JP2002246712A - ファインパターン用電解銅箔 - Google Patents

ファインパターン用電解銅箔

Info

Publication number
JP2002246712A
JP2002246712A JP2001040287A JP2001040287A JP2002246712A JP 2002246712 A JP2002246712 A JP 2002246712A JP 2001040287 A JP2001040287 A JP 2001040287A JP 2001040287 A JP2001040287 A JP 2001040287A JP 2002246712 A JP2002246712 A JP 2002246712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper foil
foil
particles
electrolytic copper
copper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001040287A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4429539B2 (ja
Inventor
Akitoshi Suzuki
昭利 鈴木
Shin Fukuda
福田  伸
Kazuhiro Hoshino
和弘 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Circuit Foil Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Circuit Foil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Circuit Foil Co Ltd filed Critical Furukawa Circuit Foil Co Ltd
Priority to JP2001040287A priority Critical patent/JP4429539B2/ja
Publication of JP2002246712A publication Critical patent/JP2002246712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4429539B2 publication Critical patent/JP4429539B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き剥がし強さを低下させることなく、高い
エッチングファクターを持ち、回路パターン上部の直線
性に優れ、なおかつ回路パターンの根本に銅粒子が残る
ことなく、ファインパターンを達成できる銅箔を提供す
る。 【解決手段】 ファインパターン用電解銅箔であって、
平均粒径2μm以下の結晶粒が全面に渡り表出している
電解銅箔の未処理銅箔を原箔とし、2%以上の加工度の
冷間圧延加工を行い該箔表面を平滑化したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その用途における
ファインパターン化に対応可能な電解銅箔、更にはこの
電解銅箔を使用した銅張積層板及びプリント配線板に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、軽量化に伴い、最近
の各種電子部品は高度に集積化されている。これに対応
して、プリント配線板における回路パターンも高密度化
が要求され、微細な線幅と配線ピッチの配線から成る回
路パターンが形成されている。いわゆるファインパター
ンのプリント配線板が要求されるようになってきた。最
近では、配線ピッチが50〜100μm程度で線幅が3
0μ前後の高密度極細配線を有するプリント配線板が要
求されている。
【0003】これに応えるために、プリント回路形成の
ためのエッチング技術の向上やレジストの性能向上等が
なされているが、それとともにファインパターン化が可
能な電解銅箔の開発が要求されている。
【0004】従来の電解銅箔がファインパターン化でき
なかった大きな要因として、マット面及び光沢面ともに
表面粗さが粗いことをあげることができる。電解銅箔
は、通常、図1に示すような電解製箔装置により製箔さ
れた銅箔に、図2に示すような表面処理装置により密着
性向上のための粗化処理や防錆処理等を施して製造され
る。電解製箔装置は、回転するドラム状のカソード2
(表面はSUS又はチタン製)と該カソードに対して同
心円状に配置されたアノード1(鉛又は貴金属酸化物被
覆チタン電極)からなる装置に、電解液3を流通させつ
つ両極間に電流を流して、該カソード表面に所定の厚さ
に銅を析出させ、その後該カソード表面から銅を剥ぎ取
る。この段階の銅箔を未処理銅箔4という。また該未処
理銅箔の電解液と接していた面をマット面と呼び、回転
するドラム状のカソード2と接していた面を光沢面と呼
ぶ。
【0005】この後、銅張積層板に必要とされる性能を
付与するため、図2に示すような表面処理装置に未処理
銅箔4を通し、電気化学的或いは化学的な表面処理を連
続的に行う。この処理の内、樹脂基板と接着させるとき
の密着性を高めるために、粒状の銅を析出させる工程が
ある。これを粗化処理と呼んでいる。この粗化処理は、
通常、該未処理銅箔のマット面に施される。これらの表
面処理した後の銅箔を表面処理銅箔8と呼び、銅張積層
板に使用される。
【0006】電解銅箔の機械的性能は未処理銅箔4の性
能によって決定されるが、銅箔のエッチング特性、すな
わちエッチング速度とエッチングの均一溶解性も、この
未処理銅箔の性能によって多くが決定される。
【0007】銅箔の性能でエッチング性に影響する大き
な要因は表面の粗さである。特に最近のファインパター
ン化要求に対しては、銅箔のマット面の粗さが小さく、
更に光沢面の粗さも小さいことが重要である。
【0008】銅箔のマット面の粗さに影響する要因は大
きく分けて2つある。ひとつは未処理銅箔のマット面の
表面粗さであり、もうひとつは粗化処理の粒状銅の付き
かたである。未処理銅箔のマット面の表面粗さが粗い
と、粗化処理後の銅箔の粗さは粗くなる。粗化処理時の
