JP2002237530A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JP2002237530A
JP2002237530A JP2001031775A JP2001031775A JP2002237530A JP 2002237530 A JP2002237530 A JP 2002237530A JP 2001031775 A JP2001031775 A JP 2001031775A JP 2001031775 A JP2001031775 A JP 2001031775A JP 2002237530 A JP2002237530 A JP 2002237530A
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film
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semiconductor integrated
circuit device
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Dodai Kaminaga
道台 神永
Naokatsu Suwauchi
尚克 諏訪内
Tsugio Ishikawa
次男 石川
Takeshi Kato
武史 加藤
Atsushi Tategami
敦 舘上
Masashi Sawara
政司 佐原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路装置、例えば、SRAMのメ
モリセルの動作速度を確保し、製品不良を低減させる。 【解決手段】 シリコン基板1上にゲート絶縁膜を介し
て形成されたゲート電極Gと、その両側のソース、ドレ
イン領域17上にCo膜を堆積し、第1のシリサイド化
反応により第1のCoSi2層21aを形成した後、未
反応のCo膜を除去し、再度、Co膜22を堆積し、第
2のシリサイド化反応により、第1のCoSi2層21
aが形成されなかった領域に第2のCoSi2層22a
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造技術に関し、特に、低消費電流の半導
体集積回路装置、例えばSRAM(Static Random Acce
ss Memory)に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パソコンやワークステーション用のキャ
ッシュメモリには、6個のMISFETを用いてメモリ
セルを構成したSRAMが使用されている。
【0003】即ち、1ビットの情報を記憶するフリップ
フロップ回路と2個の情報転送用MISFET(Metal
Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)
とで構成され、このフリップフロップ回路は、例えば、
一対の駆動用MISFETと一対の負荷用MISFET
とで構成される。
【0004】これらのMISFETのソース、ドレイン
領域上には、ソース、ドレイン領域の抵抗を下げ、ま
た、ソース、ドレイン領域上に形成されるプラグとの接
触抵抗を下げるためにシリサイド層が形成されている。
また、これらのMISFETのゲート電極上にも、ゲー
ト電極(配線)の抵抗を下げるためシリサイド層が形成
されている。
【0005】このシリサイド層は、例えば、ソース、ド
レイン領域やゲート電極上に金属膜を堆積し、ソース、
ドレイン領域(シリコン基板)と金属膜との接触部およ
びゲート電極(シリコン層)と金属膜との接触部におい
て、シリサイド化反応を起こさせることにより、自己整
合的に形成する(サリサイド技術)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年の半導体集積回路
装置の高集積化、微細化に伴い、ゲート電極の幅が小さ
くなり、また、ソース、ドレイン領域の接合深さも小さ
くなる傾向にある。このような浅いソース、ドレイン領
域上に、前述のサリサイド技術を適用し、シリサイド層
を形成すると、シリサイド層が、ソース、ドレイン領域
の接合部に近接し、また、接合部を突き抜け、シリコン
基板まで到達し得る。その結果、接合リークが増加して
しまうという問題が生じる。
【0007】一方、ソース、ドレイン領域の接合部とシ
リサイド層との距離を確保するために、シリサイド層を
薄く形成すると、シリサイド層の凝集現象によりシリサ
イド層が形成されない領域や断線が生じる。
【0008】このようなシリサイド層が形成されない領
域や断線が生じると、ゲート電極が高抵抗化し、動作速
度が小さくなる。その結果、メモリセルとしての動作を
所定の時間内に行うことができず、不良となる。また、
ソース、ドレイン領域の抵抗が増加してしまう。
【0009】本発明の目的は、半導体集積回路装置、例
えば、SRAMのメモリセルの動作速度を確保し、製品
不良を低減させることにある。
【0010】本発明の他の目的は、半導体集積回路装
置、例えば、SRAMのメモリセルの消費電流を低減さ
せることにある。
【0011】本発明の前記目的と新規な特徴は、本明細
