JP2782174B2 - カード状情報記憶媒体 - Google Patents

カード状情報記憶媒体

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JP2782174B2
JP2782174B2 JP7266155A JP26615595A JP2782174B2 JP 2782174 B2 JP2782174 B2 JP 2782174B2 JP 7266155 A JP7266155 A JP 7266155A JP 26615595 A JP26615595 A JP 26615595A JP 2782174 B2 JP2782174 B2 JP 2782174B2
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吉平 新山
広司 伊東
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定情報を記憶可
とすると共に、該記憶している情報を視認可能に表示
する記憶情報表示手段を備えたカード状情報記憶媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技店では、遊技媒体貸出装置に
貨幣を投入することにより球等の遊技媒体を貸し出して
いた。
【0003】また、遊技店においてカードを発行して、
このカードにより、球等の遊技媒体を貸し出すカード式
遊技媒体貸出装置もあった。すなわち、遊技媒体との交
換を可能にする所定情報を記憶させたカード状情報記憶
媒体を遊技店内等で販売するものとし、このカード状情
報記憶媒体を購入した遊技者は、貨幣の代わりにカード
状情報記憶媒体を用いて、カード式遊技媒体貸出装置か
ら遊技媒体を借り受けることができるのである。
【0004】上記したカード式遊技媒体貸出装置を利用
する場合、カード状記憶媒体の記憶情報の一つである有
価価値情報を消費して遊技媒体との交換を行うようにな
っているので、有価価値情報が完全に消費されると、当
該カードを用いた遊技媒体の貸出が不可能となる。そこ
で、遊技媒体との交換が可能な目安として、当該カード
の残高に当る有価価値情報(当該カード状情報記憶媒体
の記憶内容の一つ)をカード上で遊技者に可視的に表示
するべく、穿孔器によりカード状情報記憶媒体に直接パ
ンチ穴をあけたり、印字装置でカード状情報記憶媒体の
所定位置にマーキングを施したりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のカード状情報記憶媒体における残高表示は、あくまで
も目安となるものでしかなく、遊技媒体との交換が可能
な有価価値情報の残りが指標となる領域(例えば100
0円分から2000円分の範囲)の何れに属しているか
を表示するものに過ぎない。そのため、目安となる領域
が広過ぎる場合には、遊技者が満足できる情報を提示で
きないこととなる。
【0006】そこで、有価価値情報等のカード状情報記
憶媒体における記憶情報をより具体的に表示する表示手
段をカード状情報記憶媒体に設けることも考えられる
が、セグメント式液晶表示器のような表示手段を各カー
ド状情報記憶媒体に設けるものとした場合、従来の磁気
カードのようにカード状情報記憶媒体を使い捨てにする
訳にはゆかないため、カード状情報記憶媒体の維持管理
等が非常に煩雑となるし、カード状情報記憶媒体が比較
的厚いものとなってしまい、カード購入者にとってもカ
ード状情報記憶媒体の取扱いが煩雑になってしまう。
【0007】なお、カード状情報記憶媒体に表示情報を
直接印字するものも考えられるが、斯かる表示方法を採
用した場合、遊技媒体の貸出を行う度に印字位置を変え
て表示情報を印字しなければならない。すなわち、極め
て狭小なカード状情報記憶媒体の表面では表示可能な部
位が限定されているために、カード状情報記憶媒体に記
憶されている有価価値情報が高額であった場合には、全
ての有価価値情報を消費し尽くす前に印字可能な領域が
なくなってしまう可能性もある。しかしながら、表示情
報が判読不能なほどに細かいと、却って遊技者の便が悪
くなってしまうために、表示可能な文字の大きさや貸出
回数の最大値等を勘案すると、比較的少額の有価価値情
報を記憶したカード状情報記憶媒体しか使用できない。
【0008】このように、少額のカード状記憶媒体しか
発行しないものとした場合、比較的頻繁に多量の遊技媒
体の貸出を受ける遊技者は、カード状情報記憶媒体を多
数購入しなければならないし、カード状情報記憶媒体の
有価価値情報が帰零する毎に新たなカード状記憶媒体を
遊技媒体貸出装置に挿入しなければならず、遊技者の便
が悪くなってしまう。しかも、カード状情報記憶媒体を
使い捨てるものとした場合、少額のカード状記憶媒体が
比較的頻繁に廃棄されることとなって、資源の有効利用
といった観点からも望ましくない。
【0009】そこで、本発明は、従来の磁気カード等に
比べてカード状情報記憶媒体の製造コストを著しく上げ
たり、取扱いを煩雑にしたりすることなく、カード状情
報記憶媒体に記憶させた記憶情報に直接関連した表示情
報を遊技者に可視表できるカード状情報記憶媒体の提
供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、所定情報を記憶可能とすると共に、該
憶している情報を視認可能に表示する記憶情報表示手段
を備えたカード状情報記憶媒体(例えばカード24)に
おいて、上記記憶情報表示手段(例えば残高表示部2
)は、透明部材からなる第1の封入壁体(例えば樹脂
膜33)と該第1の封入壁体と対向する第2の封入壁
(例えば樹脂膜33′)の間に形成した封入領域内に、
粒子状の磁性体(例えば黒色の磁性体32)と粒子状
非磁性体(例えば白色の酸化チタン31)とを各々所定
