JP2002237823A - プロセス制御システムにおける冗長装置 - Google Patents

プロセス制御システムにおける冗長装置

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ダン ディー. クリステンセン,
Steve D Bonwell
スティーヴ ディー. ボンウェル,
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセス制御ネットワークにおける冗長装置
を実現する方法と装置を提供する。 【解決手段】 互いに並列で制御器とフィールド装置の
間で直列に、バスの一部に通信可能に接続された、予備
I/O装置などの一対の冗長装置を使用したプロセス制
御ネットワークにおける予備動作を実施するため方法と
装置である。冗長装置には、冗長装置の一方の固有アド
レスでもある前記バスを介する通信に利用する仮想発行
アドレスが割り当てられている。絶えず、一対の冗長装
置の一方がアクティブモードで動作し、プロセス制御ネ
ットワークのフィールド装置と通信を行い、他方の冗長
装置はバックアップモードで動作するため、冗長装置は
フィールド装置との通信接続を維持でき、それら装置か
らの冗長装置向けのメッセージを受信するが、冗長装置
がアクティブモードに変更されないかぎり、他装置から
のメッセージには応答しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセス制御ネッ
トワークに関するものであって、特にプロセス制御ネッ
トワークにおける冗長装置を実現する方法と装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】化学製品や石油などの製造や精製といっ
た大規模なプロセスには、そのプロセス中のパラメータ
を測定および制御するために複数のフィールド装置が随
所に配置されており、それによりプロセス制御が行われ
ている。前記のフィールド装置の例として、温度、圧
力、流量検知用の各センサー、バルブやスイッチなどの
制御機器類がある。
【0003】過去においては、プロセス制御業界では、
プロセス内で測定を行いフィールド装置を制御するた
め、手動による圧力計レベルの読取やバルブハンドルの
回転などの手動操作を採用してきた。20世紀になっ
て、プロセス制御業界ではローカル空圧制御を利用し始
め、ローカル空圧制御器、発信器、バルブ位置決め装置
などをプロセス現場の様々な位置に配備して、それら位
置での制御を行ってきた。しかしながら、1970年代
にマイクロプロセッサーを基盤とした分散型制御システ
ム(DCS)が登場して以来、分散処理制御システムが
広く普及することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】周知のように、DCS
には、電子センサー、発信器、電流/圧力変換器、バル
ブ位置決め装置といった、プログラム全体に配備された
複数の電子モニター制御機器と接続している、プログラ
ム可能な論理制御装置などの、アナログ方式、あるい
は、デジタル方式のコンピュータが備わっている。この
DCSコンピュータでは、集中型で一般的に複雑な制御
手順が格納されており、その手順実行して、プロセス内
の各装置を測定および制御することで、全体的な制御手
順に従ったプロセスパラメータを管理している。しかし
ながら、通常DCSで実行される前記の制御手順は、D
CS制御装置の製造業者ごとに異なることから、DCS
の拡張、アップグレード、再プログラム化が非常に難し
く、高額なコストが必要となる。また、上記を実行する
にはDCSのプロバイダーと一体となった作業も必要に
なる。さらに、各DCS制御装置が固有の特性を備え、
かつ、DCSプロバイダーが別の業者により製造された
装置やその機能に常に対応しきれないことから、ある特
定のDCSに使用、つまり、接続できる機器は限定され
てしまうのである。
【0005】特定のDCS使用に関するいくつかの問題
点を解消するために、プロセス制御業界は、異なる製造
者によるフィールド装置でも、同じプロセス制御ネット
ワーク内で使用可能にするための、多くの標準公開式の
通信プロトコルを開発してきた。その例としては、HA
RT(登録商標)、PROFIBUS(登録商標)、W
ORLDFIP(登録商標)、LONWORKS(登録
商標)、Device−Net(登録商標)、およびC
ANなどのプロトコルが挙げられる。実際には、前記の
いずれかのプロトコルに対応するフィールド装置であれ
ば、通信処理に使用可能であり、そのプロトコルを支持
するDCSコントローラかその他の制御装置で制御でき
る。この場合、前記のフィールド装置は、前記のDCS
コントローラの製造元と異なる業者で製造されたもので
も構わない。
【0006】さらに現在では、プロセス制御業界におい
て、プロセス制御を分散化し、DCSコントローラを簡
易化、つまり、DCSコントローラの必要性を排除しよ
うとする傾向がある。そのような制御分散は、バルブの
位置決め装置や発信器などのプロセス制御装置に1つ以
上のプロセス制御機能をもたせて、別の制御機能を実行
するさいその制御装置で利用できるよう、バス経由でデ
ータを送信することにより実現できる。その分散制御機
能を実現するには、各プロセス制御装置に、標準公開式
の通信プロトコルを使用して他のプロセス制御装置と通
信接続すると同時に、1つ以上の制御機能を実行できる
ようなマイクロプロセッサを搭載する必要がある。この
方法で、異なるメーカーで製造されたフィールド装置
を、プロセス制御機能においてそれぞれ相互接続させ、
1つ以上のプロセス制御機能を実行させることで、DC
Sコントローラを介在させずに制御ループを構築するこ
とが可能である。Fieldbus Foundati
on社から発表されたFOUNDATION(商標)フ
ィールドバス(以降「フィールドバス」という)で代表
される全デジタル、2線バス方式のプロトコルは、異な
るメーカーで製造されたフィールド装置を標準バスを介
して相互運用させて、プロセス内の分散型制御を実現さ
せることのできる開放型通信プロトコルの一例である。
【0007】前記のバスには、コントローラなどのブリ
ッジ装置で分離された複数の異なるセクション、つま
り、セグメントが含まれている。各セグメントは、バス
に接続する装置のサブセット部に相互接続しており、プ
ロセス制御のための装置間における通信を可能とする。
前記のコントローラはセグメント上の装置と、入力/出
力(I/O)装置を介して通信する。このI/O装置
は、そのプロセス制御ネットワーク内で使用される通信
プロトコルを実行させ、セグメント上のコントローラと
装置の間の通信を制御する。前記のI/O装置は、セグ
メント上のコントローラと装置間の通信を促進させる
が、あるセグメントのI/O装置の動作が何らかの理由
で停止した場合、少なくともそのセグメント上の装置の
プロセス制御は停止される。
【0008】前記のI/O装置の動作停止とプロセス制
御処理の中断による衝撃は、前記のI/O装置の動作を
引き継がせるための、セグメントに接続したバックアッ
プI/O装置を装備することにより軽減される。しかし
ながら、動作が停止したI/O装置からバックアップI
/O装置への動作移行には継ぎ目が生じるため、やはり
プロセス制御も途切れてしてしまう。既存のバックアッ
プI/O装置は、第1のI/O装置に保存された処理変
数の現在値、機能ソフトウェア、セグメントの装置に関
する通信スケジュールなどの最新情報を更新できない。
また、いくつかの実施例では、前記のバックアップI/
O装置は、第1のI/O装置の動作が停止した場合で
も、自動的にその制御動作を引き継がないため、ユーザ
がそのバックアップ装置のプロセス制御動作を実行させ
るまでの間、処理に遅れが生じてしまう。さらに、いく
つかのフィールドバスプロトコルのような通信プロトコ
ルでは、前記のフィールド装置が特に第1のI/O装置
と通信するように構成されているため、バックアップ装
置がセグメント上の通信を引き継ぐ前に、先ずそのバッ
クアップ装置と通信するように再構成する必要がある。
そのため、プロセス制御ネットワークにおける予備のバ
スI/O装置装置として、プロセス制御ネットワークの
プロセス制御動作を阻害しないよう継ぎ目なく、なだら
かに、停止したI/O装置の動作を引き継げるようなバ
ックアップ装置が必要とされるのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、分散制御機能
をもつ形式などのプロセス制御ネットワーク内で冗長装
置を実行する方法および装置に関するものである。本発
明の方法および装置は、互いに並列に、かつ、制御器と
フィールド装置の間の直列に、バスの一部に通信可能に
接続された、予備I/O装置などの、一対の冗長装置を
利用する。冗長装置には、冗長装置の一方の固有アドレ
スでもある、前記バス経由での通信に利用する仮想発行
アドレスが割り当てられている。絶えず、一対の冗長装
置の一方がアクティブモードで動作して、プロセス制御
ネットワークのフィールド装置と通信を行い、他方の冗
長装置は、バックアップモードで動作するため、冗長装
置はフィールド装置との通信接続を維持でき、それら装
置からの冗長装置向けのメッセージを受信するが、冗長
装置がアクティブモードに変更されないかぎり、他装置
からのメッセージに応答しない。冗長装置の両方とも、
仮想発行アドレスを使ってバス経由でメッセージを送信
できるため、メッセージは同じものであって、どちらの
冗長装置がアクティブとかに関係なく、フィールド装置
にて入力および処理できる。前記の冗長装置は、アクテ
ィブ装置が動作不能である、あるいは、動作不能になり
つつあることを検知できるよう構成されており、バック
アップ装置が自動的にアクティブモードに変換して、制
御装置やフィールド装置と通信を行えるのである。
【0010】通信中に仮想発行アドレスを使用すること
により、冗長装置は、物理的装置の1つがサービスを中
断してしまった場合でも、他の装置からは、連続して通
信を行える仮想装置として認識される。冗長装置の両方
とも、仮想発行アドレスを使ってメッセージを発信でき
るので、フィールド装置は、バックアップ装置がアクテ
ィブ装置に代わった場合に、バックアップモードの冗長
装置でメッセージが受信できるようプログラムしておく
必要がない。それゆえ、アクティブモードの冗長装置が
サービス動作不能になった場合の、プロセス制御や通信
の中断を最小限、あるいは、解消することができる。
【0011】本発明の特徴の1つとして、冗長装置を含
む各装置が、バス経由で発信すべきメッセージを格納す
る発行バッファと、他の装置からのメッセージを保存す
るための予約バッファとを備えている。バックアップモ
ードで動作している冗長装置は、他の装置からの仮想装
置用のメッセージを予約バッファに入力する。さらに、
バックアップモードの冗長装置は、アクティブモードの
冗長装置からのメッセージをバス経由で受信し、その発
行バッファ内に保存する。このようにメッセージを処理
および保存することにより、バックアップモードの冗長
装置は、現在の情報でバックアップモードの冗長装置を
再プログラム化するため、ユーザやシステムの仲介な
く、直ちにアクティブモードの冗長装置として変換する
のに必要な現在情報を入手できるのである。
【0012】本発明の別の特徴として、冗長装置は、バ
スおよび相互の物理的接続から、冗長装置の片方である
ことを検知できる。一例として、冗長装置は、バス外部
の通信リンクにより通信可能に相互接続される。冗長装
置は、状態情報、プロセスデータ、アラームメッセージ
などを通信リンク経由で交換することも可能である。別
の例として、冗長装置は、接続端子やスロット、また
は、冗長装置が接続される接続端子やスロットの形成を
検知できるよう構成しても構わない。その結果、一対の
冗長装置の片方であると判断したり、アクティブモード
あるいはバックアップモードの冗長装置であると判断で
きるのである。そのような構成のため、動作不能の冗長
装置は、一対の冗長装置の片方として動作できるよう冗
長装置を再構成する必要なく、仮想装置として動作する
ことができる。
【0013】さらに別の本発明の特徴として、ユーザイ
ンターフェイスや画像ディスプレイをもつホスト装置な
どのシステム内の他の装置も、冗長装置やそれに接続さ
れた装置の接続端子やスロットの形成を検知できるよう
構成しても構わない。検知した後、ホスト装置は、冗長
装置の存在、冗長装置のそれぞれの動作モード、冗長装
置の動作状態などを示すデータ情報を画像ディスプレイ
に表示するのである。
【0014】本発明の特徴と利便性は、下記における、
図面とその説明に関する好適な実施例の詳細な説明か
ら、当業者にとっては明白となろう。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の冗長装置について、フィ
ールドバス装置を採用した分散型プロセス制御機能を実
現するプロセス制御ネットワークを使用して、以下に詳
細に説明していくが、本発明による冗長装置は、その他
のフィールド装置や、2線式バス以外の方式、アナログ
通信のみに対応、または、アナログとデジタル通信の両
方対応のプロトコルなどの通信プロトコルを採用した、
