JP2002240733A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の制御装置

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JP2002240733A
JP2002240733A JP2001038335A JP2001038335A JP2002240733A JP 2002240733 A JP2002240733 A JP 2002240733A JP 2001038335 A JP2001038335 A JP 2001038335A JP 2001038335 A JP2001038335 A JP 2001038335A JP 2002240733 A JP2002240733 A JP 2002240733A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新たに温度センサを設けることなく、或は温度
センサによって検出された温度とは別にモータの巻線温
度を推定し、モータの温度保護や角速度推定値の補正を
行い、更に温度センサの異常検出を行うようにした電動
パワーステアリング装置の制御装置を提供する。 【解決手段】ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサ
と、前記ハンドルと一体的に設けられたステアリングシ
ャフトを補助負荷付勢するモータと、前記モータのモー
タ電流を測定する電流測定手段を具備して成る電動パワ
ーステアリング装置の制御装置において、前記操舵角セ
ンサから得られるハンドル操舵角速度を利用して前記モ
ータの温度を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や車両の操
舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電
動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特にモー
タの温度を推定してモータの温度保護や角速度推定値の
補正を行い、更には温度センサの異常検出を行うように
した電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や車両のステアリング装置をモー
タの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング
装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベル
ト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラ
ック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従
来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク
(操舵補助トルク)を正確に発生させるため、モータ電
流のフィードバック制御を行っている。フィードバック
制御は、電流制御値とモータ電流検出値との差が小さく
なるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モー
タ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)
制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
【0003】ここで、電動パワーステアリング装置の一
般的な構成を図18に示して説明すると、ハンドル1の
軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4
b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド
6に結合されている。軸2には、ハンドル1の舵角(操
舵角)を検出する舵角センサ7及び操舵トルクを検出す
るトルクセンサ10が設けられており、ハンドル1の操
舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介して軸2に
結合されている。パワーステアリング装置を制御するコ
ントロールユニット30には、バッテリ14からイグニ
ションキー11を経て電力が供給され、コントロールユ
ニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トル
クT、車速センサ12で検出された車速V、舵角センサ
7で検出された舵角θに基いてアシスト指令の操舵補助
指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに
