JP2002235453A - プレストレストコンクリート貯槽 - Google Patents

プレストレストコンクリート貯槽

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JP2002235453A
JP2002235453A JP2001030435A JP2001030435A JP2002235453A JP 2002235453 A JP2002235453 A JP 2002235453A JP 2001030435 A JP2001030435 A JP 2001030435A JP 2001030435 A JP2001030435 A JP 2001030435A JP 2002235453 A JP2002235453 A JP 2002235453A
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真一 近藤
Masashi Kaneko
正士 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸対称シェル構造であるコンクリート壁体
の円周方向に均等に近いプレストレスを導入し、応力分
布の乱れを解消するとともに、簡単な作業で壁体の構築
及びプレストレスの導入を可能とする。 【解決手段】 コンクリート壁体3の円周方向にプレ
ストレスを導入するための緊張材11は、鋼線又は鋼よ
り線を合成樹脂からなるシースで被覆し、このシース内
には少なくとも緊張力導入時までは流動性を有する材料
が充填されたものとする。円周方向の緊張材11は上下
に多数本が配置され、これらのそれぞれは、両側へ伸び
る二つの緊張材の端部を一体に定着する定着具15によ
って円形に閉じた形状に接合される。そして上記定着具
15は、円周方向に均等な厚さのコンクリート壁体3に
埋め込んで固定され、壁体の外側に設けられた切り欠き
部16にジャッキを装着して、緊張力の導入及び上記定
着具へ緊張材を定着する作業を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願に係る発明は、プレスト
レストコンクリートからなるシェル構造の壁体を備えた
貯槽及び貯槽の構築方向に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1000m3程度から数万m3の液体又は粒状
体等を収容する大規模な貯槽として、プレストレストコ
ンクリートからなるシェル構造を有するものが広く用い
られている。例えば、上下水道の貯水槽として、鉛直な
軸線に関して対称な円筒シェル構造の壁体を備えたプレ
ストレストコンクリートタンクが数多く構築されてい
る。また、下水処理場における消化槽としては、上下で
径が縮小された卵形の貯槽が知られている。さらに、穀
物や石炭等を収容するサイロや低温常圧の液化ガスの貯
蔵タンクとして、プレストレストコンクリートからなる
円筒型貯槽が用いられることもある。
【0003】このような貯槽では、収容された貯蔵物に
よって内圧が作用し、軸対称シェル構造の円周方向(水
平方向)に引張力が生じる。これに対し、円周方向に緊
張材を配置し、張力を導入することにより、あたかも樽
の“たが”を締めるようにプレストレスが導入される。
また、軸対称シェルの縦方向(鉛直方向)には、上下端
の拘束条件等によって曲げモーメントが生じ、これに抵
抗するために、鉛直方向にもプレストレスが導入され
る。
【0004】上記円周方向のプレストレスは、周方向の
全域にわたってほぼ均等に導入されるのが望ましく、端
部付近をラップさせた複数の緊張材を周方向に閉じた形
状に配置し、これらに緊張力を導入する。
【0005】緊張力の導入は、緊張材を壁体の外側に引
き出して緊張作業及び定着を行うのが一般的であり、こ
のために図8に示すような“ピラスター”と称される柱
状突出部101が壁体102の外側に設けられる。この
ピラスターは、上下に連続するものであり、周方向の数
カ所に設けられ、円周方向の緊張材103の端部を壁体
102の外側に曲げ、ピラスターの側端面101aにジ
ャッキを装着して緊張力の導入が行われる。そして、緊
張材103に緊張力が導入された状態で定着具104に
よって壁体102に定着され、緊張材端部は後打ちコン
クリート105によって埋め込まれる。なお、符号10
6は鉛直方向のPC鋼材、符号107は鉄筋を示すもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造のプレストレスコンクリート貯槽では、次の
ような問題点がある。シェル構造の壁体にピラスターを
