JP2002248853A - インクジェット用退色防止剤及び被記録材 - Google Patents

インクジェット用退色防止剤及び被記録材

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JP2002248853A
JP2002248853A JP2001062330A JP2001062330A JP2002248853A JP 2002248853 A JP2002248853 A JP 2002248853A JP 2001062330 A JP2001062330 A JP 2001062330A JP 2001062330 A JP2001062330 A JP 2001062330A JP 2002248853 A JP2002248853 A JP 2002248853A
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信彦 上野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスによる褪色を防止するインクジェット用退
色防止剤及び被記録材を提供する。 【解決手段】下記一般式(1)で表される構造単位を0
〜40モル%及び下記一般式(2)で表される構造単位
を60〜100モル%を含有する重合体またはその塩を
含有するインクジェット用退色防止剤及び被記録材。 −(CH2−CH(NHCHO))− (1) −(CH2−CH(NH2))− (2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット用
退色防止剤及び被記録材に関する。詳しくは、インクジ
ェット記録方法により記録された印刷物のガスによる退
色を防止できるインクジェット用退色防止剤及び被記録
材に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式はフルカラー化
が容易であること、騒音が少ないこと、高解像度の画像
が低価格で得られること、高速印字が出来ること、など
の理由から急速にパーソナルユース、ビジネスユースの
両面から普及しつつある。インクジェット記録方式の中
でも現在主流なのは水性インクを用いた記録方式であ
り、現在では非常に解像度の高い印刷物が得られるよう
になってきている。この水性インクを用いるインクジェ
ット記録方式に使用される被記録材としては、従来は一
般的な紙が使用されてきた。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、最近、イン
クジェット記録方法による印刷物を広告媒体として屋外
に掲示するケースが増えてきており、日光に対する耐光
性の点で従来より一層高い性能が必要になってきてい
る。特に、最近では、道路脇に広告を設置する場合も増
え、印刷物のガスによる褪色が問題視される様になり、
耐光性のみならず耐ガス性に優れたインクジェット用退
色防止剤および被記録材の開発が望まれていた。
【0004】特開昭64−8085号公報には、耐水性
及び耐光性を改良したインクジェット記録用の被記録材
が開示されているが、これでは耐ガス性が不十分であっ
た。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定のポリマーが優れ
た耐光性を有するのみならず、優れた退色防止性をも有
することを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発
明の要旨は、下記一般式(1)で表される構造単位を0
〜40モル%及び下記一般式(2)で表される構造単位
を60〜100モル%を含有する重合体またはその塩を
含有するインクジェット用退色防止剤に存する。 −(CH2−CH(NHCHO))− (1) −(CH2−CH(NH2))− (2) 本発明の別の要旨は、前記重合体又はその塩を含有する