量混入させると共に該磁性体と非磁性体とは色により各
々識別可能に構成すると共に、両封入壁体には粒子状の
磁性体を吸着する吸着部材(例えば微細な鉄粉34)を
混入させて封入壁体外部から磁力を作用させること
により、封入されている粒子状の磁性体を第1の封入壁
体内面もしくは第2の封入壁内面へ吸引し、上記第1
の封入壁体内部もしくは第2の封入壁体内部の吸着部材
へ粒子状の磁性体を吸着保持させることにより、第1の
封入壁体側から視認される粒子状の磁性体と粒子状の非
磁性体により記憶情報を視認可能に表示するものとした
ことを特徴とする。
【0011】斯くすれば、表示情報を形成することとな
る粒子状の磁性体は第1の封入壁体内面側に吸着され、
その他の磁性体は第2の封入壁体内面側に吸着されるこ
ととなるので、外部から視認される第1の封入壁体側か
らは、磁性体と非磁性体の色がくっきりと別れ、表意文
字や図形等を表示情報として明瞭に表出することができ
。また、第1の封入壁体と第2の封入壁体には各々吸
着部材を混入させてあるので、磁性体は何れか一方の封
入壁体内面側に比較的安定して存在することとなり、表
示情報の安定性が高まる。
【0012】また、上記記憶情報表示手段は、上記粒子
状の磁性体と粒子状の非磁性体とを封入する封入領域を
高粘度液体(例えば、シリコーン油等の高粘度液体3
0)で満たすものとしてもよい。更に、上記記情報表示
手段は、上記粒子状の磁性体と粒子状の非磁性体とを封
入する封入領域を複数の小室(例えば、ハニカム状の格
子27…)に分割した微小封入領域よりなるものとして
もよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態にもとづい
て説明する。
【0014】本発明に係るカード状情報記憶媒体を用い
る遊技媒体貸出機構の構成図が、図1に示してある。
【0015】統括機関で有価価値情報等を記憶させたカ
ードたるカード状情報記憶媒体を発行し、このカードを
小売店等の販売手段を通じて遊技者に販売する。遊技者
は、遊技店においてこのカードを使用して、遊技媒体貸
出装置から遊技媒体の貸し出しを受け遊技を行なう。遊
技店は、遊技媒体貸出装置での売上データを統括機関に
送る。統括機関では、この売上データに相当する売上代
金を、金融機関を通して、または直接に遊技店に支払
う。
【0016】図2以下は、上述した遊技媒体貸出機構を
パチンコ遊技店に利用した場合について詳述する。
【0017】パチンコ遊技店には、図2で示すように、
多数のパチンコ機1…を並べて設置するとともに、パチ
ンコ機1とパチンコ機1との間に遊技媒体として使用す
る球を貸し出す遊技媒体貸出装置2を適宜間隔で配置
し、上記遊技媒体貸出装置2と管理室内に設置した管理
装置4とを店内伝送路5…を介して電気的に接続する。
【0018】このパチンコ遊技店内で使用するカード
は、店内のカウンターや、店内の適宜な位置に設置され
たカード発行機3により販売される。
【0019】また、管理装置4で演算蓄積された売上デ
ータ等は統括機関に送られるが、管理装置4を電話回線
や専用回線等の店外伝送路6を介して統括機関であるカ
ード発行センター7と電気的に接続して、データの伝送
を行なってもよい。
【0020】カード発行機3は、図3及び図4で示すよ
うに、開閉可能な前面部8を有する箱体9の前面部8に
貨幣投入口として紙幣挿入口10を開設し、該紙幣挿入
口10の上方に複数の押釦から構成された購入金額選択
操作部11を、該購入金額選択操作部11の上方に複数
の7セグメント表示子から構成された投入金額表示器1
2を設け、該投入金額表示器12の横に稼働中を示す発
行中表示器13と発行中止を表示する発行中止表示器1
4を並設し、これらの表示器13、14の下方にカード
発行口15、15′を上下に開設するとともに、該カー
ド発行口15′の下方に釣銭返却口16を開設する。
【0021】そして、箱体9の内部には、前面部8を閉
じたときに上記紙幣挿入口10に連通する位置に貨幣識
別装置として紙幣識別装置17を、カード発行口15に
連通する位置にカード発行装置18を、カード発行口1
5′に連通する位置にカード発行装置18′を、また釣
銭返却口16に連通する位置に釣銭支払装置19を各々
配置し、底部には当該カード発行機3の台番号を設定す
る台番号設定器20と、売上金額、カード発行枚数、カ
ード残量、釣銭残量、紙幣オーバーフロー等の表示を行
うモニタ装置21と、上記各機器を必要に応じて制御す
る制御装置22とを設け、該制御装置22に上記投入金
額表示器12、発行中表示器13、発行中止表示器1
4、紙幣識別装置17、カード発行装置18、18′、
釣銭支払装置19、台番号設定器20、及び箱体9の上
面に取り付けたアラーム表示器23を電気的に接続す
る。
【0022】紙幣識別装置17は、遊技者が紙幣挿入口
10から挿入した紙幣を取り入れて該紙幣の真偽を判別
するとともに、紙幣の種類を判別して制御装置22に信
号を送り、不適当な紙幣と判断した場合は遊技者に返却
する。一方、紙幣識別装置17が適当な紙幣と判断する
ととともに、その紙幣の種類を判別すると、制御装置2
2からの信号により投入金額表示器12が当該紙幣の金
額を表示する。例えば、紙幣挿入口10に1万円札を挿
入すると「10,000円」、5千円札の場合は「5,
000円」、千円札の場合は「1,000円」と表示す
る。この状態で遊技者が購入金額選択操作部11を操作
することにより遊技に供する所望の金額を選択すると、
カード発行機3はカード発行装置18、または18′を
作動して購入金額選択操作部11により選択した金額に
相当する有価価値情報を記憶したカードを発行する。
【0023】尚、カード発行機3には、カード発行セン
ター7で有価価値情報等を記憶させたカード24を蓄積
