JP2002234081A - 帯状ゴム部材の貼り付け方法および成形ドラム - Google Patents

帯状ゴム部材の貼り付け方法および成形ドラム

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英一 飯田
Akihisa Hasegawa
陽久 長谷川
Tatsuya Takaoka
達也 高岡
Naoya Amino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状ゴム部材を過度に変形させることなく、
容易に成形ドラムへの貼り付けと離型を行うことができ
る帯状ゴム部材の貼り付け方法および成形ドラムを提供
する。 【解決手段】 未加硫の帯状ゴム部材の一部を成形ドラ
ムの表面に設けたゴム部に押し付けて固定した後に、前
記帯状ゴム部材を成形ドラムの外周面に巻き付けるとと
もに、前記ゴム部がゴム100重量部に対しブチル系ゴ
ムを60〜100重量部含有するJIS A硬度が40
〜60であるゴム組成物からなる帯状ゴム部材の貼り付
け方法およびその成形ドラム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状ゴム部材の貼
り付け方法および成形ドラムに関し、さらに詳しくは、
帯状ゴム部材を過度に変形させることなく、容易に成形
ドラムへの貼り付けと離型を行うことができる帯状ゴム
部材の貼り付け方法および成形ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、タイヤを製造するにあたり、タイ
ヤを構成する未加硫の各種帯状ゴム部材を成形ドラムに
順次巻き付けて貼り付け、未加硫タイヤを作製する。例
えば、成形ドラムに、まず、ブチルゴムを主成分とした
インナーライナー用のゴム部材からなる帯状ゴム部材を
巻き付け、その上にカーカス、リムクッション、サイド
トレッド等の部材を順次巻き付けて組み立てていくこと
で未加硫タイヤを作製する。また、その逆に、最初に、
成形ドラムにサイドトレッド用のゴム部材からなる帯状
ゴム部材を巻き付け、その上にリムクッション、インナ
ーライナー、カーカス等の部材を順次巻き付けて未加硫
タイヤを作製する。
【0003】このプロセスにおいて最初に帯状ゴム部材
を金属製の成形ドラムに巻き付けるためには、帯状ゴム
部材の先端部を成形ドラム表面に押し付けて固定したう
えで、成形ドラムを回転させて貼り付ける必要がある。
また一方で、作製した未加硫タイヤや半製品である第一
段階未加硫タイヤを成形ドラムから取り外すためには、
成形ドラムに固定された帯状ゴム部材の先端部分は容易
にドラム表面から剥がれる必要がある。
【0004】従来は、この課題を解決するために、帯状
ゴム部材の先端部を貼り付ける成形ドラムの表面に硬質
クロームメッキを施して平滑性を高めたり、バキューム
パット等の吸引手段を配置して帯状ゴム部材を吸引吸着
する方法が行われていた。
【0005】しかしながら、これらの方法では種々の問
題があり、特に帯状ゴム部材の幅が小さくなるほど実用
が困難なものであった。硬質クロームメッキを施す場合
においては、単位面積当たりのゴムの凝着力が小さく成
形ドラムに固定されにくいために、より広い貼り付け面
積を必要とするとともに、貼り付け面に対して帯状ゴム
部材を強い力で押し付け、ゴムが成形ドラム面に強固に
密着させる必要があった。そうすると、帯状ゴム部材が
強く押された部分は厚みが小さくなるように変形し、そ
の他の部分に比べ帯状ゴム部材の形状や厚みが変化して
不均一になってしまうと言う欠点があり、タイヤ加硫後
のエアー溜りの発生につながってしまった。また、成形
ドラムのメッキ表面を常に平滑に維持する必要がり、そ
の保全のために手間がかかってしまうという問題があっ
た。
【0006】一方、バキュームパット等で吸引吸着させ
て貼り付ける方法においては、製造するタイヤのサイズ
が変わり帯状ゴム部材の貼り付け位置が変化した場合に
は、それに合わせてバキュームパットの位置も変更した
り、ゴムが当接しないバキュームパットを閉塞させなけ
ればならず手間がかかり作業性が悪化してしまった。さ
