当量が300g/eqを超える場合は該重量比
が0.01以上であるのが好ましい。なお、エポキシ化
合物(2)は、多少の毒性を有するものも多いため、ア
ルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂中のエポキシ化
合物(2)残存量を極力少なくするのがよい。上記重量
比が0.3を超える場合には、未反応エポキシ化合物
(2)を低減させるためにアルコキシ基含有シラン変性
エポキシ樹脂の製造時間が長くなり、製造効率が低下す
る。
に水酸基を1つもつエポキシ化合物であれば、エポキシ
基の数は特に限定されない。また、エポキシ化合物
(2)としては、分子量が小さいもの程、エポキシ樹脂
(1)やアルコキシシラン部分縮合物(3)に対する相
溶性がよく、耐熱性付与効果が高いことから、炭素数が
15以下のものが好適である。その具体例としては、エ
ピクロロヒドリンと、水、2価アルコールまたはフェノ
ール類とを反応させて得られる分子末端に1つの水酸基
を有するモノグリシジルエーテル類;エピクロロヒドリ
ンとグリセリンやペンタエリスリトールなどの3価以上
の多価アルコールとを反応させて得られる分子末端に1
つの水酸基を有するポリグリシジルエーテル類;エピク
ロロヒドリンとアミノモノアルコールとを反応させて得
られる分子末端に1つの水酸基を有するエポキシ化合
物;分子中に1つの水酸基を有する脂環式炭化水素モノ
エポキシド(例えば、エポキシ化テトラヒドロベンジル
アルコール)などが例示できる。これらのエポキシ化合
物の中でも、グリシドールが耐熱性付与効果の点で最も
優れており、またアルコキシシラン部分縮合物(3)と
の反応性も高いため、最適である。
性エポキシ樹脂を構成するアルコキシシラン部分縮合物
(3)としては、酸又は塩基触媒の存在下、下記アルコ
キシシラン化合物および水を加え、部分的に加水分解、
縮合したものを用いることができる。
えば、一般式(b): R1 pSi(OR2)4−p (式中、pは0または1を示す。R1は、炭素原子に直
結した官能基を持っていてもよい低級アルキル基、アリ
ール基または不飽和脂肪族残基を示す。R2はメチル基
またはエチル基を示し、R2同士はそれぞれ同一でも異
なっていてもよい。)で表される化合物を例示できる。
原料である上記アルコキシシランの具体例としては、テ
トラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチル
トリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−
プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキ
シシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、イソプロ
ピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン等があげられる。
しては、当該構成原料であるアルコキシシラン化合物の
うちのメトキシシラン類から得られるものが、エポキシ
樹脂(1)やエポキシ化合物(2)との反応性に富み、
比較的低温でエポキシ樹脂−シリカハイブリッド硬化物
を調製できるため好ましく、特に汎用性を考慮するとテ
トラメチトキシシラン、メチルトリメトキシシランが更
に好ましい。
えば次の一般式(c)または(d)で示される。一般式
(c):
基を持っていてもよい低級アルキル基、アリール基又は
不飽和脂肪族残基を示す。R2はメチル基またはエチル
基を示し、R2同士はそれぞれ同一でも異なっていても
よい。)
のR2と同じ。)
数平均分子量は230〜2000程度、一般式(c)お
よび(d)において、平均繰り返し単位数nは2〜11
が好ましい。nの値が11を超えると、溶解性が悪くな
り、反応温度において、ビスフェノールエポキシ樹脂
(1)との相溶性が著しく低下し、ビスフェノールエポ
キシ樹脂(1)やエポキシ化合物(2)との反応性が落
ちる傾向があるため好ましくない。nが2未満であると
反応途中に反応系外にアルコールと一緒に留去されてし
まい好ましくない。
キシ樹脂は、エポキシ樹脂(1)、エポキシ化合物
(2)およびアルコキシシラン部分縮合物(3)を、溶
剤の存在下または無溶剤下に脱アルコール縮合反応させ
ることにより得られる。エポキシ樹脂(1)およびエポ
キシ化合物(2)と、アルコキシシラン部分縮合物
(3)との使用重量比は、アルコキシ基含有シラン変性
エポキシ樹脂(A)中にアルコキシ基が実質的に残存す
るような割合であれば特に制限はされないが、エポキシ
樹脂(1)の水酸基とエポキシ化合物(2)の水酸基と
の合計当量/加水分解性アルコキシシシラン部分縮合物
(3)のアルコキシ基の当量(当量比)=0.1〜0.
