JPH10320323A - サーバコンピュータ、サーバコンピュータの制御方法、およびサーバコンピュータを制御するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

サーバコンピュータ、サーバコンピュータの制御方法、およびサーバコンピュータを制御するためのプログラムを記録した記録媒体

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JPH10320323A
JPH10320323A JP9125715A JP12571597A JPH10320323A JP H10320323 A JPH10320323 A JP H10320323A JP 9125715 A JP9125715 A JP 9125715A JP 12571597 A JP12571597 A JP 12571597A JP H10320323 A JPH10320323 A JP H10320323A
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JP
Japan
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server
address
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server computer
service
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JP9125715A
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Hiroshi Oshima
浩 大島
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Hewlett Packard Japan Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼動系サーバのシステムダウン等によって生
じるサーバ切替をクライアントに認識させずにかつ短時
間で行う。 【解決手段】 同一のサービスを提供できるサーバA、
Bに同一のIPアドレスを付与しておき、待機モードの
サーバBにおいても、ARPハンドラ12やサービス提
供のためのアプリケーションプロセスを起動しておく。
各サーバA、Bにおける監視プロセス20は、ARPリ
クエストを受信すると、稼動モードの場合はARPリプ
ライを返し、待機モードの場合をARPリプライを返さ
ないように、ARPハンドラ20の設定を行う。また、
各サーバA、Bにおける監視プロセス20はハートビー
ト通信を行い、待機モードのサーバBは、その通信によ
り稼動モードのサーバAのダウンなどを認識すると、稼
動モードへ遷移する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高可用性を実現す
るために、稼動系のサーバに加えて同一のサービスを提
供できる待機系のサーバを備えたネットワークシステム
において使用されるサーバコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークシステムは、OSI(Open
System Interconnection)の参照モデルに基づき階層構
造を有するものとしてモデル化することができ、例えば
インターネットプロトコル(Internet Protocol)を用い
てコンピュータ間で通信を行うシステムは、図5に示す
ような階層構造を有するものとしてモデル化することが
できる。このモデルにおいてインターネットプロトコル
はネットワーク層に対応し、コンピュータ上で動作する
アプリケーションプロセスが通信を行う際には、そのア
プリケーションプロセスは、通信相手を特定するために
ネットワーク層のアドレスであるIPアドレス(Interne
t Protocol Address)を指定する。このIPアドレス
は、下位の層であるデータリンク層に渡され、ここで通
信相手のIPアドレスに対応するデータリンク層でのア
ドレスであるMACアドレスが獲得される。このMAC
アドレスが通信路としての物理媒体上を流れるアドレス
であり、転送すべきデータを含むパケットがこのMAC
アドレスを指定して物理層に渡され、通信相手のコンピ
ュータに送られる。
【0003】このようなコンピュータ間の通信では、I
PアドレスとMACアドレスとの対応を得るために、A
RP(Address resolution Protocol)というプロトコル
が使用されている。すなわち、パケットの送信元のコン
ピュータは、通信相手のIPアドレスを指定したARP
リクエスト(ARP reqest)をブロードキャストの形で送信
し、これを受け取ったコンピュータは、そのARPリク
エストで指定されたIPアドレスが自己に割り当てられ
ているものである場合に、ARPリプライ(ARPreply)を
返すことにより、そのIPアドレスに対応するMACア
ドレスを送信元に通知する。このようにしてIPアドレ
スとMACアドレスとの対応を示す情報が得られると、
送信元のコンピュータは、その情報を内部に設けられた
ARPキャッシュに格納しておき、以降の通信において
IPアドレスに対応するMACアドレスを獲得する際に
はこのARPキャッシュを参照する。
【0004】ところで、コンピュータを接続して構成さ
れるネットワークシステムにおいて、クライアント・サ
