JP2002239080A - 遊技用記録媒体および遊技用記録媒体発行装置 - Google Patents

遊技用記録媒体および遊技用記録媒体発行装置

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JP2002239080A
JP2002239080A JP2001043316A JP2001043316A JP2002239080A JP 2002239080 A JP2002239080 A JP 2002239080A JP 2001043316 A JP2001043316 A JP 2001043316A JP 2001043316 A JP2001043316 A JP 2001043316A JP 2002239080 A JP2002239080 A JP 2002239080A
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game
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Prior art date
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JP2001043316A
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English (en)
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Kazutoshi Nakajima
和俊 中島
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技用記録媒体であるプリペイドコインの再
使用における前記分別に要する労力を安価にて解消する
ことのできる遊技用記録媒体および遊技用記録媒体発行
装置を提供すること。 【解決手段】 遊技機での遊技を行う際に使用される遊
技用有価価値の大きさを特定可能な情報を少なくとも読
み取り可能に記録する遊技用記録媒体37であって、そ
の形状が円盤状体とされ、該遊技用記録媒体37の発行
時における遊技用有価価値の大きさに応じた種別を目視
確認可能に表示するとともに、該種別表示を更新可能と
された種別表示部384を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、遊技場に設置さ
れた遊技機での遊技を行う際に使用される遊技用有価価
値の大きさを特定可能な情報が記録され、繰返し使用可
能とされたプリペイドカード等の遊技用記録媒体並びに
該遊技用記録媒を発行するための遊技用記録媒体発行機
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの遊技場においてプリペイド
カード等の遊技用記録媒体を用いて遊技を実施可能とす
る遊技用装置(システム)が使用されている。これら遊
技用記録媒体は従来において通常は使い切りとされてい
るが、遊技用記録媒体が使い切りであると、これらプリ
ペイドカ−ド等の遊技用記録媒体の発行には所定の発行
コストがかかることから、遊技場側が負担する発行コス
トが膨大なものとなってしまうという問題があり、これ
らの問題を解消するために、遊技用記録媒体を回収が容
易となる円盤状のコイン形態とし、使用済みの遊技用記
録媒体であるプリペイドコインを回収して再びプリペイ
ドコインとして再使用することが実施されるようになっ
てきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
回収して繰返し使用する前記プリペイドコインにも、遊
技者の利便性を考慮して、例えば1000円や3000
円や5000円というように、従来のプリペイドカード
において存在していたような複数種の金額に対応するプ
リペイドコインを設け、これらの種別を遊技者が目視に
て容易に確認できるようにするために、プリペイドコイ
ンの種別毎に異なる外観、例えば形状や色等を個別とす
ることが提案されているが、これらプリペイドコインを
その種別毎に異なる外観とした場合には、再使用するた
めに回収した多数のプリペイドコインをその種別毎に分
別しなければならず、これら分別作業に必要とされる労
力が大きなものとなってしまうという問題があるととも
に、これら分別作業を省力化するためには、前記回収し
た多数のプリペイドコインをその種別毎に分別する装置
を設ける必要があり多くの費用が必要となるという問題
があった。
【0004】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、遊技用記録媒体であるプリペイドコ
インの再使用における前記分別に要する労力を安価にて
解消することのできる遊技用記録媒体および遊技用記録
媒体発行装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明の遊技用記録媒体は、遊技機での遊技を
行う際に使用される遊技用有価価値の大きさを特定可能
な情報を少なくとも記録する円盤状の遊技用記録媒体で
あって、該遊技用記録媒体の発行時における遊技用有価
価値の大きさに応じた種別を目視確認可能に表示すると
ともに、該種別表示を更新可能とされた種別表示部を具
備することを特徴としている。この特徴によれば、種別
表示を更新可能とされた前記種別表示部を遊技用記録媒
体に設けることで、再使用の発行時に該発行される遊技
用記録媒体の種別表示を更新できるようになるため、従
来のような回収した遊技用記録媒体をその種別毎に分別
したり、該分別のための装置を個別に導入する必要がな
く、遊技用記録媒体の再使用における前記分別に要する
労力を安価にて解消することができる。
【0006】本発明の遊技用記録媒体は、前記記録情報
を記憶する不揮発性の記憶手段と、前記記録情報を少な
くとも読み取り可能な読み取り装置に対して前記記憶手
段の記録情報を非接触にて送信する非接触データ送信手
段と、該読み取り装置より自己の動作に必要な電力を非
接触にて受け取る電力受給手段と、を具備することが好
ましい。このようにすれば、前記記録情報の読み取りや
電力の供給が非接触状態にて可能となるため、遊技用記
録媒体の損耗を低減でき、繰返し使用される該遊技用記
録媒体の寿命を長くできる。
【0007】本発明の遊技用記録媒体は、前記種別表示
部の表示が、前記種別に対応した色であることが好まし
い。このようにすれば、遊技者は遊技用記録媒体の種別
を色の違いにより目視にて把握できるようになる。
【0008】本発明の遊技用記録媒体は、前記種別表示
部は、その遊技用記録媒体の発行時における遊技用有価
価値の大きさ、或いは該発行時の遊技用有価価値の大き
さが該当する金額を表示可能とされていることが好まし
い。このようにすれば、その種別の遊技用記録媒体が該
当する発行時の遊技用有価価値の大きさ、或いは該発行
時の遊技用有価価値の大きさが該当する金額を目視にて
直接確認できる。
【0009】本発明の遊技用記録媒体は、前記種別表示
部が強誘電液晶パネルにて形成されていることが好まし
い。このようにすれば、表示色や遊技用記録媒体の発行
時における遊技用有価価値の大きさ、或いは該発行時の
遊技用有価価値の大きさが該当する金額の更新表示を、
該種別表示部への記録ヘッドの当接や位置合わせ等を必
要とせずに実施でき、該遊技用記録媒体の発行装置等の
構成を簡素化できるばかりか、その表示内容の保持に電
力を要しないか或いは非常に小さな電力しか必要としな
いので、これら遊技用記録媒体の構成を簡素化でき安価
なものとすることができる。
【0010】本発明の遊技用記録媒体発行機は、貨幣を
受付けて該受付貨幣の識別を行う貨幣識別手段と、発行
される遊技用記録媒体の発行額に応じた種別を遊技者が
選択するための種別選択手段と、前記貨幣識別手段にて
識別された識別金額の総額の範囲内において、且つ前記
種別選択手段にて選択された種別の発行額に相当し、遊
技に使用可能とされた遊技用有価価値の大きさを特定可
能な情報を少なくとも読み取り可能に記録するととも
に、前記種別が目視確認可能に表示された種別表示部を
備えた円盤状の遊技用記録媒体を発行する遊技用記録媒
体発行手段と、を少なくとも備える遊技用記録媒体発行
機であって、前記遊技用記録媒体発行手段は、前記発行
する遊技用記録媒体の種別表示部の表示を、前記選択さ
れた遊技用記録媒体の種別に対応する所定表示に更新さ
せる表示更新手段を具備し、該表示更新手段により表示
更新された遊技用記録媒体を発行することを特徴として
いる。この特徴によれば、前記遊技用記録媒体に設けら
れた種別表示部を、前記種別選択手段にて選択された種
別に対応する所定表示に更新させる表示更新手段を有
し、該種別表示が更新された遊技用記録媒体が発行され
ることで、従来のような回収した遊技用記録媒体をその
種別毎に分別したり、該分別のための装置を個別に導入
する必要がなく、遊技用記録媒体の再使用における前記
分別に要する労力を安価にて解消することができる。
【0011】本発明の遊技用記録媒体発行機は、前記遊
技用記録媒体発行手段は、発行する遊技用記録媒体に動
作電力を非接触にて供給する非接触電力供給手段と、該
発行する遊技用記録媒体の記録情報を非接触状態にて少
なくとも読み取り可能な非接触データ読み取り手段と、
を具備することが好ましい。このようにすれば、前記記
録情報の読み取りや電力の供給が非接触状態にて可能と
なるため、遊技用記録媒体の損耗を低減でき、繰返し使
用される該遊技用記録媒体の寿命を長くできる。
【0012】本発明の遊技用記録媒体発行機は、前記種
別表示部の所定表示が各種別に対応した色であり、前記