基いてモータ20に供給する電流を制御する。
【0004】コントロールユニット30は主としてCP
Uで構成されるが、そのCPU内部においてプログラム
で実行される一般的な機能を示すと、図19のようにな
る。
【0005】コントロールユニット30の機能及び動作
を説明すると、トルクセンサ10で検出されて入力され
る操舵トルクTは、操舵系の安定性を高めるために位相
補償器31で位相補償され、位相補償された操舵トルク
TAが操舵補助指令値演算器32に入力される。また、車
速センサ12で検出された車速Vも操舵補助指令値演算
器32に入力される。操舵補助指令値演算器32は、入
力された操舵トルクTA及び車速Vに基いてモータ20に
供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを決
定する。操舵補助指令値Iは減算器30Aに入力される
と共に、応答速度を高めるためのフィードフォワード系
の微分補償器34に入力され、減算器30Aの偏差(I-
i)は比例演算器35に入力されると共に、フィードバッ
ク系の特性を改善するための積分演算器36に入力され
る。微分補償器34及び積分補償器36の出力も加算器
30Bに加算入力され、加算器30Bでの加算結果であ
る電流制御値Eが、モータ駆動信号としてモータ駆動回
路37に入力される。モータ20のモータ電流値iはモ
ータ電流検出回路38で検出され、モータ電流値iは減
算器30Aに入力されてフィードバックされる。
【0006】上述のような電動パワーステアリング装置
において、従来モータ駆動用パワー素子が過熱により故
障するのを防止するために、パワー素子が取付けられた
放熱ブロックに温度センサを設け、パワー素子の温度を
監視し、これによって異常過熱にならないように通電制
御するようにしたものがある。また、モータを保護する
ためにモータにも温度センサを設け、モータの温度を監
視し、同様に定格温度以上にならないように制御するも
のがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
更なるコストダウン要求の中、温度センサを用いるとど
うしても高価となり、また、温度センサと制御回路との
コネクタ配線やインタフェース回路も必要であって、こ
れらは電動パワーステアリング装置の小型化、ローコス
ト化の阻害要因となっていた。また、モータに温度セン
サを設けることなく、モータの平均電流検出値に応じて
最大電流値を制限する方法もあるが、この方法では、モ
ータ電流はモータ損失熱量には比例しないので、モータ
の定格温度以上で使用してしまう可能性が高くなる問題
がある。
【0008】モータ端子間電圧をVm、モータ巻線抵抗を
Rm、逆起電圧定数をKT、モータ電流をI、モータ角速度
をωとすると、温度推定には一般に下記(1)式が利用
される。
【0009】Vm = Rm・I + KT・ω ・・・(1) 例えば特開平6−153381号公報では(1)式から
モータ巻線抵抗Rmを求め、抵抗値の増分からモータ温度
を推定している。この場合、モータには角速度センサが
取付けられている。巻線抵抗値の増分からの温度推定で
あり、実際は温度によって変化する逆起電圧定数を一定
としているため、逆起電圧定数の誤差がそのまま温度推
定値の誤差に影響する欠点がある。また、特開平8−1
33107号公報では、操舵トルク入力の変化が小さい
ときは角速度ω≒0と推定し、Vm = Rm・Iからモータ
巻線抵抗Rmを算出し、この増分からモータ温度を推定し
ている。しかし、角速度ω≒0以外のときに温度推定で
きないという問題がある。
【0010】更に、特開平10−100913号公報で
は抵抗値モデルから角速度を推定し、角速度ω≒0のと
ころでVm = Rm・Iに基づいてモータ巻線抵抗Rmを算出
し、この増分からモータ温度を推定し、逆起電圧定数KT
の補正を行い、更に角速度の推定値を補正するようにな
っている。即ち、モータ角速度推定器による角速度推定
値を用いて温度推定しているが、モータ角速度推定器で
求められる角速度推定値には、角速度0付近での不感帯
があり、これを用いて温度推定を行うと、特に直進走行
時の低電流域では不正確になる問題がある。また、特開
平8−207799号公報では、モータ電流と発熱部位
抵抗値からモータ発熱量を計算し、それを発熱量と熱抵
抗のモデルに当てはめ、モータの温度上昇を算出してい
る。しかしながら、モータ電流からモータ発熱量を計算
する過程で誤差を生じ易いという問題がある。
【0011】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、新たにモータ温度用センサ
を設けることなく、或は温度センサによって検出された
温度とは別にモータ温度を推定し、モータの温度保護や
角速度推定値の補正を行うと共に、温度センサの異常を