書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0013】(1)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、(a)シリコン基板上に、ゲート絶縁膜を介し
シリコン膜からなるゲート電極を形成する工程と、
(b)前記ゲート電極の両側に不純物を注入することに
よりソース、ドレイン領域を形成する工程と、(c)前
記ソース、ドレイン領域およびゲート電極上に第1の金
属膜を堆積する工程と、(d)第1のシリサイド化反応
により、前記ソース、ドレイン領域およびゲート電極上
と前記第1の金属膜との接触部に第1の金属シリサイド
層を形成する工程と、(e)未反応の前記第1の金属膜
を除去する工程と、(f)前記第1の金属シリサイド層
上を含む前記ソース、ドレイン領域およびゲート電極上
に第2の金属膜を堆積する工程と、(g)第2のシリサ
イド化反応により、前記ソース、ドレイン領域およびゲ
ート電極上と前記第2の金属膜との接触部に第2の金属
シリサイド層を形成する工程と、(h)未反応の前記第
2の金属膜を除去する工程と、を有する。
【0014】このような手段によれば、第1のシリサイ
ド化反応により、金属シリサイド層が形成されなかった
ソース、ドレイン領域やゲート電極上に、第2のシリサ
イド化反応により金属シリサイド層を形成することがで
きるので、金属シリサイド層の断線等を防止でき、金属
シリサイド層の膜厚を確保することができる。その結
果、ゲート電極の高抵抗化を防止し、製品歩留まりの向
上を図ることができる。また、ソース、ドレイン領域の
低抵抗化を図ることができる。
【0015】上記手段は、微細化、高速化および低消費
電力化の要求が大きいSRAMに適用して有効である。
また、特に、n型ゲート電極部とp型ゲート電極部とを
有する、いわゆる、デュアルゲート構造のMISFET
に適用して有効である。さらに、段差が生じやすい活性
領域と分離領域との境界上にゲート電極を有するMIS
FETに適用して有効である。
【0016】(2)本発明の半導体集積回路装置は、
(a)シリコン基板上にゲート絶縁膜を介し形成され、
シリコン膜からなるゲート電極と、(b)前記ゲート電
極の両側に形成されたソース、ドレイン領域と、(c)
前記ゲート電極およびソース、ドレイン領域上に形成さ
れた金属シリサイド層であって、第1のシリサイド化反
応により形成された第1層と第2のシリサイド化反応に
より形成された第2層を有する金属シリサイド層と、を
有する。
【0017】このような手段によれば、第1層および第
2層により金属シリサイド層が形成されているため、金
属シリサイド層の膜厚を確保することができ、装置の特
性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】(実施の形態1)図1は、本実施の形態の
SRAMのメモリセルを示す等価回路図である。図示の
ように、このメモリセルMCは、一対の相補性データ線
(データ線DL、/DL)とワード線WLとの交差部に
配置され、一対の駆動用MISFETQd1,Qd2 、一
対の負荷用MISFETQp1,Qp2 および一対の転送
用MISFETQt1,Qt2 により構成されている。駆
動用MISFETQd1,Qd2 および転送用MISFE
TQt1,Qt2 はnチャネル型MISFETで構成さ
れ、負荷用MISFETQp1,Qp2 はpチャネル型M
ISFETで構成されている。
【0020】メモリセルMCを構成する上記6個のMI
SFETのうち、駆動用MISFETQd1 および負荷
用MISFETQp1 は、CMOSインバータINV1
を構成し、駆動用MISFETQd2 および負荷用MI
SFETQp2 は、CMOSインバータINV2 を構成
している。これら一対のCMOSインバータINV1,I
NV2 の相互の入出力端子(蓄積ノードA、B)は、交
差結合され、1ビットの情報を記憶する情報蓄積部とし
てのフリップフロップ回路を構成している。また、この
フリップフロップ回路の一方の入出力端子(蓄積ノード
A)は、転送用MISFETQt1 のソース、ドレイン
領域の一方に接続され、他方の入出力端子(蓄積ノード
B)は、転送用MISFETQt2 のソース、ドレイン
領域の一方に接続されている。
【0021】さらに、転送用MISFETQt1 のソー
ス、ドレイン領域の他方はデータ線DLに接続され、転
送用MISFETQt2 のソース、ドレイン領域の他方
はデータ線/DLに接続されている。また、フリップフ
ロップ回路の一端(負荷用MISFETQp1,Qp2 の
各ソース領域)は電源電圧(Vcc) に接続され、他端
(駆動用MISFETQd1,Qd2 の各ソース領域)は
基準電圧(Vss) に接続されている。
【0022】上記回路の動作を説明すると、一方のCM
OSインバータINV1 の蓄積ノードAが高電位
(“H" )であるときには、駆動用MISFETQd2
がONになるので、他方のCMOSインバータINV2
の蓄積ノードBが低電位(“L" )になる。従って、駆
動用MISFETQd1 がOFFになり、蓄積ノードA
