JP2002240537A - 自動車用空調システム及びその運転方法 - Google Patents

自動車用空調システム及びその運転方法

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JP2002240537A JP2001035985A JP2001035985A JP2002240537A JP 2002240537 A JP2002240537 A JP 2002240537A JP 2001035985 A JP2001035985 A JP 2001035985A JP 2001035985 A JP2001035985 A JP 2001035985A JP 2002240537 A JP2002240537 A JP 2002240537A
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air
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air conditioning
cooling
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Shigeharu Sasaki
重晴 佐々木
Kazuhisa Otagaki
和久 太田垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドリングストップ車のエンジン停止時に
も車内空調が適正に行え、ハイブリッド車への適応性に
も富んだ自動車用空調システム及びその運転方法を提供
する。 【解決手段】 空調ダクト1の吸込口1a側にブロアフ
ァン2を設け、このブロアファン2の後方に第1の熱交
換器3を配設すると共に、その後方に第2の熱交換器4
を設け、それらの間にエアミックスダンパ5を設ける。
第1の熱交換器3は冷媒回路に接続し、冷媒を所定方向
に流すことで冷却及び加熱の両方を行えるようにし、冷
媒回路のコンプレッサ6を電動式とする。第2の熱交換
器4はエンジン11及びラジエータ12に接続し、その
冷却水を循環させることで加熱のみを行う。第1の熱交
換器3と第2の熱交換器4との運転を組み合わせ、ブロ
アファン2の位置を変えることで複数の空調モードを選
択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にハイブリッド
車(HEV)又はアイドリングストップ車に好適な自動
車用空調システム及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調システムは、従来例えばセ
ミオート・エアコン方式、フルオート・エアコン方式、
リヒート方式等が知られており、その他ヒータ・クーラ
独立方式、ヒータ・クーラ切替方式と称されるものも存
在している。
【0003】近時多く採用されているフルオート・エア
コン方式は、図4(a)に略示するように空調ダクトA
内にエバポレータBと、ヒータコアCとを配設し、その
間にエアミックスダンパDを設けた構成を有し、吸込側
のブロアファンE1により取り込んだ外気又は内気をエ
バポレータBで除湿・冷却し、ヒータコアCでは加熱す
るものである。この場合、エバポレータBによって除湿
された冷気は、エアミックスダンパDの切り替えによっ
てヒータコアCへの導入量が調節され、このヒータコア
Cでの暖気量によって吹き出し温度を調整する。即ち、
冷気と暖気との混合割合を変えることで冷房から暖房へ
の連続した温度調整を可能としたものである。冷気と暖
気とを混合する方式であることから、エアミックス方式
とも称されている。ブロアファンE1は空調ダクトAの
吸込側に設けられているが、これに限定されることなく
図に仮想線で示すように吹出側にブロアファンE2を設
けたり、或はエバポレータBとヒータコアCとの中間に
ブロアファンE3を設ける場合もある。
【0004】前記リヒート方式は、図4(b)に略示す
るように空調ダクトA内にエバポレータBと、ヒータコ
アCとを配設した構成を有し、吸込側のブロアファンE
1により取り込んだ外気又は内気をエバポレータBで除
湿・冷却した後、その冷気を全量ヒータコアCで暖めて
吹き出すものである。この場合、温度調整はヒータコア
Cに流れるラジエータ冷却水量をバルブVで調節するこ
とで行われる。即ち、エバポレータBで除湿・冷却され
た冷気は、ヒータコアCに流れる温水量に応じて設定温
度まで暖められる。ブロアファンE1は空調ダクトAの
吸込側に設けられているが、これに限定されることなく
図に仮想線で示すように吹出側にブロアファンE2を設