表示更新手段は前記種別表示部の色を更新させることが
好ましい。このようにすれば、遊技者は遊技用記録媒体
の種別を色の違いにより目視にて把握できるようにな
る。
【0013】本発明の遊技用記録媒体発行機は、前記種
別表示部の所定表示がその遊技用記録媒体の発行時にお
ける遊技用有価価値の大きさ、或いは該発行時の遊技用
有価価値の大きさが該当する金額であり、前記表示更新
手段は前記種別表示部に表示された遊技用有価価値の大
きさ、或いは該遊技用有価価値の大きさが該当する金額
を更新させることが好ましい。このようにすれば、その
種別の遊技用記録媒体が該当する発行時の遊技用有価価
値の大きさ、或いは該発行時の遊技用有価価値の大きさ
が該当する金額を目視にて直接確認できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。尚、以下の実施例1においては、遊
技機として遊技媒体であるパチンコ玉が払い出される通
常のパチンコ機を用いた例を示すが、本発明はこれに限
定されるものではなく、その他の遊技機、例えばパチン
コ玉が指触不能に封入された封入式パチンコ機や、遊技
媒体としてコインやパチンコ玉を使用するスロットマシ
ンやパチロット、更には完全クレジット式のスロットマ
シンやパチロット等の遊技機においても適用可能であ
る。
【0015】(実施例)図1は本発明の遊技用設備装置
が適用された遊技島1を示す外観斜視図であり、該遊技
島1は、図1に示すように、その前後面(後面は図示せ
ず)に遊技機としてのパチンコ機2と、該パチンコ機2
の側部位置に1対1にて設置される遊技用記録媒体処理
手段としてのコインユニット3と、が複数並設されてい
るとともに、該遊技島1の島端には、後述する遊技用記
録媒体としてのプリペイドコイン37(図4参照)を発
行する遊技用記録媒体発行機としてのコイン発行機4が
設置されており、これらコインユニット3並びにコイン
発行機4は遊技場の所定箇所に設置された管理コンピュ
ータ50(図11参照)とデータ通信可能に接続されて
いる。
【0016】前記遊技島1の内部における前記パチンコ
機2並びにコインユニット3に挟まれた略中央部には、
図1に示すように、前記各コインユニット3より排出さ
れた前記プリペイドコイン37を所定方向に搬送するた
めのコイン搬送路13が設けられている。
【0017】また、前記遊技島1の内部には、前記各パ
チンコ機2にパチンコ玉を供給する供給樋(図示略)
や、前記各パチンコ機2に対応して設置され、該パチン
コ機2にて使用されたパチンコ玉が収容されるアウト玉
タンク(図示略)や、該アウト玉タンクから排出された
パチンコ玉を集めて前記供給樋に揚送する揚送装置等
(図示略)が設けられている。
【0018】次に、前記プリペイドコイン37が新規に
発行可能とされた遊技用記録媒体発行機としてのコイン
発行機4を図2並びに図3に基づき説明すると、該コイ
ン発行機4は、前記遊技島1の端部位置に配置され、そ
の外観形状は図2に示すようになっており、その前面
に、プリペイドコイン37の購入が可能であることを遊
技者に報知するための動作表示部401と、発行された
プリペイドコイン37が排出されるコイン発行口402
と、該コイン発行口402より排出されたプリペイドコ
イン37の落下を防止する保持部406と、前記コイン
発行口402よりプリペイドコイン37が発行されてい
ることを点滅により報知するコインインジケータ403
と、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口404と、該紙
幣挿入口404からの紙幣の排出を点滅により報知する
紙幣インジケータ405と、前記紙幣挿入口404に挿
入された紙幣の合計金額を逐次表示するための合計金額
表示部407と、1000円、3000円、5000円
から新規プリペイドコイン37の購入額(種別)を選択
する種別選択手段としての購入額選択ボタン408と、
プリペイドコイン37の発行を中断する中止ボタン40
9と、プリペイドコイン37の購入に伴う釣り銭として
払い出される紙幣排出口413と、該紙幣排出口413
からの紙幣の排出を点滅により報知する紙幣インジケー
タ414と、が設けられている。
【0019】このコイン発行機4の構成について説明す
ると、該コイン発行機4は、前記動作表示部401や、
合計金額表示部407や、購入額選択ボタン408や、
中止ボタン409や、コインインジケータ403や、紙
幣インジケータ405、414に加えて、図3に示すよ
うに、本発明の遊技用記録媒体発行手段並びに表示更新
手段を構成するとともに、コインストッカ417(図1
3参照)より供給されたプリペイドコイン37に対して
各種データの読み取り並びに書き込みや後述する強誘電
液晶パネル(表示パネル)384の表示更新を実施させ
た後、新規のプリペイドコイン37としてコイン発行口
402に排出・発行するICコイン発行ユニット415
と、前記紙幣挿入口404に連設され、挿入された紙幣
の識別を行う貨幣識別手段としての紙幣識別ユニット4
16と、前記紙幣排出口413に連設され、プリペイド
コイン37の購入に伴う釣り銭として紙幣の払い出しを
実施する紙幣払出ユニット419と、前記合計金額表示
部407の表示動作の制御を行う表示ドライバ420
と、前記プリペイドコイン37より読み出しまたは書き
込みされるデータ等が記憶されるとともに、後述するM
PU423の制御内容が記述された制御プログラム等が
記憶された記憶部421と、通信ケーブル8を介して前
記管理コンピュータ50とデータ通信を行うための通信
部422と、本発明の遊技用記録媒体発行手段並びに表
示更新手段を構成するとともに、各部の制御や釣り銭金
額等の算出を行うマイクロプロセッシングユニット(M
PU)423と、を具備し、これら各部は図3に示すよ
うに接続されており、前記プリペイドコイン37の発行
が実施可能とされている。
【0020】また、前記コイン発行ユニット415に
は、後述のプリペイドコイン37とのデータの送受を非
接触にて実施するとともに、該プリペイドコイン37を
付勢させるための電力供給を行う本発明の読み取り装置
並びに非接触データ読み取り手段、非接触電力供給手段
としてのデータ送受信部415’が設けられており、該
データ送受信部415’によるデータの送受に基づき、
発行されるプリペイドコイン37に記録されたデータの
読み取り並びに書き込み、消去等を実施するとともに、
プリペイドコイン37に設けられた後述の強誘電液晶パ
ネル(表示パネル)384の表示更新を実施させること
ができるようになっている。
【0021】このように本実施例のコイン発行機4で
は、プリペイドコイン37とのデータの送受や電力供給
が非接触にて実施できるため、遊技用記録媒体の損耗を
低減でき、繰返し使用されるプリペイドコイン37の寿
命を長くすることができるようになっている。
【0022】これらコイン発行機4にて発行される遊技
用記録媒体としてのプリペイドコイン37は、図4並び
に図5(a)に示すように、可搬可能な適宜な外径を有
する円盤状のコインとされており、その一面側の中央位
置には、該プリペイドコイン37の発行時における購入
額が表示される購入額表示エリア384a並びに該購入
額の大きさに対応する所定の種別色が表示される種別色
表示エリア384bとが設けられた種別表示部としての
強誘電液晶パネル(以下表示パネル)384を有し、該
表示パネル384の上部は透明樹脂板386にて覆われ
ている。
【0023】この本実施例に用いたプリペイドコイン3
7の構成は、図5(a)に示すように、その内部には、
エッチングによるパターニングにて基板外周に沿って複
数の巻きターンに形成された電磁波を送受信可能とする
アンテナコイル383を有するとともに、図6(b)の
ブロック図に示すように、前記ICコイン発行ユニット
415や後述するICコインリーダライタ310のデー
タ送受信部310’、415’(図3、図11参照)か
ら出力され、アンテナコイル383にて受信された電磁
波を復調或いはアンテナコイル383より送信する電磁
波を変調して非接触通信を行う非接触データ送信手段と
しての変復調部382aや不揮発性メモリである記憶手
段としてのフラッシュメモリ382b、前記電磁波によ
る非接触通信に基づきフラッシュメモリ382bのデー
タを書き換え更新するとともに、該プリペイドコイン3
7の動作をコントロールする制御回路部382c等の各
種回路が集積されたICチップ382や、前記表示パネ
ル384の表示制御を行う表示制御回路が集積されたド
ライバチップ385がチップオンボード(COB)実装
により実装され、且つ前記ICコイン発行ユニット41
5並びにICコインリーダライタ310のデータ送受信
部310’、415’から出力される電磁波によりアン
テナコイル383に生じる誘導起電力を整流して各デバ
イスに供給し、プリペイドコイン37を付勢して動作可
能とする電力受給手段としての給電回路部389並びに
前記表示パネル384の接続用シートコネクタ393が
接続される接続電極部392が形成された回路基板39
0が、樹脂性の外殻部材381に接続電極部392が露
出するとともに、表示パネル384を収容可能となるよ
うに、該表示パネル384の外形に合致する凹部が形成
された状態にてインサート成形されて内在されている。
【0024】このインサート成形された回路基板390
の前記接続電極部392に、最終的にプリペイドコイン
37の一面となる蓋材391と予め一体化された表示パ
ネル384に、その一方端が接続されている接続用シー
トコネクタ393の他方端部を接続するとともに、前記
凹部に表示パネル384を収容した後、前記蓋材391
と外殻部材381とを超音波シールにて融着して一体化