してあるが、カード発行機3自体で有価価値情報等を記
憶させてもよい。また、カード発行機3はパチンコ遊技
店内のみではなく他の場所、例えばタバコ販売店、スー
パーマーケット等に設置してもよい。
【0024】前記した販売手段としてのカード発行機3
により発行するカード24は、購入金額に応じた有価価
値情報等を記憶情報として記憶させたカード状記憶媒体
であって、図5で示すように、紙、合成樹脂等から成る
薄い板状であり、表面には長手方向のほぼ中央に金額表
示部25を設け、金額表示部25の上方に残高表示部2
6を設け、金額表示部25の下方に磁気面等からなる情
報記憶部27を有し、該情報記憶部27の下方にはセキ
ュリティ記憶部28を有し、またカード24の挿入方向
を示す矢印を表示してある。なお、カード24の挿入方
向を分り易くし、挿入方向の錯誤を防止するため、カー
ド24の先端の一方の角を予め斜めに切断しておいても
よい。
【0025】上記したカード24の金額表示部25に
は、購入時の情報記憶部27に記憶させる金額、例えば
「10000円」を表示する。すなわち、この金額表示
部25が、カード状情報記憶媒体が記憶している情報の
一つである有価価値情報としての金額情報を表示する記
憶情報表示手段として機能するのである。この金額はカ
ード24の使用限度額を示すものである。情報記憶部2
7には、有効金額および限度額が記憶されており、有効
金額は、遊技媒体貸出装置2において残高として更新記
録される。セキュリティ記憶部28には、カード24の
偽造を防止するために、セキュリティデータを記憶す
る。
【0026】このセキュリティデータは光学センサー、
磁気センサー等で読取ることができる方式でカードの図
柄の中などに隠匿して記憶される。この場合、情報記憶
部27には、セキュリティ記憶部28に記憶させたセキ
ュリティデータと同一のデータを記憶し、遊技媒体貸出
時に両データが比較され、両データが一致した場合にの
み適正なカードの使用と判断され、遊技媒体が貸し出さ
れる。さらに、遊技媒体貸出装置2での売上げをより明
確に管理するために、情報記憶部27に上記した情報に
加えてカード番号を記憶してもよい。このカード番号
は、カード毎に異なるカード固有の番号で構成し、遊技
媒体貸出装置2でデータを管理装置4に送信するときに
合わせて送信される。
【0027】本実施形態におけるカード24の残高表示
部26には、遊技媒体貸出装置2において、カードの残
高が適宜に更新表示される。この残高表示部26は、図
6(B)、図6(C)、に示すように、ハニカム状の複
数の格子29により分割した微小封入領域の中にシリコ
ーン油等の経時変化の少ない高粘度液体30を封入し、
該高粘度液体中30に有色の非磁性体としての酸化チタ
ン31および有色の磁性体としての磁性体32を分散さ
せてある。上記した高粘度液体30を格子29中に封入
するには、格子29の両端面にアクリル等からなる樹脂
膜33、33′を展着する。なお、第1の封入壁体たる
樹脂膜33は遊技者から視認される側に、第2の封入壁
体たる樹脂膜33′はその反対側に配するものとして
る。また、樹脂膜33、33′中には吸着部材として機
能する微細な鉄粉34が分散させてある。
【0028】上記した残高表示部26に残高を表示する
方法を以下に説明する。図6(A)において、表面Aは
遊技者に残高を表示するカード面で、アクリル等の透明
なクリア樹脂膜33からなり、裏面Bは不透明な樹脂膜
33′からなる。また、高粘度液体30中に分散した磁
性体32は不透明な、例えば黒色であり、酸化チタン3
1は白色である。そこで先ず、カードの裏面B全面に磁
石を近付ける(ほぼ均等な磁界を作用させる)と、磁力
により磁性体32はB面に引き寄せられる。B面より磁
石を離しても、B面に引き寄せられた磁性体32は樹脂
膜33′中の着磁された鉄粉34に吸着されると共に、
高粘度液体30の粘性に阻まれて磁性体32が移動し難
いので、高粘度液体30中に分散することがない。この
ときB面全面には黒色の磁性体32が吸着している。
【0029】一方、A面側には磁性体32が無く、高粘
度液体30中に白色の酸化チタン31が遊離しているの
で、A面側から見るとB面側の磁性体32はこの酸化チ
タン31により隠蔽され、A面は白色となる。この状態
が残高表示部26に残高を表示しない初期状態である。
【0030】次に、A面に数字等の形をした磁石を近づ
けると、磁石の磁力を受けた部分にのみ磁性体32が引
き寄せられる。A面より磁石を離しても、A面に引き寄
せられた磁性体32は樹脂膜33中の鉄粉34に吸着さ
れると共に、高粘度液体30の粘性に阻まれて磁性体3
2が移動し難いので、高粘度液体30中に分散すること
がない。このときA面では、磁石を近づけた部分のみに
黒色の磁性体32が吸着していて、文字が磁石の形に黒
色で表示され、その他の部分は高粘度液体30中に白色
の酸化チタン31が遊離しているので白色となる。
【0031】上記した動作を繰り返すことにより、残高
表示部26の表示を書き換えることができる。また、磁
性体32はA面またはB面の樹脂膜33、33′中の鉄
粉34に吸着していると共に、高粘度液体30で満たさ
れた封入領域内にあるので、表示情報の安定性が極めて
良好となり、重力が作用する向きを変えたり通常の衝撃
を受けたぐらいでは、磁性体32が樹脂膜33、33′
から離れることがなく、表示した文字等の形を維持する
ことができる。
【0032】上記したハニカム状の格子29は、磁性体
32を残高表示部26に均一に分布させるとともに、表
示を明瞭にするためのものである。すなわち、各格子2
9…中に一定量の磁性体32を封じ込めることにより、
磁性体32の片寄りを防ぐ。また、格子29を磁力線を
遮断する部材により構成すれば、磁石より発生する磁力
