JP2002240814A - 帯電防止性に優れた合成樹脂製容器 - Google Patents

帯電防止性に優れた合成樹脂製容器

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JP2002240814A
JP2002240814A JP2001038306A JP2001038306A JP2002240814A JP 2002240814 A JP2002240814 A JP 2002240814A JP 2001038306 A JP2001038306 A JP 2001038306A JP 2001038306 A JP2001038306 A JP 2001038306A JP 2002240814 A JP2002240814 A JP 2002240814A
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Minoru Abe
稔 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止剤を配合することによる強度や耐
久性の低下や重量増しを最小限に抑えつつ、容器本体の
表面全体に対して均等な帯電防止効果が得られる帯電防
止性に優れた合成樹脂製容器を提供する。 【解決手段】 本発明であるボトル容器10は、合成樹
脂製の容器本体11からなる容器であって、容器本体1
1は、静電気による塵や埃などによる汚れを防止するた
め、粒径が0.1〜300μmになる導電性金属mの超
微粉末を主材料の合成樹脂Srに対して0.5〜20体
積%で配合した帯電防止樹脂Sr(c)よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電気などを防止
する帯電防止効果に優れた合成樹脂製容器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製容器は、その特性から静電気
により塵や埃などを付着させる問題がある。このため、
従来から、例えば、特開昭53−79684号公報に記
載の如く、容器本体の最外層に帯電防止剤を含む合成樹
脂層を形成する容器がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の容器は、容器本体の基本的な機能、例えば、容器の強
度や耐久性を損なわないようにするため、添加剤として
の帯電防止剤に偏りが生じないように主材料の合成樹脂
に対して帯電防止剤を均等に混合させる必要がある。し
かも、帯電防止剤の比重が合成樹脂の比重に比べて重い
場合は、容器の重量増しという問題を考慮しなければな
らない。
【0004】本発明は、上述した問題点を解消するため
になされたものであって、帯電防止剤を配合することに
よる強度や耐久性の低下や重量増しを最小限に抑えつ
つ、容器本体の表面全体に対して均等な帯電防止効果が
得られる合成樹脂製容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、第1発明に係る、帯電防止性に優れた合成樹脂製
容器は、合成樹脂製の容器本体からなる容器であって、
前記容器本体は、粒径が0.1〜300μmになる導電
性金属の超微粉末を主材料の合成樹脂に対して0.5〜
20体積%で配合した帯電防止樹脂よりなることを特徴
とするものである。
【0006】この場合、容器本体に生じる静電気は、導
電性金属の放電効果によって防止されるため、容器本体
に付着した塵や埃などによる汚れを防止することができ
る。また第1発明において、導電性金属の超微粉末の粒
径を0.1〜300μmとすると共に、主材料の合成樹
脂に対して導電性金属の超微粉末を0.5〜20体積%
で配合したのは、帯電防止剤を配合することによる強度
や耐久性の低下や重量増しを最小限に抑えるためであ
る。
【0007】従って第1発明によれば、導電性金属の粒
径および配合割合を特定することにより、帯電防止剤を
配合することによる強度や耐久性の低下や重量増しを最
小限に抑えつつ、容器本体の表面全体に対して均等な帯
電防止効果が得られる。加えて第1発明によれば、主材
料の合成樹脂に対して導電性金属の超微粉末を配合する
ことにより、容器本体に対して真珠のような光沢感を得
ることができ、容器の美観を高めることができる。
【0008】第2発明に係る、合成樹脂製容器は、上記
第1発明において、前記容器本体は、多層構造からな
り、その最外層が前記帯電防止樹脂であることが好まし
い。
【0009】第2発明によれば、帯電防止樹脂層を除く
