JP2002244053A - マイクロミラーおよびその製造方法 - Google Patents

マイクロミラーおよびその製造方法

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JP2002244053A
JP2002244053A JP2001035909A JP2001035909A JP2002244053A JP 2002244053 A JP2002244053 A JP 2002244053A JP 2001035909 A JP2001035909 A JP 2001035909A JP 2001035909 A JP2001035909 A JP 2001035909A JP 2002244053 A JP2002244053 A JP 2002244053A
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mirror
hinge
silicon substrate
film
micromirror
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JP2001035909A
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Masateru Hara
昌輝 原
Takuya Makino
拓也 牧野
Kazuhito Hori
和仁 堀
Kazuhiro Hane
一博 羽根
Minoru Sasaki
佐々木  実
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な工程により作製でき、広角度に変位可
能なマイクロミラーおよびその製造方法を提供する。 【構成】 シリコン(100)基板11を異方性エッチ
ングすることにより形成された(111)面をミラー部
12および連結部14として用いる。連結部14には駆
動コイル14Aを設ける。シリコン基板11の下に永久
磁石20を設置し、永久磁石20の磁界中で駆動コイル
14Aに電流を流すことによりローレンツ力が発生し、
ヒンジ部15をシリコン基板11の(100)面に略平
行な方向に往復運動させる。このヒンジ部15の駆動に
伴いミラー部12が広角度に変位する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MEMS(MicroE
lectroMechanical Systems;微小電気機械システム)分
野に用いられるマイクロミラーおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばレーザスキャナに用いられる部品
として、シリコン(Si)基板を用いたマイクロマシニ
ング(micromachining)により作製されたマイクロミラ
ー(走査ミラー)がある。従来のマイクロミラーは、例
えば「Technical Digest of the 16th Sensor Symposiu
m, 1998 pp. 167 〜170 」に記載されているように、シ
リコン基板の平面部分をそのままミラー面としたものが
殆どであった。すなわち、シリコンからなる上部基板
に、マイクロミラーと、このマイクロミラーを上部基板
に支持させるためのヒンジ部とを異方性エッチングによ
り作製する。このマイクロミラーは、下部基板に設けら
れた電極と上部基板に設けられた電極との間に働く静電
気力により、ヒンジ部を中心として上部基板に略垂直な
方向に振動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のマイクロミラーは、構造が簡単であるので作製
プロセスが容易であるという利点を有しているが、その
反面、基板の平面部分をそのまま利用して作製されてい
るので、その偏角に制限があり、スキャナとして用いる
場合には走査領域が限定されるという問題があった。
【0004】なお、スキャナとしては、基板に斜面部分
を設けてその斜面部分に走査ミラーを設けるようにした
ものが提案されている(特開平7−199103号公
報、米国特許第5,966,230号公報)。このスキ
ャナはバーコードリーダとして用いられるものである
が、基板に、平坦部分に対して約45°の角度をなす斜
面部分を形成し、その斜面部に、捩れヒンジ部により支
持された走査ミラーを設け、走査ミラーを静電気力によ
り捩れヒンジ部を中心に回動可能としたものである。
【0005】しかしながら、特にバーコードリーダなど
の用途においては、ターゲットがどの方向に移動しても
走査できること、ターゲットの多様な外形に対応できる
こと、短時間内に移動するターゲットを高速度で走査で
きること等が要求されるので、マイクロミラーの偏角を
より大きくすることが求められている。上記のスキャナ
においても、走査ミラーの変位の方向は斜面部分の表面
に対して略垂直であり、回転角は制限される。
【0006】また、マイクロミラーでは、ヒンジ部をエ
ッチングによって開口を形成することにより作成してい
るが、一般に開口の角の部分に欠陥が発生しやすいの
で、従来のように開口を単一の面(結晶面)内だけに形
成すると、駆動の際に欠陥の部位に応力が集中してヒン
ジ部が破断する虞があるという問題があった。更に、開
口形成の際のオーバーエッチングによってヒンジ部の寸
法精度が大きく劣化するという問題もあった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な工程により、広角度に変位可
能なマイクロミラーおよびその製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるマイクロミ
ラーは、平坦面を有する固定部分および固定部分の平坦
面に対して傾斜して設けられた可動部分を含むヒンジ部
と、このヒンジ部の可動部分に連続して設けられた連結
部と、この連結部に連続して設けられ、ヒンジ部の可動
部分の変位に伴って入射光に対する相対的な角度が可変
なミラー部と、ミラー部をヒンジ部を中心にして駆動さ
せる駆動手段とを備えた構成を有している。駆動手段
は、例えば、連結部に配設された駆動コイルと、この駆
動コイルがなす面に対して直交する方向への磁界を与え
る永久磁石などの磁界発生手段とにより構成される。
【0009】このマイクロミラーでは、駆動手段により
ヒンジ部の可動部分が変位し、この可動部分の変位に伴
ってミラー部の入射光に対する相対的な角度が変化し、
入射光が偏向される。このミラーは、ヒンジ部の固定部
分を固定端、ミラー部を自由端とした片持ち梁構造であ
るため、構造的に自由端のミラー部に大きな角度変位が
生じる。
【0010】また、本発明によるマイクロミラーの製造
方法は、平坦面を有する固定部分および固定部分の平坦
面に対して傾斜して設けられた可動部分を含むヒンジ部
と、このヒンジ部の可動部分に連続して設けられた連結
部と、この連結部に連続して設けられ、ヒンジ部の可動
部分の変位に伴って入射光に対する相対的な角度が可変
なミラー部とを備えたマイクロミラーの、ヒンジ部、連
