JP2002237370A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JP2002237370A
JP2002237370A JP2002026105A JP2002026105A JP2002237370A JP 2002237370 A JP2002237370 A JP 2002237370A JP 2002026105 A JP2002026105 A JP 2002026105A JP 2002026105 A JP2002026105 A JP 2002026105A JP 2002237370 A JP2002237370 A JP 2002237370A
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noble metal
chip
center electrode
electrode
metal tip
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JP2002026105A
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English (en)
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Wataru Matsutani
渉 松谷
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貴金属チップと電極との均一な溶接部を有す
るスパークプラグを提供する。 【解決手段】 Ni又はFeを主成分とする耐熱合金に
て構成される中心電極3のチップ被固着面に対し貴金属
チップ31’を重ね合わせて重ね合せ組立体70を作
る。その重ね合せ組立体70に対し、貴金属チップ3
1’とチップ被固着面形成部位とにまたがる全周レーザ
ー溶接部10をチップ外周面に沿って形成することによ
り、貴金属チップ31’をチップ被固着面に固着して貴
金属発火部31となす。そして、外周最大寸法dmaxが
2.0mm未満であり、かつ貴金属チップ31’の厚さ
方向において放電面に到達しない全周レーザー溶接部1
0を形成するために、レーザー溶接の光源として1パル
ス当りのエネルギーが2〜6J、パルス長が1〜10ミ
リ秒、パルス発生周波数が2〜20パルス/秒のパルス
状レーザー光源50を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスパークプラグに関
する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の点火用に使用されるスパーク
プラグにおいては、近年、耐火花消耗性向上のために、
電極の先端にPtやIr等を主体とする貴金属チップを
溶接して貴金属発火部を形成したタイプのものが使用さ
れている。例えば中心電極の先端面に貴金属チップを接
合する場合、その製造方法として、円板状の貴金属チッ
プを中心電極先端に重ね合わせ、中心電極を回転させな
がら重ね合せ面の外周に沿ってレーザー光を照射するこ
とにより、全周レーザー溶接部を形成する方法が提案さ
れている(例えば、特開平6−45050号、特開平1
0−112374号の各公報)。
【0003】ところで、近年では、内燃機関の高性能化
により燃焼室内の温度も高くなる傾向にあり、また着火
性向上のために、スパークプラグの発火部を2.0mm
以下に細径化し、さらにこれを燃焼室内部に突き出させ
るタイプのエンジンも多く使用されるようになってきて
いる。このような苛酷な実機使用環境において貴金属チ
ップの剥離耐久性等を向上するために、IrやPtを主
成分とする貴金属チップを、Ni基あるいはFe基の耐
熱合金で構成された電極に溶接接合して、貴金属発火部
を形成することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなスパーク
プラグにおける貴金属チップの溶接は、YAGレーザー
等によるパルス状レーザー光を用いて行われることが多
いが、そのレーザー溶接条件におけるパルス発生周波数
は従来0.5パルス/秒以下と低い値に設定されてい
た。しかしながら、この方式によると、例えば直径0.
7mm程度の貴金属チップを溶接するのに延べ15秒近
くかかり、レーザー溶接装置1台当りの生産性が極めて
悪い問題があった。
【0005】上記のような生産性低下の問題を解決する
には、レーザー光のパルス発生周波数を増やすことが有
効であるが、本発明者が検討したところ、次のような問
題が生ずることがわかった。すなわち、レーザー光のパ