することで本実施例のプリペイドコイン37が作製され
ている。
【0025】このプリペイドコイン37は、前述のよう
に内在する回路基板390上にICコイン発行ユニット
415並びにICコインリーダライタ310のデータ送
受信部310’、415’からの電磁波を受信するアン
テナコイル383を有するとともに、該アンテナコイル
383に生じる誘導起電力を整流して各デバイスに供給
する給電回路部389を有することから、プリペイドコ
イン37は内部に電池等の電源を内在しなくてもICコ
イン発行ユニット415並びにICコインリーダライタ
310内において電磁波を受信して動作し、これらIC
コイン発行ユニット415並びにICコインリーダライ
タ310は前記ICチップ382と前記電磁波を用いて
非接触通信を実施し、該ICチップ382内のフラッシ
ュメモリの記録データを更新可能となるとともに、前記
ICチップ382に指示して前記表示パネル384の表
示を所定の表示内容に更新させることができるようにな
っている。
【0026】このように本実施例では、ICコイン発行
ユニット415並びにICコインリーダライタ310等
とのデータ送受並びに電力受給を非接触にて実施できる
ようになっており、外殻部材381等の損耗を低減で
き、繰返し使用されるプリペイドコイン37の寿命を長
くすることができる。
【0027】前記表示パネル384の構成は、図5
(b)並びに図6(a)に示すように、前記購入額表示
エリア384aにおける最高桁の1桁の可変数字表示を
可能とする7セグメント394と、前記種別色表示エリ
ア384bを3分割に分割する色セグメント395a〜
cに対応するようにパターン形成された透明電極と配向
膜(図示略)とを有するとともに、前記購入額表示エリ
ア384aにおける下位の3桁並びに単位「000円」
が印刷形成された上ガラス基板396と、上面全面に透
明電極が形成された下ガラス基板397と、前記上ガラ
ス基板と下ガラス基板との間隙に強誘電性液晶材料が内
封され、前記下ガラス基板397の下面には光反射板3
99が貼付された一般的な反射型セグメント液晶パネル
と同様の構成とされており、前記各セグメント394、
395a〜cから導出された信号線が前記下ガラス基板
397より側方に突出する接続用のランド部397’に
引き出され、該接続用のランド部397’と前記回路基
板390に実装されているドライバチップ385に接続
された接続電極部392とが接続用シートコネクタ39
3にて接続されることで、各セグメントの光の透過/非
透過がドライバチップ385により制御されるようにな
り、前記購入額表示エリア384aには1000円〜9
000円の各表示が可能であるとともに、前記色セグメ
ント395a〜c直下の各位置に対応する下ガラス基板
の下面領域には、「赤」、「黄」、「青」の各色のカラ
ーフィルタ398が形成され、前記色セグメントの光の
透過/非透過を制御することで透過状態とされた色セグ
メント下部のカラーフィルタの色が表示されるようにな
っている。
【0028】この表示パネル384に用いられる前記強
誘電液晶材料としては、パネルの面積が小さく均一な配
向状態が比較的容易に得られることから、ネマティック
液晶又はカイラルスメティックC相を示す強誘電性液晶
材料をほぼ好適に使用することができ、具体的には、ネ
マティック液晶としてZLI−1565、ZLI−21
16、ZLI−3295−000(メルク社製)、LI
XON−9848、LIXON−9850(チッソ社
製)等、カイラルスメティックC相を示す強誘電性液晶
としてDOBAMBC、EPPOPB、ETFPPOP
B,DOBA−1−MBC、3M2CPOOB等を使用
することができる。また、液晶材料と共にスペーサを用
いてもよい。スペーサに使用する樹脂組成物としてはポ
リスチレン、シリカ、アクリル、塩化ビニリデン、ナイ
ロン等を挙げることができる。スペーサの形状は特に限
定されるものではないが、1〜30μm程度の球、楕円
体又は円柱等が好ましい。
【0029】これら本実施例のように、種別表示部であ
る表示パネル384に強誘電性液晶(以下、FLC:Fe
rroelectric Liquid Crystalという)の液晶セルを用い
ることは、その液晶セルが電界の印加に対して表示状態
の保存性を有することから好ましい。すなわち、その液
晶セルが十分に薄いものであり、その中の細長いFLC
の分子が、電界の印加方向に応じて第1の安定状態また
は第2の安定状態に配向し、電界を除いてもそれぞれの
配向状態を維持することが可能となり、長期間に渡って
非常に少ない電力或いは電源なしで表示を維持すること
ができる。
【0030】このため、表示パネル384の表示保持の
ために容量の大きな電池等をコイン内部に内在する必要
がなく、プリペイドコイン37の構成を簡素化してその
製造コストも安価とすることが可能となることから好ま
しいが本発明はこれに限定されるものではなく、これら
種別表示部として通常の液晶パネル等を使用しても良
い。
【0031】また、本実施例のように、前記表示パネル
384の表示更新をICコイン発行ユニット415等の
外部機器であるリーダライタ等が実施するのではなく、
表示変更等の指示データに基づきプリペイドコイン37
自体が実施できるようにすることは、例えば種別表示部
を外部の磁気ヘッド等による磁気の印加により表示更新
可能な表示媒体とした場合においてはプリペイドコイン
37の向きや位置合わせ等が必要となり、これら位置合
わせや磁気ヘッド等の機構がリーダライタ等に必要とな
り装置が複雑化してしまうのに対し、これら位置合わせ
や磁気ヘッド等の機構等を省くことが可能となることか
ら好ましいが、本発明はこれに限定されるものではな
く、前述の位置合わせや磁気ヘッド等の機構を設けて磁
気ヘッド等による磁気の印加により表示更新可能な表示
媒体を種別表示部として使用するようにしても良い。
【0032】また、前記プリペイドコイン37のフラッ
シュメモリ382bには、各プリペイドコイン37に対
して個別に付与されたIDが予め書き換え不可に記録さ
れており、該IDを読み取ることで個々のプリペイドコ
イン37が識別されるようになっているとともに、前記
ICコインリーダライタ310、ICコイン発行ユニッ
ト415とのデータ通信により、その時点にて残存する
度数等の情報が書き換え可能に記録されるようになって
いる。
【0033】また、これらプリペイドコイン37の記録
情報と同一の情報が前記管理コンピュータ50において
各ID毎に登録されているとともに、各プリペイドコイ
ン37の記録情報が変更される毎に前記管理コンピュー
タ50(図11参照)に登録された各ID毎の情報も逐
次同様の情報に更新されるようになっており、これらプ
リペイドコイン37の記録内容が前記管理コンピュータ
50により管理されるようになっている。
【0034】また、これらプリペイドコイン37は、後
述するコイン発行機4において発行される際の購入額に
応じて表示パネル384の購入額表示エリア384a
(7セグメント394)並びに種別色表示エリア384
b(色セグメント395a〜c)の表示が更新されるよ
うになっており、購入額が1000円である場合には、
図7(a)に示すように、購入額表示エリア384aに
1000円、種別色表示エリア384bに「赤」が各々
表示され、購入額が3000円である場合には、図7
(b)に示すように、購入額表示エリア384aに30
00円、種別色表示エリア384bに「黄」が各々表示
され、購入額が5000円である場合には、図7(c)
に示すように、購入額表示エリア384aに5000
円、種別色表示エリア384bに「青」が各々表示され
るようになっている。
【0035】このように本実施例のプリペイドコイン3
7では、発行時の購入額が表示パネル384の購入額表
示エリア384aに表示されるようになっており、遊技
者は発行されたプリペイドコイン37の購入額を目視に
て直接確認することができる。
【0036】また、本実施例のプリペイドコイン37で
は、発行時の購入額に基づく色彩が種別色表示エリア3
84bに表示されるようになっており、遊技者は発行さ
れたプリペイドコイン37の種別(購入額)を、前記種
別色表示エリア384bの色彩の違いに基づき把握でき
るようになっている。
【0037】次に前記コイン発行機4を用いて新規にプ
リペイドコイン37を購入する際の発行処理について説
明すると、まず遊技者が新規にプリペイドコイン37を
購入する場合には、購入に供したい所望の金額以上の紙
幣を紙幣挿入口404より挿入する。
【0038】この際挿入された紙幣は、前記紙幣識別ユ
ニット416により識別され、識別情報がMPU423
に出力される。これに基づき前記MPU423は、挿入
された紙幣の合計金額を算出して前記合計金額表示部4
07に表示するとともに、前記記憶部421に一時記憶
する。
【0039】この状態で購入額選択ボタン408におけ
る購入額(1000円、3000円、5000円)が選
択入力されると、前記MPU423は、前記選択入力さ
れたプリペイドコイン37の購入額を特定し、該特定し
た購入額を度数に変換する。
【0040】次いで前記コインストッカ417に貯留さ
れたプリペイドコイン37をICコイン発行ユニット4
15の所定位置にセットさせ、前記変換した度数を記録
するとともに、図7(a)〜(c)に示すように、プリ
ペイドコイン37における表示パネル384の購入額表
示エリア384aの7セグメント394に表示されてい
る数字を前記特定した購入額に基づく数字(購入額10
00円;1、購入額3000円;3、購入額5000
円;5)に表示更新させ、種別色表示エリア384bの
表示を該当する色セグメント395a〜c(購入額10
00円;色セグメント395a(赤色エリア)、購入額
