JP2002245669A - 情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

情報記録媒体及びその製造方法

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JP2002245669A
JP2002245669A JP2001037218A JP2001037218A JP2002245669A JP 2002245669 A JP2002245669 A JP 2002245669A JP 2001037218 A JP2001037218 A JP 2001037218A JP 2001037218 A JP2001037218 A JP 2001037218A JP 2002245669 A JP2002245669 A JP 2002245669A
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JP2001037218A
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Yasuhiko Koda
安彦 國府田
Osamu Ishizaki
修 石崎
Takeshi Maro
毅 麿
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキージャンプやパーティクルがなく、浮上
型のヘッドを外周部まで安定に移送可能なプラスチック
基板を備えた情報記録媒体を提供すること、及びこのよ
うな情報記録媒体を高能率に製造する方法を提供するこ
と。 【解決手段】 情報記録媒体1Aについては、センター
孔2aを有するプラスチック基板2の表裏両基板面に情
報層3が担持され、当該プラスチック基板2及び情報層
3の外周部に面取り4が施されているという構成にし
た。製造方法については、射出成形されたプラスチック
基板2の基板面に情報層3を成膜した後、当該情報層3
が成膜されたプラスチック基板2を面取り装置の回転ス
ピンドル11に装着し、プラスチック基板2を回転駆動
しつつ、当該プラスチック基板2の外周エッジ部にバイ
ト12を押し付けて、プラスチック基板2及び情報層3
の外周部に面取り加工を施こすという構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体とそ
の製造方法とに係り、特に、スキージャンプと呼ばれる
外周部の変形がなく、安定した記録再生が可能なプラス
チック基板を備えた高密度情報記録媒体の構成と、プラ
スチック基板に発生するスキージャンプの除去方法とに
関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ用或いは映像・音楽用デー
タの情報記録媒体として、ハードディスク、光ディスク
又は光磁気ディスク等のディスク状情報記録媒体は、年
々需要が大きくなっている。この種の情報記録媒体に
は、パソコン用データの急激な増加や情報量の多い高品
位の映像を取り扱うために、記録容量のさらなる増加
と、1ビット当りの単価の低減とが強く求められてい
る。
【0003】ハードディスクは、年々記録密度とデータ
転送レートを飛躍的に向上させ、安価でレスポンスの早
い情報記録媒体として広く普及している。これに対し
て、光ディスクや光磁気ディスクは、可換媒体で持ち運
びに便利というメリットとともに、射出成形されたプラ
スチック基板を用いるために、同一のデータを安価で大
量に複製できるというメリットを有する。
【0004】このような状況のもと、近年においては、
ハードディスクと光ディスクの利点を兼ね備えた新たな
情報記録媒体及びそのドライブ装置が種々提案されてい
るが、そのうち、特に、SIL(Solid Immersion Lens)
と呼ばれる半球状のレンズが搭載されたヘッドをプラス
チック基板を有する情報記録媒体の表面から微小距離だ
け浮上させ、エバネセント波により情報の記録、再生及
び消去を行うものが最近注目を集めている。この方式に
よれば、従来の対物レンズを備えた光学ヘッドでは、対
物レンズの回折限界により、情報層に照射されるスポッ
ト径が使用するレーザー波長程度までしか小さくならな
いのに対して、“1/SILの屈折率”の回折限界が得
られ、情報層に照射されるスポット径を格段に小さくで
きるため、記録容量のさらなる増加を図ることができ
る。また、プラスチック基板を備えた情報記録媒体を用
いるので、安価に作製でき、かつ、持ち運べるという可
換媒体としてのメリットも活かしている。
【0005】ところで、SILを搭載したヘッドの浮上
量は、一般に、使用するレーザー波長の1/4以下とい
われるが、記録再生の信頼性を高めるためには、当該ヘ
ッドの浮上量をより小さくすることが好ましいのであっ
て、通常は、使用するレーザー波長の1/8程度にする
ことが要求される。即ち、波長が665nmの赤色レー
ザーを用いた場合には、ヘッドの浮上量を83nm程度
に規制することが要求され、波長405nmの青色レー
ザーを用いた場合には、ヘッドの浮上量を51nm程度
に規制することが要求される。
【0006】かかる微小な浮上量を安定に保持するため
には、情報記録媒体の平坦度及び平行度を厳しく規制す
る必要がある。しかし、射出成形されたプラスチック基
板には、射出成形時における内外周の樹脂充填率の差や
冷却温度差によって、通常、外周部の数mmの領域にス
キージャンプと呼ばれる20〜30μmの高さを持つ盛
り上がり部分が生じるため、単に射出成形されたプラス
チック基板に所要の情報層を担持させてSIL用の情報
記録媒体を作製すると、ヘッドを情報記録媒体の外周ま
で移送したときに、ヘッドの浮上量を変動させるばかり
ではなく、ヘッドのロード及びアンロードの際に媒体と
ヘッドが接触しヘッドクラッシュを引き起こすおそれが
ある。
【0007】ヘッドと情報記録媒体との接触やヘッドク
ラッシュを避ける手段としては、ヘッドが情報記録媒体
の外周領域まで移動しないようにドライブを設計する方
法と、スキージャンプを有しないプラスチック基板を用
いる方法とが考えられるが、前者は、ドライブの機構が
複雑になるばかりでなく、記録容量効率が最も高い情報
記録媒体の外周領域を使用できず、ディスクサイズの無
駄が大きいことから、実用上到底採用することができな
い。
【0008】スキージャンプを有しないプラスチック基
板の作製方法としては、これまでいくつかの案が提示さ
れている。まず、成形時に使用する金型やスタンパ自体
をあらかじめスキージャンプを補正する形状で作成し、
射出成形を行う方法である。しかし、金型やスタンパの
外周のみを正確に厚くする方法は非常に困難であり、使
用する樹脂が変化したり、樹脂の充填率や成形時の温度
等の成形条件が多少でも変化した場合、これに追従して
金型やスタンパの形状を計算し直さなければならず実用
的ではない。
【0009】他に、基板の外周部に発生したスキージャ
ンプをプレスによって押しつぶす案も提案されている
が、この場合、押しつぶした部分が変形するため、作製
しようとする情報記録媒体が光ディスクである場合、必
要な案内溝やピットを前もって形成しておくことができ
ず、記録容量の無駄が大きくなる。また、案内溝やピッ
トを有しない、例えば磁気ディスク等の情報記録媒体に
ついても、情報層が作製された後にプレスすると、記録
再生特性に悪影響を及ぼすおそれがあり、信頼性が損な
われる。
【0010】射出成形によって作製される基板のもうひ
とつの問題は、パーティクルと呼ばれる突起物が基板上
に存在することである。基板上に突起物が存在すると、
ヘッドの走行を妨げるだけでなく、最悪の場合、突起物
とヘッドが接触し、情報記録媒体及びヘッドの両方を破
壊してしまう。
【0011】なお、浮上型ヘッドを用いた情報記録媒体
であるハードディスクでも、スライダの浮上量が既に数
十nmの領域に達しており、欠陥あるいはパーティクル
対策として、テープによるクリーニングやバーニッシュ
ヘッドによるクリーニングが一般的に行われている。こ