らには、帯状ゴム部材がバキュームパッドに吸引されて
過度に変形してしまい、加硫後の完成タイヤでエアー溜
りの故障の原因になるという問題もあった。
【0007】そこで、本出願人は、特開平7−4046
0号公報で、成形ドラムの表面に鏡面仕上げを施したゴ
ム部を設け、そのゴム部に帯状ゴム部材の先端を押し付
けて貼り付けるという方法を提案している。しかし、こ
の方法を用いると、帯状ゴム部材が強固にゴム部材に貼
り付けられてしまい、作製した未加硫タイヤを取り外す
際の離型をスムーズに行うことができないということが
発生することがあり、帯状ゴム部材の貼り付けと離型を
常時ともに容易に行える方法が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、帯状ゴム部材を過度に変形させることなく、容易に
成形ドラムへの貼り付けと離型を行うことができる帯状
ゴム部材の貼り付け方法および成形ドラムを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、未加硫
の帯状ゴム部材の一部を成形ドラムの表面に設けたゴム
部に押し付けて固定した後に、前記帯状ゴム部材を成形
ドラムの外周面に巻き付けるとともに、前記ゴム部がゴ
ム100重量部に対しブチル系ゴムを60〜100重量
部含有するJIS A硬度が40〜60であるゴム組成
物からなる帯状ゴム部材の貼り付け方法が提供される。
【0010】また、本発明によれば、前記帯状ゴム部材
がタイヤ用ゴム部材、さらに好ましくは、タイヤのイン
ナーライナー用ゴム部材またはサイドトレッド用ゴム部
材である前記の帯状ゴム部材の貼り付け方法が提供され
る。
【0011】また、本発明によれば、帯状ゴム部材を貼
り付ける成形ドラムであって、その外周面にゴム部を設
け、そのゴム部がゴム100重量部に対しブチル系ゴム
を60〜100重量部含有するJIS A硬度が40〜
60であるゴム組成物からなる成形ドラムが提供され
る。
【0012】また、本発明によれば、前記ゴム部のドラ
ム周方向の長さが60mm以下である前記の成形ドラム
が提供される。
【0013】さらに、本発明によれば、前記成形ドラム
の外周面に、ドラム径方向に出し入れ自在な離型手段を
設けた前記の成形ドラムが提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について図面
を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の成形
ドラムの一例の概略を示し、帯状ゴム部材を巻き付けて
いる状態の斜視図である。
【0015】成形ドラム1は、水平方向に延長する回動
自在に保持されるドラム駆動軸2に、図示しない任意の
駆動手段によってセグメント3をドラム径方向に拡縮自
在となるように取り付けられている。セグメント3の駆
動手段は、特に限定されないが、例えば、ドラム軸方向
の駆動力をリンク機構や傾斜板を介してドラム径方向の
駆動力に変換する公知の駆動手段を用いることができ
る。セグメント3はアルミニウム合金等の金属材料から
構成され、その外表面にゴムの粘着を回避できるように
離型処理が施されている。この離型処理としては、例え
ば、フッ素樹脂やシリコーン樹脂による表面処理を施し
たり、粗面加工を施したりすればよい。
【0016】セグメント3の表面には、ゴム部4が少な
くとも帯状ゴム部材Wの先端部W1が当接する箇所に配
設されており、ここに帯状ゴム部材Wの先端部W1が押
し付けられて固定される。このゴム部4は、ゴム100
重量部に対しブチル系ゴムを60〜100重量部含有す
るとともに、JIS A硬度が40〜60と硬度の小さ
い加硫されたゴム組成物から構成されている。このよう
に、構成することで、未加硫の帯状ゴム部材Wとゴム部
4の加硫ゴム組成物との凝着力が向上し、帯状ゴム部材
Wがゴム部4に容易に貼り付いて固定されやすくなると
ともに、未加硫タイヤが作製されて成形ドラム1から取
り外される際にも容易に離型されるという極めて良好な
成形ドラムが得られる。さらには、過度に押し付けなく
ても容易に貼り付くので、帯状ゴム部材Wの変形を抑制
