JP2002247142A - 多重系伝送システム - Google Patents

多重系伝送システム

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JP2002247142A JP2001038557A JP2001038557A JP2002247142A JP 2002247142 A JP2002247142 A JP 2002247142A JP 2001038557 A JP2001038557 A JP 2001038557A JP 2001038557 A JP2001038557 A JP 2001038557A JP 2002247142 A JP2002247142 A JP 2002247142A
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祥之 大谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一部の伝送系統に故障が生じても、データ信
頼性を維持しつつ、当該故障により伝送システム全体が
使用不能にとなるのを極力防止できる。 【解決手段】 同一データを取り扱う複数の制御部5を
設けて複数の系統を構成し、各制御部間でデータ照合を
行って取り扱いデータの信頼性を高める多重系制御装置
1をノードとして、ネットワークを構成した多重系伝送
システムにおいて、制御部各々に対応した伝送手段6
と、各多重系制御装置内の多重化された制御部及び伝送
手段を含む各系統をそれぞれノードとみなしてこれらを
接続するデータ伝送路2とを備え、制御部は、他の多重
系制御装置に送信すべきデータを伝送手段に引き渡す際
には各制御部間でデータ照合を行うとともに、多重化さ
れたうちの一つの伝送手段から照合済のデータを送出さ
せる多重系伝送システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多重系伝送システ
ム、更に詳しくは多重化システムの伝送回線等において
フェールセーフ性を持たせた部分に特徴のある多重系伝
送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道の地上設備等においてもルー
プ状のあるいはバス状の信号線を設けた伝送システムが
用いられるようになっている。しかしながら、鉄道や工
場等の機器制御においては極めて高い信頼性が求められ
るため、そのデータ伝送には多重系の伝送システムを構
築するのが一般的である。
【0003】図14は従来の多重系伝送システムの構成
を示すブロック図である。
【0004】同図(a)に示される多重系伝送システム
は、複数の多重系制御装置101がA系、B系、C系の
3つのデータ伝送路108,109,110で接続され
て構成される。
【0005】各多重系制御装置101は、制御部102
と伝送部103で構成されたA系、B系、C系制御装置
部104,105,106から構成され、各制御装置部
104,105,106はそれぞれA系、B系、C系デ
ータ伝送路108,109,110に接続されている。
【0006】これらの3つの系の各制御部102は、照
合メモリ部107を使用してデータ照合を行う。照合し
た結果一致したデータを各伝送部103に接続された各
データ伝送路108,109,110を経由して、他の
多重系伝送装置101に接続される。
【0007】各伝送部103は、同じサイズのメモリ1
12を内蔵している。このメモリ112は、各多重系制
御装置101における同系統の伝送部103それぞれに
対応させてエリア分割して使用する。図10(b)には
伝送部103内の各メモリ112が示されている。同図
の例ではメモリ112のエリアは5つに分割され、自己
に対応するエリアは送信エリアとなり、他のエリアは受
信エリアとなっている。
【0008】伝送部103は、送信エリアに該当する他
の伝送部103のメモリ全てに対し、その系統の同一領
域に対してデータを送信する。送信するエリア以外は、
他の伝送部103からの送信データを受信するエリアに
割り当てられている。このようにすると同一データは、
メモリ上112に同一アドレスに存在することとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の多重系伝送シス
テムにおいては、例えば多重系装置101aのA系の伝
送部103が故障した場合は、A系の送信データが、同
じA系に接続されている他の伝送部103に伝わらない
こととなる。またこのとき、他の多重系制御装置101
bのB系の伝送部103が故障すると、他の多重系装置
101bのB系はデータを取り込めなくなる。
【0010】この場合、多重系制御装置101bでは、
多重系制御装置101aのA系からのデータとB系から
のデータを取り込めなくなる。同様に多重系制御装置1
01aも、多重系制御装置101bのA系およびB系の
データを取り込めなくなる。
【0011】このため、それぞれの系はC系のみでしか
データの受け渡しを行うことができないので、多重系照
合確認を行えなくなる。このような故障はたすき故障と
いわれるものであり、多重系装置101aのB系と多重
系装置101bのA系とが健全な状態にあるにもかかわ
らずA系,B系の双方が使用不能となるものである。つ
まり、従来の多重系伝送システムでは、たとえ伝送系統
の残り部分に故障がなくても、1カ所の故障によりその
伝送系統全体が使用不能となるという問題がある。
【0012】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、一部の伝送系統に故障が生じた場合でも、
データ信頼性を維持しつつ、当該故障により伝送システ
ム全体が使用不能にとなるのを極力防止することができ
る多重系伝送システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、同一データを取り扱う
複数の制御部を設けて複数の系統を構成し、各制御部間
でデータ照合を行って取り扱いデータの信頼性を高める
多重系制御装置をノードとして、ネットワークを構成し
た多重系伝送システムにおいて、制御部各々に対応して
設けられ、対応する制御部から他のノードへの送信デー
タを受け取り、また他のノードからの受信データを制御
部に提供する伝送手段と、多重系制御装置間を接続する
データ伝送路と同一のデータ伝送路であって、各多重系
制御装置内の多重化された制御部及び伝送手段を含む各
系統をそれぞれノードとみなしてこれらを接続するデー
タ伝送路とを備え、制御部は、他の多重系制御装置に送
信すべきデータを伝送手段に引き渡す際には各制御部間
でデータ照合を行うとともに、多重化されたうちの一つ
の伝送手段から照合済のデータを送出させる多重系伝送
システムである。
【0014】本発明はこのように単一のデータ伝送路で
各系統を接続し、各制御部間でデータ照合した上で送出
担当伝送手段からデータ伝送させるようにしたので、一
部の伝送系統に故障が生じた場合でも、データ信頼性を
維持しつつ、当該故障により伝送システム全体が使用不
能にとなるのを極力防止することができる。
【0015】次に、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、照合済のデータ送出を担当
する送出担当伝送手段の系統に異常が生じているか否か
を診断する診断手段と、診断手段により、送出担当伝送
手段の系統が異常である診断された場合には、送出担当
伝送手段を他の伝送手段に変更する切替手段とを備えた
多重系伝送システムである。
【0016】本発明はこのような手段を設けたので、受
信側の多重系伝送装置では系統が切り替わったことを意
識することなくデータ伝送を継続させることができる。
【0017】次に、請求項3に対応する発明は、請求項
2に対応する発明において、送出担当伝送手段以外の伝
送手段は、同一多重系制御装置における送出担当伝送手
段からの出力を受信するように構成され、診断手段は、