ルス発生周波数を単純に増加させる形で生産性向上を図
ろうとすると、電極材料として使用されるNi基あるい
はFe基の耐熱合金は熱伝導率が低いため溶接時の熱引
きが悪く、特に先端細径の電極の場合は、電極による熱
引きがレーザー光1パルス毎の入熱に追い付かなくなる
場合がある。その結果、図13に示すように、周方向の
溶接部10の後半側ほど温度上昇が激しくなり、後半側
の溶接部10sが前半側の溶接部10pよりも溶接部深
さが大きくなったり、あるいは溶接部幅lが広くなった
りするなど、溶接部の不均一化を招きやすい問題があ
る。また、溶接部10は貴金属チップ材料と電極材料と
の合金により形成されることから、貴金属チップ単体と
比較すると耐火花消耗性に劣る。従って、その溶接部1
0の深さや幅が極端に大きくなると、貴金属チップの溶
接により形成された発火部31の耐久性が著しく低下す
ることにつながる。また、溶接部10の幅lが広くなっ
た領域では、極端な場合は溶接部10が放電面31aに
露出してしまうこともある。また、たとえ露出していな
くとも、発火部31が少し消耗しただけで溶接部10の
露出が同様に発生する。一般に貴金属発火部を形成した
スパークプラグは、発火部の長寿命化(例えば10〜1
6万km走行に相当するもの)を目的とするものである
が、上記のような問題が発生すると露出した溶接部にて
消耗が進行し、比較的短時間で火花放電ギャップが拡大
して着火ミス等の不具合を生ずることがある。
【0006】本発明の課題は、従来の方法では実現不能
な発火部耐久性を具備したスパークプラグを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】そこで、
中心電極と、その中心電極の先端面に自身の側面が対向
するように配置された接地電極とを備え、火花放電ギャ
ップに対応する位置においてそれら中心電極と接地電極
との少なくとも中心電極側に、貴金属チップを溶接する
ことにより放電面を有する貴金属発火部を形成したスパ
ークプラグの製造方法に関し、中心電極又は中心電極と
接地電極との、少なくともチップ被固着面形成部位をN
i又はFeを主成分とする耐熱合金にて構成し、そのチ
ップ被固着面に対し貴金属チップを重ね合わせて重ね合
せ組立体を作り、その重ね合せ組立体に対し、貴金属チ
ップとチップ被固着面形成部位とにまたがる全周レーザ
ー溶接部をチップ外周面に沿って形成することにより、
該貴金属チップをチップ被固着面に固着するとともに、
貴金属チップの放電面側において平面視したときの外周
最大寸法dmaxが2.0mm未満であり、かつ貴金属チ
ップの厚さ方向において放電面に到達しない全周レーザ
ー溶接部を形成するために、レーザー溶接の光源として
1パルス当りのエネルギーが1.5〜6J、パルス長が
1〜10ミリ秒、パルス発生周波数が2〜20パルス/
秒のパルス状レーザー光源を使用することが提案され
る。
【0008】電極のチップ被固着面形成部位をFeある
いはNiを主成分とする耐熱合金で構成しつつ、外周最
大寸法dmaxが2.0mm未満の小径の全周レーザー溶
接部を形成する場合において、本発明者らが鋭意検討し
た結果、均一性の高い溶接部を能率よく形成するために
は、パルス発生周波数を特有の範囲に設定することが重
要であり、かつ、従来あまり着目されていなかったレー
ザー光の1パルス当りのエネルギーとパルス長に関する
条件を特定の値に設定することが重要であることが判明
した。そして、その条件設定を前提として、ある特有の
パルス周波数範囲に限り、従来の方法よりも高い周波数
を採用しても、前記した溶接部の不均一化等の問題を防
止しうることを見い出し、本発明を完成するに至ったの
である。すなわち、レーザー溶接の光源として、1パル
ス当りのエネルギーが1.5〜6J、パルス長が1〜1
0ミリ秒のレーザー光を使用し、かつ従来の方法と比較
してはるかに大きいパルス発生周波数である2〜20パ
ルス/秒を採用することで、均一性の高い全周溶接部を
極めて能率よく形成することができるようになる。
【0009】なお、本明細書において全周レーザー溶接
部の外周最大寸法dmaxは、図2(b)に示すように、
中心電極(3)の中心軸線と直交する平面上に投影した
ときの、放電面(31a)の幾何学的重心位置をGと
し、そのGから全周レーザー溶接部外縁最遠点までの距
離をrmaxとして、dmax=2rmaxにて定義する。
【0010】パルス長が1ミリ秒未満となるか、又は1
パルス当りのエネルギーが1.5J未満となった場合
は、1パルス当りの入熱量が小さく、溶融部の形成が不
十分となる。さらに、1パルス当りのエネルギーが1.
