JP2002243859A - 放射線検出装置及びその製造方法 - Google Patents

放射線検出装置及びその製造方法

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JP2002243859A JP2001034044A JP2001034044A JP2002243859A JP 2002243859 A JP2002243859 A JP 2002243859A JP 2001034044 A JP2001034044 A JP 2001034044A JP 2001034044 A JP2001034044 A JP 2001034044A JP 2002243859 A JP2002243859 A JP 2002243859A
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岡田  聡
Katsuro Takenaka
克郎 竹中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル画像に欠陥が生じたり、解像度
が低下することのない放射線検出装置を提供する。 【解決手段】 放射線を光に変換する波長変換体113
と、波長変換体113で変換された光を検知するセンサ
102とを備えた放射線検出装置において、波長変換体
113の表面に生じた凹凸を小さくした後に波長変換体
113とセンサ102とを貼り合わせてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線検出装置及
びその製造方法に関し、特に、医療用X線診断装置、非
破壊検査装置などに用いられる放射線検出装置及びその
製造方法に関する。
【0002】なお、本明細書においては、放射線の範ち
ゅうに、X線、α線、β線、γ線などの電磁波も含むも
のとして説明する。
【0003】
【従来の技術】近年、医療機業界のデジタル化が加速し
ており、レントゲン撮影の方式もコンベンショナルなフ
ィルムスクリーン方式からX線デジタルラジオグラフィ
ー方式へのパラダイムシフトが進んでいる。
【0004】図15は、従来のX線検出装置の断面図で
ある。図15において、110は蛍光板で、柱状結晶化
した蛍光体よりなる蛍光体層113と、蛍光体層113
を支持するための基材111と、蛍光体層113で変換
された光を後述するセンサーパネル100側へ反射する
アルミニウム薄膜よりなる反射層112と、蛍光体層1
13等を外気から保護する有機樹脂よりなる保護層11
4とを備えている。
【0005】また、図15において、100はセンサー
パネルであり、ガラス基板101と、アモルファスシリ
コンを用いたフォトセンサー及びTFTからなる光電変
換素子部102と、光電変換素子部102で変換された
電気信号を伝送する配線部103と、光電変換素子部1
02及び配線部103を保護する窒化シリコン等よりな
る保護層104とを備えている。
【0006】さらに、センサーパネル100と蛍光体板
110とは、接着層120により接着され、その周囲を
封止材140によって封止されている。ここで、解像力
のばらつきを招かないようにするために、光が透過する
各層の厚みを正確に制御する必要がある。特に、接着層
120が厚くなりすぎないようにする必要があり、セン
サーパネル100と蛍光板110とは、接着層120を
間に塗布した後に、全体をローラーでしごきながら、接
着層120が厚くならないようにしている。
【0007】なお、図15において、115は蛍光体層
113を柱状に結晶化させる際に、ゴミ、蒸着時のスプ
ラッシュ、基材111の表面粗さのばらつきなどによっ
て、部分的に生じた異常成長により形成された数10μ
mから数100μm程度の突起部である。
【0008】図16(a)は、図15の突起部115の
ないセンサーパネル100と蛍光体板110との貼り合
わせ部分付近の拡大図である。図16(b)は、図15
の突起部115付近の拡大図である。図16において、
h0は突起部116付近の接着層120の厚さ、T0’
は突起部116から離れた位置の接着層120の厚さを
それぞれ示している。
【0009】図15の上部から入射したX線が基材11
1及び反射層112を透過し、蛍光体層113で吸収さ
れた後、蛍光体層113は可視光を発光する。この可視
光は、図16(a)に示すように、蛍光体層113中を
センサーパネル100側に進むので、拡散することな
く、保護層114,接着層120,保護層104を通過
して、光電変換素子部102に入射する。
【0010】光電変換素子部102では、入射した可視
光が電気信号に変換され、スイッチングにより、配線部
103を通して外部に読み出される。こうして、図15
に示すX線検出装置により、入射するX線情報を2次元
のデジタル画像に変換している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術
は、図16(b)に示すように突起部が光電変換素子部
のフォトセンサーや、配線部を破壊する場合がある。特
に突起部の先端がとがった形状になっていると、先端が
容易にフォトセンサーや配線部に侵入してしまい、破壊
を増進される。フォトセンサーが破壊されると、デジタ
