JP2002249239A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2002249239A
JP2002249239A JP2001047889A JP2001047889A JP2002249239A JP 2002249239 A JP2002249239 A JP 2002249239A JP 2001047889 A JP2001047889 A JP 2001047889A JP 2001047889 A JP2001047889 A JP 2001047889A JP 2002249239 A JP2002249239 A JP 2002249239A
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sheet
recording apparatus
roller
cassette
receiving member
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JP2001047889A
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Soichi Hiramatsu
壮一 平松
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易かつ小型な構成によって、手差しシート
挿入時の操作性に優れ、かつ、排出シートの積載スペー
スも十分に確保し得る画像記録装置を提供する。 【解決手段】 シートを収容するカセット9の上面に給
紙ローラ10に通じる手差しシートの供給口を設けると
ともに、その供給口の上方に排出シートを受け止める排
紙スタックレバー50を張り出して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積載収容されたシ
ート束から分離給送されたシートに画像を記録する画像
記録装置に関し、特にはシートの手差し供給が可能な画
像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像記録装置としては、
例えば図15に示すような構成のインクジェット記録装
置が知られている。
【0003】記録媒体であるシート1001はカセット
1002に積載収容されている。カセット1002上部
の開口部には、給紙アーム1004によって回転可能に
支持された給紙ローラ1003が設けられている。給紙
アーム1004は回転支点1005を中心に回動され、
給紙ローラ1003をシート1001に対して接離させ
る構成となっている。図15においては給紙開始前の待
機状態を示しており、給紙アーム1004は回転支点1
005を中心に図中反時計回りに回動されている。結
果、給紙ローラ1003はシート1001からは離間状
態となっている。なお、同図中の1006はシート10
01を埃などの汚れから守るためのカセットカバーであ
る。
【0004】カセット1002から給紙ローラ1003
により引き出されたシート1001は、搬送経路を形成
しているUターンローラ1007と給紙ガイド1008
との間に導かれる。さらにUターンローラ1007とジ
ャム処理カバー1009とを経由し、またUターンロー
ラ1007とピンチローラガイド1010とを経由し、
紙搬送ローラ1011とピンチローラ1012の間に導
かれる。このUターンローラ1007付近にてジャムし
たシート1001はジャム処理カバー1009の図中矢
印方向への開放により、取り除かれる。
【0005】紙搬送ローラ1011によりプラテン10
13へと搬送されたシート1001はキャリッジ101
4に搭載された記録ヘッド1015により印字が行われ
る。キャリッジ1014はガイド軸1016とサブガイ
ド軸1017に沿って図15紙面垂直方向に移動しなが
ら、記録ヘッド1015にて印字が行われる。
【0006】印字後のシート1001は排紙ローラ10
18と排紙圧接ローラ1019に挟まれ、排紙スタック
1020へと導かれ排紙動作が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な装置において簡易的に手差し機構を設ける場合、次の
ような構成が提案されている。
【0008】図15に示すように排紙スタック1020
の底面に手差しシートの供給口を設け、この供給口から
手差しシートを挿入して、給紙アーム40の下を通し、