結部およびミラー部を半導体基板の結晶異方性を利用し
て一体的に形成する工程を含むものであり、この工程に
よりヒンジ部等の傾斜面を有する本発明のマイクロミラ
ーが容易に作製される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施の形態に係るマイク
ロミラーを用いたレーザスキャナ(バーコードスキャ
ナ)の構成を表すものである。このレーザスキャナ1
は、レーザダイオード3から射出されたレーザ光をマイ
クロレンズ4において絞り込んだ後、マイクロミラー1
0に照射し、マイクロミラー10において偏向すること
によりバーコードを走査するものであり、その反射光
(戻り光)はフォトダイオード5で受光される。これら
マイクロミラー10およびフォトダイオード5は、後述
するように、共通のシリコン(100)基板11を用い
て作製されており、その下部には駆動源としての永久磁
石20が配置されている。
【0013】マイクロミラー10は、レーザダイオード
3に対向し、かつ傾斜面を有するミラー部12、平坦形
状の連結部13、傾斜面を有する連結部14およびヒン
ジ部15をこの順で有しており、ミラー部12側が自由
端、ヒンジ部15側が固定端となっている。ヒンジ部1
5は、シリコン基板11の傾斜面(111)から平坦面
(100)にかけて開口部16を設けることにより形成
されたものであり、連結部14に繋がる可動部分と、こ
の可動部分を延長してシリコン基板11の平坦面(10
0)に形成された固定部分とにより構成されている。す
なわち、このマイクロミラー10は、ヒンジ部15の角
部を中心にして先端のミラー部12が回動変位する、片
持ち梁構造となっている。
【0014】これらミラー部12、連結部13,14お
よびヒンジ部15は、後述の製造方法において説明する
ように、シリコン基板11の異方性エッチングにより一
体に作製し、その表面に例えば熱酸化膜(酸化シリコン
膜)を構造膜として形成したものである。この構造膜と
しては、熱酸化膜以外の材料でもよく、例えば比較的強
度のある窒化シリコン(SiNx )膜を用いるようにし
てもよい。窒化膜を用いた場合には、ヒンジ部15を窒
化シリコンの薄膜のみとして構成することができる。そ
の詳細については、後述する。なお、連結部13および
連結部14はそれぞれ、本発明の「連結部」の第2の部
分および第1の部分の一具体例に対応している。
【0015】ミラー部12および連結部14は、シリコ
ン基板11の(100)面を異方性エッチングすること
により得られた傾斜面((111)面)を利用して形成
されたものである。ミラー部12はヒンジ部15の固定
部分(平坦面)に対して約55°傾斜しているが、この
角度はエッチャントの選択により約40°とすることが
可能である。一方、平坦な連結部13はシリコン基板1
1の(100)面をそのまま利用したものである。
【0016】連結部14の傾斜面には、永久磁石20と
共に駆動源となる駆動コイル14Aが設けられている。
シリコン基板11の下の永久磁石20はシリコン基板1
1の(100)面に平行に配置されており、その磁力線
は(100)面を垂直に通過する。この永久磁石20に
より発生した磁界中において駆動コイル14Aに電流を
流すことによりローレンツ力が発生し、このローレンツ
力により駆動コイル14Aが設けられた連結部14およ
びヒンジ部15の可動部分がシリコン基板11の(10
0)面にほぼ平行な方向に変位する。この連結部14の
変位に伴ってミラー部12がヒンジ部15を中心に回動
し、先端のミラー部12に大きな角度変位を得ることが
できる。なお、ミラー部12にはここでは図示しない
が、例えば反射率の高いアルミニウム(Al)膜により
形成された反射膜12A(図5(Cおよび図6)参照)
が設けられている。
【0017】図2は、図1に示したマイクロミラー10
を拡大して示す斜視図である。なお、図2においては簡
単のため駆動コイル14Aは省略している。ヒンジ部1
5は、前述のように、連結部14につながる傾斜面すな
わちシリコン基板11の(111)面だけでなく、シリ
コン基板11の平坦面((100)面)にも開口部16
を連続して設けることにより形成したものである。ヒン
ジ部15の(100)面内への延長部15Aは固定端で
あり、本来のヒンジ部としては有効に作用する部分では
ないが、この固定された延長部15Aによりマイクロミ
ラー10を小さな力で駆動することができると共に、ヒ
ンジ部の機械的強度を向上させることができるという利
点をもたらすことができる。以下、その理由について説
明する。
【0018】すなわち、ヒンジ部15は、シリコン基板
11上に図示しない矩形パターンを形成し、この矩形パ
ターンを用いたエッチングによりシリコン基板11に開
口部16を設けることにより作製されるが、このとき、
(111)面のみがエッチングされるように矩形パター
ンを(111)面内のみに限定すると、ヒンジ部15の
剛性が高くなりすぎてマイクロミラー10の駆動に大き
な力が必要になる。マイクロミラー10を小さな力で駆
動するためには、ヒンジ部15の先端が(111)面と
(100)面との境界部分17にあればよい。しかしな
がら、仮に(111)面と(100)面との境界部分1
7をエッチングしてヒンジ部15の先端、つまり開口部
16の端面が境界部分17に一致するように設けること
ができたとしても、この境界部分17はマイクロミラー
10の変位の際に応力が最も集中すること、および、一
般にエッチングの際に矩形の角の部分に欠陥が発生しや
すいことから、欠陥部位に応力が集中してヒンジ部15
の破断を招来するおそれがある。
【0019】これに対して、本実施の形態のように、開
口部16を(111)面と(100)面とにわたって設
けた場合には、ヒンジ部15の先端は(100)面内に
なるので、仮にエッチングにより角に欠陥が生じたとし
ても欠陥部位に応力が集中することを防止できる。従っ
て、マイクロミラーの振動特性に大きな影響を及ぼすこ
となく上記のような問題を回避することが可能となる。
【0020】このマイクロミラー10においては、図3
に実線で示したような初期状態では、レーザダイオード
3から射出されたレーザ光はマイクロレンズ4を通過し
た後、ミラー部12で反射され、射出光R1となる。射
出光R1はターゲットを走査する際に散乱し、その戻り
光R2がフォトダイオード5により検出される。
【0021】一方、永久磁石20の磁界中で駆動コイル
14Aに電流を流すと、駆動コイルが形成された連結部
14に対して垂直にローレンツ力が発生し、そのローレ
ンツ力によってマイクロミラー10は、図3に点線で示
したように、ヒンジ部15を中心に図3の矢印Aまたは
B方向に回動し変位する。マイクロミラー10が矢印A
方向に変位した場合は、レーザダイオード3から発生し
たレーザ光はミラー部12で反射され、射出光R3とな
る。一方、マイクロミラー10が矢印B方向に変位した
場合には、レーザダイオード3から発生したレーザ光は
ミラー部12で反射され、射出光R4となる。
【0022】このように本実施の形態では、マイクロミ
ラー10をローレンツ力で駆動させることにより、レー