設けるとその部分で壁厚が急変し、応力の分布に乱れが
生じて局部的に大きな応力が発生する可能性がある。ま
た、プレストレスも壁厚の急変によって均等に導入され
ないことになる。
【0007】さらに、プレストレスを導入するための緊
張材はピラスターの部分でラップして配置され、それぞ
れが独立してピラスターの側面に定着される。したがっ
て、緊張材の張力は定着具からコンクリートに伝達さ
れ、定着具付近のコンクリートには局部的に大きな応力
が生じやすくなる。このため、定着具付近の補強等が必
要となり、この部分の構造が複雑になるとともに、作業
工数が多くなって工費もかさむことになる。
【0008】また、上記のような構造では、ピラスター
が設けられた位置でしか緊張材を定着することができ
ず、周方向に等間隔で複数のピラスターを設けて、この
位置で定着することになる。緊張材に導入される張力
は、周面の摩擦やくさびで定着するときの張力損失によ
って不均等になっており、上記のように緊張材の定着位
置が同じ位置に集中すると、円周方向に導入されるプレ
ストレスが不均等になり易い。
【0009】本願発明は、上記のような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的は、軸対称シェル構造であ
るコンクリート壁体の円周方向に均等に近いプレストレ
スを導入し、応力分布の乱れを解消するとともに、簡単
な作業で壁体の構築及びプレストレスの導入が可能なプ
レストレストコンクリート貯槽を提供すること、及びこ
のようなプレストレストコンクリート貯槽の構築方法を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、 鉛直な軸線に関して対称
なシェル構造のコンクリート壁体を備え、該コンクリー
ト壁体の円周方向及び鉛直方向にプレストレスを導入し
た貯槽であって、 前記コンクリート壁体の円周方向に
プレストレスを導入するための緊張材は、 鋼線又は鋼
より線に合成樹脂からなるシースで被覆し、該シース内
に、少なくとも緊張力導入時までは流動性を有する材料
が充填されたものであり、 上下に多数本が配置され、
両側へ伸びる二つの緊張材の端部を一体に定着する定
着具によって円形に閉じた形状に接合され、 前記定着
具は、円周方向に均等な厚さのコンクリート壁体内に埋
め込んで固定され、 前記緊張材に導入される張力は、
前記定着具の緊張側端面が露出するように設けられた
切り欠き部に、センターホルジャッキを装着して導入さ
れたプレストレストコンクリート貯槽を提供する。
【0011】上記コンクリート壁体は、鉛直に立ち上げ
られた円筒状の壁体であってもよいし、内径が高さ方向
に変化するものであってもよく、例えば上下で径が縮小
された卵形のものや、上部で径が拡大された構造とする
ことができる。
【0012】上記緊張材は、あらかじめシース内に流動
性を有する合成樹脂、油脂等を充填した、いわゆるアン
ボント鋼材や、シース内に充填された樹脂が長時間をか
けて徐々に硬化する、いわゆるアフターボンド鋼材を用
いることができる。
【0013】上記のようなプレストレストコンクリート
貯槽では、緊張材を被覆するシース内に流動性のある材
料が充填されているので、張力を導入するときの周面摩
擦が小さく、緊張材の全長にわたって有効に張力が導入
される。また、この緊張材は、二つの緊張材の端部を一
体に定着する定着具によって、両側へ伸びる二つの緊張
材の端部を連結するように定着される。したがって、一
本の緊張材を壁体の円周方向に沿って配置し、両端を上
記定着具によって連結して環状に閉じた形状とすること
ができる。また、複数の緊張材を同数の定着具を用いて
環状に連結してもよい。そして、それぞれの緊張材の両
端又は一方の端部から張力を導入して定着具に係止する
と、張力は緊張材の端部間で伝達され、定着具周辺のコ
ンクリートへは緊張材の軸線方向の反力がほとんど伝達
されない。このため、コンクリートに局部的に大きな応
力が発生するのを回避することができる。
【0014】また、定着具は円周方向に均等な厚さのコ
ンクリート壁体内に埋め込まれているので、内圧による
応力及びプレストレスは円周方向に均等に近いものとな
り、構造物の信頼性が向上する。
【0015】請求項2に係る発明は、 請求項1に記載
のプレストレストコンクリート貯槽において、 前記緊
張材は、くさびによって前記定着具に定着されるもので
あり、 上下に隣り合う前記緊張材のそれぞれを定着す
る二つの定着具は、中心角度が45°以下の範囲で周方
向にずれた位置に埋設されているものとする。
【0016】緊張材をくさびによって定着する場合に