ル画像に点欠陥が生じるし、配線部が破壊されると線欠
陥が生じる。
【0012】また、突起部の丈が短くて光電変換素子部
等を破壊しない場合であっても、突起部がセンサーパネ
ルにより押され、突起部の周辺では突起部を中心にしな
り、接着材の厚さh0が他の部分の厚さT0’に比較し
て厚くなる。そのため、光電変換素子部に入射する可視
光の強度が変わり、デジタル画像の解像度が低下する場
合がある。
【0013】一方、突起部がフォトセンサー等を破壊し
ないように、接着層を厚くして、接着層内に突起部が納
まるようにすることも考えられる。しかし、図19に示
すように、波長変換層とセンサーパネルとの間のギャッ
プが広くなれば、接着材を厚くする必要があり、よって
デジタル画像の解像度は低下する。また、実用的な解像
度のレスポンスは一般的に0.7以上であり、この値を
切らないようにするためには、接着材の厚さは薄い方が
好ましいので、接着層を一律に厚くすることは妥当でな
い。
【0014】そこで、本発明は、デジタル画像に欠陥が
生じたり、解像度が低下することのない放射線検出装置
を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、放射線を光に変換する波長変換体と、前
記波長変換体で変換された光を検知するセンサとを備え
た放射線検出装置において、前記波長変換体の表面に生
じた凹凸を小さくした後に該波長変換体と前記センサと
を貼り合わせてなることを特徴とする。
【0016】また、本発明は、放射線を光に変換する波
長変換体と、前記波長変換体で変換された光を検知する
センサとを備えた放射線検出装置において、前記波長変
換体の表面の突起部の先端をセンサ面に平行な面を有す
るようにしていることを特徴とする。
【0017】また、本発明は、放射線を光に変換する波
長変換体と、前記波長変換体で変換された光を検知する
センサとを貼り合わせる放射線検出装置の製造方法にお
いて、前記波長変換体と前記センサとを貼り合わせる前
に、前記波長変換体の表面の凹凸を小さくすることを特
徴とする。
【0018】さらに、本発明は、放射線を光に変換する
波長変換体と、前記波長変換体で変換された光を検知す
るセンサとを有する放射線検出装置の製造装置におい
て、前記波長変換体の表面の凹凸を検出する手段と、前
記凹凸の高低差を測定する手段と、所定のしきい値と前
記凹凸差を比較する手段と、前記比較結果に応じて前記
凹凸を小さくする手段とを有することを特徴とする。
【0019】さらにまた、本発明の放射線検出装置の製
造装置の使用方法は、上記の放射線検出装置の製造方法
を用いて上記放射線検出装置を製造することを特徴とす
る。
【0020】具体的には、放射線検出装置は、光電変換
素子を設けたセンサーパネルと波長変換体を設けた蛍光
板とを接着材によって貼り合わせており、蛍光板の貼り
合わせ面の凸部である突起部の高さをH、接着層の厚み
をTとしたときに、H≦T≦50μmとしている。
【0021】このために、蛍光板の表面の突起部を検出
する工程と、突起部の高さを最大でも50μmとする工
程と、波長変換体の全面に保護層を形成する工程と、蛍
光板とセンサーパネルとの間の接着層の厚みをコントロ
ールするように貼り合わせる工程とにより、放射線検出
装置を製造した。
【0022】そして、突起部の高さを最大でも50μm
とする工程では、突起部を押しつぶす、突起部を削る又
は突起部を切り落とすことにより実現している。
【0023】蛍光板とセンサーパネルと間の接着層の厚
みをコントロールするように貼り合わせる工程として
は、ローラーによって接着材をしごきながら貼り合わせ
る、センサーパネルと蛍光板との間に隙間を設け、その
中に接着材を流し込む、又は粘着材によって貼り合わせ
ることにより実現している。
【0024】また、蛍光板の表面の突起を検出する工程
は、表面画像のコントラスト異常部を検出し、コントラ
スト異常部の位置を認識し、コントラスト異常部の高さ
を顕微鏡で測定するものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0026】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1のX線検出装置の模式的な断面図である。図1におい
て、110は蛍光板で、柱状結晶化した蛍光体よりなる
蛍光体層113と、蛍光体層113を支持するための基
材111と、蛍光体層113で変換された光を後述する
センサーパネル100側へ反射するアルミニウム薄膜よ
りなる反射層112と、蛍光体層113等を外気から保
護する有機樹脂よりなる保護層114とを備えている。
【0027】なお、蛍光体層113は柱状結晶以外に、
粒状のものをバインダーで固めたり、単結晶としてもよ
い。
【0028】また、図1において、100はセンサーパ
ネルであり、ガラス基板101と、アモルファスシリコ
ンを用いたフォトセンサー及びTFTからなる光電変換
素子部102と、光電変換素子部102で変換された電
気信号を伝送する配線部103と、光電変換素子部10
2及び配線部103を保護する窒化シリコン等よりなる
保護層104とを備えている。
【0029】さらに、センサーパネル100と蛍光体板
110とは、スペーサ130で蛍光板110とセンサー
