JP2002235969A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2002235969A
JP2002235969A JP2001030798A JP2001030798A JP2002235969A JP 2002235969 A JP2002235969 A JP 2002235969A JP 2001030798 A JP2001030798 A JP 2001030798A JP 2001030798 A JP2001030798 A JP 2001030798A JP 2002235969 A JP2002235969 A JP 2002235969A
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air conditioner
porous body
dry
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Taro Kuroda
太郎 黒田
Hitoshi Mogi
仁 茂木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除湿運転時における低騒音運転を長期にわた
って行うことが可能な空気調和機を提供する 【解決手段】 冷凍サイクルを形成する利用側熱交換器
を第1熱交換器と第2熱交換とに熱的に分割する。第1
熱交換器と第2熱交換器との間にドライ弁9を介設し、
上流側の第1熱交換器を凝縮器として機能させ、下流側
の第2熱交換器を蒸発器として機能させて除湿運転可能
に構成した。ドライ弁9の弁座39の周囲側に、弁閉状
態にて弁室19と弁出口42とを連通する通路46を設
ける。通路46に多孔体40からなる絞りを配置した。
ドライ弁9の弁棒21側に、弁閉状態にて多孔体40に
接触する弾性体27を設け、弾性体27を弁体34とし
て機能させると共に、この多孔体40を弁座39として
機能させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、除湿運転が可能
な空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】除湿運転が可能な空気調和機は、一般
に、圧縮機と、熱源側熱交換器と、膨張弁と、利用側熱
交換器とを備えると共に、利用側熱交換器を第1熱交換
器と第2熱交換器とに熱的に分割し、この第1熱交換器
と第2熱交換器との間に、ドライ弁を介設していた。す
なわち、通常の冷房又は暖房運転時には、上記ドライ弁
を開状態として、利用側熱交換器を蒸発器として機能さ
せたり凝縮器として機能させたりする。そして、除湿運
転時には、上記ドライ弁を絞りとして機能させて、上流
側の第1熱交換器を凝縮器として機能させると共に、下
流側の第2熱交換器を蒸発器として機能させる。これに
よって、第2熱交換器にて空気の冷房・除湿を行い、第
1熱交換器にて空気の加熱を行って、室内を冷やすこと
なく除湿するものである。
【0003】ところで、ドライ弁は、図32に示すよう
に弁座100が設けられた弁本体101と、この弁本体
101内をその軸心方向に沿って往復動する弁棒102
とを備え、弁棒102が弁座100に対して接近して、
弁体103が弁座100に当接して閉状態とされ、弁棒
102が弁座100から離れる方向に移動(摺動)し
て、弁体103と弁座100とが離間して開状態とされ
るものである。そして、弁体103に径方向の小貫孔1
04・・が設けられ、閉状態において、この小貫孔10
4・・にて、入口側通路105と出口側通路106とを
連通し、この複数の小貫孔104・・に冷媒を流すこと
によって絞り作用をなすようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷媒が
小貫孔104を通過する際に、笛吹き音や変動音が発生
したり、さらには、流速増による騒音レベルが増加した
りするおそれもあった。しかも、冷凍サイクル内を循環
する冷媒中のゴミ等が、小貫孔104内部に付着した
り、小貫孔104を詰まらせたりするおそれもあり、そ
のような場合に絞りとして正常に機能せず、空気調和機
としての役目を果たすことができなかった。そのため、
近年、冷媒流動音を低減するために、弁室内に多孔体を
配置し、この多孔体にて絞りを構成するものが開発され
た(例えば、特開2000−346493号公報や特開
2000−346495号公報参照)。ところが、これ
らの場合、多孔体は、弁座側又は弁体側に設けられ、こ
の多孔体が、金属等の剛体からなる弁体又は弁座に当接
乃至圧接するものであった。すなわち、弁開閉動作にて
多孔体が変形たり、損傷したりするおそれがあり、ドラ
イ弁としての寿命が短いものとなっていた。
【0005】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、除湿運転時に
おける低騒音運転を長期にわたって安定して行なうこと
が可能な空気調和機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、冷凍サイクルを形成する利用側熱交換器4を第
1熱交換器6と第2熱交換器7とに熱的に分割すると共
に、第1熱交換器6と第2熱交換器7との間にドライ弁
9を介設し、上流側の第1熱交換器6を凝縮器として機
能させ、下流側の第2熱交換器7を蒸発器として機能さ
せて除湿運転可能に構成した空気調和機において、上記
ドライ弁9の弁座39の周囲側に、弁閉状態にて弁室1
9と弁出口42とを連通する通路46を設け、この通路
46に多孔体40からなる絞り47を配置し、さらに、
上記ドライ弁9の弁棒21側に、弁閉状態にて上記多孔
体40に接触する弾性体27を設け、この弾性体27を
弁体34として機能させると共に、この多孔体40を弁
座39として機能させることを特徴としている。
【0007】上記請求項1の空気調和機では、ドライ弁
9を閉状態とすれば、多孔体40からなる絞り47にて
減圧され、第1熱交換器6を凝縮器として機能させると
共に、第2熱交換器7を蒸発器として機能させることが
でき、これによって、第2熱交換器7にて空気の冷房・
除湿を行い、第1熱交換器6にて空気の加熱を行って、
室内を冷やすことなく除湿することができる。また、冷
媒が多孔体40を通過する際には整流されることにな
る。すなわち、冷媒流音が最も顕著な気液二相流がこの
ドライ弁9に流入する場合においても、この気液二相流
が均一化されて、この均一化された状態で減圧される。
これにより、不連続音が低減されて、消音効果を得るこ
とができる。特に、流動状態のまま減圧されるため、こ
の絞り47での冷媒脈動が連続的となり、冷媒音および
配管振動を低減することができる。また、弁体34が弾
性体27となるので、弁座39を構成する多孔体40に
対する衝撃を緩和し、多孔体40の変形や損傷等を防止
することができる。
【0008】請求項2の空気調和機は、冷凍サイクルを
形成する利用側熱交換器4を第1熱交換器6と第2熱交
換器7とに熱的に分割すると共に、第1熱交換器6と第
2熱交換器7との間にドライ弁9を介設し、上流側の第
1熱交換器6を凝縮器として機能させ、下流側の第2熱
交換器7を蒸発器として機能させて除湿運転可能に構成
した空気調和機において、上記ドライ弁9の弁座39の
周囲側に、弁閉状態にて弁室19と弁出口42とを連通