ーバモデルに基づいて分散処理を行う際に、システムの
高可用性を確保するために、同一のサービスを提供でき
るサーバコンピュータをネットワークシステム内に複数
台備えるという構成が採用されている。この場合、その
複数台のサーバコンピュータのうち1台が稼動系サーバ
として動作し、他は待機系のサーバとなっている。
【0005】このような高可用性システムが上述のイン
ターネットプロトコルを用いたネットワークにより実現
されている場合、クライアントの立場からは、同一のサ
ービスを提供するサーバコンピュータには同一のIPア
ドレスが割り当てられていることが望ましい。しかし、
IPアドレスが或る時点において重複して割り当てられ
ると、一つのIPアドレスに対して複数のMACアドレ
スが対応することになり、送信元はどのMACアドレス
を指定してパケットを送るべきかが決定できない。そこ
で、従来の上記高可用性ネットワークシステムでは、図
6に示すように、ネットワークに接続され同一のサービ
スを提供できる二つのサーバコンピュータA、Bのうち
稼動系サーバ(稼動モードのサーバコンピュータ)Aに
はIPアドレスを割り当てるが、待機系サーバ(待機モ
ードのサーバコンピュータ)Bには同一IPアドレスを
割り当てないようにしている。もしくは、同一IPアド
レスの場合、ネットワークインタフェース(ドライバ)
を非活性の状態にしている。そして、稼動系サーバAが
システムダウンや通信不能となる等によりクライアント
に対してサービスを提供できない状態になると、待機系
サーバBはこの状態を後述のハートビート通信により認
識し、稼動系サーバAのシステムダウンなどの後にその
IPアドレスを引き継いで自己のIPアドレスとして設
定する。以後、サーバBは、前記サービスを提供するた
めのアプリケーションプロセスを起動し、稼動系サーバ
として動作するようになる。このような方式はコールド
・スタンバイ方式と呼ばれている。この方式では、サー
バコンピュータが待機状態にある間は、ネットワークド
ライバが活性化されず、したがって前記サービスを提供
するためのアプリケーションプロセスも起動されない。
このため、稼動系サーバAのシステムダウンなどによっ
て必要となるサーバ切替に要する時間が長くなり、その
分だけ、サービスを要求したクライアントに対する応答
が遅れることになる。
【0006】これに対し、図7に示すように、稼動系サ
ーバAと待機系サーバBとに異なるIPアドレスを割り
当てておき、前記サービスを提供するためのアプリケー
ションプロセスを稼動系サーバAと稼動系サーバBの双
方で同時に動作させるという方式が考えられる。しか
し、この方式では、稼動系サーバAがシステムダウンな
どにより前記サービスを提供できなくなったときには、
クライアントがそれを認識し(例えば稼動系サーバAか
らの応答が返ってこないことをタイムアウト機構などに
より認識する)、待機系サーバBのIPアドレスを指定
して通信を行わなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、上記問題
を解決すべくなされたものであって、高可用性を確保す
るために待機系サーバを有しているネットワークシステ
ムにおいて稼動系のサーバによるサービス提供が不可能
となった場合に、クライアントに対して透過的にかつ短
時間でサーバの切替を可能とするサーバコンピュータ
や、そのためのサーバコンピュータの制御方法、およ
び、その制御方法を実施するためのプログラムを記録し
た記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明に係る第1のサーバコンピュータは、
同一のサービスを提供できる複数のサーバを実現するた
めの複数のサーバコンピュータを有し、前記サービスを
提供すべき動作モードである稼動モードのサーバが前記
サービスを提供できない状態となった場合に、前記サー
ビスを提供することなく待機している動作モードである
待機モードのサーバを稼動モードへと遷移させることに
より高可用性を実現したネットワークシステムであっ
て、インターネットプロトコルに基づきネットワーク層
でのIPアドレスによって通信相手を指定するととも
に、IPアドレスに対応するデータリンク層でのアドレ
スであるMACアドレスを得るために該ネットワーク内
のコンピュータ間でARPリクエストとARPリプライ
とを送受するプロトコルであるARPを利用しつつ分散
処理を行うネットワークシステムにおける前記複数のサ
ーバを構成するサーバコンピュータにおいて、ARPリ
クエストを受信すると、該ARPリクエストで指定され
たIPアドレスに対応するサーバが稼動モードである場
合にARPリプライを送信し、該ARPリクエストで指
定されたIPアドレスに対応するサーバが待機モードで
ある場合には前記ARPリクエストを無視してARPリ
プライを送信しないARP処理手段を備えた構成として
いる。
【0009】なお、上記第1のサーバコンピュータを複
数台用いて実現される前記ネットワークシステムにおい
て、同一のサービスを提供できる各サーバに同一のIP
アドレスを割り当てる場合には、上記第1のサーバコン
ピュータにおいて、前記ネットワークシステムにおける
稼動モードのサーバを構成する他のサーバコンピュータ
が前記サービスを提供できる状態か否かを検出する検出
手段と、前記他のサーバコンピュータが前記サービスを
提供できない状態であることが検出手段により検出され
た場合において、自己のサーバコンピュータによって構