ザダイオード3からのレーザ光を静止時の射出光R1に
加え、R3,R4の2方向に連続的に切り換えて射出す
ることができる。また、水平面に対して傾斜して設けら
れた連結部14がヒンジ部15を中心にして矢印Aまた
はB方向に変位することによりシリコン基板11の(1
00)面に略平行な方向に変位し、その変位が自由端の
ミラー部12に伝達され、従来構造のものと異なりミラ
ー部12の重心そのものが移動する構造となっているた
め、ミラー部12において大きな角度変位が得られる。
また、本実施の形態では、駆動手段として、連結部14
の傾斜面に駆動コイル14Aを設けると共に、この駆動
コイル14Aに対して磁界を加えるための永久磁石20
をシリコン基板11の下部、すなわち駆動コイル14A
の直下に配置するようにしているので、駆動源も含めた
全体の構成がコンパクトになる。
【0023】図4〜図6は、本実施の形態に係るマイク
ロミラーの製造工程の一例を表すものである。この方法
は、ミラー部12、連結部13、連結部14およびヒン
ジ部15を、シリコン基板11の結晶異方性を利用した
異方性エッチングにより一体に作製するようにしたもの
である。
【0024】まず、図4(A)に示したように、厚さが
例えば220μmの(100)n型シリコン基板11を
用意する。このシリコン基板11の両面に、厚さが例え
ば300nmの熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜を、例
えばフォトリソグラフィとフッ化水素(HF)を用いた
エッチングとによりパターニングする。こうして、シリ
コンのウエット異方性エッチングのための熱酸化膜マス
ク21を形成する。
【0025】そして、この熱酸化膜マスク21を用い
て、例えば水酸化テトラメチルアンモニウム(TMA
H)によるウエット異方性エッチングを行う。このとき
のエッチングレートは例えば0.5μm/分とする。こ
れにより、図4(B)に示したように、溝22,23,
24を形成する。溝22,23は、それぞれ、例えば横
幅(マスク寸法)1500μm、奥行き4000μm、
深さ100μmとし、溝24は例えば横幅(マスク寸
法)900μm、奥行き4000μm、深さ100μm
とする。
【0026】次に、シリコン基板11の裏面の熱酸化膜
マスク21を図示しないフォトレジストで保護すると共
に、表面の熱酸化膜マスク21のみを除去する。その
後、再度シリコン基板11の表面に、厚さが例えば30
0nmの熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜をパターニン
グして、2度目のウエット異方性エッチングのための熱
酸化膜マスク25を図4(C)に示したように形成す
る。この熱酸化膜マスク25のパターニングは、例えば
レジスト噴霧装置を用いたスプレー塗布法によりフォト
レジスト膜(図示せず)を膜厚が均一になるように形成
し、続いて投影露光機により深い焦点深度の紫外線照射
を行うことにより形成する。なお、シリコン基板11の
裏面の熱酸化膜マスク21はフォトレジスト(図示せ
ず)により保護されるので、図4(C)において、シリ
コン基板11の裏面の熱酸化膜マスク21のパターンは
同じである。
【0027】その後、図4(D)に示したように、熱酸
化膜マスク21,25を用いて、例えばTMAHによる
ウエット異方性エッチングを行い、シリコン基板11を
更に100μmエッチングする。こうして、深さが例え
ば200μmの溝26,27,28を形成する。これに
より、(111)面のミラー部12、(100)面の連
結部13、(111)面の連結部14が一体的に形成さ
れる。連結部13の横幅(マスク寸法)は例えば200
μmとし、ミラー部12および連結部14の厚さは例え
ば11.5μmとする。
【0028】次いで、図5(A)に示したように、シリ
コン基板11の両面に熱酸化膜29を形成し、この熱酸
化膜29をパターニングして、例えば300μm角の開
口部をシリコン基板11の表面側の熱酸化膜29に設
け、この開口部から例えばホウ素(B)のイオン注入を
行い、p+ 層30を形成する。更に、同様の手法で、シ
リコン基板11の両面に熱酸化膜31を形成し、この熱
酸化膜31をパターニングして、シリコン基板11の表
面側の熱酸化膜31に開口部を設け、この開口部から例
えばヒ素(As)のイオン注入を行い、n+ 層32を形
成する。なお、p + 層30およびn+ 層32は、フォト
ダイオード5(図1参照)を形成するためのものであ
る。
【0029】続いて、シリコン基板11の両面の熱酸化
膜31を除去して、再度シリコン基板11の両面に図5
(B)に示したように厚さが例えば500nmの熱酸化
膜33を形成する。この熱酸化膜33をフッ化水素(H
F)を用いてエッチングし、p+ 層30およびn+ 層3
2に対応する部分にコンタクトホール34,35を開口
する。
【0030】その後、例えばスパッタリング法により、
シリコン基板11の表面を覆う熱酸化膜33上に、厚さ
が例えば500nmのアルミニウム(Al)膜を成膜す
る。更にレジスト噴霧装置でフォトレジストを塗布して
から投影露光機でパターニングすることにより図示しな
いフォトレジストパターンを形成し、このフォトレジス
トパターンを用いたエッチングによりアルミニウム膜を
パターニングする。こうして、図5(C)に示したよう
に、電極パッド36,37、レーザ設置用の電極38、
反射膜12A、駆動コイル14Aを形成する。
【0031】次いで、レジスト噴霧装置でフォトレジス
トを塗布してから投影露光機および両面アライナーを用
いてパターニングすることにより図示しないフォトレジ
ストパターンを形成し、、このフォトレジストパターン
を用いて熱酸化膜33をエッチングし、図6(A)に示
したように、熱酸化膜33に開口部39,40を形成す
る。開口部39,40はシリコン基板11に関して互い
に対向するように設けられる。
【0032】そして、図6(B)に示したように、C4
8 ガスとSF6 ガスとを切り替えて高密度プラズマを
発生させてシリコンのエッチングを行うディープRIE
(Reactive Ion Etching)法により、シリコン基板11
裏面の開口部40からシリコン基板11を貫通エッチン
グすることにより貫通孔41を形成する。こうして、ミ
ラー部12は切り離されて自由端となる。ミラー部12
の寸法は、例えば縦300μm、横4000μmとす
る。なお、図6(B)には示されていないが、この工程
で行われるシリコン基板11のエッチングにより開口部
16が形成され、ヒンジ部15も同時に形成される(図
2参照)。ヒンジ部15の寸法は、例えば(111)面
である連結部14内の部分は長さ100μm、幅50μ
m、厚さ8μm、(100)面内の部分は長さ50μ
m、幅50μmとする。
【0033】最後に、図6(C)に示したように、レー
ザダイオード3(図1参照)をレーザ設置用の電極38
にボンディングする。更に、図6(C)には示されてい
ないが、永久磁石20をシリコン基板11の下に設置す
る。こうして、上述の実施の形態のマイクロミラー10
が完成する。
【0034】この方法により作製されたマイクロミラー
