JPH0413484B2 - - Google Patents

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JPH0413484B2
JPH0413484B2 JP16777088A JP16777088A JPH0413484B2 JP H0413484 B2 JPH0413484 B2 JP H0413484B2 JP 16777088 A JP16777088 A JP 16777088A JP 16777088 A JP16777088 A JP 16777088A JP H0413484 B2 JPH0413484 B2 JP H0413484B2
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Atsushi Watabe
Yoshimitsu Morita
Katsuji Kyohara
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ORIENTAL KENSETSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、桁断面の引張縁に引張鋼材を配置
すると共に圧縮縁に圧縮鋼材を配置して、PC連
続橋桁を張出し架設する工法の改良に関するもの
である。
〔従来の技術〕
コンクリート部材の圧縮縁の耐荷力を高める方
法として、その圧縮縁にPC鋼材(圧縮鋼材とい
う)を配置し、コンクリートが所定の強度に達し
た後、圧縮鋼材にコンプレツシヨンを与える方法
は公知の技術である(特公昭62−32284号公報参
照)。
前記公知の方法の場合は、コンクリート部材に
おける長出方向の中間の圧縮縁に圧縮鋼材を配置
し、その圧縮鋼材を、コンクリート部材の端部側
に設けたナツト収納用凹部を通つてコンクリート
部材の端部に設けたジヤツキ収納用凹部内に突出
させ、かつナツト収納用凹部内において圧縮鋼材
にナツトを螺合し、ジヤツキをジヤツキ収納用凹
部内に上方から落し込んだのち、そのジヤツキに
より前記圧縮鋼材をコンクリート部材の端部から
中央側に向かつて押込んだ状態で、前記ナツトを
回動してナツト収納用凹部におけるコンクリート
部材端面側の側面に係合して圧縮鋼材の戻りを防
止することにより、圧縮鋼材にコンプレツシヨン
を与える方法であり、この方法を中間定着方式と
呼ぶことができる。
この方式は、単純桁構造のPC橋桁の場合には、
圧縮鋼材を桁の上縁に沿つて桁軸方向に水平に配
置し、荷重による曲げモーメントが小さい断面位
置で圧縮鋼材の端部を定着することができ、かつ
圧縮鋼材の使用量も少ないので問題がないが、押
込み定着後に、コンクリート部材の凹部にコンク
リートまたはモルタル等を充填するという煩雑な
後埋め作業を必要とする。
一方、連続桁構造のPC連続橋桁の場合は、橋
桁(主桁)の最大桁高は桁の中間支点上の断面力
によつて決定され、その桁高が制限されると、中
間支点上の桁断面における下縁のコンクリート応
力度が許容値を越える場合がある。このような場
合、桁断面の下縁に圧縮鋼材を配置し、その圧縮
鋼材にコンプレツシヨンを与えることにより、許
容量を越えるコンクリートの圧縮応力を打ち消す
ことができるので、桁高を低くすることができ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一般に、連続PC橋桁の場合は、単純PC橋桁に
比べて適用支間が大きいので、桁断面に作用する
応力も大きくなり、桁断面の下縁に配置される圧
縮鋼材の使用量も多くなる。さらにまた、橋桁を
張出し工法によつて架設する場合は、これらの多