送出担当伝送手段以外の伝送手段で受信されたデータに
基づいて当該送出担当伝送手段の系統が正常であるかを
診断する多重系伝送システムである。
【0018】本発明はこのような手段を設けたので、同
一多重系制御装置内にて送出担当伝送手段の属する系統
が正常であるかを診断し、必要な切替を行うことができ
る。
【0019】次に、請求項4に対応する発明は、請求項
1〜3に対応する発明において、伝送手段は、各多重系
制御装置毎に領域分けされかつ同一多重系制御装置内の
各系統については同一領域に重ねられた複数の領域から
なるデータ送受信用の共通メモリを備えた多重系伝送シ
ステムである。
【0020】本発明はこのような手段を設けたので、請
求項1〜3に対応する発明と同様な効果が得られる他、
効率的な多重系システムを構築することができる。
【0021】次に、請求項5に対応する発明は、請求項
4に対応する発明において、共通メモリは、データ送受
信用の領域の他に、ノードの診断情報を受信する診断用
領域を備え、診断手段は、この診断用領域に書き込まれ
た情報に基づいて送出担当伝送手段の系統が正常である
かを診断する多重系伝送システムである。
【0022】本発明はこのような手段を設けたので、よ
り信頼性の高い異常診断を行うことができる。
【0023】次に、請求項6に対応する発明は、請求項
4又は5に対応する発明において、共通メモリは、各系
統に対応してデータ送受信用の領域を備え、データ受信
時に各系統のデータを照合してデータの正当性を確認し
た後に、正しいデータを取り込むようにした多重系伝送
システムである。
【0024】本発明はこのような手段を設けたので、よ
り信頼性の高い通信を行うことができる。
【0025】次に、請求項7に対応する発明は、請求項
2〜6に対応する発明において、データ伝送路から何れ
かの伝送手段を切離し可能に構成されたノード間のバイ
パス回路を備え、切替手段は、バイパス回路を制御する
ことにより伝送担当送信手段を切り替える多重系伝送シ
ステムである。
【0026】本発明はこのような手段を設けたので、故
障が生じたノードを伝送路から切離し、他のノードへの
悪影響を防止することができる。
【0027】次に、請求項8に対応する発明は、請求項
1〜7に対応する発明において、伝送手段は、隣のノー
ドから受信したデータに対する応答を戻す応答手段を備
えるとともに、応答をチェックして、隣のノードと自ノ
ード間が正常であるか否かを確認する伝送診断手段を備
えた多重系伝送システムである。
【0028】本発明はこのような手段を設けたので、特
にデータ伝送路自体が正常であるかを容易に検出するこ
とができる。
【0029】次に、請求項9に対応する発明は、請求項
1〜8に対応する発明において、データ伝送路をバス型
構成とした多重系伝送システムである。
【0030】本発明はこのような手段を設けたので、ノ
ードの切離を容易なものとすることができる。
【0031】次に、請求項10に対応する発明は、同一
データを取り扱う複数の制御部を設けて複数の系統を構
成し、各制御部間でデータ照合を行って取り扱いデータ
の信頼性を高める多重系制御装置をノードとして、ネッ
トワークを構成した多重系伝送システムにおいて、制御
部各々に対応して設けられ、対応する制御部から他のノ
ードへの送信データを受け取り、また他のノードからの
受信データを制御部に提供する伝送手段と、多重系制御
装置間を接続するデータ伝送路から各系統に対応して分
岐したデータ伝送路であって、各多重系制御装置内の多
重化された制御部及び伝送手段を含む各系統が各々並列
となるように各伝送手段を接続する分岐データ伝送路
と、各分岐データ伝送路上に設けられた切離手段と、何
れかの系統に異常が生じているか否かを診断する診断手
段と、切離手段を制御することにより、診断手段にて異
常である診断された系統を切り離す制御手段とを備えた
多重系伝送システムである。
【0032】本発明はこのような手段を設けたので、ノ
ードをデータ伝送路から容易に切り離すことができ、あ
るノードの故障による悪影響が他のノードの及ばないよ
うにすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0034】(発明の第1の実施の形態)図1は本発明
の第1の実施形態に係る多重系伝送システムの一例を示
す構成図である。
【0035】同図(a)に示す多重系伝送システムは、
転轍器や信号器等の各種機器に制御信号を与え、また機
器からデータを取得して伝送する複数の多重系制御装置
1(#1,#2,..)が光ケーブル等の伝送路2を介
してループ状に接続されて構成されている。
【0036】多重系制御装置1は、高信頼性を確保する
ために、A系制御装置部3Aと、B系制御装置部3B
と、C系制御装置部3Cと(以下、系統を考慮しない場
合には単に制御装置部3という)を備えている。各制御
装置部3A,3B,3Cはループ状伝送路2に接続され
て、他の多重系制御装置1とのデータ授受を行う。ま
た、制御対象となる機器へ制御信号を出力する場合ある
いは他の多重系制御装置1にデータ送信する場合には、
各制御装置部3A,3B,3Cが照合メモリ部4にて受
信信号を照合するようになっている。
【0037】各制御装置部3は、制御部5と伝送部6と
から構成されている。制御部5は、CPUとメモリ手段
を備えた計算機要素であり、例えばPLC,PC,LO
N,CAN等からなり、データ照合、データ入出力処
理、伝送部6等の各部の制御を実行する。
【0038】一方、各伝送部6は、上記したループ状の
伝送路2に接続されるとともに、それぞれ共通メモリ7
(系統までを示すときには、符号を7A,7B,7Cと
する)を備えている。伝送部6は、この共通メモリ7を
利用して自己の制御装置部3内の制御部5と、他の制御
部5(他の多重系制御装置1の制御部5を含む)とのデ
ータ伝送可能に構成されている。
【0039】図1(b)には、各多重系制御装置1の各
系統(A系,B系,C系)における共通メモリ7のメモ
リマップが示されている。
【0040】この共通メモリ7は、自系統の制御部5及
び他の伝送部6から読み書き可能なデュアルポートメモ
リであり、多重系伝送システム内に接続された多重系制
御装置1と同じ数の領域に分割されるとともに、各領域
がそれぞれの多重系制御装置1に対応している。
【0041】共通メモリ7の各領域は、送信部6の制御
により送信状態、停止状態及び受信状態の何れかに設定
される。このうち、自己の多重系制御装置1に対応する
領域(以下、送信領域ともいう)には、送信状態か停止
状態かの何れかが設定され、他の多重制御装置1に対応
する領域は全て受信状態に設定される。
【0042】また、一つの多重系制御装置1にはA系,
B系,C系の3つの系があり、それぞれに対応して共通
メモリ7が設けられているが、この構成に係らず各共通
メモリ7A,7B,7Cの各領域は多重系制御装置1の
みに対応して分割されている。したがって、他の多重系
制御装置1からの伝送データは、A系,B系,C系の何
れが発信したものであっても同一の領域で受信されるこ
とになる。
【0043】伝送部6からデータを発信する場合には、
同一の制御装置部3における他の共通メモリ7の対応領
域は停止状態に設定される。図1(b)では、A系が送
信状態に設定され、B系及びC系が停止状態に設定され
た様子が示されている。
【0044】次に、制御対象と機器の関係及び伝送部6
等に故障を生じたときのメモリ切替に関し、多重系制御
装置1のより詳細な構成について説明する。
【0045】図2は本実施形態における多重系制御装置
の詳細構成例を示すブロック図である。
【0046】まず制御機器11とのデータ入出力関係の
部分を説明する。
【0047】共通メモリ7から受信した制御機器11へ
の制御信号は、制御部5の3系照合処理部21により他
の2つの系統のデータと比較され、一致していることが
確認される。この比較には、照合メモリ部4が利用され
る。一致確認の後、制御信号が入出力インタフェース1
2を介して照合出力・入力分配部13に入力され、3つ