10は、シリコン基板11の単結晶シリコンをヒンジ部
15の材料として利用しているので、金属材料のような
疲労がなく、繰り返し振動に対して極めて堅牢である。
【0035】次に、図7〜図9を参照して、上記マイク
ロミラーの製造方法の他の例を説明する。この方法は、
シリコン基板51上に構造膜として窒化シリコン(Si
x)膜を成膜し、パターニングすることによりヒンジ
部55を作製するようにしたものである。
【0036】まず、図7(A)に示したように、厚さが
例えば300μmの(100)n型シリコン基板51を
用意する。このシリコン基板51の両面に、厚さが例え
ば300nmの熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜を、例
えばフォトリソグラフィとフッ化水素(HF)を用いた
エッチングとによりパターニングする。これによりシリ
コンのウエット異方性エッチングのための熱酸化膜マス
ク61を形成する。
【0037】そして、この熱酸化膜マスク61を用い
て、例えばTMAHによるウエット異方性エッチングを
行う。このときのエッチングレートは例えば0.5μm
/分とする。これにより、図7(B)に示したように、
溝62,63,64を形成する。溝62,63は、それ
ぞれ、例えば横幅(マスク寸法)1500μm、奥行き
4000μm、深さ100μmとし、溝64は、例えば
横幅(マスク寸法)900μm、奥行き4000μm、
深さ100μmとする。
【0038】次に、シリコン基板51の裏面の熱酸化膜
マスク61を図示しないフォトレジストで保護すると共
に、表面の熱酸化膜マスク61のみを除去する。その
後、再度シリコン基板51の表面に、厚さが例えば30
0nmの熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜をパターニン
グして、2度目のウエット異方性エッチングのための熱
酸化膜マスク65を図7(C)に示したように形成す
る。シリコン基板51の裏面の熱酸化膜マスク61はフ
ォトレジスト(図示せず)により保護されるので、図7
(C)において、シリコン基板51の裏面の熱酸化膜マ
スク61のパターンは変わらない。なお、熱酸化膜マス
ク65の作製では、レジスト噴霧装置を用いてフォトレ
ジスト(図示せず)を膜厚が均一になるように塗布し、
続いて投影露光機により深い焦点深度の紫外線照射を行
う。
【0039】その後、図7(D)に示したように、熱酸
化膜マスク61,65を用いて、例えばTMAHによる
ウエット異方性エッチングを行い、シリコン基板51を
更に100μmエッチングする。こうして、深さが例え
ば200μmの溝66,67,68を形成する。これに
より、ミラー部52となるべき(111)面、(10
0)面である連結部53、(111)面である連結部5
4が形成される。形成された連結部53の横幅(マスク
寸法)は例えば200μmとする。
【0040】次いで、図8(A)に示したように、シリ
コン基板51の両面に、例えば膜厚300nmの熱酸化
膜69を形成し、この熱酸化膜69をパターニングし
て、例えば300μm角の開口部をシリコン基板51の
表面側の熱酸化膜69に設け、この開口部から例えばホ
ウ素(B)のイオン注入を行い、フォトダイオード用の
+ 層70を形成する。更に、同様の手法で、シリコン
基板51の両面に熱酸化膜71を形成し、この熱酸化膜
71をパターニングして、シリコン基板51の表面側の
熱酸化膜71に開口部を設け、この開口部から例えばヒ
素(As)のイオン注入を行い、フォトダイオード用の
+ 層72を形成する。
【0041】続いて、シリコン基板51の両面の熱酸化
膜71を除去して、再度シリコン基板51の両面に、厚
さが例えば500nmの熱酸化膜73を形成する。その
後、例えばフッ化水素(HF)を用いて、シリコン基板
51の表面を覆う熱酸化膜73のみを除去し、裏面の熱
酸化膜73は図示しないフォトレジストで保護して残
す。以上の工程は、図4(A)〜(D)および図5
(A)の工程と実質的に同じである。
【0042】次いで、本実施の形態では、図8(B)に
示したように、シリコン基板51の表面に、例えば減圧
CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法
により、厚さが例えば1.0μmの窒化シリコン(Si
X )膜74を形成する。この窒化シリコン膜74をフ
ッ化水素(HF)を用いてエッチングし、p+ 層70お
よびn+ 層72に対応する部分にコンタクトホール7
5,76を開口する。
【0043】その後、例えばスパッタリング法により、
シリコン基板51の表面を覆う窒化シリコン膜74上
に、厚さが例えば500nmのアルミニウム(Al)膜
を成膜する。更にレジスト噴霧装置でフォトレジストを
塗布してから投影露光機でパターニングすることにより
フォトレジストパターン(図示せず)を形成し、このフ
ォトレジストパターンを用いたエッチングによりアルミ
ニウム膜をパターニングする。こうして、図8(C)に
示したように、電極パッド77,78、レーザ設置用の
電極79、反射膜52A、駆動コイル54Aを形成す
る。
【0044】次いで、レジスト噴霧装置でフォトレジス
トを塗布してから投影露光機および両面アライナーを用
いてパターニングすることにより図示しないフォトレジ
ストパターンを形成し、このフォトレジストパターンを
用いて窒化シリコン膜74および熱酸化膜73をエッチ
ングし、図9(A)に示したように、窒化シリコン膜7
4に開口部80を設けると共に、熱酸化膜73に開口部
81を形成する。開口部80,81はシリコン基板51
に関して互いに対向するように設けられる。このとき、
同時に、窒化シリコン膜74をパターニングして開口部
56(図10参照)を設け、ヒンジ部55を形成すると
共に、このヒンジ部55に対向するように、熱酸化膜7
3にも開口部82を設ける。
【0045】そして、図9(B)に示したように、ディ
ープRIE法により、シリコン基板51の裏面の開口部
81からシリコン基板51を貫通エッチングして、貫通
孔83を形成する。こうして、ミラー部52は切り離さ
れて自由端となる。一方、ディープRIE法により、開
口部82からシリコン基板51のみを貫通エッチングし
て、窒化シリコン膜74の一部として形成されているヒ
ンジ部55のみを残す。ディープRIE法では、シリコ
ンと窒化シリコンとの選択比、あるいは、シリコンと二
酸化シリコンとの選択比が高いので、開口部82の周囲
の熱酸化膜73がマスクとなってシリコン基板51のみ
が貫通エッチングされ、窒化シリコン膜74の一部とし
て形成されているヒンジ部55のみを残すことが可能と
なる。ヒンジ部55の寸法は、例えば長さ60μm、幅
150μmとする。
【0046】最後に、図9(C)に示したように、レー
ザダイオード3(図1参照)をレーザ設置用の電極79
にボンディングする。更に、図9(C)には示されてい
ないが、シリコン基板51の下に永久磁石20(図1参
照)を設置する。こうして、シリコン基板51上に成膜
された窒化シリコン(SiNx )膜74の一部を用いた