のときのクリーニングやバーニッシュヘッドの方向は、
記録媒体に対して内周方向からでも外周方向からでも良
く方向を選ばない。また、ハードディスクでは、記録膜
成膜前に洗浄や研磨を行うのが一般的で、成膜後に機械
的な加工を行うことはなかった。これに対して、浮上型
ヘッドにより記録再生を行う情報記録媒体としてプラス
チック基板を用いた場合、プラスチック基板の信号面に
対して直接研磨を行うことはできない。これは信号面に
案内溝やプリピットが既に形成されており、研磨によっ
て傷がついてしまうからである。また、プラスチック基
板の信号面は非常に傷つきやすく、案内面やプリピット
が存在しない場合でも、研磨テープやクリーニングテー
プによって傷が発生してしまう。このため、プラスチッ
ク基板を用いた情報記録媒体においては、ハードディス
クとは異なるプロセスやノウハウが必要となる。
【0012】また、2枚の光ディスクを接着剤で貼りあ
わせる貼り合わせ型の光ディスクにおいては、余剰の接
着剤の除去を目的として、情報記録媒体の外周部に機械
的な加工が施される場合があるが、本加工は、余剰の接
着剤の除去及びそれに必要なプラスチック基板の局部的
な整形に止まるものであり、情報層の加工や、それに伴
って発生するパーティクルについては、何ら対策が検討
なされていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の不備を解決するためになされたものであって、そ
の課題とするところは、スキージャンプと呼ばれる基板
外周部の盛り上がりや、基板及び情報層の加工時に発生
するパーティクルと呼ばれる突起物がなく、浮上型のヘ
ッドを外周部まで安定に移送可能なプラスチック基板を
備えた情報記録媒体を提供すること、及びこのような情
報記録媒体を高能率に製造する方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、情報記録媒体について、第1に、プラス
チック基板と、当該プラスチック基板の基板面に担持さ
れた情報層とを有する情報記録媒体において、前記プラ
スチック基板及び情報層の外周部に面取りが施されてい
るという構成にした。
【0015】本例の情報記録媒体は、射出成形されたプ
ラスチック基板の基板面に情報層を形成した後、これら
プラスチック基板及び情報層の外周部に面取り加工を施
こすことによって製造することができる。
【0016】前記したように、スキージャンプを補正す
るための特別な工夫がされていない金型やスタンパを用
いて射出成形されたプラスチック基板の外周部には、ス
キージャンプが形成されるが、成形条件によってはスキ
ージャンプの盛り上がり高さ及び盛り上がり領域を小さ
いものにすることができる。この場合には、プラスチッ
ク基板及び情報層の外周部に面取りを施すことによっ
て、スキージャンプを除去することができ、平坦度及び
平行度が高く、ヘッドと接触しにくい情報記録媒体を得
ることができる。また、情報層の外周部に面取りを施す
ので、プラスチック基板の最外周部まで情報層を形成す
ることができ、ディスクサイズを有効利用できて、記録
容量の高い情報記録媒体を得ることができると共に、情
報層の外周部におけるバリやはがれの発生も防止でき、
この点からもヘッドと接触しにくく、信頼性の高い情報
記録媒体を提供することができる。
【0017】本発明は、情報記録媒体について、第2
に、プラスチック基板と、当該プラスチック基板の基板
面に担持された情報層及び保護層とを有する情報記録媒
体において、前記プラスチック基板、情報層及び保護層
の外周部に面取りが施されているという構成にした。
【0018】本例の情報記録媒体は、射出成形されたプ
ラスチック基板の基板面に情報層及び保護層をこの順に
形成した後、これらプラスチック基板、情報層及び保護
層の外周部に面取り加工を施こすことによって製造する
ことができる。
【0019】かように、プラスチック基板、情報層及び
保護層の外周部に面取りを施すと、情報層の外面が保護
層で覆われた例えば光ディスク等の情報記録媒体につい
て、前記第1の課題解決手段と同様の効果を得ることが
できる。
【0020】本発明は、情報記録媒体について、第3
に、プラスチック基板と、当該プラスチック基板の基板
面に担持された情報層及び保護層とを有する情報記録媒
体において、前記プラスチック基板及び情報層の外周部
にのみ選択的に面取りが施されているという構成にし
た。
【0021】本例の情報記録媒体は、射出成形されたプ
ラスチック基板の基板面に情報層を形成した後、これら
プラスチック基板及び情報層の外周部に面取り加工を施
こし、次いで、前記情報層の外面を保護層で覆うことに
よって製造することができる。
【0022】かように、プラスチック基板と情報層と保
護層とを有する情報記録媒体において、プラスチック基
板及び情報層の外周部にのみ選択的に面取りを施すと、
情報層の外面全体を保護層で覆うことができるので、前
記第2の課題解決手段と同様の効果を得ることができる
ほか、情報記録媒体の耐久性及び保存性をより良好なも
のにすることができる。
【0023】本発明は、情報記録媒体について、第4
に、プラスチック基板と、当該プラスチック基板の基板
面に担持された情報層とを有する情報記録媒体におい
て、前記プラスチック基板の外周面が前記基板面と直角
に切断され、かつ、前記プラスチック基板及び情報層の
外周部に面取りが施されているという構成にした。
【0024】本例の情報記録媒体は、射出成形されたプ
ラスチック基板の基板面に情報層を形成した後、これら
プラスチック基板及び情報層の外周領域を切り落とし加
工し、次いで、外周領域が切り落とされたプラスチック
基板及び情報層の外周部に面取り加工を施こすことによ
って製造することができる。
【0025】プラスチック基板の外周部に形成されたス
キージャンプの盛り上がり高さ及び盛り上がり領域が大
きい場合には、外周部に面取りを施しただけではスキー
ジャンプを除去することはできない。そこで、予めサイ
ズが大きいプラスチック基板を成形して情報層を担持
し、当該プラスチック基板及び情報層の外周面を基板面
と直角に切断した後に、プラスチック基板及び情報層の
外周部に面取りを施すと、スキージャンプの大きさに拘
わらず情報記録媒体の平坦度及び平行度を高めることが
でき、前記第1の課題解決手段と同様の効果を得ること
ができる。
【0026】本発明は、情報記録媒体について、第5
に、プラスチック基板と、当該プラスチック基板の基板
面に担持された情報層及び保護層とを有する情報記録媒
体において、前記プラスチック基板の外周面が前記基板
面と直角に切断され、かつ、前記プラスチック基板、情
報層及び保護層の外周部に面取りが施されているという
構成にした。
【0027】本例の情報記録媒体は、射出成形されたプ
ラスチック基板の基板面に情報層及び保護層をこの順に
形成した後、これらプラスチック基板、情報層及び保護
層の外周領域を切り落とし加工し、次いで、外周領域が
切り落とされたプラスチック基板、情報層及び保護層の
外周部に面取り加工を施こすことによって製造すること
ができる。
【0028】かように、プラスチック基板、情報層及び
保護層の外周部に切断と面取りとを施すと、情報層の外
面が保護層で覆われた例えば光ディスク等の情報記録媒
体について、前記第4の課題解決手段と同様の効果を得
ることができる。
【0029】本発明は、情報記録媒体について、第6
に、プラスチック基板と、当該プラスチック基板の基板
面に担持された情報層及び保護層とを有する情報記録媒
体において、前記プラスチック基板の外周面が前記基板
面と直角に切断され、かつ、前記プラスチック基板及び
情報層の外周部にのみ選択的に面取りが施されていると
いう構成にした。
【0030】本例の情報記録媒体は、射出成形されたプ
ラスチック基板の基板面に情報層を形成した後、これら
プラスチック基板及び情報層の外周領域を切り落とし加
工し、次いで、外周領域が切り落とされたプラスチック
基板及び情報層の外周部に面取り加工を施こし、しかる