量の圧縮鋼材をどのような配置にし、かつどのよ
うな順序で圧縮鋼材にコンプレツシヨンを与える
かにより、プレストレス及び施工性に大きな影響
を与える。
張出し架設工法において、桁断面の下縁側に長
さの異なる複数の圧縮鋼材を上下方向に間隔をお
いて配置して押込定着する場合、第19図に示す
ように、最上段に位置する長い第1段圧縮鋼材3
Aと最下段に位置する長い第3段圧縮鋼材7Aと
の間に短かい第2段圧縮鋼材5Aを配置して、定
着部材8および定着用ナツト9により定着する
と、第1段圧縮鋼材3Aを第2段圧縮鋼材5Aの
定着部付近で上方に迂回させる必要があり、また
第20図に示すように、長い第1段圧縮鋼材3A
および第2段圧縮鋼材5Aの下部に短かい第3段
圧縮鋼材7Aを配置して定着部材8および定着用
ナツト9により定着すると、第1段圧縮鋼材3A
および第2段圧縮鋼材5Aを第3段圧縮鋼材7A
の定着部付近で上方に迂回させる必要がある。
張出し工法によつて架設される連続PC橋桁に
おいて、圧縮鋼材に関し解決すべく問題点として
は次の点がある。
A 圧縮鋼材の曲線配置を極力避けて、圧縮鋼材
の座屈を防止すると共に、圧縮鋼材とシースと
の摩擦によるプレストレス導入のロスを最小に
する。
B 最少の圧縮鋼材量で所要のプレストレスを与
えること。
C 圧縮鋼材及び鉄筋配置において施工性を良く
すること。
この発明は、PC連続橋桁において中間点側に
圧縮鋼材を配置して、そのPC連続橋桁を張出し
工法により架設する場合、圧縮鋼材の座屈を防止
すると共に、圧縮鋼材とシースとの摩擦によるプ
レストレス導入のロスを最小にすることができ、
かつ最少の圧縮鋼材量で所要のプレストレスを与
えることができ、しかも圧縮鋼材および鉄筋の配
置施工性が容易であるPC連続橋桁の張出し架設
工法を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を解決するために、この発明のPC連
続橋桁の張出し架設工法においては、桁断面に引
張縁に引張鋼材を配置すると共に圧縮縁に圧縮鋼
材を配置して、張出し工法によりPC連続橋桁を
架設する工法において、橋脚1の上に鉄筋コンク
リートの柱頭ブロツク2を施工する際に、その柱
頭2内の下側に複数の圧縮鋼材を上下方向に間隔
をおいて配置し、最上段に位置する第1段圧縮鋼
材3を柱頭ブロツク2の端部から中間に向かつて
押込んだ状態で、第1段圧縮鋼材3の端部を柱頭
ブロツク2の端部に定着し、次に柱頭ブロツク2
の両端に鉄筋コンクリートの第1張出しブロツク
4を一体に施工したのち、第1段圧縮鋼材3より
も長く延長された第2段圧縮鋼材5を第1張出し
ブロツク4の外端部から柱頭ブロツク2側に向か
つて押込んだ状態で、第2段圧縮鋼材5の端部を
第1張出しブロツク4の外端部に定着し、次に各
第1張出しブロツク4の外端部に鉄筋コンクリー
トの第2張出しブロツク6を一体に施工したの
ち、第2段圧縮鋼材5よりも長く延長された第3
段圧縮鋼材7を第2張出しブロツク6の外端部か
ら柱頭ブロツク2側に向かつて押込んだ状態で、
第3段圧縮鋼材7の端部を第2張出しブロツク6
の外端部に定着する。
〔作用〕
第2段圧縮鋼材5を第1段圧縮鋼材3の定着部
付近で迂回させる必要がなく、かつ第3段圧縮鋼
材7を第2段圧縮鋼材5の定着部付近で迂回させ
る必要がなく、柱頭ブロツク2の端部付近から第
1張出しブロツク4にわたつて第2段圧縮鋼材5
が直線状に配置されると共に、柱頭ブロツク2の
端部付近から第1張出しブロツク4および第2張
出しブロツク6にわたつて第3段圧縮鋼材7が直
線状に配置される。
また押込み定着された第1段圧縮鋼材3によつ
て、柱頭ブロツク2の下縁部に引張りプレストレ