の入力のうち2つ以上が一致していれば制御出力が制御
機器11に対してなされる。
【0048】一方、制御機器11がセンサ等の場合に
は、その機器出力を受けた照合出力・入力分配部13,
入出力インタフェース12を介して制御部5の3系照合
処理部21に入力され、同処理部21により3系の照合
が行われた後に送信状態となっている系統の共通メモリ
7に書き込まれる。そして、この共通メモリ7に書き込
まれた内容が制御機器11の出力として他の多重系制御
装置1に伝送される。
【0049】次に、多重系制御装置1における伝送部6
等に故障を生じたときのメモリ切替に関する構成につい
て図2を用いて説明する。
【0050】まず、伝送部6は、データ伝送処理を行う
ように構成され、上記した共通メモリ7を有する他、自
己診断部22を備えている。自己診断部22は、自己が
属する伝送部6に故障が生じたと診断した場合には、そ
の旨を制御部5の異常監視部23に通知するようになっ
ている。
【0051】制御部5は、上記したように各種制御処理
を実行するように構成され、その処理機能の一部として
上記3系照合処理部21を備える他、異常監視部23及
びメモリ切替部24を備えている。異常監視部23は、
伝送部6の自己診断部22から伝送部6が故障した旨の
通知を受け取った場合、あるいは制御部5自体の自己診
断機能により障害発生を検知すると、自系統の制御装置
部3には故障が発生している旨をA系,B系,C系すべ
てのメモリ切替部24に通知する。
【0052】メモリ切替部24は、異常監視部23から
何れかの制御装置部3で故障が生じている旨を受けた場
合に、まず、自系統が故障している場合には、共通メモ
リ7内の送信領域を停止状態に固定する。また、自系統
以外が故障している場合には、予め定められた優先順位
に従い、自系統の送信領域を送信状態に設定し、故障系
統に代わってデータ送信を行うようにする。
【0053】また特に図示しないが、伝送路2は、本実
施形態でいう各系統とは別途にそれ自体が冗長化(例え
ば二重化)されており、伝送路2を構成する信号線が1
本断線したような場合でも他の冗長化された信号線によ
りデータ伝送が確保されるようになっている。
【0054】次に、以上のように構成された本実施形態
における多重系伝送システムの動作について説明する。
【0055】まず、特に故障が生じていない正常状態に
おけるデータ伝送は、制御機器11とのデータ入出力関
係の部分で説明した通りである。
【0056】つまり、送られるデータは、図1のメモリ
マップに示すように、多重系制御装置1(#1)のA系
制御装置部3Aにおける共通メモリ7Aの送信する領域
(送信状態)のデータが送信され、同じ位置にある他の
多重系制御装置1(#2)等における伝送部6の全ての
系統のメモリ領域(受信状態)に複写される。
【0057】他の多重系制御装置1(#2)の各制御装
置部3A,3B,3Cにおいて、該当位置のデータが取
り出されることにより、多重系制御装置1(#1)の送
ったデータが取出し可能となる。この場合、A系、B
系、C系における制御装置部3の3系照合処理部21に
より、照合メモリ4を使用して、事前に送信すべきデー
タの照合が行われているため、少なくとも送信時点での
3系のデータは同じ値となる。
【0058】すなわち、図1(b)に示すように、A系
が送っても、B系が送っても、C系が送っても、他の多
重系制御装置のA系、B系、C系が受信するデータは、
同じ結果となるように送信領域が重ねられており、A系
が送信するときには、B系およびC系は、送信を停止
(停)している。この時、データを送っている系を主系
と呼び、データを送っていない系を従系と呼ぶ。この例
では、従系はB系,C系であり送信領域が停止状態とな
っている。
【0059】次に、多重系制御装置1に故障が生じた場
合を説明する。
【0060】A系の伝送部6に故障が発生した場合、ま
たは、A系の制御部5が異常となった場合には、A系は
正常なデータを送信できないため、A系が停止状態とな
り、B系又はC系が送信状態となることで送信が継続さ
れる。この場合、他の多重系制御装置1では、送信元が
A系からB系に切り替わったことを意識せずに、継続し
てデータが取り込まれる。なお、伝送部6の故障は自己
診断部22にて検出され、制御部5の異常は図示しない
自己診断機能により検出され、切替は異常監視部23か
らの通知及びメモリ切替部24による切替処理により実
現される。
【0061】この場合、データを受け取る側では、全て
の伝送部6で受信するので、1系が故障しても、残りの
系はデータを受信し取り込み可能となる。また、故障し
た伝送部6を持った制御部5では、照合メモリ7より他
系のデータを取り込み照合の結果、一致していた場合に
照合メモリ7を介してデータを取り込む。これにより、
安全性を保持しつつ制御機器11に対する制御が継続さ
れる。
【0062】上述したように、本発明の実施の形態に係
る多重系伝送システムは、一つの伝送路2にA系、B系
及びC系の全伝送部6を接続するようにしたので、他系
のデータを取り込むことができる。このため、送信系が
故障した場合には、その系の送信を禁止し、故障してい
ない他の系が引き続き送信を継続することにより、受信
側の制御部5では、送信系が切替わったことを意識する
ことなく、通信を継続することができる。
【0063】したがって、例えば2つの多重系伝送装置
間で、異なった系の伝送装置が故障するたすき故障が生
じたような場合に、その2系とも伝送できなくなること
を防ぐことができる。
【0064】これにより、データの信頼性を保持しつ
つ、故障発生時におけるデータ伝送継続性を十分確保で
きる伝送システムを構築することができる。
【0065】また、本実施形態のシステムでは、データ
伝送直前に3系照合を行うことで一つの伝送路2によっ
て3重系の伝送システムを確立させることができる。し
たがって、伝送ケーブルを3重化する必要がなく、光ケ
ーブルの配線を減らすことができる。伝送部分の断線を
考慮して光ケーブルを2重化した場合でも従来よりは配
線数を減らすことができる。
【0066】(発明の第2の実施の形態)第1の実施形
態では、送信領域が送信状態にない場合には停止状態が
設定されていたが、本実施形態では送信状態にない伝送
部6を受信状態に設定することで自己の多重系制御装置
1の送信出力内容をチェックできるようにしたものであ
る。
【0067】図3は本発明の第2の実施形態の多重化伝
送システムにおける多重系制御装置の詳細構成例を示す
ブロック図であり、図2と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0068】この多重化伝送システムにおいては、図4
に示すようにデフォルト状態で送信状態にない送信領域
が受信状態に設定されており、また多重系制御装置1の
各制御装置部3に送信データ監視部25が設けられると
ともに、これに伴ってメモリ切替部24に機能追加がさ
れる点を除き第1の実施形態と同様に構成されている。
【0069】図4は本実施形態における共通メモリのメ
モリマップ例を示すとともに、システム全体構成例を示
す図である。
【0070】送信データ監視部25は、自己の送信領域
が受信状態にあるときに、その共通メモリ7内における
送信領域の受信データと、データ送信前に3系照合処理
部21にて行った照合済データとを比較する。ここで、
両者が一致しない場合には、現在送信状態にある系に故
障が生じている旨を、各系のメモリ切替部24に通知す
る。
【0071】メモリ切替部24は、第1の実施形態と同
様に構成される他、送信データ監視部25から故障発生
通知を受けた場合にも送信領域の状態切替を行う。自系
統に故障が生じている旨の通知を受け取ったメモリ切替
部24は、自己を停止状態に切り替え、その他のメモリ
切替部24は優先順位に従って、自己の送信領域を受信
状態から送信状態に切り替える。なお、優先順位の低い
側の系では受信状態のままとする。
【0072】次に、以上のように構成された本実施形態
