JP2002242139A

JP2002242139A - 遮断バー

Info

Publication number: JP2002242139A
Application number: JP2001038015A
Authority: JP
Inventors: Toshio Kurotsu; 敏男黒津; Keiichi Roppongi; 恵一六本木
Original assignee: Nippon Signal Co Ltd
Current assignee: Nippon Signal Co Ltd
Priority date: 2001-02-15
Filing date: 2001-02-15
Publication date: 2002-08-28

Abstract

(57)【要約】【課題】発光体に光ファイバを利用した夜間の視認性が
良好な駐車場のカーゲート用遮断バーを提供する。【解決手段】遮断バー１０の側面部の取付け溝１１に、
光ファイバ１２を視認可能に嵌め込み、光ファイバ１２
の一端側からＬＥＤの光を当てて光ファイバ１２を遮断
バー１０の全長にわたって発光させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、駐車場のカーゲー
トや踏切遮断機等に適用する遮断バーに関し、特に、夜
間等における視認性が良好な遮断バーに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、有料の駐車場等の出入口では、
カーゲートを設け、その遮断バーを用いて車両を一旦停
止させるのが一般的である。この場合、駐車場利用者が
夜間等も遮断バーが降りていることがよく視認できるよ
うにして、利用者の安全を図るようにしている。

【０００３】視認性を高めた従来の遮断バーとしては、
バー表面に反射テープを貼り付けたものや、特開平７−
３２３８４１号公報等で開示されたＬＥＤを設けた踏切
遮断機の遮断バーがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、バー表面に反
射テープを貼り付けたものでは、自身が光を出射するも
のでないため、車のライト等の外来光が必要である。ま
た、特開平７−３２３８４１号公報に記載された遮断バ
ー構造のように、バーに複数のＬＥＤを埋設する場合、
ＬＥＤへの電力供給ケーブルをバー内に長く配線しなけ
ればならない。また、遮断バー全体を視認させるには、
バーの長手方向に沿って多くのＬＥＤを設ける必要であ
る。

【０００５】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、自身から発光し、しかも配線が容易で視認性が良
好な遮断バーを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このため、請求項１の発
明の遮断バーは、端面から導入した光を少なくとも側面
から出射する光ファイバを視認可能に取付け、光源から
の光で前記光ファイバを発光させる構成とした。かかる
構成では、バーに取付けた光ファイバの一端側に光源を
設け、光源からの光で光ファイバ側面が発光するので、
発光した光ファイバが外部から視認できるようになる。

【０００７】前記光ファイバは、請求項２のようにバー
側面部に取付けてもよく、請求項３のようにバー上面部
に取付けてもよい。そして、請求項４のように、光ファ
イバを、バーに沿ってバー両側に取付けるとよい。バー
上面部に取付けると、遮断バーに車等が当たったときに
光ファイバに直接当たることを防止できるようになる。
また、バー両側に取付ければ、出入口共用のカーゲート
等に好適である。

【０００８】請求項５のように、前記光ファイバと前記
光源を一体化すれば、光源と光ファイバとの位置ずれを
防止できるようになる。請求項６のように、前記光ファ
イバと前記光源を別体に設ける構成とすれば、遮断バー
の交換時に光源の電力供給ケーブルを取外す必要がなく
なる。請求項７の発明では、前記光ファイバは、光出射
方向について指向性を有し、バー側方に光を出射する構
成とした。

【０００９】かかる構成では、光源からの光を無駄なく
光ファイバから外部に照射できるので、輝度が高まり視
認性がより良好になる。光ファイバの取付けは、具体的
には例えば請求項８のようにバー長手方向に沿って取付
け溝を設け、該取付け溝に前記光ファイバを固定するよ
うにすればよい。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は、本発明に係る遮断バーの一
実施形態を駐車場のカーゲートに適用した例を示す図
で、（Ａ）は上面図、（Ｂ）は正面図である。図におい
て、カーゲート１は、駆動機構を内蔵したカーゲート本
体２と、前記駆動機構により回動する回動軸３に一体に
取付けられたバー取付装置４と、バー取付装置４のホル
ダー機構（図示せず）によりバー取付装置４の凹部４ａ
（図３参照）に固定保持される本発明の特徴である遮断
バー１０とを備える。