6であることが好ましい。更に好ましくは0.13〜
0.5である。上記当量比が0.1未満であると未反応
アルコキシシラン部分縮合物(3)が増え、0.6を超
えると十分な耐熱性が得られず好ましくない。
キシ当量400以上の高分子量のものやアルコキシシラ
ン部分縮合物(3)として前記一般式(C)の平均繰り
返し単位数n>7を使用原料とする場合には、エポキシ
樹脂(1)の水酸基が完全に消失するまで、脱アルコー
ル縮合反応を行うと高粘度化、ゲル化する傾向が見られ
る場合がある。このような場合には、脱アルコール反応
を反応途中で、停止させたり、エポキシ化合物(2)/
エポキシ樹脂(1)(水酸基当量比)が0.33を超え
るような条件を選択するなどの方法により高粘度化、ゲ
ル化を防ぐことが可能である。たとえば、反応を途中で
停止させる方法としては、高粘度化してきた時点で、反
応系を還流系にして、反応系からメタノールの留去量を
調整したり、反応系を冷却し反応を終了させる方法等を
採用できる。
の製造は、前記のように、溶剤存在下または無溶剤下で
行うことができる。本発明における脱アルコール縮合反
応では、反応温度は50〜130℃程度、好ましくは7
0〜110℃であり、全反応時間は1〜15時間程度で
ある。この反応は、アルコキシシラン部分縮合物(3)
自体の重縮合反応を防止するため、実質的に無水条件下
で行うのが好ましい。またアルコキシ基含有シラン変性
エポキシ樹脂の製造は、反応時間を短くするため、エポ
キシ化合物(2)が蒸発しない範囲で、減圧下で行うこ
ともできる。
ては、反応促進のために従来公知の触媒の内、エポキシ
環を開環しないものを使用することができる。該触媒と
しては、たとえば、リチウム、ナトリウム、カリウム、
ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、バ
リウム、ストロンチウム、亜鉛、アルミニウム、チタ
ン、コバルト、ゲルマニウム、錫、鉛、アンチモン、砒
素、セリウム、硼素、カドミウム、マンガンのような金
属;これら金属の酸化物、有機酸塩、ハロゲン化物、ア
ルコキシド等があげられる。これらのなかでも、特に有
機錫、有機酸錫が好ましく、具体的には、ジブチル錫ジ
ラウレート、オクチル酸錫等が有効である。
剤存在下または無溶剤下で行うことができる。しかしな
がら、エポキシ樹脂(1)やアルコキシシラン部分縮合
物(3)の分子量が大きい時には、反応温度において、
反応系が不均一となる場合が見られ反応が進行しにくく
なるため、溶剤を使用するのが好ましい。溶剤として
は、エポキシ樹脂(1)およびアルコキシシラン部分縮
合物(3)を溶解し、且つこれらに対し非活性である有
機溶剤であれば特に制限はない。このような有機溶剤と
しては、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトンな
どの非プロトン性極性溶媒が例示できる。
有シラン変性エポキシ樹脂は、アルコキシシラン部分縮
合物のアルコキシ基が、ビスフェノール型エポキシ樹脂
残基やグリシジル基で置換されたものを主成分とする
が、当該樹脂中には未反応のエポキシ樹脂(1)、エポ
キシ化合物(2)、アルコキシシラン部分縮合物(3)
が含有されていてもよい。なお、未反応のアルコキシシ
ラン部分縮合物(3)は、加水分解、重縮合によりシリ
カとすることができる。
キシ樹脂は、その分子中にアルコキシシラン部分縮合物
(3)に由来するアルコキシ基を有している。当該アル
コキシ基の含有量は、特に限定はされないが、このアル
コキシ基は溶剤の蒸発や加熱処理により、又は水分(湿
気)との反応により、ゾル−ゲル反応や脱アルコール縮
合して、相互に結合した硬化物を形成するために必要と
なるため、アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂は
通常、反応原料となるアルコキシシラン部分縮合物
(3)のアルコキシ基の30〜95モル%、好ましくは
40〜80モル%を未反応のままで保持しておくのが良
い。かかる硬化物は、ゲル化した微細なシリカ部位(シ
ロキサン結合の高次網目構造)を有するものである。
前記のように、アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹
脂に加えて、各種のエポキシ樹脂、エポキシ樹脂用硬化
剤、硬化促進剤、エポキシ重合触媒などを併用できる。
本発明のエポキシ樹脂組成物を、各種用途へ適用するに
あたっては、用途に応じて各種のエポキシ樹脂を併用す
ることもできる。当該併用しうるエポキシ樹脂として
は、本発明の構成成分として記載した前記エポキシ樹脂
(1)、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、
フェノールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型
エポキシ樹脂;フタル酸、ダイマー酸などの多塩基酸類
およびエピクロロヒドリンを反応させて得られるグリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂;ジアミノジフェニルメタ
