JP2001114897A - エポキシ変性アルコキシシラン縮合物およびその製造方法 - Google Patents

エポキシ変性アルコキシシラン縮合物およびその製造方法

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JP2001114897A JP2000115588A JP2000115588A JP2001114897A JP 2001114897 A JP2001114897 A JP 2001114897A JP 2000115588 A JP2000115588 A JP 2000115588A JP 2000115588 A JP2000115588 A JP 2000115588A JP 2001114897 A JP2001114897 A JP 2001114897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エポキシ樹脂等に配合または反応させること
により、エポキシ樹脂等またはその硬化物等の耐熱性を
向上しうる化合物およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 加水分解性アルコキシシランの縮合物お
よびグリシドールを脱アルコール反応させて得られるエ
ポキシ変性アルコキシシラン縮合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エポキシ変性アル
コキシシラン縮合物およびその製造方法に関する。かか
る本発明のエポキシ変性アルコキシシラン縮合物は、た
とえば、エポキシ樹脂用硬化剤を組み合わせた硬化性組
成物として、またエポキシ樹脂組成物の無機系の添加剤
等として用いることができ、たとえば、IC封止材、エ
ポキシ樹脂系積層板、塗料、接着剤、電気・電子材料の
コーティング剤等のさまざまな用途に供される。また、
本発明のエポキシ変性アルコキシシラン縮合物は、エポ
キシ基と反応性を有する官能基(たとえば、アミノ基、
イソシアネート基、カルボキシル基、酸無水物基、エポ
キシ基等)を有する高分子化合物と反応させるシランカ
ップリング剤等として用いることができ、さらには当該
高分子化合物と反応させて有機-無機ハイブリッド体を
製造することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、科学技術の発展に伴い、各種分野
において用いられる材料に対して、高度の性能が要求さ
れるようになった。たとえば、電気・電子材料分野にお
いて賞用されているエポキシ樹脂硬化物には、耐熱性の
向上が望まれている。
【0003】エポキシ樹脂硬化物の耐熱性を向上させる
方法としては、たとえば、エポキシ樹脂に硬化剤や、必
要に応じてガラス繊維、ガラス粒子、マイカ等のフィラ
ーを混合する方法がある。しかし、この方法では十分な
耐熱性は得られない。また、この方法ではエポキシ樹脂
硬化物の透明性が失われ、しかもフィラーと樹脂との界
面の接着性が劣るため、機械的特性も不十分になる。
【0004】また、エポキシ樹脂硬化物の耐熱性を向上
させる方法としては、エポキシ樹脂にシランカップリン
グ剤を反応させたものを用いる方法がある。しかし、一
般的に、シランカップリング剤のシラン部は小さく、有
機部位はアルキル鎖であることが多いため、シランカッ
プリング剤の導入によって逆にガラス転移点(Tg)を
下げてしまうことも少なくない。またエポキシ樹脂硬化
物にガラス成分を大量に導入するには、必然的に、シラ
ンカップリング剤の使用量も多くなるが、シランカップ
リング剤は、一般に高価であるため、その使用により目
的物がコスト高になる。
【0005】また、エポキシ樹脂硬化物の耐熱性を向上
させる方法としては、エポキシ樹脂と金属酸化物の複合
体を用いる方法が提案されている(特開平8−1001
07号公報)。当該複合体は、エポキシ樹脂を部分的に
硬化させた溶液に、金属アルコキシドを加えて均質ゾル
溶液とした後、金属アルコキシドを重縮合することによ
り得られる。しかし、かかる複合体は、単なるエポキシ
樹脂の硬化物に比して、ある程度耐熱性は向上するもの
の、複合体中の水や硬化時に生じる水、アルコールによ
って硬化物中にボイド(気泡)が発生する。また、更な
る耐熱性向上のため、金属アルコキシド量を増やすと生
成するシリカが分散状態を取れなくなり、硬化物の透明
性が失われ、白化するうえ、多量の金属アルコキシドの
ゾル化には多量の水が必要なため、硬化物のそり、クラ
ックを招く。
【0006】また、エポキシ樹脂を複合化する試みの他
にも、耐熱性・強靭性・ガスバリヤー性などの向上を目
的として、各種高分子化合物に対してアルコキシシラン
のゾル−ゲル硬化反応を利用してシリカをハイブリット
化させる研究が多数なされている(特開平11−926
23号公報、特開平6―192454号公報、特開平1
0−168386号公報、特開平10−152646号
公報、特開平7-118543号公報など)。しかし、
ゾル−ゲル硬化反応により得られるハイブリッド体は、
主にアルコキシシランの加水分解によって生成するシラ
ノール基と、高分子化合物中の水素結合性官能基との間
の水素結合を利用して、シリカを高分子化合物中に分散
しているため、水素結合性官能基を有しない高分子化合
物や凝集力がある高Tgの高分子化合物に対してはこの
反応を応用できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エポキシ樹
脂等に配合または反応させることにより、エポキシ樹脂
等またはその硬化物等の耐熱性を向上しうる化合物およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、前記目的に合致す
る、以下に示す一般式(1)で表されるエポキシ変性ア
ルコキシシラン縮合物を新たに開発し、さらに、以下に
示す一般式(1)で表されるエポキシ変性アルコキシシ
ラン縮合物を、エポキシ基と反応しうる官能基を有する
