JP2002243087A - 継 手 - Google Patents

継 手

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JP2002243087A
JP2002243087A JP2001040114A JP2001040114A JP2002243087A JP 2002243087 A JP2002243087 A JP 2002243087A JP 2001040114 A JP2001040114 A JP 2001040114A JP 2001040114 A JP2001040114 A JP 2001040114A JP 2002243087 A JP2002243087 A JP 2002243087A
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Nobuhiko Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体を漏れ出させて押し輪が継手本体の所定
位置まで螺合されていない場合を検知することができ、
螺合が不十分であることに起因する不具合をなくすこと
ができる継手を提供する。 【解決手段】 継手12は継手本体13と、内筒部14
と、押圧リング15と、押し輪17と、シールリング3
3とから主に構成され、内筒部14の外周面には螺旋状
に延びる凹溝14aが形成されている。そして、押し輪
17が継手本体13の所定位置にまで螺合されず、押圧
リング15の樹脂パイプ11の外周面への締め付けが不
十分であると、継手14内を流通する水により凹溝14
aからシールリング33に水圧が直接的に作用するよう
に構成されている。その結果、水圧によりシールリング
33が弾性変形して樹脂パイプ11と内筒部14との間
のシール機能が低下し、水が継手12から漏れ出る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道配管、温水配
管、床暖房、ロードヒーティング等に使用される樹脂パ
イプ用の継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の継手は、筒状をなし、内
周から内筒部が突設された継手本体と、継手本体の先端
部に螺合接続される筒状の押し輪と、継手本体と押し輪
との間に配設される締付部材とより主に構成されてい
る。前記内筒部の先端側の外周面にはその内筒部の周方
向に沿って収容溝が形成され、その収容溝には円環状を
なし断面円形状に形成されたゴム材料製のシール部材が
嵌着されている。このシール部材の外径は内筒部の外径
より大きく形成され、内筒部への装着状態において、外
周部が内筒部の外周面より外方へ突出している。
【0003】そして、上記構成の継手を使用する際は、
まず、継手本体の基端側を水道配管に接続し、次いで、
その継手本体の先端側に締付部材と座金を配置し、押し
輪を継手本体の先端部に緩やかに螺合する。次に、樹脂
パイプの端部を押し輪内を介して継手本体内に挿入する
とともに、樹脂パイプの端部を内筒部に嵌挿する。
【0004】次いで、押し輪を継手本体の端部に手作業
で螺合接続すると締付部材により前記樹脂パイプの外周
面が締め付けられ、その締付部材からの樹脂パイプの抜
け出しが規制される。そして、押し輪を継手本体の所定
位置にまで螺合すると、締付部材が継手本体と押し輪と
の間に位置決めされることにより継手が構成され、その
締付部材により継手内に樹脂パイプが抜け止めされる。
それと同時に、前記シール部材に樹脂パイプの内周面が
圧接され、シール部材が弾性変形して収容溝の内面及び
樹脂パイプの内周面に圧接する。その結果、内筒部の外
周面と樹脂パイプの内周面との間がシール部材によりシ
ールされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
継手においては、押し輪が継手本体の所定位置にまで螺
合されず、締付部材による樹脂パイプの締付が不十分で
あると、樹脂パイプの内周面はシール部材に圧接しなく
なる。そのため、シール部材は弾性変形せず、樹脂パイ
プの内周面と内筒部の外周面との間のシール機能が低下
する。
【0006】しかし、上記シール機能が低下した状態
で、その継手に所定の水圧をかけて水圧試験を行った場
合、樹脂パイプの内周面と内筒部の外周面との間をシー
ル部材がシールして水圧試験に合格してしまうことがあ