けたり、或はエバポレータBとヒータコアCとの中間に
ブロアファンE3を設ける場合もある。
【0005】ヒータ・クーラ切替方式は、図4(c)に
略示するように空調ダクトA内にエバポレータBと、ヒ
ータコアCとを並設配置し、その前部にダンパDを設け
た構成を有し、このダンパDの切り替えによってエバポ
レータB及びヒータコアCへの導入量を調節することで
温度調整するものである。ブロアファンE1は空調ダク
トAの吸込側に設けられているが、これに限定されるこ
となく図に仮想線で示すように吹出側にブロアファンE
2を設ける場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動車用空
調システムでは、エンジンの出力を利用してエバポレー
タBを作動しており、エンジンを停止させるとエバポレ
ータBも作動停止する。又、エンジンが停止すると、ヒ
ータコアCの機能も停止して暖房能力が不足する事態が
生じる。従って、アイドリングストップ車(信号待ちや
車両混雑停車時に、エンジンが停止してアイドリングを
防止する)においては、車内の空調を適正に調整できな
いことがある。又、ハイブリッドエンジン(Hybrid eng
ine)を搭載したハイブリッド車においては、通常のエ
ンジンを搭載した車よりもエンジン効率が高く、発生す
る熱が少ないために上記従来の空調システムをそのまま
適応できない問題があった。
【0007】そこで、本発明は、アイドリングストップ
車のエンジン停止時での車内空調が適正に行え、ハイブ
リッド車への適応性にも富んだ自動車用空調システムを
提供することで、上記従来の事態や問題を解決すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための手段として、本発明は、空調ダクト内に第1の
熱交換器を配設すると共に、この第1の熱交換器の後方
に第2の熱交換器を配設し、ブロアファンを前記第1の
熱交換器の前方であって空調ダクトの吸込側又は第2の
熱交換器の後方であって空調ダクトの吹出側或は第1の
熱交換器と第2の熱交換器との中間に設け、前記第2の
熱交換器の直前にエアミックスダンパを設けてなる自動
車用空調システムを要旨とする。この自動車用空調シス
テムにおいて、前記第1の熱交換器は冷媒回路に接続さ
れ、冷却と加熱との両方を切り替えて行い、この冷媒回
路のコンプレッサは電動式であり、第2の熱交換器はエ
ンジン及びラジエータに接続され、ラジエータの冷却水
を循環させて加熱のみを行うこと、を特徴とするもので
ある。又、この自動車用空調システムにおいて、前記第
1の熱交換器で加熱した暖気を、前記エアミックスダン
パの切り替えによって第2の熱交換器に導入し、ここで
更に加熱して吹き出す自動車用空調システムの運転方法
を要旨とする。更に、この自動車用空調システムの運転
方法において、前記第1の熱交換器を加熱運転し、この
暖気を第2の熱交換器に導入して更に加熱する最大暖房
モードと、第1の熱交換器を停止し、第2の熱交換器の
みで加熱する通常暖房モードと、第1の熱交換器を冷却
運転し、この冷気を第2の熱交換器に導入して加熱する
除湿モードと、第1の熱交換器を冷却運転し、この冷気
を第2の熱交換器に導入せずに吹き出す冷房モードと、
第1の熱交換器及び第2の熱交換器を停止し、前記ブロ
アファンにより取り込んだ外気又は内気をそのまま吹き
出す送風モードと、第1の熱交換器を冷却又は加熱運転
し、この冷気又は暖気を吹き出す駐停車時冷暖房モード
とのいずれかのモードを選択可能とした、ことを特徴と
するものである。
【0009】本発明では、空調ダクト内に第1の熱交換
器と第2の熱交換器とを配設し、第1の熱交換器は冷却
と加熱との両方を行えるようにしたので、暖房時には第
1の熱交換器と、第2の熱交換器との2段構えの加熱が
可能となって暖房性能を向上させることができる。又、
第1の熱交換器を電動とすることで、エンジンが停止し
ても作動させることができ、このためアイドリングスト
ップ車であっても駐停車時における冷暖房を行うことが
可能となり、車内の空調を適正に行うことができる。ハ
イブリッド車においては、走行時に発電した電力を蓄え
られるため第1の熱交換器を電力で駆動するのに適して
いる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る自動車用空調
システム及びその運転方法の実施形態を添付図面を参照
しながら説明する。図1は、自動車用空調システムの構
成を示す概略図であって、1は空調ダクトであり、一方
の端部に外気又は車内の内気が流入する吸込口1aが設
けられ、他方の端部には車内に冷気又は暖気を吹き出す