カセット1002内に積載収容されたシート1001上
に手差しシートを重ねるタイプのものである。
【0009】しかしながら、このようなタイプにおいて
は排紙スタック1020底面に設けた供給口だけでは手
差しシート挿入時の操作性が悪かった。操作性を向上さ
せる方法としては、たとえば図16に示すように、排紙
スタック1020の底面にガイド部1021を設ける構
成も提案されているが、この場合には排紙スタック10
20の排紙積載量が少なくなってしまうという問題があ
った。操作性も良く、排紙積載量も十分確保できる構成
にしようとすると、必然的に装置全体の高さが高くなっ
てしまい好ましくない。
【0010】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、簡易かつ小型
な構成によって、手差しシート挿入時の操作性に優れ、
かつ、排出シートの積載スペースも十分に確保し得る画
像記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、シートを収容する収容手段と、該
収容手段からシートを給送する給送手段と、該給送手段
によって給送されたシートに画像を記録する記録手段
と、を備えた画像記録装置において、前記収容手段の上
面に前記給送手段に通じる手差しシートの供給口を設け
るとともに、前記記録手段から排出されたシートを受け
止める受け止め部材を前記供給口の上方に張り出して設
けることを特徴とする。
【0012】前記受け止め部材と前記収容手段の上面と
で、前記排出されたシートを積載する積載部を構成する
とよい。
【0013】前記受け止め部材は、手差しシートの供給
方向に沿って傾斜しているとよい。
【0014】前記受け止め部材は、積載されたシートの
荷重を受けて前記供給口を塞ぐとよい。
【0015】前記受け止め部材は、前記供給口を開放す
る方向に付勢されているとよい。
【0016】前記受け止め部材は可撓性材料からなると
よい。
【0017】前記受け止め部材の下面は、手差しシート
を供給する際に該シートを導くガイド面として機能する
とよい。
【0018】前記受け止め部材は、前記給送手段を支持
する支持部材に設けられるとよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明をチューブ供給方式
インクジェット記録装置に適用した一実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳しく説明する。
【0020】図1は本発明の代表的な一実施形態である
チューブ供給方式インクジェット記録装置の全体構成を
示す斜視図である(外装カバーを外した状態を示す)。
また図2は図1に示す記録装置を横方向より見た概略構
成を示す断面図であり、図3は図1に示す記録装置を上
方向より見た平面図である。また図4は図3で示す全体
平面図のうち、主要部を拡大して示した図である。
【0021】まず図1〜図4を用いて本発明の実施形態
であるチューブ供給方式インクジェット記録装置の機構
部の概略を順次説明する。
【0022】本実施形態における記録手段である記録ヘ
ッド1には、これにインクを供給するインクタンク2か
ら伸びるインクチューブ3が連結されている。
【0023】この記録ヘッド1は、特にインクジェット
記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用さ
れるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段を備
え、その熱エネルギーによりインクの状態変化を生起さ
せる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化
を達成している。
【0024】図2に示すように、記録ヘッド1はシート
6に向かってインクを吐出する姿勢でキャリッジ4に搭
載されている。そして、キャリッジ4をガイド軸5に沿
って主走査方向に移動させながらインク液滴を吐出し
て、記録用紙のようなシート6上に画像を形成してい
く。キャリッジモータ12の回転によりキャリッジプー
リ13を駆動し、タイミングベルト25を介することに
よって、キャリッジ4の左右移動(往復移動)を行って
いる。
【0025】インクタンク2から伸びるインクチューブ
3によって、キャリッジ4に搭載された記録ヘッド1は
インクタンク2と連結され、同タンクから常時インクの
供給を受ける。尚、本実施の形態では図1に示すように