ン、イソシアヌル酸などのポリアミン類とエピクロロヒ
ドリンを反応させて得られるグリシジルアミン型エポキ
シ樹脂;オレフィン結合を過酢酸などの過酸で酸化して
得られる線状脂肪族エポキシ樹脂および脂環式エポキシ
樹脂などがあげられる。
常、エポキシ樹脂の硬化剤として使用されている、フェ
ノール樹脂系硬化剤、ポリアミン系硬化剤、ポリカルボ
ン酸系硬化剤、イミダゾール系硬化剤等を特に制限なく
使用できる。具体的には、フェノール樹脂系のものとし
ては、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールノボ
ラック樹脂、ポリp−ビニルフェノール等があげられ、
ポリアミン系硬化剤としてはジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジ
シアンジアミド、ポリアミドアミン(ポリアミド樹
脂)、ケチミン化合物、イソホロンジアミン、m−キシ
レンジアミン、m−フェニレンジアミン、1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、N−アミノエチルピ
ペラジン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,
4′−ジアミノ−3,3′―ジエチルジフェニルメタ
ン、ジアミノジフェニルスルフォン、ジシアンジアミド
等があげられ、ポリカルボン酸系硬化剤としては、無水
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒ
ドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒド
ロ無水フタル酸、ヘキサクロルエンドメチレンテトラヒ
ドロ無水フタル酸、メチル−3,6−エンドメチレンテ
トラヒドロ無水フタル酸があげられ、またイミダゾール
系硬化剤としては、2−メチルイミダゾール、2−エチ
ルへキシルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾー
ル、2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2
−フェニルイミダゾリウム・トリメリテート、2−フェ
ニルイミダゾリウム・イソシアヌレート等があげられ
る。上記エポキシ樹脂用硬化剤は、エポキシ環と反応し
て開環硬化させるだけではなく、アルコキシ基含有シラ
ン変性エポキシ樹脂中のアルコキシシリル部位やアルコ
キシ基が互いにシロキサン縮合していく反応の触媒とも
なる。
常、アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂中のエポ
キシ基1当量に対し、硬化剤中の活性水素を有する官能
基が0.2〜1.5当量程度となるような割合で配合し
て調製される。
キシ樹脂と硬化剤との硬化反応を促進するための硬化促
進剤を含有することができる。例えば、1,8−ジアザ
−ビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7、トリエチレ
ンジアミン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノール
アミン、ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノールなどの三級アミン類;2−メ
チルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フ
ェニル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイ
ミダゾールなどのイミダゾール類;トリブチルホスフィ
ン、メチルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフ
ィン、ジフェニルホスフィン、フェニルホスフィンなど
の有機ホスフィン類;テトラフェニルホスホニウム・テ
トラフェニルボレート、2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール・テトラフェニルボレート、N−メチルモルホリ
ン・テトラフェニルボレートなどのテトラフェニルボロ
ン塩などをあげることができる。
ては、アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂中のエ
ポキシ基はエポキシ重合触媒が存在する限り、硬化反応
が進行するため、必ずしもエポキシ樹脂硬化剤を必要で
はない。このようなエポキシ重合触媒としては、ルイス
酸とそのトリアルキルオキソニウム塩、カルボニウム塩
やアンモニウム塩などのカチオン重合触媒や3級アミン
などアニオン重合触媒が挙げられる。特にアルコキシ基
含有シラン変性エポキシ樹脂に対する溶解性やポットラ
イフを考慮すると、アンモニウムテトラフルオロボレー
トなどルイス酸のアンモニウム塩やトリエチルアミンな