る。そして、水圧試験の合格後、継手の表側に壁材等が
設置され、シール機能が低下した状態のまま継手を使用
して水を流通させ続けると、樹脂パイプの内周面と内筒
部の外周面との間から漏水し、経時的に継手から漏水し
てしまうという問題があった。また、継手は建築物内の
壁材の裏側に主に設置されるため、継手から漏水が確認
されると、壁材を除去又は切除した後、継手と樹脂パイ
プとの接続作業を再度行わなければならず非常に面倒で
あるという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、液体を漏れ出させて押し輪が継手本体の所
定位置まで螺合されていない場合を検知することがで
き、螺合が不十分であることに起因する不具合をなくす
ことができる継手を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の継手は、筒状をなす継手
本体内から突設された内筒部に樹脂パイプの端部を外嵌
し、当該樹脂パイプの外嵌された側の継手本体の端部の
所定位置まで押し輪を螺合するに伴い、継手本体と押し
輪との間に配設された締付部材により前記樹脂パイプの
端部の外面を締め付け、当該締付部材が継手本体と押し
輪との間に位置決めされることにより樹脂パイプを抜け
止めするとともに、前記内筒部の外周面に装着されたシ
ール部材に樹脂パイプの内周面を圧接させて内筒部と樹
脂パイプとの間における液体に対するシール機能を発揮
させるように構成した継手であって、前記シール部材の
外径を内筒部の外径と同じ又は若干異なるように設定す
るとともに、内筒部の外面に凹部又は凸部を形成し、前
記押し輪が継手本体の所定位置にまで螺合されていない
状態では、前記凹部又は凸部により内筒部の先端から基
端にかけて延びる隙間を樹脂パイプの内周面と内筒部の
外周面との間に形成して、前記隙間からシール部材に作
用する液体の圧力によるシール部材の変形により前記シ
ール機能を低下させて液体を内筒部の基端側へ流通可能
にしたことを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明の継手は、請求項1
に記載の発明において、前記内筒部の外面に前記シール
部材を跨いで内筒部の先端から基端にまで延びる凹溝を
前記凹部として形成したことを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明の継手は、請求項2
に記載の発明において、前記凹溝を内筒部の周方向に沿
って螺旋状に延びるように形成したことを特徴とするも
のである。
【0011】請求項4に記載の発明の継手は、請求項1
〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、
前記内筒部を継手本体とは別体に形成したことを特徴と
するものである。
【0012】請求項5に記載の発明の継手は、請求項1
〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、
前記シール部材を複数設けたことを特徴とするものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2に
示すように、樹脂パイプ11を接続可能に構成された継
手12は、略円筒状をなす内筒部14を備えた略円筒状
をなす継手本体13と、一箇所が切離された円環状をな
す締付部材としての押圧リング15と、円環状をなす座
金16と、ナットよりなる押し輪17とから主に構成さ
れている。前記継手本体13、内筒部14、押圧リング
15、座金16及び押し輪17は、それぞれ合金(真
鍮、青銅等)等の金属材料により形成されている。前記
樹脂パイプ11は、ポリオレフィン(架橋ポリエチレ
ン、ポリブテン等)等の合成樹脂により円筒状に形成さ
れている。
【0014】次いで、前記継手本体13について説明す
ると、継手本体13の基端部の外周面には、第1雄ねじ
部18が螺刻され、水道配管等の管体(図示せず)と螺
合可能になっている。また、図2に示すように、継手本
体13の長手方向の中央部における内周面には、当接面
19が継手本体13の軸線と直交するように円環状に設
けられている。
【0015】継手本体13内には前記当接面19を境界
として、当接面19より基端側(図2では左端側)には
輸送液体が流通可能な導入路20が形成され、当接面1
9よりも先端側(図2では右端側)には、第1雌ねじ部