線のうち、格子29の垂直延長線上以外からくる磁力線
を遮断することができるので、表示がより明確になる。
【0033】上記した残高表示部26の初期化および書
込みには図7で示す磁性体遊離装置35および磁性体定
着装置36を使用する。磁性体遊離装置35は鉄芯37
にコイル38aを巻き付けたもので、コイル38aに電
流を流すことで、鉄芯37を磁化する。磁性体定着装置
36は7セグメント39の各セグメント39′にコイル
38bを巻き付けたもので、コイル38bに電流を流す
とセグメント39′が磁化する。したがって、電流を流
すセグメント39′の組合せにより、数字を表わすこと
ができる。この磁性体定着装置36は、表示に必要な桁
数の数だけ設けてあるが、一つのみ設けて搬送路上でカ
ードを移動させながら複数桁の印字や異なる位置への印
字を行なってもよい。
【0034】カード発行装置18は図8で示すように上
下に対向させて設けたベルトコンベア等の搬送手段40
の一端をカード貯留部41の出口に、搬送手段40の他
端をカード発行口42に臨ませて、搬送手段40のカー
ド発行口42近傍にカード検出器43を設けてある。ま
た、カード貯留部41の出口にカード不足検出器44と
シャッター装置45を設けてある。したがって、カード
発行装置18は、制御装置22からのカード発行信号を
受けると、シャッター装置44が開いてカード貯留部4
1内からカード24を1枚取り出すとともに、モータ4
6を作動して取り出したカード24をカード発行口42
の方向へ搬送する。そして、カード検出器43がカード
24の排出終了を検出すると、モータ46が停止し、ま
た釣銭支払装置19が制御装置22からの釣銭信号によ
り作動し、挿入紙幣の金額から選択した金額を差し引い
た金額を制御装置22の演算制御部により演算し、この
金額に対応する貨幣を釣銭返却口16に払い出す。
【0035】カード発行機3自体で有価価値情報等を記
憶させるようにすることも可能であり、斯くする場合に
使用する書込機能付カード発行装置47は、図9で示す
ように、上記したカード発行装置18に、情報書込装置
48、磁性体遊離装置35a、磁性体定着装置36b、
印字装置50、カード搬送検出器を付加したもので、カ
ード発行装置18と同一の装置は同一の符号を付して説
明する。
【0036】上下に対向させて設けたベルトコンベア等
の搬送手段40の一端をカード貯留部41の出口に、搬
送手段40の他端をカード発行口42に臨ませ、搬送手
段40の途中には例えば磁気ヘッド等から成る情報書込
装置48、磁性体遊離装置35a、磁性体定着装置35
b、印字装置50、及びカード搬送検出器を設けてあ
る。また、カード貯留部41の出口にカード不足検出器
44とシャッター装置45を設けてある。したがって、
カード発行装置47は、制御装置22からのカード発行
信号を受けると、シャッター装置45を開いてカード貯
留部41内からカード24を1枚取り出すとともに、モ
ータ46を作動して取り出したカード24をカード発行
口42の方向へ搬送する。
【0037】第1カード搬送検出器51によりカード2
4が正常に搬送されていることを検出し、第2カード搬
送検出器52がカード24の先端を検出、即ちカードの
情報記憶部27が情報書込装置48に到来したことを検
出すると、制御装置22からの信号により情報書込装置
48が店コード、年月日データ、セキュリティデータ及
びカード識別情報を情報記憶部27に磁気作用により書
き込む。そして、第3カード搬送検出器53がカード2
4を検出すると、モータ46が一時停止し、印字装置5
0が制御装置22からの印字信号によりセキュリティ記
憶部28にカード発行年月日及びセキュリティデータを
印字する。なお、セキュリティデータは、年月日の文字
中などに隠匿されて印刷される。
【0038】この印字行程が終了するとモータ46が作
動してカード24を搬送し、カード検出器43がカード
24を検出するとモータ46が再度停止し、磁性体遊離
装置35aにより残高表示部を初期状態にした後、磁性
体定着装置36bにより発行時の金額を残高表示部26
に表示するとともに、印字装置50が発行時の金額を金
額表示部25に表示する。
【0039】この様にして各種の情報を書込むととも
に、発行時の金額等を印字したカード24をカード発行
口42に排出する。そして、カード検出器43がカード
の排出終了を検出すると、モータ46が停止し、また釣
銭支払装置19が制御装置22からの釣銭信号により作
動し、挿入紙幣の金額から選択した金額を差し引いた金
額を制御装置22の演算制御部により演算し、この金額
に対応する貨幣を釣銭返却口16に払い出す。
【0040】また、カード発行装置18および書込機能
付カード発行装置47において、カード不足検出器44
がカード貯留部41内のカード24の不足を検出する
と、カード不足検出器44からの信号を受信した制御装
置22がモニタ装置21にカード24が不足したことを
表示するとともに、アラーム表示器23を点灯して係員
に知らせ、また発行中表示器13を消灯すると同時に発
行中止表示器14を点灯して遊技者にカード発行中止を
可視表示する。また、釣銭が不足したり、或は遊技者が
挿入した紙幣を貯留しておく紙幣貯留部が充満した場合
も上記と同様にして、カードの発行を中止する。
【0041】尚、上記の例では、カード発行機3内にカ
ード発行装置18を2台設け、金額の異なる2種類のカ
ード例えば「1000円」と「3000円」とを充填
し、遊技者が操作した購入金額選択操作部11の選択に
より、所望の金額に相当するカードを選択的に排出する
ようにしたが、発行装置18は3台以上の複数設け、選
択できる金額を増やしてもよいし、図柄の違った複数の
カードをそれぞれ充填して、所望のカードを選択できる
ようにしてもよい。また、発行装置18は1台のみで、
