JP2002240747A - 自動車用サイドステップ - Google Patents
自動車用サイドステップInfo
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Abstract
ウム合金材製自動車用サイドステップを提供することを
目的とする。 【解決手段】 車体サイドドアC1の下方に取り付けら
れ、車体に沿ってほぼ水平方向に延びるとともに、アル
ミニウム合金材からなる自動車用サイドステップ1aであ
って、サイドステップ1aが側突に対する衝撃吸収部8aを
有し、この衝撃吸収部8aが他の普通乗用車車体A2のバン
パー補強材B2に対応する高さに取り付けられていること
である。
Description
衝突に対する衝撃吸収性を有しているアルミニウム合金
製の自動車用サイドステップに関するものである。
ークル) 車などの車高の高い自動車車体の両側には、乗
降用のサイドステップが設けられている。このサイドス
テップは、車体両側のサイドドアの下方に、水平方向に
延びて取り付けられている。
踏み板構造から、意匠上の質量感のある中空断面構造の
ものまで、種々の形状デザインがある。
に、前記質量感のある中空断面構造のサイドステップに
は、車体軽量化や金属光沢性 (美観) のために、従来使
用されていた鋼材に代わって、アルミニウム合金製押出
中空形材などが使用され始めている。
アルミニウム合金中空形材製のサイドステップには、車
体の側方からの衝突 (以下、側突と言う) の際の衝突の
エネルギー (衝撃) を吸収する性能はなかった。これは
前記単純な踏み板構造のサイドステップを含め、サイド
ステップ全般にも言える。
は、前記側突の際の衝突のエネルギー吸収を意図して取
り付けられてはいなかったためである。図8 の自動車車
体の説明図に、従来のサイドステップの取り付け位置を
例示する通り、ワゴン車やRV車などの車高の高い自動車
A1の従来のサイドステップD は、車体両側のサイドドア
C1の下方に、かつ車体に沿ってほぼ水平方向に延びて取
り付けられている。
のみを目的とし、乗降のしやすさや乗降の際の耐荷重な
どを優先的に考慮している。しかし、側突の際の衝突の
エネルギー吸収のために先ず必要な、他の自動車A2のバ
ンパー補強材B2の高さh2との関係を考慮して設けられて
はいない。この結果、従来のサイドステップD の取り付
け位置h1は、必然的に、他の自動車A2のバンパー補強材
B2の高さh2よりも高く設けられるか、逆に、h2よりも低
い位置に設けられることになる。
の自動車A2のバンパー補強材B2の高さh2よりもかなり高
い場合、他の自動車A2が車高の高い自動車A1に側突した
場合に、他の自動車A2のバンパー補強材B2は自動車A1の
車体下にもぐり込むかたちとなる。このため、他の自動
車A2のバンパー補強材B2が衝撃吸収の役割を果たせず、
車体同士が直接衝突することとなり、双方の乗員に強い
衝撃が加わることとなる。
り付け位置h1が、他の自動車A2のバンパー補強材B2の高
さh2よりも低くなる場合でも、同様に、車体同士が直接
衝突することとなる。
自動車に、普通乗用車などが側突する場合に、サイドス
テップには双方の車体の衝撃吸収性や衝突安全性が充分
機能乃至確保されないこととなる。
D の取り付け位置h1が、たまたま、他の自動車A2のバン
パー補強材B2の高さh2に対応しており、他の自動車A2の
バンパー補強材B2が、仮にサイドステップD に衝突した
としても、従来の中空構造アルミニウム合金製サイドス
テップでは、その構造からして、側突に対し衝撃吸収効
果がなかった。
は、特開平9-301075号公報 (図3)や特開2000-85505号公
報 (図3)などに開示されており、これらを図9 、10に断
面図で例示する。図9 、10の通り、従来の中空形材製サ