の高電位(“H" )が保持される。すなわち、一対のC
MOSインバータINV1,INV2 を交差結合させたラ
ッチ回路によって相互の蓄積ノードA、Bの状態が保持
され、電源電圧が印加されている間、情報が保存され
る。
【0023】転送用MISFETQt1,Qt2 のそれぞ
れのゲート電極にはワード線WLが接続され、このワー
ド線WLによって転送用MISFETQt1,Qt2 の導
通、非導通が制御される。すなわち、ワード線WLが高
電位(“H" )であるときには、転送用MISFETQ
t1,Qt2 がONになり、フリップフロップ回路と相補
性データ線(データ線DL,/DL)とが電気的に接続
されるので、蓄積ノードA、Bの電位状態(“H" また
は“L" )がデータ線DL、/DLに現れ、メモリセル
MCの情報として読み出される。
【0024】メモリセルMCに情報を書き込むには、ワ
ード線WLを“H" 電位レベル、転送用MISFETQ
t1,Qt2 をON状態にしてデータ線DL、/DLの情
報を蓄積ノードA、Bに伝達する。
【0025】図1に示す駆動用MISFETQd1,Qd
2 、負荷用MISFETQp1,Qp2 および転送用MI
SFETQt1,Qt2の平面レイアウトには種々のもの
があるが、その一例を図2に示す。
【0026】図2に示すように、シリコン基板1には、
2つのp型ウエル3(Ap1、Ap2)が形成され、2
つのn型ウエル4(An1、An2)が形成される。こ
れら活性領域An1、An2、Ap1、Ap2は、後述
する酸化シリコン膜5が埋め込まれた素子分離2で囲ま
れている。
【0027】また、メモリセルMCを構成する6個のM
ISFET(Qt1、Qt2、Qd1、Qd2、Qp
1、Qp2)のうちnチャネル型MISFET(Qt
1、Qd1)は、活性領域Ap1(p型ウエル3)上に
形成され、nチャネル型MISFET(Qt2、Qd
2)は、活性領域Ap2(p型ウエル3)上に形成され
る。また、pチャネル型MISFET(Qp2)は、活
性領域An1(n型ウエル4)上に形成され、pチャネ
ル型MISFET(Qp1)は、活性領域An2(n型
ウエル4)上に形成される。
【0028】また、活性領域Ap1上には、転送用MI
SFETQt1のゲート電極Gと、駆動用MISFET
Qd1のゲート電極Gが形成され、活性領域Ap2上に
は、転送用MISFETQt2のゲート電極Gと、駆動
用MISFETQd2のゲート電極Gが形成されてい
る。また、活性領域An1上には、負荷用MISFET
Qp2のゲート電極Gが形成され、活性領域An2上に
は、負荷用MISFETQp1のゲート電極Gが形成さ
れている。
【0029】また、負荷用MISFETQp1のゲート
電極Gと駆動用MISFETQd1のゲート電極とは共
通であり、また、負荷用MISFETQp2のゲート電
極および駆動用MISFETQd2のゲート電極とは共
通である。、また、後述するように、駆動用MISFE
TQd1、Qd2のゲート電極は、n型不純物がドープ
され、負荷用MISFETQp1、Qp2のゲート電極
は、p型不純物がドープされたいわゆるデュアルゲート
構造となっている。
【0030】また、負荷用MISFETQp2と駆動用
MISFETQd2の共通ゲート電極は、負荷用MIS
FETQp1と転送用MISFETQt1の共通のソー
ス、ドレイン領域(接続ノードA)と配線MD1を介し
て接続されている。また、負荷用MISFETQp1と
駆動用MISFETQd1の共通ゲート電極は、負荷用
MISFETQp2と転送用MISFETQt2の共通
のソース、ドレイン領域(接続ノードB)と配線MD2
を介して接続されている。また、ゲート電極Gやソー
ス、ドレイン領域上には、プラグP1が形成されてい
る。
【0031】次に、本実施の形態のSRAMの製造方法
を図3〜図10を用いて説明する。各図の右側は、図2
のA−A断面図と対応し、左側は、図2のB―B断面図
と対応している。なお、6個のMISFET(Qt1、
Qt2、Qd1、Qd2、Qp1、Qp2)は同様の工
程で形成されるため、nチャネル型MISFETQd1
およびpチャネル型MISFETQp1を例に説明す
る。
【0032】まず、図3に示すように、シリコン基板
(半導体基板)1中に素子分離2を形成する。この素子
分離2は、以下のように形成する。例えば1〜10Ωcm
程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンからなるシ
リコン基板1をエッチングすることにより深さ250nm
程度の素子分離溝を形成する。
【0033】その後、シリコン基板1を約1000℃で
熱酸化することによって、溝の内壁に膜厚10nm程度の
薄い酸化シリコン膜(図示せず)を形成する。この酸化
シリコン膜は、溝の内壁に生じたドライエッチングのダ
メージを回復すると共に、次の工程で溝の内部に埋め込
まれる酸化シリコン膜5とシリコン基板1との界面に生
じるストレスを緩和するために形成する。
【0034】次に、溝の内部を含むシリコン基板1上に
CVD(Chemical Vapor deposition)法で膜厚450
〜500nm程度の酸化シリコン膜5を堆積し、化学的機