粒伏銅の付着量は、粗化処理時に流す電流により調節が
可能であるが、未処理銅箔の表面粗さは、前述のドラム
状のカソードに銅を析出させる時の電解条件、特に電解
液に加える添加剤によって決まるところが大きい。
【0009】従来の電解銅箔では、銅箔のマット面を粗
化処理し、表面粗度:Rz(JISB 0601−19
94「表面粗さの定義と表示」の5.1 十点平均粗さ
の定義に規定されたRzを言う。以下、同様)で表わし
て、12μm銅箔で6μm前後あり、厚さの厚い70μm
銅箔では10μm前後の粗さであった。
【0010】このように接着面が比較的大きな表面粗度
の銅箔を用いた銅張基板では、銅箔の粗化面にあった銅
粒子や樹枝状に析出した銅箔の一部が樹脂基板に深くく
い込んでいる。このため大きな接着力が得られる反面、
プリント回路を形成するためのエッチングにおいて、完
全にこの銅が溶解するのに時間がかかる、いわゆる「根
残り」という現象が発生する。
【0011】その結果、銅箔と樹脂基板のボトムライン
の直線性が乏しく、回路間隔を狭くすると、隣接する回
路間の絶縁が悪くなり、著しい場合には回路が完全に切
れず、隣接する回路がブリッジしてしまうという現象を
生じる。
【0012】また、光沢面と呼ぶドラムに接触していた
側の面は、一見光沢があり平滑に見えるが、ちょうどド
ラム表面のレプリカになっており、その粗さは平均して
Rzで、1.5〜2.0μm位あるのが普通である。
【0013】これは、当初のドラム表面は研磨された平
滑な状態で製造をスタートするが、電解銅箔の製造を続
けるうちに、電解液が強酸であるため、ドラム表面が次
第に荒れてくるためである。ある一定の時間電解銅箔の
製造を行った後、ドラム表面が荒れてくると再度研磨し
て平滑にするが、平均してみると、その粗さは1.5〜
2.0μm位になってしまう。
【0014】表面粗さが粗いと、回路のエッチング時に
貼るドライフィルムエッチングレジストの密着性が局部
的に良いところと悪いところができるため、エッチング
した時、回路が波を打つような形状になる。すなわち回
路の直線性が悪いため、ファインパターンが切りにくく
なるという問題が発生する。また、液レジストの場合
は、ドライフィルムレジストに比較すると程度は軽くな
るが銅箔の表面の凹の部分と凸の部分では溶解速度が異
なるので、同様に回路の形状が波打つ現象が見られる。
【0015】以上の理由により、ファインパターン化要
求に対しては、銅箔のマット面の粗さが小さいことに加
え、光沢面の粗さも小さいことが重要である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を解消すべくなされたものであり、引
き剥がし強さを低下させることなく、高いエッチングフ
ァクターを持ち、回路パターン上部の直線性に優れ、な
おかつ回路パターンの根本に銅粒子が残ることなく、フ
ァインパターンを達成できる銅箔を提供することを目的
とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファインパタ
ーン用電解銅箔であって、平均粒径2μm以下の結晶粒
が全面に渡り表出している電解銅箔の未処理銅箔を原箔
とし、2%以上の加工度の冷間圧延加工を行い銅箔表面
を平滑化せしめたものであることを特徴とする。未処理
銅箔にこのような処置を施すことによって、マット面の
みならず光沢面も平滑化された電解銅箔が得られるので
ある。
【0018】更に、前記の未処理銅箔として、マット面
の表面粗度:Rzが該未処理銅箔の光沢面の表面粗度:
Rzと同じか、それより小さいものを使用することによ
り、より効果的に、未処理銅箔のマット面、光沢面を平
滑化することができる。
【0019】ところで、電解銅箔の未処理銅箔を圧延加
工すること自体は、既に知られた技術である。例えば、
特公昭32−10007号公報には、チオウレア及び膠
等を添加した銅電解液を使用して電気分解を行い、陰極
上に電着した電気銅板を剥ぎ取った後、この電気銅板を
直接冷間加工により伸延材とし、この伸延材を非酸化雰
囲気又は真空中で焼鈍することを特徴とする無酸素銅伸
延材の製造方法が開示されている。
【0020】しかしながら、当該方法によってはファイ
ンパターン用の電解銅箔を得ることは不可能である。
【0021】チオウレア及び膠等を添加した銅電解液を
使用した電気分解にて陰極上に電着した電気銅板のマッ
ト面は、図3に示すようにマット面の凹凸が大きく、ま
たその結晶組織も図4に示すように粗大な柱状結晶であ
り、こうした電気銅板を圧延加工した場合、マット面表
面の山の部分だけが単に押し潰されるだけで、大きな凹
凸自体は消えることはなく最後まで表面に残る。また、
結晶組織の変化も小さい。プリント配線板用の銅箔の場
合、前述のように、この後に粒状の銅を電析させる粗化
処理を行う。こうした表面形状、あるいは結晶組織の銅
箔上に、粒状の銅を電析させると、表面形状、あるいは
結晶組織の影響を受け、粒状の銅の粗大化、いわゆる
「異常突起」が起こったり、樹枝状の銅が電析する。粗
大化した銅粒や樹枝状の銅は、前述のように樹脂基板に
深くくい込む。このため、プリント回路形成時のエッチ
ングで、「根残り」が発生する。これが、前記の「不可
能」と言った理由である。
【0022】これに対して本発明の銅箔は、前述の特徴
を有する未処理銅箔を原箔としている。因みに、このよ
うな銅箔としては、本願発明者らの発明による特開平9
−143785号に開示された銅箔を挙げることができ
る。この未処理銅箔の表面形状(マット面)を図5に、
その結晶組織を図6に示す。前述の電気銅板とは異な
り、表面が平滑であり、なおかつ結晶組織は、平均粒径
2μm以下の結晶粒からなっていることがわかる。この
ような未処理銅箔を原箔として使用し、2%以上の加工
度の冷間圧延加工を行うことによって、初めてファイン
パターン用に適した電解銅箔が得られるのである。
【0023】本発明の冷間圧延加工を施された電解銅箔
は、表面が平滑であり、なおかつ結晶粒度が小さいの
で、この後に粗化処理を行った場合でも、電析する粒状
の銅は微細であり、粒状の銅の粗大化や樹枝状の銅が電
析することはあり得ない。
【0024】特開平9−143785号に開示された銅
箔の冷間圧延加工前のRz(マット面)は1.0〜1.