イドステップD1、D2は、乗員の乗降用のみを目的として
おり、側突に対する衝撃吸収を意図していない。このた
めに、図9 、図10のように、共通して側突F の方向に対
峙する壁面15、16の面積が著しく小さい。また、前記し
た通り、普通乗用車など他の自動車のバンパー補強材B2
の高さとも対応乃至一致していない。
ブも下方に向かう、乗降の際の荷重支持のみを意図した
構成となっている。更に、図10のように、サイドステッ
プ自体の車体への取り付け構造も、乗降の際の荷重支持
のみを意図した、上下方向からの固定のみなどの脆弱な
支持構造となっている。
プ構造であれば、仮に、他の自動車A2のバンパー補強材
B2が側突した場合、衝撃力にもよるが、サイドステップ
D1、D2は衝撃により、取り付け部が外れて破断するか、
側突F の方向に対峙する壁面が圧壊して破断、飛散す
る。このため、側突の衝撃吸収効果は期待できない。
ドステップ構造において、仮に、アルミニウム合金製と
して、側突の衝撃吸収効果を高めようとすれば、肉厚を
例えば10mm以上と、極端に厚くするしかなく、アルミニ
ウム合金採用の大きな目的乃至利点である軽量化自体が
損なわれる。
の衝撃吸収効果が高いアルミニウム合金材製自動車用サ
イドステップを提供しようとするものである。
に、本発明自動車用サイドステップの請求項1 の要旨
は、車体サイドドアの下方に取り付けられ、車体に沿っ
てほぼ水平方向に延びるとともに、アルミニウム合金材
からなる自動車用サイドステップであって、サイドステ
ップが側突に対する衝撃吸収部を有し、この衝撃吸収部
が普通乗用車車体のバンパー補強材に対応する高さに取
り付けられていることである。
ドステップに、側突に対する衝撃吸収部を設け、この衝
撃吸収部を、最も数の多い他の普通乗用車車体のバンパ
ー補強材に対応する高さに取り付けるために、乗降用の
不便が生じることなく、側突の際の衝撃吸収効果を持た
せることができる。
求項2 の要旨は、前記側突に対する衝撃吸収部が、車体
側方に張り出し略垂直方向に延在する前面フランジを有
することである。この前面フランジにより、軽量で側突
の衝撃吸収効果が高いアルミニウム合金材製自動車用サ
イドステップを提供することができる。
うに、車体側方に張り出した円弧状の形状を有すること
によって、衝撃吸収部の側突の際の衝撃吸収効果をより
高めることができる。
ンジに略直交し略水平方向に前面フランジを支持するウ
エブと、ウエブに略直交し少なくとも略水平方向で車体
側に支持される後面フランジとを有することで、軽量で
側突の衝撃吸収効果が高いアルミニウム合金材製自動車
用サイドステップを提供することができる。
果をより高めるために、請求項5 に記載のように、前記
前面フランジに直交する補強用の中リブを設けることが
好ましい。
を含めたサイドステップが中空形材からなること、軽量
で側突の衝撃吸収効果が高いアルミニウム合金材製自動
車用サイドステップを効率良く多量に製造することがで
きる。
果をより高めるための、本発明自動車用サイドステップ
に好適なアルミニウム合金材は、請求項7 に記載のよう
に、AA乃至JIS 規格による6000、7000系から選択される
耐力が200MPa以上のアルミニウム合金であって、押出加
工後に急冷されて生成した微細繊維状組織を有するアル
ミニウム合金押出中空形材が好ましい。
が、口形あるいは中リブを設けて補強した日形、田形、
目形などの略矩形の押出中空形材自体は、車体衝突時の
エネルギーを吸収するために、バンパー補強材やステ
イ、あるいは側突用のドアビームとして種々採用されて
いる。
用サイドステップには、側突の際の衝突エネルギーの吸
収性能を持たせる意図が無かったことが、前記取り付け
位置の問題からも明白である。また、前記バンパー補強
材やステイ、あるいは側突用のドアビームとして使用さ