械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)法
で溝の上部の酸化シリコン膜5を研磨し、その表面を平
坦化する。ここで、酸化シリコン膜5の表面は、以降の
シリコン基板1の洗浄工程や、表面酸化および酸化膜除
去工程により徐々に後退する(リセス現象)。その結
果、素子分離2の端部には、段差s1が生じる。
【0035】次に、シリコン基板1にp型不純物(ホウ
素)およびn型不純物(例えばリン)をイオン打ち込み
した後、約1000℃の熱処理で上記不純物を拡散させ
ることによって、シリコン基板1にp型ウエル3および
n型ウエル4を形成する。
【0036】次いで、フッ酸系の洗浄液を用いてシリコ
ン基板1(p型ウエル3)の表面をウェット洗浄した
後、約800℃の熱酸化でp型ウエル3の表面に膜厚3
nm程度の清浄なゲート酸化膜(図示せず)を形成する。
【0037】次に、図4に示すように、ゲート酸化膜の
上部に膜厚250nm程度の多結晶シリコン膜9をCVD
法で堆積する。この際、多結晶シリコン膜9上には、素
子分離2の端部の段差s1に対応した段差s2が生じ
る。次に、n型ウエル4上にレジスト膜(図示せず)を
形成し、このレジスト膜をマスクに、多結晶シリコン膜
9中にリン等のn型不純物を注入する。その結果、p型
ウエル3上の多結晶シリコン膜9がn型となる(9
n)。
【0038】次いで、n型ウエル4上のレジスト膜をエ
ッチングにより除去し、p型ウエル3上にレジスト膜
(図示せず)を形成する。このレジスト膜をマスクに、
多結晶シリコン膜9中にホウ素等のp型不純物を注入す
る。その結果、n型ウエル4上の多結晶シリコン膜9が
p型となる(9p)。
【0039】次いで、フォトレジスト膜(図示せず)を
マスクにして多結晶シリコン膜(9n、9p)をドライ
エッチングすることにより、多結晶シリコン膜(9n、
9p)からなるゲート電極Gを形成する。
【0040】次に、p型ウエル3上のゲート電極Gの両
側にn型不純物(リン)を注入することによってn-
半導体領域13を形成する。
【0041】次いで、シリコン基板1上にCVD法で膜
厚100nm程度の酸化シリコン膜を堆積し、異方的にエ
ッチングすることによって、ゲート電極Gの側壁にサイ
ドウォール膜16sを形成する。
【0042】次に、p型ウエル3上のゲート電極Gの両
側にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みす
ることによってn+型半導体領域17(ソース、ドレイ
ン領域)を形成する。
【0043】次いで、図5に示すように、シリコン基板
1上に、スパッタ法によりCo(コバルト)膜21を堆
積する。次いで、500から540℃で1分間の熱処理
を施すことにより、図6に示すように、シリコン基板1
(n+型半導体領域17)とCo膜21との接触部およ
びゲート電極GとCo膜21との接触部においてシリサ
イド化反応をおこさせ、シリコン基板1(n+型半導体
領域17)およびゲート電極G上に、CoSi2(コバ
ルトシリサイド)層21aを形成する。
【0044】次いで、図7に示すように、未反応のCo
膜21をエッチングにより除去し、シリコン基板1(n
+型半導体領域17)およびゲート電極G上に、CoS
2層21aを残存させる。次いで、700から800
℃で、1分間程度の熱処理を施し、CoSi2層21a
を低抵抗化する。
【0045】ここで、本発明者らが、シリコン基板1
(n+型半導体領域17)およびゲート電極G上のCo
Si2層21aを、断面SEM(scanning electron mic
roscope)等を用いて観察したところ、CoSi2層21
aが形成されず、シリコン基板1(n+型半導体領域1
7)やゲート電極Gの表面が露出している箇所(a1、
a2、a3)が確認された。このような箇所は、ゲート
電極Gのうち、n型不純物を注入した領域(9n)とp
型不純物を注入した領域(9p)との境界部a1や、ゲ
ート電極上の段差s2上(a2)に多く発生しているこ
とが確認された。このような現象は、段差部上にはCo
Si2層が薄く形成されてしまい、その後の熱処理によ
りCoSi2層が凝集してしまうことが原因と考えられ
る。また、n型不純物とp型不純物を注入した領域の境
界部では、下地となる多結晶シリコンの結晶性の違いか
ら、CoSi2層が形成されなかったり、また形成され
てもごく薄い膜しか形成されないことが原因と考えられ
る。
【0046】また、前述したように、接合リークを低減
させるため、n+型半導体領域17の接合部とCoSi2
層との距離を確保するためには、CoSi2層を薄く形
成する必要がある。CoSi2層を薄く形成すると、こ
のような現象はますます顕著になり、シリコン基板1
(n+型半導体領域17)上にもCoSi2層21aが形
成されない箇所(a3)が生じ得る。
【0047】そので、このような箇所(a1、a2、a
3)上に、CoSi2層を形成すべく、再度シリサイド
化を行う。
【0048】即ち、図8に示すように、シリコン基板1
上に、スパッタ法によりCo膜22を堆積する。次い
で、500から540℃で1分間の熱処理を施すことに