分散型制御機能を実現するプロセス制御ネットワークに
使用することも可能であることを特記しておく。つま
り、本発明の冗長装置は、分散型制御機能を実行するプ
ロセス制御ネットワークであれば、例えばHART、P
ROFIBUSや、既存の、あるいは、将来開発される
であろう通信プロトコルを使用したプロセス制御ネット
ワークであってもどれにでも応用することができるので
ある。さらに、本発明による冗長装置を、HARTネッ
トワークなどの分散型制御機能を実行しない標準的なプ
ロセス制御ネットワークに使用することも可能であり、
バルブ、位置決め装置、発信器など所望のプロセス制御
装置に使用することもできる。
【0016】本発明による冗長装置について詳しく説明
する前に、フィールドバスプロトコル、このプロトコル
に対応するフィールド装置、および、このプロトコルを
使ったプロセス制御ネットワークで生じる通信について
大まかに説明する。しかしながら、前記のフィールドバ
スプロトコルは、プロセス制御ネットワーク用に開発さ
れた比較的新しい全デジタル式通信プロトコルであっ
て、既に当業者にとっては周知のものであり、テキサス
州オースティンの非営利団体のFieldbusFou
ndationにより発行された様々な記事、雑誌、専
門誌、などに詳しく紹介されている。特に、フィールド
バスプロトコルと、このプロトコルを使用した装置内へ
のデータ保存方法や通信方式については、Fieldb
us Foundation発行の「通信技術仕様とユ
ーザレイヤー技術仕様」と題するマニュアルに詳細に説
明してあり、このマニュアル全文は参照のため本明細書
に付随してある。
【0017】前記のフィールドバスプロトコルは、全デ
ジタル、シリアル、2線通信方式プロトコルであって、
装置、工場、プラントなどのプロセス制御環境に配置さ
れるセンサー、アクチュエータ、コントローラ、バルブ
などの「フィールド」機器と相互接続させるための、2
線式ループ、または、2線式バスとの標準的なインター
フェイスを提供する。前記のフィールドバスプロトコル
により、プロセス機能におけるフィールド機器(フィー
ルド装置)のローカルエリアネットワークが構築され、
その結果、フィールド装置はプロセス内の各配置場所で
制御機能を実行させ、全体的な制御ストラテジを実施で
きるよう、制御機能の実行の前後に、それぞれの装置が
相互に通信させることが可能なのである。前記のフィー
ルドバスプロトコルにより、各制御機能がプロセス制御
ネットワーク全体に分散されるので、DSCに通常採用
される集中型のプロセスコントローラの煩雑性を低減、
あるいは、その必要性を完全に排除することができる。
【0018】図1に示すフィールドバスプロトコルを使
用したプロセス制御ネットワーク10は、プログラム論
理コントローラ(PLC)13、複数のコントローラ1
4、別のホストコンピュータ15、一組のフィールド装
置16,18,20,22,24,26,28,30,
32に、2線式フィールドバスループであるバス34を
経由して接続したホストコンピュータ12を備えてい
る。前記のネットワーク10は、さらに、バス34を絶
えず検波し、ネットワーク10の機能状態を評価するた
めの通信と特性に関するデータ情報を蓄積するようなバ
スモニター35などの装置も備えている。このバス34
には、コントローラであるブリッジ装置30と32で分
離された異なるセクション、つまり、セグメント34
a,34b,34cがある。セクション34a,34
b,34cはそれぞれ、バス34に結合する装置のサブ
セットと相互接続しているので、以下に説明する方法に
より装置間の通信が可能となる。なお、図1に示すネッ
トワークは一例であって、当然、前記のフィールドバス
プロトコルを使用するプロセス制御ネットワークの構造
は多種多様である。一般的に、前記の装置(それぞれ
に、通信可能でいくつかの制御機能も備えたマイクロプ
ロセッサが搭載された「スマート」装置)のうちの1
つ、例えば、ホスト12には、各装置のセットアップや
構成を実行する設定装置が装備されている。また、新規
のフィールド装置がバス34に接続されたり、バス34
からフィールド装置が排除されたり、フィールド装置1
6から32で作成されたデータを受信したり、ホスト1
2か、ホスト12に何らかの方法で接続するその他の装
置に配置された1つ以上のユーザ端子とインターフェイ
スする場合、前記の設定装置により認識できる。
【0019】前記のバス34は、2線式で全デジタル法
式の通信を支持、つまり可能とし、そこに接続するいず
れか、または、全ての装置への電力信号の供給も可能に
する。別の方法として、前記の装置12〜32のいずれ
か、または、全てに、個別の電源を装備するか、あるい
は、別の配線(図示しない)を経由して外部の電源に接
続することもできる。図1には、前記の装置12〜32
が標準バス方式でバス34と接続した状態で示してある
が、バスセグメント34a,34b,34cを構成する
一対の配線には、複数の装置が接続されており、フィー
ルドバスプロトコルにより、ポイントツーポイント接続
をふくむ装置/配線トポロジーが可能となり、各装置は
別の(4−20mA規格のアナログDCSDシステムに
似た)2線式配線や、ツリーつまり「スパー」接続など
を介してコントローラやホストと接続され、プロセス制
御ネットワーク内のフィールド装置の1つの接続箱つま
り端末域である2線バスの共通地点に接続されるのであ
る。
【0020】前記のフィールドバスプロトコルに従った
同様または異なる通信ボー速度にて、前記の異なるバス
セグメント34a,34b,34c経由でデータ送信が
なされる。たとえば、前記のフィールドバスプロトコル
が、毎秒31.25キロビットの通信速度(H1)であれ
ば、図1に示すようなバスセグメント34bと34cを
使用し、より高い通信速度(H2)であれば、通常高性
能のプロセス制御装置、遠隔入力/出力装置、高速工場
オートメーション用アプリケーションを、図1のバスセ
グメント34aに図示するように採用する。同様に、電
圧モード信号や電流モード信号を用いたフィールドバス
プロトコルに従って、データをバスセグメント34a,
34b,34c上に送信することもできる。バス34の
各セグメントの長さは厳密に限定されるものではない
が、各セクションにおける通信速度、ケーブルの種類、
配線幅、バス電力の選択などにより決定できる。
【0021】前記のフィールドバスプロトコルでは、バ
ス34に接続可能な装置を、主に基本装置、リンク主装
置、ブリッジ装置という3つのカテゴリに分類する。基
本装置(図1の装置18,20,24,28など)は、
通信、つまり、バス34を介して通信信号の送受信を行
うが、バス34に発行する通信のタイミングや命令を制
御することはできない。リンク主装置(図1のホスト1
2と同様の装置16,22,26など)は、バス34に
おける通信装置であり、バス34上の通信信号のタイミ
ングや伝送を制御する。ブリッジ装置(図1の装置30
と32など)は、より広域なプロセス制御ネットワーク
を実現するように、フィールドバスのバスの各支線、つ
まり、セグメントを相互接続して通信を行うような構造
を有する装置である。ブリッジ装置は、任意で、異なる
データ速度及び/又は、バス34の異なるセグメントで
使用される異なるデータ信号形式に変換することができ
る。また、バス34のセグメント間を伝送する信号を増
幅させたり、バス34の異なるセグメント間の信号をフ
ィルター処理し、ブリッジ装置が接続したバスセグメン
トあての信号のみを転送、及び/又は、バス34の異な
るセグメントにリンク接続させるのに必要なその他の処
理を実行することもできる。バスセグメントに接続し、
異なる速度で動作するブリッジ装置は、ブリッジの低速
セグメントにおいて主機能にリンクする必要がある。ホ
ストコンピュータ12と15、PLC13、コントロー
ラ14は、どの種類のフィールドバスを経由しても構わ
ないが、通常、主装置にリンク接続している。
【0022】前記の装置12〜32は、バス34を経由
してそれぞれ相互に通信可能であり、バス34の通信信
号を介して各装置で入手したプロセス、または、別の装
置からのデータを使用して、個別に1つ以上のプロセス
制御機能を実行することができる。つまり、フィールド
バス装置は、過去においてはDCSの集中型でデジタル
方式のコントローラが処理していた総合的な制御ストラ
テジを、部分的に直接実行することが可能なのである。
この制御機能を実行するために、各フィールドバス装置
には、1つ以上の標準型「ブロック」を備えたマイクロ
プロセッサが内蔵されている。特に、各フィールドバス
装置は、リソースブロックを1つ備えており、ゼロ以上
の機能ブロックと変換ブロックが備わっている。これら
のブロックは、ブロックオブジェクトと呼ばれる。
【0023】フィールドバス装置のいくつかの特性に関
する特定データは、リソースブロックで保存され、そこ
から伝送される。前記の特定データには、装置の機種、
装置の修正指示、装置の記憶装置内におけるその他の装
置の特定データの保存場所を示す情報が含まれている。
しかしながら、異なるメーカーで製造されたフィールド
装置のリソースブロックには異なる種類のデータを保存
することもあるので、フィールドバスプロトコルに適応
する各フィールド装置には、複数のデータを保存するた
めのリソースブロックが備わっている。
【0024】機能ブロックにより、入力機能、出力機
能、フィールド装置に関する制御機能が定義かつ実行さ
れるので、これらの機能ブロックは通常、入力機能ブロ
ック、出力機能ブロック、制御機能ブロックと呼ばれ
る。しかしながら、これ以外のハイブリッド機能などの
機能ブロックも存在し、また、さらに将来開発される可
能性がある。各入力と出力機能ブロックは、少なくとも
1つのプロセス制御入力値(プロセス測定装置からのプ
ロセス変数など)、又はプロセス制御出力値(始動装置
へ送信するバルブ位置など)を生成し、各制御機能ブロ
ックは(それぞれ固有の)アルゴリズムを使用して、1
つ以上のプロセス入力と制御入力から1つ以上のプロセ
ス出力値を生成する。基本的な機能ブロックの例として
は、アナログ入力(AI)、アナログ出力(AO)、バ
イアス(B)、制御セレクタ(CS)、離散入力(D
I)、離散出力(DO)、手動ローダー(ML)、比例
/微分(PD)、比例/積分/微分(PID)、比率
(RA)、信号セレクタ(SS)などの機能ブロックが
挙げられる。しかしながら、フィールドバス環境におい
て、上記以外の種類の機能ブロックも存在し、また、新
規の機能ブロックを定義、つまり、生成することが可能
である。
【0025】変換ブロックは、機能ブロックが現場のセ
ンサーの出力値の読取りと、バルブ部の作動といった1
つ以上の機能実行指令を現場装置へ発信できるように、
機能ブロックの入力部と出力部に接続されており、セン
サーや装置アクチュエータなど現場のハードウェア装置
にも繋がっている。変換ブロックは、通常、現場におけ
る装置の種類識別情報や現場装置に関する校正情報など
と、現場装置から配信される信号を翻訳したり、現場の
ハードウェア機器を適正に制御するのに必要なデータ情
報を保有している。各入力機能ブロック、または、出力
機能ブロックには、通常1つの変換ブロックが連結して
いる。
【0026】前記のほとんどの機能ブロックは、予め設
定された基準に基づいてアラームや事象表示を発生する
ことができ、モードによって異なる動作の実行が可能で
ある。基本的に、機能ブロックは自動的に動作するが、
オペレータモードでは、例えば、機能ブロックの入力や
出力が手動で制御される。また、処理停止モードでは、
前記のブロックは作動せず、カスケードモードでは、前
記のブロック動作は別のブロック出力の影響を受ける
(で決定される)。さらに、1つ以上の遠隔モードで
は、リモートコンピュータにより前記ブロックのモード
が決定される。しかしながら、フィールドバスプロトコ
ルにおいては、上記した以外のオペレーションモードも
存在する。
【0027】重要な特徴として、前記の各ブロックは、
フィールドバスプロトコルにより定義された標準メッセ
ージフォーマットを使用するフィールドバス34を経由
して、同じか又は異なるフィールド装置内の別のブロッ
クとの通信が可能である。その結果、(同じ又は異なる
装置における)機能ブロックの連結体も互いに通信でき
るので、1つ以上の分散型プロトコルループが形成され
る。つまり、あるフィールド装置内のPID機能ブロッ
クが、バス34を経由して第2フィールド装置のAI機
能ブロックと繋がっているので、その出力を受信し、か
つ、第3フィールド装置へデータを伝送し、さらに、フ
ィードバックとしてAO機能ブロックの出力を受信し
て、DCSコントローラとは別のプロセス制御ループを
形成できるのである。この方法では、機能ブロックの連
結体により、集中型DCS環境から制御機能が排除され
る。その結果、DCSマルチ機能コントローラは監視、
または、同様の機能を実行するか、あるいは、すべて削
除される。さらに、一貫した通信プロトコルを使用する
複数の機能ブロックでは、プロセスの形成を簡単にする
ための図式のブロック式構造を備え、製造元の異なるフ
ィールド装置への機能分散が可能となる。
【0028】ここで触れたブロックオブジェクトとは、
フィールドバスプロトコルの関連から「機能ブロック」
を指すが、通常当業者には明らかなように、その他の通