5μm程度、光沢面のそれは1.5〜2.0μm程度であ
る。これに冷間圧延加工を施すと、Rzはマット面、光
沢面ともに0.5〜0.8μm程度まで平滑化する。こ
の揚合、加工度、すなわち[(原箔の厚さ−加工後の厚
さ)/原箔の厚さ]×100が高いほど平滑化される傾
向にあり、2%未満では所望の平滑化は困難である。2
%以上、好ましくは5%以上、特に好ましくは15%以
上の加工度の冷間圧延加工を施すことにより、所望の平
滑化が可能となる。
【0025】本発明の銅箔を樹脂基板と接合するのは、
冷間圧延加工を施した未処理銅箔(以下、「圧延加工銅
箔」という)のいずれの面(マット面又は光沢面)でも
良いが、いずれの面もそのままでは樹脂基板との密着強
度が低いため、通常、圧延加工銅箔の片面(マット面又
は光沢面)又は両面に更に粗化処理を施す。
【0026】ファインパターン化に対応するためには、
粗化処理にて付着せしめられた粒子(以下、「粗化粒
子」という)も微細粒子としなければ、最終的に表面粗
度の小さい箔を得ることが出来ない。一方、表面粗度を
小さくすることは、樹脂基板と接合する際のアンカー効
果が小さくなり、密着強度が弱くなるという問題が生じ
てくる。
【0027】この相反する命題をクリアする電解銅箔、
すなわち、表面粗度は小さく、全体として平滑な表面に
なっていながら、ファインな回路パターンにエッチング
することができるとともに、樹脂基板との密着強度が大
きい電解銅箔を提供するため、本発明においては、前記
の圧延加工銅箔の片面又は両面に電気めっきで付着せし
められる粗化粒子の平均粒径を3μm以下のもの、特に
好ましくは、1μm以下のものにする(以下、このよう
な微細な粗化粒子を「微細粗化粒子」という)。この平
均粒径が3μmより大きい場合には、得られた銅箔の接
着表面積の拡大効果が小さく、そのため、樹脂基材との
接着性も充分には向上しないとともに、例えば回路パタ
ーンをエッチングする際に、この微細粗化粒子が樹脂基
材の方に残りやすくなり、ファインな回路パターンの形
成が困難になるからである。この現象は、平均粒径が1
μm以下になると、より一層顕著になってくる。尚、こ
こでいう微細粒子の平均粒径とは、走査型電子顕微鏡で
測定したときの10点以上の実測値の平均値のことをい
う。
【0028】ここで、本発明の電解銅箔の1例を図7に
示す。図7において、基材である箔本体(圧延加工銅
箔。以下、同様)10の片面には電気めっきで微細粗化
粒子20が互いに連結してなる集合組織が形成されてお
り、この微細粗化粒子20を有する側を樹脂基材に接着
して実使用に供される。なお、この微細粗化粒子20は
箔本体10の両面に付着されていてもよい。
【0029】この微細粗化粒子20は箔本体10への電
気めっきによって形成される。先ず、微細粗化粒子20
は、箔本体10の表面に表出している結晶粒の結晶粒界
に選択的に析出し始め、そしてその粒界から成長してい
き、箔本体10の結晶粒の全面に均一に微細粗化粒子の
付着が進行していく。そして、それは平面的に広がって
いくが、結局、微細粗化粒子20の付着は箔本体10の
表面で局部的になるという傾向を示す。
【0030】そして、このような状態で微細粗化粒子が
付着している銅箔は、樹脂基材に接着したときに十分に
高い密着強度が得られない。高い密着強度は、箔本体1
0の表面に微細粗化粒子が均一に分布して析出している
状態のときに実現することができる。
【0031】このような問題に関しては、次のような対
応が有効であると考えられる。すなわち、樹脂基材との
間で高い密着強度を実現するためには、箔本体10の表
面に表出している結晶粒を微細なものにして単位面積当
たりに存在する結晶粒界の数を多くすることである。結
晶粒界の数が多いと、電気めっき時に箔本体10の単位
面積当たりに付着(析出)する微細粒子の量が多くな
り、微細粗化粒子20は局部的に偏在することなく箔本
体10の全面に付着する。そのことにより、樹脂基材と
の密着強度が高くなるからである。
【0032】このようなことから、本発明にあっては、
未処理銅箔の表面に表出している結晶粒の平均粒径を2
μm以下に設定しているのである。単位面積当たりの結
晶粒界の数が多くなり、その結果、箔本体表面への微細
粗化粒子の付着割合も多くなり、また偏在することなく
付着するため、樹脂基材との接着性を向上させることが
できるからである。ここで、結晶粒の平均粒径は小さく
するほど所望の効果が得られるが、その製造コスト等を
考慮して適宜決めればよい。
【0033】尚、上記した未処理銅箔の結晶粒の平均粒
径とは、まず結晶粒が形成されている箔を断面方向に
0.03μm厚さで切れるような設定でミクロトームで
切り取り、その試料を透過型電子顕微鏡で撮影し、その
写真における結晶粒の面積を10点以上実測し、その結
晶粒を実測面積を有する真円にしたときの直径を計算
し、そのときの計算値のことをいう。
【0034】ここで、前記の微細粗化粒子は、Cuから
なるものであってよいが、CuとMoの合金粒子やCu
とNi、Co、Fe及びCrの群から選ばれる少なくと
も1種の元素(I)とから成る合金粒子(以下、「粒子
I」という)であってもよいし、該合金粒子と、V、M
o及びWの群から選ばれる少なくとも1種の元素(II)
との混合物(以下、「粒子II」という)であってもよ
い。
【0035】通常のリジット配線板に使用されるFR−
4等のエポキシ樹脂では、Cu粒子又はCuとMoの合
金粒子で所望の密着強度が得られるが、粒子がより微細
になるフレキシブル配線板に使用されるポリイミドの場
合、Cu粒子又はCuとMoの合金粒子では密着強度が
出にくくなるので、前記の粒子I又は粒子IIを付着させ
るのが効果的である。これらの粒子は、単なるアンカー
効果のみでなく、ポリイミドとの化学結合を増大させる
ため、大きな密着強度が得られる、と考えられる。