21が螺刻されている。この第1雌ねじ部21は継手本
体13とは別体に形成された前記内筒部14の基端部に
螺刻された第1雄ねじ部30が螺合可能に形成されてい
る。そして、内筒部14の基端面が前記当接面19に当
接するまで前記第1雄ねじ部30を第1雌ねじ部21に
螺合することにより、内筒部14が継手本体13に螺合
接続されている。なお、前記第1雌ねじ部21と第1雄
ねじ部30とは嫌気性の接着剤により接着される。
【0016】図1に示すように、内筒部14の先端外周
縁には、同内筒部14の先端に向かうに従い縮径する第
2テーパ面31が形成され、その第2テーパ面31より
基端側の外周面には、収容溝32が内筒部14の外周全
体にわたって凹設されている。この収容溝32には、ゴ
ム材料製の断面円形状をなすシール部材としてのシール
リング33が4本嵌着されている。図2に示すように、
これらシールリング33の外径はそれぞれ内筒部14の
外径と同じ長さに設定され、シールリング33の厚みが
収容溝32の深さと同じになるように設定されている。
【0017】図1及び図2に示すように、内筒部14の
外周面には同内筒部14の基端から収容溝32まで周方
向に沿って螺旋状に延びてその収容溝32と連なり、さ
らに、収容溝32から第2テーパ面31にまで螺旋状に
延びる凹溝14aが凹部として凹設されている。即ち、
凹溝14aは収容溝32に嵌着されたシールリング33
を跨いで内筒部14の先端から基端まで延びるように形
成されている。
【0018】図2に示すように、継手本体13の先端側
の内周面と内筒部14の外周面との間には、樹脂パイプ
11を継手本体13内に挿入するための円環状の挿入空
間37が形成されている。その挿入空間37の内奥部に
は、前記当接面19に向かうに従い縮径する傾斜壁38
が形成され、その傾斜壁38より当接面19側には円環
状の縮径部39が形成されている。この縮径部39には
ゴム材料製の断面円形状をなすOリング40が嵌着され
ている。樹脂パイプ11が前記内筒部14に外嵌される
側、即ち継手本体13の先端側の外周面には、外ねじと
しての第2雄ねじ部27が螺刻されている。また、継手
本体13の先端側の内周面には、同継手本体13の内部
から先端側に向かうに従い拡径する第1テーパ面29が
形成されている。
【0019】継手本体13の略中央部には、平面略円形
状をなす貫通孔23が1箇所形成されている。この貫通
孔23には、図1に示すように、ポリアセタール等の合
成樹脂製の略円筒状をなすカラー24が嵌入されてい
る。また、このカラー24内にはポリアセタール等の合
成樹脂製の略円柱状をなすシャフト25が嵌挿されてい
る。図2に示すように、このシャフト25は、貫通孔2
3内において継手本体13の軸線と直交する方向に移動
可能に構成され、その外端部が貫通孔23内に没入する
とともに内端部が貫通孔23から継手本体13内に突出
する位置と、外端部が貫通孔23から外方に突出すると
ともに内端部が貫通孔23に没入する位置との間を樹脂
パイプ11の挿入状態に応じて変位しうる構成となって
いる。
【0020】次いで、前記押し輪17について説明する
と、図1及び図2に示すように、前記押し輪17の基端
部の内周面には、前記第2雄ねじ部27と螺合可能な内
ねじとしての第2雌ねじ部41が螺刻されている。ま
た、前記第2雌ねじ部41より先端側には、係止面44
が押し輪17の軸線と直交するように円環状に形成され
ている。押し輪17の先端部の内周面には収容凹所45
が全周にわたって凹設され、図2に示すように、この収
容凹所45には、樹脂パイプ11の継手12からの抜け
出しを防止するためのゴム材料製の断面円形状をなす抜
け出し防止リング46が嵌着されている。
【0021】図1及び図2に示すように、前記押圧リン
グ15は、継手本体13と押し輪17との間に配設され
るもので、その押圧リング15には軸線方向に延びる切
り割りが1箇所形成され、押し輪17の締付けによって
継手本体13内奥部へ前進するとともに、縮径可能な構
成となっている。押圧リング15の外周面は、前記継手
本体13の第1テーパ面29に対応する第3テーパ面4
7となっている。一方、押圧リング15の内周面には、
樹脂パイプ11を継手本体13内に抜け止めするための
凹凸面が全面にわたって形成されている。また、前記座
金16は、押圧リング15と押し輪17の係止面44と
の間に介在されるようになっている。
【0022】次に、上記のように構成された継手12の
作用を説明する。さて、図2に示すように、継手本体1