における多重系伝送システムの動作について説明する。
【0073】本実施形態においては、主系は送信状態に
ある系統であり、従系は受信状態にある。したがって、
図4に示すように、多重系制御装置1の主系からデータ
伝送が行われ、従系では送信を停止してものの、その停
止しているエリアにも主系のデータが書き込まれている
(受信状態)。
【0074】この従系にて書き込まれているデータが受
信データとして取り込まて、その内容が送信データ監視
部25にて評価されて主系が正しいデータを送信してい
るか否かが確認される。
【0075】つまり、従系により、自分がもし主系であ
った場合に送信すべきデータと、上記取り込んだデータ
が比較されており、主系が送っているデータが正しいか
どうかの判断がなされる。
【0076】もし両者が不一致である場合には、主系の
メモリ切替部24に異常であることが通知され、主系の
送信を停止させる。一方、主系が異常であるときには、
従系の内の1つが主系に変更され、データ送信が開始さ
れる。
【0077】上述したように、本発明の実施の形態に係
る多重系伝送システムは、従系となっている制御装置部
3において主系が送信しているデータを受信し、主系の
送信内容を確認し診断するようにしたので、正常な送信
が行われていることを確認することができ、一層伝送デ
ータの信頼性を高めることができる。
【0078】(発明の第3の実施の形態)本実施形態
は、第1の実施形態において共通メモリ内に実際的なデ
ータ領域と別途に各制御装置毎の診断情報エリアを設け
て、他の装置が相手の系の状態を確認できるようにした
ものである。
【0079】図5は本発明の第3の実施形態の多重化伝
送システムにおける多重系制御装置の詳細構成例を示す
ブロック図であり、図2と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0080】また、図6は本実施形態における共通メモ
リのメモリマップ例を示すとともに、システム全体構成
例を示す図である。
【0081】この多重化伝送システムにおいては、多重
系制御装置1の各制御装置部3に他装置状態監視部26
を設けるとともに、共通メモリ7′に診断情報エリア
7′(#2)が追加がされる点を除き第1の実施形態と
同様に構成されている。
【0082】図6に示すように、本実施形態の共通メモ
リ7′は、データエリア7′(#1)と診断情報エリア
7′(#2)とから構成され、このうちデータエリア
7′(#1)は、第1の実施形態における共通メモリ7
に相当する。
【0083】また、診断情報エリア7′(#2)は、各
多重系制御装置1に対応して領域分けされるとともに、
各装置1に対応する領域はさらにA系,B系及びC系の
領域に分割されている。この診断情報エリア7′(#
2)における自己装置1の自己系統に対応する領域は送
信状態となっており、他の装置1の対応する系統の領域
に診断情報を提供するようになっている。また、診断情
報エリア7′(#2)の送信状態になっていない領域
は、受信状態となっており診断情報を受け取るようにな
っている。
【0084】他装置状態監視部26は、送信すべき診断
情報を診断情報エリア7′(#2)に提供するととも
に、受信した他の多重系制御装置1又は他の制御装置部
3を診断情報エリア7′(#2)から取り出し、異常検
出時には、自己の3系照合処理部21に通知するととも
に当該多重系制御装置1の異常監視部23に通知し、ま
た、外部(表示装置、警報装置、あるいは上位監視制御
装置等)に通知するようになっている。
【0085】なお、3系照合処理部21は、第1の実施
形態と同様に構成される他、他装置状態監視部26から
通知を受けたときにはその異常検出対象からデータ取込
をしないようになっている。
【0086】次に、以上のように構成された本実施形態
における多重系伝送システムの動作について説明する。
【0087】まず、各診断情報エリア7′(#2)に対
応し、他の伝送部6または制御部5が故障していないか
どうかがわかるように、制御装置毎の動作状態がデータ
伝送路2にのせて診断情報が送信されている。この故障
診断情報としては、例えば送信毎に変化するフラグが用
いられることで実現され、このフラグ情報が正常に変化
している間は、正常が伝送が行われている。
【0088】フラグ情報が変化しなくなった場合、他装
置状態監視部26にてその旨が検出され、診断情報エリ
ア7′(#2)における該当領域の多重系制御装置1及
び系統制御装置部3に異常が生じたことが判定される。
【0089】この異常発生結果は3系照合処理部21に
通知され、同照合処理部21では異常発生が生じた多重
系制御装置1におけるその系統からの情報取得を中止す
るとともに、異常発生の旨が当該異常の多重系制御装置
1に通知される。
【0090】この通知を受け取った制御装置部3の異常
監視部23により主系従系切替を行うべき旨が各部に通
知され、第1の実施形態の場合と同様にして系統切替が
実行される。
【0091】上述したように、本発明の実施の形態に係
る多重系伝送システムは、共通メモリ7′に診断情報エ
リア7′(#2)を設け、データの送信だけでなく、制
御装置毎の動作状態を伝送路2にのせるようにしたの
で、他の制御装置1にて動作状態を確認することがで
き、データの有効性を確認してから、正しいデータを取
り込むことができる。
【0092】また、当該異常が発生した制御装置1で検
出漏れした異常を通知でき、主系従系切替も実施するこ
とができる。
【0093】(発明の第4の実施の形態)本実施形態
は、各系統の各共通メモリ内にA系,B系及びC系のす
べてに対応できるものとして主系/従系の切り替えをな
くして第1の実施形態と同様な効果を得るとともに、同
一共通メモリ内において各系統のデータ照合を可能とす
るものである。
【0094】図7は本発明の第4の実施形態の多重化伝
送システムにおける多重系制御装置の詳細構成例を示す
ブロック図であり、図2と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0095】また、図8は本実施形態における共通メモ
リのメモリマップ例を示すとともに、システム全体構成
例を示す図である。
【0096】この多重化伝送システムにおいては、多重
系制御装置1の各制御装置部3に共通メモリ監視部29
を設けるとともに、各共通メモリ7”をA系,B系,C
系すべてに対応するようにした点を除き第1の実施形態
と同様に構成されている。
【0097】図8に示すように、本実施形態の共通メモ
リ7”は、A系用データエリア7”(#1)とB系用デ
ータエリア7”(#2)とC系用データエリア7”(#
3)とから構成され、各系におけるデータエリア7”
(#n;n=1,2,3)はそれぞれ第1の実施形態に
おける共通メモリ7に相当する。
【0098】各データエリア7”(#n)における送信
領域は、A系用データエリア7”(#1)ではA系が送
信状態というように、各系統に対応して送信状態になる
ように設定されている。したがって、A系用データエリ
ア7”(#1)ではA系が主系、B系用データエリア
7”(#2)ではB系が主系、C系用データエリア7”
(#3)ではC系が主系となっている。これによりすべ
ての系統のデータの同時取得が可能である。
【0099】共通メモリ監視部29は、同一の共通メモ
リ7”内の各データエリア7”(#n)に格納される各
系統のデータ照合を行い、正当性を確認した後に、正し
いデータを選択し取り込むようになっている。この正当
性確認結果及び取込データを3系照合処理部21に引き
渡す。
【0100】3系照合処理部21は、第1の実施形態と
同様に構成されて各系統の共通メモリ7”A,7”B,
7”Cの内容を照合メモリ部4にて照合等する他、他の
制御装置部3の異常等によりこの照合ができないときに
は、共通メモリ監視部29からの正当性確認結果及び取
込データに基づいて制御部5としての処理を実行するよ
うになっている。
【0101】次に、以上のように構成された本実施形態
