JP2002248845A - 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法並びに印刷システム - Google Patents

感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法並びに印刷システム

Info

Publication number
JP2002248845A
JP2002248845A JP2001049150A JP2001049150A JP2002248845A JP 2002248845 A JP2002248845 A JP 2002248845A JP 2001049150 A JP2001049150 A JP 2001049150A JP 2001049150 A JP2001049150 A JP 2001049150A JP 2002248845 A JP2002248845 A JP 2002248845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
master
resin film
identification signal
porous resin
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001049150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5148788B2 (ja
Inventor
Masayuki Ota
真之 大田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001049150A priority Critical patent/JP5148788B2/ja
Publication of JP2002248845A publication Critical patent/JP2002248845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5148788B2 publication Critical patent/JP5148788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂フィルム上に、流動体を塗布、
乾燥して成る多孔性樹脂膜を有する感熱孔版印刷用マス
ターにおいて、高印刷品質を損なうことなく、識別信号
を作成した感熱孔版印刷用マスターの提供。 【解決手段】 熱可塑性樹脂フィルム上に、流動体を塗
布、乾燥して成る多孔性樹脂膜を少なくとも有する感熱
孔版印刷用マスターにおいて、水性塗料を用いてマスタ
ーの多孔性樹脂膜側に識別信号を作成したことを特徴と
する感熱孔版印刷用マスター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンランプ、
キセノンランプ、フラッシュバルブなどによる閃光照射
や赤外線照射、レーザー光線等のパルス的照射、あるい
はサーマルヘッド等によって穿孔製版される感熱孔版印
刷用マスター及びその製造方法に関するものである。ま
た、本発明は、上記感熱孔版印刷用マスターを用いた印
刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性フィルムにインキ通過性
の支持体として、天然繊維、合成繊維の単独又は混抄し
た多孔性薄葉紙を接着剤で貼り合わせた感熱孔版印刷用
マスターが用いられている。しかし、こうした繊維から
成る多孔性薄葉紙を支持体として用いた感熱孔版印刷用
マスターには、次のような問題点がある。 (1)接着剤を用い多孔性薄葉紙とフィルムを貼り合わ
せることにより、接着剤が多孔性薄葉紙の繊維間に鳥の
水掻きのように集積し、その部分においてサーマルヘッ
ドによる穿孔が行われにくくなり、インキの通過が妨げ
られ印刷ムラが発生しやすくなる。 (2)多孔性薄葉紙の繊維自体がインキの通過を妨げ、
印刷ムラが発生しやすくなる。 (3)多孔性薄葉紙の繊維目によりフィルム面の平滑性
が低下しサーマルヘッドとの密着が悪く未穿孔部ができ
るため印刷ムラが発生する。
【0003】こうした問題を改善するためにいくつかの
提案がなされているが、いまだ満足するものは得られて
いない。例えば、特開平3−193445号公報には、
多孔性支持体として、繊度1デニール以下の合成繊維か
ら成る薄葉紙を用いることが提案されているが前記の問
題解決には十分とはいえない。
【0004】特開昭62−198459号公報には、熱
可塑性樹脂フィルムに、実質的に閉じた形状の放射線硬
化型樹脂パターンをグラビア、オフセット、フレキソ等
の印刷法により多孔性支持体を形成する方法が提案され
ている。しかし、この印刷法では樹脂パターンの線幅を
50μm以下にすることは困難であり、印刷部が穿孔で
きず、印刷ムラとなる。
【0005】また、特開平3−240596号公報に
は、水分散性ポリマーとコロイダルシリカから成る分散
液を熱可塑性樹脂フィルムの表面に塗布、乾燥し、多孔
性支持体を設け、粘度の低いインキジェット用インキで
印刷する方法が提案されている。しかし、この方法では
多孔層の開孔径が小さく、従来用いられている孔版印刷
用インキではインキの通過が悪く、十分な印刷濃度が得
られない。
【0006】一方、特開昭54−33117号公報に
は、多孔性支持体を用いない実質的に熱可塑性樹脂フィ
ルムのみから成る感熱孔版印刷用マスターが提案されて
いる。この方法では熱収縮率が高く、フィルム厚み3μ
m以下のフィルムについてはサーマルヘッドによる穿孔
性も良好で印刷品質は優れているが、コシが弱く印刷機
での搬送ができない問題が有る。搬送性を良くするため
厚いフィルムを使用するとサーマルヘッドによる穿孔性
が低下し、印刷ムラが発生する。
【0007】本発明者等は先に熱可塑性フィルムの片面
に多孔性樹脂膜を設けた感熱孔版印刷用マスターを提案
した(特開平8−332785号公報、特開平10−2
4667号公報)。これらのマスターはそれまで知られ
たマスターより優れており、上記問題の発生が無い。
【0008】ところで、マスターに識別信号を設けるこ
とは、人又は機械による識別で商品管理、印刷機への異
機種用マスターの誤装着を防ぐ効果があるほか、マスタ
ー装填時に印刷機側で自動的にマスターの情報を認識
し、製版条件や印刷条件を自動変更させることができる
等、利点は多い。
【0009】しかし、従来の多孔性繊維膜とフィルムを
貼り合わせたマスターの場合には支持体である多孔性繊
維膜の空隙率が高く、支持体上に検知可能な識別信号を
形成させることは困難であった。フィルム側に識別信号
を設ける場合には識別信号を形成させた部分だけ穿孔感
度が低下するので好ましくない。また、巻芯にセンサー