高分子化合物と反応させることで有機−無機ハイブリッ
ド体を製造することができることを見出し、本発明を完
成するに到った。
【0009】すなわち、本発明は、一般式(1):
【0010】
【化7】
【0011】(式中、Rはグリシジルエーテル基、炭
素数1〜3のアルコキシ基または一般式(2):
【0012】
【化8】
【0013】(式中、Rはグリシジルエーテル基、炭
素数1〜3のアルコキシ基または一般式(3):
【0014】
【化9】
【0015】(式中、Rはグリシジルエーテル基また
は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、Rは炭素数1
〜8のアルキル基もしくはアリール基、グリシジルエー
テル基または炭素数1〜3のアルコキシ基を示す)で表
される基を示し、Rは炭素数1〜8のアルキル基もし
くはアリール基、グリシジルエーテル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基または前記一般式(3)で表される基を
示す)で表される基を示し、Rは炭素数1〜8のアル
キル基もしくはアリール基、グリシジルエーテル基、炭
素数1〜3のアルコキシ基または前記一般式(2)で表
される基を示し、前記R、R、R、R、R
がアルコキシ基の場合にはそれぞれが縮合して−O
−結合を形成していてもよく、かつR、R、R
、RおよびR中に含まれるグリシジルエーテル
基の合計が、R、R、R、R 、RおよびR
の合計に対し、少なくとも5モル%あり、n、p、qは
いずれも0以上の整数であり、Siの平均個数が2〜3
00である)で表されるエポキシ変性アルコキシシラン
縮合物、
【0016】一般式(4):
【0017】
【化10】
【0018】(式中、Rは炭素数1〜3のアルコキシ
基または一般式(5):
【0019】
【化11】
【0020】(式中、Rは炭素数1〜3のアルコキシ
基または一般式(6):
【0021】
【化12】
【0022】(式中、R11は炭素数1〜3のアルコキ
シ基を示し、R12は炭素数1〜8のアルキル基もしく
はアリール基または炭素数1〜3のアルコキシ基を示
す)で表される基を示し、R10は炭素数1〜8のアル
キル基もしくはアリール基、炭素数1〜3のアルコキシ
基または前記一般式(6)で表される基を示す)で表さ
れる基を示し、Rは炭素数1〜8のアルキル基もしく
はアリール基、炭素数1〜3のアルコキシ基または前記
一般式(5)で表される基を示し、前記R、R、R
、R10、R11、R12がアルコキシ基の場合には
それぞれが縮合して−O−結合を形成していてもよく、
n、p、qはいずれも0以上の整数であり、Siの平均
個数が2〜300である)で表されるアルコキシシラン
縮合物およびグリシドールを脱アルコール反応させるこ
とを前記エポキシ変性アルコキシシラン縮合物の製造方
法、一般式(7):R Si(OR4−m(式
中、mは0または1の整数を示し、Rは炭素数1〜8
のアルキル基またはアリール基を示し、Rは水素原子
または低級アルキル基を示す。)で表される加水分解性
アルコキシシランの縮合物(縮合物のSiの平均個数が
2〜300である)およびグリシドールを脱アルコール
反応させて得られるエポキシ変性アルコキシシラン縮合
物、前記エポキシ変性アルコキシシラン縮合物に、さら
に一般式(8):R Si(OR4−r(式中、
rは0〜2の整数を示しRは炭素原子に直結した官能
基を有していてもよい低級アルキル基、アリール基また
は不飽和脂肪族残基を示し、それぞれ同一でも異なって
いてもよい。Rは水素原子または低級アルキル基を示
し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。)で表され
る加水分解性アルコキシシランおよび/またはその縮合
物を配合してなる組成物、前記エポキシ変性アルコキシ
シラン縮合物または組成物に、さらにエポキシ樹脂を含
有してなる組成物、前記エポキシ変性アルコキシシラン
縮合物または組成物、およびエポキシ樹脂用硬化剤を含
有してなる硬化性組成物、さらには、前記エポキシ変性
アルコキシシラン縮合物または組成物を、エポキシ基と
反応しうる官能基を有する高分子化合物と反応させる有
機−無機ハイブリッド体の製造方法、当該製造方法によ
り得られる有機−無機ハイブリッド体、に関する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のエポキシ変性アルコキシ
シラン縮合物は、前記一般式(1)で表される通りであ
り、R、R、R、R、R、R中に含まれる
炭素数1〜3のアルコキシ基としては、メトキシ基、エ
トキシ基、n-プロポキシ基等があげられる。アルコキ
シ基の炭素数は、ガラス部位の縮合速度に多大な影響を
与えるため、低温度で硬化させる場合や、硬化速度を早
くしたい場合にはメトキシ基が好ましい。また、R
、R中に含まれる炭素数1〜8のアルキル基また
はアリール基としては、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル
基、シクロへキシル基、n−オクチル基、フェニル基、
フェネシル基等があげられる。長鎖のアルキル基は、硬
化物の柔軟性(伸縮率)の向上に寄与するものの、樹脂
のガラス転移点を下げることが多いため、R 、R
としては耐熱性の点からはメチル基が好ましい。な
お、前記R、R、R、R、R、Rがアルコ
キシ基の場合にはそれぞれが縮合して−O−結合を形成
していてもよい。
【0024】また、前記R、R、R、R
、R中に含まれるグリシジルエーテル基の合計
は、R、R、R、R、RおよびRの合計に
対し、少なくとも5モル%であり、R、R、R
、RおよびRの全部(100モル%)がグリシ
ジルエーテル基であるものを含む。すなわち、グリシジ
ルエーテル基含有率((R、R、R、R
、R中に含まれるグリシジルエーテル基)/(R
+R+R+R+R+R))の値は0.05
〜1である。グリシジルエーテル基含有率が大きい程、