は、定着具と緊張材との間にくさびが引き込まれること
により、定着端付近で緊張材の張力に損失が生じること
が知られている。従来のように、定着位置がピラスター
の位置に限定されていると、上記損失によって、円周方
向のプレストレスが不均等になる。しかし、均等な厚さ
のコンクリート壁体内に定着具を埋め込み、上下に隣り
合う緊張材の定着位置を周方向に適切にずらすことによ
って、両緊張材の張力の平均値は定着位置付近でも均等
に近いものとなる。したがって、円周方向にほぼ均等な
プレストレスを導入することができるとともに、少ない
緊張材で有効にプレストレスを導入することが可能とな
る。
【0017】請求項3に係る発明は、 請求項2に記載
のプレストレストコンクリート貯槽において、 前記定
着具を埋設する位置のずれ量は、 緊張材に張力を導入
し、くさびによって定着具に定着するときの張力低下が
及ぶ範囲に対応するものとする。
【0018】緊張材は、コンクリート部材中に埋め込ま
れたシース内で張力を導入すると、図9(a)に示すよ
うに、周面に作用する摩擦で、緊張力は緊張端から徐々
に低下する。図9(a)は両端から緊張力を導入する場
合であり、中央部で最も緊張力が低下し、図中に符号P
→ C → Pで示す分布となる。一方、緊張材に緊
張力を導入した後、コンクリート部材に固定された定着
具に、この緊張材の端部をくさびによって定着しようと
すると、弾性的な伸びが生じた緊張材の張力によってく
さびが緊張材と定着具の間に引き込まれ、緊張材が定着
具にしっかりと定着される。
【0019】このとき、緊張端付近では、くさびととも
に緊張材の端部がシースに引き込まれることによって、
張力の損失が生じる。この張力の損失は、緊張材の周面
に摩擦があるため、緊張材の全長に及ぶのではなく、図
9(a)中の折線P’→ S→ C → S → P’
で示すように緊張端付近のみで損失が生じる。このた
め、緊張材の端部付近では、導入されるプレストレスの
分布が不均等になり易い。
【0020】しかし、図9(b)に示すように、上下に
隣り合う二つの緊張材の定着位置を緊張力の損失の影響
が及ぶ範囲長Lだけずらして設けることによって、これ
ら二つの緊張材の緊張力の平均値は均等化され、コンク
リート壁体の円周方向に均等に近いプレストレスが導入
される。
【0021】請求項4に係る発明は、 内面が鉛直な軸
線に関して対称な曲面となるように外型枠を形成し、
該外型枠の内側の所定位置に、プレストレスを導入する
ための緊張材と鉄筋とを配置し、 前記外型枠と所定間
隔で対向するように内型枠を形成し、 該内型枠と前記
外型枠との間にコンクリートを打設する工程を含むプレ
ストレストコンクリート貯槽の構築方法であって、 両
側に伸びた二つの緊張材の端部を一体に定着する定着具
の、緊張用ジャッキが当接される両側の端面に箱状の型
枠を連結し、 該箱状の型枠を前記外型枠の内面に固着
することによって前記定着具を所定位置に支持し、 そ
の後に、前記コンクリートを打設し、前記コンクリート
の硬化後、前記外型枠を撤去し、さらに、前記箱状の型
枠を硬化したコンクリート壁体の外側から撤去し、 該
箱状の型枠によって形成された凹部にセンターホールジ
ャッキを装着して前記緊張材に張力を導入することを特
徴とするプレストレストコンクリート貯槽の構築方法を
提供するものである。
【0022】反対方向に緊張力を導入する二つの緊張材
の端部を一体に定着する定着具は、その両側にジャッキ
を装置する端面が設けられるので、この定着具をコンク
リート中に埋め込むように支持するのが難しくなる。つ
まり、コンクリート打設前の型枠内に定着具をしっかり
と支持するとともに、両端面が露出して緊張力導入のた
めのジャッキが装置できるように切り欠きを設けなけれ
ばならない。しかし、上記方法では、切り欠きを設ける
ための箱状の型枠をあらかじめ定着具に連結しておき、
現場の所定位置に組み立てられた外型枠に上記箱状の型
枠を固着することによって、作業は著しく簡略化され、
正確な位置に定着具を支持することが容易となる。ま
た、打設したコンクリートが硬化した後は、外型枠を撤
去すると箱状の型枠が露出し、壁体の外側からこれを撤
去することができる。そして、形成された凹部にジャッ
キを装着して緊張材に張力を導入することができる。
【0023】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
プレストレストコンクリート貯槽の構築方法において、
前記定着具は、前記箱状の型枠と接合される端面付近
に、ボルトが係止される凸部を有し、 前記箱状の型枠
との連結は、前記凸部に係止されたボルトを該箱状の型