信プロトコルを使用すプロセス制御ネットワークにも、
前記の機能ブロックと同様のプロセス機能モジュールが
備わっている。つまり、以下の解説に使用する実施例
は、フィールドバスプロトコルに焦点を当てたものであ
るが、本発明はそれ以外の通信プロトコルを使用するネ
ットワークにも応用可能であって、その範囲がフィール
ドバスプロトコルを使ったプロセス制御ネットワークだ
けに限定されるものではないのである。
【0029】前記のブロックオブジェクトの構造と処理
機能に加えて、各フィールド装置には、リンクオブジェ
クト、トレンドオブジェクト、アラートオブジェクト、
ビューオブジェクトなどの1つ以上のオブジェクトが含
まれている。リンクオブジェクトとは、(機能ブロック
などの)入力ブロックと出力ブロック間におけるフィー
ルド装置との内部リンクと、フィールドバスのバス34
を経由したリンクの両方を定義するものである。
【0030】トレンドオブジェクトにより、図1のホス
ト12やコントローラ14などの別の装置によるアクセ
スのための機能ブロックパラメータのローカルトレンド
化を行う。このトレンドオブジェクトは、機能ブロック
パラメータなどに関する過去の短期間のデータを保持
し、そのデータをバス34を介して、別の装置や機能ブ
ロックへ非同期的に伝達する。アラートオブジェクト
は、バス34を経由して、アラームや事象を伝達する。
このアラームや事象は、装置内や装置内の1つのブロッ
クにおける事象に関するものである。ビューオブジェク
トは、標準的な人間/機械のインターフェイスで使用す
るブロックパラメータの設定された集合体であり、定期
的のモニターのために別の装置へ伝送される。
【0031】図2には、例として、図1のフィールド装
置16〜28のいずれかのうち1つのフィールド装置
を、3つのリソースブロック48と、3つの機能ブロッ
ク50,51,52と、2つの変換ブロック53と54
を備えた構成を用いて示している。機能ブロック50の
うちの1つ(例えば、入力機能ブロック)は、変換ブロ
ック53を介して、温度センサー、ポイント設定指示セ
ンサーなどのセンサー55と接続している。第2機能ブ
ロック51(例えば、出力機能ブロック)は、変換ブロ
ック54を介して、バルブ56出力装置と接続してい
る。第3機能ブロック52(例えば、制御機能ブロッ
ク)は、機能ブロック52の入力パラメータをトレンド
化するためのトレンドオブジェクト57を備えている。
【0032】リンクオブジェクト58は、それぞれ関連
するブロックのブロックパラメータを定義し、アラート
オブジェクト59は、各関連ブロックへのアラームや事
象指示を作成する。ビューオブジェクト60は、各機能
ブロック50,51,52に関連しており、関連する機
能ブロックのためのデータリストを含む、つまり、集合
化する。これらのリストには、定義された異なるビユー
それぞれに必要な情報が含まれている。図2に示す構造
は、一実施例にすぎないのであって、あらゆるフィール
ド装置においては、当然、多種多様なブロックオブジェ
クト、リンクオブジェクト、アラートオブジェクト、ト
レンドオブジェクト、ビューオブジェクトが可能であ
る。
【0033】図3は、プロセス制御ネットワーク10の
ブロック図である。ここには、位置決め/バルブ装置で
ある装置16,18,24、変換装置20,22,2
8、位置決め/バルブ装置、変換機20、ブリッジ装置
30に関する機能ブロックが図示されている。図3に示
すように、前記の位置決め/バルブ16には、リソース
(RSC)ブロック61、変換機(XDR)ブロック6
2、複数のアナログ出力(AO)機能ブロック63,2
つのPID機能ブロック64,65、信号選択(SS)
機能ブロック69が備わっている。前記の発信器20に
は、リソースブロック61、アナログ入力(AI)機能
ブロック66,67が備わっている。また、ブリッジ装
置30には、リソースブロック61とPID機能ブロッ
ク68が備わっている。
【0034】簡単に理解できるように、図3の異なる機
能ブロックは、前記の位置決め/バルブ16、発信器2
0、ブリッジ装置30が位置する複数の制御ループ内
で、(バス34を介して通信することで)同時に動作す
ることも可能である。前記の制御ループは、前記の機能
ブロックに接続するループブロックを用いて図3に示し
てある。図3に示すように、前記の位置決め/バルブ1
6のAO機能ブロック63とPID機能ブロック64
と、発信器20のAI機能ブロック66は、LOOP1
で示す制御ループ内で接続しており、前記の位置決め/
バルブ16のSS機能ブロック69、発信器20のAI
機能ブロック67、ブリッジ装置30のPID機能ブロ
ック68は、LOOP3で示す制御ループにおいて接続
している。
【0035】前記の相互接続した機能ブロックにより構
成された図3の制御ループ、LOOP1について、さら
に詳しく図4に示す。図4から明らかなように、制御ル
ープであるLOOP1は、前記の位置決め/バルブ16
のAO機能ブロック63とPID機能ブロック64間の
通信リンクと、発信器20のAI機能ブロック66(図
3)とにより全体が構成されている。図4に示す制御ル
ープ図では、機能ブロックのプロセス制御の入力部や出
力部に接続されたラインを使った、機能ブロック間の相
互通信を図示してある。つまり、プロセス測定部や、プ
ロセスパラメータ信号から成るAI機能ブロック66の
出力部は、バスセグメント34bを介して、AO機能ブ
ロック63の入力部と通信可能に接続した制御信号の出
力部を備えたPID機能ブロック64の入力部とも通信
可能に接続しているのである。AO機能ブロック63
は、バルブ16の位置などを示すフィードバック信号か
ら成り、PID機能ブロック64の制御入力部に接続す
る。PID機能ブロック64は、このフィードバック信
号と、AI機能ブロック66からのプロセス測定信号と
を使用して、AO機能ブロック63を適正に制御するの
である。当然、AOとPID機能ブロック63,64
や、機能ブロックが(前記の位置決め/バルブ16な
ど)同じフィールド装置内にある場合は、図4の制御ル
ープにおいて実線で示したような接続が、フィールド装
置内で実行されることもある。あるいは、これらの接続
を、標準フィールドバスの同期通信を使用した2線式通
信バス34を経由して実行することも可能である。ま
た、他の構造により相互に通信接続する別の機能ブロッ
クを使用して、これ以外の制御ループを形成してもよ
い。
【0036】通信と制御処理を実現、および、実行する
ために、フィールドバスプロトコルでは、一般的に物理
層、通信「スタック」、ユーザ層という3つの技術的構
造を使用している。ユーザ層には、ブロック形式(機能
ブロックなど)と、いずれかのプロセス制御装置やフィ
ールド装置内のオブジェクトとによる、制御および構成
機能が備わっている。このユーザ層は、通常装置の製造
元により適正に設計されているが、ユーザが基本操作を
行い実現したフィールドバスプロトコルにより定義され
る基本メッセージフォーマットに従って、メッセージの
送受信を行う必要がある。前記の物理層と通信スタック
は、異なるフィールド装置の異なるブロック間における
通信を、2線式バス34を使用した基本方式である周知
の開放型システム間相互(OSI)接続モデルによって
操作する場合に必要である。
【0037】前記の物理層は、OSIの第1層に相当す
るものであるが、各フィールド装置とバス34に組込ま
れており、フィールドバス伝送媒体(2線式バス34)
から受信した電磁信号を、フィールド装置の通信スタッ
クで使用可能なメッセージに変換する役割をもつ。つま
り、この物理層を、バス34やフィールド装置の出入力
部のバス34に存在する電磁信号と考えても構わない。
【0038】前記の通信スタックは、各フィールドバス
装置に存在するもので、OSIの第2層に相当するデー
タリンク層と、フィールドバスアクセスサブ層、OSI
の第7層に相当するフィールドバスメッセージ特定層を
含んでいる。このフィールドバスプロトコルにおいて
は、OSIの第3〜6層に相当する構造は存在しない。
通信スタックの各層では、フィールドバスのバス34で
伝送されるメッセージ、つまり、信号の一部の符号化と
復号化を行う。したがって、通信スタックの各層では、
プリアンブル、開始デリミッタ、終了デリミッタなどの
フィールドバス信号の特定部分が追加されたり削除され
たりする。また、いくつかのケースでは、フィールドバ
ス信号のストリップ部分を復号して、残りの信号、つま
り、メッセージの転送先を識別したり、受信側のフィー
ルド装置内に存在しない機能ブロックのメッセージやデ
ータが含まれている場合には、その信号を放棄する。
【0039】前記のデータリンク/物理層は、バス34
におけるメッセージ伝送を、リンクアクティブスケジュ
ーラと呼ばれる確定集中バススケジューラに従ってバス
34へのアクセスを制御する。この方法について、以下
に詳しく説明する。前記のデータリンク/物理層は、伝
送媒体である信号からプリアンブルを排除し、受信した
プリアンブルを使って、入力されるフィールドバス信号
をフィールド装置の内部クロックに同期させる。同様
に、前記のデータリンク/物理層は、通信スタックのメ
ッセージを物理フィールドバス信号に変換し、クロック
情報を備えた信号を符号化して、2線式バス34での伝
送に適正なプリアンブルを備えた「同期シリアル」信号
を作成する。前記の復号処理の過程において、前記のデ
ータリンク/物理層は、プリアンブル内の開始デリミッ
タや終了デリミッタなどの特有コードを認識して、特定
のフィールドバスメッセージの始めと終わりを識別し、
バス34から受取った信号、つまり、メッセージの完全
性を確認するためのチェックサム機能を実行することも
できる。また、前記のデータリンク/物理層は、通信ス
タックのメッセージに開始デリミッタと終了デリミッタ
を付加し、それらの信号を適当な時に伝送媒体に配置す
ることで、バス34を経由してフィールドバス信号を伝
送する。
【0040】前記のフィールドバスメッセージ特定層に
より、ユーザ層(フィールド装置の機能ブロックやオブ
ジェクトなど)を、メーッセージフォーマット標準を使
ったバス34を経由した通信が可能となり、通信スタッ
クに保有され、ユーザ層へ転送すべきメッセージの作成
に必要な、通信サービス、メッセージフォーマット、プ
ロトコル動作が規定される。前記のフィールドバスメッ
セージ特定層により標準的な通信がユーザ層へ提供され
るので、上記で説明した各オブジェクトごとに、特定の
フィールドバスメッセージ特定の通信サービスが定義さ
れる。例えば、前記のフィールドバスメッセージ特定層
には、ユーザの装置のオブジェクト辞書の読込みを可能
にするオブジェクト辞書サービスが含まれている。前記
のオブジェクト辞書には、装置の各オブジェクト(ブロ
ックオブジェクトなど)を認定するオブジェクト記述が
格納してある。また、前記のフィールドバスのメッセー
ジ特定層は、1つの装置の1つ以上のオブジェクトに関
する、ここでは仮想通信関係(VCR)と呼ぶ通信関係
の、ユーザによる読込みや変更を可能にするコンテキス
ト管理サービスも行う。さらに、前記のフィールドバス
のメッセージ特定層は、変数アクセスサービス、事象サ
ービス、アップロードおよびダウンロードサービス、プ
ログラム起動サービスなどを提供する。これらのサービ
スは、フィールドバスプロトコルでは既に周知のもので
あるため、ここで詳しく説明はしない。前記のフィール
ドバスのアクセスサブ層は、フィールドバスメッセージ
特定層をデータリンク層にマップ処理する。
【0041】前記の各層における処理を実行するため
に、各フィールドバス装置には、VCR、ダイナミック
変数、統計、リンク起動スケジューラのタイミングスケ
ジュール、機能ブロック実行タイミングスケジュール、
装置タグ、アドレス情報を格納するデータベースである
管理情報ベース(MIB)が備わっている。このMIB
内の情報は、当然、標準フィールドバスメッセージやコ
マンドを使用すればいつでもアクセスでき、変更を加え
ることも可能である。さらに、ユーザやホストにVFD
内の情報の広域なビューを提供するために、通常各装置
には装置の説明書が付与されている。一般的にホストが
使用するために作成された装置仕様書には、装置のVF
D内のデータの意味を理解するのに必要な情報が保存さ
れている。
【0042】プロセス制御ネットワークの随所に分散さ
れた機能ブロックを使用して、いずれかの制御ストラテ
ジを実行するには、特定制御ループ内のその他の機能ブ
ロックの実行に対応して、前記の機能ブロックの実行が
正確にスケジュールされなくてはならない。同様に、ブ
ロックが実行される前に適正データを各機能ブロックへ
提供できるよう、異なる機能ブロック間における通信も
バス34上で正確にスケジュールされる必要がある。
【0043】異なるフィールド装置(および、フィール
ド装置内の異なるブロック)が、フィールドバス伝送媒
体を介して相互に通信する方式を、図1を参照しながら
説明する。通信の始動には、バス34の各セグメントに
おけるリンクマスター装置(例えば装置12,16,2
6)の1つがリンク起動スケジューラ(LAS)として
動作して、スケジュール処理を実行し、バス34のセグ
メントにおける通信を制御する。バス34の各セグメン
トのLASでは、各装置のそれぞれの機能ブロックがバ