ど脂肪族3級アミンが好適である。前記の硬化促進剤や
エポキシ重合触媒はエポキシ樹脂の100重量部に対
し、それぞれ0.1〜5重量部の割合で使用するのが好
ましい。また、アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹
脂中のアルコキシシリル部位やアルコキシ基のシロキサ
ン縮合の促進には、従来公知の酸又は塩基性触媒、金属
系触媒などのゾル−ゲル硬化触媒を配合することが出来
る。これらのなかでも、オクチル酸錫やジブチル錫ジラ
ウレート、テトラプロポキシチタンなど金属系触媒が、
活性が高く好ましい。
より適宜に濃度を調整できる。溶剤としては、アルコキ
シ基含有シラン変性エポキシ樹脂(A)の製造に用いた
ものと同様のものを使用できる。その他、前記エポキシ
樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、必
要に応じて、充填剤、離型剤、表面処理剤、難燃剤、粘
度調節剤、可塑剤、抗菌剤、防黴剤、レベリング剤、消
泡剤、着色剤、安定剤、カップリング剤等を配合しても
よい。
リッド硬化物を得るには、上記エポキシ樹脂組成物を室
温〜250℃で硬化させる。硬化温度は、エポキシ樹脂
用硬化剤の種類によって適宜決定される。当該硬化剤と
して、フェノール樹脂系硬化剤やポリカルボン酸系硬化
剤を用いる場合には、当該硬化剤以外にゾル−ゲル硬化
触媒を0.1%以上併用して、150〜250℃で硬化
させるのが好ましい。ポリアミン系硬化剤を用いると室
温〜100℃の低温硬化が可能であるが、オクチル酸錫
など活性の高いゾル−ゲル硬化触媒を0.3%以上併用
して硬化させるのが好ましい。なぜなら、アルコキシシ
リル部位のゾル−ゲル硬化反応ではアルコールが発生す
るため、アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂
(A)中のエポキシ基とエポキシ樹脂用硬化剤とのエポ
キシ基の開環・架橋反応による硬化が進行した後に、当
該アルコールが発生した場合には、発泡やクラックを生
じる。そのため、触媒を適宜に選択することによってゾ
ル−ゲル硬化反応速度を調整する必要がある。また、エ
ポキシ硬化剤を用いず、エポキシ重合触媒を使用する場
合には、ルイス酸系で80〜200℃、3級アミンでは
70〜150℃で硬化させうるが、この場合でも100
℃以下で硬化させる場合には、ゾル−ゲル硬化反応を促
進するため、オクチル酸錫など活性の高いゾル−ゲル硬
化触媒を0.3%以上併用するのが好ましい。
成形用中間材料を得るには、上記エポキシ樹脂組成物の
エポキシ硬化剤として、フェノール樹脂系硬化剤、ポリ
カルボン酸系硬化剤、イミダゾール類、ケチミン類等の
潜在性硬化剤を用い、錫系のゾル−ゲル硬化触媒を配合
することが好ましい。エポキシ樹脂組成物を用いて半硬
化フィルムや成形用中間材料を作製するには、好ましく
は40〜150℃以下で加熱することにより、エポキシ
樹脂組成物中にゾル−ゲル硬化によるシロキサン結合を
70%以上、好ましくは90%以上、生成させるようゾ
ル−ゲル硬化反応を進行させる必要がある。なぜなら、
アルコキシシリル部位のゾル−ゲル硬化反応ではアルコ
ールが発生するため、半硬化物作製時のゾル−ゲル硬化
の進行が少ないと、これに引き続く完全硬化反応におい
て硬化収縮やクラック、発泡が生じる可能性があるため
である。
着の後、通常160℃以上250℃以下の温度で完全硬
化させて、エポキシ樹脂−シリカハイブリッド硬化物へ
と導かれる。
ボイド(気泡)等を生じないエポキシ樹脂硬化物を提供
することができる。
具体的に説明する。なお、各例中、%は特記なし限り重
量基準である。
ポキシ樹脂の製造) 攪拌機、分水器、温度計、窒素吹き込み口を備えた反応
装置に、固形ビスフェノールA型エポキシ樹脂(東都化
成(株)製、商品名「エポトートYD−011」、エポ
キシ当量475g/eq、m=2.2)180g、液状
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(東都化成(株)製、
商品名「エポトートYD−127」、エポキシ当量19
0g/eq、m=0.1)455.6g、およびグリシ
ドール(日本油脂(株)製、商品名「エピオールO
H」)48gを加え、80℃で溶融混合させた。更にポ
リ(メチルトリメトキシシラン)(多摩化学(株)製、
商品名「MTMS-A」、平均繰り返し単位数3.2)
348g、および触媒としてジブチル錫ジラウレート
1.0gを加え、窒素気流下にて、100℃で8時間、
脱メタノール反応させた。更に60℃に冷却後、13k
Paに減圧して、溶存するメタノールを完全に除去する
ことにより、有効成分(硬化後)が94%のアルコキシ
基含有シラン変性エポキシ樹脂を得た。なお仕込み時
の、エポキシ樹脂(1)の当量は267g/eq、エポ
キシ樹脂(1)の水酸基とエポキシ化合物(2)の水酸
基との合計当量/アルコキシシシラン部分縮合物(3)
のアルコキシ基の当量(当量比)は0.22、エポキシ
化合物(2)の重量/エポキシ樹脂(1)の重量=0.