5J未満となり、かつパルス長も1ミリ秒未満になった
場合は、1パルス当りの入熱量が小さくなり過ぎ、例え
ばNi基あるいはFe基耐熱合金で電極が構成されてい
る場合、電極の熱引きの影響により該電極がほとんど溶
融せず、溶接部を形成することが困難となる。
【0011】一方、1パルス当りのエネルギーが6Jを
超えるか、又はパルス長が10ミリ秒を超える場合に
は、Ni基あるいはFe基の耐熱合金で形成された電極
の熱引きが小さいために、レーザー光による入熱が蓄積
しやすくなり、溶接部深さや溶接部幅の不均一を招いた
り、電極が溶融して変形したりするおそれがある。さら
に、1パルス当りのエネルギーが6Jを超え、かつパル
ス長が10ミリ秒を超えた場合は、溶融される金属が蒸
発や飛散を起こしやすくなるため、電極にくぼみや穴等
の欠陥が発生しやすくなるおそれがある。
【0012】また、パルス発生周波数が2パルス/秒未
満になると、溶接部形成の能率向上が望めなくなり、2
0パルス/秒を超えるとレーザー光による入熱が蓄積し
やすくなり、上記と同様の問題を招く。なお、1パルス
当りのエネルギーは、より望ましくは2〜5Jとするの
がよく、パルス長はより望ましくは1.5〜6ミリ秒と
するのがよく、さらにパルス発生周波数はより望ましく
は2〜12パルス/秒とするのがよい。なお、本明細書
における1パルス当りのエネルギーは、例えばレーザー
溶接を行う前に予め、レーザー光源から発射されたレー
ザー光をカロリメータあるいはパワーメータ等のエネル
ギー検出基で受けることにより、単位時間(例えば1秒
間)当りのエネルギーを計測し、そのエネルギーを1秒
間当りのパルス数で除することにより算出した値を用い
る。
【0013】上記の方法を採用することにより、Fe基
あるいはNi基の耐熱合金を使用しつつ、外周最大寸法
dmaxが2.0mm未満の小径の全周レーザー溶接部を
形成する場合において、従来の方法では困難であった、
以下のような均一なレーザー溶接部、具体的には、貴金
属チップのチップ被固着面への重ね合せ方向における、
全周レーザー溶接部の最小幅lminと最大幅lmaxとの比
lmin/lmaxが0.7以上となるようなレーザー溶接部
の形成が可能となる。
【0014】つまり、本発明のスパークプラグは、中心
電極と、その中心電極の先端面に自身の側面が対向する
ように配置された接地電極とを備え、火花放電ギャップ
に対応する位置においてそれら中心電極と接地電極との
少なくとも中心電極側に、貴金属チップを溶接すること
により貴金属発火部が形成されており、中心電極又は中
心電極と接地電極との、少なくともチップ被固着面形成
部位がNi又はFeを主成分とする耐熱合金にて構成さ
れ、そのチップ被固着面に重ね合わされた貴金属チップ
と該チップ被固着面形成部位とにまたがる形で全周レー
ザー溶接部がチップ外周面に沿って形成されており、か
つ、その全周レーザー溶接部は、貴金属チップの放電面
側において平面視したときのその外周最大寸法dmaxが
2.0mm未満であって、貴金属チップの厚さ方向にお
いて放電面に到達せず、かつ貴金属チップのチップ被固
着面への重ね合せ方向における最小幅lminと最大幅lm
axとの比lmin/lmaxが0.7以上であることを特徴と
する。
【0015】lmin/lmaxを0.7以上とできること
は、貴金属発火部の放電面から全周レーザー溶接部の、
放電面に対して近い側の縁までの距離の、周方向のばら
つきを相応の値に小さく抑制できることを意味する。そ
の結果、例えばレーザー溶接部が広幅となった位置にお
いて、貴金属発火部が少し消耗しただけで溶接部の放電
面への露出が発生し、スパークプラグの耐久性が低下す
るといった不具合も、効果的に防止される。なお、上述
の製造方法によれば、溶接条件を適切に設定すること
で、lmin/lmaxのさらに望ましい値として、0.9以
上を実現することも可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1に示す本発明の一例たるスパー
クプラグ100は、筒状の主体金具1、先端部21が突
出するようにその主体金具1の内側に嵌め込まれた絶縁
体2、先端に形成された貴金属発火部(以下、単に発火
部ともいう)31を突出させた状態で絶縁体2の内側に
設けられた中心電極3、及び主体金具1に一端が溶接等
により結合されるとともに他端側が側方に曲げ返され
て、その側面が中心電極3の先端部と対向するように配
置された接地電極4等を備えている。また、接地電極4
には上記発火部31に対向する貴金属発火部(以下、単
に発火部ともいう)32が形成されており、それら発火
部31と、対向する発火部32との間の隙間が火花放電
ギャップgとされている。
【0017】なお本明細書でいう「発火部」とは、接合
された貴金属チップのうち、溶接による組成変動の影響
を受けていない部分(例えば、溶接により接地電極ない
し中心電極の材料と合金化した部分を除く残余の部分)
を指すものとする。
【0018】絶縁体2は、例えばアルミナあるいは窒化
アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、そ
の内部には自身の軸方向に沿って中心電極3を嵌め込む
ための孔部6を有している。また、主体金具1は、低炭