より、図9に示すように、シリコン基板1(n+型半導
体領域17)やゲート電極Gの露出部とCo膜22との
接触部においてシリサイド化反応をおこさせ、CoSi
2層21aが形成されていない箇所(a1、a2、a
3)に、CoSi2層22aを形成する。
【0049】次いで、図10に示すように、未反応のC
o膜22をエッチングにより除去し、シリコン基板1
(n+型半導体領域17)およびゲート電極G上に、C
oSi2層21a、22aを残存させる。次いで、70
0から800℃で、1分間程度の熱処理を施し、CoS
2層22aを低抵抗化する。なお、CoSi2層22a
が形成される領域は、小さいため、再度凝集して断線等
が起こる可能性は低い。
【0050】このように、本実施の形態においては、第
1のシリサイド化反応においてCoSi2層21aが形
成されなかった領域上に、再度、Co膜22を堆積し、
第2のシリサイド化反応を施したので、CoSi2層2
1aが形成されなかった領域や断線を修復することがで
きる。また、CoSi2層21a、22aの膜厚を確保
することができる。
【0051】その結果、ゲート電極やソース、ドレイン
領域の高抵抗化を防止し、歩留まりの向上を図ることが
できる。また、ソース、ドレイン領域とその上に形成さ
れるプラグとのコンタクト抵抗を低減させることができ
る。
【0052】ここまでの工程で、メモリセルMCを構成
するnチャネル型MISFETQd1およびpチャネル
型MISFETQp1が完成する。前述した通り、他の
nチャネル型MISFET(Qt1、Qt2、Qd1、
Qd2)は同様の工程で形成されるためその説明を省略
する。
【0053】この後、MISFET上に層間絶縁膜膜が
形成され、この層間絶縁膜中に埋めこみ配線MD1、M
D2や第1層配線等との接続部であるプラグP1が形成
される(図2)。さらに、その層間絶縁膜上には、第1
層配線M1および第2層配線M2(WL、DL、/DL
等)が形成されるが、これらの製造工程およびその構成
については省略する。
【0054】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
特に、本実施の形態においては、SRAMメモリセルを
例に説明したが、本発明は、SRAMメモリセルに限ら
れず、シリサイド層を有する半導体集積回路装置に広く
適用することができる。また、本実施の形態において
は、Co膜を用いてCoSi2層を形成したが、他の金
属膜を用いて金属シリサイド層を形成してもよい。例え
ば、Ti(チタン)膜を用いてTiSi(チタンシリサ
イド)層を形成してもよい。また、第1のシリサイド化
反応と第2のシリサイド化反応に用いる金属膜を異なる
膜としてもよい。例えば、第1のシリサイド化反応に
は、Co膜を用い、第2のシリサイド化反応には、Ti
膜を用いてもよい。
【0055】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0056】第1のシリサイド化反応により、金属シリ
サイド層が形成されなかったソース、ドレイン領域やゲ
ート電極上に、第2のシリサイド化反応により金属シリ
サイド層を形成したので、金属シリサイド層の断線等を
防止でき、金属シリサイド層の膜厚を確保することがで
きる。その結果、ゲート電極の高抵抗化を防止し、製品
歩留まりの向上を図ることができる。また、ソース、ド
レイン領域の低抵抗化やその上部に形成されるプラグと
の接触抵抗の低減を図ることができる。
【0057】また、接合リークを防止しつつ、シリサイ
ド層の断線を防止することができ、素子の微細化に対応
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるSRAMのメモリセ
ルを示す等価回路図である。
【図2】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
を示すシリコン基板の要部平面図である。
【図3】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示すシリコン基板の要部断面図である。
【図4】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示すシリコン基板の要部断面図である。
【図5】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示すシリコン基板の要部断面図である。
【図6】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示すシリコン基板の要部断面図である。
【図7】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示すシリコン基板の要部断面図である。
【図8】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示すシリコン基板の要部断面図である。
【図9】本発明の実施の形態である半導体集積回路装置
の製造方法を示すシリコン基板の要部断面図である。