れるアルミニウム合金中空形材は、略矩形断面そのまま
の構造では、車体側方に取り付けられ、しかも乗員乗降
用の機能も必要な自動車用サイドステップには使用でき
ない。
テップの実施の形態について詳述する。本発明の自動車
用サイドステップの1 実施態様を、図1 に自動車への取
り付け位置を示すRV車の斜視図、図2 にサイドステップ
の斜視図で例示する。
に、車体側方に張り出して取り付けられ、車体に沿って
ほぼ水平方向に延びる、本発明サイドステップ1aを示し
ている。
プ1aは、車体側方に張り出した衝撃吸収部8aが、他の普
通乗用車A2のバンパー補強材B2の、平均的な乃至最も数
の多い、高さh2に対応する高さh1に取り付けられてい
る。このため、他の普通乗用車A2がRV車A1に側突した場
合に、他の普通乗用車A2のバンパー補強材B2が、まず最
初に衝突するのは (少なくともサイドドアよりも先に衝
突するという意味) 、高い確率で、RV車A1の本発明サイ
ドステップ1a (衝撃吸収部8a) となり、側突が生じた場
合の衝撃吸収効果を、先ずその位置的な関係 (配置) か
ら発揮しえる。
ける衝撃吸収部とは、側突の際に、他の自動車のバンパ
ー補強材 (それ以外の車体部分でも良いが) に最初に衝
突する乃至最初に衝突しうるサイドステップ部分と規定
される。
さh1は、他の特定の普通乗用車のバンパー補強材の高さ
との対応を選択するよりも、他の普通乗用車A2のバンパ
ー補強材B2の平均的な高さや最も数の多い高さh2に対応
する高さを選択する方が、サイドステップの前記最初に
衝突する確率を高めうる点で、好ましい。
発明サイドステップ1a本体は、アルミニウム合金中空形
材からなっている。そして、この中空形材の補強用の中
リブ9aによって仕切られた下部の中空部8aが主たる衝撃
吸収部である。
張り出すとともに略垂直方向 (車体側突方向に対し略直
角方向) に延在する円弧状の前面フランジ (前面縦壁
部)2aと、前面フランジ2aに略直交し、略水平方向に後
面側より前面フランジ2aを支持する 2つのウエブ3a、4a
と、ウエブ4aに略直交するとともに略水平方向 (側突方
向に対し平行方向) に車体側(x1方向) に支持される後
面フランジ (後面壁部)5a とを有する。
より、充分な壁面積と衝突荷重方向をもって側突に応対
することができる。即ち、側突によって、前面フランジ
2aにFの方向から衝撃が加わった場合でも、前面フラン
ジ2aの曲げ剛性が大きくなり、圧壊乃至損壊を防止でき
るとともに、前面フランジ2a乃至サイドステップ全体が
側突方向に変形して、衝撃荷重を吸収する。
うに円弧状でなくても、直線的あるいは波板状でも良
い。また、その表面も平坦でなくとも、凹凸を設けても
良い。しかし、側突の衝撃荷重に対応して、前面フラン
ジの曲げ剛性を大きくするためには、円弧状に車体側方
(x2方向) に張り出すことが好ましい。そして、この前
面フランジの曲げ剛性をより大きくするためには、後述
する図4 や図6 の通り、前面フランジの下端に、更に下
方に張り出した張出フランジ13を設けても良い。
に略直交するウエブ3a、4aにより、略水平方向に後面側
より支持されるため、側突によって、前面フランジ2aに
Fの方向から衝撃が加わった場合でも、構造体としての
剛性が大きくなり、座屈しにくくなる。この結果、比較
的大きな衝突荷重であっても、前面フランジ2aなどのの
折れ曲りや座屈を防止し、衝突荷重のエネルギー吸収量
を大きくすることができる。
前面フランジ2aを、2 つ以上など多くのウエブで支持す
ることが好ましい。例えば、仮に、前面フランジの支持
を図2 の下方ウエブ (ウエブ4a) のみで行った場合、側
突の際の衝撃荷重が大きい場合に、衝突荷重のエネルギ
ーを吸収できずに破断される可能性がある。