する通路46を設け、この通路46に多孔体40からな
る絞り47を配置し、さらに、上記ドライ弁9の弁座3
9側に、弁閉状態にて弁棒21が接触する弾性体27を
設け、この弾性体27を弁座39として機能させること
を特徴としている。
【0009】上記請求項2の空気調和機では、上記請求
項1と同様に、冷媒音および配管振動を低減することが
できる。しかも、弾性体27が弁座39として機能する
ので、弁開閉時の多孔体40への衝撃の緩和を図ること
ができる。
【0010】請求項3の空気調和機は、冷凍サイクルを
形成する利用側熱交換器4を第1熱交換器6と第2熱交
換器7とに熱的に分割すると共に、第1熱交換器6と第
2熱交換器7との間にドライ弁9を介設し、上流側の第
1熱交換器6を凝縮器として機能させ、下流側の第2熱
交換器7を蒸発器として機能させて除湿運転可能に構成
した空気調和機において、上記ドライ弁9の弁座39の
周囲側に、弁閉状態にて弁室19と弁出口42とを連通
する通路46を設け、この通路46に多孔体40からな
る絞り47を配置し、さらに、上記多孔体40をドライ
弁9の弁座39として機能させると共に、このドライ弁
9の弁体34の往復動を可能としたことを特徴としてい
る。
【0011】上記請求項3の空気調和機では、上記請求
項1と同様に、冷媒音および配管振動を低減することが
できる。しかも、ドライ弁9の弁体34が往復動するこ
とができるので、弁開閉時の多孔体40への衝撃の緩和
を図ることができる。
【0012】請求項4の空気調和機は、冷凍サイクルを
形成する利用側熱交換器4を第1熱交換器6と第2熱交
換器7とに熱的に分割すると共に、第1熱交換器6と第
2熱交換器7との間にドライ弁9を介設し、上流側の第
1熱交換器6を凝縮器として機能させ、下流側の第2熱
交換器7を蒸発器として機能させて除湿運転可能に構成
した空気調和機において、上記ドライ弁9の弁座39の
周囲側に、弁閉状態にて弁室19と弁出口42とを連通
する通路46を設け、この通路46に多孔体40からな
る絞り47を配置し、さらに、上記ドライ弁9の弁座3
9を剛体にて構成することを特徴としている。
【0013】上記請求項4の空気調和機では、上記請求
項1と同様に、冷媒音および配管振動を低減することが
できる。しかも、ドライ弁9の弁座39が剛体であるの
で、弁開閉動作を長期にわたって安定して行うことが可
能である。
【0014】請求項5の空気調和機は、ドライ弁9の弁
体34が剛体であることを特徴している。
【0015】上記請求項5の空気調和機では、弁体34
が剛体であるので、弁開閉動作を一層安定して行うこと
ができ、耐久性により優れたものとなる。
【0016】請求項6の空気調和機は、上記通路46
に、多孔体40と他の絞り部材63とを配置したことを
特徴している。
【0017】上記請求項6の空気調和機では、冷媒は、
多孔体40にて整流された後、絞り用部材63にて減圧
されるか、または、絞り用部材63にて減圧された後、
多孔体にて整流される。このため、整流と絞りが行なわ
れ、冷媒音および配管振動の低減を確実に行うことがで
きる。
【0018】請求項7の空気調和機は、上記通路46の
上流側と下流側とに多孔体40、40を配置すると共
に、この多孔体40、40間に他の絞り部材63を介設
したことを特徴としている。
【0019】上記請求項7の空気調和機では、多孔体4
0は整流機能を有するので、冷媒は、上流側の多孔体4
0にて整流され、その後、絞り用部材63にて減圧され
た後、下流側の多孔体40にて再び整流されることにな
る。すなわち、整流→減圧→整流が行なわれ、優れた低
騒音化を発揮することが可能となる。
【0020】請求項8の空気調和機は、多孔体40と絞
り部材63との間に空間Mを設けたことを特徴としてい
る。
【0021】上記請求項8の空気調和機では、上流側の
多孔体40を通過して整流された冷媒は、上流側の空間
Mを介して絞り部材63を通過して減圧され、さらに、
下流側の空間Mを通過して下流側の多孔体にて再び整流
されることになる。すなわち、多孔体40と絞り部材6
3とが接触乃至近接していれば、多孔体40を通過する
冷媒は、絞り部材63の絞り通路の近傍を集中して通過
することになるのに対し、空間Mを設けることによっ
て、多孔体40と絞り部材63とが離れることになっ
て、多孔体40全体にわたって冷媒が通過することにな
る。このため、有効となる冷媒通過面積が増加し、多孔
体40の整流効果が増大して冷媒音の低減を一層図るこ
とができ、しかも多孔体40の目詰まりの発生を減少さ
せることができる。
【0022】請求項9の空気調和機は、剛体からなる絞
り部材63に上記ドライ弁9の弁座39を設けた特徴と
している。
【0023】請求項9の空気調和機では、絞り部材63
が弁座39を兼ねることになり、ドライ弁9全体として
の部品点数を減少させることが可能となって、このドラ
イ弁9の組立て作業性が向上する。
【0024】請求項10の空気調和機は、上記ドライ弁
9の弁出口42に剛体からなる配管59を連結すると共
に、この配管59の弁側開口端部を弁座39とすること
を特徴している。
【0025】上記請求項10の空気調和機では、弁出口
42には必ず出口側通路44が接続(連結)され、この
出口側通路44として配管59が使用されるが、この配
管59が弁座39を兼ねることになる。これにより、部
品点数の減少を図り、この装置の組立て作業の簡略化を
図ることができ、しかも、弁座39としての強度も優れ
る。
【0026】請求項11の空気調和機は、上記ドライ弁
9の弁室19を構成する弁本体20が、孔部53を有す
る本体部54と、この本体部54の孔部53の開口部に
嵌合される剛体からなる蓋部55とを有し、この蓋部5
5に弁座39を形成したことを特徴している。
【0027】上記請求項11の空気調和機では、ドライ
弁9の弁本体20が本体部54と蓋部55とに分離(分
割)することができる。これにより、弁本体20内に多
孔体40等の種々の部材の組込み作業が容易となる。し
かも、蓋部55には、弁座39が形成されており、部品
点数の減少を図ることが可能である。
【0028】請求項12の空気調和機は、上記多孔体4
0が発泡金属であることを特徴している。
【0029】上記請求項12の空気調和機では、多孔体
40が発泡金属であるので、長期にわたって安定した減
圧機能及び優れた整流機能を発揮することが可能であ
る。特に、発泡金属では、冷媒や冷凍機油等に対する耐
食性に優れると共に、さらにその使用時に耐熱性に優れ
る利点がある。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の具
体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説
明する。図3にこの発明の空気調和機の実施形態を示
す。この空気調和機は、圧縮機1と、熱源側熱交換器2
と、膨張弁3と、利用側熱交換器4と、四路切換弁5と
を備える。また、利用側熱交換器4は、第1熱交換器6
と第2熱交換器7とに熱的に分離され、この第1熱交換
器6と第2熱交換器7とが主通路8にて連通され、この
主通路8にドライ弁9が介設されている。
【0031】圧縮機1と四路切換弁5の一方の1次ポー
トとが吐出配管11にて接続され、この四路切換弁5の
他方の1次ポートが吸込配管12を介して圧縮機1に接
続されている。また、四路切換弁5の一方の2次ポート
