JP2002234373A - フットレスト - Google Patents

フットレスト

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JP2002234373A
JP2002234373A JP2001033732A JP2001033732A JP2002234373A JP 2002234373 A JP2002234373 A JP 2002234373A JP 2001033732 A JP2001033732 A JP 2001033732A JP 2001033732 A JP2001033732 A JP 2001033732A JP 2002234373 A JP2002234373 A JP 2002234373A
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JP
Japan
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rotor
casing
footrest
damper mechanism
vane
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001033732A
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English (en)
Inventor
Shinkichi Kanaga
信吉 賀長
Takao Fukukawa
孝雄 福川
Takayuki Suzuki
隆之 鈴木
Yasuhiro Nishii
康裕 西井
Yukinori Kamiya
幸典 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seiki Co Ltd
Toyota Auto Body Co Ltd
Fuji Seiki KK
Somic Ishikawa KK
Original Assignee
Fuji Seiki Co Ltd
Toyota Auto Body Co Ltd
Fuji Seiki KK
Somic Ishikawa KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seiki Co Ltd, Toyota Auto Body Co Ltd, Fuji Seiki KK, Somic Ishikawa KK filed Critical Fuji Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足乗せ部をゆっくりした速度で回転させ、支
持体等に激しく衝突することなく静かに収納可能とす
る。 【解決手段】 本発明のフットレストは、足乗せ部の回
転動作を遅動させるダンパ機構を具備して構成される。
従って、足乗せ部をゆっくりとした速度で回転させ、支
持体等に激しく衝突することなく静かに収納することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の座席前方の
フロアに配設され、着座者の足を支持するフットレスト
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフットレストとしては、
座席前方のフロアに配設され、常態位置から一方向へ所
定の角度回転させて、足が乗せられることにより起立し
た姿勢で維持され、足が離れると、スプリングの付勢力
により逆方向に回転して収納される足乗せ部を有して構
成されるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるフットレスト
は、足乗せ部から足を離すと、該足乗せ部がスプリング
の付勢力により自動的に使用時とは逆方向に回転して収
納される。しかしながら、その収納時において、足乗せ
部が勢いよく回転して、その支持体等に激しく衝突する
ことがあり、その際の衝突音が使用者に不快感を与える
という問題があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、足乗せ部をゆっくりとした速度で回転させ、支持体
等に激しく衝突することなく静かに収納することができ
るフットレストを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の本発明では、座席前方のフロアに
配設され、常態位置から一方向へ所定の角度回転させ
て、足が乗せられることにより使用姿勢で維持され、足
が離れると、スプリングの付勢力により逆方向に回転し
て収納される足乗せ部を有するフットレストにおいて、
前記足乗せ部の回転動作を遅動させるダンパ機構を具備
することを特徴とするフットレストを提供する。請求項
2に記載の本発明では、前記ダンパ機構が、前記足乗せ
部の逆方向への回転動作のみ遅動させることを特徴とす
る請求項1記載のフットレストを提供する。請求項3に
記載の本発明では、前記ダンパ機構が、前記足乗せ部の
回転に伴って回転しないように設けられるケーシング
と、該ケーシング内に設けられると共に、前記足乗せ部