検出するようにした電動パワーステアリング装置の制御
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハンドルの操
舵角を検出する操舵角センサと、前記ハンドルと一体的
に設けられたステアリングシャフトを補助負荷付勢する
モータと、前記モータのモータ電流を測定する電流測定
手段とを具備して成る電動パワーステアリング装置の制
御装置に関するもので、本発明の上記目的は、前記操舵
角センサから得られるハンドル操舵角速度を利用して前
記モータの温度を推定することによって達成される。
【0013】また、本発明は、ハンドルの操舵角を検出
する操舵角センサと、前記ハンドルと一体的に設けられ
たステアリングシャフトを補助負荷付勢するモータと、
前記モータの温度を測定するモータ用温度センサと、前
記モータのモータ電流を測定する電流測定手段とを具備
して成る電動パワーステアリング装置の制御装置に関
し、本発明の上記目的は、前記操舵角センサから得られ
るハンドル操舵角速度を利用して前記モータの温度を推
定し、前記推定温度と前記モータ用温度センサの測定温
度とを比較し、前記モータ用温度センサ又は前記操舵角
センサの異常を検出することによって達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明では、操舵角センサから得
られるハンドル操舵角速度からモータ角速度を得るよう
にしているが、特開平6−153381号に示されるモ
ータ角速度との違いは、モータ角速度を得るための専用
のセンサを用意するのではなく、ハンドルの操舵角を得
るための操舵角センサを利用するとことと、逆起電圧定
数の温度による変化も考慮して補正をかけていることで
ある。そして、モータ角速度を得た後のアルゴリズム
は、本出願人による特開平10−100913号とほぼ
同一の手法を用いるが、モータ角速度とほぼ同義である
ハンドル操舵角速度を用いることで、より正確な温度推
定を可能にしている。
【0015】また、補正したモータ巻線抵抗Rmと逆起電
圧定数KTとを利用し、本出願人による特開平10−10
9655号及び特開平10−338152号に示される
ような角速度ωの推定をより正確に行う。既に角速度が
求められているので、この推定処理は一見無駄のように
見えるが、角速度推定値の方がより高い分解能で算出で
きる場合などは有効である。そして、モータ又は制御装
置に温度センサが設けられている場合は、この温度推定
値と温度センサから得られる温度とを比較し、温度セン
サの異常を検出する。
【0016】以下に、本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。
【0017】図1は本実施例での制御機能のブロック図
であり、トルクセンサからの操舵トルクTは操舵補助指
令値演算部100及びセンタ応答性改善部101に入力
され、各出力が加算器102に入力され、その加算結果
がトルク制御演算部103に入力されている。センタ応
答性改善部101は、アシスト特性不感帯での安定性確
保、静摩擦の補償を行う。トルク制御演算部103の出
力信号はモータロス電流補償部104に入力され、その
出力が加算器105を経て最大電流制限部106に入力
され、最大電流制限部106で最大電流値が制限されて
電流制御部110に入力される。モータロス電流補償部
104は、モータ電流が流れてもモータ出力に現れない
電流を上乗せして、モータ出力トルク0からの立ち上り
を改善し、最大電流制限部106は、電流指令値の最大
値が定格電流となるように制限している。電流制御部1
10の出力は、Hブリッジ特性補償部111を経て電流
ドライブ回路112に入力され、これによりモータ11
3を駆動する。
【0018】モータ113のモータ電流iは、モータ電
流オフセット補正部120を経てモータ電流Imとしてモ
ータ角速度推定部121、電流ドライブ切換部122及
び電流制御部110に入力され、モータ端子間電圧Vmは
モータ角速度推定部121に入力される。モータ角速度
推定部121で推定された角速度ωはモータ角加速度
推定部・慣性補償部123、モータロストルク補償部1
24及びヨーレート推定部125に入力され、ヨーレー
ト推定部125の出力は収れん性制御部126に入力さ
れ、収れん性制御部126及びモータロストルク補償部
124の各出力は加算器127で加算され、その加算結
果が更に加算器141を経て加算器102に入力され
る。モータ角加速度推定部・慣性補償部123はモータ
慣性を加減速させるトルクを操舵トルクから排除し、慣
性感のない操舵感にし、収れん性制御部126は車両の
ヨーの収れん性を改善するために、ハンドルが振れ回る
動作に対してブレーキをかけるようになっており、モー
タロストルク補償部124はモータ113のロストルク
