JP2002244251A - 写真感光材料用包装材料 - Google Patents
写真感光材料用包装材料Info
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- JP2002244251A JP2002244251A JP2001042626A JP2001042626A JP2002244251A JP 2002244251 A JP2002244251 A JP 2002244251A JP 2001042626 A JP2001042626 A JP 2001042626A JP 2001042626 A JP2001042626 A JP 2001042626A JP 2002244251 A JP2002244251 A JP 2002244251A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 環境問題(廃棄物問題、有害化学物質問
題、地球温暖化問題、大気・水質汚染問題等)に対応で
きるとともに、写真感光材料の品質を長期間良好に維持
することができる写真感光材料用包装材料を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂100質量部に対し
て、亜リン酸エステル化合物0.001〜10質量部、
化学的中和反応剤0.001〜10質量部、ハイドロタ
ルサイト類化合物0.001〜10質量部、フェノール
系酸化防止剤0.001〜5質量部を含有するポリオレ
フィン樹脂組成物を用いてフィルム成形したポリオレフ
ィン樹脂フィルム層を具備する写真感光材料用包装材料
である。
題、地球温暖化問題、大気・水質汚染問題等)に対応で
きるとともに、写真感光材料の品質を長期間良好に維持
することができる写真感光材料用包装材料を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂100質量部に対し
て、亜リン酸エステル化合物0.001〜10質量部、
化学的中和反応剤0.001〜10質量部、ハイドロタ
ルサイト類化合物0.001〜10質量部、フェノール
系酸化防止剤0.001〜5質量部を含有するポリオレ
フィン樹脂組成物を用いてフィルム成形したポリオレフ
ィン樹脂フィルム層を具備する写真感光材料用包装材料
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、「容器包装に係る
分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」に対応
し、かつ、写真性を良好に確保することができる写真感
光材料用包装材料に関するものである。
分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」に対応
し、かつ、写真性を良好に確保することができる写真感
光材料用包装材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印画紙や写真フィルム等の写真感光材料
を包装する写真感光材料用包装材料としては、従来、各
種の包装材料が提案されている。例えば、実公昭61−
20590号公報には、カーボンブラックを含むHDP
E樹脂フィルムを延伸倍率2.2〜4.2倍で一軸延伸
し、延伸軸が45〜90度の角度で交叉するように2層
以上貼り合わせたクロスラミネートフィルムが提案され
ている。
を包装する写真感光材料用包装材料としては、従来、各
種の包装材料が提案されている。例えば、実公昭61−
20590号公報には、カーボンブラックを含むHDP
E樹脂フィルムを延伸倍率2.2〜4.2倍で一軸延伸
し、延伸軸が45〜90度の角度で交叉するように2層
以上貼り合わせたクロスラミネートフィルムが提案され
ている。
【0003】特公平2−2700号公報には、ポリエチ
レン系ポリマーと1重量%以上の遮光性物質とからな
り、全ポリエチレン系ポリマーの50質量%以上がエチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂である遮光性フィル
ムを少なくとも1層有する感光物質包装用フィルムが提
案されている。
レン系ポリマーと1重量%以上の遮光性物質とからな
り、全ポリエチレン系ポリマーの50質量%以上がエチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂である遮光性フィル
ムを少なくとも1層有する感光物質包装用フィルムが提
案されている。
【0004】実公平2−19226号公報には、滑剤と
遮光性物質及び50重量%以上のLDPE樹脂を含む内
層の遮光性ヒートシールフィルム層にアンカーコート層
を形成してアルミニウム箔を剥離強度400g/15m
m幅以上で積層した包装材料が提案されている。
遮光性物質及び50重量%以上のLDPE樹脂を含む内
層の遮光性ヒートシールフィルム層にアンカーコート層
を形成してアルミニウム箔を剥離強度400g/15m
m幅以上で積層した包装材料が提案されている。
【0005】特公昭63−26697号公報には、外側
からPET層/アルミニウム層/遮光材及び非イオン性
帯電防止剤を含むPO系樹脂層から実質的になり、光学
濃度が7.5以上の包装材料が提案されている。
からPET層/アルミニウム層/遮光材及び非イオン性
帯電防止剤を含むPO系樹脂層から実質的になり、光学
濃度が7.5以上の包装材料が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の包装材料は、写真感光材料の包装材料として全
ての機能を十分に有するものではなく、それぞれ問題点
を有していた。すなわち、実公昭61−20590号公
報で提案された包装材料は、高価で、帯電防止性、ヒー
トシール適性、防湿性が不十分であった。
た従来の包装材料は、写真感光材料の包装材料として全
ての機能を十分に有するものではなく、それぞれ問題点
を有していた。すなわち、実公昭61−20590号公
報で提案された包装材料は、高価で、帯電防止性、ヒー
トシール適性、防湿性が不十分であった。
【0007】特公昭2−2700号公報で提案された感
光物質包装用フィルムは、帯電防止性、防湿性、酸素バ
リヤ性、ヤング率が不十分であり、これらの欠点をアル
ミ箔とフレキシブルシートを積層してカバーすると高価
で物理強度等に問題があった。
光物質包装用フィルムは、帯電防止性、防湿性、酸素バ
リヤ性、ヤング率が不十分であり、これらの欠点をアル
ミ箔とフレキシブルシートを積層してカバーすると高価
で物理強度等に問題があった。
【0008】実公平2−19226号公報で提案された
包装材料は、写真性、ヒートシールによる密封性、物理
強度等に問題があった。
包装材料は、写真性、ヒートシールによる密封性、物理
強度等に問題があった。
【0009】特公昭63−26697号公報で提案され
た包装材料は、高価で、ブロッキング防止性、写真性、
ヒートシールによる密封性、物理強度が不十分等の問題
があった。
た包装材料は、高価で、ブロッキング防止性、写真性、
ヒートシールによる密封性、物理強度が不十分等の問題
があった。
【0010】また、ホモポリエチレン樹脂のみでもヒー
トシールによる密封性(特に1ヶ月以上の経時後)が不
十分であるが、遮光性物質を含有させるとさらに密封性
が悪化し、さらに、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等の
ブリードアウトする添加剤を含有すると、ヒートシール
による完全密封性確保は不可能であった。また、アルミ
ニウム箔は、圧延時に使用した圧延油を焼鈍により完全
に除去することが困難であり、写真性を悪化させる問題
を有するものであった。
トシールによる密封性(特に1ヶ月以上の経時後)が不
十分であるが、遮光性物質を含有させるとさらに密封性
が悪化し、さらに、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等の
ブリードアウトする添加剤を含有すると、ヒートシール
による完全密封性確保は不可能であった。また、アルミ
ニウム箔は、圧延時に使用した圧延油を焼鈍により完全
に除去することが困難であり、写真性を悪化させる問題
を有するものであった。
【0011】さらに、上述した従来の包装材料は、主と
して写真感光材料の品質を長期間良好に維持することを
達成するために提案されてものであり、2000年4月
1日から施行された「容器包装に係る分別収集及び再商
品化の促進等に関する法律」(以下、「容器包装リサイ
クル法」という)への対応が考慮されていないものであ
った。
して写真感光材料の品質を長期間良好に維持することを
達成するために提案されてものであり、2000年4月
1日から施行された「容器包装に係る分別収集及び再商
品化の促進等に関する法律」(以下、「容器包装リサイ
クル法」という)への対応が考慮されていないものであ
った。
【0012】したがって、上述した従来の包装材料は、
「容器包装リサイクル法」の規定を満足することができ
ない場合があり、改善することが望まれていた。
「容器包装リサイクル法」の規定を満足することができ
ない場合があり、改善することが望まれていた。
【0013】本発明は、以上の問題点を解決し、「容器
包装リサイクル法」へに対応できるとともに、写真感光
材料の品質を長期間良好に維持することができる写真感
光材料用包装材料を提供することを目的とする。すなわ
ち、環境問題(廃棄物問題、有害化学物質問題、地球温
暖化問題、大気・水質汚染問題等)への対応と、写真性
への悪影響を与えることへの対応とを可能にした写真感
光材料用包装材料を提供することを目的とする。
包装リサイクル法」へに対応できるとともに、写真感光
材料の品質を長期間良好に維持することができる写真感
光材料用包装材料を提供することを目的とする。すなわ
ち、環境問題(廃棄物問題、有害化学物質問題、地球温
暖化問題、大気・水質汚染問題等)への対応と、写真性
への悪影響を与えることへの対応とを可能にした写真感
光材料用包装材料を提供することを目的とする。
【0014】さらに、分子量分布が5以下のエチレン・
αオレフィン共重合体樹脂を含んだポリオレフィン樹脂
組成物を用いてフィルムを成形しても、フィルム成形性
が良好で、熱分解性が小さくなるようにしたポリオレフ
ィン樹脂フィルム層を具備した写真感光材料用包装材料
を提供することを目的とする。
αオレフィン共重合体樹脂を含んだポリオレフィン樹脂
組成物を用いてフィルムを成形しても、フィルム成形性
が良好で、熱分解性が小さくなるようにしたポリオレフ
ィン樹脂フィルム層を具備した写真感光材料用包装材料
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による写真感光材
料用包装材料は、ポリオレフィン樹脂100質量部に対
して、亜リン酸エステル化合物0.001〜10質量
部、化学的中和反応剤0.001〜10質量部、ハイド
ロタルサイト類化合物0.001〜10質量部、フェノ
ール系酸化防止剤0.001〜5質量部を含有するポリ
オレフィン樹脂組成物を用いてフィルム成形したポリオ
レフィン樹脂フィルム層を具備することを特徴として構
成されている。
料用包装材料は、ポリオレフィン樹脂100質量部に対
して、亜リン酸エステル化合物0.001〜10質量
部、化学的中和反応剤0.001〜10質量部、ハイド
ロタルサイト類化合物0.001〜10質量部、フェノ
ール系酸化防止剤0.001〜5質量部を含有するポリ
オレフィン樹脂組成物を用いてフィルム成形したポリオ
レフィン樹脂フィルム層を具備することを特徴として構
成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明による写真感光材料用包装
材料は特定組成のポリオレフィン樹脂フィルム層を具備
しており、このポリオレフィン樹脂フィルム層は、ポリ
オレフィン樹脂100質量部に対して、亜リン酸エステ
ル化合物0.001〜10質量部、化学的中和反応剤
0.001〜10質量部、ハイドロタルサイト類化合物
0.001〜10質量部、フェノール系酸化防止剤0.
001〜5質量部を含有している。
材料は特定組成のポリオレフィン樹脂フィルム層を具備
しており、このポリオレフィン樹脂フィルム層は、ポリ
オレフィン樹脂100質量部に対して、亜リン酸エステ
ル化合物0.001〜10質量部、化学的中和反応剤
0.001〜10質量部、ハイドロタルサイト類化合物
0.001〜10質量部、フェノール系酸化防止剤0.
001〜5質量部を含有している。
【0017】ポリオレフィン樹脂としては、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デ
セン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセ
ン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタ
デセン、1−オクタデセン、3−メチル−1−ブテン、
4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル−1−ペ
ンテンなどのα−オレフィンの単独共重合体樹脂又は2
種以上を用いたランダムあるいはブロック共重合体樹
脂、あるいはこれらα−オレフィンを主成分とする他の
単量体、例えば共役ジエン又は非役ジエン等の多不飽和
化合物、酢酸ビニルなどのビニルエステルや(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸エステルなどの不飽和カ
ルボン酸類などとのランダム、ブロック、グラフト共重
合体樹脂、さらにはこれらの重合体の塩素化、スルホン
化、酸化などの変性処理がなされた変性樹脂であり、さ
らにまた、これらの重合体の混合樹脂などが挙げられ
る。これらの重合体樹脂は、活性点が不均一なマルチサ
イト触媒(例えば、チーグラー型触媒やフィリップス型
触媒等)により重合されたもの、あるいは均一な活性点
を有するシングルサイト触媒(例えば、メタロセン型触
媒やフェノキシイミン錯体型触媒等)により重合された
ものであってもよい。また、触媒除去工程を経た樹脂で
あっても、経ていない樹脂であってもよい。
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デ
セン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセ
ン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタ
デセン、1−オクタデセン、3−メチル−1−ブテン、
4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル−1−ペ
ンテンなどのα−オレフィンの単独共重合体樹脂又は2
種以上を用いたランダムあるいはブロック共重合体樹
脂、あるいはこれらα−オレフィンを主成分とする他の
単量体、例えば共役ジエン又は非役ジエン等の多不飽和
化合物、酢酸ビニルなどのビニルエステルや(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸エステルなどの不飽和カ
ルボン酸類などとのランダム、ブロック、グラフト共重
合体樹脂、さらにはこれらの重合体の塩素化、スルホン
化、酸化などの変性処理がなされた変性樹脂であり、さ
らにまた、これらの重合体の混合樹脂などが挙げられ
る。これらの重合体樹脂は、活性点が不均一なマルチサ
イト触媒(例えば、チーグラー型触媒やフィリップス型
触媒等)により重合されたもの、あるいは均一な活性点
を有するシングルサイト触媒(例えば、メタロセン型触
媒やフェノキシイミン錯体型触媒等)により重合された
ものであってもよい。また、触媒除去工程を経た樹脂で
あっても、経ていない樹脂であってもよい。
【0018】具体的には、ホモポリプロピレン樹脂、低
密度ホモポリエチレン(以下、LDPEと表示)樹脂、
中密度ホモポリエチレン(MDPE)樹脂、高密度ホモ
ポリエチレン(HDPE)樹脂、エチレン共重合体樹
脂、超低密度エチレン・α−オレフィン共重合体(VL
−LDPE)樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体(E
VA)樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)
樹脂、エチレン・アクリル酸エステル共重合体(EE
A)樹脂、酸変性ポリオレフィン樹脂、プロピレン・α
−オレフィン共重合体樹脂、ポリオレフィン系エラスト
マー(エチレン・α−オレフィン系、プロピレン・エチ
レン系、プロピレン・α−オレフィン・ジエン三元共重
合体系等)、これらのエチレン系樹脂及び/又はプロピ
レン系樹脂及び/又はポリオレフィン系エラストマーを
アロイ化又はブレンドした樹脂等がある。
密度ホモポリエチレン(以下、LDPEと表示)樹脂、
中密度ホモポリエチレン(MDPE)樹脂、高密度ホモ
ポリエチレン(HDPE)樹脂、エチレン共重合体樹
脂、超低密度エチレン・α−オレフィン共重合体(VL
−LDPE)樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体(E
VA)樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)
樹脂、エチレン・アクリル酸エステル共重合体(EE
A)樹脂、酸変性ポリオレフィン樹脂、プロピレン・α
−オレフィン共重合体樹脂、ポリオレフィン系エラスト
マー(エチレン・α−オレフィン系、プロピレン・エチ
レン系、プロピレン・α−オレフィン・ジエン三元共重
合体系等)、これらのエチレン系樹脂及び/又はプロピ
レン系樹脂及び/又はポリオレフィン系エラストマーを
アロイ化又はブレンドした樹脂等がある。
【0019】本発明においてポリオレフィン樹脂組成物
は、一般的にパウダー状あるいはペレット状の上記ポリ
オレフィン樹脂に、上記フェノール系化合物、化学的中
和反応剤、ヒンダードアミン系化合物、紫外線吸収剤、
亜リン酸エステル化合物、脱臭性組成物、ハイドロタル
サイト類化合物、水酸化アルミニウム、その他の付加的
成分などを添加し、ミキサーなどでブレンドされた後、
押出機、練りロール機、ブラベンダープラストグラフな
どの混練機により溶融混練して得られる。このようにし
て、溶融混練された樹脂組成物をペレット化して各種成
形加工に供される。
は、一般的にパウダー状あるいはペレット状の上記ポリ
オレフィン樹脂に、上記フェノール系化合物、化学的中
和反応剤、ヒンダードアミン系化合物、紫外線吸収剤、
亜リン酸エステル化合物、脱臭性組成物、ハイドロタル
サイト類化合物、水酸化アルミニウム、その他の付加的
成分などを添加し、ミキサーなどでブレンドされた後、
押出機、練りロール機、ブラベンダープラストグラフな
どの混練機により溶融混練して得られる。このようにし
て、溶融混練された樹脂組成物をペレット化して各種成
形加工に供される。
【0020】このように、ペレット化された樹脂組成物
を、例えば押出成形機によって所望の厚さのフィルムや
シートを製膜したり、また射出成形機やブロー成形機に
よって所望形状の容器や器具を成形することにより、本
発明におけるポリオレフィン樹脂組成物からなる写真感
光材料用包装材料を得ることが可能である。
を、例えば押出成形機によって所望の厚さのフィルムや
シートを製膜したり、また射出成形機やブロー成形機に
よって所望形状の容器や器具を成形することにより、本
発明におけるポリオレフィン樹脂組成物からなる写真感
光材料用包装材料を得ることが可能である。
【0021】エチレン共重合体樹脂の中でも物理強度向
上、ヒートシール適性向上、写真性良化、長期間の密封
性維持、環境適性、リサイクル適性、リユース適性、世
界各地での入手性、経済性等が優れているエチレンと1
種又は2種以上のα−オレフィンとの共重合体樹脂であ
るエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂が本発明では
特に好ましい。共重合体の場合には、これらのα−オレ
フィンと共に、共役ジエンあるいは非共役ジエンのよう
な多不飽和モノマー、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸
ビニル等を共重合したものでもよい。また、これらのポ
リオレフィン樹脂は周知の重合方法で製造されるもので
あり、触媒除去工程を経たもの、あるいは高活性触媒と
称される塩化マグネシウムを担体として用い、チーグラ
ー型触媒を用いて製造され、触媒除去工程を経ないもの
であってよく、またメタロセン触媒やポストメタロセン
触媒のフェノキシイミン錯体触媒等を用いて重合製造し
たものであってもよい。
上、ヒートシール適性向上、写真性良化、長期間の密封
性維持、環境適性、リサイクル適性、リユース適性、世
界各地での入手性、経済性等が優れているエチレンと1
種又は2種以上のα−オレフィンとの共重合体樹脂であ
るエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂が本発明では
特に好ましい。共重合体の場合には、これらのα−オレ
フィンと共に、共役ジエンあるいは非共役ジエンのよう
な多不飽和モノマー、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸
ビニル等を共重合したものでもよい。また、これらのポ
リオレフィン樹脂は周知の重合方法で製造されるもので
あり、触媒除去工程を経たもの、あるいは高活性触媒と
称される塩化マグネシウムを担体として用い、チーグラ
ー型触媒を用いて製造され、触媒除去工程を経ないもの
であってよく、またメタロセン触媒やポストメタロセン
触媒のフェノキシイミン錯体触媒等を用いて重合製造し
たものであってもよい。
【0022】前記エチレンと1種又は2種以上のα−オ
レフィンとの共重合体樹脂として、本発明で最も好まし
いものは、L−LDPE樹脂がある。このL−LDPE
(Linear Low Density Polyet
hylene)樹脂は第3のポリエチレン樹脂と称さ
れ、中・低圧法、高圧法両ポリエチレン樹脂の利点を併
せもつ省エネルギー、省資源という時代の要請に合致す
る低コスト、高強度の樹脂である。この樹脂は低圧法又
は高圧改良法でエチレンと炭素数が3〜20個、好まし
くは3〜12個、特に好ましくは4〜8個、最も好まし
くは6〜8個のα−オレフィン(1種又は2種以上)を
共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短分岐をもった
構造のポリエチレン系樹脂である。物理強度や製造適性
及びコストの点で好ましいα−オレフィンとしてはプロ
ピレン、ブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−1、ペ
ンテン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペン
テン−1、ヘプテン−1、ノネン−1、デセン−1、ペ
ンタデセン−1、オクタデセン−1などが使用される。
特にα−オレフィンの炭素数が4〜8個であるエチレン
・α−オレフィンランダム共重合体樹脂が本発明には好
ましい。しかし、エチレン・α−オレフィンブロック共
重合体樹脂、これら2種の混合樹脂も使用できる。
レフィンとの共重合体樹脂として、本発明で最も好まし
いものは、L−LDPE樹脂がある。このL−LDPE
(Linear Low Density Polyet
hylene)樹脂は第3のポリエチレン樹脂と称さ
れ、中・低圧法、高圧法両ポリエチレン樹脂の利点を併
せもつ省エネルギー、省資源という時代の要請に合致す
る低コスト、高強度の樹脂である。この樹脂は低圧法又
は高圧改良法でエチレンと炭素数が3〜20個、好まし
くは3〜12個、特に好ましくは4〜8個、最も好まし
くは6〜8個のα−オレフィン(1種又は2種以上)を
共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短分岐をもった
構造のポリエチレン系樹脂である。物理強度や製造適性
及びコストの点で好ましいα−オレフィンとしてはプロ
ピレン、ブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−1、ペ
ンテン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペン
テン−1、ヘプテン−1、ノネン−1、デセン−1、ペ
ンタデセン−1、オクタデセン−1などが使用される。
特にα−オレフィンの炭素数が4〜8個であるエチレン
・α−オレフィンランダム共重合体樹脂が本発明には好
ましい。しかし、エチレン・α−オレフィンブロック共
重合体樹脂、これら2種の混合樹脂も使用できる。
【0023】代表的なL−LDPE樹脂の重合プロセス
としては中・低圧装置を用いる気相法、溶液法、液相ス
ラリー法と高圧改良法装置を用いながらチーグラー系触
媒により高温・高圧でL−LDPE樹脂を得る高圧転換
法等がある。
としては中・低圧装置を用いる気相法、溶液法、液相ス
ラリー法と高圧改良法装置を用いながらチーグラー系触
媒により高温・高圧でL−LDPE樹脂を得る高圧転換
法等がある。
【0024】市販のマルチサイト触媒(代表例はチーグ
ラー系触媒)を用いて重合製造したL−LDPE樹脂の
代表的な具体例を以下に示す。 (1) エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 Gレジン(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) スミカセンL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) ノバテック−L (三菱化成) ユカロン−LL (三菱油化) 日石リニレックス (日本石油化学) ショーレックスリニア (昭和電工) NUCポリエチレン−LL (日本ユニカー) 宇部ポリエチレンL (宇部興産) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) ニポロンL (東ソー) (2) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 エクセレンVL (住友化学) TUFLIN (UCC社) NUC−FLX(ナック・フレックス)(UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) ニポロンZ (東ソー) (3) エチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) (4) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学)
ラー系触媒)を用いて重合製造したL−LDPE樹脂の
代表的な具体例を以下に示す。 (1) エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 Gレジン(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) スミカセンL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) ノバテック−L (三菱化成) ユカロン−LL (三菱油化) 日石リニレックス (日本石油化学) ショーレックスリニア (昭和電工) NUCポリエチレン−LL (日本ユニカー) 宇部ポリエチレンL (宇部興産) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) ニポロンL (東ソー) (2) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 エクセレンVL (住友化学) TUFLIN (UCC社) NUC−FLX(ナック・フレックス)(UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) ニポロンZ (東ソー) (3) エチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) (4) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学)
【0025】これらのL−LDPE樹脂の中で、引裂き
強度、衝撃穴あけ強度等の点で好ましい樹脂は、メルト
フローレート(以後MFRと表示)が0.1〜40g/
10分(JIS K−7210の条件4=ASTM D
1238のE条件で測定。試験温度190℃,試験荷重
21.168N(2.16kgf))、密度が0.87
0〜0.940g/cm3(JIS K−7112=A
STM D 1505)、そしてα−オレフィンの炭素数
が3〜15個、好ましくは4〜10個、特に好ましくは
6〜8個の液相法プロセスと気相法プロセスで得られた
ものである。また従来の高圧法製造プロセスを転用して
設備費をおさえた改良高圧法プロセスで得られたスミカ
セン−L(住友化学)、ニポロンL及びZ(東ソー)、
ウベポリエチレンL(宇部興産)等のL−LDPE樹脂
も好ましい。
強度、衝撃穴あけ強度等の点で好ましい樹脂は、メルト
フローレート(以後MFRと表示)が0.1〜40g/
10分(JIS K−7210の条件4=ASTM D
1238のE条件で測定。試験温度190℃,試験荷重
21.168N(2.16kgf))、密度が0.87
0〜0.940g/cm3(JIS K−7112=A
STM D 1505)、そしてα−オレフィンの炭素数
が3〜15個、好ましくは4〜10個、特に好ましくは
6〜8個の液相法プロセスと気相法プロセスで得られた
ものである。また従来の高圧法製造プロセスを転用して
設備費をおさえた改良高圧法プロセスで得られたスミカ
セン−L(住友化学)、ニポロンL及びZ(東ソー)、
ウベポリエチレンL(宇部興産)等のL−LDPE樹脂
も好ましい。
【0026】ポリオレフィン樹脂フィルムをブロッキン
グ接着する場合、物理強度が大きく好ましい代表的な例
を商品名であげると、マルチサイト触媒(代表例はチー
グラー系触媒)を用いた重合によりポリエチレンにα−
オレフィン側鎖として炭素数6個の4−メチルペンテン
−1を導入した三井石油化学(株)のウルトゼックス及
びα−オレフィン側鎖として炭素数8個のオクテン−1
を導入した出光石油化学(株)のMORETECとDS
M社のスタミレックスとダウケミカル社のダウレックス
がある(以上、4社品共、液相法プロセスで得られたL
−LDPE樹脂である)。低圧法の気相法プロセスで得
られた好ましい代表的な例を商品名であげると、α−オ
レフィン側鎖として炭素数6個のヘキセン−1を導入し
た日本ユニカー(株)のTUFTHEN及びUCC社の
TUFLIN等がある。
グ接着する場合、物理強度が大きく好ましい代表的な例
を商品名であげると、マルチサイト触媒(代表例はチー
グラー系触媒)を用いた重合によりポリエチレンにα−
オレフィン側鎖として炭素数6個の4−メチルペンテン
−1を導入した三井石油化学(株)のウルトゼックス及
びα−オレフィン側鎖として炭素数8個のオクテン−1
を導入した出光石油化学(株)のMORETECとDS
M社のスタミレックスとダウケミカル社のダウレックス
がある(以上、4社品共、液相法プロセスで得られたL
−LDPE樹脂である)。低圧法の気相法プロセスで得
られた好ましい代表的な例を商品名であげると、α−オ
レフィン側鎖として炭素数6個のヘキセン−1を導入し
た日本ユニカー(株)のTUFTHEN及びUCC社の
TUFLIN等がある。
【0027】また、最近発売された密度が0.910g
/cm3未満の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、例えばUCC社のNUC−FLXや住友化学(株)
のエクセレンVL、東ソー(株)のLUMITAC等も
好ましい(以上、3社品共、α−オレフィンが炭素数6
個のヘキセン−1を使用)。
/cm3未満の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、例えばUCC社のNUC−FLXや住友化学(株)
のエクセレンVL、東ソー(株)のLUMITAC等も
好ましい(以上、3社品共、α−オレフィンが炭素数6
個のヘキセン−1を使用)。
【0028】マルチサイト触媒(代表例はチーグラー系
触媒)を用いたL−LDPE樹脂の製造プロセスの特徴
の概略を以下に示す。
触媒)を用いたL−LDPE樹脂の製造プロセスの特徴
の概略を以下に示す。
【0029】代表的な製造プロセスの概略と各樹脂メー
カーの商品名の関係について以下に記載する。
カーの商品名の関係について以下に記載する。
【0030】[1] 気相法 重合に必要なエネルギー量が小さいと発表されている。
品質上はコモノマーに、揮発しやすい単一成分を用いな
ければならないとされており、溶液法に比べ制約を受け
る。最近は、コモノマーの選択、分子量分布のコントロ
ール幅も広くなりつつある模様である。
品質上はコモノマーに、揮発しやすい単一成分を用いな
ければならないとされており、溶液法に比べ制約を受け
る。最近は、コモノマーの選択、分子量分布のコントロ
ール幅も広くなりつつある模様である。
【0031】[2] スラリー法 溶媒を用いる液相重合法は、スラリー法と溶液法に分け
られる。スラリー法は、溶媒を用いるがスラリー(異相
系)であるので、反応容器内の溶液は粘度が低いことか
ら、比較的コンパクトな設備で生産することができ、溶
媒の除去が容易であるなどの利点がある。一方、低密度
化については、低分子量低密度ポリマーが溶媒に溶け込
み、溶液が高粘度になったり、ポリマーが膨張して塊状
化するため、密度が0.930g/cm3以下のL−L
DPE生産は制限を受ける。
られる。スラリー法は、溶媒を用いるがスラリー(異相
系)であるので、反応容器内の溶液は粘度が低いことか
ら、比較的コンパクトな設備で生産することができ、溶
媒の除去が容易であるなどの利点がある。一方、低密度
化については、低分子量低密度ポリマーが溶媒に溶け込
み、溶液が高粘度になったり、ポリマーが膨張して塊状
化するため、密度が0.930g/cm3以下のL−L
DPE生産は制限を受ける。
【0032】[3] 溶液法 溶液法の重合は溶液中で行われる。溶液状態を維持する
ため高温で反応が行われる。品質面では、低密度化の許
容範囲が広く、かつ、C4以上、好ましくはC 6以上の
αオレフィン(ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル
ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1、4−メ
チルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オク
テン−1、デセン−1、エイコセン−1、ドデセン−
1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−1、テトラデセ
ン−1等)とエチレンとの共重合に最適の製造プロセス
である。またαオレフィン含有率の大きいL−LDPE
樹脂(密度が0.910g/cm3以下の超低密度L−
LDPE樹脂)の製造プロセスとしても最適である。
ため高温で反応が行われる。品質面では、低密度化の許
容範囲が広く、かつ、C4以上、好ましくはC 6以上の
αオレフィン(ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル
ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1、4−メ
チルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オク
テン−1、デセン−1、エイコセン−1、ドデセン−
1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−1、テトラデセ
ン−1等)とエチレンとの共重合に最適の製造プロセス
である。またαオレフィン含有率の大きいL−LDPE
樹脂(密度が0.910g/cm3以下の超低密度L−
LDPE樹脂)の製造プロセスとしても最適である。
【0033】[4] 改良高圧法 従来の高圧法プロセスをそのまま利用しながらチーグラ
ー系触媒により高温高圧でL−LDPE樹脂を得るもの
でランニングコストは上記気相法、スラリー法、溶液法
より高価である。高圧転換法とも呼ばれる。
ー系触媒により高温高圧でL−LDPE樹脂を得るもの
でランニングコストは上記気相法、スラリー法、溶液法
より高価である。高圧転換法とも呼ばれる。
【0034】 [上記製造プロセス代表例の概略] 溶 液 法:圧力…450〜650PSi,温度…200〜250℃ スラリー法:圧力…400〜500PSi,温度…90〜100℃ 気 相 法:圧力…250〜350PSi,温度…90〜100℃ 改良高圧法:圧力…20,000PSi前後,温度…200℃前後
【0035】エチレンとα−オレフィンの比は、エチレ
ンが60質量%以上であることが好ましく、80質量%
以上が特に好ましい。エチレンが60質量%未満である
と、重合適性が悪化して高価になると共に得られたエチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂の粘着性が大きくフ
ィルム成形性が悪化し、フィルム同志のブロッキングが
大きく実用化困難である。ただし、熱可塑性樹脂100
質量部に対して50質量部以下の含有量の場合は、無機
顔料の分散性向上、物理特性向上のためエチレン含有量
が70質量%未満のポリオレフィン系エラストマーやX
線回折法で測定した結晶化度が40%以下の低結晶性エ
チレン−αオレフィン共重合体樹脂を併用することが好
ましい。
ンが60質量%以上であることが好ましく、80質量%
以上が特に好ましい。エチレンが60質量%未満である
と、重合適性が悪化して高価になると共に得られたエチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂の粘着性が大きくフ
ィルム成形性が悪化し、フィルム同志のブロッキングが
大きく実用化困難である。ただし、熱可塑性樹脂100
質量部に対して50質量部以下の含有量の場合は、無機
顔料の分散性向上、物理特性向上のためエチレン含有量
が70質量%未満のポリオレフィン系エラストマーやX
線回折法で測定した結晶化度が40%以下の低結晶性エ
チレン−αオレフィン共重合体樹脂を併用することが好
ましい。
【0036】本発明で特に好ましいエチレン−αオレフ
ィン共重合体樹脂の代表例としては、密度0.860〜
0.900g/cm3のαオレフィン含有量が20〜4
0質量%(エチレン含有量が60〜80質量%)のブラス
トマータイプ、密度が0.901〜0.915g/cm
3のαオレフィン含有量が10〜20質量%の超低密度
タイプ、密度が0.916〜0.940g/cm3のα
オレフィン含有量が5〜10質量%の中・低密度タイ
プ、密度が0.941g/cm3以上、αオレフィン含
有量が5質量%以下(エチレン含有量が95質量%以
上)の高密度タイプのエチレン・αオレフィン共重合体
樹脂である。重合触媒はマルチサイト触媒(代表例はチ
ーグラー系触媒)、シングルサイト触媒(代表例はメタ
ロセン系触媒又はポストメタロセン触媒であるフェノキ
シイミン錯体触媒)いずれを用いて重合した樹脂であっ
ても好ましい。
ィン共重合体樹脂の代表例としては、密度0.860〜
0.900g/cm3のαオレフィン含有量が20〜4
0質量%(エチレン含有量が60〜80質量%)のブラス
トマータイプ、密度が0.901〜0.915g/cm
3のαオレフィン含有量が10〜20質量%の超低密度
タイプ、密度が0.916〜0.940g/cm3のα
オレフィン含有量が5〜10質量%の中・低密度タイ
プ、密度が0.941g/cm3以上、αオレフィン含
有量が5質量%以下(エチレン含有量が95質量%以
上)の高密度タイプのエチレン・αオレフィン共重合体
樹脂である。重合触媒はマルチサイト触媒(代表例はチ
ーグラー系触媒)、シングルサイト触媒(代表例はメタ
ロセン系触媒又はポストメタロセン触媒であるフェノキ
シイミン錯体触媒)いずれを用いて重合した樹脂であっ
ても好ましい。
【0037】本発明のポリオレフィン樹脂フィルム層に
おいては、上述したようなエチレン−αオレフィン共重
合体樹脂を5質量%以上含有することが適当であり、1
0質量%以上含有することが好ましく、20質量%以上
含有することがより好ましく、40質量%以上含有する
ことが特に好ましく、50質量%以上含有することが最
も好ましい。エチレン−αオレフィン共重合体樹脂の含
有量が5質量%未満であると、ヒートシール層とした場
合、ヒートシール適性、特にヒートシール密封後の経時
によりヒートシール強度が低下し、場合によってはヒー
トシール部にピンホールや剥離が発生し、密封性を確保
することが出来なくなる。その結果、写真感光材料の写
真性が悪化し、ブロッキングが発生して使用困難にな
る。特に、ポリオレフィン樹脂フィルム層に遮光性物質
やブリードアウトしやすい物質(滑剤、可塑剤、酸化防
止剤等)が含有されている場合に特に悪影響を受ける。
写真性は、特に酸素やアルデヒド類や硫黄化合物の影響
を受けやすい色素や染料を含む写真感光材料で悪影響を
受ける。最も悪影響を受けやすいのは、化学増感(特に
金増感)及び/又は色素増感した写真感光材料(特に熱
現像写真感光材料)である。
おいては、上述したようなエチレン−αオレフィン共重
合体樹脂を5質量%以上含有することが適当であり、1
0質量%以上含有することが好ましく、20質量%以上
含有することがより好ましく、40質量%以上含有する
ことが特に好ましく、50質量%以上含有することが最
も好ましい。エチレン−αオレフィン共重合体樹脂の含
有量が5質量%未満であると、ヒートシール層とした場
合、ヒートシール適性、特にヒートシール密封後の経時
によりヒートシール強度が低下し、場合によってはヒー
トシール部にピンホールや剥離が発生し、密封性を確保
することが出来なくなる。その結果、写真感光材料の写
真性が悪化し、ブロッキングが発生して使用困難にな
る。特に、ポリオレフィン樹脂フィルム層に遮光性物質
やブリードアウトしやすい物質(滑剤、可塑剤、酸化防
止剤等)が含有されている場合に特に悪影響を受ける。
写真性は、特に酸素やアルデヒド類や硫黄化合物の影響
を受けやすい色素や染料を含む写真感光材料で悪影響を
受ける。最も悪影響を受けやすいのは、化学増感(特に
金増感)及び/又は色素増感した写真感光材料(特に熱
現像写真感光材料)である。
【0038】シングルサイト触媒の代表的例であるメタ
ロセン系触媒を用いて重合製造した現在市販されている
L−LDPE樹脂の具体例としては、 EXCEED (EXXon chemical) EXACT (EXXon chemical) AFFINITY (DOW chemical) ENGAGE (DOW chemical) LUFLEXENE(BASF) エボリュー (三井石油化学) カーネル (三菱化学) ユメリット (宇部興産) ハーモレックス (日本ポリオレフィン) キャタロセン (東ソー) 等がある。重合方法としては、気相重合法が安価でかつ
写真性に悪影響を及ぼす触媒残渣(ハロゲン化合物や金
属化合物)が少ない点で特に好ましい。重合しやすさの
点で懸濁重合法、溶解重合法等の液相重合法も好まし
い。
ロセン系触媒を用いて重合製造した現在市販されている
L−LDPE樹脂の具体例としては、 EXCEED (EXXon chemical) EXACT (EXXon chemical) AFFINITY (DOW chemical) ENGAGE (DOW chemical) LUFLEXENE(BASF) エボリュー (三井石油化学) カーネル (三菱化学) ユメリット (宇部興産) ハーモレックス (日本ポリオレフィン) キャタロセン (東ソー) 等がある。重合方法としては、気相重合法が安価でかつ
写真性に悪影響を及ぼす触媒残渣(ハロゲン化合物や金