インクタンク2は4色のインクカートリッジ2a,2
b,2c,2dを有して構成されている。4色のインク
カートリッジ2a〜2dはそれぞれ独立に交換できるタ
イプとなっている。また、記録ヘッド1も4色の記録ヘ
ッド部からなっている。インクチューブ3も4連のチュ
ーブから成り、前述の4色分のインクを各々供給する構
成となっている。
【0026】装置下部に設置されたカセット9内に収容
されたシート束から、給紙ローラ10によって一枚ずつ
分離給送されたシート6は、Uターン搬送経路11を経
由して搬送ローラ8へと運ばれる。シート6は搬送ロー
ラ8と排紙ローラ23の両ローラ対によって挟持されな
がら、プラテン7と記録ヘッド1との間を搬送される。
【0027】このときシート6は記録ヘッド1の1走査
分に相当する搬送量ずつ間欠的に搬送される。すなわ
ち、記録ヘッド1によって1走査分の記録が終了する
と、記録動作を一時中断して、プラテン7上に位置する
シートを不図示のフィードモータの駆動により搬送ロー
ラ8にて副走査方向に所定量だけ搬送した後、再びキャ
リッジ4をガイド軸5に沿って主走査方向に移動させな
がら次の1走査分の画像形成を行う。
【0028】このように画像が形成されたシート6は、
印字終了の後に排紙ローラ23によってプラテン7上か
らカセット9の上面に向かって排出される。
【0029】装置本体の右側には記録ヘッド1のインク
吐出状態を良好に保つための回復動作を行う回復機器1
4が配設されており、その回復機器14には記録ヘッド
1をキャップするキャップ15、記録ヘッド1のインク
吐出面を拭うワイパー16、及び、記録ヘッド1のイン
ク吐出ノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ
(不図示)などが設けられている。
【0030】装置本体の下面を覆う下ケース27にはジ
ャム処理開口部56が設けられている。このジャム処理
開口部56は、給紙ローラ10および搬送ローラ46の
略下方に配置され、カセット9装着時にはカセット9の
下面にて塞がれている。シートの給紙時または搬送時に
ジャムが発生した場合は、カセット9を引き出してジャ
ム処理を容易に行うことができる。
【0031】ガイド軸5、プラテン7及び搬送ローラ8
を装着しているシャーシ17の裏側には図3に示すよう
に記録装置の制御ボード18が設置されている。制御ボ
ード18には記録信号を入力するインターフェイス、M
PU、MPUが実行する制御プログラムを格納するRO
M、各種データを保存しておくDRAM等が搭載されて
いる。
【0032】この記録装置の制御ボード18を動作させ
るための電力を供給するための電源19は装置本体の左
側に設けられている。電源19から電源供給ケーブル2
0を介して前述の制御ボード18へ電力が供給されてい
る。また制御ボード18からは例えば記録ヘッド1を駆
動するための信号、電源等を供給するための記録ヘッド
フレキシブルケーブル21、回復機器14を駆動するた
めの信号、電源を供給するための回復機器駆動ケーブル
22等が出ている。
【0033】記録ヘッドフレキシブルケーブル21は制
御ボード18からシャーシ17を通り、キャリッジ4に
装着され、記録ヘッド1と電気的につながれている。図
3及び図4にて示すように、記録ヘッド1の前方にはイ
ンクチューブ3が連結され、後方には記録ヘッドフレキ
シブルケーブル21が連結される配置となり、電気系と
インク系の供給経路を前後で切り分けている。
【0034】電源19の上方にはパネル操作部24が設
けられ、装置使用者の操作及び、装置の状態を表示する
部位となっている。
【0035】図5および図6は本実施の形態のインクジ
ェット記録装置の外観全体を示す斜視図であり、図5は
通常使用状態を、図6は手差し給紙操作時もしくは排紙
用紙取り出し時の状態を示した図である。
【0036】下ケース27上に組み込まれた前述の機構
部は上ケース26により全体を覆われる。図1〜図4に
て説明した前述のパネル操作部24は記録装置左上面部
に現れるかたちとなる。
【0037】またカセット9も上ケース26及び下ケー
ス27から出っ張る形で記録装置に装着されている。
尚、カセット9の上面はカセットカバー32にて覆われ
ており、このカセットカバー32上に排紙がおこなわれ
ることになる。カセットカバー32上に排紙されたシー
トの長さが短い場合には、排紙カバー29を開いて取り
出すこととなる。図6はこの排紙カバー29を開いたと
ころを示した図である。
【0038】また図6で示すように、排紙カバー29を