の発生する方向、つまりモータ113の回転方向に対し
てロストルク相当のアシストを行う。また、電流ディザ
信号発生部130が設けられており、電流ディザ信号発
生部130及びモータ角加速度推定部・慣性補償部12
3の各出力が加算器131で加算され、その加算結果が
加算器105に入力されている。電流ディザ信号発生部
130は、モータ113が静摩擦で張り付いてしまうの
を防止する。
【0019】また、モータ端子間電圧Vm及びモータ電流
オフセット補正部120からのモータ電流iはモータ温
度推定部150に入力され、舵角速度ωと協働して推
定された推定温度値Tmはモータ角速度推定部121に入
力される。モータの角速度ω はモータ角速度推定部1
21でも推定されるが、特開平10−109655号等
で示される通り、モータ角速度推定部121で求められ
る角速度には角速度0付近での不感帯があり、これを用
いて温度推定をすると、直進走行時には(低電流域で
は)不正確になる。また、推定値であるのであるので、
他の領域での誤差も考えられる。このため、モータ角速
度推定を行っている装置においても、舵角センサからの
角速度を用いて求めることに利点がある。更に、モータ
角速度推定部121で用いられている逆起電圧定数や巻
線抵抗値を、モータ温度推定部150で補正することで
角速度推定をより正確にしたり、2重系にすることで舵
角センサの異常を検出することが可能となる。
【0020】さらに、加算器141には、ハンドル戻し
制御部140からハンドル戻し制御信号HRが印加さ
れ、ハンドル戻し制御部140には車速センサからの車
速V、舵角センサからの舵角θ、舵角速度ωが入力さ
れている。舵角速度ωとしては、舵角センサからの舵
角θを微分した微分値又はモータ角速度推定部121に
よって推定されたモータ角速度ω、或は舵角速度セン
サを設け、その舵角速度センサからの値を利用するもの
であってもよい。
【0021】このような構成において、温度推定及びモ
ータ保護の動作を、図2のフローチャートを参照して説
明する。
【0022】先ず、上述した操舵角センサ等からのハン
ドルの舵角速度ωを読込み(ステップS1)、舵角速
度ωに基づいてモータ角速度ωを算出する(ステッ
プS2)。例えば舵角速度ωの単位が[deg/sec]で、
モータ113からステアリングコラムシャフトへの減速
比がnの場合、モータ角速度ω[rad/sec]は下記
(2)式で求められる。
【0023】 ω=ω×π/180×n ・・・(2) 次に、モータ電流オフセット補正部120からのオフセ
ット補正されたモータ電流Imを読取り(ステップS
3)、バッテリ電圧Vbat及び制御装置が出力しているデ
ューティEから、下記(3)式に従ってモータ端子間電
圧Vmを算出する(ステップS4)。モータ端子間電圧Vm
を算出するセンサが付いているシステムであれば、その
まま用いても良い。
【0024】Vm = Vbat×E ・・・(3) そして、モータ角速度ωが0になったか否かを判定し
(ステップS5)、0でない場合には次のような演算処
理を実行する。モータ端子間電圧Vm、モータ電流Im及び
モータ角速度ωは既知であり、逆起電圧定数KT(T)は
当初は前もって測定された基準値を用い、下記(4)及
び(5)式を用いて、モータ端子間電圧Vm及びモータ巻
線抵抗R(T)を求める(ステップS10)。
【0025】 Vm = R(T)・Im+KT(T)・ω ・・・(4) R(T) = {Vm−KT(T)・ω}/Im ・・・(5) ただし、Vmはモータ端子間電圧、R(T)はモータ巻線抵
抗、KT(T)は逆起電圧定数、Imはモータ電流、ωはモ
ータ角速度である。
【0026】こうしてモータ巻線抵抗R(T)が求められた
ことにより、モータ温度値Tmは下記(7)式で求められ
る(ステップS11)。
【0027】 Tm = {R(T)−Rref}/α+Tref ・・・(6) ただし、Trefは基準温度、Rrefは基準温度におけるモー
タ抵抗値、αはモータ巻線の温度係数である。
【0028】一方、上記ステップS5において舵角速度
ωが0になったとき、上記(4)式は下記(7)式と
なる(ステップS6)。
【0029】R(T) = Vm/Im ・・・(7) 逆起電圧定数KT(T)に無関係となるので、(6)式によ
る温度推定(ステップS7)がより正確なものとなる。
この温度を用いて逆起電圧定数KT(T)を下記(8)式に
従って補正する(ステップS8)。
【0030】 KT(T) = {1+0.002(Tm+20)/β}・KTref ・・・(8) ただし、βは逆起電圧定数の温度係数、KTREFは基準温
度における逆起電圧定数である。
【0031】次回に舵角速度ωが0になるまで、この
補正された逆起電圧定数KT(T)をステップS10及びS
11の計算に用いることにより、より正確な温度推定を
行うことができる。