属化合物)が少ない点で特に好ましい。重合しやすさの
点で懸濁重合法、溶解重合法等の液相重合法も好まし
い。
【0039】シングルサイト触媒の1つであるメタロセ
ン系触媒を用いて重合製造したエチレン・αオレフィン
共重合体樹脂は、ヒートシール性向上、ブロッキング防
止、物理強度向上等から、GPC法測定法による分子量
分布(重量平均分子量/数平均分子量)は1.1〜7、
好ましくは1.2〜6、より好ましくは1.2〜5、特
に好ましくは1.3〜4、最も好ましくは1.3〜3で
ある。
ン系触媒を用いて重合製造したエチレン・αオレフィン
共重合体樹脂は、ヒートシール性向上、ブロッキング防
止、物理強度向上等から、GPC法測定法による分子量
分布(重量平均分子量/数平均分子量)は1.1〜7、
好ましくは1.2〜6、より好ましくは1.2〜5、特
に好ましくは1.3〜4、最も好ましくは1.3〜3で
ある。
【0040】シングルサイト触媒を用いて重合製造した
エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂として最も好ま
しいのは、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体
樹脂である。このエチレン・α−オレフィン共重合体樹
脂の組成は、α−オレフィン成分が0.1〜40質量
%、好ましくは0.5〜35質量%、より好ましくは1
〜30質量%、特に好ましくは2〜25質量%、最も好
ましくは3〜20質量%であり、エチレン成分は60〜
99.9質量%、好ましくは65〜99.5質量%、よ
り好ましくは70〜99質量%、特に好ましくは75〜
98質量%、最も好ましくは80〜97質量%である。
α−オレフィンの代表例としては、プロピレン、ブテン
−1、ヘキセン−1、ペンテン−1、3−メチル−ペン
テン−1、4−メチル−ペンテン−1、オクテン−1、
ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1、テトラセン−
1、ヘキサデセン−1、ペンタデセン−1、オクタデセ
ン−1、ヘプテン−1、エイコセン−1、4−メチル−
ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等の炭素
原子数が3〜20、好ましくは4〜15、特に好ましく
は4〜12、最も好ましくは4〜10の1種又は2種以
上のα−オレフィンである。
エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂として最も好ま
しいのは、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体
樹脂である。このエチレン・α−オレフィン共重合体樹
脂の組成は、α−オレフィン成分が0.1〜40質量
%、好ましくは0.5〜35質量%、より好ましくは1
〜30質量%、特に好ましくは2〜25質量%、最も好
ましくは3〜20質量%であり、エチレン成分は60〜
99.9質量%、好ましくは65〜99.5質量%、よ
り好ましくは70〜99質量%、特に好ましくは75〜
98質量%、最も好ましくは80〜97質量%である。
α−オレフィンの代表例としては、プロピレン、ブテン
−1、ヘキセン−1、ペンテン−1、3−メチル−ペン
テン−1、4−メチル−ペンテン−1、オクテン−1、
ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1、テトラセン−
1、ヘキサデセン−1、ペンタデセン−1、オクタデセ
ン−1、ヘプテン−1、エイコセン−1、4−メチル−
ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等の炭素
原子数が3〜20、好ましくは4〜15、特に好ましく
は4〜12、最も好ましくは4〜10の1種又は2種以
上のα−オレフィンである。
【0041】本発明のポリオレフィン樹脂フィルム層を
構成する樹脂として最も好ましいのは、メタロセン触媒
又はポストメタロセン触媒であるフェノキシイミン錯体
触媒を用いて重合製造した上記エチレン・α−オレフィ
ンランダム共重合体樹脂である。具体的には、気相重合
法プロセスによりエチレンと炭素数6のα−オレフィン
であるヘキセン−1を共重合したL−LDPE樹脂であ
る。これらは、メタロセン触媒又はフェノキシイミン錯
体触媒存在下で重合が行われれば、いずれの方法を用い
てもよく、例えば、改良高圧重合法における重合は、重
合体を溶液状態に維持し、かつ重合活性を高めるために
120℃以上、分子量低下の原因となる連鎖移動反応を
抑え、かつ重合活性を低下させないために350℃以
下、好ましくは150〜300℃の温度で、3920×
104Pa(400kg/cm2)以上、4900×1
04〜19600×104Pa(500〜2000kg
/cm2)の圧力で行うのが好ましい。
構成する樹脂として最も好ましいのは、メタロセン触媒
又はポストメタロセン触媒であるフェノキシイミン錯体
触媒を用いて重合製造した上記エチレン・α−オレフィ
ンランダム共重合体樹脂である。具体的には、気相重合
法プロセスによりエチレンと炭素数6のα−オレフィン
であるヘキセン−1を共重合したL−LDPE樹脂であ
る。これらは、メタロセン触媒又はフェノキシイミン錯
体触媒存在下で重合が行われれば、いずれの方法を用い
てもよく、例えば、改良高圧重合法における重合は、重
合体を溶液状態に維持し、かつ重合活性を高めるために
120℃以上、分子量低下の原因となる連鎖移動反応を
抑え、かつ重合活性を低下させないために350℃以
下、好ましくは150〜300℃の温度で、3920×
104Pa(400kg/cm2)以上、4900×1
04〜19600×104Pa(500〜2000kg
/cm2)の圧力で行うのが好ましい。
【0042】また、気相重合法における重合は、共重合
体が粉体状態であることから高温は好ましくなく、10
0℃以下であることが必要であり、重合温度の下限は特
に限定されないが、重合活性を高めるために10℃以
上、特に50℃以上が好ましい。また、重合活性を高め
るために、予めオレフィンにより予備重合せしめた触媒
成分と有機アルミニウム化合物及びイオン化イオン性化
合物を用いて行うのが好ましい。
体が粉体状態であることから高温は好ましくなく、10
0℃以下であることが必要であり、重合温度の下限は特
に限定されないが、重合活性を高めるために10℃以
上、特に50℃以上が好ましい。また、重合活性を高め
るために、予めオレフィンにより予備重合せしめた触媒
成分と有機アルミニウム化合物及びイオン化イオン性化
合物を用いて行うのが好ましい。
【0043】溶液重合法における重合は、重合温度は、
共重合体が溶液状態であること及び重合活性を上げるこ
とを考慮して、120℃以上であることが必要である。
重合温度の上限は特に限定されないが、分子量低下の原
因となる連鎖移動反応を抑え、かつ触媒効率を低下させ
ないために300℃以下が好ましい。また、重合時の圧
力については特に限定されないが、経済性と重合活性を
上げるバランスをとるために大気圧以上、2450×1
04Pa(250kg/cm2)以下が好ましい。
共重合体が溶液状態であること及び重合活性を上げるこ
とを考慮して、120℃以上であることが必要である。
重合温度の上限は特に限定されないが、分子量低下の原
因となる連鎖移動反応を抑え、かつ触媒効率を低下させ
ないために300℃以下が好ましい。また、重合時の圧
力については特に限定されないが、経済性と重合活性を
上げるバランスをとるために大気圧以上、2450×1
04Pa(250kg/cm2)以下が好ましい。
【0044】いずれの場合においても触媒残渣は写真感
光材料の写真性に悪影響を及ぼす上に、金型や押出し機
の樹脂接触部分に錆を発生させ寸法精度を悪化させた
り、外観を悪化させ、かつ樹脂焼けやブツを発生させる
ので、少ない程好ましい。
光材料の写真性に悪影響を及ぼす上に、金型や押出し機
の樹脂接触部分に錆を発生させ寸法精度を悪化させた
り、外観を悪化させ、かつ樹脂焼けやブツを発生させる
ので、少ない程好ましい。
【0045】従って、写真性を良好に維持するためには
本発明の写真感光材料用包装材料中の残留ハロゲンガス
又は化合物残留量が400ppm以下、好ましくは20
0ppm以下、より好ましくは100ppm以下、特に
好ましくは1〜80ppm、最も好ましくは4〜60p
pmである。
本発明の写真感光材料用包装材料中の残留ハロゲンガス
又は化合物残留量が400ppm以下、好ましくは20
0ppm以下、より好ましくは100ppm以下、特に
好ましくは1〜80ppm、最も好ましくは4〜60p
pmである。
【0046】クロム、ジルコニウム、チタニウム、ハフ
ニウム、パナジウムのいずれか1種の残留量が400p
pm以下、好ましくは200ppm以下、より好ましく
は100ppm以下、特に好ましくは60ppm以下、
最も好ましくは40ppm以下である。
ニウム、パナジウムのいずれか1種の残留量が400p
pm以下、好ましくは200ppm以下、より好ましく
は100ppm以下、特に好ましくは60ppm以下、
最も好ましくは40ppm以下である。
【0047】本発明における特に好ましいエチレン・α
−オレフィン共重合体樹脂は、シクロペンタジエニル骨
格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合
物と必要により助触媒、有機アルミニウム化合物、担体
とを含む触媒の存在下にエチレン及び炭素数3〜20の
α−オレフィンとを共重合させることにより得られるも
のである。また、上記触媒に予めエチレン及び/前記α
−オレフィンを予備重合させて得られるものを触媒に供
してもよい。
−オレフィン共重合体樹脂は、シクロペンタジエニル骨
格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合
物と必要により助触媒、有機アルミニウム化合物、担体
とを含む触媒の存在下にエチレン及び炭素数3〜20の
α−オレフィンとを共重合させることにより得られるも
のである。また、上記触媒に予めエチレン及び/前記α
−オレフィンを予備重合させて得られるものを触媒に供
してもよい。
【0048】前記エチレン・α−オレフィン共重合体を
製造する触媒であるシクロペンタジエニル骨格を有する
配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物のシクロ
ペンタジエニル骨格とは、シクロペンタジエニル基、置
換シクロペンタジエニル基等である。置換シクロペンタ
ジエニル基としては、炭素数1〜10の炭化水素基、シ
リル基、シリル置換アルキル基、シリル置換アリール
基、シアノ基、シアノアルキル基、シアノアリール基、
ハロゲン基、ハロアルキル基、ハロシリル基等から選ば
れた少なくとも1種の置換基を有する置換シクロペンタ
ジエニル基等である。該置換シクロペンタジエニル基の
置換基は2個以上有していてもよく、また係る置換基同
志が互いに結合して環を形成してもよい。
製造する触媒であるシクロペンタジエニル骨格を有する
配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物のシクロ
ペンタジエニル骨格とは、シクロペンタジエニル基、置
換シクロペンタジエニル基等である。置換シクロペンタ
ジエニル基としては、炭素数1〜10の炭化水素基、シ
リル基、シリル置換アルキル基、シリル置換アリール
基、シアノ基、シアノアルキル基、シアノアリール基、
ハロゲン基、ハロアルキル基、ハロシリル基等から選ば
れた少なくとも1種の置換基を有する置換シクロペンタ
ジエニル基等である。該置換シクロペンタジエニル基の
置換基は2個以上有していてもよく、また係る置換基同
志が互いに結合して環を形成してもよい。
【0049】上記炭素数1〜10の炭化水素基として
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基等が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シク
ロアルキル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリ
ル基等のアリール基;ベンジル基、ネオフィル基等が好
ましい。
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基等が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シク
ロアルキル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリ
ル基等のアリール基;ベンジル基、ネオフィル基等が好
ましい。
【0050】置換シクロペンタジエニル基の好適なもの
としては、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシク
ロペンタジエニル基、n−ヘキシルシクロペンタジエニ
ル基、1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、1,
3−n−ブチルメチルシクロペンタジエニル基、1,3
−n−プロピルメチルエチルシクロペンタジエニル基な
どが具体的に挙げられる。本発明の置換シクロペンタジ
エニル基としては、これらの中でも炭素数3以上のアル
キル基が置換したシクロペンタジエニル基が好ましく、
特に1,3−置換シクロペンタジエニル基が好ましい。
置換基同志すなわち炭化水素同志が互いに結合して1又
は2以上の環を形成する場合の置換シクロペンタジエニ
ル基としては、インデニル基、炭素数1〜8の炭化水素
基(アルキル基等)等の置換基により置換された置換イ
ンデニル基、ナフチル基、炭素数1〜8の炭化水素基
(アルキル基等)等の置換基により置換された置換ナフ
チル基、炭素数1〜8の炭化水素基(アルキル基等)等
の置換基により置換された置換フルオレニル基等が好適
なものとして挙げられる。
としては、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシク
ロペンタジエニル基、n−ヘキシルシクロペンタジエニ
ル基、1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、1,
3−n−ブチルメチルシクロペンタジエニル基、1,3
−n−プロピルメチルエチルシクロペンタジエニル基な
どが具体的に挙げられる。本発明の置換シクロペンタジ
エニル基としては、これらの中でも炭素数3以上のアル
キル基が置換したシクロペンタジエニル基が好ましく、
特に1,3−置換シクロペンタジエニル基が好ましい。
置換基同志すなわち炭化水素同志が互いに結合して1又
は2以上の環を形成する場合の置換シクロペンタジエニ
ル基としては、インデニル基、炭素数1〜8の炭化水素
基(アルキル基等)等の置換基により置換された置換イ
ンデニル基、ナフチル基、炭素数1〜8の炭化水素基
(アルキル基等)等の置換基により置換された置換ナフ
チル基、炭素数1〜8の炭化水素基(アルキル基等)等
の置換基により置換された置換フルオレニル基等が好適
なものとして挙げられる。
【0051】前記シクロペンタジエニル骨格を有する配
位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の遷移金属
としては、ジルコニウム、チタニウム、バナジウム、ハ
フニウム等が挙げられ、特にジルコニウムが好ましい。
該遷移金属化合物は、シクロペンタジエニル骨格を有す
る配位子としては通常1〜3個を有し、また、2個以上
有する場合は架橋基により互いに結合していてもよい。
なお、係る架橋基としては炭素数1〜4のアルキレン
基、アルキルシランジイル基、シランジイル基などが挙
げられる。
位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の遷移金属
としては、ジルコニウム、チタニウム、バナジウム、ハ
フニウム等が挙げられ、特にジルコニウムが好ましい。
該遷移金属化合物は、シクロペンタジエニル骨格を有す
る配位子としては通常1〜3個を有し、また、2個以上
有する場合は架橋基により互いに結合していてもよい。
なお、係る架橋基としては炭素数1〜4のアルキレン
基、アルキルシランジイル基、シランジイル基などが挙
げられる。
【0052】周期律表第IV族の遷移金属化合物において
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子以外の配位子
としては、代表的なものとして、水素、炭素数1〜20
の炭化水素基(アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アルキルアリール基、アラルキル基、ポリエニル基
等)、ハロゲン、メタアルキル基、メタアリール基など
が挙げられる。
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子以外の配位子
としては、代表的なものとして、水素、炭素数1〜20
の炭化水素基(アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アルキルアリール基、アラルキル基、ポリエニル基
等)、ハロゲン、メタアルキル基、メタアリール基など
が挙げられる。
【0053】本発明でいう助触媒としては、前記周期律
表第IV族の遷移金属化合物を重合触媒として有効になし
うる、又は触媒的に活性化された状態のイオン性電荷を
均衡させうるものをいう。本発明において用いられる助
触媒としては、有機アルミニウムオキシ化合物のベンゼ
ン可溶のアルミノキサンやベンゼン不溶の有機アルミニ
ウムオキシ化合物、ホウ素化合物、酸化ランタンなどの
ランタノイド塩、酸化スズ等が挙げられる。これらの中
でもアルミノキサンが最も好ましい。
表第IV族の遷移金属化合物を重合触媒として有効になし
うる、又は触媒的に活性化された状態のイオン性電荷を
均衡させうるものをいう。本発明において用いられる助
触媒としては、有機アルミニウムオキシ化合物のベンゼ
ン可溶のアルミノキサンやベンゼン不溶の有機アルミニ
ウムオキシ化合物、ホウ素化合物、酸化ランタンなどの
ランタノイド塩、酸化スズ等が挙げられる。これらの中
でもアルミノキサンが最も好ましい。
【0054】また、触媒は無機又は有機の担体に担持し
て使用されてもよい。該担体としては無機又は有機の多
孔質酸化物が好ましく、具体的にはSiO2、Al2O
3、MgO、ZrO3、TiO2、B2O3、CaO、
ZnO、BaO、ThO2等又はこれらの混合物が挙げ
られ、SiO2−Al2O3、SiO2−V2O3、S
iO2−TiO2、SiO2−MgO、SiO2−Cr
2O3等が挙げられる。
て使用されてもよい。該担体としては無機又は有機の多
孔質酸化物が好ましく、具体的にはSiO2、Al2O
3、MgO、ZrO3、TiO2、B2O3、CaO、
ZnO、BaO、ThO2等又はこれらの混合物が挙げ
られ、SiO2−Al2O3、SiO2−V2O3、S
iO2−TiO2、SiO2−MgO、SiO2−Cr
2O3等が挙げられる。
【0055】有機アルミニウム化合物として、トリエチ
ルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム等のト
リアルキルアルミニウム;ジアルキルアルミニウムハラ
イド;アルキルアルミニウムセスキハライド;アルキル
アルミニウムジハライド;アルキルアルミニウムハイド
ライド、有機アルミニウムアルコキサイド等が挙げられ
る。
ルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム等のト
リアルキルアルミニウム;ジアルキルアルミニウムハラ
イド;アルキルアルミニウムセスキハライド;アルキル
アルミニウムジハライド;アルキルアルミニウムハイド
ライド、有機アルミニウムアルコキサイド等が挙げられ
る。
【0056】エチレン・α−オレフィン共重合体は、前
記触媒の存在下、実質的に溶媒の存在しない気相重合
法、スラリー重合法、溶液重合法等で製造され、実質的
に酸素、水等を断った状態で、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘブタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素等に例示される
不活性炭化水素溶媒の存在下で製造される。重合条件は
特に限定されないが、重合温度は通常15〜350℃、
好ましくは20〜200℃、さらに好ましくは50〜1
10℃であり、特に好ましくは60〜105℃である。
チーグラー触媒を用いた高圧改良法の場合は130〜3
50℃が好ましく、重合圧力は低中圧法の場合通常常圧
〜686×104Pa(70kg/cm2)、好ましく
は常圧〜196×104Pa(20kg/cm2)であ
り、高圧改良法の場合通常14700×104Pa(1
500kg/cm2)以下、特にチーグラー触媒を用い
た高圧改良法の場合は3920×104〜8820×1
04Pa(400〜900kg/cm2)が望ましい。
重合時間は低中圧法の場合通常3分〜10時間、好まし
くは5分〜5時間程度が望ましい。高圧改良法の場合、
通常1分〜30分、好ましくは2分〜20分程度が望ま
しい。また、重合は一段重合法はもちろん、水素濃度、
モノマー濃度、重合圧力、重合温度、触媒等の重合条件
が互いに異なる2段階以上の多段重合法など特に限定さ
れるものではない。
記触媒の存在下、実質的に溶媒の存在しない気相重合
法、スラリー重合法、溶液重合法等で製造され、実質的
に酸素、水等を断った状態で、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘブタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素等に例示される
不活性炭化水素溶媒の存在下で製造される。重合条件は
特に限定されないが、重合温度は通常15〜350℃、
好ましくは20〜200℃、さらに好ましくは50〜1
10℃であり、特に好ましくは60〜105℃である。
チーグラー触媒を用いた高圧改良法の場合は130〜3
50℃が好ましく、重合圧力は低中圧法の場合通常常圧
〜686×104Pa(70kg/cm2)、好ましく
は常圧〜196×104Pa(20kg/cm2)であ
り、高圧改良法の場合通常14700×104Pa(1
500kg/cm2)以下、特にチーグラー触媒を用い
た高圧改良法の場合は3920×104〜8820×1
04Pa(400〜900kg/cm2)が望ましい。
重合時間は低中圧法の場合通常3分〜10時間、好まし
くは5分〜5時間程度が望ましい。高圧改良法の場合、
通常1分〜30分、好ましくは2分〜20分程度が望ま
しい。また、重合は一段重合法はもちろん、水素濃度、
モノマー濃度、重合圧力、重合温度、触媒等の重合条件
が互いに異なる2段階以上の多段重合法など特に限定さ
れるものではない。
【0057】その他の最も好ましい具体例としては、各
種のメタロセン系触媒存在下、最も好ましくは上記特定
メタロセン系触媒存在下、エチレンと炭素数3〜20の
α−オレフィンを共重合して得られる樹脂をエチレン・
α−オレフィン共重合体1kgあたり、30〜150℃
の空気又は不活性ガスによって、0.03〜3m3/h
rの流量で0.5〜72時間乾燥、及び/又は30℃以
上エチレン・αオレフィン共重合体の融点未満の熱水
で、0.001〜0.5m3/hrの流量の空気又は不
活性ガスを導入して、0.5〜30時間浸漬し、ヘッド
スペースガスクロマトグラフィーによって測定した炭素
数12以下の揮発成分の総量(ノルマルヘキサン換算)
の乾燥前/乾燥後の値(Q)を200以上にするエチレ
ン・α−オレフィン共重合体の製造方法である。以上、
エチレンとαオレフィンの共重合体樹脂を代表して説明
したが、同様にホモポリエチレン樹脂、各種ポリプロピ
レン樹脂及び各種エチレン共重合体樹脂も上記メタロセ
ン系触媒を用いて重合製造可能である。
種のメタロセン系触媒存在下、最も好ましくは上記特定
メタロセン系触媒存在下、エチレンと炭素数3〜20の
α−オレフィンを共重合して得られる樹脂をエチレン・
α−オレフィン共重合体1kgあたり、30〜150℃
の空気又は不活性ガスによって、0.03〜3m3/h
rの流量で0.5〜72時間乾燥、及び/又は30℃以
上エチレン・αオレフィン共重合体の融点未満の熱水
で、0.001〜0.5m3/hrの流量の空気又は不
活性ガスを導入して、0.5〜30時間浸漬し、ヘッド
スペースガスクロマトグラフィーによって測定した炭素
数12以下の揮発成分の総量(ノルマルヘキサン換算)
の乾燥前/乾燥後の値(Q)を200以上にするエチレ
ン・α−オレフィン共重合体の製造方法である。以上、
エチレンとαオレフィンの共重合体樹脂を代表して説明
したが、同様にホモポリエチレン樹脂、各種ポリプロピ
レン樹脂及び各種エチレン共重合体樹脂も上記メタロセ
ン系触媒を用いて重合製造可能である。
【0058】また、エチレン・α−オレフィン共重合体
樹脂は、X線回折法により測定した結晶化度が40%以
下が好ましく、35%以下がより好ましく、30%以下
が特に好ましく、25%以下が最も好ましい。結晶化度
が40%を超えると、カーボンブラックの分散性を効率
よく向上させることが困難になる。また、カーボンブラ
ックを10質量%以上含有させると物理強度やヒートシ
ール適性等が劣化し、完全遮光性の確保や密封性の確保
が困難になる。
樹脂は、X線回折法により測定した結晶化度が40%以
下が好ましく、35%以下がより好ましく、30%以下
が特に好ましく、25%以下が最も好ましい。結晶化度
が40%を超えると、カーボンブラックの分散性を効率
よく向上させることが困難になる。また、カーボンブラ
ックを10質量%以上含有させると物理強度やヒートシ
ール適性等が劣化し、完全遮光性の確保や密封性の確保
が困難になる。
【0059】結晶化度が40%以下のエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂は、3〜49質量%含有すること
が好ましく、5〜45質量%含有することがより好まし
く、7〜40質量%含有することが特に好ましく、9〜
35質量%含有することが最も好ましい。結晶化度が4
0%以下のエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂の含
有量が3質量%未満であると、カーボンブラックの分散
性向上効果が小さく、混練経費増となるだけである。ま
た、低温ヒートシール適性や物理強度向上効果がなくな
る。また、49質量%を超えると、フィルム成形性が悪
化し、また、抗張力やヤング率が小さくなりすぎ、写真
感光材料の重さや製袋工程でのテンションによりフィル
ムが薄く伸ばされて遮光性を確保することが困難にな
る。さらに、高価でブロッキングが発生しやすくなり実
用化困難になる。
レフィン共重合体樹脂は、3〜49質量%含有すること
が好ましく、5〜45質量%含有することがより好まし
く、7〜40質量%含有することが特に好ましく、9〜
35質量%含有することが最も好ましい。結晶化度が4
0%以下のエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂の含
有量が3質量%未満であると、カーボンブラックの分散
性向上効果が小さく、混練経費増となるだけである。ま
た、低温ヒートシール適性や物理強度向上効果がなくな
る。また、49質量%を超えると、フィルム成形性が悪
化し、また、抗張力やヤング率が小さくなりすぎ、写真
感光材料の重さや製袋工程でのテンションによりフィル
ムが薄く伸ばされて遮光性を確保することが困難にな
る。さらに、高価でブロッキングが発生しやすくなり実
用化困難になる。
【0060】結晶化度が40%以下のエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂のα−オレフィンの炭素数は3〜
20個が適当であり、好ましくは3〜17個、より好ま
しくは3〜15個、特に好ましくは3〜12個、最も好
ましくは3〜9個である。
レフィン共重合体樹脂のα−オレフィンの炭素数は3〜
20個が適当であり、好ましくは3〜17個、より好ま
しくは3〜15個、特に好ましくは3〜12個、最も好
ましくは3〜9個である。
【0061】α−オレフィンの炭素数が3個未満である
と、本発明の効果が発揮しにくくなるとともに樹脂の重
合製造が困難になる。また、α−オレフィンの炭素数が
20個を超えると、本発明の効果が発揮しにくくなると
ともに樹脂の重合製造が困難であり、α−オレフィンが
高価になり実用化困難になる。
と、本発明の効果が発揮しにくくなるとともに樹脂の重
合製造が困難になる。また、α−オレフィンの炭素数が
20個を超えると、本発明の効果が発揮しにくくなると
ともに樹脂の重合製造が困難であり、α−オレフィンが
高価になり実用化困難になる。
【0062】結晶化度が40%以下のエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂におけるα−オレフィン単位含有
量は、16〜80モル%が適当であり、好ましくは18
〜75モル%、より好ましくは20〜70モル%、特に
好ましくは22〜65モル%、最も好ましくは25〜6
0モル%である。α−オレフィンの単位含有量が16モ
ル%未満であると、ヒートシール適性、特に低温ヒート
シール適性や経時ヒートシール強度維持性が悪化し完全
密封性が確保できなくなるだけでなく、遮光性物質の分
散性が悪化し、遮光性及び引裂き強度や衝撃穴あけ強度
等の物理強度も小さくなる。また、α−オレフィンの単
位含有量が80モル%を超えると、重合製造困難にな
り、高価になる。さらにヤング率が非常に小さくなり、
ブロッキングが発生しやすくなり、フィルム成形性も悪
く写真感光材料用包装材料としては実用化困難である。
レフィン共重合体樹脂におけるα−オレフィン単位含有
量は、16〜80モル%が適当であり、好ましくは18
〜75モル%、より好ましくは20〜70モル%、特に
好ましくは22〜65モル%、最も好ましくは25〜6
0モル%である。α−オレフィンの単位含有量が16モ
ル%未満であると、ヒートシール適性、特に低温ヒート
シール適性や経時ヒートシール強度維持性が悪化し完全
密封性が確保できなくなるだけでなく、遮光性物質の分
散性が悪化し、遮光性及び引裂き強度や衝撃穴あけ強度
等の物理強度も小さくなる。また、α−オレフィンの単
位含有量が80モル%を超えると、重合製造困難にな
り、高価になる。さらにヤング率が非常に小さくなり、
ブロッキングが発生しやすくなり、フィルム成形性も悪
く写真感光材料用包装材料としては実用化困難である。
【0063】結晶化度が40%以下のエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂は、ブロッキングの発生がなく、
写真性に悪影響を及ぼさないので、メタロセン触媒等の
シングルサイト触媒を用いて重合製造した樹脂が好まし
いが、従来から汎用されているチーグラー系触媒等のマ
ルチサイト触媒を用いて重合製造した樹脂であってもよ
く、また、シングルサイト触媒とマルチサイト触媒を併
用して重合製造した樹脂であってもよい。
レフィン共重合体樹脂は、ブロッキングの発生がなく、
写真性に悪影響を及ぼさないので、メタロセン触媒等の
シングルサイト触媒を用いて重合製造した樹脂が好まし
いが、従来から汎用されているチーグラー系触媒等のマ
ルチサイト触媒を用いて重合製造した樹脂であってもよ
く、また、シングルサイト触媒とマルチサイト触媒を併
用して重合製造した樹脂であってもよい。
【0064】前記ホモポリプロピレン樹脂としては、主
にチグラー触媒(Ti系)を用い、50〜80℃、49
×104〜343×104Pa(5〜35kg/c
m2)の温度・圧力下でプロピレンを重合して製造され
る密度が0.890〜0.910g/cm3の樹脂であ
る。一般にはプロピレンをアルミニウムアルキル/四塩
化チタン系のチーグラー・ナッタ触媒を用いて溶剤存在
下で重合させて得られるアイソタクチック樹脂である。
にチグラー触媒(Ti系)を用い、50〜80℃、49
×104〜343×104Pa(5〜35kg/c
m2)の温度・圧力下でプロピレンを重合して製造され
る密度が0.890〜0.910g/cm3の樹脂であ
る。一般にはプロピレンをアルミニウムアルキル/四塩
化チタン系のチーグラー・ナッタ触媒を用いて溶剤存在
下で重合させて得られるアイソタクチック樹脂である。
【0065】最近、話題のシングルサイト触媒の一つで
あるメタロセン系触媒又はフェノキシイミン錯体触媒を
用いて重合製造したポリプロピレン系樹脂は、写真性、
物理特性が優れ、分子量分布が小さく、不純物含有量が
少なく特に好ましい。
あるメタロセン系触媒又はフェノキシイミン錯体触媒を
用いて重合製造したポリプロピレン系樹脂は、写真性、
物理特性が優れ、分子量分布が小さく、不純物含有量が
少なく特に好ましい。
【0066】プロピレンとα−オレフィンとの共重合体
樹脂としては、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂、プ
ロピレン・ブテン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレ
ン・ブテン−1ブロック共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ブテン−1三元共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ジエン三元共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセ
ン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセン−
1ブロック共重合体樹脂等がある。α−オレフィンの単
位含有量としては0.5〜30モル%、好ましくは1〜
20モル%が剛性、物理強度、製造適性のバランスの点
から好ましい。
樹脂としては、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂、プ
ロピレン・ブテン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレ
ン・ブテン−1ブロック共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ブテン−1三元共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ジエン三元共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセ
ン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセン−
1ブロック共重合体樹脂等がある。α−オレフィンの単
位含有量としては0.5〜30モル%、好ましくは1〜
20モル%が剛性、物理強度、製造適性のバランスの点
から好ましい。
【0067】プロピレンとα−オレフィンとの共重合体
樹脂におけるα−オレフィンの種類に関しては、前記エ
チレンとα−オレフィンとの共重合体(L−LDPE)
樹脂の場合のα−オレフィンと同様である。
樹脂におけるα−オレフィンの種類に関しては、前記エ
チレンとα−オレフィンとの共重合体(L−LDPE)
樹脂の場合のα−オレフィンと同様である。
【0068】以上のようなポリオレフィン樹脂を重合さ
せる際、高活性のハロゲン化合物又は金属化合物を含む
重合触媒を用いることが写真感光材料の写真性に対する
悪影響の大きい重合触媒使用量を減少できるので好まし
い。ハロゲン化合物及び/又は金属化合物を含む重合触
媒の代表例としては、四塩化チタンとトリエチルアルミ
ニウムを無水ヘキサン中で混合した時に得られる黒色の
沈澱物のチーグラー触媒と三塩化チタンとトリエチルア
ルミニウムを無水ヘキサン中で混合して得られる黒色の
沈澱物のチーグラー・ナッタ触媒と第I,II,III族の
各種金属の有機アルキル化合物と、第IV,V,VI,VII
族の金属塩の組合せから成る立体規則性重合触媒とトリ
アルキルアルミニウムと三塩化チタン系の混合物からな
るナッタ触媒とSiO2−Al2O3系と酸化クロムの
混合物から成るフィリップス触媒及びマグネシウム化合
物とハロゲン化チタンとの反応生成物及び有機アルミニ
ウムを成分とする触媒等がある。特殊な例としてマグネ
シウムの酸素含有有機化合物とチタンの酸素含有有機化
合物とアルミニウムハロゲン化合物との反応生成物であ
る固体触媒成分と共触媒として有機アルミニウム化合物
を使用した触媒等もある。
せる際、高活性のハロゲン化合物又は金属化合物を含む
重合触媒を用いることが写真感光材料の写真性に対する
悪影響の大きい重合触媒使用量を減少できるので好まし
い。ハロゲン化合物及び/又は金属化合物を含む重合触
媒の代表例としては、四塩化チタンとトリエチルアルミ
ニウムを無水ヘキサン中で混合した時に得られる黒色の
沈澱物のチーグラー触媒と三塩化チタンとトリエチルア
ルミニウムを無水ヘキサン中で混合して得られる黒色の
沈澱物のチーグラー・ナッタ触媒と第I,II,III族の
各種金属の有機アルキル化合物と、第IV,V,VI,VII
族の金属塩の組合せから成る立体規則性重合触媒とトリ
アルキルアルミニウムと三塩化チタン系の混合物からな
るナッタ触媒とSiO2−Al2O3系と酸化クロムの
混合物から成るフィリップス触媒及びマグネシウム化合
物とハロゲン化チタンとの反応生成物及び有機アルミニ
ウムを成分とする触媒等がある。特殊な例としてマグネ
シウムの酸素含有有機化合物とチタンの酸素含有有機化
合物とアルミニウムハロゲン化合物との反応生成物であ
る固体触媒成分と共触媒として有機アルミニウム化合物
を使用した触媒等もある。
【0069】有機アルミニウム化合物の具体例として
は、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアル
ミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブ
ロマイド等がある。チタン化合物としてはTiCl4、
TiBr、TiI4等のテトラハロゲン化チタン、Ti
(OCH3)Cl3、Ti(OC2H5)Cl3等のト
リハロゲン化アルコキシチタン、Ti(OCH3)2C
l2、Ti(OC2H5)2Cl2、Ti(OC
2H5)2Br2等のジハロゲン化アルコキシチタン、
Ti(OCH3)3Cl、Ti(OC2H5)3Cl、
Ti(OC2H5)3Br等のモノハロゲン化トリアル
コキシチタン等がある。
は、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアル
ミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブ
ロマイド等がある。チタン化合物としてはTiCl4、
TiBr、TiI4等のテトラハロゲン化チタン、Ti
(OCH3)Cl3、Ti(OC2H5)Cl3等のト
リハロゲン化アルコキシチタン、Ti(OCH3)2C
l2、Ti(OC2H5)2Cl2、Ti(OC
2H5)2Br2等のジハロゲン化アルコキシチタン、
Ti(OCH3)3Cl、Ti(OC2H5)3Cl、
Ti(OC2H5)3Br等のモノハロゲン化トリアル
コキシチタン等がある。
【0070】有機マグネシウム化合物としてはエチルブ
チルマグネシウム、ジイソブチルマグネシウム、ジヘキ
シルマグネシウム、エチルマグネシウムクロライド及び
MgF2、MgCl2、MgBr2、MgI2等があ
る。バナシウム化合物としては四塩化バナシウム、オキ
シ三塩化バナシウム、バナジン酸ジエトキシモノクロラ
イド、バナジン酸ジエトキシジクロライド等がある。触
媒残滓としてポリオレフィン樹脂中に残留するこれらの
ハロゲン化合物及び/又は金属化合物はハロゲン化銀写
真感光材料の写真性に悪影響を与えるが、脂肪酸金属塩
及び/又はゼオライト及び/又はハイドロタルサイト類
化合物の合計が0.01〜10質量%、好ましくは0.
05〜7質量%、特に好ましくは0.1〜5質量%添加
すると無害化できる。ゼオライトを0.01〜10質量
%、好ましくは0.05〜7質量%、特に好ましくは
0.1〜5質量%添加すると、ブロッキング防止と同時
に無害化もできるので特に好ましい。A型ゼオライトが
最も好ましい。
チルマグネシウム、ジイソブチルマグネシウム、ジヘキ
シルマグネシウム、エチルマグネシウムクロライド及び
MgF2、MgCl2、MgBr2、MgI2等があ
る。バナシウム化合物としては四塩化バナシウム、オキ
シ三塩化バナシウム、バナジン酸ジエトキシモノクロラ
イド、バナジン酸ジエトキシジクロライド等がある。触
媒残滓としてポリオレフィン樹脂中に残留するこれらの
ハロゲン化合物及び/又は金属化合物はハロゲン化銀写
真感光材料の写真性に悪影響を与えるが、脂肪酸金属塩
及び/又はゼオライト及び/又はハイドロタルサイト類
化合物の合計が0.01〜10質量%、好ましくは0.
05〜7質量%、特に好ましくは0.1〜5質量%添加
すると無害化できる。ゼオライトを0.01〜10質量
%、好ましくは0.05〜7質量%、特に好ましくは
0.1〜5質量%添加すると、ブロッキング防止と同時
に無害化もできるので特に好ましい。A型ゼオライトが
最も好ましい。
【0071】ポリオレフィン樹脂のみで成形する場合
は、ゲル透過クロマトグラフィー(略号GPC)を使用
して測定したMn/Mwで示される分子量分布が1.1
〜50.0が好ましく、1.3〜40.0がさらに好ま
しく、1.4〜30.0がより好ましく、1.5〜2
0.0が特に好ましく、1.6〜10.0が最も好まし
い。分子量分布が1.1未満であると、樹脂の流動性が
悪化し成形故障が多発する。また、分子量分布が50.
0を越えると、MFRが0.5g/10分以下の高分子
量ポリオレフィン樹脂であってもフィルム成形性が悪化
し、また物理強度も低下する。また、MFR(ASTM
D 1238のE条件の試験温度190℃、試験荷重
2.16kgfで測定)は0.01〜70g/10分が
好ましく、0.02〜50g/10分がより好ましく、
最も好ましくは0.03〜40g/10分であり、0.
01g/10分未満では樹脂の流動性が悪く、メルトフ
ラクチュア(melt fracture)が多発し、
実用化不可である。また、メルトフローレートが70g
/10分を越えると樹脂の流動性が大きくなりすぎ、フ
ィルム成形性が悪化し、また物理強度が小さく実用化困
難である。特に、MFRが0.1g/10分以下の高分
子量樹脂の場合は、分子量分布は10.0〜50.0が
好ましく、15.0〜45.0がより好ましく、20.
0〜40.0が特に好ましく、25.0〜38.0が最
も好ましい。
は、ゲル透過クロマトグラフィー(略号GPC)を使用
して測定したMn/Mwで示される分子量分布が1.1
〜50.0が好ましく、1.3〜40.0がさらに好ま
しく、1.4〜30.0がより好ましく、1.5〜2
0.0が特に好ましく、1.6〜10.0が最も好まし
い。分子量分布が1.1未満であると、樹脂の流動性が
悪化し成形故障が多発する。また、分子量分布が50.
0を越えると、MFRが0.5g/10分以下の高分子
量ポリオレフィン樹脂であってもフィルム成形性が悪化
し、また物理強度も低下する。また、MFR(ASTM
D 1238のE条件の試験温度190℃、試験荷重
2.16kgfで測定)は0.01〜70g/10分が
好ましく、0.02〜50g/10分がより好ましく、
最も好ましくは0.03〜40g/10分であり、0.
01g/10分未満では樹脂の流動性が悪く、メルトフ
ラクチュア(melt fracture)が多発し、
実用化不可である。また、メルトフローレートが70g
/10分を越えると樹脂の流動性が大きくなりすぎ、フ
ィルム成形性が悪化し、また物理強度が小さく実用化困
難である。特に、MFRが0.1g/10分以下の高分
子量樹脂の場合は、分子量分布は10.0〜50.0が
好ましく、15.0〜45.0がより好ましく、20.