ス34において一定時間通信処理を実行するスケジュー
ルと、その処理を始動させる間隔が記述された通信スケ
ジュール(リンク起動スケジュール)とが保存され、か
つ、更新される。バス34の各セグメントにおいて駆動
するLASは単一であるが、別のリンクマスター装置
(セグメント34bの装置22など)がバックアップ用
LASとして作動し、例えば既存のLASが不良を起こ
した場合には代わりに起動する。なお、基本装置には、
いかなる場合にもLASの代用を可能にするのに必要な
容量が備わっていない。
【0044】一般的にいえば、バス34を経由して行わ
れる通信は、反復するマクロサイクルに分割することが
できる。各マクロサイクルには、バス34のある特定セ
グメントにおいて起動する機能ブロックを発行する各バ
スの1つの同期通信と、機能ブロック、つまり、バス3
4のセグメントで起動する装置の1つ以上の非同期通信
が含まれる。装置は、バス34の特定のセグメントに物
理的に接続している場合でも、バス34のブリッジとL
ASとの連携処理により、起動が可能、つまり、バス3
4のその他のセグメント間でデータの送受信を行うこと
ができる。
【0045】各マクロサイクルの実行中、バス34の特
定セグメントの処理に伴って、それぞれの機能ブロック
は、通常独立して正確にスケジュール(同期化)された
時間に起動し、また別の設定時間には、適切なLASで
作成された強制データコマンドに対応して、バス34に
セグメントの出力データを発行する。この場合、各機能
ブロックは、機能ブロックの実行時間の終了後、直ちに
その出力データを発行するようスケジュールされている
ことが望ましい。また、前記の異なる機能ブロックにお
けるデータ発行時間は連続して設定されているため、バ
ス34の特定セグメントにおける2つの機能ブロック
が、同時にデータを発行することはない。逆に、前期の
同期通信が発生しない期間は、それぞれのフィールド装
置において、トークン駆動通信を使用する非同期方式に
より、アラームデータ、ビューデータなどを伝送するこ
とが可能である。上記で述べたように、前記の強制デー
タコマンドを、バス34のセグメントの各装置に送信す
る時間は、そのセグメントのLAS装置のMIBに保存
してある。これらの時間は、バス34に接続された全部
の装置で周知の「絶対リンクスケジュール開始時間」の
開始点からオフセットとしてデータが機能ブロックによ
り実行つまり送信される時間を識別できるため、通常、
オフセット時間として保存されている。
【0046】各マクロサイクルの過程で通信を実行する
ために、バスセグメント34bのLAS16などのLA
Sから、リンク起動スケジュールに記憶された伝送時間
表に従って、バスセグメント34bの各装置へ強制デー
タコマンドが送信される。この強制データコマンドが受
信されると、装置の機能ブロックはバス34に出力デー
タを設定された期間だけ発行する。通常、それぞれの機
能ブロックは、強制データコマンドの受信予定時間以前
に、その機能実行を終了するようにスケジュールされて
いるため、強制データコマンドに応答して発行されたデ
ータが、機能ブロックにおける最新の出力データとな
る。しかしながら、機能ブロックの処理が時間をかけて
行われ、強制データコマンドの受信時に新規の出力が生
成されていない場合には、前記の機能ブロックは、前回
の駆動で作成された出力データを発行することになり、
そのデータが過去のデータであることも表示する。
【0047】前記のLASにより、バス34の特定セグ
メントの各機能ブロックに強制データコマンドが送信さ
れた後、前記の機能ブロックの処理実行中に、前記のL
ASが非同期通信処理を起動することが可能である。非
同期通信を実行するために、前記のLASにより特定の
フィールド装置へパストークンメッセージが送信され
る。フィールド装置は、パストークンメッセージを受信
すると、バス34(あるいは、そのセグメント)へ全体
アクセスし、アラームメッセージ、傾向データ、オペレ
ータ設定ポイントの変更などの非同期メッセージを、メ
ッセージが完了、または、最大限の「トークン保持時
間」が終了するまで送信することができる。その後、前
記のフィールド装置はバス34(あるいは、そのいずれ
かのセグメント)を開放し、前記のLASはパストーク
ンメッセージを別の装置へ送信する。このプロセスは、
マクロサイクルの終了、あるいは、LASが非同期通信
を実行するための強制データコマンドを送信するようス
ケジュールされるまで、繰返される。しかしながら当
然、メッセージの通信量や、バス34のいずれか特定の
セグメントに結合する装置やブロックの数により、全て
の装置がそのマクロサイクル過程でパストークンメッセ
ージを受信できるとは限らない。
【0048】図5は、バスセグメントの各マクロサイク
ルの処理過程における、図1のバスセグメント34bの
機能ブロックの実行時間と、バスセグメント34bに関
連するマクロサイクルの実施中に実行される非同期通信
の時間帯とを示す、タイミング概略図である。図5のタ
イミングスケジュールでは、横軸で時間を、縦軸で、位
置決定装置/バルブ16の異なる機能ブロックと、発信
器20(図3)とに関する処理動作を示している。ま
た、図5では、各機能ブロックが動作する制御ループを
小文字で示してある。例えば、AILOOP1は、発信器2
0のAI機能ブロック66を、PIDLOOP1は、位置決
定装置/バルブ16のPID機能ブロック64を示すの
である。図5では、図示した機能ブロックのそれぞれの
機能処理時間が斜線で示す四角形で、スケジュールされ
た各非同期通信が縦長の棒形により示してある。
【0049】つまり、図5のタイミングスケジュールに
従って、セグメント34b(図1)のいずれのマクロサ
イクルにおいても、四角形70で示された時間長でAI
LOOP 1機能ブロックが最初に実行される。次に、縦棒7
2で示された時間長で、LASからのバスセグメント3
4bの強制データコマンドに応答する、AILOOP1機能
ブロックの出力がバス34bに発行される。同様に、四
角形74,76,78,80,81は、それぞれ機能ブ
ロックPIDLOOP1、AILOOP2、AOLOOP1、S
LOOP2、PIDLOOP3(各ブロックによって異なる)の
処理実行時間を示し、縦棒82,84,86,88,8
9は、それぞれ機能ブロックPIDLOOP1、AILOOP2
AOLOOP1、SSLOOP2、PIDLOOP3が、バスセグメン
ト34bにデータを発行する時間を示す。
【0050】以上から明らかなように、図5のタイミン
グ概略図には、非同期通信が可能な時間も図示してあ
る。つまりそれは、いずれかの機能ブロックの実行時間
と、機能ブロックが実行されないマクロサイクルの最終
処理中と、バスセグメント34bで非同期通信が実行さ
れていない時間長である。しかしながら、必要に応じ
て、異なる機能ブロックを意図的に同時に実行するよう
に設定することで、例えば、機能ブロックにより作成さ
れたデータが他の装置で予約されない場合、全部の機能
ブロックが前記のバスにデータを発行する必要がない。
【0051】全てのフィールド装置は、各フィールド装
置に割当てられた固有のアドレスを使用して、バス34
を経由して相互に通信することができる。前記のフィー
ルド装置はバス34のノードにリンク接続しており、各
ノードにはそこに接続するフィールド装置を識別する物
理アドレスが付与されている。このアドレスは、あるフ
ィールド装置が、プロセス制御ネットワークの別のフィ
ールド装置と通信する場合に使用される。前記のフィー
ルド装置の固有アドレスは、フィールド装置のMIBに
保存されており、前記の装置がバスに発行するメッセー
ジに含まれる。前記のフィールド装置や、メッセージ発
行先の装置は、発行元のフィールド装置のアドレスを含
むメッセージをバスセグメント34から予約できるよ
う、前記(単数あるいは複数)の装置に指示を出すVC
Rと一体構造である。予約側フィールド装置は、発行元
フィールド装置のアドレスをもつメッセージを検知する
と、そのメッセージを復号して、プロセス制御の実行に
必要な処理を行う。
【0052】前記のフィールド装置は、各フィールド装
置のスタックのフィールドバスアクセスサブ層におい
て、3種のVCRのうち1つを用いて、バス34経由で
データとメッセージの発行や伝送を行う。クライアント
/サーバーVCRは、待機方式で、スケジュールされな
い、ユーザ主導で、かつ一対1のバス34における装置
間の通信に採用する。このような待機メッセージは、そ
の優先順位に従って、過去のメッセージを重ね書きする
ことなく、伝送命令において送受信される。このため、
フィールド装置がLASからパストークンメッセージを
受信し、要求メッセージをバス34の別の装置へ送信す
る場合、クライアント/サーバーVCRを使用すること
ができる。前記の要求側を「クライアント」、その要求
を受信する装置を「サーバー」と呼ぶ。サーバーは、L
ASからパストークンメッセージを受信すると、その応
答を発信する。クライアント/サーバーVCRは、セッ
トポイントの変更、同調パラメータのアクセスや変更、
アラーム承認、装置のアップロードおよびダウンロード
といったオペレータからの要求を実行する場合などに使
用される。
【0053】レポート配布VCRは、待機方式で、スケ
ジュールされない、ユーザ主導で、かつ1組以上の通信
に採用される。たとえば、イベントやトレンドのレポー
トをもつフィールド装置がLASからパストークンを受
信すると、そのフィールド装置は、通信スタックのフィ
ールドバスアクセスのサブ層に定義された「グループア
ドレス」へ、そのメッセージを送信する。VCRで予約
できるように構成された装置が、前記のレポートを受取
る。前記のレポート配布VCRの機種は、一般的にオペ
レータのコンソールへアラーム通知を送る場合にフィー
ルド装置で使用される。
【0054】発行/予約VCRの機種は、1組以上のバ
ッファ通信に採用される。バッファ通信は、データの最
低バージョンだけを保存し送信するので、過去のデータ
は完全に最新データに重ね書きされる。機能ブロック出
力は、たとえば、バッファ情報データから成る。「発行
元」フィールド装置は、強制データメッセージをLAS
か予約装置から受信すると、発行/予約VCRの機種を
使用したメッセージを、バス34の全ての「予約側」フ
ィールド装置へ発行、つまり、一斉送信する。発行/予
約装置の関係は予め設定、定義され、各フィールド装置
の通信スタックのフィールドバスアクセスサブ層に保存
される。
【0055】バス34における適正な通信動作を確実に
するために、各LASは、バス34のセグメントに接続
する全てのフィールド装置へ定期的に時間配分メッセー
ジを送信する。その結果、各受信装置は、その現場のア
プリケーション時刻を相互に同期化して調節することが
できる。これらの同期化メッセージ間では、クロック時
刻は各装置の内部クロックに基づいて独立して維持され
ている。クロックの同期化により、フィールド装置がス
タンプデータのタイミングを合わせ、たとえばデータが
生成された場合に、フィールドバスネットワーク全体で
表示させることができる。
【0056】さらに、各バスセグメントのそれぞれのL
AS(および、その他のリンクマスター装置)は、バス
34のセグメントに接続する、つまり、パストークンメ
ッセージに適正に対応する全ての装置を記した「ライブ
リスト」を保存している。LASは、前記のライブリス
トに記載されないアドレスへ定期的にプローブノードメ
ッセージを送信することで、バスセグメントに追加され
た新規装置を継続して認識する。実際に各LASは、前
記ライブリスト上の全てのフィールド装置へパストーク
ンメッセージを送信するサイクルが完了すると、少なく
とも1つのアドレスを証明するよう要求される。フィー
ルド装置が証明されたアドレス位置に存在しており、プ
ローブノードメッセージを受信した場合、前記の装置は
直ちにプローブ応答メッセージを返送する。プローブ応
答メッセージを受信すると、LASはその装置を前記の
ライブリストへ追加し、証明したフィールド装置へノー
ド起動メッセージを送信して確認する。しかしながら、
試行を3回連続実行した後、フィールド装置がトークン
メッセージを使用しなかったり、LASへ即座に返送し
ない場合は、LASはフィールド装置を前記のライブリ
ストから削除する。フィールド装置が前記のライブリス
トへ追加されたり、削除されると、LASはそのライブ
リストの変更を、バス34の適正セグメントにある全て
のリンクマスター装置へ一斉送信して、各リンクマスタ
ー装置がライブリストの最新コピーを保持できるように
する。
【0057】ここでもう一度図1を参照する。これまで
に説明したように、ブリッジ装置30と32は、プロセ
ス制御手順や、複数の異なるループとそのセグメントを
備えるルーチンを実行するコントローラであっても構わ
ない。一般的に、各制御ループは、1つ以上のフィール
ド装置を制御することで、プロセスのいくつかの部分を
制御する。プロセス制御を実行し、オペレーションと制
御プロセスに関する情報を交換させるために、バスのセ
グメントにある前記のコントローラとフィールド装置
が、セグメント上でメッセージを往復交換する。前記の
コントローラとフィールド装置間の通信は、コントロー
ラとフィールド装置の間に接続されたI/O装置によっ