枠内に貫通させ、該箱状の型枠の内側から前記ボルトに
螺合されたナットを締め付けることによって行うものと
する。
【0024】このような方法では、箱状に形成された型
枠と定着具とを容易かつ確実に連結することができると
ともに、定着具がコンクリート中に埋め込まれた後は、
箱状の型枠の内側からボルトとナットとによる締め付け
を解放し、箱状の型枠を容易に離脱させることができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、本願発明の一実施
形態であるプレストレストコンクリート(以下PCとい
う)貯水槽の概略断面図である。このPC貯水槽は、地
盤6中に形成された複数の基礎杭1と、この上に形成さ
れた円形の底版2と、この上に鉛直に立ち上げられた円
筒形の壁体3と、この壁体3上に支持されるドーム屋根
4とで主要部が構成されている。
【0026】上記基礎杭1は、現場で竪穴を掘削し、鉄
筋を配置した後コンクリートを打設して形成されたもの
であり、下端が強固な支持層に突き入れられている。
【0027】上記底版2は、鉄筋コンクリートからなる
ものであり、基礎杭1上で壁体3および貯留水7の重量
を支持するものである。
【0028】上記ドーム屋根4は、鉄筋コンクリートか
らなるもので、壁体3の上部と連続するように形成され
ている。また、頂部には換気孔5が設けられている。
【0029】上記壁体3は、プレストレストコンクリー
トからなるもので、円周方向及び高さ方向にほぼ等厚と
なっている。図2は、壁体3の平断面図(部分)であ
り、この壁体3のプレストレスは、鉛直方向及び円周方
向にPC鋼材12,11(緊張材)を配置し、これらを
緊張することによって導入されている。鉛直方向のPC
鋼材12としては鋼棒が用いられ、下端は床版2のコン
クリート内に埋め込まれており、壁体3の上部から緊張
力が導入される。一方、円周方向のPC鋼材11は、鋼
より線が用いられ、合成樹脂からなるシースで被覆され
るとともに、シース内には硬化時間の長い樹脂が充填さ
れている。この樹脂は、鋼より線を所定位置に配置し、
コンクリートの硬化後緊張力を導入するときには流動性
を有しているが、鋼より線に緊張力を導入した後に硬化
して鋼より線とコンクリートを強固に一体化するように
調整されている。
【0030】円周方向に配置される上記鋼より線11
は、図3に示すように、壁体を一周する長さを有し、図
2に示すように両端が一つの定着具15にくさびによっ
て定着される。したがって、円周方向の鋼より線11は
環状に閉じたものとなり、定着具15の両側にジャッキ
を装置して、両端から張力を導入することによって円筒
形の壁体3を周方向に締め付け、内圧に抵抗するものと
なる。
【0031】なお、図2中の符号16は、ジャッキを装
着するために、定着具の両側に設けられた切り欠き(凹
部)を示すものであり、鋼より線11に緊張力を導入し
た後、コンクリートを埋め込んで壁体外面と連続する面
が形成される。また、符号13,14は、それぞれ円周
方向及び鉛直方向に配置される鉄筋である。
【0032】上記定着具15は鋳造品であり、図4に示
すように、鋼より線11が挿通される二つの筒状体15
a,15bをX状に交差させて一体化した形状となって
おり、それぞれの筒状体に挿通された鋼より線11をそ
れぞれ反対側で緊張し、定着することができるものであ
る。なお、図4中に示す符号21は、鋼より線を押さえ
付けるくさびであり、符号22はくさび21が係止され
る雌コーンである。なお、符号23は、鋼より線を被覆
する合成樹脂製のシースである。
【0033】上記定着具15の配置は、図3に示すよう
に上下に隣り合う鋼より線11a,11bの定着具が、
周方向に長さLだけずれた位置となっており、A位置と
B位置とに交互に配置される。そして、長さLは、鋼よ
り線11をくさびで定着したときに、張力の損失が生じ
る範囲(図9参照)に設定されている。このように配置
することにより、図9(b)に示されるように張力が平
均化され、周方向に均等に近い状態でプレストレスが導
入される。
【0034】次に、上記プレストレストコンクリート貯
槽の構築方法について説明する。なお、この方法は、請
求項4又は請求項5に係る発明の一実施形態である。ま
ず、基礎杭1を形成し、その頭部に連続するように鉄筋
コンクリートの底版2を形成する。そして、この底版2
上に壁体3の外型枠31を組み立てる。外型枠31は、
メタルフォームや木製型枠等を適宜に選択して用いるこ
とができる。
【0035】一方、円周方向に配置した鋼より線11
(PC鋼材)を定着する定着具15に、切り欠き形成用