を支持する軸部が連結されるロータと、前記ケーシング
とロータとの間に設けられる隔壁部と、該隔壁部により
仕切られた粘性液体が充填される液体室内に設けられ、
前記ケーシング又はロータに形成される係合部に遊びを
有して係合可能なベーンと、前記ロータとベーンの少な
くとも一方に設けられ、前記ロータが制動力発揮方向へ
回転する際に閉鎖され、非制動力発揮方向へ回転する際
に前記粘性液体が通過する還流溝とを具備することを特
徴とする請求項2記載のフットレストを提供する。請求
項4に記載の本発明では、前記ダンパ機構が、前記足乗
せ部の回転に伴って回転するように、足乗せ部に連結さ
れるケーシングと、該ケーシング内において、前記足乗
せ部の回転に伴って回転しないように設けられるロータ
と、前記ケーシングとロータとの間に設けられる隔壁部
と、該隔壁部により仕切られた粘性液体が充填される液
体室内に設けられ、前記ケーシング又はロータに形成さ
れる係合部に遊びを有して係合可能なベーンと、前記ロ
ータとベーンの少なくとも一方に設けられ、前記ケーシ
ングが制動力発揮方向へ回転する際に閉鎖され、非制動
力発揮方向へ回転する際に前記粘性液体が通過する還流
溝とを具備することを特徴とする請求項2記載のフット
レストを提供する。請求項5に記載の本発明では、前記
ベーンが、前記ケーシング又はロータの係合部に遊びを
有して係合する突起部と、前記ケーシング又はロータの
回転時において、前記ケーシングの内周面又は前記ロー
タの外周面のいずれか一方と摺接する所定幅の円弧部と
を有する略T字状に形成されていることを特徴とする請
求項3又は4記載のフットレストを提供する。請求項6
に記載の本発明では、前記ベーンが、前記ケーシング又
はロータの係合部に遊びを有して係合する溝部と、前記
ケーシング又はロータの回転時において、前記ケーシン
グの内周面又は前記ロータの外周面のいずれか一方と摺
接する所定幅の円弧部とを有する略凹字状に形成されて
いることを特徴とする請求項3又は4記載のフットレス
トを提供する。請求項7に記載の本発明では、前記ダン
パ機構を構成するロータが、前記足乗せ部を支持する軸
部が挿通される中空部を有することを特徴とする請求項
3〜6のいずれか1に記載のフットレストを提供する。
請求項8に記載の本発明では、前記ダンパ機構を構成す
るケーシング内に、前記粘性液体が通過可能なオリフィ
ス溝が形成されていると共に、該オリフィス溝の幅が制
動力発揮方向に向かうに従って次第に小さくなるように
形成されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれ
か1に記載のフットレストを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態に基づいてさらに詳しく説明する。図1は本発明
の一の実施形態にかかるフットレストの使用時の状態を
示す側面図であり、図2は正面図である。これらの図に
示したように、本実施形態にかかるフットレストは、ベ
ース部10、クッション部20及び足乗せ部30を有し
て構成される。
【0007】ベース部10は、座席前方のフロアに固定
配設される。ベース部10には、その上面からそれぞれ
上方向へ向かって突出する支持フレーム10a,10b
が設けられている。
【0008】クッション部20は、常に略水平な姿勢で
維持されるように、その基端部がベース部10の支持フ
レーム10a,10bに連結され支持されている。クッ
ション部20は、次述する足乗せ部30と共に着座者の
足を支持する部位として機能する。
【0009】足乗せ部30は、2本のアーム30a,3
0bと、支持バー30cとを有して構成される。各アー
ム30a,30bは、それぞれ基端部が軸部40a,4
0bを介してベース部10の支持フレーム10a,10
bに連結されている。支持バー30cは、各アーム30
a,30bの自由端同士の間に掛け渡されるように設け
られている。
【0010】本実施形態のフットレストには、また、一
方の端部が足乗せ部30のアーム30bに、他方の端部
がベース部10の支持フレーム10bにそれぞれ支持さ
れ、図3に示したように、コイル部内に軸部40bが挿
通されたねじりコイルスプリング50が設けられてい
る。ねじりコイルスプリング50は、足乗せ部30が一
方向、すなわち、クッション部20から離間する方向へ
回転することによりねじられて弾性エネルギーを蓄積す
る一方、足乗せ部30に対する負荷が除去されると、蓄
積された弾性エネルギーを放出して、足乗せ部30を逆
方向、すなわち、クッション部20に近接させる方向に
付勢するように設けられる。
【0011】本実施形態のフットレストは、上記ねじり
コイルスプリング50の付勢力により、足乗せ部30か
ら足が離れると、図12に示したように、足乗せ部30
がクッション部20に近接する方向へ自動的に回転して
収納されるが、ねじりコイルスプリング50の付勢力が
大きい場合には、前述したように、その収納時におい
て、足乗せ部30が勢いよく回転して、クッション部2
0に激しく衝突するおそれがある。そこで、本実施形態
では、ねじりコイルスプリング50の付勢力に抗して足