3の第1雄ねじ部18が管体(図示せず)に接続された
状態において、まず、継手本体13の先端側に押圧リン
グ15と座金16を配置し、押し輪17を緩やかに螺合
する。そして、図3に示すように、樹脂パイプ11の端
部を押し輪17内を介して継手本体13内の挿入空間3
7に挿入するとともに、樹脂パイプ11の端部を内筒部
14に外嵌する。
【0023】樹脂パイプ11の端部が挿入空間37に挿
入されると、樹脂パイプ11の端部がシャフト25の内
端部に押し当たって、シャフト25は継手本体13の外
周面に向かって移動される。その結果、シャフト25の
外端部は、貫通孔23内に没入した状態から外方へ突出
した状態へと変位される。このため、樹脂パイプ11の
端部の継手本体13の挿入空間37への挿入深さを視認
することができる。
【0024】そして、継手本体13の樹脂パイプ11の
外嵌された側の端部の第2雄ねじ部27に押し輪17の
第2雌ねじ部41を手作業でさらに螺合する。この手作
業により、押し輪17が継手本体13の所定位置にまで
螺合されていない状態において、押圧リング15は確実
に縮径せず、図4に示すように、樹脂パイプ11の内周
面は内筒部14の外周面に押しつけられていない。その
ため、各シールリング33は弾性変形せず収容溝32の
内面及び樹脂パイプ11の内周面に面接触していない。
即ち、各シールリング33は継手12内を流通する液体
による液圧に対する耐圧性の低い状態となっている。こ
のとき、凹溝14aにより、樹脂パイプ11の内周面
と、内筒部14の外周面との間に、内筒部14の先端か
ら基端にまでシールリング33を跨いで延びる隙間が形
成される。
【0025】図3に示す状態で、継手12に所定の水圧
をかけて水圧試験を行うと、水が内筒部14の第2テー
パ面31から先端側の凹溝14a、さらには収容溝32
内に直接入り込み、各シールリング33に所定の水圧が
直接的に作用し、その水圧により弾性変形する。する
と、樹脂パイプ11の内周面と内筒部14の外周面との
間におけるシール機能は低下し、水はシールリング33
の間を通過して、基端側の凹溝14aを流通し樹脂パイ
プ11の端面とOリング40との間から導入路20外へ
漏れ出る。
【0026】その結果、継手本体13と押し輪17との
接続部分等から継手12外へ水が漏れ出るため、押し輪
17が継手本体13の所定位置にまで螺合されず、押圧
リング15による樹脂パイプ11の締付が不十分である
ことが作業者により確認される。
【0027】そして、図5に示すように、スパナ等の工
具を用いて押し輪17を継手本体13の所定位置にまで
螺合すると、押し輪17の係止面44は継手本体13の
先端側へ移動するため、押圧リング15は、座金16を
介して継手本体13の内奥部に押し込まれる。このとき
樹脂パイプ11の端部は、進入方向に押圧されるため、
樹脂パイプ11の端面はOリング40に圧接され、継手
本体13、内筒部14及び樹脂パイプ11の間はシール
される。
【0028】また、継手本体13の第1テーパ面29に
押圧リング15の第3テーパ面47が係合し、押圧リン
グ15は縮径され、押圧リング15の内周面は、樹脂パ
イプ11の外周面に圧接して締め付けるとともに、押圧
リング15内からの樹脂パイプ11の抜け出しが規制さ
れる。その結果、継手本体13と押し輪17との間に位
置決めされた押圧リング15により樹脂パイプ11は継
手本体13内に強固に抜け止めされる。
【0029】それと同時に、押圧リング15により樹脂
パイプ11は内方へ押圧される。すると、図6に2点鎖
線に示すように、樹脂パイプ11の内周面は内筒部14
の外周面に圧接するとともに、収容溝32内及び凹溝1
4a内に入り込み、収容溝32内では各シールリング3
3に圧接する。その結果、その圧接に伴いシールリング
33は弾性変形し、シールリング33同士が面接触する
とともに、それら各シールリング33が収容溝32の内
面及び樹脂パイプ11の内周面と面接触する。そして、
樹脂パイプ11の内周面と内筒部14の外周面との間に
おける水に対するシール機能がシールリング33により
発揮されるようになるとともに、シールリング33の水
圧に対する耐圧性が向上する。
【0030】この状態で、水圧試験を行うと、水は内筒
部14の第2テーパ面31から先端側の凹溝14a内へ
若干入り込むが、弾性変形状態の各シールリング33は
水圧によって弾性変形することなく、樹脂パイプ11の
内周面と、内筒部14の外周面との間を確実にシールし