素鋼等の金属により円筒状に形成されており、スパーク
プラグ100のハウジングを構成するとともに、その外
周面には、プラグ100を図示しないエンジンブロック
に取り付けるためのねじ部7が形成されている。
【0019】なお、発火部31及び対向する発火部32
のいずれか一方を省略する構成としてもよい。この場合
には、発火部31と、発火部を有さない接地電極4の側
面との間、又は対向する発火部32と、発火部を有さな
い中心電極3の先端面との間で火花放電ギャップgが形
成されることとなる。
【0020】中心電極3及び接地電極4のチップ被固着
面形成部位、この実施例では少なくともその表層部がN
i又はFeを主成分とする耐熱合金にて構成されている
(なお、本明細書において「主成分」とは、最も重量含
有率の高い成分を意味し、必ずしも「50重量%以上を
占める成分」を意味するものではない)。Ni又はFe
を主成分とする耐熱合金としては、次のようものが使用
可能である。 Ni基耐熱合金:本明細書では、Niを40〜85重
量%含有し、残部の主体が、Cr、Co、Mo、W、N
b、Al、Ti及びFeの1種又は2種以上からなる耐
熱合金を総称する。具体的には、次のようなものが使用
できる(いずれも商品名;なお、合金組成については、
文献(改訂3版金属データブック(丸善);p138)
に記載されているので、詳細な説明は行わない): ASTROLOY、CABOT 214、D-979、HASTELLOY C22、HASTELL
OY C276、HASTELLOYG30、HASTELLOY S、HASTELLOY X、H
AYNES 230、INCONEL 587、INCONEL597、INCONEL 600、I
NCONEL 601、INCONEL 617、INCONEL 625、INCONEL706、
INCONEL 718、INCONEL X750、KSN、M-252、NIMONIC 7
5、NIMONIC80A、NIMONIC 90、NIMONIC 105、NIMONIC 11
5、NIMONIC 263、NIMONIC942、NIMONIC PE11、NIMONIC
PE16、NIMONIC PK33、PYROMET 860、RENE41、RENE 95、
SSS 113MA、UDIMET 400、UDIMET 500、UDIMET 520、UDI
MET630、UDIMET 700、UDIMET 710、UDIMET 720、UNITEP
AF2-1 DA6、WASPALOY。
【0021】Fe基耐熱合金:本明細書では、Feを
20〜60重量%含有し、残部の主体が、Cr、Co、
Mo、W、Nb、Al、Ti及びNiの1種又は2種以
上からなる耐熱合金を総称する。具体的には、次のよう
なものが使用できる(いずれも商品名;なお、合金組成
については、文献(改訂3版金属データブック(丸
善)、p138)に記載されているので、詳細な説明は
行わない);A-286、ALLOY 901、DISCALOY、HAYNES 55
6、INCOLOY 800、INCOLOY 801、INCOLOY802、INCOLOY 8
07、INCOLOY 825、INCOLOY 903、INCOLOY 907、INCOLOY
909、N-155、PYROMET CTX-1、PYROMET CTX-3、S-590、V
-57、PYROMETCTX-1、16-25-6、17-14CuMo、19-9DL、20-
Cb3。
【0022】一方、上記発火部31及び対向する発火部
32は、Ir又はPtのいずれかを主成分とする貴金属
を主体に構成されている。これらの貴金属の使用によ
り、中心電極の温度が上昇しやすい環境下においても、
発火部の耐消耗性を良好なものとすることができる。ま
た、上記のような耐熱合金に対する溶接性も良好であ
る。例えばPtをベースにした貴金属を使用する場合に
は、Pt単体の他、Pt−Ni合金(例えばPt−1〜
30重量%Ni合金)、Pt−Ir合金、Pt−Ir−
Ni合金等をを好適に使用できる。また、Irを主成分
とするものとしては、Ir−Pt合金、Ir−Rh合金
等を使用できる。
【0023】なお、Ir系の貴金属材料を使用する場合
には、元素周期律表の3A族(いわゆる希土類元素)及
び4A族(Ti、Zr、Hf)に属する金属元素の酸化
物(複合酸化物を含む)を0.1〜15重量%の範囲内
で含有させることができる。これにより、Ir成分の酸
化・揮発を効果的に抑制でき、ひいては発火部の耐火花
消耗性を向上させることができる。上記酸化物としては
が好適に使用されるが、このほかにもLa
、ThO、ZrO等を好ましく使用することがで
きる。この場合、金属成分はIr合金のほか、Ir単体
を使用してもよい。
【0024】中心電極3は先端側が円錐台状のテーパ面
3tにより縮径されるとともに、その先端面3sに上記
発火部31を構成する合金組成からなる円板状の貴金属
チップ31’(図5)を重ね合わせ、さらにその接合面
外縁部に沿ってレーザー溶接により全周レーザー溶接部
(以下、単に溶接部ともいう)10を形成してこれを固
着することにより発火部31が形成される。また、対向
する発火部32は、発火部31に対応する位置において
接地電極4に貴金属チップ32’(図12)を位置合わ
せし、その接合面外縁部に沿って同様に溶接部20を形