後に、前記情報層の外面を保護層で覆うことによって製
造することができる。
【0031】かように、プラスチック基板と情報層と保
護層とを有する情報記録媒体において、プラスチック基
板及び情報層の外周部にのみ選択的に切断と面取りとを
施すと、情報層の外面全体を保護層で覆うことができる
ので、前記第5の課題解決手段と同様の効果を得ること
ができるほか、情報記録媒体の耐久性及び保存性をより
良好なものにすることができる。
【0032】本発明は、情報記録媒体について、第7
に、前記第1乃至第6の課題解決手段に係る情報記録媒
体において、前記プラスチック基板の情報層形成領域外
に導電体を埋設し、当該導電体を前記プラスチック基板
の表裏の各基板面に露出させ、露出した導電体の一部或
いは全部を帯電防止保護膜に接触させるという構成にし
た。
【0033】本例の情報記録媒体は、プラスチック基板
として、情報層形成領域外に導電体が埋設され、かつ、
前記導電体が前記プラスチック基板の表裏の各基板面に
露出されたものを用いることによって製造することがで
き、かかる導電体を備えたプラスチック基板は、プラス
チック基板の射出成形時に導電体をインサートモールド
するか、プラスチック基板に開設された透孔内に導電体
を圧入するという方法で製造することができる。
【0034】かように、プラスチック基板の情報層形成
領域外に導電体を埋設し、当該導電体をプラスチック基
板の表裏の各基板面に露出させ、かつ、帯電防止保護膜
と接触させると、導電体若しくは帯電防止保護膜の一部
をプラスチック基板等の加工機械又はドライブ装置の導
電部分に接触させることによって、情報記録媒体に帯電
した静電気をアースすることができるので、情報記録媒
体へのパーティクルの付着を防止することができ、ヘッ
ドの動作不良や破壊を防止することができる。
【0035】本発明は、情報記録媒体について、第8
に、前記第7の課題解決手段におけるプラスチック基板
としてセンター孔を有するものを用い、当該センター孔
の壁面に前記導電体を露出させ、露出した導電体の一部
或いは全部を帯電防止保護膜に接触させるという構成に
した。
【0036】かように、プラスチック基板に開設された
センター孔の壁面に導電体を露出させ、帯電防止保護膜
を通してディスクの両面を導通させると、プラスチック
基板等の加工機械又はドライブ装置に備えられた媒体駆
動用のスピンドルに情報記録媒体を装着するだけで情報
記録媒体に帯電した静電気をアースすることができるの
で、従来より使用されている加工機械又はドライブ装置
をそのまま適用することができ、かつ、確実に情報記録
媒体へのパーティクルの付着を防止することができる。
【0037】その他、本発明は、情報記録媒体の製造方
法に関して、第1に、前記第1乃至第6の課題解決手段
に記載の加工を行う際に、加工部に冷却流体を吹きつけ
るという構成にした。
【0038】かように、加工部に冷却流体を吹き付ける
と、加工部及びその周辺部分の昇温を防止又は緩和する
ことができるので、加工によるプラスチック基板及び情
報層等の変質を防止することができ、高記録容量にして
信頼性の高い情報記録媒体を製造することができる。
【0039】本発明は、情報記録媒体の製造方法につい
て、第2に、前記第1乃至第6の課題解決手段に記載の
加工を行う際に、前記プラスチック基板の内周部の気圧
を外周部の気圧よりも高くするという構成にした。
【0040】かように、加工時にプラスチック基板の内
周部の気圧を外周部の気圧よりも高くすると、加工によ
って発生した切粉や研磨粉が情報記録媒体の表面に付着
しにくくなるので、パーティクルによるヘッドクラッシ
ュを生じにくい情報記録媒体を製造することができる。
【0041】本発明は、情報記録媒体の製造方法につい
て、第3に、前記第1乃至第6の課題解決手段に記載の
加工を行う際に、加工と冷却とを交互に繰り返すという
構成にした。
【0042】この場合にも、加工部及びその周辺部分の
昇温を防止又は緩和することができるので、加工による
プラスチック基板及び情報層等の変質を防止することが
でき、高記録容量にして信頼性の高い情報記録媒体を製
造することができる。
【0043】本発明は、情報記録媒体の製造方法につい
て、第4に、前記第1乃至第6の課題解決手段に記載の
各加工を、切削加工と研磨加工の組み合わせによって行
うという構成にした。
【0044】切削加工は、加工速度が速く、加工量が大
きな加工に適する。これに対して、研磨加工は、加工速
度が遅く、高精度の加工に適する。したがって、プラス
チック基板及び情報層等の加工を切削加工と研磨加工の
組み合わせによって行うと、情報記録媒体に対する所要
の加工を高能率かつ高精度に行うことができる。
【0045】本発明は、情報記録媒体の製造方法につい
て、第5に、前記第1乃至第6の課題解決手段に記載の
加工を終了した後、情報記録媒体に付着した異物をクリ
ーニングするという構成にした。
【0046】かように、所要の機械加工を終了した後、
情報記録媒体に付着した異物をクリーニングすると、情
報記録媒体に付着した異物を除去することができ、ヘッ
ドクラッシュを起こしにくくすることができるので、情
報記録媒体の信頼性を高めることができる。
【0047】本発明は、情報記録媒体の製造方法につい
て、第6に、前記クリーニング方法を、情報記録媒体に
研磨テープ又はクリーニングテープを接触させ、これら
情報記録媒体と研磨テープ又はクリーニングテープとを
相対的に駆動することにより行うという構成にした。
【0048】かように、情報記録媒体に研磨テープ又は
クリーニングテープを接触させ、これら情報記録媒体と
研磨テープ又はクリーニングテープとを相対的に駆動す
ることにより情報記録媒体のクリーニングを行うと、情
報記録媒体を高能率にクリーニングすることができるの
で、パーティクルの付着のない情報記録媒体を高能率に
製造することができる。
【0049】本発明は、情報記録媒体の製造方法につい
て、第7に、研磨テープ又はクリーニングテープを接触
させて情報記録媒体のクリーニングを行う際に、研磨テ
ープ又はクリーニングテープに、純水、アルコール又は
潤滑剤を含浸するという構成にした。
【0050】かように、研磨テープ又はクリーニングテ
ープに、純水、アルコール又は潤滑剤を含浸すると、パ
ーティクルを効率的に除去でき、情報記録媒体へのパー
ティクルの再付着を防止でき、更には研磨テープ又はク
リーニングテープの毛羽立ちを抑制することができるの
で、パーティクルの付着のない情報記録媒体を高能率に
製造することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図に
基づいて説明する。
【0052】〈第1実施形態〉図1及び図2に、第1実
施形態に係る情報記録媒体1Aの構成を示す。図1は第
1実施形態に係る情報記録媒体1Aの斜視図であり、図
2は第1実施形態に係る情報記録媒体1Aの要部断面図
である。
【0053】これらの図から明らかなように、本例の情
報記録媒体1Aは、センター孔2aを有するプラスチッ
ク基板2の表裏両基板面に情報層3が担持され、プラス
チック基板2及び情報層3の外周部に面取り4が施され
た構成になっている。
【0054】プラスチック基板2は、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート又はポリオレフィン等の
熱可塑性樹脂を射出成形(射出圧縮成形を含む。)する
ことによって成形され、情報層3が担持される基板面に
は、必要に応じて案内溝やピット等のプリフォーマット
パターンが転写される。なお、射出成形されたプラスチ
ック基板2の外周端面は、図2に示すように、基板面に
対して傾斜している。
【0055】情報層3は、情報の記録又は再生に関与す
る層の総称であって、読み出し専用の情報記録媒体につ
いては、反射膜をもって形成され、追記型又は書換型の
情報記録媒体については、記録膜をもって形成される。
反射膜は、金、銀又はアルミニウム等の金属材料単体や
これらの高反射性の金属材料を主成分とする合金材料を