による検知が可能な識別信号を設ける場合には、マスタ
ーの透明性が低いために、巻芯から2〜3周マスターを
巻いてしまっただけで識別信号を検知できなくなり実用
的でない。
【0010】上記熱可塑性フィルムの片面に多孔性樹脂
膜を設けた感熱孔版印刷用マスター(特開平8−332
785号公報、特開平10−24667号公報)は、支
持体である多孔性樹脂膜の空隙率が従来の多孔性繊維膜
に比べ低く、支持体の形状としては識別信号の形成に適
している。
【0011】しかしながら、熱可塑性樹脂フィルム上に
流動体を塗布、乾燥して形成される多孔性樹脂膜は、溶
剤に侵されやすいために、支持体上に油性塗料で識別信
号を記入する方法では、塗料に含まれる有機溶剤が多孔
性樹脂膜の一部を溶解し、樹脂膜のインキ通過性を低下
させてしまう。識別信号を設けた部分だけのインキ通過
性が低下するために、印刷画像に濃度ムラが発生してし
まうという問題が起こる。
【0012】また、本発明者等は特開平10−1470
75号公報、特開平10−236011号公報にて、熱
可塑性樹脂フィルムの一方の面上に樹脂からなる多孔性
樹脂膜を有し、更にその表面に繊維状物質からなる多孔
性繊維膜を積層してなる感熱孔版印刷用マスターを提案
しており、これらのマスターでは上記識別信号の問題は
発生しにくいが、識別信号形成用塗料の塗布量が多い場
合には塗布液が多孔性樹脂膜まで浸透し、多孔性繊維膜
を有しないマスターと同様の不具合が発生する。また、
多孔性繊維膜を積層してなるマスターはフィルム及び多
孔性支持体が貼り合わせ時に多孔性樹脂膜及びフィルム
が多孔性繊維膜表面の凹凸にならいやすいためにフィル
ム面の平滑度が低下し、穿孔感度が低下するという問題
が有る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の実情に鑑みてなされたものであって、熱可
塑性樹脂フィルム上に、流動体を塗布、乾燥して成る多
孔性樹脂膜を有する感熱孔版印刷用マスターの、高印刷
品質を損なうことなく、識別信号を作成した感熱孔版印
刷用マスター及びその製造方法を提供することをその課
題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明によれば、下記の感熱孔版印
刷用マスター及びその製造方法、該マスターを用いた印
刷システムが提供される。 (1)熱可塑性樹脂フィルム上に、流動体を塗布、乾燥
して成る多孔性樹脂膜を少なくとも有する感熱孔版印刷
用マスターにおいて、水性塗料を用いて多孔性樹脂膜側
に識別信号を作成したことを特徴とする感熱孔版印刷用
マスター。 (2)水性塗料が表面に酸性基を持つ親水性カーボンブ
ラック顔料を含むことを特徴とする上記(1)の感熱孔
版印刷用マスター。 (3)水性塗料がO/W型エマルションであることを特
徴とする上記(1)〜(2)の感熱孔版印刷用マスタ
ー。 (4)識別信号がグラビアローラーにて形成されたもの
であることを特徴とする上記(1)〜(3)の感熱孔版
印刷用マスター。 (5)識別信号がスタンプにて形成されたものであるこ
とを特徴とする上記(1)〜(3)の感熱孔版印刷用マ
スター。 (6)多孔性樹脂膜に、該多孔性樹脂膜を構成する樹脂
の10〜100重量%のシリカを含有させたことを特徴
とする上記(1)の感熱孔版印刷用マスター。 (7)多孔性樹脂膜に、該多孔性樹脂膜を構成する樹脂
の20〜200重量%のタルクを含有させたことを特徴
とする上記(1)〜(5)の感熱孔版印刷用マスター。 (8)多孔性樹脂膜が水性塗料により着色され、その色
が着色信号を形成していることを特徴とする上記(1)
〜(7)の感熱孔版印刷用マスター。 (9)合成樹脂を溶解度の異なる複数の溶剤に混合し、
可溶化状態とし、熱可塑性樹脂フィルム上に一定厚みで
塗布し乾燥させることにより上記(1)の感熱孔版印刷
用マスターを製造することを特徴とする感熱孔版印刷用
マスターの製造方法。 (10)溶解した合成樹脂を含む油中水型乳化液を、熱
可塑性樹脂フィルム上に一定厚みで塗布し乾燥させるこ
とにより上記(1)の感熱孔版印刷用マスターを製造す
ることを特徴とする感熱孔版印刷用マスターの製造方
法。 (11)上記(1)〜(8)の感熱孔版印刷用マスター
とその識別信号の検知装置を用いたことを特徴とする印
刷システム。 前記識別信号は、たとえば、文字、記号、バーコードの
他、着色による色識別等によって作成されたものが挙げ
られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の感熱孔版印刷用マスターは、熱可塑性樹脂フィ
ルム上に、流動体を塗布、乾燥して成る多孔性樹脂膜を
少なくとも有する感熱孔版印刷用マスターにおいて、水
性塗料を用いて多孔性樹脂膜側に識別信号を作成したこ
とを特徴とする。
【0016】熱可塑性樹脂フィルム上に、流動体を塗
布、乾燥して成る多孔性樹脂膜を少なくとも有する感熱
孔版印刷用マスターの支持体(本発明のマスターにおい
ては多孔性樹脂膜が該当する)に油性塗料を塗布し識別
信号を作成する方法では、油性塗料に含まれる溶剤によ
って多孔性樹脂膜の一部が溶解し、識別信号を形成させ
た部分のインキ通過性が他の部分よりも低くなってしま
う、という問題が生じるため、その問題を解決するため
に、本発明者は様々な実験を行った。
【0017】多孔性樹脂膜ではなく、マスターのフィル
ム側に識別信号を設けた場合には、油性塗料の塗布、着
色シートの転写等、その方法に依らず、いずれの場合
も、識別信号がサーマルヘッドによるフィルムの穿孔性
を低下させるという問題が発生した。前記課題を解決す
るために種々検討した結果、多孔性樹脂膜側に、水性の
塗料によって識別信号を作成する方法を採用することに
より、多孔性樹脂膜に悪影響が無く、良好な印刷品質を
得ることができた。
【0018】ただ、一般の染料や顔料を溶解又は分散し
た水性塗料によって形成した識別信号は、従来の油性塗
料を用いて形成した識別信号に比べて定着性が低い傾向
が有り、ロール状に巻いたマスターの保管中に多孔性樹
脂膜側の識別信号がフィルム側に転移し、フィルムの穿
孔感度を低下させたり、サーマルヘッドによる穿孔中に
塗料や顔料が脱落してサーマルヘッドに固着して正常な
フィルムの穿孔を妨げたりすることがある。
【0019】そこで本発明者が鋭意研究したところ、定
着性の高い水性塗料を用いることにより、前記課題を解
決できることを見出した。なお、ここでいう「定着性の
高い」とは、水性塗料を多孔性樹脂膜側に使用した際に
生ずる問題を解決するに十分な定着性、保管中の顔料の
フィルム側への転移や、穿孔中のサーマルヘッドへの顔
料固着が殆ど起こらない程度の定着性を指す。本発明で
採用する定着性の高い水性塗料としては、特に化学処理
を施して表面に酸性基を設けたカーボンブラックを水中
に分散し、これを多孔性樹脂膜に塗布・乾燥し識別信号