開くと手差しレバー30を操作可能な状態となる。手差
しレバー回転支点31を中心に同支点より手前の取っ手
部分を引き上げると、手差し用のシートを挿入すること
が可能となる(詳しくは後述する)。
【0039】また図1〜図4にて説明した前述のインク
タンク2の交換はインクタンクカバー28を開いて行う
こととなる。
【0040】図5および図6はA3サイズのシートに対
応したインクジェット記録装置を示したものであるが、
その変形例として例えばA4もしくはレターサイズのシ
ートに対応した記録装置を図7および図8に示す。
【0041】カセット9は上ケース26から出っ張るこ
となく装置全体の前面のラインに納まっている。装置全
体の奥行が短いため、手差しレバー30は排紙カバー2
9を開かない時でも見える位置にあるが、手差し時は排
紙カバー29を開いた状態にて行うこととなる。
【0042】次に、図9を用いて、本実施の形態のチュ
ーブ方式インクジェット記録装置の要部について詳しく
説明する。図9は本実施の形態のインクジェット記録装
置の概略構成を示す要部断面図である。
【0043】キャリッジ4に搭載された記録ヘッド1は
その電気接点部33とインクジョイント部34からな
り、電気接点部33とインクジョイント部34は対向位
置に設けられている。
【0044】インクチューブ3に連結されたチューブジ
ョイント35を図中矢印方向に挿入することにより、前
述のインクジョイント部34と連結することができ、記
録ヘッド1に対してインクタンク2のインクを常に供給
することが可能となる。
【0045】一方、キャリッジ4上に装着されたキャリ
ッジボード36に設けられたヘッドコネクタ37と前述
の記録ヘッド1の電気接点部33が圧接され、電気導通
がとられる。キャリッジボード36上にはフレキコネク
タ38も設けられ、記録ヘッドフレキシブルケーブル2
1と連結されている。
【0046】この記録ヘッド1は着脱自在にキャリッジ
4に装着されており、まずは前記の電気導通がはかられ
た状態にて後方よりチューブジョイント35が押圧挿入
される。この挿入方向が電気的接合の押圧方向と一致す
るため、先に導通がとられている電気的接合に悪影響を
及ぼすことがない。
【0047】このように構成された記録手段の下方には
シート給送部が配置されている。シート給送部は、概
略、シートを収容するカセット9と、カセット9に収容
されたシート束からシートを給送する給紙ローラ10
と、給紙ローラ10を回転可能に支持する給紙アーム4
0とから構成される。
【0048】カセット9は記録装置本体に対して着脱自
在に設けられている。そして、カセット9の上面のう
ち、カセット9の装着時(図9の状態)に装置外に位置
する部分はカセットカバー32でほぼ覆われていて、塵
や埃などがカセット9内に侵入することを防止してい
る。一方、カセット9の上面のうち装置内に位置する部
分は、カセットカバー32で覆われておらず、シートを
給送するための開口部となっている。
【0049】この開口部の上方には、装置本体に設けら
れた揺動支点41によって揺動自在に支持された給紙ア
ーム40が配置されている。給紙アーム40の前端部
(シート給送方向側の端部)には給紙ローラ10が設け
られ、揺動支点41を挟んだ反対側の端部には手差しレ
バー30の作用部39に係合するリリース突起42が形
成されている。
【0050】図9は図6で示した手差しレバー30の手
差しレバー回転支点31より前方の取っ手部分を引き上
げた状態を示している。このとき図9に示す手差しレバ
ー30の作用部39は下方に回動し、給紙アーム40の
リリース突起42を押し下げる。すると給紙アーム40
はその揺動支点41を中心に反時計回り方向に回動され
て、給紙ローラ10はカセット9にセットされたシート
6から離れた状態となる。カセット9を着脱する場合、
もしくは手差しシートを供給する場合などに、このよう
に手差しレバー30を操作して給紙ローラ10を待避位
置まで離間させる(待避状態)。
【0051】図10は手差しレバー30を解除した状態
を示している。この状態では給紙ローラ10は給紙アー
ム40の荷重を受けてカセット9内のシート6の最上面
に常に当接した状態(作動状態)におかれる。
【0052】この作動状態において、不図示のコントロ
ーラから給紙動作開始の信号が発せられると、モータな
どの駆動源によって給紙駆動軸43が回転駆動される。
そしてこの回転駆動力が第1伝達ギヤ44および第2伝
達ギヤ45を介して伝達されることによって、給紙ロー