【0036】粒子Iとしては、例えば、Cu−Ni合
金、Cu−Co合金、Cu−Fe合金、Cu−Cr合金
などの粒子を好適例として挙げることができる。
【0037】前記の合金粒子における前記元素(I)の
存在量は、Cuの存在量1mg/dm2−箔当たり0.1〜3
mg/dm2−箔が好ましく、また前記の混合物における前記
元素(II)の存在量は、Cuの存在量1mg/dm2−箔当た
り0.02〜0.8mg/dm2−箔が好ましい。
【0038】粒子Iにおいて、元素(I)の存在量が3
mg/mg-Cuより多くなるような合金組成では、回路パター
ンをエッチングする際に、Coを除いて溶解しにくく、
樹脂基板の方に残るような問題が生じて不都合であり、
逆に0.1mg/mg-Cuより少ない合金組成では、樹脂基
板、とりわけポリイミド樹脂基板に対してピール向上を
期待できないというような不都合を生ずるからである。
【0039】このような粒子Iの内、Cu−Ni合金粒
子又はCu−Co合金粒子は、Ni又はCoそれ自体が
ポリイミドのような樹脂基材に対して高い密着強度を示
すので、合金粒子全体としても樹脂基材との間で高い密
着強度を示すようになって好適である。その場合、Cu
の箔本体への存在量(付着量)が絶対量で4〜20mg/d
m2であり、Ni又はCoの存在量(付着量)が0.1〜
3mg/mg-CuであるCu−Ni合金粒子又はCu−Co合
金粒子は非常に高い接着性を示すという点で特に好適で
ある。
【0040】粒子IIは、前記の粒子Iと酸化物粒子との
混合物である。箔本体への電気めっき時に、結晶粒の粒
界に粒子Iが析出するが、同時に元素(II)、例えば
V、Mo、WはV25、MoO3、WO3、のような酸化
物粒子となって粒子Iと混在する状態で析出することに
よりこの粒子IIは形成される。したがって、この粒子II
は、箔本体の結晶位の粒界を中心にして付着している
が、粒子Iと酸化物粒子は適度に相互分散した状態で共
存している。
【0041】尚、粒子Iは、前述の通り、結晶粒界に選
択的に付着するが、その場合、全ての粒界に均一に付着
するのではなく、ある特定の粒界に集中的に付着すると
いう傾向を示す。このような付着状態が支配的に進行す
ると、全体としての付着量は増加していても、粒子Iは
粒界全体に均一に付着しているとは限らず、未付着の箇
所では樹脂基材との密着性が低下するという事態が発生
することがある。
【0042】しかしながら、元素(II)としてのV、M
o、Wなどの共存下で電気めっきを行うと、その理由は
明確ではないが、V、Mo、Wの酸化物粒子の働きで、
前記の粒子Iは、ある特定の粒界に集中して付着する傾
向が低下し、多数の結晶粒の粒界に分散して付着するよ
うになり、全体として均一付着が実現する。
【0043】その結果、粒子IIの場合は、粒子Iが単独
で付着しているときよりも樹脂基材との接着性は向上す
るという効果が得られる。
【0044】粒子IIにおいて、元素IIの存在量が0.8
mg/mg-Cuより多い場合には、樹脂基板にプレスした後、
ビールを引いたときに樹脂基板上に酸化物が残るような
問題が生じて不都合であり、逆に0、02mg/mg-Cuより
少ない場合には元素(II)を添加する効果が見られない
という不都合が生じる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施例に基づい
て更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0046】原箔1 厚さ:13μmで、マット面粗度:Rz=1.20μm、
光沢面粗度:Rz=1.40μmの未処理銅箔を用意し
た。この箔を冷間圧延にて1パス圧延し、厚さ12μm
の原箔を得た。
【0047】原箔2 厚さ:15μmで、マット面粗度:Rz=1.25μm、
光沢面粗度:Rz=1.38μmの未処理銅箔を用意し
た。この箔を冷間圧延にて2パス圧延し、厚さ:12μ
mの原箔を得た。
【0048】原箔3 厚さ:18μmで、マット面粗度:Rz=1.15μm、
光沢面粗度:Rz=1.42μmの未処理銅箔を用意し
た。この箔を冷間圧延にて3パス圧延し、厚さ:12μ
mの原箔を得た。
【0049】電気めっきA(めっき浴1の処理に続けて
めっき浴2の処理を行った) ・めっき浴1の組成:硫酸銅(Cu金属として)25g
/dm3、硫酸100g/dm3、モリブデン酸アンモニウム
(Mo金属として)1.0g/dm3、 ・電流密度40A/dm3、 ・通電時間:3.5秒、 ・浴温:35℃
【0050】・めっき浴2の組成:硫酸銅(Cu金属と
して)60g/dm3、硫酸100g/dm3、 ・電流密度20A/dm2、 ・通電時間:7.0秒、 ・浴温:50℃
【0051】電気めっきB ・めっき浴の組成:硫酸銅(Cu金属として)5g/dm
3、硫酸ニッケル(Ni金属として)12g/dm3、メタ
パナジン酸アンモニウム(V金属として)1.0g/dm
3、pH3.5、 ・電流密度10A/dm2、 ・通電時間:3秒、 ・浴温:40℃
【0052】電気めっきC ・めっき浴の組成:硫酸銅(Cu金属として)5g/dm
3、硫酸コバルト(Co金属として)12g/dm3モリブ
デン酸アンモニウム(Mo金属として)1.0g/d
m3、pH3.5、 ・電流密度10A/dm2、 ・通電時間:3秒、 ・浴温:40℃
【0053】実施例1 原箔1を用いて電気めっきAにより処理を行った。
【0054】実施例2 原箔2を用いて電気めっきAにより処理を行った。
【0055】実施例3 原箔3を用いて電気めっきAにより処理を行った。
【0056】実施例4 原箔1を用いて電気めっきBにより処理を行った。
【0057】実施例5 原箔2を用いて電気めっきBにより処理を行った。
【0058】実施例6 原箔3を用いて電気めっきBにより処理を行った。
【0059】実施例7 原箔1を用いて電気めっきCにより処理を行った。