することができる。また、ウレタン樹脂等の上記ゴム以
外の材料ではゴムとの親和性に乏しく、安定した貼り付
き性能が得られない。
【0017】本発明のブチル系ゴムとしては、ブチルゴ
ム(IIR)、ブロモブチルゴム、クロロブチルゴム等
を挙げることができる。また、ブチル系ゴム以外の任意
のジエン系ゴムをブレンドすることができ、例えば、天
然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、スチレ
ンブタジエンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(B
R)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等を
挙げることができる。
【0018】なお、ブチル系ゴムの配合量がゴム100
重量部に対し60重量部未満であると、帯状ゴム部材が
ゴム部から離型しにくくなってしまう。また、JIS
A硬度が40未満であると、ゴム部が軟らかすぎて帯状
ゴム部材がゴム部から離型しにくくなってしまい、逆に
60を超えるとゴム部が硬すぎて凝着力が低下し帯状ゴ
ム部材がゴム部に貼り付きにくくなってしまう。
【0019】次に、上記の成形ドラム1を用いた帯状ゴ
ム部材の貼り付け方法を説明する。まず、図1に示すよ
うに、帯状ゴム部材Wの一部すなわち先端部W1を拡径
状態の成形ドラム1のゴム部4に押し付けて固定させ
る。ここでは、押出機またはゴム射出機からダイスを経
て押し出された左右1対のストラップ状の帯状ゴム部材
Wを、ドラム幅方向外側から内側に向かって巻き付ける
ものである。図2は、ゴム部4を埋設したセグメント3
の部分を示す拡大断面図であるが、帯状ゴム部材Wがロ
ーラー11によってゴム部4に押し付けられ、先端部W
1がゴム部4に粘着し固定される。このローラー11
は、シリンダ12から伸縮自在なロッド13の先端に取
り付けられている。
【0020】さらに、帯状ゴム部材Wがローラー11に
よって押し付けられた状態で、帯状ゴム部材Wの供給さ
れる位置をドラム軸方向にずらしながら、成形ドラム1
を回転させて、帯状ゴム部材Wを成形ドラムに巻き付け
て貼り付け、最後に帯状ゴム部材Wの後端部を切断す
る。その後、他の帯状ゴム部材も順次巻き付けて、未加
硫タイヤを成形したら、成形ドラム1を縮径状態にして
取り出す。
【0021】本発明の帯状ゴム部材の貼り付け方法にお
いては、製造条件等は特に限定されず、適宜設定するこ
とができるが、帯状ゴム部材Wの巻き付ける速度は、帯
状ゴム部材Wが供給される最高速度として、30〜20
0m/分とするのが好ましい。30m/分以上と高速と
することで、製造効率を向上させることができ、特に帯
状ゴム部材Wが幅が小さいストリップ状部材である場合
には、特に好ましい。逆に、200m/分以下とするこ
とで、高速すぎて帯状ゴム部材Wが遠心力によって浮き
上がる等の不具合を防止することができる。
【0022】また、帯状ゴム部材Wの一部をゴム部4に
押し付ける際の帯状ゴム部材Wの表面温度を40〜17
0℃に設定するのが好ましい。40℃以上に帯状ゴム部
材Wを暖めた状態にすることで、帯状ゴム部材Wとゴム
部4との凝着力がさらに向上し、帯状ゴム部材Wが容易
に貼り付いて固定されやすくなる。また、170℃以下
に設定することで、帯状ゴム部材Wの未加硫ゴム組成物
の加硫が進行することが抑制される。
【0023】本発明の帯状ゴム部材Wは、未加硫タイヤ
の幅全面にわたる幅であってもよく、そのサイズは特に
限定されないが、図1に示すように、幅が小さいストリ
ップ状部材を巻き付けて自在の形状を形成させるように
してもよく、押出機またはゴム射出機からダイスを経て
押し出されたストリップ状の帯状ゴム部材Wをそのまま
成形ドラム1に巻き付けて製造してもよい。帯状ゴム部
材Wがストリップ状部材である場合には、そのサイズに
は、特に限定されないが、幅や厚さが小さいほど生産効
率が向上するが、あまり小さすぎると帯状ゴム部材Wが
切れやすくなるということから、好ましくは、その幅を
5〜40mm、厚さを0.5〜4mmとするのがよい。
【0024】ここで、帯状ゴム部材Wは、タイヤのイン