5a に直交する横壁部6aとともに、車体側より張り出し
た鋼製などのステイ11との関係で、本発明サイドステッ
プの鞍部状の取り付け部を構成している。
るとともに略水平方向に車体側に支持され、側突方向に
対し平行方向に、ウエブ4aを介して、前面フランジ2aを
支持する。このため、側突によって、前面フランジ2aに
Fの方向から衝撃が加わった場合でも、構造体としての
剛性が大きくなり、座屈しにくくなる。この結果、比較
的大きな衝突荷重であっても、前面フランジ2aなどの折
れ曲りや座屈を防止すると共に、ステイの接触面を広く
とることができ、この部分での破断を防止し、衝突荷重
のエネルギー吸収量を大きくすることができる。
プ自体の車体への取り付け構造を、前記図10のように、
上下方向 (垂直方向) からの固定のみとした場合には、
前面フランジ2a乃至サイドステップ自体の側突に対する
支持構造が弱くなり、衝突荷重のエネルギー吸収量を大
きくできない。
直交する横壁部6aとともに、前記ステイ11の先端縦壁部
11a と中間横壁部11b などにおいて、適宜、車体側に支
持および接合される。この接合手段は、図2 では、ボル
ト、ナットなどの公知の機械的締結手段12により行って
いるが、他に、フランジ面とステイ面とを溶接しても良
く、両者を組み合わせることも可能である。
合は、前記した通り、乗降の際の荷重支持を主目的とす
るが、側突方向に対し平行方向に前面フランジを支持す
ることと合わせて用いられると、衝撃吸収部の衝撃吸収
性を高める効果もある。
様に、前面フランジ2aにかかる衝突荷重を支えて補強
し、衝撃吸収部の衝撃吸収効果を高めるために選択的に
設けられる。その本数は、中空部8aの肉厚や長さ、幅と
の関係で選択的であって、車体側突方向に対して平行に
なるよう、水平方向に延在して1 〜3 本程度設ける。
と車体側への支持および接合構造とすることにより、比
較的薄い肉厚であっても、サイドステップの側突に対す
る衝撃吸収効果を高めることが可能である。
り構成された上部の中空部7aは、乗降用のステップを構
成し、平坦なウエブ3aの上面が乗降用のステップ面とな
る。ウエブ3aの上面は、必ずしも平坦でなくとも、表面
に凹凸を設ける、あるいは波板状としても良い。
撃吸収部8aの部分さえ、他の普通乗用車A2のバンパー補
強材B2の高さh2に対応する高さh1に取り付けられていれ
ば、前記乗降用のステップを形成する円弧状のウエブ3a
により構成された上部の中空部7aは、必ずしも他の普通
乗用車A2のバンパー補強材B2の高さh2に対応しなくても
良い。
中空形材断面形状の別の態様を、図5 から図7 に示す。
図5 のサイドステップ1cは、図2 の補強用中リブ9aを除
いた以外は、基本的に図2 の中空形材断面形状と同じと
したものである。衝撃吸収部8cは円弧状の前面フランジ
2cと、前面フランジ2cに略直交し後面側より前面フラン
ジを支持する2つのウエブ3c、4cと、ウエブ4cに略直交
するとともに側突方向に対し平行方向に車体側に支持さ
れる後面フランジ5cとを有する。
材の長手方向に延在する足掛け用の凹み10a を設けてい
る。このように、上部のウエブ表面のステップは必ずし
も平坦である必要はなく、プレスあるいはハイドロフォ
ームなどの加工により、上部のウエブに長手方向に延在
する足掛け用の凹みを形成しても良い。
材を四角張った断面形状としたものである。衝撃吸収部
8dは円弧状の前面フランジ2dと、前面フランジ2dに略直
交し後面側より前面フランジを支持する2 つのウエブ3
d、4dと、ウエブ4dに略直交するとともに側突方向に対
し平行方向に車体側に支持される後面フランジ5dとを有
する。そして、前面フランジ2dの曲げ剛性の補強のため
に、前面フランジ2dの下端の下方に張り出した突出フラ
ンジ13を選択的に有する。