を形成したものが好適である。
【0020】前記水性塗料は、定着性が良好で保管中の
顔料のフィルム側への転移や、穿孔中のサーマルヘッド
への顔料固着が殆ど起こらず、また、この顔料は静電気
的反発力によって自己分散性が有り、界面活性剤を用い
ずに容易に水中に分散がさせることが可能である。分散
性が良好で、界面活性剤も要しないということは、着色
性が良好でより少ない乾燥付着量で目的の識別信号濃度
を達成可能になり、印刷画像への悪影響は更に及ぼしに
くくなる方向であって好ましい。
【0021】カーボンブラックの表面に設ける酸性基と
してはスルホン基やカルボキシル基が例として挙げられ
る。カーボンブラックの水性分散塗料としては、キャボ
ット社製カーボンブラック分散体、CAB−O−JET
TM、オリエント化学工業社製 MICROJET
C−TYPE WATER COLORS等を用いるこ
とができる。
【0022】水性塗料としては、塗布液の粘度をオイル
相に関わり無く制御できるため、オイル相の粘度を多孔
性樹脂膜にダメージを与えないだけの高粘度にして塗工
することが可能であるので、W/O型(水中油型)エマ
ルションが好ましい。また、W/O型エマルションの場
合には、オイル相に樹脂を投入し、乾燥後に識別信号を
固めさせることができる。この結果、比較的容易に優れ
た定着性の識別信号を多孔性樹脂膜にダメージを与えず
に形成させることが可能である。
【0023】前述したとおり、良好な定着性は識別信号
のフィルム側への転移による穿孔感度の低下や、穿孔を
阻害するサーマルヘッドへの識別信号固着を防ぐ上で極
めて重要である。また、エマルションは塗布液の粘度調
整が容易で、高固形分濃度で有りながら低粘度で塗布性
の良好な塗布液を作ることができる。
【0024】具体的には樹脂溶液中に顔料又は染料を分
散又は溶解しておき、これを水中に分散する。多孔性樹
脂膜上に塗布された後、エマルションが破壊され、乾燥
後は顔料又は染料、あるいはその両方を含む樹脂が多孔
性樹脂膜上に定着するために、識別信号の定着性が優れ
ている。
【0025】表面に酸性基を設けた親水性カーボンブラ
ック顔料を使用した識別信号や油相中に顔料や染料など
の着色材料と樹脂を含む水中油型エマルションを用いて
形成した識別信号は、流動体を塗布・乾燥してなる多孔
性樹脂膜上において優れた定着性を示し、フィルム側へ
の転移やサーマルヘッドへの識別信号カス固着が無い点
で優れているのは前述した通りだが、この他に、にじみ
が無く、こすれにも強い。
【0026】従来の多孔性繊維膜とフィルムを貼り合わ
せたマスターでは多孔性繊維膜の空隙率が高すぎるため
に支持体側への情報の書き込みや識別が難しく、フィル
ム側への書き込みも印刷画像への影響の懸念が有り難し
かった。しかし、流動体をフィルムに塗布・乾燥してな
る多孔性樹脂膜を有するマスターの多孔性樹脂膜側に本
発明の識別信号を設けた場合には、支持体の空隙率が高
すぎず、識別信号はにじみが無く、こすれにも強いの
で、信号や文字の識別が容易な優れた識別信号となる。
【0027】識別信号塗工法 識別信号形成塗料の塗布には様々な方法を用いることが
できるが、グラビアローラーを用いた場合には、塗料の
転写量の制御が正確にでき、文字や記号などの形状の複
雑な信号因子の形成にも対応できる。さらに多孔性樹脂
膜の内部に入り込んでインキ通過性を妨げるような心配
が無い。また、引きずりが無いために多孔性樹脂膜を破
壊する恐れが無い点で優れている。
【0028】スタンプ式の識別信号形成方法はマスター
を搬送しながらの高速塗工には不向きであるが、大掛か
りな設備の導入が不要で、スタンプ自体がグラビアに比
べて低コストで簡単に作れ、交換も容易な点で優れてい
る。更に本発明のマスターにはインキジェット式での識
別信号の形成が可能である。インキジェット式はフルカ
ラーや多色の識別信号形成が安価で容易に行える点で優
れている。この方式はインキ転移量を細かく制御できる
ので、マスター上に絵や写真などの識別信号を形成させ
たい場合に特に適している。この他、スプレー、ヘラ塗
り、ハケ塗り等も可能であるが、塗料付着量の制御のし
やすさやマスキングが不要な点などを考慮すると、前述
のグラビア、スタンプ、インキジェットの方が、より好
ましい。
【0029】熱可塑性樹脂フィルム 本発明における熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えば
ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン又はその共
重合体など従来公知のものが用いられるが、穿孔感度の
点からポリエステルフィルムが特に好ましく用いられ
る。ポリエステルフィルムに用いられるポリエステルと
しては、好ましくはポリエチレンテレフタレート、エチ
レンテレフタレートとエチレンイソフタレートとの共重
合体、ヘキサメチレンテレフタレートとシクロヘキサン
ジメチレンテレフタレートとの共重合体等を挙げること
ができる。穿孔感度を向上するために、特に好ましく
は、エチレンテレフタレートとエチレンイソフタレート
との共重合体、ヘキサメチレンテレフタレートとシクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレートとの共重合体等を挙
げることができる。
【0030】本発明における熱可塑性樹脂フィルムに
は、必要に応じて、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、帯電防止剤、顔料、染料、脂肪酸エステ
ル、ワックス等の有機滑剤あるいはポリシロキサン等の
消泡剤等を配合することができる。さらには必要に応じ
て易滑性を付与することもできる。易滑性付与方法とし
ては特に制限はないが、例えば、クレー、マイカ、酸化
チタン、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、湿式ある
いは乾式シリカなどの無機粒子、アクリル酸類、スチレ
ン等を構成成分とする有機粒子等を配合する方法、内部
粒子による方法、界面活性剤を塗布する方法等がある。
【0031】本発明における熱可塑性樹脂フィルムの厚
さは、通常、好ましくは0.1〜5.0μmであり、さ
らに好ましくは0.1〜3.0μmである。厚さが5.
0μmを超えると穿孔性を低下する場合があり、0.1
μmより薄いと製膜安定性が悪化したり、耐刷性が低下
する場合がある。
【0032】多孔性樹脂膜 本発明における多孔性樹脂膜は、膜の内部及び表面に多
数の空隙を持つ構造を有するものであれば良く、該空隙
がインキの通過性の点から多孔性樹脂膜内において厚さ
方向に連続構造であるものが望ましい。本発明におい
て、多孔性樹脂膜の平均孔径は一般に2〜50μm、望
ましくは5〜30μmである。平均孔径が2μmに満た