もって形成され、記録膜は、磁性膜、ヒートモード記録
材料又はフォトンモード記録材料等の任意の記録材料を
もって形成される。なお、図2においては、情報層3が
単層に表示されているが、必要に応じて、同種又は異種
の膜体を複数層積層することによって形成することもで
きる。情報層3は、図1に示すように、プラスチック基
板2の内周部に設定されたクランプエリア2bを除く基
板面の全体に形成される。情報層3の形成は、反射膜材
料及び記録膜材料に応じて、スパッタリングや真空蒸着
等の真空成膜法を採ることもできるし、スピンコート法
を採ることもできる。
【0056】面取り4は、図2に示すように、基板面と
外周端面とが交叉するプラスチック基板2の外周エッジ
部から情報層3の外周にわたる部分に施される。面取り
幅Wは、情報記録媒体1Aの総厚の約1/2まで可能で
あるが、面取り幅Wが大きくなるほど、情報記録媒体1
Aの記録容量が小さくなるため、スキージャンプを除去
可能な範囲でなるべく小さく形成される。スキージャン
プが全くない場合には、バリ取り効果と記録容量とを勘
案して、0.1mm〜0.2mm程度とすることが望ま
しい。また、面取り角度θは、10度乃至80度の範囲
で可能であるが、これについてもバリ取り効果と記録容
量とを勘案して、45度±10度程度にすることが望ま
しい。なお、図2の例では、面取り4が平面状に形成さ
れているが、曲面状に形成することもできる。面取り4
は、切削、レーザ加工、ウォータージェット加工又は研
磨等の手段によって施すことができる。
【0057】かように、本例の情報記録媒体1Aは、基
板面と外周端面とが交叉するプラスチック基板2の外周
エッジ部から情報層3の外周にわたる部分に面取り4を
施したので、スキージャンプを除去することができると
共に、情報層3の外周部に発生したバリや剥離を除去す
ることができる。よって、情報記録媒体の平坦度及び平
行度を高めることができ、ヘッドの浮上量を微小かつ安
定に保持できるので、エバネセント波を利用した高密度
記録が可能で、しかもロード又はアンロード時にヘッド
クラッシュを生じにくい情報記録媒体を得ることができ
る。
【0058】次に、第1実施形態例に係る情報記録媒体
1Aの製造方法を、図3乃至図8に基づいて説明する。
図3は第1実施形態例に係る情報記録媒体1Aの製造方
法を示す工程図、図4は異物の付着防止方法の第1例を
示す断面図、図5は異物の付着防止方法の第2例を示す
要部平面図、図6は異物除去方法の第1例を示す斜視
図、図7は異物除去方法の第2例を示す斜視図、図8は
異物除去方法の第3例を示す平面図及び斜視図である。
【0059】第1実施形態例に係る情報記録媒体1Aの
製造に際しては、まず、図3(a)に示すプラスチック
基板2の射出成形を行う。射出成形されたプラスチック
基板2の外周部には、スキージャンプ5が形成されてい
る。次に、図3(b)に示すように、前記プラスチック
基板2の基板面に情報層3を成膜する。情報層3の成膜
は、クランプエリア2bを除く基板面の全体に行われ
る。次に、図3(c)に示すように、情報層3が成膜さ
れたプラスチック基板2を面取り装置の回転スピンドル
11に装着し、プラスチック基板2を回転駆動しつつ、
当該プラスチック基板2の外周エッジ部にバイトなどの
加工具12を押し付けて、プラスチック基板2及び情報
層3の外周部に面取り加工を施こす。なお、バイトによ
って面取り加工をする場合には、加工面にバイト痕を残
さないようにするため、図3(c)に示すように、刃先
12aが加工面よりも幅広に形成されたバイトをもって
加工することが好ましい。これによって、図1及び図2
に示した第1実施形態例に係る情報記録媒体1Aが得ら
れる。前記面取り加工は、バイトなどの加工具12によ
る方法のほかに、レーザー加工やウオータージェット加
工も適用することができる。
【0060】面取り加工は、いずれの加工方法をとる場
合にも、原理的に切削加工であるので、必然的に切粉が
発生するし、加工法によっては切削油や加工水が情報記
録媒体1Aの表面に付着する。これらの異物が情報記録
媒体1Aの表面に付着すると、製品である情報記録媒体
1Aの美観が損なわれるだけでなく、ヘッドの走行の妨
げになったり、ヘッドクラッシュの原因にもなり得る。
【0061】そこで、プラスチック基板2及び情報層3
の外周部に面取り加工を施こすに際しては、情報記録媒
体1Aへの異物の付着を防止するため、何らかの手段を
採ることが望ましい。
【0062】図4は、その第1例を示す断面図であっ
て、回転スピンドル11に装着される情報記録媒体1A
をカバー13で覆うと共に、当該カバー13に流体供給
管14を連結し、面取り加工時に、流体供給管14から
供給されたエアー、窒素、純水若しくは空気と純水の混
合流体を噴出させるようになっている。このようにする
と、情報記録媒体1Aの内周側が高圧で、外周側が低圧
になるので、切粉、切削油及び加工水等の異物が情報記
録媒体1A外に吹き飛ばされ、情報記録媒体1Aに付着
しにくくなる。なお、流体として純水や空気と純水の混
合流体を用いる場合には、超音波を同時に発生させ、切
削部分に超音波洗浄を行うこともできる。
【0063】また、図5は、その第2例を示す要部平面
図であって、プラスチック基板2及び情報層3の面取り
加工部に、情報記録媒体1Aの内周側からノズル15よ
り噴出されたエアー、窒素、純水若しくは空気と純水の
混合流体を噴射するものである。この場合にも、面取り
加工によって生じた切粉等の異物が流体の圧力によって
情報記録媒体1A外に吹き飛ばされるので、情報記録媒
体1Aに異物が付着しにくくなる。
【0064】なお、図4及び図5に例示した異物の付着
防止方法をとる場合、エアーや窒素の噴射に加えて、イ
オナイザーによって、情報記録媒体1Aの表面に+イオ
ンと−イオンを吹き付けることもできる。このようにす
ると、情報記録媒体1A及びこれに付着したパーティク
ルを電気的に中性化することができるので、エアーや窒
素による異物の除去をより確実かつ効率的に行うことが
できる。また、図4及び図5に例示した異物の付着防止
方法をとる場合、プラスチック基板2及び情報層3の面
取り加工は、加工部の昇温を抑制し、加工熱によってプ
ラスチック基板2及び情報層3が変質するのを防止する
ため、断続的に行うことが好ましい。このようにする
と、加工と流体の噴射による冷却とを交互にくり返すこ
とができるので、加工部の昇温が抑制され、加工熱によ
るプラスチック基板2及び情報層3の変質が防止され
る。
【0065】さらに、プラスチック基板2及び情報層3
の外周部に面取り加工を施した後においては、情報記録
媒体1Aに付着した異物を除去するため、何らかの手段
を採ることが望ましい。
【0066】図6は、情報記録媒体1Aに付着した異物
を除去する手段の第1例を示す斜視図であって、回転ス
ピンドル(図示省略)に装着された情報記録媒体1Aを
回転駆動しつつ、情報記録媒体1Aの基板面にエアーや
窒素を噴射し、情報記録媒体1Aに付着した異物を除去
している。本例の場合にも、イオナイザーによるイオン
噴射を併用することが好ましい。
【0067】図7は、情報記録媒体1Aに付着した異物
を除去する手段の第2例を示す斜視図であって、回転ス
ピンドル(図示省略)に装着された情報記録媒体1Aを
回転駆動しつつ、ガイドピン16に巻き掛けされたクリ
ーニングテープ又は研磨テープ17を情報記録媒体1A
の基板面に接触させた状態で一方向に走行させている。
この場合、情報記録媒体1Aへのクリーニングテープ又
は研磨テープ17の進入側は、情報記録媒体1Aの外周
エッジ部に接触させないようにすることが好ましい。即
ち、情報記録媒体1Aの外周エッジ部には、面取り加工
によって発生した切粉などのパーティクルが他の部分よ
りも多く付着されているので、クリーニングテープ又は
研磨テープ17の進入側を情報記録媒体1Aの外周エッ
ジ部に接触させると、該部に付着したパーティクルが内
周側に引き込まれて、情報記録媒体1Aにスクラッチを
発生させやすくなるからである。本方法によれば、情報