における多重系伝送システムの動作について説明する。
【0102】この多重系伝送システムにおいては、第1
の実施形態における主系従系の関係が3系統用意され、
A系、B系、C系の送信領域及び受信領域がそれぞれ別
の領域として割り当てられている。これらの各系統毎に
常時データ取込が行われて、故障と判断されたデータは
使用されない。
【0103】また、複数箇所が故障された場合には、A
系制御装置部3A,B系制御装置部3B,C系制御装置
部3C間での照合が不能となる場合も生じ得る。しか
し、このような場合には、一の共通メモリ7”における
各データエリア7”(#n)の受信データが共通メモリ
監視部29により比較照合され、一系統の制御装置部3
のみで上記照合と同様な照合が実施される。
【0104】3系照合処理部21においては照合メモリ
部4を用いた3系照合が不能な場合でも、この共通メモ
リ監視部29からの照合結果に基づいて、各種処理が実
行される。
【0105】上述したように、本発明の実施の形態に係
る多重系伝送システムは、同一伝送回線上に多重系のデ
ータを全てのせておき、通常は、A系とA系、B系とB
系というように、同一系間のデータを使用しておき、相
手の系が故障した場合には、同一回線上を流れている他
系のデータを採用するようにしたので、通常に取り込ん
でいる系のデータが異常である場合には、他系のデータ
を取り込むことができる。
【0106】したがって、データの正当性を確認した後
に、正しいデータを選択し、取り込むことができる。
【0107】また、制御装置部3間の照合が不能な場合
でも、同一共通メモリ7”内のデータ照合を行うことに
より、故障の個所が多い場合でも照合機能を維持するこ
とができる。
【0108】(発明の第5の実施の形態)第1〜第4の
実施形態においては、共通メモリ7の各領域の状態(送
信状態、受信状態、停止状態)の状態切替は伝送部6の
機能に基づくソフトウエア的な手段により実現されてい
るが、本実施形態ではこの切替をハードウエアにより実
現する手段を提供するものである。
【0109】図9は本発明の第5の実施形態の多重化伝
送システムにおける制御装置部並びに伝送路部分の構成
例を示すブロック図であり、図1〜8と同一部分には同
一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0110】この多重化伝送システムは、制御装置部3
及び伝送路2に同図に示す構成が設けられる他、第1〜
第4の何れかの実施形態と同様に構成されている。
【0111】制御装置部3には、第1の送信部31と、
第1の受信部32と、第2の送信部33と、第2の受信
部34とが設けられている。
【0112】また、伝送路2は送信側伝送路36と受信
側伝送路37とからなる。ここでは便宜上、C系側から
A系側に向けて信号伝達される信号線を送信側伝送路3
6と呼び、A系側からC系側に向けて信号伝達される信
号線を受信側伝送路37と呼ぶが、信号の送信側となる
か受信側となるかはデータ伝送を行う信号線に対して何
れ側になるかの問題にすぎない。
【0113】また、各伝送路36上に設けられる切替部
38A,38B,38C,39A,39B,39Cは、
メモリ切替部24の制御により各信号線の切替を行うも
のである。
【0114】このうち、送信側伝送路36においては、
他の多重系制御装置1からの信号線部分から分岐した信
号線36C1がC系制御装置部3Cの第2の受信部34
に接続されるとともに、もう一方の分岐信号線36C2
が切替部38Cに接続されている。また、この切替部3
8CではC系制御装置部3Cの第1の送信部31からの
信号線36C3を介する信号と、信号線36C2からの
信号とがメモリ切替部24によって切り替えられるよう
になっている。この切替部38C1からの出力は、信号
線36BCから信号線36B1,B2を介してB系制御
装置部3Bの第2の受信部34に入力されるとともに、
切替部38Bに入力されるようになっている。
【0115】すなわちC系部分における接続構成がB系
A系においても同様に繰り返され、信号線36A1,3
6A2,36A3,36B1,36B2,36B3,3
6C1,36C2,36C3及び切替部38A,38
B,38Cによって送信側伝送路36における多重系制
御装置1の区間が構成されている。
【0116】一方、受信側伝送路37においては、他の
多重系制御装置1からの信号線部分から分岐した信号線
37A1がA系制御装置部3Aの第1の受信部32に接
続されるとともに、もう一方の分岐信号線37A2が切
替部39A1に接続されている。また、この切替部39
A1ではA系制御装置部3Aの第2の送信部33からの
信号線37Aを介する信号と、信号線37A2からの信
号とがメモリ切替部24によって切り替えられるように
なっている。
【0117】送信側伝送路36における多重系制御装置
1の区間は、このA系部分における接続構成がB系C系
においても同様に繰り返され、信号線37A1,37A
2,37A3,37B1,37B2,37B3,37C
1,37C2,37C3及び切替部39A,39B,3
9Cによって同区間が構成されている。
【0118】次に、以上のように構成された本実施形態
における多重系伝送システムの動作について説明する。
【0119】図9における送信側伝送路36及び受信側
伝送路37においては、各切替部38A,38B,38
C,39A,39B,39Cの何れかと、それぞれ対応
する信号線36A2,36B2,36C2,37A2,
37B2,37C2との組み合わせによりバイパス回路
をなしている。
【0120】A,B,C系の各伝送部6における第1の
送信部31及び第2の受信部34は共通メモリ7におけ
る送信領域に対応し、同様に、A,B,C系の各伝送部
6における第2の送信部33及び第1の受信部32はそ
の他の多重系制御装置1からデータを受信する領域に対
応している。
【0121】したがって、異常通知等を受けたメモリ切
替部24の制御によって、各切替部38A〜39Cの切
替制御が行われ、共通メモリ7において送信状態と停止
状態間、受信状態と停止状態間の切替が実現される。
【0122】例えば第1の実施形態に対応させる場合に
は、送信領域の送信状態以外となる系統に対応する伝送
部6をバイパスさせ、図1(b)に示す状態とすること
ができる。
【0123】また、伝送部6故障が生じた場合には、当
該送信部6がバイパスされるように切替部38,39の
双方が切り替えられ、当該伝送部6が伝送系から切り離
される。
【0124】上述したように、本発明の実施の形態に係
る多重系伝送システムは、各切替部38A,38B,3
8C,39A,39B,39Cの何れかと、それぞれ対
応する信号線36A2,36B2,36C2,37A
2,37B2,37C2との組み合わせによりバイパス
回路を形成するようにしたので、このバイパス回路の制
御によって共通メモリ7の各領域の状態制御を実現する
ことができる。つまり、第1〜第4の実施形態における
メモリ切替を伝送路上の回路で実現する。
【0125】また、伝送部6の故障等、制御装置部3に
何らかの異常が発生した場合には、バイパス回路で信号
をバイパスさせることにより、その制御装置部3を伝送
路2から切り離すことができる。これにより、例えば電
源遮断やショート故障が発生し、回線が切り放される等
の故障が発生することを防ぐことができ、伝送回線に悪
影響を与えないようにすることができる。つまり異常の
波及を防止できる。
【0126】なお、本実施形態では送信側と受信側とに
伝送路及び送信部,受信部が分かれている場合を説明し
たが、実施形態はこのような場合に限られるものでな
く、一つの信号線で送受信を兼ねるようにし、これに応
じて送信部及び受信部を単一のものとしてもよい。この
点については以下の実施形態でも同様である。
【0127】(発明の第6の実施の形態)本実施形態に
おいても、第5の実施形態と同様に、共通メモリ7の各
領域の状態(送信状態、受信状態、停止状態)の状態切
替をハードウエアにより実現するものである。