スが与えられると共に、押込み定着された第2段
圧縮鋼材5によつて、柱頭ブロツク2および第1
張出しブロツク4の下縁部に引張プレストレスが
与えられ、かつ押込み定着された第3段圧縮鋼材
7によつて、柱頭ブロツク2、第1張出しブロツ
ク4および第2張出しブロツク6の下縁部に引張
プレストレスが与えられ、さらに各圧縮鋼材の定
着部は、張出しブロツク7のコンクリートを打設
した際に、コンクリート中に埋込まれる。
〔実施例〕
次にこの発明を図示の例によつて詳細に説明す
る。
この発明を実施してPC連続橋桁の張出し架設
を行なう場合は、まず第1図ないし第4図に示す
ように、橋脚1の上に箱形断面の鉄筋コンクリー
トの柱頭ブロツク2を施工する際に、その柱頭ブ
ロツク2の下縁部分すなわち下床版10に、それ
ぞれシース11内に挿通された鋼棒からなる第1
段圧縮鋼材3、第2段圧縮鋼材5および第3段圧
縮鋼材7を、上下方向に間隔をおいて配置し、か
つ各圧縮鋼材3,5,7を、上方から見て直線的
に延長するように配置すると共に、側方から見て
中間部が僅かに窪む円弧状に配置し、また柱頭ブ
ロツク2の上床版12に、それぞれシース13内
に挿通された鋼棒または鋼線からなる第1引張鋼
材14〜第5引張鋼材18を配置する。
次に柱頭ブロクツ2のコンクリートが所定の強
度に達したのち、第1引張鋼材14を緊張用ジヤ
ツキにより緊張し、かつ第9図に示すように、前
記第1引張鋼材14の端部に螺合されている定着
用ナツト19を柱頭ブロツク2の端部に埋込固定
されている定着金具20に係合して、前記第1引
張鋼材14の端部を柱頭ブロツク2の端部に定着
し、次いで最上段に位置する第1段圧縮鋼材3を
柱頭ブロツク2の端部から中間に向かつて押込用
ジヤツキにより押込み、かつ第10図に示すよう
に第1段圧縮鋼材3の端部に螺合されている定着
用雌ねじ部材21を柱頭ブロツク2の端部に埋込
固定されている定着部材22に係合して、前記第
1圧縮部材3の端部を柱頭ブロツク2の端部に定
着する。なお1断面で押込み定着できる圧縮鋼材
量は、圧縮鋼材および引張鋼材による下縁のプレ
ストレスがコンクリートの許容引張応力度を越え
ない範囲である。
次に柱頭ブロツク2上に作業用移動支保工(図
示を省略した)を設置したのち、定着されていな
い第2引張鋼材15〜第5引張鋼材18の両端部
に第2張出しブロツクの長さにほぼ等しい長さの
引張鋼材カツプリングにより連結して引張鋼材を
延長し、かつ定着されていない第2段圧縮鋼材5
および第3段圧縮鋼材7の両端部に第1張出しブ
ロツクの長さにほぼ等しい長さの圧縮鋼材をカツ
プリングにより連結して圧縮鋼材を延長し、さら
に柱頭ブロツク2に埋設されている鉄筋の端部に
第1張出しブロツク用鉄筋を連結し、第2段圧縮
鋼材5および第3段圧縮鋼材7の延長部分にシー
ス11を被せると共に、第2引張鋼材15〜第5
引張鋼材18の延長部分にシース13を被せる。
次に柱頭ブロツク2の端部に連続するようにコ
ンクリートを打設して、鉄筋コンクリートの第1
張出しブロツク4を柱頭ブロツク2の端部に一体
に施工し、その第1張出しブロツク4のコンクリ
ートが所定の強度に達したのち、第2引張鋼材1
5を緊張用ジヤツキにより緊張し、かつその第2
引張鋼材15の端部に螺合されている定着用ナツ
ト19を第1張出しブロツク4の外端部に埋込固
定されている定着金具20に係合して、第2引張
鋼材15の端部を第1張出しブロツク4の外端部
に定着し、次いで第2段圧縮鋼材5を第1張出し
ブロツク4の外端部から柱頭ブロツク2側に向か
つて押込用ジヤツキにより押込み、かつ第2段圧
縮鋼材5の端部に螺合されている定着用雌ねじ部
材21を第1張出しブロツク4の外端部に埋込固