0〜40.0が特に好ましく、25.0〜38.0が最
も好ましい。
【0072】ポリオレフィン樹脂として最も好ましい樹
脂は、シングルサイト触媒(代表例はメタロセン系触媒
又はフェノキシイミン錯体触媒)を用いて重合製造した
ものである。
脂は、シングルサイト触媒(代表例はメタロセン系触媒
又はフェノキシイミン錯体触媒)を用いて重合製造した
ものである。
【0073】シングルサイト触媒を用いて重合製造した
L−LDPE樹脂は、ジルコニウム系、チタニウム系、
ハフニウム系及びバナジウム系メタロセン錯体の1種以
上を含むシングルサイト触媒を用いて重合製造した分子
量分布が1.1〜7のエチレンと炭素数が3〜12個の
α−オレフィンとのランダム共重合体樹脂で形成されて
いることが好ましく、これにより、物理強度が優れ、残
留金属成分や残留ハロゲン系化合物成分が少ないので写
真感光材料の写真性に悪影響を及ぼすことが少なく、ヒ
ートシール適性(ヒートシール強度、低温ヒートシール
性、ホットタック性、夾雑物シール性、長期間経時後の
ヒートシール強度等)が優れた写真感光材料用包装材料
とすることができる。またフィルム成形機に錆や腐食が
発生するのを防止できる。
L−LDPE樹脂は、ジルコニウム系、チタニウム系、
ハフニウム系及びバナジウム系メタロセン錯体の1種以
上を含むシングルサイト触媒を用いて重合製造した分子
量分布が1.1〜7のエチレンと炭素数が3〜12個の
α−オレフィンとのランダム共重合体樹脂で形成されて
いることが好ましく、これにより、物理強度が優れ、残
留金属成分や残留ハロゲン系化合物成分が少ないので写
真感光材料の写真性に悪影響を及ぼすことが少なく、ヒ
ートシール適性(ヒートシール強度、低温ヒートシール
性、ホットタック性、夾雑物シール性、長期間経時後の
ヒートシール強度等)が優れた写真感光材料用包装材料
とすることができる。またフィルム成形機に錆や腐食が
発生するのを防止できる。
【0074】前記シングルサイト触媒としては、代表的
なものとしてはドイツHambrug大学のカミンスキ
ー教授によって発見された、均一な活性点を有するシク
ロペンタジエン環を配位した金属化合物(代表例:二塩
化ジルコノセン)とメチルアルミノキサンからなるメタ
ロセン系触媒があり、種々の特許が発表されている。代
表例を挙げると、特開昭50−35007号公報、特開
昭60−35008号公報、特開昭60−35009号
公報、特開平3−207703号公報、特開平3−23
4711号公報、特開平4−300667号公報等があ
る。
なものとしてはドイツHambrug大学のカミンスキ
ー教授によって発見された、均一な活性点を有するシク
ロペンタジエン環を配位した金属化合物(代表例:二塩
化ジルコノセン)とメチルアルミノキサンからなるメタ
ロセン系触媒があり、種々の特許が発表されている。代
表例を挙げると、特開昭50−35007号公報、特開
昭60−35008号公報、特開昭60−35009号
公報、特開平3−207703号公報、特開平3−23
4711号公報、特開平4−300667号公報等があ
る。
【0075】メタロセン系触媒を用いて重合製造したエ
チレン・α−オレフィン共重合体樹脂は従来のチーグラ
ー触媒を用いて重合製造したエチレン・α−オレフィン
共重合体樹脂に比較して以下の特徴を有する。 i)均一なコモノマー分布と小さい(狭い)分子量分布
より、タイ分子の生成が促進されタイ分子が約3倍と多
く、2〜3倍の衝撃強度、引き裂き強度を有する。 ii)透明性を阻害する高分子量低コモノマー成分が少な
く、ラメラの厚さが10%以上薄いので透明性、光沢が
優れている。 iii)耐ブロッキング性が優れている(ベタツキ成分と
呼ばれる低分子量低密度成分が少ない)。 iv)高分子量低コモノマー成分が少ないので融点が低
く、低温ヒートシール性が優れている。 v)柔軟性が優れている。 vi)分子量分布が小さい(狭い)ので、低分子量成分に
起因する成形時の発煙や臭気が少ない。
チレン・α−オレフィン共重合体樹脂は従来のチーグラ
ー触媒を用いて重合製造したエチレン・α−オレフィン
共重合体樹脂に比較して以下の特徴を有する。 i)均一なコモノマー分布と小さい(狭い)分子量分布
より、タイ分子の生成が促進されタイ分子が約3倍と多
く、2〜3倍の衝撃強度、引き裂き強度を有する。 ii)透明性を阻害する高分子量低コモノマー成分が少な
く、ラメラの厚さが10%以上薄いので透明性、光沢が
優れている。 iii)耐ブロッキング性が優れている(ベタツキ成分と
呼ばれる低分子量低密度成分が少ない)。 iv)高分子量低コモノマー成分が少ないので融点が低
く、低温ヒートシール性が優れている。 v)柔軟性が優れている。 vi)分子量分布が小さい(狭い)ので、低分子量成分に
起因する成形時の発煙や臭気が少ない。
【0076】前記メタロセン系触媒を用いる重合方法に
ついては以下に例示するように数多くの特許公報に開示
されている。
ついては以下に例示するように数多くの特許公報に開示
されている。
【0077】特開昭58−19309号公報、特開昭6
0−862号公報、特開昭60−35006号公報、特
開昭60−35007号公報、特開昭60−35008
号公報、特開昭60−106008号公報、特開昭60
−137911号公報、特開昭61−31404号公
報、特開昭61−108610号公報、特開昭61−2
21207号公報、特開昭61−264010号公報、
特開昭61−296009号公報、特開昭63−610
10号公報、特開昭63−152608号公報、特開昭
63−178108号公報、特開昭63−222177
号公報、特開昭63−222178号公報、特開昭63
−222179号公報、特開昭63−264606号公
報、特開昭63−28070号公報、特昭表63−50
1369号公報、特昭表64−6003号公報、特昭表
64−45406号公報、特開昭64−74202号公
報、特開平1−12407号公報、特開平1−9511
0号公報、特開平1−101315号公報、特開平1−
129003号公報、特開平1−207248号公報、
特開平1−210404号公報、特開平1−25140
5号公報、特開平1−259004号公報、特開平1−
275609号公報、特開平1−301704号公報、
特開平1−319489号公報、特開平2−22307
号公報、特開平2−41303号公報、特開平2−17
3110号公報、特開平2−302410号公報、特開
平3−56508号公報、特開平3−62806号公
報、特開平3−66710号公報、特開平3−7070
8号公報、特開平3−70709号公報、特開平3−7
0710号公報、特開平3−74412号公報、特開平
4−8704号公報、特開平4−11604号公報、特
開平4−25514号公報、特開平4−213305号
公報、特開平5−310829号公報、特開平5−32
0242号公報、特開平6−228222号公報、特開
平9−40793号公報、アメリカ特許4,522,9
82号明細書、アメリカ特許4,530,914号明細
書等が挙げられる。
0−862号公報、特開昭60−35006号公報、特
開昭60−35007号公報、特開昭60−35008
号公報、特開昭60−106008号公報、特開昭60
−137911号公報、特開昭61−31404号公
報、特開昭61−108610号公報、特開昭61−2
21207号公報、特開昭61−264010号公報、
特開昭61−296009号公報、特開昭63−610
10号公報、特開昭63−152608号公報、特開昭
63−178108号公報、特開昭63−222177
号公報、特開昭63−222178号公報、特開昭63
−222179号公報、特開昭63−264606号公
報、特開昭63−28070号公報、特昭表63−50
1369号公報、特昭表64−6003号公報、特昭表
64−45406号公報、特開昭64−74202号公
報、特開平1−12407号公報、特開平1−9511
0号公報、特開平1−101315号公報、特開平1−
129003号公報、特開平1−207248号公報、
特開平1−210404号公報、特開平1−25140
5号公報、特開平1−259004号公報、特開平1−
275609号公報、特開平1−301704号公報、
特開平1−319489号公報、特開平2−22307
号公報、特開平2−41303号公報、特開平2−17
3110号公報、特開平2−302410号公報、特開
平3−56508号公報、特開平3−62806号公
報、特開平3−66710号公報、特開平3−7070
8号公報、特開平3−70709号公報、特開平3−7
0710号公報、特開平3−74412号公報、特開平
4−8704号公報、特開平4−11604号公報、特
開平4−25514号公報、特開平4−213305号
公報、特開平5−310829号公報、特開平5−32
0242号公報、特開平6−228222号公報、特開
平9−40793号公報、アメリカ特許4,522,9
82号明細書、アメリカ特許4,530,914号明細
書等が挙げられる。
【0078】これらのメタロセン系触媒を用いて重合製
造したエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂の中でも
写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす触媒残渣が少な
いジルコニウム系、ハフニウム系、チタニウム系、バナ
ジウム系の少なくとも1種のメタロセン系触媒を用い
た、固体触媒成分1g当たり10,000g以上の重合
活性が高い樹脂が好ましい。特に、二塩化ジルコノセン
とメチルアルミノキサンからなるメタロセン系触媒が好
ましい。樹脂中の写真性に悪影響を及ぼす残留ハロゲン
成分(主としてハロゲンガス)含有量は400ppm以
下が好ましく、特に150ppm以下が好ましい。樹脂
中のハロゲン成分含有量を400ppm以下にするため
に触媒失活剤を用いて触媒残渣を抽出することも、また
ペレタイザーやフィルム成形機にベントを設けることが
残留ハロゲン化合物成分を減少させて、押出し機のスク
リューやダイスの防錆及び写真性を良好にするために必
要であり好ましい。特に、残留ハロゲン化合物成分を無
害化するスキャベンジャーを含有させることが好まし
い。
造したエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂の中でも
写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす触媒残渣が少な
いジルコニウム系、ハフニウム系、チタニウム系、バナ
ジウム系の少なくとも1種のメタロセン系触媒を用い
た、固体触媒成分1g当たり10,000g以上の重合
活性が高い樹脂が好ましい。特に、二塩化ジルコノセン
とメチルアルミノキサンからなるメタロセン系触媒が好
ましい。樹脂中の写真性に悪影響を及ぼす残留ハロゲン
成分(主としてハロゲンガス)含有量は400ppm以
下が好ましく、特に150ppm以下が好ましい。樹脂
中のハロゲン成分含有量を400ppm以下にするため
に触媒失活剤を用いて触媒残渣を抽出することも、また
ペレタイザーやフィルム成形機にベントを設けることが
残留ハロゲン化合物成分を減少させて、押出し機のスク
リューやダイスの防錆及び写真性を良好にするために必
要であり好ましい。特に、残留ハロゲン化合物成分を無
害化するスキャベンジャーを含有させることが好まし
い。
【0079】写真性に悪影響を及ぼし、押出し機やダイ
スに発錆故障を発生させるハロゲン化合物成分は、ハロ
ゲン化チタン化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロゲ
ン化バナジウム化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロ
ゲン化アルミニウム化合物、ハロゲン化ホウ素化合物等
を例示することができる。
スに発錆故障を発生させるハロゲン化合物成分は、ハロ
ゲン化チタン化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロゲ
ン化バナジウム化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロ
ゲン化アルミニウム化合物、ハロゲン化ホウ素化合物等
を例示することができる。
【0080】具体的には四塩化ケイ素、三塩化アルミニ
ウム、三臭化アルミニウム、三塩化チタン、三塩化ホウ
素、四臭化チタン等である。
ウム、三臭化アルミニウム、三塩化チタン、三塩化ホウ
素、四臭化チタン等である。
【0081】これらのハロゲン化合物成分は、ハロゲン
ガスとなって上記各種の悪作用を及ぼすので、後述する
ハロゲンガススキャベンジャーを含有させることが特に
好ましい。
ガスとなって上記各種の悪作用を及ぼすので、後述する
ハロゲンガススキャベンジャーを含有させることが特に
好ましい。
【0082】上記、結晶化度が40%以下のエチレン・
α−オレフィン共重合体樹脂は、メタロセン触媒やフェ
ノキシイミン錯体触媒等のシングルサイト触媒を用いて
重合製造した樹脂が好ましいが、従来から汎用されてい
るチーグラー系触媒等のマルチサイト触媒を用いて重合
製造した樹脂であってもよく、また、シングルサイト触
媒とマルチサイト触媒を併用して重合製造した樹脂であ
ってもよい。
α−オレフィン共重合体樹脂は、メタロセン触媒やフェ
ノキシイミン錯体触媒等のシングルサイト触媒を用いて
重合製造した樹脂が好ましいが、従来から汎用されてい
るチーグラー系触媒等のマルチサイト触媒を用いて重合
製造した樹脂であってもよく、また、シングルサイト触
媒とマルチサイト触媒を併用して重合製造した樹脂であ
ってもよい。
【0083】本発明で特に好ましいL−LDPE樹脂の
製造法には、気相法、スラリー法、溶液法、高圧バルク
法が工業的に実施されているが、中でも高圧バルク法
は、既存の高圧ラジカル重合法の設備がそのまま使え、
極めて短時間の重合時間でL−LDPEが得られるとい
う経済的メリットの大きい製造法である。また、溶剤を
実質的に用いないので、写真性が良好であり、かつ樹脂
製品の臭気が少ないという品質上のメリットも大きい。
製造法には、気相法、スラリー法、溶液法、高圧バルク
法が工業的に実施されているが、中でも高圧バルク法
は、既存の高圧ラジカル重合法の設備がそのまま使え、
極めて短時間の重合時間でL−LDPEが得られるとい
う経済的メリットの大きい製造法である。また、溶剤を
実質的に用いないので、写真性が良好であり、かつ樹脂
製品の臭気が少ないという品質上のメリットも大きい。
【0084】高圧バルク法でα−オレフィンの炭素数が
5以上のL−LDPE樹脂を製造する試みを行ったとこ
ろ、L−LDPE樹脂フィルムにフィッシュ・アイやブ
ツ(架橋重合物)が多発する現象が起こった。L−LD
PE樹脂フィルムにフィッシュ・アイが多いと、遮光性
や美観を損ねない写真感光材料の包装フィルムとして商
品価値がなく、ブツがあると、写真感光材料に押し傷や
擦り傷及び圧力被りや摩擦被りを発生し、ヒートシール
が不完全な箇所が生じて写真感光材料の包装の場合、光
漏れという事態を生ずることがあり、包装材料としての
役割をはたさなくなる。
5以上のL−LDPE樹脂を製造する試みを行ったとこ
ろ、L−LDPE樹脂フィルムにフィッシュ・アイやブ
ツ(架橋重合物)が多発する現象が起こった。L−LD
PE樹脂フィルムにフィッシュ・アイが多いと、遮光性
や美観を損ねない写真感光材料の包装フィルムとして商
品価値がなく、ブツがあると、写真感光材料に押し傷や
擦り傷及び圧力被りや摩擦被りを発生し、ヒートシール
が不完全な箇所が生じて写真感光材料の包装の場合、光
漏れという事態を生ずることがあり、包装材料としての
役割をはたさなくなる。
【0085】本発明で特に好ましい写真感光材料用包装
材料は、特定の重合条件下で得られたエチレンと炭素数
3ないし12のα−オレフィンとの共重合体樹脂からな
るフィルムがフィッシュ・アイも実質的に問題にならな
い程少なく、ブツもないポリオレフィン樹脂フィルム層
を具備するものである。
材料は、特定の重合条件下で得られたエチレンと炭素数
3ないし12のα−オレフィンとの共重合体樹脂からな
るフィルムがフィッシュ・アイも実質的に問題にならな
い程少なく、ブツもないポリオレフィン樹脂フィルム層
を具備するものである。
【0086】すなわち、本発明で特に好ましい樹脂はチ
ーグラー触媒を用い、温度130〜350℃、圧力40
0〜900kg/cm2の条件下でエチレンと炭素数3
〜12のα−オレフィンを共重合して得られ、かつメル
トフローレイト0.1〜26g/10分、密度0.86
〜0.97g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重
合体樹脂からなるポリエチレン系樹脂フィルムを少なく
とも片側の表面層として具備させた多層積層フィルムで
ある。本発明で特に好ましく用いるL−LDPE樹脂の
重合に用いるチーグラー触媒は、周期律表第4〜6族遷
移金属元素の化合物(遷移金属成分)と周期律表第1〜
3族典型金属元素の有機金属化合物(有機金属成分)と
からなる、従来チーグラー触媒として周知のものが使用
できる。
ーグラー触媒を用い、温度130〜350℃、圧力40
0〜900kg/cm2の条件下でエチレンと炭素数3
〜12のα−オレフィンを共重合して得られ、かつメル
トフローレイト0.1〜26g/10分、密度0.86
〜0.97g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重
合体樹脂からなるポリエチレン系樹脂フィルムを少なく
とも片側の表面層として具備させた多層積層フィルムで
ある。本発明で特に好ましく用いるL−LDPE樹脂の
重合に用いるチーグラー触媒は、周期律表第4〜6族遷
移金属元素の化合物(遷移金属成分)と周期律表第1〜
3族典型金属元素の有機金属化合物(有機金属成分)と
からなる、従来チーグラー触媒として周知のものが使用
できる。
【0087】遷移金属成分としては、Ti、Zr、Hf
及び/又はVの化合物、特にこれら金属元素のハロゲン
化物が好適に用いられる。具体的にはTiCl4、Ti
Cl 3、ZrCl4、ZrCl3、VCl3、VOCl
3等を挙げることができる。また、遷移金属成分は、遷
移金属元素の他に2〜3価の金属元素、特にMgを含ん
でいることが好ましい。従って、遷移金属成分として
は、Ti、Zr、Hf、Vから選ばれた遷移金属元素、
Mg及びハロゲン、特に塩素からなることが好ましい。
また、遷移金属成分は、さらに電子供与性化合物を含ん
でいてもよい。
及び/又はVの化合物、特にこれら金属元素のハロゲン
化物が好適に用いられる。具体的にはTiCl4、Ti
Cl 3、ZrCl4、ZrCl3、VCl3、VOCl
3等を挙げることができる。また、遷移金属成分は、遷
移金属元素の他に2〜3価の金属元素、特にMgを含ん
でいることが好ましい。従って、遷移金属成分として
は、Ti、Zr、Hf、Vから選ばれた遷移金属元素、
Mg及びハロゲン、特に塩素からなることが好ましい。
また、遷移金属成分は、さらに電子供与性化合物を含ん
でいてもよい。
【0088】本発明で特に好ましく用いるL−LDPE
樹脂の重合で好適に使用できる遷移金属成分は、特開昭
52−103485号公報、同56−99209号公
報、同58−27706号公報、同58−65708号
公報などに記載された式(TiCl4)(MgCl2)
y(AlCl3)z(RMgCl)b(式中、2≦a≦
3、y≧2、0≦Z≦1/3、0≦b≦1、Rは脂肪族
及び芳香族炭化水素基である)で表される化合物、遷移
金属のハロゲン化合物少なくとも2種を含み、それらの
うちの1種が塩化アルミニウムとともに結晶された三塩
化チタンであり、そして式(TiCl3・1/3AlC
l3)(MX3)x(MgX2)y(式中、0.3≦x
≦3、0≦y≦20、Mは周期律表第V族及び第VI族の
遷移金属、Xはハロゲンを示す)を有する化合物、一般
式MnMg(OR)2+4n−mX m(式中、Mは周期
律表第IVないし第VI族から選ばれた遷移金属、Rは炭素
数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン0.05≦n≦
0.6、0<m<n+1である)で表される化合物、一
般式MnMg(OR)2−mXm+4n(式中、Mは周
期律表第IVないし第VI族から選ばれた遷移金属、Rは炭
素数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン、0<m<2、
0.05<n<1である)で表される化合物などであ
る。
樹脂の重合で好適に使用できる遷移金属成分は、特開昭
52−103485号公報、同56−99209号公
報、同58−27706号公報、同58−65708号
公報などに記載された式(TiCl4)(MgCl2)
y(AlCl3)z(RMgCl)b(式中、2≦a≦
3、y≧2、0≦Z≦1/3、0≦b≦1、Rは脂肪族
及び芳香族炭化水素基である)で表される化合物、遷移
金属のハロゲン化合物少なくとも2種を含み、それらの
うちの1種が塩化アルミニウムとともに結晶された三塩
化チタンであり、そして式(TiCl3・1/3AlC
l3)(MX3)x(MgX2)y(式中、0.3≦x
≦3、0≦y≦20、Mは周期律表第V族及び第VI族の
遷移金属、Xはハロゲンを示す)を有する化合物、一般
式MnMg(OR)2+4n−mX m(式中、Mは周期
律表第IVないし第VI族から選ばれた遷移金属、Rは炭素
数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン0.05≦n≦
0.6、0<m<n+1である)で表される化合物、一
般式MnMg(OR)2−mXm+4n(式中、Mは周
期律表第IVないし第VI族から選ばれた遷移金属、Rは炭
素数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン、0<m<2、
0.05<n<1である)で表される化合物などであ
る。
【0089】有機金属成分としては、有機アルミニウム
化合物が一般的であり、本発明においても好適に用いら
れる。有機アルミニウム化合物は、一般式RnAlX
3−nで表され、ここでRは炭素数1〜12の炭化水素
基、Xはハロゲン、水素、アルコキシ基から選ばれ、n
は1ないし3の数である。
化合物が一般的であり、本発明においても好適に用いら
れる。有機アルミニウム化合物は、一般式RnAlX
3−nで表され、ここでRは炭素数1〜12の炭化水素
基、Xはハロゲン、水素、アルコキシ基から選ばれ、n
は1ないし3の数である。
【0090】Rとしては、メチル基、エチル基、ブチル
基、オクチル基が好ましく、Xがハロゲンの場合、塩素
であることが好ましく、アルコキシ基の場合、メトキシ
基、エトキシ基、ブトキシ基であることが好ましい。n
は1.5ないし3であることが好ましい。
基、オクチル基が好ましく、Xがハロゲンの場合、塩素
であることが好ましく、アルコキシ基の場合、メトキシ
基、エトキシ基、ブトキシ基であることが好ましい。n
は1.5ないし3であることが好ましい。
【0091】本発明で特に好ましく用いるL−LDPE
樹脂に用いるチーグラー触媒は、遷移金属成分、有機金
属成分の他に公知の第三成分を含んでいてもよい。例え
ば、特開昭54−26889号公報に記載されている。
樹脂に用いるチーグラー触媒は、遷移金属成分、有機金
属成分の他に公知の第三成分を含んでいてもよい。例え
ば、特開昭54−26889号公報に記載されている。
【0092】本発明で用いるα−オレフィンは、重合適
性、経済性等から好ましいのは炭素数3〜12のもので
あるが、炭素数5〜10のものがより好ましく、炭素数
6〜8のものが特に好ましく、炭素数6と8のものが最
も好ましい。具体的に列挙するとヘキセン−1、4−メ
チルペンテン−1、オクテン−1である。これらは混合
して用いることもできる。プロピレンやブテン−1を炭
素数5〜10のα−オレフィンと等モル量程度まで併用
することが好ましく、特に好ましくは炭素数3〜4のコ
モノマーは炭素数5〜10のα−オレフィンに対して1
/3モル比以下である。
性、経済性等から好ましいのは炭素数3〜12のもので
あるが、炭素数5〜10のものがより好ましく、炭素数
6〜8のものが特に好ましく、炭素数6と8のものが最
も好ましい。具体的に列挙するとヘキセン−1、4−メ
チルペンテン−1、オクテン−1である。これらは混合
して用いることもできる。プロピレンやブテン−1を炭
素数5〜10のα−オレフィンと等モル量程度まで併用
することが好ましく、特に好ましくは炭素数3〜4のコ
モノマーは炭素数5〜10のα−オレフィンに対して1
/3モル比以下である。
【0093】本発明において高圧バルク法での共重合反
応は、130〜350℃、好ましくは160〜300℃
の温度条件下で行う。温度が低すぎると、転化率が低く
て経済的に不利であるばかりか、フィルムが黄色に着色
し好ましくない。
応は、130〜350℃、好ましくは160〜300℃
の温度条件下で行う。温度が低すぎると、転化率が低く
て経済的に不利であるばかりか、フィルムが黄色に着色
し好ましくない。
【0094】転化率を高くするためには、温度は高い方
が好ましいが、高すぎるとフィッシュ・アイや着色した
ブツのあるフィルムになりやすい。
が好ましいが、高すぎるとフィッシュ・アイや着色した
ブツのあるフィルムになりやすい。
【0095】共重合反応を行う反応槽の圧力条件は重要
であり、400ないし900kg/cm2、好ましくは
500ないし800kg/cm2の範囲内にあることが
必要である。圧力がこの範囲をはずれて低いとフィッシ
ュ・アイの多発したL−LDPE樹脂フィルムしか得ら
れない。圧力がこの範囲をはずれて高いとフィッシュ・
アイが増加し着色したブツが生成する。
であり、400ないし900kg/cm2、好ましくは
500ないし800kg/cm2の範囲内にあることが
必要である。圧力がこの範囲をはずれて低いとフィッシ
ュ・アイの多発したL−LDPE樹脂フィルムしか得ら
れない。圧力がこの範囲をはずれて高いとフィッシュ・
アイが増加し着色したブツが生成する。
【0096】この傾向は、遮光性物資を含有させたポリ
オレフィン樹脂組成物とした時に悪化するので、本発明
のポリオレフィン樹脂フィルム層用L−LDPE樹脂
は、上記高圧法バルク法でエチレンと炭素数5〜10の
α−オレフィンを共重合させたL−LDPE樹脂であ
る。
オレフィン樹脂組成物とした時に悪化するので、本発明
のポリオレフィン樹脂フィルム層用L−LDPE樹脂
は、上記高圧法バルク法でエチレンと炭素数5〜10の
α−オレフィンを共重合させたL−LDPE樹脂であ
る。
【0097】熱可塑性エラストマーの例を表1に示す。
【0098】
【表1】
【0099】前記熱可塑性エラストマーの中で写真性が
良好で、かつ安価であるポリオレフィン系エラストマー
が好ましく、ポリオレフィン系エラストマーの中でも、
エチレン又はプロピレン以外のα−オレフィン単位含有
量が16モル%以上であるものが適当であり、好ましく
は18モル%以上、より好ましくは20モル%以上、特
に好ましくは25モル%以上、最も好ましくは30モル
%以上である。
良好で、かつ安価であるポリオレフィン系エラストマー
が好ましく、ポリオレフィン系エラストマーの中でも、
エチレン又はプロピレン以外のα−オレフィン単位含有
量が16モル%以上であるものが適当であり、好ましく
は18モル%以上、より好ましくは20モル%以上、特
に好ましくは25モル%以上、最も好ましくは30モル
%以上である。
【0100】また、α−オレフィンは、3〜20個、好
ましくは3〜17個、より好ましくは3〜15個、特に
好ましくは3〜12個、最も好ましくは3〜9個の炭素
原子を有するものである。具体的には、プロピレン、ブ
テン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オ
クテン−1、デセン−1、ヘプテン−1、ノネン−1、
ペンタデセン−1、オクタデセン−1、エイコセン−
1、ドデセン−1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−
1等である。
ましくは3〜17個、より好ましくは3〜15個、特に
好ましくは3〜12個、最も好ましくは3〜9個の炭素
原子を有するものである。具体的には、プロピレン、ブ
テン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オ
クテン−1、デセン−1、ヘプテン−1、ノネン−1、
ペンタデセン−1、オクタデセン−1、エイコセン−
1、ドデセン−1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−
1等である。
【0101】また、1,2−ポリブタジエン系エラスト
マーも好ましく、この1,2−ポリブタジエン系エラス
トマーとしては、1,2−結合が80%以上、好ましく
は85%、より好ましくは90%以上、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフ(以後GPCと表示)法で測定し
た重量平均分子量が5万〜150万、好ましくは10万
〜120万、より好ましくは15万〜100万、X線回
折法で測定した結晶化度が10〜50%、好ましくは1
2〜45%、より好ましくは15〜40%である。
マーも好ましく、この1,2−ポリブタジエン系エラス
トマーとしては、1,2−結合が80%以上、好ましく
は85%、より好ましくは90%以上、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフ(以後GPCと表示)法で測定し
た重量平均分子量が5万〜150万、好ましくは10万
〜120万、より好ましくは15万〜100万、X線回
折法で測定した結晶化度が10〜50%、好ましくは1
2〜45%、より好ましくは15〜40%である。
【0102】1,2−結合が80%未満であると、本発
明の効果を発揮することが出来ない。平均分子量が5万
未満であると、ブリードアウトや熱劣化や熱分解が発生
しやすく、写真性に悪影響を及ぼすようになる。また、
平均分子量が150万を超えると、本発明の効果を発揮
することができなくなり、相溶性、成形性が悪化し、物
理強度や外観が悪化する。X線回折法の結晶化度が10
%未満であると、ブリードアウトやブロッキングが発生
しやすく、熱劣化や熱分解も発生しやすくなり、写真性
に悪影響を及ぼすようになる。また、X線回折法の結晶
化度が50%を超えると、本発明の効果を発揮すること
ができなくなり、相溶性、成形性が悪化し、物理強度や
外観が悪化する。
明の効果を発揮することが出来ない。平均分子量が5万
未満であると、ブリードアウトや熱劣化や熱分解が発生
しやすく、写真性に悪影響を及ぼすようになる。また、
平均分子量が150万を超えると、本発明の効果を発揮
することができなくなり、相溶性、成形性が悪化し、物
理強度や外観が悪化する。X線回折法の結晶化度が10
%未満であると、ブリードアウトやブロッキングが発生
しやすく、熱劣化や熱分解も発生しやすくなり、写真性
に悪影響を及ぼすようになる。また、X線回折法の結晶
化度が50%を超えると、本発明の効果を発揮すること
ができなくなり、相溶性、成形性が悪化し、物理強度や
外観が悪化する。
【0103】1,2−ポリブタジエン系エラストマー
は、X線回折法の結晶化度が10〜50%のシンジオタ
クチック構造を有する熱可塑性エラストマーであること
が最も好ましく、この1,2−ポリブタジエン系熱可塑
性エラストマーを用いることにより、リサイクル樹脂と
の相溶性をより向上させることができるとともに、低温
度下における物理強度も向上させることができる。
は、X線回折法の結晶化度が10〜50%のシンジオタ
クチック構造を有する熱可塑性エラストマーであること
が最も好ましく、この1,2−ポリブタジエン系熱可塑
性エラストマーを用いることにより、リサイクル樹脂と
の相溶性をより向上させることができるとともに、低温
度下における物理強度も向上させることができる。
【0104】前記1,2−ポリブタジエン系エラストマ
ー及び/又は前記各種熱可塑性エラストマーは、0.1
〜40質量%含有されることが好ましく、0.5〜35
質量%含有されることがより好ましく、1〜30質量%
含有されることが特に好ましく、5〜25質量%含有さ
れることが最も好ましい。
ー及び/又は前記各種熱可塑性エラストマーは、0.1
〜40質量%含有されることが好ましく、0.5〜35
質量%含有されることがより好ましく、1〜30質量%
含有されることが特に好ましく、5〜25質量%含有さ
れることが最も好ましい。
【0105】また、本発明によるポリオレフィン樹脂フ
ィルム層を生分解性にすることも好ましく、生分解性に
するために用いる澱粉としては、例えば、特開平3−5
6543号公報には澱粉グラフトコポリマー、特開平3
−70752号公報にはアニオン性修飾澱粉、特開平3
−74445号公報にはカチオン性修飾澱粉、特開平3
−74446号公報にはヒドロキシアルキル及び/又は
アルキルエーテル基を含み、及び/又はエステル基を含
むように化学的に改質されている澱粉が開示されてい
る。
ィルム層を生分解性にすることも好ましく、生分解性に
するために用いる澱粉としては、例えば、特開平3−5
6543号公報には澱粉グラフトコポリマー、特開平3
−70752号公報にはアニオン性修飾澱粉、特開平3
−74445号公報にはカチオン性修飾澱粉、特開平3
−74446号公報にはヒドロキシアルキル及び/又は
アルキルエーテル基を含み、及び/又はエステル基を含
むように化学的に改質されている澱粉が開示されてい
る。
【0106】生分解性ポリオレフィン樹脂フィルム層に
適用可能な世界の代表的な生分解性樹脂メーカーと技術
種類(化学組成)と商品名を表2に記載する。
適用可能な世界の代表的な生分解性樹脂メーカーと技術
種類(化学組成)と商品名を表2に記載する。
【0107】
【表2】
【0108】前記亜リン酸エステル化合物を含有させる
ことにより、ポリオレフィン樹脂の熱分解を防止する効
果が大きくなり、その結果写真性に悪影響を及ぼす脂肪
族アルデヒド類の発生を減少させることができ、写真性
を良化させることが可能になり、低分子量のポリオレフ
ィン樹脂やリサイクルポリオレフィン樹脂も写真感光材
料用包装材料製造の熱可塑性樹脂として利用することが
できる。
ことにより、ポリオレフィン樹脂の熱分解を防止する効
果が大きくなり、その結果写真性に悪影響を及ぼす脂肪
族アルデヒド類の発生を減少させることができ、写真性
を良化させることが可能になり、低分子量のポリオレフ
ィン樹脂やリサイクルポリオレフィン樹脂も写真感光材
料用包装材料製造の熱可塑性樹脂として利用することが
できる。
【0109】また、亜リン酸エステル化合物と、ハイド
ロタルサイト類化合物を併用して熱劣化しやすいポリオ
レフィン樹脂に含有させると、熱溶融加工時の熱劣化に
よる物理強度低下やヒートシール適性悪化を抑制し、ポ
リオレフィン樹脂や他の添加剤の熱分解や熱劣化により
発生する写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす物質
(例えば、ホルムアルデヒド等のアルデヒド化合物やシ
アン化水素ガス等のシアン化化合物や亜硫酸ガス等の硫
黄化合物等)の発生を抑制し、透明フィルムを製造した
い場合は、ポリオレフィン樹脂フィルムの熱着色や着色
ブツ(異物状の固形物)の発生を防止する。
ロタルサイト類化合物を併用して熱劣化しやすいポリオ
レフィン樹脂に含有させると、熱溶融加工時の熱劣化に
よる物理強度低下やヒートシール適性悪化を抑制し、ポ
リオレフィン樹脂や他の添加剤の熱分解や熱劣化により
発生する写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす物質
(例えば、ホルムアルデヒド等のアルデヒド化合物やシ
アン化水素ガス等のシアン化化合物や亜硫酸ガス等の硫
黄化合物等)の発生を抑制し、透明フィルムを製造した
い場合は、ポリオレフィン樹脂フィルムの熱着色や着色
ブツ(異物状の固形物)の発生を防止する。
【0110】さらに、フェノール系酸化防止剤やリン系
酸化防止剤を併用すると、上記効果が相乗的に向上す
る。又はロゲン捕捉剤の1種、特に脂肪酸金属塩を併用
すると、上記効果はさらに向上するので好ましい。さら
にまた、カーボンブラックを併用すると、上記効果は予
想外に向上するので遮光性又は着色を必要とする場合は
特に好ましい。特に、ポリオレフィン樹脂として上記効
果が効果的に発揮されるのはエチレン共重合体樹脂であ
る。
酸化防止剤を併用すると、上記効果が相乗的に向上す
る。又はロゲン捕捉剤の1種、特に脂肪酸金属塩を併用
すると、上記効果はさらに向上するので好ましい。さら
にまた、カーボンブラックを併用すると、上記効果は予
想外に向上するので遮光性又は着色を必要とする場合は
特に好ましい。特に、ポリオレフィン樹脂として上記効
果が効果的に発揮されるのはエチレン共重合体樹脂であ
る。
【0111】亜リン酸エステル化合物の中で、本発明に
特に好ましい物は下記の化学式で示す亜リン酸エステル
化合物である。このような亜リン酸エステル化合物を用
いることにより、高温成形しても熱分解が発生せず、さ
らにリサイクルのポリオレフィン樹脂を高温で複数回利
用しても写真性に悪影響を及ぼす脂肪族アルデヒド類
(代表例はホルムアルデヒド)の発生がなく、写真性の
良好な写真感光材料用包装材料を提供できる。
特に好ましい物は下記の化学式で示す亜リン酸エステル
化合物である。このような亜リン酸エステル化合物を用
いることにより、高温成形しても熱分解が発生せず、さ
らにリサイクルのポリオレフィン樹脂を高温で複数回利
用しても写真性に悪影響を及ぼす脂肪族アルデヒド類
(代表例はホルムアルデヒド)の発生がなく、写真性の
良好な写真感光材料用包装材料を提供できる。
【0112】
【化2】
【0113】亜リン酸エステル化合物は、ポリオレフィ
ン樹脂100質量部に対して、0.001〜10質量部
含有させることを要し、好ましくは0.005〜8質量
部含有させ、より好ましくは0.01〜6質量部、特に
好ましくは0.05〜5質量部含有させる。含有量が
0.001質量部未満であると効果を有効に発揮するこ
とができず、また、含有量が10質量部を超えると、増
量効果が発揮されず、コストアップになるだけである。
場合によっては、写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼ
したり、フィルム成形性やヒートシール適性等を悪化さ
せる。
ン樹脂100質量部に対して、0.001〜10質量部
含有させることを要し、好ましくは0.005〜8質量
部含有させ、より好ましくは0.01〜6質量部、特に
好ましくは0.05〜5質量部含有させる。含有量が
0.001質量部未満であると効果を有効に発揮するこ
とができず、また、含有量が10質量部を超えると、増
量効果が発揮されず、コストアップになるだけである。
場合によっては、写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼ
したり、フィルム成形性やヒートシール適性等を悪化さ
せる。
【0114】前記化学的中和反応剤を含有させることに
より、ポリオレフィン樹脂や添加剤を熱溶融加工した時
に熱分解又は熱劣化により発生する写真感光材料の写真
性に悪影響を及ぼす物質(ホルムアルデヒド等のアルデ
ヒド化合物、シアン化水素ガス等のシアン化化合物、亜
硫酸ガス等の硫黄化合物、塩素ガスや塩化水素ガス等の
ハロゲン化合物等)と、化学的に中和反応したり、吸着
して無害化したり、脱臭したりすることができる。
より、ポリオレフィン樹脂や添加剤を熱溶融加工した時
に熱分解又は熱劣化により発生する写真感光材料の写真
性に悪影響を及ぼす物質(ホルムアルデヒド等のアルデ
ヒド化合物、シアン化水素ガス等のシアン化化合物、亜
硫酸ガス等の硫黄化合物、塩素ガスや塩化水素ガス等の
ハロゲン化合物等)と、化学的に中和反応したり、吸着
して無害化したり、脱臭したりすることができる。
【0115】このような化学的中和反応剤としては、脂
肪酸金属塩、脂肪酸アミド、アミン化合物、ベタイン化
合物、無機酸化物、無機水酸化物、シアン化水素ガスス
キャベンジャー、ホルムアルデヒドスキャベンジャー、
ハロゲンガススキャベンジャー、ゼオライト、水酸化ア
ルミニウム等がある。
肪酸金属塩、脂肪酸アミド、アミン化合物、ベタイン化
合物、無機酸化物、無機水酸化物、シアン化水素ガスス
キャベンジャー、ホルムアルデヒドスキャベンジャー、
ハロゲンガススキャベンジャー、ゼオライト、水酸化ア
ルミニウム等がある。
【0116】本発明では、写真性に悪影響を及ぼすこと
がなく、環境適性の優れた脂肪酸金属塩と、ゼオライ
ト、水酸化アルミニウム、ホルムアルデヒドスキャベン
ジャー、ハロゲンガススキャベンジャーが好ましく、特
に水酸化アルミニウム及びハロゲンガススキャベンジャ
ーが好ましい。
がなく、環境適性の優れた脂肪酸金属塩と、ゼオライ
ト、水酸化アルミニウム、ホルムアルデヒドスキャベン
ジャー、ハロゲンガススキャベンジャーが好ましく、特
に水酸化アルミニウム及びハロゲンガススキャベンジャ
ーが好ましい。
【0117】化学的中和反応剤は、ポリオレフィン樹脂
100質量部に対して、0.001〜10質量部含有さ
せることを要し、好ましくは0.002〜7質量部含有
させ、より好ましくは0.005〜5質量部、特に好ま
しくは0.01〜3質量部含有させる。含有量が0.0
01質量部未満であると効果を有効に発揮することがで
きず、また、含有量が10質量部を超えると、増量効果
が発揮されないだけでなく、スクリューとのスリップの
発生による樹脂吐出量の変動が大きくなり、フィルム厚
さムラが発生する。さらに、ブリードアウトやベトツキ
や塵の付着が多くなり、品質を低下させる。
100質量部に対して、0.001〜10質量部含有さ
せることを要し、好ましくは0.002〜7質量部含有
させ、より好ましくは0.005〜5質量部、特に好ま
しくは0.01〜3質量部含有させる。含有量が0.0
01質量部未満であると効果を有効に発揮することがで
きず、また、含有量が10質量部を超えると、増量効果
が発揮されないだけでなく、スクリューとのスリップの
発生による樹脂吐出量の変動が大きくなり、フィルム厚
さムラが発生する。さらに、ブリードアウトやベトツキ
や塵の付着が多くなり、品質を低下させる。
【0118】さらに、写真感光材料の写真性に悪影響を
及ぼしたり、フィルム成形性やヒートシール適性等を悪
化させることがある。
及ぼしたり、フィルム成形性やヒートシール適性等を悪
化させることがある。
【0119】前記脂肪酸金属塩としては、ラウリン酸、
ステアリン酸、コハク酸、ステアリル乳酸、乳酸、フタ
ル酸、安息香酸、ヒドロキシステアリン酸、リシノール
酸、ナフテン酸、オレイン酸、パルミチン酸、エルカ酸
等の高級脂肪酸とLi、Na、Mg、Ca、Sr、B
a、Zn、Cd、Al、Sn、Pb、Cd、等の金属と
の化合物が挙げられ、好ましいものはステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリル酸カルシウム、ステアリン酸ナト
リウム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン
酸マグネシウム等がある。
ステアリン酸、コハク酸、ステアリル乳酸、乳酸、フタ
ル酸、安息香酸、ヒドロキシステアリン酸、リシノール
酸、ナフテン酸、オレイン酸、パルミチン酸、エルカ酸
等の高級脂肪酸とLi、Na、Mg、Ca、Sr、B
a、Zn、Cd、Al、Sn、Pb、Cd、等の金属と
の化合物が挙げられ、好ましいものはステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリル酸カルシウム、ステアリン酸ナト
リウム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン
酸マグネシウム等がある。
【0120】また、脂肪酸金属塩は、カーボンブラック
等の分散性を向上させる効果も有している。
等の分散性を向上させる効果も有している。
【0121】市販されている代表的な脂肪酸金属塩の名
称と分子式と状態と融点を以下に示す。
称と分子式と状態と融点を以下に示す。
【0122】
【表3】
【0123】前記ゼオライトは、三次元骨格構造を有す
るアルミノシリケートであり、一般式として XM2/nO・Al2O2・YSiO2・ZH2O (Mはイオン交換可能なイオンで一般には1〜2価の金
属イオンである。nは金属イオンの原子価である。X及
びYは各々の金属酸化物、シリカの係数。Zは結晶水の
数である。)で表される。また、ゼオライトには、ブロ
ッキング防止効果も有している。
るアルミノシリケートであり、一般式として XM2/nO・Al2O2・YSiO2・ZH2O (Mはイオン交換可能なイオンで一般には1〜2価の金
属イオンである。nは金属イオンの原子価である。X及
びYは各々の金属酸化物、シリカの係数。Zは結晶水の
数である。)で表される。また、ゼオライトには、ブロ
ッキング防止効果も有している。
【0124】ゼオライトの具体例としては、A型ゼオラ
イト、B型ゼオライト、D型ゼオライト、L型ゼオライ
ト、N−A型ゼオライト、PC型ゼオライト、R型ゼオ
ライト、T型ゼオライト、W型ゼオライト、X型ゼオラ
イト、Y型ゼオライト、ZK−5型ゼオライト、高シリ
カゼオライト、ヒドロキシカンクリナイト、アナルサイ
ム、チャバサイト、ホウジャサイト、モルデナイト、ソ
ーダーライト、ヒドロキシソーダライト、エリオナイ
ト、クリノブチロライト等がある。これらの中で安価で
かつ写真性に悪影響を及ぼす有害ガス(遊離硫黄ガス、
シアン化水素ガス、ホルムアルデヒドガス、塩素ガス、
亜硫酸ガス等)吸着無害化能力の大きいA型ゼオライト
が好ましい。
イト、B型ゼオライト、D型ゼオライト、L型ゼオライ
ト、N−A型ゼオライト、PC型ゼオライト、R型ゼオ
ライト、T型ゼオライト、W型ゼオライト、X型ゼオラ
イト、Y型ゼオライト、ZK−5型ゼオライト、高シリ
カゼオライト、ヒドロキシカンクリナイト、アナルサイ
ム、チャバサイト、ホウジャサイト、モルデナイト、ソ
ーダーライト、ヒドロキシソーダライト、エリオナイ
ト、クリノブチロライト等がある。これらの中で安価で
かつ写真性に悪影響を及ぼす有害ガス(遊離硫黄ガス、
シアン化水素ガス、ホルムアルデヒドガス、塩素ガス、
亜硫酸ガス等)吸着無害化能力の大きいA型ゼオライト
が好ましい。
【0125】特に、ナトリウム、バリウム、カルシウ
ム、カリウム及びマグネシウムの少なくとも1つのイオ
ン交換可能なイオンを含有するA型ゼオライトが好まし
く、ナトリウムイオンの20%以上をバリウムイオンで
置換し、非晶質化したアルミノ珪酸塩が最も好ましい。
このアルミノ珪酸塩は、30%以上の結晶化度を有する
ことが好ましい。
ム、カリウム及びマグネシウムの少なくとも1つのイオ
ン交換可能なイオンを含有するA型ゼオライトが好まし
く、ナトリウムイオンの20%以上をバリウムイオンで
置換し、非晶質化したアルミノ珪酸塩が最も好ましい。
このアルミノ珪酸塩は、30%以上の結晶化度を有する
ことが好ましい。
【0126】また、ゼオライトには、天然ゼオライト
(analcime,chabazite,heula
ndite,erionite,ferrierit
e,laumontite,mordenite等を成
分とするゼオライト)、合成ゼオライト(A,N−A,
X,Y,hyadroxy sodalite,ZK−
5,B,R,D,T,L,hydroxy,cancr
inite,W,Zeolaon等の各種の型のゼオラ
イト)がある。
(analcime,chabazite,heula
ndite,erionite,ferrierit
e,laumontite,mordenite等を成
分とするゼオライト)、合成ゼオライト(A,N−A,
X,Y,hyadroxy sodalite,ZK−
5,B,R,D,T,L,hydroxy,cancr
inite,W,Zeolaon等の各種の型のゼオラ
イト)がある。
【0127】本発明に用いるゼオライトとしては、天然
ゼオライト及び合成ゼオライトのいずれでもよいが、安
価で、かつ写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす不純
物含有量が少なく、分散性が良好であり、電子顕微鏡法
による一次平均粒子径が20μm以下であることが必須
であり、0.1〜10μmの合成ゼオライトが好適であ
り、好ましくは0.2〜8μm、より好ましくは0.3
〜6μm、特に好ましくは0.4〜5μm、最も好まし
くは0.5〜4μmの合成ゼオライトである。電子顕微
鏡法による二次平均粒子径は50μm以下であることが
好ましい。
ゼオライト及び合成ゼオライトのいずれでもよいが、安
価で、かつ写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす不純
物含有量が少なく、分散性が良好であり、電子顕微鏡法
による一次平均粒子径が20μm以下であることが必須
であり、0.1〜10μmの合成ゼオライトが好適であ
り、好ましくは0.2〜8μm、より好ましくは0.3
〜6μm、特に好ましくは0.4〜5μm、最も好まし
くは0.5〜4μmの合成ゼオライトである。電子顕微
鏡法による二次平均粒子径は50μm以下であることが
好ましい。
【0128】ゼオライトに金属イオンを含有させた金属
イオン含有ゼオライトが好ましい。金属イオン含有ゼオ
ライトとは、ゼオライト中のイオン交換可能なイオン、
例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン等の一部又
は全部を銀イオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、
銅イオン等の金属イオンの中の1種以上のイオンで置換
したものである。
イオン含有ゼオライトが好ましい。金属イオン含有ゼオ
ライトとは、ゼオライト中のイオン交換可能なイオン、
例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン等の一部又
は全部を銀イオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、
銅イオン等の金属イオンの中の1種以上のイオンで置換
したものである。
【0129】金属イオン含有ゼオレイトを用いることに
より、抗菌剤としての作用を発揮させることができ、特
に、ゼラチン、ポリビニルアルコール等のような吸水性
で接着故障や生分解しやすい親水性生分解性高分子を主
成分とする写真乳剤層、保護層及びバック層を用いてい
る写真感光材料の品質を長期間良好に維持することがで
きる。