乗せ部30の回転動作を遅動させることが可能なダンパ
機構が設けられている。
【0012】ダンパ機構としては、足乗せ部30の逆方
向への回転動作(本実施形態では、クッション部20に
近接させる方向への回転動作)のみを遅動させることが
可能なものを採用することが好ましく、例えば、図5〜
図7に示したダンパ機構60を用いることができる。こ
のダンパ機構60は、ケーシング61、ロータ62及び
ベーン63を有して構成される。
【0013】ケーシング61は、ケース本体部611と
キャップ612を有して構成される。ケース本体部61
1は、有底の略円筒形に形成されると共に、その内部
に、内周面から軸心に向かって突出する隔壁部611a
が設けられている(図6及び図7参照)。隔壁部611
aの先端面611bは、後述するロータ62が回転した
際に、その外周面が摺接するように曲面に形成されてい
る。また、底壁611cには、後述するロータ62の一
方の端部62aが挿通される挿通孔611dが形成され
ている(図6参照)。
【0014】キャップ612は、その外周から突出して
設けられると共に、略中央に係合溝612aが形成され
た突出片612bを有する略円形に形成され、ケース本
体部611の開口部を閉塞する。なお、本実施形態で
は、図8に示したように、キャップ612の裏面に、そ
の幅が、制動力発揮方向(図上、反時計回り方向)に向
かって次第に小さくなるように形成された略円弧状のオ
リフィス溝612cが刻設されている。ダンパ機構60
は、このオリフィス溝612cを粘性液体が通過する際
の抵抗により所定の制動力を発揮することができる。但
し、オリフィス溝はケーシング61内に形成されていれ
ばよく、上記の形成箇所に限定されるものではない。例
えば、ロータ62の外周面やケース本体部611の底壁
611c内面等に形成してもよい。
【0015】ロータ62は、図9に示したように、ケー
シング61内に挿入されている部位が略円筒形に形成さ
れると共に、ケーシング61から突出する突出部62c
が正面からみて略四角形に形成されている。ロータ62
の内部には、足乗せ部30を支持する軸部40aが挿通
される中空部が軸心に沿って貫通形成されており、この
中空部は、ロータ62の一方の端部62a側に開口する
断面略円形の第1中空部62dと、他方の端部62b側
に開口する断面略四角形の第2中空部62eから構成さ
れている。このようにロータ62が中空部を有して形成
されることにより、ロータ62を軸部40aに直接連結
できるため、ダンパ機構60の設置スペースを小さくす
ることができる。
【0016】また、ロータ62のケーシング61内に挿
入されている部位の外周面には、ケース本体部611の
内周面に向かって突出する係合部621が突設されてい
る。係合部621は、ロータ62の一部を構成するよう
に、ロータ62と一体に形成されており、軸方向に沿っ
た長さが、回転した際に一方の端面がキャップ612の
裏面に摺接し、他方の端面がケース本体部611の底壁
611c内面に摺接する程度の長さを有する。また、半
径方向に沿った長さは、ケース本体部611の内周面か
らロータ62の外周面までの半径方向に沿った距離より
も短く形成されている。また、係合部621は、ロータ
62の外周面付近から二股に分岐して形成されており、
その二股部の各先端部621a,621aの間隙によ
り、後述するベーン63の突起部632が係合される溝
部621bが形成されている。
【0017】このように形成されたロータ62は、図6
に示したように、一方の端部62aがケース本体部61
1の底壁611cに形成された挿通孔611dに挿通さ
れ、また、突出部62cがキャップ612に形成された
孔部612dを通過してケーシング61外へ突出するよ
うに設けられることにより、ケース本体部611の軸心
に沿って支持されている。ロータ62がこのようにケー
シング61内に設けられることにより、図7に示したよ
うに、ケース本体部611との間に隔壁部611aによ
り仕切られた空間部が形成される。この空間部が液体室
70となり、液体室70内にはシリコンオイル等の粘性
液体が充填される。また、ロータ62の係合部621
は、液体室70内に位置するように設けられる。なお、
粘性液体の外部への漏れを防止するため、ケーシング6
1内の所定の箇所にシール用部材(図示省略)が配設さ
れる。
【0018】ベーン63は、軸方向長さが上記したロー
タ62の係合部621とほぼ同じ長さを有し、図10
(a)に示したように、正面からみて略円弧状の円弧部
631と、該円弧部631のロータ62との対向面の略
中央から突出する突起部632とを有する略T字状に形
成されている。また、図10(b)及び(c)に示した
ように、突起部632を挟んだ円弧部631の両対向面
と、突起部632の一方の側面には、粘性液体が通過可
能な還流溝633が刻設されている。かかるベーン63
は、図7に示したように、円弧部631がケース本体部
611の内周面とロータ62の係合部621との間に配
置され、突起部632がロータ62の溝部621bに遊
びを有して配置されて、液体室70内に設けられてい