は、利用側熱交換器4の第2熱交換器7に第1ガス管1
3にて接続され、四路切換弁5の他方の2次ポートは、
熱源側熱交換器2に第2ガス管14にて接続されてい
る。熱源側熱交換機2と膨張弁3とが第1液管15にて
接続され、膨張弁3と利用側熱交換器4の第1熱交換器
6とが第2液管16にて接続されている。なお、熱源側
熱交換器2と利用側熱交換器4には、それぞれファン1
7、18が付設されている。また、吸込配管12と第1
液管15と第2液管16とには、それぞれストレーナ1
0・・が介設されている。
【0032】ところで、上記ドライ弁9は、図1と図2
に示すように、弁室19を有する弁本体20と、弁本体
20の弁室19に挿入される弁棒21とを備え、この弁
棒21が開閉機構22の作用により、弁本体20内をそ
の軸心方向に沿って往復動する。すなわち、弁本体20
には、筒部24が連設され、この筒部24に有底筒状の
プランジャ25が内装されるプランジャ室26が設けら
れ、プランジャ室26には、このプランジャ25に挿入
状となる電磁ガイド28が内装されている。この電磁ガ
イド28は、その基端部側に外鍔部29が設けられ、こ
の外鍔部29より外方の外端部が、プランジャ室26の
蓋部30の孔部31に嵌合固定されている。なお、外鍔
部29軸方向内側の端面には、緩衝材32が付設され、
図2に示すように、プランジャ25を受けることができ
る。
【0033】また、弁棒21は、軸部33を有し、この
軸部33に弾性体27が外嵌固定されている。そして、
軸部33の基端が上記プランジャ25の底壁25aに連
結され、コイルばねからなる弾発部材36にて、矢印A
方向に押圧されている。すなわち、弾発部材36は軸部
33に外嵌されて、その一端部が上記プランジャ25の
弁室19側に設けられた弾発部材受け37にて受けられ
ると共に、その他端部がプランジャ25の底壁25aに
受けられている。
【0034】そして、プランジャ25の外側には、電磁
コイル38が設けられ、このコイル38に図示省略の電
源部から電流が供給され、これによって、電磁ガイド2
8とプランジャ25との間に電磁力を発生させて、弾発
部材36の弾発力に抗してプランジャ25延いては弁棒
21を矢印B方向へ押圧するものである。また、電源部
からの電流の供給が停止すれば、電磁力が発生せず、弾
発部材36に弾発力によって、弁棒21が矢印A方向に
押圧される。すなわち、弾発部材36と、電磁ガイド2
8と、電磁コイル38等でもって、弁棒21をその軸心
方向に沿って往復動させる上記開閉機構22が構成され
る。
【0035】ところで、上記弾性体27は、軸心孔を有
する円盤体からなり、軸部33の先端部に設けられた凹
周溝45に嵌合し、このドライ弁9の弁体34となる。
この弾性体27としては、ゴム、プラスチック等の種々
の弾性材(特に、冷媒や冷凍機油に対する耐食性、及び
耐熱性に優れているので好ましい)を使用することがで
きる。また、弁出口42が開設された弁本体20の一壁
(底壁)35の内面には、軸心孔40aを有する円盤体か
らなる多孔体40が付設されている。この場合、電磁力
の発生にて、弁棒21が矢印B方向へ押圧された際に、
図1に示すように、弁体34である弾性体27が多孔体
40の表面に当接して、いわゆる閉状態となり、多孔体
40の一部が弁座39となる。また、電源部からの電流
の供給が停止して、図2に示すように、弁座39から弁
体34が離間されれば、いわゆる開状態となる。上記多
孔体40として、例えば、発泡金属、メッシュ、ハニカ
ム構造体、パンチングメタル、ゼオライト、活性炭、砂
を固化させたもの、スポンジ、金属ウール、ウール、不
織布、セラミックファイバ、セラミック多孔体、多孔質
樹脂等を使用することが可能であり、このうち、無機質
材料で構成されたもの、例えば、発泡金属、セラミック
ファイバ、セラミック多孔体等は、冷媒や冷凍機油に対
する耐食性、及び耐熱性に優れているので好ましい。ま
た、発泡金属が製造上、コスト上、及び精度上から好ま
しい。
【0036】また、この弁本体20には、弁入口41と
上記弁出口42が開設され、弁入口41には、第1熱交
換器6に接続される入口側通路43が接続され、弁出口
42には、第2熱交換器7に接続される出口側通路44
が接続されている。そのため、図2に示す弁開状態で
は、第1熱交換器6からの冷媒が入口側通路43からド
ライ弁9の弁室19を介して出口側通路44に流れて第
2熱交換器7へ流入する主通路8の一部を形成すること
になる。すなわち、図2に示す弁開状態このドライ弁9
が低圧損失の冷媒通路となって、冷媒を減圧することな
くそのまま通過させることが可能となる。
【0037】ところで、図1と図2に示すドライ弁9で
は、弁閉状態においては、ドライ弁9の弁座39の周囲
側に、弁室19と弁出口42とを連通する通路46が設
けられ、しかも、この通路46に多孔体40が配置され
た構成となっている。すなわち、多孔体40には減圧作
用があり、この多孔体40が絞り47として機能するこ
とになる。
【0038】次に、上記のように構成された空気調和機
の運転方法を説明する。冷房運転する場合は、ドライ弁
9を開状態とすると共に、四路切換弁5を実線で示すよ
うに切換えて、圧縮機1を駆動させる。これにより、冷
媒が、図3の実線の矢印のように、四路切換弁5、熱源
側熱交換器(室外熱交換器)2、膨張弁3、利用側熱交
換器(室内熱交換器)6、四路切換弁5へと流れ、熱源
側熱交換器2が凝縮器として機能すると共に、利用側熱
交換器6が蒸発器として機能して、室内を冷房すること
ができる。また、暖房運転する場合、ドライ弁9を開状
態とすると共に、四路切換弁5を破線で示すように切換
えて、圧縮機1を駆動させる。これにより、冷媒が、図
3の破線の矢印のように、四路切換弁5、利用側熱交換
器6、膨張弁3、熱源側熱交換器2、四路切換弁5へと
流れ、熱源側熱交換器2が蒸発器として機能すると共
に、利用側熱交換器6が凝縮器として機能して、室内を
暖房することができる。
【0039】次に、除湿運転する場合は、ドライ弁9を
閉状態とすると共に、四路切換弁5を実線で示すように
切換えて、圧縮機1を駆動させる。なおこの場合、膨張
弁3は全開とし、また室外ファン17を停止しておく。
これにより、冷媒が、上記冷房運転時と同様に、一点鎖
線の矢印で示すように、四路切換弁5、熱源側熱交換器
2、膨張弁3、利用側熱交換器6、四路切換弁5へと流
れる。しかしながら、この場合、ドライ弁9が閉状態で
あるので、冷媒が図1に矢印に示す如く多孔体40を通
過して、その軸心孔40aから弁出口42へ流出するこ
とになり、第1熱交換器6が凝縮器として機能すると共
に、第2熱交換器7が蒸発器として機能する。すなわ
ち、第2熱交換器7にて室内空気を冷房・除湿を行い、
第1熱交換器6にて室内空気を加熱して、冷却された空
気と暖められた空気とを混合させて室内の温度を低下さ
せることなく、除湿するものである。
【0040】ところで、冷媒が多孔体40を通過する際
には減圧され、ガス及び液はこの多孔体40の中で微細
化される。すなわち、多孔体40中でガスと液とが互い
に混ざりあい、整流(均一化)され、多孔体40は整流
作用を有することになり、この多孔体40においては、
整流と減圧とが行なわれることになる。このため、冷媒
流動音が最も顕著な気液二相流が流入する場合において
も、ガス相、液相がそれぞれ混ざり合って均一化され、