インクジェット用被記録材である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる重合体は、下記一般式(1)で表さ
れる構造単位を0〜40モル%及び前記一般式(2)で
表される構造単位を60〜100モル%を含有する重合
体である。 −(CH2−CH(NHCHO))− (1) −(CH2−CH(NH2))− (2) 耐ガス性の観点からは、一般式(1)で表される構造単
位は、好ましくは30モル%以下、更に好ましくは20
モル%以下、特に好ましくは10モル%以下である。一
般式(2)で表される構造単位は、好ましくは70モル
%以上、更に好ましくは80モル%以上、特に好ましく
は90モル%以上である。また、一般式(2)で表され
る構造単位は、好ましくは98モル%以下、更に好まし
くは96モル%以下である。尚、一般式(1)で表され
るビニルホルムアミド構造単位を有する重合体の方が、
−(CH2−CH(NHC(=O)CH3))−で表され
るビニルアセトアミド構造単位を有する重合体より、被
記録材及びインクとの混合性が良い。本発明の重合体
は、前記一般式(1)(2)で表される構造単位の他、
本発明の効果が損なわれない範囲で他の構造単位を含有
してもよい。
【0007】また、一般式(2)のアミンのは塩型にな
っていてもよい。重合体中のフリーアミンの量が多いほ
どガスに対する退色防止効果は高いが、フリーアミンの
状態では紙に添加される他の薬剤(耐水化剤など)のパ
フォーマンスを低下させる事があるので実質的にはアミ
ノ基が中和された塩の形で添加される事が多い。フリー
アミンよりも塩型の方が耐オゾン性に関しては若干性能
的には劣るものの、紙の中で使用されるpH領域(pH
4〜9)では充分な効果を示す。さらに、アミノ基がカ
チオン基として機能し印字物の耐水性が向上するなどの
副次的な効果も得られる。アミンの塩は、例えば塩酸
塩、臭素酸塩、フッ化水素酸塩等が例示できる。上記の
重合体又はその塩は、1規定の食塩水による0.1g/
dlの水溶液として25℃で測定した還元粘度が、通常
0.01〜10g/dl、好ましくは0.1〜5g/d
lの範囲とされる。
【0008】上記重合体は、通常、N−ビニルホルムア
ミドの重合体を加水分解して製造する。N−ビニルホル
ムアミドの重合とそれに続く加水分解の方法を以下に例
示する。重合方法としては、アニオン重合、カチオン重
合等のイオン重合、ラジカル重合のいずれの方法を用い
てもよいが、N−ビニルホルムアミド重合体の分子量を
容易に制御できる点からラジカル重合が好ましい。ラジ
カル重合の重合開始剤は通常の一般的な開始剤のいずれ
もが使用できるが、重合体を収率良く得るためには、ア
ゾ化合物が好ましい。特に好ましい開始剤としては2,
2′−アゾビス−4−アミジノプロパンの塩酸塩および
酢酸塩、4,4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸のナト
リウム塩、アゾビス−N,N′−ジメチレンイソブチル
アミジンの塩酸塩および硫酸塩が挙げられる。これら重
合開始剤の使用量は単量体の重量に対して、通常0.0
1〜1重量%である。
【0009】重合方法としては、公知の塊状重合、溶液
重合、懸濁重合、乳化重合等の方法によって行うことが
できる。重合反応は一般的に不活性ガス気流下、通常3
0〜100℃の温度条件下で行われる。溶液重合として
は水を溶媒に用い、通常、単量体濃度5〜60重量%の
水溶液で重合するが、懸濁重合としては、通常、単量体
濃度20〜80重量%の水溶液を疎水性の溶媒と分散安
定剤を用いて油中水の分散状態で重合する。乳化重合と
しては、通常、単量体濃度20〜60重量%の水溶液を
疎水性の溶媒と乳化剤を用いて水中油型または油中水型
の乳化状態で重合する。
【0010】この様にして得られた重合体を続いて加水
分解するが、一般に、酸性条件下または塩基性条件下で
加水分解される。酸性加水分解に使用される変性剤とし
ては、強酸性に作用する化合物いずれも使用される。例