記録媒体1Aにスクラッチを発生させることなく、異物
の付着のない、清浄な情報記録媒体を作製できる。
【0068】図8は、情報記録媒体1Aに付着した異物
を除去する手段の第3例を示す平面図及び斜視図であっ
て、回転スピンドル(図示省略)に装着された情報記録
媒体1Aを回転駆動しつつ、当該情報記録媒体1Aの外
周端面に巻き掛けされたクリーニングテープ又は研磨テ
ープ17を一方向に走行させている。情報記録媒体1A
に対するクリーニングテープ又は研磨テープ17の巻き
掛け角度αは、基板面へのパーティクルの引き込みを防
止するため、図8(a)に示すように、10度以上90
度未満に調整される。本方法によれば、情報記録媒体1
Aにスクラッチを発生させることなく、情報記録媒体1
Aの外周部に付着した異物を高能率かつ完全に除去する
ことができる。
【0069】なお、クリーニングテープ又は研磨テープ
17には、異物の除去を効率的に行うため、及びクリー
ニングテープ又は研磨テープ17の毛羽立ちを抑制して
クリーニングの経済化を図るため、純水、アルコール又
は潤滑剤を含浸することが好ましい。
【0070】〈第2実施形態〉図9に、第2実施形態に
係る情報記録媒体1Bの構成を示す。図9は第2実施形
態に係る情報記録媒体1Bの要部断面図である。
【0071】図9から明らかなように、本例の情報記録
媒体1Bは、プラスチック基板2の表裏両基板面に情報
層3と保護層21とがこの順に積層され、プラスチック
基板2、情報層3及び保護層21の外周部に面取り4が
施された構成になっている。保護層21は、機械的又は
化学的な悪影響から情報層3を保護するものであって、
UV樹脂をもって形成される。その他については、第1
実施形態に係る情報記録媒体1Aと同じであるので、説
明を省略する。
【0072】本例の情報記録媒体1Bは、第1実施形態
に係る情報記録媒体1Aと同様の効果を有するほか、情
報層3の外面を保護層21で覆ったので、情報層の保護
効果が高く、信頼性及び長期保存性に優れる。
【0073】次に、第2実施形態例に係る情報記録媒体
1Bの製造方法を、図10に基づいて説明する。図10
は第2実施形態例に係る情報記録媒体1Bの製造方法を
示す工程図である。
【0074】第2実施形態例に係る情報記録媒体1Bの
製造は、以下の手順で行われる。即ち、図10(a)に
示すプラスチック基板2を射出成形した後、図10
(b)に示すように、当該プラスチック基板2の基板面
に情報層3を成膜する。当該情報層3の成膜は、クラン
プエリア2bを除く基板面の全体に行われる。次いで、
図10(c)に示すように、前記情報層3の外面に保護
層21を形成し、情報層3の全体を保護層21にて覆
う。保護層21の形成は、UV樹脂をスピン塗布した
後、これを光硬化することにより行われる。しかる後
に、第1実施形態例の場合と同様に、情報層3及び保護
層21が成膜されたプラスチック基板2を面取り装置の
回転スピンドル11に装着し、プラスチック基板2を回
転駆動しつつ、当該プラスチック基板2の外周エッジ部
にバイトなどの加工具12を押し付けて、プラスチック
基板2、情報層3及び保護層21の外周部に面取り加工
を施こす(図3(c)参照)。これによって、図9に示
した第2実施形態例に係る情報記録媒体1Bが作製され
る。その他については、第1実施形態に係る情報記録媒
体1Aの製造方法と同じであるので、説明を省略する。
【0075】〈第3実施形態〉図11に、第3実施形態
に係る情報記録媒体1Cの構成を示す。図11は第3実
施形態に係る情報記録媒体1Cの要部断面図である。
【0076】図11から明らかなように、本例の情報記
録媒体1Cは、プラスチック基板2の表裏両基板面に情
報層3と保護層21とがこの順に積層され、プラスチッ
ク基板2及び情報層3の外周部にのみ選択的に面取り4
が施された構成になっている。その他については、第2
実施形態に係る情報記録媒体1Bと同じであるので、説
明を省略する。
【0077】本例の情報記録媒体1Cは、第2実施形態
に係る情報記録媒体1Bと同様の効果を有するほか、情
報層3の外面全体を保護層21で覆ったので、情報層の
保護効果が特に高く、より一層、信頼性及び長期保存性
に優れる。
【0078】次に、第3実施形態例に係る情報記録媒体
1Cの製造方法を、図12に基づいて説明する。図12
は第3実施形態例に係る情報記録媒体1Cの製造方法を
示す工程図である。
【0079】第3実施形態例に係る情報記録媒体1Cの
製造は、以下の手順で行われる。即ち、図12(a)に
示すプラスチック基板2を射出成形した後、図12
(b)に示すように、当該プラスチック基板2の基板面
に情報層3を成膜する。当該情報層3の成膜は、クラン
プエリア2bを除く基板面の全体に行われる。次いで、
第1実施形態例の場合と同様に、情報層3が成膜された
プラスチック基板2を面取り装置の回転スピンドル11
に装着し、プラスチック基板2を回転駆動しつつ、当該
プラスチック基板2の外周エッジ部にバイトなどの加工
具12を押し付けて、プラスチック基板2及び情報層3
の外周部に面取り加工を施こす(図3(c)参照)。し
かる後に、図10(c)に示すように、前記情報層3の
外面に保護層21を形成し、情報層3の外面全体を保護
層21にて覆う。保護層21の形成は、UV樹脂をスピ
ン塗布した後、これを光硬化することにより行われる。
これによって、図11に示した第3実施形態例に係る情
報記録媒体1Cが作製される。その他については、第1
実施形態に係る情報記録媒体1Aの製造方法と同じであ
るので、説明を省略する。
【0080】〈第4実施形態〉図13に、第4実施形態
に係る情報記録媒体1Dの構成を示す。図13は第3実
施形態に係る情報記録媒体1Dの要部断面図である。
【0081】図13から明らかなように、本例の情報記
録媒体1Dは、プラスチック基板2の表裏両基板面に情
報層3が形成され、プラスチック基板2の外周端面2c
が垂直に切り落とされ、かつ、プラスチック基板2及び
情報層3の外周部に面取り4が施された構成になってい
る。その他については、第1実施形態に係る情報記録媒
体1Aと同じであるので、説明を省略する。
【0082】本例の情報記録媒体1Dは、第1実施形態
に係る情報記録媒体1Aと同様の効果を有するほか、プ
ラスチック基板2の外周端面2cを垂直に切り落とした
ので、プラスチック基板2の外周に大きなスキージャン
プ5が形成された場合にも、基板面の平坦度及び平行度
が高い情報記録媒体を得ることができ、情報記録媒体に
対するヘッドの接触やヘッドクラッシュをより有効に防
止することができる。
【0083】次に、第4実施形態例に係る情報記録媒体
1Dの製造方法を、図14に基づいて説明する。図14
は第4実施形態例に係る情報記録媒体1Dの製造方法を
示す工程図である。
【0084】第4実施形態例に係る情報記録媒体1Dの
製造に際しては、まず、図14(a)に示すプラスチッ
ク基板2の射出成形を行う。射出成形されたプラスチッ
ク基板2の基板面の外周部にはスキージャンプ5が形成
され、かつ、外周端面は基板面に対して傾斜面になって
いる。次に、図14(b)に示すように、前記プラスチ
ック基板2の基板面に情報層3を成膜する。当該情報層
3の成膜は、クランプエリア2bを除く基板面の全体に
行われる。次いで、図14(c)に示すように、当該情
報層3が成膜されたプラスチック基板2を加工装置の回
転スピンドル11に装着し、プラスチック基板2を回転
駆動しつつ、当該プラスチック基板2の外周端面にバイ
トなどの加工具12を押し付けて、スキージャンプ5の
切断加工を行う。この場合、切断加工に伴って発生する
切粉などの異物が情報記録媒体1Dの基板面に付着する
のを防止するため、第1実施形態例に記載したと同様の
異物の付着防止手段を採ることが好ましい。最後に、第
1実施形態例の場合と同様に、スキージャンプが切断さ
れたプラスチック基板2を回転駆動しつつ、当該プラス
チック基板2の外周エッジ部にバイトなどの加工具12
を押し付けて、プラスチック基板2及び情報層3の外周
部に面取り加工を施こす(図3(c)参照)。これによ