より、抗菌剤としての作用を発揮させることができ、特
に、ゼラチン、ポリビニルアルコール等のような吸水性
で接着故障や生分解しやすい親水性生分解性高分子を主
成分とする写真乳剤層、保護層及びバック層を用いてい
る写真感光材料の品質を長期間良好に維持することがで
きる。
【0130】上記金属イオン含有ゼオライトの中で、銀
イオン含有ゼオライト(以下、銀ゼオライトという)が
好ましい。銀イオンは、写真性改良(硫黄化合物の無害
化)と抗菌性の点から、ゼオライト中に0.01〜30
質量%、好ましくは0.05〜25質量%、より好まし
くは0.1〜20質量%、特に好ましくは0.5〜15
質量%、最も好ましくは1〜10質量%含有される。銀
イオンの含有量が0.01質量%未満では、含有効果が
なく、製造経費増となるだけである。含有量が30質量
%を越えても増量効果はなく、材料費増及び製造経費増
となるだけである。
イオン含有ゼオライト(以下、銀ゼオライトという)が
好ましい。銀イオンは、写真性改良(硫黄化合物の無害
化)と抗菌性の点から、ゼオライト中に0.01〜30
質量%、好ましくは0.05〜25質量%、より好まし
くは0.1〜20質量%、特に好ましくは0.5〜15
質量%、最も好ましくは1〜10質量%含有される。銀
イオンの含有量が0.01質量%未満では、含有効果が
なく、製造経費増となるだけである。含有量が30質量
%を越えても増量効果はなく、材料費増及び製造経費増
となるだけである。
【0131】また、銀イオンと、マンガン、ニッケル及
び銅からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属イオ
ンとの合計2種以上の金属イオンを含有するゼオライト
が特に好ましい。このような2種以上の金属イオンを含
有するゼオライトを用いることにより、大気中に含まれ
ている種々の写真性有害化合物(例えば、ホルムアルデ
ヒド、塩素、塩化水素、硫化水素、亜硫酸、シアン化水
素等のガス化した化合物)の無害化を促進し、超精密化
学製品である写真感光材料を品質が良好な状態で長期間
(2年以上)維持することができる。マンガン、ニッケ
ル及び銅からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属
イオンの含有量は、0.01〜15質量%、好ましくは
0.05〜13質量%、より好ましくは0.1〜11質
量%、特に好ましくは0.5〜9質量%、最も好ましく
は1〜7質量%である。
び銅からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属イオ
ンとの合計2種以上の金属イオンを含有するゼオライト
が特に好ましい。このような2種以上の金属イオンを含
有するゼオライトを用いることにより、大気中に含まれ
ている種々の写真性有害化合物(例えば、ホルムアルデ
ヒド、塩素、塩化水素、硫化水素、亜硫酸、シアン化水
素等のガス化した化合物)の無害化を促進し、超精密化
学製品である写真感光材料を品質が良好な状態で長期間
(2年以上)維持することができる。マンガン、ニッケ
ル及び銅からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属
イオンの含有量は、0.01〜15質量%、好ましくは
0.05〜13質量%、より好ましくは0.1〜11質
量%、特に好ましくは0.5〜9質量%、最も好ましく
は1〜7質量%である。
【0132】したがって、銀イオン、マンガンイオン、
ニッケルイオン及び銅イオン中の1種以上の金属イオン
と交換可能なイオン交換容量のミリイクイバレント(以
下、meqと表示)が大きなゼオライトが好ましい。特
に、イオン交換容量が2meq/g以上のA型ゼオライ
ト結晶のアルミノ珪酸塩が好ましい。2meq以上のゼ
オライトのイオン交換容量(meq=ミリイクイバレン
ト)を例示すると、リーダライトは11.5meq/
g、A型ゼオライトは、7meq/g、T型ゼオライト
は3.5meq/g、X型ゼオライトは6.5meq/
g、Y型ゼオライトは5meq/g、アナルサイム5m
eq/g、チャバサイト5meq/g、エリオナイトは
4meq/g、モルデナイト2.5meq/g、クリノ
ブチルライトは2.5meq/gである。
ニッケルイオン及び銅イオン中の1種以上の金属イオン
と交換可能なイオン交換容量のミリイクイバレント(以
下、meqと表示)が大きなゼオライトが好ましい。特
に、イオン交換容量が2meq/g以上のA型ゼオライ
ト結晶のアルミノ珪酸塩が好ましい。2meq以上のゼ
オライトのイオン交換容量(meq=ミリイクイバレン
ト)を例示すると、リーダライトは11.5meq/
g、A型ゼオライトは、7meq/g、T型ゼオライト
は3.5meq/g、X型ゼオライトは6.5meq/
g、Y型ゼオライトは5meq/g、アナルサイム5m
eq/g、チャバサイト5meq/g、エリオナイトは
4meq/g、モルデナイト2.5meq/g、クリノ
ブチルライトは2.5meq/gである。
【0133】これらの中で最も好ましいゼオライトは、
イオン交換容量が5meq/g以上のリーダライト、A
型ゼオライト、T型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型
ゼオライト、アナルサイム、チャバサイトである。
イオン交換容量が5meq/g以上のリーダライト、A
型ゼオライト、T型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型
ゼオライト、アナルサイム、チャバサイトである。
【0134】最も好ましいゼオライトは、安価で製造性
が良好で入手しやすく、写真性に悪影響を及ぼす硫黄化
合物ガスや遊離硫黄ガス、ホルムアルデヒドガス等のア
ルデヒド化合物ガス、シアン化合物ガス等の有害ガスの
吸着無害化能力が大きい、金属イオン交換容量の大きい
(7meq/g)A型ゼオライトである。
が良好で入手しやすく、写真性に悪影響を及ぼす硫黄化
合物ガスや遊離硫黄ガス、ホルムアルデヒドガス等のア
ルデヒド化合物ガス、シアン化合物ガス等の有害ガスの
吸着無害化能力が大きい、金属イオン交換容量の大きい
(7meq/g)A型ゼオライトである。
【0135】本発明で用いる銀イオン含有ゼオライトの
製造は、予め調製した銀イオン及び必要によりマンガン
イオン、ニッケルイオン、銅イオン等の金属イオンを含
む混合水溶液にゼオライトを接触させて、ゼオライト中
のナトリウムイオン、カリウムイオン等のイオン交換可
能なイオンと上記金属イオンとを置換させる。接触は、
10〜100℃、好ましくは20〜90℃、より好まし
くは30〜80℃、特に好ましくは35〜70℃、最も
好ましくは40〜60℃の温度下で、1〜28時間、好
ましくは2〜26時間、より好ましくは4〜24時間、
最も好ましくは6〜22時間、バッチ式又は連続式によ
って行う。
製造は、予め調製した銀イオン及び必要によりマンガン
イオン、ニッケルイオン、銅イオン等の金属イオンを含
む混合水溶液にゼオライトを接触させて、ゼオライト中
のナトリウムイオン、カリウムイオン等のイオン交換可
能なイオンと上記金属イオンとを置換させる。接触は、
10〜100℃、好ましくは20〜90℃、より好まし
くは30〜80℃、特に好ましくは35〜70℃、最も
好ましくは40〜60℃の温度下で、1〜28時間、好
ましくは2〜26時間、より好ましくは4〜24時間、
最も好ましくは6〜22時間、バッチ式又は連続式によ
って行う。
【0136】なお、上記混合水溶液のpHは3〜10、
好ましくは4〜9、特に好ましくは5〜8に調製する。
このようにpHを調整することにより、銀の酸化物等の
ゼオライト表面又は細孔内への析出を防止できる。混合
水溶液中の各金属イオンは、塩として供給される。例え
ば、銀イオンは硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、過塩素酸銀等
として供給され、マンガンイオンは硝酸マンガン、硫酸
マンガン、酢酸マンガン等として供給され、ニッケルイ
オンは硝酸ニッケル、過塩素酸ニッケル、酢酸ニッケル
等として供給され、銅イオンは硝酸銅、酢酸銅、硫酸
銅、過塩素酸銅等として供給される。イオン交換が終了
したゼオライトは十分水洗した後、含水率が15%以下
となるように例えば常圧で120〜500℃、又は減圧
1.33×102〜66.66×102Pa(1〜50
torr)下で100〜300℃で乾燥させる。
好ましくは4〜9、特に好ましくは5〜8に調製する。
このようにpHを調整することにより、銀の酸化物等の
ゼオライト表面又は細孔内への析出を防止できる。混合
水溶液中の各金属イオンは、塩として供給される。例え
ば、銀イオンは硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、過塩素酸銀等
として供給され、マンガンイオンは硝酸マンガン、硫酸
マンガン、酢酸マンガン等として供給され、ニッケルイ
オンは硝酸ニッケル、過塩素酸ニッケル、酢酸ニッケル
等として供給され、銅イオンは硝酸銅、酢酸銅、硫酸
銅、過塩素酸銅等として供給される。イオン交換が終了
したゼオライトは十分水洗した後、含水率が15%以下
となるように例えば常圧で120〜500℃、又は減圧
1.33×102〜66.66×102Pa(1〜50
torr)下で100〜300℃で乾燥させる。
【0137】上記、ゼオライト及び金属イオン含有ゼオ
ライトの含水率は15%以下、好ましくは13%以下、
より好ましくは11%以下、特に好ましくは9%以下、
最も好ましくは7%以下である。15%を超えると、成
形故障が多発する。
ライトの含水率は15%以下、好ましくは13%以下、
より好ましくは11%以下、特に好ましくは9%以下、
最も好ましくは7%以下である。15%を超えると、成
形故障が多発する。
【0138】ゼオライトの含有量は、0.1〜40質量
%、好ましくは0.2〜35質量%、より好ましくは
0.4〜30質量%、特に好ましくは0.8〜25質量
%、最も好ましくは1.5〜20質量%である。含有量
が0.1質量%未満であると、添加効果が小さく混練費
増となり、40質量%を超えても増量効果がなく、材料
費増となる。
%、好ましくは0.2〜35質量%、より好ましくは
0.4〜30質量%、特に好ましくは0.8〜25質量
%、最も好ましくは1.5〜20質量%である。含有量
が0.1質量%未満であると、添加効果が小さく混練費
増となり、40質量%を超えても増量効果がなく、材料
費増となる。
【0139】前記水酸化アルミニウムは、燃焼時250
〜1200℃に加熱されると、結晶水を放出して活性ア
ルミナに変化し、可焼物の燃焼を促進させるとともに不
完全燃焼を防止し、ダイオキシンの発生を抑制する効果
を有する。また、活性アルミナが排ガス中のダイオキシ
ンや重金属イオンを吸着固定化し、無害化する効果も有
する。
〜1200℃に加熱されると、結晶水を放出して活性ア
ルミナに変化し、可焼物の燃焼を促進させるとともに不
完全燃焼を防止し、ダイオキシンの発生を抑制する効果
を有する。また、活性アルミナが排ガス中のダイオキシ
ンや重金属イオンを吸着固定化し、無害化する効果も有
する。
【0140】すなわち、水酸化アルミニウムは、Al2
O3・3H2Oの化学式からなり、250〜1200℃
に加熱すると、結晶水を放出して活性アルミナ(Al2
O3)に変化する。この活性アルミナは、80〜250
m2/g、好ましくは90〜230m2/g、特に好ま
しくは100〜200m2/g、最も好ましくは110
〜190m2/gの比表面積を有するもので、上述した
ように、写真性に悪影響を及ぼす各種化学物質やガスに
対する吸着剤及び燃焼促進剤として機能する物質であ
る。
O3・3H2Oの化学式からなり、250〜1200℃
に加熱すると、結晶水を放出して活性アルミナ(Al2
O3)に変化する。この活性アルミナは、80〜250
m2/g、好ましくは90〜230m2/g、特に好ま
しくは100〜200m2/g、最も好ましくは110
〜190m2/gの比表面積を有するもので、上述した
ように、写真性に悪影響を及ぼす各種化学物質やガスに
対する吸着剤及び燃焼促進剤として機能する物質であ
る。
【0141】水酸化アルミニウムの含有量は、ポリオレ
フィン樹脂フィルム層において0.1〜40質量%であ
ることが好ましく、0.2〜30質量%であることがよ
り好ましく、0.5〜20質量%であることが特に好ま
しく、1〜10質量部であることが最も好ましい。0.
1質量%未満であると、上述した効果を有効に発揮する
ことができない。また、40質量%を超えると、増量効
果が発揮されないだけでなくフィルム成形性が悪化し、
物理強度(抗張力、引裂き強度、破裂強度、インパクト
衝撃強度、ヒートシール強度等)が劣化し実用化困難に
なる。
フィン樹脂フィルム層において0.1〜40質量%であ
ることが好ましく、0.2〜30質量%であることがよ
り好ましく、0.5〜20質量%であることが特に好ま
しく、1〜10質量部であることが最も好ましい。0.
1質量%未満であると、上述した効果を有効に発揮する
ことができない。また、40質量%を超えると、増量効
果が発揮されないだけでなくフィルム成形性が悪化し、
物理強度(抗張力、引裂き強度、破裂強度、インパクト
衝撃強度、ヒートシール強度等)が劣化し実用化困難に
なる。
【0142】前記シアン化水素ガススキャベンジャー
は、シアン化水素ガスを、吸着又は写真的に不活性な物
質に変換する化合物である。シアン化水素ガススキャベ
ンジャーは、シアン化水素ガスを捕獲した結果として、
ハロゲン化銀感光材料に悪影響を与える物質を放出すべ
きではない。適切なシアン化水素ガススキャベンジャー
は貴金属の無機又は有機化合物から選択することができ
る。特に好ましいものはパラジウム(II又はIV;酸化状
態を示す。以下同様)、白金(II又はIV)化合物であ
る。金(I又はIII)の化合物も好ましい。ロジウム(II
I)、イリジウム(III又はIV)及びオスミウム(II、III
又はIV)の化合物もまた効果的であるが、同等の効果を
得るのに、より多量が必要である。有用な無機又は有機
貴金属化合物の具体例としては、例えばグメリン ハン
ドブック(Gmelin Handbook)に詳細に
記述されており、市販品、合成品及びinsitu合成
品を写真感光材料に悪影響を与えることがない程度の純
度で使用することができる。
は、シアン化水素ガスを、吸着又は写真的に不活性な物
質に変換する化合物である。シアン化水素ガススキャベ
ンジャーは、シアン化水素ガスを捕獲した結果として、
ハロゲン化銀感光材料に悪影響を与える物質を放出すべ
きではない。適切なシアン化水素ガススキャベンジャー
は貴金属の無機又は有機化合物から選択することができ
る。特に好ましいものはパラジウム(II又はIV;酸化状
態を示す。以下同様)、白金(II又はIV)化合物であ
る。金(I又はIII)の化合物も好ましい。ロジウム(II
I)、イリジウム(III又はIV)及びオスミウム(II、III
又はIV)の化合物もまた効果的であるが、同等の効果を
得るのに、より多量が必要である。有用な無機又は有機
貴金属化合物の具体例としては、例えばグメリン ハン
ドブック(Gmelin Handbook)に詳細に
記述されており、市販品、合成品及びinsitu合成
品を写真感光材料に悪影響を与えることがない程度の純
度で使用することができる。
【0143】好ましいパラジウム化合物としては、塩化
パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、水酸化パラジウ
ム(II)、硫酸パラジウム(II)、チオシアン酸パラジウム
(II)、テトラクロロパラジウム(II)酸塩(ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩)、ヘキサクロロパラ
ジウム(IV)酸塩、テトラブロモパラジウム(II)酸塩、ヘ
キサプロモパラジム(IV)酸塩、ビス(サリチラト)パラ
ジムム(II)酸塩、ビス(ジチオオキサラト−S,S’)
パラジウム(II)酸塩、trans−ジクロロビス(チオ
エーテル)パラジウム(II)、テトラアンミンパラジウム
(II)塩、ジクロロジアンミンパラジウム(II)、ジブロモ
ジアンミンパラジウム(II)、オキサラトジアンミンパラ
ジウム(II)、ジニトロジアンミンパラジウム(II)、ビス
(エチレンジアミン)パラジウム(II)塩、ジクロロエチ
レンジアミンパラジウム(II)、ビス(2,2’−ピピリ
ジン)パラジウム(II)塩、ビス(1,10−フェナント
ロリン)パラジウム(II)塩、テトラニトロパラジウム(I
I)酸塩、ビス(グリシナト)パラジウム(II)、テトラキ
ス(チオシアナト)パラジウム(II)酸塩、ジクロロビス
(ホスフィン)パラジウム(II)酸塩、ジクロロビス(ホ
スフィン)パラジウム(II)、ジ−μ−クロロ−ビス[ク
ロロ(ホスフィン)パラジウム(II)]、ジ−μ−クロロ
−ビス[クロロ(アルシン)パラジウム(II)]及びジニ
トロビス(アルシン)パラジウム(II)等が挙げられる。
パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、水酸化パラジウ
ム(II)、硫酸パラジウム(II)、チオシアン酸パラジウム
(II)、テトラクロロパラジウム(II)酸塩(ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩)、ヘキサクロロパラ
ジウム(IV)酸塩、テトラブロモパラジウム(II)酸塩、ヘ
キサプロモパラジム(IV)酸塩、ビス(サリチラト)パラ
ジムム(II)酸塩、ビス(ジチオオキサラト−S,S’)
パラジウム(II)酸塩、trans−ジクロロビス(チオ
エーテル)パラジウム(II)、テトラアンミンパラジウム
(II)塩、ジクロロジアンミンパラジウム(II)、ジブロモ
ジアンミンパラジウム(II)、オキサラトジアンミンパラ
ジウム(II)、ジニトロジアンミンパラジウム(II)、ビス
(エチレンジアミン)パラジウム(II)塩、ジクロロエチ
レンジアミンパラジウム(II)、ビス(2,2’−ピピリ
ジン)パラジウム(II)塩、ビス(1,10−フェナント
ロリン)パラジウム(II)塩、テトラニトロパラジウム(I
I)酸塩、ビス(グリシナト)パラジウム(II)、テトラキ
ス(チオシアナト)パラジウム(II)酸塩、ジクロロビス
(ホスフィン)パラジウム(II)酸塩、ジクロロビス(ホ
スフィン)パラジウム(II)、ジ−μ−クロロ−ビス[ク
ロロ(ホスフィン)パラジウム(II)]、ジ−μ−クロロ
−ビス[クロロ(アルシン)パラジウム(II)]及びジニ
トロビス(アルシン)パラジウム(II)等が挙げられる。
【0144】好ましい白金化合物としては、塩化白金(I
I)酸塩、塩化白金(IV)、ヘキサフルオロ白金(IV)酸塩、
テトラクロロ白金(II)酸塩、ヘキサクロロ白金(IV)酸
塩、トリクロロトリフルオロ白金(IV)酸塩、テトラブロ
モ白金(II)酸塩、ヘキサブロモ白金(IV)酸塩、ジブロモ
ジクロロ白金(II)酸塩、ヘキサヒドロキソ白金(IV)酸
塩、ビス(オキサラト)白金(II)酸塩、ジクロロビス
(オキサラト白金(IV)酸塩、ビス(チオオキサラト)白
金(II)酸塩、ビス(アセチルアセトナト)白金(II)、ビ
ス(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4
−ペンタンジオナト)白金(II)、ビス(1,1,1−ト
リフルオロ−2,4−ペンタンジオナト)白金(II)、テ
トラキス(チオシアナト)白金(II)酸塩、ヘキサキス
(チオシアナト)白金(IV)酸塩、ビス{(Z)−1,2−
ジシアノエチレン−1,2−ジチオラト}白金(II)酸
塩、ジクロロビス(ジエチルスルフィド)白金(II)、テ
トラクロロビス(ジエチルスルフィド)白金(IV)、ビス
(グリシナト)白金(II)、ジクロログリシナト白金(II)
酸塩、ジクロロビス(トリエチルホスフィン)白金(I
I)、クロロヒドリドビス(トリエチルホスフィン)白金
(II)、テトラアンミン白金(II)塩、テトラクロロ白金(I
I)酸塩、ジクロロジアンミン白金(II)、トリクロロアン
ミン白金(II)塩、ヘキサアンミン白金(IV)塩、クロロペ
ンタアンミン白金(IV)塩、テトラクロロジアンミン白金
(IV)、ジニトロジアンミン白金(II)、ジクロロテトラキ
ス(メチルアミン)白金(IV)塩、ジクロロ(エチレンジ
アミン)白金(II)、ビス(エチレンジアミン)白金(II)
塩、トリス(エチレンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロ
ビス(エチレンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロジヒド
ロキソ(エチレンジアミン)白金(IV)、テトラキス(ピ
リミジン)白金(II)塩、ジクロロビス(ピリジン)白金
(II)、ビス(2,2’−ピピリジン)白金(II)塩、テト
ラニトロ白金(II)酸塩、クロロトリニトロ白金(II)酸
塩、ジクロロジニトロ白金(II)酸塩、ジブロモジニトロ
白金(II)酸塩、ヘキサニトロ白金(IV)酸塩、クロロペン
タニトロ白金(IV)酸塩、ジクロロテトラニトロ白金(IV)
酸塩、トリクロロトリニトロ白金(IV)酸塩、テトラクロ
ロジニトロ白金(IV)酸塩、ジブロモジクロロジニトロ白
金(IV)酸塩、トリクロロ(エチレン)白金(II)酸塩、ジ
−μ−クロロ−ビス(クロロ(エチレン)白金(II)、t
rans−ジクロロ(エチレン)(ピリジン)白金(I
I)、ビス[ビス(β−メルカプトエチルアミン)ニッケ
ル(II)−S,S’’−白金(II)塩及びジクロロジカルボ
ニル白金(II)等が挙げられる。
I)酸塩、塩化白金(IV)、ヘキサフルオロ白金(IV)酸塩、
テトラクロロ白金(II)酸塩、ヘキサクロロ白金(IV)酸
塩、トリクロロトリフルオロ白金(IV)酸塩、テトラブロ
モ白金(II)酸塩、ヘキサブロモ白金(IV)酸塩、ジブロモ
ジクロロ白金(II)酸塩、ヘキサヒドロキソ白金(IV)酸
塩、ビス(オキサラト)白金(II)酸塩、ジクロロビス
(オキサラト白金(IV)酸塩、ビス(チオオキサラト)白
金(II)酸塩、ビス(アセチルアセトナト)白金(II)、ビ
ス(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4
−ペンタンジオナト)白金(II)、ビス(1,1,1−ト
リフルオロ−2,4−ペンタンジオナト)白金(II)、テ
トラキス(チオシアナト)白金(II)酸塩、ヘキサキス
(チオシアナト)白金(IV)酸塩、ビス{(Z)−1,2−
ジシアノエチレン−1,2−ジチオラト}白金(II)酸
塩、ジクロロビス(ジエチルスルフィド)白金(II)、テ
トラクロロビス(ジエチルスルフィド)白金(IV)、ビス
(グリシナト)白金(II)、ジクロログリシナト白金(II)
酸塩、ジクロロビス(トリエチルホスフィン)白金(I
I)、クロロヒドリドビス(トリエチルホスフィン)白金
(II)、テトラアンミン白金(II)塩、テトラクロロ白金(I
I)酸塩、ジクロロジアンミン白金(II)、トリクロロアン
ミン白金(II)塩、ヘキサアンミン白金(IV)塩、クロロペ
ンタアンミン白金(IV)塩、テトラクロロジアンミン白金
(IV)、ジニトロジアンミン白金(II)、ジクロロテトラキ
ス(メチルアミン)白金(IV)塩、ジクロロ(エチレンジ
アミン)白金(II)、ビス(エチレンジアミン)白金(II)
塩、トリス(エチレンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロ
ビス(エチレンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロジヒド
ロキソ(エチレンジアミン)白金(IV)、テトラキス(ピ
リミジン)白金(II)塩、ジクロロビス(ピリジン)白金
(II)、ビス(2,2’−ピピリジン)白金(II)塩、テト
ラニトロ白金(II)酸塩、クロロトリニトロ白金(II)酸
塩、ジクロロジニトロ白金(II)酸塩、ジブロモジニトロ
白金(II)酸塩、ヘキサニトロ白金(IV)酸塩、クロロペン
タニトロ白金(IV)酸塩、ジクロロテトラニトロ白金(IV)
酸塩、トリクロロトリニトロ白金(IV)酸塩、テトラクロ
ロジニトロ白金(IV)酸塩、ジブロモジクロロジニトロ白
金(IV)酸塩、トリクロロ(エチレン)白金(II)酸塩、ジ
−μ−クロロ−ビス(クロロ(エチレン)白金(II)、t
rans−ジクロロ(エチレン)(ピリジン)白金(I
I)、ビス[ビス(β−メルカプトエチルアミン)ニッケ
ル(II)−S,S’’−白金(II)塩及びジクロロジカルボ
ニル白金(II)等が挙げられる。
【0145】金(I又はIII)、ロジウム(III)、イリジ
ウム(III又はIV)及びオスミウム(II、III又はIV)の化合
物も同様に用いることができるが、そのような例として
例えば、カリウムテトラクロロオーレート(III)、ロジ
ウム(III)クロライド、カリウムヘキサクロロイリデー
ト(IV)、カリウムテトラクロロイリテート(III)及びカ
リウムヘキサクロロオスメート(IV)等が挙げられる。本
発明の効果が得られる限りにおいて貴金属の無機又は有
機化合物は上述の具体例のみに制限されるものではな
い。
ウム(III又はIV)及びオスミウム(II、III又はIV)の化合
物も同様に用いることができるが、そのような例として
例えば、カリウムテトラクロロオーレート(III)、ロジ
ウム(III)クロライド、カリウムヘキサクロロイリデー
ト(IV)、カリウムテトラクロロイリテート(III)及びカ
リウムヘキサクロロオスメート(IV)等が挙げられる。本
発明の効果が得られる限りにおいて貴金属の無機又は有
機化合物は上述の具体例のみに制限されるものではな
い。
【0146】シアン化水素ガススキャベンジャーの含有
量は、0.0001〜1質量%であることが好ましく、
より好ましくは0.0002〜0.5質量%、特に好ま
しくは0.0004〜0.2質量%、最も好ましくは
0.0008〜0.1質量%である。シアン化水素スキ
ャベンジャーの含有量が0.0001質量%未満である
と、効果的にシアン化水素を吸着除去することができな
い。また、1質量%を超えると、増量した効果が発揮さ
れず、高価になるだけである。さらに、樹脂の流動性が
悪化し、ウェルドライン(ウェルドマークともいう)が
強く発生し、衝撃強度が低下する。
量は、0.0001〜1質量%であることが好ましく、
より好ましくは0.0002〜0.5質量%、特に好ま
しくは0.0004〜0.2質量%、最も好ましくは
0.0008〜0.1質量%である。シアン化水素スキ
ャベンジャーの含有量が0.0001質量%未満である
と、効果的にシアン化水素を吸着除去することができな
い。また、1質量%を超えると、増量した効果が発揮さ
れず、高価になるだけである。さらに、樹脂の流動性が
悪化し、ウェルドライン(ウェルドマークともいう)が
強く発生し、衝撃強度が低下する。
【0147】前記ホルムアルデヒドスキャベンジャー
は、ホルムアルデヒドと反応してホルムアルデヒドを吸
収(捕捉)できる化合物であり、ホルムアルデヒドによ
る悪影響(刺激臭が大きい。人体に有害である。写真性
を悪化させる)を防止することができる。特に、アルデ
ヒドガス吸着・無害化させるゼオライトと併用すると効
果が大きく、市販のアルデヒドを含む安価な材料やリサ
イクル樹脂を使用しても写真性に悪影響を与えることが
なく、ユーザーに悪臭や刺激臭を与えて不快感を与える
ことがなくなるので好ましい。
は、ホルムアルデヒドと反応してホルムアルデヒドを吸
収(捕捉)できる化合物であり、ホルムアルデヒドによ
る悪影響(刺激臭が大きい。人体に有害である。写真性
を悪化させる)を防止することができる。特に、アルデ
ヒドガス吸着・無害化させるゼオライトと併用すると効
果が大きく、市販のアルデヒドを含む安価な材料やリサ
イクル樹脂を使用しても写真性に悪影響を与えることが
なく、ユーザーに悪臭や刺激臭を与えて不快感を与える
ことがなくなるので好ましい。
【0148】ホルムアルデヒドスキャベンジャーとして
は、ポリアミド樹脂、アミド化合物、ウレタン化合物、
エチレン・ビニルアルコール共重合体、ピリジン誘導
体、ピロリドン誘導体、尿素誘導体、トリアジン誘導
体、ヒドラジン誘導体、有機アミノ化合物、イミド化合
物、アミジン化合物が挙げられる。具体例として、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジフェニルホルムアミド、N,N−ジフ
ェニルアセトアミド、N,N−ジフェニルベンズアミ
ド、N,N,N’,N’−テトラメチルアジバミド、シ
ュウ酸ジアニリド、アジピン酸ジアニリド、N−フェニ
ルアセトアニリド、ナイロン6、ナイロン66、ナイロ
ン66/6二元共重合体、ナイロン6/10二元共重合
体、ナイロン66/10二元共重合体、ナイロン6/6
6二元共重合体、ナイロン6/12二元共重合体、ナイ
ロン6/66/10三元共重合体、ナイロン6/66/
10/12四元共重合体、ナイロン66/66/10三
元共重合体、ナイロン11、ナイロン12などのラクタ
ム類の単独重合体ないしは共重合体、アジピン酸、セバ
シン酸、デカンジカルボン酸、ダイマ酸のようなジカル
ボン酸とエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミンのよ
うなジアミンから誘導されるポリアミドの単独重合体な
いしは共重合体、ラクタム類とジカルボン酸及びジアミ
ンから誘導されるポリアミド共重合体、ポリアクリルア
ミド、ポリメタクリルアミド、N,N−ビス(ヒドロキ
シメチル)スベルアミド、ポリ(γ−メチルグルタメー
ト)、ポリ(γ−エチルグルタメート)、ポリ(N−ビ
ニルラクタム)、ポリ(N−ビニルピロリドン)などの
アミド化合物、トルエンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネートなどのジイソシアネートと1,
4−ブタンジオールなどのグリコール及びポリ(テトラ
メチレンオキシド)グリコール、ポリブチレンアジペー
ト、ポリカプロラクトンなどの高分子グリコールから誘
導されるポリウレタン、メラミン、ベンゾグアナミン、
アセトグアナミン、N−ブチルメラミン、N−フェニル
メラミン、N,N’−ジフェニルメラミン、N,N’,
N’’−トリフェニルメラミン、N−メチロールメラミ
ン、N,N’−ジメチロールメラミン、N,N’,
N’’−トリメチロールメラミン、2,4−ジアミノ−
6−ベンジルオキシトリアジン、2,4−ジアミノ−6
−ブトキシトリアジン、2,4−ジアミノ−6−シクロ
ヘキシルトリアジン、メレム、メラムなどのトリアジン
誘導体、N−フェニル尿素、N,N’−ジフェニル尿
素、チオ尿素、1−ヒドロキシ尿素、1−メチル尿素、
1−エチル尿素、1−アセチル−3−メチル尿素、1,
1−ジフェニル尿素、1−(4−エトキシフェニル)尿
素、メチル尿素、エチル尿素、ジメチル尿素、ジエチル
尿素、エチレン尿素、グアニル尿素、グアニルチオ尿
素、アセチルウレア、プロピレン尿素、5−ヒドロキシ
プロピレン尿素、5−メトキシプロピレン尿素、5−メ
チルプロピレン尿素、4,5−ジメトキシエチレン尿
素、N−フェニルチオ尿素、N,N’−ジフェニルチオ
尿素、ノナメチレンポリ尿素などの尿素誘導体、フェニ
ルヒドラジン、ジフェニルヒドラジン、メチルヒドラジ
ン、エチルヒドラジン、n−プロピルヒドラジン、n−
ブチルヒドラジン、エチレン−1,2−ジヒドラジン、
プロピレン−1,2−ジヒドラジン、ブチレン−1,4
−ジヒドラジン、ベンズアルデヒドのヒドラジン、ベン
ズアルデヒドのセミカルバゾン、ベンズアルデヒドの1
−メチル−1−フェニルヒドラジン、チオセミカルバゾ
ン、4−(ジアルキルアミノ)ベンズアルデヒドのヒド
ラジンなどのヒドラジン誘導体、スクシンイミド、フタ
ルイミド、コハク酸イミド、ヒダントイン、1−メチロ
ール−5,5−ジメチルヒダントイン、イソシアヌル酸
等のイミド化合物、ジシアンジアミド、ピロリジン、ピ
ペリジン、モルホリン、グアナミン、グアンチジン、グ
アニジン、アミノグアニジン、グアニン、グアナクリ
ン、グアノクロール、グアノキサン、グアノシン、アミ
ロリド、N−アミジノ−3−アミノ−6−クロロピラジ
ンカルボキシアミドなどのアミジン化合物、ポリ(2−
ビニルピリジン)、ポリ(2−メチル−5−ビニルピリ
ジン)、ポリ(2−エチル−5−ビニルピリジン)、2
−ビニルピリジン−2−メチル−5−ビニルピリジン共
重合体、2−ビニルピリジン−スチレン共重合体などの
ピリジン誘導体などである。中でも、ナイロン6/66
/610の三元共重合体、ナイロン6/66/610/
12の四元共重合体などのポリアミドやダイマー酸系ポ
リアミド、メラミン、グアナミン、ベンゾグアナミン、
アセトグアナミン、N−メチロールメラミン、N,N’
−ジメチロールメラミン、N,N’,N’’−トリメチ
ロールメラミン、N−メチロールベンゾグアナミン、熱
可塑性ポリウレタン樹脂、ジシアンジアミド、グアニジ
ン、ポリ(N−ビニルピロリドン)、ポリ(2−ビニル
ピリジン)、N,N’−ジフェニル尿素、ポリ尿素、メ
レム、メラムが好ましい。また、米国特許4,411,
987号や同第4,435,503号に記載されている
ホルムアルデヒドを反応して固化化できる化合物も用い
ることができる。
は、ポリアミド樹脂、アミド化合物、ウレタン化合物、
エチレン・ビニルアルコール共重合体、ピリジン誘導
体、ピロリドン誘導体、尿素誘導体、トリアジン誘導
体、ヒドラジン誘導体、有機アミノ化合物、イミド化合
物、アミジン化合物が挙げられる。具体例として、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジフェニルホルムアミド、N,N−ジフ
ェニルアセトアミド、N,N−ジフェニルベンズアミ
ド、N,N,N’,N’−テトラメチルアジバミド、シ
ュウ酸ジアニリド、アジピン酸ジアニリド、N−フェニ
ルアセトアニリド、ナイロン6、ナイロン66、ナイロ
ン66/6二元共重合体、ナイロン6/10二元共重合
体、ナイロン66/10二元共重合体、ナイロン6/6
6二元共重合体、ナイロン6/12二元共重合体、ナイ
ロン6/66/10三元共重合体、ナイロン6/66/
10/12四元共重合体、ナイロン66/66/10三
元共重合体、ナイロン11、ナイロン12などのラクタ
ム類の単独重合体ないしは共重合体、アジピン酸、セバ
シン酸、デカンジカルボン酸、ダイマ酸のようなジカル
ボン酸とエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミンのよ
うなジアミンから誘導されるポリアミドの単独重合体な
いしは共重合体、ラクタム類とジカルボン酸及びジアミ
ンから誘導されるポリアミド共重合体、ポリアクリルア
ミド、ポリメタクリルアミド、N,N−ビス(ヒドロキ
シメチル)スベルアミド、ポリ(γ−メチルグルタメー
ト)、ポリ(γ−エチルグルタメート)、ポリ(N−ビ
ニルラクタム)、ポリ(N−ビニルピロリドン)などの
アミド化合物、トルエンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネートなどのジイソシアネートと1,
4−ブタンジオールなどのグリコール及びポリ(テトラ
メチレンオキシド)グリコール、ポリブチレンアジペー
ト、ポリカプロラクトンなどの高分子グリコールから誘
導されるポリウレタン、メラミン、ベンゾグアナミン、
アセトグアナミン、N−ブチルメラミン、N−フェニル
メラミン、N,N’−ジフェニルメラミン、N,N’,
N’’−トリフェニルメラミン、N−メチロールメラミ
ン、N,N’−ジメチロールメラミン、N,N’,
N’’−トリメチロールメラミン、2,4−ジアミノ−
6−ベンジルオキシトリアジン、2,4−ジアミノ−6
−ブトキシトリアジン、2,4−ジアミノ−6−シクロ
ヘキシルトリアジン、メレム、メラムなどのトリアジン
誘導体、N−フェニル尿素、N,N’−ジフェニル尿
素、チオ尿素、1−ヒドロキシ尿素、1−メチル尿素、
1−エチル尿素、1−アセチル−3−メチル尿素、1,
1−ジフェニル尿素、1−(4−エトキシフェニル)尿
素、メチル尿素、エチル尿素、ジメチル尿素、ジエチル
尿素、エチレン尿素、グアニル尿素、グアニルチオ尿
素、アセチルウレア、プロピレン尿素、5−ヒドロキシ
プロピレン尿素、5−メトキシプロピレン尿素、5−メ
チルプロピレン尿素、4,5−ジメトキシエチレン尿
素、N−フェニルチオ尿素、N,N’−ジフェニルチオ
尿素、ノナメチレンポリ尿素などの尿素誘導体、フェニ
ルヒドラジン、ジフェニルヒドラジン、メチルヒドラジ
ン、エチルヒドラジン、n−プロピルヒドラジン、n−
ブチルヒドラジン、エチレン−1,2−ジヒドラジン、
プロピレン−1,2−ジヒドラジン、ブチレン−1,4
−ジヒドラジン、ベンズアルデヒドのヒドラジン、ベン
ズアルデヒドのセミカルバゾン、ベンズアルデヒドの1
−メチル−1−フェニルヒドラジン、チオセミカルバゾ
ン、4−(ジアルキルアミノ)ベンズアルデヒドのヒド
ラジンなどのヒドラジン誘導体、スクシンイミド、フタ
ルイミド、コハク酸イミド、ヒダントイン、1−メチロ
ール−5,5−ジメチルヒダントイン、イソシアヌル酸
等のイミド化合物、ジシアンジアミド、ピロリジン、ピ
ペリジン、モルホリン、グアナミン、グアンチジン、グ
アニジン、アミノグアニジン、グアニン、グアナクリ
ン、グアノクロール、グアノキサン、グアノシン、アミ
ロリド、N−アミジノ−3−アミノ−6−クロロピラジ
ンカルボキシアミドなどのアミジン化合物、ポリ(2−
ビニルピリジン)、ポリ(2−メチル−5−ビニルピリ
ジン)、ポリ(2−エチル−5−ビニルピリジン)、2
−ビニルピリジン−2−メチル−5−ビニルピリジン共
重合体、2−ビニルピリジン−スチレン共重合体などの
ピリジン誘導体などである。中でも、ナイロン6/66
/610の三元共重合体、ナイロン6/66/610/
12の四元共重合体などのポリアミドやダイマー酸系ポ
リアミド、メラミン、グアナミン、ベンゾグアナミン、
アセトグアナミン、N−メチロールメラミン、N,N’
−ジメチロールメラミン、N,N’,N’’−トリメチ
ロールメラミン、N−メチロールベンゾグアナミン、熱
可塑性ポリウレタン樹脂、ジシアンジアミド、グアニジ
ン、ポリ(N−ビニルピロリドン)、ポリ(2−ビニル
ピリジン)、N,N’−ジフェニル尿素、ポリ尿素、メ
レム、メラムが好ましい。また、米国特許4,411,
987号や同第4,435,503号に記載されている
ホルムアルデヒドを反応して固化化できる化合物も用い
ることができる。
【0149】ホルムアルデヒドスキャベンジャーの含有
量は、0.001〜20質量%、0.01〜15質量%
であることが好ましく、0.02〜8質量%であること
がより好ましく、0.05〜6質量%であることが特に
好ましく、0.1〜4質量%であることが最も好まし
い。含有量が0.01質量%未満であると、添加効果が
ほとんど無く、また、10質量%を超えても増量効果が
少なく、物理強度や外観を悪化させ、コストアップにな
る。
量は、0.001〜20質量%、0.01〜15質量%
であることが好ましく、0.02〜8質量%であること
がより好ましく、0.05〜6質量%であることが特に
好ましく、0.1〜4質量%であることが最も好まし
い。含有量が0.01質量%未満であると、添加効果が
ほとんど無く、また、10質量%を超えても増量効果が
少なく、物理強度や外観を悪化させ、コストアップにな
る。
【0150】前記ハロゲンガススキャベンジャーは、ハ
ロゲン化チタン化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロ
ゲン化バナジウム化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハ
ロゲン化アルミニウム化合物、ハロゲン化ホウ素化合物
等、具体的には四塩化ケイ素、三塩化アルミニウム、三
臭化アルミニウム、三塩化チタン、三塩化ホウ素、四臭
化チタン等を吸着、反応等により悪影響を防止するもの
である。
ロゲン化チタン化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロ
ゲン化バナジウム化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハ
ロゲン化アルミニウム化合物、ハロゲン化ホウ素化合物
等、具体的には四塩化ケイ素、三塩化アルミニウム、三
臭化アルミニウム、三塩化チタン、三塩化ホウ素、四臭
化チタン等を吸着、反応等により悪影響を防止するもの
である。
【0151】ハロゲンガススキャベンジャーとしては、
例えば、スルフィド化合物、亜硝酸塩、セミカルパジ
ド、亜硫酸塩、ハイドロキノン類、エチレンジアミン、
アセトンセミカルバゾン、p−ヒドロキシフェニルグリ
シンである。特に好ましい化合物としては、下記の一般
式で表される化合物を挙げることができる。
例えば、スルフィド化合物、亜硝酸塩、セミカルパジ
ド、亜硫酸塩、ハイドロキノン類、エチレンジアミン、
アセトンセミカルバゾン、p−ヒドロキシフェニルグリ
シンである。特に好ましい化合物としては、下記の一般
式で表される化合物を挙げることができる。
【0152】
【化3】 式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ水素原子あ
るいはベンゼン核に置換可能な基を表す。
るいはベンゼン核に置換可能な基を表す。
【0153】一般式において、置換基としては、ハロゲ
ン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、アルキル基(例
えば、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブチル、n
−アミル、i−アミル、n−オクチル、n−ドデシル、
n−オクタデシルで、特に炭素数1〜32が好まし
い)、アルケニル基、アリール基、アシル基、シクロア
ルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルキルアシルアミノ基、アリ
ールアシルアミノ基、アルキルカルバモイル基、アリー
ルカルバモイル基、アルキルカルボンアミド基、アリー
ルカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、アリ
ールスルホンアミド基、アルキルスルファモイル基、ア
リールスルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アルキルオキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アルキルアシルオキシ基、ア
リールアシルオキシ基が好ましい。これらの基はさらに
上述したものと同様の置換基で置換されてもよい。
ン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、アルキル基(例
えば、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブチル、n
−アミル、i−アミル、n−オクチル、n−ドデシル、
n−オクタデシルで、特に炭素数1〜32が好まし
い)、アルケニル基、アリール基、アシル基、シクロア
ルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルキルアシルアミノ基、アリ
ールアシルアミノ基、アルキルカルバモイル基、アリー
ルカルバモイル基、アルキルカルボンアミド基、アリー
ルカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、アリ
ールスルホンアミド基、アルキルスルファモイル基、ア
リールスルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アルキルオキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アルキルアシルオキシ基、ア
リールアシルオキシ基が好ましい。これらの基はさらに
上述したものと同様の置換基で置換されてもよい。
【0154】前記脂肪酸アミドとしては、ポリオキシエ
チレンアルキアミド、アルキルアルカノールアミド、ラ
ウリルジメチルアミンオキサイド、ラウリル硫酸トリエ
タノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキ
シエチレン脂肪酸アミド、アルキルアミド硫酸塩、ラウ
リン酸アミド、ヤシ酸アミド、アルキルアミドプロピル
ペタイン、シュー酸−N,N’−ジステアリルアミドブ
チルエステル等が挙げられる。
チレンアルキアミド、アルキルアルカノールアミド、ラ
ウリルジメチルアミンオキサイド、ラウリル硫酸トリエ
タノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキ
シエチレン脂肪酸アミド、アルキルアミド硫酸塩、ラウ
リン酸アミド、ヤシ酸アミド、アルキルアミドプロピル
ペタイン、シュー酸−N,N’−ジステアリルアミドブ
チルエステル等が挙げられる。
【0155】前記アミン化合物としては、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン、ココナットアミン、ステアリル
アミンアセテート、イソプロピルアミン、アルキルアミ
ンオキサイド、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ア
ルキルジメチルアミンオキサイド、2−エチルヘキシル
アミン、テトラメチルエチレンジアミン、プロピルアミ
ン、ラウリルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエ
チルココアミン、N−ヒドロキシヘキサデシル−ジ−エ
タノールアミン等が挙げられる。
チレンアルキルアミン、ココナットアミン、ステアリル
アミンアセテート、イソプロピルアミン、アルキルアミ
ンオキサイド、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ア
ルキルジメチルアミンオキサイド、2−エチルヘキシル
アミン、テトラメチルエチレンジアミン、プロピルアミ
ン、ラウリルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエ
チルココアミン、N−ヒドロキシヘキサデシル−ジ−エ
タノールアミン等が挙げられる。
【0156】前記ベタイン化合物としては、ラウリルジ
メチルアミノ酢酸ペタイン、ステアリルジメチルアミノ
酢酸ペタイン、1−ドデシル−2−メチル−3−カルボ
キシメチルイミダゾリウムペタイン、1−ポリオキシエ
チレン−2−ラウリルイミダゾリジニオプロパンスルホ
ン酸ヘタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムペタイン、2−ウ
ンデシル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムペタイ
ンナトリウム、N−[3−(2−フルオロエナントイル
アミノ)プロピル]−N,N−ジメチルグリシンペタイ
ン、N−[3−(3−フルオロエナントアミノ)プロピ
ル]−N,N−ジメチルグリシンペタイン、ステアリル
ペタイン、ラウリルペタイン、アルキルジメチルペタイ
ン等が挙げられる。
メチルアミノ酢酸ペタイン、ステアリルジメチルアミノ
酢酸ペタイン、1−ドデシル−2−メチル−3−カルボ
キシメチルイミダゾリウムペタイン、1−ポリオキシエ
チレン−2−ラウリルイミダゾリジニオプロパンスルホ
ン酸ヘタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムペタイン、2−ウ
ンデシル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムペタイ
ンナトリウム、N−[3−(2−フルオロエナントイル
アミノ)プロピル]−N,N−ジメチルグリシンペタイ
ン、N−[3−(3−フルオロエナントアミノ)プロピ
ル]−N,N−ジメチルグリシンペタイン、ステアリル
ペタイン、ラウリルペタイン、アルキルジメチルペタイ
ン等が挙げられる。
【0157】前記無機酸化物としては、シリカ、ケイ藻
土、アルミナ、酸化チタン、鉄黒、酸化亜鉛、酸化マグ
ネシウム、酸化アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、酸
化ジルコニウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウ
ム等が挙げられる。
土、アルミナ、酸化チタン、鉄黒、酸化亜鉛、酸化マグ
ネシウム、酸化アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、酸
化ジルコニウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウ
ム等が挙げられる。
【0158】前記無機水酸化物としては、水酸化アルミ
ニウム、含水塩基性炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム、含水ケイ酸カルシウム、含水ケイ酸アルミニウ
ム、水酸化チタン、水酸化亜鉛等が挙げられる。
ニウム、含水塩基性炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム、含水ケイ酸カルシウム、含水ケイ酸アルミニウ
ム、水酸化チタン、水酸化亜鉛等が挙げられる。
【0159】前記ハイドロタルサイト類化合物を含有さ
せることにより、写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼ
す触媒残渣を中和したり、塩酸等のハロゲン化合物を吸
収して写真性に悪影響を及ぼす物質を無害化したり、金
型の発錆を防止したり、樹脂焼け故障等を防止したりで
きる。特に、フェノール系酸化防止剤及び燐系酸化防止
剤の1種以上と併用すると、熱可塑性樹脂、1,2−ポ
リブタジエン系熱可塑性エラストマー及び添加剤の熱劣
化や熱分解防止効果が大きくなり好ましい。
せることにより、写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼ
す触媒残渣を中和したり、塩酸等のハロゲン化合物を吸
収して写真性に悪影響を及ぼす物質を無害化したり、金
型の発錆を防止したり、樹脂焼け故障等を防止したりで
きる。特に、フェノール系酸化防止剤及び燐系酸化防止
剤の1種以上と併用すると、熱可塑性樹脂、1,2−ポ
リブタジエン系熱可塑性エラストマー及び添加剤の熱劣
化や熱分解防止効果が大きくなり好ましい。