の箱状の型枠32を連結する。箱状の型枠32は、図5
に示すように、ほぼ三角形の断面形状を有するものであ
り、定着具15の両側にPC鋼材緊張用のジャッキを装
着するための切り欠きを形成するものである。したがっ
て、この箱状の型枠32は、定着具15の二つの筒状と
なった部分の緊張端側にそれぞれ当接され、接合され
る。箱状の型枠32は、図6に示すように、端面付近に
設けられた凸部15cにボルト34を係止し、このボル
ト34を箱状の型枠32内に貫通してナット35で締め
付けることによって定着具15としっかりと連結され
る。
【0036】定着具15と連結された箱状の型枠32
は、図5(b)に示すように、外型枠内面の所定位置に
固定される。その後、鉄筋の配置、円周方向のPC鋼材
の配置、鉛直方向のPC鋼材の配置を適切な手順によっ
て行う。円周方向の鋼より線11は、定着具15の筒状
となった部分に後方から挿入され、箱状の型枠32内に
貫通される。そして、必要に応じて外型枠31にも貫通
孔を設け、外側へ突き出した状態とする。定着具15の
端面より突き出した余長部分は、張力導入時にジャッキ
と係止させるために必要となるものである。
【0037】鉄筋及びPC鋼材の配置が終了すると、内
型枠33を組み立て、この内型枠33と外型枠31との
間にコンクリートを打設する。そして、コンクリートが
硬化した後に内外の型枠31,33を撤去する。壁体3
は、一般に複数回に分けてコンクリートが打設されるも
のであり、上記工程をくり返すことによって所定の高さ
まで壁体3を立ち上げる。壁体3が立ち上げられると、
鉛直方向及び円周方向のPC鋼材を緊張し、プレストレ
スを導入する。PC鋼材の緊張は、壁体が所定の高さま
で立ち上げた後に、全てのPC鋼材について行うもので
あってもよいし、壁体3がある程度の高さまで立ち上が
るごとに、順次行うものであってもよい。また、壁体3
が所定高さまで立ち上げられると、ドーム屋根4が構築
されるが、ドーム屋根4が形成された後にPC鋼材の緊
張を行ってもよい。
【0038】ドーム屋根4は、支保工を組み立て、これ
に型枠を支持させてコンクリートを打設するものであっ
てもよいし、プレキャスト部材を接合することによって
形成してもよい。
【0039】上記のようなプレストレストコンクリート
貯槽の構築方法では、両側から二つの緊張材端部を一体
に定着することができる定着具15を、所定の位置に容
易に支持し、コンクリート内に埋め込むことができる。
したがって、壁体3の外面が滑らかな曲面となり、応力
の流れが円滑となるとともに、壁体を少ない費用で構築
することが可能となる。
【0040】図7は、本願に係る発明の他の実施形態で
あるプレストレストコンクリート貯槽を示す概略断面図
である。この貯槽は、汚水処理場の消化槽として用いら
れるものであり、壁体43は鉛直な軸線に関して対称な
シェル構造であるが、上部及び下部で径が縮小されて卵
に近い形状となっている。また、底版42は基礎杭41
によって支持されているが、中央部42aが下方に凹状
となっており、内面が壁体43の内面と連続して、滑ら
かな曲面となっている。また、壁体の厚さは、上方へ行
くにしたがって、徐々に薄くなっているが、円周方向に
は均等な厚さを有し、PC鋼材を定着するためのピラス
ター等は設けられていない。
【0041】このようなプレストレストコンクリート貯
槽においても、図1に示す貯槽と同じ定着具を用い、周
方向に均等な厚さの壁体内で円周方向のPC鋼材を定着
することができ、応力の分布を円滑なものとすることが
できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係るプ
レストレストコンクリート貯槽では、壁体を周方向に均
等な厚さとして、プレストレスを均等に近い状態に導入
するとともに、局部的に大きな応力が発生するのを防止
することができる。また、本願発明に係るプレストレス
トコンクリート貯槽の構築方法では、壁体を円周方向に
均等な厚さにするとともに、円周方向のPC鋼材の定着
部を少ない工数で簡単に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態であるプレストレストコ
ンクリート貯槽の概略断面図である。
【図2】図1に示すプレストレストコンクリート貯槽の
壁体の平断面図である。
【図3】図1に示すプレストレストコンクリート貯槽の
壁体の円周方向に配置される緊張材(鋼より線)の形状
及び定着具の位置を示す概略図である。
【図4】円周方向に配置される緊張材の定着具を示す断
面図及び正面図である。
【図5】図4に示す定着具を所定位置に支持する方法を
示す概略図である。