定されている定着部材22に係合して、前記第2
段圧縮鋼材5の端部を第1張出しブロツク4の外
端部に定着する。
次に定着されていない第3引張鋼材16〜第5
引張鋼材18の両端部に第2張出しブロツクの長
さにほぼ等しい長さの引張鋼材をカツプリングに
より連結して引張鋼材を延長し、かつ定着されて
いない第3段圧縮鋼材7の両端部に第2張出しブ
ロツクの長さにほぼ等しい長さの圧縮鋼材を溶接
またはカツプリングにより連結して第3段圧縮鋼
材7を延長し、さらに第1張出しブロツク4に埋
設されている鉄筋の端部に第2張出しブロツク用
鉄筋を連結し、第3段圧縮鋼材7の延長部分にシ
ース11を被せると共に、第3引張鋼材16〜第
5引張鋼材18の延長部分にシース13を被せ
る。
次に第1張出しブロツク4の外端部に連続する
ようにコンクリートを打設して、鉄筋コンクリー
トの第2張出しブロツク6を第1張出しブロツク
4の外端部に一体に施工し、その第2張出しブロ
ツク6のコンクリートが所定の強度に達したの
ち、第3引張鋼材鋼材16を緊張用ジヤツキによ
り緊張し、かつその第3引張鋼材16の端部に螺
合されている定着用ナツト19を第2張出しブロ
ツク6の外端部に埋込固定されている定着金具2
0に係合して、第3引張鋼材16の端部を第2張
出しブロツク6の外端部に定着し、次いで第3段
圧縮鋼材7を第2張出しブロツク6の外端部から
柱頭ブロツク2側に向かつて押込用ジヤツキによ
り押込み、かつ第3段圧縮鋼材7の端部に螺合さ
れている定着用雌ねじ部材21を第2張出しブロ
ツク6の外端部に埋込固定されている定着用雌ね
じ部材21に係合して、前記第3段圧縮鋼材7の
端部を第2張出しブロツク6の外端部に定着す
る。
次に第4引張鋼材17、第5引張鋼材18を1
ブロツク分の長さだけ継ぎ足して延長すると共に
その延長部分にシース13を被せ、かつ第2張出
しブロツク6に埋設されている鉄筋の端部に第3
張出しブロツク用鉄筋を連結したのち、第2張出
しブロツク6の外端部に連続するようにコンクリ
ートを打設して、鉄筋コンクリートの第3張出し
ブロツク23を前記第2張出しブロツク6の外端
部に一体に施工し、そのコンクリートが所定の強
度に達したのち、前述のようにして第4引張鋼材
17を緊張して、その第4引張鋼材17の端部を
第3張出しブロツク23の外端部に定着する。
次に第5引張鋼材18を継ぎ足して延長すると
共にそと延長部分にシース13を被せ、かつ第3
張出しブロツク23内の鉄筋に第4張出しブロツ
ク用鉄筋を連結したのち、第3張出しブロツク2
3の外端部に連続するようにコンクリートを打設
して、鉄筋コンクリートの第4張出しブロツク2
4を前記第3張出しブロツク23の外端部に一体
に施工し、そのコンクリートが所定の強度に達し
たのち、前述のようにして第5引張鋼材18を緊
張して、その第5引張鋼材18の端部を第4張出
しブロツク24の外端部に定着する。
次に第4張出しブロツク24に埋設されている
鉄筋の端部に固定支持保工ブロツク用鉄筋を連結
したのち、第4張出しブロツク24の外端部に連
続するように固定支保工の上でコンクリートを打
設して、橋台25の上部に配置される鉄筋コンク
リートの固定支保工ブロツク26を第4張出しブ
ロツク24の外端部に一体に施工し、かつ隣り合
う橋脚の中間にある第4張出しブロツク24の間
に鉄筋コンクリートの閉合ブロツク27を一体に
施工する。次に柱頭ブロツク2と各張出しブロツ
ク4,6,23,24と固定支保工ブロツク26
と閉合ブロツク27とにわたつて予め埋設されて
いる連続ケーブル用シース内に鋼棒または鋼線か
らなる連続ケーブル28A,28Bを挿通し、そ
の連続ケーブル28A,28Bを緊張用ジヤツキ