ラ10が図中反時計回りに回転し、シートを送り出す。
給紙ローラ10の回転により送り出されたシートは、カ
セット9の分離斜面59に突き当たることによって先端
部分に撓みが形成されて、給紙ローラ10に接触してい
るシートのみが分離される。
【0053】なお、給紙ローラ10の圧接力(食い込み
力)を高めるために、揺動支点41から遠ざかる方向に
シートを送り出すように給紙ローラ10を回転させ、さ
らに、カセット9にシートが満載されている状態におい
ても給紙アーム40が給紙ローラ10を下にして傾斜す
るように設定することが好ましい。これは以下の理由に
よる。
【0054】給紙ローラ10が回転するとシート面から
摩擦抵抗力を受けるが、この摩擦抵抗力のうち給紙アー
ム40と直交する方向の分力は給紙アーム40に回転モ
ーメントとして作用する。この回転モーメントは給紙ア
ーム40を図中時計回り方向に回転させる力、すなわち
給紙ローラ10をシート面に押圧する力として作用す
る。このように、給紙ローラ10に給紙アーム40の荷
重に加えて上記押圧力を作用させることによって、給紙
ローラ10の圧接力を高め、十分なシート搬送力を確保
することができるのである。
【0055】ところでこの回転モーメントによる押圧力
は、給紙アーム40とシート面とのなす角度によって変
化する。つまり給紙アーム40とシート面のなす角度が
0°(平行)のときに0となり、角度が90°のときに
最大となる。したがって、カセット9のシート積載量が
増減すると、それにともない給紙ローラ10の圧接力が
変化してしまう。これは給紙不良やシート損傷などを引
き起こす要因ともなり好ましくない。
【0056】そこで、本実施の形態では、圧接力調整手
段として給紙アームバネ53を取り付けて、給紙アーム
40の荷重に抗する方向(給紙ローラ10をシート面か
ら離す方向)に給紙アーム40を付勢している。給紙ア
ームバネ53のばねこわさは、給紙アーム40の角度変
化に基づく圧接力の変化量とほぼ同じ大きさの復元力を
生じるように設定するとよい。
【0057】これにより、シート積載量の変化に応じて
適宜に給紙ローラ10の圧接力が減勢され、シート面の
高さによらず給紙ローラ10の圧接力をほぼ一定に保つ
ことが可能となる。(給紙ローラ10の圧接力は厳密に
一定に保つ必要はなく、上述したような給紙不良やシー
ト損傷などを招くことのない範囲内に調整することがで
きればよい。)
【0058】また、本実施の形態では、図11に示すよ
うに、各給紙ローラ10の略上方に給紙アームバネ53
を配置している。この構成によれば、給紙ローラ10の
シート面に対する圧接力の左右のバランスが良くなるの
で、給紙ローラ10によって送り出されて分離斜面59
に突き当たるシートの左右の当接力がほぼ同じになり分
離性が向上するとともに斜行の発生も防止できて安定し
た給紙を行うことができる。
【0059】また上述のように、作動状態において常に
給紙ローラ10をシート面に当接させているので、給紙
動作の度に給紙アーム40を機械的に昇降させる必要が
なく、そのための駆動機構が不要となり構成が簡易とな
る。また、給紙アーム40の昇降に要するタイムロスを
なくしてトータルの印字時間を短くすることができる。
さらに、給紙アーム40の機械駆動音や給紙ローラ10
がシート面に衝突する際の衝撃音がなくなるので、装置
の消音化を図ることもできる。
【0060】なお、本実施の形態では給紙アームバネ5
3によって給紙アーム40を上方に引っ張るような構成
としたが、図12に示すように、給紙アーム40の揺動
支点41にネジリコイルバネ58を設ける構成にしても
よい。この構成によれば上述した効果に加え、さらに省
スペース化の効果もある。
【0061】再度図9に戻り、シート搬送および印字動
作に係る構成について説明する。
【0062】給紙ローラ10によって分離給送されたシ
ート6はUターン搬送経路11へと送り込まれる。Uタ
ーン搬送経路11は内側のUターンローラ46と外側の
Uターンガイド47にて形成されており、カセット9か
ら分離供給されたシート6を搬送ローラ8とピンチロー
ラ48の間に導く。
【0063】なお、給紙ローラ10とUターンローラ4
6は断面方向にてオーバーラップしており、その軸方向
にて分割されたUターンローラ46の間に給紙ローラ1
0が配置されている。このため、カセット9は装置奥方
向まで挿入可能となり、またカセット9はUターンロー
ラ46の略下方をカバーする位置まで挿入可能となって