えば、塩酸、臭素酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸、燐
酸、スルファミン酸、メタンスルホン酸等が挙げられる
が、加水分解物の水に対する溶解性の点で1価の酸が好
ましい。酸性加水分解の場合には、加水分解して生成す
る重合体中のアミノ基は塩の形になるので、公知の方法
で中和しアミノ基の量を調整する。
【0011】塩基性加水分解に使用される変性剤として
は、強塩基性に作用する化合物いずれも使用される。例
えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、第4級アンモニウムハイドロオキサイド等が例示
されが、水酸化ナトリウムが好ましい。変性剤の使用量
は、N−ビニルホルムアミド重合体中のホルミル基に対
して、通常、0.7〜5倍モルの範囲で目的の変性率に
応じて適宜使用される。反応温度は通常50〜110℃
の範囲で、反応時間は通常1〜8時間の範囲で実施され
る。
【0012】加水分解の際、不純物によって起きるゲル
化を防止する目的で、任意に塩酸ヒドロキシルアミン、
硫酸ヒドロキシルアミン、等のゲル化防止剤を加えて変
性を行っても良い。また変性前にゲル化防止剤で処理を
行った後、加水分解を行うことも出来る。加水分解は均
一溶液系もしくは不均一溶液系で行われる。均一溶液系
の加水分解の場合、例えば、水、水−メタノール混合溶
媒等の溶媒が用いられる。不均一系の場合は、例えばヘ
キサン、トルエン等の溶媒が用いられる。
【0013】続いてインクジェット記録方法の記録材の
本発明の重合体又はその塩による処理方法について説明
する。処理方法しては、例えば、以下の4つの方法が例
示できるが、前記重合体の使用量が少なくて済む点など
から、以下の方法1、3が好ましい <方法1>インクジェット記録方法による印字前に、被
記録層(インク受容層)の表面に本発明に係わる重合体
又はその塩を塗布する方法
【0014】本発明の重合体は又はその塩は、通常、基
材の被記録層の上に表面塗工で塗布される。重合体の塗
工方法としては、基材の被記録層の上に、重合体又はそ
の塩の単独溶液または他の塗工用薬剤と混合した塗工液
をサイズプレス、ゲートロールコーター、ブレードコー
ターあるいはキャレンダーで行う。本発明の重合体の塗
布量は、通常、被記録層に対して0.1〜30重量%、
好ましくは1〜20重量%の範囲である。
【0015】本発明の被記録材の基材としては代表的に
は紙を挙げることが出来るが、布、樹脂フィルム・シー
ト、あるいは合成紙なども使用できる。紙は特に制限は
なく、酸性抄紙、中性抄紙のコート用原紙、新聞用紙、
印刷筆記用紙、フォーム用紙、PPC用紙などの各原紙
を使用することが出来る。樹脂フィルム・シートとして
は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリビニルアルコ
ール、ポリエステル、ナイロン、ポリカーボネート、セ
ルロースアセテート等の樹脂を主成分とする樹脂フィル
ム・シートが挙げられる。これら樹脂フィルム・シート
を基材とした合成紙でもよい。基材の厚さは、約5〜3
00ミクロンであることが好ましい。
【0016】被記録層には、一般的に、無機顔料、バイ
ンダーとしての水溶性高分子、耐水化剤、その他各種添
加剤が含まれる。無機顔料としては、微粉末珪酸、クレ
ー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、サチンホワイト、酸化チタン、酸化亜鉛、珪酸アル
ミニウム、等の無機質顔料類が使用される。水溶性高分
子としてはゼラチン、カゼイン、アラビアゴム、アルギ
ン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、ポリN−ビニルホルムアミド、ポリN−ビ
ニルアセトアミド、ポリアクリル酸ソーダ、デンプン、
カチオン変性でんぷん、酸化でんぷん、ポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミドなどが例示される。耐水化