って、図13に示した第4実施形態例に係る情報記録媒
体1Dが作製される。前記切断加工は、バイトなどの加
工具12による方法のほかに、レーザー加工やウオータ
ージェット加工も適用することができる。その他につい
ては、第1実施形態に係る情報記録媒体1Aの製造方法
と同じであるので、説明を省略する。
【0085】〈第5実施形態〉図15に、第5実施形態
に係る情報記録媒体1Eの構成を示す。図15は第5実
施形態に係る情報記録媒体1Eの要部断面図である。
【0086】図15から明らかなように、本例の情報記
録媒体1Eは、プラスチック基板2の表裏両基板面に情
報層3及び保護層21がこの順に積層され、プラスチッ
ク基板2の外周端面2cが垂直に切り落とされ、かつ、
プラスチック基板2、情報層3及び保護層12の外周部
に面取り4が施された構成になっている。その他につい
ては、第4実施形態に係る情報記録媒体1Dと同じであ
るので、説明を省略する。
【0087】本例の情報記録媒体1Eは、第4実施形態
に係る情報記録媒体1Dと同様の効果を有するほか、情
報層3の外面を保護層21で覆ったので、情報層の保護
効果が高く、信頼性及び長期保存性に優れる。
【0088】次に、第5実施形態例に係る情報記録媒体
1Eの製造方法を、図16に基づいて説明する。図16
は第5実施形態例に係る情報記録媒体1Eの製造方法を
示す工程図である。
【0089】第5実施形態例に係る情報記録媒体1Eの
製造に際しては、まず、図16(a)に示すプラスチッ
ク基板2の射出成形を行う。射出成形されたプラスチッ
ク基板2の基板面の外周部にはスキージャンプ5が形成
され、かつ、外周端面は基板面に対して傾斜面になって
いる。次に、図16(b)に示すように、前記プラスチ
ック基板2の基板面に情報層3を成膜する。当該情報層
3の成膜は、クランプエリア2bを除く基板面の全体に
行われる。次いで、図16(c)に示すように、前記情
報層3の外面に保護層21を形成し、情報層3の全体を
保護層21にて覆う。保護層21の形成は、UV樹脂を
スピン塗布した後、これを光硬化することにより行われ
る。次に、図16(d)に示すように、当該情報層3及
び保護層21が成膜されたプラスチック基板2を加工装
置の回転スピンドル11に装着し、プラスチック基板2
を回転駆動しつつ、当該プラスチック基板2の外周端面
にバイトなどの加工具12を押し付けて、スキージャン
プ5の切断加工を行う。最後に、第1実施形態例の場合
と同様に、スキージャンプが切断されたプラスチック基
板2を回転駆動しつつ、当該プラスチック基板2の外周
エッジ部にバイトなどの加工具12を押し付けて、プラ
スチック基板2、情報層3及び保護層21の外周部に面
取り加工を施こす(図3(c)参照)。これによって、
図15に示した第5実施形態例に係る情報記録媒体1E
が作製される。その他については、第4実施形態に係る
情報記録媒体1Dの製造方法と同じであるので、説明を
省略する。
【0090】〈第6実施形態〉図17に、第6実施形態
に係る情報記録媒体1Fの構成を示す。図17は第6実
施形態に係る情報記録媒体1Fの要部断面図である。
【0091】図17から明らかなように、本例の情報記
録媒体1Fは、プラスチック基板2の表裏両基板面に情
報層3及び保護層21がこの順に積層され、プラスチッ
ク基板2の外周端面2cが垂直に切り落とされ、かつ、
プラスチック基板2及び情報層3の外周部のみに選択的
に面取り4が施された構成になっている。その他につい
ては、第4実施形態に係る情報記録媒体1Dと同じであ
るので、説明を省略する。
【0092】本例の情報記録媒体1Fは、第5実施形態
に係る情報記録媒体1Eと同様の効果を有するほか、情
報層3の外面全体を保護層21で覆ったので、情報層の
保護効果が特に高く、より一層、信頼性及び長期保存性
に優れる。
【0093】次に、第6実施形態例に係る情報記録媒体
1Fの製造方法を、図18に基づいて説明する。図18
は第6実施形態例に係る情報記録媒体1Fの製造方法を
示す工程図である。
【0094】第6実施形態例に係る情報記録媒体1Fの
製造に際しては、まず、図18(a)に示すプラスチッ
ク基板2の射出成形を行う。射出成形されたプラスチッ
ク基板2の基板面の外周部にはスキージャンプ5が形成
され、かつ、外周端面は基板面に対して傾斜面になって
いる。次に、図18(b)に示すように、前記プラスチ
ック基板2の基板面に情報層3を成膜する。当該情報層
3の成膜は、クランプエリア2bを除く基板面の全体に
行われる。次いで、図18(c)に示すように、当該情
報層3が成膜されたプラスチック基板2を加工装置の回
転スピンドル11に装着し、プラスチック基板2を回転
駆動しつつ、当該プラスチック基板2の外周端面にバイ
トなどの加工具12を押し付けて、スキージャンプ5の
切断加工を行う。次いで、第1実施形態例の場合と同様
に、スキージャンプが切断されたプラスチック基板2を
回転駆動しつつ、当該プラスチック基板2の外周エッジ
部にバイトなどの加工具12を押し付けて、プラスチッ
ク基板2及び情報層3の外周部に面取り加工を施こす
(図3(c)参照)。最後に、面取り加工が施された情
報層3の外面に保護層21を形成し、情報層3の外面全
体を保護層21にて覆う。保護層21の形成は、UV樹
脂をスピン塗布した後、これを光硬化することにより行
われる。これによって、図17に示した第6実施形態例
に係る情報記録媒体1Fが作製される。その他について
は、第5実施形態に係る情報記録媒体1Eの製造方法と
同じであるので、説明を省略する。
【0095】〈第7実施形態〉図19に、第7実施形態
に係る情報記録媒体1Gの構成を示す。図19は第7実
施形態に係る情報記録媒体1Gの平面図及び断面図であ
る。
【0096】図19から明らかなように、本例の情報記
録媒体1Gは、プラスチック基板2の情報層形成領域外
に導電体22を埋設し、当該導電体22の先端部をプラ
スチック基板2の各基板面に露出し、かつ、露出された
導電体22の先端部を情報記録媒体1Gの最外周に形成
された帯電防止保護膜25に接触させたことを特徴とす
る。前記導電体22が埋設されたプラスチック基板2
は、プラスチック基板2の射出成形時に導電体22をイ
ンサートモールドするか、射出成形後にプラスチック基
板2の情報層形成領域外に導電体圧入用の透孔を開設
し、当該透孔内に導電体22を圧入するという方法で製
造することができる。また、帯電防止保護膜25は、帯
電防止剤が添加された樹脂をスピンコートすることなど
によって形成することができる。その他の部分の構成に
ついては、前記第1実施形態例乃至第6実施形態例に係
る情報記録媒体1A〜1Fのいずれかと同様に構成され
る。
【0097】これに対して、前記導電体22を有するプ
ラスチック基板2又は本例の情報記録媒体1Gを装着す
る加工機械又はドライブ装置には、図20に示すよう
に、プラスチック基板2又は情報記録媒体1Gを装着し
て回転駆動する回転スピンドル11と、一端が当該回転
スピンドル11と電気的に接続され、当該回転スピンド
ル11への前記プラスチック基板2又は情報記録媒体1
Gの装着時に自動的に前記導電体22又は帯電防止保護
膜25が電気的に接続される導電部23とが備えられ
る。
【0098】したがって、第7実施形態に係る情報記録
媒体1Gは、製造時又は情報の記録再生時において、前
記のように構成された加工機械又はドライブ装置に装着
することにより、自動的にプラスチック基板2又は情報
記録媒体1Gに帯電した静電気を導電体22、導電部2
3及び回転スピンドル11を介してアースすることがで
き、プラスチック基板2又は情報記録媒体1Gに付着し
たパーティクルを中性化することができるので、前記し
た各種の異物付着防止手段や異物除去手段を一層有効な
ものにすることができて、パーティクルの付着がないプ
ラスチック基板2及び情報記録媒体1Gが得られると共
に、ヘッドの動作不良やヘッドクラッシュを防止するこ
とができる。
【0099】〈第8実施形態〉図21に、第8実施形態
に係る情報記録媒体1Hの構成を示す。図21は第8実