ない場合には、インキ通過性が悪い。そのため、十分な
インキ通過量を得るために低粘度インキを用いれば、画
像にじみや印刷中に印刷ドラムの側部や巻装されている
マスターの後端から印刷インキがしみ出す現象が発生す
る。一方、平均孔径が50μmを超える場合には、多孔
性樹脂膜によるインキの抑制効果が低くなり、印刷時に
印刷ドラムとフィルムの間のインキが過剰に押し出さ
れ、裏汚れやにじみ等の不具合が発生する。即ち、平均
孔径は小さすぎても大きすぎても良好な印刷品質が得ら
れない。特に、多孔性樹脂膜内の空隙の平均孔径が20
μm以下である場合、多孔性樹脂膜層が厚い程印刷イン
キが通りにくくなるので、この層の厚みによってインキ
の印刷用紙への転写量を制御することができる。そし
て、層の厚さが不均一であると印刷ムラを生じることが
あるので、厚みは均一であることが望ましい。
【0033】本発明の多孔性樹脂膜の厚みは、2〜10
0μm、好ましくは5〜50μmである。2μmに満た
ない場合は、サーマルヘッドによる穿孔後に穿孔部の背
後に多孔性樹脂膜が残りにくく、インキ転写量が制御さ
れずに印刷物の裏汚れが発生しやすい。また、多孔性樹
脂膜のインキ転写量抑制効果は膜が厚いほど大きく、印
刷時の紙へのインキ転写量は多孔性樹脂膜の厚みによっ
て調節できる。
【0034】多孔性樹脂膜の密度は、通常0.01〜1
g/cmで、好ましくは0.1〜0.7g/cm
ある。密度が0.01g/cm未満だと膜の強度が不
足し、また膜自体も壊れやすい。0.7g/cm
超えると印刷時のインキの通過性が悪くなる。多孔性樹
脂膜の付着量は、0.1〜35g/m、好ましくは
0.5〜25g/m、特に好ましくは1〜11g/m
である。0.1g/m 未満ではインキ転写量の制御
が困難となり、逆に35g/mを超えるとインキの通
過を妨げて画像を悪くする。
【0035】多孔性樹脂膜を構成する樹脂材料として
は、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、塩化ビニ
ル−酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ンコポリマー、塩化ビニル−アクリロニトリルコポリマ
ー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー等のような
ビニル系樹脂、ポリブチレン、ナイロン等のポリアミ
ド、ポリフェニレンオキサイド、(メタ)アクリル酸エ
ステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、アセチルセ
ルロース、アセチルブチルセルロース、アセチルプロピ
ルセルロース等のセルロース誘導体等が挙げられる。前
記の各樹脂は2種以上を混合して用いても良い。
【0036】多孔性樹脂膜フィラー 多孔性樹脂膜の形成、強度、孔径の大きさ等を調節する
ために、多孔性樹脂膜中に必要に応じてフィラーなどの
添加剤を添加することが望ましい。ここにおいてフィラ
ーとは顔料、粉体や繊維状物質も含まれる概念である。
その中で特に針状のフィラーが好ましい。その具体例と
しては、ケイ酸マグネシウム、セピオライト、チタン酸
カリウム、ウオラストナイト、ゾノトライト、石膏繊維
等の鉱物系針状フィラー、非酸化物物系針状ウイスカ、
酸化物系ウイスカ、複酸化物系ウイスカ等の人工鉱物系
針状フィラー、マイカ、ガラスフレーク、タルク等の板
状フィラーが挙げられる。顔料としては、無機のみなら
ず有機の顔料、あるいはポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアクリル酸メチル等の有機ポリマー粒子そして
酸化亜鉛、二酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカを用
いることができる。これら添加剤の添加量としては好ま
しくは樹脂に対して5〜200%である。5%未満では
添加剤を加えることによる曲げ剛度が高くならない。逆
に200%を超えるとフィルムとの接着性が悪くなる。
【0037】本発明の多孔性樹脂膜には、本発明の効果
を阻害しない範囲内で帯電防止剤、スティック防止剤、
界面活性剤、防腐剤、消泡剤などを併用することができ
る。
【0038】にじみ、定着性改善 一般の染料や顔料を溶解又は分散した塗料による識別信
号は、定着性が低い傾向が有るのは前述した通りである
が、本発明者はフィラーとしてシリカやタルク添加した
場合に、識別信号形成に用いる塗料のにじみ、定着性が
一層改善されることを見出した。特に、シリカを用いた
場合の改善効果は著しい。にじみ防止、定着性向上の為
にフィラーを添加する場合も、多孔性樹脂膜の形成、強
度、孔径の大きさ等を調節するためと同様に上記のとお
り樹脂に対して5〜200重量%で特に問題は無いが、
にじみや定着率の十分な改善効果を得るためにシリカ樹
脂では10重量%を下限とし、タルクでは樹脂の20%
を下限とし、また、シリカの場合は投入量に対する効果
が大きく、投入量が樹脂の100重量%を超えると多孔
膜強度に若干の低下が見られたので上限は樹脂の100
重量%が好ましい。
【0039】識別信号種類位置 識別信号は文字、記号、バーコード、模様、絵、写真の
他、着色による色識別あっても良い。着色による識別信
号は機械的な検知だけでなく、人が視覚的に識別するの
にも好適である。他の識別信号にあっても機械的な検知
だけでなく、人の視覚的な識別を併用したものであって
も良い。情報としてはロット番号、製造日時、品種、マ
スター残量、製版条件、あるいはこれらの組み合わせ
等、幅広く利用できる。また、本発明の識別信号は印刷
品質を損ねることが無いので、その形成位置を任意に設
定することができるし、マスターの一部分だけでなく、
マスターの多孔性樹脂膜全面、あるいはマスターロール
の最外周全面に形成させても良い。広範囲にわたる着色
や模様の形成を行った場合にはマスター外観の向上し、
意匠的効果も期待できる。
【0040】多孔性樹脂膜製法 次に、感熱孔版印刷用マスターの多孔性樹脂膜の形成方
法について説明する。第1の多孔性樹脂膜の形成方法
は、互いに良く溶け合う樹脂の良溶媒と貧溶媒との混合
溶媒中に溶解及び/又は分散して得た塗工液を塗布し乾
燥過程で多孔質膜を形成するものである。このとき、良
溶媒は相対的に貧溶媒より低温で蒸発しやすい組み合わ
せが必要である。良溶媒と貧溶媒をそれぞれ一種ずつ用
いる場合には、良溶媒の沸点は相対的に貧溶媒の沸点よ
り低くなければならない。良溶媒と貧溶媒の選定は任意
であるが、一般には沸点差が15〜40℃である場合に
所望の特性を持つ多孔性樹脂膜が形成されやすい。沸点
差が10℃未満の場合には、両溶媒の蒸発時間差が小さ
く、形成される膜が多孔性構造になりにくい。貧溶媒の
沸点が高すぎる場合には、乾燥に時間がかかり生産性に