他層の材料を変更することにより、帯電防止剤を配合す
ることによる強度や耐久性の低下や重量増しを容器の用
途に応じて効果的に抑えることができる。
【0010】第3発明に係る、合成樹脂製容器は、上記
第1発明または第2発明において、前記導電性金属は、
アルミニウム、銀、銅、ニッケル、ステンレス、鉄のう
ちの少なくとも1種類であることが好ましい。
【0011】第3発明によれば、先ず、導電性金属がア
ルミニウムである場合、容器本体を安価且つ容易に製造
することができると共に、さらなる軽量化を図ることが
できる。また、導電性金属が銀または銅である場合、抗
菌性に優れるため、容器本体が衛生的である。さらに、
導電性金属がステンレスである場合、高い強度に加えて
耐腐食性にも優れるため、さらなる耐久性の向上が図れ
る。加えて、導電性金属が鉄である場合、容器本体を安
価且つ容易に製造することができる。また導電性金属
は、ニッケルであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づき詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の第1実施形態であるボト
ル容器10を、容器本体11からスクリューキャップ1
2を取り外した状態で示した斜視図であり、図2は、図
1の容器本体11の一部拡大断面図である。
【0014】ボトル容器10は、図1に示す如く、合成
樹脂製の容器本体11を有し、この容器本体11の口部
11aに対してキャップ12が、例えば、スクリュー嵌
合などによって着脱自在に取り付けられている。
【0015】容器本体11は、図2の拡大部分Xに示す
如く、例えば、PE(ポリエチレン)樹脂、PP(ポリ
プロピレン)樹脂やPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)樹脂などからなる熱可塑性プラスチックなどの合成
樹脂Srを主材料とし、この合成樹脂Srに対して粒径が
0.1〜300μmになる導電性金属mの超微粉末を
0.5〜20体積%で配合した帯電防止樹脂Sr(C)から
なる単層構造である。
【0016】この場合、容器本体11の表面に生じる静
電気は、導電性金属mの放電効果によって防止されるた
め、容器本体11に付着した塵や埃などによる汚れを防
止することができる。これは、容器本体11の色彩がホ
ワイト系である場合に有効である。また本実施形態にお
いて、導電性金属mの超微粉末の粒径を0.1〜300
μmとすると共に、主材料の合成樹脂Srに対して導電
性金属mの超微粉末を0.5〜20体積%で配合したの
は、帯電防止剤を配合することによる強度や耐久性の低
下や重量増しを最小限に抑えるためである。
【0017】従って第1実施形態によれば、導電性金属
mの粒径および配合割合を特定したことにより、帯電防
止剤を配合することによる強度や耐久性の低下や重量増
しを最小限に抑えつつ、容器本体11の表面全体に対し
て均等な帯電防止効果が得られる。加えて第1実施形態
によれば、主材料の合成樹脂Srに対して導電性金属m
の超微粉末を配合することにより、容器本体11に対し
て真珠のようなパール感(光沢感)を得ることができ、
容器本体11の美観を高めることができる。
【0018】ところで、第1実施形態のボトル容器10
は、容器本体11が単層構造であったが、本発明に係る
合成樹脂製容器は、後述の第2〜第6実施形態で説明の
如く、容器本体が多層構造からなり、その最外層が帯電
防止樹脂Sr(C)であることが好ましい。
【0019】図3は、本発明の第2実施形態であるボト
ル容器20であって、キャップ22を取り外した状態の
容器本体21の一部拡大断面図である。
【0020】容器本体21は、図3の拡大部分Xに示す
如く、容器本体21の最も内側から順次、主材料(以
下、バージンという)層Lv、帯電防止樹脂層Lcを配し
た2層構造からなる。
【0021】バージン層Lvは、容器本体21を構成す
る主材料の合成樹脂Srであり、例えば、熱可塑性プラ
スチックであるPE(ポリエチレン)樹脂、PP(ポリ
プロピレン)樹脂やPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)樹脂などからなり、容器本体11の内部から最も近
い最内層を構成する。
【0022】帯電防止樹脂層Lcは、第1実施形態と同
様、粒径が0.1〜300μmになる導電性金属mの超
微粉末を主材料の合成樹脂Srに対して0.5〜20体
積%で配合した帯電防止樹脂Sr(C)からなり、容器本体