成してこれを固着することにより形成される。これらチ
ップは、所定の組成となるように各合金成分を配合・溶
解することにより得られる溶解合金を熱間圧延により板
状に加工し、その板材を熱間打抜き加工により所定のチ
ップ形状に打ち抜いて形成したものや、合金を熱間圧延
又は熱間鍛造により線状あるいはロッド状の素材に加工
した後、これを長さ方向に所定長に切断して形成したも
のを使用できる。また、アトマイズ法等により球状に成
形したものも使用できる。上記チップ31’,32’
は、例えば直径dcが0.4〜1.2mm、厚さtcが
0.5〜1.5mmのものを使用する。
【0025】上記の発火部31,32を形成するための
溶接方法は概ね同じであるので、以下、中心電極3側の
発火部31を中心に、以下に詳しく説明する。図5
(a)に示すように、中心電極3の先端面3sをチップ
被固着面として、ここに貴金属チップ31’を重ね合わ
せて重ね合せ組立体70を作り、その重ね合せ組立体7
0に対し、貴金属チップ31’とチップ被固着面とにま
たがる全周レーザー溶接部10をチップ外周面に沿って
形成する。このとき、レーザー溶接の光源として、1パ
ルス当りのエネルギーが1.5〜6J、パルス長が1〜
10ミリ秒、パルス発生周波数が2〜20パルス/秒の
パルス状レーザー光源(例えばYAGレーザー光源)5
0を使用する。前述の大きさのチップ31’を使用して
上記の条件にて形成される全周レーザー溶接部10は、
図2に示すように、貴金属チップ31’とチップ被固着
面との重ね合わせ方向において平面視したときの外周最
大寸法dmaxが2.0mm未満であり、かつ貴金属チッ
プ31’の厚さ方向において放電面31aに到達しない
ものとされる。なお、外周最大寸法dmaxは0.4mm
以上であることが望ましい。dmaxが0.4mm未満に
なると、レーザー光を相当に絞っても均一な溶接部を形
成することが困難になり、正常な発火部形成に支障を来
たす場合がある。
【0026】電極素材として使用される前述の各種耐熱
合金は、800℃における熱伝導率が概ね30W/m・
K以下と小さく、レーザー溶接時に畜熱しやすい性質が
ある。しかしながら、1パルス当りのエネルギーが1.
5〜6J、パルス長が1〜10ミリ秒のレーザー光を使
用することにより、従来の方法と比較してはるかに大き
いパルス発生周波数である2〜20パルス/秒を採用し
ても、均一性の高い全周溶接部10を形成できる。具体
的には、貴金属チップのチップ被固着面への重ね合せ方
向、この場合、チップ31’あるいは中心電極3の中心
軸線Oの方向における、全周レーザー溶接部10の最小
幅lminと最大幅lmaxとの比lmin/lmaxが0.7以上
(望ましくは0.9以上)とすることができる。
【0027】なお、図4(a)には、中心軸線Oと同軸
の円筒面(放電面31aの外径に等しい直径を有する)
にレーザー溶接部10を投影したときの、その投影像の
展開図を示しており、上記のlmin及びlmaxを示してい
る。また、中心軸線Oの方向において、放電面31aの
外縁TLからレーザー溶接部10の放電面31aに対し
て近い側の縁までの最小距離hminは、TLからレーザ
ー溶接部10の放電面31aに対して近い側の各縁の積
分中心線UCmまでの距離を平均発火部厚さhavとし
て、hmin/havが同様に0.7以上となっていること
が望ましい。これにより、例えばhminとなる位置(多
くの場合、溶接部10が最も広幅(lmax)となる位
置)において、貴金属発火部が少し消耗しただけで溶接
部の放電面への露出が発生し、着火ミス等を生ずる不具
合が効果的に防止される。
【0028】溶接部10は、図3(a)に示すように、
溶接部10の中心軸線Oを挟んだ両側部分が半径方向に
おいてつながらない場合(この場合、溶接部10はドー
ナツ状の形態を呈する)は、溶接後においてチップ厚さ
tcを、その軸断面から実測することが可能である。し
かし、同図(b)に示すように、半径方向に両側の溶接
部がつながってしまう場合(溶接部10は円板状の形態
を呈する)は、図4(a)に示すように、溶接部10の
幅方向両側縁の積分中心線UCm,LCmの中間位置に基
準線CMを設定し、その基準線CMと放電面31aの外
縁TLとの距離Hをチップ厚さtcとして推定する。
【0029】ここで、チップ径dcは、スパークプラグ
に要求される耐久性や着火性能等に応じて、0.4〜
1.2mmの範囲にて適宜設定されるが、貴金属チップ
は一般に高価なのでなるべくその使用量を削減するため
に、その厚さtcは前述の通り0.5〜1.5mmと比
較的小さく設定されるのがよい。また、平均発火部厚さ
havについては、0.2〜1.0mmとするのがよい。
この理由としては、havが0.2mm未満になると貴金
属発火部が少し消耗しただけで溶接部の放電面への露出
が発生し、スパークプラグの耐久性を低下させる場合が
あるからである。一方、havが1.0mmを超えると、
ギャップ拡大によりスパークプラグの寿命が到来したと
きに、貴金属チップが相当量残留した状態にてスパーク
プラグが交換されることとなるので、無駄が多くなるか
らである。これを前提とすれば、例えば、溶接後におい
てもチップ厚さtcが確認可能な場合、平均発火部厚さ
havとチップ厚さtcに対する比hav/tcは、概ね0.