吹出口1bが設けられている。吸込口1a及び吹出口1
bは、図1ではいずれも1つの開口となっているが、吸
込口1aに関しては車外からの空気吸込口と車内からの
空気吸込口とに分けて形成し、吹出口は複数のベンチュ
リーやデフロスター(フロントガラスの曇り止め)等に
分岐させて形成される。
【0011】空調ダクト1の吸込口1a側にはブロアフ
ァン2が設けられ、このブロアファン2の後方に第1の
熱交換器3が配設されると共に、その後方に第2の熱交
換器4が配設され、更に第2の熱交換器4の直前にエア
ミックスダンパ5が設けられた構成になっている。ブロ
アファン2は吸込口側1aに限定されず、吹出口1b側
又は第1の熱交換器3と第2の熱交換器4との中間位置
に設ける場合もある。
【0012】前記第1の熱交換器3は、この第1の熱交
換器3を含む冷媒回路が形成され、前記ブロアファン2
で吸い込んだ外気又は内気を冷却し又は加熱ができるよ
うにしてある。冷媒回路の一例としては、図2に示すよ
うにコンプレッサ6と、凝縮器7と、膨張弁8と、蒸発
器9とを直列に接続して閉回路を形成し、且つ四方弁1
0によりX形に交差する分岐路を形成する。コンプレッ
サ6は、運転周波数を変えて運転することが可能になっ
ている。
【0013】この場合、冷媒ガスをコンプレッサ6で圧
縮して四方弁10を介して凝縮器7に送り込むと、この
凝縮器7でのガスの凝縮に伴って周囲に熱を放出し(加
熱作用)、次いで液化した冷媒を膨張弁8で膨張させて
から蒸発器9に送り込むと、この蒸発器9での蒸発に伴
って周囲から熱を奪い(冷却作用)し、ガス化した冷媒
は四方弁10を介してコンプレッサ6に戻される。従っ
て、例えば凝縮器7を前記第1の熱交換器3として空調
ダクト1内に配設すると、前記ブロアファン2により吸
込口1aから吸い込んだ外気又は内気を加熱することが
できる。
【0014】前記四方弁10の切り換えによって、図2
に破線矢印で示すように冷媒を逆方向に循環させると、
つまりコンプレッサ6で圧縮した冷媒ガスを蒸発器9に
送り込むと、この蒸発器9は凝縮器としての作用を発揮
し(加熱作用)、次いで液化した冷媒を膨張弁8で膨張
させた後凝縮器7に送り込むと、この凝縮器7は蒸発器
としての作用を発揮し(冷却作用)し、ガス化した冷媒
は四方弁10を介してコンプレッサ6に戻される。従っ
て、前記第1の熱交換器3(凝縮器7)は、前記ブロア
ファン2により吸込口1aから吸い込んだ外気又は内気
を冷却することができる。
【0015】凝縮器7と蒸発器9とは同じ構造のもので
あり、冷媒の循環方向によって凝縮器が蒸発器になった
り或は蒸発器が凝縮器になったりし得るのである。つま
り、第1の熱交換器3は、冷媒回路の冷媒の流れ方向を
変えることで、ブロアファン2によって取り込んだ外気
又は内気の冷却と加熱の両方を行える。
【0016】冷媒回路のコンプレッサ6は、そのモータ
を電動で駆動するようにしてあり、駆動源としてはバッ
テリーを使用することができる。前記ブロアファン2も
電動式とすることが好ましい。
【0017】前記第2の熱交換器4は、図3(a)のよ
うにエンジン11及びラジエータ12に接続して閉回路
が構成され、そのラジエータ12の冷却水がポンプ13
を介して循環される。ラジエータ12の冷却水は、走行
中にエンジン11を冷却することで加熱され、この加熱
された冷却水がポンプ13により第2の熱交換器4に送
り込まれる。従って、第2の熱交換器4は第1の熱交換
器3を通過した外気又は内気を加熱することができる。
加熱の度合いは、バルブ14により冷却水の流量を調節
することで行える。第2の熱交換器4に供給されない冷
却水は、バイパスを通ってラジエータ12に戻される。
図3(b)のようにポンプ13がエンジン11とラジエ
ータ12との間に設けられ、バイパスにサーモスタット
Sが設けられて回路にバルブ14が設けられていない構
成の場合もある。この場合では、第2の熱交換器4の加
熱度合いはバルブによらずに、前記エアミックスダンパ
5の位置調整により行う。
【0018】前記エアミックスダンパ5は、支軸5aを
中心としてほぼ180度の範囲内で回転できるように構
成され、第1の熱交換器3を通過した外気又は内気の流
れ方向を制御できるようにしてある。即ち、エアミック
スダンパ5が図1のP位置にある場合には、第1の熱交
換器3を通過した外気又は内気はすべて第2の熱交換器
4に導入され、Q位置にある場合には、すべて第2の熱
交換器4に導入されずに通り、R位置にある場合には、
第2の熱交換器4に導入されるものと導入されないもの
とに分流され、それ以外の位置の場合には分流の割合が
変化する。