一種類のカードを充填するようにしてもよい。さらに、
書込機能付カード発行装置47にあっては、1台で複数
の金額を書き込めるので、この場合も書込機能付カード
発行装置47は1台のみでもよい。
【0042】上記したカード発行機3の管理はパチンコ
遊技店に行なわせ、パチンコ遊技店がカードを購入し
て、その代金をカード発行センター7へ支払う。また、
カード発行機3自体で有価価値情報等を記憶させる場合
には、カード発行機3をカード発行センター7で管理
し、カードの補充、代金回収等もカード発行センター7
で行なうことが望ましい。
【0043】管理装置4は、図10および図11で示す
ように、中央処理装置54と、主記憶装置55と、補助
記憶装置56と、カレンダ57と、キーボード58と、
ブラウン管等よりなるディスプレイ装置59と、プリン
タ60と、第1伝送制御装置61と、第2伝送制御装置
62とからなり、これらを電気的に接続してある。ま
た、管理装置4へは、補助電源装置63、電源装置64
を経由して電源が供給される。
【0044】中央処理装置54は、管理装置4内の各制
御装置を統括的に管理するための装置であって、各装置
間のデータの受け渡しや、データの演算処理などを行な
う。
【0045】主記憶装置55には、各遊技媒体貸出装置
2の売上データおよび総売上データを記憶したファイル
を有するとともに、電源をオンにしたときに中央処理装
置54の処理プログラムが記憶される。
【0046】補助記憶装置56は、ハードディスク等よ
りなり、中央処理装置54の処理プログラムやカード発
行センター7が各遊技店を識別するための店舗番号等の
固有データを記憶させるとともに、営業終了時に当日の
売上データを記憶する。
【0047】カレンダ57は、年月日、時間等を設定す
るためのものであり、年月日情報は売上データを補助記
憶装置56に記憶するときや、カード発行センター7に
売上データを送信する際に使用され、時間データは遊技
媒体貸出装置2からの売上情報を主記憶装置55に記憶
する際に使用される。
【0048】キーボード58は、中央処理装置54に対
する指令盤であり、図12に示すように、盤面上にキー
スイッチ65、開店スイッチ66、閉店スイッチ67、
売上スイッチ68、印字スイッチ69、送信スイッチ7
0、ファイルスイッチ71、テンキー72等が設けてあ
る。
【0049】キースイッチ65は、開店スイッチ66お
よび閉店スイッチ67の誤操作を防止するためのスイッ
チで、スイッチをオンにしないと各スイッチが作動しな
いようになっている。
【0050】開店スイッチ66は、遊技媒体貸出装置2
におけるカードの受付を開始させるためのスイッチで、
このスイッチを操作することにより、遊技媒体貸出装置
2に開始指令が送信される。
【0051】閉店スイッチ67は、遊技媒体貸出装置2
におけるカードの受付を終了させるためのスイッチで、
このスイッチを操作することにより、遊技媒体貸出装置
2に終了指令が送信される。
【0052】売上スイッチ68は、遊技媒体貸出装置2
の総売上や個々の遊技媒体貸出装置2における売上をデ
ィスプレイ装置59に表示させるための指令スイッチで
ある。
【0053】印字スイッチ69は、遊技媒体貸出装置2
の総売上や個々の遊技媒体貸出装置2における売上をプ
リンタ60に印字させるための指令スイッチである。
【0054】送信スイッチ70は、総売上データをカー
ド発行センター7に送信するための指令スイッチである
が、カード発行センター7からの指令によって自動的に
総売上データを送信させる場合には、この送信スイッチ
70は不要となる。
【0055】ファイルスイッチ71は、遊技媒体貸出装
置2の売上データを補助記憶装置56に記憶させるため
のスイッチである。
【0056】テンキー72は、特定の遊技媒体貸出装置
2の売上を知りたい場合等に、遊技媒体貸出装置2の台
番号等を入力するためのスイッチである。
【0057】プリンタ60は、上記した遊技媒体貸出装
置2における売上等を印字するための装置である。
【0058】第1伝送制御装置61は、遊技店内の伝送
路5上における送受信権の確立および送受信データの規
格化をし、中央処理装置54が必要とするデータの送受
信管理を行なうための装置である。
【0059】第2伝送制御装置62は、遊技店とカード
発行センター7との電話回線6や専用回線上における送
受信権の確立および送受信データの規格化をし、中央処
理装置54が必要とするデータの送受信管理を行なうた
めの装置である。
【0060】電源装置64は、各制御装置へ電源を供給
するための装置であり、補助電源装置63は停電時にお
けるバックアップ用の電源で、主記憶装置55に記憶さ
れた売上データ等が停電により消失するのを防ぐために
設けた装置である。
【0061】上記した管理装置4における処理のフロー
チャートが図13に示してある。
【0062】管理装置4において電源が投入されると、
売上ファイルがクリアされ、カード発行センター7から
の暗号を受信して、この暗号を記憶し、開店スイッチ6
6がオンになると遊技媒体貸出装置2へ開店指令信号、
暗号を送信して、売上データの受信待ちの状態となる。
売上データを受信すると、売上ファイル上の該当台番号
を検索し、台売上ファイルに受信した金額を加算し、カ
レンダ57より時刻を読み出し、時刻、受信したカード
番号、受信した金額を記憶する。閉店スイッチ67がオ
ンになると、遊技媒体貸出装置2へ閉店指令信号を送信
する。送信スイッチ70がオンになると総売上を演算
し、カード発行センター7から送られてきた暗号により
送信データを加工し、カード発行センター7に売上デー
タを送信する。ファイルスイッチ71がオンになると、
年月日情報と売上ファイルを補助記憶装置56に記憶さ
せ、管理装置4での処理が終了する。