08であった。本樹脂の1H-NMR(CDCl3溶液)
からエポキシ環のメチンピーク(3.3ppm付近)が
100%保持されていること、及びエポキシ樹脂中の水
酸基のピーク(3.85ppm付近)が消失しているこ
とを確認できた。得られたアルコキシ基含有シラン変性
エポキシ樹脂のエポキシ当量は274g/eqであっ
た。
ポキシ樹脂の製造) 実施例1と同様の反応装置に、エポトートYD−011
を180g、エポトートYD−127を455.6g、
およびグリシドール80.2gを加え、80℃で溶融混
合させた。更にMTMS-Aを348.0g、およびジ
ブチル錫ジラウレートを1.0g加え、窒素気流下に
て、100℃で8時間、脱メタノール反応させた。更に
60℃に冷却後、13kPaに減圧して、溶存するメタ
ノールを完全に除去することにより、有効成分(硬化
後)が94%のアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹
脂を得た。なお仕込み時の、エポキシ樹脂(1)の当量
は267g/eq、エポキシ樹脂(1)の水酸基とエポ
キシ化合物(2)の水酸基との合計当量/アルコキシシ
シラン部分縮合物(3)のアルコキシ基の当量(当量
比)は0.30、エポキシ化合物(2)の重量/エポキ
シ樹脂(1)の重量=0.13であった。本樹脂の1H
-NMR(CDCl3溶液)からエポキシ環のメチンピー
ク(3.3ppm付近)が100%保持されているこ
と、及びエポキシ樹脂中の水酸基のピーク(3.85p
pm付近)が消失していることを確認できた。得られた
アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂のエポキシ当
量は274g/eqであった。
ポキシ樹脂の製造) 実施例1と同様の反応装置に、半固形ビスフェノールA
型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、商品名
「エピコート834」、エポキシ当量250g/eq、
m=0.6)300g、およびグリシドール55.9g
を加え、80℃で溶融混合させた。更にMTMS-Aを
160.2g、およびジブチル錫ジラウレートを0.5
g加え、窒素気流下にて、100℃で8時間、脱メタノ
ール反応させた。更に60℃に冷却後、13kPaに減
圧して、溶存するメタノールを完全に除去することによ
り、有効成分(硬化後)が97%のアルコキシ基含有シ
ラン変性エポキシ樹脂を得た。なお仕込み時の、エポキ
シ樹脂(1)の当量は250g/eq、エポキシ樹脂
(1)の水酸基とエポキシ化合物(2)の水酸基との合
計当量/アルコキシシシラン部分縮合物(3)のアルコ
キシ基の当量(当量比)は0.44、エポキシ化合物
(2)の重量/エポキシ樹脂(1)の重量=0.19で
あった。本樹脂の1H-NMR(CDCl3溶液)からエ
ポキシ環のメチンピーク(3.3ppm付近)が100
%保持されていること、及びエポキシ樹脂中の水酸基の
ピーク(3.85ppm付近)が消失していることを確
認できた。得られたアルコキシ基含有シラン変性エポキ
シ樹脂のエポキシ当量は235g/eqであった。
ポキシ樹脂の製造) 実施例1と同様の反応装置に、エポトートYD−011
を300g、エピコート834を275.7g、グリシ
ドール51.4g、およびメチルエチルケトン600g
を加え、80℃で溶解させた。更にMTMS-Aを37
1.9g、およびジブチル錫ジラウレートを1.5g加
え、窒素気流下にて、80℃で6時間、生成するメタノ
ールと共に脱溶剤反応をさせ、有効成分(硬化後)が6
9%のアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂を得
た。なお仕込み時の、エポキシ樹脂(1)の当量は36
7g/eq、エポキシ樹脂(1)の水酸基とエポキシ化
合物(2)の水酸基との合計当量/アルコキシシシラン
部分縮合物(3)のアルコキシ基の当量(当量比)は
0.30、エポキシ化合物(2)の重量/エポキシ樹脂
(1)の重量=0.09であった。本樹脂の1H-NM
R(CDCl3溶液)からエポキシ環のメチンピーク
(3.3ppm付近)が100%保持されていること、
及びエポキシ樹脂中の水酸基のピーク(3.85ppm
付近)が消失していることを確認できた。得られたアル
コキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂のエポキシ当量は
510g/eqであった。