いる。
【0064】搬送ローラ8とピンチローラ48に狭持さ
れたシート6は、カセット9の開口部の略上方に配置さ
れたプラテン7上へと搬送される。そして搬送ローラ8
と排紙ローラ23の両ローラ対によって間欠的に搬送さ
れながら記録ヘッド1にて印字が行われる。
【0065】プラテン7は記録ヘッド1から吐出された
インク滴を下方に通過し得る貫通孔を備えている。した
がって、プラテン7上に直接インクを吐出してもプラテ
ン7にインクが留まらず、シートの裏面を汚すことがな
い。そしてこれにより予備吐出(印字中にシート側端近
傍のプラテン7上にインク吐出を行って記録ヘッド1の
状態を良好に保つこと)や縁無印字(シート端部とプラ
テン7上にまたがって印字を行うこと)を行うことが可
能となる。
【0066】給紙アーム40には、カセット9の開口部
と略平行な平面天井部54とこの平面天井部54に直交
するスタック壁55とが設けられている。平面天井部5
4は、記録ヘッド1のインク吐出範囲(またはプラテン
7)を鉛直に投影した場合の射影とほぼ等しい面積もし
くはそれ以上の面積を有しており、プラテン7の貫通孔
を通過してきたインク滴を受ける役目を担っている。ま
たスタック壁55は装置内部と排紙積載部とを分断し、
装置内からインクミストなどが離散すること並びに装置
外から塵・埃などが侵入することを防いでいる。
【0067】平面天井部54およびスタック壁55によ
って、カセット9の開口部のうち給紙ローラ10より上
流側の部分をシート幅方向全域にわたって覆うことによ
って、記録ヘッド1から吐出されたインク滴またはイン
クミストや塵・埃などがカセット9に収容されたシート
6上へ落ちることを防止することができる。またこれら
を給紙アーム40に設けたことにより、装置構成の簡易
化および省スペース化を図ることができる。
【0068】なお、図13は本実施形態の変形例を示す
ものであり、給紙アーム40の平面天井部の上部にイン
クを吸収する吸収体57を設けたものである。スポンジ
などの液体吸収性に優れた吸収体57を設けることによ
ってプラテン7を通過してきたインク滴を積極的に受け
留めることができる。
【0069】次に、シートの手差しおよび排出動作に係
る構成について説明する。
【0070】図9は手差し可能状態を示しており、カセ
ット9の開口部のうちスタック壁55より外側の部分が
手差しシートの供給口になっている。すなわち、シート
の手差し供給を行う場合には、まず手差しレバー30を
操作して給紙ローラ10を待避状態にした後、上記供給
口からカセット9内にシートを差し込んでいく。シート
の先端がカセット9の分離斜面59に突き当たった状態
で手差しレバー30を解除すると、この手差しシートに
給紙ローラ10が当接するようになり、以降は通常のカ
セット給紙と同様に給紙動作が行われる。
【0071】給紙アーム40には手差しシート供給口の
上方に張り出すように排紙スタックレバー50が設けら
れている。排紙スタックレバー50はフィルム状の可撓
性材料からなる。排紙スタックレバー50は回転支点5
1を中心に回動可能に給紙アーム40に装着されてお
り、スタックレバーバネ52によって図中時計回り方向
に回転付勢されている。
【0072】排紙スタックレバー50は通常状態(他か
ら力を受けていない状態)では、手差しシートの供給方
向に沿って傾斜しており、供給口を大きく開放するとと
もに手差しシートを導くガイドとしての役目も果たし、
容易に手差し供給を行い得るようにしている。
【0073】また、この排紙スタックレバー50は、排
紙ローラ23から排出されたシートを受け止める受け止
め部材としての役割も担っている。プラテン7上で画像
を記録されたシートは、排紙ローラ23と排紙拍車49
によって装置外へと排出され、カセットカバー32およ
び排紙スタックレバー50上に積載されていく。このと
き排紙スタックレバー50はシートの重みで撓み、シー
トが積載されやすいようになる。
【0074】排紙スタックレバー50を付勢するスタッ
クレバーバネ52の付勢力は所定枚数(数枚〜十数枚程
度)のシートが積載されたときに釣り合う程度の弱い付
勢力に設定されている。図14は排紙スタックレバー5
0に排紙が積載された状態を示した図である。排紙ロー
ラ23と排紙拍車49にてカセットカバー32及び排紙
スタックレバー50上に排出されたシートの積載量が所
定枚数以上となると、図14の如くスタックレバーバネ
52の付勢力はシートの重量に負けて、排紙スタックレ