【0063】図14に示す遊技媒体貸出装置2は、パチ
ンコ機1とパチンコ機1との間に配置するもので、箱体
73の前面部74にカード読み書き装置75のカード挿
入口76を設けるとともに、パイロットランプ77、ア
ラーム表示器78、金額表示器79、購入選択スイッチ
80、球貸口81を設け、内部にはパチンコ機列上方の
球補給樋から分岐した球供給樋82の上部に供給球検出
器83を設け、球供給樋82の下端に球排出装置84を
設け、該球排出装置84の球流下樋85の出口を上記球
貸口81に接続し、上記カード読み書き装置75、アラ
ーム表示器78、金額表示器79、購入選択スイッチ8
0、供給球検出器83、及び球排出装置84を制御装置
86に電気的に接続し、該制御装置86を店内伝送路5
を介して管理装置4に接続してある。
【0064】パイロットランプ77は、カード24を受
け付けて、遊技媒体の貸し出しが可能なことを表示し、
供給球検出器83に球がないときや、管理装置4との接
続が確認されないときに消灯し、カード24の受け付け
を停止する。アラーム表示器78は、カード24のセキ
ュリティ記憶部28と情報記憶部27とのセキュリティ
データが不一致の場合等、受け付けカード24が不適正
であることを表示する。金額表示器79は、受け付けカ
ード24の残高を表示する。購入選択スイッチ80は、
購入金額を指定するためのスイッチで、本例においては
100円、200円、500円のスイッチから構成され
ており、指定金額に相当する遊技媒体が貸し出される。
尚、この購入選択スイッチ80を省略して、1回のカー
ド挿入で予め決められた金額、例えば200円に相当す
る遊技媒体を貸し出すようにしてもよい。
【0065】カード読み書き装置75は、カード24に
記憶された磁気データの再生および更新、セキュリティ
データの読み出し、残金のマーキングをするための装置
で、図15で示すように、カード挿入口76から内部に
向ってカード搬送路87を設け、該搬送路上87に搬送
モータ88で駆動する第1搬送ローラ89、第2搬送ロ
ーラ90を設け、第1搬送ローラ89をカード挿入口7
6に臨ませ、第1搬送ローラ89のカード挿入口76側
に挿入検出センサー91を設け、第1搬送ローラ89と
第2搬送ローラ90の途中にセキュリティ読取りセンサ
ー92、リードライトヘッド93、マーキング装置であ
る磁性体遊離装置35bおよび磁性体定着装置36bを
設け、カード搬送路87の終端部近傍に反転位置検出セ
ンサー96を設け、搬送モータ88の軸97には、搬送
モータ88と同時に回転するエンコーダー98を装着
し、該エンコーダ98に位置決めセンサー99を臨ませ
てあり、上記搬送モータ88、挿入検出センサー91、
セキュリティ読取りセンサー92、リードライトヘッド
93、磁性体遊離装置35bおよび磁性体定着装置36
bを制御装置86に接続してある。
【0066】搬送モータ88は、カード24を搬送する
搬送ローラを駆動するための正逆回転可能なモータで、
第1、第2搬送ローラ89、90に搬送ベルト100を
介して連結されている。
【0067】挿入検出センサー91は、カード24の挿
入を検出して、搬送モータ88を正転駆動するための検
出器であって、カード排出時には、このセンサー位置に
カード24がなくなったときに、搬送モータ88を停止
させる。
【0068】セキュリティ読取りセンサー92は、カー
ド24のセキュリティ記憶部28に隠匿されたデータを
読取るためのセンサーであって、セキュリティ記憶部2
8の記憶方法に応じた、光学センサー、磁気センサー等
からなる。
【0069】リードライトヘッド93は、カード24の
記憶情報部27に記憶された情報を読取り、また有価価
値情報等を更新するためのヘッドであり、磁気ヘッド等
よりなる。
【0070】磁性体遊離装置35bおよび磁性体定着装
置36bの構成は、前記した書込機能付カード発行装置
47に使用したものと同じである。
【0071】エンコーダ98は、カード24の情報記憶
部27のデータの読取り位置と更新位置、セキュリティ
データの読取り位置、残高表示部26へのマーキング位
置等を決定するための位置決め信号を生成するための装
置であって、スリット円盤等よりなる。
【0072】位置決めセンサー99は、このエンコーダ
ー98の位置決め信号を検出して、各読取り位置等を決
定するセンサーであって、エンコーダ98がスリット盤
からなる場合には、スリット開閉状況を光学的に検出し
てこれをパルス列に変換して制御装置86へ送出する。
【0073】反転位置検出センサー96は、カード24
の停止位置、搬送モータ88の逆転位置を決定するため
のセンサーで、カード24の先端等を検出して逆転位置
を決定するためのセンサーである。
【0074】球排出装置は、図16、図17で示すよう
に、球排出ソレノイド101の駆動により球供給樋82
内に出没して球の流下を規制する球ストッパ部102
と、通過する球を1個宛検出する球排出センサー103
を備え、上記球排出ソレノイド101及び球排出センサ
ー103を制御装置86に電気的に接続してある。
【0075】図18に上記した遊技媒体貸出装置2の制
御装置86のブロック図が示してある。この制御装置8
6は、演算制御回路104、ROM105、RAM10
6、伝送制御回路107を有するCPUからなり、この
CPUにカード読み書き装置75、台番号設定スイッチ
108、ドライバ109、レシーバ110等が接続さ
れ、これらを制御している。また、CPUには電源回路
111を介して電源が供給れている。
【0076】ドライバ109は、CPUからの制御信号
で、パイロットランプ77、アラーム表示器78、金額
表示器79、球排出ソレノイド101等を駆動させる。
【0077】レシーバ110は、球排出センサー10
3、供給球検出器83、購入選択スイッチ80、100