ポキシ樹脂の製造) 実施例1と同様の反応装置に、エポトートYD−011
を300g、エポトートYD−127を1004.8
g、グリシドール130.5gを加え、80℃で溶融混
合させた。更にポリ(テトラメトキシシラン)(多摩化
学(株)製、商品名「メチルシリケート51」、平均繰
り返し単位数4.0)643.6g、およびジブチル錫
ジラウレートを2.0g加え、窒素気流下にて、100
℃で8時間、脱メタノール反応させた。更に60℃に冷
却後、13kPaに減圧して、溶存するメタノールを完
全に除去することにより、有効成分(硬化後)が88%
のアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂を得た。な
お仕込み時の、エポキシ樹脂(1)の当量は252g/
eq、エポキシ樹脂(1)の水酸基とエポキシ化合物
(2)の水酸基との合計当量/アルコキシシシラン部分
縮合物(3)のアルコキシ基の当量(当量比)は0.2
0、エポキシ化合物(2)の重量/エポキシ樹脂(1)
の重量=0.10であった。本樹脂の1H-NMR(C
DCl3溶液)からエポキシ環のメチンピーク(3.3
ppm付近)が100%保持されていること、及びエポ
キシ樹脂中の水酸基のピーク(3.85ppm付近)が
消失していることを確認できた。得られたアルコキシ基
含有シラン変性エポキシ樹脂のエポキシ当量は250g
/eqであった。
を775g加え、80℃で溶解させた。MTMS-Aを
296g、およびジブチル錫ジラウレートを1.0g加
え、窒素気流下にて、90℃で8時間、脱メタノール反
応させた。更に60℃に冷却後、13kPaに減圧し
て、溶存するメタノールを完全に除去することにより、
有効成分(硬化後)が93%のアルコキシ基含有シラン
変性エポキシ樹脂を得た。なお仕込み時の、エポキシ樹
脂(1)の当量は185g/eq、エポキシ樹脂(1)
の水酸基とエポキシ化合物(2)の水酸基との合計当量
/アルコキシシシラン部分縮合物(3)のアルコキシ基
の当量(当量比)は0.05であった。本樹脂の1H-
NMR(CDCl3溶液)からエポキシ環のメチンピー
ク(3.3ppm付近)が100%保持されているこ
と、及びエポキシ樹脂中の水酸基のピーク(3.85p
pm付近)が消失していることを確認できた。得られた
アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂のエポキシ当
量は250g/eqであった。
を300.0g、エポトートYD−127を1250g
加え、80℃で溶解させた。更にMTMS-Aを58
1.4g、およびジブチル錫ジラウレートを1.0g加
え、窒素気流下にて、100℃で8時間、脱メタノール
反応させた。更に60℃に冷却後、13kPaに減圧し
て、溶存するメタノールを完全に除去することにより、
有効成分(硬化後)が94%のアルコキシ基含有シラン
変性エポキシ樹脂を得た。なお仕込み時の、エポキシ樹
脂(1)の当量は241g/eq、エポキシ樹脂(1)
の水酸基とエポキシ化合物(2)の水酸基との合計当量
/アルコキシシシラン部分縮合物(3)のアルコキシ基
の当量(当量比)は0.11、エポキシ化合物(2)の
重量/エポキシ樹脂(1)の重量=0であった。本樹脂
の1H-NMR(CDCl3溶液)からエポキシ環のメチ
ンピーク(3.3ppm付近)が100%保持されてい
ること、及びエポキシ樹脂中の水酸基のピーク(3.8
5ppm付近)が消失していることを確認できた。得ら
れたアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂のエポキ
シ当量は280g/eqであった。
製) 実施例1〜5で得られた各樹脂をメチルエチルケトンで
希釈し、ジシアンジアミドのジメチルホルムアミド15
%溶液を、ジシアンジアミドのアミノ基の当量/樹脂溶
液中のエポキシ基の当量=1.0になるように加え、各
エポキシ樹脂組成物を調製した。
し、フェノール樹脂(荒川化学工業(株)製、商品名
「タマノル759」、フェノール当量106g/eq)
のメチルエチルケトン50%溶液をフェノール樹脂の水
酸基の当量/樹脂溶液中のエポキシ基の当量=1.0に
なるように加え、エポキシ樹脂組成物を調製した。
ドのジメチルホルムアミド15%溶液を、ジシアンジア
ミドのアミノ基の当量/樹脂溶液中のエポキシ基の当量
=1.0になるように加え、各エポキシ樹脂組成物を調
製した。
を、アルミ製の容器(縦×横×深さ=10cm×10c