パネル100との距離が最大で50μm程度となるよう
にした状態で、接着層120により接着されている。
【0030】なお、図1において、116は蛍光体層1
13を柱状に結晶化させる際に、ゴミ、蒸着時のスプラ
ッシュ、基材111の表面粗さのばらつきなどによっ
て、部分的に生じた異常成長により形成された数10μ
mから数100μm程度の凸部である突起部を高さが最
大で50μmに納まるようにしたものである。
【0031】図2は、図1の突起部116付近の拡大図
である。図2において、T1は蛍光板110とセンサー
パネル100との距離、H1は突起部116の高さであ
り、これらの間には後述するような関係が成り立つ。
【0032】本実施形態は、蛍光板110とセンサーパ
ネル100とを貼り合わせる前に、突起部116の高さ
を測定し、その高さが以下説明する所定のしきい値を越
えていた場合はしきい値内に納まるように修正し、それ
から蛍光板110とセンサーパネル100とを貼り合わ
せるものである。
【0033】そのため、図2に示すように、光電変換素
子部102や配線部103が破壊されないようにした
り、蛍光板110がしなることを防止して蛍光板110
とセンサーパネル100との距離T1がしきい値内に納
まるようになる。
【0034】図19は、上記しきい値を設定するための
グラフであり、蛍光板とセンサーパネルとの間のギャッ
プと得られるデジタル画像の解像度との関係を示すグラ
フである。図19において、横軸は蛍光板とセンサー間
のギャップ、縦軸はデジタル画像の解像度のレスポンス
を示している。
【0035】図19に示すように、ギャップが広くなる
ほどデジタル画像の解像度は低下する。また、実用的な
解像度のレスポンスは一般的に0.7以上であり、この
値を切らないようにするためには、接着材の厚さが0.
05mm以下であることが好ましい。
【0036】これは、一般に接着材として用いられるも
のは、蛍光体層によって変換された光を充分に透過させ
る必要があるが、接着材が何もない状態から比べれば若
干ではあるが、光を吸収してしまう。したがって図19
に示したように蛍光体層113とセンサーパネル100
との間のギャップに比べて、実用レベルに達するための
厚さを薄くする必要があるためである。
【0037】そこで、ここでは突起部116の高さが
0.05mm、つまり50μm以下となるようにして、
突起部116が光電変換素子部102等を破壊しないよ
うにしている。数式で示すと、T1,H1は 50μm≧T1≧H1 となるようにしている。なお、実際には、工程マージン
を考慮すると、より好適にはT1等を、20μm以下に
するとよい。そのため、一番高い突起部116の高さH
1がたとえば10μmであれば、接着層120の厚さT
1は、12μm程度とすればよい。
【0038】図1の上部から入射したX線が基材111
及び反射層112を透過し、蛍光体層113で吸収され
た後、蛍光体層113は可視光を発光する。この可視光
は、蛍光体層113中をセンサーパネル100側に進む
ので、拡散することなく、保護層114,接着層12
0,保護層104を通過して、光電変換素子部102に
入射する。
【0039】光電変換素子部102では、入射した可視
光が電気信号に変換され、スイッチングにより、配線部
103を通して外部に読み出される。こうして、図1に
示すX線検出装置により、入射するX線情報を2次元の
デジタル画像に変換している。
【0040】なお、光電変換素子部102は、どのよう
なタイプのものを用いてもよいが、たとえばCCDやC
MOSセンサ、以下説明するようなMIS(Metal Insu
lator Semiconductor)フォトセンサーを備えるように
したり、PIN型フォトセンサーを備えるようにするこ
とができる。
【0041】図17は、MIS型フォトセンサーを備え
た光電変換素子部102の等価回路図である。図17に
おいて、501,502はそれぞれ変換された電荷を蓄
積する第一,第二のキャパシター部、503は第一,第
二のキャパシター部501,502に蓄積されている電
荷の転送を制御するTFT、510はTFT503のゲ
ートのオン/オフを制御する制御信号を生成するゲート
ドライブ装置、507はゲートドライブ装置510で生
成された制御信号を伝送するゲートライン、506はT
FT503により転送された電荷を伝送するシグナルラ
イン、504は転送された電荷を増幅するアンプ、50
9はアンプ504により増幅された電化を外部に読み出
す読み出し装置、508は第一,第二のキャパシター部
501,502のバイアス用の電源、505は電源50
8と第一,第二のキャパシター部501,502とを接
続するバイアスラインである。
【0042】なお、図17では、3×3のピクセルで表
現したが、実際は、縦、横方向とも、用途などに応じて
N×Mピクセルとすることが可能である。
【0043】最初、バイアス用電源508より一定の電
圧を、バイアスライン505を通して、第一、第二のキ
ャパシター501,502に投入して、これらをリフレ
ッシュしておく。その後、同じくバイアス用電源508
より異なる一定電圧を投入した状態で、X線を放射し、
蛍光体層113で変換された可視光に応じた量の電子・
ホール対(キャリア)を発生させ、第一、第二のキャパシ