劣るため、貧溶媒の沸点は150℃以下であることが望
ましい。
【0041】塗布液中の樹脂濃度は使用する材料によっ
て異なるが5〜30%(重量基準)である。5%未満で
は開口径が大きくなり過ぎたり、多孔性樹脂膜の厚みの
ムラが生じたりしやすい。逆に、30%を超えると多孔
性樹脂膜が形成されにくく、あるいは形成されても孔径
が小さくなり所望の特性は得られにくい。
【0042】多孔性樹脂膜の平均孔径の大きさは雰囲気
中の貧溶媒の影響を受け、一般にその良溶媒に対する割
合が高いほど凝結量が多くなり、平均孔径は大きくな
る。貧溶媒の添加比率は樹脂、溶媒により異なるので実
験により適宜決定する必要がある。一般的に、貧溶媒の
添加量が多くなるに従い多孔質樹脂膜の孔径か大きくな
る。貧溶媒の添加量が多すぎると樹脂が析出し塗布液が
不安定になる。
【0043】第2の多孔性樹脂膜の形成方法としては、
多孔性樹脂膜を形成する樹脂の良溶媒と貧溶媒が互いに
良く混ざり合わない場合に用いられ、W/O型エマルシ
ョンを主体とする流動体を薄層上に塗布、乾燥して形成
されるものであり(例えば、特開平11−235885
号公報)、主として水の部分が乾燥後インクが通過する
孔となり、溶剤中の樹脂(フィラー、乳化剤等の添加物
が含まれていてもよい)が構造体となる方法である。こ
の方法においても多孔性樹脂膜の形成、強度、孔径の大
きさ、コシ等を調節するために、多孔膜中に必要に応じ
て、中空フィラーに加えて、前記フィラーなどの添加剤
を添加することができる。その中で特に針状、板状、も
しくは繊維状のフィラーが好ましい。
【0044】W/O型エマルションの形成には比較的親
油性の強い、HLB(Hydrophiric-Lyophiric Balanc
e)が4〜6の界面活性剤が有効であるが、水層にもH
LBが8〜20の界面活性剤を使用すると、より安定で
均一なW/Oエマルションが得られる。高分子界面活性
剤の使用も、より安定で均一なエマルションを得る方法
の一つである。また水系にはポリビニルアルコール、ポ
リアクリル酸等の増粘剤の添加がエマルションの安定化
に有効である。本発明の多孔性樹脂膜の形成方法は上記
に例示した方法に限定されるものではない。
【0045】多孔性樹脂膜形成用塗布液塗工法 本発明の多孔性樹脂膜形成用塗布液の熱可塑性樹脂フィ
ルムへの塗布方式としてはブレード、トランスファーロ
ール、ワイヤーバー、リバースロール、グラビア、ダイ
等の従来一般的に用いられている塗布方式が使用でき、
特に限定されるものではない。
【0046】ASL(融着防止薄層) 本発明の感熱孔版印刷用マスターは、フィルムのサーマ
ルヘッドに接触すべき片面に穿孔時の融着を防止するた
め、シリコーンオイル、シリコーン系樹脂、フッソ系樹
脂、界面活性剤、帯電防止剤、耐熱剤、酸化防止剤、有
機粒子、無機粒子、顔料、分散助剤、防腐剤、消泡剤等
からなる薄層を設けることが望ましい。該融着防止の薄
層の厚みは好ましくは0.005〜0.4μm、より好
ましくは0.01〜0.4μmである。
【0047】本発明の感熱孔版印刷用マスターにおいて
融着防止の薄層を設ける方法は特に限定されないが、
水、溶剤等に希釈した溶液をロールコーター、グラビア
コーター、リバースコーター、バーコーター等を用いて
塗布し、乾燥するのが好ましい。
【0048】(特性の測定方法)識別信号の保存安定性
を見るために、評価にはロール状態にて50℃60%R
H環境下で7日間放置したマスターを使用した。 識別信号目視試験 マスターの識別信号(文字)が目視にて正しく識別でき
たものを○、正しく識別できたものの識別しにくいもの
を△、正常に識別できなかったものを×とした。ただ
し、実施例14、比較例9のみはマスターに着色された
色が目視によって認識された場合に○とした。
【0049】印刷性の評価 作成したマスターを(株)リコー製“プリポートJP4
000”(サーマルヘッド解像度400dpi)でサー
マルヘッド式製版方式により、長さ25cmの黒ベタの
原稿を用い製版、標準速度で20枚印刷した。これを1
00回繰り返し、1回目と100回目の製版物について
の評価を行った。評価に用いたマスターは全長にわたっ
て識別信号を有している。
【0050】穿孔感度 マスターの識別信号部分のフィルム部分がサーマルヘッ
ドによって全く正常に穿孔され穿孔径が大きいものを
◎、まったく正常に穿孔されるものを○、穿孔されるが
部分的に穿孔径が小さくなるものを△、部分的に穿孔さ
れないものを×で示す。
【0051】印刷画像濃度ムラ 印刷画像の濃度をMacbeth社製濃度計RD915
で印刷画像濃度を測定し、識別信号部分とその他の部分
を比較した。識別信号を形成した部分の画像濃度がその
他部分の画像濃度の99%以上なら◎、98%以上99
%未満なら○、97%以上98%未満なら△、97%未
満なら×とした。
【0052】耐刷性 画像濃度変化 作成したマスターを(株)リコー製“プリポートJP4
000”に供給して、サーマルヘッド式製版方式によ
り、6ポイントの文字と50mm×50mmの黒ベタを
有する原稿を用い製版、印刷を行った。印刷の速度は標
準で印刷枚数は3000枚とした。耐刷試験の印刷物で
3000枚目の画像濃度を50枚目の画像濃度で割った
値が、0.95未満の場合には×、0.95以上0.9
8未満なら△、0.98以上なら○とした。
【0053】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。なお、以下に示
す部はいずれも重量基準である。本実施例では、熱可塑
性樹脂フィルムの上に、多孔性樹脂膜を積層したマスタ
ーを用いたが、補強のため、多孔性樹脂膜の上に識別信
号の品質を損ねない範囲で繊維からなる多孔性繊維膜を
更に積層しても良い。
【0054】 感熱孔版印刷用マスターの作成 1.エマルション法 ポリビニルアセタール樹脂 (積水化学工業株式会社 エスレックKS−1) 3.2 ソルビタン脂肪酸エステル (日光ケミカルズ株式会社 SO−15) 0.1 変性シリコーンオイル (信越化学工業株式会社 KF6012) 0.1 アクリル系ポリマーO/W型エマルション (ジョンソンポリマー株式会社Joncryl−711) 0.2
【0055】以上、4種類の原料に必要に応じてフィラ
ーを加え、酢酸エチルに溶解、分散した。これに水相
(HEC(ヒドロキシエチルセルロース)1%水溶液)
を攪拌しながらゆっくり添加して白濁した多孔膜形成塗
布液を得た。酢酸エチルと水(HEC1%溶液)の比率
は酢酸エチル1.5に対して水(HEC1%溶液)が
1.0、固形分濃度は8%にした。フィラーの有無、及
びその添加量は表1に記した。表1中のフィラー種類は
シリカ、タルクは以下の通り。 シリカ:和光純薬工業社製 二酸化珪素 タルク:日本タルク社製 ミクロエースL−G 上記塗布液を20℃50%RHの雰囲気中で、厚さ2.