て収容溝32から先への浸水が防止される。また、万
一、シールリング33より先に浸水しても、Oリング4
0により継手本体13、内筒部14及び樹脂パイプ11
の間はシールされる。その結果、水が継手本体13と押
し輪17との接続部分等から継手12外へ漏れ出ず、押
し輪17の継手本体13に対する螺合が確実に行われ、
押圧リング15による樹脂パイプ11の締付が十分であ
ることが作業者により確認される。
【0031】以上詳述した本実施形態によれば次のよう
な効果が発揮される。 ・ 内筒部14の先端から収容溝32に連なり、その収
容溝32から内筒部14の基端にまで連なる凹溝14a
を形成した。そのため、押し輪17が継手本体13の所
定位置にまで螺合されず、シールリング33が耐圧性の
低い状態で水圧試験を行うと、凹溝14aから収容溝3
2内のシールリング33に水圧が直接作用してそのシー
ルリング33を弾性変形させるように構成した。そのた
め、内筒部14と樹脂パイプ11との間から漏水し、凹
溝14aから継手12外へ水が漏れ出て押し輪17が継
手本体13の所定位置にまで螺合されていない場合を確
実に検知することができる。
【0032】・ また、水圧試験の際、押し輪17が継
手本体13の所定位置にまで螺合されていない場合を確
実に検知することができるため、押し輪17の螺合が不
十分のまま継手12の前面に壁材等が設置されるという
不具合をなくすことができる。従って、継手12からの
漏水が確認された後、壁材を除去又は切除して押し輪1
7を継手本体13へ螺合し直す作業をなくすことができ
る。
【0033】・ 継手12を構成する内筒部14に凹溝
14aを形成し、その凹溝14aにより継手12の押し
輪17の螺合状態を判別する手段を構成した。そのた
め、前記判別手段を継手12とは別部材で設ける場合と
異なり、部材点数を少なくして継手12の製造コストの
節約を図ることができる。
【0034】・ シールリング33はゴム材料により断
面円形状に形成されているため、樹脂パイプ11の内周
面がシールリング33に圧接したとき確実に弾性変形さ
せることができる。従って、シールリング33同士が面
接触するとともに、収容溝32の内面及び樹脂パイプ1
1の内周面に面接触し、シールリング33によるシール
機能を確実に発揮させることができる。
【0035】・ 継手本体13の先端の外周面に第2雄
ねじ部27が形成されているため、継手本体13内に挿
入空間37を広く形成することができ、外径の異なる内
筒部14を継手本体13に取り付けることにより、継手
12に接続可能な樹脂パイプ11の種類を複数にするこ
とができる。
【0036】・ 回転する内筒部14の外周面を切除す
ることにより、内筒部14の外周面の周方向に沿って螺
旋状に延びる凹溝14aを形成することができるため、
凹溝14aを容易に形成することができる。
【0037】・ 継手本体13と内筒部14とが別体で
形成されているため、継手本体13の製造装置の構成を
簡易化して継手12の製造を容易に行うことができると
ともに、製造コストを節約することができる。
【0038】・ シールリング33は収容溝32内に4
本設けられているため、押し輪17が継手本体13の所
定位置にまで螺合されている状態で、万一、水が収容溝
32内に入り込んでも、水がシールリング33と樹脂パ
イプ11の内周面との間を通って、継手本体13内の縮
径部39に流れ込むのを防止することができる。
【0039】なお、前記実施形態を次のように変更して
構成することもできる。 ・ 実施形態では、継手本体13に外ねじとして第2雄
ねじ部27を螺刻し、押し輪17に内ねじとして第2雌
ねじ部41を螺刻したが、継手本体13の内周面に内ね
じを螺刻し、押し輪17の外周面に前記内ねじと螺合可
能な外ねじを螺刻してもよい。
【0040】・ 実施形態では、シールリング33を4
本設けたが、1〜3本のいずれか又は5本以上のシール
リング33を収容溝32に嵌着してもよい。なお、この
とき、使用されるシールリング33の本数に対応させて
収容溝32の大きさを変更してもよい。又は、厚みが収
容溝32の深さと同じ又は若干異なるように設定されて
いるゴム材料製の断面長方形状をなすシールリングに変
えてもよい。
【0041】・ 実施形態では、内筒部14と継手本体
13とを螺合関係により取付可能に形成したが、継手本
体13の第1雌ねじ部21及び内筒部14の第1雄ねじ
部30を省略し、内筒部14の基端部と継手本体13と