て支援される。I/O装置のMIBは、I/O装置がコ
ントローラと装置からメッセージを受信し、それをセグ
メントを介して適当なコントローラか(単数または複数
の)装置へ転送することをVCRが表示するようプログ
ラムされている。さらに、前記のI/O装置は、セグメ
ントのLASとして作動することも可能であって、セグ
メントにおける通信をスケジュールして制御するメッセ
ージを、バスに伝送することもできる。さらに、前記の
I/O装置は、プロセス制御機能を実行する機能ブロッ
クも含んでいてもよい。後者の場合、前記のI/O装置
自体が、メッセージを検知してそこに含まれる情報を複
合化、および、処理する予約フィールド装置へバスアド
レスで送信することが可能である。
【0058】セグメント上の前記のI/O装置により、
前記のコントローラはフィールド装置に接続しているの
で、I/O装置に不具合が生じると、その装置の修理か
取替えが済むまで、セグメント上の通信とプロセス制御
の実行は共に中断されてしまう。このプロセス制御の中
断を最小限に抑える方法の1つとして、セグメントにバ
ックアップI/O装置を取付けて、第1のI/O装置が
不能になった場合に代わりに駆動させる方法がある。予
め取付けられたバックアップI/O装置により、前記の
I/O装置を修理したり、新しいI/O装置に付けかえ
る必要性が無くなるため、それによって生じる処理の中
断は減少する。しかしながら、プロセス制御ネットワー
クに備わるいくつかの要因により、プロセス制御が長時
間中断する可能性はまだある。例えば、I/O装置の不
具合を検知し、バックアップI/O装置を起動させるよ
うユーザに通告する必要がある。さらに、バックアップ
I/O装置は一旦起動すると、プロセス変数やVCR、
さらにI/O装置がLASであればリンク起動スケジュ
ールなど、不能になったI/O装置からの最新のデータ
によって、プログラムし直さなくてはならないのであ
る。さらに、前記のバックアップI/O装置にはバス上
で固有のアドレスが割当てられるため、コントローラと
フィールド装置は、第1のI/O装置のアドレスではな
くバックアップI/O装置のアドレスを含んだメッセー
ジをバスから予約できるよう再プログラムしなくてはな
らない。制御ループの通常のオペレーションが保留され
る間、これらの作業は全て時間を要するものである。こ
れらの理由から、バックアップI/O装置がアクティブ
I/O装置に保存されたデータで絶えず更新され、第1
のI/O装置が不能となり、バックアップI/O装置が
自動的にアクティブI/O装置に変わり、第1のI/O
装置からバックアップI/O装置への変換が、バスのセ
グメントに接続されたコントローラ装置やフィールド装
置にとって明白になるためには、予備バスI/O装置が
必要となる。
【0059】次に、図6には、予備バスI/O装置を装
備できるプロセス制御ネットワーク100を示す。この
プロセス制御ネットワーク100は、テキサス州オース
ティンのフィッシャー・ロズメントシステム社により販
売されるDelta Vプロセス制御システムなどで構わな
い。このシステムには、1つ以上のコントローラ102
と、1つ以上のホスト、つまり、オペレータワークステ
ーション104、及び/又は、ワークステーション、デ
ータベース、コンフィギュレーションステーションな
ど、イーサネット(R)バスなどのバス110に接続す
る別のコンピュータが含まれている。周知のように、前
記の(単数または複数の)コントローラ102とワーク
ステーション104には、これらの装置のメモリーに保
存されたソフトウェアを運用するためのプロセッサーが
備わっている。前記のコントローラは、分散型制御シス
テムコントローラや、パーソナルコンピュータやユーザ
やオペレータが周知の方法によりプロセス制御システム
100とインターフェイスできるような装置で実用され
る別の種類のコントローラでも構わない。
【0060】複数のフィールド装置112〜115が、
予備I/O装置120と122を介してコントローラ1
02と接続していることを図示し、ここでより詳しく説
明する。前記の装置112〜115は、フィールドバス
リンクなど所望種類のバスであるバスセグメント124
に接続した状態で図示してある。この場合、装置112
〜115は、Foundationフィールドバス通信
プロトコルを使用する。各装置112〜115は、セン
サー、制御バルブ、位置決め装置、ファン、ビデオカメ
ラ、マイクロフォンなど、プロセス制御ネットワーク1
00で使用するフィールド装置であれば、当然どんな種
類でも構わない。また、これ以外の装置を所望の方式
で、プロセス制御ネットワーク100に接続することも
できる。
【0061】図6に示すように、予備I/O装置120
と122は、コントローラ120とフィールド装置11
2〜115との間で、セグメント124上で並列に接続
する。以下の説明のために、前記のI/O装置120を
第1のI/O装置120、I/O装置122を第2のI
/O装置122としておく。前記で説明したように、I
/O装置120と122はそれぞれ、装置が接続するノ
ードに基づく固有のアドレスを備えている。前記のコン
トローラ120とフィールド装置112〜115は、バ
スセグメント124で伝送されたメッセージ内のアドレ
スの存在に基づいて、I/O装置120と122からの
メッセージを識別する。予備動作を実現するために、前
記のI/O装置120と122は、I/O装置120と
122のどちらが起動してバスセグメント124で通信
したかに関わらず、同一の方式で、コントローラ102
とフィールド装置112〜115を通信する単一の仮想
I/O装置130として動作するように構成されてい
る。I/O装置120と122は、どちらが現在での仮
想I/O装置130のアクティブI/O装置であって
も、同一のアドレス(仮想発行アドレス)をもつメッセ
ージを発行することで、ネットワーク100のコントロ
ーラ102、フィールド装置112から115、その他
の装置と明白に通信できる。仮想発行アドレスをもつメ
ッセージを発行することにより、全部の仮想I/O装置
130のメッセージが同じとなり、実際のメッセージ発
行がI/O装置120と122といずれであっても、コ
ントローラ102とフィールド装置112〜115によ
り同一の方法で処理されるのである。
【0062】前記の仮想I/O装置130の仮想発行ア
ドレスは、I/O装置120と122のどちらかの固有
物理アドレスであってもよいし、仮想I/O装置130
に特別に割当てられたアドレスでも構わない。仮想発行
アドレスの値や、仮想発行アドレスの割当て方法に関わ
らず、仮想I/O装置130を実現するための前記の仮
想発行アドレスと符号は、I/O装置120と122の
通信スタックで保存される。さらに、コントローラ10
2とフィールド装置112〜115の複数の発行元VC
Rは、I/O装置120と122のどちらのアドレスで
もなく、仮想I/O装置130の仮想発行アドレスで構
成される。
【0063】前記のプロセス制御ネットワーク100の
通常操作においては、I/O装置120と122のうち
の1つが動作して、ネットワーク100でプロセス制御
を操作するために、仮想I/O装置130により実行さ
れるべき、バスセグメント124へのメッセージの送受
信、バスセグメント124のLASとしての作用、プロ
セス制御機能の実行などを行う。ここで、以下の説明に
向けて、上記で第1のI/O装置120と呼んでいたI
/O装置120を、前記の仮想I/O装置130のため
の当初のアクティブI/O装置とする。この場合の第2
のI/O装置122であり、仮想I/O装置130のた
めのアクティブI/O装置として動作していないI/O
装置を、仮想I/O装置130のバックアップI/O装
置とする。バックアップモードでは、前記のバックアッ
プI/O装置122は、仮想I/O装置130のプロセ
ス制御や通信機能を実行することはないが、バックアッ
プI/O装置122は仮想I/O装置130と一体構成
されているため、バスセグメント124を参照し、仮想
I/O装置130へ向けそこに転送されるメッセージを
検知する。このバックアップI/O装置122は、前記
のメッセージを受信し、かつ、復号化して、通常は駆動
するI/O装置120で保存されるメッセージからの全
部の情報を保存する。このバックアップI/O装置12
2は、さらに、そこに保存されたデータを処理し、更新
することも可能で、最新のリンク起動スケジュールを受
信、保存して、I/O装置120が動作不能になったり
処理が停止した場合、仮想I/O装置130のプロセス
制御機能の引き継ぎに必要なその他の機能を実行でき
る。したがって、バックアップモードにおいてバックア
ップI/O装置122がメッセージの発行を中止したと
しても、バックアップI/O装置122は、通信統合確
認のための装置の機能ブロックのアプリケーションプロ
セスとのバス経由の通信接続を維持して、アクティブモ
ードへの変換にともなう接続設立の遅延を解消する。
【0064】前記のフィールド装置112〜115によ
り仮想I/O装置130へ伝送されるメッセージを受信
し、処理を行う以外にも、バックアップI/O装置12
2は、前記の仮想I/O装置130のアクティブI/O
装置を引き継ぐために、アクティブI/O装置120で
発行されバス110の別の装置へ送信されるメッセージ
を受信し保存する。この機能は、前記のI/O装置12
0と122の通信スタックを、バックアップI/O装置
122がアクティブI/O装置120で発行されたメッ
セージを参照できるようにプラグラムすることで実行可
能である。バス110で通信する各装置には、バス11
0の装置で通信されるメッセージをコンパイルして保存
するための発行バッファと、プロセス制御ネットワーク
100の別の装置から受信したメッセージを保存するた
めの予約バッファとが備わっている。例えば、第1のI
/O装置120には、発行バッファ132と予約バッフ
ァ134が備わり、第2のI/O装置122には、発行
バッファ136と予約バッファ138が備わっている。
従来の装置における発行バッファは、装置から転送され
たメッセージしか保存せず、装置へ伝送するメッセージ
を受信しなかった。また、その予約バッファも、装置へ
転送されたメッセージしか保存せず、装置から転送する
メッセージを保存しない。しかしながら、予備I/O装
置を実現し、プロセス制御の中断を最低限で、または、
完全に解消して、バックアップI/O装置にアクティブ
バックアップ装置を引き継がせるには、バックアップI
/O装置122の発行バッファが、前記のアクティブI
/O装置120の発行バッファからの最新の発行メッセ
ージを受信し保存することが望ましい。
【0065】前記のバックアップI/O装置122は、
予備I/O装置の通信スタックを、前記のアクティブI
/O装置120の発行バッファで発行されたメッセージ
の予約バッファとして機能する、バックアップI/O装
置122の発行バッファを備えるような構成にすること
で、アクティブI/O装置120で発行されたメッセー
ジを受信し、かつ、保存することが可能である。バック
アップモードでは、前記のバックアップI/O装置12
2の発行バッファが、強制データ要求や接続設立メッセ
ージへの応答などの発行バッファの通常機能の実行を停
止する。同時に、前記のバックアップI/O装置は、仮
想I/O装置130の仮想発行アドレスを備えた発行メ
ッセージのバスセグメント124を参照する。前記のア
クティブI/O装置120で発行されたメッセージが検
知されると、前記のバックアップI/O装置122がそ
のメッセージを復号化して、予約バッファではなく発行
バッファに保存する。前記のバックアップI/O装置1
22がアクティブI/O装置を引き継ぐと、新たに起動
したI/O装置の発行バッファは、動作不能になったI
/O装置の発行バッファからの最新データを備えている
ので、動作不能となったI/O装置を、ユーザや新規の
アクティブI/O装置のデータを更新する制御装置から
の介入なく速やかに引き継ぐ準備が整っている。前記の
I/O装置が一旦バックアップモードからアクティブモ
ードへ変換すると、前記のI/O装置は、仮想I/O装
置130の仮想発行アドレスを含むメッセージの参照を
中断し、強制データコマンドや接続設定メッセージへの
応答といった通常状態の動作に戻る。
【0066】前記のバスセグメント124による接続に
加えて、前記のI/O装置120と122は、バスセグ
メント124で実行される通信プロトコルによって検知
されない方法により相互通信できる直接通信リンク14
0も備えている。この通信リンク140は、I/O装置
120と122間における、バスのバックボンへのI/
O装置120と122の物理接続や、直接配線による接
続といった相互通信用の標準接続であればよい。前記の
I/O装置120と122は、各装置が予備I/O装置
として機能するのに必要な全ての情報を交換するので、
前記の仮想I/O装置130を上記に説明したように実
現することができるのである。前記の情報には、I/O
装置120と122のどちらが第1のI/O装置で、ど
ちらが第2のI/O装置であるか、あるいは、アクティ
ブ装置であるかバックアップ装置かであるか、また、バ
ックアップ装置がアクティブI/O装置を引き継ぐ場合
に必要であるアクティブI/O装置からの最新情報など