【0160】ハイドロタルサイト類化合物の含有量は、
ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、0.001
〜10質量部であり、0.002〜8質量部が好まし
く、0.004〜6質量部がより好ましく、0.006
〜4質量部が特に好ましく、0.008〜2質量部が最
も好ましい。含有量が0.001質量部未満であると、
効果を有効に発揮することができず、また、含有量が1
0質量部を超えると、増量添加効果がなく、物理強度や
ヒートシール適性の低下及びブツの発生やコストアップ
となるだけである。
ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、0.001
〜10質量部であり、0.002〜8質量部が好まし
く、0.004〜6質量部がより好ましく、0.006
〜4質量部が特に好ましく、0.008〜2質量部が最
も好ましい。含有量が0.001質量部未満であると、
効果を有効に発揮することができず、また、含有量が1
0質量部を超えると、増量添加効果がなく、物理強度や
ヒートシール適性の低下及びブツの発生やコストアップ
となるだけである。
【0161】ハイドロタルサイト類化合物は、一般式が MxRy(OH)2x+2y−2z(A)z・aH2O {MはMg、Ca又はZn、RはAl又はCr又はF
e、AはCO3又はHPO 4、x、y、z、aは正数}
で示される複塩である。
e、AはCO3又はHPO 4、x、y、z、aは正数}
で示される複塩である。
【0162】具体例の代表例を示すと、Mg6A1
2(OH)16CO3・4H2O、Mg8Al2(OH)2
0CO3・5H2O、Mg5Al2(OH)14CO3・
4H2O、Mg10Al2(OH)22(CO3)2・4H
2O、Mg6Al2(OH)16HPO4・4H2O、C
a6Al2(OH)16CO3・4H2O、Zn6Al2
(OH)16CO3・4H2O、Mg4.5Al2(OH)
13CO3・3.5H2O等がある。
2(OH)16CO3・4H2O、Mg8Al2(OH)2
0CO3・5H2O、Mg5Al2(OH)14CO3・
4H2O、Mg10Al2(OH)22(CO3)2・4H
2O、Mg6Al2(OH)16HPO4・4H2O、C
a6Al2(OH)16CO3・4H2O、Zn6Al2
(OH)16CO3・4H2O、Mg4.5Al2(OH)
13CO3・3.5H2O等がある。
【0163】又は一般式が M(1−x)・Alx・(OH)2・Xx/n・mH2O {ただし式中、Mはアルカリ土類金属及びZnを示す。
Xはn価のアニオンを示す。
Xはn価のアニオンを示す。
【0164】そして、x及びm,nは下記式の条件を満
足する。 0<x<0.5 0≦m≦ 2 } n=1〜4の整数で表わされる屈折率(Larsenの
油浸法で測定)が1.40〜1.60、好ましくは1.
45〜1.55の範囲であるハイドロタルサイト類化合
物である。
足する。 0<x<0.5 0≦m≦ 2 } n=1〜4の整数で表わされる屈折率(Larsenの
油浸法で測定)が1.40〜1.60、好ましくは1.
45〜1.55の範囲であるハイドロタルサイト類化合
物である。
【0165】上記式においてXで表わされるn価のアニ
オンの例としては、Cl−、Br−、I−、NO3 −、
ClO4 −、SO4 2−、CO3 2−、SiO3 2−、
HPO4 2−、HBO3 2−、PO4 3−、Fe(CN)
6 3−、Fe(CN)4 4−、CH3COC−、C6H4
(OH)COO−、である。
オンの例としては、Cl−、Br−、I−、NO3 −、
ClO4 −、SO4 2−、CO3 2−、SiO3 2−、
HPO4 2−、HBO3 2−、PO4 3−、Fe(CN)
6 3−、Fe(CN)4 4−、CH3COC−、C6H4
(OH)COO−、である。
【0166】ハイドロタルサイト類化合物の好ましい具
体例を以下に示す。 Mg0.7Al0.3(OH)2(CO3)0.15・0.
54H2O Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165
・0.5H2O Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165
・0.2H2O Mg0.6Al0.4(OH)2(CO3)0.2・0.4
2H2O Mg0.75Al0.25(OH)2(CO3)0.125
・0.63H2O Mg0.83Al0.17(OH)2(CO3)0.085
・0.4H2O 等
体例を以下に示す。 Mg0.7Al0.3(OH)2(CO3)0.15・0.
54H2O Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165
・0.5H2O Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165
・0.2H2O Mg0.6Al0.4(OH)2(CO3)0.2・0.4
2H2O Mg0.75Al0.25(OH)2(CO3)0.125
・0.63H2O Mg0.83Al0.17(OH)2(CO3)0.085
・0.4H2O 等
【0167】これらのハイドロタルサイト類化合物は、
天然物であっても、合成品であってもよい。これらのハ
イドロタルサイト類化合物は、マグネシウム、アルミニ
ウム等を主成分としており、写真感光材料の写真性に悪
影響を及ぼしたり、成形機に用いられている金属の発錆
の原因と考えられる塩素イオン等のハロゲン化イオンを
吸着中和して無害化する能力に優れている。さらに熱可
塑性樹脂中のモノマーや各種添加剤中の揮発性物質等写
真性に悪影響を及ぼす物質を吸着固定するものと推定さ
れる。
天然物であっても、合成品であってもよい。これらのハ
イドロタルサイト類化合物は、マグネシウム、アルミニ
ウム等を主成分としており、写真感光材料の写真性に悪
影響を及ぼしたり、成形機に用いられている金属の発錆
の原因と考えられる塩素イオン等のハロゲン化イオンを
吸着中和して無害化する能力に優れている。さらに熱可
塑性樹脂中のモノマーや各種添加剤中の揮発性物質等写
真性に悪影響を及ぼす物質を吸着固定するものと推定さ
れる。
【0168】さらに熱可塑性樹脂や添加剤の熱劣化や熱
分解を防止するのに添加する燐系酸化防止剤が熱分解し
た時に発生する写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす
亜燐酸を中和して写真性を良化(カブリを減少)する予
想外の効果を発揮する。ハイドロタルサイト類化合物の
具体的な合成方法としては、特公昭46−2280号公
報、特公昭50−30039号公報等に開示されている
公知の方法も使用できる。
分解を防止するのに添加する燐系酸化防止剤が熱分解し
た時に発生する写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす
亜燐酸を中和して写真性を良化(カブリを減少)する予
想外の効果を発揮する。ハイドロタルサイト類化合物の
具体的な合成方法としては、特公昭46−2280号公
報、特公昭50−30039号公報等に開示されている
公知の方法も使用できる。
【0169】ハイドロタルサイト類化合物の天然品とし
ては、ハイドロタルク石、スチヒタイト、パイロオーラ
イト等がある。これらのハイドロタルサイト類化合物は
単独で使用しても、2種以上混合して使用してもよい。
特に、各種酸化防止剤や各種脂肪酸金属塩と併用するこ
とが好ましい。加工性、分散性、物性等を特に向上させ
るためには平均2次粒子径が20μm以下、好ましくは
10μm以下、特に好ましくは5μm以下、BET比表
面積が50m2/g以下、好ましくは40m2/g以
下、特に30m2/g以下が好ましい。
ては、ハイドロタルク石、スチヒタイト、パイロオーラ
イト等がある。これらのハイドロタルサイト類化合物は
単独で使用しても、2種以上混合して使用してもよい。
特に、各種酸化防止剤や各種脂肪酸金属塩と併用するこ
とが好ましい。加工性、分散性、物性等を特に向上させ
るためには平均2次粒子径が20μm以下、好ましくは
10μm以下、特に好ましくは5μm以下、BET比表
面積が50m2/g以下、好ましくは40m2/g以
下、特に30m2/g以下が好ましい。
【0170】本発明においてハイドロタルサイト類化合
物や前記ゼオライトは表面被覆物質で処理して利用する
のが好ましい。表面被覆する事により、樹脂に対する分
散性ないし親和性が一層向上し、外観、フィルム加工適
性、物理強度等も向上する。
物や前記ゼオライトは表面被覆物質で処理して利用する
のが好ましい。表面被覆する事により、樹脂に対する分
散性ないし親和性が一層向上し、外観、フィルム加工適
性、物理強度等も向上する。
【0171】このような表面被覆物質の例として、特に
好ましいのは、例えば、ラウリル酸ソーダ、ラウリル酸
カリウム、オレイン酸ソーダ、オレイン酸カリウム、オ
レイン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸ソーダ、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カリ
ウム、パルミチン酸ソーダ、パルミチン酸カリウム、カ
プリン酸ソーダ、カプリン酸カリウム、ミリスチン酸ソ
ーダ、ミリスチン酸カリウム、リノール酸ソーダ、リノ
ール酸カリウムなどのような高級脂肪酸の金属塩類;ラ
ウリル酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、
カプリン酸、ミリスチン酸、リノール酸などの如き高級
脂肪酸類;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の有機スルホン
酸金属塩類;イソプロピルトリイソステアロイルチタネ
ート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェ
ート)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチ
ルホスファイト)チタネート、ビニルトリエトキシシラ
ン、ガンマメタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ガンマグリシドオキシプロピルトリメトキシシラン
などのようなカップリング剤類、高級脂肪酸アミド類、
高級脂肪酸エステル類、シリコーン類、ワックス類の各
種滑剤などを例示することができる。
好ましいのは、例えば、ラウリル酸ソーダ、ラウリル酸
カリウム、オレイン酸ソーダ、オレイン酸カリウム、オ
レイン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸ソーダ、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カリ
ウム、パルミチン酸ソーダ、パルミチン酸カリウム、カ
プリン酸ソーダ、カプリン酸カリウム、ミリスチン酸ソ
ーダ、ミリスチン酸カリウム、リノール酸ソーダ、リノ
ール酸カリウムなどのような高級脂肪酸の金属塩類;ラ
ウリル酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、
カプリン酸、ミリスチン酸、リノール酸などの如き高級
脂肪酸類;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の有機スルホン
酸金属塩類;イソプロピルトリイソステアロイルチタネ
ート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェ
ート)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチ
ルホスファイト)チタネート、ビニルトリエトキシシラ
ン、ガンマメタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ガンマグリシドオキシプロピルトリメトキシシラン
などのようなカップリング剤類、高級脂肪酸アミド類、
高級脂肪酸エステル類、シリコーン類、ワックス類の各
種滑剤などを例示することができる。
【0172】これら表面被覆物質による表面被覆は、た
とえば、温水にハイドロタルサイト類化合物やゼオライ
トを懸濁した状態のところに、攪拌下に、高級脂肪酸の
アルカリ金属塩の水溶液を加える事により、或いは、ハ
イドロタルサイト類化合物粉末やゼオライト粉末をヘン
シェルミキサー等の混合機により攪拌下、高級脂肪酸の
融液とか、カップリング剤の希釈液を滴下することによ
り行うことができる。これら表面被覆物質の量は適宜に
選択変更できるが、ハイドロタルサイト類化合物100
質量部に対して、約0.01〜50質量部、好ましくは
0.05〜35質量部、特に好ましくは0.1〜20質
量部、最も好ましくは0.5〜10質量部である。
とえば、温水にハイドロタルサイト類化合物やゼオライ
トを懸濁した状態のところに、攪拌下に、高級脂肪酸の
アルカリ金属塩の水溶液を加える事により、或いは、ハ
イドロタルサイト類化合物粉末やゼオライト粉末をヘン
シェルミキサー等の混合機により攪拌下、高級脂肪酸の
融液とか、カップリング剤の希釈液を滴下することによ
り行うことができる。これら表面被覆物質の量は適宜に
選択変更できるが、ハイドロタルサイト類化合物100
質量部に対して、約0.01〜50質量部、好ましくは
0.05〜35質量部、特に好ましくは0.1〜20質
量部、最も好ましくは0.5〜10質量部である。
【0173】本発明のポリオレフィン樹脂フィルム層中
に含有させるのに特に好ましいハイドロタルサイト類化
合物は、下記一般式で表されるマグネシウム、亜鉛、ア
ルミニウム等からなる含水複塩化合物である。 ZnX1MgX2Al2(CO3)(OH)
2(X1+X2+2)・nH2O (0≦X1≦2、0<X2≦6、n≧0を示す。)
に含有させるのに特に好ましいハイドロタルサイト類化
合物は、下記一般式で表されるマグネシウム、亜鉛、ア
ルミニウム等からなる含水複塩化合物である。 ZnX1MgX2Al2(CO3)(OH)
2(X1+X2+2)・nH2O (0≦X1≦2、0<X2≦6、n≧0を示す。)
【0174】市販品の代表例としては下記のものがあ
る。 協和化学KK製のハイドロタルサイト類化合物:商
品名『アルカマイザー2』化学式は、Mg4Al2CO
2(OH)12・3H2O 協和化学KK製のハイドロタルサイト類化合物:商
品名『アルカマイザー4』化学式は、ZnMg2Al2
CO2(OH)12・3H2O
る。 協和化学KK製のハイドロタルサイト類化合物:商
品名『アルカマイザー2』化学式は、Mg4Al2CO
2(OH)12・3H2O 協和化学KK製のハイドロタルサイト類化合物:商
品名『アルカマイザー4』化学式は、ZnMg2Al2
CO2(OH)12・3H2O
【0175】また、ハイドロタルサイト類化合物の屈折
率が1.40〜1.55であることが好ましく、1.4
2〜1.53であることがより好ましく、1.44〜
1.51であることが最も好ましい。屈折率が1.40
未満であると添加効果が小さく、また屈折率が1.55
を超えると、不純物含有量が多くなり写真感光材料の写
真性に悪影響を及ぼすようになる。
率が1.40〜1.55であることが好ましく、1.4
2〜1.53であることがより好ましく、1.44〜
1.51であることが最も好ましい。屈折率が1.40
未満であると添加効果が小さく、また屈折率が1.55
を超えると、不純物含有量が多くなり写真感光材料の写
真性に悪影響を及ぼすようになる。
【0176】前記フェノール系酸化防止剤の代表例を以
下に示す。ビタミンE(トコフェロール)、トコフェロ
ール類二量体(α−トコフェロール、β−トコフェロー
ル、5・7−ジメチルトコール等)、2,6−ジ−t−
ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4
−エチルフェノール、2,6−ジシクロヘキシル−p−
クレゾール、2,6−ジイソプロピル−4−エチルフェ
ノール、2,6−ジ−t−アミル−p−クレゾール、
2,6−ジ−t−オクチル−4−n−プロピルフェノー
ル、2,6−ジシクロヘキシル−4−n−オクチルフェ
ノール、2−イソプロピル−4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール、2−t−ブチル−4−エチル−6−t−
オクチルフェノール、2−イソブチル−4−エチル−6
−t−ヘキシルフェノール、2−シクロヘキシル−4−
n−ブチル−6−イソプロピルフェノール、2−t−ブ
チル−6−(3’−t−ブチル−5’−メチル−2’−
ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレー
ト、t−ブチルヒドロキノン、2,2’−メチレンビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’
−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス
(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス〔6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−
クレゾール〕、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデンビス
(2−t−ブチル−p−クレゾール)、1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフ
ェニル)ブタン、トリエチレングリコール−ビス〔3−
(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビ
ス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、2,2−チオジエチレンビ
ス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、n−オクタデシル−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシ
ンナミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、1,3,5
−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t
−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−ト
リス〔(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、
2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5
−トリアジン、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕メタン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、ビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホ
スホン酸エチル)ニッケル、N,N’−ビス〔3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ル〕ヒドラジン、2,2’−メチレンビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール)テレフタレート、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{3−(3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、2,2−ビス〔4
−{2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒ
ドロシンナモイルオキシ)}エトキシフェニル〕プロパ
ン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸アルキルエステル等が挙げられ
る。
下に示す。ビタミンE(トコフェロール)、トコフェロ
ール類二量体(α−トコフェロール、β−トコフェロー
ル、5・7−ジメチルトコール等)、2,6−ジ−t−
ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4
−エチルフェノール、2,6−ジシクロヘキシル−p−
クレゾール、2,6−ジイソプロピル−4−エチルフェ
ノール、2,6−ジ−t−アミル−p−クレゾール、
2,6−ジ−t−オクチル−4−n−プロピルフェノー
ル、2,6−ジシクロヘキシル−4−n−オクチルフェ
ノール、2−イソプロピル−4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール、2−t−ブチル−4−エチル−6−t−
オクチルフェノール、2−イソブチル−4−エチル−6
−t−ヘキシルフェノール、2−シクロヘキシル−4−
n−ブチル−6−イソプロピルフェノール、2−t−ブ
チル−6−(3’−t−ブチル−5’−メチル−2’−
ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレー
ト、t−ブチルヒドロキノン、2,2’−メチレンビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’
−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス
(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス〔6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−
クレゾール〕、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデンビス
(2−t−ブチル−p−クレゾール)、1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフ
ェニル)ブタン、トリエチレングリコール−ビス〔3−
(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビ
ス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、2,2−チオジエチレンビ
ス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、n−オクタデシル−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシ
ンナミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、1,3,5
−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t
−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−ト
リス〔(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、
2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5
−トリアジン、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕メタン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、ビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホ
スホン酸エチル)ニッケル、N,N’−ビス〔3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ル〕ヒドラジン、2,2’−メチレンビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール)テレフタレート、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{3−(3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、2,2−ビス〔4
−{2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒ
ドロシンナモイルオキシ)}エトキシフェニル〕プロパ
ン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸アルキルエステル等が挙げられ
る。
【0177】これらのうちで、2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール、テトラキス〔メチレン−3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕メタン、n−オクタデシル−3−(3’,
5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート、2−t−ブチル−6−(3’−t−ブチ
ル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−
メチルフェニルアクリレート、2,2’−エチリデンビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)などが特に好
ましく用いられ、また、こられのフェノール系酸化防止
剤は単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
−p−クレゾール、テトラキス〔メチレン−3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕メタン、n−オクタデシル−3−(3’,
5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート、2−t−ブチル−6−(3’−t−ブチ
ル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−
メチルフェニルアクリレート、2,2’−エチリデンビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)などが特に好
ましく用いられ、また、こられのフェノール系酸化防止
剤は単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0178】上記ビタミンE(トコフェロール)、トコ
フェロール類二量体は、優れた酸化防止作用の他に、フ
ィルム成形品を黄色に着色させてカーボンブラック等の
無機顔料と併用すると遮光能力をカーボンブラック等の
無機顔料単独添加の場合より10%以上向上させ、か
つ、分散性も向上させるので無機顔料の含有量を10%
以上減少させても同等の遮光性を有することができる。
この結果写真性の悪化防止、物理強度向上、外観向上、
材料費減少等各種の効果が発揮されるので本発明の写真
感光材料用包装材料の酸化防止剤として最も好ましい。
フェロール類二量体は、優れた酸化防止作用の他に、フ
ィルム成形品を黄色に着色させてカーボンブラック等の
無機顔料と併用すると遮光能力をカーボンブラック等の
無機顔料単独添加の場合より10%以上向上させ、か
つ、分散性も向上させるので無機顔料の含有量を10%
以上減少させても同等の遮光性を有することができる。
この結果写真性の悪化防止、物理強度向上、外観向上、
材料費減少等各種の効果が発揮されるので本発明の写真
感光材料用包装材料の酸化防止剤として最も好ましい。
【0179】特に好ましいフェノール系の酸化防止剤
は、市販品としてはチバガイギー社のイルガノックス各
種と住友化学(株)のSumilizer BHT,S
umilizer BH−76,Sumilizer W
X−R,SumilizerBP−101等である。ま
た、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BH
T)、低揮発性の高分子量フェノール型酸化防止剤(商
品名:Ireganox1010,Ireganox
1076,Topanol CA,Ionox 330
等)がある。これらのフェノール系酸化防止剤は、燐系
酸化防止剤(ジステアリル−ペンタエリスリトール−ジ
フォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイ
ト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエ
リスリトールホスファイト、ジラウリルチオジプロピオ
ネート、ジステアリルチオプロピオネート、テトラキス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニ
レン−ジ−ホスホナイト、トリス(2,4−ジ−t−ブ
チル−フェニル)ホスファイト、ジアルキルフォスフェ
ート等)の1種以上、特に2種以上を併用するのが相剰
効果を発揮するので効果的である。
は、市販品としてはチバガイギー社のイルガノックス各
種と住友化学(株)のSumilizer BHT,S
umilizer BH−76,Sumilizer W
X−R,SumilizerBP−101等である。ま
た、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BH
T)、低揮発性の高分子量フェノール型酸化防止剤(商
品名:Ireganox1010,Ireganox
1076,Topanol CA,Ionox 330
等)がある。これらのフェノール系酸化防止剤は、燐系
酸化防止剤(ジステアリル−ペンタエリスリトール−ジ
フォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイ
ト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエ
リスリトールホスファイト、ジラウリルチオジプロピオ
ネート、ジステアリルチオプロピオネート、テトラキス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニ
レン−ジ−ホスホナイト、トリス(2,4−ジ−t−ブ
チル−フェニル)ホスファイト、ジアルキルフォスフェ
ート等)の1種以上、特に2種以上を併用するのが相剰
効果を発揮するので効果的である。
【0180】特に遊離基連鎖停止剤の代表例である融点
が100℃以上、好ましくは120℃以上の前記ヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤の少なくとも1種と、過酸
化物分解剤である燐系酸化防止剤の少なくとも1種とを
併用して用いることが写真性を悪化させずに樹脂や添加
剤の熱劣化防止効果を高めることができるので好まし
い。最も好ましくは、燐系酸化防止剤の1以上と、ヒン
ダードフェノール系酸化防止剤の1以上の2種の合計
0.001〜1.5質量%と、燐系酸化防止剤の熱分解
によって発生する亜燐酸の中和剤としての働きをして写
真感光材料のカブリ防止の働きをするハイドロタルサイ
ト類化合物0.01〜5.0質量%の3種を少なくとも
併用する。
が100℃以上、好ましくは120℃以上の前記ヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤の少なくとも1種と、過酸
化物分解剤である燐系酸化防止剤の少なくとも1種とを
併用して用いることが写真性を悪化させずに樹脂や添加
剤の熱劣化防止効果を高めることができるので好まし
い。最も好ましくは、燐系酸化防止剤の1以上と、ヒン
ダードフェノール系酸化防止剤の1以上の2種の合計
0.001〜1.5質量%と、燐系酸化防止剤の熱分解
によって発生する亜燐酸の中和剤としての働きをして写
真感光材料のカブリ防止の働きをするハイドロタルサイ
ト類化合物0.01〜5.0質量%の3種を少なくとも
併用する。
【0181】写真感光材料の写真性への悪影響が少な
く、樹脂溶融温度(130〜400℃)でも熱分解が少
なく、経時によるブリードアウトも少ない等多くの優れ
た特性を有する点から本発明で特に好ましいフェノール
系酸化防止剤は、分子量が200以上、好ましくは30
0以上、特に好ましくは400以上、最も好ましくは5
00以上のヒンダードフェノール系酸化防止剤である。
く、樹脂溶融温度(130〜400℃)でも熱分解が少
なく、経時によるブリードアウトも少ない等多くの優れ
た特性を有する点から本発明で特に好ましいフェノール
系酸化防止剤は、分子量が200以上、好ましくは30
0以上、特に好ましくは400以上、最も好ましくは5
00以上のヒンダードフェノール系酸化防止剤である。
【0182】フェノール系酸化防止物質の含有量は、ポ
リオレフィン樹脂100質量部に対して、0.001〜
5質量部であり、0.005〜0.7質量部が好まし
く、0.01〜0.45質量部がより好ましい。含有量
が0.001質量部未満であると、添加効果がなく混練
経費増になるだけであり、含有量が5質量部を越える
と、酸化、還元作用を利用する写真感光材料の写真性に
悪影響を及ぼすとともに成形品表面にブリードアウトし
て外観を悪化させる。
リオレフィン樹脂100質量部に対して、0.001〜
5質量部であり、0.005〜0.7質量部が好まし
く、0.01〜0.45質量部がより好ましい。含有量
が0.001質量部未満であると、添加効果がなく混練
経費増になるだけであり、含有量が5質量部を越える
と、酸化、還元作用を利用する写真感光材料の写真性に
悪影響を及ぼすとともに成形品表面にブリードアウトし
て外観を悪化させる。
【0183】前記ポリオレフィン樹脂フィルム層に、紫
外線吸収剤及び/又はヒンダードアミン系光安定剤を、
ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0.001〜
5質量部を含有させることが好ましく、0.002〜3
質量部含有させることがより好ましく、0.005〜1
含有させることが最も好ましい。含有量が0.001質
量部未満であると、添加効果が小さく混練費増になるだ
けであり、また、含有量が5質量部を超えても効果は殆
ど向上せず経済的に不利であり、樹脂物性の低下やブル
ームなどの弊害が発現する。
外線吸収剤及び/又はヒンダードアミン系光安定剤を、
ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0.001〜
5質量部を含有させることが好ましく、0.002〜3
質量部含有させることがより好ましく、0.005〜1
含有させることが最も好ましい。含有量が0.001質
量部未満であると、添加効果が小さく混練費増になるだ
けであり、また、含有量が5質量部を超えても効果は殆
ど向上せず経済的に不利であり、樹脂物性の低下やブル
ームなどの弊害が発現する。
【0184】紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロ
キシベンゾフェノン類;(2’,2−ヒドロキシ−5’
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2’,2−
ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5−ジ−t
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,2’−メチレンビス(4−t−オクチル−6−ベン
ゾトリアゾリル)フェノール等の2−(2’−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレ
ート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ−
t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベ
ンゾエート類;2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロ
キシ−4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ビス−(2,4−ジメチルフェニル)−6
−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−1,
3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−
ヒドロキシ−4−ヘキシロキシ)1,3,5−トリアジ
ン等のトリアジン系;2−エチル−2’−エトキシオキ
ザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド
等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β
−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−
メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等
のシアノアクリレート類;2−(2−ヒドロキシ−4−
オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル−s−トリアジン等のトリアリールト
リアジン類が挙げられる。
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロ
キシベンゾフェノン類;(2’,2−ヒドロキシ−5’
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2’,2−
ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5−ジ−t
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,2’−メチレンビス(4−t−オクチル−6−ベン
ゾトリアゾリル)フェノール等の2−(2’−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレ
ート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ−
t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベ
ンゾエート類;2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロ
キシ−4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ビス−(2,4−ジメチルフェニル)−6
−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−1,
3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−
ヒドロキシ−4−ヘキシロキシ)1,3,5−トリアジ
ン等のトリアジン系;2−エチル−2’−エトキシオキ
ザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド
等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β
−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−
メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等
のシアノアクリレート類;2−(2−ヒドロキシ−4−
オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル−s−トリアジン等のトリアリールト
リアジン類が挙げられる。
【0185】上記、紫外線吸収剤のなかで下記一般式で
表されるベンゾエート化合物は、ヒンダードアミン系光
安定剤との併用により店頭展示などの紫外線を多く含む
太陽光下や高温下での耐候性付与に特に優れるので本発
明の写真感光材料用包装材料用として特に透明包装体用
として好ましい。
表されるベンゾエート化合物は、ヒンダードアミン系光
安定剤との併用により店頭展示などの紫外線を多く含む
太陽光下や高温下での耐候性付与に特に優れるので本発
明の写真感光材料用包装材料用として特に透明包装体用
として好ましい。
【0186】
【化4】 R1及びR2は炭素原子数4〜8のアルキル基、R3は
炭素原子数8〜30のアルキル基、フェニル基、アルキ
ル基で置換されたフェニル基を表す。
炭素原子数8〜30のアルキル基、フェニル基、アルキ
ル基で置換されたフェニル基を表す。
【0187】一般式においてR1及びR2で表されるア
ルキル基としては、ブチル、第二ブチル、t−ブチル、
ペンチル、第二ペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、シ
クロヘキシル、ヘプチルオクチル、イソオクチル、t−
オクチルなどが挙げられる。
ルキル基としては、ブチル、第二ブチル、t−ブチル、
ペンチル、第二ペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、シ
クロヘキシル、ヘプチルオクチル、イソオクチル、t−
オクチルなどが挙げられる。
【0188】またR3で表されるアルキル基としては、
オクチル、イソオクチル、t−オクチル、ノニル、イソ
ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、
テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデ
シル、オクタデシル、ベヘニルなどが挙げられる。アル
キル基で置換されたフェニル基としては、2,4−ジ−
t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−ペンチルフェニ
ルなどが挙げられる。
オクチル、イソオクチル、t−オクチル、ノニル、イソ
ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、
テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデ
シル、オクタデシル、ベヘニルなどが挙げられる。アル
キル基で置換されたフェニル基としては、2,4−ジ−
t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−ペンチルフェニ
ルなどが挙げられる。
【0189】一般式で表されるベンゾエート化合物とし
ては、より具体的には、2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート、2,4−ジ−t−アミルフェニル−3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシ
ル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート等が挙げられる。
ては、より具体的には、2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート、2,4−ジ−t−アミルフェニル−3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシ
ル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート等が挙げられる。
【0190】前記ヒンダードアミン系光安定剤として
は、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキ
シレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−
1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキ
シエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジノル/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s
−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/
2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリ
アジン重合物、1,5,8,12−テトラキス[2,4
−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6
−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、
1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブ
チル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−
1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11
−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s
−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、1,6,
11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミ
ノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン等
のヒンダードアミン系光安定剤が挙げられる。
は、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキ
シレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−
1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキ
シエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジノル/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s
−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/
2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリ
アジン重合物、1,5,8,12−テトラキス[2,4
−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6
−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、
1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブ
チル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−
1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11
−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s
−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、1,6,
11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミ
ノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン等
のヒンダードアミン系光安定剤が挙げられる。
【0191】これらのヒンダードアミン系光安定剤の中
で本発明で特に好ましいのは、コハク酸ジメチル−1−
(2−ヒドロキシルエチル)−4−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物あるいは
ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)
アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ}]あるいはポリ{[6
−モルフォリノ−2,4−ジイル][4−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジル)イミノヘキサメチレ
ン][4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ル)イミノ]}である。
で本発明で特に好ましいのは、コハク酸ジメチル−1−
(2−ヒドロキシルエチル)−4−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物あるいは
ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)
アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ}]あるいはポリ{[6
−モルフォリノ−2,4−ジイル][4−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジル)イミノヘキサメチレ
ン][4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ル)イミノ]}である。
【0192】また、光安定化効果が大きく、かつ写真感
光材料の写真性に悪影響を及ぼすことを最小にするに
は、分子量が1000以上、好ましくは1200以上、
特に好ましくは1500以上のヒンダードアミン系光安
定剤を用いる。
光材料の写真性に悪影響を及ぼすことを最小にするに
は、分子量が1000以上、好ましくは1200以上、
特に好ましくは1500以上のヒンダードアミン系光安
定剤を用いる。
【0193】さらに、写真感光材料の写真性に悪影響を
及ぼさないようにするには分子中の窒素含有量が5.1
%以下、好ましくは4.9%以下、特に好ましくは4.