m×1.5cm)に注ぎ、100℃で1時間、210℃
で2時間、硬化を行った。得られた硬化物の状態(気
泡、収縮の度合い、外観)を以下の基準で評価した。結
果を表1に示す。
は、いずれも透明な硬化フィルム(膜厚約0.4mm)
を作成することができたが、比較例5のエポキシ樹脂組
成物では、エポキシ樹脂とシリカの相分離によって白化
しており、非常に脆いものであった。
6で得られた硬化フィルムを6mm×25mmにカット
し、粘弾性測定器(レオロジ社製、商品名「DVE−V
4」、測定条件振幅1μm、振動数10Hz、スロープ
3℃/分)を用いて動的貯蔵弾性率E’、Tanδを測
定して、耐熱性を評価した。測定結果を図1〜図4に示
す。
硬化フィルム(エポキシ樹脂硬化物)は90℃付近で貯
蔵弾性率が大幅に低下している。比較例6では改善は見
られるものの十分ではない。実施例6〜8では、硬化フ
ィルムの貯蔵弾性率が急激には低下せず、耐熱性に優れ
ていると認められる。
11は、高温で高い弾性率を保っており、耐熱性に優れ
ていると認められる。
4では、硬化フィルム(エポキシ樹脂硬化物)のガラス
転移点が認められ、また比較例6ではガラス転移点が上
昇することが認められるが十分ではない。実施例6〜1
0のいずれも、Tanδ値から判断して、ガラス転移点は
高く、消失傾向にあり、耐熱性に優れていると認められ
る。
例4〜6で得られた硬化フィルムを用いて、示差熱・熱
重量同時測定装置(セイコーインスツルメンス(株)
製、商品名「TG/DTA220」、測定条件:スロー
プ10℃/分)で熱重量損失を測定した。結果を表2に
示す。
は比較例4〜6に比べて10%重量損失時の温度が十分
に高く、耐熱分解性に優れていると認められる。
(荒川化学工業(株)製、商品名 タマノル759)を
50%にメチルエチルケトンで希釈した溶液を、エポキ
シ当量/フェノール当量が1/1となる割合で加え、室
温で30分攪拌した後、オクチル酸錫を固形分当り1%
加え、エポキシ樹脂組成物とした。このエポキシ樹脂組
成物を、フッ素樹脂コーティングされた容器(縦×横×
深さ=10cm×10cm×1.5cm)に注ぎ、80
℃で30分および130℃で30分放置することにより
ゾル−ゲル硬化させ、膜厚300μmのゴム状の半硬化
シートを得た。得られた半硬化シートは、柔軟(最大伸
張率が約30%)であり、また50℃以上で成形加工す
ることができた。上記と同様にしてえられた半硬化物を
200℃、1×107Paでプレス成形し、エポキシ樹
脂−シリカハイブリッド成形物を得た。このエポキシ樹
脂−シリカハイブリッドは実施例11の硬化物と同様の
耐熱性を示した。
ルムアミド溶液(濃度10%)を、エポキシ当量/アミ
ン当量が1/1となる割合で加え、室温で30分攪拌し
た後、オクチル酸錫を固形分当り1%加え、エポキシ樹
脂組成物とした。このエポキシ樹脂組成物を、フッ素樹
脂コーティングされた容器(縦×横×深さ=10cm×
10cm×1.5cm)に注ぎ、80℃で30分および
110℃で30分放置することによりゾル−ゲル硬化さ
せ、膜厚100μmの表面タックの無い半硬化シートを
得た。得られた半硬化シートは、最大伸張率が約25%
であった。上記と同様にしてえられた半硬化物を200
℃、1×107Paでプレス成形し、エポキシ樹脂−シ
リカハイブリッド成形物を得た。このエポキシ樹脂−シ
リカハイブリッドは実施例6の硬化物と同様の耐熱性を
示した。
エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物の製造) 実施例1と同様の反応装置に、エポトートYD−011
を180g、エポトートYD−127を456.7g、
エポキシ化テトラヒドロベンジルアルコール(ダイセル
化学工業(株)製、商品名「ETHB」)83.2gを
加え、80℃で溶融混合させた。更に。更にMTMS-
Aを348.0g、およびジブチル錫ジラウレートを
1.0g加え、窒素気流下にて、100℃で8時間、脱
メタノール反応させた。更に60℃に冷却後、13kP
aに減圧して、溶存するメタノールを完全に除去するこ
とにより、有効成分(硬化後)が94%のアルコキシ基
含有シラン変性エポキシ樹脂を得た。なお仕込み時の、
エポキシ樹脂(1)の当量は267g/eq、エポキシ
樹脂(1)の水酸基とエポキシ化合物(2)の水酸基と
の合計当量/アルコキシシシラン部分縮合物(3)のア
ルコキシ基の当量(当量比)は0.23、エポキシ化合
物(2)の重量/エポキシ樹脂(1)の重量=0.13