バー50はカセットカバー32の高さまで反時計回り方
向に回動される。
【0075】これにより手差しシートの供給口が塞がれ
て、排出シートがカセット9内に再給紙されてしまうこ
とが防止されるとともに、排出シートのための積載スペ
ースを十分に確保することが可能となる。
【0076】また、給紙アーム40(の排紙スタックレ
バー50)とカセットカバー32の上面とで排紙積載部
を構成したことにより、別途排紙スタックを設ける必要
がなく、装置全体の大きさを小型にし、さらにコストダ
ウンを図ることが可能となる。
【0077】なお、本実施形態においては給紙アーム4
0に可動の排紙スタックレバー50を設けているが、例
えば給紙アーム40自体に排紙スタック用の突起部材を
一体形成することによっても、装置小型化、コストダウ
ン等の効果が得られる。あるいは、給紙アーム40では
なく、カセットカバー32や装置本体などに排紙スタッ
クレバー50と同様の作用をなす部材を取り付けてもよ
い。このような受け止め部材は必ずしも手差しシートの
供給方向に沿って傾斜している必要はなく、カセットカ
バー32の上面と所定の段差を設けて手差しシートの供
給口の上方に張り出していれば、手差しシートの挿入を
容易にし、かつ、排出シートの再給送を防止する効果が
得られる。この場合に受け止め部材の下面にシートをガ
イドするリブなどを設けることも好適である。
【0078】また、本実施形態ではシート収容手段を着
脱自在のカセット9にて構成したが、もちろん装置本体
に固定のシート収容部にて構成しても構わない。
【0079】また、本実施形態においては本発明をチュ
ーブ供給方式インクジェット記録装置に適用した例のみ
を示したが、他の方式のインクジェット記録装置や電子
写真方式・静電記録方式の画像記録装置などにも好適に
適用することができる。画像記録装置としてはプリンタ
の他にもファクシミリや複写機などにも応用でき、特に
小型の画像記録装置に好適である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
収容手段の上面に手差しシートの供給口を設けるととも
に、排出シートの受け止め部材を供給口の上方に張り出
して設けるという簡易な構成によって、手差しシート挿
入時の操作性を向上でき、さらに排出シートの積載スペ
ースも十分に確保することができる。また、排出シート
が誤って手差しシートの供給口に入り込み再給送されて
しまうことも防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像記録装置(外装
カバーを外した状態)の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の画像記録装置の概略構成を示す断面図で
ある。
【図3】図1の画像記録装置の全体構成を示す平面図で
ある。
【図4】図3の要部の構成を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像記録装置の外観
の全体構成を示す斜視図である。
【図6】図5の画像記録装置の手差し操作時もしくは排
紙取り出し時の状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る画像記録装置の
外観の全体構成を示す斜視図である。
【図8】図7の画像記録装置の手差し操作時もしくは排
紙取り出し時の状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る画像記録装置の要部
の概略構成を示す断面図である。
【図10】図9の画像記録装置の給紙アームの動作を説
明するための図である。
【図11】図9の画像記録装置の要部の構成を示す斜視
図である。
【図12】本発明の他の実施の形態に係る画像記録装置
の給紙アームの概略構成を示す断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態に係る画像記録装置
の給紙アームの概略構成を示す断面図である。
【図14】図9の画像記録装置の排紙スタックレバーの
動作を説明するための図である。
【図15】従来の画像記録装置の要部の概略構成を示す
断面図である。
【図16】従来の画像記録装置の手差しシート供給部の