グリシジルエーテル基の割合が大きく、通常グリシジル
エーテル基含有率は0.1以上とするのが好ましい。一
方、グリシジルエーテル基含有率が大きくなると長い反
応時間を必要とすることを考慮すると、グリシジルエー
テル基含有率は0.8以下とするのが好ましい。
【0025】なお、エポキシ変性アルコキシシラン縮合
物を構成する各分子中に、グリシジルエーテル基が、前
記割合で、存在する必要はなく、エポキシ変性アルコキ
シシラン縮合物中に前記割合で存在すればよい。
【0026】また、一般式(1)で表されるエポキシ変
性アルコキシシラン縮合物は、式中のSiの平均個数が
2〜300のものである。通常、Siの平均個数が多い
場合には、一般式(2)または一般式(3)のような分
岐鎖を有するエポキシ変性アルコキシシラン縮合物とな
る傾向がある。Siの平均個数が2〜8程度の場合に
は、分岐構造が殆どまたは全くなく、取り扱いが容易で
ある。
【0027】かかる本発明のエポキシ変性アルコキシシ
ラン縮合物は、前記一般式(4)で表されるアルコキシ
シラン縮合物およびグリシドールを脱アルコール反応さ
せることにより得られる。
【0028】前記一般式(1)中のRは、一般式
(4)中のRに対応し、またRはR に、RはR
に、RはR10に、RはR11に、RはR12
に対応している。すなわち、一般式(4)中のRから
12のアルコキシ基がグリシドールと脱アルコール反
応して、一般式(1)中のRからRのなかのグリシ
ジルエーテル基を形成する。したがって、RからR
12のアルキル基またはアルコキシ基としては、R
らRと同様のものを例示できる。なお、前記Rから
12がアルコキシ基の場合にはそれぞれが縮合して−
O−結合を形成していてもよい。
【0029】なお、R、R10、R12としてアルキ
ル基またはアリール基を含まない場合は、一般式(4)
で表されるアルコキシシラン縮合物は、テトラアルコキ
シシランの縮合物であり、R、R10、R12として
アルキル基またはアリール基を含む場合は、アルキル
(またはアリール)トリアルコキシシランまたはアルキ
ル(またはアリール)トリアルコキシシランとテトラア
ルコキシシランの混合物の縮合物である。
【0030】かかる前記一般式(4)で表されるアルコ
キシシラン縮合物は、通常、一般式(7):R Si
(OR4−m(式中、mは0または1の整数を示
し、R は炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基
を示し、Rは水素原子または低級アルキル基を示
す。)で表される加水分解性アルコキシシランを酸又は
アルカリ水の存在下で加水分解し、部分的に縮合させて
得られるものが用いられる。当該縮合物のSiの平均個
数は2〜300である。
【0031】前記アルコキシシラン縮合物とグリシドー
ルの使用割合は、得られるエポキシ変性アルコキシシラ
ン縮合物中のグリシジルエーテル基の割合が、前記範囲
になるように適宜に決める。通常は、グリシドールのエ
ポキシ基の当量/アルコキシシラン縮合物のアルコキシ
基の当量=0.05〜3/1の仕込み比率で、アルコキ
シシラン縮合物とグリシドールを脱アルコール反応させ
ることが好ましい。前記仕込み比率が少なくなるとエポ
キシ変性されていないアルコキシシランの割合が増加す
るため、前記仕込み比率は、アルコキシシラン縮合物の
アルコキシ基の当量1に対し、グリシドールのエポキシ
基の当量を0.1以上とすることが好ましい。また、前
記仕込み比率が大きくなると、残存する未反応グリシド
ールによって硬化物の耐熱性が悪くなる傾向があるた
め、前記仕込み比率は、アルコキシシラン縮合物のアル
コキシ基の当量1に対し、グリシドールのエポキシ基の
当量を1以下とするのが好ましい。
【0032】アルコキシシラン縮合物とグリシドールの
反応は、たとえば、前記各成分を仕込み、加熱して生成
するアルコールを留去しながらエステル交換反応を行な
う。反応温度は50〜150℃程度、好ましくは70〜
110℃であり、全反応時間は1〜15時間程度であ
る。
【0033】なお、150℃を超える温度で脱アルコー
ル反応を行うと、アルコキシシランの縮合を伴って、反
応生成物が高分子量化するため、高粘度化、ゲル化する
傾向が見られるため好ましくない。また、反応温度が5
0℃位未満ではアルコールが反応系から除去できず、反
応が進行しない。
【0034】また、上記のエステル交換反応に際して
は、反応促進のために従来公知のエステルと水酸基のエ
ステル交換触媒の内、エポキシ環を開環しないものを使
用することができる。たとえば、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、
カルシウム、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、アルミ
ニウム、チタン、コバルト、ゲルマニウム、錫、鉛、ア
ンチモン、砒素、セリウム、硼素、カドミウム、マンガ
ンのような金属や、これら酸化物、有機酸塩、ハロゲン
化物、アルコキシド等があげられる。これらのなかで
も、特に有機錫、有機酸錫が好ましく、具体的には、ジ
ブチル錫ジラウレートが有効である。
【0035】また、上記反応は溶剤中で行うこともでき
る。溶剤としては、アルコキシシラン縮合物とグリシド
ールを溶解する有機溶剤であれば特に制限はない。この
ような有機溶剤としては、例えば、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、メチ
ルエチルケトン、トルエン、キシレンなどの非プロトン
性極性溶媒を用いるのが好ましい。
【0036】こうして得られたエポキシ変性アルコキシ
シラン縮合物は、前述の如く、エポキシ変性アルコキシ
シラン縮合物を構成する全ての分子が、グリシジルエー
テル基を有している必要はなく、未反応のアルコキシシ
ラン縮合物を含有していてもよい。
【0037】また、得られたエポキシ変性アルコキシシ