この均一化されたまま減圧されるため、この絞り47で
の冷媒脈動が連続的となり、冷媒音および配管振動を低
減することができる。しかも、減圧後の冷媒は均一流と
して放出され、冷媒通過音がさらに低減される。さら
に、冷媒絞り量を大きくしても、減圧後の冷媒は均一流
となるので、冷媒流動音は殆ど発生しない。そのため、
冷媒絞り量を大きくして蒸発温度を下げることができ
て、必要除湿量を確保するのに必要な冷媒循環量を少な
くすることができる。冷媒循環量が少なくなれば、圧縮
機1の回転数を低減させることができ、空気調和機を稼
働させるのに必要は消費電力量を低減できる。
【0041】また、上記実施の形態では、冷媒回路にス
トレーナ10・・を有するので、冷媒サイクルの冷媒中
のゴミやコンタミ等の浮遊物をこれらのストレーナ10
・・にて除去することができる。これにより、ドライ弁
9内へのこれらの浮遊物の侵入を防止することができ、
目詰まり等を起こすことなく冷媒がこの冷媒回路(冷媒
サイクル)を循環することができる。たとえ浮遊物等が
ドライ弁9内に侵入したとしても、多孔体40はフィル
タとして機能する。これによって、ドライ弁9を開状態
とすれば、多孔体40の表面に付着した浮遊物は、通過
する冷媒流に起因する吸引効果によって取り除かれるこ
とになって、通路46の目詰まりを防止することができ
る。しかも、多孔体40がリング状であるので、冷媒が
周方向全体からこの多孔体40に侵入することができ、
均一に整流・減圧される。
【0042】ところで、このドライ弁9においては、弁
体34が弾性体27から構成されているので、多孔体4
0からなる弁座39にはこの弾性体27が当接乃至圧接
することになる。すなわち、弁座39を構成する多孔体
40に対する衝撃を緩和し、弁開閉動作によって、多孔
体40を変形させないと共に、損傷させない利点があ
る。このため、多孔体40を損傷等させることなく長期
にわたって安定して使用することができる。
【0043】次に、図4はドライ弁9の変形例を示し、
この場合、弁棒21の軸部33の先端面に、円盤状の弾
性体27が付設され、この弾性体27が、多孔体40か
らなる弁座39に当接する弁体34となっている。ま
た、図5に示すドライ弁9は、弁棒21の弁体34が、
軸部33から一体に連設される円錐状体からなり、多孔
体40の表面には、内径が軸心孔40aと略同一である
断面正方形状のリング体からなる弾性体27が配置され
ている。すなわち、弁棒21が多孔体40側に接近すれ
ば、弁体34がこの弾性体27に当接し、この弾性体2
7が弁座39として機能する。なお、この図4又は図5
に示すドライ弁9においては、他の構成が図1と図2に
示すドライ弁9と同様であるので、それらの説明を省略
する。このため、図4又は図5に示すドライ弁9も図1
と図2に示すドライ弁9と同様の作用効果を呈すること
が可能である。
【0044】また、図6に示すドライ弁9では、弁体3
4が往復動(具体的には、弁棒21の軸心方向に沿った
往復動)するものであり、軸部33の先端部に小径部4
9を設け、この小径部49に、リング状の弁体34を軸
方向摺動自在に嵌合させている。この場合、多孔体40
の軸心孔40aの弁室側開口部に面取り部が形成される
と共に、弁体34はその断面形状が円錐台形状とされて
いる。すなわち、多孔体40の弁室側開口部に面取り部
が、弁体34の傾斜面34aを受ける弁座39となって
いる。なお、弁体34の小径部49には、弁体34より
先端側にOリング等のシール材48が外嵌されている。
これにより、弁体34の孔部からの冷媒も漏れを防止し
ている。
【0045】また、図7に示すドライ弁では、弁棒21
が、軸部33と、コイルバネ等からなる弾性体Dと、こ
の弾性体Dを介して軸部33に連結される円盤状の弁体
34とを備え、この場合も、弁体34が往復動(弁棒2
1の軸心方向に沿った往復動)するものである。そし
て、図6と図7に示すドライ弁9においても、他の構成
が図1と図2に示すドライ弁9と同様であるので、それ
らの説明を省略する。このため、図6又は図7に示すド
ライ弁9も図1と図2に示すドライ弁9と同様の作用効
果を呈することが可能である。
【0046】すなわち、図6と図7に示すドライ弁9に
おいても、弁開状態では、第1熱交換器6からの冷媒が
入口側通路43からドライ弁9の弁室19を介して出口
側通路44に流れて第2熱交換器7へ流入する低圧損失
の冷媒通路となって、冷媒を減圧することなくそのまま
通過させることが可能となる。そして、弁閉状態では、
弁体34の傾斜面34aが多孔体40の弁座39に当接
して、弁室19と弁出口42とを連通する通路46が設
けられ、しかも、この通路46に多孔体40からなる絞
り47が配置されることになるが、この場合、弁体34
が弁座39に当接(接触)する際に、弁棒21の軸心方
向に沿って後退することができる。これによって、弁座
39としての多孔体40に対する衝撃を緩和することが
でき、比較的強度的に劣る多孔体40を長期にわたっ
て、絞り47および弁座39として安定して使用するこ
とができる。
【0047】次に、図8に示すドライ弁9は、弁棒21
が、図5に示すものと同一であり、弁座39が、図9に
示すように、多孔体40の表面に付設される剛体から構
成される。すなわち、剛体は、軸心孔50と、冷媒通過
用の複数の貫孔51・・を有する円盤体52からなり、
軸心孔50が、多孔体40に向かって順次縮径するテー
パ孔とされ、このテーパ孔が弁座39として機能する。
この場合、弁棒21と、多孔体40の軸心孔40aと、
円盤体52の軸心孔50とが同一軸心上に配置され、円
盤体52の軸心孔50の内径が多孔体40の軸心孔40
aの内径より小さく設定されている。従って、弁棒21
が弁出口42側に移動すれば、弁棒21の弁体34が弁
座39に当接して弁閉状態となる。これにより、弁閉状
態にて、貫孔51と多孔体40とで、弁室19と弁出口
42を連通する通路46を構成することになり、冷媒
は、矢印の如く貫孔51・・を介して多孔体40に進入
し、この多孔体40に軸心孔40aから弁出口42へ流
出される。この貫孔51は十分大径であり、冷媒がこの
貫孔51を通過する際には、絞りとして機能しない。な
お、剛体を構成する円盤体52は、例えば、鋼等のプレ
ス品等からなる。この図8のドライ弁9によれば、弁体
34は多孔体40に接触せず、弁開閉動作にて、多孔体
40が損傷等することがない利点がある。
【0048】ところで、図8に示すドライ弁9において
は、弁本体20は、円孔の孔部53を有する円筒状の本
体部54と、この本体部54の孔部53の開口部に嵌合
される円盤状の蓋部55とを備える。すなわち、本体部
54の開口部に、第1周方向凹部56と、この第1周方向
凹部56より外部に設けられる第2周方向凹部57とが
形成され、第1周方向凹部56に、円盤体52と多孔体
40とが嵌合され、第2周方向凹部57に蓋部55が嵌
合される。この場合、弁本体20の本体部54の外周
面、孔部53、第1・第2周方向凹部56、57の軸心
は、同一軸心上に配置され、加工し易くなっている。し
かも、このドライ弁9を組立てる際には、第1周方向凹
部56に、外方から円盤体52と多孔体40とを嵌合さ
せた後、外方から蓋部55を第2周方向凹部57に嵌合
させればよい。このため、多孔体40の弁本体20への
組込み作業が容易となり、組立て作業の簡略化を図って
生産性を向上させることができる。なお、蓋部55に