成される待機モードのサーバを稼動モードへと遷移させ
る際に、ブロードキャスト形式で、前記稼動モードのサ
ーバのIPアドレスと同一のIPアドレスを指定したA
RPリクエストを送信した後に、該IPアドレスに対応
するMACアドレスとして自己のサーバコンピュータの
MACアドレスを指定したARPリプライを送信する送
信手段と、を備える構成とすればよい。
【0010】本発明に係る第2のサーバコンピュータ
は、複数のプロセスが動作可能であって各プロセスに対
して個別にIPアドレスが割り当てられる上記第1のサ
ーバコンピュータにおいて、前記サービスを提供できる
サーバとしてのプロセスが動作する他のサーバコンピュ
ータとIPアドレスを用いて所定期間毎に通信を行うこ
とにより該他のサーバコンピュータの動作状態を調べる
通信手段と、前記通信により、前記他のサーバコンピュ
ータで動作する稼動モードのサーバが前記サービスを提
供できない状態であることが判明した場合に、前記サー
ビスを提供できる待機モードのサーバとして自己のコン
ピュータ内で動作しているプロセスを稼動モードへと遷
移させるモード切換手段と、を備えることを特徴として
いる。
【0011】なお、上記第2のサーバコンピュータを複
数台用いて実現される前記ネットワークシステムにおい
て、同一のサービスを提供できる各サーバに同一のIP
アドレスを割り当てる場合には、上記第2のサーバコン
ピュータにおいて、前記モード切換手段が、前記他のサ
ーバコンピュータで動作する稼動モードのサーバが前記
サービスを提供できない状態であることが前記通信によ
り判明した場合において、自己のサーバコンピュータ内
で待機モードのサーバとして動作しているプロセスを稼
動モードへと遷移させる際に、ブロードキャスト形式
で、前記稼動モードのサーバのIPアドレスと同一のI
Pアドレスを指定したARPリクエストを送信した後
に、該IPアドレスに対応するMACアドレスとして自
己のサーバコンピュータのMACアドレスを指定したA
RPリプライを送信する送信手段を有する構成とすれば
よい。
【0012】また、本発明に係るサーバコンピュータの
制御方法は、上記第1のサーバコンピュータにおいて実
施される制御方法であって、上記のARP処理手段によ
り行われる処理手順を有することを特徴としている。
【0013】そして、本発明に係るコンピュータ読み取
り可能な記録媒体は、上記第1のサーバコンピュータに
おいて行われる制御動作を実現するためにサーバコンピ
ュータで実行されるプログラムを記録した記録媒体であ
って、上記のARP処理手段によって行われる処理を実
現していることを特徴としている。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、待機モードのサーバコ
ンピュータはそのIPアドレスを指定したARPリクエ
ストを受信してもARPリプライを返さないため、稼動
モードのサーバコンピュータと待機モードのサーバコン
ピュータに同一のIPアドレスを割り当てることができ
る。すなわち、稼動モードのサーバコンピュータと待機
モードのサーバコンピュータに同一のIPアドレスを割
り当てた状態で、クライアントがそのIPアドレスを指
定してARPリクエストを送信しても、稼動モードのサ
ーバコンピュータのMACアドレスを獲得するのみであ
り、そのIPアドレスに対応するMACアドレスは一意
的に定まる。そして両サーバコンピュータに同一のIP
アドレスを割り当てると、稼動モードのサーバコンピュ
ータがシステムダウンなどによりサービスを提供できな
い状態となって稼動系サーバの切替が生じた場合であっ
ても、サーバコンピュータに対するサービス要求に際し
て指定されるIPアドレスは不変であるため、クライア
ントはサーバ切替を認識する必要がなく、サーバ切替が
クライアントに対して透過的となる。また、待機モード
のサーバコンピュータは、上述のようにARPリクエス
トを受信してもARPリプライを返さないため、サービ
ス提供のためのアプリケーションプロセスを起動した状
態にしておくことができる。すなわちホットスタンバイ
が可能となる。このようにすれば、稼動モードのサーバ
コンピュータによるサービス提供が不可能となった場合
に待機モードのサーバコンピュータは、稼動モードへと
遷移することにより(ARPリクエストを受信するとA
RPリプライを返す状態となることにより)短時間でサ
ービスの提供を開始することができる。これにより、稼
動モードのサーバコンピュータのシステムダウンなどに
よるクライアントへのサービス提供の遅れが防止され、
従来よりも可用性の高いネットワークシステムの構築が
可能となる。
【0015】また本発明は、本発明に係る上記第2のサ
ーバコンピュータの構成を採用することにより、1台の
サーバコンピュータ上のアプリケーション毎にIPアド
レスが割り当てられるようなネットワークシステムに対
しても適用することができる。この場合も、上記と同
様、クライアントにサーバ切替を認識させず、かつサー
バ切替による時間を短縮して従来よりも可用性の高いネ
ットワークシステムを構築することができる。また、こ
の場合、サービス提供のためのアプリケーションプロセ
スに割り当てられたIPアドレス以外のIPアドレスを
使用して他のサーバコンピュータと通信を行うことがで
きるため、物理的に別途通信路を設けることなく、サー
バ切替のために必要となるハートビート通信のための通
信路を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しつつ本