6%以下のヒンダードアミン系光安定剤を用いることが
好ましい。
及ぼさないようにするには分子中の窒素含有量が5.1
%以下、好ましくは4.9%以下、特に好ましくは4.
6%以下のヒンダードアミン系光安定剤を用いることが
好ましい。
【0194】本発明で最も好ましいヒンダードアミン系
光安定剤は分子量が1000以上、分子中の窒素含有量
が5.1%のものであり、市販品の代表例としては以下
のものがある。 Ciba Geigy社製の商品名『Tinuyi
n 622』 分子量:2000以上 分子中の窒素量:4.9% Chimosa社製の商品名『Chimassor
b 944』 分子量:2500以上 分子中の窒素量:4.6% アデカ・アーガス化学KKの商品名『Mark L
A−63』 分子量:1000以上 分子量の窒素量:5.1%
光安定剤は分子量が1000以上、分子中の窒素含有量
が5.1%のものであり、市販品の代表例としては以下
のものがある。 Ciba Geigy社製の商品名『Tinuyi
n 622』 分子量:2000以上 分子中の窒素量:4.9% Chimosa社製の商品名『Chimassor
b 944』 分子量:2500以上 分子中の窒素量:4.6% アデカ・アーガス化学KKの商品名『Mark L
A−63』 分子量:1000以上 分子量の窒素量:5.1%
【0195】上記のヒンダードアミン系光安定剤の添加
量は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.0
1〜5質量部、好ましくは0.05〜2.5質量部、よ
り好ましくは0.1〜0.5質量部である。添加量が
0.01質量部未満であると、各添加化合物の相乗効果
として現れる電離放射線照射後のポリオレフィン樹脂か
らの写真性悪化物質の発生減少と臭気の改善効果が不十
分となり、また、5質量部を越えて添加しても改善効果
が平衡に達するため経済的ではない。
量は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.0
1〜5質量部、好ましくは0.05〜2.5質量部、よ
り好ましくは0.1〜0.5質量部である。添加量が
0.01質量部未満であると、各添加化合物の相乗効果
として現れる電離放射線照射後のポリオレフィン樹脂か
らの写真性悪化物質の発生減少と臭気の改善効果が不十
分となり、また、5質量部を越えて添加しても改善効果
が平衡に達するため経済的ではない。
【0196】前記ポリオレフィン樹脂フィルム層に、ブ
ロッキング防止剤を含有させることが好ましい。ブロッ
キング防止剤を含有させることにより、ブロッキングを
防止できるとともに、写真性有害物質を吸着して無害化
することができる。
ロッキング防止剤を含有させることが好ましい。ブロッ
キング防止剤を含有させることにより、ブロッキングを
防止できるとともに、写真性有害物質を吸着して無害化
することができる。
【0197】ブロッキング防止剤としては、ゼオライト
(天然及び合成ゼオライトを含む)、シリカ(天然及び
合成シリカを含む)、炭酸カルシウム、タルク(ケイ酸
マグネシウム)、ケイ酸アルミニウム、カルシウムシリ
ケート、脂肪酸アミド系滑剤、高級脂肪酸ポリビニルエ
ステル、n−オクタデシルウレア、N,N’−ジオレイ
ルオキサアミド、N−エタノールステアリン酸アミド、
ジカルボン酸エステルアミド等があり、この中でブロッ
キング防止作用と写真性に悪影響を及ぼす各種ガス吸着
・無害化作用をするゼオライトとシリカが特に好まし
い。
(天然及び合成ゼオライトを含む)、シリカ(天然及び
合成シリカを含む)、炭酸カルシウム、タルク(ケイ酸
マグネシウム)、ケイ酸アルミニウム、カルシウムシリ
ケート、脂肪酸アミド系滑剤、高級脂肪酸ポリビニルエ
ステル、n−オクタデシルウレア、N,N’−ジオレイ
ルオキサアミド、N−エタノールステアリン酸アミド、
ジカルボン酸エステルアミド等があり、この中でブロッ
キング防止作用と写真性に悪影響を及ぼす各種ガス吸着
・無害化作用をするゼオライトとシリカが特に好まし
い。
【0198】上記シリカは、平均粒子径が0.3〜20
μmのものが好ましく、0.5〜15μmのものがより
好ましい。平均粒子径が0.3μm未満では、凝集性が
強くブツが多発し、ブロッキング防止効果も小さい。ま
た、平均粒子径が20μmを越えると、フィルム表面に
シリカがでてフィルム表面がざらつくだけでなく写真感
光材料に擦り傷などが発生し易くなる。
μmのものが好ましく、0.5〜15μmのものがより
好ましい。平均粒子径が0.3μm未満では、凝集性が
強くブツが多発し、ブロッキング防止効果も小さい。ま
た、平均粒子径が20μmを越えると、フィルム表面に
シリカがでてフィルム表面がざらつくだけでなく写真感
光材料に擦り傷などが発生し易くなる。
【0199】ブロッキング防止剤の含有量は、0.00
1〜40質量%、好ましくは0.005〜20質量%、
より好ましくは0.01〜10質量%、特に好ましくは
0.02〜5質量%、最も好ましくは0.04〜2質量
%である。0.001質量%未満ではブロッキング防止
効果や写真性に悪影響を及ぼす各種のガス(ホルムアル
デヒドやシアン化水素ガスや遊離イオウ等)の吸着・無
害化作用がほとんどなく、混練経費増となるだけであ
る。40質量%を超えると、フィルム表面にブロッキン
グ防止剤が出て、フィルム表面がざらつくだけでなく、
写真感光材料に擦り傷等が発生し易くなる。
1〜40質量%、好ましくは0.005〜20質量%、
より好ましくは0.01〜10質量%、特に好ましくは
0.02〜5質量%、最も好ましくは0.04〜2質量
%である。0.001質量%未満ではブロッキング防止
効果や写真性に悪影響を及ぼす各種のガス(ホルムアル
デヒドやシアン化水素ガスや遊離イオウ等)の吸着・無
害化作用がほとんどなく、混練経費増となるだけであ
る。40質量%を超えると、フィルム表面にブロッキン
グ防止剤が出て、フィルム表面がざらつくだけでなく、
写真感光材料に擦り傷等が発生し易くなる。
【0200】前記ポリオレフィン樹脂フィルム層に遮光
性物質を含有させることが好ましい。遮光性物質を含有
させることにより、遮光性を確保できるとともに、物理
強度等を向上させることができる。
性物質を含有させることが好ましい。遮光性物質を含有
させることにより、遮光性を確保できるとともに、物理
強度等を向上させることができる。
【0201】遮光性物質について説明する。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄(鉄黒)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸
化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アル
ミナ繊維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化
モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク等 (2) 有機化合物 木粉(松、唐松、エゾ松、トド松、杉、ヒノキ、モミ、
トウヒ、ツガ、カバ、ブナ、ハンノキ、ポプラ、ユーカ
リ、カエデ、キリ、クリ、樫、ノコギリクズなど)、殻
繊維(アーモンド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、
ジュート、段ボール、板紙粉、紙細片、前記木粉に記載
の木材から得た木材繊維や故紙、非木材繊維(ワラ、ケ
ナフ、竹、エスパルト、バガス、モロヘイヤ、リンタ
ー、ビールカス、オカラ、ビートカス、醤油カスなど)
セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、デン
プン(変性デンプン、表面処理デンプンも含む)、芳香
族ポリアミド繊維等
ン、酸化鉄(鉄黒)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸
化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アル
ミナ繊維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化
モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク等 (2) 有機化合物 木粉(松、唐松、エゾ松、トド松、杉、ヒノキ、モミ、
トウヒ、ツガ、カバ、ブナ、ハンノキ、ポプラ、ユーカ
リ、カエデ、キリ、クリ、樫、ノコギリクズなど)、殻
繊維(アーモンド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、
ジュート、段ボール、板紙粉、紙細片、前記木粉に記載
の木材から得た木材繊維や故紙、非木材繊維(ワラ、ケ
ナフ、竹、エスパルト、バガス、モロヘイヤ、リンタ
ー、ビールカス、オカラ、ビートカス、醤油カスなど)
セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、デン
プン(変性デンプン、表面処理デンプンも含む)、芳香
族ポリアミド繊維等
【0202】これらの遮光性物質の中で、写真性に悪影
響を及ぼすことが少なく、150℃以上でも熱に安定で
不透明化する無機化合物が好ましく、特に、耐熱性、耐
光性が優れ比較的不活性な物質である、光吸収性のカー
ボンブラックと窒化チタンとグラファイト及び鉄黒が好
ましい。生分解性、リサイクル適性を必要とする場合
は、有機化合物系遮光性物質が好ましく、特に木粉のオ
ガクズや木材繊維や非木材繊維及び故紙が好ましく、非
木材繊維と故紙が最も好ましい。
響を及ぼすことが少なく、150℃以上でも熱に安定で
不透明化する無機化合物が好ましく、特に、耐熱性、耐
光性が優れ比較的不活性な物質である、光吸収性のカー
ボンブラックと窒化チタンとグラファイト及び鉄黒が好
ましい。生分解性、リサイクル適性を必要とする場合
は、有機化合物系遮光性物質が好ましく、特に木粉のオ
ガクズや木材繊維や非木材繊維及び故紙が好ましく、非
木材繊維と故紙が最も好ましい。
【0203】本発明で品質、コストの点から最も好まし
いのは、光吸収性のカーボンブラックや鉄黒にアスペク
ト比が5以上の鱗片状グラファイト、ベンガラ、タル
ク、マイカ、バリウムフェライト、アルミニウム粉末、
アルミニウムペースト、鱗片状金属粉末やフレーク等の
1種以上と併用して分散性と防湿性と遮光性を良化させ
たり、カーボンブラックとカーボンブラックよりモース
硬度が大きい顔料(例えば酸化チタン等)の1種以上と
併用して分散性と遮光性を良化させたものである。
いのは、光吸収性のカーボンブラックや鉄黒にアスペク
ト比が5以上の鱗片状グラファイト、ベンガラ、タル
ク、マイカ、バリウムフェライト、アルミニウム粉末、
アルミニウムペースト、鱗片状金属粉末やフレーク等の
1種以上と併用して分散性と防湿性と遮光性を良化させ
たり、カーボンブラックとカーボンブラックよりモース
硬度が大きい顔料(例えば酸化チタン等)の1種以上と
併用して分散性と遮光性を良化させたものである。
【0204】カーボンブラックの原料による分類例をあ
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。
【0205】好ましいカーボンブラックの市販品の代表
例としては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#2
0(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41
(B),#44(B),#45(B),#50,#55,#1
00,#600,#950,#1000,#2200
(B),#2400(B),MA8,MA11,MA100
等が挙げられる。
例としては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#2
0(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41
(B),#44(B),#45(B),#50,#55,#1
00,#600,#950,#1000,#2200
(B),#2400(B),MA8,MA11,MA100
等が挙げられる。
【0206】海外の製品としては、例えばキャボット社
のBlack Pearls 2,46,70,71,7
4,80,81,607等、Regal 300,33
0,400,660,991,SRF−S等、Vulc
an 3,6等、Sterling 10,SO,V,
S,FT−FF,MT−FF等が挙げられる。
のBlack Pearls 2,46,70,71,7
4,80,81,607等、Regal 300,33
0,400,660,991,SRF−S等、Vulc
an 3,6等、Sterling 10,SO,V,
S,FT−FF,MT−FF等が挙げられる。
【0207】さらにアシュランドケミカル社のUnit
ed R,BB,15,102,3001,3004,
3006,3007,3008,3009,3011,
3012,XC−3016,XC−3017,3020
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ed R,BB,15,102,3001,3004,
3006,3007,3008,3009,3011,
3012,XC−3016,XC−3017,3020
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0208】これら各種のカーボンブラック中で、天然
ガス又はガス状ないし蒸気状の炭化水素のガス炎を不完
全燃焼させながらチャンネル鋼の背面に接触させ、カー
ボンブラックを析出させることにより製造するチャンネ
ルブラックは、着色力は大きいが写真性が悪く、製造中
大気を汚染するので本発明では好ましくない。本発明で
好ましいカーボンブラックは、アセチレンブラックと、
天然ガス、炭化水素油又はこれらの混合物を1200℃
〜1700℃の炉内で連続的に部分燃焼させるか、又は
加熱分解することにより製造するファーネスブラックで
ある。
ガス又はガス状ないし蒸気状の炭化水素のガス炎を不完
全燃焼させながらチャンネル鋼の背面に接触させ、カー
ボンブラックを析出させることにより製造するチャンネ
ルブラックは、着色力は大きいが写真性が悪く、製造中
大気を汚染するので本発明では好ましくない。本発明で
好ましいカーボンブラックは、アセチレンブラックと、
天然ガス、炭化水素油又はこれらの混合物を1200℃
〜1700℃の炉内で連続的に部分燃焼させるか、又は
加熱分解することにより製造するファーネスブラックで
ある。
【0209】本発明では遮光性、コスト、物性向上の目
的ではファーネスカーボンブラックが好ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する遮光性物質としては各社の
各種導電性カーボンブラックとアセチレンカーボンブラ
ック、変性副生カーボンブラックであるケッチェンカー
ボンブラックが好ましい。特に高感度(ISO感度40
0以上)写真感光材料用としては硫黄含有量が0.1%
以下のアセチレンブラックと、1250℃〜1600℃
の炉内で製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。
的ではファーネスカーボンブラックが好ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する遮光性物質としては各社の
各種導電性カーボンブラックとアセチレンカーボンブラ
ック、変性副生カーボンブラックであるケッチェンカー
ボンブラックが好ましい。特に高感度(ISO感度40
0以上)写真感光材料用としては硫黄含有量が0.1%
以下のアセチレンブラックと、1250℃〜1600℃
の炉内で製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。
【0210】代表的な市販品で写真性が良好なカーボン
ブラックの商品名と含有硫黄量を以下に示す。三菱化成
の「#45」:0.5重量%、三菱化成の「#95
0」:0.35重量%、キャボットの「バルカン−
P」:0.15重量%、電化の「デンカブラック(アセ
チレンブラック)」:0.01重量%。
ブラックの商品名と含有硫黄量を以下に示す。三菱化成
の「#45」:0.5重量%、三菱化成の「#95
0」:0.35重量%、キャボットの「バルカン−
P」:0.15重量%、電化の「デンカブラック(アセ
チレンブラック)」:0.01重量%。
【0211】帯電防止効果を有する遮光性物質は、平均
粒子径が12〜50mμ、DBP吸油量が100ml/
100g以上の各種カーボンブラック、具体的には各種
導電性カーボンブラック(具体例としては、コンダクテ
ィブファーネスブラックのコンチネックスCF,パルカ
ンC等、スーパーコンダクティブファーネスブラックの
コンチネックスSCF,バルカンSC等、エクストラコ
ンダクティブファーネスブラックの旭HS−500,バ
ルカンXC−72等、コンダクティブチャンネルブラッ
クのコウラックスL等、三菱化成KK製の三菱導電性カ
ーボンブラック#3050,#3150,#3250,
#3600,#3750,#3950等)、アセチレン
カーボンブラック(電化アセチレンブラック、シャウニ
ガンアセチレンブラック等)、ケッチェンカーボンブラ
ック(EC及びEC−600JD等)、炭素繊維、金属繊
維、Alドープ、TiO2、SnO2、金属被覆繊維、
導電物質含有繊維、金属粉末、グラファイト、各種金属
塩、金属吸着繊維、ポリアニリン、ポリピロール、ポリ
アセチレン、ポリジアセチレン、ポリパラフェニレン、
黒鉛粉末等である。
粒子径が12〜50mμ、DBP吸油量が100ml/
100g以上の各種カーボンブラック、具体的には各種
導電性カーボンブラック(具体例としては、コンダクテ
ィブファーネスブラックのコンチネックスCF,パルカ
ンC等、スーパーコンダクティブファーネスブラックの
コンチネックスSCF,バルカンSC等、エクストラコ
ンダクティブファーネスブラックの旭HS−500,バ
ルカンXC−72等、コンダクティブチャンネルブラッ
クのコウラックスL等、三菱化成KK製の三菱導電性カ
ーボンブラック#3050,#3150,#3250,
#3600,#3750,#3950等)、アセチレン
カーボンブラック(電化アセチレンブラック、シャウニ
ガンアセチレンブラック等)、ケッチェンカーボンブラ
ック(EC及びEC−600JD等)、炭素繊維、金属繊
維、Alドープ、TiO2、SnO2、金属被覆繊維、
導電物質含有繊維、金属粉末、グラファイト、各種金属
塩、金属吸着繊維、ポリアニリン、ポリピロール、ポリ
アセチレン、ポリジアセチレン、ポリパラフェニレン、
黒鉛粉末等である。
【0212】遮光性物質を配合する形態を大別すると下
記のようになる。 (1) 均一着色ペレット状(カラーコンバウンドと言わ
れる最も一般的に用いられているもの) (2) 分散性粉末状(ドライカラーとも呼ばれる、種々
の表面処理剤で処理し、さらに分散助剤を加えて微粒子
状に粉砕した粉末状のもの) (3) ペースト状(可塑剤等を分散させたもの) (4) 液状(リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等
に分散した液状のもの) (5) マスターバッチペレット状(遮光性物質を着色し
ようとするプラスチック中に高濃度に分散したもの) (6) 潤性粒粉末状(遮光性物質をプラスチック中に高
濃度に分散させたのち、粒粉末状に加工したもの) (7) 乾燥粉末状(無処理の乾燥粉末状のもの)
記のようになる。 (1) 均一着色ペレット状(カラーコンバウンドと言わ
れる最も一般的に用いられているもの) (2) 分散性粉末状(ドライカラーとも呼ばれる、種々
の表面処理剤で処理し、さらに分散助剤を加えて微粒子
状に粉砕した粉末状のもの) (3) ペースト状(可塑剤等を分散させたもの) (4) 液状(リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等
に分散した液状のもの) (5) マスターバッチペレット状(遮光性物質を着色し
ようとするプラスチック中に高濃度に分散したもの) (6) 潤性粒粉末状(遮光性物質をプラスチック中に高
濃度に分散させたのち、粒粉末状に加工したもの) (7) 乾燥粉末状(無処理の乾燥粉末状のもの)
【0213】遮光性物質を熱可塑性樹脂に配合する形態
は上記のように種々あるが、マスターバッチ法がコス
ト、作業場の汚染防止等の点で好ましい。本発明者も特
開昭63−186740号公報で遮光性物質を特定エチ
レン・エチルアクリレート共重合体樹脂に分散した着色
マスターバッチ用樹脂組成物を開示している。
は上記のように種々あるが、マスターバッチ法がコス
ト、作業場の汚染防止等の点で好ましい。本発明者も特
開昭63−186740号公報で遮光性物質を特定エチ
レン・エチルアクリレート共重合体樹脂に分散した着色
マスターバッチ用樹脂組成物を開示している。
【0214】本発明の写真感光材料用包装材料に使用す
る上で、写真感光材料にカブリを発生させることなく、
感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、カー
ボンブラックの固り(ブツ)の発生やフィッシュアイ等
フィルムにピンホールが発生しにくい点で、カーボンブ
ラックの中でも特にpH(JIS K 6221で測定)が
6.0〜9.0、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)が
10〜120mμ、特に10〜80mμのものが好まし
く、最も好ましいのは10〜60mμである。これらの
中でも特に揮発成分(JIS K 6221で測定)が2.
0%以下、DBP吸油量(JIS K 6221の吸油量
A法で測定)が50ml/100g以上のファーネスカ
ーボンブラックが、安価で、写真性に悪影響を及ぼすこ
とがなく、かつ遮光性向上と分散性向上、物理特性低下
の少ない点で好ましい。
る上で、写真感光材料にカブリを発生させることなく、
感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、カー
ボンブラックの固り(ブツ)の発生やフィッシュアイ等
フィルムにピンホールが発生しにくい点で、カーボンブ
ラックの中でも特にpH(JIS K 6221で測定)が
6.0〜9.0、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)が
10〜120mμ、特に10〜80mμのものが好まし
く、最も好ましいのは10〜60mμである。これらの
中でも特に揮発成分(JIS K 6221で測定)が2.
0%以下、DBP吸油量(JIS K 6221の吸油量
A法で測定)が50ml/100g以上のファーネスカ
ーボンブラックが、安価で、写真性に悪影響を及ぼすこ
とがなく、かつ遮光性向上と分散性向上、物理特性低下
の少ない点で好ましい。
【0215】また、クレオソート油及びエチレンボトム
油の1以上を原料油として、1200℃〜1700℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、又は加熱分解するこ
とにより製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。このようなファーネスカーボンブラックを使用する
ことにより、写真感光材料に悪影響を与えることをより
小さくすることができる。
油の1以上を原料油として、1200℃〜1700℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、又は加熱分解するこ
とにより製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。このようなファーネスカーボンブラックを使用する
ことにより、写真感光材料に悪影響を与えることをより
小さくすることができる。
【0216】写真感光材料用包装材料中のASTM D
1619−60の測定方法による硫黄成分は0.9%以
下、好ましくは0.7%以下、特に好ましくは0.5%
以下、最も好ましくは0.1%以下にしないとカブリ増
加や感度異状、発生異状等の写真感光材料の写真性に悪
影響を及ぼす。特に直接写真感光材料の写真性に大きく
悪影響を及ぼす遊離硫黄成分{各試料を液体窒素で冷却
固化後粉砕し、この粉砕した試料100gをソックスレ
ー抽出器に入れクロロホルムで60℃8時間抽出冷却
後、全容を100mlとする。この溶液10mlを高速
液体クロマトグラフに注入し、硫黄を定量する。高速液
体クロマトグラフ分離条件はカラム;ODSシリカカラ
ム(4.6φ×150mm)、分離液;メタノール95
と水5(酢酸とトリエチルアミンをそれぞれ0.1%含
む)、流速;1ml/分、検出波長;254nm、定量
は絶対検量線法によって行う。}は0.1%以下、好ま
しくは0.05%以下、特に好ましくは0.01%以下
である。高価であるが、硫黄成分の含有量が0.1%以
下のアセチレンブラックがISO感度100以上の写真
感光材料用としては写真性を良好に維持するのに好適で
ある。
1619−60の測定方法による硫黄成分は0.9%以
下、好ましくは0.7%以下、特に好ましくは0.5%
以下、最も好ましくは0.1%以下にしないとカブリ増
加や感度異状、発生異状等の写真感光材料の写真性に悪
影響を及ぼす。特に直接写真感光材料の写真性に大きく
悪影響を及ぼす遊離硫黄成分{各試料を液体窒素で冷却
固化後粉砕し、この粉砕した試料100gをソックスレ
ー抽出器に入れクロロホルムで60℃8時間抽出冷却
後、全容を100mlとする。この溶液10mlを高速
液体クロマトグラフに注入し、硫黄を定量する。高速液
体クロマトグラフ分離条件はカラム;ODSシリカカラ
ム(4.6φ×150mm)、分離液;メタノール95
と水5(酢酸とトリエチルアミンをそれぞれ0.1%含
む)、流速;1ml/分、検出波長;254nm、定量
は絶対検量線法によって行う。}は0.1%以下、好ま
しくは0.05%以下、特に好ましくは0.01%以下
である。高価であるが、硫黄成分の含有量が0.1%以
下のアセチレンブラックがISO感度100以上の写真
感光材料用としては写真性を良好に維持するのに好適で
ある。
【0217】このためには原料の選択が重要であり、例
えば、上記硫黄分について説明すると下記のようにな
る。 原 料 油 名 原料油中の硫黄分 クレオソート油{石炭系原料} 0.3〜0.6% エチレンボトム油{ナフサ原料(石油系原料)} 0.05〜0.1% エチレンボトム油{軽油原料(石油系原料)} 0.2〜1.5% 流動接触分解残渣油{石油系原料} 0.2〜4.0%
えば、上記硫黄分について説明すると下記のようにな
る。 原 料 油 名 原料油中の硫黄分 クレオソート油{石炭系原料} 0.3〜0.6% エチレンボトム油{ナフサ原料(石油系原料)} 0.05〜0.1% エチレンボトム油{軽油原料(石油系原料)} 0.2〜1.5% 流動接触分解残渣油{石油系原料} 0.2〜4.0%
【0218】従って、原料油としてはクレオソート油と
石油を原料とするエチレンボトム油が好ましく、硫黄分
が0.05〜0.1%であるナフサを原料とするエチレ
ンボトム油を原料として製造したカーボンブラックは、
カーボンブラック中の硫黄含有量を0.1質量%以下に
することができるので最も好ましい。製造方法として
は、上記原料を用いて1200℃〜1700℃、好まし
くは1250℃〜1600℃の炉内で製造したファーネ
スカーボンブラックが好ましい。このエチレンボトム油
を原料として製造したカーボンブラックは、外側又は内
側ポリオレフィン樹脂フィルム層に添加する場合、遮光
性と帯電防止性を確保するため添加量は0.1〜40質
量%、0.3〜30質量%が好ましく、0.5〜20質
量%がより好ましく、1.0〜20質量%が特に好まし
くは、1.0〜10質量%が最も好ましい。
石油を原料とするエチレンボトム油が好ましく、硫黄分
が0.05〜0.1%であるナフサを原料とするエチレ
ンボトム油を原料として製造したカーボンブラックは、
カーボンブラック中の硫黄含有量を0.1質量%以下に
することができるので最も好ましい。製造方法として
は、上記原料を用いて1200℃〜1700℃、好まし
くは1250℃〜1600℃の炉内で製造したファーネ
スカーボンブラックが好ましい。このエチレンボトム油
を原料として製造したカーボンブラックは、外側又は内
側ポリオレフィン樹脂フィルム層に添加する場合、遮光
性と帯電防止性を確保するため添加量は0.1〜40質
量%、0.3〜30質量%が好ましく、0.5〜20質
量%がより好ましく、1.0〜20質量%が特に好まし
くは、1.0〜10質量%が最も好ましい。
【0219】特に、写真感光材料の写真性に直接悪影響
を与えることが判明した遊離硫黄(free sulp
hur)含有量(定量は、JIS K 6350に準ず
る)が100ppm以下、好ましくは50ppm以下、
特に好ましくは20ppm以下、最も好ましくは10p
pm以下のカーボンブラックを使用する。この遊離硫黄
含有量が少ない点からも、本発明ではナフサを原料とす
るエチレンボトム油を用いて1250℃〜1600℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、又は加熱分解するこ
とにより、製造したファーネスカーボンブラックが最も
好ましい。
を与えることが判明した遊離硫黄(free sulp
hur)含有量(定量は、JIS K 6350に準ず
る)が100ppm以下、好ましくは50ppm以下、
特に好ましくは20ppm以下、最も好ましくは10p
pm以下のカーボンブラックを使用する。この遊離硫黄
含有量が少ない点からも、本発明ではナフサを原料とす
るエチレンボトム油を用いて1250℃〜1600℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、又は加熱分解するこ
とにより、製造したファーネスカーボンブラックが最も
好ましい。
【0220】写真性を悪化させるシアン化合物含有量
(4−ピリジンカルボン酸・ピラゾロン吸光分析法にて
定量したシアン化水素量を遮光性物質の質量に対するp
pm単位に換算した値)が20ppm以下、好ましくは
10ppm以下、特に好ましくは5ppm以下、最も好
ましくは1ppm以下であり、特に金増感した写真感光
材料の場合は、悪影響を受けやすいので上述したシアン
化水素ガススキャベンジャーを添加することが好まし
い。
(4−ピリジンカルボン酸・ピラゾロン吸光分析法にて
定量したシアン化水素量を遮光性物質の質量に対するp
pm単位に換算した値)が20ppm以下、好ましくは
10ppm以下、特に好ましくは5ppm以下、最も好
ましくは1ppm以下であり、特に金増感した写真感光
材料の場合は、悪影響を受けやすいので上述したシアン
化水素ガススキャベンジャーを添加することが好まし
い。
【0221】カーボンブラックの分散性、導電性、遮光
能力に関係するヨウ素吸着量(JIS K 6221で測
定)が20mg/g以上、好ましくは30mg/g以
上、特に好ましくは50mg/g以上、最も好ましくは
80mg/g以上で、かつジブチルフタレート(DB
P)吸油量(JIS K 6221で測定)が50ml/
100g以上、好ましくは60mg/100g以上、特
に好ましくは70ml/100g以上、最も好ましくは
100ml/100g以上のカーボンブラックである。
能力に関係するヨウ素吸着量(JIS K 6221で測
定)が20mg/g以上、好ましくは30mg/g以
上、特に好ましくは50mg/g以上、最も好ましくは
80mg/g以上で、かつジブチルフタレート(DB
P)吸油量(JIS K 6221で測定)が50ml/
100g以上、好ましくは60mg/100g以上、特
に好ましくは70ml/100g以上、最も好ましくは
100ml/100g以上のカーボンブラックである。
【0222】カーボンブラックの次に好ましい遮光性物
質はLarsenの油浸法で測定した屈折率が1.50
以上の無機顔料と各種の金属粉末、金属フレーク、金属
ペースト、金属繊維及び炭素繊維である。好ましい屈折
率が1.50以上の無機顔料と金属粉末の代表例を以下
に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
( )内の数字は屈折率を示す。屈折率が1.50以上
の無機顔料としては、ルチル型酸化チタン(2.75)、
炭化ケイ素(2.67)、アナターゼ型酸化チタン(2.
52)、酸化亜鉛(2.37)、酸化アンチモン(2.3
5)、鉛白(2.09)、亜鉛華(2.02)、リトポン
(1.84)、ジルコン(1.80)、コランダム
(1.77)、スピネール(1.73)、アパタイト(1.
64)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム(1.6
4)、マグネサイト(1.62)、ドロマイト(1.5
9)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク(1.5
8)、硫酸カルシウム(1.56)、無水ケイ酸(1.
55)、石英粉(1.54)、水酸化マグネシウム
(1.54)、塩酸性炭酸マグネシウム(1.52)、
アルミナ(1.50)等がある。特に好ましいものは、
屈折率が1.56以上、最も好ましいものは1.60以
上の遮光性物質である。
質はLarsenの油浸法で測定した屈折率が1.50
以上の無機顔料と各種の金属粉末、金属フレーク、金属
ペースト、金属繊維及び炭素繊維である。好ましい屈折
率が1.50以上の無機顔料と金属粉末の代表例を以下
に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
( )内の数字は屈折率を示す。屈折率が1.50以上
の無機顔料としては、ルチル型酸化チタン(2.75)、
炭化ケイ素(2.67)、アナターゼ型酸化チタン(2.
52)、酸化亜鉛(2.37)、酸化アンチモン(2.3
5)、鉛白(2.09)、亜鉛華(2.02)、リトポン
(1.84)、ジルコン(1.80)、コランダム
(1.77)、スピネール(1.73)、アパタイト(1.
64)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム(1.6
4)、マグネサイト(1.62)、ドロマイト(1.5
9)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク(1.5
8)、硫酸カルシウム(1.56)、無水ケイ酸(1.
55)、石英粉(1.54)、水酸化マグネシウム
(1.54)、塩酸性炭酸マグネシウム(1.52)、
アルミナ(1.50)等がある。特に好ましいものは、
屈折率が1.56以上、最も好ましいものは1.60以
上の遮光性物質である。
【0223】屈折率が1.50未満のケイ酸カルシウム
(1.46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸(1.
44)等は遮光能力が小さいので多量の添加が必要で遮
光性物質としての使用は好ましくない。また、最近の海
外旅行ブームにより空港での手荷物検査でX線を用いた
検査機にISO感度が400以上の高感度写真フィルム
を通過させるとX線によりカブリが発生しやすくなる。
これを防止するために比重が3.1以上、好ましくは
3.4以上の遮光性物質を用いることが好ましい。比重
が3.1以上、好ましくは3.4以上、特に好ましくは
4.0以上の遮光性以外にX線遮断性を有する遮光性物
質の形態は以下に代表例を例示したものに限定されず、
いかなる形態、例えば顔料、粉末、フレーク、ウィスカ
ー、ファイバー等であってもよい。
(1.46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸(1.