円に対する貸球数を設定する球レート設定スイッチ11
2等からの信号をCPUに送るためのものである。尚、
購入選択スイッチ80を省略した場合には、カード挿入
時に同様の信号が送出され、例えば200円分の球が貸
し出される。
【0078】台番号設定スイッチ108は、遊技媒体貸
出装置2の伝送アドレスを設定するためのスイッチで、
送信データには必ずこのアドレスデータが付加される。
【0079】伝送制御回路107には、レベル変換回路
113が接続されていて、このレベル変換回路113で
受信データの波形整形、送信データ信号のドライブ能力
を上げるための信号レベルを変換する。レベル変換回路
113には、分岐回路114が接続されていて、送信信
号と受信信号の分離および結合をはかっている。また、
分岐回路114には、伝送路用コネクタ端子115が設
けられていて、コネクタにより伝送路と結ばれている。
【0080】上記した遊技媒体貸出装置2での処理のフ
ローチャートを、図19に示す。
【0081】遊技媒体貸出装置2の電源がオンになる
と、RAM106がクリアされ、I/Oポートが初期化
され、台番号設定スイッチ108からの台番号、球レー
ト設定スイッチ112からの球レートを読み込む。管理
装置4からの開店指令信号を受信すると、暗号を記憶
し、供給球の有無を確認して、供給球が所定数以上蓄積
されている場合にパイロットランプ77を点灯させてカ
ードの受付が可能なことを遊技者に表示し、カード挿入
待ちの状態になる。
【0082】遊技者がカード24をカード挿入口に挿入
すると、挿入検出サンサー91がカード24の先端を検
出して制御装置86に信号を送り、制御装置86が搬送
モータ88を作動させてカード24を取り入れ、リード
ライトヘッド93で情報記憶部27のデータを読み取
り、セキュリティ読取りセンサー92でセキュリティ記
憶部28のセキュリティデータを読み込み、情報記憶部
27とセキュリティ記憶部28のセキュリティデータが
一致していて、カード24の残高がある場合に、金額表
示器79に金額を表示し、球排出装置84での処理に移
る。
【0083】ここで、セキュリティデータが一致しなか
った場合、カード24の残高がなかった場合には、アラ
ーム表示器78を表示させて遊技者に警告を与えるとと
もに、搬送モータ88を作動させてカード24を排出
し、遊技者がカード24を受け取ると、アラーム表示器
78の表示をクリアし、カード挿入待ちの状態に戻る。
【0084】購入選択スイッチ80が操作され、指定さ
れた金額の残高が有る場合は、球排出動作に移る。球排
出動作では、球レートにより指定金額に応じた排出球数
を演算し、球排出ソレノイド101が励磁すると、球ス
トッパ部102が樋内の球流路から退き、樋内の球が流
下するとともに、球排出センサー103が通過する球を
検出して制御装置86に信号を送る。
【0085】制御装置86は、球排出センサー103か
らの信号を計数し、所定数の球が通過したことを計数す
ると球排出ソレノイド101を消磁して球の流下を停止
する。したがって、所定数の球、例えば100円分25
個の球が球貸口81に排出される。この様にして遊技者
が所望した数の球が球貸口81に排出されると、制御装
置86の演算部が先に金額表示器79に表示した金額か
ら球貸口81に排出した球に相当する金額を減算し、残
高を金額表示器79に可視表示する。なお、遊技者が購
入選択スイッチ80を操作した時点で演算して残高表示
してもよい。
【0086】そして、遊技者が購入スイッチ80を操作
することによりカード24の有価金額の範囲内で所望数
の球を借り出すと、反転位置検出センサー96の反転信
号により反転されてきたカード24に、カード読み書き
装置75のリードライトヘッド93で残高が記憶され、
磁性体遊離装置35bで残高表示部を初期化した後、磁
性体定着装置36bで残高をマーキングする。
【0087】球排出装置84での処理が終了すると、金
額表示器79の表示をクリアし、暗号によって、台番
号、カードナンバー、購入金額等のデータを加工し、売
上データとして管理装置4へ送信する。その後、管理装
置4から閉店指令信号を受信するとパイロットランプ7
7を消灯し、カード24を受け付けないことを遊技者に
示し、遊技媒体貸出装置2での処理を終了する。
【0088】図20に管理装置4で管理する売上データ
の一例が示してある。
【0089】遊技媒体貸出装置2において、遊技者が購
入選択スイッチ80を操作すると、遊技媒体貸出装置2
の台番号、挿入されたカードのカード番号、購入金額が
管理装置4に送信される。これらデータは管理装置4に
おいて、遊技媒体貸出装置一台毎のファイルとして記憶
される。この遊技媒体貸出装置一台毎のファイルは、購
入時刻、カード番号、購入金額を1回分の購入データと
する1日分のデータから構成され、購入金額の総計を台
売上データとして記憶する。管理装置4は、この遊技媒
体貸出装置一台毎のファイルを集合して遊技店の売上フ
ァイルとし、台売上データの総計を総売上データとして
記憶する。
【0090】カード発行センター7へは、上記したファ
イルのうち、店番号と総売上ファイルを送信して、売掛
金の精算を要求する。
【0091】また、カード発行センター7へ送信するフ
ァイルは、上記した店番号と総売上ファイルの他に、各
遊技媒体貸出装置毎の台番号と台売上データを同時に送
信したり、売上ファイル全体を送信してもよい。このよ
うにすると、カード発行センター7では各遊技店におけ
る詳細な売上データを把握することができ、信頼性も向
上する。
【0092】また、店内伝送路5上または電話回線や専
用回線上での売上データの改竄を防止するため、カード
発行センター7からの暗号により送信データのビットを
並べ代える等して、売上データを加工すれば、遊技店に
おけるデータの改竄を予防することができる。この暗号