13〜2.0となっていることが望ましいといえる。た
だし、図4(b)に示すように、貴金属チップ31’の
放電面と反対側の縁が、溶接部10よりも基端側に突出
して位置するような場合にあっては、hav/tcが0.
2〜1.0となっていても、寿命到来とは無関係に、そ
の突出部分が全て無駄になってしまう問題を生ずること
となる。
【0030】一方、貴金属チップの中心電極からの耐剥
離性を向上させるために、UCmとLCmとの距離を平均
溶接部幅lavとして、該lavを0.4mm以上とするこ
とが望ましい。また、同様の観点において、図4(c)
に示すように溶接部の中心軸線を挟んだ両側部分が半径
方向においてつながらない場合は、tc−havが0.2
mm以上となっていることが望ましい。他方、図4
(d)に示すように、半径方向の両側部分がつながって
しまう場合には、中心電極3の軸線方向において、放電
面31aから、溶接部10と発火部31との接合面上に
おいて溶接部10が最も薄肉となる位置までの寸法をt
c2、同じく溶接部10と中心電極3との接合面上におい
て溶接部10が最も薄肉となる位置までの寸法をtc3と
して、tc3−tc2が0.2mm以上となっていることが
望ましい。
【0031】以下、本発明において望ましい溶接条件に
ついてさらに詳しく説明する。夲実施例のように、貴金
属チップ31’が円板状に形成されている場合、図5
(b)に示すように、該貴金属チップ31と中心電極3
との重ね合せ組立体70を、レーザー光源50に対しチ
ップ中心軸線Oの周りにおいて相対的に回転させなが
ら、チップ外周面に向けてパルス状レーザー光LBを照
射する方法が、上記のような全周レーザー溶接部を均一
に形成する方法として合理的である。この場合、組立体
70又はレーザー光源50の一方のみを回転させるよう
にしてもよいし、双方ともに(例えば互いに逆方向に)
回転させることも可能である。
【0032】この場合、その回転速度は以下のように調
整することが望ましい。まず、重ね合せ組立体70とレ
ーザー光源50との相対回転速度は、レーザー光源50
を1つのみ使用する場合は、10rpm以上(望ましく
は12rpm以上)とするのがよい。全周溶接を行うた
めには、組立体70とレーザー光源50とを最低1周分
は相対回転させなければならないが、その相対回転速度
が10rpm未満になると、1周分の溶接時間ひいては
1個のスパークプラグを製造するためのピースタイムが
長くなり、従来方法に対して必ずしも優位性を生ずるも
のとはならなくなる場合がある。
【0033】ただし、図6あるいは図7のように、チッ
プ31’の周方向に所定の間隔で複数のレーザー光源を
配して溶接を行えば、溶接完了するまでの回転数をさら
に減ずることができ、ひいては上記の相対回転速度の下
限値をさらに引き下げることができる場合がある。例え
ば、図6のように、略180°間隔で配置した2つのレ
ーザー光源50a及び50bにより溶接を行えば、各レ
ーザー光源50a及び50bが略半周分に対応する溶接
部10a,10bを各々分担すればよい。また、図7の
ように、略120°間隔で配置した3つのレーザー光源
50a〜50cにより溶接を行えば、各レーザー光源5
0a〜50cがそれぞれ略1/3周分に対応する溶接部
10a〜10cを分担すればよい。
【0034】なお、レーザー光源を複数使用する場合
も、各々のレーザー光源が本発明のレーザー溶接条件を
満足すればよい。その理由は、以下の通りである。すな
わち、複数のレーザー光源(n個:n≧2)を用いるに
あっては、同時にレーザー光を照射した際のチップ3
1’における温度上昇は大きくなる。しかし、各レーザ
ー光源は前述したようにチップ31’に対してほぼ(1
/n)周分に対応する溶接部を分担すればよく、単一の
レーザー光源を使用する場合と比較して(1/n)の時
間で溶接が可能となる。その結果、チップ31’に対す
る入熱時間が短縮され、各溶接部の幅が粗大化する不具
合が生じにくくなる。さらに、このように複数のレーザ
ー光源を用いて同時にレーザー光を照射することによ
り、溶接時間の短縮を図ることができ、生産効率の向上
にも寄与できる。
【0035】一方、相対回転速度の上限値であるが、重
ね合せ組立体70を回転させる場合は、溶接時に生ずる
溶融金属の遠心力による変形や飛散を防止するために、
最大でも240rpm(秒速4回転)程度に留めるのが
よい。他方、溶接部10に付加される遠心力は、外周最
大寸法dmaxに略比例して大きくなり、回転角速度に対
してはその2乗に略比例して大きくなると考えられるの
で、これを考慮した場合、重ね合せ組立体70の回転速