により緊張して、その連続ケーブル28A,28
Bの端部を固定支保工ブロツク26の外端部に定
着し、PC連続橋桁を完成する。
なお第5図における第1張出しブロツク4の上
部の点線と、第7図における第1張出しブロツク
4および第2張出しブロツク6の上部の点線と
は、連続ケーブル28A,28Bを挿通するシー
スである。
第14図ないし第17図は前略各圧縮鋼材を押
込み定着する押込定着装置の一例を示すものであ
つて、コ字状の定着部材本体29コ字状のカバー
30が嵌合されて溶接またはビス等により固着さ
れることにより、ボツクス型の金属製定着部材2
2が構成され、その定着部材22の中央部に圧縮
鋼材3,5,7が挿通され、前記定着部材22の
桁巾方向の両側にアンカー用螺杆31が挿通さ
れ、その螺杆31における埋込側の端部に、アン
カー用座金32が嵌合されると共に係止用ナツト
33が螺合され、前記アンカー用螺杆31、アン
カー用座金32および係止用ナツト33によりア
ンカー部材34が構成されている。
前記アンカー用螺杆31の埋込部はスパイラル
筋35に挿通され、さらに圧縮鋼材3,5,7を
挿通したシース11の端部に縮径部が設けられ、
その縮径部の端部に連設されたフランジはカバー
30に対しビスまたは溶接等により固定され、ま
たシース11の端部にクラウト注入管36が接続
されている。
大径部37および小径筒38を有する金属製定
着用雌ねじ部材21が圧縮鋼材3,5,7の端部
の雄ねじ39に螺合され、かつ定着用雌ねじ部材
21における小径筒38が定着部材22における
定着部材本体29の透孔に挿通されると共に、大
径部37が定着部材本体29の内面に係合され、
前記定着部材本体29から突出した小径筒38の
端部の周囲に、回動工具を係合するための係合孔
40が設けられ、さらに前記定着部材22、アン
カー部材34およびスパイラル筋35は、柱頭ブ
ロツク2、第1張出しブロツク4および第2張出
しブロツク6のコンクリートに埋設され、前記定
着部材本体29から突出した螺杆31の端部に螺
合されている支承用ナツト41は前記定着部材本
体29の外面に係合されている。
ジヤツキ反力支承部材42と接続板43とが桁
長手方向に間隔をおいて配置され、かつ前記ジヤ
ツキ反力支承部材42の前部と接続板43とに、
桁巾方向に間隔をおいて配置された複数の連結管
44の端部が嵌挿されて溶接により固着され、さ
らにそれらの連結管44の中間下部において桁巾
方向に間隔をおいて配置された複数のジヤツキ支
承杆45の端部は、前記ジヤツキ反力支承部材4
2および接続板43に嵌挿されて溶接により固着
され、また接続板43の中央部にピストン杆挿通
用透孔が設けられ、前記ジヤツキ反力支承部材4
2の後部には、連結管44の内部に連通する透孔
が設けられ、前記ジヤツキ反力支承部材42、接
続板43、連結管44およびジヤツキ支承杆45
によりジヤツキ受台46が構成されている。
前記ジヤツキ反力支承部材42と連結管44お
よび接続管43とにわたつて挿通された連結螺杆
47の一端部は、前記アンカー用螺杆31の突出
端部にねじ式継手48を介して連結され、かつ前
記連結螺杆47の他端部に螺合されたジヤツキ反
力支承用ナツト49はジヤツキ反力支承部材42
に係合され、さらに液圧式押込用ジヤツキ50の
シリンダ51は前記ジヤツキ反力支承部材42と
接続板43との間においてジヤツキ支承杆45に
載置され、前記圧縮鋼材3,5,7の端部の雄ね
じ39に螺合された振れ止め用支承部材52の端
部は液圧式押込用ジヤツキ50におけるピストン
杆53の端部に嵌合されている。
圧縮鋼材を押込み定着する場合は、まず液圧式
押込用ジヤツキ50の伸長動作により振れ止め用
支承部材52を介して圧縮鋼材3,5,7を押込