に関係する通信内容が含まれている。前記のI/O装置
は、アクティブI/O装置が既に動作不能、または、動
作不能になりつつあるなどの状態情報も交換される。さ
らに、前記のI/O装置120と122には、プロセス
制御を実行するための機能ブロックを備えることも可能
で、機能ブロックによるプロセス制御の操作に必要な情
報を交換することができる。
【0067】前記のI/O装置120と122がプロセ
ス制御ネットワーク100に導入された場合、I/O装
置120と122は一対の予備I/O装置であって、一
方が第1のI/O装置、他方が第2のI/O装置とな
り、また、一方がアクティブI/O装置で、他方がバッ
クアップI/O装置となる。前記のI/O装置120と
122との間の関係を構築するには、上記で説明した通
信リンク140を介してI/O装置120と122間で
情報を交換する方法がある。また別の方法は、ユーザー
が直接I/O装置120と122をプログラムするか、
あるいは、バス110の転送メッセージを介してI/O
装置120と122をプログラムさせるような、プログ
ラムルーチンをホスト装置やオペレータのワークステー
ションで実行すればよい。さらに別の方法として、プロ
セス制御ネットワーク100のI/O装置120,12
2と、その他の装置における関係を、装置の物理構成に
よって、及び/又は、I/O装置120と122がプロ
セス制御ネットワーク100に接続されるような方法で
決定することもできる。
【0068】図7には、図6で示すプロセス制御ネット
ワーク100の物理的構成を示す。コントローラ10
2、I/O装置120と122とその他の装置は、バッ
クプレーン150を介してバスセグメント124に接続
しており、ピン接続の複数の端子やスロットを備えてい
る。各装置はバックプレーンのスロットに接続され、そ
のバックプレーンは装置が適正にバスセグメント134
に接続するような構造をしている。たとえば、図6のプ
ロセス制御ネットワーク100を実行する場合、前記の
バックプレーンはコントローラ102が接続されるスロ
ットが、バス110とI/O装置120と122の間で
連続する構造を備え、I/O装置120と122が接続
するスロットは互いに並列であり、バスセグメント12
4のコントローラ102とフィールド装置112〜11
5の間で連続している。各装置のバス110との物理的
接続は、もともと装置間の情報交換とプロセス制御の実
行に使用されているが、I/O装置120と122が一
対の予備I/O装置を形成することを、プロセス制御ネ
ットワーク100のI/O装置120と122とその他
の装置へ通知することにも使用できる。
【0069】さらに、コントローラ102とI/O装置
120,122間の接続は、バックアップI/O装置1
22のアクティブモードへの切換えを制御するのに使用
することもできる。例えば、I/O装置120と122
を、コントローラ102へ状態情報を伝送するよう構成
しても構わない。この状態情報には、アクティブI/O
装置が既に動作不能であるか、または、動作不能になり
つつあるいう情報をもつアラームメッセージが含まれて
いる。前記のコントローラ102は、アラームメッセー
ジには、I/O装置120と122の動作モードを切換
えることで応答するようにプログラムすることが可能で
ある。この動作モードの切換えにより、アクティブI/
O装置120はバックアップモードになり、バックアッ
プI/O装置122はアクティブモードになる。さら
に、コントローラ102を、I/O装置120がメンテ
ナンスを必要とすることを示すメッセージをホスト10
4に伝送するようプログラムすることもできる。
【0070】図8は、図7のバックプレーン150の概
略図である。バックプレーン150には、複数のスロッ
ト152〜160が備わっており、それぞれが装置をバ
ス110に接続させることができる。各スロット152
〜160には、複数のピン162が備わっており、それ
らピンは、そこに接続された装置の対応する端子に差込
まれ、バス110と装置の間に電気接続を形成する。さ
らに、バックプレーン150は、上記で説明したバスセ
グメント124の相互接続など、そのスロット152〜
160にて装置を相互接続できるよう、スロット152
〜160間に所定の電気接続端子を備えるよう構成され
ている。さらにまた、バックプレーン150及び/又は
I/O装置120,122を、予備I/O装置を実現で
きるよう構成することも可能である。
【0071】前記の予備I/O装置を実現するための別
の構成として、バックプレーン150に、一対の冗長装
置である第1及び第2のI/O装置用の特定スロットを
配置する方法がある。例えば、プロセス制御ネットワー
ク100では、バックプレーン150のバスセグメント
用の第5スロット156と第6スロット157を、予備
I/O装置120と122の専用として予め設定してお
けばよい。特に、第1のI/O装置は第5スロット15
6に、第2のI/O装置は第6スロット157に接続さ
れる。この予備I/O装置の実現において、I/O装置
120と122は、第5や第6のスロット156,15
7への接続を認識し、スロット156か157のどちら
に接続されるかで、第1の、または、第2のI/O装置
であるかを認識し、さらに、アクティブかバックアップ
かといったデフォルト作動モードを認識するようプログ
ラムされている。上記で説明した実施例を応用して、第
5スロット156を第1のI/O装置のスロット位置
に、第6スロット157を第2のI/O装置のスロット
位置にしても構わない。I/O装置120と122がバ
ックプレーンに接続された場合、第1のI/O装置であ
るI/O装置120は第5スロット156に接続され、
第2のI/O装置であるI/O装置122は第6スロッ
ト157に接続される。前記のI/O装置120は、第
5スロット156への接続を検知すると予備I/O装置
のうちの第1のI/O装置であることを確認し、仮想I
/O装置130におけるアクティブI/O装置の役割を
認定する。同様に、前記のI/O装置122は、第6ス
ロット157への接続を検知し、予備I/O装置のうち
の第2のI/O装置であることを確認し、仮想I/O装
置130におけるバックアップI/O装置の役割を認定
する。この構成では、I/O装置120と122のう
ち、片方または両方が動作不能になった場合に、代替I
/O装置がそのスロット位置から、装置のホスト接続の
再プログラミングの必要性や遅延に関係なく、冗長装置
の一部であることを自動的に検知できる。さらに、プロ
セス制御ネットワーク100の、ホストやオペレータワ
ークステーション104など別の装置を、一対の予備I
/O装置の存在を検知するようにプログラムしても構わ
ない。前記の第5と第6のスロット156,157に接
続したI/O装置120と122をそれぞれ検知する
と、前記のホスト/オペレータワークステーション10
4は、自動的にプロセス制御ネットワーク100の表示
を、予備I/O装置120と122を使って更新する。
当然、前記のI/O装置が、バックプレーン上のピンや
その他ハード装置(またはソフトウェア)の構成によ
る、特定スロットへの接続およびスロットに関係する予
備動作を検知できるようにしても構わない。
【0072】前記の予備I/O装置を、接続後にプログ
ラミングすること無く実現するためのさらに別の構成と
して、前記のI/O装置が接続されるピン162の電圧
値を操作する方法がある。スロット152〜160には
それぞれ、12本のピン162が備わっており、各装置
をバックプレーン150のスロット152〜160に接
続するようになっている。しかしながら、バス110に
接続するハードウェアの要求に基づいて、それ以上や以
下の数のピン162を使用することも考えられる。前記
のI/O装置120と122の間に関係を形成するに
は、各スロットごとに2本のピン162が必要であり、
第1のピンは、そのスロットが予備I/O装置のうちの
一方に対応し、第2のピンは、それに接続されるI/O
装置が第1あるいは第2のどちらのI/O装置であるか
を示す。前記の例におけるI/O装置は、それらが接続
されるスロットを検知するようにプログラムされている
が、本実施例におけるI/O装置は、指定されたピンの
電圧値を測定して予備I/O装置であるかを認証するよ
うプログラムしてある。この実施例では、第3と第4の
スロット154と155における第10のピン164と
168がそれぞれ、そこに接続されたI/O装置が一対
の予備I/O装置の1つである場合は、高い電圧値を示
すよう設定されている。スロット154と155の第1
1のピン166と170は、それぞれ、スロット154
か155が一対の冗長装置の右側スロットであれば高い
電圧値を示し、スロット154か155が一対の冗長装
置の左側スロットであれば低い電圧値を示すよう設定さ
れている。また、前記の第11のピン166と170の
電圧値により、どのI/O装置が第1の装置や第2の装
置であるかを確定する。この例では、第11のピン16
6と170が低い電圧値であれば、第1のI/O装置を
示す。したがって、第10のピン164と168がとも
に高い電圧値で、第3スロット154の第11のピン1
66が低い電圧値である例では、スロット154が左側
のスロットであり、そこに接続されるI/O装置は第1
のI/O装置であることを示し、第4スロット155の
第11のピン170が高い電圧値であるので、スロット
155が右側のスロットであり、そこに接続されるI/
O装置は第2のI/O装置であることを示している。前
記の例では、I/O装置120と122は、一対の予備
I/O装置のどちらであるか、第1及び第2のI/O装
置のどちらであるかを判断するために、接続されたスロ
ットの第10番目と第11番目のピンを検知できるよう
プログラムされている。
【0073】さらに、ホスト、あるいは、オペレータワ
ークステーション104により、バスセグメント124
に一対の冗長装置が接続しているかを検知し、その存在
が検知された場合には、ユーザに関連情報を表示するこ
とも可能である。ホスト、あるいは、オペレータワーク
ステーション104には、プロセス制御ネットワークと
その装置に関する情報を表示できるユーザインターフェ
イスを備える。必要なプロセスと装置のデータを入手す
るために、ホスト104には自動感知機能が備わってお
り、これにより定期的にバスのノードを点検して装置が
接続されているかを検知する。装置が存在すれば、ユー
ザへ表示するためにその装置に関する情報を収集する。
前記のホスト104、及び/又は、フィールド装置を、
自動検知機能により予備I/O装置120と122の存
在を検出するように構成することもできる。例えば、前
記のI/O装置120と122は、I/O装置120が
現在の操作モードにおいて予備であることを示すメッセ
ージを伝送するようプログラムし、ホスト104は、そ
のメッセージを受信するようにプログラムすることも可
能である。また別の方法として、予備I/O装置120
と122用の指定スロットの設定に関する情報を同様の
方法でI/O装置120と122に設定して、それら装
置が指定スロットに接続されたことを検知できるよう、
ホスト104をプログラムしてもかまわない。さらにま
た、本発明者が提案する、ホスト104に予備I/O装
置の存在を検出させ、その情報をユーザインターフェイ
スに表示させるような別の構成も、当業者にとっては明
白であろう。
【0074】ここで説明した予備I/O装置は、フィー
ルドバスプロトコルで運用されるプロセス制御ネットワ
ークにおいて使用されているが、この予備I/O機能
を、これ以外の種類の制御システム、及び/又は、通信
プロトコルに対応する別の種類のプログラム、ハードウ
ェア、ファームウェアなどを使って実行することも可能
である。実際には、フィールドバスプロトコルで使用す
る「機能ブロック」は、プロセス制御機能を実行できる
特定の種類のエンティティを指すが、ここで使用した機
能ブロックという言葉は限定的な意味ではなく、多様な
機種の装置、プログラム、ルーチン、その他プロセス制
御ネットワーク内の分散した位置で、プロセス制御機能
をなんらかの方法で実行できるエンティティを含むもの
である。つまり、本明細書で説明され、請求される予備
I/O装置は、そのネットワークやプロトコルが、プロ
セス内で分散した位置において制御機能を提供、また
は、実行できる限り、別のプロセス制御通信プロトコル
やスキーム(既存のものや、将来開発されるであろうも
の)を使うプロセス制御ネットワークにおいても採用す
ることができる。さらに、ここで公開した実施例は、予
備I/O装置に直接関するものであるが、ここで説明し
た予備動作機能は、プロセス制御ネットワークで予備動
作の実行が望まれるような装置で使用することも可能で
あることを記しておく。
【0075】したがって、本発明について特定の実施例
を参照しながら説明してきたが、これらの実施例は解説
の目的で用いたのであって、本発明の範囲を限定するも
のではない。本発明の範囲と本質から逸脱することな
く、ここで開示した実施例に変更や追加、または、削除
を行うことが可能であることは、当業者にとっては明ら
かであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィールドバスプロトコルを使用したプロセス
制御ネットワークの概略ブロック図である。