ヒンジ部55を有するマイクロミラー50が完成する。
図10は、このマイクロミラー50の構造をヒンジ部分
を中心に拡大して表したものである。なお、図10で
は、簡単のためシリコン基板51の表面の熱酸化膜73
は省略されている。
【0047】この方法により作製されたマイクロミラー
50は、シリコン基板51上にCVD法により成膜され
た窒化シリコン膜74をヒンジ部55の材料として利用
しているので、シリコン基板11の一部を利用してヒン
ジ部15を作成する場合に比べて膜厚の制御が容易であ
り、その結果ヒンジ部55の薄膜化が可能となる。従っ
て、図4〜図6に示したマイクロミラー10の場合に比
べて小さな駆動力でマイクロミラー50を広角度に変位
させることが可能となるという利点が得られる。
【0048】以下、本発明の具体的な実施例について説
明する。
【0049】〔実施例1〕本実施例はシリコン基板の一
部に形成されたヒンジ部を利用した製造方法(図4〜図
6)に対応するものである。
【0050】まず、厚さが220μmの(100)n型
シリコン基板11を用意した。このシリコン基板11の
両面に、厚さが300nmの熱酸化膜を形成し、この熱
酸化膜を、フォトリソグラフィとフッ化水素(HF)を
用いたエッチングとによりパターニングした。こうし
て、シリコンのウエット異方性エッチングのための熱酸
化膜マスク21を形成した(図4(A)参照)。
【0051】そして、この熱酸化膜マスク21を用い
て、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)によ
るウエット異方性エッチングを行った。このときのエッ
チングレートは0.5μm/分であった。これにより、
溝22,23,24が形成された(図4(B)参照)。
溝22,23は、それぞれ、横幅(マスク寸法)150
0μm、奥行き4000μm、深さ100μmであり、
溝24は横幅(マスク寸法)900μm、奥行き400
0μm、深さ100μmであった。
【0052】次に、シリコン基板11の裏面の熱酸化膜
マスク21をフォトレジストで保護すると共に、表面の
熱酸化膜マスク21のみを除去した。その後、再度シリ
コン基板11の表面に、厚さが例えば300nmの熱酸
化膜を形成し、この熱酸化膜をパターニングして、2度
目のウエット異方性エッチングのための熱酸化膜マスク
25を形成した(図4(C)参照)。シリコン基板11
の裏面の熱酸化膜マスク21はフォトレジストにより保
護されるので、シリコン基板11の裏面の熱酸化膜マス
ク21のパターンは不変であった。熱酸化膜マスク25
の作製では、レジスト噴霧装置を用いてフォトレジスト
を膜厚が均一になるように塗布し、続いて投影露光機に
より深い焦点深度の紫外線照射を行った。
【0053】その後、熱酸化膜マスク21,25を用い
て、TMAHによるウエット異方性エッチングを行い、
シリコン基板11を更に100μmエッチングした。こ
うして、深さが200μmの溝26,27,28を形成
した(図4(D)参照)。これにより、ミラー部12と
なるべき(111)面、(100)面である連結部1
3、(111)面である連結部14が形成された。連結
部13の横幅(マスク寸法)は200μmであり、ミラ
ー部12および連結部14の厚さは11.5μmであっ
た。
【0054】次いで、シリコン基板11の両面に熱酸化
膜29を形成し、この熱酸化膜29をパターニングし
て、300μm角の開口部をシリコン基板11の表面側
の熱酸化膜29に設け、この開口部からヒ素(As)の
イオン注入を行い、p+ 層30を形成した。更に、同様
の手法で、シリコン基板11の両面に熱酸化膜31を形
成し、この熱酸化膜31をパターニングして、シリコン
基板11の表面側の熱酸化膜31に開口部を設け、この
開口部からホウ素(B)のイオン注入を行い、n + 層3
2を形成した(図5(A)参照)。これらp+ 層30お
よびn+ 層32によりフォトダイオードが形成された。
【0055】続いて、シリコン基板11の両面の熱酸化
膜31を除去して、再度シリコン基板11の両面に厚さ
が500nmの熱酸化膜33を形成した(図5(B)参
照)。この熱酸化膜33をフッ化水素(HF)を用いて
エッチングし、p+ 層30およびn+ 層32に対応する
部分にコンタクトホール34,35を開口した。
【0056】その後、スパッタリング法により、シリコ
ン基板11の表面を覆う熱酸化膜33上に、厚さが50
0nmのアルミニウム(Al)膜を成膜した。更にレジ
スト噴霧装置でフォトレジストを塗布してから投影露光
機でパターニングすることによりフォトレジストパター
ンを形成し、このフォトレジストパターンを用いたエッ
チングによりアルミニウム膜をパターニングした。こう
して、電極パッド36,37、レーザ設置用の電極3
8、反射膜12A、駆動コイル14Aを形成した(図5
(C)参照)。
【0057】次いで、レジスト噴霧装置でフォトレジス
トを塗布してから投影露光機および両面アライナーを用
いてパターニングすることによりフォトレジストパター
ンを形成し、このフォトレジストパターンを用いて熱酸
化膜33をエッチングし、熱酸化膜33に開口部39,
40を形成した(図6(A)参照)。開口部39,40
はシリコン基板11に関して互いに対向するように設け
られた。
【0058】そして、ディープRIE法により、シリコ
ン基板11裏面の開口部40からシリコン基板11を貫
通エッチングして、貫通孔41を形成した(図6(B)
参照)。こうして、ミラー部12は切り離されて自由端
となった。ミラー部12の寸法は、縦300μm、横4
000μmであった。この工程で行われるシリコン基板
11のエッチングにより、ヒンジ部15も同時に形成さ
れた。ヒンジ部15の寸法は、(111)面である連結
部14内の部分は長さ100μm、幅50μm、厚さ8
μm、(100)面内の部分は長さ50μm、幅50μ
mであった。
【0059】最後に、レーザダイオード3(図1参照)
をレーザ設置用の電極38にボンディングした(図6
(C)参照)。更に、シリコン基板11の下に永久磁石
20を設置した。こうして、所定の寸法のミラー面を有
し、ヒンジ部で支持されたマイクロミラー10が完成し
た。
【0060】〔実施例2〕本実施例は、窒化シリコン膜
によりヒンジ部を構成する例に対応した製造方法(図7
〜図9)である。
【0061】まず、厚さが300μmの(100)n型
シリコン基板51を用意した。このシリコン基板51の
両面に、厚さが300nmの熱酸化膜を形成し、この熱
酸化膜を、フォトリソグラフィとフッ化水素(HF)を
用いたエッチングとによりパターニングした。こうし
て、シリコンのウエット異方性エッチングのための熱酸
化膜マスク61を形成した(図7(A)参照)。
【0062】そして、この熱酸化膜マスク61を用い
て、TMAHによるウエット異方性エッチングを行っ
た。このときのエッチングレートは0.5μm/分とし
た。これにより、溝62〜64を形成した(図7(B)
参照)。溝62,63は、それぞれ、横幅(マスク寸
法)1500μm、奥行き4000μm、深さ100μ
mであり、溝64は、横幅(マスク寸法)900μm、