0μmの2軸延伸ポリエステルフィルム上にダイヘッド
で、乾燥後の付着量が6g/m2になるように塗布、5
0℃50%RH雰囲気中で乾燥し多孔性樹脂膜を形成
し、ロール状に巻き取った。 融着防止剤塗布液処方 シリコーンオイル(信越化学工業社製 SF8422) 0.5 界面活性剤(第一工業製薬社製 プライサーフA208) 0.5 トルエン 100.0 次いで以上の融着防止剤を熱可塑性樹脂フィルムの多孔
性樹脂膜と反対側の面にバーコーターを用いて塗布・乾
燥し、感熱孔版印刷マスターを得た。
【0056】 2.析出法 ポリビニルブチラール (電気化学工業社製PVB3000−2) 8.0 エチルアルコール 73.0 水 19.0 ポリビニルブチラールをエチルアルコールに溶解した
後、攪拌しながら水を滴下し、混合して多孔膜形成用塗
布液を得た。上記塗布液を20℃50%RHの雰囲気中
で、厚さ2.0μmの2軸延伸ポリエステルフィルム上
にダイヘッドで、乾燥後の付着量が6g/m2になるよ
うに塗布、50℃50%RH雰囲気中で乾燥し多孔性樹
脂膜を形成し、ロール状に巻き取った。 融着防止剤塗布液処方 シリコーンオイル(信越化学工業社製 SF8422) 0.5 界面活性剤(第一工業製薬社製 プライサーフA208) 0.5 トルエン 100.0 次いで以上の融着防止剤を熱可塑性樹脂フィルムの多孔
性樹脂膜と反対側の面にバーコーターを用いて塗布・乾
燥し、感熱孔版印刷マスターを得た。
【0057】識別信号塗料 塗料1 表面にスルホン基を設けたカーボンブラックを水に分散
した塗料(キャボット社製CAB−O−JET TM2
00、固形分濃度20%)、静電気的反発力を利用して
顔料を分散させており、分散剤は使用していない。
【0058】塗料2 表面にカルボキシル基を設けたカーボンブラックを水に
分散した塗料(キャボット社製CAB−O−JET T
M300、固形分濃度15%)、静電気的反発力を利用
して顔料を分散させており、分散剤は使用していない。
【0059】塗料3 カーボンブラック(コロンビヤンカーボン製 Rave
n 1100 ULTRA)、ポリカルボン酸アルキル
アミン塩分散剤(BYK Chemie社製Dispe
rbyk)を水中にボールミル分散した。固形分濃度2
0%の識別信号塗料を作成した。分散剤の添加量はカー
ボンブラックの2%、ボールミル分散時間は10時間と
した。
【0060】塗料4 水性染料C.I.Direct Black71(日本
化薬社製 Kayarus Supra VGN)を水
で希釈し、10%水溶液とした。
【0061】 塗料5 カーボンブラック(コロンビヤンカーボン製 Raven 1100 ULTRA) 10 酢酸ビニル(電気化学工業社製 SN10) 10 ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル分散剤 (日光ケミカルズ社製TO106) 1 酢酸エチル 29 水 50 上記酢酸ビニルを酢酸エチルに溶解、これに分散剤を加
えた上でカーボンブラックを5時間ボールミル分散し
た。さらに攪拌しながら水を添加しO/W(水中油型)
エマルションを作成した。
【0062】塗料6 油性染料C.I. Solvent Black 5
(住友化学工業社製 Spirit Black n
o.850)をエタノールで希釈し10%溶液とした。
【0063】実施例1〜14、比較例1〜9 各塗料をマスターに塗布・乾燥し、濃度0.8(Mac
beth社製濃度計RD915で測定)の識別信号を作
成した。識別信号は10ポイントの文字を10文字、マ
スターロールと平行とした。マスターの巻き取り方向に
10mm間隔で連続的にマスター全長にわたって作成し
た。多孔性樹脂膜の種類、塗料の種類、識別信号塗布
面、塗工方法は表1に従った。ただし、実施例14、比
較例9のみはマスター全幅に濃度0.4(Macbet
h社製濃度計RD915で測定)の識別信号を作成し
た。マスターは外周144mmの巻芯にフィルム面を内
側にしてロール状に巻かれ、幅は280mmである。各
マスターに識別信号を作成した後、50℃60%RHの
環境で7日間放置した。その後、各マスターを前記した
評価方法にて評価し、その結果を表2に示した。
【0064】実施例15 (株)リコー製“プリポートJP4000”のエンドマ
ークセンサー部分にバーコードリーダーを組み込み、マ
スター上のバーコードを自働的に読み込んで製版エネル
ギーが設定されるようにした。次に、実施例1のマスタ
ーに実施例1の塗料でバーコードをグラビアローラーで
印刷し、これを上記印刷機に装填、製版した。バーコー
ドに対応して製版エネルギーが自動的に設定されること
を確認した。
【0065】前記実施例及び比較例の結果を次表1及び
2に示す。
【0066】
【表1】 表1において、 識別信号塗布面:Fはフィルム面、Bは多孔性樹脂面 塗工方法:Gはグラビアローラ、Sはスタンプ、Bはマ
スキングした上でのブラシによる塗工を表す。 識別信号パターン:ベタはベタ着色 多孔膜のフィラー添加量:樹脂に対する割合
【0067】
【表2】
【0068】実施例と比較例の評価 実施例1:良好 実施例2:良好 実施例3:実施例1、2よりも識別信号のやや定着性が
低く、やや穿孔感度が低いが、問題は無い 比較例1:定着性が低く保存中に識別信号の濃度が低
下、にじみも有って信号の読み取りができない。カス固
着により100版目に印刷濃度ムラ 実施例4:識別信号の定着性良好、識別信号部分のイン
キ透過性が僅かに低いものの、問題は無い 実施例5:グラビアローラーと比べて塗料転移量の制御
が正確でないために、多孔性樹脂膜内部への浸透がやや
有り、インキ透過性がやや低めであるが、問題は無い 比較例2:識別信号が多孔性樹脂膜に浸透し、所望のI
Dを出すための付着量が多いため印刷濃度にムラ 比較例3:従来の方法。識別信号作成時に多孔性樹脂膜
が溶けてしまし空隙が小さくなってしまった 比較例4:フィルム側に作成。識別信号がフィルムの穿
孔性を阻害して、印刷画像濃度を低下させてしまった 実施例6:良好、析出法の場合には穿孔径はエマルショ
ン法よりも小さめであるが、問題は無い 比較例5:従来の方法。識別信号作成時に多孔性樹脂膜
が溶けてしまい空隙が小さくなってしまった 比較例6:定着性が不十分で保存中に識別信号の濃度が
低下、にじみも有って信号の読み取りができない。カス
固着により100版目に印刷濃度ムラ 実施例7:にじみが有ってやや識別信号を読み取りにく
いものの、目視で正しく認識でき、問題は無い 実施例8:にじみが少なく良好 実施例9:識別信号は見やすく、耐刷試験でわずかに印
刷画像濃度の低下が見られたが、問題は無い 実施例10:識別信号は見やすいが耐刷試験でわずかに
印刷画像濃度の低下が見られたが問題は無い。シリカの
添加量は樹脂の100%以下でも効果は十分なので12
0%では多すぎると考える 比較例7:定着性が不十分で保存中に識別信号の濃度が
低下、にじみも有って信号の読み取りができない。カス
固着により100版目に印刷濃度ムラ 実施例11:にじみが有ってやや識別信号を読み取りに
くいが目視で正しく認識でき、問題は無い 実施例12:にじみが少なく良好 実施例13:識別信号は見やすく、耐刷試験でわずかに
印刷画像濃度の低下が見られたが、問題は無い 比較例8:耐刷試験で印刷画像濃度の低下が見られた 比較例9:水性塗料によるマスターへの着色品。定着性
が悪く、カス固着により100版目に印刷濃度ムラ 実施例14:水性塗料によるマスターへの着色品。多孔
性樹脂膜にシリカを樹脂の50%含んだことで定着性の
改善されている(比較例9と対比)
【0069】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、熱可塑
性樹脂フィルム上に、流動体を塗布、乾燥して成る多孔
性樹脂膜を有する感熱孔版印刷用マスターにおいて、多
孔性樹脂膜のインキ通過性やマスターの穿孔感度を低下
させること無く識別信号を形成させることが可能であ
る。
【0070】請求項2に記載の発明によれば、以下のよ
うな優れた特性を有する感熱孔版印刷用マスターが提供
される。 (1)多孔性樹脂膜のインキ通過性やマスターの穿孔感
度を低下させること無く優れた定着性の識別信号を形成
させることが可能で、優れた定着性ゆえに、マスター保
管中に識別信号がフィルム側に転移し穿孔感度を低下さ
せることが無い上、製版の際にもサーマルヘッドへの識
別信号カス固着が発生せず、正常な穿孔を妨げることが
ない。 (2)さらに、にじみが無く、こすれにも強いのでバー
コードや文字など形状の複雑な識別信号を多孔性樹脂膜
上に形成するのに適している。
【0071】請求項3に記載の発明によれば、以下のよ
うな優れた特性を有する感熱孔版印刷用マスターが提供
される。 (1)多孔性樹脂膜のインキ通過性やマスターの穿孔感
度をほとんど低下させること無く極めて優れた定着性の
識別信号を形成させることが可能であり、固形分濃度に
関わらず自在に識別信号形成塗布液の粘度を調整できる
ため、高固形分濃度で塗布することが可能である。 (2)油相中に樹脂を添加することによって識別信号に