発明の実施の形態について説明する。 <実施形態1>図1は、本発明の一実施形態(以下「実
施形態1」という)であるサーバコンピュータを用いて
構築されたネットワークシステムの構成を示す機能ブロ
ック図である。このネットワークシステムでは、同一の
サービスを提供できる2台のサーバコンピュータA、B
と、それらのいずれかのコンピュータに対してサービス
の提供を要求するクライアントのコンピュータCとがロ
ーカルエリアネットワーク(LAN)100で接続され
た構成となっている。サーバーコンピュータA、Bは、
その内部のメモリに格納された所定のプログラムを実行
することにより、LAN100に対する制御を含むオペ
レーティングシステム(OS)の機能および監視プロセ
ス20を実現するとともに、クライアントにサービスを
提供するアプリケーションプロセスを実現している。ま
た、このネットワークシステムでは、前述の従来例(図
6、図7)と同様、図5に示したモデルに基づきインタ
ーネットプロトコルを用いてコンピュータ間で通信が行
われ、通信相手を特定するためのIPアドレスに対応す
るMACアドレスを獲得するためにARPが使用されて
おり、OS10には、このARPに関する処理を行うA
RPハンドラ12も含まれている。さらに、サーバコン
ピュータAとBの間にはLAN100とは別に両者を直
接に接続する通信路110が設けられている。サーバコ
ンピュータAとBは、この通信路を用いて所定期間毎に
常時通信し合うことにより、すなわち、いわゆる「ハー
トビート通信」を行うことにより、互いに相手の動作状
態を把握する。このハートビート通信のための通信路1
10は、例えばRS232Cなどのシリアル回線やLA
N100とは別のLANによって実現されるが、サーバ
コンピュータAとBにハードディスクなどの外部記憶装
置を共有させることにより実現してもよい。一方、クラ
イアントコンピュータCは、ARPによってIPアドレ
スとMACアドレスとの対応を示す情報が得られた場合
にその情報を格納するためにARPキャッシュ30と呼
ばれる対応表を有している。
【0017】図1に示したネットワークシステムが動作
している状態では、2台のサーバコンピュータA、Bの
うち1台は、クライアントに対してサービスを提供する
動作モードである稼動モードで動作しており、他の1台
は、サービスを提供することなく待機している動作モー
ドである待機モードで動作している。ただし、待機モー
ドにおいても、ネットワークドライバ(ARPハンドラ
12を含む)は活性化されており、前記サービスを提供
するためのアプリケーションプロセスは起動された状態
となっている。なお、サーバコンピュータA、Bは、電
源がONされて立ち上がった直後は、動作モードが未定
である(動作モードが未定の状態を以下「初期状態」と
いう)。
【0018】本ネットワークシステムにおいて、稼動モ
ードのサーバコンピュータがシステムダウンなどにより
サービスの提供ができなくなった場合には、図6に示し
た従来例と同様、待機モードのサーバコンピュータは、
これをハートビート通信によって認識し、稼動モードへ
と遷移する。すなわち、サーバの切替が行われる。この
ようにサーバを切り替えてネットワークシステムとして
の可用性を向上させるために、各サーバコンピュータは
図2のフローチャートに示すような処理を行う。すなわ
ち、本実施形態のサーバコンピュータを用いた分散処理
を制御するために、各サーバコンピュータは以下のよう
に動作する。
【0019】電源がONされると、まずステップS10
においてOS10および監視プロセス20を起動する。
そして、監視プロセス20がステップS12において、
他のサーバコンピュータとハートビート通信を行い、互
いに動作状態を認識する。次にステップS14におい
て、自己の動作モードが稼動モードか否か判定し、稼動
モードであればステップS12に戻る。なお、自己が稼
動モードか否かの判定は、例えば、後述のステップS2
2またはS24で待機モードまたは稼動モードに遷移し
たときにセットまたはリセットされるフラグを導入する
ことにより容易に行うことができる。
【0020】ステップS14で稼動モードではないと判
定された場合は、待機モードか又は初期状態(動作モー
ド未定)かのいずれかである。この場合ステップS16
において、ステップS12でのハートビート通信で得ら
れる他のサーバコンピュータの動作状態に基づき、自己
が稼動モードへと遷移する必要があるか否かを判定す
る。すなわち、次のように判定する。 (1)ハートビート通信の相手である他のサーバコンピ
ュータがシステムダウンなどによりハートビート通信が
不可能の場合は、稼動モードへの遷移が必要と判定す
る。 (2)ハートビート通信は可能であるが、この通信で得
られる情報に基づき、他のサーバコンピュータが稼動モ
ードではないことが判明した場合は、自己と他のサーバ
コンピュータのいずれかが稼動モードへと遷移しなけれ
ばならない。この場合は、所定の優先度に基づき判定す
る。例えば、MACアドレスが小さいほど優先度が高い
ものと予め規定しておき、自己のMACアドレスが他の
サーバコンピュータのMACアドレスよりも小さけれ
ば、稼動モードへの遷移が必要であると判定する。
【0021】ステップS16において稼動モードへの遷
移の必要が無いと判定された場合は、ステップS20へ
進んで自己が初期状態か否かを判定する。その結果、初
期状態でなければ、自己は待機状態であることになるの
でそのままステップS12へ戻る。初期状態であると判
定された場合は、ステップS22へ進んで自己を待機モ