21の内部から最も遠い最外層を構成する。
【0023】図4は、本発明の第3実施形態であるボト
ル容器30であって、キャップ32を取り外した状態の
容器本体31の一部拡大断面図である。
【0024】容器本体31は、図4の拡大部分Xに示す
如く、容器本体31の最も内側から順次、バージン層L
v、再生層Lr、帯電防止樹脂層Lcを配した3層構造か
らなる。
【0025】最内層を構成するバージン層Lvは、第1
実施形態と同様に、容器本体31を構成する主材料の合
成樹脂Srであり、例えば、熱可塑性プラスチックであ
るPE樹脂、PP樹脂やPET樹脂などからなる。
【0026】再生層Lrは、例えば、熱可塑性プラスチ
ックであるPE樹脂・PP樹脂・PET樹脂など及びそ
れらの積層品としてナイロン・EVOH(エチレンビニ
ールアルコール共重合体)などのバリアー材料や変性ポ
リオレフィンなどの接着材料からなり、成形不良製品や
破砕品となるテイル・モイル部(例えば、ダイレクトブ
ロー成形時において、その金型間から下方向または上方
向に押し出された余肉部分)の有効利用及び、環境問題
に対応するためのリサイクル材料を使用するための合成
樹脂Rである。
【0027】帯電防止樹脂層Lcは、第1実施形態と同
様に、粒径が0.1〜300μmになる導電性金属mの
超微粉末を主材料の合成樹脂Srに対して0.5〜20
体積%で配合した帯電防止樹脂Sr(C)からなり、容器本
体31の内部から最も外側にある最外層を構成する。
【0028】図5は、本発明の第4実施形態であるボト
ル容器40であって、キャップ42を取り外した状態の
容器本体41の一部拡大断面図である。
【0029】容器本体41は、図5の拡大部分Xに示す
如く、容器本体41の最も内側から順次、バージン層L
v、バリアー層Lb、再生層Lr、帯電防止樹脂層Lcを配
した4層構造からなる。
【0030】最内層を構成するバージン層Lvは、第1
実施形態と同様に、容器本体41を構成する主材料の合
成樹脂Srであり、例えば、熱可塑性プラスチックであ
るPE樹脂、PP樹脂やPET樹脂などからなる。
【0031】バリアー層Lbは、例えば、熱可塑性プラ
スチックであるEVOH(エチレンビニールアルコール
共重合体)やナイロンなどからなり、酸素・炭酸ガス・
水分などの透過を防止して内容物を保護するための合成
樹脂Bである。
【0032】再生層Lrは、第3実施形態と同様に、成
形不良製品や破砕品となるテイル・モイル部の有効利用
及び、環境問題に対応するためのリサイクル材料を使用
するための合成樹脂Rであり、例えば、熱可塑性プラス
チックであるPE樹脂・PP樹脂・PET樹脂など及び
それらの積層品としてナイロン・EVOHなどのバリア
ー材料や変性ポリオレフィンなどの接着材料からなる。
【0033】帯電防止樹脂層Lcは、第1実施形態と同
様に、粒径が0.1〜300μmになる導電性金属mの
超微粉末を主材料の合成樹脂Srに対して0.5〜20
体積%で配合した帯電防止樹脂Sr(C)からなり、容器本
体41の内部から最も外側にある最外層を構成する。
【0034】図6は、本発明の第5実施形態であるボト
ル容器50であって、キャップ52を取り外した状態の
容器本体51の一部拡大断面図である。
【0035】容器本体51は、図6の拡大部分Xに示す
如く、容器本体51の最も内側から順次、バージン層L
v、接着層La(1)、バリアー層Lb、接着層La(2)、再生
層Lr、帯電防止樹脂層Lcを配した6層構造からなる。
【0036】最内層を構成するバージン層Lvは、第1
実施形態と同様に、容器本体51を構成する主材料の合
成樹脂Srであり、例えば、熱可塑性プラスチックであ
るPE樹脂、PP樹脂やPET樹脂などからなる。
【0037】接着層La(1)は、バージン層Lvおよびバ
リアー層Lb間を接着させるための接着剤A1からな
る。
【0038】バリアー層Lbは、第4実施形態と同様
に、酸素・炭酸ガス・水分などの透過を防止して内容物
を保護するための合成樹脂Bであり、例えば、熱可塑性
プラスチックであるEVOHやナイロンなどからなる。
【0039】接着層La(2)は、バリアー層Lbおよび再
生層Lr間を接着させるための接着剤A2からなる。
【0040】再生層Lrは、第3実施形態と同様に、成
形不良製品や破砕品となるテイル・モイル部の有効利用
及び、環境問題に対応するためのリサイクル材料を使用
するための合成樹脂Rであり、例えば、熱可塑性プラス
チックであるPE樹脂・PP樹脂・PET樹脂などおよ
びそれらの積層品としてナイロン・EVOHなどのバリ
アー材料や変性ポリオレフィンなどの接着材料からな