【００１１】本実施形態の遮断バー１０は、例えばアル
ミニウム合金製で、図２及び図３に示すように、バー取
付装置４への取付け時に駐車場外側に面した側面部略中
央に光ファイバ取付け用の取付け溝１１が形成されてい
る。取付け溝１１は、遮断バー１０の長手方向全長にわ
たって断面円弧状に形成され、図２に示すように溝開口
部分の幅Ｌが円柱形状の光ファイバ１２の直径Ｄより若
干狭くなっている。

【００１２】光ファイバ１２は、端面から導入した光を
少なくとも側面から出射する構造であり、光ファイバ１
２の一端側には、有底円筒状のホルダ部材１３を介して
光源としてのＬＥＤ１４が一体に取付けられている。１
５はＬＥＤ１４の電力供給ケーブルである。遮断バー１
０の取付け溝１１に、ＬＥＤ１４側が遮断バー１０の基
端部側に位置するよう光ファイバ１２を予め図２及び図
３のように嵌め込む。その後、遮断バー１０をその基端
部側から図３の矢印方向にバー取付装置４の凹部４ａ終
端まで挿入し、ホルダー機構で遮断バー１０を固定す
る。電力を供給してＬＥＤ１４を発光させると、その光
で遮断バー１０全長にわたって取付けられた光ファイバ
１２が発光し、明るく光る光ファイバ１２を取付け溝１
１の開口部分を介して視認できる。従って、夜間でも遮
断バー１０全長を良好に視認できる。

【００１３】このように、光ファイバ１２を用いれば、
ＬＥＤを使用した従来構造と比較して、視認性が向上す
るのは勿論、遮断バー内に電力供給用のケーブルを配線
する必要がなくなる。また、光ファイバ１２を取付け溝
１１に嵌め込むだけで遮断バー１０への取付けができる
ので、ＬＥＤの場合に比べて取付け作業が容易で、カー
ゲート１の組立て作業が簡単になる。

【００１４】上記実施形態では、光ファイバ１２を遮断
バー１０の側面部に取付けた例を示したが、光ファイバ
１２の取付け位置はこれに限らず、図４（Ａ）に示すよ
うに遮断バー１０の上面部に取付け部１６を形成して取
付けても良く、図４（Ｂ）に示すように上面部のコーナ
ー部に取付け溝１１を形成して取付けるようにしても良
い。図４のように遮断バー１０の上面部に取付ければ、
光ファイバ１２が遮断バー１０の側面から出っ張らず、
車両等が遮断バー１０に当たった場合に光ファイバ１２
の破損を防止できる。

【００１５】また、図５（Ａ）〜（Ｃ）に示すように、
遮断バー１０の側面部或いは上面部の両側、即ち、駐車
場の内外両側に光ファイバ１２を取付ける構成とすれ
ば、１つのカーゲートを出入口共通に使用する駐車場に
好適である。この場合、１つのＬＥＤ１４で各光ファイ
バ１２を発光させることは可能であるが、各光ファイバ
毎にＬＥＤを備えることが望ましい。

【００１６】上記実施形態では、光ファイバ１２にＬＥ
Ｄ１４を一体化した例を示したが、図６のように、バー
取付装置４に設けた収納部４ｂにＬＥＤ１４を収納する
ようにして、ＬＥＤ１４と光ファイバ１２を別体として
もよい。かかる構成では、バー取付装置４から遮断バー
１０を取外す時に、ＬＥＤ１４の電力供給用ケーブル１
５を取り外さなくて済む。従って、遮断バー１０の交換
作業等が容易になる利点がある。

【００１７】また、光ファイバ１２を遮断バー１０の側
面部に取付ける場合、図７のように光ファイバ１２がバ
ー側面から突出しないような溝深さを深くした形状の取
付け溝１１′とするとよい。この取付け溝１１′に光フ
ァイバ１２を取付ける場合は、前述の溝形状のように溝
開口部分から光ファイバ１２を嵌め込むことが無理であ
るので、遮断バー１０の一方の端部から光ファイバ１２
を取付け溝１１′内に挿通するようにすればよい。この
場合、剛性の高い光ファイバ１２を用いれば挿通作業が
容易であるので望ましい。

【００１８】かかる溝形状とすれば、遮断バー１０の側
面部に光ファイバ１２があっても、遮断バー１０に車両
が当たったときの光ファイバ１２の破損を防止できる。
尚、図７の取付け溝構造は、図４のように遮断バー１０
上面部に光ファイバ１２を取付ける場合も適用できるこ
とは言うまでもない。図示しないが、外部から内部が視
認できるようなスリットを、適宜の間隔で設けた貫通孔
を遮断バー１０に形成し、前記貫通孔内に光ファイバ１
２を挿通させるような取付け構造でもよい。この場合、
外部からは前記スリットを介して光ファイバを視認でき
る。