3000円;色セグメント395b(黄色エリア)、購
入額5000円;色セグメント395c(青色エリ
ア))に更新させた後、コイン発行口402より排出・
発行する。この際、前記挿入された紙幣は紙幣ストッカ
(図示略)に回収されるようになっている。
【0041】また、前記挿入された紙幣の合計金額が発
行されたプリペイドコイン37の購入額を上回る場合に
おいてMPU423は、前記合計金額より購入額を減算
した釣り銭金額を算出し、前記紙幣払出ユニット419
により前記算出した釣り銭金額分の紙幣を前記紙幣排出
口413より排出する。
【0042】これらプリペイドコイン37の発行状況を
具体的に説明すると、遊技者が1000円のプリペイド
コイン37を購入した場合には、10度が記録されてい
るとともに、表示パネル384の購入額表示エリア38
4aに1000円が表示され、種別色表示エリア384
bの赤色エリアが表示されたプリペイドコイン37が発
行され、3000円のプリペイドコイン37を購入した
場合には、30度が記録されているとともに、表示パネ
ル384の購入額表示エリア384aに3000円が表
示され、種別色表示エリア384bの黄色エリアが表示
されたプリペイドコイン37が発行され、5000円の
プリペイドコイン37を購入した場合には、50度が記
録されているとともに、表示パネル384の購入額表示
エリア384aに5000円が表示され、種別色表示エ
リア384bの青色エリアが表示されたプリペイドコイ
ン37が発行されるようになっている。
【0043】このように本実施例のコイン発行機4にお
いては、プリペイドコイン37が発行される際に、その
表示パネル384の購入額表示エリア384aを遊技者
の選択した購入額に表示更新させた後、発行するように
なっており、遊技者は発行されたプリペイドコイン37
の購入額を目視にて直接確認することができる。
【0044】また、本実施例のコイン発行機4において
は、プリペイドコイン37が発行される際に、その表示
パネル384の種別色表示エリア384bを発行時の購
入額に基づく色彩に表示更新させた後、発行するように
なっており、遊技者は発行されたプリペイドコイン37
の種別(購入額)を、前記種別色表示エリア384bの
色彩の違いに基づき把握できるようになっている。
【0045】次に、本実施例の遊技機であるパチンコ機
2について説明すると、該パチンコ機2は、図8に示す
ように、前面がガラス枠に被覆された遊技領域207を
有し、該遊技領域207の下部には打球供給皿203が
設けられている。また打球供給皿203の上面所定箇所
には、操作部14が設けられているとともに、その下部
には、前記打球供給皿203内のパチンコ玉を発射する
打球操作ハンドル205とが設けられており、該打球操
作ハンドル205の操作により打球供給皿203に貯留
されているパチンコ玉が遊技領域207に発射され、該
遊技領域207内に設けられた各種入賞口に前記パチン
コ玉が入賞することで所定の景品玉(パチンコ玉)が払
い出される通常のパチンコ機とされている。
【0046】前記操作部14の上面には、図9に示すよ
うに、遊技者により前記コインユニット3において受付
け中のプリペイドコイン37より読み出された度数を表
示する度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供
給皿203に持玉が少なくなったか無くなった際に押圧
操作されて、前記度数表示部17に度数が存在する場合
に所定数量のパチンコ玉の貸出を実施する貸出ボタン1
6と、遊技を終了する際に押圧操作されることにより、
前記プリペイドコイン37にその時点の残度数を上書き
更新して返却させるための返却ボタン15と、が設けら
れており、これら各部は操作部14内部に設けられてい
る操作基板18上に実装されている。
【0047】これらパチンコ機2の構成を図11に基づ
いて説明すると、該パチンコ機2には、遊技領域207
に設けられた可変表示部209の表示制御を行う表示制
御基板280と、図示しない玉タンクに供給されたパチ
ンコ玉の払出を実施する玉払出装置297に接続され、
後述の遊技制御基板231から出力される賞球信号並び
にコインユニット3より入出力される各種信号に基づき
パチンコ玉の払出制御を行う賞球制御基板237と、遊
技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板235
と、スピーカから出力される音声制御を行う音声制御基
板270と、前記打球操作ハンドル205の操作に基づ
き打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を遊技領
域207に発射する打球発射装置の制御を行う発射制御
基板291と、これら各部の制御を実施する遊技制御基
板231と、が設けられており、これらは図11に示す
ように接続されている。
【0048】また、前記賞球制御基板237は、前記コ
インユニット3のコインユニット制御基板(図示略)に
信号ケーブルを介して接続されており、後述の台端末貸
出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)
が前記コインユニット3に設けられた後述のマイクロプ
ロセッシングユニット(MPU)313に出力されるよ
うになっているとともに、前記コインユニット3のMP
U313より出力される後述のコインユニットREAD
Y信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(B
RQ)が入力されるようになっている。
【0049】また、前記操作基板18は、前述の賞球制
御基板の信号ケーブルとともにコインユニット3に接続
されており、前記貸出ボタン16が操作されて遊技者に
よる玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信
号や、返却ボタン15が操作されて遊技者による返却操
作がなされた場合に出力される返却入力信号が前記コイ
ンユニット3のMPU313に出力されるようになって
いるとともに、該MPU313より出力される前記度数
表示部17の度数表示信号が入力されるようになってい
る。
【0050】次に、遊技用記録媒体処理手段としてのコ
インユニット3を図10(a)(b)並びに図11に基
づいて説明すると、該コインユニット3の前面には、図
10(a)に示すように、点灯によりコインユニット3
の動作を報知する動作ランプ301と、前記プリペイド
コイン37が投入可能とされたコイン投入口305と、
前記返却ボタン15の操作等により返却されるプリペイ
ドコイン37が排出されるコイン返却口302と、該コ
イン返却口302より排出されたプリペイドコイン37
の落下を防止する保持部303と、該コイン返却口30
2からのプリペイドコイン37の返却を遊技者に報知す
るコインインジケータ306と、が設けられている。
【0051】このコインユニット3の構成を図10
(b)並びに図11に基づいて説明すると、該コインユ
ニット3は、前記動作ランプ301や、コインインジケ
ータ306に加えて、前記コイン投入口305に連設さ
れ、投入されたプリペイドコイン37の記録情報の読み
出し並びに書き込み、消去等を行うICコインリーダラ
イタ310と、前記投入されたプリペイドコイン37か
ら読み出し及び書き込まれる情報等を記憶するととも
に、後述するMPU313が実行する制御内容が記述さ
れた制御プログラム等が記憶された記憶部315と、前
記パチンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18と
の各種信号の入出力が行われるI/Oポート314と、
前記管理コンピュータ50とのデータ通信を行うための
通信部312と、これら各部の制御や前記操作基板18
に実装された度数表示部17の制御等を行う前記マイク
ロプロセッシングユニット(MPU)313と、を具備
しており、これら各部は図11に示すように接続されて
いる。
【0052】また、前記ICコインリーダライタ310
には、前記プリペイドコイン37とのデータの送受を非
接触にて実施するためのデータ送受信部310’が設け
られており、該データ送受信部310’によるデータの
送受に基づき、投入されたプリペイドコイン37に記録
されたデータの読み取り並びに書き込み、消去が非接触
にて実施可能とされている。
【0053】このように構成されたコインユニット3に
おいては、これらプリペイドコイン37が投入されるこ
とで、該プリペイドコイン37より読み出された記録情
報に基づき、前記管理コンピュータ50との所定の照合
処理を実施し、該照合処理に基づき管理コンピュータ5
0より使用許諾を受信すると、投入されたプリペイドコ
イン37に記録された度数を記憶部315に記憶すると
ともに、該記憶した度数を度数表示部17に表示するよ
うになっており、この状態において度数が残存する場合
には、前記記憶された度数を使用して前記パチンコ機2
の遊技に使用されるパチンコ玉の貸出を行う貸出処理が
実施可能とされている。
【0054】この貸出処理の制御状況を図12に基づき
説明すると、パチンコ機2の電源投入前の状態において
前述したPRDY、BRDY、BRQ、EXSの各信号
はHIGHの状態であり、前記パチンコ機2の賞球制御
基板237は、前記コインユニット3と接続されて通信
が可能な状態であるとスタンバイ状態となり、前記PR
DYをLOWとする(S1)。
【0055】このようにPRDYが出力されている状態
において前記貸出ボタン16が操作されると、コインユ
ニット3のMPU313は、前記BRDYをLOWとし
(S2)、この状態において、更に前記BRQをLOW