【0128】図10は本発明の第6の実施形態の多重化
伝送システムにおける制御装置部並びに伝送路部分の構
成例を示すブロック図であり、図1〜9と同一部分には
同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0129】この多重化伝送システムは、制御装置部3
及び伝送路2に同図に示す構成が設けられる他、第1〜
第4の何れかの実施形態と同様に構成されている。
【0130】まず、制御装置部3の構成は、第5の実施
形態と同様なものである。
【0131】また、伝送路2は送信側伝送路41と受信
側伝送路42とからなる。ここでは便宜上、C系側から
A系側に向けて信号伝達される信号線を送信側伝送路4
1と呼び、A系側からC系側に向けて信号伝達される信
号線を受信側伝送路42と呼ぶが、信号の送信側となる
か受信側となるかはデータ伝送を行う信号線に対して何
れ側になるかの問題にすぎない。
【0132】送信側伝送路41は、その多重系制御装置
1の区間において他の多重系制御装置1からの入力側か
らそれぞれA系,B系,C系に対応して信号線41A
1,41B1,41C1に分岐し、各信号線41A1,
41B1,41C1は対応する系統の第2の受信部34
に入力している。また、各系統の伝送部6における第1
の送信部31からは信号線41A2,41B2,41C
2がそれぞれ引き出され、これらは更に他の多重系制御
装置1への出力側で接続されて単一の信号線になる。
【0133】また、各信号線41A2,41B2,41
C2には、信号線を切断状態と接続状態と間で切り替え
ることでそれぞれの系統を別個に伝送路2から切り離し
可能とする切離部43A,43B,43Cが設けられて
いる。
【0134】この切離部43A,43B,43Cは、メ
モリ切替部24からの切断信号に基づき信号線を切断状
態とするが、切断条件は、自己の系統のメモリ切替部2
4からの切断信号であるか他の系統のメモリ切替部24
からの切断信号であるかで異なる。
【0135】すなわち各切離部43A,43B,43C
に対応してそれぞれOR回路44A,44B,44C及
びAND回路45A,45B,45Cが設けられてい
る。
【0136】各OR回路44A,44B,44Cには、
自系統のメモリ切替部24からの出力及び自系統のAN
D回路45からの出力が入力されるようになっている。
したがって、自系統からの切断信号の場合には、切離部
43はそのまま作動する。
【0137】また、AND回路45A,45B,45C
には、自系統以外の他の2系統からの切断信号が入力さ
れるようになっている。OR回路44は自系統のAND
回路45の切断信号出力に基づいて切離部43を作動さ
せるから、自系統以外の2系統が切断信号を出力する場
合にも当該系統は切り離されることになる。
【0138】一方、受信側伝送路42は、その多重系制
御装置1の区間において他の多重系制御装置1からの入
力側からそれぞれA系,B系,C系に対応して信号線4
2A1,42B1,42C1に分岐し、各信号線42A
1,42B1,42C1は対応する系統の第1の受信部
32に入力している。また、各系統の伝送部6における
第1の送信部32からは信号線42A2,42B2,4
2C2がそれぞれ引き出され、これらは更に他の多重系
制御装置1への出力側で接続されて単一の信号線にな
る。
【0139】また、各信号線42A2,42B2,42
C2には、信号線を切断状態と接続状態と間で切り替え
ることでそれぞれの系統を別個に伝送路2から切り離し
可能とする切離部47A,47B,47Cが設けられて
いる。
【0140】各切離部47A,47B,47Cに対応し
てそれぞれOR回路48A,48B,48C及びAND
回路49A,49B,49Cが設けられている。これら
のOR回路48及びAND回路49、さらにメモリ切替
部24によって、各切離部47は、送信側伝送路42に
おける切離部43と同様な制御がなされるようになって
いる。
【0141】次に、以上のように構成された本実施形態
における多重系伝送システムの動作について説明する。
【0142】つまり、本実施形態では、自己診断等によ
り自己の制御装置部3が異常であると自ら判定し、その
メモリ制御部24から切断信号(メモリ切替信号に相
当)が出力されれば、切離部43,47が作動して伝送
路41,42が適宜伝送路2から切り離される。
【0143】また、ある制御装置部3が他の制御装置部
3が異常であると判定した場合には、そのメモリ制御部
24から切断信号が出力され、当該他の制御装置部3以
外の2系統とも切断信号を出力する場合には切離部4
3,47が作動して伝送路41,42が適宜伝送路2か
ら切り離される。
【0144】また、本実施形態の場合、各制御装置部3
に対しては、データが並列に入力されているので、これ
らの各入力データを照合した後取り込むようにしてもよ
い。
【0145】上述したように、本発明の実施の形態に係
る多重系伝送システムは、伝送路2に対して伝送部6の
送信部及び受信部を並列に接続し、送信データに異常が
ある場合には、その送信した系の送信部を切り放すよう
にしたので、バイパス回路を不要として故障発生した制
御装置部3を伝送路2から切り離すことができる。した
がって、第1〜第4の実施形態におけるメモリ切替を伝
送路上の回路で実現するとともに、故障発生に伴う他の
系統への悪影響を防止することができる。
【0146】また、各メモリ切替部24からの切断信号
をAND回路45,49及びOR回路44,48を介し
て切離部43,47に入力するようにしたので、他の制
御装置部3からの切離制御を容易に実現できるととも
に、2系統一致条件を設けて確実に異常となっている場
合にのみ他の系統からの切断指示を受け入れるようにす
ることができる。
【0147】(発明の第7の実施の形態)本実施形態
は、第1〜第6の実施形態においてデータ伝送路自体が
正常であるか否かを確認できるシステムである。
【0148】図11は本発明の第7の実施形態の多重化
伝送システムにおける制御装置部並びに伝送路部分の構
成例を示すブロック図であり、図1〜10と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0149】この多重化伝送システムは、制御装置部3
に同図に示す構成が設けられる他、第1〜第4の何れか
の実施形態と同様に構成されている。なお、伝送路2に
ついては、第5の実施形態における切替部及びバイパス
信号線がない場合と同様な形態が用いられている。
【0150】各制御装置部3には、正常応答部50が設
けられ、これに対応して自己診断部22′に機能追加が
なされる他、第1〜第6の実施形態と同様に構成されて
いる。
【0151】正常応答部50は、隣の制御装置部3から
データ51を受け取り、かつ、自己診断部22′が正常
な受信がなされたと判断した場合に、データ51の送信
先に正常応答データ52を送信するように第1又は第2
の送信部31,33を制御する。
【0152】自己診断部22′は、第1〜第6の実施形
態と同様に何らかの異常を検知するとその旨を異常監視
部23に通知するようになっている他、本実施形態で
は、隣の制御装置部3からデータ51を正常に受信する
と、正常応答データ52を送信元に返すように正常応答
部50に指令する。なお、受信が異常であればその旨異
常監視部23に通知する。
【0153】また、自己診断部22′は、自己が送信側
である場合に、送信後一定期間を経過しても正常応答デ
ータ52が戻ってこない場合には、送信先までの伝送路
若しくは送信先が異常であると判定し、その旨監視部2
3に通知する。
【0154】次に、以上のように構成された本実施形態
における多重系伝送システムの動作について説明する。
【0155】図11(b)に示す場合では、まず、A系
制御装置部3Aの伝送部6から送信データ51が送信さ
れると、隣に接続されているB系制御装置部3Bの受信
部32により送信データ51が受信される。
【0156】この受信データはA系と反対側のC系制御
装置部3Cへ送信すると共に、自己診断部22′で異常