奥行き4000μm、深さ100μmであった。
【0063】次に、シリコン基板51の裏面の熱酸化膜
マスク61をフォトレジストで保護すると共に、表面の
熱酸化膜マスク61のみを除去した。その後、再度シリ
コン基板51の表面に、厚さが300nmの熱酸化膜を
形成し、この熱酸化膜をパターニングして、2度目のウ
エット異方性エッチングのための熱酸化膜マスク65を
形成した(図7(C)参照)。シリコン基板51の裏面
の熱酸化膜マスク61はフォトレジストにより保護され
るので、シリコン基板51の裏面の熱酸化膜マスク61
のパターンは不変であった。熱酸化膜マスク65の作製
では、レジスト噴霧装置を用いてフォトレジストの膜厚
が均一になるように塗布し、続いて投影露光機により深
い焦点深度の紫外線照射を行った。
【0064】その後、熱酸化膜マスク61,65を用い
て、TMAHによるウエット異方性エッチングを行い、
シリコン基板51を更に100μmエッチングした。こ
うして、深さが200μmの溝66,67,68を形成
した(図7(D)参照)。これにより、ミラー部52と
なるべき(111)面、(100)面である連結部5
3、(111)面である連結部54が形成された。形成
された連結部53の横幅(マスク寸法)は200μmで
あった。
【0065】次いで、シリコン基板51の両面に、膜厚
300nmの熱酸化膜69を形成し、この熱酸化膜69
をパターニングして、300μm角の開口部をシリコン
基板51の表面側の熱酸化膜69に設け、この開口部か
らホウ素(B)のイオン注入を行い、p+ 層70を形成
した。更に、同様の手法で、シリコン基板51の両面に
熱酸化膜71を形成し、この熱酸化膜71をパターニン
グして、シリコン基板51の表面側の熱酸化膜71に開
口部を設け、この開口部からヒ素(As)のイオン注入
を行い、n+ 層72を形成した(図8(A)参照)。
【0066】続いて、シリコン基板51の両面の熱酸化
膜71を除去して、再度シリコン基板51の両面に、厚
さが500nmの熱酸化膜73を形成した。その後、フ
ッ化水素(HF)を用いて、シリコン基板51の表面を
覆う熱酸化膜73のみを除去し、裏面の熱酸化膜73は
フォトレジストで保護して残した。次いで、シリコン基
板51の表面に、減圧CVD法により、厚さが1.0μ
mの窒化シリコン(SiNX )膜74を形成した(図8
(B)参照)。この窒化シリコン膜74をフッ化水素
(HF)を用いてエッチングし、p+ 層70およびn+
層72に対応する部分にコンタクトホール75,76を
開口した。
【0067】その後、スパッタリング法により、シリコ
ン基板51の表面を覆う窒化シリコン膜74上に、厚さ
が500nmのアルミニウム(Al)膜を成膜した。更
にレジスト噴霧装置でフォトレジストを塗布してから投
影露光機でパターニングすることによりフォトレジスト
パターンを形成し、このフォトレジストパターンを用い
たエッチングによりアルミニウム膜をパターニングし
た。こうして、電極パッド77,78、レーザ設置用の
電極79、反射膜52A、駆動コイル54Aを形成した
(図8(C)参照)。
【0068】次いで、レジスト噴霧装置でフォトレジス
トを塗布してから投影露光機および両面アライナーを用
いてパターニングすることによりフォトレジストパター
ンを形成し、このフォトレジストパターンを用いて窒化
シリコン膜74および熱酸化膜73をエッチングし、窒
化シリコン膜74に開口部80を設けると共に、熱酸化
膜73に開口部81を形成した。開口部80,81はシ
リコン基板51に関して互いに対向するように設けられ
た。このとき、同時に、窒化シリコン膜74をパターニ
ングして開口部56(図10参照)を設け、ヒンジ部5
5を形成すると共に、このヒンジ部55に対向するよう
に、熱酸化膜73にも開口部82を設けた(図9(A)
参照)。
【0069】そして、ディープRIE法により、シリコ
ン基板51の裏面の開口部81からシリコン基板51を
貫通エッチングして、貫通孔83を形成した。こうし
て、ミラー部52は切り離されて自由端となった。一
方、ディープRIE法により、開口部82からシリコン
基板51のみを貫通エッチングして、窒化シリコン膜7
4の一部として形成されたヒンジ部55のみを残した
(図9(B)参照)。ディープRIE法では、シリコン
と窒化シリコンとの選択比、あるいは、シリコンと二酸
化シリコンとの選択比が高いので、開口部82の周囲の
熱酸化膜73がマスクとなってシリコン基板51のみが
貫通エッチングされ、窒化シリコン膜74の一部として
形成されているヒンジ部55のみが残った。こうして形
成されたヒンジ部55の寸法は、長さ60μm、幅15
0μmであった。
【0070】最後に、レーザダイオード3(図1参照)
をレーザ設置用の電極79にボンディングした(図9
(C)参照)。更に、シリコン基板51の下に永久磁石
20(図1参照)を設置した。こうして、シリコン基板
51上に成膜された窒化シリコン(SiNx )膜74の
一部を用いたヒンジ部55を有するマイクロミラー50
が完成した。
【0071】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、各部の寸法、基板の
材質、膜厚、プロセス条件等は本発明の主旨を逸脱しな
い限りにおいて変更が可能である。例えば、TMAHの
代わりに水酸化カリウム(KOH),ヒドラジン,エチ
レンジアミン−ピロカテコール−水(EPW)などを用
いることも可能である。
【0072】また、上記実施の形態および各実施例で
は、マイクロミラー10,50においては、開口部を1
つとしヒンジ部を2つとしたが、複数の開口部を隣接し
て設け、ヒンジ部の数を3以上とするようにしてもよ
い。
【0073】更に、上記実施の形態および実施例2で
は、構造膜として熱酸化膜(二酸化シリコン膜)や窒化
シリコン膜を用いるようにしたが、その他、金属などの
材料を用いることも可能である。
【0074】また、上記実施の形態および実施例1で
は、マイクロミラー10は、ミラー部12の他に2つの
連結部13および連結部14を有し、駆動コイル14A
は連結部14に設けられているものとして説明したが、
これに限られるものではなく、ミラー部12を(11
1)面として形成し、かつ駆動コイル14Aをシリコン
基板の(100)面に対して傾斜した面上に設けるよう
にする限り、マイクロミラー10の構成は変更可能であ
る。例えば、一方の平坦な連結部13を設けることな
く、全体形状をミラー部12と連結部14とからなる山
型形状とし、連結部14に駆動コイル14Aを設ける構
成とすることもできる。また、例えば、連結部14を設
けないで、ミラー部12および連結部13のみとし、駆
動コイル14Aはミラー部12の反射膜とは反対側の面
に設け、かつヒンジ部15を連結部13に連続して設け
る構成とすることもできる。更に、実施例2のマイクロ
ミラー50についても同様の変更が可能である。
【0075】加えて、上記実施の形態では、半導体デバ
イスの一例としてレーザスキャナを例に挙げて説明した
が、本発明は、MEMS分野におけるセンサ、デジタル
マイクロミラーデバイス(DMD)などの他の半導体デ