ラン縮合物は、さらに、一般的にゾル−ゲル法に用いら
れている、たとえば、一般式(8):R Si(OR
4−r(式中、rは0〜2の整数を示し、Rは炭
素原子に直結した官能基を有していてもよい低級アルキ
ル基、アリール基または不飽和脂肪族残基を示し、それ
ぞれ同一でも異なっていてもよい。Rは水素原子また
は低級アルキル基を示し、それぞれ同一でも異なってい
てもよい。)で表される加水分解性アルコキシシランお
よび/またはその縮合物を配合した組成物とすることが
できる。
【0038】このような加水分解性アルコキシシランの
具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキ
シシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポ
キシシラン、テトラブトキシシラン等のテトラアルコキ
シシラン類、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルト
リブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチル
トリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラ
ン、n−プロピルトリエトキシシラン、イソプロピルト
リメトキシシラン、イソプロピルトリエトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプ
ロピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、3,4−エポキシシ
クロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3,4−エポ
キシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン等のトリ
アルコキシシラン類、ジメチルジメトキシシラン、ジメ
チルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジ
エチルジエトキシシラン等のジアルコキシシラン類等が
あげられる。これらのなかでも、テトラアルコキシシラ
ン類およびまたは/トリアルコキシシラン類の縮合物で
ある、前記一般式(4)で表されるアルコキシシラン縮
合物が好ましい。
【0039】かかる加水分解性アルコキシシランおよび
/またはその縮合物の使用量は、本発明のエポキシ変性
アルコキシシラン縮合物1重量部に対して、50重量部
程度以下である。
【0040】なお、本発明のエポキシ変性アルコキシシ
ラン縮合物が、未反応のアルコキシシラン縮合物を含む
場合や、加水分解性アルコキシシランおよび/またはそ
の縮合物を、さらに配合した組成物の場合には、さらに
加水分解、重縮合によりシリカとすることができ、加水
分解、重縮合を促進するため、本発明のエポキシ変性ア
ルコキシシラン縮合物または組成物に、使用にあたって
少量の水を含有させることもできる。
【0041】かかる本発明のエポキシ変性アルコキシシ
ラン縮合物または前記組成物(以下、エポキシ変性アル
コキシシラン縮合物等という)は、各種用途に供される
が、たとえば、エポキシ樹脂用硬化剤を組み合わせた、
硬化性組成物として使用することができる。
【0042】当該硬化性組成物を、各種用途への適用に
あたっては、用途に応じて各種樹脂を併用できる。併用
する樹脂としてはエポキシ樹脂が好ましい。併用しうる
エポキシ樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹
脂、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポ
キシ樹脂;フタル酸、ダイマー酸などの多塩基酸類およ
びエピクロロヒドリンを反応させて得られるグリシジル
エステル型エポキシ樹脂;ジアミノジフェニルメタン、
イソシアヌル酸などのポリアミン類とエピクロロヒドリ
ンを反応させて得られるグリシジルアミン型エポキシ樹
脂;オレフィン結合を過酢酸などの過酸で酸化して得ら
れる線状脂肪族エポキシ樹脂および脂環式エポキシ樹脂
などがあげられる。
【0043】なお、エポキシ変性アルコキシシラン縮合
物等とエポキシ樹脂を併用する場合には、エポキシ変性
アルコキシシラン縮合物等は添加剤的に用いられる。通
常、その場合、エポキシ変性アルコキシシラン縮合物等
の使用量は、エポキシ樹脂100重量部に対して、1〜
60重量部程度である。
【0044】前記エポキシ樹脂用硬化剤としては、通
常、エポキシ樹脂の硬化剤として使用されている、フェ
ノール樹脂系硬化剤、ポリアミン系硬化剤、ポリカルボ
ン酸系硬化剤等を特に制限なく使用できる。具体的に
は、フェノール樹脂系のものとしては、フェノールノボ
ラック樹脂、ビスフェノールノボラック樹脂、ポリp−
ビニルフェノール等があげられ、ポリアミン系硬化剤と
してはジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ジシアンジアミド、ポ
リアミドアミン(ポリアミド樹脂)、ケチミン化合物、
イソホロンジアミン、m−キシレンジアミン、m−フェ
ニレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロ
ヘキサン、N-アミノエチルピペラジン、4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノ−3,
3′―ジエチルジフェニルメタン、ジアミノジフェニル
スルホン等があげられ、ポリカルボン酸系硬化剤として
は、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチル
テトラヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテ
トラヒドロ無水フタル酸、ヘキサクロルエンドメチレン