【0032】このモータ温度推定値Tmを用いて、図3に
示すように制限温度値Tmax以下であるか否かを判定し
(ステップS20)、モータ温度推定値Tmが制限温度値
Tmaxを超えている場合にはモータ保護制御を行う(ステ
ップS21)。
【0033】また、上述のように補正されたモータ巻線
抵抗R(T)、逆起電圧定数KT(T)を特開平10−1096
55号及び特開平10−338152号で示されるモー
タ角速度推定の手法を用いて、モータ角速度推定をより
正確なものとする。
【0034】更に、モータ用温度センサが使用されてい
る場合は、図4に示すように、先ず温度センサTm1の温
度を読込み(ステップS30)、モータ温度推定値Tmと
温度センサの温度Tmiとの差(Tm-Tm1)が許容誤差T1以上
であるか否かを判定し(ステップS31)、差(Tm-Tm1)
が許容誤差T1以上の場合に温度センサが異常であると判
断する(ステップS32)。また、制御装置に温度セン
サが装備され、これからモータ温度を推定している場合
は、図5に示すように先ず制御装置用温度センサから推
定されたモータ温度推定値Tm2を読込み(ステップS3
3)、モータ温度推定値Tmと制御装置用温度センサから
推定されたモータ温度推定値Tm2との差(Tm-Tm2)が許容
誤差T2以上か否かを判定し(ステップS34)、差(T
m-Tm2)が許容誤差T2以上の場合には制御装置用温度セ
ンサが異常であると判断する(ステップS35)。
【0035】一方、図6はハンドル戻し制御部140の
構成例を示しており、舵角θに基づいて所定関数でハン
ドル戻し基本電流値Irを出力するハンドル戻し基本電流
回路140Aと、車速Vを入力して所定関数によりVに
応じたゲインGvを出力するゲイン回路140Bと、ハン
ドル戻し基本電流回路140Aからのハンドル戻し基本
電流値Irとゲイン回路140BからのゲインGvとを乗算
する乗算器140Cと、乗算器140Cからの出力Ir・
Gvを接点a又はbに切換えて出力するスイッチ140D
と、舵角θ及び舵角速度ωを入力し、両者の符号の一
致又は不一致を判定する符号判定回路140Fと、スイ
ッチ140Dが接点bに切換えられたときの出力を0と
するゼロ出力回路140Eとで構成されている。
【0036】符号判定回路140Fは、判定信号として
スイッチ信号SWを出力してスイッチ140Dの接点を切
換えるが、舵角θ及び舵角速度ωの符号が不一致のと
きにスイッチ信号SWで接点aに、両者の符号が一致した
ときにスイッチ信号SWで接点bに切換えるようになって
いる。また、スイッチ140Dの接点a,bは、舵角速
度ωがゼロとなったことを検出する回路(図示せず)
からも切換えられるようになっている。
【0037】ここにおいて、運転者がハンドルを操作し
て車両がカーブを通過するとき、ステアリング装置はタ
イヤが路面から受ける反力によって中立点、つまり直線
走行位置に戻るような力を受ける。このため、車両がカ
ーブを通過し終えたとき、運転者がハンドルから手を離
すと、ステアリング装置は路面から受ける反力により自
然に中立点に復帰し、ハンドルは逆方向に回転する。こ
のような動作は一般に「ハンドル戻し」と呼ばれてい
る。
【0038】一般に自動車の操舵ハンドルは、セルフア
ライニングトルクと呼ばれるサスペンションからの反力
によって中立点に戻ろうとするが、電動パワーステアリ
ング装置においては、操舵補助用のモータ20の回転を
減速ギア3を介して舵取り機構に伝達しているため、モ
ータ20の慣性モーメントや減速ギア3の摩擦等が影響
し、特に低速走行時におけるハンドル1の戻りが悪くな
るという問題がある。そのため、ハンドル1を中立点に
戻すようにモータ20を制御する必要がある。
【0039】ハンドル戻し制御と呼ばれるこの制御は、
一般に舵角センサ7で検出された舵角θによって、ハン
ドル切り増し時と戻し時を区別することなく、ハンドル
戻し方向に作用する戻し電流値を決定するようになって
いる。しかし、この電流値は、当然のことながらハンド
ルの切り増し方向と反対方向に働くため、切り増し時に
は過剰な摩擦感やバネのような違和感を運転者に与える
ことになっていた。
【0040】図7はハンドル戻し制御部140の動作例
を示しており、先ず舵角センサから舵角θを読取り(ス
テップS50)、中立点θcを基準とした舵角θを求め
る(ステップS51)。舵角θは読取値をθrとすれ
ば、θ=θrーθcで求められる。そして、ハンドル戻
し基本電流回路140Aは舵角θからハンドル戻し基本
電流値Irを求め(ステップS52)、次に車速Vを読
取り(ステップS53)、ゲイン回路140Bから出力
された車速感応ゲインGvを、乗算器140Cにおいて
ハンドル戻し基本電流値Irと乗算する(ステップS5
4)。即ち、Ir・Gvを求める。
【0041】次に、舵角速度ωを読込むが(ステップ