ードに設定する。すなわち、自己のIPアドレスを指定
しているARPリクエストを受信してもARPリプライ
を返さないようにARPハンドラ12を設定する。な
お、本実施形態では、初期状態から稼動モードへ遷移し
た時点では既にネットワークドライバ(ARPハンドラ
12)が活性化されており、サーバとしてのサービスを
提供するためのアプリケーションプロセスはこの時点で
起動される。ただし待機モードにおいては、ARPハン
ドラ12はARPリプライを返さないため、クライアン
トからサービスを要求されることはない。このようにし
て待機モードへの遷移が行われた後はステップS12へ
戻る。
【0022】ステップS16において稼動モードへの遷
移が必要であると判定された場合は、ステップS24へ
進んで自己を稼動モードへと遷移させる。すなわち、ブ
ロードキャストの形式で、ARPリクエストを送信した
後ARPリプライを送信する。そして、自己のIPアド
レスを指定しているARPリクエストを受信するとAR
Pリプライを返すように、ARPハンドラ12を設定す
る。なお、このステップS24でARPリクエストを送
信するのは、クライアントなどARPキャッシュ30を
有しているコンピュータに対し、そのARPキャッシュ
30におけるIPアドレスとMACアドレスとの対応を
更新させる必要があるからである。このようにして稼動
モードへの遷移が行われた後はステップS12へ戻る。
【0023】図2のフローチャートに示された上述の処
理によれば、ネットワークシステムにおけるサーバコン
ピュータが立ち上がった後は、サーバコンピュータのう
ち1台はステップS24により稼動モードとなり、他の
1台はステップS22により待機モードとなる。稼動モ
ードのサーバコンピュータは、以降、ステップS12→
S14→S12というループを繰り返し実行しつつ、起
動したアプリケーションプロセスにより所定のサービス
をクライアントに提供する。待機モードのサーバコンピ
ュータは、以降、稼動モードである他のサーバコンピュ
ータがシステムダウンなどによりサービス提供不能とな
らない限り、ステップS12→S14→S16→S20
→S12というループを繰り返し実行する。また待機モ
ードのサーバコンピュータは、稼動モードである他のサ
ーバコンピュータがサービス提供不能になると、これを
検出して稼動モードへと遷移する(稼動サーバの切
替)。このようなサーバ切替の具体的動作を以下に述べ
る。
【0024】いま、ネットワークシステムにおけるサー
バコンピュータAを稼動モード、サーバコンピュータB
を待機モードとし、図3に示すようにIPアドレスおよ
びMACアドレスが割り当てられているものとし、サー
バコンピュータAがシステムダウンやネットワークボー
ドの故障など何らかの理由で通信不能になったとする。
この場合、まず、ハートビート通信によってサーバコン
ピュータBが、この通信不能を認識し、即座にIP=1.
1.1.1に対するARPリクエストとARPリプライをブ
ロードキャスト形式で送信する。このARPリプライに
は 「IP=1.1.1.1 は MAC=08000000002 に対応する。」 という情報が含まれている。またサーバコンピュータB
は、ステップS24により稼動モードへと遷移し、これ
により、以降のARPリクエストに対しては、上記と同
じ情報を含むARPリプライを送信する。なお、ここで
ブロードキャスト形式で送信されたARPリクエストお
よびARPリプライを受け取ったサーバコンピュータや
ルータ、ゲートウェイは、即座にそれらが有するARP
キャッシュを 「IP=1.1.1.1 は MAC=08000000002 に対応する。」 ことを示すように書き直す。このようにして以降のIP=
1.1.1.1宛のパケットは、MAC=08000000002のサーバコン
ピュータBに送られることになる。
【0025】図2のフローチャートに示された前述の処
理は、サーバ切替のための処理の流れについては図6に
示した従来例と同様である。しかし、待機モードへ遷移
させるための処理(ステップS22)および稼動モード
へ遷移させるための処理(ステップS24)の具体的内
容が従来例と相違する。すなわち、各サーバコンピュー
タは、自己のIPアドレス(このIPアドレスは他のサ
ーバコンピュータと同一)を指定したARPリクエスト
を受信すると、稼動モードの場合にはARPリプライを
送信し、待機モードの場合にはそのARPリクエストを
無視してARPリプライを返さない。このため、複数の
サーバコンピュータに同一のIPアドレスが割り当てら
れていても、ARPリプライにより得られるMACアド
レスは稼動モードのサーバコンピュータのMACアドレ
スであって、IPアドレスに対応するMACアドレスは
各時点において一意的に決定される。そしてクライアン
トから同一のサービスを要求するために指定すべきIP
アドレスは一つであってサーバの切替が生じても変わら
ないため、クライアントは稼動サーバの切替を認識する
必要がない。すなわち、クライアントに対しサーバ切替
は透過的となる。
【0026】また、上記のように待機モードの場合には
ARPリクエストが無視されることから、待機モードの
サーバコンピュータにおいても、ネットワークドライバ
を活性化しておき、サービスを提供するためのアプリケ
ーションプロセスを起動した状態にしておくことが可能
となっている(ステップS22参照)。その結果、サー
バ切替に要する時間が短縮化されるため、稼動モードの
サーバコンピュータのシステムダウンなどによって生じ