【0060】実施例8 原箔2を用いて電気めっきCにより処理を行った。
【0061】実施例9 原箔3を用いて電気めっきCにより処理を行った。
【0062】原箔4 厚さ:12μmで、マット面粗度:Rz=1.21μm、
光沢面粗度:Rz=1.45μmの未処理銅箔を用意し
た。
【0063】比較例1 原箔4を用いて電気めっきAにより処理を行った。
【0064】比較例2 原箔4を用いて電気めっきBにより処理を行った。
【0065】比較例3 原箔4を用いて電気めっきCにより処理を行った。
【0066】得られた銅箔の被接合面(粗化処理面)側
の表面に亜鉛めっき(0.1mg/dm2)を施し、更にその
上にクロメート処理を施した試料(以下、「表面処理銅
箔」という)を作製した。
【0067】得られた表面処理銅箔の特性を下記の項目
についてそれぞれ評価した。
【0068】(1)ピール強度 ユーピレックスVT(商品名、宇部興産(株)製のポリ
イミドフィルム)を用意し、得られた表面処理銅箔の被
接合両側に重ね合わせた後、全体をステンレス鋼板で挟
み、2660Paの真空プレスで徐々に昇温、昇圧してい
き、温度330℃、圧力0.2MPaの加熱・加圧状態下
で10分間熱圧着し、更に5MPaの加圧下で5分間保持
した後、徐々に冷却、減圧した。得られた樹脂付き銅箔
を試料とし、JIS C 6481「プリント配線板用
銅張積層板試験方法」の5.7に従って常態ピール(常
態での「引き剥がし強さ」)を測定した。測定片の幅は
10mmとし、測定温度は常温である。3点の測定結果の
平均値を表1〜3に示す。
【0069】(2)エッチング特性 実施例1〜9及び比較例1〜3で得られた表面処理銅箔
をピール強度の被検体の作製方法に準じて樹脂付き銅箔
(但し、基材はガラスエポキシ基材−FR4−を使用)
を作製し、そのそれぞれに対するエッチング特性の評価
を次に示す方法で行った。各銅張基板表面を3%過酸化
水素−10%硫酸混合水溶液にて洗浄後、液レジストを
5μmの厚さで均一に塗布して乾燥した。次に該レジス
トに試験回路パターンを重ね、露光機を用いて200mJ
/cm2で紫外線照射した。テストパターンは線幅30μ
m、線間30μm、及び線幅20μm、線間20μm、さら
に線幅15μm、線間15μmの3種類とし、長さ100
mmの平行直線を10本並べたものである。紫外線照射後
直ちに現像し、水洗、乾燥した。
【0070】このように、レジストによる回路が形成さ
れた各銅張積層板のそれぞれに対し、エッチング評価装
置(自作)によりエッチングした。エッチング評価装置
は単ノズルで、垂直に立てた試料の銅張基板に対し直角
方向からエッチング液を噴射するものである。エッチン
グ液には塩化第二鉄と塩酸を混合した液(FeCl3
2mol/l、HCl:0.5mol/l)を使用し、液温50
℃、噴射圧0.16MPa、液流量1l/min、試料とノズ
ルの距離15cmにて行った、噴射時間は55秒とした。
噴射後直に水洗し、アセトンにてレジストを剥離してプ
リント回路パターンを得た。得られた各々のプリント回
路パターンに対し、回路間のブリッジの有無を観察し
た。その結果を表1〜3に示す。ブリッジが少ないほど
エッチング特性が良好と判断できる。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】実施例においては、原箔の表面が平滑化さ
れているので、細線におけるエッチング性が良好であ
る。また、粗化処理後の表面粗度(Ra,Rz)も比較
例に比し小さく、引き剥がし強さは逆に向上している。
尚、比較例に比し実施例ではエッチング時の「根残り」
がきわめて少ないことも確認した。
【0075】
【発明の効果】上述の通り、本発明によれば、その箔本
体の表面粗度は小さく、全体として平滑な表面になって
いながら、ファインな回路パターンにエッチングするこ
とができるとともに、樹脂基板との密着強度を大きくし
た電解銅箔、更にはそれを用いた銅張積層板又はプリン
ト配線板を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解製箔装置の構造を示す断面図である。
【図2】表面処理装置の構成を示す断面図である。
【図3】従来の未処理銅箔の表面状態を示す電子顕微鏡
イメージである。
【図4】従来の未処理銅箔の結晶組織を示す電子顕微鏡
イメージである。
【図5】本発明の原箔となる未処理銅箔の表面状態を示
す電子顕微鏡イメージである。
【図6】本発明の原箔となる未処理銅箔の結晶組織を示
す電子顕微鏡イメージである。
【図7】本発明の電解銅箔の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電解製箔装置のアノード 2 電解製箔装置のカソード 3 電解製箔装置の電解液 4 未処理銅箔 5 表面処理装置の電解液 6 表面処理装置の電解液 7 表面処理装置のアノード 8 電解銅箔(表面処理銅箔) 10 箔本体(圧延加工銅箔) 20 微細粗化粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 和弘 栃木県今市市荊沢601番地の2 古河サー キットフォイル株式会社内 Fターム(参考) 4E351 AA02 BB01 BB30 BB38 CC19 DD04 DD17 DD19 DD54 DD55 DD58 GG01 4K024 AA09 AA15 BA09 BB11 BC02 DB07 5E343 AA02 AA12 AA39 BB16 BB24 BB39 BB40 BB43 BB44 BB45 BB67 DD75 DD80 GG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径2μm以下の結晶粒が全面に渡
    り表出している電解銅箔の未処理銅箔を原箔とし、2%