【図10】本発明の実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法を示すシリコン基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 素子分離 3 p型ウエル 4 n型ウエル 5 酸化シリコン膜 9 多結晶シリコン膜 9n n型不純物がドープされた多結晶シリコン膜 9p p型不純物がドープされた多結晶シリコン膜 13 n-型半導体領域 16s サイドウォール膜 17 n+型半導体領域(ソース、ドレイン領域) 21 Co膜 21a CoSi2層 22 Co膜 22a CoSi2層 G ゲート電極 a1、a2、a3 表面露出箇所 s1 段差 s2 段差 MD1 配線 MD2 配線 P1 プラグ An1 活性領域 An2 活性領域 Ap1 活性領域 Ap2 活性領域 INV1 CMOSインバータ INV2 CMOSインバータ MC メモリセル A、B 接続ノード(蓄積ノード) Qd1 駆動用MISFET Qd2 駆動用MISFET Qp1 負荷用MISFET Qp2 負荷用MISFET Qt1 転送用MISFET Qt2 転送用MISFET DL、/DL データ線 WL ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 (72)発明者 石川 次男 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 加藤 武史 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 舘上 敦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 佐原 政司 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB20 BB25 BB40 CC01 CC05 DD02 DD78 DD84 EE09 FF14 GG14 GG16 HH04 HH15 5F083 BS05 BS06 BS17 BS18 BS27 GA27 JA35 JA53 MA06 MA16 PR34 PR40 5F140 AA10 AA24 AA39 AB03 AC32 BA01 BE07 BF04 BF60 BG08 BG12 BG28 BG32 BG38 BG52 BH15 BJ08 BJ27 BK13 BK29 BK34 BK38 BK40 CB04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シリコン基板上に、ゲート絶縁膜
    を介しシリコン膜からなるゲート電極を形成する工程
    と、 (b)前記ゲート電極の両側に不純物を注入することに
    よりソース、ドレイン領域を形成する工程と、 (c)前記ソース、ドレイン領域およびゲート電極上に
    第1の金属膜を堆積する工程と、 (d)第1のシリサイド化反応により、前記ソース、ド
    レイン領域およびゲート電極上と前記第1の金属膜との
    接触部に第1の金属シリサイド層を形成する工程と、 (e)未反応の前記第1の金属膜を除去する工程と、 (f)前記第1の金属シリサイド層上を含む前記ソー
    ス、ドレイン領域およびゲート電極上に第2の金属膜を
    堆積する工程と、 (g)第1のシリサイド化反応により、前記ソース、ド
    レイン領域およびゲート電極上と前記第2の金属膜との
    接触部に第2の金属シリサイド層を形成する工程と、 (h)未反応の前記第2の金属膜を除去する工程と、を
    有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極は、SRAMメモリセル
    を構成するMISFETのゲート電極であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極は、n型不純物を有する
    n型ゲート電極部と、p型不純物を有するp型ゲート電
    極部とを有することを特徴とする請求項1記載の半導体
    集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体集積回路装置は、分離領域に
    より分離された活性領域上に形成され、前記ゲート電極
    は、前記活性領域上から分離領域上まで延在することを
    特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 (a)シリコン基板上にゲート絶縁膜を
    介し形成され、シリコン膜からなるゲート電極と、 (b)前記ゲート電極の両側に形成されたソース、ドレ
    イン領域と、 (c)前記ゲート電極およびソース、ドレイン領域上に
    形成された金属シリサイド層であって、第1のシリサイ
    ド化反応により形成された第1層と第2のシリサイド化
    反応により形成された第2層を有する金属シリサイド層
    と、を有することを特徴とする半導体集積回路装置。
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