る。
【0041】帯電防止樹脂層Lcは、第1実施形態と同
様に、粒径が0.1〜300μmになる導電性金属mの
超微粉末を主材料の合成樹脂Srに対して0.5〜20
体積%で配合した帯電防止樹脂Sr(C)からなり、容器本
体51の内部から最も外側にある最外層を構成する。
【0042】図7は、本発明の第6実施形態であるボト
ル容器60であって、キャップ62を取り外した状態の
容器本体61の一部拡大断面図である。
【0043】容器本体61は、図7の拡大部分Xに示す
如く、容器本体61の最も内側から順次、バージン層L
v、接着層La(1)、バリアー層Lb、再生層Lr、着色層
Ld、帯電防止樹脂層Lcを配した6層構造からなる。
【0044】最内層を構成するバージン層Lvは、第1
実施形態と同様に、容器本体61を構成する主材料の合
成樹脂Srであり、例えば、熱可塑性プラスチックであ
るPE樹脂、PP樹脂やPET樹脂などからなる。
【0045】接着層La(1)は、第6実施形態と同様に、
バージン層Lvおよびバリアー層Lb間を接着させるため
の接着剤A1からなる。
【0046】バリアー層Lbは、第4実施形態と同様
に、酸素・炭酸ガス・水分などの透過を防止して内容物
を保護するための合成樹脂Bであり、例えば、熱可塑性
プラスチックであるEVOHやナイロンなどからなる。
【0047】再生層Lrは、第3実施形態と同様に、成
形不良製品や破砕品となるテイル部またはモイル部の有
効利用及び、環境問題に対応するためのリサイクル材料
を使用するための合成樹脂Rであり、例えば、熱可塑性
プラスチックであるPE樹脂・PP樹脂・PET樹脂な
どおよびそれらの積層品としてナイロン・EVOHなど
のバリアー材料や変性ポリオレフィンなどの接着材料か
らなる。
【0048】着色層Ldは、容器本体61の美観を高め
るため色付けまたは模様付けされた加飾部Dであり、こ
の加飾部Dは、例えば、色彩を施した合成樹脂やシート
材からなる。
【0049】帯電防止樹脂層Lcは、第1実施形態と同
様に、粒径が0.1〜300μmになる導電性金属mの
超微粉末を主材料の合成樹脂Srに対して0.5〜20
体積%で配合した帯電防止樹脂Sr(C)からなり、容器本
体61の内部から最も外側にある最外層を構成する。
【0050】第2〜第6実施形態によれば、帯電防止樹
脂層Lcを除く他層(バージン層Lv、接着層La(1)、接
着層La(2)、バリアー層Lb、再生層Lr、着色層Ld)
の材料を変更することにより、帯電防止剤を配合するこ
とによる強度や耐久性の低下や重量増しを容器の用途に
応じて効果的に抑えることができる。
【0051】ところで、第1〜第6実施形態の導電性金
属mは、導電性能の良好な金属であればよいが、特に、
アルミニウム、銀、銅、ニッケル、ステンレス、鉄のう
ちの少なくとも1種類、つまり、これら金属のうちの1
種類のみを使用した単体のもの、または、これら金属を
組み合せて併用したものであることが好ましい。これら
の金属を用いることにより、具体的には、以下のような
利点がある。
【0052】まず導電性金属mがアルミニウムである場
合、容器本体11(21,31,41,51,61)を
安価且つ容易に製造することができると共に、さらなる
軽量化を図ることができる。また、導電性金属mが銀ま
たは銅である場合、抗菌性に優れるため、容器本体11
(21,31,41,51,61)が衛生的である。さ
らに、導電性金属mがステンレスである場合、高い強度
に加えて耐腐食性にも優れるため、さらなる耐久性の向
上が図れる。加えて、導電性金属mが鉄である場合、容
器本体11(21,31,41,51,61)を安価且
つ容易に製造することができる。また導電性金属mは、
ニッケルであってもよい。
【0053】上述したところは、本発明の好適な実施形
態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲にお
いて、種々の変更を加えることができる。例えば、本発
明に係る合成樹脂製容器は、シート成形、ブロー成形、
押し出し成形などの一般的な加工で成形することができ
ることから、ボトル容器に限らず、歯磨き剤などを充填
するチューブ容器に適用してもよい。また、導電性金属
mの粒径に関しては、その製造上の見地から、1〜10
0μmになるものが特に好ましい。なお、キャップ12
(22,32,42,52,62)も、スクリューキャ
ップに限らず、容器本体の口部11a(21a,31
a,41a,51a,61a)の形態に応じて様々な形
態のものが使用可能である。
【0054】