とする(S3)。
【0056】次いで、前記賞球制御基板237は、前記
BRDYのLOWを検出した状態においてBRQのLO
Wを検出すると、パチンコ玉の払い出しが可能であるか
確認し、可能である場合には、前記EXSをLOWとす
る(S4)。
【0057】該EXSのLOWを検出したMPU313
は、前記BRQをHIGHとし(S5)、該BRQのH
IGHを検出した賞球制御基板237は、玉払出装置2
97に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当
する玉数(本実施例では25玉)の払出が実施されると
ともに、該払出の終了に基づき、前記EXSをHIGH
とする(S6)。
【0058】該EXSのHIGHを検出したMPU31
3は、前記記憶部315に記憶されている度数から1度
を減算するとともに、前記度数表示部17に表示されて
いる度数から1度を減算して表示更新する。
【0059】MPU313は、これら(S3)〜(S
6)の信号制御並びに記憶部315や度数表示部17に
おける度数の減算更新制御を、1回の貸出ボタン16の
操作に基づいて貸し出される度数分繰返し実施し、これ
ら制御が終了した後、BRDYをHIGHとして(S
7)、貸出処理を終了する。
【0060】このようにコインユニット3のMPU31
3から出力されるBRQのHIGHの検出回数に基づ
き、前記賞球制御基板237は1度分に該当する数量
(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになって
おり、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して
遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるように
なっている。
【0061】尚、本実施例においては、前記S6が終了
した段階で記憶部315の度数並びに度数表示部17の
度数から1度を減算するようにしているが、前記S3〜
S6の処理を貸し出される度数分(例えば5度分の貸出
であれば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸し出さ
れる度数分のパチンコ玉が払い出された後、該貸し出さ
れた度数(例えば5度分の貸出であれば5度)を記憶部
315の度数並びに度数表示部17の度数から減算する
ようにしても良い。
【0062】また、前記コインユニット3においては、
これら貸出処理が実施され、投入されたプリペイドコイ
ン37より読み出された度数が0度となった場合におい
て、該プリペイドコイン37は、その記録情報(度数)
が消去された後、プリペイドコイン回収路12(図1、
図10(b)参照)を介して連設されたコイン搬送路1
3に排出され、回収されるようになっている。
【0063】また、前記コイン搬送路13は図13に示
すように、その搬送方向終端部が連結樋43を介してコ
イン揚送装置48に連設されており、これらコインユニ
ット3から排出され、コイン搬送路13を搬送されたプ
リペイドコイン37は、コイン揚送装置48にて揚送さ
れてコイン発行機4のコインストッカ417に供給され
るようになっており、再び新規のプリペイドコイン37
として使用されるようになっている。
【0064】以上説明したように、本実施例のプリペイ
ドコイン37を用いることで、発行時においてリペイド
コイン37の表示パネル384の購入額表示エリア38
4a並びに種別色表示エリア384bを購入額に基づく
表示に更新できるようになるため、従来のような回収し
た遊技用記録媒体をその種別毎に分別したり、該分別の
ための装置を個別に導入する必要がなく、遊技用記録媒
体の再使用時の分別に要する労力を安価にて解消するこ
とができる。
【0065】また、本実施例のコイン発行機4を用いる
ことで、発行されるプリペイドコイン37の表示パネル
384の購入額表示エリア384a並びに種別色表示エ
リア384bを購入額に基づく表示に更新させることが
できるようになるため、従来のような回収した遊技用記
録媒体をその種別毎に分別したり、該分別のための装置
を個別に導入する必要がなく、遊技用記録媒体の再使用
時の分別に要する労力を安価にて解消することができ
る。
【0066】前記各実施例における各要素は、本発明に
対して以下のように対応している。
【0067】本発明の請求項1は、遊技機(パチンコ機
2)での遊技を行う際に使用される遊技用有価価値(度
数)の大きさを特定可能な情報を少なくとも記録する円
盤状の遊技用記録媒体(プリペイドコイン37)であっ
て、該遊技用記録媒体(プリペイドコイン37)の発行
時における遊技用有価価値(度数)の大きさに応じた種
別(購入額)を目視確認可能に表示するとともに、該種
別表示を更新可能とされた種別表示部(強誘電液晶パネ
ル(表示パネル)384)を具備する。
【0068】本発明の請求項2は、前記記録情報を記憶
する不揮発性の記憶手段(フラッシュメモリ382b)
と、前記記録情報を少なくとも読み取り可能な読み取り
装置(データ送受信部310’、415’)に対して前
記記憶手段(フラッシュメモリ382b)の記録情報を
非接触にて送信する非接触データ送信手段(変復調部3
82a)と、該読み取り装置(データ送受信部31
0’、415’)より自己の動作に必要な電力を非接触
にて受け取る電力受給手段(給電回路部389)と、を
具備する。
【0069】本発明の請求項3は、前記種別表示部(強
誘電液晶パネル(表示パネル)384)の表示が、前記
種別(購入額)に対応した色である。
【0070】本発明の請求項4は、前記種別表示部(強
誘電液晶パネル(表示パネル)384)は、その遊技用
記録媒体(プリペイドコイン37)の発行時における遊
技用有価価値(度数)の大きさ、或いは該発行時の遊技
用有価価値(度数)の大きさが該当する金額(購入額)
を表示可能とされている。
【0071】本発明の請求項5は、前記種別表示部が強
誘電液晶パネル(表示パネル)382にて形成されてい
る。
【0072】本発明の請求項6は、貨幣を受付けて該受
付貨幣の識別を行う貨幣識別手段(紙幣識別ユニット4
16)と、発行される遊技用記録媒体(プリペイドコイ
ン37)の発行額に応じた種別(購入額)を遊技者が選
択するための種別選択手段(購入額選択ボタン408)
と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)にて
識別された識別金額の総額の範囲内において、且つ前記
種別選択手段(購入額選択ボタン408)にて選択され
た種別(購入額)の発行額に相当し、遊技に使用可能と
された遊技用有価価値(度数)の大きさを特定可能な情
報を少なくとも読み取り可能に記録するとともに、前記
種別(購入額)が目視確認可能に表示された種別表示部
(強誘電液晶パネル(表示パネル)384)を備えた円
盤状の遊技用記録媒体(プリペイドコイン37)を発行
する遊技用記録媒体発行手段(ICコイン発行ユニット
415、MPU423)と、を少なくとも備える遊技用
記録媒体発行機(コイン発行機4)であって、前記遊技
用記録媒体発行手段(ICコイン発行ユニット415、
MPU423)は、前記発行する遊技用記録媒体(プリ
ペイドコイン37)の種別表示部(強誘電液晶パネル
(表示パネル)384)の表示を、前記選択された遊技
用記録媒体(プリペイドコイン37)の種別(購入額)
に対応する所定表示に更新させる表示更新手段(ICコ
イン発行ユニット415、MPU423)を具備し、該
表示更新手段(ICコイン発行ユニット415、MPU
423)により表示更新された遊技用記録媒体(プリペ
イドコイン37)を発行する。
【0073】本発明の請求項7は、前記遊技用記録媒体
発行手段(ICコイン発行ユニット415、MPU42
3)は、発行する遊技用記録媒体(プリペイドコイン3
7)に動作電力を非接触にて供給する非接触電力供給手
段(データ送受信部415’)と、該発行する遊技用記
録媒体(プリペイドコイン37)の記録情報を非接触状
態にて少なくとも読み取り可能な非接触データ読み取り
手段(データ送受信部415’)と、を具備する。
【0074】本発明の請求項8は、前記種別表示部(強
誘電液晶パネル(表示パネル)384)の所定表示が各
種別(購入額)に対応した色であり、前記表示更新手段
(ICコイン発行ユニット415、MPU423)は前
記種別表示部(強誘電液晶パネル(表示パネル)38
4)の色を更新させる。
【0075】本発明の請求項9は、前記種別表示部(強
誘電液晶パネル(表示パネル)384)の所定表示がそ
の遊技用記録媒体(プリペイドコイン37)の発行時に
おける遊技用有価価値(度数)の大きさ、或いは該発行
時の遊技用有価価値(度数)の大きさが該当する金額
(購入額)であり、前記表示更新手段(ICコイン発行
ユニット415、MPU423)は前記種別表示部(強
誘電液晶パネル(表示パネル)384)に表示された遊
技用有価価値(度数)の大きさ、或いは該遊技用有価価
値(度数)の大きさが該当する金額(購入額)を更新さ
せる。
【0076】以上、本発明の実施形態を図面により前記
実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれることは
言うまでもない。
【0077】例えば、前記実施例では、コイン発行機4
が遊技島1の島端に設置されているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、コイン発行機の設置位置は遊
技場内であれば任意に選択可能であり、例えば遊技島1
においてパチンコ機2やコインユニット3に隣接させて
設置するようにしても良い。