施形態に係る情報記録媒体1Hの平面図及び断面図であ
る。
【0100】図21から明らかなように、本例の情報記
録媒体1Hは、プラスチック基板2の情報層形成領域外
に埋設された導電体24を、プラスチック基板2に開設
されたセンター孔2aの壁面に露出し、かつ、露出され
た導電体24の表面を情報記録媒体1Hの最外周に形成
された帯電防止保護膜25に接触させたことを特徴とす
る。前記導電体22が埋設されたプラスチック基板2
は、プラスチック基板2の射出成形時に導電体22をイ
ンサートモールドするか、射出成形後にプラスチック基
板2の情報層形成領域外に導電体圧入用の透孔を開設
し、当該透孔内に導電体22を圧入するという方法で製
造することができる。その他の部分の構成については、
前記第1実施形態例乃至第7実施形態例に係る情報記録
媒体1A〜1Gのいずれかと同様に構成される。
【0101】これに対して、前記導電体24を有するプ
ラスチック基板2又は本例の情報記録媒体1Gを装着す
る加工機械又はドライブ装置には、図22に示すよう
に、プラスチック基板2又は情報記録媒体1Gを装着し
て回転駆動する回転スピンドル11のみが備えられる。
【0102】したがって、第8実施形態に係る情報記録
媒体1Hは、製造時又は情報の記録再生時において、前
記のように構成された加工機械又はドライブ装置に装着
することにより、自動的にプラスチック基板2又は情報
記録媒体1Gに帯電した静電気を導電体24及び回転ス
ピンドル11を介してアースすることができ、プラスチ
ック基板2又は情報記録媒体1Gに付着したパーティク
ルを中性化することができるので、前記した各種の異物
付着防止手段や異物除去手段を一層有効なものにするこ
とができて、パーティクルの付着がないプラスチック基
板2及び情報記録媒体1Gが得られると共に、ヘッドの
動作不良やヘッドクラッシュを防止することができる。
【0103】
【発明の効果】本発明によると、基板面と外周端面とが
交叉するプラスチック基板の外周エッジ部から情報層の
外周にわたる部分に面取りを施すので、スキージャンプ
を除去することができると共に、情報層の外周部に発生
したバリや剥離を除去することができる。よって、情報
記録媒体の平坦度及び平行度を高めることができ、ヘッ
ドの浮上量を微小かつ安定に保持可能であることから、
エバネセント波を利用した高密度記録が可能で、しかも
ロード又はアンロード時にヘッドクラッシュを生じにく
い情報記録媒体を得ることができる。また、情報層の外
周部に面取りを施すので、プラスチック基板の最外周部
まで情報層を形成することができ、ディスクサイズを有
効利用できて記録容量の高い情報記録媒体を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る情報記録媒体1Aの斜視図
である。
【図2】第1実施形態に係る情報記録媒体1Aの要部断
面図である。
【図3】第1実施形態例に係る情報記録媒体1Aの製造
方法を示す工程図である。
【図4】異物の付着防止方法の第1例を示す断面図であ
る。
【図5】異物の付着防止方法の第2例を示す要部平面図
である。
【図6】異物除去方法の第1例を示す斜視図である。
【図7】異物除去方法の第2例を示す斜視図である。
【図8】異物除去方法の第3例を示す平面図及び斜視図
である。
【図9】第2実施形態に係る情報記録媒体1Bの要部断
面図である。
【図10】第2実施形態例に係る情報記録媒体1Bの製
造方法を示す工程図である。
【図11】第3実施形態に係る情報記録媒体1Cの要部
断面図である。
【図12】第3実施形態例に係る情報記録媒体1Cの製
造方法を示す工程図である。
【図13】第4実施形態に係る情報記録媒体1Dの要部
断面図である。
【図14】第4実施形態例に係る情報記録媒体1Dの製
造方法を示す工程図である。
【図15】第5実施形態に係る情報記録媒体1Eの要部
断面図である。
【図16】第5実施形態例に係る情報記録媒体1Eの製
造方法を示す工程図である。
【図17】第6実施形態に係る情報記録媒体1Fの要部
断面図である。
【図18】第6実施形態例に係る情報記録媒体1Fの製
造方法を示す工程図である。
【図19】第7実施形態に係る情報記録媒体1Gの平面
図及び断面図である。
【図20】第7実施形態に係る情報記録媒体1Gが装着
された加工機械又はドライブ装置の断面図である。
【図21】第8実施形態に係る情報記録媒体1Hの平面
図及び断面図である。
【図22】第8実施形態に係る情報記録媒体1Hが装着
された加工機械又はドライブ装置の断面図である。
【符号の説明】
1A〜1H 情報記録媒体 2 プラスチック基板 3 情報層 4 面取り 5 スキージャンプ 11 回転スピンドル 12 加工具 13 カバー 14 流体供給管 15 ノズル 16 ガイドピン 17 クリーニングテープ又は研磨テープ 21 保護層 22,24 導電体 23 導電部 25 帯電防止保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/72 G11B 5/72 5/73 5/73 5/82 5/82 5/84 5/84 Z 7/26 521 7/26 521 531 531 11/105 501 11/105 501A 521 521D 546 546A 546D (72)発明者 麿 毅 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5D006 AA05 BB07 CB01 CB07 DA03 DA09 FA05 5D029 JB31 KB12 KB20 LB01 LB05 LC25 5D075 EE03 FG17 FH01 GG07 GG16 5D112 AA02 AA05 AA07 AA12 AA24 BA01 BA10 GA03 GA05 GA08 GA09 GA25 HH05 5D121 AA01 AA02 AA04 DD05 DD13 EE01 EE27 EE28 GG10 GG11 GG18 GG20 GG24 JJ07

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基板と、当該プラスチック
    基板の基板面に担持された情報層とを有する情報記録媒
    体において、前記プラスチック基板及び情報層の外周部
    に面取りが施されていることを特徴とする情報記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 プラスチック基板と、当該プラスチック
    基板の基板面に担持された情報層及び保護層とを有する
    情報記録媒体において、前記プラスチック基板、情報層
    及び保護層の外周部に面取りが施されていることを特徴
    とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 プラスチック基板と、当該プラスチック
    基板の基板面に担持された情報層及び保護層とを有する
    情報記録媒体において、前記プラスチック基板及び情報
    層の外周部にのみ選択的に面取りが施されていることを
    特徴とする情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 プラスチック基板と、当該プラスチック
    基板の基板面に担持された情報層とを有する情報記録媒
    体において、前記プラスチック基板の外周面が前記基板
    面と直角に切断され、かつ、前記プラスチック基板及び
    情報層の外周部に面取りが施されていることを特徴とす
    る情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 プラスチック基板と、当該プラスチック
    基板の基板面に担持された情報層及び保護層とを有する
    情報記録媒体において、前記プラスチック基板の外周面
    が前記基板面と直角に切断され、かつ、前記プラスチッ
    ク基板、情報層及び保護層の外周部に面取りが施されて