皮膜を形成させ極めて優れた定着性を確保することがで
きる。その結果、識別信号の転移やサーマルヘッドへの
カス固着が発生せず、安定した高品質の印刷が可能にな
る。 (3)にじみが無く、こすれにも強いのでバーコードや
文字など形状の複雑な識別信号を多孔性樹脂膜上に形成
するのに適している。
【0072】請求項4に記載の発明によれば、以下のよ
うな優れた特性を有する感熱孔版印刷用マスターが提供
される。 (1)識別信号塗料の付着量を正確に制御することが可
能で、多孔性樹脂膜への識別信号塗布液の不必要な浸透
がなくなり、最小限の付着量で所望の識別信号濃度を達
成できる。その結果、多孔性樹脂膜のインキ通過性やマ
スターの穿孔感度を低下させること無く優れた定着性の
識別信号を形成させることが可能である。 (2)引きずりがないのでマスターを高速に搬送しなが
らでも識別信号の作成ができ、生産性が高い。
【0073】請求項5に記載の発明によれば、以下のよ
うな優れた特性を有する感熱孔版印刷用マスターが提供
される。 (1)安価に識別信号を作成することができる。 (2)スタンプの種類を容易に変更できるので少量多品
種の場合には極めて効率が高い。 (3)グラビア式には及ばないものの、識別信号形成用
塗料の転移量の制御が可能である。スタンプの上に乗っ
ている塗料の量以上は転移しないので塗料の付着量を制
御でき、多孔性樹脂膜への識別信号塗布液の不必要な浸
透がなくなり、最小限の付着量で所望の識別信号濃度を
達成できる。その結果、多孔性樹脂膜のインキ透過性や
マスターの穿孔感度をほとんど低下させることなく識別
信号を形成させることが可能である。
【0074】請求項6に記載の発明によれば、以下のよ
うな優れた特性を有する感熱孔版印刷用マスターが提供
される。 (1)多孔性樹脂膜のインキ通過性やマスターの穿孔感
度を低下させること無く識別信号を形成させることが可
能である。 (2)シリカが識別信号形成用塗料の定着性を向上さ
せ、にじみを改善するので、塗料自体の定着性が低い場
合でも優れた品質の識別信号が得られる。このことは、
定着性の低い、安価な一般の水性塗料を用いることがで
きることを意味し、コスト上のメリットが有るばかりで
なく、着色剤の選択範囲が広まり、様々な色の着色剤を
使用することが可能になる。マスターに色を付けること
で識別のみならず、外観を改善する効果もある。 (3)また、優れた定着性ゆえに、マスター保管中に識
別信号がフィルム側に転移し穿孔感度を低下させること
が無い上、製版の際にもサーマルヘッドへの識別信号カ
ス固着が発生せず、正常な穿孔を妨げることがない。ま
た、にじみが無く、こすれにも強いのでバーコードや文
字など形状の複雑な識別信号を多孔性樹脂膜上に形成す
るのに適している。 (4)インキジェットインキを用いた場合でもにじみが
少なく、定着性が良いので、これを用いたフルカラーや
多色の識別信号の形成が可能で、絵や写真を識別信号と
して形成することも可能である。 (5)少量のシリカの添加で大きな添加効果が得られる
利点がある。
【0075】請求項7に記載の発明によれば、以下のよ
うな優れた特性を有する感熱孔版印刷用マスターが提供
される。 (1)多孔性樹脂膜のインキ通過性やマスターの穿孔感
度を低下させること無く優れた定着性の識別信号を形成
させることが可能である。 (2)タルクが識別信号形成用塗料の定着性を向上さ
せ、にじみを改善するので、塗料自体の定着性が低い場
合でも優れた品質の識別信号が得られる。このことは、
定着性の低い、安価な一般の水性塗料を用いることがで
きることを意味し、コスト上のメリットが有るばかりで
なく、着色剤の選択範囲が広まり、様々な色の着色剤を
使用することが可能になる。マスターに色を付けること
で識別のみならず、外観を改善する効果もある。 (3)また、優れた定着性ゆえに、マスター保管中に識
別信号がフィルム側に転移し穿孔感度を低下させること
が無い上、製版の際にもサーマルヘッドへの識別信号カ
ス固着が発生せず、正常な穿孔を妨げることがない。ま
た、にじみが無く、こすれにも強いのでバーコードや文
字など形状の複雑な識別信号を多孔性樹脂膜上に形成す
るのに適している。 (4)インキジェットインキを用いた場合でもにじみが
少なく、定着性が良いので、これを用いたフルカラーや
多色の識別信号の形成が可能で、絵や写真を識別信号と
して形成することも可能である。特に本発明は安価なタ
ルクを用いる点で請求項6の発明に対してコスト的なメ
リットが大きい
【0076】請求項8に記載の発明によれば、マスター
に色を付けることで識別のみならず、外観を改善する効
果もある。
【0077】請求項9に記載の発明は、多孔性樹脂膜を
形成する樹脂の溶解度の異なる複数の溶剤(良溶媒と貧
溶媒)が互いによく溶ける場合に用いられる。有機溶媒
は互いによく溶けることが多いので溶媒の選択肢が広
く、結果的に樹脂の選択範囲も広くなる。また、任意に
溶剤の混合比を変更することによって容易に糸瓜状の多
孔性樹脂膜が形成される。更にエーテルやアセトンな
ど、蒸発の速い溶剤を選択して生産性を高められる。
【0078】請求項10に記載の発明は、互いに混ざり
合わない良溶媒と貧溶媒を選びエマルションを形成させ
る。請求項9の方法と比べ、樹脂の溶解度に依存しない
ので温度や湿度の影響を受けにくく、形成される膜形状
の再現性が高い。処方の自由度が高く、多孔性樹脂膜の
形成できる範囲が広いので、油相水相の比率や樹脂濃
度、樹脂分子量などで塗布液の粘度を調整しやすい。ま
た、本請求項の発明は一般に固形分濃度が同じならば、
請求項9の方法よりも塗布液が高粘度になる。
【0079】請求項11の発明は、マスターの持つ情報
を検知して、それに合わせて自動的に製版条件、印刷条
件などの変更を行うシステムの構築が可能である。この
他、マスター残量の検知による製版可能版数の自動表
示、製造日時の検知による使用期限表示、品種の検知に
よる誤装着の通知など応用範囲は幅広く、印刷機の利便
性を著しく高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱孔版印刷用マスターの一例の模式
図である。
【図2】本発明の感熱孔版印刷用マスター他の一例の模
式図である。
【符号の説明】
1 マスターロール(多孔性樹脂膜が外側、フィルムが
内側) 2 多孔性樹脂膜 3 識別信号(バーコード) 4 可塑性樹脂フィルム 5 多孔性樹脂膜 6 フィラー 7 多孔性樹脂膜幹部 8 多孔性樹脂膜空隙部 9 識別信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H084 AA13 AA36 BB04 BB12 CC09 2H113 AA02 AA04 AA05 AA06 BA03 BA09 BB08 BC01 BC09 CA15 EA10 FA21 FA36 FA51 FA56 2H114 AB21 AB23 AB25 BA01 BA10 EA06 EA08 GA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルム上に、流動体を塗
    布、乾燥して成る多孔性樹脂膜を少なくとも有する感熱
    孔版印刷用マスターにおいて、水性塗料を用いて多孔性
    樹脂膜側に識別信号を作成したことを特徴とする感熱孔
    版印刷用マスター。
  2. 【請求項2】 水性塗料が表面に酸性基を持つ親水性カ
    ーボンブラック顔料を含むことを特徴とする請求項1記
    載の感熱孔版印刷用マスター。
  3. 【請求項3】 水性塗料がO/W型エマルションである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の感熱孔版印刷用
    マスター。
  4. 【請求項4】 識別信号がグラビアローラーにて形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の感熱孔版印刷用マスター。
  5. 【請求項5】 識別信号がスタンプにて形成されたもの
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の感熱孔版印刷用マスター。
  6. 【請求項6】 多孔性樹脂膜に、該多孔性樹脂膜を構成
    する樹脂の10〜100重量%のシリカを含有させたこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の感熱孔
    版印刷用マスター。
  7. 【請求項7】 多孔性樹脂膜に、該多孔性樹脂膜を構成
    する樹脂の20〜200重量%のタルクを含有させたこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の感熱孔
    版印刷用マスター。
  8. 【請求項8】 多孔性樹脂膜が水性塗料により着色さ
    れ、その色が着色信号を形成していることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載の感熱孔版印刷用マスタ
    ー。
  9. 【請求項9】 合成樹脂を溶解度の異なる複数の溶剤に