【発明の効果】上述したことから明らかな如く、第1発
明によれば、容器本体は、粒径が0.1〜300μmに
なる導電性金属の超微粉末を主材料の合成樹脂に対して
0.5〜20体積%で配合して導電性金属の粒径および
配合割合を特定した帯電防止樹脂よりなるから、帯電防
止剤を配合することによる強度や耐久性の低下や重量増
しを最小限に抑えつつ、容器本体の表面全体に対して均
等な帯電防止効果が得られる。加えて第1発明によれ
ば、主材料の合成樹脂に対して導電性金属の超微粉末を
配合することにより、容器本体に対して真珠のような光
沢感を得ることができ、容器の美観を高めることができ
る。
【0055】第2発明によれば、帯電防止樹脂層を除く
他層の材料を変更することにより、帯電防止剤を配合す
ることによる強度や耐久性の低下や重量増しを容器の用
途に応じて効果的に抑えることができる。
【0056】また第3発明によれば、導電性金属がアル
ミニウムである場合、安価且つ容易に製造することがで
き、さらなる軽量化を図ることができる。また、導電性
金属が銀または銅である場合、抗菌性に優れるため、容
器本体が衛生的である。さらに、導電性金属がステンレ
スである場合、高い強度に加えて耐腐食性にも優れるた
め、さらなる耐久性の向上が図れる。加えて、導電性金
属が鉄である場合、容器本体を安価且つ容易に製造する
ことができる。また導電性金属は、ニッケルであっても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるボトル容器を、容
器本体からスクリューキャップを取り外した状態で示し
た斜視図である。
【図2】同実施形態における容器本体の一部拡大断面図
である。
【図3】本発明の第2実施形態であるボトル容器であっ
て、キャップを取り外した状態の容器本体の一部拡大断
面図である。
【図4】本発明の第3実施形態であるボトル容器であっ
て、キャップを取り外した状態の容器本体の一部拡大断
面図である。
【図5】本発明の第4実施形態であるボトル容器であっ
て、キャップを取り外した状態の容器本体の一部拡大断
面図である。
【図6】本発明の第5実施形態であるボトル容器であっ
て、キャップを取り外した状態の容器本体の一部拡大断
面図である。
【図7】本発明の第6実施形態であるボトル容器であっ
て、キャップを取り外した状態の容器本体の一部拡大断
面図である。
【符号の説明】
10 ボトル容器 11 容器本体 11a 容器本体の口部 12 キャップ Lv バージン層 La(1),La(2) 接着層 Lb バリアー層 Lr 再生層 Ld 着色層 Lc 帯電防止樹脂層 m 導電性金属 Sr 合成樹脂 Sr(C) 帯電防止樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA01 BA13 BB08 CA17 DA03 DB01 DD02 FA03 4F100 AB01A AB02A AB04A AB10A AB16A AB17A AB24A AK01A AK01B AK04 AK07 AK42 BA01 BA02 CA21A DE01A JG01A 4J002 BB031 BB121 CF061 DA076 DA086 DA096 DC006 FD116 GG01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の容器本体からなる容器であ
    って、 前記容器本体は、粒径が0.1〜300μmになる導電
    性金属の超微粉末を主材料の合成樹脂に対して0.5〜
    20体積%で配合した帯電防止樹脂よりなることを特徴
    とする、帯電防止性に優れた合成樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体は、多層構造からなり、そ
    の最外層が前記帯電防止樹脂である請求項1に記載の合
    成樹脂製容器。
  3. 【請求項3】 前記導電性金属は、アルミニウム、銀、
    銅、ニッケル、ステンレス、若しくは鉄のうちの少なく
    とも1種類である請求項1または2に記載の合成樹脂製
    容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018008668A1 (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 千住金属工業株式会社 容器及びパッケージ

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