【0019】このように構成された自動車用空調システ
ムは、前記第1の熱交換器3の冷却又は加熱作用と、第
2の熱交換器4の加熱作用と、エアミックスダンパ5の
位置とを組み合わせることで種々のモードで運転させる
ことが可能である。
【0020】モード1:最大暖房モード この最大暖房モードでは、第1の熱交換器3を加熱運転
(HOT)し、第2の熱交換器4も加熱運転(HOT)
させる。エアミックスダンパ5はP位置とする。この場
合、空調ダクト1の吸込口1aから吸い込まれた外気又
は内気は、第1の熱交換器3で加熱されると共に、通過
後に全量が第2の熱交換器4で加熱される。従って、2
段構えの加熱によって暖められた暖気を吹出口1bから
吹き出すことで車内を最大に暖房することができる。温
度調整は、エアミックスダンパ5をP位置からR位置側
に所定角度変えることで、又はバルブ14の開度或はコ
ンプレッサ6の運転周波数を変えることで容易に行え
る。
【0021】モード2:通常暖房モード この通常暖房モードでは、第1の熱交換器3を非運転
(OFF)とし、第2の熱交換器4を加熱運転(HO
T)させる。エアミックスダンパ5はP位置とする。こ
の場合、空調ダクト1の吸込口1aから吸い込まれた外
気又は内気は、そのまま第1の熱交換器3を通過して全
量が第2の熱交換器4により加熱される。従って、第2
の熱交換器4のみの加熱によって車内を通常に暖房する
ことができる。前記のようにエアミックスダンパ5をP
位置からR位置側に所定角度変えることで、又はバルブ
14の開度或はコンプレッサ6の運転周波数を変えるこ
とで容易に温度調節することができる。
【0022】モード3:除湿モード この除湿モードでは、第1の熱交換器3を冷却運転(C
OOL)し、第2の熱交換器4を加熱運転(HOT)さ
せる。エアミックスダンパ5はP位置とする。この場
合、空調ダクト1の吸込口1aから吸い込まれた外気又
は内気は、第1の熱交換器3で冷却されて水分が除湿さ
れ、次いで第2の熱交換器4で加熱される。この際の温
度調整は、前記のようにバルブ14により冷却水の流量
を調節することで容易に行える。又、除湿量はコンプレ
ッサ6の運転周波数を変えることで行える。前記エアミ
ックスダンパ5の角度調整を併用することも可能であ
る。
【0023】モード4:冷房モード この冷房モードでは、第1の熱交換器3を冷却運転(C
OOL)し、第2の熱交換器4は非運転(OFF)とす
る。エアミックスダンパ5はQ位置とする。この場合、
空調ダクト1の吸込口1aから吸い込まれた外気又は内
気は、第1の熱交換器3で冷却されて水分が除湿され、
その冷気の全量が吹出口1bから吹き出されることで車
内を最大に冷房することができる。尚、第2の熱交換器
4を弱い加熱運転(HOT)とし、エアミックスダンパ
5をQ位置から少しR位置側に移動させれば、冷気の一
部を第2の熱交換器4を通過させることで、又はコンプ
レッサ6の運転周波数を変化させることで温度調節を行
うことが可能である。第2の熱交換器4の非運転時に
は、前記バルブ14を閉じラジエータ冷却水をバイパス
に通してラジエータ12に戻す。
【0024】モード5:送風モード この送風モードでは、第1の熱交換器3を非運転(OF
F)とし、第2の熱交換器4も非運転(OFF)とす
る。エアミックスダンパ5はR位置とする。この場合、
空調ダクト1の吸込口1aから吸い込まれた外気又は内
気は、そのまま吹出口1bから車内に吹き出される。
【0025】モード6:駐停車時冷暖房モード この駐停車時冷暖房モードでは、第1の熱交換器3を冷
却又は加熱運転(COOL/HOT)させる。この時、
エンジンストップのため第2の熱交換器4は非運転(O
FF)状態になる。エアミックスダンパ5はR位置とす
る。この場合、空調ダクト1の吸込口1aから吸い込ま
れた外気又は内気は、第1の熱交換器3により冷却又は
加熱されて吹出口1bから車内に吹き出される。従っ
て、駐停車時にも車内を冷房又は暖房することができ
る。
【0026】これらのモードを一覧表にすると表1のよ
うになる。これらのモードはマニュアル又は自動制御で
選択可能とすることが好ましい。
【0027】
【表1】
【0028】本発明の自動車用空調システムを前記アイ
ドリングストップ車に搭載すると、赤信号での停車時や
車両混雑時での断続的な停車時或は駐車時にエンジンが
停止しても、電動式の第1の熱交換器3及びブロアファ
ン2は運転状態を保持する。このため、アイドリングス
トップ車においては、エンジンが停止しても第1の熱交
換器3により車内の冷房又は暖房が適正に行われる。従
来のようにエンジン停止によって冷暖房が止まることは
ない。