る。なお、円弧部631は、その幅が、係合部621の
両先端部621a,621aに接する程度に広く形成さ
れているため、ロータ62が制動力発揮方向へ回転した
場合に、円弧部631の外周面とケース本体部611の
内周面が摺接する面積が大きくなるので、両者の密着性
が高まり、ベーン63が粘性液体を押圧する際のシール
性を向上させることができる。また、突起部632を挟
んだ円弧部631の両対向面に形成される還流溝633
を、ロータ62の係合部621の各先端部621a,6
21aに形成してもよい。
【0019】上記した構成のダンパ機構60は、図4に
示したように、キャップ612に形成された係合溝61
2aが、ベース部10の支持フレーム10aに突設さ
れ、足乗せ部30のクッション部20から離間する方向
への回転を規制するストッパ10cに係合することによ
り、ケーシング61が足乗せ部30の回転に伴って回転
しないように設けられている。また、ロータ62の突出
部62cが足乗せ部30を構成するアーム30aの基端
部に形成された略四角形の孔部(図示せず)に係合され
ると共に、ロータ62の中空部(62d及び62e)内
に足乗せ部30を支持する軸部40aが挿通されること
により、ロータ62が足乗せ部30の回転に伴ってケー
シング61内で回転可能に設けられている。
【0020】次に、本実施形態にかかるフットレストの
作用を説明する。まず、使用時においては、足乗せ部3
0を常態位置(クッション部20に近接して配置された
状態、図12参照)から一方向(クッション部20から
離間する方向)へ所定の角度、例えば、130度回転さ
せて起立させる。着座者は、図1に示したように、踵を
クッション部20に置き、爪先から土踏まずに至る部位
を足乗せ部30の支持バー30cに置くようにして、フ
ットレスト上に足を乗せる。それにより、足乗せ部30
は、本実施形態における使用姿勢である起立した姿勢で
維持される。
【0021】この際、ダンパ機構60は、足乗せ部30
が一方向へ回転するのに伴って、ロータ62がケーシン
グ61内において非制動力発揮方向へ回転していく。そ
れにより、図11(b)に示したように、ロータ62の
溝部621bを形成する一方の内面がベーン63の突起
部632の一方の側面に当接すると共に、ベーン63に
形成された還流溝633と、ベーン63の突起部632
の先端面とロータ62の溝部621bとの間隙とによ
り、ロータ62の係合部621とベーン63との間に粘
性液体が通過可能な流路が形成される。そのため、粘性
液体は、キャップ612の裏面に形成されたオリフィス
溝612cと、上記流路を通じて流動するので、ほとん
ど抵抗を生ずることがない。従って、足乗せ部30を、
該足乗せ部30の自重に相当する力程度で回転させるこ
とができる。
【0022】一方、足乗せ部30から足が離れると、ね
じりコイルスプリング50の付勢力により、足乗せ部3
0が逆方向(クッション部20に近接する方向)へ自動
的に回転していき、図12に示したように、クッション
部20に近接した状態で収納される。
【0023】この際、ダンパ機構60は、足乗せ部30
が逆方向へ回転するのに伴って、ロータ62がケーシン
グ61内において制動力発揮方向へ回転していく。それ
により、図11(a)に示したように、ロータ62の溝
部621bを形成する他方の内面がベーン63の突起部
632の他方の側面に当接して、ベーン63の円弧部6
31の一方の対向面に形成された還流溝633が閉鎖さ
れると共に、ロータ62の係合部621とベーン63と
の間に形成された流路が遮断される。また、これと共
に、ベーン63がケース本体部611の内周面に摺接し
つつロータ62の係合部621と共に液体室70内の粘
性液体を押圧する。そのため、粘性液体は、オリフィス
溝612cのみを通じて流動し、その際に抵抗を生ず
る。この粘性液体の抵抗により、ダンパ機構60は制動
力を発揮し、ねじりコイルスプリング50の付勢力に抗
して足乗せ部30の回転動作を遅動させることができ
る。また、オリフィス溝612cの幅が制動力発揮方向
に向かうに従って次第に小さくなるように形成されてい
るため、足乗せ部30がクッション部20に近接する方
向へ回転するに従って、より大きな制動力を発揮するこ
とができる。従って、足乗せ部30は、ゆっくりとした
速度で回転し、クッション部20に激しく衝突すること
なく静かに収納される。
【0024】なお、上記した説明では、ダンパ機構60
のケーシング61が、足乗せ部30の回転に伴って回転
しないように設けられ、該ケーシング61内においてロ
ータ62が回転することにより、ダンパ機構60が所定
の制動力を発揮するように構成されているが、ケーシン
グ61を足乗せ部30の回転に伴って回転するように足
乗せ部30に連結すると共に、ロータ62をケーシング
61内において、足乗せ部30の回転に伴って回転しな
いように設けて、該ロータ62の周りでケーシング61
が回転することにより、ダンパ機構60が所定の制動力
を発揮するように構成してもよい。
【0025】また、本発明のフットレストを構成するダ
ンパ機構としては、図13乃至図15に示したように、
上記実施形態とは以下の点で異なる構造のものを各々適