【0078】また、前記実施例では、遊技用記録媒体発
行機としてプリペイドコイン37の発行のみを実施する
コイン発行機4を用いているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、他の装置と組み合わされた発行機と
しても良く、例えば、コインユニット3にコイン発行機
4と同様の発行機能を付与したコイン発行機とし、発行
されたプリペイドコイン37をその場にて遊技に使用で
きるようにしても良い。
【0079】また、前記実施例のコイン発行機4では、
紙幣のみを用いてプリペイドコイン37の発行が可能と
されているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、少なくとも貨幣を用いてプリペイドコイン37の発
行が受けられるようになっていれば良く、例えば、紙幣
と硬貨の双方を用いて発行できるものや、硬貨のみで発
行できるものであっても良い。
【0080】また、前記実施例のコイン発行機4には、
遊技者がプリペイドコイン37の購入額を選択可能な購
入額選択ボタン408が設けられているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば、投入貨幣(投入
貨幣が1000円札であれば購入額1000円、200
0円札であれば購入額2000円)の金額を購入額(種
別)として特定し、該特定した購入額に基づくプリペイ
ドコイン37を発行するようにしても良い。また、発行
ボタン等を設け、該発行ボタンが入力されるまでに識別
された金額を購入額(種別)として特定し、該特定した
購入額に基づくプリペイドコイン37を発行するように
しても良い。
【0081】また、前記実施例のコイン発行機4では、
購入額が1000円、3000円、5000円からなる
3種別のプリペイドコイン37の購入が実施できるよう
になっているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、少なくとも複数の購入額が設定され、これら購入額
に基づく種別の遊技用記録媒体が発行できるようになっ
ていれば良く、これら購入額の組み合わせ等は適宜に選
択可能である。
【0082】また、前記実施例のコイン発行機4では、
プリペイドコイン37の購入に伴う釣り銭として紙幣の
みが払い出されるようになっているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、紙幣と硬貨にて払い出される
ものや硬貨のみにて払い出されるものであっても良い。
【0083】また、前記実施例のコイン発行機4におけ
るICコイン発行ユニット415は、発行されるプリペ
イドコイン37の記録データの読み出し並びに書き換
え、消去や該プリペイドコイン37を付勢させるための
電力の受給等が非接触にて実施可能とされているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら
を接触させた状態にて、すなわち電気的に接続させて実
施するようにしても良い。
【0084】また、前記実施例のコイン発行機4におけ
るICコイン発行ユニット415は、発行されるプリペ
イドコイン37の記録データの読み出し並びに書き換
え、消去をプリペイドコイン37とのデータの送受によ
り実施するようになっているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、これら記録データの読み出し並びに
書き換え、消去等の方法は適用される記録媒体に応じて
種々に選択可能である。
【0085】また、前記実施例のコイン発行機4におけ
るICコイン発行ユニット415は、発行されるプリペ
イドコイン37の種別表示部(表示パネル384)の更
新を実施する際に、表示更新をさせるための指示データ
を送信し、プリペイドコイン37自身に実施させるよう
になっているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、使用される遊技用記録媒体の種別表示部が
外部からの熱や磁気の印加により表示更新されるもので
ある場合には、発行ユニット内に種別表示部の更新用の
リーダライタ等を設け、該発行ユニットが種別表示部の
表示更新を実施するようにしても良く、これら遊技用記
録媒体における種別表示部の表示更新の方法は適用され
る記録媒体に応じて種々に選択可能である。
【0086】また、前記実施例のコインユニット3で
は、投入されたプリペイドコイン37から読み出された
度数が0度となった場合に回収されるようになっている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、読み出さ
れた度数が0度となったプリペイドコイン37を遊技者
側に返却するようにしても良い。また、これらプリペイ
ドコイン37の回収条件や返却条件を0度となって所定
時間が経過した場合としたり、読み出された度数が所定
値以下となった場合とするようにしても良い。
【0087】また、前記実施例のコインユニット3で
は、貸出処理による度数の減算のみが実施されるように
なっているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えばコインユニット3に貨幣金額を識別する貨幣
識別手段を設け、該貨幣識別手段にて識別された貨幣金
額に基づく度数を投入されたプリペイドコイン37から
読み出された度数に加算更新する追加入金が実施できる
ようになっていても良い。
【0088】また、前記実施例のコインユニット3で
は、プリペイドコイン37を受付けた際に、該プリペイ
ドコイン37の度数を読み出し、記憶部315に記憶
し、該記憶部315に記憶した度数に基づき貸出処理を
実施し、返却操作がされた場合には、前記貸出処理によ
り更新された記憶部315の度数をプリペイドコイン3
7に記録されている度数に対して更新記録するようにな
っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
貸出処理を実施する毎にプリペイドコイン37に記録さ
れた度数を使用された度数分減算更新するようにしても
良い。
【0089】また、前記実施例では、プリペイドコイン
37により特定される遊技用有価価値としての度数が該
プリペイドコイン37と管理コンピュータ50との双方
に記録または登録され、管理されるようになっている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、プリペイ
ドコイン37のみに度数を記録するようにしても良い
し、前記プリペイドコイン37にはIDのみを記録する
とともに、度数等の遊技用有価価値を前記IDに対応付
けて管理コンピュータ50または第三者機関の管理サー
バ等に登録し、受付けたプリペイドコイン37よりID
を読み出すことにより、前記登録されている遊技用有価
価値を特定するようにしても良い。
【0090】また、前記実施例では遊技用記録媒体とし
て円盤状の非接触型ICコインを用いているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、少なくとも、遊技用
有価価値を特定可能な情報が記録された円盤状の記録媒
体であって、その記録情報を読み取ることが可能であれ
ば良く、その記録情報の記録形態は任意に選択可能であ
り、例えば磁気テープ等に記録情報が記録された磁気記
録媒体やバーコード等の所定の情報記録シンボル等が読
み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良
い。
【0091】また、前記実施例では、プリペイドコイン
37の種別を、1000円(発行時10度)、3000
円(発行時30度)、5000円(発行時50度)とし
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少
なくともプリペイドコイン37の発行時に付与される度
数等の遊技用有価価値の大きさが複数設定されていれば
良く、これら発行時に付与される遊技用有価価値の大き
さである購入額(種別)の組み合わせは任意に選択可能
である。
【0092】また、前記実施例に用いたプリペイドコイ
ン37は、1つの遊技場内でのみ使用できるようになっ
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、こ
れらプリペイドコイン37を複数の遊技場で共通使用で
きるようにしても良い。
【0093】また、前記実施例では、プリペイドコイン
37に残存する度数の貨幣への精算が不可とされている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
プリペイドコイン精算機を設けたり、コイン発行機4に
精算機能を付与することで、プリペイドコイン37に残
存する度数を該度数に相当する金額の貨幣に精算できる
ようにしても良い。
【0094】また、前記実施例におけるプリペイドコイ
ン37の種別表示部が、強誘電液晶パネルにて構成され
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少
なくとも購入額に基づく遊技用記録媒体の種別が目視確
認可能に表示され、かつ発行時に表示更新できる表示部
であれば良く、例えば、通常の液晶パネルにて構成され
た表示部や、ECD(エレクトロクロミックディスプレ
イ)パネルにて構成された表示部、表示エリアが磁性粒
子並びに非磁性粒子が粘性流体とともに内封された無数
のマイクロカプセルから成る磁気泳動記録層によって形
成され、磁場の印加により、前記磁性流体を移動させる
ことで表示エリアの表示更新を実施する表示部、表示エ