バイスを製造する場合についても広く適用することがで
きる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明のマイクロミ
ラーによれば、平坦面を有する固定部分および固定部分
の平坦面に対して傾斜して設けられた可動部分を含むヒ
ンジ部と、このヒンジ部の可動部分に連続して設けられ
た連結部と、この連結部に連続して設けられ、ヒンジ部
の可動部分の変位に伴って入射光に対する相対的な角度
が可変なミラー部とを備える構成とし、ヒンジ部を中心
に先端のミラー部が変位するようにしたので、ミラー部
を広角度に変位させることができる。従って、レーザス
キャナ等に用いることにより走査領域を広範囲にするこ
とが可能になる。
【0077】また、特に、連結部の傾斜面から平坦面に
渡って開口部を形成してヒンジ部とすることにより、小
さな駆動力でマイクロミラーを駆動することができると
共に、ヒンジ部の機械的強度を向上させることができ
る。更に、駆動手段として、永久磁石の磁界中で駆動コ
イルに電流を流して発生するローレンツ力を利用するこ
とにより、ヒンジ部を中心にして基板の主面に略平行な
方向にマイクロミラーを変位させることができるので、
自由端のミラー部を広角度に変位させることが可能にな
る。
【0078】また、本発明のマイクロミラーの製造方法
によれば、半導体基板、特にシリコン基板の結晶異方性
を利用してミラー部、連結部およびヒンジ部を作製する
ようにしたので、本発明のマイクロミラーを容易に作製
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るマイクロミラーを
用いたスキャナの構成の一例を表す斜視図である。
【図2】図1に示したマイクロミラーの構成を説明する
ための斜視図である。
【図3】図1に示したマイクロミラーの動作を説明する
ための側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るマイクロミラーの製
造方法の一例を工程順に示す断面図である。
【図5】図4の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図6】図5の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図7】本発明の実施の形態に係るマイクロミラーの製
造方法の他の例を工程順に示す断面図である。
【図8】図7の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図9】図8の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図10】図7ないし図9に示した製造方法により作製
されたマイクロミラーの構成を表す斜視図である。
【符号の説明】
1…スキャナ、20…永久磁石、3…レーザダイオー
ド、4…マイクロレンズ、5…フォトダイオード、1
0,50…マイクロミラー、11,51…シリコン基
板、12,52…ミラー部、13,14,53,54…
連結部、14A,54A…駆動コイル、15,55…ヒ
ンジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 和仁 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 羽根 一博 宮城県仙台市青葉区中山9丁目21−5 (72)発明者 佐々木 実 宮城県仙台市青葉区貝ヶ森6丁目3−3 Fターム(参考) 2H041 AA12 AB14 AC06 AZ01 AZ08

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変位可能な反射膜により入射光を偏向さ
    せるためのマイクロミラーであって、 平坦面を有する固定部分および前記固定部分の平坦面に
    対して傾斜して設けられた可動部分を含むヒンジ部と、 このヒンジ部の可動部分に連続して設けられた連結部
    と、 この連結部に連続して設けられ、前記ヒンジ部の可動部
    分の変位に伴って前記入射光に対する相対的な角度が可
    変なミラー部と、 前記ミラー部を前記ヒンジ部を中心にして駆動させる駆
    動手段とを備えたことを特徴とするマイクロミラー。
  2. 【請求項2】 前記連結部は、前記ヒンジ部の可動部分
    に連続して傾斜面を構成する第1の部分と、この第1の
    部分から前方に折れ曲がり平坦面を構成する第2の部分
    とからなり、前記ミラー部は前記第2の部分の先端から
    折れ曲がり傾斜面を構成していることを特徴とする請求
    項1記載のマイクロミラー。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記連結部の第1の部
    分に配設された駆動コイルと、この駆動コイルがなす面
    に対して直交する方向への磁界を与える磁界発生手段と
    を含むことを特徴とする請求項2記載のマイクロミラ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記磁界発生手段は、前記ヒンジ部の固
    定部分に平行に配置された永久磁石であることを特徴と
    する請求項2記載のマイクロミラー。
  5. 【請求項5】 前記ヒンジ部、連結部およびミラー部
    は、半導体基板の結晶異方性を利用して一体的に形成
    し、その表面に構造膜を形成して構成されたものである
    ことを特徴とする請求項2記載のマイクロミラー。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板はシリコン基板であるこ
    とを特徴とする請求項5記載のマイクロミラー。
  7. 【請求項7】 前記ヒンジ部の固定部分および前記連結
    部の第2の部分はそれぞれシリコン基板の結晶面(10
    0)、また、前記ヒンジ部の可動部分、前記連結部の第
    1の部分および前記ミラー部はそれぞれ前記シリコン基
    板の結晶面(111)を利用して形成されたものである
    ことを特徴とする請求項6記載のマイクロミラー。
  8. 【請求項8】 前記ヒンジ部は、半導体基板の結晶面
    (111)から結晶面(100)に渡って形成された開
    口部を含むことを特徴とする請求項7記載のマイクロミ
    ラー。
  9. 【請求項9】 前記構造膜は、シリコンの熱酸化膜であ
    ることを特徴とする請求項6記載のマイクロミラー。
  10. 【請求項10】 前記構造膜は、窒化膜であることを特
    徴とする請求項6記載のマイクロミラー。
  11. 【請求項11】 前記ヒンジ部は、前記窒化膜の薄膜の
    みにより形成されていることを特徴とする請求項10記
    載のマイクロミラー。
  12. 【請求項12】 前記ミラー部に対向する位置に発光素
    子を備えると共に前記ミラー部で反射され射出された光
    の戻り光を検出する光検出器を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のマイクロミラー。