を嵌合関係により取付可能に構成してもよい。
【0042】・ 実施形態では、内筒部14と継手本体
13とを別体に構成したが、継手本体13に内筒部14
を一体形成してもよい。 ・ 実施形態では、凹溝14aを内筒部14の周方向に
沿って螺旋状に延びるように形成したが、収容溝32と
連通するように、凹溝14aを内筒部14の長さ方向に
沿って直線状、波形状に延びるように形成してもよい。
【0043】・ 実施形態では、内筒部14に凹溝14
aを凹設したが、内筒部14の外面に凸部を形成し、そ
の凸部により押し輪17の螺合状態を判別する手段とし
てもよい。このように構成した場合、押し輪17が継手
本体13の所定位置にまで螺合されていないと、凸部に
より樹脂パイプ11の内周面と内筒部14との間に、内
筒部14の先端から基端まで隙間が形成され、シールリ
ング33が弾性変形せず耐圧性の低い状態となる。その
結果、水圧試験を行ったとき、隙間からシールリング3
3に水圧が作用してシールリング33が弾性変形し、継
手12の漏水の原因となる。
【0044】一方、押し輪17を確実に螺合すると、樹
脂パイプ11は押圧リング15により内方へ押圧され、
凸部は樹脂パイプ11の内周面に食い込み、樹脂パイプ
11の内周面は内筒部14の外周面及び各シールリング
33に圧接する。その結果、前記隙間がなくなるととも
に、シールリング33が弾性変形して耐圧性の高い状態
となり、継手12の漏水のおそれをなくすことができ
る。
【0045】・ 実施形態では、シールリング33の外
径をそれぞれ内筒部14の外径と同じ長さになるように
設定したが、シールリング33の外径は、内筒部14の
外径と全く同じに設定されなくてもよい。即ち、押し輪
17が継手本体13の所定位置にまで螺合されず、水圧
等の液体による圧力が凹溝14aからシールリング33
に直接的に作用したとき、その圧力により弾性変形可能
とするならば内筒部14の外径と若干異なるように設定
されてもよい。具体的には、シールリング33の外径は
内筒部14の外径より最大0.30mmまで大きく形成
されてもよく、この場合はシールリング33の外周部は
内筒部14の外径より0.15mm突出している。一
方、シールリング33の外径は内筒部14の外径より最
大0.50mmまで小さく形成されてもよく、この場合
はシールリング33の外周部は内筒部14の外径より
0.25mm後退している。
【0046】・ 実施形態では、継手12と水道配管の
管体とを接続して液体として水を流通させたが、継手1
2を温水配管の管体と接続して湯を流通させたり、床暖
房、ロードヒーティング用に油、エチレングリコール等
を流通させてもよい。
【0047】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記継手本体の樹脂パイプの挿入される端部の内周
面に、同継手本体の外端部に向かうに従い拡径するテー
パ面を形成し、前記締付部材を前記テーパ面に対応する
テーパ状の外周面を有するように形成して、押し輪を継
手本体に螺合することにより締付部材により樹脂パイプ
を挿入方向に締付可能に構成した請求項1〜請求項5の
うちいずれか一項に記載の継手。このように構成した場
合、押し輪の継手本体に対する螺合に伴い、締付部材を
樹脂パイプの外周面に確実に係合させることができる。
【0048】・ 前記継手本体の樹脂パイプの挿入され
る端部の外周面に外ねじを螺刻し、前記押し輪の内周面
に螺刻された内ねじを前記外ねじに螺合して継手本体と
押し輪とを螺合接続可能に構成したことを特徴とする請
求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の継手。こ
の構成によれば、継手本体の内周面と内筒部の外周面と
の間に樹脂パイプ及び締付部材が挿入可能な空間を広く
形成することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
の継手によれば、液体を漏れ出させて押し輪が継手本体
の所定位置まで螺合されていない場合を検知することが
でき、螺合が不十分であることに起因する不具合をなく
すことができる。
【0050】請求項2に記載の発明の継手によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、押し輪が継手本体の
所定位置まで螺合されているか否かを判別する手段を継
手とは別部材で設ける場合と比較して、継手の製造コス