であった。本樹脂の1H-NMR(CDCl3溶液)から
エポキシ環のメチンピーク(3.3ppm付近)が10
0%保持されていること、及びエポキシ樹脂中の水酸基
のピーク(3.85ppm付近)が消失していることを
確認できた。得られたアルコキシ基含有シラン変性エポ
キシ樹脂のエポキシ当量は290g/eqであった。こ
のアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂をメチルエ
チルケトンで希釈し、ジシアンジアミドのジメチルホル
ムアミド15%溶液を、ジシアンジアミドのアミノ基の
当量/樹脂溶液中のエポキシ基の当量=1.0になるよ
うに加え、各エポキシ樹脂組成物を調製した。本エポキ
シ樹脂組成物から得られた硬化物は実施例6と全く同様
の耐熱性を示した。
硬化フィルムの動的(引っ張り)粘弾性の評価結果であ
る。
硬化フィルムのTanδの評価結果である。
化フィルムの動的(引っ張り)粘弾性の評価結果であ
る。
化フィルムのTanδの評価結果である。
Claims (13)
- 【請求項1】 水酸基含有エポキシ樹脂(1)、1分子
中に1つの水酸基を持つエポキシ化合物(2)およびア
ルコキシシラン部分縮合物(3)を脱アルコール縮合反
応させて得られることを特徴とするアルコキシ基含有シ
ラン変性エポキシ樹脂。 - 【請求項2】 水酸基含有エポキシ樹脂(1)がビスフ
ェノール型エポキシ樹脂である請求項1記載のアルコキ
シ基含有シラン変性エポキシ樹脂。 - 【請求項3】 ビスフェノール型エポキシ樹脂がビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂である請求項2記載のアルコ
キシ基含有シラン変性エポキシ樹脂。 - 【請求項4】 1分子中に1つの水酸基を持つエポキシ
化合物(2)がグリシドールである請求項1〜3のいず
れかに記載のアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹
脂。 - 【請求項5】 アルコキシシラン部分縮合物(3)がメ
チルトリメトキシシランの部分縮合物またはテトラメト
キシシランの部分縮合物である請求項1〜4のいずれか
に記載のシラン変性エポキシ樹脂。 - 【請求項6】 水酸基含有エポキシ樹脂(1)の水酸基
と1分子中に1つの水酸基を持つエポキシ化合物(2)
の水酸基との合計当量/アルコキシシシラン部分縮合物
(3)のアルコキシ基の当量(当量比)が、0.1〜
0.6である請求項1〜5のいずれかに記載のアルコキ
シ基含有シラン変性エポキシ樹脂。 - 【請求項7】 水酸基含有エポキシ樹脂(1)、1分子
中に1つの水酸基を持つエポキシ化合物(2)およびア
ルコキシシラン部分縮合物(3)を脱アルコール縮合反
応させることを特徴とするアルコキシ基含有シラン変性
エポキシ樹脂の製造法。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載のアルコ
キシ基含有シラン変性エポキシ樹脂を含有することを特
徴とするエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項9】 エポキシ樹脂硬化剤を含有することを特
徴とする請求項8に記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項10】 エポキシ樹脂用硬化剤がフェノールノ
ボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ジシアンジ
アミド、イミダゾール類および酸無水物類からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種である請求項9記載のエポキ
シ樹脂組成物。 - 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかに記載のエ
ポキシ樹脂組成物を硬化反応させてなることを特徴とす
るエポキシ樹脂−シリカハイブリッド硬化物。 - 【請求項12】 エポキシ樹脂組成物を40〜150℃
でゾル−ゲル硬化させてなる請求項11記載のエポキシ
樹脂−シリカハイブリッド硬化物。 - 【請求項13】 エポキシ樹脂組成物を室温〜250℃
で完全硬化させてなる請求項11記載のエポキシ樹脂−
シリカハイブリッド硬化物。
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