  13. 【請求項13】 前記ヒンジ部、連結部およびミラー部
    はシリコン基板の結晶異方性を利用して一体的に形成さ
    れたものであり、かつ、前記光検出器は前記シリコン基
    板に形成されたものであることを特徴とする請求項6記
    載のマイクロミラー。
  14. 【請求項14】 平坦面を有する固定部分および前記固
    定部分の平坦面に対して傾斜して設けられた可動部分を
    含むヒンジ部と、このヒンジ部の可動部分に連続して設
    けられた連結部と、この連結部に連続して設けられ、前
    記ヒンジ部の可動部分の変位に伴って入射光に対する相
    対的な角度が可変なミラー部とを備え、前記ミラー部に
    より入射光を偏向させるマイクロミラーの製造方法であ
    って、 前記ヒンジ部、連結部およびミラー部を半導体基板の結
    晶異方性を利用して一体的に形成することを特徴とする
    マイクロミラーの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記連結部を、前記ヒンジ部の可動部
    分に連続して傾斜面を構成する第1の部分と、この第1
    の部分から前方に折れ曲がり平坦面を構成する第2の部
    分とからなるよう形成し、かつ、前記ミラー部を前記第
    2の部分の先端から折れ曲がり傾斜面を構成するよう形
    成することを特徴とする請求項14記載のマイクロミラ
    ーの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記半導体基板の表面にそれぞれ側壁
    部分に傾斜面を有する一対の第1の溝を形成すると共
    に、前記半導体基板の裏面の前記2つの第1の溝の間に
    対向する位置に前記第1の溝の傾斜面に実質的に平行な
    傾斜面を有する第2の溝を形成する工程と、 前記2つの第1の溝および前記第2の溝それぞれの表面
    に構造膜を形成し、前記ヒンジ部、連結部およびミラー
    部を一体的に形成する工程と、 前記2つの第1の溝の一方において前記半導体基板およ
    び構造膜の貫通エッチングを施すことにより前記ミラー
    部を自由端とする工程とを含むことを特徴とする請求項
    15記載のマイクロミラーの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記半導体基板の表面に一対の第1の
    溝を形成し、かつ前記半導体基板の裏面に第2の溝を形
    成した後、更に異方性エッチングを施すことにより前記
    第1の溝および第2の溝それぞれをより深くすることを
    特徴とする請求項16記載のマイクロミラーの製造方
    法。
  18. 【請求項18】 前記異方性エッチングの際に、スプレ
    ー塗布法により膜厚が均一に形成されたフォトレジスト
    膜を紫外線の投影露光法によりパターニングしたものを
    マスクとして用いることを特徴とする請求項17記載の
    マイクロミラーの製造方法。
  19. 【請求項19】 更に、前記ミラー部および前記連結部
    の構造膜上に金属膜を形成し、前記金属膜をエッチング
    することにより反射膜および駆動コイルを形成する工程
    を含むことを特徴とする請求項16記載のマイクロミラ
    ーの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記反射膜および駆動コイルを形成す
    る際に、スプレー塗布法により膜厚が均一に形成された
    フォトレジスト膜を紫外線の投影露光法によりパターニ
    ングしたものをマスクとして用いることを特徴とする請
    求項19記載のマイクロミラーの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記半導体基板としてシリコン基板を
    用いることを特徴とする請求項16記載のマイクロミラ
    ーの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記ヒンジ部の固定部分および前記連
    結部の第2の部分をそれぞれシリコン基板の結晶面(1
    00)、また、前記ヒンジ部の可動部分、前記連結部の
    第1の部分および前記ミラー部をそれぞれシリコン基板
    の結晶面(111)を利用して形成することを特徴とす
    る請求項21記載のマイクロミラーの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記ヒンジ部を、シリコン基板の結晶
    面(111)から結晶面(100)に渡って開口部を設
    けることにより形成することを特徴とする請求項22記
    載のマイクロミラーの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記構造膜を、シリコン基板を熱酸化
    することにより形成することを特徴とする請求項21記
    載のマイクロミラーの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記構造膜として前記第1の溝および
    第2の溝に沿って窒化膜を形成することを特徴とする請
    求項21記載のマイクロミラーの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記ヒンジ部のシリコン基板を選択的
    に除去し、前記ヒンジ部を窒化膜の薄膜のみとすること
    を特徴とする請求項25記載のマイクロミラーの製造方
    法。
  27. 【請求項27】 前記ヒンジ部、連結部およびミラー部
    を、水酸化カリウム(KOH),ヒドラジン,エチレン
    ジアミン−ピロカテコール−水(EPW)または水酸化
    テトラメチルアンモニウム(TMAH)を用いたエッチ
    ングにより形成することを特徴とする請求項21記載の
    マイクロミラーの製造方法。
  28. 【請求項28】 前記第1の溝部を異方性エッチングに
    よってより深くする際に、段差部を形成し、この段差部
    に前記ミラー部に対向するよう発光素子を設ける工程を
    含むことを特徴とする請求項17記載のマイクロミラー
    の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記ミラー部で反射され射出された光
    の戻り光を検出するための光検出器を前記半導体基板に
    形成する工程を含むことを特徴とする請求項14記載の
    マイクロミラーの製造方法。
  30. 【請求項30】 前記駆動コイルがなす面に対して直交
    する方向への磁界を与える永久磁石を前記ヒンジ部の固
    定部分に平行に配置することを特徴とする請求項29記
    載のマイクロミラーの製造方法。
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