ナーライナー用ゴム部材であっても、サイドトレッド用
ゴム部材であってもよい。また、本発明は、タイヤ以外
の各種ゴム製品の製造にも用いることができる。
【0025】本発明のゴム部4の形状や大きさは、帯状
ゴム部材Wを固定できるものであればよく特に限定され
ないが、離型性を考慮するとドラム周方向の長さが60
mm以下、さらには、5〜20mmとなるように設定す
るのが好ましい。ゴム部4は、1個でも複数個設けても
よく、図1のように帯状ゴム部材Wを2本同時に巻き付
けられるように左右1対を配設してもよい。また、帯状
ゴム部材Wを粘着しやすくするために、ゴム部4の表面
に鏡面仕上げを施してもよい。
【0026】さらには、帯状ゴム部材Wの離型をより確
実にするために、図3にセグメント3の部分の正面図
(a)と断面図(b)に示されるように、離型手段5を
設けてもよい。離型手段5は、セグメント3に埋め込ま
れ、図示しないシリンダ機構等により成形ドラム1の外
周面にドラム径方向に出し入れ自在に構成されている。
未加硫タイヤを成形後、成形ドラム1が閉じて縮径状態
になるときに、離型手段5が帯状ゴム部材Wに当接しな
がらドラム径方向外側に突き出され、帯状ゴム部材Wを
ゴム部4から確実に離型させることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに説明す
るが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するもので
ないことは言うまでもない。
【0028】下記表1の配合(重量部)と硬度の加硫ゴ
ム組成物からなる、厚さ5mm、ドラム幅方向長さ12
0mm、ドラム周方向長さ15mmのゴム部4を、図1
に示すようにセグメント3に埋設した各種成形ドラム1
を作製した。これに、図2に示されるように、天然ゴム
とスチレンブタジエンゴムを主成分とするタイヤサイド
トレッド用ゴム組成物のストリップ状の帯状ゴム部材W
(幅30mm、厚さ2mm)を荷重約45Nでローラー
11によって、先端部W1をゴム部4に押し付けて凝着
させて貼り付けた。このときの成形ドラム1は拡径状態
になっており、帯状ゴム部材Wの押圧時の表面温度は6
0℃であった。次に、帯状ゴム部材Wの巻き付ける最高
速度(帯状ゴム部材Wが送り出される最高速度)が、1
00m/分となるように、帯状ゴム部材Wの供給される
位置をドラム軸方向にずらしながら、成形ドラム1を回
転させ帯状ゴム部材Wを巻き付けた。さらに、他のタイ
ヤ構成部材を順次巻き付けて貼り合せ、成形ドラム1を
縮径状態に閉じて(半製品である第一段階の)未加硫タ
イヤを取り外した。
【0029】このとき、帯状ゴム部材Wの貼り付き状況
を観察し、帯状ゴム部材Wがゴム部4に確実に貼り付い
たものを「○」、貼り付き性に劣るものを「×」とし
て、表1に「貼り付き性」として記載した。また、未加
硫タイヤを成形ドラム1から取り外す際に離型性を観察
し、ゴム部4から帯状ゴム部材Wがスムーズに外れて離
型したものを「○」、帯状ゴム部材Wがゴム部4に貼り
付いて離型性に劣るものを「×」として、表1に記載し
た。なお、表1中に併記したJIS A硬度は、JIS
K 6253に準拠して測定した。
【0030】
【表1】
【0031】上記表1に使用した各成分は、以下のもの
を使用した。 天然ゴム:RSS#3 ポリブタジエンゴム:NIPOL 1220、日本ゼオ
ン(株)社製 スチレンブタジエンゴム:NIPOL 1502、日本
ゼオン(株)社製 ブロモブチルゴム:Bromobutyl X2、バイ
エル社製 ブチルゴム:Butyl 268、エクソン化学社製 カーボンブラック:DIA G、三菱化学社製 酸化亜鉛: 酸化亜鉛3種、正同化学工業(株)社製 加硫促進剤DM:ノクセラーDM、大内新興化学工業社
製 加硫促進剤TT:ノクセラーTT、大内振興化学工業社
製 加硫促進剤CZ:ノクセラーCZ、大内振興化学工業社
【0032】上記表1に示すように、ブチルゴムを主成
分とするゴムを用いなかった比較例1〜4は、貼り付き
性に関しては問題ないものの、離形性に極めて劣った。
仮に、離型しやすいようにより弱い押し圧で帯状ゴム部
材を押し付けるとすると、逆に貼り付き性が低下して安