む。この場合、液圧式押込用ジヤツキ50の押込
み反力は、ジヤツキ受台46、ジヤツキ反力支承
用ナツト49、連結螺杆47およびねじ式継手4
8を介してアンカー部材34により支承され、か
つ定着用雌ねじ部材21における大径部37が定
着部材22における定着部材本体29の内面から
離反する。
次に液圧式押込用ジヤツキ50を伸長した状態
で、定着用雌ねじ部材21を回動して大径部37
を定着部材本体29の内面に係合することによ
り、圧縮鋼材の端部を定着し、次いで液圧式押込
用ジヤツキ50を短縮動作させたのち、アンカー
用螺杆31からねじ式継手48を取外すと共に圧
縮鋼材3,5,7から振れ止め用支承部材52を
取外して、第18図に示す状態にする。この場
合、圧縮鋼材の圧縮反力は、定着用雌ねじ部材2
1、定着部材22および支承用ナツト41を介し
てアンカー部材34により支承され、コンクリー
トに引張プレストレスが与えられる。
次にグラフト注入管36からシース11と圧縮
鋼材3,5,7との間にセメントミルク等のグラ
ウト材を注入充填する。
この発明を実施する場合、桁断面の下縁側にお
いて、上部から下部に向かつて順次長さが長くな
るように配置される圧縮鋼材の本数は4本以上で
あつてもよい。
〔発明の効果〕
この発明は、前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
連続橋桁の圧縮縁側に、最上段に位置するか短
かい第1段圧縮鋼材3と下段側が順次長くなる第
2段圧縮鋼材5および第3圧縮鋼材7とを、上下
方向に間隔をおいて配置し、前記第1段圧縮鋼材
3の端部を柱頭ブロツク2の端部に定着したの
ち、第2段圧縮鋼材5の端部を第1張出しブロツ
ク4の外端部に定着し、続いて第3段圧縮鋼材7
の端部を第2張出しブロツク6の外端部に定着す
るので第2段圧縮鋼材5を第1段圧縮鋼材3の定
着部付近で迂回させる必要がなく、かつ第3段圧
縮鋼材7を第2圧縮鋼材5の定着部付近で迂回さ
せる必要がなく、そのため柱頭ブロツク2の端部
付近から第1張出しブロツク4にわたつて第2段
圧縮鋼材5を直線状に配置することができると共
に、柱頭ブロツク2の端部付近から第1張出しブ
ロツク4および第2張出しブロツク6にわたつて
第3段圧縮鋼材7を直接状に配置することができ
るので、圧縮鋼材5,7と定着部材8との摩擦抵
抗によるプレストレス導入のロス著しく小さくす
ることができ、しかも圧縮鋼材を押込み定着する
際に、他の延長する圧縮鋼材が邪魔になることが
ないので、圧縮鋼材の押込み定着作業を迅速に行
なうことができ、さらに圧縮鋼材の端部の定着部
は、張出しブロツクのコンクリートを打設した際
にコンクリート中に埋込まれるので、前記従来の
場合に必要である定着後の凹部の後埋め作業を省
略することができると共に、圧縮鋼材の定着部の
露出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第13図はこの発明の一実施例を
示すものであつて、第1図は橋脚の上部に施工さ
れた柱頭ブロツクにおける引張鋼材および圧縮鋼
材の配置を示す側面図、第2図は柱頭ブロツクの
上床版における引張鋼材の配置を示す平面図、第
3図は柱頭ブロツクの下床版における圧縮鋼材の
配置を示す平面図、第4図は第1図のA−A線拡
大断面図、第5図は第1張出しブロツクを張出し
施工した状態を示す側面図、第6図は第5図のB
−B線拡大断面図、第7図は第2張出しブロツク
を張出し施工した状態を示す側面図、第8図は第
7図のC−C線拡大断面図、第9図は引張鋼材の
定着部を示す縦断側面図、第10図は第1段圧縮
鋼材の定着部を示す縦断側面図、第11図は完成