るクライアントへのサービス提供の遅れを防止すること
ができ、従来よりも可用性の高いネットワークシステム
の構築が可能となる。
【0027】なお上記実施形態では、サーバコンピュー
タを2台として説明したが、同一のサービスを提供する
サーバコンピュータが3台以上存在する場合も図2のフ
ローチャートに示した処理と同様の処理により、上記と
同様の効果が得られる。ただし、この場合には、待機モ
ードのサーバコンピュータが複数台存在することになる
ため、ハートビート通信により稼動モードのサーバコン
ピュータのシステムダウンなどが判明した場合には、図
2のステップS16において、待機モードの複数のサー
バコンピュータのうちいずれを稼動モードに遷移させる
べきかを決定する必要がある。しかし、この決定につい
ては、MACアドレスの値などに基づくサーバコンピュ
ータの優先度を予め規定しておけば容易に対処できる。
【0028】<実施形態2>IPアドレスは、本来はネ
ットワークボードに一つ割り当てられるものであるが、
アプリケーションプロセス毎にIPアドレスを割り当て
ることができるネットワークシステムも存在する。この
場合、1台のサーバコンピュータにおいてサーバとして
の機能を実現するアプリケーションプロセス(以下「サ
ーバプロセス」という)が複数動作しうる。しかし、同
一のサービスを提供できる二つのサーバプロセスを図4
に示すように別個のサーバコンピュータA、Bにおいて
動作させておき、そのうち一方のサーバプロセスを稼動
モード、他方のサーバプロセスを待機モードとし、ホッ
トスタンバイ方式によるサーバ切替など分散処理のため
のサーバコンピュータの制御を上記実施形態1と同様に
して行うことにより(図2参照)、上記実施形態1と同
様に可用性の高いネットワークシステムの構築が可能と
なる。以下、このようなネットワークシステムの構築に
使用されるサーバコンピュータを本発明の第2の実施の
形態(以下「実施形態2」という)として説明する。
【0029】本実施形態のサーバコンピュータを用いた
上記ネットワークシステムの構成は、基本的には図1に
示した実施形態1の構成と同様である。複数のサーバコ
ンピュータを用いた分散処理のためのサーバコンピュー
タの制御動作も、実施形態1と同様、各サーバコンピュ
ータ内の監視プロセス20とOS内のARPハンドラ1
2により行われ、その動作内容も基本的に実施形態1と
同様である(図2参照)。ただし、本実施形態では、1
台のサーバコンピュータにおいてサーバとして機能しう
る複数のアプリケーションプロセス(サーバプロセス)
毎にIPアドレスを割り当てることができることから、
具体的な動作において実施形態1と相違する点がある。
以下、これについて図4を参照しつつ説明する。
【0030】2台のサーバコンピュータA、Bがネット
ワークボード50、60をそれぞれ介してネットワーク
200に接続され、両ネットワークボード50、60は
稼動状態となっていて、OS10内のARPハンドラ1
2も両サーバコンピュータA、B内で動作している(図
1参照)。そして、サーバコンピュータA上では二つの
アプリケーションプロセス52、54が、サーバコンピ
ュータB上では二つのアプリケーションプロセス62、
64がそれぞれ動作している。このうちアプリケーショ
ンプロセス52と62は、同一のサービスを提供できる
サーバプロセスであって同一のIPアドレスが割り当て
られており、サーバプロセス52は稼動モード、サーバ
プロセス62は待機モードとなっている。
【0031】図4に示した例では、サーバコンピュータ
Aは、正常に動作している状態において以下のいずれか
宛のARPリクエストを受信すると、ARPリプライを
返す。 「IP=1.1.1.1」、「IP=1.1.1.3」、「IP=1.1.1.4」 一方、サーバコンピュータBは、サーバコンピュータA
が正常に動作している状態において以下のいずれか宛の
ARPリクエストを受信すると、ARPリプライを返
す。 「IP=1.1.1.2」、「IP=1.1.1.5」 上記には待機モードのサーバプロセス62のIPアドレ
ス「IP=1.1.1.3」は含まれておらず、このIPアドレス
を指定したARPリクエストは無視される。
【0032】いま、サーバコンピュータAに何らかの障
害が生じてハートビート通信不能となったとすると、サ
ーバコンピュータBは、サーバコンピュータAにおける
サーバプロセス52によるサービスの提供が不可能にな
ったと判断する。そして、ブロードキャストの形式でA
RPリクエストを送信した後にARPリプライを送信す
ることにより、サーバプロセス52、62に割り当てら
れたIPアドレス「IP=1.1.1.3」はMACアドレス「MA
C=08000000002」(サーバコンピュータBのMACアド
レス)に対応することを、クライアントなどに知らせ
る。そしてサーバコンピュータBは、以下のいずれか宛
のARPリクエストを受信するとARPリプライを返す
ようになる。 「IP=1.1.1.2」、「IP=1.1.1.3」、「IP=1.1.1.5」 IPアドレスとして「IP=1.1.1.3」が割り当てられたサ
ーバプロセス62は待機モードにおいても既に起動され
た状態となっているため、上記のようにARPリプライ
の変更を行うことにより、そのサーバプロセス62は直
ちに稼動状態となってクライアントに対してサービスを
提供できるようになる。
【0033】このようにして本実施形態によれば、稼働
中のサーバコンピュータのシステムダウン等によってサ
ーバプロセス52によるサービスの提供が不可能になっ