    以上の加工度の冷間圧延加工を行い該箔表面を平滑化し
    たことを特徴とするファインパターン用電解銅箔
  2. 【請求項2】 前記の未処理銅箔が、マット面の表面粗
    度:Rzが該未処理銅箔の光沢面の表面粗度Rzと同じ
    か、それより小さいものである、請求項1に記載の電解
    銅箔。
  3. 【請求項3】 前記の電解銅箔が、その片面又は両面
    に、平均粒径3μm以下の微細粗化粒子であって、C
    u、若しくはCuとMoの合金粒子、又はCuとNi、
    Co、Fe及びCrの群から選ばれる少なくとも1種の
    元素(I)とから成る合金粒子、若しくは該合金粒子と
    V、Mo及びWの群から選ばれる少なくとも1種の元素
    (II)との混合物である微細粗化粒子、を更に付着せし
    めたものである、請求項1又は2に記載のファインパタ
    ーン用電解銅箔。
  4. 【請求項4】 前記の合金粒子における前記元素(I)
    の存在量が0.1〜3mg/mg‐Cuであり、前記の混合
    物における前記元素(II)の存在量が0.02〜0.8
    mg/mg‐Cuである、請求項3に記載の電解銅箔。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一に記載の電解
    銅箔を、その粗化処理した面にて樹脂基板と接着せしめ
    た銅張積層板又はプリント配線板。
JP2001040287A 2001-02-16 2001-02-16 ファインパターン用電解銅箔 Expired - Lifetime JP4429539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001040287A JP4429539B2 (ja) 2001-02-16 2001-02-16 ファインパターン用電解銅箔

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001040287A JP4429539B2 (ja) 2001-02-16 2001-02-16 ファインパターン用電解銅箔

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002246712A true JP2002246712A (ja) 2002-08-30
JP4429539B2 JP4429539B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=18902923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001040287A Expired - Lifetime JP4429539B2 (ja) 2001-02-16 2001-02-16 ファインパターン用電解銅箔

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4429539B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004142183A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Mitsui Chemicals Inc ポリイミド金属箔積層板
JP2004256910A (ja) * 2003-02-04 2004-09-16 Furukawa Techno Research Kk 高周波回路用銅箔、その製造方法、その製造設備、及び該銅箔を用いた高周波回路
JP2005150155A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Furukawa Circuit Foil Kk 電磁波シールド用銅箔、その製造方法、および該銅箔で作成した電磁波シールド体
EP1562413A2 (en) * 2004-02-06 2005-08-10 Furukawa Circuit Foil Co., Ltd. Treated copper foil and circuit board
JP2007019322A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Nippon Foil Mfg Co Ltd フレキシブルプリント配線板用金属シート、それを用いた銅クラッドラミネート材とフレキシブルプリント配線板
CN100353819C (zh) * 2002-09-02 2007-12-05 古河电路铜箔株式会社 薄膜上的集成电路芯片用、等离子显示器用或高频印刷电路板用铜箔
JP2008199051A (ja) * 2008-04-08 2008-08-28 Furukawa Circuit Foil Kk 電磁波シールド用銅箔及び電磁波シールド用銅箔の製造方法
US7569282B2 (en) 2003-02-27 2009-08-04 The Furukawa Electric Co., Ltd. Electromagnetic shielding copper foil, method of production thereof and electromagnetic shield
CN108930050A (zh) * 2017-05-26 2018-12-04 湖南省正源储能材料与器件研究所 一种锂离子电池负极集流体用超薄电子铜箔的制备方法
US10273569B2 (en) 2015-07-17 2019-04-30 Toppan Printing Co., Ltd. Metal mask substrate, metal mask substrate control method, metal mask, and metal mask production method