テトラヒドロ無水フタル酸、メチル−3,6−エンドメ
チレンテトラヒドロ無水フタル酸があげられる。これら
のなかでも、ポリアミン系硬化剤が好ましい。ポリアミ
ン系硬化剤は、エポキシ環を開環硬化させる以外に、ア
ルコキシシリル基に触媒的に作用し、シリカガラスに硬
化させる。
【0045】硬化剤の使用割合は、通常、硬化性組成物
中のエポキシ基(エポキシ樹脂を併用する場合にはエポ
キシ樹脂のエポキシ基も考慮する)1当量に対し、硬化
剤中の活性水素を有する官能基が0.2〜1.5当量程
度となるような割合で配合して調製される。
【0046】また、前記硬化性組成物には、エポキシ基
と硬化剤との硬化反応を促進するための硬化促進剤を含
有することができる。例えば、1,8−ジアザ−ビシク
ロ[5.4.0]ウンデセン−7、トリエチレンジアミ
ン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、
ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノールなどの三級アミン類;2−メチルイミ
ダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−
4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾー
ルなどのイミダゾール類;トリブチルホスフィン、メチ
ルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ジ
フェニルホスフィン、フェニルホスフィンなどの有機ホ
スフィン類;テトラフェニルホスホニウム・テトラフェ
ニルホウ酸、2−エチル−4−メチルイミダゾール・テ
トラフェニルホウ酸、N−メチルモルホリン・テトラフ
ェニルホウ酸などのテトラフェニルホウ酸塩などをあげ
ることができる。硬化促進剤はエポキシ樹脂の100重
量部に対し、0.1〜5重量部の割合で使用するのが好
ましい。
【0047】また、前記硬化性組成物は、溶剤により適
宜に濃度を調整できる。溶剤としては、エポキシ変性ア
ルコキシシラン縮合物の製造に用いたものと同様のもの
を使用できる。その他、前記組成物には、本発明の効果
を損なわない範囲で、必要に応じて、充填剤、離型剤、
表面処理剤、難燃剤、粘度調節剤、可塑剤、抗菌剤、防
黴剤、レベリング剤、消泡剤、着色剤、安定剤、カップ
リング剤等を配合してもよい。
【0048】また、前記エポキシ変性アルコキシシラン
縮合物や、当該縮合物に加水分解性アルコキシシランお
よび/またはその縮合物を配合してなる組成物は、エポ
キシ基と反応しうる官能基を有する高分子化合物と反応
させることで、有機−無機ハイブリッド体を製造するこ
とができる。
【0049】エポキシ環と反応しうる官能基としては、
酸無水物基、カルボンキシル基、1級又は2級アミノ
基、フェノール性水酸基、チオール基などがある。また
これらの官能基を有する高分子化合物としては、ポリア
ミド、ポリチオール、ポリアニリン、ポリアミック酸、
ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミ
ド、カルボン酸末端ポリエステル、ポリ(スチレン−無
水マレイン酸)、マレイン化ポリブタジエン、エチレン
−無水マレイン酸共重合体、末端マレイン化ポリプロピ
レン、末端カルボキシル化ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体、アミン末端ポリウレタンポリウレア、ケチ
ミン末端ポリウレタンポリウレア、ポリアジピン酸無水
物などのポリ酸無水物、ポリアミン変性エポキシ樹脂な
どが例示できる。
【0050】これらの高分子化合物の中でも、本発明の
有機−無機ハイブリッド体の製造法は、ゾル−ゲル法で
はハイブリッド化が困難であった水素結合性官能基を有
しない高分子化合物や凝集力の強い高Tgの高分子化合
物などに極めて有効である。たとえば、ポリアミック
酸、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイ
ミド、マレイン化ポリブタジエン、エチレン−無水マレ
イン酸共重合体、末端マレイン化ポリプロピレン、ポリ
アジピン酸無水物などのポリ酸無水物などの、酸無水物
基を有する高分子化合物に適用した場合には、高い保存
安定性の有機−無機ハイブリッドが得られ好ましい。
【0051】前記エポキシ環と反応しうる官能基を有す
る高分子化合物とエポキシ変性アルコキシシラン縮合物
等との反応比率については、特に制限されないがエポキ
シ変性アルコキシシラン縮合物等の有するエポキシ基の
当量と高分子化合物の官能基の当量を考慮し、得られる
有機−無機ハイブリッド体がゲル化しないように適宜に
調整する。また反応温度、時間など反応条件は特に限定
されないが、アルコキシシリル基が縮合する温度(メト
キシシリル基では110℃)以下で、反応を行うのが好
ましい。また、これらの反応においては前記例示のエポ
キシ樹脂の硬化剤や硬化促進剤を使用することもでき
る。
【0052】また、こうして得られた有機−無機ハイブ
リッド体には、有機−無機ハイブリッド体の性質に応
じ、相分離のない範囲内で、必要に応じてさらに、一般
式(8)で表される加水分解性アルコキシシランおよび
/またはその縮合物を配合することもできる。さらに、
有機−無機ハイブリッド体には、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、必要に応じて、溶剤、充填剤、離型剤、表
面処理剤、難燃剤、粘度調節剤、可塑剤、抗菌剤、防黴
剤、レベリング剤、消泡剤、着色剤、安定剤、カップリ
ング剤等を配合してもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明により得られるエポキシ変性アル
コキシシラン縮合物は、アルコキシシラン縮合物にエポ
キシ基を導入した新規な化合物であり、その硬化物は耐