44)等は遮光能力が小さいので多量の添加が必要で遮
光性物質としての使用は好ましくない。また、最近の海
外旅行ブームにより空港での手荷物検査でX線を用いた
検査機にISO感度が400以上の高感度写真フィルム
を通過させるとX線によりカブリが発生しやすくなる。
これを防止するために比重が3.1以上、好ましくは
3.4以上の遮光性物質を用いることが好ましい。比重
が3.1以上、好ましくは3.4以上、特に好ましくは
4.0以上の遮光性以外にX線遮断性を有する遮光性物
質の形態は以下に代表例を例示したものに限定されず、
いかなる形態、例えば顔料、粉末、フレーク、ウィスカ
ー、ファイバー等であってもよい。
【0224】比重が3.1以上の遮光性物質としては炭
化ケイ素、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、酸化鉛
(鉛白)、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、チタ
ン酸バリウム、銅粉末、鉄粉末、黄銅粉末、ニッケル粉
末、銀粉末、鉛粉末、鋼粉末、亜鉛粉末、タングステン
ウィスカー、窒化けい素ウィスカー、銅ウィスカー、鉄
ウィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカー、
ステンレス粉及びウィスカー、マグネサイト、アパタイ
ト、スピネール、コランダム、ジルコン、三酸化アンチ
モン、炭酸バリウム、亜鉛華、酸化クロミニウム、錫粉
及びこれらの混合物等がある。
化ケイ素、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、酸化鉛
(鉛白)、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、チタ
ン酸バリウム、銅粉末、鉄粉末、黄銅粉末、ニッケル粉
末、銀粉末、鉛粉末、鋼粉末、亜鉛粉末、タングステン
ウィスカー、窒化けい素ウィスカー、銅ウィスカー、鉄
ウィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカー、
ステンレス粉及びウィスカー、マグネサイト、アパタイ
ト、スピネール、コランダム、ジルコン、三酸化アンチ
モン、炭酸バリウム、亜鉛華、酸化クロミニウム、錫粉
及びこれらの混合物等がある。
【0225】特にX線遮断性を付与するのに好ましい遮
光性物質はジルコン、コランダム、硫酸バリウム、塩化
バリウム、チタン酸バリウム、鉛粉末、酸化鉛、亜鉛粉
末、亜鉛華、錫粉末、ステンレス粉末、ステンレスウィ
スカー、酸化鉄、タングステンウィスカー、ニッケルウ
ィスカーである。ISO感度が400以上の超高感度写
真感光材料用包装材料として特に好ましい遮光性物質は
屈折率が1.50以上、比重が3.1以上であり、最も
好ましいのは屈折率が1.56以上、比重が3.4以上
の遮光性物質である。遮光性物質の屈折率及び比重を表
4に示す。
光性物質はジルコン、コランダム、硫酸バリウム、塩化
バリウム、チタン酸バリウム、鉛粉末、酸化鉛、亜鉛粉
末、亜鉛華、錫粉末、ステンレス粉末、ステンレスウィ
スカー、酸化鉄、タングステンウィスカー、ニッケルウ
ィスカーである。ISO感度が400以上の超高感度写
真感光材料用包装材料として特に好ましい遮光性物質は
屈折率が1.50以上、比重が3.1以上であり、最も
好ましいのは屈折率が1.56以上、比重が3.4以上
の遮光性物質である。遮光性物質の屈折率及び比重を表
4に示す。
【0226】
【表4】
【0227】以上前述の各種の遮光性物質は、写真感光
材料に悪影響を与えず、フィルム成形性を悪化させない
ために、100℃,5時間での乾燥減量が好ましくは
2.0質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下、
最も好ましくは0.5質量%以下の状態にして使用す
る。
材料に悪影響を与えず、フィルム成形性を悪化させない
ために、100℃,5時間での乾燥減量が好ましくは
2.0質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下、
最も好ましくは0.5質量%以下の状態にして使用す
る。
【0228】ブリードアウトしやすい滑剤や酸化防止剤
や有機造核剤を吸着させたり、脱臭剤、芳香剤、脱酸素
剤等を吸着させたりする効果を有する写真感光材料の写
真性を良化させるので本発明で含有させることが好まし
い吸油性無機顔料の代表例としては亜鉛華(52)、ア
スベスチン(50)、クレー(51)、酸化チタン(5
6)、カオリン(60)、タルク(60)、カーボンブ
ラック(60以上)、活性炭等がある。( )内の数字
は吸油量(JIS K 6221の吸油量A法で測定。単
位ml/100g)を示す。
や有機造核剤を吸着させたり、脱臭剤、芳香剤、脱酸素
剤等を吸着させたりする効果を有する写真感光材料の写
真性を良化させるので本発明で含有させることが好まし
い吸油性無機顔料の代表例としては亜鉛華(52)、ア
スベスチン(50)、クレー(51)、酸化チタン(5
6)、カオリン(60)、タルク(60)、カーボンブ
ラック(60以上)、活性炭等がある。( )内の数字
は吸油量(JIS K 6221の吸油量A法で測定。単
位ml/100g)を示す。
【0229】本発明の写真感光材料用包装材料として実
用化するには品質確保、物理強度確保、写真性能確保、
成形性、経済性からポリ乳酸系樹脂フィルム層中の遮光
性物質の合計含有量は0.1〜40質量%であるが、遮
光性物質の遮光能力や平均粒子径等により含有量は変化
する。遮光能力の優れたカーボンブラック、酸化チタン
及びアルミニウム粉末の場合、遮光層中の合計含有量
は、遮光性、経済性、フィルム成形性等の点から0.1
〜40質量%、0.3〜30質量%が好ましく、0.5
〜20質量%がより好ましく、1〜10質量%が最も好
ましい。含有量が0.1質量%未満であると、写真感光
材料用包装材料の厚さを大きくしないと遮光能力が不足
し光カブリを発生する。このため写真感光材料用包装材
料の成形速度が遅くなり(冷却時間が長くなるため)、
樹脂使用量が多くなるため高価になり実用化困難であ
る。含有量が40質量%を超えると、高価になり、分散
性が悪化し、ミクログリッド(凝集不純物)の発生が多く
なり、写真感光材料に圧力カブリや擦り傷を発生させた
り、写真感光材料用包装材料中の水分量がカーボンブラ
ックが吸着した水分増加により多くなったりして、写真
感光材料の写真性能に悪影響(カブリの発生、感度異
常、発色異状等)を及ぼす。さらに、写真感光材料用包
装材料の製造適性悪化(発泡、銀条、ピンホール等の発
生)や物理強度の低下となり実用化困難である。
用化するには品質確保、物理強度確保、写真性能確保、
成形性、経済性からポリ乳酸系樹脂フィルム層中の遮光
性物質の合計含有量は0.1〜40質量%であるが、遮
光性物質の遮光能力や平均粒子径等により含有量は変化
する。遮光能力の優れたカーボンブラック、酸化チタン
及びアルミニウム粉末の場合、遮光層中の合計含有量
は、遮光性、経済性、フィルム成形性等の点から0.1
〜40質量%、0.3〜30質量%が好ましく、0.5
〜20質量%がより好ましく、1〜10質量%が最も好
ましい。含有量が0.1質量%未満であると、写真感光
材料用包装材料の厚さを大きくしないと遮光能力が不足
し光カブリを発生する。このため写真感光材料用包装材
料の成形速度が遅くなり(冷却時間が長くなるため)、
樹脂使用量が多くなるため高価になり実用化困難であ
る。含有量が40質量%を超えると、高価になり、分散
性が悪化し、ミクログリッド(凝集不純物)の発生が多く
なり、写真感光材料に圧力カブリや擦り傷を発生させた
り、写真感光材料用包装材料中の水分量がカーボンブラ
ックが吸着した水分増加により多くなったりして、写真
感光材料の写真性能に悪影響(カブリの発生、感度異
常、発色異状等)を及ぼす。さらに、写真感光材料用包
装材料の製造適性悪化(発泡、銀条、ピンホール等の発
生)や物理強度の低下となり実用化困難である。
【0230】遮光性物質(カーボンブラック、アルミニ
ウム粉末、屈折率が1.50以上の無機顔料、比重が
3.4以上の無機顔料、吸油量が50ml/100g以
上の無機顔料が特に好ましい)の樹脂中への分散性向
上、溶融樹脂の流動性向上、写真感光材料に摩擦カブリ
や圧力カブリ、擦り傷等を発生させるミクログリットの
発生防止、写真性に有害な揮発性物質の発生を防止、吸
湿度低下、ダイリップ汚れ防止等のために遮光性物質の
表面を表面被覆物質で被覆することが好ましい。
ウム粉末、屈折率が1.50以上の無機顔料、比重が
3.4以上の無機顔料、吸油量が50ml/100g以
上の無機顔料が特に好ましい)の樹脂中への分散性向
上、溶融樹脂の流動性向上、写真感光材料に摩擦カブリ
や圧力カブリ、擦り傷等を発生させるミクログリットの
発生防止、写真性に有害な揮発性物質の発生を防止、吸
湿度低下、ダイリップ汚れ防止等のために遮光性物質の
表面を表面被覆物質で被覆することが好ましい。
【0231】表面被覆物質の代表例を以下に示す。 (1) カップリング剤 i)アジドシラン類を含むカップリング剤被覆(特開昭
62−32125号公報等に開示) ii)シラン系カップリング剤被覆(アミノシラン等) iii)チタネート系カップリング剤被覆 (2) シリカを沈着させ、つづいてアルミナを沈着被覆 (3) ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩被覆 (4) ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カリウム、オ
キシ・エチレンドデシル・アミン等の界面活性剤被覆 (5) バリウムイオンの過剰量の存在下に硫化バリウム
水溶液と硫酸水溶液とを反応させ、平均粒子径0.1〜
2.5μmの硫酸バリウムを生成させ、この水スラリー
にケイ酸アルカリ水溶液を加えて硫酸バリウムの表面に
ケイ酸バリウムを生成させ、次いでスラリーに鉱酸を加
え、上記ケイ酸バリウムを含水シリカに分解して硫酸バ
リウム表面に沈着させ被覆 (6) 金属水和酸化物(チタン、アルミニウム、セリウ
ム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の水和酸化物の1種
又は2種以上)及び/又は金属酸化物(チタン、アルミ
ニウム、セリウム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の酸
化物の1種及び2種以上)のみからなる組成物で表面被
覆 (7) 分子内にアジリジン基、オキサゾリン基及びN−
ヒドロキシアルキルアミド基よりなる群から選択される
1種又は2種以上の反応基を有する重合体を被覆 (8) ポリオキシアルキレンアミン化合物を表面被覆 (9) セリウムカチオン、選択された酸アニオン及びア
ルミナで表面被覆 (10) 置換基にα−ヒドロキシカルボン酸残基を有する
アルコキシチタン誘導体で表面被覆 (11) ポリテトラフルオロエチレンで表面被覆 (12) ポリジメチルシロキサン又はシリコン変性体で表
面被覆 (13) リン酸エステル化合物で表面被覆 (14) 2〜4価アルコールで表面被覆 (15) オレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポ
リプロピレンワックス)で表面被覆 (16) 含水酸化アルミニウムを表面被覆 (17) シリカ又は亜鉛化合物(塩化亜鉛、水酸化亜鉛、
酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜
鉛等の1種又は2種以上組み合わせたもの)で表面被覆 (18) ポリヒドロキシ飽和炭化水素で表面被覆 (19) 界面活性剤(カチオン系、ノニオン系、両性イオ
ン系)で表面被覆 (20) 有機金属キレート化合物(特にβ−ジケトンキレ
ート化合物が写真性、分散性向上等が優れているので好
ましい、表面被覆量は遮光性物質100質量部に対して
0.001〜20質量部、0.01〜15質量部が好ま
しい)で表面被覆 (21) 炭素数が20〜40の脂肪族モノカルボン酸と炭
素数が20〜40の脂肪族一価アルコールとのエステル
で表面被覆 (22) 炭素数20〜50の脂肪酸エステル部分ケン化物
の金属塩で表面被覆、等。
62−32125号公報等に開示) ii)シラン系カップリング剤被覆(アミノシラン等) iii)チタネート系カップリング剤被覆 (2) シリカを沈着させ、つづいてアルミナを沈着被覆 (3) ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩被覆 (4) ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カリウム、オ
キシ・エチレンドデシル・アミン等の界面活性剤被覆 (5) バリウムイオンの過剰量の存在下に硫化バリウム
水溶液と硫酸水溶液とを反応させ、平均粒子径0.1〜
2.5μmの硫酸バリウムを生成させ、この水スラリー
にケイ酸アルカリ水溶液を加えて硫酸バリウムの表面に
ケイ酸バリウムを生成させ、次いでスラリーに鉱酸を加
え、上記ケイ酸バリウムを含水シリカに分解して硫酸バ
リウム表面に沈着させ被覆 (6) 金属水和酸化物(チタン、アルミニウム、セリウ
ム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の水和酸化物の1種
又は2種以上)及び/又は金属酸化物(チタン、アルミ
ニウム、セリウム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の酸
化物の1種及び2種以上)のみからなる組成物で表面被
覆 (7) 分子内にアジリジン基、オキサゾリン基及びN−
ヒドロキシアルキルアミド基よりなる群から選択される
1種又は2種以上の反応基を有する重合体を被覆 (8) ポリオキシアルキレンアミン化合物を表面被覆 (9) セリウムカチオン、選択された酸アニオン及びア
ルミナで表面被覆 (10) 置換基にα−ヒドロキシカルボン酸残基を有する
アルコキシチタン誘導体で表面被覆 (11) ポリテトラフルオロエチレンで表面被覆 (12) ポリジメチルシロキサン又はシリコン変性体で表
面被覆 (13) リン酸エステル化合物で表面被覆 (14) 2〜4価アルコールで表面被覆 (15) オレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポ
リプロピレンワックス)で表面被覆 (16) 含水酸化アルミニウムを表面被覆 (17) シリカ又は亜鉛化合物(塩化亜鉛、水酸化亜鉛、
酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜
鉛等の1種又は2種以上組み合わせたもの)で表面被覆 (18) ポリヒドロキシ飽和炭化水素で表面被覆 (19) 界面活性剤(カチオン系、ノニオン系、両性イオ
ン系)で表面被覆 (20) 有機金属キレート化合物(特にβ−ジケトンキレ
ート化合物が写真性、分散性向上等が優れているので好
ましい、表面被覆量は遮光性物質100質量部に対して
0.001〜20質量部、0.01〜15質量部が好ま
しい)で表面被覆 (21) 炭素数が20〜40の脂肪族モノカルボン酸と炭
素数が20〜40の脂肪族一価アルコールとのエステル
で表面被覆 (22) 炭素数20〜50の脂肪酸エステル部分ケン化物
の金属塩で表面被覆、等。
【0232】上記遮光性物質の表面被覆物質として写真
感光材料の写真特性にカブリ発生等の悪影響が少なく、
遮光性物質の分散性向上、ブツの発生減少、樹脂の流動
性向上等の効果が優れた(1)、(3)、(12)、(14)、(1
5)、(16)、(18)、(19)、(21)、(22)等の他に有機金属キ
レート化合物、各種帯電防止剤、滑剤、防滴剤が好まし
い。
感光材料の写真特性にカブリ発生等の悪影響が少なく、
遮光性物質の分散性向上、ブツの発生減少、樹脂の流動
性向上等の効果が優れた(1)、(3)、(12)、(14)、(1
5)、(16)、(18)、(19)、(21)、(22)等の他に有機金属キ
レート化合物、各種帯電防止剤、滑剤、防滴剤が好まし
い。
【0233】特に、炭素数が20〜40の脂肪族モノカ
ルボン酸と炭素数が20〜40の脂肪族1価アルコール
とのエステルを遮光性物質100質量部に対して0.0
01〜20質量部、好ましくは0.005〜10質量
部、特に好ましくは0.01〜5質量部を添加すること
により、上記問題点の防止効果を発揮できることを見出
したものである。特に、写真感光材料の写真性に悪影響
を減少させるだけでなくモーター負荷を小さくし、遮光
性物質の分散性を向上させる。
ルボン酸と炭素数が20〜40の脂肪族1価アルコール
とのエステルを遮光性物質100質量部に対して0.0
01〜20質量部、好ましくは0.005〜10質量
部、特に好ましくは0.01〜5質量部を添加すること
により、上記問題点の防止効果を発揮できることを見出
したものである。特に、写真感光材料の写真性に悪影響
を減少させるだけでなくモーター負荷を小さくし、遮光
性物質の分散性を向上させる。
【0234】本発明に用いられるエステルとしては、炭
素数が20〜40、好ましくは25〜35の脂肪族モノ
カルボン酸と炭素数が20〜40、好ましくは25〜3
5の脂肪族1価アルコールのエステルである。
素数が20〜40、好ましくは25〜35の脂肪族モノ
カルボン酸と炭素数が20〜40、好ましくは25〜3
5の脂肪族1価アルコールのエステルである。
【0235】上記モノカルボン酸の例としては、モンタ
ン酸、メリシン酸、セロチン酸、ブリシン酸、ラクセル
酸等が挙げられる。
ン酸、メリシン酸、セロチン酸、ブリシン酸、ラクセル
酸等が挙げられる。
【0236】1価アルコールの例としては、モンチルア
ルコール、メリシルアルコール、ラクシルアルコール、
セリルアルコール、ブリシルアルコール等が挙げられ
る。
ルコール、メリシルアルコール、ラクシルアルコール、
セリルアルコール、ブリシルアルコール等が挙げられ
る。
【0237】これらは、熱可塑性樹脂の流動性を向上さ
せると共に、均一混練を達成せしめるので前記遮光性物
質の表面被覆物質としても非常に優れている。さらに、
無機及び/又は有機造核剤の分散剤として表面被覆に用
いると飛散防止、ブリードアウト防止、均一分散性向
上、樹脂流動性向上等種々の優れた効果を発揮する。
せると共に、均一混練を達成せしめるので前記遮光性物
質の表面被覆物質としても非常に優れている。さらに、
無機及び/又は有機造核剤の分散剤として表面被覆に用
いると飛散防止、ブリードアウト防止、均一分散性向
上、樹脂流動性向上等種々の優れた効果を発揮する。
【0238】このような遮光性物質の表面被覆物質の表
面被覆量は、カーボンブラック、酸化チタン又はアルミ
ニウム粉末等の遮光性物質100質量部に対して、0.
001〜20質量部、好ましくは0.001〜5質量
部、より好ましくは0.01〜3質量部、最も好ましく
は0.05〜1.5質量部である。被覆量が0.001
質量部以下では被覆効果がほとんど発揮されない。被覆
量が20質量部を越えると経時でブリードアウトの発生
が多くなるとともに樹脂とスクリューとのスリップが発
生して吐出量が変動する結果、厚さのバラツキが大きく
なり実用化困難である。
面被覆量は、カーボンブラック、酸化チタン又はアルミ
ニウム粉末等の遮光性物質100質量部に対して、0.
001〜20質量部、好ましくは0.001〜5質量
部、より好ましくは0.01〜3質量部、最も好ましく
は0.05〜1.5質量部である。被覆量が0.001
質量部以下では被覆効果がほとんど発揮されない。被覆
量が20質量部を越えると経時でブリードアウトの発生
が多くなるとともに樹脂とスクリューとのスリップが発
生して吐出量が変動する結果、厚さのバラツキが大きく
なり実用化困難である。
【0239】上記合計遮光性物質中の全硫黄量(AST
M D−1619)は0.9%以下、好ましくは0.7%以
下、特に好ましくは0.5%以下であり、遊離硫黄分は
150ppm以下、好ましくは50ppm以下、特に好
ましくは30ppm以下であり、ASTM D−150
6による灰分量は0.5%以下、好ましくは0.4%以
下、特に好ましくは0.3%以下であり、アルデヒド化
合物含有量は0.2%以下、好ましくは0.1%以下、
特に好ましくは0.05%以下に抑えないと写真性に悪
影響を及ぼすので注意が必要である。
M D−1619)は0.9%以下、好ましくは0.7%以
下、特に好ましくは0.5%以下であり、遊離硫黄分は
150ppm以下、好ましくは50ppm以下、特に好
ましくは30ppm以下であり、ASTM D−150
6による灰分量は0.5%以下、好ましくは0.4%以
下、特に好ましくは0.3%以下であり、アルデヒド化
合物含有量は0.2%以下、好ましくは0.1%以下、
特に好ましくは0.05%以下に抑えないと写真性に悪
影響を及ぼすので注意が必要である。
【0240】さらに、シアン化合物も写真感光材料の写
真性能に悪影響を及ぼすので4−ピリジンカルボン酸・
ピラゾロン吸光分析法にて定量したシアン化水素量を遮
光性物質の質量に対するppm単位に換算した値が20
ppm以下、好ましくは10ppm以下、特に好ましく
は5ppm以下の遮光性物質である。
真性能に悪影響を及ぼすので4−ピリジンカルボン酸・
ピラゾロン吸光分析法にて定量したシアン化水素量を遮
光性物質の質量に対するppm単位に換算した値が20
ppm以下、好ましくは10ppm以下、特に好ましく
は5ppm以下の遮光性物質である。
【0241】本発明では着色用遮光性物質を添加して半
透明又は不透明に着色してもよい。これにより剛性が大
きくなり、また射出成形性が改良され、樹脂の着色故障
やブツが目立たなくなり、商品価値が上がるので好まし
い。着色用遮光性物質としては染料、着色顔料、白色顔
料、金属粉末、金属繊維、金属フレーク、カーボンブラ
ック等がある。
透明又は不透明に着色してもよい。これにより剛性が大
きくなり、また射出成形性が改良され、樹脂の着色故障
やブツが目立たなくなり、商品価値が上がるので好まし
い。着色用遮光性物質としては染料、着色顔料、白色顔
料、金属粉末、金属繊維、金属フレーク、カーボンブラ
ック等がある。
【0242】次に色別の着色用遮光性物質の代表例をあ
げる。 白色…酸化チタン、炭酸カルシウム、雲母、亜鉛華、ク
レー、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
ウム等 黄色…チタンイエロー、黄色酸化鉄、クロムチタニウム
イエロー、ジスアゾ顔料、バット顔料、キノフタレン顔
料、イソインドリノン等 赤色…ベンガラ、ジスアゾ顔料、ベルレン顔料、モノア
ゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料等 青色…コバルトブルー、群青、シアニンブルー等 緑色…酸化クロムグリーン、チタニウムグリーン、シア
ニングリーン等 黒色…カーボンブラック、黒色酸化鉄等 銀色…アルミニウム粉、アルミニウムペースト、スズ粉
等 ポリ乳酸系樹脂フィルム層の少なくとも一方の面に、生
分解性フレキシブルシートを積層することが好ましい。
生分解性フレキシブルシートを積層することにより、環
境問題に対応しつつ、機械的強度、耐熱性等の各種特性
を具備することができる。
げる。 白色…酸化チタン、炭酸カルシウム、雲母、亜鉛華、ク
レー、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
ウム等 黄色…チタンイエロー、黄色酸化鉄、クロムチタニウム
イエロー、ジスアゾ顔料、バット顔料、キノフタレン顔
料、イソインドリノン等 赤色…ベンガラ、ジスアゾ顔料、ベルレン顔料、モノア
ゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料等 青色…コバルトブルー、群青、シアニンブルー等 緑色…酸化クロムグリーン、チタニウムグリーン、シア
ニングリーン等 黒色…カーボンブラック、黒色酸化鉄等 銀色…アルミニウム粉、アルミニウムペースト、スズ粉
等 ポリ乳酸系樹脂フィルム層の少なくとも一方の面に、生
分解性フレキシブルシートを積層することが好ましい。
生分解性フレキシブルシートを積層することにより、環
境問題に対応しつつ、機械的強度、耐熱性等の各種特性
を具備することができる。
【0243】前記ポリオレフィン樹脂フィルム層に触媒
担持無機物質を含有させることが好ましい。触媒担持無
機物質を含有させることにより、写真性を良好に維持す
ることができる。特に、リサイクルによる熱分解ガス等
の写真性に、悪影響を及ぼす物質を吸着・無害化する働
きやブロッキング防止作用を向上させる働きをする。
担持無機物質を含有させることが好ましい。触媒担持無
機物質を含有させることにより、写真性を良好に維持す
ることができる。特に、リサイクルによる熱分解ガス等
の写真性に、悪影響を及ぼす物質を吸着・無害化する働
きやブロッキング防止作用を向上させる働きをする。
【0244】触媒担持無機物質としては、ゼオライト、
天然シリカ、合成シリカ、Al2O 3、MgO、ZrO
2、TiO2、B2O2、CaO、ZnO、BaO、T
hO 2等又はこれらの混合物が挙げられる。
天然シリカ、合成シリカ、Al2O 3、MgO、ZrO
2、TiO2、B2O2、CaO、ZnO、BaO、T
hO 2等又はこれらの混合物が挙げられる。
【0245】触媒担持無機物質の含有量は、0.001
〜1質量%、好ましくは0.005〜0.8質量%、よ
り好ましくは0.01〜0.6質量%、特に好ましくは
0.02〜0.4質量%、最も好ましくは0.03〜
0.2質量%である。
〜1質量%、好ましくは0.005〜0.8質量%、よ
り好ましくは0.01〜0.6質量%、特に好ましくは
0.02〜0.4質量%、最も好ましくは0.03〜
0.2質量%である。
【0246】前記ポリオレフィン樹脂フィルム層に、滑
剤を含有させることができる。滑剤を含有させることに
より、フィルム成形工程、ラミネート工程、製袋工程等
でポリオレフィン樹脂フィルム同士がブロッキングする
のを防止すると共にポリオレフィン樹脂フィルムのハン
ドリング適性や滑性を良好にしシワや筋の発生を防止で
きる。さらにポリオレフィン樹脂フィルム層と感光材料
とが積み重ねられたりしてもブロッキングを発生するこ
とがなく、また、包装袋等として写真感光材料と摩擦さ
れてもスリ傷やスタチックマークが発生しないようにで
きる。滑剤の添加により、樹脂の流動性を向上し、成形
性を改善するとともに成形品の滑性を向上させることも
できる。
剤を含有させることができる。滑剤を含有させることに
より、フィルム成形工程、ラミネート工程、製袋工程等
でポリオレフィン樹脂フィルム同士がブロッキングする
のを防止すると共にポリオレフィン樹脂フィルムのハン
ドリング適性や滑性を良好にしシワや筋の発生を防止で
きる。さらにポリオレフィン樹脂フィルム層と感光材料
とが積み重ねられたりしてもブロッキングを発生するこ
とがなく、また、包装袋等として写真感光材料と摩擦さ
れてもスリ傷やスタチックマークが発生しないようにで
きる。滑剤の添加により、樹脂の流動性を向上し、成形
性を改善するとともに成形品の滑性を向上させることも
できる。
【0247】滑剤の含有量は種類によって異なり、脂肪
酸金属塩等のように写真感光材料の写真性能維持を主目
的とした滑性効果が小さい滑剤の場合は0.01〜5質
量%が好ましく、0.03〜3質量%がより好ましく、
0.05〜1.5質量%が特に好ましく、0.07〜1
質量%が最も好ましい。含有量が0.01質量%未満で
あると、添加効果がなく、混練費用増となるだけであ
る。含有量が5質量%を越えると、発泡や白煙やダイリ
ップ筋が発生しやすくなったり、溶融樹脂と押出し機の
スクリューとのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐
出量が不安定になる。また、成形後の経時によりベトツ
キやブリードアウトが発生しやすくなり写真感光材料に
悪影響を及ぼすようになる。さらにまた、経時ヒートシ
ール強度が低下し、密封性や防湿性と酸素バリヤ性が悪
化し感材料用包装材料としては実用化困難である。
酸金属塩等のように写真感光材料の写真性能維持を主目
的とした滑性効果が小さい滑剤の場合は0.01〜5質
量%が好ましく、0.03〜3質量%がより好ましく、
0.05〜1.5質量%が特に好ましく、0.07〜1
質量%が最も好ましい。含有量が0.01質量%未満で
あると、添加効果がなく、混練費用増となるだけであ
る。含有量が5質量%を越えると、発泡や白煙やダイリ
ップ筋が発生しやすくなったり、溶融樹脂と押出し機の
スクリューとのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐
出量が不安定になる。また、成形後の経時によりベトツ
キやブリードアウトが発生しやすくなり写真感光材料に
悪影響を及ぼすようになる。さらにまた、経時ヒートシ
ール強度が低下し、密封性や防湿性と酸素バリヤ性が悪
化し感材料用包装材料としては実用化困難である。
【0248】また、脂肪酸アミド系滑剤、ビス脂肪酸ア
ミド系滑剤等のように滑性効果は大きいが、ブリードア
ウトしやすく、写真感光材料に悪影響を与える滑剤の場
合は、0.01〜1質量%が好ましく、0.03〜0.
5質量%がより好ましく、0.05〜0.3質量%が最
も好ましい。含有量が0.01質量%未満であると、添
加効果がなく、混練費用増となるだけである。含有量が
1質量%を越えると、溶融樹脂と押出し機のスクリュー
とのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安
定になる。また、フィルム成形後の経時によりベトツキ
やブリードアウトが発生しやすくなる。さらにまたブリ
ードアウトした滑剤が写真感光層に転写して現像阻害を
発生させ現像ムラや発色ムラ等の品質故障が発生する。
ミド系滑剤等のように滑性効果は大きいが、ブリードア
ウトしやすく、写真感光材料に悪影響を与える滑剤の場
合は、0.01〜1質量%が好ましく、0.03〜0.
5質量%がより好ましく、0.05〜0.3質量%が最
も好ましい。含有量が0.01質量%未満であると、添
加効果がなく、混練費用増となるだけである。含有量が
1質量%を越えると、溶融樹脂と押出し機のスクリュー
とのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安
定になる。また、フィルム成形後の経時によりベトツキ
やブリードアウトが発生しやすくなる。さらにまたブリ
ードアウトした滑剤が写真感光層に転写して現像阻害を
発生させ現像ムラや発色ムラ等の品質故障が発生する。
【0249】本発明では、特開平6−317881号公
報の5頁[0032]〜6頁[0044]等に記載の各
種の滑剤から使用目的に合わせ1種以上の滑剤を選択し
て用いることができる。
報の5頁[0032]〜6頁[0044]等に記載の各
種の滑剤から使用目的に合わせ1種以上の滑剤を選択し
て用いることができる。
【0250】各種グレードのジメチルポリシロキサン及
びその変性物(信越シリコーン、東レシリコーン)、特
に各種シリコーンオイルが樹脂流動性向上、滑性向上等
の効果を発揮させるだけでなく、遮光性物質と併用する
と遮光性物質の分散性向上、樹脂を白濁させヘイズ(A
STM D−1003)を大きくさせる結果、着色力向
上、遮光性向上等予想外の効果を発揮するので本発明で
用いる滑剤として特に好ましい。
びその変性物(信越シリコーン、東レシリコーン)、特
に各種シリコーンオイルが樹脂流動性向上、滑性向上等
の効果を発揮させるだけでなく、遮光性物質と併用する
と遮光性物質の分散性向上、樹脂を白濁させヘイズ(A
STM D−1003)を大きくさせる結果、着色力向
上、遮光性向上等予想外の効果を発揮するので本発明で
用いる滑剤として特に好ましい。
【0251】上記シリコーンオイルは、常温(25℃)
における粘度が50〜100,000センチストークス
の範囲のものが好ましく、さらに好ましくは5,000
〜30,000センチストークスの高粘度のものがよ
い。
における粘度が50〜100,000センチストークス
の範囲のものが好ましく、さらに好ましくは5,000
〜30,000センチストークスの高粘度のものがよ
い。
【0252】シリコーン及びシリコーン変性物の具体例
としては、ポリメチルフェニルシロキサン、オレフィン
変性シリコーン、アミド変性シリコーン、ポリジメチル
シロキサン、アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性
シリコーン、αメチルスチレン変性シリコーン、ポリエ
チレングリコールやポリプロピレングリコールで変性し
たポリエーテル変性シリコーン、オレフィン/ポリエー
テル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アミノ
変性シリコーン、アルコール変性シリコーン等変性され
たシロキサン結合を含有したシリコーンオイルである。
としては、ポリメチルフェニルシロキサン、オレフィン
変性シリコーン、アミド変性シリコーン、ポリジメチル
シロキサン、アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性
シリコーン、αメチルスチレン変性シリコーン、ポリエ
チレングリコールやポリプロピレングリコールで変性し
たポリエーテル変性シリコーン、オレフィン/ポリエー
テル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アミノ
変性シリコーン、アルコール変性シリコーン等変性され
たシロキサン結合を含有したシリコーンオイルである。
【0253】これらのシリコーンオイル中、写真感光材
料に悪影響を与えることが少なく、滑性効果の大きい、
特に写真感光材料用包装材料に適用した場合に好ましい
ものはオレフィン変性シリコーン、アミド変性シリコー
ン、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性シリコ
ーン、オレフィン/ポリエーテル変性シリコーンであ
る。
料に悪影響を与えることが少なく、滑性効果の大きい、
特に写真感光材料用包装材料に適用した場合に好ましい
ものはオレフィン変性シリコーン、アミド変性シリコー
ン、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性シリコ
ーン、オレフィン/ポリエーテル変性シリコーンであ
る。
【0254】シリコーンオイルは、加熱状態での成形材
料、例えば樹脂フィルムの摩擦係数を改良し、自動包装
機による熱板シール中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺
の発生を防止することにより、美しい外観と高度な密封
性と被包装体にたるみがない密着性とを有する性能を保
持した樹脂フィルムを得る基礎をつくることができる。
また、摺動による光沢の低下を防止して、美しいシール
部を得ることができる。シリコーンオイルを併用して摺
動ヒートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4以下
にすることができる。
料、例えば樹脂フィルムの摩擦係数を改良し、自動包装
機による熱板シール中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺
の発生を防止することにより、美しい外観と高度な密封
性と被包装体にたるみがない密着性とを有する性能を保
持した樹脂フィルムを得る基礎をつくることができる。
また、摺動による光沢の低下を防止して、美しいシール
部を得ることができる。シリコーンオイルを併用して摺
動ヒートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4以下
にすることができる。
【0255】シリコーンオイル添加の効果は、以下の通
りである。 (1) 繊維状充填材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用
するだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させ
る。 (2) 樹脂の分散性を向上し、スクリューのモーター負
荷を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを
添加しなくとも滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態での成形材料の摩擦係数を小さくし、自
動袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動に
よる光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることが
できる。 (5) 遮光性物質と併用すると、熱可塑性樹脂を白濁さ
せ、ヘイズを大きくする結果、着色力を向上させ遮光能
力を向上でき、物性を低下させる遮光性物質の含有量を
減量しても遮性を確保できる。
りである。 (1) 繊維状充填材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用
するだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させ
る。 (2) 樹脂の分散性を向上し、スクリューのモーター負
荷を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを
添加しなくとも滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態での成形材料の摩擦係数を小さくし、自
動袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動に
よる光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることが
できる。 (5) 遮光性物質と併用すると、熱可塑性樹脂を白濁さ
せ、ヘイズを大きくする結果、着色力を向上させ遮光能
力を向上でき、物性を低下させる遮光性物質の含有量を
減量しても遮性を確保できる。
【0256】本発明による写真感光材料用包装材料は、
上述したようなポリオレフィン樹脂フィルム層を有して
おり、このポリオレフィン樹脂フィルム層の単層で構成
されていても、他の層と積層されているものでもよい。
積層フィルムとした場合は、接着剤層により積層したも
のであっても、共押出しにより積層したものであって
も、ラミネートにより直接積層したものであってもよ
い。
上述したようなポリオレフィン樹脂フィルム層を有して
おり、このポリオレフィン樹脂フィルム層の単層で構成
されていても、他の層と積層されているものでもよい。
積層フィルムとした場合は、接着剤層により積層したも
のであっても、共押出しにより積層したものであって
も、ラミネートにより直接積層したものであってもよ
い。
【0257】ポリオレフィン樹脂フィルム層に積層する
ことができる他のフィルム層としては、ポリオレフィン
樹脂フィルム等、各種の熱可塑性樹脂フィルムを用いる
ことができる。
ことができる他のフィルム層としては、ポリオレフィン
樹脂フィルム等、各種の熱可塑性樹脂フィルムを用いる
ことができる。
【0258】接着剤層に用いる接着剤としては、積層フ
ィルムの層構成に応じて、従来より知られているもの
(特開昭60−141544号公報、特開昭61−11
0541号公報、特開昭61−189936号公報、特
開昭63−85539号公報等)を、適宜選択して使用
することができる。好ましい具体例を以下に記載する。
ィルムの層構成に応じて、従来より知られているもの
(特開昭60−141544号公報、特開昭61−11
0541号公報、特開昭61−189936号公報、特
開昭63−85539号公報等)を、適宜選択して使用
することができる。好ましい具体例を以下に記載する。
【0259】各種ポリエチレン(LDPE、L−LDP
E、MDPE、HDPE)樹脂、各種ポリプロピレン樹
脂、等のポリオレフィン系熱可塑性樹脂、エチレン−プ
ロピレン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等の
エチレン共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体
樹脂、アイオノマー樹脂、酸変性エチレン共重合体樹脂
等の特殊な熱可塑性樹脂の熱溶融型接着剤(エクストル
ージョンラミネート型接着剤)がある。その他熱溶融型
ゴム系接着剤があり、溶液状接着剤としてはウェットラ
ミネート用接着剤があり、エマルジョン、ラテックス状
の接着剤である。エマルジョン型接着剤の代表例として
は、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−エチレン共重合物、
酢酸ビニルとアクリル酸エステル共重合物、酢酸ビニル
とマレイン酸エステル共重合物、アクリル共重合物、エ
チレン−アクリル酸共重合物等のエマルジョンがある。
ラテックス型接着剤の代表例としては、天然ゴム、スチ
レンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタ
ジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等の
ゴムラテックスがある。また、本発明の接着剤層として
耐熱性、剥離強度が大きく、易開封性が良好であり、か
つ7μm以下の層厚化可能なドライラミネート用接着剤
としては、加工技術研究会が1995年10月30日に
発行した「プラスチックフィルム・レジン材料総覧‘9
5」の859〜862頁等に記載されている二液硬化
型、溶剤型、無溶剤型、水性型、二液溶剤型、一液無溶
剤型、二液無溶剤型、エマルジョン型等があり、アクリ
ル系接着剤、ポリエーテル系接着剤、ポリエーテル系と
ポリウレタン系の混合接着剤、ポリエステル系とポリウ
レタン系の混合接着剤、ポリエステル系とイソシアネー
ト系の混合接着剤、芳香族ポリエステル系接着剤、脂肪
族ポリエステル系接着剤、芳香族ポリエーテル系接着
剤、脂肪族ポリエーテル系接着剤、ポリエステル系接着
剤、イソシアネート系接着剤、ポリウレタン系接着剤等
がある。これらの中では、二液溶剤型のポリウレタン系
接着剤が特に好ましく、乾燥厚さは生産性、経済性、品
質のバランスから0.5〜10μm、好ましくは1〜8
μm、特に好ましくは1.5〜6μmである。
E、MDPE、HDPE)樹脂、各種ポリプロピレン樹
脂、等のポリオレフィン系熱可塑性樹脂、エチレン−プ
ロピレン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等の
エチレン共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体
樹脂、アイオノマー樹脂、酸変性エチレン共重合体樹脂
等の特殊な熱可塑性樹脂の熱溶融型接着剤(エクストル
ージョンラミネート型接着剤)がある。その他熱溶融型
ゴム系接着剤があり、溶液状接着剤としてはウェットラ
ミネート用接着剤があり、エマルジョン、ラテックス状
の接着剤である。エマルジョン型接着剤の代表例として
は、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−エチレン共重合物、
酢酸ビニルとアクリル酸エステル共重合物、酢酸ビニル
とマレイン酸エステル共重合物、アクリル共重合物、エ
チレン−アクリル酸共重合物等のエマルジョンがある。
ラテックス型接着剤の代表例としては、天然ゴム、スチ
レンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタ
ジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等の
ゴムラテックスがある。また、本発明の接着剤層として
耐熱性、剥離強度が大きく、易開封性が良好であり、か
つ7μm以下の層厚化可能なドライラミネート用接着剤
としては、加工技術研究会が1995年10月30日に
発行した「プラスチックフィルム・レジン材料総覧‘9
5」の859〜862頁等に記載されている二液硬化
型、溶剤型、無溶剤型、水性型、二液溶剤型、一液無溶
剤型、二液無溶剤型、エマルジョン型等があり、アクリ
ル系接着剤、ポリエーテル系接着剤、ポリエーテル系と
ポリウレタン系の混合接着剤、ポリエステル系とポリウ
レタン系の混合接着剤、ポリエステル系とイソシアネー
ト系の混合接着剤、芳香族ポリエステル系接着剤、脂肪
族ポリエステル系接着剤、芳香族ポリエーテル系接着
剤、脂肪族ポリエーテル系接着剤、ポリエステル系接着
剤、イソシアネート系接着剤、ポリウレタン系接着剤等
がある。これらの中では、二液溶剤型のポリウレタン系
接着剤が特に好ましく、乾燥厚さは生産性、経済性、品
質のバランスから0.5〜10μm、好ましくは1〜8
μm、特に好ましくは1.5〜6μmである。
【0260】ドライラミネート用接着剤の特徴をまとめ
ると、 1)溶剤に溶かして使用するので基材に対して濡れがよ
い。 2)紙、熱可塑性樹脂フィルム、不織布、合成紙、セロ
ハン等種々の材料に使用できる。 3)安定した反応と強い接着力が得られる。 4)剥離強度を400g/15mm巾以上に大きくでき
るので易開封性が良好である。 5)耐熱性が優れる。 6)反応型なので、主材/硬化材、及び溶剤との混合後
はポットライフ(可能使用時間)がある。 7)固形分塗布量が0.5〜10g/m2、好ましくは
1〜8g/m2、特に好ましくは1.5〜6g/m2と
薄層化可能。 8)塗布方式としてグラビア方式(スムージングバー併
用)を用い、塗布量を精度よくコントロール可能。しか
し、完全硬化するまでに30〜65℃で1〜5日間エー
ジングが必要である。
ると、 1)溶剤に溶かして使用するので基材に対して濡れがよ
い。 2)紙、熱可塑性樹脂フィルム、不織布、合成紙、セロ
ハン等種々の材料に使用できる。 3)安定した反応と強い接着力が得られる。 4)剥離強度を400g/15mm巾以上に大きくでき
るので易開封性が良好である。 5)耐熱性が優れる。 6)反応型なので、主材/硬化材、及び溶剤との混合後
はポットライフ(可能使用時間)がある。 7)固形分塗布量が0.5〜10g/m2、好ましくは
1〜8g/m2、特に好ましくは1.5〜6g/m2と
薄層化可能。 8)塗布方式としてグラビア方式(スムージングバー併
用)を用い、塗布量を精度よくコントロール可能。しか
し、完全硬化するまでに30〜65℃で1〜5日間エー
ジングが必要である。
【0261】以上のような接着剤の中で、無溶剤(ノン
ソルベント)型ドライラミネート用接着剤が写真性に悪
影響を及ぼすことがないので好ましい。
ソルベント)型ドライラミネート用接着剤が写真性に悪
影響を及ぼすことがないので好ましい。
【0262】無溶剤型ドライラミネート用接着剤として
は、ポリウレタン系接着剤を主成分としているもので、
塗布量を最低限にするために3000CPS以下の低粘
度にする必要から、60〜110℃に加温するホットメ
ルト法の一種であり、また、低分子量化と低塗布量化が
必要である。また、ドライラミネート法より高速化が可
能であり、乾燥が簡単(場合により不要)で塗布量も5g
/m2以下、好ましくは3g/m2以下、特に好ましく
は0.3〜2g/m2、最も好ましくは0.5〜1.5
g/m2と非常に少量なので塗布量のコントロール精度
が要求されるので3本ロール以上、好ましくは4本ロー
ル以上の多段ロール塗布方式を用いることが好ましい。
は、ポリウレタン系接着剤を主成分としているもので、
塗布量を最低限にするために3000CPS以下の低粘
度にする必要から、60〜110℃に加温するホットメ
ルト法の一種であり、また、低分子量化と低塗布量化が
必要である。また、ドライラミネート法より高速化が可
能であり、乾燥が簡単(場合により不要)で塗布量も5g
/m2以下、好ましくは3g/m2以下、特に好ましく
は0.3〜2g/m2、最も好ましくは0.5〜1.5
g/m2と非常に少量なので塗布量のコントロール精度
が要求されるので3本ロール以上、好ましくは4本ロー
ル以上の多段ロール塗布方式を用いることが好ましい。
【0263】本発明の写真感光材料用包装材料を適用で
きる用途について説明する。 (1) 透明、着色又は印刷付のレンズ付フィルムユニッ
ト包装用の防湿・密封包装袋(特公平7−1380号公
報、特開平3−243946号公報、特開平5−197
087号公報、特開平7−72593号公報、特開平8
−248573号公報、特開平8−254793号公
報、特開平8−334869号公報、特開平9−157
96号公報、特開平9−54395号公報、特開平9−
120119号公報、特開平9−244187号公報、
特開平9−274288号公報、特開平10−1865
86号公報、特開平10−197994号公報等)。 (2) 透明、着色又は印刷付のプラスチック容器入りの
撮影用写真フィルム(JIS 135フィルム、APS
フィルム、マイクロフィルム等)の2本以上を集合包装
する防湿・密封包装袋(特開平8−254793号公報
等)。 (3) 印画紙、印刷製版用フィルム、撮影用カットフィ
ルム、Xレイフィルム、PS版等のシート状写真感光材
料用の防湿・密封・遮光性袋(特公平2−2700号公
報、特公平2−2701号公報、特開平8−25479
3号公報、特開平5−5972号公報等)。 (4) 帯状写真感光材料包装体用遮光性フィルム(特開
平2−72347号公報、特開平6−214350号公
報、実公平5−29471号公報、実公平6−8593
号公報、実公平7−50743号公報、実公平8−10
812号公報、実開昭63−153255号公報等)。 (5) 印画紙、映画用フィルム、マイクロポジフィル
ム、印刷製版用フィルム、熱現像拡散転写紙等のロール
状写真感光材料用防湿密封遮光袋(特開平6−6735
8号公報等)。 (6) 印画紙、写真フィルム等の帯状感光材料の明室装
填包装体用防湿・遮光フィルム又はリーダーフィルム
(特開昭62−172344号公報、特開平2−723
47号公報、特開平5−72672号公報、特開平5−
216176号公報、特開平6−75341号公報、特
開平6−214350号公報、特開平6−148820
号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−9
2618号公報、特開平8−40468号公報、特開平
10−97030号公報、実公昭56−16608号公
報、実公平6−8593号公報、実公平8−9725号
公報等)。 (7) バルクロール状写真感光材料包装用の防湿・遮光
フィルム(特開平3−53243号公報等)。 (8) インスタントフィルムパック(特開平8−627
82号公報、特開平10−228079号公報、特開平
10−228080号公報等)。 (9) 写真フィルム用遮光紙(米国特許5,790,9
12号明細書、特開昭48−22020号公報、特開昭
50−67644号公報、特開昭52−150016号
公報、特開昭55−140835号公報、特開昭58−
17434号公報、特開昭58−186744号公報、
特開昭59−68238号公報、特開昭60−3572
8号公報、特開昭61−36216号公報、特開昭63
−169642号公報、特開平4−136842号公
報、特開平4−296849号公報、特開平5−281
666号公報、特開平9−80695号公報、特開平9
−152685号公報、特開平9−185151号公
報、特開平10−104803号公報、特開平10−2
54102号公報、特開平10−254103号公報、
特開平10−312042号公報、特開平10−312
043号公報、特開平10−319545号公報、特開
平10−325993号公報、特開平11−38563
号公報等)。 (10) インスタントフィルムパック用遮光袋(特開平1
0−186504号公報、特開平10−221814号
公報、特開平10−228079号公報、特開平10−
228080号公報、特開平10−288810号公
報、特開平10−293359号公報、特開平10−3
01199号公報、特開平10−301248号公報
等)。 (11) 食品、医薬品等の高度な気密性を必要とする物質
の包装袋。
きる用途について説明する。 (1) 透明、着色又は印刷付のレンズ付フィルムユニッ
ト包装用の防湿・密封包装袋(特公平7−1380号公
報、特開平3−243946号公報、特開平5−197