ター501,502に蓄積する。
【0044】この状態でゲートドライブ装置510で制
御信号を生成し、ゲートライン507を通じてTFT5
03のゲートをオンすると、蓄積されていた電荷がシグ
ナルライン506に流れ、アンプ504によって増幅さ
れ、読み出し装置509へ転送される。そして、読み出
し装置509で所要の信号処理を行うことによって、信
号出力を取り出せるようにしている。
【0045】図18は、PIN型フォトセンサーを備え
た光電変換素子部102の等価回路図である。図18に
おいて、601はPIN型フォトダイオード部、602
は同時に形成されるキャパシター部、603〜610は
図17の503〜510とそれぞれ同様の部分である。
【0046】図18に示す光電変換素子部102は、バ
イアス用電源608より一定の逆バイアス電圧を、バイ
アスライン605を通してフォトダイオード601に投
入しておく。その状態で、X線を放射し、蛍光体層11
3で変換された可視光をPIN型フォトダイオード60
1に照射させて、その光に応じた量の電子・ホール対
(キャリア)を発生させ、キャパシター602に蓄積す
る。
【0047】この状態でゲートドライブ装置610で制
御信号を生成し、ゲートライン607を通じてTFT6
03のゲートをオンすると、蓄積されていた電荷がシグ
ナルライン606に流れ、以下、図17を用いて説明し
た場合と同様の手順により信号出力を取り出せるように
している。
【0048】つづいて、図1のX線検出装置の製造方法
について説明する。本実施形態では、蛍光板110とセ
ンサーパネル100とを接着材の膜厚を制御しながら貼
り合せるものである。
【0049】図3〜図10は、図1のX線検出装置の製
造工程図である。まず、図3に示すように、基材111
上に反射層112を形成した後に、柱状蛍光体を成長さ
せて蛍光体層113を形成する。図3(a)は蛍光体層
113を形成した後の斜視図であり、図3(b)は断面
図である。なお、115は蛍光体層113を柱状に結晶
化させる際に、ゴミ、蒸着時のスプラッシュ、基材11
1の表面粗さのばらつきなどによって、部分的に生じた
異常成長により形成された数10μmから数100μm
程度の突起部である。
【0050】この際、柱状蛍光体を蒸着によって形成す
ると、ゴミ等が核になってそこから結晶が異常成長し、
突起部115が発生することがある。突起部115の高
さは、低いもので10μm程度、高いものになると10
0〜200μmになる。
【0051】ここで、上記のように、本実施形態では、
接着材の厚みを最大でも50μm、好ましくは20μm
以下となるようにするために、突起部115を除去す
る。ちなみに、蛍光体層113の異常成長のない部分で
の表面の凹凸はせいぜい数μm程度であるので、解像力
の低下を引き起こす心配はない。
【0052】突起部115を除去するにあたり、まず、
図4(a)に示すように、蛍光体層113の表面全体
を、蛍光体層113の表面に対して斜めに光源202か
ら光を照射しながら、センサ201で突起部115の位
置を特定する。
【0053】具体的には、突起部115があると、セン
サ201で検知した信号を画像処理したときに、画像に
濃淡が現れるので、処理後の信号を蛍光体層113の位
置に対応させて、蛍光体層113の表面のどの部分に突
起部116があるかを特定する。
【0054】ちなみに、実用上、液晶パネルの検査等に
用いられる基板検査機を用いるのが好ましい。これには
大きくは2種類あり、一つは、光源とラインセンサーと
の組み合わせにより、パネル全面の光学画像を読み取っ
て、そのコントラストの異常部を画像処理して把握する
ものである。もう一つは、光源と光センサとを組み合わ
せて、異常部の乱反射をセンサで読み取るのものであ
る。
【0055】前者は、パネル上にパターンが形成されて
いても異常部を検出できるため、たとえば、蛍光板にパ
ターンが形成されている場合などは、この方法を用いる
方がよい。後者は、パターンがない場合のみであるが、
検出限界が深く、サブミクロンレベルの異物を検出可能
なので、対象とする突起が小さい場合は、この方法を用
いるのがよい。どちらを選ぶかは、対象とする蛍光板の
状態によって的確な方を選べばよい。
【0056】つづいて、図4(b)に示すように、位置
を特定した各突起部115の高さをさらに顕微鏡203
で測定し、除去の必要性を判定する。具体的には、顕微
鏡203の焦点位置の差を読み込み、それに基づいて高
さを測定する方法や、レーザーを照射して距離の差を読
み込む方法とがある。
【0057】前者は、精度が甘く、数ミクロンの誤差は
生じるが、測定が比較的簡単で、マニュアル操作によっ
ても可能である。後者は、特にサブミクロン程度の精度
が求められる場合に有効である。得られた高さデータと
管理値との比較はソフト上で行えばよい。高さ測定用顕
微鏡を異常部に対応させるためには、記憶した位置情報
から設置ステージを操作して行う。
【0058】なお、本実施形態では、突起部115の位
置の特定と突起部115の高さの測定とを同工程で行っ
ている。換言すると、一つ目の突起部115の高さの測
定は、蛍光体層113上における一つ目の突起部115
の位置を特定したら、すぐにその位置に顕微鏡203を