US10876215B2 (en) 2015-07-17 2020-12-29 Toppan Printing Co., Ltd. Metal mask substrate for vapor deposition, metal mask for vapor deposition, production method for metal mask substrate for vapor deposition, and production method for metal mask for vapor deposition
US10903426B2 (en) 2015-07-17 2021-01-26 Toppan Printing Co., Ltd. Metal mask base, metal mask and method for producing metal mask
US11111585B2 (en) 2015-07-17 2021-09-07 Toppan Printing Co., Ltd. Method for producing base for metal masks, method for producing metal mask for vapor deposition, base for metal masks, and metal mask for vapor deposition
KR102684656B1 (ko) * 2018-09-27 2024-07-15 주식회사 엘지에너지솔루션 양면 균일 전해 동박의 제조방법

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100353819C (zh) * 2002-09-02 2007-12-05 古河电路铜箔株式会社 薄膜上的集成电路芯片用、等离子显示器用或高频印刷电路板用铜箔
JP4686106B2 (ja) * 2002-10-23 2011-05-18 三井化学株式会社 ポリイミド金属箔積層板
JP2004142183A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Mitsui Chemicals Inc ポリイミド金属箔積層板
JP2004256910A (ja) * 2003-02-04 2004-09-16 Furukawa Techno Research Kk 高周波回路用銅箔、その製造方法、その製造設備、及び該銅箔を用いた高周波回路
US7569282B2 (en) 2003-02-27 2009-08-04 The Furukawa Electric Co., Ltd. Electromagnetic shielding copper foil, method of production thereof and electromagnetic shield
JP2005150155A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Furukawa Circuit Foil Kk 電磁波シールド用銅箔、その製造方法、および該銅箔で作成した電磁波シールド体
EP1562413A2 (en) * 2004-02-06 2005-08-10 Furukawa Circuit Foil Co., Ltd. Treated copper foil and circuit board
JP4492806B2 (ja) * 2005-07-08 2010-06-30 日本製箔株式会社 耐屈曲性フレキシブルプリント配線板
JP2007019322A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Nippon Foil Mfg Co Ltd フレキシブルプリント配線板用金属シート、それを用いた銅クラッドラミネート材とフレキシブルプリント配線板
JP2008199051A (ja) * 2008-04-08 2008-08-28 Furukawa Circuit Foil Kk 電磁波シールド用銅箔及び電磁波シールド用銅箔の製造方法
US10273569B2 (en) 2015-07-17 2019-04-30 Toppan Printing Co., Ltd. Metal mask substrate, metal mask substrate control method, metal mask, and metal mask production method
US10876215B2 (en) 2015-07-17 2020-12-29 Toppan Printing Co., Ltd. Metal mask substrate for vapor deposition, metal mask for vapor deposition, production method for metal mask substrate for vapor deposition, and production method for metal mask for vapor deposition
US10903426B2 (en) 2015-07-17 2021-01-26 Toppan Printing Co., Ltd. Metal mask base, metal mask and method for producing metal mask
US11111585B2 (en) 2015-07-17 2021-09-07 Toppan Printing Co., Ltd. Method for producing base for metal masks, method for producing metal mask for vapor deposition, base for metal masks, and metal mask for vapor deposition