【0029】本発明の自動車用空調システムを前記ハイ
ブリッド車に搭載すると、走行中に発電した電力によっ
て第1の熱交換器3及びブロアファン2を駆動できるた
め、バッテリーの負担を軽減させることができる。この
ハイブリッド車においても、エンジンが停止しても第1
の熱交換器3により車内の冷房又は暖房が適正に行わ
れ、従来のようにエンジン停止によって冷暖房が止まる
ことはない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車用
空調システム及びその運転方法によれば、第1の熱交換
器は冷却と加熱とを両方できる構成とし、しかもコンプ
レッサを電動式とすることで、この第1の熱交換器とラ
ジエータの冷却水を利用して加熱する第2の熱交換器及
びエアミックスダンパとの組み合わせにより、従来存在
しない2段構えの最大暖房が可能になると共に、目的に
応じて各種の空調モードが選択可能になる等の優れた効
果が得られる。又、エンジン停止時に第1の熱交換器が
停止しないことから、本発明の自動車用空調システムを
アイドリングストップ車に搭載すると、駐停車時にも車
内が適正に冷暖房されて好適である。更に、本発明の自
動車用空調システムをハイブリッド車に搭載すると、走
行中に発電した電力で第1の熱交換器を作動できるため
バッテリーに大きな負荷が掛からず、且つ高いエンジン
効率で発生熱量が少ない時にも十分対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用空調システムの実施形態
を示す略示説明図
【図2】第1の熱交換器を含む冷媒回路の説明図
【図3】(a)、(b)はいずれも第2の熱交換器を含
む加熱回路の説明図
【図4】従来の自動車用空調システムを例示するもの
で、(a)はフルオート・エアコン方式、(b)はリヒ
ート方式、(c)はヒータ・クーラ切替方式のそれぞれ
略示説明図
【符号の説明】
1…空調ダクト 1a…吸込口 1b…吹出口 2…ブロアファン 3…第1の熱交換器 4…第2の熱交換器 5…エアミックスダンパ 6…コンプレッサ 7…凝縮器 8…膨張弁 9…蒸発器 10…四方弁 11…エンジン 12…ラジエータ 13…ポンプ 14…バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調ダクト内に第1の熱交換器を配設する
    と共に、この第1の熱交換器の後方に第2の熱交換器を
    配設し、ブロアファンを前記第1の熱交換器の前方であ
    って空調ダクトの吸込側又は第2の熱交換器の後方であ
    って空調ダクトの吹出側或は第1の熱交換器と第2の熱
    交換器との中間に設け、前記第2の熱交換器の直前にエ
    アミックスダンパを設けてなる自動車用空調システム。
  2. 【請求項2】前記第1の熱交換器は冷媒回路に接続さ
    れ、冷却と加熱との両方を切り替えて行い、この冷媒回
    路のコンプレッサは電動式であり、第2の熱交換器はエ
    ンジン及びラジエータに接続され、ラジエータの冷却水
    を循環させて加熱のみを行う請求項1記載の自動車用空
    調システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の自動車用空調システムに
    おいて、前記第1の熱交換器で加熱した暖気を、前記エ
    アミックスダンパの切り替えによって第2の熱交換器に
    導入し、ここで更に加熱して吹き出す自動車用空調シス
    テムの運転方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は2の自動車用空調システムに
    おいて、前記第1の熱交換器を加熱運転し、この暖気を
    第2の熱交換器に導入して更に加熱する最大暖房モード
    と、第1の熱交換器を停止し、第2の熱交換器のみで加
    熱する通常暖房モードと、第1の熱交換器を冷却運転
    し、この冷気を第2の熱交換器に導入して加熱する除湿
    モードと、第1の熱交換器を冷却運転し、この冷気を第
    2の熱交換器に導入せずに吹き出す冷房モードと、第1
    の熱交換器及び第2の熱交換器を停止し、前記ブロアフ
    ァンにより取り込んだ外気又は内気をそのまま吹き出す
    送風モードと、第1の熱交換器を冷却又は加熱運転し、
    この冷気又は暖気を吹き出す駐停車時冷暖房モードとの
    いずれかのモードを選択可能とした自動車用空調システ
    ムの運転方法。
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