用可能である。すなわち、図13に示したダンパ機構
は、ベーン63が、ロータ62に形成された溝部621
bの幅よりも小さい幅を有する略直方体に形成されると
共に、直交する二面に粘性液体が通過可能な還流溝63
3を有して構成されている。
【0026】図14に示したダンパ機構は、ケーシング
61を構成するケース本体部611とロータ62との間
に設けられる隔壁部611aが、ロータ62の外周面か
ら突出し、先端面611bがケース本体部611の内周
面に摺接するように形成されている。また、ケース本体
部611の内周面に溝部621bを有する係合部621
が設けられている。また、ベーン63が、当該係合部6
21に遊びを有して係合する突起部632と、ケーシン
グ61又はロータ62の回転時において、ロータ62の
外周面と摺接する所定幅の円弧部631とを有する略T
字状に形成されると共に、所定の部位に粘性液体が通過
可能な還流溝633を有して構成されている。
【0027】図15に示したダンパ機構は、ロータ62
の外周面から突出するように係合部621が形成され、
また、ベーン63が該係合部621に遊びを有して係合
する溝部621bと、ケーシング61又はロータ62の
回転時において、ケーシング61を構成するケース本体
部611の内周面と摺接する所定幅の円弧部631とを
有する略凹字状に形成されると共に、所定の部位に粘性
液体が通過可能な還流溝633を有して構成されてい
る。なお、係合部が、ケーシングを構成するケース本体
部の内周面から突出するように形成され、また、ベーン
が、該係合部に遊びを有して係合する溝部と、ケーシン
グ又はロータの回転時において、ロータの外周面と摺接
する所定幅の円弧部とを有する略凹字状に形成されてい
るダンパ機構を採用することも可能である。
【0028】上記構造を有する各ダンパ機構によって
も、ベーン63がケーシング61又はロータ62に形成
された係合部621に遊びを有して係合し、液体室70
内に設けられることにより、例えば、ロータ62がケー
シング61内において非制動力発揮方向へ回転した際に
は、還流溝633を通じて粘性液体を流動させ、ロータ
62を自由に回転させることができ、制動力発揮方向へ
回転した際には、還流溝633が閉鎖され、それによ
り、ロータ62の回転を抑制することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフットレ
ストによれば、足乗せ部の回転動作を遅動させるダンパ
機構を具備して構成されるため、足乗せ部をゆっくりと
した速度で回転させ、支持体等に激しく衝突することな
く静かに収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一の実施形態にかかるフットレ
ストの使用時の状態を示す側面図である。
【図2】図2は同実施形態にかかるフットレストの使用
時の状態を示す正面図である。
【図3】図3は図2のA−A部断面図である。
【図4】図4は図2のB−B部断面図である。
【図5】図5は同実施形態にかかるフットレストを構成
するダンパ機構を示す図であり、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図6】図6は図5(a)のC−C部断面図である。
【図7】図7は図5(b)のD−D部断面図である。
【図8】図8は上記ダンパ機構を構成するキャップの背
面図である。
【図9】図9は上記ダンパ機構を構成するロータを示す
図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のE−E部
断面図である。
【図10】図10は上記ダンパ機構を構成するベーンを
示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、
(c)は(b)のF−F部断面図である。
【図11】図11は上記ダンパ機構の作用を説明するた
めの図である。
【図12】図12は同実施形態にかかるフットレストの
足乗せ部が収納された状態を示す側面図である。
【図13】図13はダンパ機構の他の形態を示す断面図
である。
【図14】図14はダンパ機構のさらに他の形態を示す
断面図である。
【図15】図15はダンパ機構のさらに他の形態を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 ベース部 10a,10b 支持フレーム 20 クッション部 30 足乗せ部 30a,30b アーム 30c 支持バー 40a,40b 軸部 50 ねじりコイルスプリング 60 ダンパ機構 61 ケーシング 611 ケース本体部 611a 隔壁部 612 キャップ 62 ロータ 621 係合部 621b 溝部 63 ベーン 631 円弧部 632 突起部 633 還流溝 70 液体室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 賀長 信吉 東京都千代田区神田錦町3丁目19番地1 不二精器株式会社内 (72)発明者 福川 孝雄 静岡県浜松市古川町500 株式会社ソミッ ク石川浜松工場内 (72)発明者 鈴木 隆之 静岡県浜松市古川町500 株式会社ソミッ ク石川浜松工場内 (72)発明者 西井 康裕 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 (72)発明者 神谷 幸典 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 Fターム(参考) 3B088 JA02 JB01 3B095 GA00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席前方のフロアに配設され、常態位置