度は、 Vmax=5π(2/dmax)1/2(単位:ラジアン/秒)‥‥ で定まる値Vmax未満に設定することが望ましい(ただ
し、dmaxの単位はmm)。
【0036】上記式によれば、dmaxが小さくなるほ
どVmaxは大きく取れることになる。例えば、dmax=
2.0mmとすればVmaxはおよそ150rpmとなる
が、例えばdmax=1.5mmではVmax=173rpm
であり、dmax=0.7mmではVmax=253rpmで
ある。例えば、組立体70とレーザー光源50との双方
を回転させて、所期の相対回転数を形成する場合、中心
電極側の回転速度を増やすことができれば、その分、若
干複雑にならざるを得ないレーザー光源50側の機構の
回転速度を減ずる(あるいは非回転とする)ことがで
き、ひいてはレーザー光源50側の機構単純化あるいは
回転負担軽減を行うことが可能となる。
【0037】なお、式によれば、概ねdmax <0.7
8mmでは、Vmaxは前記した望ましい上限値である2
40rpmよりも大きくなる。ただし、本発明者の検討
によれば、上記のような小径のチップの場合でも、1パ
ルス当り1.5〜6Jのエネルギーのレーザー光を用い
て周方向に完全に連なる溶接部10を形成するには、1
周に対して最低でも5つ分のパルス溶接ビードを形成し
なければならない。240rpmは秒速4回転であり、
前記したパルス発生周波数の上限値である20パルス/
秒を用いても、1秒当りに5パルスがやっと打てる程度
である。従って、これよりも回転速度が大きくなると、
図8(a)に示すように、溶接ビード10dが周方向に
間欠形成される形となり、1回転の間に周方向に連なる
パルス溶接ビードを形成完了できなくなる場合がある。
従って、式の観点からは240rpmを超える回転速
度が可能であっても、やはり240rpm程度に回転速
度を留めておいたほうが有利であるともいえる。ただ
し、2回転目以降の溶接を行うことが許される場合は、
図8(b)に示すように、溶接ビード10dの形成角度
位相をずらせることにより、周方向に連なる溶接部10
を形成することができる。
【0038】他方、レーザー光源50の側を回転させる
場合には、レーザー光線の照射位置ブレ等の発生を抑制
するために、その回転速度を90rpm以下に設定する
のがよい。
【0039】なお、貴金属チップ31’の厚さtcが上
記のように小さい場合、放電面31aにかからないよう
に溶接部10を形成するために、パルス状レーザー光L
Bを斜め上方から照射することが有効である。具体的に
は、図5(b)及び(c)に示すように、レーザー光L
Bのスポット内にチップ被固着面(この場合、中心電極
3の先端面)とチップ外周面との交差縁Qが入り、かつ
チップ被固着面に対する照射角度θが0°〜60°の範
囲(例えば45°)となるように重ね合せ組立体70に
パルス状レーザー光LBを照射することが望ましい。
【0040】次に、貴金属チップ31’のチップ被固着
面に対する位置決め固定を行いやすくするために、図5
(d)に示すように、チップ外形形状に対応した位置決
め用凹部3aをチップ被固着面に形成し、その位置決め
用凹部3a内に貴金属チップ31’を嵌め込んで重ね合
せ組立体70を作ることもできる。この場合、溶接接合
を確実に行うには、その凹部3aの開口周縁とチップ外
周面との交差縁Qに向けてパルス状レーザー光LBを照
射するのがよい。
【0041】他方、図9に示すように、中心電極3のテ
ーパ面3tの先端部に、円筒状の突出部3dを形成し、
その平坦な先端面3sをチップ被固着面としてここに貴
金属チップ31’を重ね合わせ、チップ被固着面とチッ
プ外周面との交差縁Qに向けてパルス状レーザー光LB
を照射するようにしてもよい。図10(a)は、そのよ
うにして製造したスパークプラグの発火部31近傍の拡
大斜視図であり、(b)及び(c)は、その縦断面図で
ある。(b)は、溶接部10の中心軸線Oを挟んで両側
の部分がつながらない場合、(c)は両部分が半径方向
につながる場合の各状態を示している。なお、
(a)’、(b)’、(c)’に示すように、突出部3
dの全体を溶融させて溶接部10中に取り込む形状とし
てもよい。
【0042】また、図11は、接地電極4側の発火部3
2の形成状態を示すもので、中心電極3側と同様の全周
レーザー溶接部20が形成されている。図12(a)に
示すように、接地電極4の火花放電ギャップg(図1)
に面することが予定された側面をチップ被固着面とし
て、ここに凹部4aを形成し、その凹部4aに貴金属チ
ップ32’を嵌め込み固定する。その状態で、図5等と
同様にレーザー光源50を用いて溶接部20の形成を行
う。
【0043】なお、表1に、各種材質の貴金属チップを
使用して各種dmaxの溶接部を形成する場合の、望まし