中リブ9bを設けた以外は、基本的に図6 の中空形材断面
形状と同じとしたものである。衝撃吸収部8eは円弧状の
前面フランジ2eと、前面フランジ2eに略直交し後面側よ
り前面フランジを支持する2つのウエブ3e、4eと、ウエ
ブ4eに略直交するとともに側突方向に対し平行方向に車
体側に支持される後面フランジ5eとを有する。
形材ではなく、アルミニウム合金板の成形加工により製
作した別の態様を、図3 、図4 に示す。図3 の本発明サ
イドステップ1b本体は、アルミニウム合金板の中空状の
成形体からなっている。そして、中空状の下部の空間部
8bが主たる衝撃吸収部である。この衝撃吸収部は、車体
側方に張り出すとともに車体側突方向に対し略直角 (略
垂直方向) に延在する円弧状の前面フランジ2bと、前面
フランジ2aに略直交し後面側より前面フランジを支持す
る2 つのウエブ3b、4bと、ウエブ4bに略直交するととも
に側突方向に対し平行方向に車体側に支持される後面フ
ランジ5bとを有する。
に、車体側より張り出した鋼製などのステイ11との関係
で、本発明サイドステップの鞍部状の取り付け部を構成
している。後面フランジ5bは、横壁部6bとともに、前記
ステイ11の先端縦壁部11a と中間横壁部11b などにおい
て、適宜、車体側に支持および接合される。この接合手
段は、ボルト、ナットなどの公知の機械的締結手段12で
も、フランジ面とステイ面とを溶接しても良く、両者を
組み合わせることも可能である。
支持および接合構造とすることにより、板からの成形材
であっても、前記図2 や図5 〜7 の中空形材の場合と同
様、比較的薄い肉厚であっても、サイドステップの側突
に対する衝撃吸収効果を高めることが可能である。即
ち、側突によって、前面フランジ2bに Fの方向から衝撃
が加わった場合、ウエブ3b、4bは、前面フランジ2bにか
かる衝突荷重を後面から支えるとともに、圧壊乃至損壊
することなく、サイドステップの横 (後面) 方向に座
屈、変形して、衝撃荷重を吸収する。
上部の中空部7bは、乗降用のステップとなり、前記図5
の場合と同じく、必要により、中空形材の長手方向に延
在する足掛け用の凹み10b を有している。また、この凹
み10b 上には、必要により、ゴムや樹脂などの弾性体か
らなる平板状の滑り止め14が設けられている。また、滑
り止め14の表面には長手方向に延在する凹凸条を設けて
いる。
の前面フランジ2bの下端に、下方に張り出した突出フラ
ンジ13を設けた例で、これ以外は、基本的に図3 の態様
と同じである。このフランジ13を設けることにより、前
記した通り、側突によって、前面フランジ2bに Fの方向
から衝撃が加わった場合、前面フランジ2bの曲げ剛性が
大きくなり、衝突荷重のエネルギー吸収量を大きくする
ことができる。
り出したフランジは、前記図2 や図5 〜7 の中空形材に
設けても、同じ効果を有する。
手方向に渡る断面形状は、必ずしも同一でなくとも、部
分的あるいは順次断面形状が変化するような中空形状乃
至中空状形状が、車体の設計側から、自由に選択でき
る。
化のためのアルミニウム合金材採用の利点なり目的を達
成するためには、肉厚が5mm 以下の薄いアルミニウム合
金製中空形材乃至板材からなることが好ましい。この肉
厚が5mm を越えた場合、重量と強度との関係からは、鋼
材と大差なくなり、軽量化のためのアルミニウム合金材
採用の利点そのものが損なわれてしまう可能性がある。
言い換えると、本発明サイドステップでは、肉厚が5mm
以下の薄いものでも、サイドステップの側突に対する衝
撃吸収効果を高めることが可能である利点がある。
で用いるアルミニウム合金は、肉厚が5mm 以下の軽量化
条件を満たした上で、側突の衝撃エネルギーの吸収性に
優れることが望ましい。このためには、使用するアルミ
ニウム合金材の耐力が200MPa以上であることが好まし