熱性に優れる。また、エポキシ樹脂等に配合して使用す
ることにより、その硬化物等の耐熱性を向上できる。ま
た、エポキシ変性アルコキシシラン縮合物を配合したエ
ポキシ樹脂等は、さらにアルコキシシラン縮合物を配合
した場合にもその組成物の硬化物は白濁化等しない。ま
た、エポキシ変性アルコキシシラン縮合物は、シランカ
ップリング剤等として使用することもできる。またかか
るエポキシ変性アルコキシシラン縮合物は、エポキシ基
と反応しうる官能基を有する高分子化合物と反応させる
ことで有機−無機ハイブリッド体を製造でき、従来、シ
リカハイブリッドの形成が難しかった高分子化合物の有
機−無機ハイブリッド化も可能である。
【0054】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
具体的に説明する。なお、各例中、%は特記ない限り重
量基準である。
【0055】実施例1 攪拌機、分水器、温度計、窒素吹き込み口を備えた1リ
ットル容の4ツ口フラスコに、グリシドール(日本油脂
(株)製,商品名エピオールOH)350gおよびテト
ラメトキシシラン縮合物(多摩化学(株)製,商品名メ
チルシリケート51:一般式(4)でR、Rはいず
れもメトキシ基、Siの平均個数が4)671.8gを
仕込み、窒素気流下、攪拌しながら、80℃に昇温後、
触媒としてジブチル錫ジラウレート1gを加え、80℃
で反応させた。反応中、メタノールを反応系内から分水
器を使って留去し、その量が、約130gに達した時点
で、冷却した。昇温後冷却までに要した時間は6時間で
あった。50℃に冷却後、窒素吹き込み栓と分水器を取
り去り、減圧ラインを繋いで、1kPaで約15分間、
系内に残存するメタノールを減圧によって除去した。こ
の間、減圧によって約25gのメタノールが除去され
た。その後、フラスコを室温まで冷却し、869.7g
の反応生成物を得た。なお、仕込み時の、グリシドール
のエポキシ基の当量/アルコキシシラン縮合物のアルコ
キシ基の当量=0.33/1である。
【0056】グリシドール(図1)及び実施例1の反応
生成物(図2)のH-NMR(アセトン-d6溶液)を
示す。図2には図1のグリシドールのオキシラン環のメ
チレンピークa(2.56ppm付近,2.68ppm
付近)及びメチンピークb(3.02ppm付近)が反
応に関与せず保持されていること、一方、図2には図1
のグリシドール中の水酸基のピークd(3.86ppm
付近)が消失していることが認められる。また、図1の
グリシドールの水酸基に隣接するメチレンピークc
(3.47ppm付近,3.75ppm付近)は、水酸
基がアルコキシシランと反応する事によって、図2の反
応生成物では、c’(3.78ppm付近,4.08p
pm付近)へシフトしている。また、図2には、新たに
アルコキシシラン縮合物由来のメトキシ基のピーク
(3.6ppm付近)が見られた。これらから、反応生
成物は、図2に示すような化合物を主体とするものであ
ると判断した。
【0057】実施例2 実施例1と同様の反応装置に、グリシドール(日本油脂
(株)製,商品名エピオールOH)350gおよびメチ
ルトリメトキシシラン縮合物(多摩化学(株)製,試作
品MTMS-A:一般式(4)でRはメトキシ基、R
はメチル基、Siの平均個数が4.5)626.2g
を仕込み、窒素気流下、攪拌しながら、80℃に昇温
後、触媒としてジブチル錫ジラウレート1gを加え、8
0℃で反応させた。反応中、メタノールを反応系内から
分水器を使って留去し、その量が、約130gに達した
時点で、冷却した。昇温後冷却までに要した時間は8時
間であった。50℃に冷却後、窒素吹き込み栓と分水器
を取り去り、減圧ラインを繋いで、1kPaで約15分
間、系内に残存するメタノールを減圧によって除去し
た。この間、減圧によって約22gのメタノールの除去
された。その後、フラスコを室温まで冷却し、825.
0gの反応生成物を得た。なお、仕込み時の、グリシド
ールのエポキシ基の当量/アルコキシシラン縮合物のア
ルコキシ基の当量=0.5/1である。
【0058】実施例1の場合と同様に、グリシドール及
び実施例2の反応生成物のH-NMR(アセトン−d6
溶液)を比較した。反応生成物は、オキシラン環のメチ
レンピーク(2.56ppm付近,2.68ppm付
近)及びメチンピーク(3.02ppm付近)が反応に
関与せず保持されていた。一方、グリシドール中の水酸
基のピークd(3.86ppm付近)が消失していた。
また、グリシドールの水酸基に隣接するメチレンピーク
c(3.47ppm付近,3.75ppm付近)は、水
酸基がアルコキシシランと反応する事によって、(3.
78ppm付近,4.08ppm付近)へシフトしてい
た。また新たにアルコキシシラン縮合物由来のメトキシ
基のピーク(3.6ppm付近)とメチル基のピーク
(0.15ppm)が見られた。これらから、反応生成
物は、メチルトリメトキシシラン縮合物のメトキシ基の
所定量がグリシジルエーテル基となった化合物であると
判断した。
【0059】実施例3 実施例1と同様の反応装置に、グリシドール(日本油脂
(株)製,商品名エピオールOH)350gおよびテト
ラメトキシシラン縮合物(多摩化学(株)製,試作品M
S―56:一般式(4)でR、Rはいずれもメトキ
シ基。ただしR の一部は、分岐して一般式(5)また
は一般式(6)となっている。Siの平均個数が18)
636.4gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら、8
0℃に昇温後、触媒としてジブチル錫ジラウレート1g
を加え、80℃で反応させた。反応中、メタノールを反
応系内から分水器を使って留去し、その量が、約130
gに達した時点で、冷却した。昇温後冷却までに要した
時間は7.5時間であった。50℃に冷却後、窒素吹き
込み栓と分水器を取り去り、減圧ラインを繋いで、1k
Paで約15分間、系内に残存するメタノールを減圧に
よって除去した。この間、減圧によって約20gのメタ