【図2】3つの機能ブロックのセットを備えたフィール
ドバス装置の概略ブロック図である。
【図3】図1のプロセス制御ネットワークのいくつかの
装置内の機能ブロックを示す概略ブロック図である。
【図4】図1のプロセス制御ネットワークにおける一般
的なプロセス制御ループの制御ループ概要を示す。
【図5】図1のプロセス制御ネットワークにおけるバス
セグメントのマクロサイクルのタイミングの概要を示
す。
【図6】予備バスI/O装置を備えたプロセス制御ネッ
トワークの概略機能ブロック図である。
【図7】図6のプロセス制御ネットワークの概略ブロッ
ク図である。
【図8】図6の予備バスI/O装置を実現するためのバ
ックプレーンの概略図である。
【符号の説明】
12,15,104 ホストコンピュータ 13 プログラム論理コントローラ 14,102 コントローラ 16 位置決定装置/バルブ 20 発信器 30,32 ブリッジ装置 34,110 バス 34a,34b,34c バスセグメント 124,134 バスセグメント 35 バスモニター 51,52,67 機能ブロック 54 変換ブロック 55 センサー 56 バルブ 57 トレンドオブジェクト 58 リンクオブジェクト 59 アラートオブジェクト 60 ビューオブジェクト 64,65 PID機能ブロック 100 プロセス制御システム 104 オペレータワークステーション 112,115 フィールド装置 120 第1のI/O装置 122 第2のI/O装置 124 セグメント 130 仮想I/O装置 132,136 発行バッファ 134,138 予約バッファ 150 バックプレーン 152 スロット 154 第3のスロット 155 第4のスロット 156,157 第6のスロット 162〜170 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B034 BB02 BB17 CC01 DD05 DD07 5H209 AA01 BB02 BB03 BB04 CC01 DD04 GG04 SS01 SS07 5H220 AA01 BB09 HH01 HH04 JJ12 JJ19 JJ31 MM08 5K032 BA03 EA07 EB06

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが固有のアドレスを有する複数
    の装置を備えたプロセス制御ネットワークにおける通信
    のためのプロセス制御システムであって、 バスと、 第1の固有のアドレスを有し、前記バスに通信可能に接
    続されており、仮想公開アドレスを含むメッセージを前
    記バスに発行するようプログラムされた第1の冗長装置
    と、 第2の固有のアドレスをもち、前記バスに通信可能に接
    続されており、前記バスに発行された仮想発行アドレス
    をもつメッセージを発行するようプログラムされた第2
    の冗長装置と、 前記バスに通信可能に接続されており、前記バスに発行
    された仮想発行アドレスをもつメッセージを処理するよ
    うプログラムされた少なくとも1つの受信装置とを備
    え、 前記第1冗長装置がアクティブモードで動作して、前記
    少なくとも1つの受信装置へのバス上でメッセージの送
    信を行い、前記第2冗長装置がバックアップモードで動
    作して、バス上でメッセージの送信を行わないプロセス
    制御システム。
  2. 【請求項2】 前記第2冗長装置が、前記第1冗長装置
    が動作不能のとき、アクティブモードで動作することを
    特徴とする、請求項1載のプロセス制御システム。
  3. 【請求項3】 前記第2冗長装置が、前記第1冗長装置
    が仮想発行アドレスを含むメッセージの前記バス経由で
    の送信に失敗した場合に、第1冗長装置が動作不能であ
    ると判断することを特徴とする、請求項2記載のプロセ
    ス制御システム。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の冗長装置に通信可能
    に接続されており、前記第1及び第2の冗長装置からの
    状態情報を受信するようプログラムされた制御器を更に
    備え、前記制御器が、前記第1冗長装置が動作不能であ
    るという、又は動作不能になりつつあるという状態情報
    を受信すると同時に、第1冗長装置にバックアップモー
    ド動作を行わせ、第2冗長装置にアクティブモード動作
    を行わせることを特徴とする、請求項2記載のプロセス
    制御システム。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の冗長装置が、前記バ
    スの外部の通信リンクで通信可能に接続されており、前
    記第1冗長装置が、前記第1冗長装置が動作不能である
    という、又は動作不能になりつつあるという状態情報
    を、前記通信リンクを経由して第2冗長装置へ送信する
    ようプログラムされていることを特徴とする、請求項2
    記載のプロセス制御システム。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の冗長装置それぞれ
    が、第1及び第2の冗長装置によりバス経由で送信する
    メッセージを保存するための発行バッファと、バス経由
    で受信したメッセージを保存するための予約バッファと
    を備え、第2冗長装置が、前記仮想発行アドレスを含む
    メッセージを処理でき、第1冗長装置からバス経由で発
    信された仮想発行アドレスを含むメッセージを受信し
    て、第2の冗長装置の発行バッファ内に受信したメッセ
    ージを保存するようプログラムされていることを特徴と
    する、請求項1記載のプロセス制御システム。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の冗長装置が、少なく
    とも1つの装置の固有アドレスを含むメッセージを処理
    するようプログラムされており、第1及び第2の冗長装
    置は、アクティブモード及びバックアップモードで動作
    中に、前記少なくとも1つの装置の固有アドレスを含む
    メッセージを受信して処理することを特徴とする、請求
    項1記載のプロセス制御システム。
  8. 【請求項8】 前記バスが、第1部分と第2部分とを有
    し、前記第1部分と第2部分には、少なくとも1つの装
    置が通信可能に接続されており、前記第1の冗長装置と
    前記第2の冗長装置とが互いに並列に、前記バスの第1
    部分と第2部分との間で直列に通信可能に接続されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載のプロセス制御シス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の冗長装置が、前記バ
    スの外部の通信リンクで通信可能に接続されていること
    を特徴とする、請求項1記載のプロセス制御システム。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の冗長装置が、それ
    ぞれ第1及び第2の冗長装置の他方の存在を検知でき、
    第1及び第2の冗長装置のどちらがアクティブモード
    で、どちらがバップアップモードで動作するかを決定す
    るよう構成されていることを特徴とする、請求項1記載
    のプロセス制御システム。
  11. 【請求項11】 前記複数の装置がスロットで前記バス
    に通信可能に接続されており、さらに、 前記第1の冗長装置を前記バスに通信可能に接続する第
    1のスロットと、 前記第2の冗長装置を前記バスに通信可能に接続する第
    2のスロットとを備え、 前記第1及び第2の冗長装置が、第1冗長装置は第1ス
    ロットに接続されていると判断し、その第1冗長装置は
    第1スロットに接続されているとの判断に基づいてアク
    ティブモードで動作するように構成され、かつ、第2冗
    長装置は第2スロットに接続されていると判断し、その
    第2冗長装置は第2スロットに接続されているとの判断
    に基づいてバックアップモードで動作するよう構成され
    ていることを特徴とする、請求項1記載のプロセス制御
    システム。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2のスロットのそれぞ
    れが、第1及び第2の冗長装置を第1及び第2のスロッ
    トにそれぞれ接続する複数のピンを備え、前記各ピンが
    所定の電圧レベル値に設定されており、前記第1及び第
    2の冗長装置が、そのピンの電圧レベルに基づいて、前
    記第1冗長装置は第1スロットに接続されており、第2
    冗長装置は第2スロットに接続されていることを前記ピ
    ンの電圧レベル値から判断することを特徴とする、請求
    項11記載のプロセス制御システム。
  13. 【請求項13】 前記バスに通信可能に接続されたディ
    スプレイを有するホスト装置を更に備え、前記ホスト装
    置が、前記第1及び第2の冗長装置の存在を検知し、第
    1冗長装置のアクティブモードでの動作と第2冗長装置
    のバックアップモードでの動作とを検知し、それら前記
    第1及び第2の冗長装置の存在と、第1冗長装置のアク
    ティブモードでの動作と、第2冗長装置のバックアップ
    モードでの動作とをホスト装置のディスプレイに表示さ
    せることを特徴とする、請求項1記載のプロセス制御シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 前記仮想発行アドレスが、第1の固有
    アドレスと第2の固有アドレスの一方であることを特徴
    とする、請求項1記載のプロセス制御システム。
  15. 【請求項15】 前記第1及び第2の冗長装置がI/O
    装置であることを特徴とする、請求項1記載のプロセス
    制御システム。
  16. 【請求項16】 バスにて通信可能に接続され、それぞ
    れが固有のアドレスをもち、そのバス上で通信ができる
    ような、複数の装置を備えたプロセス制御ネットワーク
    における通信を行うためのプロセス制御システム内の冗
    長装置を作動させる方法であって、 第1の固有アドレスを有する第1の冗長装置と第2の固
    有アドレスを有する第2の冗長装置とを、仮想発行アド
    レスをもつメッセージを前記バス上に発信するように構
    成するステップと、 前記第1の冗長装置をアクティブモードで動作させ、そ
    れによって第1冗長装置が仮想発行アドレスを含むメッ
    セージを前記バス上に発信するステップと、 前記第2の冗長装置をバックアップモードで動作させ、
    それによって第2冗長装置がメッセージを前記バス上に
    発信しないようにするステップと、 前記仮想発行アドレスをもつメッセージを処理するよう
    構成された少なくとも1つの受信装置で、仮想発行アド
    レスをもつメッセージを受信するステップとを備えた方
    法。
  17. 【請求項17】 前記第1冗長装置が動作不能の場合
    に、前記第2冗長装置にアクティブモードで動作させる
    よう構成するステップを更に備えたことを特徴とする、
    請求項16記載のプロセス制御ネットワークにおけるプ
    ロセス制御システム内の冗長装置動作方法。
  18. 【請求項18】 前記第1冗長装置が仮想発行アドレス
    をもつメッセージをバス上で発信できないことに基づい
    て、前記第1冗長装置が動作不能であると判断するよう
    に前記第2冗長装置を構成するステップを更に備えたこ
    とを特徴とする、請求項17記載のプロセス制御ネット
    ワークにおけるプロセス制御システム内の冗長装置動作
    方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の冗長装置がアクテュブモー
    ドで動作している間に、第1冗長装置が動作不能になり
    つつある又は動作不能であることを示す状態情報を、前
    記仮想発行アドレスをもつメッセージ内に於いて前記第
    1冗長装置からバス上に発信するステップと、 前記仮想発行アドレスをもつメッセージを前記第2冗長
    装置が処理するよう構成するステップと、 前記状態情報及び仮想発行アドレスを含むメッセージを
    受信すると同時に、第2の冗長装置をアクティブモード
    で動作させるステップとを更に備えたことを特徴とする
    請求項16記載のプロセス制御ネットワークにおけるプ
    ロセス制御システム内の冗長装置動作方法。
  20. 【請求項20】 前記第1及び第2の冗長装置をバス外
    部の通信リンクで通信可能に接続するステップと、 アクティブモードで動作している前記第1及び第2の冗
    長装置の一方が動作不能になりつつある又は動作不能で
    あることを示す状態情報を、前記第1及び第2の冗長装
    置の一方から前記第1及び第2の冗長装置の他方へと前