移動させて行うようにしている。
【0059】ここでは、凸部115は、まず解像力レス
ポンスと接着材120の材料等とに基づいて決定した接
着材120の厚さよりも凸部115の高さが高ければ除
去し、低ければ除去しない。
【0060】突起部115の除去は、図5〜図7のいず
れかに示すような手法によって行う。図5には、突起部
115を押しつぶし治具204によって、上部から押し
つぶすことによって、除去する様子を示している。この
とき、突起部115だけを押しつぶせるように、先に測
定した突起部115の高さに応じて押圧を調整したり、
図示しないストッパー機構を設け、必要以上に押しつぶ
さないようする。また、保護層114が破壊しなけれ
ば、保護層114を形成した後に行ってもよい。
【0061】図6には、回転研磨機205によって突起
部115を研磨により除去する様子を示している。除去
の際は、削り取られた破片が蛍光体層113の表面を傷
つけたりしないように、回転研磨機205にこの破片を
吸引する吸引機能を備えておくとよい。なお、回転研磨
機205は、ローラー回転機構以外に円盤回転機構を用
いてもかまわない。
【0062】図7には、鋭利な切断手段206を用いて
突起部115を切り取る様子を示している。この場合に
も、除去の際の破片が、蛍光体層113を傷つけないよ
うに吸引機能を備えておくとよい。
【0063】ちなみに、図6,図7に示すような手法
は、押しつぶしに耐えられない蛍光体に適用するとよ
い。特に、突起部116が細長い形状の場合には図7に
示すような手法で行うのが簡易でよい。いずれの方法を
選択するかは、突起の特長によって決めればよいが、さ
まざまな形の突起にも対応するためには、全ての手法を
採用可能な装置を用いればよい。
【0064】図5〜図7に示すいずれかの手法により突
起部115を除去した後に、蛍光体層113の表面の凹
凸差が50μm以内であるかどうかを、再度、顕微鏡2
03などによる測定で確かめるとよい。
【0065】そして、蛍光体層113の表面の凹凸差が
50μm以内でなければ、同様の手順により凸部を除去
し、蛍光体層113の表面の凹凸差が50μm以内であ
れば、図8に示すように、保護層114を蛍光体全体に
形成することで蛍光板110を完成させる。
【0066】なお、図8(a)に示すように、保護層1
14の表面に生じた段差は、必要に応じて図8(b)に
示すように、保護層114の表面を平坦にするのが望ま
しい。保護層114は、平坦化を容易に行えるように、
PI、BCBなどの粘性材料をスピンコート等の方法に
よって塗布するのがよい。なお、保護層114を形成し
た後に、保護層114の表面の凹凸の有無等を検査する
とよい。
【0067】次に、図9(a)に示すように、蛍光体1
10の周囲部の構造上の弱さによって発生する接着材の
厚さのばらつきや、蛍光体110の端部の破壊を抑える
ために、蛍光板110の周囲にスペーサ130を設け
る。
【0068】この状態で、接着材を塗布したセンサーパ
ネル100上に、蛍光板110を載せて、図9(b)に
示すように、上からローラー301でしごく。押圧、し
ごき速度を制御して接着材が最大でも50μm以内に納
まるようにする。ローラー301による貼り合わせを行
うと、図10に示すように、押圧を下げるほど、また、
しごくスピードを速くするほど接着材が厚くなる。
【0069】図10で説明すると、貼り合わせ前の突起
部116の高さがh1だとすると、しごくスピードがV
1であれば押圧はP2〜P1になる。しごくスピードが
V2であれば押圧はP4〜P3にする。
【0070】また、ローラー301による貼り合わせを
行うと、蛍光板110全体の剛性が高いほど接着材が厚
くなる。さらに、接着材の粘度は小さいほど膜厚が薄く
なるので、接着材の厚みをコントロールするためには相
応の粘性が必要である。十分に粘性を備えたものを使用
しない場合には、ストッパー130で、厳密に接着材の
厚さが最大で50μm以内になるようにすればよい。
【0071】このローラーによる貼り合わせ方法は、上
部からある程度の圧力で蛍光体を押すので、圧力のコン
トロールには正確さが必要だが、歩留まりよく製造する
ことが可能である。
【0072】この他にも、センサーパネル100と蛍光
板110との間に決められたギャップを設けて、センサ
ーパネル100と蛍光板110との間に接着材を流し込
んだり、接着材として粘着材を用いて、センサーパネル
100と蛍光板110とを押しながら貼り合わせてもよ
い。
【0073】前者は、貼り合わせる2枚の対象物を別々
の平面基準に吸着させ、あらかじめ接着層のギャップを
決めた上で、その中に圧力差を用いて低粘度接着材を流
し込むものである。ギャップを決める手段としては、装
置側にストッパー機構を設けてもよいし、貼り合わせ対
象物の間にストッパー130を設けてもかまわない。こ
の方法は、機械的な衝撃が最も少ないため、機械強度の
弱い対象物に適している。
【0074】後者は、接着前に塗布する粘着材の膜厚を
目的の値に制御し、貼り合わせるものである。このた
め、貼り合わせときの制御が楽で、圧力差を利用して膨
張する風船で押し付けてもかまわないし、先に述べたロ
ーラーで押し付けてもかまわない。
【0075】以上説明したように、図1に示すX線検出