いレーザー溶接条件(1パルス当りのエネルギー、パル
ス長、パルス発生周波数、レーザー光源と重ね合せ組立
体との相対回転数(ただし、レーザー光源数は1))の
例を示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【実施例】本発明の効果を確認するために、以下の実験
を行った。まず、INCONEL600を用い、図1に示す形状の
中心電極3を作製した。ただし、図5(a)において、
基端部外径D1を2.5mm、先端面径D2を1.3m
m、テーパ面3tのテーパ角度を45°とした。他方、
合金溶解/圧延により作製したPt−20wt%Ir合
金板からの打抜き加工により、厚さ0.6〜0.8m
m、外径0.4〜1.5mmの各種寸法の貴金属チップ
を作製した。
【0046】次に、レーザー光源として、焦点でのビー
ム径0.4mmの固定YAGレーザー光源を用意し、レ
ーザー出力エネルギー:1.8〜3J/パルス、パルス
幅2〜6ミリ秒、パルス発生周波数1〜23パルス/秒
の各種条件に設定した。そして、上記の貴金属チップを
中心電極3の先端面のうちチップ被固着面として予定さ
れる面に重ね合わせ、中心電極3を回転速度60rpm
にて1周分だけ回転させながら、図5に示す方式(θ=
45°)により、上記のレーザー光源を用いて溶接部1
0を形成した。溶接終了後、拡大鏡を用いて、形成され
た溶接部10の最大幅lmaxと最小幅lminとを測定し、
lmin/lmax≧0.9のものを優(○)、0.9>lmi
n/lmax≧0.7のものを良(△)、0.7>lmin/
lmaxのものを不良(×)として評価を行った。その結
果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】このように、本発明の請求項の範囲に属す
る条件にて溶接を行ったものは、いずれも優又は良の評
価が得られていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグの一実施例を示す縦断
面図及びその要部拡大図。
【図2】図1のスパークプラグの中心電極先端部の拡大
斜視図及び先端面側平面図。
【図3】図2の縦断面図及びその変形例の縦断面図。
【図4】全周溶接部の展開説明図。
【図5】図1のスパークプラグの中心電極側発火部の製
造工程説明図。
【図6】図5の製造工程の変形例を示す説明図。
【図7】同じく別の変形例を示す説明図。
【図8】同じくさらに別の変形例を示す説明図。
【図9】変形例のスパークプラグの製造工程を説明する
図。
【図10】図9の製造工程により製造されるスパークプ
ラグの要部斜視図、その縦断面図及びその変形委を示す
縦断面図。
【図11】接地電極側発火部の斜視図。
【図12】その製造工程説明図。
【図13】従来の製造方法の問題点を示す説明図。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁体 3 中心電極 3a,4a 位置決め用凹部 4 接地電極 10,20 全周レーザー溶接部 31,32 貴金属発火部 31’,32’ 貴金属チップ 31a,32a 放電面 50 レーザー光源 70 重ね合せ組立体 g 火花放電ギャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心電極と、その中心電極の先端面に自
    身の側面が対向するように配置された接地電極とを備
    え、火花放電ギャップに対応する位置においてそれら中
    心電極と接地電極との少なくとも中心電極側に、貴金属
    チップを溶接することにより放電面を有する貴金属発火
    部が形成されており、 前記中心電極又は前記中心電極と前記接地電極との、少
    なくともチップ被固着面形成部位がNi又はFeを主成
    分とする耐熱合金にて構成され、 そのチップ被固着面に重ね合わされた前記貴金属チップ
    と該チップ被固着面形成部位とにまたがる形で全周レー
    ザー溶接部がチップ外周面に沿って形成されており、 かつ、その全周レーザー溶接部は、前記貴金属チップの
    放電面側において平面視したときのその外周最大寸法d
    maxが2.0mm未満であって、前記貴金属チップの厚
    さ方向において前記放電面に到達せず、かつ貴金属チッ
    プの前記チップ被固着面への重ね合せ方向における最小
    幅lminと最大幅lmaxとの比lmin/lmaxが0.7以上
    であることを特徴とするスパークプラグ。
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