た場合のサーバ切替に要する時間が短縮化される。ま
た、サーバプロセス62のIPアドレスはサーバプロセ
ス52と同一であるため、このようなサーバ切替をクラ
イアントに認識させる必要はなく、クライアントに対し
て透過的にサーバ切替を行うことができる。
【0034】<変形例>ハートビート通信のための通信
路110として、LAN100と物理的に別個の通信路
を設けてもよいが、IPアドレスを使用しないデータリ
ンク層での通信により通信路110を実現することもで
きる。また、実施形態2のように1台のサーバコンピュ
ータにおいて動作する複数のプロセスに個別にIPアド
レスが割り当てられる場合には、待機モードのサーバプ
ロセスのIPアドレス以外のIPアドレスを用いて通信
することにより、ハートビート通信の通信路を実現する
ことができる。このようにすれば、別途物理的に通信路
を設けなくともハートビート通信が可能となる。なお、
ハートビート通信のための通信路は、可用性向上の点か
らは複数存在することが望ましい。使用中のハートビー
ト用通信路に障害があるときは、予備の通信路をハート
ビート通信に使用することにより、確実にサーバコンピ
ュータ間で互いの動作状態の把握できるからである。
【0035】<サーバコンピュータの制御動作を実現す
るプログラムの提供>以上説明した各実施形態のサーバ
コンピュータの制御動作(図2参照)は、各サーバコン
ピュータが所定のプログラムを実行することにより実現
される。すなわち、そのようなプログラムに基づくAR
Pハンドラ12および監視プロセス20が、それぞれ活
性化され起動され、これらにより以上説明した制御動作
が行われる(図1参照)。このようなサーバコンピュー
タの制御動作を実現するためのプログラムは、フロッピ
ーディスクや、磁気テープ、CD−ROM(Compact Dis
k−Read Only Memory)などのコンピュータ読み取り可能
な記録媒体に記録されて提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態(実施形態1)であるサ
ーバコンピュータを用いて構築されたネットワークシス
テムの構成を示す機能ブロック図。
【図2】 実施形態1のサーバコンピュータによる分散
処理のためのサーバコンピュータの制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図3】 実施形態1のサーバコンピュータの具体的な
制御動作を説明するための図。
【図4】 本発明の他の実施形態(実施形態2)である
サーバコンピュータの具体的な制御動作を説明するため
の図。
【図5】 インターネットプロトコルを用いてコンピュ
ータ間で通信するシステムの階層構造モデルを示す図。
【図6】 待機系サーバの導入によって可用性を向上さ
せたネットワークシステムの従来例を示す構成図。
【図7】 待機系サーバの導入によって可用性を向上さ
せたネットワークシステムの他の従来例を示す構成図。
【符号の説明】
10 …オペレーティングシステム(OS)、 12 …ARPハンドラ 20 …監視プロセス、 50、60…ネットワークボード 52、62…サーバプロセス(アプリケーションプロセ
ス) 100 …ローカルエリアネットワーク(LAN) 110 …ハートビート用通信路 A、B …サーバコンピュータ C …クライアントコンピュータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のサービスを提供できる複数のサー
    バを実現するための複数のサーバコンピュータを有し、
    前記サービスを提供すべき動作モードである稼動モード
    のサーバが前記サービスを提供できない状態となった場
    合に、前記サービスを提供することなく待機している動
    作モードである待機モードのサーバを稼動モードへと遷
    移させることにより高可用性を実現したネットワークシ
    ステムであって、インターネットプロトコルに基づきネ
    ットワーク層でのIPアドレスによって通信相手を指定
    するとともに、IPアドレスに対応するデータリンク層
    でのアドレスであるMACアドレスを得るために該ネッ
    トワーク内のコンピュータ間でARPリクエストとAR
    Pリプライとを送受するプロトコルであるARPを利用
    しつつ分散処理を行うネットワークシステムにおける前
    記複数のサーバを構成するサーバコンピュータにおい
    て、 ARPリクエストを受信すると、該ARPリクエストで
    指定されたIPアドレスに対応するサーバが稼動モード
    である場合にARPリプライを送信し、該ARPリクエ
    ストで指定されたIPアドレスに対応するサーバが待機
    モードである場合には前記ARPリクエストを無視して
    ARPリプライを送信しないARP処理手段を備えるこ
    とを特徴とするサーバコンピュータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のサーバコンピュータに
    おいて、 前記ネットワークシステムにおける稼動モードのサーバ
    を構成する他のサーバコンピュータが前記サービスを提
    供できる状態か否かを検出する検出手段と、 前記他のサーバコンピュータが前記サービスを提供でき
    ない状態であることが検出手段により検出された場合に
    おいて、自己のサーバコンピュータによって構成される
    待機モードのサーバを稼動モードへと遷移させる際に、