定して貼り付かないという問題がある。また、ゴムの硬
度が小さすぎる比較例5は、離型性に劣り、逆にゴムの
硬度が大きすぎる比較例6は、貼り付き性が悪化してし
まった。それに対して、本発明の実施例1〜3は、貼り
付き性、離型性がともに極めて良好であった。
【0033】
【発明の効果】本発明に従って、ドラム外周面にゴム1
00重量部に対しブチル系ゴムを60〜100重量部含
有するJIS A硬度が40〜60であるゴム組成物か
らなるゴム部を設けた成形ドラムを用いることによっ
て、帯状ゴム部材を過度に変形させることなく、容易に
成形ドラムへの貼り付けと離型を行うことができる帯状
ゴム部材の貼り付け方法および成形ドラムを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形ドラムの斜視図である。
【図2】セグメントの拡大断面図である。
【図3】セグメントの正面図(a)と断面図(b)であ
る。
【符号の説明】
1 成形ドラム 2 ドラム駆動軸 3 セグメント 4 ゴム部 5 離型手段 W 帯状ゴム部材 W1 先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 9/00 C08L 9/00 23/22 23/22 (72)発明者 網野 直也 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 Fターム(参考) 4F212 AA45 AH20 VA02 VA12 VD09 VD20 VD22 VK02 VK51 VL11 VM07 VP35 4J002 AC01W AC02W BB18X

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未加硫の帯状ゴム部材の一部を成形ドラ
    ムの表面に設けたゴム部に押し付けて固定した後に、前
    記帯状ゴム部材を成形ドラムの外周面に巻き付けるとと
    もに、前記ゴム部がゴム100重量部に対しブチル系ゴ
    ムを60〜100重量部含有するJIS A硬度が40
    〜60であるゴム組成物からなる帯状ゴム部材の貼り付
    け方法。
  2. 【請求項2】 前記帯状ゴム部材がタイヤ用ゴム部材で
    ある請求項1に記載の帯状ゴム部材の貼り付け方法。
  3. 【請求項3】 前記帯状ゴム部材がタイヤのインナーラ
    イナー用ゴム部材またはサイドトレッド用ゴム部材であ
    る請求項1に記載の帯状ゴム部材の貼り付け方法。
  4. 【請求項4】 前記帯状ゴム部材の巻き付ける最高速度
    が、30〜200m/分である請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の帯状ゴム部材の貼り付け方法。
  5. 【請求項5】 前記帯状ゴム部材の一部を成形ドラムの
    表面に設けたゴム部に押し付ける際の帯状ゴム部材の表
    面温度が、40〜170℃である請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の帯状ゴム部材の貼り付け方法。
  6. 【請求項6】 前記帯状ゴム部材の幅が5〜40mm、
    厚さが0.5〜4mmである請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の帯状ゴム部材の貼り付け方法。
  7. 【請求項7】 帯状ゴム部材を貼り付ける成形ドラムで
    あって、その外周面にゴム部を設け、そのゴム部がゴム
    100重量部に対しブチル系ゴムを60〜100重量部
    含有するJIS A硬度が40〜60であるゴム組成物
    からなる成形ドラム。
  8. 【請求項8】 前記ゴム部のドラム周方向の長さが60
    mm以下である請求項7に記載の成形ドラム。
  9. 【請求項9】 前記成形ドラムの外周面に、ドラム径方
    向に出し入れ自在な離型手段を設けた請求項7または請
    求項8に記載の成形ドラム。
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