S55)、舵角速度ωは、舵角センサからの舵角θを
微分した微分値又はモータ角速度推定部121で求めた
推定値のモータ角速度ω、或は舵角速度センサからの
出力値を利用するものであってもよい。そして、舵角速
度ωがゼロであるか否かを判定し(ステップS6
0)、ゼロであれば停止時と判断してスイッチ140D
を接点bとし、これによってハンドル戻し制御部140
の出力、つまりハンドル戻し制御信号HRをゼロとする
(ステップS64)。
【0042】また、上記ステップS60で舵角速度ω
がゼロでない場合には、符号判定回路140Fは舵角符
号と舵角速度符号が同一か否かを判定し(ステップS6
1)、舵角符号と舵角速度符号が同一であれば切り増し
時と判断し、スイッチ信号SWによってスイッチ140
Dを接点bとし、これによりハンドル戻し制御信号HR
をゼロとする(ステップS63)。舵角符号と舵角速度
符号が異なる場合にはハンドル戻り時と判断し、スイッ
チ信号SWによってスイッチ140Dを接点aとし、乗
算器140Cの出力(= Ir・Gv)をそのまま出力してハ
ンドル戻し制御信号HRとする(ステップS62)。
【0043】次に、図1の他の部分の構成を概略説明す
る。本実施例では先ずセンタ応答性改善部101を図8
に示すように、位相補償部101A、近似微分部101
B及びゲイン設定部101Cで構成とし、位相補償部1
01Aを図9に示す周波数特性とし、近似微分部101
Bを図10に示す周波数特性とする。これにより、位相
補償と近似微分との合成特性は図11に示すようにな
る。また、ゲイン設定部101Cでは、車速V及び操舵
トルクTによってゲインを切り換えて設定する。更に、
ハンドルが急に戻されるような不安な操舵感を低減し、
保舵を安定させるため、操舵トルク大で、かつ操舵トル
ク変化率大とし、操舵トルク減少方向の場合にゲインを
小さくする。即ち、切り換え条件は、|操舵トルク|(=
A)と|操舵トルクー操舵トルク(1サンプリング前)|
(=B)がそれぞれの所定値以上で、かつsign(A)<
>sign(B)である。切り換え後のゲインは例えば、車
速範囲を3分割し、それぞれの範囲で異なる値とする。
なお、sign(A)<>sign(B)は、A=操舵トルク
と、B=操舵トルクー操舵トルク(1サンプリング前)
の符号が異なることを意味している。
【0044】また、本実施例では操舵補助指令値演算部
100におけるアシスト量の計算において、3つの代表
車速(0、V1、V2Km/h)によるアシスト特性を基本
特性として設定し、その他の車速では車速補間ゲインに
応じて各基本特性間を車速2Km/h毎の補間を行う。そし
て、アシスト特性の車速設定範囲0〜V2Km/h、分解能
2Km/hとする。基本アシスト特性(トルク対電流)は図
12に示すものであり、0Km/h = Io特性、V1 = Ia特
性、V2 = Ib特性で表わされている。そして、その他の
車速についての車速補間演算は、図13で示す車速(Km/
h)対車速補間係数γで2Km/h毎に行う。車速0〜V1の
とき、アシスト電流IはI = Ia(T)+γ(V)(Io(T)-Ia
(T))であり、車速(V1+2)〜V2Km/hのとき、アシスト
電流IはI = Ib(T)+γ(V)(Ia(T)−Ib(T)))である。
【0045】更に、本実施例ではトルク制御演算部10
3として電動パワーステアリング装置の機械系の安定
化、減速ギア部ゴムダンパによる振動の安定化、操舵フ
ィーリングの調整のため、操舵トルク応答を設定するよ
うにしている。その構成は図14に示すようになってお
り、クランプ回路103Aの後段に応答性定義部103
Bが設けられ、その後段にクランプ回路103Cを経て
ロバスト安定化補償部103Dが設置されている。そし
て、ロバスト安定化補償部103Dの後段にクランプ回
路103Eを経て位相補償部103Fが設けられ、更に
クランプ回路103Gを経てロバスト安定化補償部10
3Hが設置されている。
【0046】ロバスト安定化補償部103Hの特性は図
15に示すものであり、制御系全体の特性を図16のよ
うにする。機械系の特性が図17に示すようになってい
るため、総合的には山部と谷部が相殺されて、ほぼ平坦
な特性となる。
【0047】
【発明の効果】本発明の電動パワーステアリング装置で
は、新たにモータ温度用センサを設けることなく、温度
センサによって検出された温度とは別にモータの巻線温
度を推定し、モータの温度保護制御を行うようになって
いる。しかも、ローコストで実現でき、モータ巻線温度
の推定や温度保護制御をコントロールユニットのソフト
的な対応で実現できる。また、モータ角速度の演算に用
いる定数を推定温度値に従って補正することにより、角
速度をより正確に検出でき、モータ温度によらない安定