概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクタンク 2a,2b,2c,2d インクカートリッジ 3 インクチューブ 4 キャリッジ 5 ガイド軸 6 シート 7 プラテン 8 搬送ローラ 9 カセット 10 給紙ローラ 11 Uターン搬送経路 12 キャリッジモータ 13 キャリッジプーリ 14 回復機器 15 キャップ 16 ワイパー 17 シャーシ 18 制御ボード 19 電源 20 電源供給ケーブル 21 記録ヘッドフレキシブルケーブル 22 回復機器駆動ケーブル 23 排紙ローラ 24 パネル操作部 25 タイミングベルト 26 上ケース 27 下ケース 28 インクタンクカバー 29 排紙カバー 30 手差しレバー 31 手差しレバー回転支点 32 カセットカバー 33 電気接点部 34 インクジョイント部 35 チューブジョイント 36 キャリッジボード 37 ヘッドコネクタ 38 フレキコネクタ 39 手差しレバーの作用部 40 給紙アーム 41 給紙アームの揺動支点 42 給紙アームのリリース突起 43 給紙駆動軸 44 第1伝達ギヤ 45 第2伝達ギヤ 46 Uターンローラ 47 Uターンガイド 48 ピンチローラ 49 排紙拍車 50 排紙スタックレバー 51 排紙スタックレバーの回転支点 52 スタックレバーバネ 53 給紙アームバネ 54 給紙アームの平面天井部 55 給紙アームのスタック壁 56 ジャム処理開口部 57 吸収体 58 ネジリコイルバネ 59 分離斜面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートを収容する収容手段と、該収容手段
    からシートを給送する給送手段と、該給送手段によって
    給送されたシートに画像を記録する記録手段と、を備え
    た画像記録装置において、 前記収容手段の上面に前記給送手段に通じる手差しシー
    トの供給口を設けるとともに、 前記記録手段から排出されたシートを受け止める受け止
    め部材を前記供給口の上方に張り出して設けることを特
    徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】前記受け止め部材と前記収容手段の上面と
    で、前記排出されたシートを積載する積載部を構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記受け止め部材は、手差しシートの供給
    方向に沿って傾斜していることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】前記受け止め部材は、積載されたシートの
    荷重を受けて前記供給口を塞ぐことを特徴とする請求項
    1〜3のうちいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】前記受け止め部材は、前記供給口を開放す
    る方向に付勢されていることを特徴とする請求項1〜4
    のうちいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】前記受け止め部材は可撓性材料からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載
    の画像記録装置。
  7. 【請求項7】前記受け止め部材の下面は、手差しシート
    を供給する際に該シートを導くガイド面として機能する
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記
    載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】前記受け止め部材は、前記給送手段を支持
    する支持部材に設けられることを特徴とする請求項1〜
    7のうちいずれか1項に記載の画像記録装置。
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JP2007106560A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Seiko Epson Corp 給紙装置及びこれを用いた情報処理装置

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JP4572337B2 (ja) * 2005-10-14 2010-11-04 セイコーエプソン株式会社 給紙装置及びこれを用いた情報処理装置

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