は、軸心孔58が設けられ、この軸心孔58に、出口側
通路44を構成する配管59の端部が嵌合されている。
具体的には、軸心孔58は、小径部58aと大径部58
bとを有し、大径部58bに配管59の端部を嵌着して
いる。
【0049】次に、図10に示すドライ弁9は、出口側
通路44を構成する配管59を弁室19まで延ばして、
この配管59の弁側開口端部を弁座39としている。す
なわち、配管59は、その端部が蓋部55の軸心孔58
を介して多孔体40の軸心孔40aに挿入され、その弁
側開口端面が外径側に向かって順次拡開されるテーパ面
とされ、このテーパ面が弁座39となる。また、この配
管59の端部には、多孔体40に軸心孔40aに開口す
る複数の冷媒通過用の貫通孔60・・が設けられ、弁閉
状態において、多孔体40の軸心孔40aから流出した
冷媒は、矢印の如く貫通孔60を介して、弁出口42を
構成する配管59の端部へ流出する。なお、この貫通孔
60は大径とされ、冷媒が通過する際には、絞りとして
機能しない。また、図11に示すドライ弁9は、図12
に示すように、蓋部55に短筒部61を設け、この短筒
部61の上方開口端の内周部を、弁室19側に向かって
順次拡開するテーパ面とし、このテーパ面を弁座39と
している。また、短筒部61には、複数の冷媒通過用の
貫通孔60・・が設けられている。上記図10と図11
に示すドライ弁9も、図8に示すドライ弁9と同様、弁
本体20を本体部54と蓋部55とに分離しているの
で、組立て作業を簡単に行うことができ、生産性に優れ
る利点を有している。しかも、図10に示すドライ弁9
の場合、配管59の端面のテーパ面が弁座39となり、
図11に示すドライ弁9の場合、弁本体20の蓋部55
の短筒部61のテーパ面が弁座39となるのて、これら
の弁座39も剛体にて構成されることになる。これによ
って、弁開閉動作を長期にわたって安定して行うことが
できる。
【0050】図13のドライ弁9では、通路46の上流
側と下流側とに多孔体40、40を配置すると共に、こ
の多孔体40、40間に他の絞り部材63を介設して、
これらもって整流・絞り構造体Sを構成している。絞り
部材63は図14に示すように、軸心孔を有する円盤状
の基盤部64と、この基盤部64に立設される短筒部6
5とからなり、短筒部65の上方開口端の内周部を、弁
室19側に向かって順次拡開するテーパ面とし、このテ
ーパ面を弁座39としている。そして、基盤部64に
は、絞り用の小貫孔66・・が設けられている。この場
合、下流側の多孔体40は、絞り部材63の基盤部64
と弁本体20に底壁35との間に介設されると共に、そ
の軸心孔40aの内径が絞り部材63の短筒部65の内
径より小さく設定されている。上流側の多孔体40は、
絞り部材63の基盤部64の表面に付設されると共に、
その軸心孔40aの内径が絞り部材63の短筒部65の
外径と略同一に設定され、絞り部材63の短筒部65に
嵌合されている。
【0051】この図13のドライ弁9においても、弁閉
状態においては、ドライ弁9の弁座39の周囲側に、弁
室19と弁出口42とを連通する通路46が設けられ、
しかも、この通路46に多孔体40、40が配置された
構成となっている。このため、冷媒が矢印のように流
れ、上流側の多孔体40にて整流・減圧が行われた後
に、絞り部材63にて減圧され、さらに下流側の多孔体
40にて整流・減圧が行われることになり、より効果的
な低騒音化を達成することが可能である。しかも、絞り
部材63は剛体からなり、この短筒部65にて構成され
る弁座39が剛体となって、弁座39が損傷しにくいも
のとなり、安定した弁開閉動作を行うことができる。こ
の場合の多孔体40としては、比較的目の粗いものを使
用して、僅かな減圧作用を呈するものとする。すなわ
ち、多孔体40、40を主として整流部材として機能さ
せ、主な絞りを絞り部材63に行わせている。なお、下
流側の多孔体40の軸心孔40aには、リング状体67
が嵌合され、このリング状体67に、この多孔体40か
ら流出した冷媒を弁出口42に案内するための複数の貫
孔が設けられている。この場合、図15に示すように、
弁本体20を本体部54と蓋部55とに分離してよい。
すなわち、本体部54の開口部に第1・第2周方向凹部
56、57を設け、上流側の多孔体40を第1周方向凹
部56に嵌合させ、絞り部材63と下流側の多孔体40
とを第2周方向凹部57に嵌合させればよい。
【0052】また、図16に示すドライ弁9では、図1
7に示す絞り部材63を使用している。この絞り部材6
3は、基盤部64と、短円筒部65と、基盤部64の外
周縁に設けられる立上り周壁68と、短筒部65の基部
外周部に設けられるボス部69とを備え、絞りを構成す
る小貫孔66・・を立上り周壁68に近接して設けてい
る。そして、短円筒部65の上方開口端のテーパ面を弁
座39としている。また、立上り周壁68とボス部69
とは高さ寸法を略同一とし、上流側の多孔体40を立上
り周壁68とボス部69とに載置状としている。そのた
め、上流側の多孔体40と絞り部材63の基盤部64と
の間に空間部70(空間M)が形成され、この空間M
に、小貫孔66・・が連通される。また、下流側の多孔
体40は、その外周面が小貫孔66より外径側に位置し
ないように小径とされる。この場合、弁本体20の本体
部54の孔部53には、第1・第2周方向凹部56、5
7が設けられるが、第1周方向凹部56に上流側の多孔
体40が嵌合され、第2周方向凹部57に絞り部材63
と下流側の多孔体40と蓋部55とが嵌合される。この
ため、下流側の多孔体40の外周側にも空間部71(空
間M)が形成され、この空間部71が小貫孔66を介し
て上記空間部70に連通される。
【0053】この図16に示すドライ弁9では、弁閉状
態において、入口側通路43から弁入口41を介して弁
室19に入った冷媒は、矢印の如く、上流側の多孔体4
0内に侵入し、ここで整流(もちろん減圧されるが、こ
の場合、多孔体40を比較的目の粗いものを使用して、
僅かな減圧作用を呈するものとする)され、空間Mへ流
出される。ここで、冷媒が混合されてより均一化され、
その均一化させた状態のまま絞り部材63にて減圧さ
れ、その後、下流側の空間Mに侵入してここで再び各小
貫孔66を通過した冷媒が混合され、この混合された状
態にて下流側の多孔体40に侵入し、ここで再び整流さ
れて弁出口42へ流出することになる。ところで、この
場合、空間M、Mが設けられるので、多孔体40と絞り
部材63とが離れることになって、多孔体40全体にわ
たって冷媒が通過することになる。このため、有効とな
る冷媒通過面積が増加し、多孔体40の整流効果が増大
して冷媒音の低減を一層図ることができ、しかも多孔体
40の目詰まりの発生を減少させることができる。
【0054】次に、図18に示すドライ弁9では、絞り
部材63の立上り周壁68が、第1部68aと第2部6
8bとからなり、また、下流側の多孔体40の外径寸法
がこの立上り周壁68の外径寸法と略同一に設定され
る。このため、絞り部材63の下流側においては、空間
Mが形成されず、矢印の如く、上流側の多孔体40を通
過して整流された冷媒は、空間部70(空間M)にて混
合されて、小貫孔66・・にて減圧され、その後直接下
流側の多孔体40に侵入して整流されることになる。
【0055】また、図19に示すドライ弁9では、蓋部
55に立上り周壁72を設け、この立上り周壁72に、