ノールが除去された。その後、フラスコを室温まで冷却
し、835.4gの反応生成物を得た。なお、仕込み時
の、グリシドールのエポキシ基の当量/アルコキシシラ
ン縮合物のアルコキシ基の当量=0.42/1である。
【0060】実施例1の場合と同様に、グリシドール及
び実施例3の反応生成物のH-NMR(アセトン−d6
溶液)を比較したところ、実施例1のチャートと同様の
結果が得られた。これらから、反応生成物は、テトラメ
トキシシラン縮合物のメトキシ基の所定量がグリシジル
エーテル基となった化合物であると判断した。
【0061】試験例1〜5および比較試験例1〜2 ビスフェノールA系エポキシ樹脂(東都化成(株)製,
商品名エポトートYD−011)を固形分50%になる
ようにジメチルホルムアミドに溶解したエポキシ樹脂溶
液と、ジシアンジアミドを固形分20%になるようにジ
メチルホルムアミドに溶解したジシアンジアミド溶液を
調製した。このエポキシ樹脂溶液と実施例1、実施例2
または実施例3の反応生成物、更にジシアンジアミド溶
液を表1の比率(重量部)で配合し、硬化性組成物を調
製した。なお、試験例3では、実施例1の反応生成物に
テトラメトキシシラン縮合物を配合した組成物に、エポ
キシ樹脂溶液とジシアンジアミド溶液を配合して硬化性
組成物を調製した。
【0062】
【表1】
【0063】試験例及び比較試験例で得られた樹脂組成
物を、フッ素樹脂コーティングされた容器(縦×横×深
さ=10cm×10cm×1.5cm)に注ぎ、150
℃で30分、175℃で1時間、溶剤の除去および硬化
を行った。
【0064】試験例1〜5及び比較試験例1の硬化性組
成物からは、透明な硬化フィルム(膜厚約0.4mm)
を作成することができたが、比較試験例2の硬化性組成
物は、テトラアルコキシシランの縮合物を含有している
ため、硬化物が白濁し、極端に脆い材料となり、下記粘
弾性評価に使用する硬化物を得るに至らなかった。
【0065】(耐熱性)試験例1〜5および比較試験例1
で得られた硬化フィルムを6mm×25mmにカット
し、粘弾性測定器(レオロジ社製,商品名DVE−V
4,測定条件:振幅1μm,振動数10Hz,スロープ
3℃/分)を用いて動的貯蔵弾性率を測定して、耐熱性
を評価した。測定結果を図3および図4に示す。
【0066】図1、図2から、比較試験例1の硬化物
(エポキシ樹脂硬化物)には、ガラス転移が認められ
る。当該硬化物は高温で軟弱化している。一方、試験例
1、4の硬化物は、高温での弾性率が高く、硬化物のガ
ラス転移は消失しかけており、高温での軟弱化が見られ
ない。試験例5の粘弾性測定結果は試験例1と全く同様
であった。また試験例2、3の硬化物は、ガラス転移が
消失状態にあることが認められる。これらのことから試
験例1〜5の硬化物はエポキシ樹脂硬化物の耐熱性を大
幅に改善したことが分かる。
【0067】実施例4 実施例1と同様の反応装置に、グリシドール(日本油脂
(株)製,商品名エピオールOH)178.7gおよび
テトラメトキシシラン縮合物(多摩化学(株)製,試作
品MS−56:一般式(4)でR、Rはいずれもメ
トキシ基。ただしRの一部は、分岐して一般式(5)
または一般式(6)となっている。Siの平均個数が1
8)892.6gを仕込み、窒素気流下、攪拌しなが
ら、80℃に昇温後、触媒としてジブチル錫ジラウレー
ト1gを加え、80℃で反応させた。反応中、メタノー
ルを反応系内から分水器を使って留去し、その量が、約
73gに達した時点で、冷却した。昇温後冷却までに要
した時間は4時間であった。50℃に冷却後、窒素吹き
込み栓と分水器を取り去り、減圧ラインを繋いで、1k
Paで約15分間、系内に残存するメタノールを減圧に
よって除去した。この間、減圧によって約10gのメタ
ノールが除去された。その後、フラスコを室温まで冷却
し、989.4gの反応生成物を得た。なお、仕込み時
の、グリシドールのエポキシ基の当量/アルコキシシラ
ン縮合物のアルコキシ基の当量=0.14/1である。
【0068】実施例1の場合と同様に、グリシドール及
び実施例4の反応生成物のH-NMR(アセトン−d6
溶液)を比較したところ、実施例1のチャートと同様の
結果が得られた。これらから、反応生成物は、テトラメ
トキシシラン縮合物のメトキシ基の所定量がグリシジル
エーテル基となった化合物であると判断した。
【0069】実施例5 攪拌機、冷却管、温度計、窒素吹き込み口を備えた1.
5リットル容の4ツ口フラスコに、ビス−(4−アミノ
フェニル)エーテル100gとジメチルアセトアミド8
79.6gを加え、攪拌しながら、119.9gのピロ
メリット酸を攪拌しながら、室温で、ゆっくり加えた。
そのまま1時間攪拌し、末端に酸無水物基を有するポリ
アミック酸を得た。更に、実施例4で得られた前記エポ
キシ変性アルコキシシラン縮合物61.5gを加え、9
5℃で3時間反応させ、ポリアミック酸−シリカハイブ
リッド体を得た(エポキシ基の当量/酸無水物基の当量
=1.5)。更にこの溶液をガラス板上に流し、100
℃1時間加熱して、ジメチルアセトアミドを除き、さら
に300℃で加熱して淡黄色で透明なポリイミド−シリ
カハイブリッド膜を得た(シリカ/ポリイミド=0.1
4(重量比))。
【0070】比較例2 実施例5と同様の反応装置に、ビス−(4−アミノフェ
ニル)エーテル100gとジメチルアセトアミド836
gを加え、攪拌しながら、109gのピロメリット酸を
攪拌しながら、室温で、ゆっくり加えた。そのまま1時
間攪拌し、末端に酸無水物基を有するポリアミック酸を
得た。更に、テトラメトキシシラン縮合物(多摩化学
(株)製,商品名メチルシリケート51:一般式(4)
でR、R はいずれもメトキシ基、Siの平均個数が
4)を54.9gと水5.2gを加え室温で1時間攪拌
した。更にこの溶液をガラス板上に流し、100℃1時
間加熱して、ジメチルアセトアミドを除き、さらに30
0℃で加熱したが、シリカはポリイミドから相分離し、
白濁したフィルムとなった(シリカ/ポリイミド=0.