したPC連続橋桁の一部と引張鋼材と圧縮鋼材と
連続ケーブルとの関係を示す側面図、第12図は
完成したPC連続橋桁の上床版における引張鋼材
の配置を示す平面図、第13図は完成したPC連
続橋桁の下床版における圧縮鋼材の配置を示す平
面図である。第14図ないし第17図は圧縮鋼材
の押込定着装置を示すものであつて、第14図は
一部横断平面図、第15図は一部縦断側面図、第
16図は一部切欠拡大横断平面図、第17図は第
15図のD−D線拡大断面図である。第18図は
圧縮鋼材を押込み定着した状態を示す横断平面図
である。第19図は長い第1段圧縮鋼材および第
3段圧縮鋼材の間に短かい第2圧縮鋼材を配置し
て押込み定着した状態を示す縦断側面図、第20
図は長い第1段圧縮鋼材および第2段圧縮鋼材の
下部に短かい第3段圧縮鋼材を配置して押込み定
着した状態を示す縦断側面図である。 図において、1は橋脚、2は柱頭ブロツク、3
は第1段圧縮鋼材、4は第1張出しブロツク、5
は第2段圧縮鋼材、6は第2張出しブロツク、7
は第3段圧縮鋼材、10は下床版、11はシー
ス、12は上床版、13はシース、14は第1引
張鋼材、15は第2引張鋼材、16は第3引張鋼
材、17は第4引張鋼材、18は第5引張鋼材、
19は定着用ナツト、20は定着金具、21は定
着用雌ねじ部材、22は定着部材、23は第3張
出しブロツク、24は第4張出しブロツク、25
は橋台、26は固定支保工ブロツク、27は閉合
ブロツク、28A,28Bは連続ケーブル、29
は定着部材本体、30はカバー、31はアンカー
用螺杆、32はアンカー用座金、33は係止用ナ
ツト、34はアンカー部材、36はグラウト注入
管、37は大径部、38は小径筒、39は雄ね
じ、41は支承用ナツト、46はジヤツキ受台、
47は連結螺杆、48はねじ式継手、49はジヤ
ツキ反力支承用ナツト、50は液圧式押込用ジヤ
ツキ、52は振れ止め用支承部材である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 桁断面の引張縁に引張鋼材を配置すると共に
    圧縮縁に圧縮鋼材を配置して、張出し工法により
    PC連続橋桁を架設する工法において、橋脚1の
    上に鉄筋コンクリートの柱頭ブロツク2を施工す
    る際に、その柱頭ブロツク2内の下側に複数の圧
    縮鋼材を上下方向に間隔をおいて配置し、最上段
    に位置する第1段圧縮鋼材3を柱頭ブロツク2の
    端部から中間に向かつて押込んだ状態で、第1段
    圧縮鋼材3の端部を柱頭ブロツク2の端部に定着
    し、次に柱頭ブロツク2の両端に鉄筋コンクリー
    トの第1張出しブロツク4を一体に施工したの
    ち、第1段圧縮鋼材3よりも長く延長された第2
    段圧縮鋼材5を第1張出しブロツク4の外端部か
    ら柱頭ブロツク2側に向かつて押込んだ状態で、
    第2段圧縮鋼材5の端部を第1張出しブロツク4
    の外端部に定着し、次に各第1張出しブロツク4
    の外端部に鉄筋コンクリートの第2張出しブロツ
    ク6を一体に施工したのち、第2段圧縮鋼材5よ
    りも長く延長された第3段圧縮鋼材7を第2張出
    しブロツク6の外端部から柱頭ブロツク2側に向
    かつて押込んだ状態で、第3段圧縮鋼材7の端部
    を第2張出しブロツク6の外端部に定着するPC
    連続橋桁の張出し架設工法。
JP16777088A 1988-07-07 1988-07-07 Pc連続橋桁の張出し架設工法 Granted JPH0220708A (ja)

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