【図6】定着具と箱状の型枠との連結状態を示す断面図
である。
【図7】本願発明の他の実施形態であるプレストレスト
コンクリート貯槽を示す概略断面図である。
【図8】従来のプレストレストコンクリート貯槽におけ
る円周方向の緊張材の定着部を示す平断面図である。
【図9】円周方向に配置される緊張材の張力の分布を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 基礎杭 2 底版 3 壁体 4 ドーム屋根 5 換気孔 6 地盤 7 貯留水 11 円周方向のPC鋼材(鋼より線) 12 鉛直方向のPC鋼材(鋼棒) 13 円周方向の鉄筋 14 鉛直方向の鉄筋 15 定着具 16 切り欠き部 21 くさび 22 雌コーン 23 シース 31 外型枠 32 箱状の型枠 33 内型枠 41 基礎杭 42 底版 43 壁体
フロントページの続き (72)発明者 金子 正士 東京都新宿区荒木町13番地の4 住友建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D063 DB07 3E070 AA03 AB02 DA05 KA03 KA04 KB02 QA04 SA02 SA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直な軸線に関して対称なシェル構造
    のコンクリート壁体を備え、該コンクリート壁体の円周
    方向及び鉛直方向にプレストレスを導入した貯槽であっ
    て、 前記コンクリート壁体の円周方向にプレストレスを導入
    するための緊張材は、 鋼線又は鋼より線に合成樹脂からなるシースで被覆し、
    該シース内に、少なくとも緊張力導入時までは流動性を
    有する材料が充填されたものであり、 上下に多数本が配置され、 両側へ伸びる二つの緊張材の端部を一体に定着する定着
    具によって円形に閉じた形状に接合され、 前記定着具は、円周方向に均等な厚さのコンクリート壁
    体内に埋め込んで固定され、 前記緊張材に導入される張力は、 前記定着具の緊張側
    端面が露出するように設けられた切り欠き部に、センタ
    ーホールジャッキを装着して導入されたものであること
    を特徴とするプレストレストコンクリート貯槽。
  2. 【請求項2】 前記緊張材は、くさびによって前記定
    着具に定着されるものであり、 上下に隣り合う前記緊張材のそれぞれを定着する二つの
    定着具は、中心角度が45°以下の範囲で周方向にずれ
    た位置に埋設されていることを特徴とする請求項1に記
    載のプレストレストコンクリート貯槽。
  3. 【請求項3】 前記定着具を埋設する位置のずれ量
    は、 緊張材に張力を導入し、くさびによって定着具に
    定着するときの張力低下が及ぶ範囲に対応するものであ
    ることを特徴とする請求項2に記載のプレストレストコ
    ンクリート貯槽。
  4. 【請求項4】 内面が鉛直な軸線に関して対称な曲面
    となるように外型枠を形成し、 該外型枠の内側の所定位置に、プレストレスを導入する
    ための緊張材と鉄筋とを配置し、 前記外型枠と所定間隔で対向するように内型枠を形成
    し、 該内型枠と前記外型枠との間にコンクリートを打設する
    工程を含むプレストレストコンクリート貯槽の構築方法
    であって、 両側に伸びた二つの緊張材の端部を一体に定着する定着
    具の、緊張用ジャッキが当接される両側の端面に箱状の
    型枠を連結し、 該箱状の型枠を前記外型枠の内面に固着することによっ
    て前記定着具を所定位置に支持し、 その後に、前記コンクリートを打設し、 前記コンクリートの硬化後、前記外型枠を撤去し、さら
    に、前記箱状の型枠を硬化したコンクリート壁体の外側
    から撤去し、 該箱状の型枠によって形成された凹部にセンターホール
    ジャッキを装着して前記緊張材に張力を導入することを
    特徴とするプレストレストコンクリート貯槽の構築方
    法。
  5. 【請求項5】 前記定着具は、前記箱状の型枠と接合
    される端面付近に、ボルトが係止される凸部を有し、 前記箱状の型枠との連結は、前記凸部に係止されたボル
    トを該箱状の型枠内に貫通させ、該箱状の型枠の内側か
    ら前記ボルトに螺合されたナットを締め付けることによ
    って行うことを特徴とする請求項4に記載のプレストレ
    ストコンクリート貯槽の構築方法。
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