    ブロードキャスト形式で、前記稼動モードのサーバのI
    Pアドレスと同一のIPアドレスを指定したARPリク
    エストを送信した後に、該IPアドレスに対応するMA
    Cアドレスとして自己のサーバコンピュータのMACア
    ドレスを指定したARPリプライを送信する送信手段
    と、を備えることを特徴とするサーバコンピュータ。
  3. 【請求項3】 複数のプロセスが動作可能であって各プ
    ロセスに対して個別にIPアドレスが割り当てられる請
    求項1に記載のサーバコンピュータにおいて、 前記サービスを提供できるサーバとしてのプロセスが動
    作する他のサーバコンピュータとIPアドレスを用いて
    所定期間毎に通信を行うことにより該他のサーバコンピ
    ュータの動作状態を調べる通信手段と、 前記通信により、前記他のサーバコンピュータで動作す
    る稼動モードのサーバが前記サービスを提供できない状
    態であることが判明した場合に、前記サービスを提供で
    きる待機モードのサーバとして自己のコンピュータ内で
    動作しているプロセスを稼動モードへと遷移させるモー
    ド切換手段と、を備えることを特徴とするサーバコンピ
    ュータ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のサーバコンピュータに
    おいて、 前記モード切換手段は、前記他のサーバコンピュータで
    動作する稼動モードのサーバが前記サービスを提供でき
    ない状態であることが前記通信により判明した場合にお
    いて、自己のサーバコンピュータ内で待機モードのサー
    バとして動作しているプロセスを稼動モードへと遷移さ
    せる際に、ブロードキャスト形式で、前記稼動モードの
    サーバのIPアドレスと同一のIPアドレスを指定した
    ARPリクエストを送信した後に、該IPアドレスに対
    応するMACアドレスとして自己のサーバコンピュータ
    のMACアドレスを指定したARPリプライを送信する
    送信手段を有していることを特徴とするサーバコンピュ
    ータ。
  5. 【請求項5】 同一のサービスを提供できる複数のサー
    バを実現するための複数のサーバコンピュータを有し、
    前記サービスを提供すべき動作モードである稼動モード
    のサーバが前記サービスを提供できない状態となった場
    合に、前記サービスを提供することなく待機している動
    作モードである待機モードのサーバを稼動モードへと遷
    移させることにより高可用性を実現したネットワークシ
    ステムであって、インターネットプロトコルに基づきネ
    ットワーク層でのIPアドレスによって通信相手を指定
    するとともに、IPアドレスに対応するデータリンク層
    でのアドレスであるMACアドレスを得るために該ネッ
    トワーク内のコンピュータ間でARPリクエストとAR
    Pリプライとを送受するプロトコルであるARPを利用
    しつつ分散処理を行うネットワークシステムにおける前
    記複数のサーバを構成するサーバコンピュータの制御方
    法において、 ARPリクエストを受信すると、該ARPリクエストで
    指定されたIPアドレスに対応するサーバが稼動モード
    である場合にARPリプライを送信し、該ARPリクエ
    ストで指定されたIPアドレスに対応するサーバが待機
    モードである場合には前記ARPリクエストを無視して
    ARPリプライを送信しないことを特徴とするサーバコ
    ンピュータの制御方法。
  6. 【請求項6】 同一のサービスを提供できる複数のサー
    バを実現するための複数のサーバコンピュータを有し、
    前記サービスを提供すべき動作モードである稼動モード
    のサーバが前記サービスを提供できない状態となった場
    合に、前記サービスを提供することなく待機している動
    作モードである待機モードのサーバを稼動モードへと遷
    移させることにより高可用性を実現したネットワークシ
    ステムであって、インターネットプロトコルに基づきネ
    ットワーク層でのIPアドレスによって通信相手を指定
    するとともに、IPアドレスに対応するデータリンク層
    でのアドレスであるMACアドレスを得るために該ネッ
    トワーク内のコンピュータ間でARPリクエストとAR
    Pリプライとを送受するプロトコルであるARPを利用
    しつつ分散処理を行うネットワークシステムにおける前
    記複数のサーバを構成するサーバコンピュータを制御す
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体において、 ARPリクエストを受信すると、該ARPリクエストで
    指定されたIPアドレスに対応するサーバが稼動モード
    である場合にARPリプライを送信し、該ARPリクエ
    ストで指定されたIPアドレスに対応するサーバが待機
    モードである場合には前記ARPリクエストを無視して
    ARPリプライを送信しないことを特徴とする制御機能
    を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
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