い。
合金材としては、通常、この種構造部材用途に汎用され
る、AA乃至JIS 規格に規定された3000系、5000系、6000
系、7000系等の汎用 (規格) アルミニウム合金材 (圧延
板材、押出形材で、O 、T4、T6、T7等の要求性能に見合
った調質をされたもの) が好適かつ選択的に用いられ
る。その中でも、成形性が良く、耐力の比較的高い6000
系、7000系等のアルミニウム合金材が好ましい。
も、側突の衝撃エネルギーの吸収性がより優れるために
は、更に、アルミニウム合金材の結晶組織がより微細な
ものが好ましい。そして、この微細結晶組織の中でも、
押出加工直後の空冷あるいは水冷などの急冷処理によっ
て生成した、微細な繊維状組織 (等軸状組織ではなく、
押出形材の長手方向に渡って微細な繊維状に配列した結
晶組織) となったアルミニウム合金押出形材が、衝撃エ
ネルギー吸収性の点で特に好ましい。
出、あるいは鍛造などの常法によるアルミニウム合金材
の製造の際、あるいはサイドステップへの成形、加工の
前後に、強度、成形性、衝撃エネルギー吸収性などの要
求性能に見合った調質処理 (熱処理) を適宜施されて、
サイドステップとして使用される。
どの車高の高い自動車に対し、軽量で側突の衝撃吸収効
果が高いアルミニウム合金製自動車用サイドステップを
提供することができる。このため、自動車の軽量化に大
きく寄与するとともに、自動車用サイドステップへのAl
合金材の用途も大きく拡大するものであり、工業的な価
値が高い。また、車高の高い自動車の側だけでなく、側
突した側の自動車も含めた双方の車体の衝撃吸収性や衝
突安全性が充分機能乃至確保される効果もあり、大きな
社会的意義を持つ。
視図である。
図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
明図である。
る。
ある。
後面フランジ、6:横壁部、7:上部中空部、8:下部中空部
(衝撃吸収部) 、9:中リブ、10: 凹み、11: ステイ、1
2: 締結手段、13: 突出フランジ
Claims (7)
- 【請求項1】 車体サイドドアの下方に取り付けられ、
車体に沿ってほぼ水平方向に延びるとともに、アルミニ
ウム合金材からなる自動車用サイドステップであって、
サイドステップが側突に対する衝撃吸収部を有し、この
衝撃吸収部が普通乗用車車体のバンパー補強材に対応す
る高さに取り付けられていることを特徴とする自動車用
サイドステップ。 - 【請求項2】 前記衝撃吸収部が車体側方に張り出し略
垂直方向に延在する前面フランジを有する請求項1に記
載の自動車用サイドステップ。 - 【請求項3】 前記前面フランジが車体側方に張り出し
た円弧状の形状を有する請求項2に記載の自動車用サイ
ドステップ。 - 【請求項4】 前記前面フランジに略直交し略水平方向
に前面フランジを支持するウエブと、ウエブに略直交し
少なくとも略水平方向で車体側に支持される後面フラン
ジとを有する請求項2または3に記載の自動車用サイド
ステップ。 - 【請求項5】 前記前面フランジに直交する補強用の中
リブを設けた請求項2乃至4のいずれか1項に記載の自
動車用サイドステップ。 - 【請求項6】 前記衝撃吸収部が中空形材からなる請求
項1乃至5のいずれか1項に記載の自動車用サイドステ
ップ。 - 【請求項7】 前記アルミニウム合金材として、AA乃至
JIS 規格による6000、7000系から選択される耐力が200M
Pa以上のアルミニウム合金であって、押出加工後に急冷
されて生成した微細繊維状組織を有するアルミニウム合
金押出中空形材を用いた請求項1乃至6のいずれか1項
に記載の自動車用サイドステップ。
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