がなかったことが診断され、A系から送信データ51を
正常に受信したことを通知する正常応答データ52が正
常応答部50によりA系に送信される。以下、同様にB
系からC系に送信したデータが正常であれば、C系から
B系に対して正常応答データ52が送信される。
【0157】また、受信したデータ51が異常であった
場合や送信データ51に対する応答が一定期間帰ってこ
ない場合には、自己診断部22′により伝送回線の異常
と診断され、その旨が制御部5の異常監視部23に通知
される。
【0158】上述したように、本発明の実施の形態に係
る多重系伝送システムは、接続されている隣の伝送部か
らデータを受信した場合に、受信確認の応答を隣に戻す
機能を持たせたので、隣の伝送部との間で伝送回線の応
答性をチェックし、回線が正常であることを確認するこ
とができる。すなわち回線の診断を行うことができ、例
えば伝送回線の断線等を検出することができる。
【0159】(発明の第8の実施の形態)本実施形態は
伝送路2自体を二重化して伝送回路の信頼性を向上させ
るものである。
【0160】図12は本発明の第8の実施形態の多重化
伝送システムにおける制御装置部並びに伝送路部分の構
成例を示すブロック図であり、図1〜11と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0161】この多重化伝送システムは、伝送路2が二
重化され、その切替のために受信データ選択回路55が
設けられる他、第1〜第4の何れかの実施形態と同様に
構成されている。なお、二重化された部分以外の伝送路
2については、第7の実施形態の場合と同様な形態が用
いられている。
【0162】本実施形態では、受信側となる制御装置部
3の付近に設けられる2つの受信データ選択回路55と
送信側となる制御装置部3との間に、伝送ケーブルの2
本を配線する。図12の例では信号線36(#1)及び
36(#2)又は37(#1)及び37(#2)であ
る。これらのうち、信号線36(#1)及び37(#
1)により第1の伝送路2(#1)が形成され、信号線
36(#2)及び37(#2)により第2の伝送路2
(#2)が形成される。
【0163】受信データ選択回路55は、両伝送路2
(#1),2(#2)上の信号変化を検出するようにな
っており、先に正常に受信した,すなわち先に変化が生
じた信号線上のデータを有効なものとし、当該データを
伝送している方の伝送ケーブルを制御装置部3側に接続
する。
【0164】次に、以上のように構成された本実施形態
における多重系伝送システムの動作について説明する。
【0165】例えばA系の伝送部6の送信部33からの
出力は2つの信号線37(#1),37(#2)上を伝
送し、そのデータは受信側において受信データ選択回路
55により先に正常に受信したデータが受信部32に引
き渡される。逆方向のデータ伝送も同様である。
【0166】上述したように、本発明の実施の形態に係
る多重系伝送システムは、回線を2重化し、送信する側
では2本の通信回線に同時に送信を行い、受信側では2
つの回線うち先に正常データを受信した側のデータを選
択し、受信するようにしたので、一方の回線が故障しま
た断線したような場合に残りの健全な回線で正常にデー
タ通信を行うことができる。したがって、伝送回路の冗
長化が図られる。
【0167】(発明の第9の実施の形態)本実施形態
は、第1〜第8の実施形態において伝送路をバス型とし
たものである。
【0168】図13は本発明の第9の実施形態に係る多
重系伝送システムの一例を示す構成図であり、図1〜1
2と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここ
では異なる部分についてのみ述べる。
【0169】この多重系伝送システムは、伝送路2′を
バス構成とした他、第1〜第8の実施形態の何れかと同
様に構成されている。すなわち、伝送路2は、各伝送部
6に直接接続されている。図12には第1の実施形態に
対応した場合が示されている。
【0170】このように構成された多重系伝送システム
においては、伝送部6が伝送路2′から切り離されても
伝送回線自体は各多重系制御装置1に接続されている。
したがって、バイパス回線等を設けなくても異常な伝送
部6の切離が可能となる。
【0171】上述したように、本発明の実施の形態に係
る多重系伝送システムは、伝送回線をバス構成としたの
で、バイパス回線等を設けることなく、伝送部6の切離
しを容易に行うことができる。
【0172】このように伝送部6を切り離した後の伝送
路2は、接続状態を保っているので、伝送部6の切離し
が行われてもデータ伝送性能の劣化を防止することがで
きる。
【0173】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に
変形することが可能である。
【0174】また、実施形態に記載した手法は、計算機
(コンピュータ)に実行させることができるプログラム
(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フ
ロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、
光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ
等の記憶媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒
布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログ
ラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行
プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を
計算機内に構成させる設定プログラムをも含むものであ
る。本装置を実現する計算機は、記憶媒体に記録された
プログラムを読み込み、また場合により設定プログラム
によりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手
段によって動作が制御されることにより上述した処理を
実行する。
【0175】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、一
部の伝送系統に故障が生じた場合でも、データ信頼性を
維持しつつ、当該故障により伝送システム全体が使用不
能にとなるのを極力防止することができる多重系伝送シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る多重系伝送シス
テムの一例を示す構成図。
【図2】同実施形態における多重系制御装置の詳細構成
例を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施形態の多重化伝送システム
における多重系制御装置の詳細構成例を示すブロック
図。
【図4】同実施形態における共通メモリのメモリマップ
例を示すとともに、システム全体構成例を示す図。
【図5】本発明の第3の実施形態の多重化伝送システム
における多重系制御装置の詳細構成例を示すブロック
図。
【図6】同実施形態における共通メモリのメモリマップ
例を示すとともに、システム全体構成例を示す図。
【図7】本発明の第4の実施形態の多重化伝送システム
における多重系制御装置の詳細構成例を示すブロック
図。
【図8】実施形態における共通メモリのメモリマップ例
を示すとともに、システム全体構成例を示す図。
【図9】本発明の第5の実施形態の多重化伝送システム
における制御装置部並びに伝送路部分の構成例を示すブ
ロック図。
【図10】本発明の第6の実施形態の多重化伝送システ
ムにおける制御装置部並びに伝送路部分の構成例を示す
ブロック図。
【図11】本発明の第7の実施形態の多重化伝送システ
ムにおける制御装置部並びに伝送路部分の構成例を示す