リアを、加熱により光の透過が変化するサーモクロミッ
クフィルムとアルミ層とを用いて形成した表示部等とし
ても良い。
【0095】また、前記実施例のプリペイドコイン37
は、強誘電液晶パネル384やICチップ382等の付
勢を行う電力が外部から供給されるようになっている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、電池等の
内部電源を内在させて該内部電源によりこれら各部が付
勢されるようになっていても良い。
【0096】また前記実施例のプリペイドコイン37の
購入額に基づく種別を、表示パネル384の購入額表示
エリア384aに表示された購入額並びに種別色表示エ
リア384bに表示されている色彩にて判別できるよう
になっているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、少なくとも種別表示部の表示に基づき前記購入額に
基づく遊技用記録媒体の種別を判別できるようになって
いれば良く、例えば、購入額や該購入額に基づく度数の
みが表示されるものや、各種別毎に表示部の色彩のみが
変更されるもの、各種別毎に異なるデザインやキャラク
タ、シンボル等が表示されるもの、各種別毎に表示エリ
アが対応する位置に変更されるもの等であっても良い。
【0097】また、前記実施例のプリペイドコイン37
では、種別表示部である表示パネル384が片面にのみ
設けられているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、種別表示部が両面に設けられた遊技用記録媒体で
あっても良い。
【0098】また、前記実施例のプリペイドコイン37
では、種別表示が色彩にて表示される際に、前記表示パ
ネル384の該当する種別色表示エリアのみが表示され
るようになっているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、前記表示パネル384の全面の色彩
が表示更新されるものや、更にはプリペイドコイン37
の全面を種別表示部として、該プリペイドコイン37の
全面の色彩が更新されるものであっても良い。
【0099】また、前記実施例のプリペイドコイン37
における表示パネル384には、購入額と該購入額に基
づく色彩とが表示されるようになっているが、本発明は
これに限定されるものではなく、少なくとも種別表示部
には購入額に基づく種別が目視確認可能に表示されるよ
うになっていれば良く、例えば、図14(a)(b)に
示すプリペイドコイン37’のように、その表示パネル
384’に、購入額(或いは購入額に基づく度数)と残
存する度数に基づく残額(或いは残存する度数)とを表
示可能とし、前述のコインユニット3による貸出処理に
使用された度数に基づく金額を表示パネル384’の残
額から減算更新させ、遊技者がその時点の残額を把握で
きるようにしても良い。
【0100】また、前記実施例では、プリペイドコイン
37における表示パネル384の購入額表示エリア38
4aの表示により発行時の購入額が把握できるうえに、
種別色表示エリア384bに表示された色彩の違いにお
いても発行時の購入額が把握できるようになっている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
表示パネル384に購入額に基づく色彩と前記したプリ
ペイドコイン37における残額等の残存する価値の大き
さとを表示させるようにして、該プリペイドコイン37
の購入額とその時点にて残存する価値の大きさとの双方
を把握できるようにしても良い。
【0101】また前記実施例では、遊技機であるパチン
コ機2において使用される遊技用有価価値の形態として
度数を用いているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、これら遊技用有価価値を遊技者が金銭的に把握
できるように金額と一致させるようにしても良いし、更
にはこれら遊技用有価価値を所定のポイントや相当する
パチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意
に選択すれば良い。
【0102】また前記実施例では、遊技機であるパチン
コ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いて
いるが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述す
る画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像
にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、こ
れら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、
本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限
定されるものではない。
【0103】また前記実施例においては、遊技機として
遊技媒体であるパチンコ玉が外部に払い出される通常の
パチンコ機2を用いているが、本発明はこれら通常のパ
チンコ機のみならず、コインやパチンコ玉を用いて遊技
を行うスロットマシンやパチロット、パチンコ玉やコイ
ンが外部に排出されることなく遊技可能な封入式のパチ
ンコ機や完全クレジット式のスロットマシンやパチロッ
ト、さらにはこれら遊技媒体を用いずにデータ等により
遊技可能な遊技機や、遊技盤やパチンコ玉が画像にて表
示される画像式のパチンコ機や、リールが画像にて表示
される画像式のスロットマシンやパチロットにも適用可
能であることはいうまでもなく、これら遊技機が限定さ
れるものではない。
【0104】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0105】(a)請求項1の発明によれば、種別表示
を更新可能とされた前記種別表示部を遊技用記録媒体に
設けることで、再使用の発行時に該発行される遊技用記
録媒体の種別表示を更新できるようになるため、従来の
ような回収した遊技用記録媒体をその種別毎に分別した
り、該分別のための装置を個別に導入する必要がなく、
遊技用記録媒体の再使用における前記分別に要する労力
を安価にて解消することができる。
【0106】(b)請求項2の発明によれば、前記記録
情報の読み取りや電力の供給が非接触状態にて可能とな
るため、遊技用記録媒体の損耗を低減でき、繰返し使用
される該遊技用記録媒体の寿命を長くできる。
【0107】(c)請求項3の発明によれば、遊技者は
遊技用記録媒体の種別を色の違いにより目視にて把握で
きるようになる。
【0108】(d)請求項4の発明によれば、その種別
の遊技用記録媒体が該当する発行時の遊技用有価価値の
大きさ、或いは該発行時の遊技用有価価値の大きさが該
当する金額を目視にて直接確認できる。
【0109】(e)請求項5の発明によれば、表示色や
遊技用記録媒体の発行時における遊技用有価価値の大き
さ、或いは該発行時の遊技用有価価値の大きさが該当す
る金額の更新表示を、該種別表示部への記録ヘッドの当
接や位置合わせ等を必要とせずに実施でき、該遊技用記
録媒体の発行装置等の構成を簡素化できるばかりか、そ
の表示内容の保持に電力を要しないか或いは非常に小さ
な電力しか必要としないので、これら遊技用記録媒体の
構成を簡素化でき安価なものとすることができる。
【0110】(f)請求項6の発明によれば、前記遊技
用記録媒体に設けられた種別表示を、前記種別選択手段
にて選択された種別に対応する所定表示に更新させる表
示更新手段を有し、該種別表示が更新された遊技用記録
媒体が発行されることで、従来のような回収した遊技用
記録媒体をその種別毎に分別したり、該分別のための装
置を個別に導入する必要がなく、遊技用記録媒体の再使
用における前記分別に要する労力を安価にて解消するこ
とができる。
【0111】(g)請求項7の発明によれば、前記記録
情報の読み取りや電力の供給が非接触状態にて可能とな
るため、遊技用記録媒体の損耗を低減でき、繰返し使用
される該遊技用記録媒体の寿命を長くできる。
【0112】(h)請求項8の発明によれば、遊技者は
遊技用記録媒体の種別を色の違いにより目視にて把握で
きるようになる。
【0113】(i)請求項9の発明によれば、その種別
の遊技用記録媒体が該当する発行時の遊技用有価価値の
大きさ、或いは該発行時の遊技用有価価値の大きさが該
当する金額を目視にて直接確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において用いた遊技島を示す外
観斜視図である。
【図2】本発明の実施例に用いたコイン発行機の外観を
示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例に用いたコイン発行機の構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例において用いたプリペイドコイ
ンの正面図である。
【図5】(a)は、本発明の実施例において用いたプリ
ペイドコインの構成を示す一部破断斜視図であり、
(b)は、前記プリペイドコインの強誘電液晶パネル
(表示パネル)の構成を示す断面図である。
【図6】(a)は、本発明の実施例において用いたプリ
ペイドコインの強誘電液晶パネル(表示パネル)の構成
を示す裏面図であり、(b)は、前記プリペイドコイン
の構成を示すブロック図である。
【図7】(a)は、購入額1000円のプリペイドコイ
ンの正面図であり、(b)は、購入額3000円のプリ
ペイドコインの正面図であり、(c)は、購入額500