087号公報、特開平7−72593号公報、特開平8
−248573号公報、特開平8−254793号公
報、特開平8−334869号公報、特開平9−157
96号公報、特開平9−54395号公報、特開平9−
120119号公報、特開平9−244187号公報、
特開平9−274288号公報、特開平10−1865
86号公報、特開平10−197994号公報等)。 (2) 透明、着色又は印刷付のプラスチック容器入りの
撮影用写真フィルム(JIS 135フィルム、APS
フィルム、マイクロフィルム等)の2本以上を集合包装
する防湿・密封包装袋(特開平8−254793号公報
等)。 (3) 印画紙、印刷製版用フィルム、撮影用カットフィ
ルム、Xレイフィルム、PS版等のシート状写真感光材
料用の防湿・密封・遮光性袋(特公平2−2700号公
報、特公平2−2701号公報、特開平8−25479
3号公報、特開平5−5972号公報等)。 (4) 帯状写真感光材料包装体用遮光性フィルム(特開
平2−72347号公報、特開平6−214350号公
報、実公平5−29471号公報、実公平6−8593
号公報、実公平7−50743号公報、実公平8−10
812号公報、実開昭63−153255号公報等)。 (5) 印画紙、映画用フィルム、マイクロポジフィル
ム、印刷製版用フィルム、熱現像拡散転写紙等のロール
状写真感光材料用防湿密封遮光袋(特開平6−6735
8号公報等)。 (6) 印画紙、写真フィルム等の帯状感光材料の明室装
填包装体用防湿・遮光フィルム又はリーダーフィルム
(特開昭62−172344号公報、特開平2−723
47号公報、特開平5−72672号公報、特開平5−
216176号公報、特開平6−75341号公報、特
開平6−214350号公報、特開平6−148820
号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−9
2618号公報、特開平8−40468号公報、特開平
10−97030号公報、実公昭56−16608号公
報、実公平6−8593号公報、実公平8−9725号
公報等)。 (7) バルクロール状写真感光材料包装用の防湿・遮光
フィルム(特開平3−53243号公報等)。 (8) インスタントフィルムパック(特開平8−627
82号公報、特開平10−228079号公報、特開平
10−228080号公報等)。 (9) 写真フィルム用遮光紙(米国特許5,790,9
12号明細書、特開昭48−22020号公報、特開昭
50−67644号公報、特開昭52−150016号
公報、特開昭55−140835号公報、特開昭58−
17434号公報、特開昭58−186744号公報、
特開昭59−68238号公報、特開昭60−3572
8号公報、特開昭61−36216号公報、特開昭63
−169642号公報、特開平4−136842号公
報、特開平4−296849号公報、特開平5−281
666号公報、特開平9−80695号公報、特開平9
−152685号公報、特開平9−185151号公
報、特開平10−104803号公報、特開平10−2
54102号公報、特開平10−254103号公報、
特開平10−312042号公報、特開平10−312
043号公報、特開平10−319545号公報、特開
平10−325993号公報、特開平11−38563
号公報等)。 (10) インスタントフィルムパック用遮光袋(特開平1
0−186504号公報、特開平10−221814号
公報、特開平10−228079号公報、特開平10−
228080号公報、特開平10−288810号公
報、特開平10−293359号公報、特開平10−3
01199号公報、特開平10−301248号公報
等)。 (11) 食品、医薬品等の高度な気密性を必要とする物質
の包装袋。
【0264】上述した各種の密封袋は、チューブ状フィ
ルムの底シール袋、上記のような包装材料を使用し、そ
のヒートシール性樹脂層の面を対向して重ね合わせてシ
ール部を形成した二方シール袋、三方シール袋、四方シ
ール袋、ガゼット袋、封筒貼りシール袋、合掌貼りシー
ル袋(ピローシール袋)、ひだ付きシール袋、角底シー
ル袋、スタンディング袋、その他のヒートシール形態に
よりヒートシールした種々の形態からなる包装袋等があ
る。また、包装体としては、スティック包装体、ストリ
ップ包装体、バッグ・イン・ボックス、ラミネートチュ
ーブなどが挙げられる。
ルムの底シール袋、上記のような包装材料を使用し、そ
のヒートシール性樹脂層の面を対向して重ね合わせてシ
ール部を形成した二方シール袋、三方シール袋、四方シ
ール袋、ガゼット袋、封筒貼りシール袋、合掌貼りシー
ル袋(ピローシール袋)、ひだ付きシール袋、角底シー
ル袋、スタンディング袋、その他のヒートシール形態に
よりヒートシールした種々の形態からなる包装袋等があ
る。また、包装体としては、スティック包装体、ストリ
ップ包装体、バッグ・イン・ボックス、ラミネートチュ
ーブなどが挙げられる。
【0265】また、各種の上包み包装にも用いることが
できる。例えば、実公平7−50743号公報、実公平
8−7398号公報、実公平8−9723号公報、実公
平8−9724号公報、実公平8−10812号公報、
特開平6−148820号公報、特開平6−21435
0号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−
287350号公報等に記載の帯状感光材料の明室装填
包装体用防湿遮光フィルムや袋、カートン又はトレーの
上包み包装、キャラメル型の上包み包装、スナック型の
上包み包装、紙巻きたばこ型の上包み包装、ロール上包
み包装、棒状上包み包装、ひねり上包み包装等があり、
また、社団法人 日本包装技術協会1995年7月1日
発行,「包装技術便覧」754頁〜774頁記載の各種
包装体用として使用可能である。
できる。例えば、実公平7−50743号公報、実公平
8−7398号公報、実公平8−9723号公報、実公
平8−9724号公報、実公平8−10812号公報、
特開平6−148820号公報、特開平6−21435
0号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−
287350号公報等に記載の帯状感光材料の明室装填
包装体用防湿遮光フィルムや袋、カートン又はトレーの
上包み包装、キャラメル型の上包み包装、スナック型の
上包み包装、紙巻きたばこ型の上包み包装、ロール上包
み包装、棒状上包み包装、ひねり上包み包装等があり、
また、社団法人 日本包装技術協会1995年7月1日
発行,「包装技術便覧」754頁〜774頁記載の各種
包装体用として使用可能である。
【0266】本発明の写真感光材料用包装材料に適用可
能な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カ
ラー又は白黒印画紙、カラー又は白黒ネガフィルム、印
刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、電算写
植フィルム及びペーパー、カラー又は白黒ポジフィル
ム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィルム、サ
ーベランスフィルム、映画用フィルム、自己現像型写真
感光材料、直接ポジ型フィルム及びペーパー等) (特開平4−136838号公報、特開平4−1723
39号公報、特開平5−113623号公報、特開平9
−325450号公報、特開平10−62901号公
報、特開平10−62903号公報、特開平10−62
904号公報、特開平10−62905号公報、特開平
10−62906号公報、特開平10−62921号公
報、特開平10−142731号公報等) (2) 熱現像写真感光材料(熱現像カラー感光材料、熱
現像白黒感光材料(例えば特公昭43−4921号公
報、同43−4924号公報、「写真工学の基礎」銀塩
写真編(1879年コロナ社刊行)の553頁〜555
頁及びリサーチ・ティスクロージャー誌 1978年6
月号9頁〜15頁(RD−17029)等に記載されて
いるもの。さらに、特開昭59−12431号公報、同
60−2950号公報、同61−52343号公報、特
開平7−13295号公報、同10−62898号公
報、同10−62899号公報、特開平10−1865
67号公報、特開平10−268465号公報、特開平
10−339934号公報、特開平10−52509号
公報等や米国特許第3,457,075号明細書、米国
特許第3,574,627号明細書,米国特許第4,0
42,394号明細書、米国特許第4,584,267
号明細書に記載されている転写方式の熱現像カラー写真
感光材料等)) (3) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72358号
公報等に記載されているフォトサーモグラフィー(感光
・感熱画像形成方法)を用いた記録材料) (4) ジアゾニウム写真感光材料(4−モルフォリノベ
ンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィル
ム、複写用フィルム、印刷用版材等) (5) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベ
ンゾエード、4,4’ジアジドスチルベン等を含む感光
材料、例えば複写用フィルム、印刷用版材等) (6) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノン
ジアジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例
えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)−4−
スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写真感光材料、
例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用フィルム
等) (7) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む写真
感光材料、印刷用版材、密着用フィルム等) (8) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料(例えば印
刷用フィルム、IC用レジスト等) (9) 乾式画像形成材料(支持体上に、内部に少なくと
も光硬化性化合物、光開始剤及び色素前駆体を有する層
を有し、該マイクロカプセルを含有する層又は隣接する
層に顕色剤を有する特開平11−2884号公報等に記
載されている記録材料)
能な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カ
ラー又は白黒印画紙、カラー又は白黒ネガフィルム、印
刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、電算写
植フィルム及びペーパー、カラー又は白黒ポジフィル
ム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィルム、サ
ーベランスフィルム、映画用フィルム、自己現像型写真
感光材料、直接ポジ型フィルム及びペーパー等) (特開平4−136838号公報、特開平4−1723
39号公報、特開平5−113623号公報、特開平9
−325450号公報、特開平10−62901号公
報、特開平10−62903号公報、特開平10−62
904号公報、特開平10−62905号公報、特開平
10−62906号公報、特開平10−62921号公
報、特開平10−142731号公報等) (2) 熱現像写真感光材料(熱現像カラー感光材料、熱
現像白黒感光材料(例えば特公昭43−4921号公
報、同43−4924号公報、「写真工学の基礎」銀塩
写真編(1879年コロナ社刊行)の553頁〜555
頁及びリサーチ・ティスクロージャー誌 1978年6
月号9頁〜15頁(RD−17029)等に記載されて
いるもの。さらに、特開昭59−12431号公報、同
60−2950号公報、同61−52343号公報、特
開平7−13295号公報、同10−62898号公
報、同10−62899号公報、特開平10−1865
67号公報、特開平10−268465号公報、特開平
10−339934号公報、特開平10−52509号
公報等や米国特許第3,457,075号明細書、米国
特許第3,574,627号明細書,米国特許第4,0
42,394号明細書、米国特許第4,584,267
号明細書に記載されている転写方式の熱現像カラー写真
感光材料等)) (3) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72358号
公報等に記載されているフォトサーモグラフィー(感光
・感熱画像形成方法)を用いた記録材料) (4) ジアゾニウム写真感光材料(4−モルフォリノベ
ンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィル
ム、複写用フィルム、印刷用版材等) (5) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベ
ンゾエード、4,4’ジアジドスチルベン等を含む感光
材料、例えば複写用フィルム、印刷用版材等) (6) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノン
ジアジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例
えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)−4−
スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写真感光材料、
例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用フィルム
等) (7) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む写真
感光材料、印刷用版材、密着用フィルム等) (8) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料(例えば印
刷用フィルム、IC用レジスト等) (9) 乾式画像形成材料(支持体上に、内部に少なくと
も光硬化性化合物、光開始剤及び色素前駆体を有する層
を有し、該マイクロカプセルを含有する層又は隣接する
層に顕色剤を有する特開平11−2884号公報等に記
載されている記録材料)
【0267】特に、Xレイフィルムの明室装填用包装材
料及び包装体に適用することが好ましい。例えば、特登
録2679993号、特開平11−237713号、特
公平7−31376号、特登録2572221号、特開
平2−83543号、特公平7−31377号、特開平
7−287329号等に記載されている。
料及び包装体に適用することが好ましい。例えば、特登
録2679993号、特開平11−237713号、特
公平7−31376号、特登録2572221号、特開
平2−83543号、特公平7−31377号、特開平
7−287329号等に記載されている。
【0268】本発明の写真感光材料用包装材料が用いら
れる対象となる写真感光材料は、黒白及びカラー写真感
光材料全般である。したがって撮影用、プリント用を問
わず、また黒白及びカラーネガフィルム、黒白及びカラ
ーリバーサルフィルム、黒白及びカラー印画紙のいずれ
であっても、また一般用、映画用、プロフェッショナル
用のいずれにも、その写真感光材料を収納する包装材料
に本発明を適用できる。
れる対象となる写真感光材料は、黒白及びカラー写真感
光材料全般である。したがって撮影用、プリント用を問
わず、また黒白及びカラーネガフィルム、黒白及びカラ
ーリバーサルフィルム、黒白及びカラー印画紙のいずれ
であっても、また一般用、映画用、プロフェッショナル
用のいずれにも、その写真感光材料を収納する包装材料
に本発明を適用できる。
【0269】本発明における写真感光材料は、新規、公
知、汎用全てのものであって、これらの構成、使用素
材、使用技術に関しては、例えばリサーチ・ディスクロ
ージャー(以下、RDと略す)No.17643(197
8年12月),22〜23頁,“I.乳剤製品(Emu
lsion preparation and type
s)”、及び同No.18716(1979年11
月),648頁、同No.307105(1989年1
1月),863〜865頁、及びグラフキデ著「写真の
物理と化学」,ポールモンテル社刊(P.Glafki
des,Chemieet Phisique Phot
ographique,Paul Montel,19
67)、ダフィン著「写真乳剤化学」,フォーカルプレ
ス社刊(G.F.Duffin,Photograph
ic Emulsion Chemistry,Foca
l Press,1966)、ゼリグマンら著「写真乳
剤の製造と塗布」フォーカルプレス社刊(V.L.Ze
likman,et al.,Making and C
oating Photographic Emulsi
on,Focal Press,1964)などに記載
された方法を用いて調製することができる。
知、汎用全てのものであって、これらの構成、使用素
材、使用技術に関しては、例えばリサーチ・ディスクロ
ージャー(以下、RDと略す)No.17643(197
8年12月),22〜23頁,“I.乳剤製品(Emu
lsion preparation and type
s)”、及び同No.18716(1979年11
月),648頁、同No.307105(1989年1
1月),863〜865頁、及びグラフキデ著「写真の
物理と化学」,ポールモンテル社刊(P.Glafki
des,Chemieet Phisique Phot
ographique,Paul Montel,19
67)、ダフィン著「写真乳剤化学」,フォーカルプレ
ス社刊(G.F.Duffin,Photograph
ic Emulsion Chemistry,Foca
l Press,1966)、ゼリグマンら著「写真乳
剤の製造と塗布」フォーカルプレス社刊(V.L.Ze
likman,et al.,Making and C
oating Photographic Emulsi
on,Focal Press,1964)などに記載
された方法を用いて調製することができる。
【0270】本発明における写真感光材料に適用される
ハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)及び写
真構成層(層配置など)、並びにこの写真感光材料を処
理するために適用される処理法や処理用添加剤として
は、欧州特許EP0,355,660A2号、特開平2
−33144号公報及び特開昭62−215272号公
報の明細書に記載されているもの、あるいは下表に挙げ
たものが好ましく用いられるが本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
ハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)及び写
真構成層(層配置など)、並びにこの写真感光材料を処
理するために適用される処理法や処理用添加剤として
は、欧州特許EP0,355,660A2号、特開平2
−33144号公報及び特開昭62−215272号公
報の明細書に記載されているもの、あるいは下表に挙げ
たものが好ましく用いられるが本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0271】
【表5】
【0272】本発明による写真感光材料用包装材料の層
構成の代表例を、図1〜図9を参照して説明する。図1
〜図9は写真感光材料用包装材料の部分断面図である。
構成の代表例を、図1〜図9を参照して説明する。図1
〜図9は写真感光材料用包装材料の部分断面図である。
【0273】図1に示す写真感光材料用包装材料は、ポ
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の単層で構成さ
れている。
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の単層で構成さ
れている。
【0274】図2に示す写真感光材料用包装材料は、2
枚のポリオレフィン樹脂フィルム層1(1a)からなる
2層共押出しフィルム層II(IIa)で構成されている。
枚のポリオレフィン樹脂フィルム層1(1a)からなる
2層共押出しフィルム層II(IIa)で構成されている。
【0275】図3に示す写真感光材料用包装材料は、ポ
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反写真感光材
料側にフレキシブルシート層2(2a)を直接積層して
構成されている。
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反写真感光材
料側にフレキシブルシート層2(2a)を直接積層して
構成されている。
【0276】図4に示す写真感光材料用包装材料は、ポ
リオレフィンオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反
写真感光材料側にフレキシブルシート層2(2a)を接
着剤層3(3a)を介して積層して構成されている。
リオレフィンオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反
写真感光材料側にフレキシブルシート層2(2a)を接
着剤層3(3a)を介して積層して構成されている。
【0277】図5に示す写真感光材料用包装材料は、ポ
リオレフィンオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反
写真感光材料側に、バリアフィルム層4(4a)及びフ
レキシブルシート層2(2a)を2つの接着剤層3(3
a)を介して積層して構成されている。
リオレフィンオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反
写真感光材料側に、バリアフィルム層4(4a)及びフ
レキシブルシート層2(2a)を2つの接着剤層3(3
a)を介して積層して構成されている。
【0278】図6に示す写真感光材料用包装材料は、ポ
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反写真感光材
料側にバリアフィルム層4(4a)を直接積層し、この
バリアフィルム層4(4a)にフレキシブルシート層2
(2a)を接着剤層3(3a)を介して積層して構成さ
れている。
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反写真感光材
料側にバリアフィルム層4(4a)を直接積層し、この
バリアフィルム層4(4a)にフレキシブルシート層2
(2a)を接着剤層3(3a)を介して積層して構成さ
れている。
【0279】図7に示す写真感光材料用包装材料は、ポ
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)、熱可塑性樹脂
フィルム層5(5a)及びポリオレフィン樹脂フィルム
層1(1a)からなる3層共押出しフィルム層III(III
a)で構成されている。
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)、熱可塑性樹脂
フィルム層5(5a)及びポリオレフィン樹脂フィルム
層1(1a)からなる3層共押出しフィルム層III(III
a)で構成されている。
【0280】図8に示す写真感光材料用包装材料は、ポ
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反写真感光材
料側に、バリアフィルム層4(4a)及びフレキシブル
シート層2(2a)が積層された3共押出しフィルム層
III(IIIa)で構成されている。
リオレフィン樹脂フィルム層1(1a)の反写真感光材
料側に、バリアフィルム層4(4a)及びフレキシブル
シート層2(2a)が積層された3共押出しフィルム層
III(IIIa)で構成されている。
【0281】図9に示す写真感光材料用包装材料は、前
記図2、図7に示すような多層共押出しフィルム層II
(IIa)、III(IIIa)の反写真感光材料側に、フレキ
シブルシート層2(2a)を接着剤層3(3a)を介し
て積層して構成されている。
記図2、図7に示すような多層共押出しフィルム層II
(IIa)、III(IIIa)の反写真感光材料側に、フレキ
シブルシート層2(2a)を接着剤層3(3a)を介し
て積層して構成されている。
【0282】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限を受け
るものではなく、特許請求の範囲の要旨を変更しない限
り全ての変形実施例を含むものであり、本発明の実施例
は代表的な一部を開示したものである。
るが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限を受け
るものではなく、特許請求の範囲の要旨を変更しない限
り全ての変形実施例を含むものであり、本発明の実施例
は代表的な一部を開示したものである。
【0283】[実施例1]図1に示すような単層の遮光
性ポリオレフィン樹脂フィルム層1aである、シングル
サイト触媒の1種であるジルコニウム系メタロセン触媒
を用いて気相重合したMFRが4.2g/10分、密度
が0.905g/10分、分子量分布が2.6のエチレ
ン・ヘキセン−1共重合体樹脂90質量部、MFRが
2.6g/10分、密度が0.925g/10分、分子
量分布が6.5の高圧ラジカル重合法で重合した高圧法
ホモ低密度ポリエチレン樹脂5質量部、マルチサイト触
媒の1種であるチーグラー触媒を用いて溶液重合したM
FRが2.1g/10分、密度が0.920g/c
m3、分子量分布が4.6のエチレン・オクテン−1共
重合体樹脂に不飽和カルボン酸の1種である無水マレイ
ン酸をグラフト重合した酸変性ポリオレフィン樹脂5質
量部から構成されたポリオレフィン樹脂100重量部に
対して、前記化学式で示す亜リン酸エステル化合物0.
5質量部、化学的中和反応剤として比表面積が150m
2/gの水酸化アルミニウム4質量部、ハイドロタルサ
イト類化合物として屈折率が1.51のMg4.5A2
CO3(OH)13・3.5H2Oの化学式の物を0.
1質量部、フェノール系酸化防止剤としてヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤であるテトラキス〔メチレン−3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕メタン0.05質量部、触媒のハ
ロゲン化合物の化学的中和反応剤としてステアリン酸亜
鉛0.1質量部、ブロッキング防止剤兼防菌剤として銀
イオンを担持したA型合成ゼオライト0.1質量部、紫
外線吸収剤として分子中にトリアジンを含有する2−
(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−
イル)−5−〔(ヘキシル)オキシ−フェノール0.0
5質量部と2,2’−メチレンビス〔4−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾト
リアゾール−2−イル)フェノール〕0.05質量部、
滑剤としてエルカ酸アミド0.05質量部、遮光性物質
としてヨウ度吸着量が125mg/g、DBP吸油量が
115cc/100g、pHが7.5、揮発成分が0.
12%、硫黄成分含有量が0.08%のファーネスカー
ボンブラック5質量部、アニオン系帯電防止剤マスター
バッチの商品名『エレクトマスターLL−ID』(花王
KK製〕3質量部、遮光性物質の分散剤として数平均分
子量4500のポリエチレンワックス0.5質量部を含
有するポリオレフィン樹脂組成物を用いて、モダンマシ
ナリーKK製のインフレーションフィルム成形機(エア
リングでの空冷方式、ミキシングタイプのL/Dが28
のスクリュー、リングダイス直径が350mm、リップ
クリアランスが2.5mm、ブローアップ比が2.1、
樹脂温度が190℃、引き取り速度が10m/分で成形
した厚さ80μmの単層の遮光性ポリオレフィン樹脂フ
ィルム層1aのみからなる写真感光材料用包装材料であ
る。
性ポリオレフィン樹脂フィルム層1aである、シングル
サイト触媒の1種であるジルコニウム系メタロセン触媒
を用いて気相重合したMFRが4.2g/10分、密度
が0.905g/10分、分子量分布が2.6のエチレ
ン・ヘキセン−1共重合体樹脂90質量部、MFRが
2.6g/10分、密度が0.925g/10分、分子
量分布が6.5の高圧ラジカル重合法で重合した高圧法
ホモ低密度ポリエチレン樹脂5質量部、マルチサイト触
媒の1種であるチーグラー触媒を用いて溶液重合したM
FRが2.1g/10分、密度が0.920g/c
m3、分子量分布が4.6のエチレン・オクテン−1共
重合体樹脂に不飽和カルボン酸の1種である無水マレイ
ン酸をグラフト重合した酸変性ポリオレフィン樹脂5質
量部から構成されたポリオレフィン樹脂100重量部に
対して、前記化学式で示す亜リン酸エステル化合物0.
5質量部、化学的中和反応剤として比表面積が150m
2/gの水酸化アルミニウム4質量部、ハイドロタルサ
イト類化合物として屈折率が1.51のMg4.5A2
CO3(OH)13・3.5H2Oの化学式の物を0.
1質量部、フェノール系酸化防止剤としてヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤であるテトラキス〔メチレン−3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕メタン0.05質量部、触媒のハ
ロゲン化合物の化学的中和反応剤としてステアリン酸亜
鉛0.1質量部、ブロッキング防止剤兼防菌剤として銀
イオンを担持したA型合成ゼオライト0.1質量部、紫
外線吸収剤として分子中にトリアジンを含有する2−
(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−
イル)−5−〔(ヘキシル)オキシ−フェノール0.0
5質量部と2,2’−メチレンビス〔4−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾト
リアゾール−2−イル)フェノール〕0.05質量部、
滑剤としてエルカ酸アミド0.05質量部、遮光性物質
としてヨウ度吸着量が125mg/g、DBP吸油量が
115cc/100g、pHが7.5、揮発成分が0.
12%、硫黄成分含有量が0.08%のファーネスカー
ボンブラック5質量部、アニオン系帯電防止剤マスター
バッチの商品名『エレクトマスターLL−ID』(花王
KK製〕3質量部、遮光性物質の分散剤として数平均分
子量4500のポリエチレンワックス0.5質量部を含
有するポリオレフィン樹脂組成物を用いて、モダンマシ
ナリーKK製のインフレーションフィルム成形機(エア
リングでの空冷方式、ミキシングタイプのL/Dが28
のスクリュー、リングダイス直径が350mm、リップ
クリアランスが2.5mm、ブローアップ比が2.1、
樹脂温度が190℃、引き取り速度が10m/分で成形
した厚さ80μmの単層の遮光性ポリオレフィン樹脂フ
ィルム層1aのみからなる写真感光材料用包装材料であ
る。
【0284】この写真感光材料用包装材料は、前記特公
平2−2700号公報に記載されている、ポリエチレン
系ポリマーと1質量%以上の遮光性物質とからなり、全
ポリエチレン系ポリマーの50質量%以上がエチレン・
α−オレフィン共重合体樹脂である遮光性フィルムを少
なくとも1層有する写真感光材料用包装材料に比較し
て、写真性が良好であり、2年以上の長期間品質を良好
に維持可能であり、また熱劣化防止性が優れ、物理強
度、ヒートシール適性、フィルム成形性、外観が優れて
いた。さらに、紫外線吸収剤を含有しているので長期間
明室下で放置されていても物理強度やヒートシール強度
が低下せず、遮光性、密封性を確保できた。
平2−2700号公報に記載されている、ポリエチレン
系ポリマーと1質量%以上の遮光性物質とからなり、全
ポリエチレン系ポリマーの50質量%以上がエチレン・
α−オレフィン共重合体樹脂である遮光性フィルムを少
なくとも1層有する写真感光材料用包装材料に比較し
て、写真性が良好であり、2年以上の長期間品質を良好
に維持可能であり、また熱劣化防止性が優れ、物理強
度、ヒートシール適性、フィルム成形性、外観が優れて
いた。さらに、紫外線吸収剤を含有しているので長期間
明室下で放置されていても物理強度やヒートシール強度
が低下せず、遮光性、密封性を確保できた。
【0285】さらに、化学的中和反応剤である活性アル
ミナとステアリン酸亜鉛と銀イオン担持A型合成ゼオラ
イトとを含有させた結果、Al箔を具備しなくても写真
感光材料に悪影響を及ぼす物質(ホルムアルデヒドや亜
硫酸ガスやシアン化水素ガスやメルカプタンやハロゲン
ガス等)が包装体外から侵入してきても、写真性に悪影
響を及ぼすことがないようにでき、また包装体内に写真
性有害物質が密封された場合でもこれらポリオレフィン
樹脂フィルム層中に含有する化学的中和反応剤により無
害化可能になり、安価でリサイクル適性、焼却適性、物
理強度を確保しながら長期間優れた品質(写真性・無臭
性等)を維持可能であった。
ミナとステアリン酸亜鉛と銀イオン担持A型合成ゼオラ
イトとを含有させた結果、Al箔を具備しなくても写真
感光材料に悪影響を及ぼす物質(ホルムアルデヒドや亜
硫酸ガスやシアン化水素ガスやメルカプタンやハロゲン
ガス等)が包装体外から侵入してきても、写真性に悪影
響を及ぼすことがないようにでき、また包装体内に写真
性有害物質が密封された場合でもこれらポリオレフィン
樹脂フィルム層中に含有する化学的中和反応剤により無
害化可能になり、安価でリサイクル適性、焼却適性、物
理強度を確保しながら長期間優れた品質(写真性・無臭
性等)を維持可能であった。
【0286】特に、活性アルミナを含有させた結果、焼
却時に排ガス中のダイオキシンを吸着、安定化するので
環境汚染を減少でき焼却適性を向上できた。
却時に排ガス中のダイオキシンを吸着、安定化するので
環境汚染を減少でき焼却適性を向上できた。
【0287】[実施例2]図9に示す、遮光性3層共押
出しフィルムIIIaである。ポリオレフィン樹脂フィル
ム層1aは、実施例1のポリオレフィン樹脂フィルム層
と同一である。
出しフィルムIIIaである。ポリオレフィン樹脂フィル
ム層1aは、実施例1のポリオレフィン樹脂フィルム層
と同一である。
【0288】バリアフィルム層4(中間層)は、不飽和
カルボン酸をグラフト重合した酸変性L−LDPE樹脂
30質量部と改良高圧法でチーグラー触媒を用いて温度
200℃、圧力600kg/cm2の条件下でエチレン
とヘキセン−1を共重合して得られたMFRが2.5g
/10分、密度が0.920g/cm2のエチレン−ヘ
キセン−1共重合体樹脂70質量部の合計100質量部
に対して、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバガ
イギー社製の商品名『イルガノックス 1010』)
0.05質量部を含有する熱可塑性樹脂フィルム層であ
る。
カルボン酸をグラフト重合した酸変性L−LDPE樹脂
30質量部と改良高圧法でチーグラー触媒を用いて温度
200℃、圧力600kg/cm2の条件下でエチレン
とヘキセン−1を共重合して得られたMFRが2.5g
/10分、密度が0.920g/cm2のエチレン−ヘ
キセン−1共重合体樹脂70質量部の合計100質量部
に対して、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバガ
イギー社製の商品名『イルガノックス 1010』)
0.05質量部を含有する熱可塑性樹脂フィルム層であ
る。
【0289】遮光性フレキシブルシート層2a(外層)
は、質量平均分子量が12万のポリ乳酸成分75質量部
と、質量平均分子量14万のポリブチレンサクシネート
成分25質量部とから構成されているポリ乳酸系樹脂1
00質量部に対して、耐衝撃性改良物質としてジイソデ
シルアジペート10質量部、可塑剤としてアセチルトリ
ブチルクエン酸7質量部、生分解性促進物質としてデン
プン5質量部、滑剤として脂肪族カルボン酸アミドの1
種であるオレイン酸アミド0.05質量部及び脂肪酸金
属塩の一種であるステアリン酸カルシウム0.1質量
部、結晶化促進剤としてタルク1質量部、遮光性物質と
してナフサを原料とするエチレンボトム油を用いて12
50〜1600℃の炉中で製造したpHが7.5、平均
粒子径が21nm(mμ)、揮発成分が0.5%、硫黄
成分含有量が0.05%、遊離硫黄含有量が15ppm
以下のオイルファーネスカーボンブラック5質量部、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤の1種であるα−トコ
フェロール0.1質量部、不飽和カルボン酸でグラフト
変性した変性L−LDPE樹脂20質量部、水酸化アル
ミニウム5質量部含有する遮光性ポリ乳酸系樹脂フィル
ム層である。
は、質量平均分子量が12万のポリ乳酸成分75質量部
と、質量平均分子量14万のポリブチレンサクシネート
成分25質量部とから構成されているポリ乳酸系樹脂1
00質量部に対して、耐衝撃性改良物質としてジイソデ
シルアジペート10質量部、可塑剤としてアセチルトリ
ブチルクエン酸7質量部、生分解性促進物質としてデン
プン5質量部、滑剤として脂肪族カルボン酸アミドの1
種であるオレイン酸アミド0.05質量部及び脂肪酸金
属塩の一種であるステアリン酸カルシウム0.1質量
部、結晶化促進剤としてタルク1質量部、遮光性物質と
してナフサを原料とするエチレンボトム油を用いて12
50〜1600℃の炉中で製造したpHが7.5、平均
粒子径が21nm(mμ)、揮発成分が0.5%、硫黄
成分含有量が0.05%、遊離硫黄含有量が15ppm
以下のオイルファーネスカーボンブラック5質量部、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤の1種であるα−トコ
フェロール0.1質量部、不飽和カルボン酸でグラフト
変性した変性L−LDPE樹脂20質量部、水酸化アル
ミニウム5質量部含有する遮光性ポリ乳酸系樹脂フィル
ム層である。
【0290】各層の厚さは遮光性フレキシブルシート層
2a(外層)が30μm、バリアフィルム層4(中間
層)が20μm、遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層
1aが40μmである。
2a(外層)が30μm、バリアフィルム層4(中間
層)が20μm、遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層
1aが40μmである。
【0291】この遮光性3層共押出しフィルムIIIaか
らなる厚さ90μmの写真感光材料用包装材料は、実施
例1の厚さ80μmの遮光性単層フィルム1aのみから
なる写真感光材料用包装材料に比較して、ヤング率、抗
張力、衝撃穴あけ強度、製袋適性、生分解性等が優れて
おり、容器包装リサイクル法、環境適性の点からさらに
好ましいものであった。
らなる厚さ90μmの写真感光材料用包装材料は、実施
例1の厚さ80μmの遮光性単層フィルム1aのみから
なる写真感光材料用包装材料に比較して、ヤング率、抗
張力、衝撃穴あけ強度、製袋適性、生分解性等が優れて
おり、容器包装リサイクル法、環境適性の点からさらに
好ましいものであった。
【0292】[実施例3]図1に示すような単層の遮光
性ポリオレフィン樹脂フィルム層1aである、実施例1
のポリオレフィン樹脂組成物において、さらにポリオレ
フィン樹脂100質量部に対してアニオン性修飾澱粉5
0質量部含有させた生分解性のポリオレフィン樹脂組成
物を用いて、実施例1と樹脂温度(190→195℃)
以外は同一条件のフィルム成形条件で成形した厚さ80
μmの単層の遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層1a
からなる写真感光材料用包装材料である。
性ポリオレフィン樹脂フィルム層1aである、実施例1
のポリオレフィン樹脂組成物において、さらにポリオレ
フィン樹脂100質量部に対してアニオン性修飾澱粉5
0質量部含有させた生分解性のポリオレフィン樹脂組成
物を用いて、実施例1と樹脂温度(190→195℃)
以外は同一条件のフィルム成形条件で成形した厚さ80
μmの単層の遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層1a
からなる写真感光材料用包装材料である。
【0293】この写真感光材料用包装材料は、実施例1
の写真感光材料用包装材料より生分解性、ヤング率、抗
張力、焼却適性がさらに優れており、容器・包装リサイ
クル法をクリアできる好ましいものであった。
の写真感光材料用包装材料より生分解性、ヤング率、抗
張力、焼却適性がさらに優れており、容器・包装リサイ
クル法をクリアできる好ましいものであった。
【0294】[実施例4]図4に示す5層構成(但し、
フレキシブルシート層が3層構成)の遮光性積層フィル
ムで、遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層1aに接着
剤層3を介してフレキシブルシート層2a(3層構成)
を積層したものである。
フレキシブルシート層が3層構成)の遮光性積層フィル
ムで、遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層1aに接着
剤層3を介してフレキシブルシート層2a(3層構成)
を積層したものである。
【0295】詳細内容は、実施例3の生分解性・遮光性
ポリオレフィン樹脂フィルム層1a(厚さは60μm)
に、無溶剤(ノンソルベント)型のポリウレタン系ドラ
イラミネート型接着剤層3を介して、フレキシブルシー
ト層2aとして、天然繊維パルプの1種である非木材パ
ルプのケナフの靱皮繊維を用いた坪量50g/m2の未
晒クラフト紙の両面に、水酸化アルミニウム5質量%、
ブロッキング防止剤として合成A型ゼオライト5質量
%、硬膜剤としてアルデヒド類1質量%含有する等電点
5.5の酸処理ゼラチンをゲートロールコート法によ
り、乾燥質量10g/m2塗布した3層構成の塗工紙を
積層した5層構成の遮光性積層フィルムからなる写真感
光材料用包装材料である。
ポリオレフィン樹脂フィルム層1a(厚さは60μm)
に、無溶剤(ノンソルベント)型のポリウレタン系ドラ
イラミネート型接着剤層3を介して、フレキシブルシー
ト層2aとして、天然繊維パルプの1種である非木材パ
ルプのケナフの靱皮繊維を用いた坪量50g/m2の未
晒クラフト紙の両面に、水酸化アルミニウム5質量%、
ブロッキング防止剤として合成A型ゼオライト5質量
%、硬膜剤としてアルデヒド類1質量%含有する等電点
5.5の酸処理ゼラチンをゲートロールコート法によ
り、乾燥質量10g/m2塗布した3層構成の塗工紙を
積層した5層構成の遮光性積層フィルムからなる写真感
光材料用包装材料である。
【0296】この写真感光材料用包装材料は、実施例3
の写真感光材料用包装材料に比較して写真性、ホルムア
ルデヒド吸着無害化適性、ヤング率、抗張力、焼却適
性、環境適性、衝撃穴あけ強度、印刷適性、製袋適性が
優れており、容器包装リサイクル法をクリアできる好ま
しいものであった。さらに生分解適性も優れていた。
の写真感光材料用包装材料に比較して写真性、ホルムア
ルデヒド吸着無害化適性、ヤング率、抗張力、焼却適
性、環境適性、衝撃穴あけ強度、印刷適性、製袋適性が
優れており、容器包装リサイクル法をクリアできる好ま
しいものであった。さらに生分解適性も優れていた。
【0297】さらに、また水酸化アルミニウムを含有し
ているので、焼却時に排ガス中のダイオキシンを吸着・
安定化するので環境汚染を減少でき、焼却適性が非常に
優れていた。
ているので、焼却時に排ガス中のダイオキシンを吸着・
安定化するので環境汚染を減少でき、焼却適性が非常に
優れていた。
【0298】[実施例5]図4に示す遮光性ポリオレフ
ィン樹脂フィルム層1aに接着剤層3を介してフレキシ
ブルシート層を積層したものである。
ィン樹脂フィルム層1aに接着剤層3を介してフレキシ
ブルシート層を積層したものである。
【0299】実施例1の遮光性ポリオレフィン樹脂フィ
ルム層1a(厚さは80→70μm)に、無溶剤(ノン
ソルベント)型のポリウレタン系ドライラミネート型接
着剤層3を介して、フレキシブルシート層2として縦方
向のヤング率が780kg/mm2、厚さ9μmのPE
N樹脂フィルムを積層した3層構成の写真感光材料用包
装材料である。
ルム層1a(厚さは80→70μm)に、無溶剤(ノン
ソルベント)型のポリウレタン系ドライラミネート型接
着剤層3を介して、フレキシブルシート層2として縦方
向のヤング率が780kg/mm2、厚さ9μmのPE
N樹脂フィルムを積層した3層構成の写真感光材料用包
装材料である。
【0300】この写真感光材料用包装材料は、実施例1
の写真感光材料用包装材料と比較してヤング率、抗張
力、衝撃穴あけ強度、防湿性、酸素バリア性、耐熱性、
耐摩耗性、ヒートシール強度、遮光性、製袋適性が優れ
好ましいものであった。
の写真感光材料用包装材料と比較してヤング率、抗張
力、衝撃穴あけ強度、防湿性、酸素バリア性、耐熱性、
耐摩耗性、ヒートシール強度、遮光性、製袋適性が優れ
好ましいものであった。
【0301】
【発明の効果】本発明は以上のように構成することによ
り、以下に示すように、長期間良好な品質を維持でき、
かつ環境問題への対応を可能とすることができる。 (1) 成形時の熱劣化による写真性有害物質(ホルムア
ルデヒドやシアン化水素やハロゲン化合物等)の発生を
抑制し、発生しても化学的中和反応剤で無害化して長期
間良好な品質を維持することができる。 (2) 廃棄物問題が発生(ダイオキシンや亜硫酸ガス、
アルデヒドガス等)しない。 (3) 有害化学物質を含まない。 (4) 大気・水質汚染を防止できる(特に、写真感光材
料用包装材料中に水酸化アルミニウムを含有させた場
合、特に効果が大きい)。 (5) 成形時の熱劣化による物理強度低下を防止でき
る。 (6) 成形時の熱劣化による着色を防止できる。
り、以下に示すように、長期間良好な品質を維持でき、
かつ環境問題への対応を可能とすることができる。 (1) 成形時の熱劣化による写真性有害物質(ホルムア
ルデヒドやシアン化水素やハロゲン化合物等)の発生を
抑制し、発生しても化学的中和反応剤で無害化して長期
間良好な品質を維持することができる。 (2) 廃棄物問題が発生(ダイオキシンや亜硫酸ガス、
アルデヒドガス等)しない。 (3) 有害化学物質を含まない。 (4) 大気・水質汚染を防止できる(特に、写真感光材
料用包装材料中に水酸化アルミニウムを含有させた場
合、特に効果が大きい)。 (5) 成形時の熱劣化による物理強度低下を防止でき
る。 (6) 成形時の熱劣化による着色を防止できる。
【図1】 本発明による写真感光材料用包装材料の一実
施形態の層構成を示す部分断面図である。
施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図2】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図3】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図4】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図5】 本発明による写真感光材料用包装材料の一実
施形態の層構成を示す部分断面図である。
施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図6】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図7】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図8】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図9】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
1,1a…ポリオレフィン樹脂フィルム層 2,2a…フレキシブルシート層 3,3a…接着剤層 4,4a…バリアフィルム層 5,5a…熱可塑性樹脂フィルム層 II,IIa…2層共押出しフィルム層 III,IIIa…3層共押出しフィルム層 a;遮光性物質を含むことを示す
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂100質量部に対し
て、亜リン酸エステル化合物0.001〜10質量部、
化学的中和反応剤0.001〜10質量部、ハイドロタ
ルサイト類化合物0.001〜10質量部、フェノール
系酸化防止剤0.001〜5質量部を含有するポリオレ
フィン樹脂組成物を用いてフィルム成形したポリオレフ
ィン樹脂フィルム層を具備することを特徴とする写真感
光材料用包装材料。 - 【請求項2】 前記ポリオレフィン樹脂フィルム層が、
ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、紫外線吸収
剤及び/又はヒンダードアミン系光安定剤を0.001
〜5質量部含有している請求項1記載の写真感光材料用
包装材料。 - 【請求項3】 前記亜リン酸エステル化合物が下記の化
学式で表される請求項1記載の写真感光材料用包装材
料。 【化1】 - 【請求項4】 前記ハイドロタルサイト類化合物の屈折
率が1.40〜1.55である請求項1記載の写真感光
材料用包装材料 - 【請求項5】 前記ポリオレフィン樹脂フィルム層が、
化学的中和反応剤として水酸化アルミニウムを0.1〜
40質量%含有している請求項1記載の写真感光材料用
包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001042626A JP2002244251A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 写真感光材料用包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001042626A JP2002244251A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 写真感光材料用包装材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002244251A true JP2002244251A (ja) | 2002-08-30 |
Family
ID=18904894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001042626A Pending JP2002244251A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 写真感光材料用包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002244251A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101284953B (zh) * | 2008-04-10 | 2010-10-13 | 天津昊华化工有限公司 | Mg-Ca-Zn-Al四元类水滑石热稳定剂 |
-
2001
- 2001-02-20 JP JP2001042626A patent/JP2002244251A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101284953B (zh) * | 2008-04-10 | 2010-10-13 | 天津昊华化工有限公司 | Mg-Ca-Zn-Al四元类水滑石热稳定剂 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061207 |