した操舵性能を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の制
御装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の動作例を示すフローチャートである。
【図3】モータ温度保護の動作例を示すフローチャート
である。
【図4】モータ用温度センサの異常検出の動作例を示す
フローチャートである。
【図5】制御装置温度センサの異常検出の動作例を示す
フローチャートである。
【図6】ハンドル戻し制御部の構成例を示すブロック図
である。
【図7】ハンドル戻し制御部の動作例を示すフローチャ
ートである。
【図8】センタ応答改善部のブロック構成図である。
【図9】位相補償部の特性例を示す図である。
【図10】近似微分部の特性例を示す図である。
【図11】位相補償部及び近似微分部の合成特性を示す
図である。
【図12】基本アシスト特性を示す図である。
【図13】車速補間演算の一例を示す図である。
【図14】トルク制御演算の構成例を示すブロック図で
ある。
【図15】ロバスト安定化補償の特性例を示す図であ
る。
【図16】制御系の特性例を示す図である。
【図17】機械系の特性例を示す図である。
【図18】電動パワーステアリングの一般例を示す機構
図である。
【図19】コントロールユニットの一般的な内部構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
7 舵角センサ 10 トルクセンサ 12 車速センサ 20 モータ 30 コントロールユニット 100 操舵補助指令値演算部 101 センタ応答性改善部 103 トルク制御演算部 110 電流制御部 112 電流ドライブ回路 113 モータ 121 モータ角速度推定部 124 モータロストルク補償部 125 ヨーレート推定部 126 収れん性制御部 140 ハンドル戻し制御部 150 モータ温度推定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 B62D 137:00 (72)発明者 遠藤 修司 群馬県前橋市鳥羽町78番地 日本精工株式 会社内 Fターム(参考) 3D032 CC28 CC32 DA03 DA09 DA15 DA23 DA33 DA67 DC01 DC02 DC03 DC17 DD17 DD18 EC23 3D033 CA03 CA13 CA16 CA17 CA28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサ
    と、前記ハンドルと一体的に設けられたステアリングシ
    ャフトを補助負荷付勢するモータと、前記モータのモー
    タ電流を測定する電流測定手段とを具備して成る電動パ
    ワーステアリング装置の制御装置において、前記操舵角
    センサから得られるハンドル操舵角速度を利用して前記
    モータの温度を推定するようにしたことを特徴とする電
    動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 【請求項2】前記温度推定値に基づいて前記モータの温
    度保護を行うようになっている請求項1に記載の電動パ
    ワーステアリング装置の制御装置。
  3. 【請求項3】前記温度推定値に基づいて前記モータの数
    学モデルの補正を行うようになっている請求項1に記載
    の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 【請求項4】前記数学モデルを用いて更に高分解能の角
    速度推定を行うようになっている請求項3に記載の電動
    パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 【請求項5】ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサ
    と、前記ハンドルと一体的に設けられたステアリングシ
    ャフトを補助負荷付勢するモータと、前記モータの温度
    を測定するモータ用温度センサと、前記モータのモータ
    電流を測定する電流測定手段とを具備して成る電動パワ
    ーステアリング装置の制御装置において、前記操舵角セ
    ンサから得られるハンドル操舵角速度を利用して前記モ
    ータの温度を推定し、前記推定温度と前記モータ用温度
    センサの測定温度とを比較し、前記モータ用温度センサ
    又は前記操舵角センサの異常を検出するようになってい
    ることを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御
    装置。
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