0円のプリペイドコインの正面図である。
【図8】本発明の実施例における遊技島に並設されるパ
チンコ機の正面図である。
【図9】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部を
示す平面図である。
【図10】(a)は、本発明の実施例における遊技島に
並設されるコインユニットの正面図であり、(b)は、
前記コインユニットの一部破断側面図である。
【図11】本発明の実施例におけるコインユニット並び
にパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施例におけるパチンコ機の賞球制
御基板とコインユニットとから出力される各信号の出力
状況を示す図である。
【図13】本発明の実施例に用いた遊技島の島端内部の
構造を示す斜視図である。
【図14】本発明の変形例におけるプリペイドコインの
正面図である。
【符号の説明】
1 遊技島 2 パチンコ機(遊技機) 3 コインユニット 4 コイン発行機(遊技用記録媒体発行機) 8 通信ケーブル 12 プリペイドコイン回収路 13 コイン搬送路 14 操作部 15 返却ボタン 16 貸出ボタン 17 度数表示部 18 操作基板 37 プリペイドコイン(遊技用記録媒体) 37’ プリペイドコイン(遊技用記録媒体) 43 連結樋 48 コイン揚送装置 50 管理コンピュータ 203 打球供給皿 205 打球操作ハンドル 207 遊技領域 209 可変表示部 231 遊技制御基板 235 ランプ制御基板 237 賞球制御基板 270 音声制御基板 280 表示制御基板 291 発射制御基板 297 玉払出装置 301 動作ランプ 302 コイン返却口 303 保持部 305 コイン投入口 306 コインインジケータ 310 ICコインリーダライタ 310’ データ送受信部(読み取り装置) 312 通信部 313 マイクロプロセッシングユニット(MP
U) 314 I/Oポート 315 記憶部 381 外殻部材 382 ICチップ 382a 変復調部(非接触データ送信手段) 382b フラッシュメモリ(記憶手段) 382c 制御回路部 383 アンテナコイル 384 強誘電液晶パネル;表示パネル(種別表示
部) 384’ 表示パネル(種別表示部) 384a 購入額表示エリア 384b 種別色表示エリア 385 ドライバチップ 386 透明樹脂板 389 給電回路部(電力受給手段) 390 回路基板 391 蓋材 392 接続電極部 393 接続用シートコネクタ 394 7セグメント 395a〜c色セグメント 396 上ガラス基板 397 下ガラス基板 398 カラーフィルタ 399 光反射板 401 動作表示部 402 コイン発行口 403 コインインジケータ 404 紙幣挿入口 405 紙幣インジケータ 406 保持部 407 合計金額表示部 408 購入額選択ボタン(種別選択手段) 409 中止ボタン 413 紙幣排出口 414 紙幣インジケータ 415 ICコイン発行ユニット(遊技用記録媒体
発行手段、表示更新手段) 415’ データ送受信部(非接触電力供給手段、非
接触データ読み取り手段、読み取り装置) 416 紙幣識別ユニット(貨幣識別手段) 417 コインストッカ 419 紙幣払出ユニット 420 表示ドライバ 421 記憶部 422 通信部 423 マイクロプロセッシングユニット(MP
U)(遊技用記録媒体発行手段、表示更新手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 17/00 G06K 17/00 L 5B035 R 5B058 19/00 G07F 17/32 G07F 7/08 G06K 19/00 Q // G07F 17/32 U G07F 7/08 M S Fターム(参考) 2C001 AA02 AA13 BD05 2C005 MA40 MB02 NA09 QB01 TA22 2C088 BB03 BB07 BB21 BB23 BB29 BB31 BB36 3E044 AA05 AA06 BA02 BA03 BA06 CA02 CA06 DA03 DA04 DB02 DB03 DB15 DE01 DE07 EA04 EA06 EB01 EB05 3E048 AA03 BA07 BA08 5B035 BA01 BA03 BB09 BC02 CA01 CA06 CA12 CA23 5B058 CA15 CA22 KA01 KA11 YA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機での遊技を行う際に使用される遊
    技用有価価値の大きさを特定可能な情報を少なくとも記
    録する円盤状の遊技用記録媒体であって、該遊技用記録
    媒体の発行時における遊技用有価価値の大きさに応じた
    種別を目視確認可能に表示するとともに、該種別表示を
    更新可能とされた種別表示部を具備することを特徴とす
    る遊技用記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記記録情報を記憶する不揮発性の記憶
    手段と、前記記録情報を少なくとも読み取り可能な読み
    取り装置に対して前記記憶手段の記録情報を非接触にて
    送信する非接触データ送信手段と、該読み取り装置より
    自己の動作に必要な電力を非接触にて受け取る電力受給
    手段と、を具備する請求項1に記載の遊技用記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記種別表示部の表示が、前記種別に対
    応した色である請求項1または2に記載の遊技用記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 前記種別表示部は、その遊技用記録媒体
    の発行時における遊技用有価価値の大きさ、或いは該発
    行時の遊技用有価価値の大きさが該当する金額を表示可
    能とされている請求項1〜3のいずれかに記載の遊技用
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記種別表示部が強誘電液晶パネルにて
    形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の遊技用
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 貨幣を受付けて該受付貨幣の識別を行う
    貨幣識別手段と、発行される遊技用記録媒体の発行額に
    応じた種別を遊技者が選択するための種別選択手段と、
    前記貨幣識別手段にて識別された識別金額の総額の範囲
    内において、且つ前記種別選択手段にて選択された種別
    の発行額に相当し、遊技に使用可能とされた遊技用有価
    価値の大きさを特定可能な情報を少なくとも読み取り可
    能に記録するとともに、前記種別が目視確認可能に表示
    された種別表示部を備えた円盤状の遊技用記録媒体を発
    行する遊技用記録媒体発行手段と、を少なくとも備える
    遊技用記録媒体発行機であって、前記遊技用記録媒体発
    行手段は、前記発行する遊技用記録媒体の種別表示部の
    表示を、前記選択された遊技用記録媒体の種別に対応す
    る所定表示に更新させる表示更新手段を具備し、該表示
    更新手段により表示更新された遊技用記録媒体を発行す
    ることを特徴とする遊技用記録媒体発行機。
  7. 【請求項7】 前記遊技用記録媒体発行手段は、発行す
    る遊技用記録媒体に動作電力を非接触にて供給する非接
    触電力供給手段と、該発行する遊技用記録媒体の記録情
    報を非接触状態にて少なくとも読み取り可能な非接触デ
    ータ読み取り手段と、を具備する請求項6に記載の遊技
    用記録媒体発行機。
  8. 【請求項8】 前記種別表示部の所定表示が各種別に対
    応した色であり、前記表示更新手段は前記種別表示部の
    色を更新させる請求項6または7に記載の遊技用記録媒
    体発行機。
  9. 【請求項9】 前記種別表示部の所定表示がその遊技用
    記録媒体の発行時における遊技用有価価値の大きさ、或
    いは該発行時の遊技用有価価値の大きさが該当する金額
    であり、前記表示更新手段は前記種別表示部に表示され
    た遊技用有価価値の大きさ、或いは該遊技用有価価値の
    大きさが該当する金額を更新させる請求項6〜8のいず
    れかに記載の遊技用記録媒体発行機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009017956A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Samii Kk 設定情報伝達システム及び設定情報伝達方法
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US7793847B2 (en) 2004-06-11 2010-09-14 Omron Corporation Coin-shaped recording medium, recording medium processing device
JP2016077610A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 株式会社三共 遊技用システムおよび遊技機

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