14(重量比))。
【図面の簡単な説明】
【図1】 グリシドールのH-NMRチャートであ
る。
【図2】 実施例1で得られた反応生成物のH-NM
Rチャートである。
【図3】 試験例1、2及び比較試験例1で得られた硬
化フィルムの耐熱性の評価結果である。
【図4】 試験例3、4及び比較試験例1で得られた硬
化フィルムの耐熱性の評価結果である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、Rはグリシジルエーテル基、炭素数1〜3の
    アルコキシ基または一般式(2): 【化2】 (式中、Rはグリシジルエーテル基、炭素数1〜3の
    アルコキシ基または一般式(3): 【化3】 (式中、Rはグリシジルエーテル基または炭素数1〜
    3のアルコキシ基を示し、Rは炭素数1〜8のアルキ
    ル基もしくはアリール基、グリシジルエーテル基または
    炭素数1〜3のアルコキシ基を示す)で表される基を示
    し、Rは炭素数1〜8のアルキル基もしくはアリール
    基、グリシジルエーテル基、炭素数1〜3のアルコキシ
    基または前記一般式(3)で表される基を示す)で表さ
    れる基を示し、Rは炭素数1〜8のアルキル基もしく
    はアリール基、グリシジルエーテル基、炭素数1〜3の
    アルコキシ基または前記一般式(2)で表される基を示
    し、前記R、R、R、R、R、Rがアルコ
    キシ基の場合にはそれぞれが縮合して−O−結合を形成
    していてもよく、かつR、R、R、R、R
    よびR中に含まれるグリシジルエーテル基の合計が、
    、R、R、R 、RおよびRの合計に対
    し、少なくとも5モル%あり、n、p、qはいずれも0
    以上の整数であり、Siの平均個数が2〜300であ
    る)で表されるエポキシ変性アルコキシシラン縮合物。
  2. 【請求項2】 一般式(4): 【化4】 (式中、Rは炭素数1〜3のアルコキシ基または一般
    式(5): 【化5】 (式中、Rは炭素数1〜3のアルコキシ基または一般
    式(6): 【化6】 (式中、R11は炭素数1〜3のアルコキシ基を示し、
    12は炭素数1〜8のアルキル基もしくはアリール基
    または炭素数1〜3のアルコキシ基を示す)で表される
    基を示し、R10は炭素数1〜8のアルキル基もしくは
    アリール基、炭素数1〜3のアルコキシ基または前記一
    般式(6)で表される基を示す)で表される基を示し、
    は炭素数1〜8のアルキル基もしくはアリール基、
    炭素数1〜3のアルコキシ基または前記一般式(5)で
    表される基を示し、前記R、R、R、R10、R
    11、R12がアルコキシ基の場合にはそれぞれが縮合
    して−O−結合を形成していてもよく、n、p、qはい
    ずれも0以上の整数であり、Siの平均個数が2〜30
    0である)で表されるアルコキシシラン縮合物およびグ
    リシドールを脱アルコール反応させることを特徴とする
    請求項1記載のエポキシ変性アルコキシシラン縮合物の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 グリシドールのエポキシ基の当量/一般
    式(4)で表されるアルコキシシラン縮合物中に含まれ
    るアルコキシ基の当量=0.05/1〜3/1の比率
    で、グリシドールとアルコキシシラン縮合物を脱アルコ
    ール反応させる請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(7):R Si(OR
    4−m(式中、mは0または1の整数を示し、Rは炭
    素数1〜8のアルキル基またはアリール基を示し、R
    は水素原子または低級アルキル基を示す。)で表される
    加水分解性アルコキシシランの縮合物(縮合物のSiの
    平均個数が2〜300である)およびグリシドールを脱
    アルコール反応させて得られるエポキシ変性アルコキシ
    シラン縮合物。
  5. 【請求項5】 グリシドールのエポキシ基の当量/加水
    分解性アルコキシシランの縮合物中に含まれるアルコキ
    シ基の当量=0.05/1〜3/1の比率で、グリシド
    ールと加水分解性アルコキシシランの縮合物を脱アルコ
    ール反応させて得られたものである請求項4記載のエポ
    キシ変性アルコキシシラン縮合物。
  6. 【請求項6】 請求項1、4または5記載のエポキシ変
    性アルコキシシラン縮合物に、さらに一般式(8):R
    Si(OR4−r(式中、rは0〜2の整数を
    示し、Rは炭素原子に直結した官能基を有していても
    よい低級アルキル基、アリール基または不飽和脂肪族残
    基を示し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。R
    は水素原子または低級アルキル基を示し、それぞれ同一
    でも異なっていてもよい。)で表される加水分解性アル
    コキシシランおよび/またはその縮合物を配合してなる
    組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1、4もしくは5記載のエポキシ
    変性アルコキシシラン縮合物、または請求項6記載の組
    成物に、さらにエポキシ樹脂を含有してなる組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1、4もしくは5記載のエポキシ
    変性アルコキシシラン縮合物、または請求項6もしくは
    7記載の組成物、およびエポキシ樹脂用硬化剤を含有し
    てなる硬化性組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1、4もしくは5記載のエポキシ
    変性アルコキシシラン縮合物または請求項6記載の組成
    物を、エポキシ基と反応しうる官能基を有する高分子化
    合物と反応させる有機−無機ハイブリッド体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 エポキシ基と反応しうる官能基が、酸
    無水物基又はカルボキシル基である請求項9記載の有機
    −無機ハイブリッド体の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載の製造方法に
    より得られる有機−無機ハイブリッド体。
JP2000115588A 1999-07-15 2000-04-17 反応生成物の製造方法 Expired - Lifetime JP4028672B2 (ja)

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DE60041630T DE60041630D1 (de) 1999-07-15 2000-07-14 Enthaltend glycidylethergruppe partielles alkoxysilan-kondensat, silanmodifiziertes harz, zusammensetzung daraus und verfahren zu deren herstellung
CNB008014175A CN1202154C (zh) 1999-07-15 2000-07-14 含缩水甘油醚基团的烷氧基硅烷氧基硅烷的部分微合物与硅烷改性树脂的组合物及其制备方法
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