【００１９】尚、光ファイバとして、光を出射する光出
射方向について指向性を有する光ファイバを使用すれ
ば、光源からの光を無駄なく遮断バー１０の側方方向に
出射でき、同一電力で光源を発光させた場合には光ファ
イバ１２の輝度を高められ、視認性をより向上できる。
指向性を有する光ファイバを使用する場合には、取付け
溝内で必ず光ファイバの光放射面が外部から視認できる
位置になるよう印を付けたり、或いは、光ファイバを、
断面左右対称な円柱状でなく光放射面が特定できるよう
断面非対称の断面形状に形成するとよい。また、取付け
溝１１，１１′及び取付け部１６の溝内壁に光反射膜等
を設ける等して光反射機能を持たせてその反射光を外部
に出射させるようにすれば、光出射方向について指向性
を有さない光ファイバを用いても、指向性のある光ファ
イバを用いた場合と同様に光ファイバの輝度を向上でき
るようになる。この場合は、取付け溝１１，１１′及び
取付け部１６に対する光ファイバの取付け位置関係を考
慮する必要はない。

【００２０】尚、本実施形態は、駐車場のカーゲートに
適用した例を説明したが、本発明の遮断バーは踏切遮断
機等にも適用できることは言うまでもない。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遮
断バーに光ファイバを視認可能に取付け光源からの光で
光ファイバを発光させる構成としたので、ＬＥＤで視認
性を確保するようにした従来装置に比較して夜間におけ
る遮断バーの視認性を向上できる。また、遮断バー内に
電力供給用のケーブルを配線する必要がなく、光ファイ
バの取付け作業が容易で、カーゲートの組立て作業が簡
単になる。

【００２２】請求項３の発明によれば、遮断バーと車両
等との接触時における光ファイバの破損等を防止でき
る。請求項４の発明によれば、１つのカーゲートで出入
口を兼用する駐車場等に有効である。請求項６の発明で
は、遮断バーの交換時等に光源の電力供給用ケーブルを
取外す必要がなく、バー交換作業性を向上できる。

【００２３】請求項７の発明では、電力の無駄を防止で
きまた、輝度を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の遮断バーの一実施形態を適用したカー
ゲートの図で、（Ａ）上面図、（Ｂ）正面図

【図２】本実施形態の遮断バーの断面図

【図３】本実施形態の遮断バーの取付け説明図

【図４】（Ａ）、（Ｂ）光ファイバの取付け位置の別の
例を示す図

【図５】（Ａ）〜（Ｃ）光ファイバが２本の場合の取付
け位置の例を示す図

【図６】光ファイバとＬＥＤが別体の場合の遮断バーの
取付け説明図

【図７】取付け溝構造の別の例を示す図

【符号の説明】

１カーゲート２カーゲート本体４バー取付け装置１０遮断バー１１、１１′ 取付け溝１２光ファイバ１４ＬＥＤ１６取付け部

フロントページの続きＦターム(参考） 2D101 CA12 DA04 EA01 FA23 FA27 GA26 HA03 2H038 BA42 CA33 5H161 AA01 RR14 RR32

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】端面から導入した光を少なくとも側面から
出射する光ファイバを視認可能に取付け、光源からの光
で前記光ファイバを発光させる構成としたことを特徴と
する遮断バー。
【請求項２】前記光ファイバを、バー側面部に取付けた
請求項１に記載の遮断バー。
【請求項３】前記光ファイバを、バー上面部に取付けた
請求項１に記載の遮断バー。
【請求項４】前記光ファイバを、バーに沿ってバー両側
に取付けた請求項２又は３に記載の遮断バー。
【請求項５】前記光ファイバと前記光源を一体化した請
求項１〜４のいずれか１つに記載の遮断バー。
【請求項６】前記光ファイバと前記光源を別体に設ける
請求項１〜４のいずれか１つに記載の遮断バー。
【請求項７】前記光ファイバは、光出射方向について指
向性を有し、バー側方に光を出射する構成である請求項
１〜６のいずれか１つに記載の駐車場の遮断バー。
【請求項８】バー長手方向に沿って取付け溝を設け、該
取付け溝に前記光ファイバを固定する請求項１〜７のい
ずれか１つに記載の遮断バー。