下流側の多孔体40と、絞り部材63とを嵌合させてい
る。すなわち、立上り周壁72は内径寸法が小である第
1部72aと内径寸法が大である第2部72bとからな
り、第1部72aに下流側の多孔体40が嵌合され、第
2部72bが、絞り部材63の外周側に形成される周方
向凹溝73に嵌合されるものである。
【0056】図20に示すドライ弁9では、蓋部55が
軸心部の筒部74と、立上り周壁72とを有し、この筒
部74が、絞り部材63の中央部の凹所75に嵌合して
いる。また、筒部74には、冷媒通過用の貫孔76(絞
り機能を有さない)が設けられ、下流側の多孔体40の
軸心孔40aから流出する冷媒をこの貫孔76・・を介
して弁出口42へ導くことができる。
【0057】ところで、上記図18〜図20に示すドラ
イ弁9では、下流側に空間Mが形成されないが、上流側
の多孔体40と絞り部材63との間に空間Mが設けられ
ることになり、上流側の多孔体40にて整流された冷媒
は、この空間Mにて混合されて均一化され、絞り部材6
3にて減圧され、さらに下流側の多孔体40にて整流さ
れることになる。このため、上記空間Mによって、上流
側の多孔体40は、目詰まりしにくいものとなると共
に、整流効果も十分に発揮することができる。
【0058】なお、絞り部材63としては、図22に示
すものも使用することができる。この絞り部材63は、
図17に示す絞り部材63の小貫孔66の位置を相違さ
せたものである。すなわち、図17に示す絞り部材63
では、小貫孔66が立上り周壁68に近接されている
が、図22に示す絞り部材63では、小貫孔66が立上
り周壁68と短筒部65との中間部に配置されている。
【0059】次に、図23に示すドライ弁9は、図24
に示す絞り部材63が使用される。この場合の絞り部材
63は、中央リング部63aと、この中央リング部63
aの外周側から連設されるコーン部63bと、この中央
リング部63aから立設される小円筒部63cと、この
コーン部63bから連設部63dを介して連設される断
面倒立L字状の外周壁部63eとからなる。そして、小
円筒部63cの上方開口端のテーパ面が弁座39とな
り、コーン部63bに絞りを構成する小貫孔66が設け
られている。この場合、上流側の多孔体40が第1周方
向凹部56に嵌合されると共に、絞り部材63が弁本体
20の本体部54の第2周方向凹部57に嵌合され、さ
らに、円盤状の蓋部55が第2周方向凹部57に嵌合さ
れている。また、下流側の多孔体40は、断面が正方形
状の小径のリング体からなり、蓋部55と絞り部材63
とで形成される中空室77に嵌合される。このため、上
流側の多孔体40と絞り部材63との間、及び下流側の
多孔体40と絞り部材63との間に、それぞれ空間M、
Mが形成される。
【0060】また、図25に示すドライ弁9は、図26
に示す絞り部材63が使用される。この場合の絞り部材
63は、円環部79と、円環部79の内周縁から立設さ
れる短円筒部80と、短円筒部80に連設される中央部
81と、円環部79の外周縁から突設される断面倒立L
字状の外周壁82とからなり、中央部81には、弁座3
9を構成するためのテーパ孔78が設けられている。さ
らに、短円筒部80には、絞りを構成する小貫孔66・
・が設けられている。そして、本体部54には、周方向
凹部83が設けられ、この周方向凹部83に、上流側の
多孔体40と絞り部材63が嵌合され、さらに、これら
の外方から周方向凹部83に嵌合される蓋部55にて絞
り部材63等が受けられる。この場合も、下流側の多孔
体40が絞り部材63の短円筒部80に嵌合され、上流
側の多孔体40と絞り部材63との間、及び下流側の多
孔体40と絞り部材63との間にそれぞれ空間M、Mが
形成される。
【0061】このように、図23と図25に示すドライ
弁9では、図16等に示すドライ弁9と同様に、多孔体
40と絞り部材63とで整流・絞り構造体Sを構成し、
多孔体40と絞り部材63の間に、空間M、Mを有する
ことになり、冷媒流動音の低減を一層図ることができ
る。
【0062】図27に示すドライ弁9は、図28に示す
絞り部材63が使用される。この絞り部材63は、図1
3に示す絞り部材63と同様、基盤部64と短円筒部6
5とからなるが、この場合、小貫孔66・・に変えて、
その外周面に小切欠84を形成している。上流側の多孔
体40と下流側の多孔体40と絞り部材63とを弁室内
19に収納すれば、上記小切欠84・・にて絞り機能を
発揮することができる。また、この図27等に示される
ドライ弁9において、仮想線で示すように、弁本体20
の内周面に周方向沿って所定ピッチで配設される凹部8
5を設けたものであってもよい。すなわち、矢印のよう
に、上流側の多孔体40に流入した冷媒は、整流されて
この凹部85を介して下流側の多孔体40へ流入するこ
とになる。そのため、絞り部材63に小貫孔66を設け
る必要がなく、この絞り部材63が単独で絞りを構成し
ないが、この凹部85と絞り部材63の外周側とで絞り
通路を構成することになる。なお、この図28に示す絞
り部材63を図13や図15等に示すドライ弁9に使用
してもよく、これらのドライ弁9に凹部85を設けて、
絞り通路を形成してもよい。
【0063】図29に示すドライ弁9は、図30に示す
絞り部材63が使用される。絞り部材63はリング体か
らなり、その外周面に小切欠84・・が形成されてい
る。この場合、蓋部55は図12に示すものを使用して
いる。このため、上流側の多孔体40と下流側の多孔体
40と絞り部材63とを本体部54の第1周方向凹部5
6に嵌合させると共に、蓋部55を第2周方向凹部57
に嵌合させれば、上流側の多孔体40を通過した冷媒
は、小切欠84を介して下流側の多孔体40に侵入する
ことになって、上記小切欠84・・が絞り機能を発揮す
ることになる。また、この図30に示す絞り部材63を
図31に示すドライ弁9にも適応することができる。な
お。この図31に示すドライ弁9の場合、出口側通路4
4を構成する配管59を、図10に示したドライ弁9の
ものを使用した場合を示している。また、これらの図2
9と図31等に示すドライ弁9においても図27の仮想
線で示した凹部85を設けることによって絞り通路を形
成してもよい。
【0064】以上にこの発明の空気調和機の具体的な実
施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形
態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々
変更して実施することが可能である。例えば、絞り部材
63の小貫孔66又は小切欠84の数としても増減自由
であり、もちろん、1個であってもよいが、冷媒流動音
の観点からは、この小貫孔66又は小切欠84の数を複
数個形成したほうがよい。これは、小貫孔66又は小切
欠84を複数個設けることにより、冷媒流が分散され
て、各絞りからの冷媒噴流の運動エネルギが小さくな
り、発生する冷媒流動音が低減されるからである。さら
に、冷媒流動音が最も顕著な気液二相流が流入する場合
において、気相(ガス冷媒)と液相(液冷媒)とがそれ
ぞれの冷媒通路を確保し易く、そのため、それぞれの絞
り通過抵抗の違いによる流動変動や圧力変動の発生を低
減でき、特に、間欠的な冷媒流動音を低減することがで
きる。また、小貫孔66又は小切欠84を設けて絞り通
路を形成する場合、小貫孔66と小切欠84とを併用し