剤としては、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、アクリ
ル系4級アミン、ポリビニルアミン、ポリアミジン、ポ
リビニルベンジルアンモニウムの4級化物などが例示さ
れる。その他添加剤としては、合成ゴムラテックス、エ
チレン酢酸ビニル系エマルジョン等の合成樹脂エマルジ
ョン、さらには分散剤、架橋剤、蛍光染料、pH調整
剤、潤滑剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、表面サイズ
剤、防滑剤、防腐剤、消泡剤、粘度調節剤、染料などが
挙げられる。
【0017】<方法2>インクジェット記録方法による
印字前に、被記録層(インク受容層)中に本発明に係わ
る重合体又はその塩を含有する塗工液を塗工する方法
【0018】本発明の重合体又はその塩の塗工層中(被
記録層中)への添加量としては、通常塗工層中に0.1
〜30重量%、好ましくは1〜20重量%の範囲で添加
される。基材としては、方法1で使用した基材、被記録
層を使用し、塗工方法としても同様の方法を用いること
が出来る。
【0019】<方法3>インクジェット記録方法による
印字後に被記録層の表面に本発明に係わる重合体又はそ
の塩を塗布する方法
【0020】本発明の重合体又はその塩は、通常印字さ
れた被記録層上に被記録層に対して0.1〜30重量
%、好ましくは1〜20重量%の範囲で塗布される。印
字は通常のインクジェットプリンターにより行われる。
本発明に係わる重合体の塗工はインクジェットプリンタ
ーによる印字後、直ちに塗布するか、屋外に掲示する直
前に塗工するいずれの方法を用いても良い。インク吸収
性に劣る被記録層にインクが印字されている場合、印字
後直ちに本発明に係わる重合体を含有する塗工液を塗布
すると、逆にインクがしみ出してくる場合があるので、
印字後乾燥時間をしばらく置くと良い。
【0021】基材としては、方法1で使用した基材、被
記録層の内容を使用し、塗工方法としても同様の方法を
用いることが出来る。 <方法4>インクジェット記録方法によるインク中に本
発明に係わる重合体又はその塩を添加しておいて、紙の
上に同時に印字する方法。
【0022】本発明の重合体又はその塩は、通常印字さ
れたインク中に0.1〜30重量%、好ましくは1〜2
0重量%の範囲で添加される。本発明の被記録材は、耐
光堅牢度に優れるのみならず、一酸化窒素、二酸化窒素
などの窒素酸化ガス、オゾンに対しても優れた退色防止
性を示す。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の製造
例により限定されるものではない。 <ポリN−ビニルホルムアミドの製造例>攪拌機、冷却
管、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた3l
のジャケット付きセパラブルフラスコに脱塩水1592
gを加え、70℃に昇温した。次に、窒素雰囲気下、1
0重量%V−50(アゾ系重合開始剤)水溶液50gを
加え、ただちに60重量%N−ビニルホルムアミド水溶
液833g(7.03モル)の滴下を開始した。滴下は
2時間かけて行い、滴下開始1時間後に10%重量V−
50水溶液25gを追加した。滴下終了後、70℃で3
時間熟成した後、温度を下げ反応を停止し、N−ビニル
ホルムアミド重合体の20%水溶液(重合体水溶液A)
を得た。この重合体を1N食塩水中0.1g/dlの溶
液として25℃で測定した還元粘度は0.5dl/gで
あった。
【0024】<ポリビニルアミンの製造例1>攪拌機、
冷却管、温度計および窒素導入管を備えた200mlの
ジャケット付きセパラブルフラスコに、ポリN−ビニル
ホルムアミドの製造例に従って合成された重合体水溶液
A100g(ポリマー純分20g)、塩酸ヒドロキシル
アミン1.95gを加え、窒素雰囲気下50℃で1時間
反応させる。35重量%水酸化ナトリウム水溶液46.