    記通信リンク経由で送信するステップとを更に備えたこ
    とを特徴とする、請求項16記載のプロセス制御ネット
    ワークにおけるプロセス制御システム内の冗長装置動作
    方法。
  21. 【請求項21】 前記第1及び第2の冗長装置のそれぞ
    れが、その第1及び第2の冗長装置からバス経由で発信
    されるべきメッセージを保存するための発行バッファ
    と、バス経由で受信したメッセージを保存するための予
    約バッファとを備え、前記方法が、 前記第1及び第2の冗長装置を前記仮想発行アドレスを
    含むメッセージを検知するよう構成するステップと、 第1冗長装置から前記仮想発行アドレスを含むメッセー
    ジをバス経由で送信するステップと、 前記仮想発行アドレスを含むメッセージを前記第1冗長
    装置において検知するステップと、 検出された前記仮想発行アドレスを含むメッセージを第
    2の冗長装置の発行バッファ内に保存するステップとを
    更に備えたことを特徴とする、請求項16記載のプロセ
    ス制御ネットワークにおけるプロセス制御システム内の
    冗長装置動作方法。
  22. 【請求項22】 前記少なくとも1つの装置の固有アド
    レスを含むメッセージを前記第1及び第2の冗長装置が
    処理するよう構成するステップと、 前記少なくとも1つの装置の固有アドレスを含むメッセ
    ージを受信するステップと、 アクティブモードとバックアップモードで動作している
    間、前記第1及び第2の冗長装置で、前記少なくとも1
    つの装置の固有アドレスを含むメッセージを処理するス
    テップと を更に備えたことを特徴とする、請求項16記載のプロ
    セス制御ネットワークにおけるプロセス制御システム内
    の冗長装置動作方法。
  23. 【請求項23】 前記バスは、それぞれ該バスに通信可
    能に接続された少なくとも1つの装置を有する第1部分
    と第2部分とを有し、前記方法は、前記第1及び第2の
    冗長装置を互いに並列に、かつ、前記バスの第1部分と
    第2部分との間で直列に、通信可能に接続されているこ
    とを特徴とする、
  24. 【請求項24】 前記第1及び第2の冗長装置とをバス
    外部の通信リンクで通信可能に接続するステップとを更
    に備えたことを特徴とする、請求項16記載のプロセス
    制御ネットワークにおけるプロセス制御システム内の冗
    長装置動作方法。
  25. 【請求項25】 前記第1及び第2の冗長装置が、その
    第1及び第2の冗長装置の他方の接続を検知するように
    構成するステップと、 前記第1冗長装置で第2冗長装置の接続を検知し、前記
    第2冗長装置では第1冗長装置の接続を検知するステッ
    プと、 第2の冗長装置の接続に基づいて、第1の冗長装置をア
    クティブモードで動作させるステップと、 第1の冗長装置の接続に基づいて、第2の冗長装置をバ
    ックアップモードで動作させるステップとを更に備えた
    ことを特徴とする、請求項16記載のプロセス制御ネッ
    トワークにおけるプロセス制御システム内の冗長装置動
    作方法。
  26. 【請求項26】 前記装置が、スロットを介して前記バ
    スに通信可能に接続されており、前記方法が、 前記第1冗長装置を第1スロットを介して前記バスに通
    信可能に接続するステップと、 前記第2冗長装置を第2スロットを介して前記バスに通
    信可能に接続するステップと、 前記第1の冗長装置に、前記第1スロットを介する前記
    バスへの接続を判断させ、その第1冗長装置が第1スロ
    ットを介して前記バスに接続されているとの判断に基づ
    いて、前記第1冗長装置をアクティブモードで動作させ
    るステップと、 前記第2の冗長装置に、前記第2スロットを介する前記
    バスへの接続を判断させ、その第2冗長装置が第2スロ
    ットを介して前記バスに接続されているとの判断に基づ
    いて、前記第2冗長装置をバックアップモードで動作さ
    せるステップとを更に備えたことを特徴とする、請求項
    16記載のプロセス制御ネットワークにおけるプロセス
    制御システム内の冗長装置動作方法。
  27. 【請求項27】 前記第1及び第2のスロットそれぞれ
    が、前記第1及び第2の冗長装置を前記第1及び第2の
    スロットにそれぞれ接続する複数のピンを備え、各ピン
    が、所定の電圧レベル値に設定されており、前記方法
    が、 前記第1スロットのピンの電圧レベル値に基づいて前記
    第1冗長装置が第1スロットを介して前記バスに接続さ
    れていることを判断するステップと、 前記第2スロットのピンの電圧レベル値に基づいて前記
    第2冗長装置が第2スロットを介して前記バスに接続さ
    れていることを判断するステップとを更に備えたことを
    特徴とする、請求項26記載のプロセス制御ネットワー
    クにおけるプロセス制御システム内の冗長装置動作方
    法。
  28. 【請求項28】 ディスプレイを有するホスト装置を前
    記バスに通信可能に接続されており、前記方法が、 前記第1及び第2の冗長装置の存在と、前記第1冗長装
    置のアクティブモードでの動作と、前記第2冗長装置の
    バックアップモードでの動作とを、前記ホスト装置で検
    知するステップと、 それら前記第1及び第2の冗長装置の存在と、前記第1
    冗長装置のアクティブモードでの動作と、前記第2冗長
    装置のバックアップモードでの動作の印を、前記ホスト
    装置のディスプレイで表示するステップとを更に備えた
    ことを特徴とする、請求項16記載のプロセス制御ネッ
    トワークにおけるプロセス制御システム内の冗長装置動
    作方法。
  29. 【請求項29】 前記仮想発行アドレスが、前記第1の
    固有アドレスと第2の固有アドレスの一方であることを
    特徴とする、請求項16記載のプロセス制御ネットワー
    クにおけるプロセス制御システム内の冗長装置動作方
    法。
  30. 【請求項30】 前記第1及び第2の冗長装置が、I/
    O装置であることを特徴とする、請求項16記載のプロ
    セス制御ネットワークにおけるプロセス制御システム内
    の冗長装置動作方法。
  31. 【請求項31】 バス上で通信可能に接続された複数の
    装置を有するプロセス制御ネットワークに於ける一対の
    冗長装置であって、前記装置のそれぞれは固有アドレス
    をもち、前記バスを介して通信が可能であり、少なくと
    も1つの装置は、仮想発行アドレスを含む前記バス上に
    発行されたメッセージを処理できるようプログラムされ
    ており、該一対の冗長装置は、 第1の固有アドレスをもち、前記バスに通信可能に接続
    されており、前記仮想発行アドレスを含むメッセージを
    前記バス上に発行できるようにプログラムされた第1の
    冗長装置と、 第2の固有アドレスをもち、前記バスに通信可能に接続
    されており、前記仮想発行アドレスを含むメッセージを
    前記バス上に発行できるようにプログラムされた第2の
    冗長装置とを備え、 前記第1の冗長装置がアクティブモードで動作し、それ
    によって前記第1冗長装置がメッセージを前記バスを介
    して少なくとも1つの受信装置に送信し、前記第2の冗
    長装置がバックアップモードで動作し、それによって前
    記第2冗長装置がメッセージを前記バスを介して送信し
    ないことを特徴とする、一対の冗長装置。
  32. 【請求項32】 前記第2の冗長装置が、前記第1の冗
    長装置が動作不能のとき、アクティブモードで動作する
    ことを特徴とする、請求項31記載の一対の冗長装置。
  33. 【請求項33】 前記第2冗長装置が、前記第1冗長装
    置が仮想発行アドレスを含むメッセージの前記バス上の
    送信に失敗したことに基づいて第1冗長装置が動作不能
    であると判断することを特徴とする、請求項32記載の
    一対の冗長装置。
  34. 【請求項34】 前記第1及び第2の冗長装置に通信可
    能に接続され、前記第1及び第2の冗長装置からの状態
    情報を受信するようプログラムされた制御器を更に備
    え、前記制御器が、前記第1冗長装置が動作不能である
    という、又は動作不能になりつつあるという状態情報を
    受信すると同時に、第1冗長装置にバックアップモード
    動作を行わせ、第2冗長装置にアクティブモード動作を
    行わせることを特徴とする、請求項32記載の一対の冗
    長装置。
  35. 【請求項35】 前記第1及び第2の冗長装置が、前記
    バスの外部の通信リンクで通信可能に接続されており、
    前記第1冗長装置が、前記第1冗長装置が動作不能であ
    るという、又は動作不能になりつつあるという状態情報
    を、前記通信リンクを介して第2冗長装置へ送信するよ
    うプログラムされていることを特徴とする、請求項32
    記載の一対の冗長装置。
  36. 【請求項36】 前記第1及び第2の冗長装置それぞれ
    が、第1及び第2の冗長装置から前記バス上を送信され
    るべきメッセージを保存するための発行バッファと、バ
    ス上で受信したメッセージを保存するための予約バッフ
    ァとを備え、第2冗長装置が、前記仮想発行アドレスを
    含むメッセージを処理し、第1冗長装置によってバス上
    に発信された仮想発行アドレスを含むメッセージを受信
    して、第2の冗長装置の発行バッファ内の受信したメッ
    セージを保存できるようにプログラムされていることを
    特徴とする、請求項31記載の一対の冗長装置。
  37. 【請求項37】 前記第1及び第2の冗長装置が、少な
    くとも1つの装置の固有アドレスを含むメッセージを処
    理するようにプログラムされており、第1及び第2の冗
    長装置は、アクティブモード及びバックアップモードで
    動作している間に、前記少なくとも1つの装置の固有ア
    ドレスを含むメッセージを受信して処理することを特徴
    とする、請求項31記載の一対の冗長装置。
  38. 【請求項38】 前記バスが、第1部分と第2部分とを
    有し、前記第1部分と第2部分のそれぞれは、それに通
    信可能に接続された少なくとも1つの装置を有してお
    り、前記第1の冗長装置と前記第2の冗長装置とが互い
    に並列に、前記バスの第1部分と第2部分との間で直列
    に通信可能に接続されていることを特徴とする、請求項
    31記載の一対の冗長装置。
  39. 【請求項39】 前記第1及び第2の冗長装置が、前記
    バスの外部の通信リンクで通信可能に接続されているこ
    とを特徴とする、請求項31記載の一対の冗長装置。
  40. 【請求項40】 前記第1及び第2の冗長装置が、第1
    及び第2の冗長装置の他方の存在を検知でき、第1及び
    第2の冗長装置のどちらがアクティブモードで、どちら
    がバップアップモードで動作しているかを決定できるよ
    う構成されていることを特徴とする、請求項31記載の
    一対の冗長装置。
  41. 【請求項41】 前記第1の冗長装置が第1のスロット
    を介して前記バスに通信可能に接続されており、前記第
    2の冗長装置が第2のスロット経由で前記バスに通信可
    能に接続されており、前記第1及び第2の冗長装置が、
    第1冗長装置は第1スロットに接続されていることを判
    断し、その第1冗長装置が第1スロットに接続されてい
    るとの判断に基づいてアクティブモードで動作するよう
    に構成され、かつ、第2冗長装置は第2スロットに接続
    されていることを判断し、その第2冗長装置が第2スロ
    ットに接続されているとの判断に基づいてバックアップ
    モードで動作するよう構成されていることを特徴とす
    る、請求項31記載の一対の冗長装置。
  42. 【請求項42】 前記第1及び第2のスロットのそれぞ
    れが、第1と第2の冗長装置を第1及び第2のスロット
    にそれぞれ接続する複数のピンを備え、前記各ピンが所
    定の電圧レベル値に設定され、それにより、前記第1及
    び第2の冗長装置が前記第1冗長装置は第1スロットに
    接続され、第2冗長装置が第2スロットに接続されてい
    ることを前記ピンの電圧レベル値から判断することを特
    徴とする、請求項41記載の一対の冗長装置。
  43. 【請求項43】 前記仮想発行アドレスが、第1の固有
    アドレスと第2の固有アドレスの一方であることを特徴
    とする、請求項31記載の一対の冗長装置。
  44. 【請求項44】 前記第1及び第2の冗長装置がI/O
    装置であることを特徴とする、請求項31記載の一対の
    冗長装置。
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