てもよい。整流・絞り構造体Sを有する上記各実施の形
態では、上流側と下流側とに多孔体40、40を配設し
ているが、どちらかの多孔体40を省略するようにして
もよい。この場合、冷媒は、多孔体40にて整流された
後、絞り用部材63にて減圧されるか、または、絞り用
部材63にて減圧された後、多孔体40にて整流される
ことになる。このため、整流と絞りが行なわれ、このよ
うな整流・絞り構造体S(多孔体40が1個の構造体
S)であっても、冷媒音および配管振動の低減を確実に
行うことができる。
【0065】さらに、多孔体40の肉厚寸法等は、使用
する材質等に応じて、精度よく減圧及び低騒音化を図れ
る範囲において設計変更自由である。また、弁座39を
構成する剛体、例えば、円盤体52、絞り部材63、弁
本体20の蓋部55、出口側通路44の配管59等は金
属製に限るものではなく、セラミック等の他の剛性材に
て構成してもよいが、金属であれば、各種加工が容易で
ある利点がある。図9等に示す板状である円盤体や絞り
部材63をプレス加工にて形成すれば、(切削品に比べ
て)製造コストの低減を図ることが可能である。また、
弁棒21を駆動させる手段として、電磁コイルを使用し
た電気式のものに変えて、機械式のものを使用してもよ
い。さらに、空気調和機として、冷房・暖房・除湿の3
つの運転のうち、冷房運転と除湿運転のみのもの、また
は暖房と除湿運転のみのもであってもよい。また、空気
調和機として、建屋に対応するものではなく、除湿が必
要な装置等に適用することも可能である。ところで、弁
本体20が本体部54と蓋部55とを備えものでは、ド
ライ弁9の組立ては、多孔体40等を本体部54に組み
込んだ後、蓋部55を本体部54の開口部に嵌合させる
ものであるが、この場合、ろう付けや溶接等にて蓋部5
5は本体部54に一体化される。
【0066】
【発明の効果】請求項1〜請求項4の空気調和機によれ
ば、冷媒流音が最も顕著な気液二相流がこのドライ弁に
流入する場合においても、この気液二相流が均一され
て、この均一化された状態で減圧される。これにより、
不連続音が低減されて、消音効果を得ることができる。
また、流動状態のまま減圧されるため、この絞りでの冷
媒脈動が連続的となり、冷媒音および配管振動を低減す
ることができる。すなわち、従来必要としていた防音対
策が不要となって、装置全体としての簡略化を図って低
コストにて簡単に製造することができる。しかも、音の
静かな除湿運転ができ、心地よい快適空間を形成するこ
とが可能である。また、冷媒循環量が少なくてすむの
で、圧縮機の回転数を低減することができて、空気調和
機を稼動させるのに必要な消費電力を低減でき、経済的
である。
【0067】請求項1〜請求項3の空気調和機によれ
ば、弁開閉時の多孔体への衝撃の緩和を図ることがで
き、多孔体の耐久寿命の増大を図ることが可能となる。
これより、空気調和として長期にわたって優れた除湿機
能を発揮することが可能となる。
【0068】請求項4の空気調和機によれば、ドライ弁
の弁座が剛体であるので、弁開閉時の多孔体への衝撃は
解消され、耐久性に優れ、長期にわかって故障しにくい
ものとなって、経済性に優れる。
【0069】請求項5の空気調和機によれば、弁体も剛
体であるので、一層耐久性に優れ、長期にわたって安定
して除湿運転を行うことができる。
【0070】請求項6の空気調和機によれば、整流と絞
りが行なわれ、冷媒音および配管振動を確実に低減する
ことができ、安定した除湿運転が可能となる。
【0071】請求項7の空気調和機によれば、整流→減
圧→整流が行なわれ、低騒音化を図り易く高品質の空気
調和機を提供することができる。
【0072】請求項8の空気調和機によれば、多孔体4
0全体にわたって冷媒が通過することになる。このた
め、有効となる冷媒通過面積が増加し、多孔体40の整
流効果が増大して冷媒音の低減を一層図ることができ、
しかも多孔体40の目詰まりの発生を減少させることが
でき、安定した除湿運転を行うことができる。
【0073】請求項9の空気調和機によれば、ドライ弁
全体としての部品点数を減少させることが可能となっ
て、装置のコンパクト化を図ることが可能となると共
に、このドライ弁9の組立て作業性が向上する。しか
も、冷媒の整流化を図って低騒音化を図ることができ、
【0074】請求項10の空気調和機によれば、部品点
数の減少を図り、この装置の組立て作業の簡略化を図る
ことができ、しかも、弁座としての強度も優れる
【0075】請求項11の空気調和機によれば、弁本体
内に多孔体等の種々の部材の組込み作業が容易であり、
しかも部品点数の減少し、ドライ弁の組み立て作業の簡
略化を図ることができる。
【0076】請求項12の空気調和機によれば、長期に
わたって安定した減圧機能及び優れた整流機能を発揮す
ることが可能であり、しかも、コストの低減にも寄与す
る。さらに、発泡金属では、冷媒や冷凍機油等に対する
耐食性及び耐熱性に優れる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和機の実施の形態を示す弁閉
状態の要部拡大断面図である。
【図2】上記空気調和機の弁開状態の要部拡大断面図で
ある。
【図3】上記空気調和機の全体簡略図である。
【図4】上記空気調和機のドライ弁の第1の変形例の拡
大断面図である。
【図5】上記空気調和機のドライ弁の第2の変形例の拡
大断面図である。
【図6】上記空気調和機のドライ弁の第3の変形例の拡
大断面図である。
【図7】上記空気調和機のドライ弁の第4の変形例の拡
大断面図である。
【図8】上記空気調和機のドライ弁の第5の変形例の拡
大断面図である。
【図9】上記空気調和機のドライ弁の第5の変形例に使
用する弁座を示し、(a)は断面図であり、(b)は平
面図である。
【図10】上記空気調和機のドライ弁の第6の変形例の
拡大断面図である。
【図11】上記空気調和機のドライ弁の第7の変形例の
拡大断面図である。
【図12】上記第7の変形例の蓋部の断面図である。
【図13】上記空気調和機のドライ弁の第8の変形例の
拡大断面図である。
【図14】上記空気調和機のドライ弁の第8の変形例に
使用する絞り部材を示し、(a)は断面図であり、
(b)は平面図である。
【図15】上記空気調和機のドライ弁の第9の変形例の
拡大断面図である。
【図16】上記空気調和機のドライ弁の第10の変形例
の拡大断面図である。
【図17】上記空気調和機のドライ弁の第10の変形例
に使用する絞り部材の平面図である。
【図18】上記空気調和機のドライ弁の第11の変形例
の拡大断面図である。
【図19】上記空気調和機のドライ弁の第12の変形例
の拡大断面図である。
【図20】上記空気調和機のドライ弁の第13の変形例
の拡大断面図である。
【図21】上記第13の変形例の蓋部の断面図である。
【図22】絞り部材の変形例を示し、(a)は断面図で
あり、(b)は平面図である。
【図23】上記空気調和機のドライ弁の第14の変形例
の拡大断面図である。
【図24】上記空気調和機のドライ弁の第14の変形例
に使用する絞り部材の断面図である。
【図25】上記空気調和機のドライ弁の第15の変形例
の拡大断面図である。
【図26】上記空気調和機のドライ弁の第15の変形例
に使用する絞り部材の断面図である。
【図27】上記空気調和機のドライ弁の第16の変形例
の拡大断面図である。
【図28】上記空気調和機のドライ弁の第16の変形例