を日毎に変更すれば、一層効果的である。また、上記の
例においては、売上データを演算蓄積する管理装置4を
遊技店に設けるものとしたが、例えば、遊技店内の諸設
備を統括的に管理すると共に各遊技機の遊技情報等を収
集する所謂ホールコンピュータにこの機能を付加するよ
うにしても良い。
【0093】上記した各例においては、パチンコ店にお
いて使用する球を貸し出す遊技媒体貸出装置について説
明したが、遊技媒体としては、球に限らず、遊技用コイ
ンなどを貸し出すようにしてもよい。また、本実施形態
において使用するカードは、プリペイドカードを使用す
る機構ならばどのなものにも使用でき、例えば、カード
式の封入球式パチンコ機、自動販売機等にも使用するこ
とができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカー
ド状情報記憶媒体によれば、表示情報を形成することと
なる粒子状の磁性体は第1の封入壁体内面側に吸着さ
れ、その他の磁性体は第2の封入壁体内面側に吸着され
ることとなるので、外部から視認される第1の封入壁体
側からは、磁性体と非磁性体の色がくっきりと別れ、
意文字や図形等を表示情報として明瞭に表出することが
できるので、記憶情報に直接関連した表示情報を遊技者
に可視表示することが可能となる。
【0095】従って、従来の磁気カードの如くパンチ孔
を開けたりマーキングを施したりするもののように、当
該カード状情報記憶媒体の記憶内容の目安を表示するも
のに比べ、遊技者が知りたい当該カード状情報記憶媒体
の記憶情報に直接関連した表示情報を正確に表示するこ
とが可能となる。しかも、磁性体と非磁性体との色を識
別可能に異ならしめて、磁性体の吸引態様により記憶情
報を表示するものであるから、両者の色を適宜に選定す
れば、遊技者に与える視覚的効果を高めたり、表示情報
の視認性を高めたりすることもできる。
【0096】また、第1の封入壁体と第2の封入壁体に
は各々吸着部材を混入させてあるので、磁性体は何れか
一方の封入壁体内面側に比較的安定して存在することと
なり、表示情報の安定性が高まるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技媒体貸出機構の構成図である。
【図2】遊技媒体貸出機構をパチンコ遊技店に実施した
場合の構成図である。
【図3】カード発行機の斜視図である。
【図4】カード発行機の内部を示す斜視図である。
【図5】カードの正面図である。
【図6】 (A)は残高表示部の断面図である。 (B)は残高表示部の構造を示す平面図である。 (C)は(B)の横断面図である。
【図7】磁性体遊離装置および磁性体定着装置の概略構
成図である。
【図8】カード発行装置の内部を示す側面図である。
【図9】書込機能付カード発行装置の内部を示す側面図
である。
【図10】管理装置の構成図である。
【図11】管理装置のブロック図である。
【図12】キーボードの構成図である。
【図13】管理装置における処理のフローチャートであ
る。
【図14】遊技媒体貸出装置の分解斜視図である。
【図15】カード読み書き装置の内部を示す側面図であ
る。
【図16】球排出装置の側面図である。
【図17】球排出装置の断面図である。
【図18】遊技媒体貸出装置の制御装置のブロック図で
ある。
【図19】遊技媒体貸出装置における処理のフローチャ
ートである。
【図20】売上ファイルの説明図である。
【符号の説明】
24 カード 26 残高表示部 30 高粘度液体 31 酸化チタン 32 黒色の磁性体31 白色の酸化チタン 33 透明なクリア樹脂膜 33′ 不透明な樹脂膜34 微細な鉄粉
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02 B42D 15/00 G07F 7/08 G07F 17/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定情報を記憶可能とすると共に、該
    憶している情報を視認可能に表示する記憶情報表示手段
    を備えたカード状情報記憶媒体において、 上記記憶情報表示手段は、透明部材からなる第1の封入
    壁体と該第1の封入壁体と対向する第2の封入壁の間
    に形成した封入領域内に、粒子状の磁性体と粒子状の非
    磁性体とを各々所定量混入させると共に該磁性体と非磁
    性体とは色により各々識別可能に構成すると共に、両封
    入壁体には粒子状の磁性体を吸着する吸着部材を混入さ
    せて封入壁体外部から磁力を作用させることによ
    、封入されている粒子状の磁性体を第1の封入壁体内
    面もしくは第2の封入壁内面へ吸引し、上記第1の封
    入壁体内部もしくは第2の封入壁体内部の吸着部材へ粒
    子状の磁性体を吸着保持させることにより、第1の封入
    壁体側から視認される粒子状の磁性体と粒子状の非磁性
    体により記憶情報を視認可能に表示するものとしたこと
    を特徴とするカード状情報記憶媒体。
  2. 【請求項2】 上記記憶情報表示手段は、上記粒子状の
    磁性体と粒子状の非磁性体とを封入する封入領域を高粘
    度液体で満たすものとしたことを特徴とする請求項1に
    記載したカード状情報記憶媒体。
  3. 【請求項3】 上記記憶情報表示手段は、上記粒子状の
    磁性体と粒子状の非磁性体とを封入する封入領域を複数
    の小室に分割した微小封入領域よりなるものとしたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のカード状
    情報記憶媒体。
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