トを節約することができる。
【0051】請求項3に記載の発明の継手によれば、請
求項2に記載の発明の効果に加え、内筒部に溝を容易に
形成することができる。請求項4に記載の発明の継手に
よれば、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加え、継手本体を簡易な構成とすること
ができ、その製造を容易に行うことができるとともに、
継手の製造コストを節約することができる。
【0052】請求項5に記載の発明の継手によれば、請
求項1〜請求項4のうちいずれかい一項に記載の発明の
効果に加え、押し輪が継手本体の所定位置にまで螺合さ
れた継手からの液体の漏れを効果的に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の継手を示す分解斜視図。
【図2】 押し輪と継手本体とを螺合した状態を示す半
縦断面図。
【図3】 継手に樹脂パイプを挿入した状態を示す半縦
断面図。
【図4】 樹脂パイプと内筒部との関係を示す要部断面
図。
【図5】 押圧リングで樹脂パイプを締め付けた状態を
示す半縦断面図。
【図6】 樹脂パイプと内筒部との関係を示す要部断面
図。
【符号の説明】
11…樹脂パイプ、12…継手、13…継手本体、14
…内筒部、14a…凹部としての凹溝、15…締付部材
としての押圧リング、17…押し輪、33…シール部材
としてのシールリング。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす継手本体内から突設された内
    筒部に樹脂パイプの端部を外嵌し、当該樹脂パイプの外
    嵌された側の継手本体の端部の所定位置まで押し輪を螺
    合するに伴い、継手本体と押し輪との間に配設された締
    付部材により前記樹脂パイプの端部の外面を締め付け、
    当該締付部材が継手本体と押し輪との間に位置決めされ
    ることにより樹脂パイプを抜け止めするとともに、前記
    内筒部の外周面に装着されたシール部材に樹脂パイプの
    内周面を圧接させて内筒部と樹脂パイプとの間における
    液体に対するシール機能を発揮させるように構成した継
    手であって、 前記シール部材の外径を内筒部の外径と同じ又は若干異
    なるように設定するとともに、内筒部の外面に凹部又は
    凸部を形成し、前記押し輪が継手本体の所定位置にまで
    螺合されていない状態では、前記凹部又は凸部により内
    筒部の先端から基端にかけて延びる隙間を樹脂パイプの
    内周面と内筒部の外周面との間に形成して、前記隙間か
    らシール部材に作用する液体の圧力によるシール部材の
    変形により前記シール機能を低下させて液体を内筒部の
    基端側へ流通可能にしたことを特徴とする継手。
  2. 【請求項2】 前記内筒部の外面に前記シール部材を跨
    いで内筒部の先端から基端にまで延びる凹溝を前記凹部
    として形成したことを特徴とする請求項1に記載の継
    手。
  3. 【請求項3】 前記凹溝を内筒部の周方向に沿って螺旋
    状に延びるように形成したことを特徴とする請求項2に
    記載の継手。
  4. 【請求項4】 前記内筒部を継手本体とは別体に形成し
    たことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか
    一項に記載の継手。
  5. 【請求項5】 前記シール部材を複数設けたことを特徴
    とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の
    継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009050823A1 (ja) * 2007-10-19 2009-04-23 O.N.Industries Co.Ltd. 薄肉ステンレス鋼管と継手の接続機構
JP2014070724A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Onda Seisakusho:Kk 管継手
CN108194736A (zh) * 2018-02-01 2018-06-22 日丰企业(佛山)有限公司 管件接头组件

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