に使用する絞り部材を示し、(a)は断面図であり、
(b)平面図である。
【図29】上記空気調和機のドライ弁の第17の変形例
の拡大断面図である。
【図30】上記空気調和機のドライ弁の第17の変形例
に使用する絞り部材を示し、(a)は断面図であり、
(b)は平面図である。
【図31】上記空気調和機のドライ弁の第18の変形例
の拡大断面図である。
【図32】従来の空気調和機のドライ弁の拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
4 利用側熱交換器 6 第1熱交換器 7 第2熱交換器 9 ドライ弁 19 弁室 21 弁棒 27 弾性体 34 弁体 39 弁座 40 多孔体 42 弁出口 46 通路 47 絞り 53 孔部 54 本体部 55 蓋部 59 配管 63 絞り部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H052 AA01 BA03 BA13 BA25 BA26 BA33 CA17 CA18 CB17 CB18 CB19 CB20 DA06 EA11 3H066 AA01 BA02 BA04 BA17 BA18 BA32 BA33 EA12 EA13 EA18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルを形成する利用側熱交換器
    (4)を第1熱交換器(6)と第2熱交換器(7)とに
    熱的に分割すると共に、第1熱交換器(6)と第2熱交
    換器(7)との間にドライ弁(9)を介設し、上流側の
    第1熱交換器(6)を凝縮器として機能させ、下流側の
    第2熱交換器(7)を蒸発器として機能させて除湿運転
    可能に構成した空気調和機において、上記ドライ弁
    (9)の弁座(39)の周囲側に、弁閉状態にて弁室
    (19)と弁出口(42)とを連通する通路(46)を
    設け、この通路(46)に多孔体(40)からなる絞り
    (47)を配置し、さらに、上記ドライ弁(9)の弁棒
    (21)側に、弁閉状態にて上記多孔体(40)に接触
    する弾性体(27)を設け、この弾性体(27)を弁体
    (34)として機能させると共に、この多孔体(40)
    を弁座(39)として機能させることを特徴とする空気
    調和機。
  2. 【請求項2】 冷凍サイクルを形成する利用側熱交換器
    (4)を第1熱交換器(6)と第2熱交換器(7)とに
    熱的に分割すると共に、第1熱交換器(6)と第2熱交
    換器(7)との間にドライ弁(9)を介設し、上流側の
    第1熱交換器(6)を凝縮器として機能させ、下流側の
    第2熱交換器(7)を蒸発器として機能させて除湿運転
    可能に構成した空気調和機において、上記ドライ弁
    (9)の弁座(39)の周囲側に、弁閉状態にて弁室
    (19)と弁出口(42)とを連通する通路(46)を
    設け、この通路(46)に多孔体(40)からなる絞り
    (47)を配置し、さらに、上記ドライ弁(9)の弁座
    (39)側に、弁閉状態にて弁棒(21)が接触する弾
    性体(27)を設け、この弾性体(27)を弁座(3
    9)として機能させることを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 冷凍サイクルを形成する利用側熱交換器
    (4)を第1熱交換器(6)と第2熱交換器(7)とに
    熱的に分割すると共に、第1熱交換器(6)と第2熱交
    換器(7)との間にドライ弁(9)を介設し、上流側の
    第1熱交換器(6)を凝縮器として機能させ、下流側の
    第2熱交換器(7)を蒸発器として機能させて除湿運転
    可能に構成した空気調和機において、上記ドライ弁
    (9)の弁座(39)の周囲側に、弁閉状態にて弁室
    (19)と弁出口(42)とを連通する通路(46)を
    設け、この通路(46)に多孔体(40)からなる絞り
    (47)を配置し、さらに、上記多孔体(40)をドラ
    イ弁(9)の弁座(39)として機能させると共に、こ
    のドライ弁(9)の弁体(34)の往復動を可能とした
    ことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 冷凍サイクルを形成する利用側熱交換器
    (4)を第1熱交換器(6)と第2熱交換器(7)とに
    熱的に分割すると共に、第1熱交換器(6)と第2熱交
    換器(7)との間にドライ弁(9)を介設し、上流側の
    第1熱交換器(6)を凝縮器として機能させ、下流側の
    第2熱交換器(7)を蒸発器として機能させて除湿運転
    可能に構成した空気調和機において、上記ドライ弁
    (9)の弁座(39)の周囲側に、弁閉状態にて弁室
    (19)と弁出口(42)とを連通する通路(46)を
    設け、この通路(46)に多孔体(40)からなる絞り
    (47)を配置し、さらに、上記ドライ弁(9)の弁座
    (39)を剛体にて構成することを特徴とするの空気調
    和機。
  5. 【請求項5】 ドライ弁(9)の弁体(34)が剛体で
    あることを特徴とする請求項4の空気調和機。
  6. 【請求項6】 上記通路(46)に、多孔体(40)と
    他の絞り部材(63)とを配置したことを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれかの空気調和機。
  7. 【請求項7】 上記通路(46)の上流側と下流側とに
    多孔体(40)(40)を配置すると共に、この多孔体
    (40)(40)間に他の絞り部材(63)を介設した
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの空気
    調和機。
  8. 【請求項8】 多孔体(40)と絞り部材(63)との
    間に空間(M)を設けたことを特徴とする請求項6又は
    請求項7の空気調和機。
  9. 【請求項9】 剛体からなる絞り部材(63)に上記ド
    ライ弁(9)の弁座(39)を設けたことを特徴とする
    請求項6〜請求項8のいずれかの空気調和機。
  10. 【請求項10】 上記ドライ弁(9)の弁出口(42)
    に剛体からなる配管(59)を連結すると共に、この配
    管(59)の弁側開口端部を弁座(39)とすることを
    特徴とする請求項4又は請求項5の空気調和機。
  11. 【請求項11】 上記ドライ弁(9)の弁室(19)を
    構成する弁本体(20)が、孔部(53)を有する本体
    部(54)と、この本体部(54)の孔部(53)の開
    口部に嵌合される剛体からなる蓋部(55)とを有し、
    この蓋部(55)に弁座(39)を形成したことを特徴
    とする請求項4又は請求項5の空気調和機。
  12. 【請求項12】 上記多孔体(40)が発泡金属である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかの空
    気調和機。
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