装置は、蛍光体層113の表面には、最大でも高さが5
0μmである突起部116しか残っていないので、光電
変換素子部102等が破壊されないし、デジタル画像の
解像度の低下しない。
【0076】(実施形態2)図11は、本発明の実施形
態2のX線検出装置の模式的な断面図である。図11に
は、図1のスペーサ130に代えて、封止材140を用
いている例を示している。
【0077】図12は、図11に示すX線検出装置の製
造装置であって、蛍光板110とセンサーパネル100
との貼り合わせ装置の模式的な構成図である。図12に
示す貼り合わせ装置は、蛍光板110側を基準プレート
401に接触させて、真空配管412を通じてポンプ4
11でたとえば大気圧以下に引き、基準プレート401
で蛍光板110を保持する。
【0078】また、センサーパネル100側を基準プレ
ート402に接触させて、真空配管422を通じてポン
プ421でたとえば大気圧以下に引き、基準プレート4
02でセンサーパネル100を保持する。
【0079】このとき、接着面相互のギャップは、基準
プレート401,402相互のギャップ調整機能を装
置、又は基材111と基板101との間に備えてもよ
い。また、このギャップ寸法は、突起部116の高さ以
上に合せられている。さらに、この状態にする前の基準
プレート401,402の表面は清掃してゴミがチャッ
ク面に挟まれないようにしなければならない。
【0080】この状態で、周囲に封止材140を塗布、
硬化するが、必要な部分に接着材供給パイプ432とバ
キュームパイプ444の挿入口を設けておく。一方、接
着材タンク431には硬化前の接着材150を充填して
おき、真空ポンプ441でバキュームパイプ442,4
44を通じて排気することによって、接着材150をギ
ャップ内に流し込む。
【0081】このとき、余分な接着材150が真空ポン
プ441側に流れ込まないように、バッファータンク4
43をバキュームパイプ444と真空ポンプ441側に
設けておき、ここで捕獲する。
【0082】用いる接着材は、流動性のよい低粘度のも
のがよい。蛍光体110とセンサーパネル100のギャ
ップ内に一様に接着材が満たされたら、バキュームを終
え、接着材供給パイプ432とバキュームパイプ444
とを抜き取り、封止材140に空いた穴を、封止材14
0と同じ材料の封止剤でふさいで、硬化させておく。
【0083】接着材150が硬化するまでは、基準プレ
ート401,402でのチャックを続け、接着層を一定
ギャップ幅におさめておかねばならない。接着材150
が充分硬化したら、基準プレート401,402の真空
を解除し、ワークを抜き取る。
【0084】このような貼り合わせ工程を用いれば、実
施形態1で説明した手法に比べ、貼り合わせたときの蛍
光板110とセンサーパネル100との間の衝撃が一層
軽減されるので、構造的に弱いもの同士を接着する際に
は有効である。
【0085】(実施形態3)図13は、本発明の実施形
態3のX線検出装置の模式的な断面図である。本実施形
態では、たとえばペースト状の粘着材160により蛍光
板110とセンサーパネル100とを貼り合わせてい
る。
【0086】図14は、図13のX線検出装置の貼り合
わせ工程を説明する断面図である。図14(a)は、蛍
光板に粘着材160を塗布した状態の断面図である。図
14(b)は、図13に示すX線検出装置の製造装置で
あって、蛍光板110とセンサーパネル100との貼り
合わせ装置の模式的な構成図である。
【0087】実施形態1で説明した手法と同様の手法で
作成された蛍光板110に、粘着材160を塗布する
(図14(a))。すると、粘着材160はペースト状
であるので、表面が平坦となり、たとえば図8(a)に
示す状態から、図8(b)に示す状態への加工処理が不
要となる。なお、粘着材160の膜厚は突起の高さ以上
にする必要がある。
【0088】そして、この蛍光板110をセンサーパネ
ル100側に粘着材160を介して載置した状態にし
て、その上部からバルーンゴム701によって押し付け
て貼り合わせを行う。
【0089】封止剤703で周囲が封止されたバルーン
ゴム701と蓋702との間の空間704には、コンプ
レッサー711から配管712を通して、圧縮気体が供
給されており、この中の圧力を上げることによってバル
ーンゴム701を膨張させるものである。
【0090】圧縮気体の供給は、コンプレッサー711
の削減の意味も含め、工場内の窒素ガスを用いてもかま
わず、他の安全な圧縮気体を用いてもかまわない。バル
ーンゴム701は、図14(b)では、蛍光体110の
中心部から周辺部に徐々に基材111を押し始めるの
で、粘着材160とセンサーパネル100との間に、混
入した空気層は周囲の方に押し出され、気泡のない貼り
合わせが可能となる。
【0091】こうして、粘着材160とセンサーパネル
100とを貼り合わせると、与えられた衝撃を粘着材1
60によって支えることができることをはじめ、粘着材
160の塗布量によって接着層の厚みを管理することが
可能になる。
【0092】従って、上部から押し付ける際の押し圧コ
ントロールも簡単となり、生産性を高くすることができ
る。本例では、圧縮気体によってバルーンゴム701を
膨張させる方法を述べたが、貼り合わせサンプル全体を