ブロック図。
【図12】本発明の第8の実施形態の多重化伝送システ
ムにおける制御装置部並びに伝送路部分の構成例を示す
ブロック図。
【図13】本発明の第9の実施形態に係る多重系伝送シ
ステムの一例を示す構成図。
【図14】従来の多重系伝送システムの構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1…多重系制御装置 2,2′…伝送路 3A…A系制御装置部 3B…B系制御装置部 3C…C系制御装置部 4…照合メモリ部 5…制御部 6…伝送部 7,7A,7B,7C,7′,7”…共通メモリ 11…制御機器 12…入出力インタフェース 13…照合出力・入力分配部 21…3系照合処理部 22,22′…自己診断部 23…異常監視部 24…メモリ切替部 25…送信データ監視部 26…他装置状態監視部 29…共通メモリ監視部 31…第1の送信部 32…第1の受信部 33…第2の送信部 34…第2の受信部 36…送信側伝送路 37…受信側伝送路 38A,38B,38C,39A,39B,39C…切
替部 41…送信側伝送路 42…受信側伝送路 43A,43B,43C…切離部 44A,44B,44C…OR回路 45A,45B,45C…AND回路 47A,47B,47C…切離部 48A,48B,48C…OR回路 49A,49B,49C…AND回路 50…正常応答部 51…データ 52…正常応答データ 55…受信データ選択回路
フロントページの続き (72)発明者 大谷 祥之 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 河野 正隆 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5H209 AA20 CC09 DD11 GG04 HH12 SS02 SS07 5K031 AA08 DA03 DB10 EA04 EB03 5K035 AA03 BB03 CC01 CC03 CC05 DD01 FF01 GG13 LL11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一データを取り扱う複数の制御部を設
    けて複数の系統を構成し、各制御部間でデータ照合を行
    って取り扱いデータの信頼性を高める多重系制御装置を
    ノードとして、ネットワークを構成した多重系伝送シス
    テムにおいて、 前記制御部各々に対応して設けられ、対応する制御部か
    ら他のノードへの送信データを受け取り、また他のノー
    ドからの受信データを制御部に提供する伝送手段と、 前記多重系制御装置間を接続するデータ伝送路と同一の
    データ伝送路であって、各多重系制御装置内の多重化さ
    れた制御部及び伝送手段を含む各系統をそれぞれノード
    とみなしてこれらを接続するデータ伝送路とを備え、 前記制御部は、他の多重系制御装置に送信すべきデータ
    を前記伝送手段に引き渡す際には各制御部間でデータ照
    合を行うとともに、多重化されたうちの一つの伝送手段
    から照合済のデータを送出させることを特徴とする多重
    系伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記照合済のデータ送出を担当する送出
    担当伝送手段の系統に異常が生じているか否かを診断す
    る診断手段と、 前記診断手段により、前記送出担当伝送手段の系統が異
    常である診断された場合には、前記送出担当伝送手段を
    他の伝送手段に変更する切替手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の多重系伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記送出担当伝送手段以外の伝送手段
    は、同一多重系制御装置における送出担当伝送手段から
    の出力を受信するように構成され、 前記診断手段は、送出担当伝送手段以外の伝送手段で受
    信されたデータに基づいて当該送出担当伝送手段の系統
    が正常であるかを診断することを特徴とする請求項2記
    載の多重系伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記伝送手段は、各多重系制御装置毎に
    領域分けされかつ同一多重系制御装置内の各系統につい
    ては同一領域に重ねられた複数の領域からなるデータ送
    受信用の共通メモリを備えたことを特徴とする請求項1
    乃至3のうち何れか1項記載の多重系伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記共通メモリは、データ送受信用の領
    域の他に、ノードの診断情報を受信する診断用領域を備
    え、 前記診断手段は、この診断用領域に書き込まれた情報に
    基づいて送出担当伝送手段の系統が正常であるかを診断
    することを特徴とする請求項4記載の多重系伝送システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記共通メモリは、各系統に対応してデ
    ータ送受信用の領域を備え、データ受信時に各系統のデ
    ータを照合してデータの正当性を確認した後に、正しい
    データを取り込むようにしたことを特徴とする請求項4
    又は5記載の多重系伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記データ伝送路から何れかの伝送手段
    を切離し可能に構成されたノード間のバイパス回路を備
    え、前記切替手段は、前記バイパス回路を制御すること
    により伝送担当送信手段を切り替えることを特徴とする
    請求項2乃至6のうち何れか1項記載の多重系伝送シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記伝送手段は、隣のノードから受信し
    たデータに対する応答を戻す応答手段を備えるととも
    に、 前記応答をチェックして、前記隣のノードと自ノード間
    が正常であるか否かを確認する伝送診断手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項記載の
    多重系伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記データ伝送路をバス型構成としたこ
    とを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1項記載の
    多重系伝送システム。
  10. 【請求項10】 同一データを取り扱う複数の制御部を
    設けて複数の系統を構成し、各制御部間でデータ照合を
    行って取り扱いデータの信頼性を高める多重系制御装置
    をノードとして、ネットワークを構成した多重系伝送シ
    ステムにおいて、 前記制御部各々に対応して設けられ、対応する制御部か
    ら他のノードへの送信データを受け取り、また他のノー
    ドからの受信データを制御部に提供する伝送手段と、 前記多重系制御装置間を接続するデータ伝送路から各系
    統に対応して分岐したデータ伝送路であって、各多重系
    制御装置内の多重化された制御部及び伝送手段を含む各
    系統が各々並列となるように各伝送手段を接続する分岐
    データ伝送路と、 前記各分岐データ伝送路上に設けられた切離手段と、 何れかの系統に異常が生じているか否かを診断する診断
    手段と、 前記切離手段を制御することにより、前記診断手段にて
    異常である診断された系統を切り離す制御手段とを備え
    たことを特徴とする多重系伝送システム。
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