    いることを特徴とする情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 プラスチック基板と、当該プラスチック
    基板の基板面に担持された情報層及び保護層とを有する
    情報記録媒体において、前記プラスチック基板の外周面
    が前記基板面と直角に切断され、かつ、前記プラスチッ
    ク基板及び情報層の外周部にのみ選択的に面取りが施さ
    れていることを特徴とする情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    の情報記録媒体において、前記プラスチック基板の情報
    層形成領域外に導電体を埋設して、当該導電体を前記プ
    ラスチック基板の表裏の各基板面に露出させ、かつ、露
    出された導電体の表面を帯電防止保護膜に接触させたこ
    とを特徴とする情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の情報記録媒体におい
    て、前記プラスチック基板としてセンター孔を有するも
    のを用い、当該センター孔の壁面に前記導電体を露出さ
    せたことを特徴とする情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 射出成形されたプラスチック基板の基板
    面に情報層を形成した後、これらプラスチック基板及び
    情報層の外周部に面取り加工を施こすことを特徴とする
    情報記録媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 射出成形されたプラスチック基板の基
    板面に情報層及び保護層をこの順に形成した後、これら
    プラスチック基板、情報層及び保護層の外周部に面取り
    加工を施こすことを特徴とする情報記録媒体の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 射出成形されたプラスチック基板の基
    板面に情報層を形成した後、これらプラスチック基板及
    び情報層の外周部に面取り加工を施こし、次いで、前記
    情報層の外面を保護層で覆うことを特徴とする情報記録
    媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 射出成形されたプラスチック基板の基
    板面に情報層を形成した後、これらプラスチック基板及
    び情報層の外周領域を切り落とし加工し、次いで、外周
    領域が切り落とされたプラスチック基板及び情報層の外
    周部に面取り加工を施こすことを特徴とする情報記録媒
    体の製造方法。
  13. 【請求項13】 射出成形されたプラスチック基板の基
    板面に情報層及び保護層をこの順に形成した後、これら
    プラスチック基板、情報層及び保護層の外周領域を切り
    落とし加工し、次いで、外周領域が切り落とされたプラ
    スチック基板、情報層及び保護層の外周部に面取り加工
    を施こすことを特徴とする情報記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 射出成形されたプラスチック基板の基
    板面に情報層を形成した後、これらプラスチック基板及
    び情報層の外周領域を切り落とし加工し、次いで、外周
    領域が切り落とされたプラスチック基板及び情報層の外
    周部に面取り加工を施こし、しかる後に、前記情報層の
    外面を保護層で覆うことを特徴とする情報記録媒体の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 請求項9乃至請求項14のいずれかに
    記載の情報記録媒体の製造方法において、前記プラスチ
    ック基板として、情報層形成領域外に導電体が埋設さ
    れ、かつ、前記導電体が前記プラスチック基板の表裏の
    各基板面に露出されたものを用いたことを特徴とする情
    報記録媒体の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の情報記録媒体の製
    造方法において、前記導電体を、前記プラスチック基板
    の射出成形時にインサートモールドすることを特徴とす
    る情報記録媒体の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の情報記録媒体の製
    造方法において、前記導電体を、前記プラスチック基板
    に開設された透孔内に圧入することを特徴とする情報記
    録媒体の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項9乃至請求項14のいずれかに
    記載の情報記録媒体の製造方法において、前記加工を行
    う際に、加工部に冷却流体を吹きつけることを特徴とす
    る情報記録媒体の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項9乃至請求項14のいずれかに
    記載の情報記録媒体の製造方法において、前記加工を行
    う際に、前記プラスチック基板の内周部の気圧を外周部
    の気圧よりも高くしたことを特徴とする情報記録媒体の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項9乃至請求項14のいずれかに
    記載の情報記録媒体の製造方法において、前記加工を行
    う際に、加工と冷却とを交互に繰り返すことを特徴とす
    る情報記録媒体の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項9乃至請求項14のいずれかに
    記載の情報記録媒体の製造方法において、前記各加工
    を、切削加工と研磨加工の組み合わせによって行うこと
    を特徴とする情報記録媒体の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項9乃至請求項14のいずれかに
    記載の情報記録媒体の製造方法において、前記加工を終
    了した後、情報記録媒体に付着した異物をクリーニング
    することを特徴とする情報記録媒体の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の情報記録媒体の製
    造方法において、前記クリーニングを、情報記録媒体に
    研磨テープ又はクリーニングテープを接触させ、これら
    情報記録媒体と研磨テープ又はクリーニングテープとを
    相対的に駆動することにより行うを特徴とする情報記録
    媒体の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の情報記録媒体の製
    造方法において、前記研磨テープ又はクリーニングテー
    プに、純水、アルコール又は潤滑剤を含浸することを特
    徴とする情報記録媒体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005020225A1 (en) * 2003-08-22 2005-03-03 Lg Chem. Ltd. Spin coating apparatus and coated substrate manufactured using the same
WO2014002702A1 (ja) * 2012-06-28 2014-01-03 コニカミノルタ株式会社 情報記録媒体の製造方法および基板剥離治具
WO2022172683A1 (ja) * 2021-02-12 2022-08-18 株式会社荏原製作所 研磨装置および研磨方法

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