US11453940B2 (en) 2015-07-17 2022-09-27 Toppan Printing Co., Ltd. Metal mask substrate for vapor deposition, metal mask for vapor deposition, production method for metal mask substrate for vapor deposition, and production method for metal mask for vapor deposition
US11706968B2 (en) 2015-07-17 2023-07-18 Toppan Printing Co., Ltd. Metal mask base, metal mask and method for producing metal mask
US11746423B2 (en) 2015-07-17 2023-09-05 Toppan Printing Co., Ltd. Method for producing base for metal masks, method for producing metal mask for vapor deposition, base for metal masks, and metal mask for vapor deposition
CN108930050A (zh) * 2017-05-26 2018-12-04 湖南省正源储能材料与器件研究所 一种锂离子电池负极集流体用超薄电子铜箔的制备方法
KR102684656B1 (ko) * 2018-09-27 2024-07-15 주식회사 엘지에너지솔루션 양면 균일 전해 동박의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4429539B2 (ja) 2010-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5932705B2 (ja) 印刷回路用銅箔
JP4429979B2 (ja) キャリア付き極薄銅箔及びキャリア付き極薄銅箔の製造方法
JP3977790B2 (ja) キャリア付き極薄銅箔の製造方法、及び該製造方法で製造された極薄銅箔、該極薄銅箔を使用したプリント配線板、多層プリント配線板、チップオンフィルム用配線基板
JP3313277B2 (ja) ファインパターン用電解銅箔とその製造方法
US20050123782A1 (en) Copper foil with low profile bond enhancement
CN109642338B (zh) 铜箔以及具有该铜箔的覆铜板
KR101208310B1 (ko) 폴리이미드계 플렉시블 동장 적층판용 동박, 폴리이미드계플렉시블 동장 적층판 및 폴리이미드계 플렉시블 프린트배선판
EP2557204A1 (en) Copper foil for printed circuit
US20090011271A1 (en) Ultra-thin copper foil with carrier and printed wiring board using ultra-thin copper foil with carrier
EP1645662A1 (en) Surface treated copper foil and circuit board
JP4087369B2 (ja) キャリア付き極薄銅箔、およびプリント配線板
JP2010006071A (ja) 表面処理銅箔、キャリア付き極薄銅箔、フレキシブル銅張積層板及びポリイミド系フレキシブルプリント配線板
JP2007186797A (ja) キャリア付き極薄銅箔の製造方法、及び該製造方法で製造された極薄銅箔、該極薄銅箔を使用したプリント配線板、多層プリント配線板、チップオンフィルム用配線基板
JP2000269637A (ja) 高密度超微細配線板用銅箔
JP4959052B2 (ja) 導電性トレースの改良された形成方法およびそれによって製造されたプリント回路
JP4429539B2 (ja) ファインパターン用電解銅箔
JPH0529740A (ja) プリント配線板用電解銅箔
JP4202840B2 (ja) 銅箔及びその製造方法
JP2004238647A (ja) 平滑化銅箔とその製造方法
JP2002322586A (ja) ファインパターン用電解銅箔とその製造方法
JP2004263300A (ja) ファインパターンプリント配線用銅箔とその製造方法
EP0758840B1 (en) Copper foil and high-density multi-layered printed circuit board using the copper foil for inner layer circuit
JP2004119961A (ja) チップオンフィルム用、プラズマディスプレイ用、または高周波プリント配線板用銅箔
JP3374127B2 (ja) 金属箔、それを用いた回路基板用の積層板
JP2004263296A (ja) ファインパターンプリント配線用銅箔とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061206

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091216

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4429539

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term