    混合し、可溶化状態とし、熱可塑性樹脂フィルム上に一
    定厚みで塗布し乾燥させることにより請求項1の感熱孔
    版印刷用マスターを製造することを特徴とする感熱孔版
    印刷用マスターの製造方法。
  10. 【請求項10】 溶解した合成樹脂を含む油中水型乳化
    液を、熱可塑性樹脂フィルム上に一定厚みで塗布し乾燥
    させることにより請求項1記載の感熱孔版印刷用マスタ
    ーを製造することを特徴とする感熱孔版印刷用マスター
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の感熱
    孔版印刷用マスターとその識別信号の検知装置を用いた
    ことを特徴とする印刷システム。
JP2001049150A 2001-02-23 2001-02-23 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法並びに印刷システム Expired - Lifetime JP5148788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001049150A JP5148788B2 (ja) 2001-02-23 2001-02-23 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法並びに印刷システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001049150A JP5148788B2 (ja) 2001-02-23 2001-02-23 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法並びに印刷システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002248845A true JP2002248845A (ja) 2002-09-03
JP5148788B2 JP5148788B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=18910297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001049150A Expired - Lifetime JP5148788B2 (ja) 2001-02-23 2001-02-23 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法並びに印刷システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5148788B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004071776A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Riso Kagaku Corporation 孔版印刷方法および装置並びに孔版原紙ロール

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6175545A (ja) * 1984-09-21 1986-04-17 Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd 半導体装置
JPS63128994A (ja) * 1986-11-19 1988-06-01 Deyupuro Seizo Kk 印刷用原紙及びその識別装置
JPH1024667A (ja) * 1995-10-30 1998-01-27 Ricoh Co Ltd 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法
JPH10204341A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Mitsubishi Chem Corp 塗料組成物
JP2000017191A (ja) * 1998-06-29 2000-01-18 Mitsubishi Chemicals Corp カーボンブラック水性分散液及びこれを用いた水性インキ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6175545A (ja) * 1984-09-21 1986-04-17 Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd 半導体装置
JPS63128994A (ja) * 1986-11-19 1988-06-01 Deyupuro Seizo Kk 印刷用原紙及びその識別装置
JPH1024667A (ja) * 1995-10-30 1998-01-27 Ricoh Co Ltd 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法
JPH10204341A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Mitsubishi Chem Corp 塗料組成物
JP2000017191A (ja) * 1998-06-29 2000-01-18 Mitsubishi Chemicals Corp カーボンブラック水性分散液及びこれを用いた水性インキ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004071776A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Riso Kagaku Corporation 孔版印刷方法および装置並びに孔版原紙ロール

Also Published As

Publication number Publication date
JP5148788B2 (ja) 2013-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10147075A (ja) 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法
JPH11320809A (ja) 画像形成方法
JP3632056B2 (ja) 感熱孔版印刷用マスタ及びその製版方法
JPH1024667A (ja) 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法
JP3663536B2 (ja) 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法
JP5148788B2 (ja) 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法並びに印刷システム
JP3770745B2 (ja) インクジェット記録シートの製造方法
JPH10236011A (ja) 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法
JP3632057B2 (ja) 感熱孔版印刷用マスター、その製造方法及び孔版製版印刷方法
JP2002127629A (ja) 感熱孔版印刷用マスター
JP3228416B2 (ja) インクジェット記録方法
JPH0313993B2 (ja)
JP3901899B2 (ja) 感熱孔版印刷用マスタ及びその製造方法
JPH01255580A (ja) インクジエツト記録用塗工シート
JPH06247036A (ja) インクジェット記録用紙
JP2002240454A (ja) 感熱孔版印刷用マスター、孔版印刷方法及び孔版印刷装置
JP2003155371A (ja) 多孔膜、その作成方法及び該多孔膜を有するシート
JPH111059A (ja) インクジェット記録用シート
JPH06247035A (ja) インクジェット記録用紙
JP2000318298A (ja) インクジェット記録用シート及び記録方法
JP2002137563A (ja) 感熱孔版印刷用マスター
JP4633278B2 (ja) 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法
JP2002200858A (ja) 感熱孔版印刷用マスター、孔版印刷方法及び孔版印刷装置
JP4606615B2 (ja) 感熱孔版印刷用マスターの製造方法
JPH09272273A (ja) 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040213

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5148788

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term