真空系に閉じ込め、大気圧によってバルーンゴム701
が貼り合わせ面側に膨らみ、その力で押し込むことを利
用して行ってもかまわない。
【0093】さらに、実施形態1で説明したように、ロ
ーラーによって粘着材160とセンサーパネル100と
の間に空気層ができないようにしてもよい。
【0094】以上、本発明の各実施形態では、たとえば
あるしきい値を、突起部116の高さが越えているよう
な場合に、その突起部116を少なくとも一部除去して
しきい値内に納まるようにしているが、たとえば蛍光板
110とセンサーパネル100との貼り合わせの際にこ
れらに外力がかかっても、センサを破壊しないように、
一律に全ての突起部116の先端を、センサ面に平行と
なるようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、表面の
凹凸を小さくした波長変換体を、接着材を介してセンサ
と貼り合わせるので、デジタル画像に欠陥がなく、解像
度が低下することのない放射線検出装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のX線検出装置の模式的な
断面図である。
【図2】図1の突起部付近の拡大図である。
【図3】図1のX線検出装置の製造工程図である。
【図4】図1のX線検出装置の製造工程図である。
【図5】図1のX線検出装置の製造工程図である。
【図6】図1のX線検出装置の製造工程図である。
【図7】図1のX線検出装置の製造工程図である。
【図8】図1のX線検出装置の製造工程図である。
【図9】図1のX線検出装置の製造工程図である。
【図10】図1のX線検出装置の製造工程図である。
【図11】本発明の実施形態2のX線検出装置の模式的
な断面図である。
【図12】図11に示すX線検出装置の製造装置の模式
的な構成図である。
【図13】本発明の実施形態3のX線検出装置の模式的
な断面図である。
【図14】図13のX線検出装置の貼り合わせ工程を説
明する断面図である。
【図15】従来のX線検出装置の模式的な断面図であ
る。
【図16】図15の突起部付近の拡大図である。
【図17】MIS型フォトセンサーを備えた光電変換素
子部の等価回路図である。
【図18】PIN型フォトセンサーを備えた光電変換素
子部の等価回路図である。
【図19】接着材と得られるデジタル画像の解像度との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
100 センサーパネル 101 ガラス基板 102 光電変換素子部 103 配線部 104 窒化シリコン等よりなる保護層 110 蛍光板 111 基材 112 Al等よりなる反射層 113 柱状の蛍光体よりなる蛍光体層 114 有機樹脂等よりなる保護層 115,116 蛍光体の突起部 120 透明な接着材よりなる接着層 130 スペーサ 140 封止材 150 接着材 160 粘着材 201 センサ 202 光源 203 顕微鏡 204 押しつぶし治具 205 回転研磨機構 206 切断手段 301 ローラー 401 基準プレート 402 基準プレート 411,421 ポンプ 412,421 真空配管 431 接着材タンク 432 接着材供給パイプ 441 真空ポンプ 433 バッファータンク 444 バキュームパイプ 501 第一のキャパシター部 502 第二のキャパシター部 503,603 TFT部 504,604 アンプ 505,605 バイアスライン 506,606 シグナルライン 507,607 ゲートライン 508,608 バイアス用の電源 509,609 シグナル読み出し装置 510,610 ゲートドライブ装置 601 PIN型フォトダイオード部 602 キャパシター部 701 バルーンゴム 702 蓋 703 封止材 704 空間 711 コンプレッサー 712 配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/32 H01L 31/00 A Fターム(参考) 2G088 EE01 EE30 FF02 GG16 GG19 GG20 JJ05 JJ09 JJ10 JJ37 LL12 4M118 AA05 AA10 BA05 BA10 BA14 CA05 CA07 CB06 CB11 FB03 FB09 FB13 FB16 HA24 HA40 5C024 AX11 CY47 EX23 GX03 GX09 GX16 GY01 GY31 5F088 AA02 AB05 BB03 BB07 CB20 EA04 EA08 GA02 HA09 HA15 JA17 JA20 LA08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線を光に変換する波長変換体と、前
    記波長変換体で変換された光を検知するセンサとを備え
    た放射線検出装置において、 前記波長変換体の表面に生じた凹凸を小さくした後に該
    波長変換体と前記センサとを貼り合わせてなることを特
    徴とする放射線検出装置。
  2. 【請求項2】 前記凸部と前記凹部との差が50μm以
    下であることを特徴とする請求項1記載の放射線検出装
    置。
  3. 【請求項3】 放射線を光に変換する波長変換体と、前