8g(重合体中のホルムアミド基に対して1.4当量)
を加えた後、昇温し80℃で5時間加水分解を行った。
【0025】得られた溶液の一部を取り、大量の10重
量%HCl(35%)/メタノールにあけて重合体を塩
酸塩として析出させた。重合体の加水分解率は94%で
あった。加水分解率は1/400規定のポリビニル硫酸
カリウム水溶液により生成物の水溶液をpH2.5の条
件下トルイジンブルーを指示薬として用いたコロイド滴
定値から算出した。
【0026】<ポリビニルアミンの製造例2>水酸化ナ
トリウムの量を30.1gに変更した以外はポリビニル
アミンの製造例1と同様の方法で変成を行った。重合体
の加水分解率は85%であった。 <ポリビニルアミンの製造例3>水酸化ナトリウムの量
を25.1gに変更した以外はポリビニルアミンの製造
例1と同様の方法で変成を行った。重合体の加水分解率
は71%であった。
【0027】
【表1】
【0028】<塗工液配合1(実施例1〜3、比較例
1)>シリカゲル(ファインシル−X−37:徳山曹達
社製)5gとポリビニルアルコール10%水溶液(ポバ
ールPVA117:クラレ社製)20g及び表1に示す
ポリマー0.5g(固形分)を混合後、蒸留水を用いて
固形分10wt%水溶液とした。
【0029】<塗工、印字>普通紙(ゼロックス社製P
PC用紙)にNo.20バーコーターで塗工液を塗布
後、100℃の送風乾燥機で5分乾燥、23℃/湿度5
0%の恒温室で1夜放置した後、インクジェットプリン
ター(エプソン社製PM−750C)によってマゼン
ダ、シアン、イエロー、ブラックの各色についてベタ印
字し、試験片を作成した。
【0030】実施例1〜3、比較例1 製造した試験片を用い、酸化窒素ガスによる退色防止試
験、耐光堅牢度試験を下記の方法で行った。その結果を
表2に示す。 <酸化窒素ガスによる退色防止試験>酸化窒素ガスによ
る退色防止試験を、JIS L 0855に準拠する方
法で測定した。 評価基準 ○ ;酸化窒素ガスによる退色防止良好 △ ;酸化窒素ガスによる退色防止普通 × ;酸化窒素ガスによる退色防止不良 <耐光堅牢度試験>印字された試験片を、キセノンW.
O.M(ブラックパネル温度80℃)を用いて120時
間照射し、照射後の各色の耐光堅牢度の評価を行った。 評価基準 ○:耐光堅牢度良好 △:耐光堅牢度普通 ×:耐光堅牢度不良
【0031】
【表2】
【0032】<塗工液配合2(実施例4〜15、比較例
2,3)>シリカゲル(ファインシル−X−37:徳山
曹達社製)とポリビニルアルコール10%水溶液(ポバ
ールPVA117:クラレ社製)及び製造例1で製造さ
れたポリマー(固形分)を表3に示す割合(固形分比)
で混合後、蒸留水を用いて固形分10wt%水溶液とし
た。この水溶液のpHを、1N−HCl水溶液または1
N−NaOHにより所定のpHに調整した。その後、こ
のpH調整された水溶液を塗工液とし、前述の同様の方
法で、試験片を作成した。
【0033】
【表3】
【0034】<耐オゾン性試験>耐オゾン性試験は、塗
工液のpHが一定(pH=7)の場合とpHを変化させ
た場合の2通りの実験を行った。試験方法としては各試
験片を3ppmのオゾン雰囲気下で2時間保持し、ブラ
ックの退色を測定した。測定結果は色差△Eで示す。△
Eが小さいほど変色、退色が小さい事を示す。その結果
を、表4,5に示す。
【0035】
【表4】
【0036】ポリビニルアミンの添加量とともに耐オゾ
ン性試験後の退色が小さくなった。
【0037】
【表5】
【0038】ポリビニルアミンはpH2〜11の範囲で
有意な効果を示す。このことは、ポリビニルアミンの塩
でも、効果が見られることを示す。
【0039】
【発明の効果】本発明のインクジェット用退色防止剤及
び被記録材、耐光性に優れるのみならず、優れた対ガス
性を備え、インクジェット方式により記録された印刷物
の褪色を防止する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表される構造単位を0
    〜40モル%及び下記一般式(2)で表される構造単位
    を60〜100モル%を含有する重合体又はその塩を含
    有するインクジェット用退色防止剤。 −(CH2−CH(NHCHO))− (1) −(CH2−CH(NH2))− (2)
  2. 【請求項2】請求項1の重合体又はその塩を含有するイ
    ンクジェット用被記録材。
  3. 【請求項3】該重合体又はその塩を被記録材の被記録層
    中に0.1〜30重量%含有する請求項2記載のインク
    ジェット用被記録材。
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