    から一方向へ所定の角度回転させて、足が乗せられるこ
    とにより使用姿勢で維持され、足が離れると、スプリン
    グの付勢力により逆方向に回転して収納される足乗せ部
    を有するフットレストにおいて、 前記足乗せ部の回転動作を遅動させるダンパ機構を具備
    することを特徴とするフットレスト。
  2. 【請求項2】 前記ダンパ機構が、前記足乗せ部の逆方
    向への回転動作のみ遅動させることを特徴とする請求項
    1記載のフットレスト。
  3. 【請求項3】 前記ダンパ機構が、 前記足乗せ部の回転に伴って回転しないように設けられ
    るケーシングと、 該ケーシング内に設けられると共に、前記足乗せ部を支
    持する軸部が連結されるロータと、 前記ケーシングとロータとの間に設けられる隔壁部と、 該隔壁部により仕切られた粘性液体が充填される液体室
    内に設けられ、前記ケーシング又はロータに形成される
    係合部に遊びを有して係合可能なベーンと、 前記ロータとベーンの少なくとも一方に設けられ、前記
    ロータが制動力発揮方向へ回転する際に閉鎖され、非制
    動力発揮方向へ回転する際に前記粘性液体が通過する還
    流溝とを具備することを特徴とする請求項2記載のフッ
    トレスト。
  4. 【請求項4】 前記ダンパ機構が、 前記足乗せ部の回転に伴って回転するように、足乗せ部
    に連結されるケーシングと、 該ケーシング内において、前記足乗せ部の回転に伴って
    回転しないように設けられるロータと、 前記ケーシングとロータとの間に設けられる隔壁部と、 該隔壁部により仕切られた粘性液体が充填される液体室
    内に設けられ、前記ケーシング又はロータに形成される
    係合部に遊びを有して係合可能なベーンと、 前記ロータとベーンの少なくとも一方に設けられ、前記
    ケーシングが制動力発揮方向へ回転する際に閉鎖され、
    非制動力発揮方向へ回転する際に前記粘性液体が通過す
    る還流溝とを具備することを特徴とする請求項2記載の
    フットレスト。
  5. 【請求項5】 前記ベーンが、前記ケーシング又はロー
    タの係合部に遊びを有して係合する突起部と、前記ケー
    シング又はロータの回転時において、前記ケーシングの
    内周面又は前記ロータの外周面のいずれか一方と摺接す
    る所定幅の円弧部とを有する略T字状に形成されている
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のフットレスト。
  6. 【請求項6】 前記ベーンが、前記ケーシング又はロー
    タの係合部に遊びを有して係合する溝部と、前記ケーシ
    ング又はロータの回転時において、前記ケーシングの内
    周面又は前記ロータの外周面のいずれか一方と摺接する
    所定幅の円弧部とを有する略凹字状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項3又は4記載のフットレスト。
  7. 【請求項7】 前記ダンパ機構を構成するロータが、前
    記足乗せ部を支持する軸部が挿通される中空部を有する
    ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1に記載のフ
    ットレスト。
  8. 【請求項8】 前記ダンパ機構を構成するケーシング内
    に、前記粘性液体が通過可能なオリフィス溝が形成され
    ていると共に、該オリフィス溝の幅が制動力発揮方向に
    向かうに従って次第に小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1に記載のフ
    ットレスト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007020638A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Aisin Seiki Co Ltd オットマン装置

Cited By (2)

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JP4645898B2 (ja) * 2005-07-12 2011-03-09 アイシン精機株式会社 オットマン装置

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