    記波長変換体で変換された光を検知するセンサとを備え
    た放射線検出装置において、 前記波長変換体の表面の突起部の先端をセンサ面に平行
    な面を有するようにしていることを特徴とする放射線検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記突起部の高さが50μm以下である
    ことを特徴とする請求項3記載の放射線検出装置。
  5. 【請求項5】 前記波長変換体と前記センサとは接着層
    を介して貼り合わされており、該接着層は、前記波長変
    換体で変更された光が解像力レスポンスが少なくとも
    0.7以上となるような厚さであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項記載の放射線検出装置。
  6. 【請求項6】 前記波長変換体は、全面に表面が平坦な
    保護層が形成されていることを特徴とする請求項1から
    5のいずれか1項記載の放射線検出装置。
  7. 【請求項7】 放射線を光に変換する波長変換体と、前
    記波長変換体で変換された光を検知するセンサとを貼り
    合わせる放射線検出装置の製造方法において、 前記波長変換体と前記センサとを貼り合わせる前に、前
    記波長変換体の表面の凹凸を小さくすることを特徴とす
    る放射線検出装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記波長変換体と前記センサとは、接着
    層によって貼り合わされており、該接着層の厚さが最大
    で50μm以内となるように前記波長変換体の表面の凹
    凸を小さくすることを特徴とする請求項7記載の放射線
    検出装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記接着層は、前記波長変換体と前記セ
    ンサとの間に塗布された接着材を、該波長変換体と該セ
    ンサとで挟む際に厚さの調整を行うことを特徴とする請
    求項8記載の放射線検出装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記接着層は、前記波長変換体と前記
    センサとの間に最大で50μmの厚さとなるように設け
    た隙間に流し込まれた接着材であることを特徴とする請
    求項8記載の放射線検出装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記接着材は、粘着材であることを特
    徴とする請求項8〜10のいずれか1項記載の放射線検
    出装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記凹凸は、凸部を押しつぶすことで
    小さくすることを特徴とする請求項7記載の放射線検出
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記凹凸は、凸部を削ることで小さく
    することを特徴とする請求項7記載の放射線検出装置の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 前記凹凸は、凸部を切り取ることで小
    さくすることを特徴とする請求項7記載の放射線検出装
    置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記凹凸を小さくするのに先だって凹
    凸差を測定し、前記凹凸差が所定のしきい値を越えてい
    る場合に前記凹凸を該しきい値内に納まるように小さく
    することを特徴とする請求項7記載の放射線検出装置の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 前記凹凸差の測定は、前記波長変換体
    の表面の画像のコントラストの検知結果に基づいて行う
    ことを特徴とする請求項7記載の放射線検出装置の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 放射線を光に変換する波長変換体と、
    前記波長変換体で変換された光を検知するセンサとを有
    する放射線検出装置の製造装置において、 前記波長変換体の表面の凹凸を検出する手段と、 前記凹凸の高低差を測定する手段と、 所定のしきい値と前記凹凸差を比較する手段と、 前記比較結果に応じて前記凹凸を小さくする手段とを有
    することを特徴とする放射線検出装置の製造装置。
  18. 【請求項18】 前記しきい値は前記放射線検出におい
    て出力される画像の解像力レスポンスが少なくとも0.
    7以上となるような値に設定されていることを特徴とす
    る請求項17記載の放射線検出装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項7〜16のいずれか1項記載の
    製造方法を用いて放射線検出装置を製造することを特徴
    とする放射線検出装置の製造装置の使用方法。
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